特許第6333838号(P6333838)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6333838疑似衛星システムのメッセージ送信方法、疑似衛星測位システム及び関連装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6333838
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】疑似衛星システムのメッセージ送信方法、疑似衛星測位システム及び関連装置
(51)【国際特許分類】
   G01S 19/11 20100101AFI20180521BHJP
   G01S 19/05 20100101ALI20180521BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20180521BHJP
【FI】
   G01S19/11
   G01S19/05
   H04W64/00 120
【請求項の数】15
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-545646(P2015-545646)
(86)(22)【出願日】2013年9月16日
(65)【公表番号】特表2016-504578(P2016-504578A)
(43)【公表日】2016年2月12日
(86)【国際出願番号】CN2013083564
(87)【国際公開番号】WO2014090001
(87)【国際公開日】20140619
【審査請求日】2015年6月8日
(31)【優先権主張番号】201210535369.3
(32)【優先日】2012年12月12日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511207729
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ディヤオ シンシイ
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ イーチン
(72)【発明者】
【氏名】マ ジーフォン
(72)【発明者】
【氏名】ウエイ リンフイ
(72)【発明者】
【氏名】リー チュイン
【審査官】 安井 英己
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−502299(JP,A)
【文献】 米国特許第06101178(US,A)
【文献】 特開2011−242192(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 5/00− 5/14,
G01S 19/00−19/55
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
疑似衛星システムのメッセージ送信方法であって、
疑似衛星は、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星のノードパラメータを送信することと、
無線アクセスポイントは、無線アクセスポイントのサービスエリア内の無線測位端末へ疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信することとを含み、
前記疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報は、無線測位端末が測位を行うために用いられる、
疑似衛星システムのメッセージ送信方法。
【請求項2】
疑似衛星は、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星の測位信号送信モード情報、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星の測位信号送信モード情報を送信することをさらに含み、
前記疑似衛星の測位信号送信モード情報は、測位信号の送信時間間隔情報及び/又は測位信号のオフ時間間隔情報を含むことを特徴とする
請求項1に記載の疑似衛星システムのメッセージ送信方法。
【請求項3】
前記疑似衛星のノードパラメータは、疑似衛星の地理座標情報及び/又は測位信号に用いられる疑似ランダムシーケンス情報を含むことを特徴とする
請求項1に記載の疑似衛星システムのメッセージ送信方法。
【請求項4】
前記無線測位端末は、測位システムメッセージ放送チャネル指示情報に基づいて、対応する測位システムメッセージ放送チャネルにアクセスし、前記測位システムメッセージ放送チャネルから取得されたノードパラメータに基づいて測位信号の測定を行う及び/又は測位を行うことを含み、
前記ノードパラメータは、前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星のノードパラメータを含む
請求項1に記載の疑似衛星システムのメッセージ送信方法。
【請求項5】
前記疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報は、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの時間占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの周波数占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル上のデータによって必要とされる疑似ランダムシーケンス指示情報又は疑似ランダムシーケンスグループ指示情報の少なくとも一つを含むことを特徴とする
請求項4に記載の疑似衛星システムのメッセージ送信方法。
【請求項6】
前記無線アクセスポイントは、
無線アクセスネットワークのマイクロセル無線アクセスポイント、
無線アクセスネットワークのマクロセル無線アクセスポイント、
無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントの一つであり、
前記無線アクセスポイントは、システム情報放送(SIB)チャネルを介して前記測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信することを特徴とする
請求項4又は5に記載の疑似衛星システムのメッセージ送信方法。
【請求項7】
疑似衛星測位システムであって、
設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星のノードパラメータを送信するように構成される測位システムメッセージ送信モジュールと、測位信号送信チャネルを介して無線測位信号を送信するように構成される測位信号送信モジュールとを含む疑似衛星測位信号送信装置と、
衛星システムメッセージ放送チャネル指示チャネルを介して、無線アクセスポインのサービスエリア内の無線測位端末へ疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信するように構成される疑似衛星システムメッセージ放送チャネル指示モジュールを含む無線アクセスポイントとを含み、
前記疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報は、無線測位端末が測位を行うために用いられる、
疑似衛星測位システム。
【請求項8】
前記測位システムメッセージ送信モジュールは、さらに、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星の測位信号送信モード情報、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星の測位信号送信モード情報を送信するように構成され、
前記疑似衛星の測位信号送信モード情報は、測位信号の送信時間間隔情報及び/又は測位信号のオフ時間間隔情報を含み、
前記疑似衛星のノードパラメータは、疑似衛星の地理座標情報及び/又は測位信号に用いられる疑似ランダムシーケンス情報を含むことを特徴とする
請求項7に記載の疑似衛星測位システム。
【請求項9】
前記疑似衛星測位信号送信装置は、受信チャネルを介してネットワーク側から制御シグナリング、及び前記疑似衛星測位信号送信装置と隣接または近い疑似衛星のノードパラメータを受信するように構成されるネットワーク側向け受信モジュールをさらに含み、
前記ネットワーク側向け受信モジュールは、さらに、受信チャネルを介してネットワーク側から前記疑似衛星測位信号送信装置の動作モード設定情報を受信するように構成され、前記動作モード設定情報が、
測位信号送信チャネルの送信電力、
測位信号送信チャネルの送信タイミング、
測位信号送信チャネルの送信周波数、
測位信号送信チャネルのデューティサイクル、
測位信号の変調モードの少なくとも一つを含み、
前記疑似衛星測位信号送信装置は、疑似衛星登録チャネルを介して無線アクセスポイントへ疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータを送信するように構成される疑似衛星登録モジュールをさらに含み、前記疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータが、
疑似衛星測位信号送信装置の地理座標情報、
疑似衛星測位信号送信装置の最大送信電力、
疑似衛星測位信号送信装置の測位信号送信チャネルにサポートされる動作周波数帯域の少なくとも一つを含むことを特徴とする
請求項7又は8に記載の疑似衛星測位システム。
【請求項10】
前記疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報は、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの時間占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの周波数占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル上のデータを復調するために必要な疑似ランダムシーケンス指示情報又は疑似ランダムシーケンスグループ指示情報の少なくとも一つを含み、
前記無線アクセスポイントは、疑似衛星測位信号送信装置の疑似衛星登録チャネルから疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータを受信するように構成される疑似衛星パラメータ受信モジュールをさらに含み、前記疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータが、
疑似衛星測位信号送信装置の地理座標情報、
疑似衛星測位信号送信装置の最大送信電力、
疑似衛星測位信号送信装置の測位信号送信チャネルにサポートされる動作周波数帯域の少なくとも一つを含むことを特徴とする
請求項7に記載の疑似衛星測位システム。
【請求項11】
前記無線アクセスポイントは、疑似衛星動作パラメータ設定チャネルを介して疑似衛星測位信号送信装置に、
測位信号送信チャネルの送信電力、
測位信号送信チャネルの送信タイミング、
測位信号送信チャネルの送信周波数、
測位信号送信チャネルのデューティサイクル、
測位信号の変調モードという動作モード設定情報の少なくとも一つを設定するように構成される疑似衛星動作パラメータ設定モジュールをさらに含み、
前記無線アクセスポイントは、
無線アクセスネットワークのマイクロセル無線アクセスポイント、
無線アクセスネットワークのマクロセル無線アクセスポイント、
無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントの一つであることを特徴とする
請求項7に記載の疑似衛星測位システム。
【請求項12】
前記無線測位端末は、
前記指示情報に基づいて対応する測位システムメッセージ放送チャネルにアクセスし、その中から前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータを取得するように構成されるノードパラメータ取得モジュールを含むことを特徴とする
請求項7に記載の疑似衛星測位システム。
【請求項13】
前記無線測位端末は、
取得されたノードパラメータに基づいて測位信号の測定を行う及び測位を行うように構成される測定測位モジュールをさらに含むことを特徴とする
請求項7に記載の疑似衛星測位システム。
【請求項14】
前記疑似衛星測位システムは、
疑似衛星測位信号送信装置及び前記疑似衛星測位信号送信装置と隣接又は近い疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータを取得し、前記疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータの一つ以上を無線アクセスポイントのダウンリンクチャネルを介して前記疑似衛星測位信号送信装置と隣接又は近い疑似衛星測位信号送信装置に送信するように構成される疑似衛星測位信号送信装置管理ユニットをさらに含むことを特徴とする
請求項7に記載の疑似衛星測位システム。
【請求項15】
前記疑似衛星測位信号送信装置管理ユニットは、さらに、無線アクセスポイントを介して疑似衛星測位信号送信装置に動作モード設定情報を設定するように構成され、前記動作モード設定情報が、
測位信号送信チャネルの送信電力、
測位信号送信チャネルの送信タイミング、
測位信号送信チャネルの送信周波数、
測位信号送信チャネルのデューティサイクル、
測位信号の変調モードの少なくとも一つを含むことを特徴とする
請求項14に記載の疑似衛星測位システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線測位技術分野に関し、特に疑似衛星システムのメッセージ送信方法、疑似衛星測位システム及び関連装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新しい疑似衛星概念の提案及びそのハードウェア技術の絶え間ない改善に伴い、疑似衛星測位システムは、すでに屋内、地下、飛行航法、火星探査などの方面においていくつかの応用を取得し、疑似衛星が空間軌道航法測位衛星と様々なモードでシステムを構成して測位及び航法を行うことができる。疑似衛星の一つの著しい特徴は、その仰角が低く、且つ信号が電離層を通る必要がないことである。このような低い仰角の衛星を利用することにより、空間軌道航法測位衛星と疑似衛星が組み合わせられた後、幾何学図形構造を効果的に改善させ、垂直方向の測位精度を向上させることができる。ある特殊な場合で、疑似衛星は、さらには完全に空間軌道航法測位衛星を置き換えて独立して測位を行うことができる。疑似衛星が測位を行う基本的な原理は、依然として空間軌道航法測位衛星の相対的な測位中の「二重差」方法を利用することであり、その信頼性と精度がハードウェアに依存する以外、疑似衛星の幾何学図形設定にも密接に関連している。
【0003】
従来技術において疑似衛星測位システムの実現方案は、以下の通りである。
【0004】
公開番号がUS6597988で、発明名称が「GSP航法強化のためのネットワークに支援される疑似衛星取得方法(Network assisted pseudolite acquisition for enhanced GPS navigation)である米国特許出願には、
特定のエリア内に少なくとも一つの疑似衛星、前記衛星地理位置情報を記憶するデータベース、少なくとも一部で疑似衛星地理位置情報を含むデータベースの一部の情報を衛星測位受信機に送信する方法を配置することを含み、
前記疑似衛星地理位置データベースがセルラ電話基地局に読み取られ、前記衛星測位受信機がセルラ移動通信システムと通信し、実施中に疑似衛星の地理位置をセルラ移動通信システムに送信し、測位を行う前にコードワード検索のための情報を衛星測位受信機に送信し、
前記通信がさらに一方向放送通信であってよく、具体的には一方向放送がFM放送局であるシステムが開示されている。
【0005】
衛星測位受信機のためのインタフェースであって、疑似衛星情報を入力し、ローカル疑似衛星情報が衛星測位受信機によって選択的に使用されることを含み、当該インタフェースが衛星測位信号を受信するアンテナと分離し、ローカル疑似衛星情報が疑似衛星に使用される疑似ランダムシーケンス番号と疑似衛星の位置を含む。
【0006】
実際の応用において、セルラ基地局は、疑似衛星測位受信機の必要な疑似衛星(Pseudolites)の地理座標情報と疑似ランダムコード情報を周期的に送信する必要があって、これは、多くのセルラ基地局のダウンリンク容量を占有してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これを鑑みて、本発明の実施形態の主な目的は、疑似衛星システムのメッセージ送信プロセスにおける無線アクセスポイント容量の占有を低減させるように、疑似衛星システムのメッセージ送信方法、疑似衛星測位システム及び関連装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を実現するために、本発明の技術的方案は、以下のように実現される。
【0009】
本発明の実施形態に係る疑似衛星システムのメッセージ送信方法は、
疑似衛星は、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星のノードパラメータを送信することを含む。
【0010】
当該方法は、
疑似衛星は、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星の測位信号送信モード情報、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星の測位信号送信モード情報を送信することをさらに含み、
前記疑似衛星の測位信号送信モード情報は、測位信号の送信時間間隔情報及び/又は測位信号のオフ時間間隔情報を含む。
【0011】
前記疑似衛星のノードパラメータは、疑似衛星の地理座標情報及び/又は測位信号に用いられる疑似ランダムシーケンス情報を含む。
【0012】
本発明の実施形態に係る測位システムメッセージ放送チャネル指示情報の送信方法は、
無線アクセスポイントは、無線アクセスポイントのサービスエリア内の無線測位端末へ疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信することと、
前記無線測位端末は、測位システムメッセージ放送チャネル指示情報に基づいて、対応する測位システムメッセージ放送チャネルにアクセスし、前記測位システムメッセージ放送チャネルから取得されたノードパラメータに基づいて測位信号の測定を行う及び/又は測位を行うことと、を含み、
前記ノードパラメータは、前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星のノードパラメータを含む。
【0013】
前記疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報は、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの時間占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの周波数占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル上のデータによって必要とされる疑似ランダムシーケンス指示情報又は疑似ランダムシーケンスグループ指示情報の少なくとも一つを含む。
【0014】
前記無線アクセスポイントは、
無線アクセスネットワークのマイクロセル無線アクセスポイント、
無線アクセスネットワークのマクロセル無線アクセスポイント、
無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントの一つである。
【0015】
前記無線アクセスポイントは、システム情報放送(SIB)チャネルを介して前記測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信する。
【0016】
本発明の実施形態に係る疑似衛星測位信号送信装置は、
設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星のノードパラメータを送信するように構成される測位システムメッセージ送信モジュールと、
測位信号送信チャネルを介して無線測位信号を送信するように構成される測位信号送信モジュールとを含む。
【0017】
前記測位システムメッセージ送信モジュールは、さらに、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星の測位信号送信モード情報、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星の測位信号送信モード情報を送信するように構成され、
前記疑似衛星の測位信号送信モード情報は、測位信号の送信時間間隔情報及び/又は測位信号のオフ時間間隔情報を含む。
【0018】
前記疑似衛星のノードパラメータは、疑似衛星の地理座標情報及び/又は測位信号に用いられる疑似ランダムシーケンス情報を含む。
【0019】
当該装置は、受信チャネルを介してネットワーク側から制御シグナリング、及び前記疑似衛星測位信号送信装置と隣接または近い疑似衛星のノードパラメータを受信するように構成されるネットワーク側向け受信モジュールをさらに含む。
【0020】
前記ネットワーク側向け受信モジュールは、さらに、受信チャネルを介してネットワーク側から前記疑似衛星測位信号送信装置の動作モード設定情報を受信するように構成され、前記動作モード設定情報が、
測位信号送信チャネルの送信電力、
測位信号送信チャネルの送信タイミング、
測位信号送信チャネルの送信周波数、
測位信号送信チャネルのデューティサイクル、
測位信号の変調モードの少なくとも一つを含む。
【0021】
当該装置は、疑似衛星登録チャネルを介して無線アクセスポイントへ疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータを送信するように構成される疑似衛星登録モジュールをさらに含み、前記疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータが、
疑似衛星測位信号送信装置の地理座標情報、
疑似衛星測位信号送信装置の最大送信電力、
疑似衛星測位信号送信装置の測位信号送信チャネルにサポートされる動作周波数帯域の少なくとも一つを含む。
【0022】
本発明に係る無線アクセスポイントは、
衛星システムメッセージ放送チャネル指示チャネルを介して、無線アクセスポインのサービスエリア内の無線測位端末へ疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信するように構成される疑似衛星システムメッセージ放送チャネル指示モジュールを含む。
【0023】
前記疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報は、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの時間占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの周波数占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル上のデータを復調するために必要な疑似ランダムシーケンス指示情報又は疑似ランダムシーケンスグループ指示情報の少なくとも一つを含む。
【0024】
前記無線アクセスポイントは、疑似衛星測位信号送信装置の疑似衛星登録チャネルから疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータを受信するように構成される疑似衛星パラメータ受信モジュールをさらに含み、前記疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータが、
疑似衛星測位信号送信装置の地理座標情報、
疑似衛星測位信号送信装置の最大送信電力、
疑似衛星測位信号送信装置の測位信号送信チャネルにサポートされる動作周波数帯域の少なくとも一つを含む。
【0025】
前記無線アクセスポイントは、疑似衛星動作パラメータ設定チャネルを介して疑似衛星測位信号送信装置に、
測位信号送信チャネルの送信電力、
測位信号送信チャネルの送信タイミング、
測位信号送信チャネルの送信電力、
測位信号送信チャネルのデューティサイクル、
測位信号の変調モードという動作モード設定情報の少なくとも一つを設定するように構成される疑似衛星動作パラメータ設定モジュールをさらに含む。
【0026】
前記無線アクセスポイントは、
無線アクセスネットワークのマイクロセル無線アクセスポイント、
無線アクセスネットワークのマクロセル無線アクセスポイント、
無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントの一つである。
【0027】
本発明に係る無線測位端末は、
無線アクセスポイントから送信された疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を受信するように構成される指示情報受信モジュールと、
前記指示情報に基づいて対応する測位システムメッセージ放送チャネルにアクセスし、その中から前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータを取得するように構成されるノードパラメータ取得モジュールとを含む。
【0028】
前記無線測位端末は、取得されたノードパラメータに基づいて測位信号の測定を行う及び測位を行うように構成される測定測位モジュールをさらに含む。
【0029】
本発明の実施形態に係る疑似衛星測位システムは、少なくとも一つの本発明に記載される無線測位端末、2つ以上の本発明に係る疑似衛星測位信号送信装置を含み、さらに、
疑似衛星測位信号送信装置及び前記疑似衛星測位信号送信装置と隣接又は近い疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータを取得し、前記疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータの一つ以上を無線アクセスポイントのダウンリンクチャネルを介して前記疑似衛星測位信号送信装置と隣接又は近い疑似衛星測位信号送信装置に送信するように構成される疑似衛星測位信号送信装置管理ユニットを含む。
【0030】
前記疑似衛星測位信号送信装置管理ユニットは、さらに、無線アクセスポイントを介して疑似衛星測位信号送信装置に動作モード設定情報を設定するように構成され、前記動作モード設定情報が、
測位信号送信チャネルの送信電力、
測位信号送信チャネルの送信タイミング、
測位信号送信チャネルの送信周波数、
測位しのぐ送信チャネルのデューティサイクル、
測位信号の変調モードの少なくとも一つを含む。
【0031】
本発明の実施形態に係る疑似衛星システムのメッセージ送信方法、疑似衛星測位システム及び関連装置において、無線アクセスポイントが疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報(疑似衛星のシステム放送チャネルに用いられる時間、周波数など)のみを送信し、疑似衛星のノードパラメータ(疑似衛星の地理座標情報、測位信号に用いられる疑似ランダムシーケンス情報など)を送信しなく、それによって無線アクセスポイント容量の占有を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1図1は本発明の実施形態に係る疑似衛星測位方法のフローチャートである。
図2図2は本発明の実施形態に係る疑似衛星測位信号送信装置の構造を示す図である。
図3図3は本発明の実施形態に係る無線アクセスポイントの構造を示す図である。
図4図4は本発明の実施形態に係る疑似衛星測位システムの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面と具体的な実施形態を参照して本発明の技術的方案をさらに詳しく説明する。
【0034】
本発明の実施形態に係る疑似衛星測位方法は、図1に示すように、主に以下のステップを含む。
【0035】
ステップ101において、疑似衛星は、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータを送信する。
【0036】
疑似衛星に疑似衛星システムの測位システムメッセージ放送チャネルを設定し、前記疑似衛星が、測位システムメッセージ放送チャネルで、システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及びシステムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータを送信する。
【0037】
前記疑似衛星のノードパラメータは、疑似衛星の地理座標情報及び/又は測位信号に用いられる疑似ランダムシーケンス情報を含む。
【0038】
好ましくは、疑似衛星は、さらに、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星の測位信号送信モード情報、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接または近い疑似衛星の測位信号送信モード情報を送信することができる。
【0039】
前記疑似衛星の測位信号送信モード情報は、測位信号の送信時間間隔情報及び/又は測位信号のオフ時間間隔情報を含む。
【0040】
ステップ102において、無線アクセスポイントは、無線アクセスポイントのサービスエリア内の無線測位端末へ疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信する。
【0041】
前記疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報は、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの時間占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの周波数占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル上のデータを復調するために必要な疑似ランダムシーケンス指示情報又は疑似ランダムシーケンスグループ指示情報の少なくとも一つを含む。
【0042】
無線アクセスポイントは、無線アクセスネットワークのマイクロセル無線アクセスポイント、無線アクセスネットワークのマクロセル無線アクセスポイント、無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントの一つであってよい。
【0043】
好ましくは、無線アクセスポイントは、システム情報放送(SIB:System Information Broadcasting)チャネルを介して前記測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信することができる。
【0044】
ステップ103において、無線測位端末は、位置システムメッセージ放送チャネル指示情報に基づいて、対応する測位システムメッセージ放送チャネルにアクセスし、前記測位システムメッセージ放送チャネルから取得された前記ノードパラメータに基づいて測位信号の測定を行う及び/又は測位を行い、前記ノードパラメータが前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータを含む。
【0045】
本発明の実施形態において、無線アクセスポイントが疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報のみを送信し、疑似衛星のノードパラメータを送信しなく、それによって無線アクセスポイント容量の占有を低減させる。
【0046】
上記の疑似衛星測位方法に基づき、本発明の実施形態に係る疑似衛星システムのメッセージ送信方法は、
疑似衛星に測位システムメッセージ放送チャネルを設定し、且つ前記疑似衛星に設定された測位システムメッセージ放送チャネルで以下の情報の少なくとも一つを送信することを含む。
【0047】
1)測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータ;
2)測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星の測位信号送信モード情報、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星の測位信号送信モード情報。
【0048】
ここで、前記疑似衛星のノードパラメータは、疑似衛星の地理座標情報及び/又は測位信号に用いられる疑似ランダムシーケンス情報を含む。
【0049】
前記疑似衛星の測位信号送信モード情報は、測位信号の送信時間間隔情報及び/又は測位信号のオフ時間間隔情報を含む。
【0050】
疑似衛星に測位システムメッセージ放送チャネルを設定する方式は、
疑似衛星が測位信号を送信するために用いるスペクトルに前記測位システムメッセージ放送チャネルを設定すること、
又は、疑似衛星が測位信号を送信するために用いるスペクトル以外のスペクトルに前記測位システムメッセージ放送チャネルを設定することである。
【0051】
ここで、前記疑似衛星が測位信号を送信するために用いるスペクトル以外のスペクトルは、移動通信システムの許可スペクトル、許可不要のスペクトルのうちの一つである。
【0052】
前記疑似衛星は、前記無線アクセスポイントのサービスエリア内、又は前記無線アクセスポイントのサービスエリアの周りの無線測位信号送信装置に存在する。
【0053】
上記の疑似衛星システムのメッセージ送信方法に対応して、本発明の実施形態に係る疑似衛星測位信号送信装置100は、図2に示すように、主に、測位システムメッセージ送信モジュール10と、測位信号送信モジュール20と、を含む。
【0054】
測位システムメッセージ送信モジュール10は、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータを送信するように構成される。前記疑似衛星のノードパラメータは、疑似衛星の地理座標情報及び/又は測位信号に用いられる疑似ランダムシーケンス情報を含む。
【0055】
測位信号送信モジュール20は、測位信号送信チャネルを介して無線測位信号を送信するように構成される。
【0056】
好ましくは、測位システムメッセージ送信モジュール10は、さらに、設定された測位システムメッセージ放送チャネルで、測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星の測位信号送信モード情報、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星の測位信号送信モード情報を送信するように構成される。
【0057】
前記疑似衛星の測位信号送信モード情報は、測位信号の送信時間間隔情報及び/又は測位信号のオフ時間間隔情報を含む。
【0058】
好ましくは、当該装置は、受信チャネルを介してネットワーク側から制御シグナリング、及び前記疑似衛星測位信号送信装置と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータを受信するように構成され、さらに受信チャネルを介してネットワーク側から前記疑似衛星測位信号送信装置の動作モード設定情報を受信するように構成されるネットワーク側向け受信モジュール30をさらに含む。前記動作モード設定情報は、
測位信号送信チャネルの送信電力(送信チャネルの電力を制御する又はゼロ電力で送信する)、
測位信号送信チャネルの送信タイミング(疑似衛星測位信号送信装置が、設定された時間ウィンドウ又は開始時間位置に応じて測位信号を送信する)、
測位信号送信チャネルの送信周波数、
測位信号送信チャネルのデューティサイクル、
測位信号の変調モードの少なくとも一つを含む。
【0059】
好ましくは、当該装置は、疑似衛星登録チャネルを介して無線アクセスポイントへ疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータを送信するように構成される疑似衛星登録モジュール40をさらに含む。前記疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータは、
疑似衛星測位信号送信装置の地理座標情報、
疑似衛星測位信号送信装置の最大送信電力、
疑似衛星測位信号送信装置の測位信号送信チャネルにサポートされる動作周波数帯域の少なくとも一つを含む。
【0060】
また、前記測位システムメッセージ送信モジュール10、測位信号送信モジュール20、ネットワーク側向け受信モジュール30、および疑似衛星登録モジュール40は、いずれも疑似衛星測位信号送信装置における通信機能を備えるハードウェアによって実現されることができる。
【0061】
本発明の実施形態に係る疑似衛星測位システムメッセージ放送チャネル指示情報の送信方法であって、
無線アクセスポイントは、無線アクセスポイントのサービスエリア内の無線測位端末へ疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信し、前記疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報は、
1)疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの時間占有情報、
2)疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの周波数占有情報、
3)疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル上のデータを復調するために必要な疑似ランダムシーケンス指示情報又は疑似ランダムシーケンスグループ指示情報の少なくとも一つを含むことと、
前記無線測位端末は、測位システムメッセージ放送チャネル指示情報に基づいて、対応する測位システムメッセージ放送チャネルにアクセスし、前記測位システムメッセージ放送チャネルから取得されたノードパラメータに基づいて、測位信号の測定を行う及び/又は測位を行い、前記ノードパラメータは、前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータを含むことと、を含む。
【0062】
ここで、前記無線アクセスポイントは、
1)無線アクセスネットワークのマイクロセル無線アクセスポイント、
2)無線アクセスネットワークのマクロセル無線アクセスポイント、
3)無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントの一つであってよい。
【0063】
前記疑似衛星は、前記無線アクセスポイントのサービスエリア内、又は前記無線アクセスポイントのサービスエリアの周りの無線測位信号送信装置に存在する。
【0064】
前記疑似衛星により送信される測位信号は、軌道航法測位衛星技術仕様に準拠してよく、軌道航法と測位衛星技術仕様に準拠しなくてもよい。
【0065】
無線アクセスポイントは、セル向けのSIBチンネルを使用して前記測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信する。
【0066】
上記の疑似衛星測位システムメッセージ放送チャネル指示情報の送信方法に対応して、本発明の実施形態に係る疑似衛星が測位を行うことを支援する無線アクセスポイント200は、図3に示すように、
衛星システムメッセージ放送チャネル指示チャネルを介して、無線アクセスポイントのサービスエリア内の無線測位端末へ疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を送信するように構成される疑似衛星システムメッセージ放送チャネル指示モジュール50を含み、前記疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報は、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの時間占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネルの周波数占有情報、
疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル上のデータを復調するために必要な疑似ランダムシーケンス指示情報又は疑似ランダムシーケンスグループ指示情報の少なくとも一つを含む。
【0067】
前記無線アクセスポイントは、疑似衛星測位信号送信装置の疑似衛星登録チャネルから疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータを受信するように構成される疑似衛星パラメータ受信モジュール60をさらに含み、前記疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータは、
疑似衛星測位信号送信装置の地理座標情報、
疑似衛星測位信号送信装置の最大送信電力、
疑似衛星測位信号送信装置の測位信号送信チャネルにサポートされる動作周波数帯域の少なくとも一つを含む。
【0068】
前記無線アクセスポイントは、疑似衛星動作パラメータ設定チャネルを介して疑似衛星測位信号送信装置に、
測位信号送信チャネルの送信電力、
測位信号送信チャネルの送信タイミング、
測位信号送信チャネルの送信周波数、
測位信号送信チャネルのデューティサイクル、
測位信号の変調モードという動作モード設定情報の少なくとも一つを設定するように構成される疑似衛星動作パラメータ設定モジュール70をさらに含む。
【0069】
また、前記疑似衛星システムメッセージ放送チャネル指示モジュール50は、前記無線アクセスポイントにおける中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ(MPU:Micro Processing Unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field−Programmable Gate Array)、及び前記無線アクセスポイントにおける通信機能を備えたハードウェアによって支援されて実現されることができる。
【0070】
前記疑似衛星パラメータ受信モジュール60は、前記無線アクセスポイントにおける通信機能を備えたハードウェアによって実現されることができる。
【0071】
前記疑似衛星動作パラメータ設定モジュール70は、前記無線アクセスポイントにおけるCPU、MPU、DSP又はFPGAによって実現されることができる。
【0072】
本発明の実施形態に係る無線測位端末は、
無線アクセスポイントから送信された疑似衛星の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を受信するように構成される指示情報受信モジュールと、
前記指示情報に基づいて対応する測位システムメッセージ放送チャネルにアクセスし、その中から前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星のノードパラメータ、及び前記測位システムメッセージ放送チャネルの所属する疑似衛星と隣接又は近い疑似衛星のノードパラメータを取得するように構成されるノードパラメータ取得モジュールとを含む。
【0073】
好ましくは、当該無線測位端末は、取得されたノードパラメータに基づいて測位信号の測定を行う及び/又は測位を行うように構成される測定測位モジュールをさらに含む。
【0074】
また、前記指示情報受信モジュールは、前記無線測位端末における通信機能を備えたハードウェアによって実現されることができる。
【0075】
前記ノードパラメータ取得モジュール、測定測位モジュールは、いずれも前記無線測位端末におけるCPU、MPU、DSP又はFPGAによって実現されることができる。
【0076】
本発明の実施形態に係る疑似衛星測位システムは、図4に示すように、少なくとも一つの無線アクセスポイント200、少なくとも一つの無線測位端末300、 2つ以上の疑似衛星測位信号送信装置100、一つの疑似衛星測位信号送信装置管理ユニット400を含む。
【0077】
ここで、疑似衛星測位信号送信装置100の機能は、上記の図2に対応する実施形態に記載され、無線アクセスポイント200の機能は、上記の図3に対応する実施形態に記載され、無線測位端末300の機能は、上記の対応する実施形態に記載される。
【0078】
疑似衛星測位信号送信装置管理ユニット400は、疑似衛星測位信号送信装置100及び疑似衛星測位信号送信装置100と隣接又は近い疑似衛星測位信号送信装置のノードパラメータを取得する。
【0079】
前記疑似衛星測位信号送信装置管理ユニット400は、疑似衛星測位信号送信装置100のノードパラメータのうちの1つ以上を、無線アクセスポイント200のダウンリンクチャネルを介して、疑似衛星測位信号送信装置100と隣接又は近い疑似衛星測位信号送信装置100a、100b、100cに送信する。
【0080】
無線測位端末300は、無線アクセスポイント200の疑似衛星測位システムメッセージ放送チャネルの指示チャネルから前記疑似衛星測位信号送信装置100の測位システムメッセージ放送チャネル指示情報を取得し、前記指示情報に基づいて測位システムメッセージ放送チャネルにアクセスし、測位システムメッセージ放送チャネルから前記疑似衛星測位信号送信装置100と隣接疑似衛星測位信号送信装置100a、100b、100cのノードパラメータを取得し、これらのパラメータに基づいて、疑似衛星測位信号送信送信100、100a、100b、100cから送信された測位信号を検索し、位置推定のためのパラメータを取得し、これによって測定する及び/又は測位を行う。
【0081】
好ましくは、疑似衛星測位信号送信装置管理ユニット400は、無線アクセスポイント200を介して、疑似衛星測位信号送信装置100に動作モード設定情報を設定する。前記動作モード設定情報は、
測位信号送信チャネルの送信電力、
測位信号送信チャネルの送信タイミング、
測位信号送信チャネルの送信周波数、
測位信号送信チャネルのデューティサイクル、
測位信号の変調モードの少なくとも一つを含む。
【0082】
ここで、疑似衛星測位信号送信装置100の測位システムメッセージ放送チャネルと測位信号送信チャネルの占有時間は、無線アクセスポイント200のダウンリンク無線フレーム上のある時間基準点を時間参照点として送信を行い、疑似衛星測位信号送信装置100は、当該時間参照点に対応して、測位システムメッセージ放送チャネルにより占有される時間位置を指示する。
【0083】
また、前記疑似衛星測位信号送信装置管理ユニット400は、前記疑似衛星測位システムにおけるCPU、MPU、DSP又はFPGA、及び前記無線アクセスポイントにおける通信機能を備えたハードウェアによって実現されることができる。
【0084】
上記は、本発明の好ましい実施形態に過ぎなく、本発明の保護範囲を制限するものに用いられるものではない。
図1
図2
図3
図4