特許第6332760号(P6332760)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6332760ネットワーク要素状態を処理するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6332760
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】ネットワーク要素状態を処理するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20180521BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20180521BHJP
【FI】
   H04W24/02
   H04W52/02
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-104039(P2016-104039)
(22)【出願日】2016年5月25日
(62)【分割の表示】特願2014-552497(P2014-552497)の分割
【原出願日】2013年1月17日
(65)【公開番号】特開2016-184945(P2016-184945A)
(43)【公開日】2016年10月20日
【審査請求日】2016年5月25日
(31)【優先権主張番号】201210019190.2
(32)【優先日】2012年1月20日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504277388
【氏名又は名称】▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲東▼
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 3GPP TS 32.522 V11.1.0,3GPP,2011年12月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク要素状態を処理するための方法であって、
ネットワーク要素の状態情報を取得するステップであって、前記状態情報は前記ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているかどうかを示すために使用される、ステップと、
前記ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償している状態にあるかどうかを前記状態情報に基づき判定するステップと、
前記ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償している前記状態にあるときに、前記ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止するステップと
を含み、
前記ネットワーク要素が前記エネルギ節約状態に入ることができるかどうかを示すために、エネルギ節約許可フラグが使用され、
前記方法が、前記ネットワーク要素がエネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定されているときには、前記ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する動作を完了したときに、前記エネルギ節約許可フラグを前記エネルギ節約許可のデフォルト値でリセットするステップであって、前記エネルギ節約許可のデフォルト値が許可または禁止である、ステップをさらに含む、方法。
【請求項2】
前記ネットワーク要素が、基地局、セル、またはサブネットである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワーク要素が、エネルギ節約要求を開始するネットワーク要素である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワーク要素が前記エネルギ節約状態に入ることを禁止する前記ステップが、
前記エネルギ節約許可フラグを禁止に設定することにより、前記ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止することを示すステップ
を含む請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
ネットワーク要素状態を処理するための装置であって、
ネットワーク要素の状態情報を取得するための手段であって、前記状態情報は前記ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているかどうかを示すために使用される、手段と、
前記ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償している状態にあるかどうかを前記状態情報に基づき判定するための手段と、
前記ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償している前記状態にあるときに、前記ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止するための手段と
を備え
エネルギ節約許可フラグは、前記ネットワーク要素が前記エネルギ節約状態に入ることができるかどうかを示すために使用され、
前記ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する動作を完了したときに、前記エネルギ節約許可フラグをエネルギ節約許可のデフォルト値でリセットするための手段であって、前記ネットワーク要素が前記エネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定され、前記エネルギ節約許可のデフォルト値が許可または禁止である、手段をさらに含む、装置。
【請求項6】
前記ネットワーク要素が、基地局、セル、またはサブネットである、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ネットワーク要素が、エネルギ節約要求を開始するネットワーク要素である、請求項5または6に記載の装置。
【請求項8】
前記ネットワーク要素が前記エネルギ節約状態に入ることを禁止するための前記手段が、
前記エネルギ節約許可フラグを禁止に設定して、前記ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止することを示すための手段
を備える請求項5から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムの分野に関し、特に、ネットワーク要素状態を処理するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
SON(Self Organizing Network、自律ネットワーク)は、R8/9/10作業期間における3GPP(The 3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナシップ・プロジェクト)標準化組織の主な標準化プロジェクト作業の一種であり、その中心的な概念はネットワーク計画、展開、最適化、保守の段階における自動化プロセスを通じて従来の手動操作を減らし、ネットワーク運用者の保守コストを削減することである。
【0003】
通信ネットワーク要素には異常な動作状態がある。当該ネットワーク要素はセルまたは基地局でありうる。この状態では、当該ネットワーク要素は正常な通信サービスを提供できず、当該ネットワーク要素に存在するユーザ機器(UE、User Equipment)は通信接続を確立できず、または、通信を行っているユーザ機器は通信接続を維持できずにオフラインになる。さらに、当該ネットワーク要素は、当該ネットワーク要素のエネルギ節約動作の実行ではなく特定の種類の深刻な故障の発生のため、異常動作状態にある。この状況下でのネットワーク要素は非稼働ネットワーク要素と呼ばれる。システムには、非稼働ネットワーク要素の復元動作またはエネルギ節約ネットワーク要素の停止動作をリアルタイムにトリガするために非稼働ネットワーク要素を自動的に検出して、当該ネットワーク要素を正常な動作状態に戻す機能が必要である。非稼働ネットワーク要素を自動的に検出するプロセスは、自律ネットワークの自己修復(SH、Self Healing)の範囲に属する。
【0004】
ネットワーク要素(セルまたは基地局)が非稼働である場合、当該ネットワーク要素の何らかのKPI、例えば、アクセス要求の量、サービス提供を受けるユーザの数、アクセス成功率のような指標は、セルが正常なエネルギ節約条件を満たすときの指標と同様であり、現在のネットワーク要素が非稼働であるかまたはエネルギ節約状態に入ることができるかを区別する必要がある。現在、非稼働ネットワーク要素を検出するための方法では基地局内部の実装を重視している。ネットワーク要素が非稼働であるかどうかは、基地局内部の特定のソフトウェアおよびハードウェア、外部電源系統、またはネットワーク接続を周期的に検出することにより判定され、当該ネットワーク要素が非稼働であるという警告が基地局により報告される。当該方法は基地局の実装に強く関連し、基地局自体にのみ制限されている。別の検出方法は、ネットワーク管理システムが定期的にネットワーク要素のKPI(Key Perfまたはmance Indicator、キー・パフォーマンス指標)および/またはPM(Perfまたはmance Measurements、性能測定値)を収集し、当該ネットワーク要素の無線RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)接続確立成功率、または、セッション損失率もしくは呼損失率(以下では簡単に「セッション/呼損失率」と称することもある)のような性能指標が1つまたは複数の報告期間で事前設定閾値を超過した場合には当該ネットワーク要素が非稼働であるとみなすことである。しかし、これらの方法は基地局自体しか考慮しておらず、ネットワーク要素を長期間非稼働状態に置く可能性がある。それにより、さらに、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延び、非稼働ネットワーク要素を誤って決定する確率が高まる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、以上の非稼働決定方法の欠点のため、および、先行技術ではエネルギ節約と非稼働が調整されず制御されないので、エネルギ節約に達した後に非稼働ネットワーク要素が自らエネルギ節約状態に入り「正常にエネルギを節約する」セルになる可能性があり、結果として、非稼働検出と補償がもはや当該ネットワーク要素に対して実施されず、深刻なサービス障害の原因となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の諸実施形態では、装置状態を処理するための方法と装置を提供する。当該方法と装置は、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が長いという先行技術の問題、および、非稼働ネットワーク要素を決定するときに非稼働ネットワーク要素が誤って決定される確率が高いという先行技術の問題を解決する。本発明の諸実施形態では、以下の技術的解決策を使用する。
【0007】
ネットワーク要素状態を処理するための方法が、ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているかどうかを判定するステップと、当該ネットワーク要素が非稼働であるか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止するステップと、を含む。
【0008】
ネットワーク要素状態を処理するための装置は、ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているかどうかを判定するように構成された判定ユニットと、ネットワーク要素が非稼働であるか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施していると当該判定ユニットが判定したときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入らないように指示するように構成された命令ユニットと、を備える。
【0009】
先行技術では、ネットワーク要素の状態を決定するときに基地局自体しか考慮していない。これは、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びるという問題または非稼働ネットワーク要素が誤って決定される確率が高まるという問題の原因となる。本発明の諸実施形態で提供するネットワーク要素状態を処理するための方法と装置では、ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうか、または、当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているかどうかを判定することにより、非稼働ネットワーク要素または別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素または最適化動作を実施しているネットワーク要素がエネルギ節約状態に入らないように制御される。それにより、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びる問題または非稼働ネットワーク要素を誤って決定する確率が高まる問題が解決される。
【0010】
本発明の諸実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では当該実施形態または先行技術を説明するために必要な添付図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明の諸実施形態の一部を示し、当業者は創造的作業なしにこれらの添付図面から他の図面を依然として導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態1に従うネットワーク要素状態を処理するための方法の流れ図である。
図2】本発明の実施形態1に従うネットワーク要素状態を処理するための装置の略構造図である。
図3】本発明の実施形態2に従うネットワーク要素状態を処理するための方法の流れ図である。
図4】本発明の実施形態2に従うネットワーク要素状態を処理するための装置の略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では本発明の諸実施形態における添付図面を参照して本発明の諸実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明した実施形態は本発明の諸実施形態の全部ではなく一部である。当業者が創造的作業なしに本発明の諸実施形態に基づいて取得する他の全ての実施形態は本発明の保護範囲に入るものとする。
【0013】
本発明の技術的解決策の利点をより分かりやすくするために、以下では添付図面と諸実施形態を参照して本発明を詳細に説明する。
【0014】
実施形態1
本実施形態ではネットワーク要素状態を処理するための方法を提供する。図1に示すように当該方法は以下を含む。
【0015】
101では、ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているかどうかを判定する。当該ネットワーク要素は、基地局、セル、またはサブネットであってもよい。
【0016】
102では、当該ネットワーク要素が非稼働であるか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止する。
【0017】
特に、エネルギ節約許可フラグを使用して当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを示してもよい。
【0018】
許可フラグは許可または禁止である。例えば、以下の形を使用してもよい。ES Allow=Trueは、ネットワーク要素がエネルギ節約ES状態に入ることができることを示し、ES Allow=Falseは、ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止されることを示す。ここで、ES Allowとは、エネルギ節約が許可されることを意味し、Trueとは真を、Falseとは偽を意味する。
【0019】
ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグをエネルギ節約機能制御に対して設定してもよく、分散エネルギ節約機能により、当該ネットワーク要素のエネルギ節約を制御するために設定された識別子として使用してもよく、または、集約エネルギ節約機能が当該ネットワーク要素のエネルギ節約を制御するのを禁止するために設定された識別子として使用してもよい。
【0020】
さらに、当該ネットワーク要素がセルであるときには、当該フラグをセルの属性として使用してもよく、当該ネットワーク要素が基地局であるときには、当該フラグを当該基地局の属性として使用してもよい。
【0021】
本実施形態では、ネットワーク要素状態を処理するための装置を提供する。図2に示すように、当該装置の実体が基地局またはセルであってもよい。当該装置は、判定ユニット21および命令ユニット22を備える。
【0022】
判定ユニット21は、ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているかどうかを判定するように構成される。
【0023】
命令ユニット22は、当該ネットワーク要素が非稼働であるか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施していると当該判定ユニットが判定したときに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止するように構成される。
【0024】
特に、エネルギ節約許可フラグを使用して当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを示してもよい。
【0025】
ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグをエネルギ節約機能制御に対して設定してもよく、分散エネルギ節約機能により、当該ネットワーク要素のエネルギ節約を制御するために設定された識別子として使用するか、または、集約エネルギ節約機能が当該ネットワーク要素のエネルギ節約を制御するのを禁止するために設定された識別子として使用してもよい。
【0026】
許可フラグは許可または禁止である。例えば、以下の形を使用してもよい。ES Allow=Trueは、ネットワーク要素がエネルギ節約ES状態に入ることができることを示し、ES Allow=Falseは、ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止されることを示す。ここで、ES Allowとは、エネルギ節約が許可されることを意味し、Trueとは真を、Falseとは偽を意味する。
【0027】
さらに、当該ネットワーク要素がセルであるときには、当該フラグをセルの属性として使用してもよく、当該ネットワーク要素が基地局であるときには、当該フラグを当該基地局の属性として使用してもよい。
【0028】
先行技術では、ネットワーク要素の状態を決定するときに基地局自体しか考慮していない。これは、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びるという問題または非稼働ネットワーク要素が誤って決定される確率が高まるという問題の原因となる。本発明の諸実施形態で提供するネットワーク要素状態を処理するための方法と装置では、当該ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうか、または、当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているかどうかを判定することにより、非稼働ネットワーク要素または別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素または最適化動作を実施しているネットワーク要素がエネルギ節約状態に入らないように制御される。それにより、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びる問題または非稼働ネットワーク要素を誤って決定する確率が高まる問題が解決される。
【0029】
実施形態2
本実施形態ではネットワーク要素状態を処理するための方法を提供する。図3に示すように、当該方法は以下を含む。
【0030】
301では、ネットワーク要素に対応するターゲット・データを取得する。当該ネットワーク要素は基地局、セル、またはサブネットであってもよい。当該ターゲット・データには、トレース・データ、ドライブ・テスト・データの手動最小化、無線リンク障害データ、ハンドオーバ障害データ、ユーザ機器故障レポート、警告データ、および性能データのうち少なくとも1つが含まれる。
【0031】
特に、追跡タスクまたはドライブ・テストタスクの最小化が当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素に対して開始される。ここで、開始された当該追跡タスクまたは当該ドライブ・テストタスクの最小化の実行範囲は、当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素を含み、当該ネットワーク要素に対応するドライブ・テスト・データのトレース・データまたは最小化は、当該追跡タスクまたはドライブ・テストタスクの最小化が完了した後に取得される。
【0032】
あるいは、当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素の既存データが取得され、当該既存データに従ってターゲット・データが取得される。当該既存データは当該ネットワーク要素もしくは当該隣接ネットワーク要素に格納されるか、または、ネットワーク管理エンティティもしくはトレース・データ収集エンティティに格納される。
【0033】
ステップ301の前に、当該方法は、ステップ301において当該ネットワーク要素を取得するステップを含む。
【0034】
特に、全てのネットワーク要素の主要性能データが取得され、主要性能データが事前設定閾値より低いネットワーク要素を全てのネットワーク要素が含むときには、主要性能データが当該事前設定閾値より低いネットワーク要素をネットワーク要素として取得する。ここで、当該主要性能データには、ネットワーク要素負荷、アクセス成功率、ハンドオーバ成功率、およびネットワーク要素またはユーザのスループットのうち少なくとも1つが含まれ、当該事前設定閾値は当該主要性能データに対して事前に割り当てたインジケータ値である。
【0035】
あるいは、エネルギ節約要求を開始するネットワーク要素を全てのネットワーク要素が含むときに、当該エネルギ節約要求を開始したネットワーク要素をネットワーク要素として取得する。
【0036】
あるいは、全てのネットワーク要素がネットワーク要素を含み、その主要性能データがネットワーク要素負荷、ネットワーク要素アクセス成功率、ネットワーク要素ハンドオーバ成功率、およびネットワーク要素またはユーザのスループットのうち少なくとも1つを含み、その負荷が事前設定負荷値より小さいときには、負荷が当該事前設定負荷値より小さいネットワーク要素をネットワーク要素として取得する。
【0037】
302では、当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働であるかどうかを判定するか、または、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうかを判定する。
【0038】
特に、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうかを判定するときに、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているという取得された状態情報、または別のネットワーク要素を補償するように当該ネットワーク要素が事前構成されているという情報、または当該ネットワーク要素がパラメータ調節または動作を実行しているという情報に従って、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する状態にあるかどうかが判定される。
【0039】
あるいは、取得した当該ネットワーク要素の補償実行状態値、または当該ネットワーク要素の隣接セルが補償されている状態かどうかに関する取得した情報、または当該ネットワーク要素に関する取得した事前構成またはデフォルトの実行状態に従って、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する状態にあるかどうかを判定する。
【0040】
あるいは、当該ネットワーク要素の負荷が事前設定負荷値より低いか、またはアクセスするユーザの数がアクセスするユーザの事前設定数より低いか、または当該ネットワーク要素のスループットが事前設定のネットワーク要素のスループットより低いか、またはハンドオーバ障害データが事前設定の故障量より高いか、または当該ネットワーク要素の貧弱な無線環境がユーザ機器故障レポートから取得されるか、または当該ネットワーク要素が故障したという情報が警告データから得られるか、または期待値より低い無線信号品質がドライブ・テスト・データの手動最小化から得られるか、またはトレース・データがユーザ・シグナリング・インタフェースが故障したかまたは実行できないという情報を含むときには、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定する。
【0041】
さらに、ターゲット・データがドライブ・テスト・データの手動最小化であるときには、当該ネットワーク要素と当該ネットワーク要素の事前設定範囲内の領域を測定した後に無線測定データが取得され、事前設定時間において当該ネットワーク要素の当該無線測定データに例外が発生したときに、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定される。
【0042】
あるいは、ターゲット・データが無線リンク障害データまたはハンドオーバ障害データであり、当該ネットワーク要素に入るかまたは当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素に入ったユーザ機器が当該ネットワーク要素の無線リンク障害データまたはハンドオーバ障害データを報告したときには、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定する。
【0043】
303では、当該ネットワーク要素が非稼働であるか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止する。
【0044】
特に、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグが当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを示すように設定される。当該エネルギ節約許可フラグは許可または禁止である。
【0045】
当該ネットワーク要素がエネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定されているときには、当該ネットワーク要素の当該エネルギ節約許可フラグが、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態から正常状態に戻った時点または当該フラグをリセットする事前設定された時間点で、当該エネルギ節約許可フラグに対応するエネルギ節約許可のデフォルト値にリセットされる。ここで、当該エネルギ節約許可のデフォルト値は許可または禁止であってもよく、当該エネルギ節約許可のデフォルト値は当該ネットワーク要素の初期エネルギ節約許可フラグである。
【0046】
さらに、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償するために使用されるか、または、別の最適化動作の期間にあり、補償動作または最適化動作の機能を実行したときには、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを禁止に設定することにより、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止されることが当該ネットワーク要素に対して示される。さらに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定されているときには、当該ネットワーク要素の変更されたエネルギ節約許可フラグが、当該ネットワーク要素が最適化動作を完了したとき、または、別のネットワーク要素を補償する動作を完了したときに、当該エネルギ節約許可のデフォルト値にリセットされる。しかし、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可のデフォルト値が禁止に設定されているときには、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを動作中に変更することはできない。
【0047】
304では、当該ネットワーク要素は、当該ネットワーク要素が非稼働であるときには、ネットワーク要素非稼働検出および/またはネットワーク要素非稼働補償を介して検出され補償される。
【0048】
本実施形態では、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入る必要があり、かつ、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグが禁止であることがチェックされたとき、当該ネットワーク要素が先ずエネルギ節約に入る要求を送信するように指示され、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを判定するための情報の受信を待機するか、または、当該ネットワーク要素が、当該エネルギ節約要求を完了して正常状態に戻るように指示される。当該ネットワーク要素のターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が別の動作を実施しているか、または当該ネットワーク要素を補償する必要があるかもしくは当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているか、または当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入るのが当該ネットワーク要素のデフォルト値により禁止されていると判定されたときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止されるかもしくは当該ネットワーク要素のエネルギ節約に入る要求が拒否され、または、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグが禁止に設定される。当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が正常なネットワーク要素であると判定されたときには、当該ネットワーク要素はエネルギ節約状態に入ることができ、または、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグが許可に設定される。当該ネットワーク要素がエネルギ節約を完了したとき、または、当該ネットワーク要素が非稼働状態から正常状態に戻ったとき、または、当該ネットワーク要素が補償を完了したとき、または、当該ネットワーク要素が別の動作の実施を完了したときには、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグはデフォルト値に復元されるか、または、当該エネルギ節約許可フラグが許可にリセットされる。
【0049】
本実施形態では、ネットワーク要素状態を処理するための装置を提供する。図4に示すように、当該装置の実体が基地局またはセルであってもよい。当該装置は、取得ユニット41、判定ユニット42、命令ユニット43、検出補償ユニット44、第1の処理ユニット45、および第2の処理ユニット46を備える。
【0050】
取得ユニット41は、ネットワーク要素に対応するターゲット・データを取得するように構成される。当該ネットワーク要素は、基地局、セル、またはサブネットであってもよい。取得ユニット41をさらに、当該ネットワーク要素を取得するように構成してもよい。取得ユニット41をさらに、全てのネットワーク要素の主要性能データを取得するように構成してもよい。取得ユニット41をさらに、主要性能データが事前設定閾値より低いネットワーク要素を全てのネットワーク要素が含むときに、主要性能データが当該事前設定閾値より低いネットワーク要素を当該ネットワーク要素として取得するように構成してもよい。
【0051】
当該主要性能データには、ネットワーク要素負荷、アクセス成功率、ハンドオーバ成功率、およびネットワーク要素またはユーザのスループットの少なくとも1つが含まれ、当該事前設定閾値は当該主要性能データに対して事前に割り当てたインジケータ値である。
【0052】
取得ユニット41をさらに、エネルギ節約要求を開始するネットワーク要素を全てのネットワーク要素が含むときに、当該エネルギ節約要求を開始したネットワーク要素を当該ネットワーク要素として取得するように構成してもよい。
【0053】
取得ユニット41をさらに、全てのネットワーク要素がネットワーク要素を含み、その主要性能データがネットワーク要素負荷、ネットワーク要素アクセス成功率、ネットワーク要素ハンドオーバ成功率、およびネットワーク要素またはユーザのスループットのうち少なくとも1つを含み、その負荷が事前設定負荷値より小さいときには、負荷が当該事前設定負荷値より小さいネットワーク要素をネットワーク要素として取得するように構成してもよい。
【0054】
取得ユニット41をさらに、当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素に対して追跡タスクを開始するかまたはドライブ・テストタスクの最小化を開始するように構成してもよい。開始された当該追跡タスクまたは当該ドライブ・テストタスクの最小化の実行範囲は、当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素を含む。
【0055】
取得ユニット41をさらに、当該追跡タスクまたはドライブ・テストタスクの最小化が完了した後に当該ネットワーク要素に対応するドライブ・テスト・データのトレース・データまたは最小化を取得するように構成してもよい。
【0056】
取得ユニット41をさらに、当該ネットワーク要素の既存データまたは当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素を取得し、当該既存データに従ってターゲット・データを取得するように構成してもよい。
【0057】
当該既存データは当該ネットワーク要素もしくは当該隣接ネットワーク要素に格納されるか、または、ネットワーク管理エンティティもしくはトレース・データ収集エンティティに格納される。
【0058】
判定ユニット42は、当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働であるかどうかを判定するか、または、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうかを判定するように構成される。
【0059】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているという取得された状態情報、または別のネットワーク要素を補償するように当該ネットワーク要素が事前構成されているという情報、または当該ネットワーク要素がパラメータ調節または動作を実行しているという情報に従って、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する状態にあるかどうかを判定するように構成してもよい。
【0060】
判定ユニット42をさらに、取得した当該ネットワーク要素の補償実行状態値、または当該ネットワーク要素の隣接セルが補償されている状態であるかどうかに関する取得した情報、または当該ネットワーク要素に関する取得した事前構成またはデフォルトの実行状態に従って、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する状態にあるかどうかを判定するように構成してもよい。
【0061】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素の負荷が事前設定負荷値より低いか、またはアクセスするユーザの数がアクセスするユーザの事前設定数より低いか、または当該ネットワーク要素のスループットが事前設定のネットワーク要素のスループットより低いか、またはハンドオーバ障害データが事前設定の故障量より高いか、または当該ネットワーク要素の貧弱な無線環境がユーザ機器故障レポートから取得されるか、または当該ネットワーク要素が故障したという情報が警告データから得られるか、または期待値より低い無線信号品質がドライブ・テスト・データの手動最小化から得られるか、またはトレース・データがユーザ・シグナリング・インタフェースが故障したかまたは実行できないという情報を含むときに、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定するように構成してもよい。
【0062】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素と当該ネットワーク要素の事前設定範囲内の領域を測定した後に無線測定データを取得するように構成してもよい。
【0063】
判定ユニット42をさらに、事前設定時間において当該ネットワーク要素の無線測定データに例外が発生したときには、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定するように構成してもよい。
【0064】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素に入るかまたは当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素に入ったユーザ機器が当該ネットワーク要素の無線リンク障害データまたはハンドオーバ障害データを報告したときに、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定するように構成してもよい。
【0065】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素のターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が別の動作を実施しているか、または当該ネットワーク要素を補償する必要があるかもしくは当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているか、または当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入るのが当該ネットワーク要素のデフォルト値により禁止されていると判定されたときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止するかまたは当該ネットワーク要素のエネルギ節約に入る要求を拒否するように構成してもよい。
【0066】
判定ユニット42をさらに、当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が正常なネットワーク要素であると判定されたとき、または、当該ネットワーク要素のデフォルト値がエネルギ節約状態に当該ネットワーク要素が入るのを禁じていないときに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを可能とするかまたは当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを許可に設定するように構成してもよい
【0067】
命令ユニット43は、当該ネットワーク要素が非稼働であるかまたは当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるときに、エネルギ節約状態に入らないように当該ネットワーク要素に指示するように構成される。
【0068】
命令ユニット43をさらに、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを設定することによって、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを示すように構成してもよい。当該エネルギ節約許可フラグは許可または禁止である。
【0069】
命令ユニット43をさらに、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償するために使用されるか、または、別の最適化動作の期間にあり、補償動作または最適化動作の機能を実行したときには、エネルギ節約状態に入らないように当該ネットワーク要素に指示するように構成してもよい。
【0070】
命令ユニット43をさらに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入る必要があるときに、エネルギ節約に入る要求を送信するように当該ネットワーク要素に指示するように構成してもよい。
【0071】
検出補償ユニット44は、当該ネットワーク要素が非稼働であるときに、ネットワーク要素非稼働検出および/またはネットワーク要素非稼働補償により当該ネットワーク要素を検出し補償するように構成される。
【0072】
第1の処理ユニット45は、当該ネットワーク要素がエネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定されているときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態から正常状態に戻った時点または当該フラグをリセットする事前設定された時間点で、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを当該エネルギ節約許可フラグに対応する当該エネルギ節約許可のデフォルト値にリセットするように構成される。
【0073】
当該エネルギ節約許可のデフォルト値は許可または禁止であってもよく、当該エネルギ節約許可のデフォルト値は当該ネットワーク要素の初期エネルギ節約許可フラグである。
【0074】
第2の処理ユニット46は、当該ネットワーク要素がエネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定されているときには、当該ネットワーク要素が最適化動作を完了したとき、または、別のネットワーク要素を補償する動作を完了したときに、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを当該エネルギ節約許可のデフォルト値にリセットするように構成される。
【0075】
第2の処理ユニット46をさらに、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可のデフォルト値が禁止に設定されているときには当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグをリセットしないように構成してもよい。
【0076】
第2の処理ユニット46をさらに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約を完了したときに当該ネットワーク要素の事前設定デフォルト値を復元するように構成してもよい。
【0077】
本発明の諸実施形態で提供するネットワーク要素状態を処理するための方法と装置では、ネットワーク要素を最初に取得する。次に、当該ネットワーク要素に対応するターゲット・データを取得する。当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうかを判定する。最後に、当該ネットワーク要素が非稼働であるときには、エネルギ節約状態に入らないように当該ネットワーク要素に指示する。先行技術では、ネットワーク要素の状態を決定するときに基地局自体しか考慮していない。これは、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びるという問題または非稼働ネットワーク要素が誤って決定される確率が高まるという問題の原因となる。本発明の諸実施形態では、ネットワーク要素に関連するターゲット・データを収集し分析することにより当該ネットワーク要素の動作状態を決定し、後の調整作業を実施する。それにより、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びる問題または非稼働ネットワーク要素を誤って決定する確率が高まる問題が解決される。
【0078】
本発明の実施形態で提供したネットワーク要素状態を処理するための装置では、以上の方法の実施形態を実施することができ、具体的な機能の実装に関しては当該方法の実施形態の説明を参照できるので、詳細についてはここでは再度説明しない。本発明の諸実施形態で提供するネットワーク要素状態を処理するための方法と装置は通信システムの分野に適用可能であるがこれには限られない。
【0079】
諸実施形態の方法のプロセスを、関連するハードウェアに指示するコンピュータ・プログラムにより実装してもよいことは当業者には理解される。当該プログラムをコンピュータ可読記憶媒体に格納してもよい。当該プログラムを実行したとき、当該諸実施形態の方法のプロセスが実施される。上記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読取専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、またはランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。
【0080】
以上の説明は本発明の具体的な諸実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定しようとするものではない。当業者が本発明で開示した技術範囲において容易に想到する任意の変形または置換は本発明の保護範囲に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に支配される。
【符号の説明】
【0081】
21 判定ユニット
22 命令ユニット
41 取得ユニット
42 判定ユニット
43 命令ユニット
44 検出補償ユニット
45 第1の処理ユニット
46 第2の処理ユニット
図1
図2
図3
図4