特許第6333060号(P6333060)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6333060
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】端子台
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/70 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
   H01R13/70
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-103519(P2014-103519)
(22)【出願日】2014年5月19日
(65)【公開番号】特開2015-220139(P2015-220139A)
(43)【公開日】2015年12月7日
【審査請求日】2017年3月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227892
【氏名又は名称】日本アンテナ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102635
【弁理士】
【氏名又は名称】浅見 保男
(74)【代理人】
【識別番号】100197022
【弁理士】
【氏名又は名称】谷水 浩一
(72)【発明者】
【氏名】細川 拓郎
【審査官】 楠永 吉孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−045628(JP,A)
【文献】 特開平04−229912(JP,A)
【文献】 特開2005−129308(JP,A)
【文献】 実開昭53−144085(JP,U)
【文献】 特開平08−115636(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/70
H01H 3/02
H01H 15/02
H04N 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直方体状とされ、少なくとも前面から突出する端子を有するケースと、
該ケース内に収納された切替スイッチと、
前記切替スイッチが臨む窓部が、前記ケースの前面に隣接する外面に形成され、前記窓部から前記ケースの前面にわたり配置されて、前記切替スイッチを前記ケースの前面から操作可能なスイッチノブとを備え、
前記スイッチノブの操作方向に沿って、前記ケースの前面に溝が形成されており、前記ケースの面から前記スイッチノブを操作した際に、前記スイッチノブが前記溝内を規制されながら摺動していくことを特徴とする直列ユニット。
【請求項2】
直方体状とされ、上面あるいは下面から突出する第1端子を有するケースと、
該ケース内に収納された回路基板と、
該回路基板に設けられた切替スイッチと、
前記ケースの前面に隣接する外面に形成され、前記切替スイッチの摘みが臨む窓部と、
出力用の第2端子が突出するよう設けられている前記ケースの前面から前部を操作でき、後部が前記切替スイッチの摘みに係合するよう設けられたスイッチノブとを備え、
前記スイッチノブの操作方向に沿って、前記ケースの前面にレール溝が形成されており、前記スイッチノブの前部から突出する摺動部が前記レール溝に挿入されて、前記ケースの前面から前記スイッチノブの前部を操作した際に、前記摺動部が前記レール溝内を規制されながら摺動していくことを特徴とする直列ユニット。
【請求項3】
前記スイッチノブは平面状の上板部と、該上板部の前部から起立する前側板部とからなり、前記上板部の一面には前記切替スイッチの摘みを挟持する一対の係止部が形成され、前記前側板部の前面から前記上板部にかけて突出する操作凸部が形成されており、
前記操作凸部に操作力が印加されることにより、前記スイッチノブが移動するよう操作されることに伴い、前記係止部で挟持された前記切替スイッチの摘みが移動して前記切替スイッチが切替操作されることを特徴とする請求項に記載の直列ユニット。
【請求項4】
前記スイッチノブの前記前側板部の端から前記摺動部が延伸して形成されており、前記ケースの前面の角部に形成された前記レール溝に前記摺動部が嵌挿されていることを特徴とする請求項に記載の直列ユニット。
【請求項5】
前記窓部は、ほぼ矩形状形成され、前記窓部に臨む前記切替スイッチの摘みを前記一対の係止部で挟持した際に、前記窓部の内側面に外側面が対面する一対の抱持部が前記上板部の一面に形成されており、
前記ケースの前面から前記スイッチノブの前部を操作した際に、前記抱持部が前記窓部の内側面により規制されながら摺動していくことを特徴とする請求項3または4に記載の直列ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内の壁面等に設置され屋内のテレビ受信機等に受信信号を供給する直列ユニットの端子台に関する。
【背景技術】
【0002】
直列ユニットは、一般に屋内の壁面に埋め込まれた箱状のボックスに取り付けて使用する。直列ユニットには、屋内のテレビ受信機等と同軸ケーブルで接続するための出力用の同軸端子と、壁の内部空間に配置されたアンテナ等の受信信号を導く同軸ケーブルが接続される入力用の同軸端子を備えている。従来の直列ユニットをボックスに取り付ける場合は、ボックスが壁面内に埋め込まれていることから、壁面に開口を設けることにより直列ユニットがボックスに取り付けられるようになる。従来の直列ユニットの前面には端子台が装着されており、端子台に設けられている円筒孔から、直列ユニットの前面に設けられている同軸端子が突出するようになる。
【0003】
ところで、従来より、センタ装置から伝送されてきた下り信号を、屋内の伝送線を介して端末装置に伝送すると共に、端末装置からの上り信号を、下り信号と同じ伝送線を介してセンタ装置側に伝送する、双方向CATVシステムが知られている。この双方向CATVシステムでは、直列ユニットを使用して端末装置に下り・上りの各信号を双方向に伝送できるようにしている。ところで、直列ユニットを、上り・下りの各信号を常に双方向に伝送できるように構成すると、出力端子に、上り信号を出力することのない端末装置(テレビチューナ,テレビ受像機,ビデオテープレコーダ等)が接続されている場合や、出力端子が終端されず開放状態になっている場合には、雑音が出力端子を介して、双方向CATVシステムの伝送線に流入して流合雑音となって、他の上り信号と一緒にセンタ装置まで伝送されてしまうことがある。これを防止するために、直列ユニットに片方向通信モードと双方向通信モードとを切り替えるためのスイッチを備えたものがある(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−25648号公報
【特許文献2】特開2002−101402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
直列ユニットは、一般に金属製のケースを備え、このケース内に回路基板を配置して,回路基板に分岐回路や上記した片方向通信モードと双方向通信モードとを切り替えるためのスイッチを設けるようにしている。この場合、ケースは高さより横方向の寸法が大きい直方体状とされることが多いことから、回路基板はケース内に横方向に配置されるようになる。また、スイッチは下面から複数本のスイッチ端子が導出され、上面に操作用の摘みが設けられている構成が一般的とされている。また、スイッチは回路基板上に立設されて設けられることが一般的であり、この回路基板が横方向に配置されるとスイッチの摘みは上方向あるいは下方向を向くようになる。この場合、スイッチは直列ユニットの前面から操作できることが求められているが、スイッチは前面方向には向かないようになる。従って、直列ユニットの前面からスイッチを操作するには、スイッチの摘みを方向を変えて操作するスイッチノブを設けて、スイッチノブを直列ユニットの前面から操作することになる。この場合、直列ユニットの前面からスイッチノブに印加された操作力の方向が変えられてスイッチの摘みに伝達されるが、操作力はスイッチノブの前側に印加され、スイッチの摘みはスイッチノブの後側で操作されることから、操作力をスイッチノブの前側に印加した際に、スイッチノブの前側の移動に引きずられるように後側が移動していくようになる。すると、スイッチノブは斜めになった状態で移動することから、スイッチノブの移動に伴い摩擦が発生してスイッチノブをスムースに操作できないという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明は、スイッチの摘みを操作するスイッチノブを設けても、スイッチノブをスムースに操作できる直列ユニットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる直列ユニットは、直方体状とされ、少なくとも前面から突出する端子を有するケースと、該ケース内に収納された切替スイッチと、前記切替スイッチが臨む窓部が、前記ケースの前面に隣接する外面に形成され、前記窓部から前記ケースの前面にわたり配置されて、前記切替スイッチを前記ケースの前面から操作可能なスイッチノブとを備え、前記スイッチノブの操作方向に沿って、前記ケースの前面に溝が形成されており、前記ケースの面から前記スイッチノブを操作した際に、前記スイッチノブが前記溝内を規制されながら摺動していくことを最も主要な特徴としている。
また、本発明にかかる他の直列ユニットは、直方体状とされ、上面あるいは下面から突出する第1端子を有するケースと、該ケース内に収納された回路基板と、該回路基板に設けられた切替スイッチと、前記ケースの前面に隣接する外面に形成され、前記切替スイッチの摘みが臨む窓部と、出力用の第2端子が突出するよう設けられている前記ケースの前面から前部を操作でき、後部が前記切替スイッチの摘みに係合するよう設けられたスイッチノブとを備え、前記スイッチノブの操作方向に沿って、前記ケースの前面にレール溝が形成されており、前記スイッチノブの前部から突出する摺動部が前記レール溝に挿入されて、前記ケースの前面から前記スイッチノブの前部を操作した際に、前記摺動部が前記レール溝内を規制されながら摺動していくことを最も主要な特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の直列ユニットは、スイッチノブの前部から突出する摺動部が、ケースに形成されたレール溝に挿入されて、ケースの前面からスイッチノブの前部を操作した際に、摺動部がレール溝内を規制されながら摺動していくことから、操作力をスイッチノブの前部に印加した際に、レール溝と摺動部との作用によりスイッチノブは斜めになりにくく、スイッチノブをスムースに操作することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施例の直列ユニットの構成を示す上面図、正面図、下面図である。
図2】本発明の実施例の直列ユニットの構成を示す背面図、側面図である。
図3】本発明の実施例の直列ユニットの構成を示す前側の斜視図、後側の斜視図である。
図4】本発明の実施例の直列ユニットにおいて、スイッチノブを省略した時の構成を示す下面図である。
図5】本発明の実施例の直列ユニットにおいて、端子台を省略した時の構成を示す正面図、側面図、A−A線で切断した断面図で示す側面図である。
図6】本発明の実施例の直列ユニットの構成を分解して示す斜視図、天地を逆にした斜視図である。
図7】本発明の実施例の直列ユニットにおいて、スイッチノブを操作する状態の構成を示す正面図、下面図である。
図8】本発明の実施例の直列ユニットにおいて、スイッチノブを操作する状態の構成を示すC−C線で切断した断面図である。
図9】本発明の実施例の直列ユニットにおけるケースの構成を示す上面図、正面図、下面図である。
図10】本発明の実施例の直列ユニットにおけるケースの構成を示す背面図、側面図、B−B線で切断した断面図で示す側面図である。
図11】本発明の実施例の直列ユニットにおけるケースの構成を示す前側の斜視図、後側の斜視図である。
図12】本発明の実施例の直列ユニットにおけるスイッチノブの構成を示す正面図、下面図、背面図である。
図13】本発明の実施例の直列ユニットにおけるスイッチノブの構成を示す側面図、下面図である。
図14】本発明の実施例の直列ユニットにおけるスイッチノブの構成を示す前側の斜視図、後側の斜視図である。
図15】本発明の実施例の直列ユニットにおける蓋部の構成を示す背面図、上面図、正面図、前側の斜視図、後側の斜視図である。
図16】本発明の実施例の直列ユニットにおいて、レール溝および摺動部を省略した場合のスイッチノブを操作する状態の構成を示す正面図、下面図である。
図17】本発明の実施例の直列ユニットにおいて、レール溝および摺動部を省略した場合のスイッチノブを操作する状態の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施例の直列ユニット1の構成を図1ないし図4に示す。図1は本発明の実施例の直列ユニットの構成を示す上面図、正面図、下面図であり、図2は本発明の実施例の直列ユニットの構成を示す背面図、側面図であり、図3は本発明の実施例の直列ユニットの構成を示す前側の斜視図、後側の斜視図であり、図4は本発明の実施例の直列ユニットにおいて、スイッチノブを省略した時の構成を示す下面図である。
これらの図に示すように、直列ユニット1は、成形により形成された金属製のケース10と、ケース10の前面に取り外し自在に固着された成形により形成された樹脂製の端子台20とから構成されている。直列ユニット1は、壁面内に埋め込まれているボックスに収納されるよう取り付けられる。ケース10の下面には入力端子12aが突出するよう設けられており、入力端子12aには壁の内部空間に配置された同軸ケーブルが装着されてCATVシステムの下り信号、アンテナで受信された地上デジタル放送やBS/CSデジタル放送の受信信号などが直列ユニット1に入力される。また、ケース10の前面にはTV端子12bが突出するよう設けられており、同軸端子とされたTV端子12bに装着された同軸ケーブルは、テレビ受像器やレコーダを含む端末装置に接続される。TV端子12bからは、入力端子12aに入力された信号が出力されることから、TV端子12bから出力されたCATVシステムの下り信号、アンテナで受信された地上デジタル放送やBS/CSデジタル放送の受信信号などがテレビ受像器やレコーダに入力される。また、端末装置から出力された上り信号はTV端子12bに入力される。
【0011】
ここで、ケース10の構成の詳細を図9ないし図11を参照して説明する。図9(a)(b)(c)はケース10の構成を示す上面図、正面図、下面図であり、図10(a)(b)(c)はケース10の構成を示す背面図、側面図、B−B線で切断した断面図で示す側面図であり、図11(a)(b)はケース10の構成を示す前側の斜視図、後側の斜視図である。
図9ないし図11に示すケース10は、金属を成形することにより作成され縦方向より横方向に長い直方体状のケース本体11を備えている。ケース10の前面からは同軸端子とされているTV端子12bが前方へ突出するよう設けられている。ケース本体11の上面は開口10aされており、ケース本体11の内側面には立設された4つのボス11dが形成されており、ボス11dの上面からは径が細くされた突起11eが突出するよう形成されている。後述するが、突起11eはケース本体11内に収納された回路基板の取付穴に嵌挿されてボス11dにより回路基板が支持されるようになる。ケース本体11の下面からは同軸端子とされている入力端子12aが下方へ突出するよう形成されている。
【0012】
また、ケース本体11の下面にはほぼ矩形状の窓部11cが形成されている。後述するが、窓部11cからはケース本体11内に収納された回路基板に設けられている切替スイッチの摘みが臨むようになる。この様子が図4に示されている。ケース本体11の前面の下端から下面にかけてレール部11aが形成されている。レール部11aは窓部11cに対応する位置に、前面の下端から下面にかけての角部を断面矩形状に切り欠くことにより形成されており、レール部11aの奥には横に細長いレール溝11bが形成されている。さらに、ケース10のケース本体11の前面の両側には板状に突出した一対の取付部13が形成されており、取付部13には前方へ突出する縦方向にコ字状の形状とされた矩形突出部14がそれぞれ形成されている。この矩形突出部14により、矩形状の縦長の係合孔が取付部13のそれぞれに形成される。取付部13の外側の側端からは、外方へ若干突出する矩形部が形成されており、この矩形部を利用して専用枠に直列ユニット1を取り付けることができる。この専用枠を、ボックスに取り付けた際に、直列ユニット1はボックス内に収納されるようになり、ボックスの前面とTV端子12bおよび端子台20の前面との面がほぼ一致するようになる。
【0013】
図1ないし図4に戻ると、図4に示す切替スイッチ17の摘みがケース本体11に設けられた窓部11cから臨んでおり、スイッチノブ15で切替スイッチ17の摘みを操作できるように、窓部11cにスイッチノブ15が取り付けられている。スイッチノブ15は、切替スイッチ17を操作するように設けられており、横方向に移動させることにより切替スイッチ17を切り替えることができる。この切替スイッチ17は、TV端子12bの通信モードを、上り信号帯域をカットして下り信号のみとする片方向伝送通信モードと、上り信号帯域も通過させる双方向通信モードとのいずれかに切り替えるための切替スイッチである。
【0014】
ここで、スイッチノブ15の構成の詳細を図12ないし図14を参照して説明する。図12(a)(b)(c)はスイッチノブ15の構成を示す正面図、下面図、背面図であり、図13(a)(b)はスイッチノブ15の構成を示す正面図、下面図、背面図であり、図14(a)(b)はスイッチノブ15の構成を示す前側の斜視図、後側の斜視図である。
これらの図に示すように、スイッチノブ15は成形により形成された樹脂製とされ、平板状とされた凸字状の上板部15aを備えている。上板部15aの前側には、上板部15aにほぼ直交する方向で矩形の板状に立設する前側板部15bが形成され、上板部15aの一面の後部には、前側板部15bの突出方向と同じ方向に突出する一対の抱持部15dおよび一対の係止部15eとが形成されている。一対の抱持部15dは横長の矩形の平板状とされ、対向して形成されており、両側端が対向面側に若干突出するよう形成されている。一対の係止部15eの一方は断面がほぼ矩形とされ、対向する他方は断面がほぼ矩形の部位と、この部位の対向面側の逆側から断面が長方形状とされて突出する部位とから構成されている。一対の係止部15eの間に切替スイッチ17の摘みが挟持され、一対の抱持部15dの外側面が窓部11cの内側面に対面するようになる。また、上板部15aと前側板部15bのほぼ中央部にわたり断面がL字状とされた操作凸部15cが突出して形成されている。さらに、前側板部15bの下端からは厚さが若干薄くされた摺動部15fが突出するよう形成されている。
【0015】
次に、本発明にかかる直列ユニット1において、端子台20を省略した時の構成を示す正面図、側面図、A−A線で切断した断面図で示す側面図を図5(a)(b)(c)に示す。
これらの図に示すように、一対の係止部15eの間に切替スイッチ17の摘みを挟持させ、一対の抱持部15dの外側面が窓部11cの内側面に対面するようにスイッチノブ15を窓部11cに装着した際に、スイッチノブ15における前側板部15bがケース本体11に形成されたレール部11aに嵌挿され、その下端から突出するよう形成された摺動部15fがレール溝11b内に嵌挿される。これにより、スイッチノブ15を横方向に摺動させた際に、レール溝11bで摺動部15fが斜めにならないよう規制されながらレール溝11b内を摺動部15fが摺動していき、前側板部15bはレール部11aに沿って摺動していくようになる。また、図5(c)に示すようにケース本体11内には回路基板16が収納されており、回路基板16はケース本体11内のボス11dと突起11eによりケース本体11内に支持され、回路基板16のアースはシールドケースとなるケース本体11に電気的に接続される。回路基板16には、フィルタ回路が設けられ、さらに直列ユニット1に分岐端子が設けられている場合には分岐回路が設けられる。このフィルタ回路は、上り信号を阻止し下り信号を通過させるフィルタとされ、切替スイッチ17により片方向伝送通信モードに切り替えられた際に、その線路に挿入される。
【0016】
次に、図6(a)(b)に本発明にかかる直列ユニット1の構成を分解して示す斜視図、天地を逆にした斜視図を示す。
これらの図に示すように、直列ユニット1は、ケース10と、スイッチノブ15と端子台20と、蓋部18とからなる。蓋部18はケース本体11の開口10aを閉塞するように嵌着され、スイッチノブ15はケース本体11の窓部11cに嵌挿されて、一対の係止部15eの間に切替スイッチ17の摘みが挟持される。また、端子台20は、厚みの薄い直方体状とされほぼ中央にTV端子12bが挿通される円筒孔が形成されている台本体部21を備えている。また、端子台20の両側部には、先端に爪部22aが形成された係合片22がそれぞれ形成されている。爪部22aは、係合片22の外面に形成された段差部と、段差部から先端に行くほど尖る斜面とされたテーパ部とにより構成されている。この係合片22は、爪部22aの反対側の根元だけで台本体部21の側板に固定されていることから、係合片22は弾性を有するように台本体部21の側板に形成されている。そこで、この端子台20を、円筒孔にTV端子12bを挿通しながらケース10の前面に押しつけていくと、両側板の係合片22が一対の矩形突出部14の間に爪部22aで案内されながら挿通されて、矩形突出部14により形成された矩形状の縦長の係合孔に、爪部22aの段差部が係合される。これにより、端子台20がケース10の前面に固着されるようになる。
【0017】
ここで、ケース本体11の開口10aに嵌着される蓋部18の詳細な構成を図15に示す。図15(a)(b)(c)(d)(e)は、蓋部18の構成を示す背面図、上面図、正面図、前側の斜視図、後側の斜視図である。
これらの図に示すように、蓋部18は金属板を加工して形成され、ケース本体11の開口10aと同形状に形成されている。蓋部18はほぼ矩形状とされ、ケース本体11の前面側に位置する蓋部18の一方の角部は切欠部18が形成されて斜辺とされ、反対側に位置する蓋部18の両角部は丸みを帯びるように形成されている。ケース本体11の開口10aの上端には開口10aが若干大きくなる段差部が形成されており、蓋部18を開口10aに嵌着した際に、蓋部18の周縁部が段差部に係合して固着されるようになる。この場合、蓋部18の周縁部を接着剤で段差部に固定しても良い。
【0018】
次に、本発明にかかる直列ユニット1において、スイッチノブ15を操作する状態の構成を図7図8に示す。図7(a)(b)は、スイッチノブ15を操作する状態の構成を示す正面図、下面図であり、図8はスイッチノブ15を操作する状態の構成を示すC−C線で切断した断面図である。
図7(a)(b)に示すように、スイッチノブ15の操作凸部15cを指で把持して横方向に力を印加していくと、スイッチノブ15に嵌挿した切替スイッチ17の摘み17aがスイッチノブ15の移動に応じて移動していくようになり、切替スイッチ17が切り替えられて通信モードが切り替わるようになる。例えば、片方向伝送通信モードから双方向通信モード、あるいはその逆に切り替えられるようになる。切り替える際には、図8に示すようにスイッチノブ15の先端の操作凸部15cに操作力が印加され、切替スイッチ17の摘み17aを動かす作用部(一対の係止部15e)がスイッチノブ15の後部に位置しているので、作用部の位置が操作力が印加される位置から離れていることになる。すると、操作凸部15cに横方向に移動させる操作力を印加すると、操作凸部15cの移動に引きずられるように摘み17aを挟持する一対の係止部15eが動いていくようになる。この場合、一対の抱持部15dの外側面がケース本体11に開けられた窓部11cの内側面で斜めにならないよう規制されながら摺動していくと共に、スイッチノブ15の前側板部15bがレール部11aを、摺動部15fがレール溝11bで斜めにならないよう規制されながら摺動していき、一対の抱持部15dおよび前側板部15b、摺動部15fが摺動方向に長い形状とされていることから、スイッチノブ15は窓部11cおよびレール溝11bの作用により斜めになることが極力防止される結果、スムースに摺動していき、切替スイッチ17をスムースに切り替えることができる。
【0019】
ここで、図16図17を参照してレール溝11bを省略したケース本体11’とすると共に、摺動部15fを省略したスイッチノブ15’とした際の直列ユニット1’における切替スイッチ17の切り替えを対比して説明する。図16(a)(b)はレール溝11bおよび摺動部15fを省略した場合のスイッチノブ15’を操作する状態の構成を示す正面図、下面図であり、図17はレール溝11bおよび摺動部15fを省略した場合のスイッチノブ15’を操作する状態の構成を示すd−d線で切断した断面図である。
図16(a)(b)に示すように、スイッチノブ15’の操作凸部15cを指で把持して横方向に力を印加していくと、スイッチノブ15’に嵌挿した切替スイッチ17の摘み17aがスイッチノブ15の移動に応じて移動していくようになり、切替スイッチ17が切り替えられる。切り替える際には、上述したように作用部の位置が操作力が印加される位置から離れていることになる。すると、操作凸部15cに横方向に移動させる操作力を印加すると、操作凸部15cの移動に引きずられるように摘み17aを挟持する一対の係止部15eが動いていくようになる。この場合、スイッチノブ15’の前側板部15b’には摺動部15fが形成されておらず、レール溝11bも省略されているので、スイッチノブ15の前側板部15b’は規制を受けることなく摺動していくため、操作凸部15cへの操作力の印加により図示するように操作凸部15cに遅れて一対の係止部15eが移動するようになり、スイッチノブ15’は斜めになってしまうようになる。なお、一対の抱持部15dの外側面がケース本体11に開けられた窓部11cの内側面で規制されながら摺動していくが、この規制だけでは十分な規制力が得られず操作凸部15cより一対の係止部15eが遅れて移動するため、スイッチノブ15’は斜めになってしまうようになる。すると、前側板部15b’の一部がレール部11a’の内側面に摺接して摩擦力が発生すると共に、一対の抱持部15dの外側面の一部がケース本体11に開けられた窓部11cの内側面に摺接して摩擦力が発生するようになり、スイッチノブ15’をスムースに操作することができないようになる。このように、切替スイッチ17を切り替える際には、少なくとも、摺動部15fをレール溝11bで斜めにならないよう規制しないと、切替スイッチ17をスムースに切り替えることができないことがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
以上説明した本発明にかかる直列ユニットにおいては、入力端子と、次段の直列ユニットに信号を送るための分岐端子と、TV端子とを設けることができる。この場合、分岐端子は、ケース本体の下面に入力端子とほぼ平行に設けたり、ケース本体の上面に設けるようにすることができる。
また、切替スイッチは、直列ユニットの前面から端子台を取り外すことにより、直列ユニットの前面からスイッチノブを操作することができ、容易に通信モードの切替操作をすることができる。この場合、端子台は両側板に設けられた一対の係合片でケースに固着されていることから、係合片の係合を解除することにより、ケースから容易に端子台を取り外すことができる。
【符号の説明】
【0021】
1,1’ 直列ユニット、10 ケース、10a 開口、11,11’ ケース本体、11a,11a’ レール部、11b レール溝、11c 窓部、11d ボス、11e 突起、12a 入力端子、12b TV端子、13 取付部、14 矩形突出部、15,15’ スイッチノブ、15a 上板部、15b,15b’ 前側板部、15c 操作凸部、15d 抱持部、15e 係止部、15f 摺動部、16 回路基板、17 切替スイッチ、17a 摘み、18 切欠部、18 蓋部、20 端子台、21 台本体部、22 係合片、22a 爪部
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