(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る需給調整装置1の機能ブロック構成例を示した図である。
図1に示す需給調整装置1は、例えば、サーバやPC(Personal Computer)などの情報処理装置によって実現される。需給調整装置1は、部品や製品等の需給に関する需給情報をユーザから受付け、部品や製品等の供給地点から、それらの需要地点に至るまでの最適な物流ネットワークを探索する。
【0011】
需給調整装置1は、入力部11と、類似度算出部12と、グループ化部13と、影響度算出部14と、判定部15と、需給調整部16と、表示部17と、需給情報記憶部20と、類似度計算ルール情報記憶部31と、影響度計算ルール情報記憶部32と、品目類似度情報記憶部33と、影響度情報記憶部34と、を有している。
【0012】
入力部11は、需給に関する需給情報のユーザによる入力を受付ける。入力部11は、ユーザによって入力された需給情報を需給情報記憶部20に記憶する。また、入力部11は、類似度計算に関する情報のユーザによる入力を受付ける。入力部11は、ユーザによって入力された類似度計算に関する情報を類似度計算ルール情報記憶部31に記憶する。また、入力部11は、影響度計算に関する情報のユーザによる入力を受付ける。入力部11は、ユーザによって入力された影響度計算に関する情報を影響度計算ルール情報記憶部32に記憶する。
【0013】
類似度算出部12は、需給情報記憶部20に記憶された需給情報に含まれる項目間の類似度を算出する。類似度が算出される項目には、例えば、物流ネットワークを流通する品目(部品や製品等)や、品目の供給または製造拠点などがある。より具体的には、類似度算出部12は、サプライヤから供給される部品Aと部品Bとが、どのくらい類似しているかを算出する。
【0014】
グループ化部13は、類似度算出部12によって算出された類似度に基づいて、需給情報に含まれる項目をグループ化する。例えば、グループ化部13は、類似度算出部12によって算出された項目の類似度が、所定の閾値を超えている場合、その項目は類似していると判定しグループ化する。より具体的には、グループ化部13は、類似度算出部12によって算出された部品A,Bの類似度が、所定の閾値を超えていた場合、部品A,Bは類似していると判定しグループ化(部品A,Bを1つの部品として集約)する。以下では、グループ化された部品A,Bを部品ABグループとする。
【0015】
影響度算出部14は、グループ化部13によってグループ化された項目およびグループ化部13によってグループ化されなかった項目の、最適な物流ネットワークの探索処理に用いられる需給条件に与える影響度を算出する。例えば、影響度算出部14は、グループ化部13によってグループ化された部品ABグループおよびグループ化部13によってグループ化されなかった部品(例えば、部品C)の、需給条件に与える影響度を算出する。
【0016】
判定部15は、影響度算出部14によって算出された影響度に基づいて、物流ネットワークの探索処理の際に、グループ化部13によってグループ化された項目およびグループ化されなかった項目の需給条件を用いるか否か(物流ネットワークの探索処理の計算対象とするか否か)判定する。例えば、判定部15は、グループ化された項目およびグループ化されなかった項目の需給条件に与える影響度が、所定の閾値を超えている場合、その項目の需給条件を物流ネットワークの探索処理の際に用いると判定する。より具体的には、グループ化された部品ABグループの影響度は、所定の閾値を超えていなかったとする。部品Cの影響度は、所定の閾値を超えていたとする。この場合、判定部15は、グループ化された部品ABグループの需給条件を、物流ネットワークの探索処理の際に用いないと判定する。また、判定部15は、グループ化されなかった部品Cの需給条件を、物流ネットワークの探索処理の際に用いると判定する。
【0017】
需給調整部16は、判定部15によって、物流ネットワークの探索処理の際に用いると判定された需給条件を用いて、最適な物流ネットワークを探索し、探索した物流ネットワークを流れる物流量を算出する。例えば、需給調整部16は、混合整数計画法や資材所要量展開といった手法を用いて、判定部15により、物流ネットワークの探索処理の際に用いると判定された需給条件を満たす最適な物流ネットワークおよびその物流ネットワークを流れる物流量を算出する。
【0018】
表示部17は、需給調整部16で算出された物流ネットワークおよびその物流ネットワークを流れる部品や製品等の物流量を表示装置に表示する。また、表示部17は、判定部15によって判定された判定結果を表示装置に表示する。
【0019】
需給情報記憶部20には、ユーザによって入力された、需給に関する需給情報が記憶される。需給情報記憶部20は、需要情報記憶部21と、供給リードタイム情報記憶部22と、購入単価情報記憶部23と、製造単価情報記憶部24と、工場負荷情報記憶部25と、生産能力情報記憶部26と、初期在庫情報記憶部27と、を有している。
【0020】
図2は、需要情報記憶部21のデータ構成例を示した図である。需要情報記憶部21には、ユーザによって入力された、製品の需要に関する情報が記憶される。需要情報記憶部21には、品目名称21aと、拠点名称21bと、要求日21cと、要求量21dと、が記憶される。
【0021】
品目名称21aは、需要者によって需要される製品(品目)の名称である。
【0022】
拠点名称21bは、対応する品目名称21aの製品の、需要拠点の名称である。
【0023】
要求日21cは、対応する品目名称21aの製品の、要求日である。
【0024】
要求量21dは、対応する品目名称21aの製品の、要求量である。
【0025】
例えば、
図2の例の場合、品目名称21aが「製品A」の製品は、拠点名称21bが「販社1」の販社から、「2014年9月10日」の要求日21cまでに、「10」の要求量21dが要求されていることが分かる。
【0026】
図3は、供給リードタイム情報記憶部22のデータ構成例を示した図である。供給リードタイム情報記憶部22には、ユーザによって入力された、部品の供給リードタイムに関する情報が記憶される。供給リードタイム情報記憶部22には、品目名称22aと、拠点名称22bと、供給リードタイム22cと、が記憶される。
【0027】
品目名称22aは、サプライヤによって供給される部品(品目)の名称である。サプライヤによって供給される部品は、例えば、
図2に示した製品を構成する部品である。
【0028】
拠点名称22bは、対応する品目名称22aの部品を提供するサプライヤの名称である。
【0029】
供給リードタイム22cは、対応する品目名称22aの部品の、供給リードタイムである。
【0030】
例えば、
図3の例の場合、品目名称22aが「部品A」の部品は、拠点名称22bが「サプライヤ1」のサプライヤに対して注文すると、「1」の供給リードタイム22cで供給されることが分かる。
【0031】
図4は、購入単価情報記憶部23のデータ構成例を示した図である。購入単価情報記憶部23には、ユーザによって入力された、部品の購入単価に関する情報が記憶される。購入単価情報記憶部23には、品目名称23aと、拠点名称23bと、購入単価23cと、が記憶される。
【0032】
品目名称23aは、サプライヤによって供給される部品の名称である。
【0033】
拠点名称23bは、対応する品目名称23aの部品を提供するサプライヤの名称である。
【0034】
購入単価23cは、対応する品目名称22aの部品の、購入単価である。
【0035】
例えば、
図4の例の場合、品目名称23aが「部品A」の部品は、拠点名称23bが「サプライヤ1」のサプライヤから供給され、その購入単価23cは、「10」であることが分かる。
【0036】
図5は、製造単価情報記憶部24のデータ構成例を示した図である。製造単価情報記憶部24には、ユーザによって入力された、製品の製造単価に関する情報が記憶される。製造単価情報記憶部24には、品目名称24aと、拠点名称24bと、製造単価24cと、が記憶される。
【0037】
品目名称24aは、工場で製造される製品の名称である。
【0038】
拠点名称24bは、対応する品目名称24aの製品を製造する工場の拠点の名称である。
【0039】
製造単価24cは、対応する品目名称24aの製品の、製造単価である。
【0040】
例えば、
図5の例の場合、品目名称24aが「製品A」の製品は、拠点名称24bが「工場1」の工場によって製造され、その製造単価24cは、「40」であることが分かる。
【0041】
図6は、工場負荷情報記憶部25のデータ構成例を示した図である。工場負荷情報記憶部25には、ユーザによって入力された、工場が製造する製品の単位負荷に関する情報が記憶される。工場負荷情報記憶部25には、品目名称25aと、拠点名称25bと、単位負荷25cと、が記憶される。
【0042】
品目名称25aは、工場によって製造される製品の名称である。
【0043】
拠点名称25bは、対応する品目名称25aの製品を製造する工場の拠点の名称である。
【0044】
単位負荷25cは、対応する品目名称25aの製品の、製造する際の単位負荷である。
【0045】
例えば、
図6の例の場合、品目名称25aが「製品A」の製品は、拠点名称25bが「工場1」の工場によって製造され、その単位負荷25cは、「1」であることが分かる。
【0046】
図7は、生産能力情報記憶部26のデータ構成例を示した図である。生産能力情報記憶部26には、ユーザによって入力された、工場の生産能力に関する情報が記憶される。生産能力情報記憶部26には、拠点名称26aと、生産日26bと、生産能力26cと、が記憶される。
【0047】
拠点名称26aは、製品を製造する工場の拠点の名称である。
【0048】
生産日26bは、対応する拠点名称26aの工場の、製品を生産する生産日である。
【0049】
生産能力26cは、対応する拠点名称26aの工場の、製品の生産能力である。
【0050】
例えば、
図7の例の場合、拠点名称26aが「工場1」の工場は、「2014年9月8日」の生産日26bにおいて、生産能力26cが「50」であることが分かる。
【0051】
図8は、初期在庫情報記憶部27のデータ構成例を示した図である。初期在庫情報記憶部27には、ユーザによって入力された、工場の部品の初期在庫に関する情報が記憶される。初期在庫情報記憶部27には、品目名称27aと、拠点名称27bと、初期在庫量27cと、が記憶される。
【0052】
品目名称27aは、製品を構成する部品の名称である。
【0053】
拠点名称27bは、対応する品目名称27aの部品を用いて製品を製造する工場の拠点の名称である。
【0054】
初期在庫量27cは、対応する拠点名称27bの工場における、対応する品目名称27aの部品の初期在庫量である。
【0055】
例えば、
図8の例の場合、拠点名称27bが「工場2」の工場では、品目名称27aが「部品B」の部品は、初期在庫量27cが「40」であることが分かる。
【0056】
図9は、類似度計算ルール情報記憶部31のデータ構成例を示した図である。類似度計算ルール情報記憶部31には、需給情報記憶部20に記憶された需給情報に含まれる項目間の、類似度算出に関する情報が記憶される。類似度算出に関する情報は、ユーザによって入力され、類似度計算ルール情報記憶部31に記憶される。類似度計算ルール情報記憶部31には、評価項目31aと、定義式31bと、閾値31cと、評価パラメータ31dと、が記憶される。
【0057】
評価項目31aは、類似度が算出される項目である。
図9の例の場合、品目(部品および製品)が類似度の算出項目となっている。
【0058】
定義式31bは、類似度算出部12が項目間の類似度を算出するための計算式である。定義式31b(D1)は、次の式(1)で示される。
【0060】
式(1)の詳細については以下で説明する。
【0061】
閾値31cは、類似度算出部12によって算出された類似度に基づいて、グループ化部13が項目をグループ化するか否かを判定するための閾値である。例えば、グループ化部13は、類似度算出部12によって算出された部品A,Bの類似度が、閾値「0.90」を超えている場合、部品A,Bは類似していると判定しグループ化する。
【0062】
評価パラメータ31dは、どのような観点から、評価項目31aの類似度を算出するかを示す。例えば、
図9の例の場合、評価パラメータ31dには、供給リードタイム、調達単価、単位負荷、および製造単価がある。従って、類似度算出部12は、例えば、供給リードタイムの観点から、品目の類似度を算出する。また、類似度算出部12は、調達単価の観点から、品目の類似度を算出する。また、類似度算出部12は、単位負荷の観点から、品目の類似度を算出する。類似度算出部12は、製造単価の観点から、品目の類似度を算出する。
【0063】
式(1)によって算出される類似度は、評価パラメータ31dによって異なる場合もあれば、同じ場合もある。例えば、部品Aと部品Bは、供給リードタイムの観点においては類似しているが、調達単価の観点においては類似していない場合がある。
【0064】
グループ化部13は、評価パラメータ31dの全てにおいて、類似度が閾値31cを超えていた場合に、項目をグループ化する。例えば、供給リードタイム、調達単価、単位負荷、および製造単価のそれぞれにおける部品A,Bの類似度が全て「0.90」を超えていた場合、グループ化部13は、部品A,Bをグループ化する。
【0065】
図10は、影響度計算ルール情報記憶部32のデータ構成例を示した図である。影響度計算ルール情報記憶部32には、影響度算出部14が影響度を算出するための情報が記憶される。影響度を算出するための情報は、ユーザによって入力され、影響度計算ルール情報記憶部32に記憶される。影響度計算ルール情報記憶部32には、評価項目32aと、需給条件32bと、定義式32cと、閾値32dと、が記憶される。
【0066】
評価項目32aは、影響度算出部14によって影響度が算出される項目である。
図10の例の場合、品目および拠点が影響度の算出項目となっている
【0067】
需給条件32bは、影響度算出部14によって影響度が算出される需給条件である。例えば、
図10の例の場合、影響度算出部14は、「品目」による、「初期在庫」に与える影響度を算出する。より具体的には、影響度算出部14は、グループ化部13によってグループ化された品目およびグループ化部13によってグループ化されなかった品目による、「初期在庫」に与える影響度を算出する。また、
図10の例の場合、影響度算出部14は、「拠点」による、「生産能力」に与える影響度を算出する。より具体的には、影響度算出部14は、「工場」による、「生産能力」に与える影響度を算出する。
【0068】
定義式32cは、影響度算出部14が影響度を算出するための計算式である。定義式31b(M1,M2,M3)は、需給条件32bに対応して定義され、次の式(2)〜(4)で示される。
【0072】
例えば、影響度算出部14は、式(2)に基づいて、グループ化部13によってグループ化された品目およびグループ化部13によってグループ化されなかった品目による、需給条件「初期在庫」に与える影響度を算出する。また、影響度算出部14は、式(3)に基づいて、グループ化部13によってグループ化された品目およびグループ化部13によってグループ化されなかった品目による、需給条件「生産拠点選択」に与える影響度を算出する。また、影響度算出部14は、式(4)に基づいて、拠点による需給条件「生産能力」に与える影響度を算出する。式(2)〜(4)の詳細については以下で説明する。
【0073】
閾値32dは、影響度算出部14によって算出された影響度に基づいて、判定部15が需給条件32bを物流ネットワークの探索処理の際に用いるか否かを判定するための閾値である。例えば、判定部15は、影響度算出部14によって算出された、ある部品(または部品グループ)の「初期在庫」に対する影響度が、閾値「1.0」を超えていなかった場合、そのある部品の「初期在庫」を、物流ネットワークの探索条件として用いないと判定する。
【0074】
図11は、品目類似度情報記憶部33のデータ構成例を示した図である。品目類似度情報記憶部33には、品目間の類似度に関する情報およびグループ化に関する情報が記憶される。品目間の類似度に関する情報は、類似度算出部12によって品目類似度情報記憶部33に記憶され、グループ化に関する情報は、グループ化部13によって品目類似度情報記憶部33に記憶される。品目類似度情報記憶部33には、品目名称33a,33bと、供給リードタイム類似度33cと、調達単価類似度33dと、単位負荷類似度33eと、製造単価類似度33fと、グループ化33gと、が記憶される。
【0075】
品目名称33a,33bは、類似度が算出された品目名称である。例えば、
図11の例の場合、部品A,Bの類似度が算出されたことが分かる。また、例えば、部品Aと製品Aとの類似度が算出されたことが分かる。
【0076】
供給リードタイム類似度33cは、供給リードタイムの観点における、品目名称33a,33bの品目間の類似度である。例えば、類似度算出部12は、式(1)により、供給リードタイムの観点における部品A,Bの類似度(供給リードタイム類似度33c)を算出する。
【0077】
調達単価類似度33dは、調達単価の観点における、品目名称33a,33bの品目間の類似度である。例えば、類似度算出部12は、式(1)により、調達単価の観点における部品A,Bの類似度(調達単価類似度33d)を算出する。
【0078】
単位負荷類似度33eは、単位負荷の観点における、品目名称33a,33bの品目間の類似度である。例えば、類似度算出部12は、式(1)により、単位負荷の観点における部品A,Bの類似度(単位負荷類似度33e)を算出する。
【0079】
製造単価類似度33fは、製造単価の観点における、品目名称33a,33bの品目間の類似度である。例えば、類似度算出部12は、式(1)により、製造単価の観点における部品A,Bの類似度(製造単価類似度33f)を算出する。
【0080】
なお、類似度算出部12は、品目名称33a,33bに示すように、全ての品目間の組み合わせについて類似度を算出する。
【0081】
グループ化33gは、品目名称33a,33bの品目のグループ化の情報である。例えば、
図11に示す「不可」は、品目名称33a,33bの品目をグループ化しないことを示し、「可」は、品目名称33a,33bの品目をグループ化することを示す。
【0082】
例えば、グループ化部13は、供給リードタイム類似度33c、調達単価類似度33d、単位負荷類似度33e、および製造単価類似度33fの全てが、
図9に示す閾値31c(0.90)を超えていた場合、品目名称33a,33bの品目をグループ化すると判定し、その判定結果(可)をグループ化33gとして品目類似度情報記憶部33に記憶する。
図11の例の場合、部品Bと部品Cとがグループ化され、製品Bと製品Cとがグループ化されること分かる。
【0083】
図12は、影響度情報記憶部34のデータ構成例を示した図である。影響度情報記憶部34には、品目の需給条件に対する影響度に関する情報と、需給条件の物流ネットワークの探索処理の使用に関する情報とが記憶される。品目の需給条件に対する影響度に関する情報は、影響度算出部14によって影響度情報記憶部34に記憶され、需給条件の物流ネットワークの探索処理の使用に関する情報は、判定部15によって影響度情報記憶部34に記憶される。影響度情報記憶部34には、需給条件34aと、品目名称34bと、拠点名称34cと、影響度34dと、計算対象判定34eと、が記憶される。
【0084】
需給条件34aは、影響度が算出された需給条件である。
【0085】
品目名称34bは、影響度が算出された品目の品目名称である。例えば、
図12の例の場合、「部品A」の「初期在庫」の影響度が、算出されたことが分かる。
【0086】
なお、品目名称34bの「−」は、品目名称34bが影響度情報記憶部34に記憶されていないことを示している。例えば、需給条件34aの「生産能力」は、工場の生産能力を示すので、これに対応する品目名称34bは、影響度情報記憶部34に記憶されない。
【0087】
拠点名称34cは、需給条件34aが「初期在庫」の場合、対応する品目名称34bの品目の初期在庫を有する拠点の名称を示す。例えば、
図12の例の場合、「部品A」の初期在庫を有する拠点の拠点名称34cは、「工場1」であることが分かる。また、拠点名称34cは、需給条件34aが「生産拠点選択」の場合、対応する品目名称34bの品目を製造する拠点の名称を示す。例えば、
図12の例の場合、「製品A」を製造する拠点の拠点名称34cは、「工場1」であることが分かる。また、拠点名称34cは、需給条件34aが「生産能力」の場合、拠点名称34cが示す拠点の生産能力を示す。
【0088】
影響度34dは、影響度算出部14によって算出された、拠点名称34cが示す拠点での、品目名称34bの品目の、需給条件34aに与える影響度である。例えば、「工場1」における「部品A」の、「初期在庫」に与える影響度34dは、「無限大」であることが分かる。
【0089】
計算対象判定34eは、拠点名称34cが示す拠点での、品目名称34bの品目の需給条件34aを、物流ネットワークの探索処理に用いるか否かを示す情報である。例えば、
図11に示す「丸」は、品目名称34bの品目の需給条件34aを、物流ネットワークの探索処理に用いることを示し、「バツ」は、品目名称34bの品目の需給条件を、物流ネットワークの探索処理に用いないことを示す。より具体的には、「工場1」の「部品A」の「初期在庫」の需給条件は、計算対象判定34eが「丸」なので、物流ネットワークの探索処理に用いられることが分かる。また、「工場2」の「部品BCグループ」の「初期在庫」の需給条件は、計算対象判定34eが「バツ」なので、物流ネットワークの探索処理に用いられないことが分かる。
【0090】
需給調整装置1の動作についてフローチャートを用いて説明する。
【0091】
図13は、需給調整装置1の動作例を示したフローチャートである。需給調整装置1は、例えば、ユーザから最適な物流ネットワークの探索要求があると、
図13に示す各ステップの処理を実行する。
【0092】
まず、入力部11は、ユーザからの情報を受付ける(ステップS1)。例えば、入力部11は、ユーザから需給に関する需給情報、類似度計算に関する情報、および影響度計算に関する情報の入力を受付ける。入力部11は、ユーザから入力された需給情報を需給情報記憶部20に記憶し、類似度計算に関する情報を類似度計算ルール情報記憶部31に記憶し、影響度計算に関する情報を品目類似度情報記憶部33に記憶する。
【0093】
次に、類似度算出部12は、需給情報記憶部20に記憶された需給情報に含まれる項目間(ここでは部品や製品の品目間とする)の類似度を算出する(ステップS2)。類似度算出部12は、算出した類似度を類似度計算ルール情報記憶部31に記憶する。
【0094】
例えば、類似度算出部12は、
図11の品目名称33a,33bに示すように、部品A〜Cおよび製品A〜Cの品目間の類似度を算出する。その際、類似度算出部12は、
図9の評価パラメータ31dに示す観点により、品目間の類似度を算出する。すなわち、類似度算出部12は、供給リードタイム類似度33c、調達単価類似度33d、単位負荷類似度33e、および製造単価類似度33fを算出する。
【0095】
類似度算出部12は、上記の式(1)(
図9の定義式31b)に基づいて、評価パラメータ31dに示す各観点の品目間の類似度を算出する。式(1)に示す「評価値」は、
図9の評価パラメータ31dとして定義されている品目の値である。例えば、部品Aと部品Bの供給リードタイムの観点における類似度は、式(1)より次の式(5)に示すようになる。
【0097】
なお、式(1)中の「拠点」は、部品の場合はサプライヤであり、製品の場合は工場となる。
【0098】
次に、グループ化部13は、類似度算出部12によって算出された類似度に基づいて品目をグループ化する(ステップS3)。
【0099】
例えば、グループ化部13は、
図9に示した評価パラメータ31dの各観点における品目間の類似度が、全て閾値31cを超えている場合、その品目をグループ化する。より具体的には、グループ化部13は、
図11に示す供給リードタイム類似度33c、調達単価類似度33d、単位負荷類似度33e、および製造単価類似度33fの全てが、閾値31cを超えている品目をグループ化する。
図11の例では、部品B,Cがグループ化され、製品B,Cがグループ化されている。以下では、グループ化部13によってグループ化されて集約された品目を「品目グループ」と呼ぶことがある。例えば、グループ化された部品B,Cを「部品BCグループ」と呼び、グループ化された製品B,Cを「製品BCグループ」と呼ぶことがある。
【0100】
ここで、品目をグループ化して集約すると、その評価値は、品目単体の評価値とは異なる値をとる。グループ化部13は、集約された品目の評価値(グループ評価値)を、次の式(6)によって算出する。
【0102】
例えば、製品Aは、1つの部品Aで構成され、製品Bは、1つの部品Bで構成され、製品Cは、1つの部品Cで構成されているとする。部品Bの要求量は、
図2より「8」であり、部品Cの要求量は、
図2より「30」であるので、「サプライヤ3」の「部品BCグループ」の購入単価は、式(6)を用いて、式(7)のようにして算出される。
【0104】
すなわち、サプライヤ3における部品B,Cのそれぞれの購入単価は、
図4より「28」,「30」であるが、「部品BCグループ」(集約された部品B,C)の購入単価(グループ評価値)は、「36.3」となる。製造単価や単位負荷等、他のグループ評価値も同様にして、式(7)から求めることができる。
【0105】
なお、式(6)のグループ評価値は、グループ化された品目の評価値を、要求量で重み付け平均した値である。従って、グループ評価値は、式(6)に限らず、各品目の評価値の中で最大値または最小値をとってもよい。また、グループ評価値は、単純に平均をとる式であってもよい。
【0106】
次に、影響度算出部14は、グループ化部13によってグループ化された品目グループと、グループ化部13によってグループ化されなかった品目の、需給条件に与える影響度を算出する(ステップS4)。影響度算出部14は、算出した影響度を影響度情報記憶部34に記憶する。
【0107】
例えば、影響度算出部14は、品目グループおよび品目の、需給条件「初期在庫」に与える影響度を算出する。例えば、影響度算出部14は、
図12の需給条件34aが「初期在庫」である影響度34dを、上記の式(2)を用いて算出する。また、影響度算出部14は、品目グループおよび品目の、需給条件「生産拠点選択」に与える影響度を算出する。例えば、影響度算出部14は、
図12の需給条件34aが「生産拠点選択」である影響度34dを、上記の式(3)を用いて算出する。また、影響度算出部14は、品目の生産拠点の、需給条件「生産能力」に与える影響度を算出する。例えば、影響度算出部14は、
図12の需給条件34aが「生産能力」である影響度34dを、上記の式(4)を用いて算出する。以下、上記の3種類の影響度計算について具体的に説明する。
【0108】
(1)品目グループおよび品目の需給条件「初期在庫」に与える影響度計算
【0109】
影響度算出部14は、上記したように、品目グループおよび品目の需給条件「初期在庫」に与える影響度を、式(2)によって算出する。
【0110】
例えば、部品Aの必要量は、
図2より「25」であり(部品Aによって構成される製品Aの要求量21dは
図2より「25」)、工場1の部品Aの初期在庫量は、
図8より「0」である。従って、
図12の「工場1」の「部品A」の、需給条件「初期在庫」に与える影響度34dは、式(2)より無限大となる。
【0111】
また、例えば、部品BCグループの必要量は、
図2より「38」であり(部品B,Cによって構成される製品B,Cの要求量は
図2より「38」)、工場2の部品BCグループの初期在庫量は、
図8より「50」である。従って、
図12の「工場2」の「部品BCグループ」の、需給条件「初期在庫」に与える影響度34dは、式(2)より「0.76」となる。
【0112】
(2)品目グループおよび品目の需給条件「生産拠点選択」に与える影響度計算
【0113】
影響度算出部14は、上記したように、品目グループおよび品目の需給条件「生産拠点選択」に与える影響度を、式(3)によって算出する。
【0114】
例えば、製品Aは、
図5より「工場1」の1か所で製造されるので、
図12の「工場1」の「製品A」の、需給条件「生産拠点選択」に与える影響度34dは、式(3)より「0」となる。また、製品BCグループは、
図5より「工場2,3」の2か所で製造されるので、
図12の「工場2,3」の「製品BCグループ」の、需給条件「生産拠点選択」に与える影響度34dは、式(3)より「1」となる。
【0115】
(3)生産拠点の需給条件「生産能力」に与える影響度計算
【0116】
影響度算出部14は、上記したように、生産拠点の需給条件「生産能力」に与える影響度を、式(4)によって算出する。
【0117】
例えば、製品Aの単位負荷は、
図6より「1」である。製品Aの最大負荷となる日(要求量の最も多い日)は、
図2より「2014年9月11日」であり、「2014年9月11日」の「製品A」の要求量は、
図2より「15」であるので、「製品A」の最大負荷は、「15×1=15」となる。また、「工場1」の生産能力は、
図7より「50」である。従って、
図12の「製品A」の「工場1」の、需給条件「生産能力」に与える影響度34dは、式(4)より「0.30」となる。なお、工場1の生産能力が、例えば、「50」、「70」、「40」と生産日26bによって変わる場合、式(4)で用いる生産能力は、生産能力が最も小さい(条件が最も厳しくなる)「40」を用いる。
【0118】
また、製品B,Cを集約した「製品BCグループ」の単位負荷は、グループ評価値の式(6)より、「2.8」となる。また、「製品BCグループ」の最大負荷となる日(要求量の最も多い日)は、
図2より「2014年9月12日」であり、「2014年9月12日」の「製品BCグループ」の要求量は、
図2より「23」であるので、「製品BCグループ」の最大負荷は、「23×2.8=64.4」となる。また、「工場2」の生産能力は、
図7より「80」である。従って、
図12の「製品BCグループ」を製造する「工場2」の、需給条件「生産能力」に与える影響度34dは、式(4)より「0.81」となる。なお、工場2の生産能力が、例えば、「80」、「70」、「90」と生産日26bによって変わる場合、式(4)で用いる生産能力は、生産能力が最も小さい(条件が最も厳しくなる)「70」を用いる。
【0119】
次に、判定部15は、影響度算出部14によって算出された影響度に基づいて、品目グループおよび品目の需給条件を、物流ネットワークの探索処理の計算に用いるか否か判定する(ステップS5)。判定部15は、判定結果(計算対象判定34e)を影響度情報記憶部34に記憶する。
【0120】
例えば、
図12に示す需給条件「初期在庫」の影響度34dが、
図10に示す閾値32dの「1」を超えていない場合は、工場に部品の初期在庫が潤沢にあると言え、製品を製造する工場は、初期在庫の部品を引き当てることができる。従って、判定部15は、閾値32dを超えない品目の需給条件「初期在庫」を、物流ネットワークの探索処理に用いないと判定する。また、判定部15は、物流ネットワークの探索処理に用いないと判定した品目の拠点の上流側においても、初期在庫の需給条件を物流ネットワークの探索処理に用いないと判定する。例えば、判定部15は、工場2,3の初期在庫の需給条件を、物流ネットワークの探索処理に用いないと判定した場合、工場2,3の上流側のサプライヤ2,3についても、初期在庫の需給条件を用いないと判定する。
【0121】
また、例えば、生産拠点選択の影響度34dが「0」の製品Aについては、判定部15は、工場1の生産能力および部品在庫から製品Aの生産に必要な量を差し引き、製品Aの生産拠点選択の需給条件を、物流ネットワークの探索処理に用いないと判定する。
【0122】
また、例えば、判定部15は、
図12の工場1,2の生産能力の需給条件については、工場1,2の生産能力を無限大とみなして、工場1,2の生産能力の需給条件を物流ネットワークの探索処理に用いないと判定する。
【0123】
次に、需給調整部16は、判定部15によって、物流ネットワークの探索処理の計算に用いると判定された需給条件を用いて、最適な物流ネットワークを探索し、探索した物流ネットワークを流れる物流量を算出する(ステップS6)。例えば、需給調整部16は、
図12の計算対象判定34eを参照して、計算に用いる需給条件を判別し、最適な物流ネットワークを探索し、探索した物流ネットワークを流れる物流量を算出する。
【0124】
次に、表示部17は、判定部15の判定結果を表示装置に表示する。また、表示部17は、需給調整部16によって探索された物流ネットワークおよび物流量を表示装置に表示する(ステップS7)。その後、本フローチャートの処理は終了される。
【0125】
図14は、判定部15の判定結果の画面例を示した図である。
図14に示す画面41は、表示部17によって表示装置に表示される。
【0126】
画面41の例では、表示部17は、グループ化して集約した品目および拠点を太線および正体文字で表示している。また、表示部17は、集約しなかった品目および拠点を細線および斜体文字で表示している。
【0127】
また、表示部17は、集約前と集約後の品目数および拠点数を表示する。例えば、画面41の例の場合、集約前の品目数は、部品A〜C、製品A〜Cの6個であるが、集約後は、製品BCグループの1個となっている。また、集約前の拠点数は、サプライヤ1〜3、工場1〜3、および販社1〜3の9個であるが、集約後は、工場2,3および販社1〜3の5個となっている。なお、
図12の例の場合、工場2,3の「部品BCグループ」の需給条件「初期在庫」は、最適な物流ネットワークの探索処理に用いられないので、その上流側のサプライヤ2,3の「部品BCグループ」の需給条件「初期在庫」は、最適な物流ネットワークの探索処理に用いられない。
【0128】
図15は、需給調整部16が探索および算出した物流ネットワークおよび物流量の画面例を示した図である。
図15に示す画面51は、表示部17によって表示装置に表示される。
【0129】
画面51は、
図14の画面41に対し、最適な物流ネットワークが表示されている。例えば、
図14の画面41では、点線矢印に示すように、考え得る物流ネットワークの全てのパスが表示されているが、画面51では、最適な物流ネットワークのパスが表示されている。また、画面51では、
図14の画面41に対し、最適な物流ネットワークのパスを流れる品目の物流量が表示されている。
【0130】
需給調整装置1のハードウェア構成例について説明する。
【0131】
図16は、需給調整装置1のハードウェア構成例を示した図である。
【0132】
需給調整装置1は、例えば、
図16に示すような、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置61と、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置62と、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置63と、有線又は無線により通信ネットワークと接続するための通信インターフェイス(I/F)64と、マウス、キーボード、タッチセンサーやタッチパネルなどの入力装置65と、液晶ディスプレイなどの表示装置66と、DVD(Digital Versatile Disk)などの持ち運び可能な記憶媒体に対する情報の読み書きを行う読み書き装置67と、を備えるコンピューターで実現することができる。
【0133】
例えば、
図2に示した各部の機能は、補助記憶装置63などから主記憶装置62にロードされた所定のプログラムを演算装置61が実行することで実現される。入力部11は、例えば、演算装置61が入力装置65を利用することで実現される。表示部17は、例えば、演算装置61が表示装置66を利用することで実現される。また、
図2の各記憶部は、例えば、演算装置61が主記憶装置62または補助記憶装置63を利用することで実現される。
【0134】
なお、上記の所定のプログラムは、例えば、読み書き装置67により読み取られた記憶媒体からインストールされてもよいし、通信I/F64を介してネットワークからインストールされてもよい。
【0135】
このように、需給調整装置1の類似度算出部12は、需給情報記憶部20に記憶された需給情報に含まれる項目間の類似度を算出し、グループ化部13は、類似度算出部12によって算出された類似度に基づいて、需給情報に含まれる項目をグループ化する。影響度算出部14は、グループ化部13によってグループ化された項目およびグループ化部13によってグループ化されなかった項目の、最適な物流ネットワークの探索処理に用いられる需給条件に与える影響度を算出し、判定部15は、影響度算出部14によって算出された影響度に基づいて、物流ネットワークの探索処理の際に需給条件を用いるか否か判定する。これにより、需給調整装置1は、集約した需給条件で最適な物流ネットワークを得ることができる。
【0136】
また、需給調整装置1は、集約した需給条件で最適な物流ネットワークを得ることができるので、最適な物流ネットワークを得た後に集約前の需給条件を満たすか否かシミュレーションを行う必要がない。
【0137】
また、表示部17は、判定部15の判定結果および最適な物流ネットワークを表示装置66に表示するので、ユーザは、表示装置66を見ることで、需給調整でボトルネックとなっていた品目および拠点を把握することができ、効率的にボトルネックを解消することが可能となる。
【0138】
なお、需給調整装置1は、ステップS5の処理の後に、ステップS2の処理に戻ってもよい。例えば、類似度算出部12は、判定部15によって(ステップS5の処理によって)、物流ネットワークの探索処理の際に用いられると判定された需給条件の項目間の類似度を算出してもよい(ステップS2)。これにより、需給条件は、さらに集約することが可能となる。
【0139】
また、上記では、類似度算出部12は、部品や製品等の品目について類似度を算出するとしたが、品目を供給または製造する拠点についても同様に類似度を算出できる。例えば、
図9に示した評価項目31aが「拠点」の場合についても同様に、類似度算出部12は、類似度を算出できる。より具体的には、類似度算出部12は、部品を供給する拠点Xと拠点Yとがどのくらい類似しているかを算出する。その際の評価パラメータ31dは、例えば、拠点の生産能力となる。
【0140】
また、上記では、影響度算出部14は、工場の生産能力に与える影響度を算出したが、サプライヤの供給能力に与える影響度を算出してもよい。
【0141】
また、影響度を算出する項目の需給条件は、上記の「初期在庫」、「生産拠点選択」、および「生産能力」に限られない。
【0142】
本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0143】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記憶媒体に置くことができる。また、本発明は、需給調整装置1の需給条件集約方法、および需給調整装置1で需給条件集約方法を実現するプログラム、および当該プログラムを記憶した記憶媒体として提供することもできる。