特許第6333824号(P6333824)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6333824基板作業機が用いるデータの処理装置とそれを有する基板作業システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6333824
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】基板作業機が用いるデータの処理装置とそれを有する基板作業システム
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/04 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
   H05K13/04 Z
【請求項の数】18
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-533911(P2015-533911)
(86)(22)【出願日】2013年9月2日
(86)【国際出願番号】JP2013073493
(87)【国際公開番号】WO2015029244
(87)【国際公開日】20150305
【審査請求日】2016年8月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大橋 輝之
(72)【発明者】
【氏名】尾種 茂直
【審査官】 岡崎 克彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−080313(JP,A)
【文献】 特開2003−241928(JP,A)
【文献】 特開2012−134603(JP,A)
【文献】 特開平07−221494(JP,A)
【文献】 特開2013−157532(JP,A)
【文献】 特開2002−190699(JP,A)
【文献】 特開2004−327585(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00−13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品装着機が用いる電子データを処理するデータ処理装置であって、
前記電子データに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部を備え、
前記電子データは、パートデータであるとともに、データ値の入力が不可欠の必須項目を含んでおり、
前記パートデータは、回路基板に装着すべき各電子部品に対応した前記電子部品装着機の動作条件を記述しており、
前記ステータス情報は、少なくとも、前記必須項目のなかにデータ値が未入力のものが存在することによって前記電子データが未完成であるのか否かを示す、
データ処理装置。
【請求項2】
電子部品装着機が用いる電子データを処理するデータ処理装置であって、
前記電子データに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部を備え、
前記電子データは、パートデータ又は生産プログラムのいずれかであるとともに、データ値の入力が不可欠の必須項目を含んでおり、
前記パートデータは、回路基板に装着すべき各電子部品に対応した前記電子部品装着機の動作条件を記述しており、
前記生産プログラムは、回路基板に装着すべき複数の電子部品を、その装着順序とともに記述しており、
前記ステータス情報は、少なくとも、前記必須項目のなかにデータ値が未入力のものが存在することによって前記電子データが未完成であるのか否か、及び前記電子データがその完成後に前記電子部品装着機によって試用済みであるのか、を含む前記電子データの作成過程における複数の段階を示す、
データ処理装置。
【請求項3】
電子部品装着機が用いる電子データを処理するデータ処理装置であって、
前記電子データに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部を備え、
前記電子データは、パートデータ又は生産プログラムのいずれかであるとともに、データ値の入力が不可欠の必須項目を含んでおり、
前記パートデータは、回路基板に装着すべき各電子部品に対応した前記電子部品装着機の動作条件を記述しており、
前記生産プログラムは、回路基板に装着すべき複数の電子部品を、その装着順序とともに記述しており、
前記ステータス情報は、少なくとも、前記必須項目のなかにデータ値が未入力のものが存在することによって前記電子データが未完成であるのか否か、及び前記電子部品データが前記電子部品装着機による試用結果に基づいて承認されたのか否か、を含む前記電子データの作成過程における複数の段階を示す、
データ処理装置。
【請求項4】
電子部品装着機が用いる電子データを処理するデータ処理装置であって、
前記電子データに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部を備え、
前記電子データは、パートデータ又は生産プログラムのいずれかであって、データ値の入力が不可欠の必須項目を含んでおり、
前記パートデータは、回路基板に装着すべき各電子部品に対応した前記電子部品装着機の動作条件を記述しており、
前記生産プログラムは、回路基板に装着すべき複数の電子部品を、その装着順序とともに記述しており、
前記ステータス情報は、少なくとも、前記必須項目のなかにデータ値が未入力のものが存在することによって前記電子データが未完成であるのか否か、前記電子データがその完成後に前記電子部品装着機によって試用済みであるのか、及び前記電子部品データが前記電子部品装着機による試用結果に基づいて承認されたのか否か、を含む前記電子データの作成過程における複数の段階を示す、
データ処理装置。
【請求項5】
前記電子データの識別情報とステータス情報とを視認可能に表示する表示部をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記電子データが複数の異なるステータス情報を有するときは、予め定められた優先順位に応じて、一つのステータス情報を選択的に表示する、請求項に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記電子データを基板作業機へ送信する送信処理部をさらに備え、
送信処理部は、前記電子データを送信する前に当該電子データのステータス情報を取得し、取得したステータス情報が当該電子データの未完成を示すときに、当該電子データの送信を中止する、請求項1からのいずれか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
基板作業機に用いられる生産プログラムと、パートデータとを処理するデータ処理装置であって、
前記生産プログラムに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部と、
前記生産プログラムの識別情報と前記ステータス情報とを視認可能に表示する表示部とを備え
前記パートデータは、回路基板に装着すべき各電子部品に対応した基板作業機の動作条件を記述しており、
前記生産プログラムは、回路基板に装着すべき複数のパートデータを、その装着位置と装着順序とともに記述しており、
前記ステータス情報処理部は、前記生産プログラムに記述された前記複数のパートデータから、前記ステータス情報をそれぞれ読み出し、
前記表示部は、前記ステータス情報処理部によって読み出された複数のステータス情報のなかから、予め定められた優先順位に応じて一つのステータス情報を選択し、その選択したステータス情報を該生産プログラムのステータス情報として表示する、
ータ処理装置。
【請求項9】
基板作業機に用いられる生産プログラムと、パートデータとを処理するデータ処理装置であって、
前記生産プログラムに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部と、
前記生産プログラムの識別情報と前記ステータス情報とを視認可能に表示する表示部とを備え、
前記パートデータは、回路基板に装着すべき各電子部品に対応した基板作業機の動作条件を記述しており、
前記生産プログラムは、回路基板に装着すべき複数のパートデータを、その装着位置と装着順序とともに記述しており、
前記ステータス情報処理部は、前記生産プログラムに記述された前記複数のパートデータから、前記ステータス情報をそれぞれ読み出し、
前記表示部は、前記生産プログラムの一つが選択されたときに、該生産プログラムに記述された複数のパートデータのうち、特定のステータス情報を有するパートデータのリストを表示する、
データ処理装置。
【請求項10】
基板作業機が用いる生産プログラムおよびパートデータが、少なくとも未完成であるのか否かを示すステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部を備えたデータ処理装置と、
前記データ処理装置によってステータス情報が書き込まれた前記生産プログラム及び前記パートデータを用いる前記基板作業機とを備え、
前記パートデータは、回路基板に装着すべき各電子部品に対応した基板作業機の動作条件を記述しており、
前記生産プログラムは、回路基板に装着すべき複数のパートデータを、その装着位置と装着順序とともに記述しており、
前記基板作業機は、前記生産プログラムを使用する前に当該生産プログラムが記述する前記パートデータのステータス情報を取得し、取得したステータス情報が当該パートデータの未完成を示すときに、前記生産プログラムの使用を中止する、
基板作業システム。
【請求項11】
基板作業機が用いる生産プログラムおよびパートデータが、少なくとも未完成であるのか否か、及び承認済みであるのか否かを示すステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部を備えたデータ処理装置と、
前記データ処理装置によってステータス情報が書き込まれた前記生産プログラム及び前記パートデータを用いる前記基板作業機とを備え、
前記パートデータは、回路基板に装着すべき各電子部品に対応した基板作業機の動作条件を記述しており、
前記生産プログラムは、回路基板に装着すべき複数のパートデータを、その装着位置と装着順序とともに記述しており、
前記基板作業機は、前記生産プログラムを使用する前に当該生産プログラムが記述する前記パートデータのステータス情報を取得し、取得したパートデータのステータス情報に、該パートデータが未承認を示すものが含まれるときは、該パートデータの部品名を表示する、
基板作業システム。
【請求項12】
基板作業機が用いる電子データを処理するデータ処理装置であって、
前記電子データに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部と、
前記電子データの識別情報と前記ステータス情報とを視認可能に表示する表示部とを備え、
前記ステータス情報は、少なくとも、電子データが未完成であるのか否かを示し、
前記表示部は、アイコンを用いて前記ステータス情報を表示する、
データ処理装置。
【請求項13】
基板作業機が用いる電子データを処理するデータ処理装置であって、
前記電子データに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部と、
前記電子データの識別情報と前記ステータス情報とを視認可能に表示する表示部とを備え、
前記ステータス情報は、少なくとも、前記電子データが未完成であるのか否かを示し、
前記表示部は、複数の電子データの識別情報とステータス情報とを同時に表示する、
データ処理装置。
【請求項14】
基板作業機が用いる電子データを処理するデータ処理装置であって、
前記電子データに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部と、
前記電子データの識別情報と前記ステータス情報とを視認可能に表示する表示部とを備え、
前記ステータス情報は、少なくとも、前記電子データが未完成であるのか否かを示し、
前記表示部は、複数の電子データのなかから、特定のステータス情報が付与された電子データのみを選択的に表示する、
データ処理装置。
【請求項15】
前記基板作業機は、回路基板に複数の電子部品を装着する電子部品装着機を含み、
前記電子データは、前記電子部品装着機が用いる電子データを含む、請求項12から14のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項16】
前記電子データは、回路基板に装着される各電子部品に対応して前記電子部品装着機の動作条件を記述するパートデータである、請求項15に記載のデータ処理装置。
【請求項17】
前記電子データは、回路基板に装着すべき複数の電子部品を、その装着順序とともに記述する生産プログラムである、請求項15に記載のデータ処理装置。
【請求項18】
基板作業機が用いる電子データが少なくとも未完成であるのか否かを示す、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部を備えたデータ処理装置と、
前記データ処理装置によって前記ステータス情報が書き込まれた電子データを用いる前記基板作業機とを備え、
前記基板作業機は、前記電子データを使用する前に当該電子データのステータス情報を取得し、取得したステータス情報が当該電子データの未完成を示すときに、当該電子データの使用を中止するとともに、異常を検知してその動作を停止したときは、使用中の電子データのステータス情報に応じて、オペレータに所定の情報を選択的に表示する
板作業システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、回路基板に所定の作業を実施する基板作業機に関し、特に、基板作業機が用いるデータを処理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
基板作業機として、例えば、はんだ印刷機、電子部品装着機及び基板検査機が知られている。はんだ印刷機は、回路基板にはんだを印刷する装置であり、電子部品装着機は、回路基板に電子部品を装着する装置であり、基板検査機は、回路基板を光学的に検査する装置である。典型的には、はんだ印刷機と電子部品装着機と基板検査機は、一連に配置されて、回路基板に電子部品を装着する電子部品装着ラインを構成する。
【0003】
基板作業機では、予め用意された電子データが用いられ、当該電子データに基づいて、その動作が制御される。例えば、電子部品装着機では、生産プログラム及びパートデータが用いられる。生産プログラムは、回路基板に装着すべき複数の電子部品の装着位置を、その装着順序とともに記述する電子データである。パートデータは、電子部品の種類毎に用意され、当該電子部品に応じた動作条件を記述する電子データである。基板作業機が用いるデータの例が、例えば特開2008−277527号公報に記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
基板作業機が用いる電子データは、通常、ユーザによってオフラインで作成される。電子データを作成するユーザは、予め定められた複数のデータ項目のそれぞれについて、データ値を入力していく。複数のデータ項目には、データ値の入力が不可欠の必須項目と、データ値の入力が任意のオプション項目とが存在する。電子データを作成する作業では、少なくとも全ての必須項目に対して、データ値を入力する必要がある。電子データが未完成であると、即ち、データ値が未入力の必須項目が存在すると、基板作業機は正しく動作することができない。
【0005】
電子データが完成しているのか否かは、電子データの内容を参照することによって確認することができる。しかしながら、全てのデータ項目(あるいは、少なくとも全ての必須項目)について、データ値の入力/未入力を一つずつ確認する作業は、作業者にとって面倒なものとなる。
【0006】
上記した実情を考慮して、本明細書は、例えば電子データが完成しているのか否かといった、電子データのステータスを容易に確認し得る技術を提供する
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書で開示する技術は、基板作業機が用いる電子データに、ステータス情報を付与することを特徴とする。電子データがステータス情報を有することで、ユーザは、電子データが完成しているのか否かといった電子データのステータスを、容易に確認することができる。さらに、電子データがステータス情報を有していれば、未完成の電子データが基板作業機によって誤って用いられることを、未然に防止することもできる。
【0008】
本技術の一側面により、本明細書は、基板作業機が用いる電子データを処理するデータ処理装置を開示する。このデータ処理装置は、電子データに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行するステータス情報処理部を備える。このステータス情報は、少なくとも、電子データが未完成であるのか否かを示すことが好ましい。
【0009】
基板作業機で用いられる電子データは、通常、複数の段階を経て作成される。典型的には、第1の段階では、ユーザが各々のデータ項目にデータ値を入力して、電子データを完成させる。第2の段階では、完成した電子データの基板作業機による試用が行われる。第3の段階では、基板作業機による試用結果に基づいて、電子データの承認が行われる。ステータス情報は、これらの段階を考慮して、電子データのステータスをより詳細に記述するものであってもよい。
【0010】
よって、ステータス情報は、さらに、電子データが基板作業機によって試用済みであるのか否かを示すことが好ましい。
【0011】
上記に加え、又は代えて、ステータス情報は、さらに、電子データが承認済みであるのか否かを示すことが好ましい。
【0012】
本技術の一実施形態では、ステータス情報が、(1)当該電子データが未完成であること、(2)当該電子データが完成済みであって、基板作業機での試用待ちであること、(3)当該電子データが基板作業機での試用済みであって、承認待ちであること、又は(4)当該電子データが承認済みであること、のいずれかを示すことが好ましい。それにより、ユーザは、電子データのステータスをより詳細に把握することができ、当該電子データに対して適切な処置を速やかに行うことができる。
【0013】
本技術に係るデータ処理装置は、例えば、ユーザが電子データの作成に用いるコンピュータ装置であってもよいし、基板作業機に設けられた制御装置であってもよいし、電子データの内容を単に表示する表示装置であってもよい。電子データに対して、ステータス情報の書き込み処理、編集処理又は読み出し処理の少なくとも一つを実行し得る装置は全て、本技術に係るデータ処理装置に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】電子部品装着システムの構成を示す図。
図2】電子部品装着機が用いるデータの一例である生産プログラムの内容を示す図。
図3】電子部品装着機が用いるデータの一例であるパートデータの内容を示す図。
図4】データ管理装置の構成を示すブロック図。
図5】データ管理装置による表示画面の一例を示す図。
図6】データ管理装置による表示画面の一例を示す図。
図7】データ管理装置による表示画面の一例を示す図。
図8】データ管理装置による表示画面の一例を示す図。
図9】電子部品装着機の構成を示すブロック図。
図10】電子部品装着機の制御装置が実行する処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本技術の一実施形態では、データ処理部が、電子データの識別情報(例えば、データ名)とステータス情報とを視認可能に表示する表示部をさらに備えることが好ましい。
【0016】
上記した実施形態において、表示部は、アイコンを用いて前記ステータス情報を表示することが好ましい。
【0017】
上記した実施形態において、表示部は、複数の電子データの識別情報とステータス情報とを同時に表示することが好ましい。
【0018】
上記した実施形態において、表示部は、複数の電子データのなかから、特定のステータス情報が付与された電子データのみを選択的に表示することが好ましい。このような構成によると、表示部は、例えば未完成の電子データのみを、選択的に表示することができる。
【0019】
本技術の一実施形態では、基板作業機が用いる電子データが、複数の部分電子データの集合であってもよく、複数の部分電子データのそれぞれについて、ステータス情報を有してもよい。この場合、表示部は、電子データが複数の異なるステータス情報を有するときに、予め定められた優先順位に応じて、一つのステータス情報を選択的に表示することが好ましい。
【0020】
本技術の一実施形態では、データ処理装置が、電子データを基板作業機へ送信する送信処理部をさらに備えてもよい。この場合、送信処理部は、電子データを送信する前に当該電子データのステータス情報を取得する処理と、取得したステータス情報が当該電子データの未完成を示すときに、当該電子データの送信を中止する構成であることが好ましい。このような構成によると、未完成の電子データが基板作業機で誤って用いられることを、未然に防止することができる。
【0021】
本技術の一実施形態では、基板作業機が、回路基板に複数の電子部品を装着する電子部品装着機を含むことができる。この場合、基板作業機が用いる電子データは、電子部品装着機が用いる電子データを含むことが好ましい。電子部品装着機が用いる電子データには、ユーザがデータ値を入力すべきデータ項目が多数存在する。本技術は、このような電子データに対して好適に採用することができる。
【0022】
上記した実施形態において、電子データは、電子部品に応じた動作条件を記述するパートデータ、又は、回路基板に装着すべき複数の電子部品の装着位置をその装着順序とともに記述する生産プログラムであることが好ましい。なお、生産プログラムは、生産数量や納期をさらに記述し、ジョブデータと称されることもある。
【0023】
本技術の一実施形態として、基板作業システムが開示される。基板作業システムは、本技術に係るデータ処理装置と、データ処理装置によってステータス情報が書き込まれた電子データを用いる基板作業機とを備える。基板作業機は、電子データを使用する前に当該電子データのステータス情報を取得し、取得したステータス情報が当該電子データの未完成を示すときに、当該電子データの使用を中止する構成であることが好ましい。このような構成によると、未完成の電子データが基板作業機で誤って用いられることを、基板作業機において未然に防止することができる。
【0024】
上記した一実施形態において、基板作業機は、異常を検知してその動作を停止したときに、使用中の電子データのステータス情報に応じて、オペレータに所定の情報を選択的に表示する構成であることが好ましい。例えば、基板作業機において異常が発生したときに、使用中の電子データが承認前のステータスであるときは、電子データに不具合が生じている可能性が高いといえる。その一方で、使用中の電子データが承認後のステータスであるときは、電子データに問題はなく、基板作業機に不具合が生じている可能性が高いといえる。このような知見に基づいて、基板作業機は、取得したステータス情報に応じて、オペレータに有用な情報を表示する構成とすることができる。
【実施例】
【0025】
図面を参照して実施例の電子部品装着システムについて説明する。電子部品装着システムは、基板作業システムの一例であり、回路基板に電子部品を装着するシステムである。図1に示すように、実施例の電子部品装着システムは、データ管理装置10と、データサーバ100と、電子部品装着ライン200を備える。データ管理装置10とデータサーバ100と複数の電子部品装着ライン200は、電気通信回線300を介して互いに通信可能に接続されている。
【0026】
電子部品装着ライン200は、はんだ印刷機202と、電子部品装着機204と、基板検査機206とを備えている。はんだ印刷機202と電子部品装着機204と基板検査機206は、それぞれ回路基板4に所定の作業を実施する基板作業機であり、回路基板4を搬送する基板コンベア208に沿って配置されている。はんだ印刷機202は、回路基板4にクリームはんだを印刷する装置である。電子部品装着機204(以下、装着機204と略す)は、クリームはんだが印刷された回路基板4に、複数の電子部品を装着する装置である。そして、基板検査機206は、電子部品が装着された回路基板4を、光学的に(即ち、カメラを用いて)検査する装置である。通常、電子部品装着ライン200は、複数の装着機204を有する。電子部品装着ライン200はさらに、基板コンベア208に回路基板4を供給する装置や、回路基板4のクリームはんだをリフローするリフロー炉を備えてもよい。
【0027】
データサーバ100は、電子部品装着ライン200が用いる各種のデータを記憶する装置である。例えば、データサーバ100は、複数の生産プログラム102と、複数のパートデータ104を記憶する。生産プログラム102とパートデータ104は、装着機204が用いるデータである。これらのデータは、電気通信回線300を通じて、データサーバ100、データ管理装置10及び装着機204の間で送受信される。
【0028】
図2に、生産プログラム102の一例を示す。図2に示すように、生産プログラム102は、生産品目(例えばCB001)毎に用意され、回路基板4に装着すべき複数の電子部品(B欄)を、装着順序(A欄)、その電子部品を供給するフィーダの位置(C欄)、回路基板4上の装着位置(D欄)及びその他の情報とともに記述する電子データである。装着機204は、生産プログラム102を実行することによって、生産プログラム102に記述された複数の電子部品を、回路基板4上の定められた装着位置にそれぞれ装着する。生産プログラム102は、データ管理装置10を用いて、ユーザ又はオペレータによって作成される。
【0029】
図3に、パートデータ104の一例を示す。パートデータ104は、電子部品の種類(P001、P002、・・・・)毎に用意され、電子部品に対応した装着機204の動作条件を記述するデータである。装着機204は、回路基板4へ各々の電子部品を装着するときに、当該電子部品のパートデータ104を参照して、パートデータ104に記述された動作条件で動作する。即ち、装着機204は、装着する電子部品に応じて、その動作を変更する。
【0030】
一例ではあるが、パートデータ104は、外形データ106、装着条件データ108及び部品識別データ110を含んでいる。外形データ106は、電子部品の外形に関する情報を記述するデータであり、電子部品の各寸法や図面データを含んでいる。装着条件データ108は、電子部品の装着に係る動作条件を記述するデータであり、例えば、使用ノズル、ノズルでの吸着条件、ノズルの移動速度などを含んでいる。部品識別データ110は、電子部品の識別に係る動作条件を記述するデータであり、カメラによる電子部品の撮影方向、そのときの照明方向、及びパターンマッチングデータなどを含んでいる。
【0031】
パートデータ104は、データ管理装置10を用いて、ユーザによって作成される。パートデータ104を作成するユーザは、外形データ106、装着条件データ108及び部品識別データ110中の複数のデータ項目のそれぞれについて、データ値を入力していく。複数のデータ項目には、データ値の入力が不可欠の必須項目と、データ値の入力が任意のオプション項目とが存在する。パートデータ104を作成する作業では、少なくとも全ての必須項目に対して、データ値を入力する必要がある。パートデータ104が未完成であると、即ち、データ値が未入力の必須項目が存在すると、装着機204は正しく動作することができない。
【0032】
上記の点に関して、本実施例のパートデータ104は、ステータス情報112をさらに含んでいる(図3参照)。ステータス情報112は、パートデータ104の作成過程上のステータスを示す情報である。通常、パートデータ104は、複数の段階を経て作成される。第1の段階では、ユーザが各々のデータ項目にデータ値を入力して、パートデータ104を完成させる。第2の段階では、完成したパートデータ104の装着機204による試用が行われる。第3の段階では、装着機204による試用結果に基づいて、パートデータ104の承認が行われる。ステータス情報112は、このような作成過程において、パートデータ104がどの段階にあるのかを示す情報である。
【0033】
一例ではあるが、本実施例のステータス情報112は、「未完成である」、「完成済みであって、試用待ちである」、「試用済みであって、承認待ちである」及び「承認済みである」のいずれかを示す。なお、パートデータ104が未完成とは、パートデータ104中の複数のデータ項目のうち、少なくとも全ての必須項目に対してデータ値の入力が完了していない状態を意図する。ステータス情報112の書き込み及び更新は、下記するように、データ管理装置10によって行われる。なお、ステータス情報112は、パートデータ104に限られず、基板作業機が用いる各種の電子データにも同様に付与することができる。
【0034】
次に、データ管理装置10について説明する。データ管理装置10は、ユーザがデータサーバ100に記憶された各種の電子データを操作するための装置である。図1に示すように、データ管理装置10は、電子計算機12と、ディスプレイ14と、マウス16と、キーボード18とを備える。ディスプレイ14とマウス16とキーボード18は、電子計算機12に接続されている。マウス16とキーボード18はユーザインターフェースであり、作業者は、マウス16とキーボード18を用いて、電子計算機12に対する各種の指示を行うことができる。
【0035】
図4は、データ管理装置10の構成を示すブロック図である。図4に示すように、電子計算機12は、データ通信部20とメモリ30とデータ処理部40とを備える。データ通信部20は、データサーバ100及び電子部品装着ライン200と、電気通信回線300を介して通信可能に接続する。メモリ30は、データ通信部20がデータサーバ100から取得した電子データや、データ処理部40が作成したデータを一時的に記憶する。
【0036】
データ処理部40は、主に、編集処理部42と、ステータス情報処理部44と、表示処理部46とを備える。編集処理部42は、パートデータ104及びその他の電子データを、作業者の指示に基づいて編集する処理を実行する。ステータス情報処理部44は、パートデータ104に対して、ステータス情報112の書き込み処理、編集処理及び読み出し処理を実行する。これらの処理は、ユーザの指示に基づいて行われる。表示処理部46は、パートデータ104及びその他の電子データの編集画面をディスプレイ14に表示する。ユーザは、ディスプレイ14に表示された編集画面により、マウス16やキーボード18を用いて、各々のデータ項目にデータ値を入力する。また、表示処理部46は、ステータス情報処理部44が読み出したステータス情報112を、パートデータ104のデータ名称104a(識別情報の一例)とともに、ディスプレイ14に視認可能に表示することができる。
【0037】
図5は、データ管理装置10がディスプレイ14に表示する表示画面50の一例を示す。図5に示すように、データ管理装置10は、複数のパートデータ104のデータ名称104aを、それぞれのステータス情報112と共に、リスト形式で同時に表示することができる。ステータス情報112は、アイコンA〜Dを用いて表示される。従って、ユーザは、複数のパートデータ104のステータスを容易に把握することができる。なお、図5中の凡例52に示すように、アイコンA〜Dは、それぞれ「未完成である」、「完成済みであって、試用待ちである」、「試用済みであって、承認待ちである」及び「承認済みである」を示す。なお、アイコンA〜Dの具体的な態様、即ち、アイコンA〜Dの形状、模様、色彩及び動作は特に限定されない。
【0038】
データ管理装置10は、例えばユーザの指示に基づいて、特定のステータス情報112を有するパートデータ104のみを、選択的に表示することもできる。一例ではあるが、本実施例のデータ管理装置10は、図6に示すように、ユーザが凡例52中の一つのステータス(例えばアイコンA)をマウスポインタ54で選択すると、当該ステータス(アイコンA)のパートデータ104のデータ名称104aのみを、選択的に表示する。このような構成であると、ユーザは、特定のステータスにあるパートデータ104のみを、容易に把握することができる。
【0039】
図7に示すように、データ管理装置10は、複数の生産プログラム102のデータ名称102a(識別情報の一例)を、リスト形式で同時に表示することもできる。この場合、ステータス情報処理部44は、各々の生産プログラム102について、生産プログラム102に記述された複数の電子部品(図2のB欄参照)のパートデータ104から、ステータス情報112をそれぞれ読み出す。そして、表示処理部46は、読み出された複数のステータス情報112のなかから、予め定められた優先順位に応じて、一つのステータス情報112を選択的に表示する。その結果、ディスプレイ14には、複数の生産プログラム102のデータ名称102aが、それぞれのステータス情報112を示すアイコンA〜Dと共に表示される。ここで、表示するステータス情報112の優先順位については、データ作成の進み具合や電子部品の重要度といった観点など、様々な観点に基づいて適宜定めることができる。また、図8に示すように、データ管理装置10は、例えばユーザの指示に基づいて、特定のステータス情報112を有する生産プログラム102のみを、選択的に表示することもできる。また、ユーザが表示された生産プログラム102の中から一つを選択したときに、その生産プログラム102で表示されたステータス情報112を有するパートデータ104のリストを表示するようにしてもよい。
【0040】
データ管理装置10は、データ通信部20によって、データサーバ100に記憶された電子データを、電子部品装着ライン200を構成する各装置202、204、206に送信することができる。例えば、データ通信部20は、生産プログラム102を、生産プログラム102に記述された複数の電子部品のパートデータ104と共に、データサーバ100から装着機204に送信する。このとき、データ通信部20は、それぞれのパートデータ104からステータス情報112を取得する。そして、読み取ったステータス情報112の少なくとも一つが、パートデータ104が未完成であることを示すときは、生産プログラム102及びパートデータ104の送信を中止する。それにより、未完成の電子データが装着機204で誤って使用されることを未然に防止する。一方、読み取ったステータス情報112の全てが、パートデータ104が完成済みであることを示すときは、データ通信部20は、生産プログラム102及びパートデータ104の送信を実行する。このとき、読み取ったステータス情報112の中に、パートデータ104が未承認であることを示すもの(例えば、「完成済みであって、試用待ちである」又は「試用済みであって、承認待ちである」)が含まれるときは、例えば表示処理部46が、当該パートデータ104の部品名(又はその他の識別情報)を、ディスプレイ14に表示する処理を行うことが好ましい。このような構成によると、送信された電子データが装着機204によって利用されるときに、ユーザ又はオペレータは、パートデータ104が未承認である電子部品を事前に把握することができ、当該電子部品に対する装着機204の動作を重点的に確認することができる。
【0041】
次に、図9を参照して、装着機204について説明する。装着機204は、主に、回路基板4に電子部品を装着する装着ヘッド210と、装着ヘッド210を回路基板4に対して搬送するヘッド搬送装置212と、装着ヘッド210に電子部品を供給する部品フィーダ214と、ディスプレイ216と、それらを制御する制御装置218とを備えている。
【0042】
制御装置218は、データ通信部220とメモリ230と動作指令部232とデータ処理部240とを備える。データ通信部220は、データサーバ100及び電子部品装着ライン200と、電気通信回線300を介して通信可能に接続する。メモリ230は、データ通信部220がデータサーバ100から取得した生産プログラム102やパートデータ104を、一時的に記憶する。動作指令部232は、メモリ230に記憶された生産プログラム102やパートデータ104を実行して、装着ヘッド210、ヘッド搬送装置212及び部品フィーダ214に動作指令を与える。それにより、装着機204は、回路基板4に電子部品を装着する。
【0043】
データ処理部240は、主に、ステータス情報読取部244と、表示処理部246とを備える。ステータス情報読取244は、パートデータ104からステータス情報112を読み出す処理を実行する。表示処理部246は、装着機204の動作状態や、後述する異常表示といった、各種の情報をディスプレイ216に表示する。
【0044】
図10は、装着機204の制御装置218が実行する処理を示す。図10に示すように、制御装置218は、データ通信部220によって、生産プログラム102やパートデータ104といった電子データを受信すると(S10でYES)、ステータス情報読取部244によって、当該電子データに含まれるステータス情報112を読み取る(S12)。制御装置218は、読み取ったステータス情報112が電子データの未完成を示す場合(S14でYES)、表示処理部246によって、ディスプレイ216に類型1の異常表示を行う(S16)。装着機204はその動作を中断する。類型1の異常表示とは、使用中の電子データが未完成データであることをオペレータに報知し、電子データの再確認をオペレータに促すものである。それにより、装着機204は、未完成の電子データの使用を未然に防止する。
【0045】
ステータス情報112に問題がなければ(S14でNO)、制御装置218は生産プログラム102の実行を開始する(S18)。生産プログラム102の実行中、制御装置218は、なんらかの異常を検知すると(S20でYES)、生産プログラム102の実行を中止する(S22)。この場合、制御装置218は、先に読み取ったステータス情報112に応じて(S24、S26)、類型2又は類型3の異常表示を行う(S28、S30)。
【0046】
詳しくは、ステータス情報112が「完成済みであって、試用待ちである」を示す場合(S24でYES)、又は、「試用済みであって、承認待ちである」の場合(S26でYES)、制御装置218は、表示処理部246によって、ディスプレイ216に類型2の異常表示を行う(S28)。類型2の異常表示とは、使用中の電子データが未承認データであることをオペレータに報知し、電子データの再確認をオペレータに促すものである。一方、ステータス情報112が「承認済みである」を示す場合(S24及びS26でNO)、制御装置218は、表示処理部246によって、ディスプレイ216に類型3の異常表示を行う(S30)。類型3の異常表示とは、使用中の電子データが承認済みデータであることをオペレータに報知し、装着機204の再確認をオペレータに促すものである。
【0047】
このように、装着機204は、異常を停止してその動作を停止したときに、使用中の電子データのステータス情報112に応じて、類型2又は類型3の異常表示を選択的に行う。それにより、装着機204のオペレータは、異常の原因を速やかに特定し、それを除去して、装着機204を早期に再稼働させることができる。
【0048】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0049】
本実施例では、ステータス情報112がパートデータ104のみに含まれているが、ステータス情報112はさらに、生産プログラム102又はその他の電子データに含まれてもよい。また、ステータス情報112は、装着機204が用いるデータに限られず、はんだ印刷機202や基板検査機206といった、他の基板作業機が用いる電子データに含まれてもよい。
【0050】
データ管理装置10は、基板作業機が用いる電子データに、ステータス情報112を自動的に付与する構成とすることもできる。この場合、ステータス情報処理部44は、電子データのなかに、データ値が未入力のデータ項目が存在するとき、好ましくは、データ値が未入力の必須項目が存在するときに、電子データが未完成であることを示すステータス情報112を電子データに書き込むことが好ましい。
【0051】
データ管理装置10は、スマートフォンやタブレットといった携帯端末であってもよい。また、データ管理装置10は、ステータス情報112や類型1から3の異常表示を、ユーザ又はオペレータの携帯端末に送信し、当該携帯端末をディスプレイとして用いる構成とすることもできる。
【0052】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0053】
4:回路基板
10:データ管理装置
20:データ通信部
40:データ処理部
44:ステータス情報処理部
102:生産プログラム
104:パートデータ
112:ステータス情報
200:電子部品装着ライン
202:はんだ印刷機
204:電子部品装着機
206:基板検査機
208:基板コンベア
218:電子部品装着機の制御装置
220:データ通信部
240:データ処理部
244:ステータス情報読取部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10