特許第6332997号(P6332997)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社メイワパックスの特許一覧

<>
  • 特許6332997-包装用袋 図000002
  • 特許6332997-包装用袋 図000003
  • 特許6332997-包装用袋 図000004
  • 特許6332997-包装用袋 図000005
  • 特許6332997-包装用袋 図000006
  • 特許6332997-包装用袋 図000007
  • 特許6332997-包装用袋 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6332997
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】包装用袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/20 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
   B65D33/20
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-37834(P2014-37834)
(22)【出願日】2014年2月28日
(65)【公開番号】特開2015-160644(P2015-160644A)
(43)【公開日】2015年9月7日
【審査請求日】2016年12月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】390033868
【氏名又は名称】株式会社メイワパックス
(74)【代理人】
【識別番号】100122471
【弁理士】
【氏名又は名称】籾井 孝文
(74)【復代理人】
【識別番号】100182822
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 幸夫
(72)【発明者】
【氏名】近藤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】有西 克郎
(72)【発明者】
【氏名】赤羽 翔吾
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−133300(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0038569(US,A1)
【文献】 米国特許第05836697(US,A)
【文献】 特開2012−035903(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 33/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装用袋であって、
袋本体部と舌片部とを有し、
該袋本体部は、外側に配置された基材フィルムと内側に配置されたヒートシールフィルムとの積層フィルムで構成され、ならびに、外郭を規定する4辺のうち3辺がヒートシールされて、開口部を有する封筒状とされており、
該舌片部は、該開口部を規定する該袋本体部の一方の側において、該積層フィルムが他方の側における該積層フィルムよりも長く延びて形成された部分であり、該開口部を閉じる方向に折り返し可能に構成されており、
該開口部を規定する該袋本体部の他方の側において該袋本体部から該ヒートシールフィルムのみが突出して、該開口部に隣接した該袋本体部の一辺全域にわたって無地フィルム部が形成されており、
該無地フィルム部の該開口部の長さ方向両端部には該舌片部とヒートシールされたシール部が設けられ、
該無地フィルム部が形成された側の該袋本体部の開口部側の端部に、該開口部に隣接した該袋本体部の一辺全域にわたって粘着部が設けられており、
該開口部を閉じる方向に該舌片部を折り返すことにより、該無地フィルム部と該袋本体部との境界において該無地フィルム部が折り返され、該舌片部および該無地フィルム部が該粘着部に当接する、
包装用袋。
【請求項2】
前記無地フィルム部のシール部と前記粘着部との接着力が、該シール部と前記舌片部との接着力よりも強い、請求項1記載の包装用袋。
【請求項3】
包装用袋であって、
袋本体部と舌片部とを有し、
該袋本体部は、外側に配置された基材フィルムと内側に配置されたヒートシールフィルムとの積層フィルムで構成され、ならびに、外郭を規定する4辺のうち3辺がヒートシールされて、開口部を有する封筒状とされており、
該舌片部は、該開口部を規定する該袋本体部の一方の側において、該積層フィルムが他方の側における該積層フィルムよりも長く延びて形成された部分であり、該開口部を閉じる方向に折り返し可能に構成されており、
該開口部を規定する該袋本体部の他方の側において該袋本体部から該ヒートシールフィルムのみが突出して、該開口部に隣接した該袋本体部の一辺全域にわたって無地フィルム部が形成されており、
該無地フィルム部の該開口部の長さ方向両端部には該舌片部とヒートシールされたシール部が設けられ、
該舌片部の該ヒートシールフィルム側に、該開口部の長さ方向の該舌片部の一方の端部から他方の端部にわたって粘着部が設けられており、
該開口部を閉じる方向に該舌片部を折り返すことにより、該無地フィルム部と該袋本体部との境界において該無地フィルム部が折り返された状態で、該舌片部の該粘着部が該袋本体部に当接する、
包装用袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装用袋に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアなどで用いられるチャック型包装用袋は密封性が高いという利点がある(特許文献1)。しかし、吊り下げで陳列される場合、チャック型包装用袋の内面の寸法は小さくなるので、被収納物の大きさや量が限定されるという問題がある。したがって、大きい内面の寸法の包装用袋が作製可能な舌片部付き包装用袋においても高い密封性を実現することが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−081179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、従来より内面の寸法を大きくすることができ、かつ高い密封性を有する包装用袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、包装用袋であって、
袋本体部と舌片部とを有し、
該袋本体部は、外側に配置された基材フィルムと内側に配置されたヒートシールフィルムとの積層フィルムで構成され、ならびに、外郭を規定する4辺のうち3辺がヒートシールされて、開口部を有する封筒状とされており、
該舌片部は、該開口部を規定する該袋本体部の一方の側において該袋本体部から該積層フィルムが延びて形成されており、該袋本体部との境界部分において該開口部を閉じる方向に折り返し可能に構成されており、
該開口部を規定する該袋本体部の他方の側において該袋本体部から該ヒートシールフィルムのみが突出して、該開口部に隣接した該袋本体部の一辺全域にわたって無地フィルム部が形成されており、
該無地フィルム部の該開口部の長さ方向両端部には該舌片部とヒートシールされたシール部が設けられ、
該無地フィルム部が形成された側の該袋本体部の開口部側の端部に、該開口部に隣接した該袋本体部の一辺全域にわたって粘着部が設けられている、
包装用袋を提供する。
1つの実施形態においては、上記無地フィルム部のシール部と上記粘着部との接着力は、該シール部と上記舌片部との接着力よりも強い。
さらに、本発明は、包装用袋であって、
袋本体部と舌片部とを有し、
該袋本体部は、外側に配置された基材フィルムと内側に配置されたヒートシールフィルムとの積層フィルムで構成され、ならびに、外郭を規定する4辺のうち3辺がヒートシールされて、開口部を有する封筒状とされており、
該舌片部は、該開口部を規定する該袋本体部の一方の側において該袋本体部から該積層フィルムが延びて形成されており、該袋本体部との境界部分において該開口部を閉じる方向に折り返し可能に構成されており、
該開口部を規定する該袋本体部の他方の側において該袋本体部から該ヒートシールフィルムのみが突出して、該開口部に隣接した該袋本体部の一辺全域にわたって無地フィルム部が形成されており、
該無地フィルム部の該開口部の長さ方向両端部には該舌片部とヒートシールされたシール部が設けられ、
該舌片部の該ヒートシールフィルム側に、該開口部の長さ方向の該舌片部の一方の端部から他方の端部にわたって粘着部が設けられている、
包装用袋を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、従来より内面の寸法を大きくすることができ、かつ高い密封性を有する包装用袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の1つの実施形態による包装用袋の概略斜視図である。
図2】本発明の1つの実施形態に用いられる包装用袋の1つの状態を説明する概略平面図である。
図3】本発明の1つの実施形態に用いられる包装用袋の別の状態を説明する概略平面図である。
図4】本発明の1つの別の実施形態に用いられる包装用袋のさらに別の状態を説明する概略平面図である。
図5】本発明の別の実施形態による包装用袋の概略斜視図である。
図6】本発明の別の実施形態に用いられる包装用袋の1つの状態を説明する概略平面図である。
図7】本発明の別の実施形態に用いられる包装用袋の別の状態を説明する概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
図1は、本発明の1つの実施形態による包装用袋100の概略斜視図である。包装用袋100は、袋本体部10と舌片部20とを有する。
【0010】
袋本体部10は、外側に配置された基材フィルムと内側に配置されたヒートシールフィルムとの積層フィルムで構成されている。袋本体部10の外郭を規定する4辺のうち3辺11a、11b、および11cがヒートシールされている。その結果、袋本体部10は開口部12を有する封筒状とされている。
【0011】
舌片部20は、開口部12を規定する袋本体部10の一方の側において、袋本体部10から上記積層フィルムが延びて形成されている。舌片部20は、袋本体部10との境界部分11d’において開口部12を閉じる方向に折り返し可能に構成されている。
【0012】
開口部12を規定する袋本体部10の他方の側においては、袋本体部10から上記ヒートシールフィルムのみが突出して、開口部12に隣接した袋本体部10の一辺11d全域にわたって無地フィルム部30が形成されている。無地フィルム部30の開口部12の長さ方向両端部には舌片部20とヒートシールされたシール部31aおよび31bが設けられている。
【0013】
無地フィルム部30が形成された側の袋本体部10の開口部12側の端部に、開口部12に隣接した袋本体部10の一辺11dの全域にわたって粘着部13が設けられている。代表的には、無地フィルム部30のシール部31aおよび31bと粘着部13との接着力は、シール部31aおよび31bと舌片部20との接着力よりも強い。なお、本明細書では、接着力とは、単位面積あたりの接着力ではなく、接着面全体での接着力を意味するものとする。
【0014】
図1でPとして示す、開口部12の長さ方向の舌片部20の幅としては、任意の適切な幅を採用し得る。上記幅は例えば10mm〜80mmである。例えば上記幅は30mmである。
【0015】
図1でQとして示す、開口部12の長さ方向の袋本体部10の幅としては、任意の適切な幅を採用し得る。上記幅は例えば100mm〜300mmである。例えば上記距離は220mmである。
【0016】
図1でRとして示す、開口部12の長さ方向の無地フィルム部30の幅としては、任意の適切な幅を採用し得る。上記幅は例えば5mm〜20mmである。例えば上記幅は7.5mmである。
【0017】
図1でSとして示す、開口部12の長さ方向の粘着部13の幅としては、任意の適切な幅を採用し得る。上記幅は例えば5mm〜25mmである。例えば上記幅は9mmである。
【0018】
S/Rの比率としては、任意の適切な値を採用し得る。例えば上記比率は1.1以上である。上記構成を有することにより、袋本体部と舌片部との粘着部分の幅が増大するので、包装用袋の密封性が向上する。例えば上記比率は1.3以下である。上記構成を有することにより、包装用袋の開封後に粘着部上に残る無地フィルム部の幅が増大するので、包装用袋の開封後に商品を取り出すことが容易になる。例えば上記比率は1.2である。
【0019】
上記基材フィルムを構成する材料としては、任意の適切な材料を採用し得る。上記材料としては、例えば、ポリエステル(例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート))二軸延伸ナイロン(ONY)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)が挙げられる。
【0020】
上記ヒートシールフィルムを構成する材料としては、任意の適切な材料を採用し得る。上記材料としては、例えば、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。包装用袋100においては、好ましくは、上記材料はエチレン・酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、およびこれらの組み合わせを含む。上記ヒートシールフィルムを構成する材料が、エチレン・酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、およびこれらの組み合わせを含むことにより、無地フィルム部のシール部31aおよび31bと粘着部13との接着力を、シール部31aおよび31bと舌片部20との接着力よりも強くすることが容易になる。
【0021】
粘着部13は、任意の適切な方法によって得られ得る。上記方法としては、例えば、粘着性を有する任意の適切な材料を積層する方法、および上記材料を用いた両面テープを貼付する方法が挙げられる。上記材料としては、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0022】
包装用袋100の袋本体部10および舌片部20の構成の一例として、以下の構成が挙げられる。
PET#12/AC/PE15μ/PP#35/DL/EVA#30
すなわち、袋本体部10および舌片部20を構成する積層フィルムは、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名「FE2001」、フタムラ化学株式会社製)と、厚さ35μmの延伸ポリプロピレンフィルム(商品名「OPL(登録商標)−BT」、フタムラ化学株式会社製)とを、ポリエチレン樹脂(商品名「ペトロセン(登録商標)203」、東ソー株式会社製)を用いたアンカーコート(商品名「A−3210/A−3072」(三井化学株式会社製))により積層したフィルムを作製して基材フィルムとし、この基材フィルムに、さらに、ヒートシールフィルムとして用いる厚さ30μmのポリエチレン系フィルム(商品名「CMPS(登録商標)101C」(三井化学東セロ株式会社製))を、ドライラミネート(商品名「A−154−1/c−88」(大日精化工業株式会社製))により積層することによって得られる。
【0023】
以下、包装用袋100の使用方法を説明する。まず、図2に示すように、開口部12を介して、商品50を包装用袋100内に収納することができる。この状態では、包装用袋100は密封されていない。
【0024】
次に、図3に示すように、舌片部20を、袋本体部10との境界部分11d’において折り返し、舌片部20を粘着部13と密着させる。当該舌片部の折り返しに付随して、無地フィルム部30も折り返されて粘着部13と密着する。その結果、無地フィルム部30のシール部31aおよび31bも粘着部13と密着する。舌片部20とヒートシールされたシール部31aおよび31bと、ヒートシールされた袋本体部10とが密着しているので、包装用袋100において完全密封状態を実現できる。さらに、包装用袋100は内面の大きい寸法で作製可能であるので、従来より内面の寸法を大きくすることができ、かつ高い密封性を有する包装用袋を提供することができる。例えば、袋本体部10の一辺11cに穴を開けて内面の寸法の大きい包装用袋100をラックに吊るすことにより、包装用袋100に包装された大きい寸法の商品50を清潔に保った状態で店頭に陳列することができる。
【0025】
商品50を使用するために取り出す際には、図4に示すように、舌片部20を粘着部13から剥離する。その際、上述したような接着力の関係により、無地フィルム部30は粘着部13上に残る。したがって、商品を購入した消費者は無地フィルム部30を持って包装用袋100を開封することが可能である。
【0026】
図5は、本発明の別の実施形態による包装用袋200の概略斜視図である。以下、包装用袋200の構成については、主に包装用袋100との相違点について説明する。
【0027】
包装用袋100における粘着部13に代えて、包装用袋200においては、舌片部20のヒートシールフィルム側に、開口部12の長さ方向の舌片部20の一方の端部から他方の端部にわたって粘着部23が設けられている。
【0028】
上記ヒートシールフィルムを構成する材料としては、任意の適切な材料を採用し得る。包装用袋200においては、好ましくは、上記材料は、PP(ポリプロピレン)および/またはPE(ポリエチレン)を含む。このような構成を有することにより、袋本体部10の3辺11a、11b、および11cのヒートシールの接着力、ならびに無地フィルム部30のシール部31aおよび31bと舌片部20との接着力が向上する。したがって、ヒートシール部分の密着性がより高まるので、包装用袋200における密封状態がさらに向上する。
【0029】
包装用袋200の袋本体部10の構成の一例として、以下の構成が挙げられる。
PET#12/AC/PE15μ/PP#35/DL/PP#25
すなわち、ヒートシールフィルムとして厚さ25μmのポリプロピレンフィルム(商品名「FOH−L」(フタムラ化学株式会社製))を用いた以外は、包装用袋100の袋本体部10の構成の一例として上述した積層フィルムと同一である。
【0030】
以下、包装用袋200の使用方法を説明する。まず、図6に示すように、開口部12を介して、商品50を包装用袋200内に収納することができる。この状態では、包装用袋200は密封されていない。
【0031】
次に、図7に示すように、舌片部20を、袋本体部10との境界部分11d’において折り返し、舌片部20を粘着部23と密着させる。包装用袋200では、当該舌片部の折り返しに付随して、シール部31aおよび31bでシールされた無地フィルム部30も折り返される。その結果、無地フィルム部ごと舌片部を折り返さない包装用袋における、折り返し部分からゴミが入りやすいという問題が解決され、包装用袋200の密封性が向上する。さらに、包装用袋200は内面の大きい寸法で作製可能であるので、従来より内面の寸法を大きくすることができ、かつ高い密封性を有する包装用袋を提供することができる。例えば、袋本体部10の一辺11cに穴を開けて内面の寸法の大きい包装用袋200をラックに吊るすことにより、包装用袋200に包装された大きい寸法の商品50を清潔に保った状態で店頭に陳列することができる。
【0032】
次に、舌片部20を粘着部23から剥離して、舌片部20を元の位置に戻すと、包装用袋200は図6に示した状態にもどるので、商品50を購入した消費者は商品50を容易に取り出すことができる。
【符号の説明】
【0033】
10 袋本体部
20 舌片部
13、23 粘着部
30 無地フィルム部
100、200 包装用袋
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7