特許第6333652号(P6333652)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • 6333652-ドア構造 図000002
  • 6333652-ドア構造 図000003
  • 6333652-ドア構造 図000004
  • 6333652-ドア構造 図000005
  • 6333652-ドア構造 図000006
  • 6333652-ドア構造 図000007
  • 6333652-ドア構造 図000008
  • 6333652-ドア構造 図000009
  • 6333652-ドア構造 図000010
  • 6333652-ドア構造 図000011
  • 6333652-ドア構造 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6333652
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】ドア構造
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/14 20060101AFI20180521BHJP
   E05D 15/00 20060101ALI20180521BHJP
【FI】
   A01G9/14 Q
   E05D15/00 G
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-147752(P2014-147752)
(22)【出願日】2014年7月18日
(65)【公開番号】特開2016-21912(P2016-21912A)
(43)【公開日】2016年2月8日
【審査請求日】2017年7月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】597088591
【氏名又は名称】佐藤産業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】503423317
【氏名又は名称】直木 武之介
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】富森 篤範
(72)【発明者】
【氏名】直木 武之介
【審査官】 竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−042495(JP,A)
【文献】 実開昭53−065147(JP,U)
【文献】 実開昭59−128889(JP,U)
【文献】 実開平02−077279(JP,U)
【文献】 特開2007−146406(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3041544(JP,U)
【文献】 実用新案登録第2515293(JP,Y2)
【文献】 特開2012−140758(JP,A)
【文献】 実開平01−142778(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/14
E05D 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビニールハウスの出入口にドア本体を左右スライド自在に取付けたドア構造において、
前記ビニールハウスの出入口下方にパイプ状レールを、上方にガイドレールを敷設し、
前記パイプ状レールと前記ガイドレールとの間に左右スライド自在にドア本体を介設し、
前記ドア本体は上辺フレームと左右縦フレームと下辺フレームとにより矩形状に構成し、
前記下辺フレームは、下方開口の断面略コ字状の基枠により構成すると共に、前記基枠にはドア本体に張設するビニールシートの取付が可能なシート装着部を前記基枠と一部材として設けると共に、前記基枠のコ字状の内外側板間には前記パイプ状レール上を転動可能なコロを軸架したことを特徴とするドア構造。
【請求項2】
前記パイプ状レールは円筒形状であり、
前記基枠の内側板は、前記パイプ状レールの下半部まで延設し
前記基枠の外側板の所定位置には前記内側板に対向するように前記パイプ状レールの側方まで延設した規制板を着脱自在に付設したことを特徴とする請求項1に記載のドア構造。
【請求項3】
前記シート装着部は、前記基枠上面に前記基枠の長手方向に沿って立設したシート取付プレートと該取付プレートの外側面に前記ビニールシート端縁を、別途設けた嵌め込み片を介して嵌着するために一定間隔を保持して突設した上下リブとより構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドア構造。
【請求項4】
前記出入口上方に敷設した前記ガイドレールは、下方開口の断面コ字状に形成し、
コ字状の内部に前記ドア本体の前記上辺フレームの上縁部をスライド自在に収納すると共に、前記上辺フレームの上面に直径が前記上辺フレームの幅員より大とした水平回動の上ローラを軸架し、
前記上辺フレームのスライド時に前記上ローラが前記ガイドレール内側壁と当接摺動して転動することにより前記上辺フレームの前記上縁部が前記ガイドレール内側壁に当接しないように構成したことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のドア構造。
【請求項5】
前記ビニールハウスの前記出入口下方に前記パイプ状レールを敷設するに際して、前記出入口の左右に立設した左右縦柱に、スペーサ用取付基枠を介してブラケット板を立設した取付金具を配設し、前記ブラケット板の上部に前記パイプ状レールに囲繞装着した取付環体の合わせ片を挟着固定したことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のドア構造。
【請求項6】
前記取付金具の前記スペーサ用取付基枠は断面矩形または断面コ字状の一定長さに形成し、前後壁の一方または両方に締付用ボルトを挿貫するための挿貫孔を穿設したことを特徴とする請求項に記載のドア構造。
【請求項7】
前記取付金具の前記スペーサ用取付基枠は複数の前記挿貫孔を穿設し、前記締付用ボルトの挿貫位置を変位することにより前記左右縦柱に取付ける前記スペーサ用取付基枠の左右位置を調節自在としたことを特徴とする請求項に記載のドア構造。
【請求項8】
前記取付金具の前記ブラケット板の上部に前記合わせ片を介して前記パイプ状レールに囲繞装着する前記取付環体の取付位置は、前記ブラケット板の上部左右位置とすると共に、前記ブラケット板の前記上部左右位置に穿設した取付孔と同取付孔を挿貫して前記合わせ片と前記ブラケット板とを一体重合して固定するためのボルトとにより前記取付環体を前記ブラケット板に固定するように構成したことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のドア構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビニールハウスの出入口にドア本体を左右スライド自在に取付けたドア構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、骨組みした骨組材にビニールシートを被覆止着して構成したビニールハウスにおいては、ハウスの妻面に形成した出入口に左右引戸タイプのドア本体を開閉自在に設けている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
特許文献1におけるドア本体は、方形枠状に構成されており、ドア枠の下端部に別途の下部フレームを連設し、下部フレームの内部において戸車を軸架している。そして、出入口の下縁にレール受け(取付金具)を介して横断面略ハット形状の下レールを敷設して、下レール上に戸車を介してスライド可能として出入口の開閉を行うことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−243790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、下レール上に戸車を介してドア本体をスライド可能とするために、内部に戸車を軸架した下部フレームを別途設けてドア枠の下端部に連設しなければならず、これらの間には間隙が生じるため、ビニールハウス内の空気がこの間隙を通って放出されたり、逆に、ビニールハウス内に外気が取り込まれてしまうことで温度管理されたビニールハウス内の温度環境が変動してしまう可能性があった。
【0006】
また、ドア枠以外に下部フレームを別途設ける必要があるため部品数が増加しコスト面で不利であると共に、部品数の増加によりビニールハウスの組立性も充分ではなかった。
【0007】
また、かかる構成とした場合、ドア枠の下端部または下部フレームのいずれかにドア本体に張設するビニールシートの取付が可能なシート装着部を別途設ける必要があり、更に部品数が増加するためコスト面や組立性の面で不利であった。
【0008】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ビニールハウスの出入口にドア本体を左右スライド自在に取付けたドア構造において、ビニールハウス内の温度環境の安定化を図ると共に、部品数を減らすことでコストを廉価に抑えつつ組立作業性を向上させたドア構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
【0010】
請求項1に係る発明は、ビニールハウスの出入口にドア本体を左右スライド自在に取付けたドア構造において、前記ビニールハウスの出入口下方にパイプ状レールを、上方にガイドレールを敷設し、前記パイプ状レールと前記ガイドレールとの間に左右スライド自在にドア本体を介設し、前記ドア本体は上辺フレームと左右縦フレームと下辺フレームとにより矩形状に構成し、前記下辺フレームは、下方開口の断面略コ字状の基枠により構成すると共に、前記基枠にはドア本体に張設するビニールシートの取付が可能なシート装着部を前記基枠と一部材として設けると共に、前記基枠のコ字状の内外側板間には前記パイプ状レール上を転動可能なコロを軸架したものである
【0011】
請求項2に係る発明は前記ドア構造において、前記パイプ状レールは円筒形状であり、前記基枠の内側板は、前記パイプ状レールの下半部まで延設し、前記基枠の外側板の所定位置には前記内側板に対向するように前記パイプ状レールの側方まで延設した規制板を着脱自在に付設したものである
【0014】
請求項に係る発明は前記ドア構造において、前記シート装着部は、前記基枠上面に前記基枠の長手方向に沿って立設したシート取付プレートと該取付プレートの外側面に前記ビニールシート端縁を、別途設けた嵌め込み片を介して嵌着するために一定間隔を保持して突設した上下リブとより構成したものである
【0015】
請求項に係る発明は前記ドア構造において、前記出入口上方に敷設した前記ガイドレールは、下方開口の断面コ字状に形成し、コ字状の内部に前記ドア本体の前記上辺フレームの上縁部をスライド自在に収納すると共に、前記上辺フレームの上面に直径が前記上辺フレームの幅員より大とした水平回動の上ローラを軸架し、前記上辺フレームのスライド時に前記上ローラが前記ガイドレール内側壁と当接摺動して転動することにより前記上辺フレームの前記上縁部が前記ガイドレール内側壁に当接しないように構成したものである
【0016】
請求項に係る発明は前記ドア構造において、前記ビニールハウスの前記出入口下方に前記パイプ状レールを敷設するに際して、前記出入口の左右に立設した左右縦柱にスペーサ用取付基枠を介してブラケット板を立設した取付金具を配設し、前記ブラケット板の上部に前記パイプ状レールに囲繞装着した取付環体の合わせ片を挟着固定したものである
【0017】
請求項に係る発明は前記ドア構造において、前記取付金具の前記スペーサ用取付基枠は断面矩形または断面コ字状の一定長さに形成し、前後壁の一方または両方に締付用ボルトを挿貫するための挿貫孔を穿設したものである
【0018】
請求項に係る発明は前記ドア構造において、前記取付金具の前記スペーサ用取付基枠は複数の前記挿貫孔を穿設し、前記締付用ボルトの挿貫位置を変位することにより前記左右縦柱に取付ける前記スペーサ用取付基枠の左右位置を調節自在としたものである
【0019】
請求項に係る発明は前記ドア構造において、前記取付金具の前記ブラケット板の上部に前記合わせ片を介して前記パイプ状レールに囲繞装着する前記取付環体の取付位置は、前記ブラケット板の上部左右位置とすると共に、前記ブラケット板の前記上部左右位置に穿設した取付孔と同取付孔を挿貫して前記合わせ片と前記ブラケット板とを一体重合して固定するためのボルトとにより前記取付環体を前記ブラケット板に固定するように構成したものである
【発明の効果】
【0020】
請求項1記載の発明によれば、下辺フレームは、下方開口の断面略コ字状の基枠により構成し、基枠のコ字状の内外側板間にはパイプ状レールを転動可能なコロを軸架したことで、ドア本体の下端部に別途の支持枠を設けることなく下辺フレームのみでドア本体の枠体の一部を構成しつつコロを軸架できるので、当該部分にビニールハウスの内外と繋がる間隙が生じないため、温度管理されたビニールハウス内の温度環境の安定化を図ることができる。
【0021】
また、下辺フレームの下端にコロを軸架するための別途の支持枠を設ける必要がないので、ビニールハウスの部品数を削減できコスト面で有利であると共に、ビニールハウスの組立性も向上させることができる。
【0022】
更に、下辺フレームは、下方開口の断面略コ字状の基枠により構成すると共に、基枠にはドア本体に張設するビニールシートの取付が可能なシート装着部を設けているので、シート装着部を別途連設等する必要がなく、部品数の削減とビニールハウスの組立性の向上を図ることができる。
【0023】
請求項2記載の発明によれば、基枠の内側板は、パイプ状レールの側方にまで延設しているので、ビニールハウス内が陽圧となってコロをパイプ状レールから持ち上げる浮揚力が発生してもコロがビニールハウスの外側に脱輪することを防止できる。
【0024】
また、基枠の外側板の所定位置にパイプ状レールの側方にまで延設した規制板を着脱自在に付設しているので、規制板を装着せずにビニールハウス内からドア本体をガイドレールとパイプ状レール間に取付けることができ、その後、規制板を装着することで、パイプ状レールとコロ周面との当接面にドア枠外方からの外風が侵入してコロをレールから持ち上げる浮揚力が発生してもコロがビニールハウスの内側に脱輪することを防止できる。
【0025】
また、基枠に規制板を付設する所定位置としては、左右縦フレームと基枠との連設箇所としたことで、コロのビニールハウスの内側への脱輪に対して下辺フレームの長手方向全長に渡って規制板を設ける必要がないので、部材コストを低廉に抑えることができる。
【0026】
請求項記載の発明によれば、シート装着部は、基枠上面に基枠に沿って立設したシート取付プレートと該取付プレートの外側面にビニールシート端縁を、別途設けた嵌め込み片を介して嵌着するために一定間隔を保持して突設した上下リブとより構成したので、上下リブの内側壁に嵌め込み片が押圧付勢してビニールシートを確実に張設できる。
【0027】
請求項記載の発明によれば、出入口上方に敷設したガイドレールは、下方開口の断面コ字状に形成し、コ字状の内部にドア本体の上辺フレームの上縁部をスライド自在に収納すると共に、上辺フレームの上面に直径が上辺フレームの幅員より大とした水平回動の上ローラを軸架し、上辺フレームのスライド時に上ローラがガイドレール内側壁と当接摺動して転動することにより上辺フレームの上縁部がガイドレール内側壁に当接しないように構成しているので、ドア本体の開閉時に上辺フレームがガイドレール内側壁と接触することによる異音やキズの発生を防止することでき、ドア本体を左右にスムーズにスライドさせることができる。
【0028】
請求項記載の発明によれば、ビニールハウスの出入口下方にパイプ状レールを敷設するに際して、出入口の左右に立設した左右縦柱にスペーサ用取付基枠を介してブラケット板を立設した取付金具を配設し、ブラケット板の上部にパイプ状レールに囲繞装着した取付環体の合わせ片を挟着固定したことで、極めて簡単な構造で複数のパイプ状レールを連接して敷設することができる。
【0029】
請求項記載の発明によれば、取付金具のスペーサ用取付基枠は断面矩形または断面コ字状の一定長さに形成し、前後壁の一方または両方に締付用ボルトを挿貫するための挿貫孔を穿設したので、取付金具を左右縦柱に容易に取付けることができる。
【0030】
請求項記載の発明によれば、取付金具のスペーサ用取付基枠は複数の前記挿貫孔を穿設したので、締付用ボルトの挿貫位置を変位することにより左右縦柱に取付けるスペーサ用取付基枠の左右位置を調節自在とすることができる。
【0031】
請求項記載の発明によれば、取付金具のブラケット板の上部に合わせ片を介してパイプ状レールに囲繞装着する取付環体の取付位置は、ブラケット板の上部左右位置とすると共に、ブラケット板の上部左右位置に穿設した取付孔と同取付孔を挿貫して合わせ片とブラケット板とを一体重合して固定するためのボルトとにより取付環体をブラケット板に固定するように構成したので、取付環体を左右縦柱の真後ろからずらして配設でき、ボルトの取付や締結を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】実施形態に係るビニールハウスの全体斜視図である。
図2】(a)はビニールハウスの内側から見たドア本体の構成を示す説明図で、(b)は(a)のA−A線断面図である。
図3】実施形態に係るドア本体の斜視図である。
図4】中途部を省略した図2(b)の拡大断面図である。
図5】(a)は下片フレームの斜視分解図で、(b)は底面図である。
図6】ビニールハウスの外方から見た下辺フレームの端部側近傍を示した斜視図である。
図7】ビニールハウスの外方から見た下辺フレームの端部側近傍を示した斜視図である。
図8】実施形態に係る取付金具の斜視図である。
図9】実施形態に係る取付金具の斜視図である。
図10】ビニールハウスの外方から見た上辺フレームの端部側近傍を示した斜視図である。
図11】ガイドレールを取付けるレールブラケットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の実施形態に係るドア構造の要旨は、ビニールハウスの出入口にドア本体を左右スライド自在に取付けたドア構造において、ビニールハウスの出入口下方にパイプ状レールを、上方にガイドレールを敷設し、パイプ状レールとガイドレールとの間に左右スライド自在にドア本体を介設し、ドア本体は上辺フレームと左右縦フレームと下辺フレームとにより矩形状に構成し、下辺フレームは、下方開口の断面略コ字状の基枠により構成すると共に、基枠にはドア本体に張設するビニールシートの取付が可能なシート装着部を設けると共に、基枠のコ字状の内外側板間にはパイプ状レール上を転動可能なコロを軸架したことを特徴とする。すなわち、ビニールハウスの出入口にドア本体を左右スライド自在に取付けたドア構造において、ビニールハウス内の温度環境の安定化を図ると共に、部品数を減らすことでコストを廉価に抑えつつ組立作業性を向上させたドア構造の提供を図ろうとするものである。
【0034】
以下、本発明に係るドア構造の実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
【0035】
図1に本実施形態に係るビニールハウスの外観を示している。図中、符号Hはビニールハウスを示しており、このビニールハウスHは、複数の骨組材hを所定間隔で配設してアーチ形状の骨組みを構成し、その前面側には正面枠体2を、後面側には後面枠体3を設けて前後の妻面を形成している。なお、正面枠体2には適宜縦柱4と横柱5が格子状に骨組みされている。
【0036】
正面枠体2により形成された妻面の中央にはハウス出入口mが形成されており、このハウス出入口mに左右のドア本体Ma,Mbが左右引戸構造で配設され、当該ハウス出入口mを開閉可能としている。なお、以下の記載において、左右のドア本体Ma,Mbをそれぞれ特に区別する必要のない場合は、単にドア本体Mとして表す。
【0037】
ハウス出入口mの下方にはパイプ状レール6を敷設している。すなわち、ハウス出入口mの左右に立設した縦柱4,4の縦柱下端部4−1間に、ドア本体Ma,Mbが左右スライド自在に載置されるようにパイプ状レール6を取り付けている。
【0038】
また、ハウス出入口mの上方にガイドレール7を敷設している。すなわち、ドア本体Ma,Mbの上縁部が位置する左右の縦柱4,4間に、ドア本体Ma,Mbの上縁部を左右スライド自在に収納されるようにガイドレール7を取り付けている。なお、上述したパイプ状レール6とガイドレール7については後に詳述する。
【0039】
ここで、正面枠体2に取り付けられたドア本体Mの構成を図2に示す。図2(a)は、ビニールハウスHの内側から見たドア本体Mの構成を示す説明図で、図2(b)は、正面枠体2および当該正面枠体2に取り付けられたドア本体MのA−A断面図である。なお、図2(b)においては、図面左がビニールハウスHの内側、図面右がビニールハウスHの外側となっている。
【0040】
図3に示すように、ドア本体Mは上辺フレーム8と左右縦フレーム9,9と下辺フレーム10とにより矩形状に構成している。また、上辺フレーム8と下辺フレーム10との間には、2本の横桟11,11を左右縦フレーム9,9間に介設している。
【0041】
また、各フレーム8,9,10と横桟11の各前側面には、別途設けた嵌め込み片12を介して嵌着可能な嵌着リブ13,13を側壁とした嵌着溝14を備え、ドア本体Mの外形よりも若干大きいビニールシートSでドア本体Mの前側面を被覆しつつ嵌着溝14にビニールシートSを入れ込み、ビニールシートS上から嵌着溝14に嵌め込み片12を嵌着する。すなわち、嵌着リブ13,13の内側壁に嵌め込み片12が押圧付勢するようにしてドア本体MにビニールシートSを張設する。
【0042】
下辺フレーム10は下方開口の断面略コ字状の基枠K内において、下辺フレーム10の左右端部近傍にコロ15,15を軸架し、該コロ15がその下方に付設されたパイプ状レール6上を転動するように構成している。
【0043】
また、上辺フレーム8の上面両端部近傍には水平回動自在の上ローラ16,16を軸架し、上辺フレーム8の上縁部を収納するガイドレール7の内側壁に上ローラ16が当接摺動するように構成している。
【0044】
このように構成されたドア本体Mとその周辺構造とによって左右スライド自在なドア構造1が構成されている。
【0045】
以下、各部の具体的な構造についてドア構造1の下部について詳述した後、上部について詳述する。なお、ドア本体Mの構造は左右対称に現れるため、一方の側を示して説明し他方については適宜説明を省略する。
【0046】
図4は、ドア本体M(中央部分を省略)の縦柱4への取り付け部分の構成を示した断面図である。なお、図面左がビニールハウスHの内部側、図面右がビニールハウスHの外部側となっている。また、図5(a)は下辺フレーム10の分解斜視図、図5(b)は下辺フレーム10の底面図、図6はビニールハウスHの外方から見た下辺フレーム10の端部側とパイプ状レール6の取り付け構造を示した斜視図である。
【0047】
ドア本体Mを構成する下辺フレーム10は、図4図5に示すように、下方開口の断面略コ字状の基枠Kにより構成すると共に、基枠Kにはドア本体Mに張設するビニールシートSの取付が可能なシート装着部17を設けると共に、基枠Kのコ字状の内外側板18,19間にはパイプ状レール6上を転動可能なコロ15を軸架している。
【0048】
具体的には、コ字状の基枠Kの内部には、鼓形状のコロ15が先端に雄ネジ部を有する支軸20を介してナット21と螺着固定され回転自在に取付けられ、鼓形状のコロ15は括れ部分がパイプ状レール6の上半部円弧状面に合致して該パイプ状レール6上を転動自在としている。また、コロ15は基枠Kに対して2箇所配設しており、その位置は基枠Kの長手方向両端部よりも若干だけ内側としている。
【0049】
また、基枠Kの内側板18は、パイプ状レール6の側方にまで延設している。すなわち、内側板18は、パイプ状レール6の下半部円弧状部分まで垂下延設され、パイプ状レール6とコロ15との当接部分を内方から覆い、ドア本体Mが外側に脱落すること、及び外方からの外風をできるだけ遮断する機能を果すように構成している。
【0050】
よって、コロ15がパイプ状レール6に載置された状態において、内側板18側(ハウス内側)からパイプ状レール6を見た場合、当該パイプ状レール6の少なくとも上側半分強は内側板18で覆われた状態となっている。ここでは、内側板18はパイプ状レール6の下半部円弧状部分に達する位置まで垂下延設している。
【0051】
シート装着部17は、基枠K上面に基枠Kに沿って立設したシート取付プレート22と該取付プレート22の外側面にビニールシート端縁を、別途設けた嵌め込み片12(図3参照)を介して嵌着するために一定間隔を保持して突設した上下リブ13a,13aとより構成している。
【0052】
また、図7に示すように基枠K上面の両端部には縦フレーム9を立設するため、図5図6に示すように当該部分にはシート取付プレート22を形成していない。すなわち、基枠Kと縦フレーム9との連接部分は基枠K上面の両端部となる。
【0053】
また、図3図4図7に示すように、基枠Kの外側板19の所定箇所にはパイプ状レール6の側方にまで延設した規制板23を着脱自在に付設している。規制板23は矩形板状に形成し、長手方向を上下として上部の短辺側中央部を略直角に折曲して回動防止片24を形成すると共に、平板面の略中央には固定ボルト25を挿通するためのボルト挿通孔(図示せず)を穿設している。回防止片24の幅員は縦フレーム9に形成された嵌着溝14の開口幅員よりも若干狭く形成している。
【0054】
このように形成した規制板23は、左右縦フレーム9,9と基枠Kとの連設箇所に付設される。具体的には、縦フレーム9の嵌着溝14に回動防止片24を挿入係合しつつ、基枠Kの外側板19に形成された雌ネジ孔26と規制板23のボルト挿通孔とが連通連接するように、外側板19の側面と規制板23の側面とを当接させ、固定ボルト25によって螺着固定している。
【0055】
このように、下辺フレーム10は、下方開口の断面略コ字状の基枠Kにより構成し、基枠Kのコ字状の内外側板18,19間にはパイプ状レール6を転動可能なコロ15を軸架したことで、ドア本体Mの下端部に別途の支持枠を設けることなく下辺フレーム10のみでドア本体Mの枠体の一部を構成しつつコロ15を軸架できるので、当該部分にビニールハウスHの内外と繋がる間隙が生じないため、温度管理されたビニールハウスH内の温度環境の安定化を図ることができる。
【0056】
また、下辺フレーム10の下端にコロ15を軸架するための別途の支持枠を設ける必要がないので、ビニールハウスHの部品数を削減できコスト面で有利であると共に、ビニールハウスHの組立性も向上させることができる。
【0057】
また、下辺フレーム10は、下方開口の断面略コ字状の基枠Kにより構成すると共に、基枠Kにはドア本体Mに張設するビニールシートSの取付が可能なシート装着部17を設けているので、シート装着部17を別途連設等する必要がなく、部品数の削減とビニールハウスHの組立性の向上を図ることができる。
【0058】
更に、シート装着部17は、基枠K上面に基枠Kに沿って立設したシート取付プレート22と該取付プレート22の外側面にビニールシートS端縁を、別途設けた嵌め込み片12を介して嵌着するために一定間隔を保持して突設した上下リブ13a,13aとより構成したので、上下リブ13a,13aの内側壁に嵌め込み片12が押圧付勢してビニールシートSを確実に張設できる。
【0059】
また、基枠Kの内側板18は、パイプ状レール6の側方にまで延設しているので、ビニールハウスH内が陽圧となってコロ15をパイプ状レール6から持ち上げる浮揚力が発生してもコロ15がビニールハウスHの外側に脱輪することを防止できる。
【0060】
また、基枠Kの外側板19の所定位置にパイプ状レール6の側方にまで延設した規制板23を着脱自在に付設しているので、規制板23を装着せずにビニールハウスH内からドア本体Mをガイドレール7とパイプ状レール6間に取付けることができ、その後、規制板23を装着することで、パイプ状レール6とコロ15周面との当接面に外方からの外風が侵入してコロ15をパイプ状レール6から持ち上げる浮揚力が発生してもコロ15が内側に脱輪することを防止できる。
【0061】
また、基枠Kに規制板23を付設する所定位置としては、左右縦フレーム4,4と基枠Kとの連設箇所としたことで、コロ15のビニールハウスHの内側への脱輪に対して下辺フレーム10の長手方向全長に渡って規制板23を設ける必要がないので、部材コストを低廉に抑えることができる。
【0062】
更に、規制板23に形成した回動防止片24の幅員は、縦フレーム9の嵌着溝14の開口幅員と略同幅員に形成し、嵌着溝14の内部に挿入係合しているので、規制板23を回動しようとする何らかの外力が規制板23に加わっても、回動防止片24と嵌着溝14との係合により規制板23の意図しない回動を防止することができる。また、規制板23を基枠Kに固定する固定ボルト25の締付が緩んだ場合でも、同様に規制板23の回動を防止できる。
【0063】
本実施形態に係るパイプ状レール6は、例えば、既存の円筒形状の鋼管、特に機械構造用炭素鋼管が用いられるが、塩ビパイプなどで形成することもでき、図2(a)に示すように、ハウス出入口mに敷設する出入口用レール6aと、その左右に端部同士を突き合わせた状態で連接した固定レール6bとから構成している。
【0064】
ビニールハウスHの出入口m下方にパイプ状レール6aを敷設するに際しては、図4図6図7に示すように、ハウス出入口mの左右に立設した左右縦柱4,4にスペーサ用取付基枠28を介してブラケット板29を立設した取付金具27を用いている。そして、ブラケット板29の上部にパイプ状レール6に囲繞装着した取付環体50の合わせ片51,51を挟着固定している。なお、合わせ片51,51には各々環体取付ボルト52用挿貫孔(図示せず)を穿設している。
【0065】
取付金具27のスペーサ用取付基枠28は、図8(a)に示すように、断面矩形の一定長さに形成し、前後壁30,31の両方に締付用ボルト32として角部を有する締付用Uボルト32aを挿貫するための挿貫孔34を各2箇所穿設している。なお、挿貫孔34は締付用ボルト32を挿貫し易くするため、及び締付用ボルト32の精度誤差を吸収するために、横長の長孔とすることが望ましい。
【0066】
また、取付金具27は、図8(b)に示すように挿貫孔34を前後壁30,31に3箇所以上複数設けた取付金具27aとすれば、締付用Uボルト32aの挿貫位置を変位することにより左右縦柱4,4に取付けるスペーサ用取付基枠28の左右位置を調節自在とすることができる。また、挿貫孔34は、図8(c)に示すように前後壁30,31に各1箇所とした取付金具27bであってもよい。この場合、取付金具27と縦柱4との接続は、締付用Uボルト32aではなく一本の挿貫ボルト(図示せず)を用いて縦柱4に別途設けた貫通孔(図示せず)に挿貫して固定する。
【0067】
また、ブラケット板29は、スペーサ用取付基枠28の後壁31を上方に延設して矩形板状に形成している。ブラケット板29の上部に合わせ片51,51を介してパイプ状レール6に囲繞装着する取付環体50の取付位置は、ブラケット板29の上部左右位置とすると共に、ブラケット板29の上部左右位置に穿設した取付孔35と同取付孔35と合わせ片51,51の環体取付ボルト52用挿貫孔(図示せず)とを連通連設させ挿貫して合わせ片51,51とブラケット板29とを一体重合して固定するための環体取付ボルト52と蝶頭ナット53とにより取付環体50をブラケット板29に固定するように構成している。
【0068】
なお、取付金具27は図9に示すように、矩形板状の下部を前方に略直角に折曲してスペーサ下片36を形成し、且つ上部の中央部をスペーサ下片36と同長さだけ前方に折曲してスペーサ上片37を形成してもよい。すなわち、取付金具27cのスペーサ上下片36,37と後壁31とで形成された断面コ字状部分はスペーサ用取付基枠28に相当する。
【0069】
取付金具27cをこのように形成することで、スペーサ上下片36,37の前端部を縦柱4に当接でき、しかも折曲していない上部の左右片38,38をブラケット板29として用いることができる。よって、後壁31に挿貫孔34を穿設し、左右片38,38に取付孔35,35を穿設することで上述した取付金具27,27a,27bと同様の機能と効果を果す。
【0070】
また、取付金具27,27a,27b,27cは、図8(a)、図9に示すように、縦柱4の形状がパイプ状や角パイプ状の何れであっても、使用する締付用Uボルト32a,32bの形状を変えるだけで同様に対応できる。
【0071】
次に、取付金具27のスペーサ用取付基枠28を縦柱4に固定するに際しては、図8(a)に示すように、締付用Uボルト32aの雄ネジ部39,39がビニールハウスHの内方に向くようにビニールハウスHの外方から縦柱4周面に当接させる。そして、ブラケット板29が縦柱4と乖離するようにスペーサ用取付基枠28の前壁30を縦柱4の裏面側に当接しつつ挿貫孔34,34に雄ネジ部39,39側を挿貫し蝶頭ナット40,40で螺着する。
【0072】
このように、スペーサ用取付基枠28を縦柱4に固定するに際して、ブラケット板29が縦柱4と乖離するように固定することで、図4図6に示すように縦柱4の裏面側とブラケット板29との間に一定のスペースWを得ることができる。
【0073】
また、ブラケット板29への取付環体50の取付に際しては、図4図6に示すように、ブラケット板29の上部左右位置に穿設した取付孔35,35のいずれかの位置に、合わせ片51,51とブラケット板29とを一体重合し、環体取付ボルト52をスペースW側(縦柱側)から挿貫して蝶頭ナット53により仮固定する。なお、ブラケット板29の2つの取付孔35,35は縦柱4や他の部材との干渉等でビニールハウスHの組立作業時に有利となるか、組立完成後に邪魔とならないよう、使用する取付孔35を適宜選択して用いることができる。
【0074】
また、取付環体50へのパイプ状レール6の取付に際しては、図6に示すように、取付環体50内の約半分の領域に一方のパイプ状レール6bの端部を挿入し、他方のパイプ状レール6aの端面が一方のパイプ状レール6bの端面と当接するように取付環体50内に挿入する。その後、環体取付ボルト52に螺着した蝶頭ナット53を締結することで、ブラケット板29の上方にパイプ状レール6を敷設することができる。
【0075】
このように、ビニールハウスHのハウス出入口m下方にパイプ状レール6を敷設するに際して、ハウス出入口mの左右に立設した左右縦柱4,4にスペーサ用取付基枠28を介してブラケット板29を立設し、ブラケット板29の上部にパイプ状レール6に囲繞装着した取付環体50の合わせ片51を挟着固定したことで、極めて簡単な構造で複数のパイプ状レール6を連接して敷設することができる。
【0076】
また、スペーサ用取付基枠28は断面矩形または断面コ字状の一定長さに形成し、前後壁30,31の一方または両方に締付用ボルト32を挿貫するための挿貫孔34を穿設したので、取付金具27を左右縦柱4,4に容易に取付けることができる。
【0077】
また、スペーサ用取付基枠28は複数の挿貫孔34を穿設したので、締付用ボルト32の挿貫位置を変位することにより左右縦柱4,4に取付けるスペーサ用取付基枠28の左右位置を調節自在とすることができる。
【0078】
また、ブラケット板29の上部に合わせ片51を介してパイプ状レール6に囲繞装着する取付環体50の取付位置は、ブラケット板29の上部左右位置とすると共に、ブラケット板29の上部左右位置に穿設した取付孔35と同取付孔35を挿貫して合わせ片51とブラケット板29とを一体重合して固定するための環体取付ボルト52とにより取付環体50をブラケット板29に固定するように構成したので、取付環体50を左右縦柱4,4の真後ろからずらして配設でき、環体取付ボルト52の挿貫や蝶頭ナット53の締結を容易に行うことができる。
【0079】
次に、ドア構造1の上部について詳述する。なお、ドア本体Mの構造は左右対称に現れるため、一方の側を示して説明し他方については適宜説明を省略する。
【0080】
ハウス出入口mの上方には図2(a)、(b)、図3に示すようにガイドレール7を敷設している。すなわち、ドア本体Ma,Mbの上縁部が位置する左右縦柱4,4間に、ドア本体Ma,Mbの上縁部を左右スライド自在に収納されるようにガイドレール7を取り付けている。
【0081】
ガイドレール7は下方開口の断面コ字状に形成され、ハウス出入口mの下部に敷設したパイプ状レール6と対向するように配設されている。このガイドレール7は、パイプ状レール6と略同一長さとしており、レールブラケット60を介して正面枠体2の縦柱4に取付けられている。
【0082】
レールブラケット60は図4図10図11に示すように、断面略台形状に形成した固定用基枠61と固定用基枠61から垂設したレール当接片62とで構成している。具体的に固定用基枠61は、互いに平行な上底片63と下底片64を左右方向としたときに下方に位置する下脚片65は上下底片63,64と直角をなし、上脚片66は上底片63に向けて下方へ緩やかに傾斜している。
【0083】
また、上下底片63,64にはブラケット締結用Uボルト67を挿貫するためのUボルト挿貫孔68を穿設している。このように形成することで、下底片64を縦柱4の裏面と当接してビニールハウスH外方からブラケット締結用Uボルト67と蝶頭ナット69で固定用基枠61を螺着固定する。
【0084】
レール当接片62は固定用基枠61の上底片63を下方に延設すると共に、下端縁を内側に折曲して係止片70を形成している。すなわち、レール当接片62と下脚片65とは直角をなしている。
【0085】
このように形成したレールブラケット60は、固定用基枠61の下脚片65とレール当接片62と縦柱4の裏面とで形成する空間にガイドレール7の一部が固定される。
【0086】
また、レールブラケット60を介して縦柱4に固定されたガイドレール7のコ字状の内部にドア本体Mの上辺フレーム8の上縁部をスライド自在に収納すると共に、上辺フレーム8の上面に直径Dが上辺フレーム8の幅員wより大とした水平回動の上ローラ41を軸架し、上辺フレーム8のスライド時に上ローラ41がガイドレール内側壁と当接摺動して転動することにより上辺フレーム8の上縁部がガイドレール内側壁に当接しないように構成している。
【0087】
具体的には、図3図4に示すように上辺フレーム8の上面の両端部近傍に軸孔(図示せず)を穿設し、軸孔には軸線を鉛直方向とした軸ボルト42をボルト頭部が上側となるようにして挿貫し、上下方から上下取付ナット43,44で固定している。また、軸ボルト42の頭部側には雄ネジを形成しないネジ無し部45を形成しており、上取付ナット43の上方にネジ無し部45が位置する。
【0088】
上ローラ41は平面視円形で断面視で上方開口のコ字状に形成し、中央部には軸挿通孔46を穿設している。また、軸挿通孔46の内径は軸ボルト42の頭部側のネジ無し部45の直径よりも広く形成している。更に、ネジ無し部45の有効長さは軸挿通孔46の深さよりも長く形成しているので、上ローラ41は軸ボルト42周りに水平回動自在となる。
【0089】
このように、ハウス出入口m上方に敷設したガイドレール7は、下方開口の断面コ字状に形成し、コ字状の内部にドア本体Mの上辺フレーム8の上縁部をスライド自在に収納すると共に、上辺フレーム8の上面に直径Dが上辺フレーム8の幅員wより大とした水平回動の上ローラ41を軸架し、上辺フレーム8のスライド時に上ローラ41がガイドレール7内側壁と当接摺動して転動することにより上辺フレーム8の上縁部がガイドレール7内側壁に当接しないように構成しているので、ドア本体Mの開閉時に上辺フレーム8がガイドレール7内側壁と接触することによる異音やキズの発生を防止することができ、ドア本体Mを左右にスムーズにスライドさせることができる。
【0090】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0091】
D 直径
H ビニールハウス
K 基枠
M ドア本体
m ハウス出入口
S ビニールシート
w 幅員
1 ドア構造
4 左・右縦柱
6 パイプ状レール
7 ガイドレール
8 上辺フレーム
9 縦フレーム
10 下辺フレーム
12 嵌め込み片
13a 上・下リブ
15 コロ
17 シート装着部
18 内側板
19 外側板
22 シート取付プレート
23 規制板
27 取付金具
28 スペーサ用取付基枠
29 ブラケット板
30 前壁
31 後壁
32 締付用ボルト
34 挿貫孔
35 取付孔
41 上ローラ
50 取付環体
51 合わせ片
52 ボルト(環体取付ボルト)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11