(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では本発明の諸実施形態における添付図面を参照して本発明の諸実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明した実施形態は本発明の諸実施形態の全部ではなく一部である。当業者が創造的作業なしに本発明の諸実施形態に基づいて取得する他の全ての実施形態は本発明の保護範囲に入るものとする。
【0013】
本発明の技術的解決策の利点をより分かりやすくするために、以下では添付図面と諸実施形態を参照して本発明を詳細に説明する。
【0014】
実施形態1
本実施形態ではネットワーク要素状態を処理するための方法を提供する。
図1に示すように当該方法は以下を含む。
【0015】
101では、ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているかどうかを判定する。当該ネットワーク要素は、基地局、セル、またはサブネットであってもよい。
【0016】
102では、当該ネットワーク要素が非稼働であるか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止する。
【0017】
特に、エネルギ節約許可フラグを使用して当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを示してもよい。
【0018】
許可フラグは許可または禁止である。例えば、以下の形を使用してもよい。ES Allow=Trueは、ネットワーク要素がエネルギ節約ES状態に入ることができることを示し、ES Allow=Falseは、ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止されることを示す。ここで、ES Allowとは、エネルギ節約が許可されることを意味し、Trueとは真を、Falseとは偽を意味する。
【0019】
ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグをエネルギ節約機能制御に対して設定してもよく、分散エネルギ節約機能により、当該ネットワーク要素のエネルギ節約を制御するために設定された識別子として使用してもよく、または、集約エネルギ節約機能が当該ネットワーク要素のエネルギ節約を制御するのを禁止するために設定された識別子として使用してもよい。
【0020】
さらに、当該ネットワーク要素がセルであるときには、当該フラグをセルの属性として使用してもよく、当該ネットワーク要素が基地局であるときには、当該フラグを当該基地局の属性として使用してもよい。
【0021】
本実施形態では、ネットワーク要素状態を処理するための装置を提供する。
図2に示すように、当該装置の実体が基地局またはセルであってもよい。当該装置は、判定ユニット21および命令ユニット22を備える。
【0022】
判定ユニット21は、ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているかどうかを判定するように構成される。
【0023】
命令ユニット22は、当該ネットワーク要素が非稼働であるか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が最適化動作を実施していると当該判定ユニットが判定したときに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止するように構成される。
【0024】
特に、エネルギ節約許可フラグを使用して当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを示してもよい。
【0025】
ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグをエネルギ節約機能制御に対して設定してもよく、分散エネルギ節約機能により、当該ネットワーク要素のエネルギ節約を制御するために設定された識別子として使用するか、または、集約エネルギ節約機能が当該ネットワーク要素のエネルギ節約を制御するのを禁止するために設定された識別子として使用してもよい。
【0026】
許可フラグは許可または禁止である。例えば、以下の形を使用してもよい。ES Allow=Trueは、ネットワーク要素がエネルギ節約ES状態に入ることができることを示し、ES Allow=Falseは、ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止されることを示す。ここで、ES Allowとは、エネルギ節約が許可されることを意味し、Trueとは真を、Falseとは偽を意味する。
【0027】
さらに、当該ネットワーク要素がセルであるときには、当該フラグをセルの属性として使用してもよく、当該ネットワーク要素が基地局であるときには、当該フラグを当該基地局の属性として使用してもよい。
【0028】
先行技術では、ネットワーク要素の状態を決定するときに基地局自体しか考慮していない。これは、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びるという問題または非稼働ネットワーク要素が誤って決定される確率が高まるという問題の原因となる。本発明の諸実施形態で提供するネットワーク要素状態を処理するための方法と装置では、当該ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうか、または、当該ネットワーク要素が最適化動作を実施しているかどうかを判定することにより、非稼働ネットワーク要素または別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素または最適化動作を実施しているネットワーク要素がエネルギ節約状態に入らないように制御される。それにより、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びる問題または非稼働ネットワーク要素を誤って決定する確率が高まる問題が解決される。
【0029】
実施形態2
本実施形態ではネットワーク要素状態を処理するための方法を提供する。
図3に示すように、当該方法は以下を含む。
【0030】
301では、ネットワーク要素に対応するターゲット・データを取得する。当該ネットワーク要素は基地局、セル、またはサブネットであってもよい。当該ターゲット・データには、トレース・データ、ドライブ・テスト・データの手動最小化、無線リンク障害データ、ハンドオーバ障害データ、ユーザ機器故障レポート、警告データ、および性能データのうち少なくとも1つが含まれる。
【0031】
特に、追跡タスクまたはドライブ・テストタスクの最小化が当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素に対して開始される。ここで、開始された当該追跡タスクまたは当該ドライブ・テストタスクの最小化の実行範囲は、当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素を含み、当該ネットワーク要素に対応するドライブ・テスト・データのトレース・データまたは最小化は、当該追跡タスクまたはドライブ・テストタスクの最小化が完了した後に取得される。
【0032】
あるいは、当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素の既存データが取得され、当該既存データに従ってターゲット・データが取得される。当該既存データは当該ネットワーク要素もしくは当該隣接ネットワーク要素に格納されるか、または、ネットワーク管理エンティティもしくはトレース・データ収集エンティティに格納される。
【0033】
ステップ301の前に、当該方法は、ステップ301において当該ネットワーク要素を取得するステップを含む。
【0034】
特に、全てのネットワーク要素の主要性能データが取得され、主要性能データが事前設定閾値より低いネットワーク要素を全てのネットワーク要素が含むときには、主要性能データが当該事前設定閾値より低いネットワーク要素をネットワーク要素として取得する。ここで、当該主要性能データには、ネットワーク要素負荷、アクセス成功率、ハンドオーバ成功率、およびネットワーク要素またはユーザのスループットのうち少なくとも1つが含まれ、当該事前設定閾値は当該主要性能データに対して事前に割り当てたインジケータ値である。
【0035】
あるいは、エネルギ節約要求を開始するネットワーク要素を全てのネットワーク要素が含むときに、当該エネルギ節約要求を開始したネットワーク要素をネットワーク要素として取得する。
【0036】
あるいは、全てのネットワーク要素がネットワーク要素を含み、その主要性能データがネットワーク要素負荷、ネットワーク要素アクセス成功率、ネットワーク要素ハンドオーバ成功率、およびネットワーク要素またはユーザのスループットのうち少なくとも1つを含み、その負荷が事前設定負荷値より小さいときには、負荷が当該事前設定負荷値より小さいネットワーク要素をネットワーク要素として取得する。
【0037】
302では、当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働であるかどうかを判定するか、または、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうかを判定する。
【0038】
特に、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうかを判定するときに、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているという取得された状態情報、または別のネットワーク要素を補償するように当該ネットワーク要素が事前構成されているという情報、または当該ネットワーク要素がパラメータ調節または動作を実行しているという情報に従って、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する状態にあるかどうかが判定される。
【0039】
あるいは、取得した当該ネットワーク要素の補償実行状態値、または当該ネットワーク要素の隣接セルが補償されている状態かどうかに関する取得した情報、または当該ネットワーク要素に関する取得した事前構成またはデフォルトの実行状態に従って、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する状態にあるかどうかを判定する。
【0040】
あるいは、当該ネットワーク要素の負荷が事前設定負荷値より低いか、またはアクセスするユーザの数がアクセスするユーザの事前設定数より低いか、または当該ネットワーク要素のスループットが事前設定のネットワーク要素のスループットより低いか、またはハンドオーバ障害データが事前設定の故障量より高いか、または当該ネットワーク要素の貧弱な無線環境がユーザ機器故障レポートから取得されるか、または当該ネットワーク要素が故障したという情報が警告データから得られるか、または期待値より低い無線信号品質がドライブ・テスト・データの手動最小化から得られるか、またはトレース・データがユーザ・シグナリング・インタフェースが故障したかまたは実行できないという情報を含むときには、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定する。
【0041】
さらに、ターゲット・データがドライブ・テスト・データの手動最小化であるときには、当該ネットワーク要素と当該ネットワーク要素の事前設定範囲内の領域を測定した後に無線測定データが取得され、事前設定時間において当該ネットワーク要素の当該無線測定データに例外が発生したときに、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定される。
【0042】
あるいは、ターゲット・データが無線リンク障害データまたはハンドオーバ障害データであり、当該ネットワーク要素に入るかまたは当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素に入ったユーザ機器が当該ネットワーク要素の無線リンク障害データまたはハンドオーバ障害データを報告したときには、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定する。
【0043】
303では、当該ネットワーク要素が非稼働であるか、または当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止する。
【0044】
特に、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグが当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを示すように設定される。当該エネルギ節約許可フラグは許可または禁止である。
【0045】
当該ネットワーク要素がエネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定されているときには、当該ネットワーク要素の当該エネルギ節約許可フラグが、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態から正常状態に戻った時点または当該フラグをリセットする事前設定された時間点で、当該エネルギ節約許可フラグに対応するエネルギ節約許可のデフォルト値にリセットされる。ここで、当該エネルギ節約許可のデフォルト値は許可または禁止であってもよく、当該エネルギ節約許可のデフォルト値は当該ネットワーク要素の初期エネルギ節約許可フラグである。
【0046】
さらに、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償するために使用されるか、または、別の最適化動作の期間にあり、補償動作または最適化動作の機能を実行したときには、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを禁止に設定することにより、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止されることが当該ネットワーク要素に対して示される。さらに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定されているときには、当該ネットワーク要素の変更されたエネルギ節約許可フラグが、当該ネットワーク要素が最適化動作を完了したとき、または、別のネットワーク要素を補償する動作を完了したときに、当該エネルギ節約許可のデフォルト値にリセットされる。しかし、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可のデフォルト値が禁止に設定されているときには、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを動作中に変更することはできない。
【0047】
304では、当該ネットワーク要素は、当該ネットワーク要素が非稼働であるときには、ネットワーク要素非稼働検出および/またはネットワーク要素非稼働補償を介して検出され補償される。
【0048】
本実施形態では、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入る必要があり、かつ、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグが禁止であることがチェックされたとき、当該ネットワーク要素が先ずエネルギ節約に入る要求を送信するように指示され、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを判定するための情報の受信を待機するか、または、当該ネットワーク要素が、当該エネルギ節約要求を完了して正常状態に戻るように指示される。当該ネットワーク要素のターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が別の動作を実施しているか、または当該ネットワーク要素を補償する必要があるかもしくは当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているか、または当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入るのが当該ネットワーク要素のデフォルト値により禁止されていると判定されたときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止されるかもしくは当該ネットワーク要素のエネルギ節約に入る要求が拒否され、または、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグが禁止に設定される。当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が正常なネットワーク要素であると判定されたときには、当該ネットワーク要素はエネルギ節約状態に入ることができ、または、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグが許可に設定される。当該ネットワーク要素がエネルギ節約を完了したとき、または、当該ネットワーク要素が非稼働状態から正常状態に戻ったとき、または、当該ネットワーク要素が補償を完了したとき、または、当該ネットワーク要素が別の動作の実施を完了したときには、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグはデフォルト値に復元されるか、または、当該エネルギ節約許可フラグが許可にリセットされる。
【0049】
本実施形態では、ネットワーク要素状態を処理するための装置を提供する。
図4に示すように、当該装置の実体が基地局またはセルであってもよい。当該装置は、取得ユニット41、判定ユニット42、命令ユニット43、検出補償ユニット44、第1の処理ユニット45、および第2の処理ユニット46を備える。
【0050】
取得ユニット41は、ネットワーク要素に対応するターゲット・データを取得するように構成される。当該ネットワーク要素は、基地局、セル、またはサブネットであってもよい。取得ユニット41をさらに、当該ネットワーク要素を取得するように構成してもよい。取得ユニット41をさらに、全てのネットワーク要素の主要性能データを取得するように構成してもよい。取得ユニット41をさらに、主要性能データが事前設定閾値より低いネットワーク要素を全てのネットワーク要素が含むときに、主要性能データが当該事前設定閾値より低いネットワーク要素を当該ネットワーク要素として取得するように構成してもよい。
【0051】
当該主要性能データには、ネットワーク要素負荷、アクセス成功率、ハンドオーバ成功率、およびネットワーク要素またはユーザのスループットの少なくとも1つが含まれ、当該事前設定閾値は当該主要性能データに対して事前に割り当てたインジケータ値である。
【0052】
取得ユニット41をさらに、エネルギ節約要求を開始するネットワーク要素を全てのネットワーク要素が含むときに、当該エネルギ節約要求を開始したネットワーク要素を当該ネットワーク要素として取得するように構成してもよい。
【0053】
取得ユニット41をさらに、全てのネットワーク要素がネットワーク要素を含み、その主要性能データがネットワーク要素負荷、ネットワーク要素アクセス成功率、ネットワーク要素ハンドオーバ成功率、およびネットワーク要素またはユーザのスループットのうち少なくとも1つを含み、その負荷が事前設定負荷値より小さいときには、負荷が当該事前設定負荷値より小さいネットワーク要素をネットワーク要素として取得するように構成してもよい。
【0054】
取得ユニット41をさらに、当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素に対して追跡タスクを開始するかまたはドライブ・テストタスクの最小化を開始するように構成してもよい。開始された当該追跡タスクまたは当該ドライブ・テストタスクの最小化の実行範囲は、当該ネットワーク要素または当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素を含む。
【0055】
取得ユニット41をさらに、当該追跡タスクまたはドライブ・テストタスクの最小化が完了した後に当該ネットワーク要素に対応するドライブ・テスト・データのトレース・データまたは最小化を取得するように構成してもよい。
【0056】
取得ユニット41をさらに、当該ネットワーク要素の既存データまたは当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素を取得し、当該既存データに従ってターゲット・データを取得するように構成してもよい。
【0057】
当該既存データは当該ネットワーク要素もしくは当該隣接ネットワーク要素に格納されるか、または、ネットワーク管理エンティティもしくはトレース・データ収集エンティティに格納される。
【0058】
判定ユニット42は、当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働であるかどうかを判定するか、または、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうかを判定するように構成される。
【0059】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているという取得された状態情報、または別のネットワーク要素を補償するように当該ネットワーク要素が事前構成されているという情報、または当該ネットワーク要素がパラメータ調節または動作を実行しているという情報に従って、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する状態にあるかどうかを判定するように構成してもよい。
【0060】
判定ユニット42をさらに、取得した当該ネットワーク要素の補償実行状態値、または当該ネットワーク要素の隣接セルが補償されている状態であるかどうかに関する取得した情報、または当該ネットワーク要素に関する取得した事前構成またはデフォルトの実行状態に従って、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償する状態にあるかどうかを判定するように構成してもよい。
【0061】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素の負荷が事前設定負荷値より低いか、またはアクセスするユーザの数がアクセスするユーザの事前設定数より低いか、または当該ネットワーク要素のスループットが事前設定のネットワーク要素のスループットより低いか、またはハンドオーバ障害データが事前設定の故障量より高いか、または当該ネットワーク要素の貧弱な無線環境がユーザ機器故障レポートから取得されるか、または当該ネットワーク要素が故障したという情報が警告データから得られるか、または期待値より低い無線信号品質がドライブ・テスト・データの手動最小化から得られるか、またはトレース・データがユーザ・シグナリング・インタフェースが故障したかまたは実行できないという情報を含むときに、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定するように構成してもよい。
【0062】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素と当該ネットワーク要素の事前設定範囲内の領域を測定した後に無線測定データを取得するように構成してもよい。
【0063】
判定ユニット42をさらに、事前設定時間において当該ネットワーク要素の無線測定データに例外が発生したときには、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定するように構成してもよい。
【0064】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素に入るかまたは当該ネットワーク要素の隣接ネットワーク要素に入ったユーザ機器が当該ネットワーク要素の無線リンク障害データまたはハンドオーバ障害データを報告したときに、当該ネットワーク要素が非稼働であると判定するように構成してもよい。
【0065】
判定ユニット42をさらに、当該ネットワーク要素のターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働ネットワーク要素であるか、または当該ネットワーク要素が別の動作を実施しているか、または当該ネットワーク要素を補償する必要があるかもしくは当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償しているか、または当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入るのが当該ネットワーク要素のデフォルト値により禁止されていると判定されたときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを禁止するかまたは当該ネットワーク要素のエネルギ節約に入る要求を拒否するように構成してもよい。
【0066】
判定ユニット42をさらに、当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が正常なネットワーク要素であると判定されたとき、または、当該ネットワーク要素のデフォルト値がエネルギ節約状態に当該ネットワーク要素が入るのを禁じていないときに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入ることを可能とするかまたは当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを許可に設定するように構成してもよい
【0067】
命令ユニット43は、当該ネットワーク要素が非稼働であるかまたは当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるときに、エネルギ節約状態に入らないように当該ネットワーク要素に指示するように構成される。
【0068】
命令ユニット43をさらに、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを設定することによって、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入れるかどうかを示すように構成してもよい。当該エネルギ節約許可フラグは許可または禁止である。
【0069】
命令ユニット43をさらに、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素を補償するために使用されるか、または、別の最適化動作の期間にあり、補償動作または最適化動作の機能を実行したときには、エネルギ節約状態に入らないように当該ネットワーク要素に指示するように構成してもよい。
【0070】
命令ユニット43をさらに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態に入る必要があるときに、エネルギ節約に入る要求を送信するように当該ネットワーク要素に指示するように構成してもよい。
【0071】
検出補償ユニット44は、当該ネットワーク要素が非稼働であるときに、ネットワーク要素非稼働検出および/またはネットワーク要素非稼働補償により当該ネットワーク要素を検出し補償するように構成される。
【0072】
第1の処理ユニット45は、当該ネットワーク要素がエネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定されているときには、当該ネットワーク要素がエネルギ節約状態から正常状態に戻った時点または当該フラグをリセットする事前設定された時間点で、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを当該エネルギ節約許可フラグに対応する当該エネルギ節約許可のデフォルト値にリセットするように構成される。
【0073】
当該エネルギ節約許可のデフォルト値は許可または禁止であってもよく、当該エネルギ節約許可のデフォルト値は当該ネットワーク要素の初期エネルギ節約許可フラグである。
【0074】
第2の処理ユニット46は、当該ネットワーク要素がエネルギ節約許可のデフォルト値で事前設定されているときには、当該ネットワーク要素が最適化動作を完了したとき、または、別のネットワーク要素を補償する動作を完了したときに、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグを当該エネルギ節約許可のデフォルト値にリセットするように構成される。
【0075】
第2の処理ユニット46をさらに、当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可のデフォルト値が禁止に設定されているときには当該ネットワーク要素のエネルギ節約許可フラグをリセットしないように構成してもよい。
【0076】
第2の処理ユニット46をさらに、当該ネットワーク要素がエネルギ節約を完了したときに当該ネットワーク要素の事前設定デフォルト値を復元するように構成してもよい。
【0077】
本発明の諸実施形態で提供するネットワーク要素状態を処理するための方法と装置では、ネットワーク要素を最初に取得する。次に、当該ネットワーク要素に対応するターゲット・データを取得する。当該ターゲット・データに従って、当該ネットワーク要素が非稼働であるかどうか、または、当該ネットワーク要素が別のネットワーク要素の補償ネットワーク要素であるかどうかを判定する。最後に、当該ネットワーク要素が非稼働であるときには、エネルギ節約状態に入らないように当該ネットワーク要素に指示する。先行技術では、ネットワーク要素の状態を決定するときに基地局自体しか考慮していない。これは、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びるという問題または非稼働ネットワーク要素が誤って決定される確率が高まるという問題の原因となる。本発明の諸実施形態では、ネットワーク要素に関連するターゲット・データを収集し分析することにより当該ネットワーク要素の動作状態を決定し、後の調整作業を実施する。それにより、非稼働ネットワーク要素を決定するための時間が延びる問題または非稼働ネットワーク要素を誤って決定する確率が高まる問題が解決される。
【0078】
本発明の実施形態で提供したネットワーク要素状態を処理するための装置では、以上の方法の実施形態を実施することができ、具体的な機能の実装に関しては当該方法の実施形態の説明を参照できるので、詳細についてはここでは再度説明しない。本発明の諸実施形態で提供するネットワーク要素状態を処理するための方法と装置は通信システムの分野に適用可能であるがこれには限られない。
【0079】
諸実施形態の方法のプロセスを、関連するハードウェアに指示するコンピュータ・プログラムにより実装してもよいことは当業者には理解される。当該プログラムをコンピュータ可読記憶媒体に格納してもよい。当該プログラムを実行したとき、当該諸実施形態の方法のプロセスが実施される。上記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読取専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、またはランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。
【0080】
以上の説明は本発明の具体的な諸実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定しようとするものではない。当業者が本発明で開示した技術範囲において容易に想到する任意の変形または置換は本発明の保護範囲に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に支配される。