(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
以下に、
図1〜
図4に基づいて、この発明の実施の形態1の球技練習具Aについて説明する。
実施の形態1の球技練習具Aは、その斜視図である
図1に示すように、弾性ネット部材(弾性網状部材)10と支持枠20と脚部材30とを備えている。
【0011】
弾性ネット部材10は、
図2に示すように、網状に形成された本体部11と、この本体部11の外周部から外径方向に放射状に延びる紐状に形成された複数の連結用ライン部(連結用紐状部)12と、を備える。
【0012】
本体部11は、天然ゴム、合成ゴムなどにより形成された細紐状の弾性材によりハニカム状に一体成形され、かつ、全体形状が円形に近い略多角形状(本実施の形態1では、12角形状に近い形状)を成すように形成されている。
さらに、本体部11の外周部分は、ハニカム同士をハニカムの1/2の形状の部分で連結した第1の連結部11aと、ハニカムの1つの角部を省略した5角形状として連結した第2の連結部11bとが、周方向に交互に配置され、合計で12箇所に両連結部11a,11bが設けられている。
【0013】
連結用ライン部12は、各連結部11a,11bの周方向の中央位置から外径方向に延在されており、本体部11の外周の12箇所に周方向で等間隔に設けられている。
そして、連結用ライン部12は、細紐状のライン部本体12aと、ライン部本体12aにおいて延在方向に等間隔で配置されてライン部本体12aよりも大径の球状に形成された複数(本実施の形態1では4つ)の係止突起部12bと、を備える。
【0014】
支持枠20は、本実施の形態では、
図3に示すように、円環状に形成されており、金属、樹脂、木材などにより形成されている。また、本実施の形態1では、支持枠20は、周方向に三分割された分割枠20a,20b,20cを、それぞれ、周方向の端部同士を突き合わせて結合して形成されている。
【0015】
さらに、支持枠20の外周部には、円周方向に等間隔で12箇所に、支持枠20の円弧の中心軸に沿う方向に延在された縦溝21が形成されている。この縦溝21は、溝幅が、ライン部本体12aの直径寸法程度であって係止突起部12bより幅狭に形成されているとともに、外径側の開口部分が、ライン部本体12aの直径よりも幅を狭く形成されている。そして、縦溝21の下端部の外周縁部の支持枠20の下端面が、係止突起部12bを前記中心軸に沿う方向に係止させることができるストッパ部22とされている。
【0016】
図1に戻り、脚部材30は、支持枠20を、所定の高さに保持するものであり、支持枠20の周方向の3以上の複数箇所であって、実施の形態1では3箇所に等間隔で設けられている。
この脚部材30は、金属製のブラケット部31および脚本体32と、発泡弾性材製のカバー材33とを備える。
ブラケット部31は、薄板状の第1片31aと第2片31bとにより略L字断面形状に形成されている。そして、第1片31aを、支持枠20の各分割枠20a,20b,20cの結合個所において分割枠20a,20b,20cに跨って支持枠20の下面に沿わせて配置し、跨る両分割枠に螺子などで固定されている。したがって、ブラケット部31は、支持枠20に脚部材30を固定するとともに、分割枠20a,20b,20cの隣り合うもの同士を結合する結合部材を兼ねている。
【0017】
脚本体32は、上端部を前記ブラケット部31の第2片31bに螺子等により固定され、ブラケット部31から下方に延在されている。
【0018】
カバー材33は、発泡弾性材により形成され、脚本体32の下端部の外周に装着され、脚部材30から本球技練習具Aを載置した床や地面などへの振動の伝達を抑制する。なお、発泡弾性材としては、発泡ゴム、発泡プラスチック(PUフォーム、PEフォーム、PVCフォームなど)を用いることができる。
また、カバー材33は、側方から見た形状が円錐状に形成され、底面33aの面積が、脚本体32の断面積よりも広く確保されている。
【0019】
次に、前述の弾性ネット部材10の支持枠20への取付構造について説明する。
弾性ネット部材10は、中心から連結用ライン部12の先端位置までの寸法(
図2のLrに示す寸法)が、自然長で、支持枠20の内径寸法程度の大きさに形成されており、弾性ネット部材10を外径方向に伸長させた展張状態で、支持枠20に連結支持されている。
【0020】
すなわち、各連結用ライン部12をそれぞれ引張状態として支持枠20の縦溝21に連結することで、弾性ネット部材10を全体的に伸長し、ボールを跳ね返すための弾性力が与えられる。
詳細には、
図4に示すように、弾性ネット部材10の各連結用ライン部12のライン部本体12aを、支持枠20の縦溝21に挿通するとともに、係止突起部12bを、ストッパ部22に係止することで、連結用ライン部12が支持枠20に連結されている。
図4に示す例では、各連結用ライン部12は、先端側から3番目の係止突起部12bが支持枠20の下面のストッパ部22に係止されている。なお、連結用ライン部12のライン部本体12aを縦溝21に挿通する際には、連結用ライン部12を、伸長させて直径が細くなるように弾性変形させた状態で、縦溝21の開口部分を通過させる。
【0021】
また、縦溝21の下端のストッパ部22に係止させる係止突起部12bの位置を変えることにより、弾性ネット部材10の弾性力を段階的に調整することができる。
すなわち、支持枠20の下面のストッパ部22に係止する連結用ライン部12の係止突起部12bを、
図4に示す状態から、その先端側から2番目あるいは1番目の係止突起部12bに変更することにより、弾性ネット部材10の弾性力を緩めることができる。逆に、支持枠20の下面のストッパ部22に連結用ライン部12の先端側から4番目の係止突起部12bとすることにより、弾性ネット部材10の弾性力を強めることができる。
【0022】
また、この弾性ネット部材10における支持枠20との係合状態は、全周で同一とすることに限定されるものではなく、周方向の場所により異なる係合状態とすることにより、上述の弾性ネット部材10の弾性力を、さらに微調整することも可能である。例えば、連結用ライン部12の係合状態を、支持枠20の下面のストッパ部22に係止する連結用ライン部12の係止突起部12bを、先端側から3番目としたものと4番目としたものとを交互に配置することで、弾性力を微調整することができる。このようにして、弾性ネット部材10の弾性力を、使用するボールの弾性力に近い弾性力に設定することができる。
【0023】
次に、実施の形態の作用を説明する。
(使用時)
球技練習具Aは、脚部材30のカバー材33の底面33aを、床、地面などに接触させ、支持枠20および弾性ネット部材10を、床、地面などから浮かせた状態として使用する。
この状態で、図外のバスケットボールなどのボールを、弾性ネット部材10に対し、上方から突くと、弾性ネット部材10が下方に伸張した後、その復元力でボールが上方に跳ね返される。これを連続的に行うことで、バスケットボールのドリブルや毬つきなどを行うことができる。
【0024】
このとき、ボールは、地面や床に衝突して自身の弾性力により弾むのではなく、地面や床に衝突することなく弾性ネット部材10の弾性力により弾むため、ボールを直接床や地面などにつく場合と比較して、ボールが跳ね返る際の音や振動の発生が抑制される。すなわち、ボールを突くときに発生する音や振動は、ボールが床や地面に衝突するのに伴って発生するとともに、ボール自身の弾性変形に伴う内部閉空間の圧力変化や共鳴により発生すると考えられる。
【0025】
それに対し、本実施の形態1の場合、ボールが衝突する相手は弾性ネット部材10であり、地面や床と衝突するのと比較して、衝突音が小さく、また、弾性ネット部材10は、大気中に開放されており、弾性変形および復元した際に、ボールのような閉空間での共鳴は生じることはなく、弾性ネット部材10の伸縮変形に伴い発生される音や振動は極めて小さくなる。
【0026】
さらに、弾性ネット部材10は、網状を成しているため、弾性シートなどのシート状のものに衝突させる場合と比較して、ボールとの衝突音を抑えることができる。すなわち、ボールが弾性ネット部材10に衝突した際の衝撃は、支持枠20から床などに伝達され、その振動が衝突音を発生させる。この際、ボールとの衝突箇所から、支持枠20への振動の伝達経路が、弾性シートの場合、直線的に伝達されるのに対し、弾性ネット部材10では、網形状であることから、振動の伝達経路が何度も折れ曲がる経路となる。したがって、振動の伝達中の減衰量が多くなり、支持枠20への振動伝達を抑え、結果、音、振動の発生を抑えることができる。
【0027】
また、弾性ネット部材10は、網状に形成しているため、全体質量を抑えることができる。これにより、弾性ネット部材10が、伸長して縮む際に支持枠20に伝達されるエネルギーを抑え、このエネルギーにより支持枠20が上下方向に移動するのを抑えることができ、支持枠20がガタついて騒音が発生するのも抑えることができる。
【0028】
加えて、脚部材30の下端に発泡弾性材により形成されたカバー材33を装着しているため、ボールを突いたときの入力が、脚部材30を介して床や地面に伝達されることによる音、振動の発生を抑制できる。しかも、カバー材33は、錐形状として底面33aの面積を広く確保しているため、この面積が狭いものよりもさらに、音、振動の発生を抑制できる。
【0029】
(ゴム疲労時)
経時的な使用により、弾性ネット部材10の反発力が低下した場合、上述したように、支持枠20の下面のストッパ部22に係止する連結用ライン部12の係止突起部12bを、変更して弾性ネット部材10の張力を強めることができる。
【0030】
あるいは、新しい弾性ネット部材10と交換することも可能である。この場合、古い弾性ネット部材10の連結用ライン部12と支持枠20との係合を外して弾性ネット部材10を取り外し、新たな弾性ネット部材10の連結用ライン部12を、支持枠20の縦溝21に挿入して係止状態とすることで、交換することができる。
【0031】
(実施の形態1の効果)
以上説明したように、実施の形態1の球技練習具Aは、弾性素材により網状に形成された弾性ネット部材10と、この弾性ネット部材10を所定の張力で張った状態で弾性ネット部材10の外周端縁部を支持する支持枠20と、この支持枠20に結合され、支持枠20を所定の高さで略水平に保持する脚部材30と、を備え、
前記弾性ネット部材10が、上方から落ちてきた設定範囲の重さのボールを、前記伸縮による復元力で上方に跳ね返し可能な弾性力に設定されていることを特徴とする。
したがって、球技練習具の弾性ネット部材10に連続的にボールをついてドリブルの練習や毬つきなどを行うことができるとともに、その際に、音、振動の発生を抑えることができる。しかも、弾性を有した網状の弾性ネット部材10を用いたことにより、弾性シートを用いて場合と比較して、弾性ボールを突いた際の音、振動の発生をさらに抑えることが可能となった。
【0032】
また、実施の形態1の球技練習具Aは、弾性ネット部材10は、網状に形成された本体部11と、この本体部11から外方に延びる紐状に形成された連結用ライン部12と、を備え、連結用ライン部12が、本体部11に張力を与えた状態で支持枠20に係止されていることを特徴とする。
このように、連結用ライン部12から弾性素材により網状に形成された本体部11に直接張力を与え、本体部11が弾性力を有するようにしたため、従来のトランポリンのように、別途、弾性力を有しないシートの外周に弾性力を有するコイルスプリングなどを追加設定する必要が無く、構造の簡略化を図り、コストダウンを達成可能である。
しかも、実施の形態1では、連結用ライン部12は、本体部11と一体に形成したものを用いたため、本体部11とは別体の連結用紐状部を設けるものと比較して、部品点数を削減して、コストダウンを図ることができる。
【0033】
さらに、実施の形態1の球技練習具Aは、連結用ライン部12は、その延在方向に支持枠20に係止可能な係止突起部12bを複数備え、支持枠20に係止する係止突起部12bの位置の違いにより、本体部11の弾性力を変更可能に形成されていることを特徴とする。
このように、本体部11の弾性力を変更可能であるため、使用者の好みに応じてボールを突いた時の跳ね返り具合を任意に調整可能であり、使い勝手に優れる。しかも、この張力の調整を、連結用ライン部12に単に係止突起部12bを複数設けることにより達成できるため、上記弾性力の調整を安価に達成可能である。
【0034】
加えて、実施の形態1の球技練習具Aは、弾性ネット部材10は、ハニカム状に形成されていることを特徴とする。
これにより、弾性ネット部材10の強度を確保可能であり、これを安価に達成することができる。
【0035】
さらに、実施の形態1の球技練習具Aは、ハニカム状の本体部11の外周に、ハニカム同士をハニカムの1/2の形状の部分で連結した第1の連結部11aと、ハニカムの1つの角部を省略した5角形状として連結した第2の連結部11bとを、周方向に交互に配置し、各連結部11a,11bの周方向中央に、連結用ライン部12を一体に形成したことを特徴とする。
したがって、弾性ネット部材10の本体部11をハニカム形状の網状に形成したものにおいて、連結用ライン部12を放射状に外径方向に延ばすのにあたり、ハニカム同士の間の位置から本体部11の強度を確保しつつ、連結用ライン部12を外径方向に延在させることができる。
【0036】
また、実施の形態1の球技練習具Aは、支持枠20は、円環状に形成され、かつ、周方向に複数に分割された分割枠20a,20b,20cを結合して形成されていることを特徴とする。
このように、支持枠20を円環状に形成することにより、三角形状や四角形状などの角数の少ない多角形状に形成した場合と比較して、弾性ネット部材10の張力の均一化を図り、跳ね返り性の安定化を図ることができる。
しかも、複数に分割された分割枠20a,20b,20cを結合して支持枠20を形成したことにより、一体に形成したものよりも製造時の歩留まりを向上することができる。
【0037】
そして、実施の形態1の球技練習具Aは、脚部材30のブラケット部31は、複数に分割された分割枠20a,20b,20c同士を結合する部材を兼ねることを特徴とする。
したがって、分割枠20a,20b,20c同士を結合するための単独の部材を追加設定するものと比較して、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
【0038】
また、脚部材30は、下端部の外周に発泡材製のカバー材33が装着されていることを特徴とする。
したがって、ボールを突いた時の振動が、支持枠20から脚部材30を介して、実施の形態の球技練習具Aを載置する床面などに伝達されるのをさらに抑え、音、振動の発生をさらに抑制することができる。
しかも、カバー材33は、錐形状として底面33aを、その上方部分よりも広い面積を確保したため、上記の音、振動の抑制効果をさらに高めることができる。
【0039】
(他の実施の形態)
次に、他の実施の形態の球技練習具について説明する。
なお、他の実施の形態の説明にあたり、既に説明した構成と共通する構成には同じ符号を付して説明を省略し、相違点のみ説明する。
(実施の形態2)
次に、
図5にその要部を示す実施の形態2の球技練習具について説明する。
この実施の形態2の球技練習具は、支持枠200および脚部材230の構成が実施の形態1と異なる。
実施の形態2では、支持枠200を複数に分割(例えば、実施の形態1と同様に三分割)した分割枠202a,202b(三分割した2つのもののみを図示)は、それぞれ、周方向の両端部に、脚部231,232を一体に備える。
【0040】
そして、各分割枠202a,202bを、周方向に連続して配置した状態で、対向して配置される各脚部231,232を、図示を省略したボルト・ナットやビスなどの締結具や接着剤や溶接などにより、一体に結合させることにより、脚部材230が形成されている。また、上記の各脚部231,232を結合させることにより、分割枠202a,202bが周状に連続して配置され、実施の形態1と同様に、円環状を成す支持枠200が形成される。
【0041】
なお、上述の脚部材230の下端部には、実施の形態1と同様に、カバー材233が装着されている。また、上述のような脚部231,232が一体に形成された各分割枠202a、202bは、ステンレスなどの金属板により形成されているものとするが、樹脂など他の素材により形成することもできる。
【0042】
以上のように、実施の形態2の球技練習具は、支持枠200が、複数の分割枠202a,202bから形成され、各分割枠202a,202bは、周方向の両端に脚部231,232が一体に形成され、複数の分割枠202a,202bを、周方向に連続して配置し、隣り合う脚部231,232同士を結合して、支持枠200および脚部材230が形成されていることを特徴とする。
【0043】
したがって、独立した脚部材が不要になり、部品点数を削減し製造のコストおよび手間を削減できる。
また、分割枠202a,202bおよびそれと一体の脚部231,232を金属により形成したため、支持枠200の重量が確保でき、ボール突きを行った際に、弾性ネット部材10の伸縮に伴って、支持枠200が移動するのを抑制できる。これにより、音、振動の発生を、いっそう低減可能である。
なお、本実施の形態2の球技練習具においては、実施の形態1と同様に支持枠200の外周部には、円周方向に等間隔で12箇所に、支持枠200の円弧の中心軸に沿う方向に延在された縦溝221が形成されている。この縦溝221は、溝幅が、ライン部本体12aの直径寸法程度であって係止突起部12bより幅狭に形成されているとともに、外径側の開口部分が、ライン部本体12aの直径よりも幅を狭く形成されている。そして、縦溝221の下端部の外周縁部の支持枠200の下端面が、係止突起部12bを前記中心軸に沿う方向に係止させることができるストッパ部とされている。
【0044】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
具体的には、実施の形態では支持枠を円環状にした例を示したが、その形状は、これに限定されるものではなく、例えば、6角形枠、8角形枠などの角数の多い多角形状に形成してもよい。
【0045】
また、弾性網状部材としての弾性ネット部材は、実施の形態1では、その本体部をハニカム状に形成した例を示したが、その形状は、これに限定されるものではなく、三角や四角などの多角形状や、円形としてもよい。
また、実施の形態では、弾性網状部材は、本体部と連結用紐状部とを備えたものを示したが、これに限定されることなく、例えば、連結用紐状部を設けることなく、実施の形態の本体部に相当して全体を網状に形成されたものの外周を、直接、支持枠に支持した構造としてもよい。
さらに、弾性網状部材が、連結用紐状部を備えるものにあっても、実施の形態で示したように、連結用紐状部が本体部に一体に形成されたものに限定されるものではなく、連結用紐状部を本体部とは別体としてもよい。また、この場合、連結用紐状部は、必ずしも弾性変形可能なものを用いる必要はない。すなわち、弾性変形しないものであっても、弾性網状部材を引っ張って弾性網状部材に張力を与えることは可能であり、しかも、その長さを調整することにより、本体部の弾性力を調整することが可能である。
【0046】
また、連結用紐状部材の長さの調節は、実施の形態のように複数の係止突起部を備えるものに限定されるものではない。例えば、支持枠側に、連結用紐状部材を係止したり、挟み込んで固定するような構造を設けたりすることもできる。また、係止部としても、実施の形態において示したような突起状のものに限定されるものではなく、連結用紐状部材と支持枠との一方に、穴や鉤状の部材などを設け、他方に、穴や鉤状の部材に係合させる軸部材や鉤状の部材などを設け、係合位置を変更する構造としてもよい。この場合、穴や鉤状の部材と、それに係合させる軸や鉤状の部材は、いずれを複数設けてもよいし、両方、複数設けてもよい。あるいは、連結用紐状部と支持枠とに係合構造を設けることなく、単に、支持枠に結び付けるようにしてもよい。