(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6333779
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示制御方法、及びそれをコンピュータで実行するためのコンピュータ・プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/048 20130101AFI20180521BHJP
G06F 3/023 20060101ALI20180521BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20180521BHJP
G06F 3/0481 20130101ALI20180521BHJP
【FI】
G06F3/048
G06F3/023 460
G06F3/041 595
G06F3/0481 170
【請求項の数】23
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-145654(P2015-145654)
(22)【出願日】2015年7月23日
(65)【公開番号】特開2016-38910(P2016-38910A)
(43)【公開日】2016年3月22日
【審査請求日】2015年7月23日
【審判番号】不服2017-7092(P2017-7092/J1)
【審判請求日】2017年5月17日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0102615
(32)【優先日】2014年8月8日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】金 政 俊
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 世 一
(72)【発明者】
【氏名】尹 敬 ▲姫▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲恵▼ 得
(72)【発明者】
【氏名】全 奉 俊
(72)【発明者】
【氏名】黄 賢 我
【合議体】
【審判長】
新川 圭二
【審判官】
和田 志郎
【審判官】
山田 正文
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−68816(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0152585(US,A1)
【文献】
韓国公開特許第10−2013−0080947(KR,A)
【文献】
特開2014−56474(JP,A)
【文献】
特開2014−89489(JP,A)
【文献】
特開2013−109587(JP,A)
【文献】
特開2012−58979(JP,A)
【文献】
特開2009−48310(JP,A)
【文献】
Maximiliano Firtman,”実践jQuery Mobile”,株式会社オライリー・ジャパン,2013年1月17日,初版,p.67−69
【文献】
エ・ビスコム・テック・ラボ,スマートフォンサイトのためのHTML5+CSS3,株式会社オマイナビ,2012年8月31日,初版,第154頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01 - 3/0489
G06F 3/14 - 3/153
H03M 11/04 - 11/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のコンテンツが配置されたページの少なくとも一部と、第1機能を実行する第1機能入力部と、を画面に表示する段階と、
前記ページに対するスクロール動作を認識する段階と、
前記ページに対するスクロール動作を認識したとき、前記第1機能入力部を非表示とし、前記第1機能とは異なる第2機能であって前記第1機能とは同じ機能を含まない第2機能を実行する第2機能入力部を、画面の前記第1機能入力部が表示されていた領域の少なくとも一部と重なる位置に表示する段階と、を含む表示制御方法。
【請求項2】
前記第1機能入力部を非表示とし、前記第2機能入力部を画面に表示する段階は、
前記第1機能入力部が消え、前記第2機能入力部が画面に表示されることを特徴とする請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項3】
前記第1機能入力部の少なくとも一部が、一方向に連続して移動しながら消え、前記第1機能入力部が消えたところに、第2機能入力部が表示されることを特徴とする請求項2に記載の表示制御方法。
【請求項4】
前記スクロール動作が中断されたとき、前記第2機能入力部が消え、前記第1機能入力部が画面に表示される段階をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の表示制御方法。
【請求項5】
前記第1機能入力部を非表示とし、前記第2機能入力部を画面に表示する段階は、
前記第1機能入力部が、前記第2機能入力部に変更されることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項6】
前記第1機能入力部が一方向に連続して移動しながら、前記第1機能入力部の少なくとも一部が、前記第2機能入力部に変更されて表示されることを特徴とする請求項5に記載の表示制御方法。
【請求項7】
前記第1機能入力部の少なくとも一部が、前記第2機能入力部に変更されながら、前記第1機能入力部のアイコンが、前記第2機能入力部のアイコンに変更されて表示されることを特徴とする請求項6に記載の表示制御方法。
【請求項8】
前記スクロール動作が中断されたとき、前記第2機能入力部が、前記第1機能入力部に変更される段階をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の表示制御方法。
【請求項9】
前記第2機能入力部が選択されたとき、
前記画面に表示されるページ上で、前記スクロール動作によって認識されたスクロール方向の反対側の端に移動し、スクロール方向の反対側の端に移動し、前記ページを表示する機能を実行することを特徴とする請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項10】
前記第2機能入力部が選択されたとき、
前記画面に表示されるページの上端部に移動することを特徴とする請求項9に記載の表示制御方法。
【請求項11】
前記第2機能入力部は、前記画面上で、前記認識されたスクロール方向の端部に表示されることを特徴とする請求項1ないし10のうちいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項12】
前記第2機能入力部は、前記画面上で下端部に表示されることを特徴とする請求項10に記載の表示制御方法。
【請求項13】
前記第2機能入力部を移動させれば、前記第2機能入力部の代わりに、前記第1機能入力部を画面に表示する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし12のうちいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項14】
前記第2機能入力部を、ユーザ入力によるタッチアンドドラッグ動作によって移動させれば、前記第2機能入力部の代わりに、前記第1機能入力部を画面に表示することを特徴とする請求項13に記載の表示制御方法。
【請求項15】
前記1以上のコンテンツが配列されたページの少なくとも一部と、第1機能を実行する第1機能入力部と、を画面に表示する段階は、
前記ページ上に、1以上のコンテンツを時系列に配列して表示することを特徴とする請求項1ないし14のうちいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項16】
前記ページに対するスクロール動作を認識し、前記スクロールの速度が、所定の速度以上である場合にのみ、前記第1機能入力部の代わりに、前記第2機能入力部を画面に表示することを特徴とする請求項1ないし15のうちいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項17】
コンピュータを利用して、請求項1ないし16のうちいずれか1項に記載の方法を実行させるために媒体に保存されたコンピュータ・プログラム。
【請求項18】
1以上のコンテンツが配列されたページに対するスクロール動作を認識するスクロール認識部と、
前記ページの少なくとも一部を、画面上に表示し、前記スクロール動作により、前記ページをスクロールし、第1機能入力部を画面に表示している状態で、前記スクロール認識部がスクロール動作を認識したとき、前記第1機能入力部を非表示とし、前記第1機能入力部とは異なる機能を有する第2機能入力部であって前記第1機能入力部とは同じ機能を有しない第2機能入力部を、画面の前記第1機能入力部が表示されていた領域の少なくとも一部と重なる位置に表示する表示制御部と、を含む表示制御装置。
【請求項19】
前記表示制御部は、
前記スクロール認識部がスクロール動作を認識したとき、前記第1機能入力部が消え、前記第2機能入力部が画面に表示されるように制御し、
前記スクロール認識部がスクロール動作の中断を認識したとき、前記第2機能入力部が消え、前記第1機能入力部が画面に表示されるように制御することを特徴とする請求項18に記載の表示制御装置。
【請求項20】
前記スクロール認識部がスクロール動作を認識したとき、前記第1機能入力部が前記第2機能入力部に変更されて表示されるように制御し、
前記スクロール認識部がスクロール動作の中断を認識したとき、前記第2機能入力部が前記第1機能入力部に変更されて表示されるように制御することを特徴とする請求項18または19に記載の表示制御装置。
【請求項21】
前記表示制御部は、
前記第2機能入力部が選択されたとき、
前記画面に表示されるページ上で、前記スクロール動作によるスクロール方向の反対側の端に移動し、前記ページを表示する機能を実行することを特徴とする請求項18ないし20のうちいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項22】
前記表示制御部は、
前記第2機能入力部が、前記画面上で、前記スクロール方向の端部に表示されるように制御することを特徴とする請求項18ないし21のうちいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項23】
前記表示制御部は、
前記スクロール認識部が認識したスクロールの速度が、所定の速度以上である場合にのみ、前記第1機能入力部の代わりに、前記第2機能入力部を画面に表示することを特徴とする請求項18ないし22のうちいずれか1項に記載の表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、及びそれをコンピュータで実行するためのコンピュータ・プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画面(screen)やパネルに表示されているページを、縦(vertical)方向及び/または横(horizontal)方向に移動させることをスクロールという。新たな情報は、移動されたことによって画面から消えた部分と反対側の部分から示される。1ページ内に表示される情報の量は、画面で表示することができる量より多いために、そのようなスクロール機能が頻繁に使用される。スクロールを行いながら、画面上の情報を読み取ることができる。コンソール、ワードプロセッサ、モバイル端末、パーソナルコンピュータなどの表示装置には、ほとんど例外なしにスクロール機能が備わっている。
【0003】
マウスのような外部機器が具備される場合、ホイールを動かしたり、あるいはスクロールバーをドラッグしたりしてスクロールを行い、タッチパッドが具備される場合、画面上のページを直接クリックまたはドラッグし、スクロールを行うことができる。
【0004】
前述の背景技術は、発明者が本発明の導出のために保有していたり、本発明の導出過程で習得したりした技術情報であり、必ずしも本発明の出願前に一般公衆に公開された公知技術とは言えない。なお、関連先行文献として、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許公報第2011−0083099号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、1以上のコンテンツが、時系列に配列されて表示されるページ上でスクロールをしているときに、最上端に迅速に移動することのできる表示制御装置、表示制御方法、及びそれをコンピュータで実行するためのコンピュータ・プログラムを提供することである。
【0007】
本発明が解決しようとする課題はまた、スクロール機能に視覚的効果を付与する表示制御装置、表示制御方法、及びそれをコンピュータで実行するためのコンピュータ・プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態は、1以上のコンテンツが配列されたページの少なくとも一部と、第1機能を実行する第1機能入力部と、を画面に表示する段階と、前記ページに対するスクロール動作を認識する段階と、前記ページに対するスクロール動作を認識したとき、前記第1機能入力部の代わりに、第2機能を実行する第2機能入力部を画面に表示する段階と、を含む表示制御方法を開示する。
【0009】
本発明の他の一実施形態は、1以上のコンテンツが配列されたページに対するスクロール動作を認識するスクロール認識部、及び前記ページの少なくとも一部を、前記画面上に表示し、前記スクロール動作によって、前記ページをスクロールし、前記第1機能入力部を画面に表示している状態で、前記スクロール認識部がスクロール動作を認識したとき、前記第1機能入力部の代わりに、前記第2機能入力部を画面に表示する表示制御部、を含む表示制御装置を開示する。
【0010】
本発明の他の一実施形態は、コンピュータを利用して、前述の方法を実行させるために媒体に保存されたコンピュータ・プログラムを開示する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態に係わる表示制御装置、表示制御方法、及びそれをコンピュータで実行するためのコンピュータ・プログラムによれば、1以上のコンテンツが時系列に配列されて表示されるページ上でスクロールをしている最中、最上端に迅速に移動することが可能である。
【0012】
本発明の実施形態に係わる表示制御装置、表示制御方法、及びそれをコンピュータで実行するためのコンピュータ・プログラムによれば、スクロール機能に視覚的効果を付与することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態による表示制御装置を概略的に示した構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態による表示制御方法を図示したフローチャートである。
【
図3】本発明の一実施形態によるページ及びページの一部が表示された画面を図示した例である。
【
図4】本発明の一実施形態によって表示制御方法を実行する各段階について詳細に説明するための図面である。
【
図5】本発明の一実施形態によって表示制御方法を実行する各段階について詳細に説明するための図面である。
【
図6】本発明の一実施形態によって表示制御方法を実行する各段階について詳細に説明するための図面である。
【
図7】本発明の一実施形態によって表示制御方法を実行する各段階について詳細に説明するための図面である。
【
図8】本発明の一実施形態によって表示制御方法を実行する各段階について詳細に説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、多様な変更を加えることができ、さまざまな実施形態を有することができるが、特定実施形態を図面に例示し、詳細な説明で詳細に説明する。本発明の効果、特徴、及びそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に説明されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、多様な形態で具現されるのである。以下の実施形態において、第1、第2のような用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的に使用された。また、単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。また、「含む」や「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴、または構成要素が存在するということを意味するものであり、1以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性をあらかじめ排除するものではない。また、図面においては、説明の便宜のために、構成要素が、その大きさが誇張されていたり縮小されていたりする。例えば、図面に示された各構成の大きさ及び厚みは、説明の便宜のために任意に示したものであり、本発明は、必ずしも図示されたところに限定されるものではない。
【0015】
以下、添付された図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明するが、図面を参照して説明するとき、同一であるか、あるいは対応する構成要素は、同一図面符号を付し、それに係わる重複説明は省略する。
【0016】
図1は、一実施形態による表示制御装置100を概略的に示した構成図である。一実施形態によって提供される表示制御装置100は、少なくとも1以上のプロセッサ(processor)に該当するか、あるいは少なくとも1以上のプロセッサを含んでもよい。それにより、表示制御装置100は、マイクロプロセッサや、汎用コンピュータシステムのような他のハードウェア装置に含まれた形態で駆動される。例えば、表示制御装置100は、画面を表示することができる表示部を具備する端末に搭載されてもよい。
【0017】
図1に図示された表示制御装置100は、本実施形態の特徴が不明確になることを防ぐために、本実施形態と係わる構成要素のみを図示している。従って、
図1に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれもするということを、本実施形態と係わる技術分野において、当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0018】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による表示制御装置100は、端末10の画面11の表示を制御する。詳細には、本発明の一実施形態による表示制御装置100は、画面11上に表示されたページがスクロールされるとき、前記ページの表示を制御することができる。例えば、表示制御装置100は、1以上のコンテンツが時系列に配列されたページと、第1機能入力部(例えば、メニューボタン)とが表示されている状態で、所定の速度以上でスクロール動作が実行される場合、画面上に、第1機能入力部の代わりに、第2機能入力部(例えば、トップボタン)を表示し、この第2機能入力部に対するユーザ入力を介して、さらに迅速であって便利に、ページ最上端に移動する動作を実行することができる。そのような本発明の一実施形態による表示制御装置100は、スクロール認識部110及び表示制御部120を含んでもよい。
【0019】
スクロール認識部110は、ユーザから入力されたスクロール動作を認識する。スクロール認識部110は、スクロール動作の速度、方向、位置などを認識することができる。スクロール動作は、タッチパネルを利用したタッチアンドドラッグを介して入力されたり、モーション認識機能を利用して、ジェスチャ、モーションなどの動作を介して入力されたり、マウスのホイール、ジョイパッドのような別途の入力装置を利用して入力されたり、あるいは画面に表示されたスクロールバーを操作することによって入力されたりするが、それらに限定されるものではない。
【0020】
表示制御部120は、認識されたスクロール動作に基づいて、画面11に表示されたページをスクロールする。一方、表示制御部120は、画面11上に、第1機能入力部38(
図4)を表示する役割を行う。また、表示制御部120は、第1機能入力部を画面に表示している状態で、スクロール認識部110がスクロール動作を認識する場合、またはスクロール動作を認識し、そのスクロール速度が所定の速度以上である場合、第1機能入力部の代わりに、第2機能入力部39(
図6)を画面に表示する役割を行う。
【0021】
このとき、表示制御部120は、スクロール認識部110がスクロール動作を認識すると、画面11上から第1機能入力部が消え、第2機能入力部が表示されるように制御することができる。または、表示制御部120は、スクロール認識部110がスクロール動作を認識したとき、第1機能入力部が第2機能入力部に変更されて表示されるように制御することもできる。
【0022】
さらに、表示制御部120は、スクロール認識部110が、スクロール動作の終了を認識するか、あるいは一定時間以上ユーザ入力がない場合、画面11上から第2機能入力部が消え、第1機能入力部が表示されるように制御することができる。または、表示制御部120は、スクロール認識部110が、スクロール動作の終了を認識するか、あるいは一定時間以上ユーザ入力がない場合、第2機能入力部が第1機能入力部に変更されて表示されるように制御することもできる。
【0023】
一方、表示制御部120は、タッチなどの動作を介して、ユーザが第2機能入力部を選択したとき、画面11に表示されるページ上で、スクロール方向の反対側の端に移動してページを表示する機能を実行することができる。例えば、ユーザが、タッチアンドドラッグ動作を介して、上から下にスクロールを行っていて、第2機能入力部をタッチすれば、スクロール方向(すなわち、下方向)の反対側端であるページの最上部に移動し、ページの最上部が画面11上に表示されるように制御することができる。このように、1回の入力を介して、ページの最上端に移動可能とすることにより、さらに迅速であって便利に、所望のコンテンツにアクセス可能とする効果を得ることができ、それにより、ユーザ便宜性が向上し、UI(user interface)/UX(user experience)的な興味が増進する。
【0024】
このとき、表示制御部120は、第2機能入力部が、画面11上において、スクロール方向の端部に表示されるように制御することができる。例えば、ユーザが、タッチアンドドラッグ動作を介して、上から下にスクロールを行っていれば、第2機能入力部が、画面11の下端に表示されるように制御することができる。
【0025】
一方、画面11上に表示されているページには、1以上のコンテンツが日付順に配列されてもいる。そして、日付順に配列された各日付別コンテンツの一側には、日付表示部32(
図4)がさらに表示されもする。例えば、2014年4月21日に作成(または、修正またはアップデートなど)された複数個のコンテンツの上端には、「2014年4月21日」と表示された日付表示部が表示され、その下部に配列された2014年4月20日に作成された複数個のコンテンツの上端には、「2014年4月20日」と表示された日付表示部が表示されもする。
【0026】
一方、表示制御部120は、スクロール機能以外にも、多様な表示インターフェースを提供することができる。例えば、ユーザが特定コンテンツ領域をクリックした状態を維持していれば、クリックされたコンテンツ領域を拡大し、当該コンテンツ領域が選択された状態であるということを表示することができる。ただし、コンテンツ領域がクリックされた状態が、所定のしきい値時間を超えれば、コンテンツ領域の拡大状態が解除される。
【0027】
一方、表示制御部120は、コンテンツの移動速度、移動距離、移動時間及び移動方向のうち少なくとも一つを、スクロール動作の速度、またはそれによるページのスクロール速度によって決定することができる。そのとき、コンテンツの移動方向は、ページのスクロール方向と同一に設定される。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態による表示制御方法を図示したフローチャートである。
【0029】
図2に図示されたフローチャートは、
図1に図示された表示制御装置100において、時系列的に処理される段階によって構成される。従って、以下で省略された内容であるとしても、
図1で図示された構成について、以上で記述された内容は、
図2に図示されたフローチャートにも適用されるということが分かる。
【0030】
図2を参照すれば、本発明の一実施形態による表示制御方法は、コンテンツが時系列に配列されたページの少なくとも一部と、第1機能入力部とを画面に表示する段階(S110)、ページに対するスクロール動作を認識する段階(S120)、第1機能入力部の代わりに、第2機能入力部を表示する段階(S130)、第2機能入力部が選択されたか否かということが判断される段階(S140)、第2機能入力部が選択された場合、ページの最上端に移動する段階(S150)、スクロールが中断されたか否かということが判断される段階(S160)、スクロールが中断された場合、第2機能入力部の代わりに、第1機能入力部を表示する段階(S170)を含む。ここで、スクロールが中断された場合、直ちに、第2機能入力部の代わりに、第1機能入力部を表示することもでき、またはスクロールが中断された後、所定の時間が経過すれば、第2機能入力部の代わりに、第1機能入力部を表示することもでき、その場合、いずれもスクロールが中断された場合に含まれると言える。
【0031】
図3は、本発明の一実施形態による、ページ及びページの一部が表示された画面を図示した例である。
【0032】
図3を参照すれば、ページ30は、複数のコンテンツ領域31を含み、各コンテンツ領域31には、コンテンツC11,C12,C13,・・・,C71,C72,C73,・・・が配置される。
【0033】
ここで、コンテンツC11,C12,C13,・・・…,C71,C72,C73,・・・は、ページ30上に時系列に配列される。コンテンツC11,C12,C13,・・・…,C71,C72,C73,・・・の時系列の配列は、グループ化され、日付順に表示されてもよい。日付表示部32は、日付順に配列されたコンテンツC11,C12,C13,・・・…,C71,C72,C73,・・・の一側面に、さらに表示されてもよい。
【0034】
図3の例においては、複数のコンテンツ領域31が一列に羅列され、ページ30を構成する例が図示されている。そして、日付順に配列された各コンテンツ(C11,C12,C13,・・・…,C71,C72,C73,・・・)は、コンテンツ領域31にそれぞれ3列に表示される。それに対応する日付を表示する日付表示部32は、日付順に表示されるコンテンツC11,C12,C13,・・・…,C71,C72,C73,・・・のコンテンツ領域31の上側に表示される。ここで、図面には、日付表示部32に日付が表示されるように図示されているが、本発明の思想は、それに制限されるものではなく、コンテンツの分布頻度によって、月または年度が表示されてもよい。
【0035】
端末10の画面11には、ページ30の少なくとも一部が表示領域33として表示される。ユーザは、端末10に表示されたページに対してスクロール動作を入力し、ページをスクロールすることができる。後述する
図5などでは、ユーザが画面を直接タッチしてドラッグを入力することによってスクロール動作を入力する例を図示する。
【0036】
一方、ユーザがスクロール動作を入力するによって、ページがスクロールされながら、画面11外に隠れていたコンテンツ領域が画面11に登場する。
【0037】
一方、画面上には、第1機能入力部(例えば、メニューボタン)が表示されており、この状態で(所定の速度以上に)スクロール動作が行われる場合、画面上に、第1機能入力部の代わりに、第2機能入力部(例えば、トップボタン)を画面に表示し、この第2機能入力部に対するユーザ入力を介して、さらに迅速であって便利に、ページ最上端に移動する動作を実行することができる。以下では、それについてさらに詳細に説明する。
【0038】
図4ないし
図8は、本発明の一実施形態によって、表示制御方法を実行する各段階について、詳細に説明するための図面である。
【0039】
まず、
図4を参照すれば、コンテンツが時系列に配列されたページの少なくとも一部を画面に表示する(S110(
図2))。前述のように、画面11上には、複数のコンテンツC11,C12,C13,…,C71,C72,C73…が時系列に配列され、また時系列に配列されたそれらコンテンツが日付順にグループ化されて表示される。そして、配列された各日付別コンテンツの一側には、日付表示部32がさらに表示される。
【0040】
このとき、画面11上には、第1機能を実行する1以上の第1機能入力部38が表示される。例えば、第1機能入力部38は、特定メニューに移動するメニューボタンでもある。例えば、
図4は、3つのメニューボタンが表示されている状態を図示しており、そのうちの真ん中のボタンは、現在表示中のメニューを表示することができる。この状態で、ユーザが左側のメニューボタンをタッチなどの方法によって選択すれば、それに該当する他のメニューに移動し、ユーザが右側のメニューボタンを選択すれば、それに該当するさらに他のメニューに移動することができる。例えば、3つのメニューボタンのうち真ん中のボタンは、時計アイコンが図示されており、タイムラインメニューを示し、左側のメニューボタンは、地図アイコンが図示されて地図メニューを示し、右側のメニューボタンは、人物アイコンが図示されてコンテンツ共有メニューを示すことができる。
【0041】
このように、画面上に第1機能入力部38が表示されている状態で、ページに対するスクロール動作が実行され、それをスクロール認識部110で認識すれば(S120)、
図5及び
図6に図示されているように、表示制御部120は、画面11上に、第1機能入力部38の代わりに、第2機能入力部39を表示する(S130)。
【0042】
ここで、表示制御部120は、スクロール動作が認識されやいなや、画面11上に、第1機能入力部38の代わりに、第2機能入力部39が表示される(S130)ように制御することができる。または、表示制御部120は、スクロール動作が認識されれば、スクロール速度を判断し、スクロールの速度が所定の速度以上である場合に、画面11上に、第1機能入力部38の代わりに、第2機能入力部39が表示されるように制御することもできる(S130)。または、表示制御部120は、スクロール動作が認識されれば、スクロール動作入力時間を判断し、スクロール動作入力時間が、所定の時間以上である場合にのみ、画面11上に、第1機能入力部38の代わりに、第2機能入力部39が表示されるように制御することもできる(S130)。
【0043】
ここで、
図4に図示された画面上で、ユーザがスクロール動作をし始めれば、
図5に図示されているように、第1機能入力部38が、一端部(図面では下側)に連続して移動する。この状態で、続けてユーザがスクロール動作を実行すると、
図6に図示されているように、第1機能入力部38のうち、左側ボタン及び右側ボタンは、画面の下方へ消え、第1機能入力部38のうち、時計アイコンが描かれた真ん中のボタンの代わりに、トップアイコンが描かれた第2機能入力部39が表示される。このとき、時計アイコンが描かれた第1機能入力部38が消え、トップアイコンが描かれた第2機能入力部39が表示され、または時計アイコンが描かれた第1機能入力部38が、トップアイコンが描かれた第2機能入力部39に変更されて表示されもする。このとき、
図4及び
図5に図示された第1機能入力部38は、画面内側にあるので、円形に表示され、
図6に図示された第2機能入力部39は、画面境界部にまたがっているので、半円形にも表示される。
【0044】
詳細には、表示制御部120は、第1機能入力部38の代わりに、第2機能入力部39を画面11に表示するにあたり、第1機能入力部38が消え、第2機能入力部39が画面11に表示されるように制御することができる。すなわち、
図4のように、画面11上に、第1機能入力部38が表示されている状態でスクロールが行われれば、第1機能入力部38が画面11から消え、第2機能入力部39が画面11に表示されるように制御することができる。
【0045】
または、表示制御部120は、第1機能入力部38の代わりに、第2機能入力部39を画面11に表示するにあたり、第1機能入力部38が第2機能入力部39に変更されるように制御することもできる。すなわち、
図4のように、画面11上に第1機能入力部38が表示されている状態でスクロールが行われれば、3つの第1機能入力部38(例えば、メニューボタン)のうち残りの2メニューボタンは消え、真ん中のメニューボタンが下端に移動しながら、第2機能入力部39(例えば、トップボタン)に変更されるように制御することができる。
【0046】
このとき、表示制御部120は、第2機能入力部39が画面11上において、スクロール方向の端部に表示されるように制御することができる。例えば、
図6に図示されているように、ユーザが画面11を、下から上にドラッグ(drag)する場合、ページは、上から下にスクロールされ、この状態で、第2機能入力部39は、スクロール方向(すなわち、下側方向)の端部である下端部に表示される。反対に、ユーザが画面11を上から下にドラッグする場合、ページは、下から上にスクロールされ、その状態で、第2機能入力部39は、スクロール方向(すなわち、上側方向)の端部である上端部に表示される。
【0047】
次に、第2機能入力部39が選択されたか否かということを判断し(S140)、第2機能入力部39が選択された場合、ページの最上端に移動する(S150)。さらに一般的には、第2機能入力部39が選択された場合、スクロール方向の反対側の端に移動することができる。例えば、
図6に図示されているように、ユーザが、画面11を下から上にドラッグする場合、ページは、上から下にスクロールされる。この状態で、ユーザが第2機能入力部39をタッチすると、
図8に図示されているように、スクロール方向(すなわち、下側方向)の反対側である上側端(上端部)に移動することができる。一方、図面には図示されていないが、ユーザが画面11を上から下にドラッグする場合、ページは、下から上にスクロールされる。この状態で、ユーザが第2機能入力部39をタッチすると、スクロール方向(すなわち、上側方向)の反対側である下側端(下端部)に移動することができる。
【0048】
次に、スクロールが中断されたか否かということを判断し(S160)、スクロールが中断された場合、第2機能入力部39の代わりに、第1機能入力部38を表示する(S170)。このとき、スクロールが中断されるやいなや、第2機能入力部39の代わりに、第1機能入力部38を表示することもでき、またはスクロールが中断された後、所定の時間が経過すると、第2機能入力部39の代わりに、第1機能入力部38を表示することもでき、その場合、いずれもスクロールが中断された場合に含まれるといえる。その結果、
図4に図示されているように、第1機能入力部38が表示されている状態に戻る。
【0049】
このとき、表示制御部120は、画面11上から第2機能入力部39が消え、第1機能入力部38が表示されるように制御することができる。または、表示制御部120は、第2機能入力部39が第1機能入力部38に変更されて表示されるように制御することもできる。
【0050】
一方、図面には図示されていないが、画面11上で、第2機能入力部39を移動させることによって、第2機能入力部39の代わりに、第1機能入力部38が画面に表示されるように制御することもできる。すなわち、
図5のように、画面11上に、第2機能入力部39が表示されている状態で、ユーザが、第2機能入力部39をタッチアンドドラッグし、第2機能入力部39を上方へ移動させれば、画面11上に、第2機能入力部39の代わりに、第1機能入力部38が表示されもする。
【0051】
そのような本発明の実施形態により、1以上のコンテンツが時系列に配列されて表示されるページ上でスクロールをしている最中、最上端に迅速に移動することができるという効果を得ることができる。さらに、本発明の実施形態により、スクロール機能に視覚的効果を付与するという効果を得ることができる。
【0052】
前述の本発明による実施形態は、コンピュータ上で多様な構成要素を介して実行されるコンピュータ・プログラムの形態に具現可能であり、そのようなコンピュータ・プログラムは、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録される。このとき、該媒体は、ハードディスク、フロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体;CD(compact disc)−ROM(read only memory)及びDVD(登録商標)(digital versatile disc)のような光記録媒体;フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気・光媒体(magneto-optical medium)、及びROM、RAM(random access memory)、フラッシュメモリのような、プログラム命令語を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置;を含んでもよい。さらに、該媒体は、ネットワーク上で伝送可能な形態に具現される無形の媒体をも含み、例えば、ソフトウェア形態またはアプリケーション形態で具現され、ネットワークを介して伝送及び流通が可能な形態の媒体でもある。
【0053】
なお、前記コンピュータ・プログラムは、本発明のために特別に設計されて構成されたものでもあり、コンピュータ・ソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものでもある。コンピュータ・プログラムの例としては、コンパイラによって作われるような機械語コードだけではなく、インタープリタなどを使用して、コンピュータによって実行される高級言語コードも含まれる。
【0054】
本発明で説明する特定の実施形態は、一実施形態であり、いかなる態様も、本発明の範囲を限定するものではない。明細書の簡潔さのために、従来の電子的な構成、制御システム、ソフトウェア、前記システムの他の機能的な側面の記載は省略されている。また、図面に図示された構成要素間の線の連結または連結部材は、機能的な連結、及び/または物理的または回路的な連結を例示的に示したものであり、実際の装置では、代替可能であったり、追加可能であったりする多様な機能的な連結、物理的な連結または回路連結としても示される。また、「必須である」、「重要である」というような具体的な言及がなければ、本発明の適用のために、必ずしも必要な構成要素ではないこともある。
【0055】
従って、本発明の思想は、前述の実施形態に限って決められるものではなく、特許請求の範囲だけではなく、該特許請求の範囲と均等であるもの、あるいはそれらから等価的に変更された全ての範囲は、本発明の思想の範疇に属するとするのである。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明の表示制御装置、表示制御方法、及びそれをコンピュータで実行するためのコンピュータ・プログラムは、例えば、情報処理関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【符号の説明】
【0057】
10・・・端末
11・・・画面
30・・・ページ
31・・・コンテンツ領域
32・・・日付表示部
33・・・表示領域
38・・・第1機能入力部
39・・・第2機能入力部
100・・・表示制御装置
110・・・スクロール認識部
120・・・表示制御部
C11,C12,C13,・・・,C111,C112,C113・・・コンテンツ