特許第6333417号(P6333417)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6333417
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】光学レンズ
(51)【国際特許分類】
   G02B 13/00 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
   G02B13/00
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-573601(P2016-573601)
(86)(22)【出願日】2014年8月29日
(65)【公表番号】特表2017-518536(P2017-518536A)
(43)【公表日】2017年7月6日
(86)【国際出願番号】CN2014085465
(87)【国際公開番号】WO2016029414
(87)【国際公開日】20160303
【審査請求日】2016年12月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】515016891
【氏名又は名称】ハンズ レーザー テクノロジー インダストリー グループ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 家英
(72)【発明者】
【氏名】周 朝明
(72)【発明者】
【氏名】孫 博
(72)【発明者】
【氏名】陳 玉慶
(72)【発明者】
【氏名】高 云峰
【審査官】 堀井 康司
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−288112(JP,A)
【文献】 特開昭57−105715(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0245653(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00−17/08
G02B 21/02−21/04
G02B 25/00−25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学レンズであって、
入射光線の伝達方向に沿って、順に同軸に配置される第一レンズ、第二レンズ、第三レンズ、第四レンズ及び第五レンズから構成され、前記第一レンズはメニスカス型負レンズであり、前記第二レンズと前記第三レンズは共にメニスカス型正レンズであり、前記第四レンズは凸型正レンズであり、前記第五レンズは平凹型レンズであること、
前記第一レンズは第一曲面と第二曲面を有し、前記第二レンズは第三曲面と第四曲面を有し、前記第三レンズは第五曲面と第六曲面を有し、前記第四レンズは第七曲面と第八曲面を有し、前記第五レンズは第九曲面と第十面を有し、各レンズの両面はそれぞれレンズの光入射面と光出射面であり、前記第一曲面乃至前記第十面は、入射光線の伝達方向に沿って順に配列されること、
前記第一曲面、前記第二曲面、前記第三曲面、前記第四曲面、前記第五曲面、前記第六曲面、前記第八曲面及び前記第九曲面は入射光線の伝達方向に向かって突出し、前記第七曲面は入射光線の伝達方向に対して突出すること、
前記第一曲面の曲率半径は−56mm±5%であり、前記第二曲面の曲率半径は−300mm±5%であり、前記第一レンズの中心厚さは6mm±5%であることを特徴とする光学レンズ。
【請求項2】
光学レンズであって、
入射光線の伝達方向に沿って、順に同軸に配置される第一レンズ、第二レンズ、第三レンズ、第四レンズ及び第五レンズから構成され、前記第一レンズはメニスカス型負レンズであり、前記第二レンズと前記第三レンズは共にメニスカス型正レンズであり、前記第四レンズは双凸型正レンズであり、前記第五レンズは平凹型レンズであること、
前記第一レンズは第一曲面と第二曲面を有し、前記第二レンズは第三曲面と第四曲面を有し、前記第三レンズは第五曲面と第六曲面を有し、前記第四レンズは第七曲面と第八曲面を有し、前記第五レンズは第九曲面と第十平面を有し、各レンズの両面はそれぞれレンズの光入射面と光出射面であり、前記第一曲面乃至前記第十平面は、入射光線の伝達方向に沿って順に配列されること、
前記第一曲面、前記第二曲面、前記第三曲面、前記第四曲面、前記第五曲面、前記第六曲面、前記第八曲面及び前記第九曲面は入射光線の伝達方向に向かって突出し、前記第七曲面は入射光線の伝達方向に対して突出すること、
前記第三曲面の曲率半径は−110mm±5%であり、前記第四曲面の曲率半径は−80mm±5%であり、前記第二レンズの中心厚さは12mm±5%であることを特徴とする光学レンズ。
【請求項3】
光学レンズであって、
入射光線の伝達方向に沿って、順に同軸に配置される第一レンズ、第二レンズ、第三レンズ、第四レンズ及び第五レンズから構成され、前記第一レンズはメニスカス型負レンズであり、前記第二レンズと前記第三レンズは共にメニスカス型正レンズであり、前記第四レンズは双凸型正レンズであり、前記第五レンズは平凹型レンズであること、
前記第一レンズは第一曲面と第二曲面を有し、前記第二レンズは第三曲面と第四曲面を有し、前記第三レンズは第五曲面と第六曲面を有し、前記第四レンズは第七曲面と第八曲面を有し、前記第五レンズは第九曲面と第十平面を有し、各レンズの両面はそれぞれレンズの光入射面と光出射面であり、前記第一曲面乃至前記第十平面は、入射光線の伝達方向に沿って順に配列されること、
前記第一曲面、前記第二曲面、前記第三曲面、前記第四曲面、前記第五曲面、前記第六曲面、前記第八曲面及び前記第九曲面は入射光線の伝達方向に向かって突出し、前記第七曲面は入射光線の伝達方向に対して突出すること、
前記第五曲面の曲率半径は−400mm±5%であり、前記第六曲面の曲率半径は−90mm±5%であり、前記第三レンズの中心厚さは22mm±5%であることを特徴とする光学レンズ。
【請求項4】
光学レンズであって、
入射光線の伝達方向に沿って、順に同軸に配置される第一レンズ、第二レンズ、第三レンズ、第四レンズ及び第五レンズから構成され、前記第一レンズはメニスカス型負レンズであり、前記第二レンズと前記第三レンズは共にメニスカス型正レンズであり、前記第四レンズは双凸型正レンズであり、前記第五レンズは平凹型レンズであること、
前記第一レンズは第一曲面と第二曲面を有し、前記第二レンズは第三曲面と第四曲面を有し、前記第三レンズは第五曲面と第六曲面を有し、前記第四レンズは第七曲面と第八曲面を有し、前記第五レンズは第九曲面と第十平面を有し、各レンズの両面はそれぞれレンズの光入射面と光出射面であり、前記第一曲面乃至前記第十平面は、入射光線の伝達方向に沿って順に配列されること、
前記第一曲面、前記第二曲面、前記第三曲面、前記第四曲面、前記第五曲面、前記第六曲面、前記第八曲面及び前記第九曲面は入射光線の伝達方向に向かって突出し、前記第七曲面は入射光線の伝達方向に対して突出すること、
前記第七曲面の曲率半径は300mm±5%であり、前記第八曲面の曲率半径は−200mm±5%であり、前記第四レンズの中心厚さは22mm±5%であることを特徴とする光学レンズ。
【請求項5】
光学レンズであって、
入射光線の伝達方向に沿って、順に同軸に配置される第一レンズ、第二レンズ、第三レンズ、第四レンズ及び第五レンズから構成され、前記第一レンズはメニスカス型負レンズであり、前記第二レンズと前記第三レンズは共にメニスカス型正レンズであり、前記第四レンズは双凸型正レンズであり、前記第五レンズは平凹型レンズであること、
前記第一レンズは第一曲面と第二曲面を有し、前記第二レンズは第三曲面と第四曲面を有し、前記第三レンズは第五曲面と第六曲面を有し、前記第四レンズは第七曲面と第八曲面を有し、前記第五レンズは第九曲面と第十平面を有し、各レンズの両面はそれぞれレンズの光入射面と光出射面であり、前記第一曲面乃至前記第十平面は、入射光線の伝達方向に沿って順に配列されること、
前記第一曲面、前記第二曲面、前記第三曲面、前記第四曲面、前記第五曲面、前記第六曲面、前記第八曲面及び前記第九曲面は入射光線の伝達方向に向かって突出し、前記第七曲面は入射光線の伝達方向に対して突出すること、
前記第九曲面の曲率半径は−150mm±5%であり、前記第十面の曲率半径は∞であり、前記第五レンズの中心厚さは4mm±5%であることを特徴とする光学レンズ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載している光学レンズにおいて、
前記第一レンズの前記第二曲面と前記第二レンズの前記第三曲面の光軸における間隔が4mm±5%であり、前記第二レンズの前記第四曲面と前記第三レンズの前記第五曲面の光軸における間隔が0.5mm±5%であり、前記第三レンズの前記第六曲面と前記第四レンズの前記第七曲面の光軸における間隔が0.5mm±5%であり、前記第四レンズの前記第八曲面と前記第五レンズの前記第九曲面の光軸における間隔が10mm±5%であることを特徴とする光学レンズ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載している光学レンズにおいて、
前記光学レンズは第六平板を含み、前記第一レンズ、第二レンズ、第三レンズ、前記第四レンズ、前記第五レンズ及び前記第六平板は、入射光軸の伝達方向に沿って順に同軸に配置され、前記第六平板は平面平板であることを特徴とする光学レンズ。
【請求項8】
請求項に記載している光学レンズにおいて、
前記第六平板の厚さは4mm±5%であることを特徴とする光学レンズ。
【請求項9】
請求項に記載している光学レンズにおいて、
前記第六平板は、光入射面である入射平面と光出射面である出射平面を有し、前記第五レンズの第十面と前記第六平板入射平面の光軸における間隔が2mm±5%であることを特徴とする光学レンズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学技術に関し、特にレーザー加工に用いる光学レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
レーザー加工技術がますます発展するにつれて、加工品質を保証するために、レーザーマーキングまたはレーザー切断のようなレーザー加工プロセスにおいて、プロセス全体の監視が望まれる。現在、一般的な監視方法は、CCD監視システムを使用して、プロセス全体を監視する方法である。従来の加工システムが加工開始時に肉眼で焦点を合わせて加工を行うことに比べて、CCD監視システムはプロセス全体を監視することができる。プロセス全体を監視することで、品質問題が発生した場合、即時に調整を行えて、加工品質を保証する。
【0003】
現在のCCD監視システムは、遠赤外領域の波長について感度が低く、赤色光領域における周波数帯の感度はより高いため、一般的に、赤色光を使用して監視を行う。しかし、遠赤外領域の波長を使用してレーザー加工を行う場合、CCD監視システムは、イメージングに色収差が生じるため、加工の状況を忠実に反映することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の問題点を解決するために、本発明は、遠赤外領域の加工波長に対応可能であると共に、赤色光領域の監視波長が使用される場合、監視システムにおけるイメージング色収差をなくすことができる光学レンズを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
光学レンズであって、
入射光線の伝達方向に沿って、順に同軸に配置される第一レンズ、第二レンズ、第三レンズ、第四レンズ及び第五レンズから構成され、前記第一レンズはメニスカス型負レンズであり、前記第二レンズ及び前記第三レンズは共にメニスカス型正レンズであり、第四レンズは双凸型レンズであり、前記第五レンズは平凹型レンズであること、
前記第一レンズは第一曲面と第二曲面を有し、前記第二レンズは第三曲面と第四曲面を有し、前記第三レンズは第五曲面と第六曲面を有し、前記第四レンズは第七曲面と第八曲面を有し、前記第五レンズは第九曲面と第十面を有し、各レンズの両面はそれぞれレンズの光入射面と光出射面であり、前記第一曲面乃至前記第十面は、入射光線の伝達方向に沿って順に配列されること、
前記第一曲面、前記第二曲面、前記第三曲面、前記第四曲面、前記第五曲面、前記第六曲面、前記第八曲面及び前記第九曲面は、すべて入射光線の伝達方向に向かって突出し、前記第七曲面は入射光線の伝達方向に対して突出する。
【0006】
一つの実施例において、前記第一曲面の曲率半径は−56mm±5%であり、前記第二曲面の曲率半径は−300mm±5%であり、前記第一レンズの中心厚さは6mm±5%である。
【0007】
一つの実施例において、前記第三曲面の曲率半径は−110mm±5%であり、前記第四曲面の曲率半径は−80mm±5%であり、前記第二レンズの中心厚さは12mm±5%である。
【0008】
一つの実施例において、前記第五曲面の曲率半径は−400mm±5%であり、前記第六曲面の曲率半径は−90mm±5%であり、前記第三レンズの中心厚さは22mm±5%である。
【0009】
一つの実施例において、前記第七曲面の曲率半径は300mm±5%であり、前記第八曲面の曲率半径は−200mm±5%であり、前記第四レンズの中心厚さは22mm±5%である。
【0010】
一つの実施例において、前記第九曲面の曲率半径は−150mm±5%であり、前記第十面の曲率半径は∞であり、前記第五レンズの中心厚さは4mm±5%である。
【0011】
一つの実施例において、前記第一レンズの第二曲面と前記第二レンズの第三曲面の光軸における間隔が4mm±5%であり、前記第二レンズの第四曲面と前記第三レンズの第五曲面の光軸における間隔が0.5mm±5%であり、前記第三レンズの第六曲面と前記第四レンズの第七曲面の光軸における間隔が0.5mm±5%であり、前記第四レンズの第八曲面と前記第五レンズの第九曲面の光軸における間隔が10mm±5%である。
【0012】
一つの実施例において、前記光学レンズは第六平板を含み、前記第一レンズ、前記第二レンズ、前記第三レンズ、前記第四レンズ、前記第五レンズ及び前記第六平板は、入射光軸の伝達方向に沿って順に同軸に配置され、前記第六平板は平面平板である。
【0013】
一つの実施例において、前記第六平板の厚さは4mm±5%である。
【0014】
一つの実施例において、前記第六平板は、光入射面である入射平面と光出射面である出射平面を有し、前記第五レンズの第十面と前記第六平板入射平面の光軸における間隔は2mm±5%である。
【発明の効果】
【0015】
上述した光学レンズをレーザー加工装置の光学システムに応用して、遠赤外領域の波長をレーザー加工波長として使用し、赤色光波長を監視波長として使用する場合、監視システムはより良好なイメージング効果が達成でき、レーザー加工の品質が保証できる。
【0016】
図における本発明の好適な実施例について、更に詳しく説明することにより、本発明が上述した、またはその他の目的、特徴及び利点がより明瞭になる。すべての図面において、同様の参照符号は同様の対応部分を示して、図面の構成要素は必ずしも原寸に比例して描かれていないが、主に本発明の趣旨を説明するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例における光学レンズの構造図である。
図2図1に示す実施例における光学レンズの像面湾曲及び歪み図である。
図3図1に示す実施例における光学レンズの拡散スポット図である。
図4図1に示す光学レンズの変調伝達関数M.T.F曲線図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の目的、特徴及び利点を、より明白に理解させるために、以下、図を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳しく説明する。
【0019】
ここにおいて説明すべきなのは、本明細書中において、光の伝達方向は、図の左から右へ伝達することである。曲率半径の正負は、曲面と主光軸との交差点、及び曲面の球心の相対位置関係を基準として、曲面の球心がこの交差点の左側にある場合、曲率半径はマイナスである。逆に、曲面の球心がこの交差点の右側にある場合、曲率半径はプラスである。また、光学レンズの左側にあるのは物体側であり、光学レンズの右側にあるのは画像側である。正レンズはレンズの中心厚さが周縁厚さより大きいレンズであり、負レンズはレンズの中心厚さが周縁厚さより小さいレンズである。
【0020】
図1は本発明の一つの実施例に提供する光学レンズの構造図を示している。説明を容易にするために、本発明と関係する部分のみを示している。当該光学レンズは、入射光線の伝達方向に沿って順に同軸に配置される第一レンズL1、第二レンズL2、第三レンズL3、第四レンズL4及び第五レンズL5を含む。
【0021】
そのうち、第一レンズL1は第一曲面S1と第二曲面S2を有し、第二レンズL2は第三曲面S3と第四曲面S4を有し、第三レンズL3は第五曲面S5と第六曲面S6を有し、第四レンズL4は第七曲面S7と第八曲面S8を有し、第五レンズL5は第九曲面S9と第十面S10を有する。各レンズの両面はそれぞれ光入射面と光出射面であり、第一曲面S1乃至第十面S10は入射光線の伝達方向に沿って順に配列される。
【0022】
第一レンズL1はメニスカス型負レンズであり、第一レンズの第一曲面S1は画像側に向かって突出し、曲率半径は−56mmであり、第二曲面S2は画像側に向かって突出し、曲率半径は−300mmである。第一レンズL1の中心厚さd1(すなわち、第一レンズL1の光軸における厚さ)は6mmである。上述した各パラメータはすべて期待値であり、一定の公差を許容することが理解できる。上述した各パラメータの公差範囲は5%であり、すなわち、各パラメータの期待値は±5%の範囲内に変化することを許容する。この実施例において、第一レンズL1の材料はNd1.76:Vd27(屈折率:色分散係数)である。
【0023】
第二レンズL2はメニスカス型正レンズであり、第二レンズの第三曲面S3は画像側に向かって突出し、曲率半径は−110mmであり、第四曲面S4は画像側に向かって突出し、曲率半径は−80mmである。第二レンズL2の中心厚さd3は12mmである。第二レンズL2の上述した各パラメータはすべて期待値であり、一定の公差を許容することが理解できる。上述した各パラメータの公差範囲は5%であり、すなわち、各パラメータの期待値は±5%の範囲内で変化することを許容する。この実施例において、第二レンズL2の材料はNd1.69:Vd56である。
【0024】
第三レンズL3はメニスカス型正レンズであり、第三レンズの第五曲面S5は画像側に向かって突出し、曲率半径は−400mmであり、第六曲面S6は画像側に向かって突出し、曲率半径は−90mmである。第三レンズL3の中心厚さd5は22mmである。第三レンズL3の上述した各パラメータはすべて期待値であり、一定の公差を許容することが理解できる。上述した各パラメータの公差範囲は5%であり、すなわち、各パラメータの期待値は±5%の範囲内で変化することを許容する。この実施例において、第三レンズL3の材料はNd1.69:Vd56である。
【0025】
第四レンズL4は双凸型レンズであり、第四レンズの第七曲面S7は物体側に向かって突出し、曲率半径は300mmであり、第八曲面S8は画像側に向かって突出し、曲率半径は−200mmである。第四レンズL4の中心厚さd7は22mmである。第四レンズL4の上述した各パラメータはすべて期待値であり、一定の公差を許容する。上述した各パラメータの公差範囲は5%であり、すなわち、各パラメータの期待値は±5%の範囲内で変化することを許容する。この実施例において、第四レンズL4の材料はNd1.69:Vd56である。
【0026】
第五レンズL5は平凹型レンズであり、第五レンズの第九曲面S9は画像側に向かって突出し、曲率半径は−150mmであり、第十面S10は平面であり、曲率半径は無限大(∞)である。第五レンズL5の中心厚さd9は4mmである。第五レンズL5の上述した各パラメータはすべて期待値であり、一定の公差を許容する。上述した各パラメータの公差範囲は5%であり、すなわち、各パラメータの期待値は±5%の範囲内で変化することを許容する。この実施例において、第五レンズL5の材料はNd1.6:Vd36である。
【0027】
また、発明者は、各隣接するレンズの間の間隔を、以下のように設けている。具体的に、第一レンズL1の出射面(第二曲面S2)と第二レンズの入射面(第三曲面S3)の光軸における間隔d2の期待値が4mmであり、公差は5%であり、すなわち、間隔d2はその期待値±5%の範囲内で変化することを許容する。
【0028】
第二レンズL2の出射面(第四曲面S4)と第三レンズの入射面(第五曲面S5)の光軸における間隔d4の期待値が0.5mmであり、公差は5%であり、すなわち、間隔d4はその期待値±5%の範囲内で変化することを許容する。
【0029】
第三レンズL3の出射面(第六曲面S6)と第四レンズの入射面(第七曲面S7)の光軸における間隔d6の期待値が0.5mmであり、公差は5%であり、すなわち、間隔d4はその期待値±5%の範囲内で変化することを許容する。
【0030】
第四レンズL4の出射面(第八曲面S8)と第五レンズの入射面(第九曲面S9)の光軸における間隔d8の期待値が10mmであり、公差は5%であり、すなわち、間隔d8はその期待値±5%の範囲内で変化することを許容する。
【0031】
一つの実施例において、該光学レンズは、第六平板L6を含み、第一レンズL1、第二レンズL2、第三レンズL3、第四レンズL4、第五レンズL5及び第六平板L6は、入射光線の伝達方法に沿って同軸に配置される。
【0032】
第六平板L6は、光入射面である入射平面S11と光出射面である出射平面S12を含む。第六平板L6は、保護機器としての平面平板であるため、入射平面S11と出射平面S12の曲率半径は共に無限大である。第六平板L6の厚さd11は4mmである。また、第五レンズL5の出射面(第十面S10)と第六平板L6の入射面(入射平面S11)の光軸における間隔d10は2mmである。同様に、上述した各パラメータはすべて期待値であり、一定の公差を許容する。上述した各パラメータの公差範囲は5%であり、すなわち、各パラメータの期待値は±5%の範囲内で変化することを許容する。一つの実施例において、第六平板L6の材料はNd1.5:Vd64である。
【0033】
以下、簡単な方式を用いて上述実施例案をより明白に説明する。
【0034】
第一レンズL1
第一曲面S1曲率半径:−56mm
第二曲面S2曲率半径:−300mm
中心厚さ:6mm
材料:1.76/27
【0035】
第二レンズL2
第三曲面S3曲率半径:−110mm
第四曲面S4曲率半径:−80mm
中心厚さ:12mm
材料:1.69/56
第一レンズL1との曲面間隔:4mm
【0036】
第三レンズL3
第五曲面S5曲率半径:−400mm
第六曲面S6曲率半径:−90mm
中心厚さ:22mm
材料:1.69/56
第二レンズL2との曲面間隔:0.5mm
【0037】
第四レンズL4
第七曲面S7曲率半径:300mm
第八曲面S8曲率半径:−200mm
中心厚さ:22mm
材料:1.69/56
第三レンズL3との曲面間隔:0.5mm
【0038】
第五レンズL5
第九曲面S9曲率半径:−150mm
第十面S10曲率半径:∞
中心厚さ:4mm
材料:1.6/36
第四レンズL4との曲面間隔:10mm
【0039】
第六平板L6
入射平面S11曲率半径:∞
出射平面S12曲率半径:∞
さ:4mm
材料:1.5/64
第五レンズL5との曲面間隔:2mm
【0040】
上述した光学レンズを備える光学システムは、波長範囲が1064〜630nmである赤光または赤外光を光源としてレーザー加工を行う。また、赤光を監視光源として使用するCCD監視システムを備えるレーザー加工設備は、該光学レンズを備えるため、CCDイメージング色収差をなくすことができ、よりよいイメージング効果を有することができる。これにより、即時に加工過程を監視する効果がより良く達成できる。
【0041】
以下、λ=1064nmである遠赤外レーザーとλ=632nmである可視照明光を選択して、図2図4と合わせて該光学レンズのレーザー加工設備の光学効果について説明する。
【0042】
該光学レンズの具体的なパラメータは、以下、f=320mm、Φ=30mm、マーキング範囲:A=130*130mmである。そのうち、fは該光学レンズの焦点距離であり、Φは入射瞳径である。
【0043】
図2は、該光学レンズの像面湾曲及び歪み図を示す。図2から、軸方向色収差は約ΔCI=0.15−0.2であり、拡大倍率色収差はΔCII=0であるため、理想的な程度に達している。
【0044】
図3は、該光学レンズの収差図を示す。全視野における幾何的拡散スポットは0.01mmぐらいであるため、理想的な程度に達している。
【0045】
図4は、光学レンズの伝達関数M.T.F曲線図を示す。解像度が20lp/mmに達した時、M.T.Fはまだ0.6であるため、レーザー加工の要求を完全に満たせる。
【0046】
上述した実施例における光学レンズを用いると、加工する周波数帯λ=1064nmとCCD可視周波数帯であるλ=632nmは同じ画面にあり、これにより、全レーザー加工過程において、CCD画面に忠実に反映することができるため、マーキングの全過程を監視することができ、マーキングの全過程は正確に行うことを確保する。
【0047】
上述した実施例は、本発明の幾つかの実施形態を具体的で詳細に説明してきたが、本発明の技術的範囲を限定するものではない。ここにおいて、説明すべきなのは、本技術分野の当業者は本発明の要旨を逸脱しない範囲内で若干の変更や改善等を行うことができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。このため、本発明の保護範囲は特許請求の範囲が定めたことを基準にする。
図1
図2
図3
図4