【実施例】
【0424】
中間体1
【0425】
【化111】
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【0426】
【化112】
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【0427】
7−(2−ブロモ−5−クロロベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
7−ヒドロキシ−1−テトラロン(13.9g,85.7mmol)および1−ブロモ−2−(ブロモメチル)−4−クロロベンゼン(25.6g,90.0mmol)のジメチルホルムアミド(850mL)中の撹拌溶液に、炭酸カリウム(24g,172mmol)を添加した。この反応物をアルゴン下で18時間撹拌し、次いで酢酸エチル(1L)で希釈した。この有機物を水で3回、およびブラインで1回洗浄した。次いで、その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。得られた油状物にメタノール(500mL)を添加し、そしてこの懸濁物を30分間撹拌した。7−(2−ブロモ−5−クロロベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(27.8g,収率89%)を濾過により単離した。
【0428】
3−クロロ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン:
ピバル酸パラジウム(II)(1.18g,3.8mmol)、トリ(4−フルオロフェニル)ホスフィン(1.20g,3.8mmol)、ピバル酸(2.33g,22.8mmol)および炭酸カリウム(31.8g,228mmol)を含む1Lのフラスコに、7−(2−ブロモ−5−クロロベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(27.8g,76.2mmol)のジメチルアセトアミド(380mL)中の溶液を添加した。このフラスコを排気してアルゴンで満たし直すことを5回行い、次いでアルゴン下60℃で24時間撹拌した。この反応物を室温まで冷却し、そしてMTBEおよび水で希釈した。得られた二相混合物を3時間撹拌し、そしてセライトで濾過し、MTBEですすいだ。その濾液の有機層を分離し、次いで水で2回、ブラインで1回洗浄した。次いで、その有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/DCM)により精製して、3−クロロ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(14.4g,収率67%)をオフホワイトの固体として得た。
【0429】
3−ビニル−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン
オーブンで乾燥させた500mLの三口丸底フラスコをAr下で冷却し、次いで3−クロロ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(12.0g,42.1mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(8.47g,6.32mmol)、Pd(OAc)
2(473mg,2.11mmol)、SPhos(1.74g,4.25mmol)、K
2CO
3(17.5g,126mmol)および無水プロパノール(120mL)を入れた。この反応混合物をArで16分間スパージし、次いで加熱還流した。5.5時間スパージし、完了したら、この反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮した。その粗製残渣をDCMに懸濁させ、次いでH
2Oおよびブラインで洗浄した。その有機溶液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。得られた残渣を、DCMで溶出するシリカプラグでさらに精製して、3−ビニル−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(10.2g,87%)を得た。
【0430】
3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン
3−ビニル−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(9.98g,36.1mmol)を、THF(70mL)、DMSO(70mL)およびH
2O(35mL)の撹拌溶液に溶解させた。NBS(6.75g,37.9mmol)を一度に添加し、そしてこの反応混合物を室温で33分間撹拌した。完了したら、この反応媒体をEtOAcで希釈し、そしてH
2Oで2回、およびブラインで1回洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。得られた粗製ブロモヒドリンをDCM(200mL)に懸濁させ、そして活性MnO
2(62.7g,722mmol)で処理した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてそのフィルターケーキをDCMで数回すすいだ。合わせた濾液(約400mL)をMeOH(約100mL)で処理し、そしてこの混合物を減圧下で徐々に濃縮して、固体物質を溶液から沈殿させた。この液体の体積が約200mLに達したら、その固体を濾別し、そしてMeOHですすいだ。この濃縮/沈殿/濾過/すすぎの手順をさらに2回行い、粉末状の3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オンを3回得たものを集めた(7.49g,2工程で56%)。
【0431】
中間体2
【0432】
【化113】
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【0433】
9−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン
3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(2.58g,6.95mmol)、三臭化ピリジニウム(2.56g,8.0mmol)、ジクロロメタン(22mL)およびメタノール(2.5mL)の混合物を約20℃で3時間撹拌して、スラリーを得た。沈殿した生成物を濾過し、ジクロロメタン(10mL)で洗浄し、そして真空オーブン中40℃で乾燥させて、9−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(2.62g,収率84%)を得た。400 MHz
1H NMR (CDCl
3) δ 8.03−8.01 (m, 1H), 7.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.74 (dd, J = 4.1, 4.1 Hz, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.37−3.29 (m, 1H), 2.99−2.92 (m,1H), 2.59−2.46 (m, 2H)。
【0434】
中間体2a
【0435】
【化114】
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【0436】
9−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン
DCM(365mL)中の3−(2−ブロモ−1−ヒドロキシエチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(20.3g,54.4mmol)に、MeOH(22mL)およびピリジニウムトリブロミド(18.24g,57.0mmol)を添加した。2時間後、水を添加し(100mL)、そして短時間撹拌した後に、層が分離し、その下の有機層を集めた。次いで、その有機層を1MのHCl(100mL)で洗浄し、そして9−ブロモ−3−(2−ブロモ−1−ヒドロキシエチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オンを含む、下の有機層を集めた。400 MHz
1H NMR (CDCl
3) 7.75 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.42 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.99−4.96 (m, 1H), 4.73 (dd, J = 4.1, 4.1 Hz, 1H), 3.69−3.66 (m, 1H), 3.58−3.53 (m, 1H), 3.35−3.27 (m, 1H), 2.96−2.90 (m, 1H), 2.58−2.44 (m, 2H), C−OHは観察されなかった。
【0437】
DCM(365mL)中の9−ブロモ−3−(2−ブロモ−1−ヒドロキシエチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(およそ54.4mmol)に、重炭酸ナトリウム(5.45g)、臭化ナトリウム(6.14g)、TEMPO(16.55mg)および水(60mL)を添加した。この溶液を0℃〜5℃で冷却し、そして6%の漂白剤(91.5mL)を添加した。1時間後、イソプロピルアルコール(20mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温まで温めた。撹拌を止め、層を分離し、そして下の有機層を集め、そして濃縮して、およそ345gの溶媒を除去した。そのスラリーを濾過し、そしてそのケーキを50mLの水、次いで50mLのDCM(5℃に予冷した)で洗浄した。その固体を集め、そして減圧下で乾燥させて、9−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オンを得た(18.6g,収率76%)。400 MHz
1H NMR (CDCl
3) δ 8.03−8.01 (m, 1H), 7.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.74 (dd, J = 4.1, 4.1 Hz, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.37−3.29 (m, 1H), 2.99−2.92 (m,1H), 2.59−2.46 (m, 2H); 100 MHz
13C NMR (CDCl
3) δ 190.4, 189.6, 154.2, 136.6, 134.1, 133.9, 132.9, 131.8, 129.3, 127.2, 125.6, 124.2, 123.3, 117.0, 68.1, 49.9, 31.8, 30.4, 25.5。
【0438】
中間体2b
【0439】
【化115】
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【0440】
3−((トリメチルシリル)エチニル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン
オーバーヘッド撹拌子および還流冷却器を備え付けた300mLのフラスコに、窒素の雰囲気下で、3−クロロ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(10.0g,35.12mmol)、粉末状の無水リン酸三カリウム(22.4g,105.4mmol)、XPhos(1.34g,2.81mmol)、およびPdCl
2(MeCN)
2(364mg,1.40mmol)を入れた。アセトニトリル(140mL)を添加し、続いてTMSアセチレン(18mL,141mmol)を添加した。この混合物を65℃まで加熱した。6時間後、この反応が完了したと判断し、この混合物を20℃まで冷却した。この混合物をフリット付き漏斗で濾過し、そしてそのフィルターケーキをアセトニトリルで洗浄した。この濾液を減圧下で約150mLまで濃縮し、そしてヘプタン(50mL,3×100mL)で抽出した。N−アセチルシステイン(15g)をそのアセトニトリル相に添加し、そしてこの混合物を45℃で5時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで冷却し、フリット付き漏斗で濾過し、そしてそのフィルターケーキをアセトニトリルで洗浄した。その濾液を減圧下で約120mLまで濃縮した。水(120mL)を添加し、そしてこの混合物を45℃で40分間撹拌し、次いで周囲温度まで冷却した。30分後、この混合物をフリット付き漏斗で濾過して、3−((トリメチルシリル)エチニル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(4.07g,収率33.4%)を黄色固体として得た。400 MHz
1H NMR (CDCl
3) δ 7.65 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.47 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 5.06 (s, 2H), 2.95 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.67 - 2.59 (m, 2H), 2.18 - 2.08 (m, 2H), 0.26 (s, 9H)。
【0441】
3−アセチル−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン
撹拌棒を備える20mLのバイアルに、3−((トリメチルシリル)エチニル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(850mg,2.44mmol)およびギ酸(9.8mL)を入れた。この溶液を65℃まで加熱した。3時間後、この反応が完了したと判断した。この混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣をCH
2Cl
2に溶解させ、そして予め充填された25gシリカゲルカートリッジに装填した。その生成物を、予め充填された80gシリカゲルカラムでの、5%から85%のEtOAc/ヘキサンの溶媒勾配で溶出するクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む画分を合わせ、そして濃縮して、3−アセチル−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(616mg,86%)を得た。400 MHz
1H NMR (CDCl
3) δ 8.00 − 7.94 (m, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.64 (s, 2H), 5.16 (s, 2H), 2.98 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.69 − 2.64 (m, 2H), 2.63 (s, 3H), 2.21 - 2.09 (m, 2H)。
【0442】
9−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン
撹拌棒を備える20mLのバイアルに、3−アセチル−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(100mg,0.366mmol)、9:1のCH
2Cl
2/MeOH(3.4mL)およびピリジニウムトリブロミド(246mg,0.769mmol)を入れた。この溶液を35℃まで加熱した。30分後、この反応が完了したと判断した。この混合物を周囲温度まで冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、そして飽和水性Na
2S
2O
3(20mL)、2%の水性NaHCO
3(20mL)、水(20mL)、およびブライン(10mL)で順番に洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、9−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(68mg,41%)を得た。400 MHz
1H NMR (CDCl
3) δ 8.03 − 8.01 (m, 1H), 7.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.74 (dd, J = 4.1, 4.1 Hz, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.37−3.29 (m, 1H), 2.99 − 2.92 (m,1H), 2.59 − 2.46 (m, 2H)。
【0443】
中間体3
【0444】
【化116】
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【0445】
(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−オキソヘキサン酸エチル
N−Boc(S)−ピログルタミン酸エチル(20.0g,77.7mmol)の無水THF(150mL)中の溶液を、二つ口丸底内でアルゴン下で−40℃まで冷却した。メチル−マグネシウムブロミド溶液(エーテル中3.0M,28.5mL,85.5mmol)をこの反応混合物に滴下により30分間かけて添加した。この反応物を−40℃で4時間、次いで0℃で1時間撹拌した。この反応物を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム溶液との間で分配し、そして1NのHClで酸性化した。その水層をさらに2回、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。その粗製物質をカラムクロマトグラフィー(20%〜40%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−オキソヘキサン酸エチルを粘性油状物として得、引き続く工程で直接使用した。
【0446】
(S)−5−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2−カルボン酸エチル
1Lのフラスコ内の(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−オキソヘキサン酸エチルを、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタンの溶液(1:1の混合物,100mL)で処理した。発泡が観察されたので、この混合物を室温で4時間撹拌した。その時間の後に、その揮発性物質を減圧中で除去して、(S)−5−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2−カルボン酸エチルを油状物として得、引き続く工程で直接使用した。
【0447】
(2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸エチル
1Lのフラスコ内の(S)−5−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2−カルボン酸エチルをエタノール(400mL)に溶解させ、そして排気とアルゴンガスの充填とを3回(3x)行った。炭素担持パラジウム(およそ750mg,10%w/w,乾燥)を添加し、そしてこの反応物を、排気と水素ガスの充填とを行った(3回)。この反応物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。この混合物をセライトのプラグで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。ジエチルエーテルをこの油状物に添加すると、沈殿物が形成した。この混合物を濾過して、(2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸エチルを白色固体(10.6g,67.4mmol,3工程にわたって86.7%)として得た。
1H NMR (400 MHz, cdcl
3) δ 4.48 (dd, 1H), 4.27 (q, 2H), 3.92 - 3.80 (m, 1H), 2.52 - 2.36 (m, 1H), 2.32 - 2.13 (m, 2H), 1.75 - 1.60 (m, 1H), 1.51 (d, 3H), 1.30 (t, 3H)。
【0448】
(2S,5S)−5−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−エチル
(2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸エチル(7.0g,44.5mmol)のジクロロメタン(250mL)中の溶液に、ジtertブチル無水物(ditertbutylanhydride)(10.7g,49.0mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(17.1mL,98.0mmol)を滴下により10分間かけて添加し、そしてジメチルアミノピリジン(0.27g,2.23mmol)を順番に添加した。発泡が観察されたので、この混合物を室温で16時間撹拌した。この反応物をHCl(250mL,1N)で洗浄した。次いで、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。その粗製物質をカラムクロマトグラフィー(5%〜25%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、(2S,5S)−1−tert−ブチル2−エチル5−メチルピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを油状物(6.46g,25.1mmol,56%)として得た。LCMS−ESI
+: calc’d for C
13H
23NO
4: 257.16 (M
+); Found: 258.70 (M+H
+)。
【0449】
(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸
(2S,5S)−1−tert−ブチル2−エチル5−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸ジカルボキシレート(6.46g,25.1mmol)のエタノール(20mL)中の溶液に、水酸化リチウム一水和物(2.11g,50.2mmol)および脱イオン水(12mL)を添加した。この混合物を16時間撹拌し、次いで酢酸エチルと、飽和ブラインと1NのHClとの1:1の混合物との間で分配した。その水層を酢酸エチルでさらに1回抽出した。その有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてその溶媒を減圧中で除去して、(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を白色固体(定量的)として得、引き続く工程で直接使用した。
【0450】
中間体4
【0451】
【化117】
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【0452】
(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸エチル
(2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸エチル2,2,2−トリフルオロアセテート(10.0g,39.3mmol)、(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(6.88g,39.3mmol)およびHATU(14.9g,39.3mmol)をDMF(100mL)中で合わせ、そしてDIPEA(15.0mL,86.5mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物をEtOAcで希釈した。その有機相を、10%のHCl、飽和水性NaHCO
3およびブラインで順番に洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸エチルを得た。この粗製物質をさらに精製せずに持ち越した。
【0453】
(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸
(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸エチル(39.3mmol,先の変換からの完全な転換を仮定)をMeOH(200mL)に懸濁させ、そして水性LiOH(1.0M,100mL,100mmol)を添加した。この反応混合物を一晩撹拌し、次いで減圧下で濃縮して、ほとんどのMeOHを除去した。この水溶液をDCMで2回洗浄し、その後、10%のHClを用いてpH約1〜2に酸性化した。次いで、この酸性水相をEtOAcで5回抽出した。合わせたEtOAc抽出物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸(6.89g,2工程で56%)を得た。
【0454】
中間体5
【0455】
【化118】
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【0456】
(2S,4S)−ピロリジン−1,2,4−トリカルボン酸1−tert−ブチル2,4−ジメチル
(2S,4S)−4−シアノピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(9.0g,35.4mmol)のMeOH(196mL)中の溶液に、HCl(1,4−ジオキサン中4M,100mL,403mmol)を添加した。この溶液を室温で16時間撹拌し、そして減圧中で濃縮した。この粗製中間体をEtOAc(180mL)に溶解させ、そして水性重炭酸塩(飽和)で塩基性化した。ジ炭酸ジ−tert−ブチル(8.5g,38.9mmol)を添加し、そしてこの二相性溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、これらの層を分離し、そしてその水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(15%〜40%〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、(2S,4S)−ピロリジン−1,2,4−トリカルボン酸1−tert−ブチル2,4−ジメチル(9.56g,94%)を得た。
【0457】
(3S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(メトキシカルボニル)ピロリジン−3−カルボン酸
(2S,4S)−ピロリジン−1,2,4−トリトリカルボン酸1−tert−ブチル2,4−ジメチル(9.56g,33.3mmol)のTHF(70mL)中の溶液に、0℃(外部温度,氷浴)で、NaOH(1N水性,33mL,33.3mmol)を滴下により15分間かけて添加した。この溶液を0℃で5時間撹拌し、その後、HCl(1N)で酸性化した。この溶液をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(2%〜5%〜10%のMeOH/CH
2Cl
2)により精製して、(3S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(メトキシカルボニル)ピロリジン−3−カルボン酸(6.38g,70%)を得た。
【0458】
(2S,4S)−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(3S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(メトキシカルボニル)ピロリジン−3−カルボン酸(6.38g,23.3mmol)のTHF(116mL)中の溶液に、0℃(外部温度,氷浴)で、Et
3N(4.9mL,35.0mmol)およびクロロギ酸エチル(2.7mL,28.0mmol)を添加した。得られた溶液を0℃で45分間撹拌し、この間に、白色沈殿物が形成した。この反応混合物をセライトで濾過し、そして濃縮した。
【0459】
この粗製中間体をTHF(59mL)に溶解させ、そして0℃(外部温度,氷浴)まで冷却した。H
2O(59mL)中のNaBH
4(4.41g,116.7mmol)をゆっくりと添加し、そして得られた溶液を0℃で2時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcで希釈し、そしてH
2Oで洗浄した。その水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(42%〜69%〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、(2S,4S)−1−tert−ブチル2−メチル4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(3.63g,60%)を得た。
【0460】
(2S,4S)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(2S,4S)−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(2.57g,9.9mmol)のCH
2Cl
2(50mL)中の溶液に、AgOTf(4.07g,15.8mmol)および2,6−ジ−tert−ブチルピリジン(4.4mL,19.8mmol)を添加した。この反応混合物を0℃(外部温度,氷浴)まで冷却し、そしてMeI(0.98mL,15.8mmol)をゆっくりと添加した。得られたスラリーを0℃で1.5時間、そして室温で1.5時間撹拌した。このスラリーをCH
2Cl
2で希釈し、そしてセライトで濾過した。その濾液を濃縮乾固させ、Et
2Oに溶解させ、そしてHCl(1N)およびブラインで洗浄した。その水層をEt
2Oで逆抽出し、そして合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(10%〜75%〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、(2S,4S)−1−tert−ブチル2−メチル4−(メトキシメチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(2.11g,78%)を得た。
1H−NMR: 400 MHz, (CDCl
3) δ: (回転異性体の混合物、主要な方を報告) 4.20 (t, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.67 (m, 1H), 3.34 (m, 2H), 3.30 (s, 3H), 3.16 (t, 1H), 2.43 (m, 2H), 1.74 (m, 1H), 1.38 (s, 9H)。
【0461】
(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−カルボン酸
(2S,4S)−1−tert−ブチル2−メチル4−(メトキシメチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(2.11g,7.7mmol)の、THF(38mL)とMeOH(15mL)との混合物中の溶液に、LiOH(2.5M水性,15mL,38.6mmol)を添加した。得られた溶液を、室温で2時間撹拌し、そして水性HCl(1N)で酸性化した。所望の生成物をCH
2Cl
2で抽出した(4回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−カルボン酸(2.0g,99%)を得た。
1H−NMR: 400 MHz, (CDCl
3) δ: (回転異性体の混合物、主要な方を報告) 4.33 (t, 1H), 3.65 (m, 1H), 3.35 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 3.16 (t, 1H), 2.45 (m, 2H), 2.12 (m, 1H), 1.46 (s, 9H)。
【0462】
中間体6
【0463】
【化119】
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【0464】
(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5 メチルピロリジン−2−カルボン酸
(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5 メチルピロリジン−2−カルボン酸を、中間体4と類似の様式で、(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸の代わりに(2S,3S)−2−(メトキシカルボニル−アミノ)−3−メチルペンタン酸を用いて合成した。MS(ESI)m/z 301.19[M+H]
+。
【0465】
中間体7
【0466】
【化120】
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【0467】
(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−エチルピロリジン−2−カルボン酸
(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−エチルピロリジン−2−カルボン酸を、中間体3と類似の様式で、エチルマグネシウムブロミドの代わりにメチルマグネシウムブロミドを用いて合成した。
1HNMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 12.37 (1H, s), 4.05−4.07 (1H, m), 3.63−3.64 (1H, m), 2.13−2.15 (1 H, m), 1.63−1.90 (4H, m), 1.39 (10H, m), 0.83 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0468】
中間体8
【0469】
【化121】
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【0470】
(2S,5S)−5−エチル−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−カルボン酸
(2S,5S)−5−エチル−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−カルボン酸を、中間体4と類似の様式で、(2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸エチル2,2,2−トリフルオロアセテートの代わりに(2S,5S)−5−エチルピロリジン−2−カルボン酸メチル−HClを用いて合成した。MS(ESI)m/z 301.15[M+H]
+。
【0471】
中間体9
【0472】
【化122】
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【0473】
(2S,5S)−5−エチル−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)ピロリジン−2−カルボン酸
(2S,5S)−5−エチル−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)ピロリジン−2−カルボン酸を、中間体4と類似の様式で、(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸の代わりに(2S,3S)−2−(メトキシカルボニル−アミノ)−3−メチルペンタン酸を用い、そして(2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸エチル2,2,2−トリフルオロアセテートの代わりに(2S,5S)−5−エチルピロリジン−2−カルボン酸メチル塩酸塩を用いて合成した。
【0474】
中間体10
【0475】
【化123】
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【0476】
(S)−4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
CrO
3(194g,1.94mol)を、撹拌しながらゆっくりと30分間かけて、ピリジン(340mL)のDCM(900mL)中の溶液に、0℃で添加した。この混合物を室温まで温め、そしてDCM(700mL)中の(2S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(56g,0.216mol)を添加した。この反応物を室温で4時間激しく撹拌した。形成した暗色固体をデカンテーションし、そしてDCMで洗浄した。その有機相をaq.NaHCO
3、10%の水性クエン酸、およびブラインで洗浄し、そして無水Na
2SO
4で乾燥させた。その溶媒を減圧中で除去し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=50:1から10:1)により精製して、(S)−4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(42.6g,81%)を黄色油状物として得た。
【0477】
(S)−4−エチリデンピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
Ph
3PEtBr(84g,227mmol)およびKOtBu(76.7g,556mmol)のTHF(1100mL)中の溶液を窒素雰囲気下室温で1時間撹拌し、次いでTHF(350mL)中の(S)−4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(50g,206mmol)を滴下により添加した。この混合物を室温で4時間撹拌した。TLCは、この反応が完了したことを示した。この混合物を水性NH4Clでクエンチし、そして濃縮してTHFを除去し、次いでEtOAcおよび水に溶解させた。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=30:1から5:1)により精製して、(S)−4−エチリデンピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(18.3g,35%)を黄色油状物として得た。
【0478】
(2S)−4−エチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(S)−4−エチリデンピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(50g,196mmol)、Pd/C(5g)のEtOH(500mL)中の混合物を、室温で一晩水素化した。この混合物を濾過し、そして濃縮して、(2S)−4−エチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(9.8g,97%)を無色油状物として得た。
【0479】
(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−エチルピロリジン−2−カルボン酸
(2S)−4−エチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(49.5g,0.19mol)、LiOH(950mL,1M)のMeOH(1500mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは、この反応が完了したことを示した。この混合物を濃縮し、そのpHを1NのHClで2に調整した。この混合物をEAで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−エチルピロリジン−2−カルボン酸(45.5g,97%)を、さらに精製せずに白色固体として得た。
【0480】
(2S)−4−エチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−ベンジル1−tert−ブチル
(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−エチルピロリジン−2−カルボン酸(45.5g,187mmol)、TEA(37.8g,374mmol)のTHF(1L)中の混合物を、BnBr(38.5g,225mmol)に滴下により0℃で添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは、この反応が完了したことを示した。この混合物を濃縮して溶媒を除去した。その残渣をEtOAcと水との間で分配した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、(2S)−4−エチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−ベンジル1−tert−ブチル(46g,74%)を無色油状物として得た。(2S)−4−エチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−ベンジル1−tert−ブチルを、Chiralcel OD 250×50mm i.d.10 μmカラム(移動相:Aはn−ヘキサンを表し、そしてBはエタノールを表す(0.05%IPAm),勾配:A:B=97:3,流量:100ml/分,波長:210および220nm,注入量:1回の注入あたり0.4g)による分取SFCにより分離して、(2S,4S)−4−エチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−ベンジル1−tert−ブチルを得た。
【0481】
(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−エチルピロリジン−2−カルボン酸
(2S,4S)−4−エチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−ベンジル1−tert−ブチル(18g,54.1mmol)、Pd/C(3.6g)のMeOH(1L)中の混合物を、室温で一晩水素化した。TLCは、この反応が完了したことを示した。この混合物をセライトにより濾過した。その濾液を濃縮して、(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−エチルピロリジン−2−カルボン酸(10g,77%)を白色固体として得た。
1H NMR: 400 MHz CDCl
3:δ 9.88 (br, 1H), 4.31−4.19 (m, 1H), 3.82−3.68 (m, 1H), 3.03−2.95 (m, 1H), 2.49−2.39 (m, 1H), 2.12−2.03 (m, 1H), 1.81−1.56 (m, 1H), 1.45 (d, J = 8 Hz, 11H), 0.92 (t, J = 6 Hz, 3H)。
【0482】
中間体11
【0483】
【化124】
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【0484】
rel−(2S,4S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4,5−ジメチルピロリジン−2−カルボン酸
4,5−ジメチル−1H−ピロール−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−エチル(4.016g,15.02mmol)のEtOH(100mL)中の溶液に、酸素担持白金(5%,0.58g)を添加した。このスラリーを水素の雰囲気下(1atm)で3日間撹拌した。このスラリーをセライトで濾過し、そしてMeOHで洗浄した。その濾液を濃縮し、そしてその粗製物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2,5〜10〜20%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、rel−(2S,4S,5S)−4,5−ジメチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−エチルを得た。
【0485】
rel−(2S,4S,5S)−4,5−ジメチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−エチルの、THF(70mL)、MeOH(25mL)、およびH
2O(25mL)の混合物中の溶液に、水酸化リチウム(1.53g,63.7mmol)を添加した。このスラリーを室温で2.5時間、および45℃で2時間撹拌した。この溶液を室温まで冷却し、そしてHCl(水性,1N,70mL)を添加した。その有機物を濃縮し、そして得られた水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、rel−(2S,4S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4,5−ジメチルピロリジン−2−カルボン酸(3.08g,84%)を得た。
【0486】
中間体12
【0487】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
(2S,3aS,6aS)−ヘキサヒドロシクロペンタ[b]ピロール−1,2(2H)−ジカルボン酸2−ベンジル1−tert−ブチル
市販の(2S,3aS,6aS)−オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸ベンジル塩酸塩(4.70g,16.68mmol)の、塩化メチレン(42mL)中の溶液に、ジ炭酸ジ−tert−ブチル(7.28g,33.36mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.82mL,33.36mmol)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.20g,1.67mmol)を添加した。この溶液を空気下で16時間撹拌した。完了したら、この反応物を減圧中で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、そして1NのHClで洗浄した。その水層を酢酸エチルで2回逆抽出し、そして合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中5%〜40%の酢酸エチル)により精製して、(2S,3aS,6aS)−ヘキサヒドロシクロペンタ[b]ピロール−1,2(2H)−ジカルボン酸2−ベンジル1−tert−ブチルを得、これをさらに精製せずに使用した。MS(ESI)m/z 368.47[M+Na]
+。
【0489】
(2S,3aS,6aS)−1−(tert−ブトキシカルボニル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸
撹拌棒および(2S,3aS,6aS)−2−ベンジル1−tert−ブチルヘキサヒドロシクロペンタ[b]ピロール−1,2(2H)−ジカルボキシレート(5.76g,16.68mmol)を入れた250mLの丸底フラスコに、10%の炭素担持パラジウム(1.77g)を添加した。エタノールをこの混合物上に注ぎ、そしてこの反応混合物を排気して水素ガスでフラッシュすることを3回行った。この懸濁物を水素雰囲気下室温で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そして濃縮して、(2S,3aS,6aS)−1−(tert−ブトキシカルボニル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸(4.45g,>99%)を得た。MS(ESI)m/z 256.21[M+H]
+。
【0490】
中間体13
【0491】
【化126】
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【0492】
(2S,3aS,6aS)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸ベンジル
市販の(2S,3aS,6aS)−オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸ベンジル塩酸塩(10.0g,35.489mmol)の塩化メチレン(100mL)中の溶液に、(2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタン酸(10.072g,53.23mmol)、HATU(21.59g,56.78mmol)、およびDIPEA(18.59mL,106.46mmol)を添加した。この反応物を一晩撹拌し、この時点で、これを減圧中で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、そしてHCl(1N)で洗浄した。その水層を酢酸エチルで逆抽出し、そして合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。得られた油状物を少量のクロロホルムで希釈し、そして濾過して、テトラメチル尿素沈殿物を除去した。得られた油状物を順相クロマトグラフィー(ヘキサン中50%の酢酸エチル)により精製して、(2S,3aS,6aS)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸ベンジル(19.53g,収率>99%)を得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS−ESI+ calc’d for C23H33N2O5: 417.23 ; Found: 417.37。
【0493】
(2S,3aS,6aS)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸
撹拌棒および(2S,3aS,6aS)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸ベンジル(19.53g粗製,推定35.49mmol)を入れた250mLの丸底フラスコに、10%炭素担持パラジウム(3.55g)を添加した。エタノールをこの混合物に注ぎ、そしてこの反応混合物を排気して水素ガスでフラッシュすることを3回行った。この懸濁物を水素の雰囲気下室温で3日間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そして濃縮して、(2S,3aS,6aS)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸(13.65g,>99%)を得た。LCMS−ESI+ calc’d for C16H26N2O5: 327.18 ; Found: 327.13。
【0494】
中間体14
【0495】
【化127】
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【0496】
(2S,3aS,6aS)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸
(2S,3aS,6aS)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸を、(2S,3aS,6aS)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸と類似の様式で、(2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタン酸の代わりに(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸を用いて合成した。LCMS−ESI+ calc’d for C15H25N2O5: 313.17 ; Found: 313.12。
【0497】
中間体15
【0498】
【化128】
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【0499】
(2S,5S)−1−((S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)アセチル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸
(2S,5S)−1−((S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)アセチル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を、中間体4と類似の様式で、(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸の代わりに(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸を用いて合成した。1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 5.33 − 5.16 (m, 1H), 4.70 − 4.59 (m, 1H), 4.54 (t, 1H), 4.34 − 4.19 (m, 2H), 4.12 (q, 1H), 3.78 − 3.70 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 2.37 − 2.17 (m, 3H), 2.15 − 2.07 (m, 1H), 2.04 (s, 1H), 1.84 − 1.73 (m, 1H), 1.82 − 1.43 (m, 3H), 1.32 (d, 3H), 1.26 (d, 4H), 1.11 (d, 3H), 0.96 (q, 1H)。 LCMS−ESI+ calc’d for C17H29N2O6: 357.19 ; Found: 357.08。
【0500】
実施例AA
【0501】
【化129】
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【0502】
【化130】
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【0503】
(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸2−(9−ブロモ−8−オキソ−8,9,10,11−テトラヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−3−イル)−2−オキソエチル
9−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(4.00g,8.88mmol)のジクロロメタン(50mL)中のスラリーに、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸(2.80g,9.32mmol)およびK
2CO
3(1.84g,13.31mmol)を添加した。得られたスラリーを室温で18時間撹拌した。この反応物をジクロロメタンで希釈し、そして水性HCl(0.5M)およびブラインで洗浄した。その水層をジクロロメタンで逆抽出し(2回)、そして合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。この粗製生成物を次の反応に直接持ち越した。
【0504】
(2S,5S)−5−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−(3−(2−((2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボニルオキシ)アセチル)−8−オキソ−8,9,10,11−テトラヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−9−イル)
(2S,5S)−2−(9−ブロモ−8−オキソ−8,9,10,11−テトラヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−3−イル)−2−オキソエチル 1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボキシレート(5.95g,8.88mmol)のTHF(60mL)中の溶液に、(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸(3.05g,13.3mmol)およびCs
2CO
3(2.31g,7.09mmol)を添加した。得られた溶液を50℃で18時間加熱した。この溶液を室温まで冷却し、そしてEtOAcで希釈し、そして水性HCl(0.5M)で洗浄した。その水層をEtOAcで逆抽出し(2回)、そして合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。この粗製油状物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2,25%〜100%のEtOAc(5%のMeOH)/ヘキサン)により精製して、(2S,5S)−5−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−(3−(2−((2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボニルオキシ)アセチル)−8−オキソ−8,9,10,11−テトラヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−9−イル)(3.116,2工程にわたり43%)を橙色泡状物として得た。LCMS−ESI+: calc’d for C44H55N3O12: 817.38 (M+); Found: 817.65 (M+)。
【0505】
(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[N−(メトキシカルボニル)−L−イソロイシル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,4,5,11−テトラヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5S)−5−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−(3−(2−((2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボニルオキシ)アセチル)−8−オキソ−8,9,10,11−テトラヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−9−イル)(3.116g,3.57mmol)のトルエン(35mL)中の溶液に、ヘキサメチルジシラザン(hexamethdisilazane)(6.0mL,28.7mmol)、およびプロピオン酸(8.0mL,107.1mmol)を添加した。この溶液を90℃で18時間加熱し、そして室温まで冷却した。この溶液をMeOHで希釈し、そしてNH
4OHと水との1:1の混合物で塩基性にした。このスラリーをジクロロメタンで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。この粗製油状物を次の工程で直接使用した。LCMS−ESI+: calc’d for C44H55N7O6: 777.42 (M+); Found: 778.30 (M+H+)。
【0506】
(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[N−(メトキシカルボニル)−L−イソロイシル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[N−(メトキシカルボニル)−L−イソロイシル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,4,5,11−テトラヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.77g,3.5mmol)のジクロロメタン(25mL)中の溶液に、MnO
2(9.00g,103mmol)を添加した。得られたスラリーを室温で20時間撹拌した。この溶液をジクロロメタンで希釈し、セライトで濾過し、そして濃縮した。この粗製油状物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2,0%〜5%〜10%のEtOAc/MeOH)により精製して、(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[N−(メトキシカルボニル)−L−イソロイシル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.10g,2工程にわたり40%)を褐色泡状物として得た。LCMS−ESI+: calc’d for C44H53N7O6: 775.41 (M+); Found: 776.37 (M+H+)。
【0507】
{(2S,3S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}カルバミン酸メチル
(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[N−(メトキシカルボニル)−L−イソロイシル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.30g,0.39mmol)の、ジクロロメタン(4mL)およびメタノール(0.5mL)の混合物中の溶液に、HCl(ジオキサン中4M,1.45mL,5.80mmol)を添加した。この溶液を40℃で1時間加熱し、そして室温まで冷却した。次いで、この溶液を減圧中で濃縮した。得られた固体をDMF(3mL)に溶解させ、その後、(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸(0.11g,0.46mmol)、HATU(0.18g,0.48mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(0.3mL,1.72mmol)を添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。水性HCl(6M,4滴)を添加し、そしてこの溶液を逆相HPLC(Geminiカラム,10%〜53%のMeCN/H
2O/0.1%のTFA)により精製した。所望の画分を合わせ、そしてその有機物を減圧中で濃縮した。得られた水溶液を飽和NaHCO
3で塩基性にして、白色沈殿物を得た。その固体を濾過し、そして乾燥させて、{(2S,3S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}カルバミン酸メチル(0.082g,23%)を白色粉末として得た。LCMS−ESI+: calc’d for C50H62N8O9: 903.08 (M+); Found: 903.84 (M+H+)。1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.36 − 8.22 (m, 1H), 7.98 − 7.82 (m, 1H), 7.69 − 7.20 (m, 8H), 5.22 − 5.07 (m, 3H), 5.02 (d, 1H), 4.73 − 4.64 (m, 1H), 4.49 (s, 3H), 4.26 − 3.97 (m, 4H), 3.79 (d, 1H), 3.72 (s, 1H), 3.63 − 3.52 (m, 4H), 3.47 − 3.32 (m, 1H), 2.61 − 2.43 (m, 1H), 2.32 − 1.98 (m, 4H), 1.95 − 1.78 (m, 1H), 1.79 − 1.65 (m, 1H), 1.54 (s, 4H), 1.41 (d, 2H), 1.28 − 1.09 (m, 3H), 1.04 (dd, 6H), 0.90 (d, 1H), 0.88 − 0.59 (m, 10H)。
【0508】
実施例AB
【0509】
【化131】
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【0510】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,4S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
実施例AAに従って、(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−カルボン酸を(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに用い、そして(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに用いて、{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,4S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル(0.25g)を得た。LCMS−ESI+: calc’d for C50H62N8O9: 918.46 (M+); Found: 919.97 (M+H+)。1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.39 − 8.11 (m, 1H), 8.09 − 7.40 (m, 5H), 7.28 (s, 2H), 5.27 − 4.91 (m, 5H), 4.49 (s, 3H), 4.34 − 4.14 (m, 2H), 4.14 − 4.00 (m, 3H), 3.80 (s, 1H), 3.59 (s, 2H), 3.57 (s, 3H), 3.54 − 3.39 (m, 3H), 3.31 (s, 3H), 2.68 − 2.46 (m, 2H), 2.45 − 2.30 (m, 1H), 2.31 − 1.93 (m, 5H), 1.94 − 1.81 (m, 1H), 1.50 (d, 2H), 1.46 − 1.25 (m, 4H), 1.10 (dd, 3H), 1.06 − 0.90 (m, 9H), 0.87 (d, 2H)。
【0511】
実施例AC
【0512】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0513】
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−エチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
実施例ABに従って、(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−カルボン酸を(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに用い、そして(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−エチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに用いて、{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−エチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル(0.21g)を得た。LCMS−ESI+: calc’d for C50H62N8O8: 902.47 (M+); Found: 904.14 (M+H+)。1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.33 − 8.04 (m, 1H), 8.01 − 7.68 (m, 1H), 7.68 − 7.37 (m, 14H), 7.32 − 7.17 (m, 1H), 5.22 − 4.95 (m, 3H), 4.50 (s, 6H), 4.31 − 3.92 (m, 5H), 3.80 (s, 1H), 3.58 (d, J = 2.9 Hz, 4H), 3.52 − 3.35 (m, 1H), 2.56 − 2.39 (m, 1H), 2.31 − 2.11 (m, 2H), 2.12 − 1.88 (m, 3H), 1.88 − 1.76 (m, 1H), 1.76 − 1.48 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 1.21 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.12 − 1.02 (m, 4H), 0.99 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 0.93 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 0.87 − 0.74 (m, 5H), 0.70 − 0.45 (m, 1H)。
【0514】
実施例AD
【0515】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[5−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチル
[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[5−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)酢酸を用いて合成した。MS(ESI)m/z 917.62[M+H]
+。
【0517】
[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[5−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチル
[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[5−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチル(0.594g,0.648mmol)の、ジクロロメタン(6.4mL)およびメタノール(1.2mL)の混合物中の溶液に、HCl(ジオキサン中4M,2.4mL,9.72mmol)を添加した。この溶液を40℃で1時間加熱し、そして室温まで冷却した。次いで、この溶液を減圧中で濃縮した。得られた固体をDMF(3mL)に溶解させ、その後、クロロギ酸メチル(0.050mL,0.648mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.14mL,0.78mmol)を添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。LCMSでの監視により完了したら、この溶液を逆相HPLC(Geminiカラム,10%〜45%のMeCN/H
2O/0.1%のTFA)により精製した。所望の画分を凍結乾燥させて、[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[5−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチル(0.057g,10%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.63 (s, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.09 − 7.75 (m, 4H), 7.75 − 7.61 (m, 2H), 7.46 − 7.24 (m, 1H), 5.39 − 5.24 (m, 2H), 5.23 − 5.12 (m, 1H), 4.84 − 4.60 (m, 2H), 4.44 − 4.22 (m, 1H), 4.22 − 4.02 (m, 1H), 3.85 − 3.62 (m, 8H), 3.60 − 3.45 (m, 2H), 2.84 − 2.44 (m, 2H), 2.42 − 2.23 (m, 3H), 2.12 − 1.82 (m, 3H), 1.67 (d, 2H), 1.56 (d, 4H), 1.37 − 1.19 (m, 4H), 1.17 − 1.03 (m, 4H), 0.98 (d, 3H), 0.88 (d, 3H)。MS(ESI)m/z 875.53[M+H]
+。
【0518】
実施例AE
【0519】
【化134】
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【0520】
[(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−{(2S,4S)−4−エチル−2−[5−(2−{(2S,5S)−1−[N−(メトキシカルボニル)−L−バリル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル]カルバミン酸メチル
[(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−{(2S,4S)−4−エチル−2−[5−(2−{(2S,5S)−1−[N−(メトキシカルボニル)−L−バリル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル]カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−エチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに用いて合成した。1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.48 − 8.29 (m, 1H), 8.10 − 7.91 (m, 1H), 7.86 − 7.23 (m, 5H), 5.35 − 5.15 (m, 2H), 5.07 (t, 1H), 4.46 − 4.26 (m, 2H), 4.25 − 4.07 (m, 2H), 3.91 (s, 1H), 3.66 (d, 5H), 3.52 − 3.37 (m, 1H), 2.74 − 2.41 (m, 2H), 2.40 − 1.89 (m, 6H), 1.75 − 1.34 (m, 7H), 1.33 − 0.75 (m, 18H)。MS(ESI)m/z 903.99[M+H]
+。
【0521】
実施例AF
【0522】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0523】
[(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−{(2S,4S)−4−エチル−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[N−(メトキシカルボニル)−L−バリル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル]カルバミン酸メチル
[(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−{(2S,4S)−4−エチル−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[N−(メトキシカルボニル)−L−バリル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル]カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−エチルピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.34 (d, 1H), 7.94 (dd, 1H), 7.88 − 7.60 (m, 3H), 7.59 − 7.28 (m, 2H), 5.25 − 5.11 (m, 3H), 4.54 (s, 1H), 4.39 (t, 1H), 4.27 − 4.12 (m, 2H), 4.12 − 4.02 (m, 1H), 3.62 (d, 4H), 3.48 (s, 3H), 3.13 (s, 3H), 2.68 − 2.45 (m, 1H), 2.38 − 2.19 (m, 2H), 2.19 − 1.83 (m, 4H), 1.70 − 1.53 (m, 2H), 1.46 (d, 2H), 1.44 − 1.28 (m, 3H), 1.28 − 1.13 (m, 1H), 1.10 (d, 3H), 1.07 − 0.87 (m, 12H), 0.85 − 0.77 (m, 1H)。MS(ESI)m/z 903.88[M+H]
+。
【0524】
実施例AG
【0525】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0526】
メチル{(1S)−2−[(2S,5S)−2−エチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−1−[(3R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]エチル}カルバメート
メチル{(1S)−2−[(2S,5S)−2−エチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−1−[(3R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]エチル}カルバメートを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い;(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−エチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−2−((R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)酢酸を用いて、合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.60 (s, 1H), 8.25 − 7.43 (m, 7H), 5.23 (s, 2H), 5.13 (m, 1H), 5.01 − 4.90 (m, 1H), 4.59 (s, 1H), 4.33 (m, 2H), 4.12 − 3.43 (m, 14H), 3.37 (m, 1H), 3.08 (m, 2H), 2.39 − 1.70 (m, 10H), 1.44 (m, 5H), 1.12 (m, 2H), 0.92 (m, 5H), 0.73 − 0.54 (m, 3H) MS(ESI)m/z 875.95[M+H]
+。
【0527】
実施例AH
【0528】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
メチル{(1S)−2−[(2S,5S)−2−エチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−1−[(3S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]エチル}カルバメート
メチル{(1S)−2−[(2S,5S)−2−エチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−1−[(3S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]エチル}カルバメートを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い;(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−エチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−2−((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)酢酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.64 (s, 1H), 8.24 − 7.46 (m, 8H), 5.27 (s, 2H), 5.13 (s, 1H), 4.99 (s, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.12 m, 5H), 3.67 − 3.23 (m, 8H), 3.12 (s, 1H), 2.43 − 2.06 (m, 6H), 2.04 − 1.63 (m, 8H), 1.47 (m, 4H), 1.38 − 1.07 (m, 3H), 0.95 (m, 6H), 0.79 − 0.62 (m, 3H)。MS(ESI)m/z 875.86[M+H]
+。
【0530】
実施例AI
【0531】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
{(1S)−2−[(2S,5S)−2−メチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−1−[(3R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]エチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−2−[(2S,5S)−2−メチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−1−[(3R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]エチル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−2−((R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)酢酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.60 (s, 1H), 8.25 − 7.46 (m, 7H), 5.23 (s, 2H), 5.11 (m, 1H), 4.96 (s, 1H), 4.64 (m, 2H), 4.16 − 3.58 (m, 9H), 3.56 − 3.31 (m, 6H), 3.08 (m, 3H), 2.19 (m, 5H), 1.86 (m, 3H), 1.43 (m, 7H), 1.24 − 0.92 (m, 3H), 0.83 (m, 3H), 0.68 (m, 3H)。MS(ESI)m/z 861.45[M+H]
+。
【0533】
実施例AJ
【0534】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
{(1S)−2−[(2S,5S)−2−メチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−1−[(3S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]エチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−2−[(2S,5S)−2−メチル−5−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノイル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−1−[(3S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]エチル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−2−((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)酢酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.74 − 8.44 (m, 1H), 8.26 −7.31 (m, 9H), 5.25 (s, 2H), 5.19 − 5.04 (m, 1H), 5.04 − 4.87 (m, 1H), 4.77 − 4.48 (m, 1H), 4.44 − 3.73 (m, 2H), 3.66 − 2.95 (m, 4H), 2.29 (s, 8H), 1.83 (s, 7H), 1.46 (m, 12H), 0.85 (m, 5H), 0.72 (m, 3H)。MS(ESI)m/z 861.41[M+H]
+。
【0536】
実施例AK
【0537】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチル
[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い;(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)酢酸を用いて合成した。
【0539】
実施例AL
【0540】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチル
[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチル(316mg,0.34mmol)をEtOH(3mL)に溶解させ、そしてHCl(1mL)を添加した。この反応混合物を60℃で1時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。その粗製残渣をTHF(3mL)およびCH
2Cl
2(3mL)に溶解させ、DIPEA(0.18mL,1.0mmol)およびクロロギ酸メチル(0.0.03mL,0.38mmol)で処理した。1時間後、この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで順番に洗浄した。この有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その粗製残渣を逆相HPLC(Gemini,15%〜45%のACN/H
2O+0.1%のTFA)により精製して、[(2S)−1−{(2S,5S)−2−[9−(2−{(2S,5S)−1−[(2S)−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル]−5−メチルピロリジン−2−イル}−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル]−5−メチルピロリジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル]カルバミン酸メチル(100mg,33%)を得た。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.67 (s, 1H), 8.26 − 7.47 (m, 8H), 5.27 (m, 2H), 5.15 (m, 1H), 5.02 − 4.90 (m, 1H), 4.70 (s, 1H), 4.44 (s, 1H), 4.29 − 3.28 (m, 16H), 2.21 (m, 5H), 1.75 (m, 3H), 1.49 (m, 6H), 1.35 − 1.05 (m, 3H), 1.02 − 0.86 (m, 4H), 0.83 (m, 3H), 0.72 (m, 3H)。MS(ESI)m/z 875.91[M+H]
+。
【0542】
実施例AM
【0543】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0544】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(2S)−2−((2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.64 (s, 1H), 8.29 − 7.49 (m, 7H), 5.26 (s, 2H), 5.15 (m, 1H), 5.07 − 4.91 (m, 1H), 4.61 (m, 2H), 4.17 − 3.29 (m, 16H), 2.43 − 2.02 (m, 8H), 1.83 (s, 2H), 1.47 (m, 5H), 1.36 − 0.76 (m, 12H), 0.71 (m, 3H)。MS(ESI)m/z 889.60[M+H]
+。
【0545】
実施例AN
【0546】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0547】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2R)−2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2R)−2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(2R)−2−((2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.59 (m, 2H), 8.27 − 7.25 (m, 6H), 5.23 (m, 2H), 5.06 − 4.86 (m, 1H), 4.76 − 4.21 (m, 3H), 4.12 − 2.96 (m, 18H), 2.51 − 1.69 (m, 12H), 1.65 − 1.33 (m, 6H), 1.25 − 0.55 (m, 8H), 0.07 (m, 2H)。MS(ESI)m/z 889.69[M+H]
+。
【0548】
実施例AO
【0549】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0550】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い;(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(2S)−2−((2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.60 (s, 2H), 8.25 − 7.37 (m, 8H), 5.22 (s, 2H), 5.11 (s, 1H), 4.95 (s, 1H), 4.67 (s, 1H), 4.52 (m, 2H), 3.56 (m, 15H), 2.25 (m, 8H), 1.80 (s, 2H), 1.44 (m, 6H), 1.26 − 0.54 (m, 12H) MS(ESI)m/z 889.56[M+H]
+。
【0551】
実施例AP
【0552】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2R)−2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2R)−2−[(2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い;(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(2R)−2−((2R,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.60 (m, 1H), 8.24 − 7.41 (m, 8H), 5.23 (m, 2H), 5.10 (m, 2H), 4.65 (s, 2H), 3.73 (m, 14H), 2.33 (m, 11H), 1.84 (s, 3H), 1.54 − 1.30 (m, 5H), 1.29 − 0.61 (m, 11H), 0.48 (s, 1H)。MS(ESI)m/z 890.05[M+H]
+。
【0554】
実施例AQ
【0555】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.63 (s, 1H), 8.24 − 7.44 (m, 8H), 5.25 (s, 2H), 5.14 (s, 1H), 4.99 (s, 1H), 4.67 (m, 2H), 3.96 (m, 5H), 3.48 (m, 12H), 2.44 − 1.75 (m, 9H), 1.48 (m, 6H), 1.30 − 1.10 (m, 3H), 1.01 (m, 3H), 0.85 (m, 4H), 0.75 (m, 3H)。MS(ESI)m/z 889.58[M+H]
+。
【0557】
実施例AR
【0558】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0559】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2R)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2R)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(R)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.64 (m, 1H), 7.67 (m, 7H), 5.36 − 5.12 (m, 2H), 4.99 (s, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.38 (s, 1H), 4.22 (s, 1H), 4.16 − 4.02 (m, 1H), 4.00 − 3.84 (m, 1H), 3.70 − 3.09 (m, 12H), 2.24 (m, 5H), 1.84 (s, 2H), 1.60 (s, 1H), 1.44 (m, 4H), 1.33 − 0.36 (m, 19H)。MS(ESI)m/z 889.76[M+H]
+。
【0560】
実施例AS
【0561】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.65 (s, 1H), 8.23 − 7.44 (m, 8H), 5.26 (s, 2H), 5.15 (s, 1H), 4.99 (s, 1H), 4.66 (m, 2H), 4.24 − 3.82 (m, 4H), 3.75 − 3.20 (m, 12H), 2.42 − 1.72 (m, 10H), 1.47 (m, 5H), 1.30 − 0.96 (m, 6H), 0.95 − 0.62 (m, 8H)。MS(ESI)m/z 889.88[M+H]
+。
【0563】
実施例AT
【0564】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0565】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2R)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2R)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い;(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸の代わりに(R)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.65 (s, 1H), 7.74 (m, 8H), 5.71 − 5.53 (m, 1H), 5.28 (s, 2H), 5.15 (s, 1H), 5.05 (s, 1H), 4.70 (s, 1H), 4.13 (m, 5H), 3.82 − 3.15 (m, 10H), 2.70 − 2.57 (m, 1H), 2.43 − 1.71 (m, 9H), 1.67 − 1.29 (m, 6H), 1.28 − 0.54 (m, 14H)。MS(ESI)m/z 889.53[M+H]
+。
【0566】
実施例AU
【0567】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 12.94 (s, 1H), 12.36 (s, 1H), 11.77 (s, 1H), 8.42 (m, 1H), 8.13 − 7.16 (m, 7H), 5.11 (s, 3H), 4.96 (s, 1H), 4.64 (s, 2H), 3.97 (m, 4H), 3.67 − 3.11 (m, 13H), 2.39 − 1.66 (m, 10H), 1.62 − 1.30 (m, 7H), 1.30 − 0.92 (m, 9H), 0.81 (m, 6H)。MS(ESI)m/z 960.04[M+H]
+。
【0569】
実施例AU−2
【0570】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0571】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
(2S,5S)−5−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−(2−(9−(((2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボニル)オキシ)−8−オキソ−8,9,10,11−テトラヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−3−イル)−2−オキソエチル)1−tert−ブチル
(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸(25.44g,111mmol)のTHF(400mL)中の溶液に、炭酸セシウム(21.7g,66.6mmol)を添加した。この溶液を室温で15分間撹拌し、その後、9−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−8(9H)−オン(19.9g,44.4mmol)を添加した。このスラリーを室温で15分間撹拌し、次いで40℃で16時間加熱した。この反応物を室温まで冷却し、そしてEtOAcで希釈した。この溶液を0.3Mの水性HClで洗浄した。その水層をEtOAcで逆抽出し、そして合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。次いで、その粗製油状物をシリカゲル(260g)のプラグで、40%のEtOAc/ヘキサンを用いて濾過した。その濾液を合わせ、そして濃縮して、(2S,5S)−5−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−(2−(9−(((2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボニル)オキシ)−8−オキソ−8,9,10,11−テトラヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−3−イル)−2−オキソエチル)1−tert−ブチル(33g,100%)を得た。MS(ESI)m/z 647.57[M−Boc]
+。
【0573】
(2S,5S)−2−(5−(2−((2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−イル)−1,4,5,11−テトラヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5S)−1−tert−ブチル5−メチルピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−(2−(9−(((2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボニル)オキシ)−8−オキソ−8,9,10,11−テトラヒドロ−5H−ジベンゾ[c,g]クロメン−3−イル)−2−オキソエチル)(49.3g,66mmol)のトルエン(600mL)およびイソプロパノール(66mL)中の溶液に、酢酸アンモニウム(102g,1323mmol)を添加した。この反応物を90℃で18時間加熱し、そして室温まで冷却した。この反応を水(200mL)の添加によりクエンチし、そして室温で10分間撹拌した。その有機層を単離し、そして水(200mL)で洗浄した。合わせた水層をトルエン/イソプロパノール/メタノールの混合物(10:1:1,60mL)で逆抽出した。合わせた有機層を丸底フラスコに移し、そしてセライト(29g)、メタノール(150mL)、およびブラインと6MのNaOHとの2:1の混合物を添加した。40分間激しく撹拌した後に、このスラリーを濾過し、そしてトルエン/イソプロパノールの9:1の混合物ですすいだ。その有機層を単離し、EtOAcで希釈し、そして水で洗浄した。次いで、その有機層を濃縮し、CH
2Cl
2/ヘキサンの混合物に溶解させ、そして濃縮乾固させた。これにより、(2S,5S)−2−(5−(2−((2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−イル)−1,4,5,11−テトラヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(32.3g,69%)を得た。MS(ESI)m/z 707.30[M+H]
+。
【0574】
(2S,5S)−2−(5−(2−((2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5S)−2−(5−(2−((2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−イル)−1,4,5,11−テトラヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(32.3g,45.7mmol)のCH
2Cl
2(420mL)中の溶液に、二酸化マンガン(120g,1380mmol)を添加した。このスラリーを室温で46時間撹拌した。次いで、この反応物をCH
2Cl
2で希釈し、そしてセライトを添加した。室温で20分間撹拌した後に、このスラリーを濾過し、そしてそのセライトをCH
2Cl
2で洗浄した。その濾液を濃縮して、(2S,5S)−2−(5−(2−((2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(25.1g,78%)を得た。MS(ESI)m/z 705.50[M+H]
+。
【0575】
2−((2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−イル)−9−(2−((2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール
(2S,5S)−2−(5−(2−((2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(25.1g,35.6mmol)のCH
2Cl
2(350mL)中の溶液に、HCl(ジオキサン中6M,180mL,720mmoL)を5分間かけてゆっくりと添加した。この溶液を室温で30分間撹拌し、次いで40℃で1.5時間温めた。得られたスラリーを室温まで冷却し、そして濾過した。次いで、その沈殿物をCH
2Cl
2で洗浄し、そして乾燥させて、2−((2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−イル)−9−(2−((2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾールをその四HCl塩(21.2g,92%)として得た。MS(ESI)m/z 505.18[M+H]
+。
【0576】
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI.HCl,11.7g,61mmol)のDMF(180mL)中の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(8.2g,61mmol)を添加した。このスラリーを均質になるまで撹拌し、そして2℃まで冷却した。(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−((メトキシカルボニル)アミノ)酢酸(15.0g,61.2mmol)を添加し、そして1℃で1時間撹拌した。次いで、2−((2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−イル)−9−(2−((2S,5S)−5−メチルピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール四HCl塩(15.6g,27.1mmol)およびn−メチルモルホリン(17.8mL,162.6mmol)を添加した。得られた混合物を室温で22時間撹拌した。次いで、この反応物をEtOAcで希釈し、そしてNH
4Cl(2×500mL)、水性重炭酸塩(2×300mL)、およびブライン(300mL)で洗浄した。その水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製物質を、シリカゲルのプラグに通して、3%から8%のMeOH/CH
2Cl
2を用いて精製して、{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル(20.5g,79%)を得た。MS(ESI)m/z 959.87[M+H]
+。
【0577】
実施例AV
【0578】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0579】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,4S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,4S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.63 (d, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.11 − 7.76 (m, 4H), 7.72 − 7.57 (m, 1H), 5.44 − 5.26 (m, 2H), 5.23 − 5.11 (m, 1H), 5.00 − 4.71 (m, 5H), 4.47 (t, 1H), 4.16 (dt, 3H), 3.81 − 3.62 (m, 5H), 3.53 (t, 1H), 2.83 − 2.67 (m, 1H), 2.53 (dd, 2H), 2.33 (dd, 2H), 2.04 (dd, 4H), 1.54 (dd, 2H), 1.52 − 1.38 (m, 3H), 1.28 (d, 3H), 1.20 (s, 1H), 1.15 (s, 2H), 1.11 − 0.95 (m, 6H), 0.87 (t, 2H)。LCMS−ESI+ calc’d for C49H61N8O8 : 890.05 ; Found: 889.23。
【0580】
実施例AW
【0581】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}ピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}ピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.65 (s, 1H), 8.21 (d, 1H), 8.08 − 7.96 (m, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.75 − 7.59 (m, 2H), 5.45 − 5.38 (m, 1H), 5.33 (s, 1H), 5.23 − 5.11 (m, 1H), 4.35 − 4.06 (m, 4H), 4.01 − 3.92 (m, 1H), 3.82 − 3.44 (m, 7H), 2.75 − 2.48 (m, 3H), 2.46 − 2.09 (m, 6H), 2.07 − 1.91 (m, 2H), 1.56 (d, 3H), 1.49 − 1.36 (m, 2H), 1.32 − 1.21 (m, 2H), 1.15 (d, 3H), 1.10 − 0.93 (m, 6H), 0.88 (d, 2H)。LCMS−ESI+ calc’d for C48H59N8O8 : 875.45 ; Found: 875.29。
【0583】
実施例AX
【0584】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0585】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,3aS,6aS)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,3aS,6aS)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,3aS,6aS)−1−(tert−ブトキシカルボニル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸を用いて合成した。1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.66 (s, 1H), 8.21 (d, 1H), 8.12 − 7.97 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 7.91 − 7.78 (m, 1H), 7.74 − 7.62 (m, 2H), 5.81 − 5.71 (m, 1H), 5.39 − 5.26 (m, 3H), 5.23 − 5.11 (m, 1H), 4.84 − 4.76 (m, 2H), 4.25 (d, 1H), 4.21 − 4.06 (m, 2H), 3.81 (s, 1H), 3.74 (s, 1H), 3.67 (d, 4H), 3.63 − 3.52 (m, 1H), 3.16 − 3.04 (m, 1H), 2.76 − 2.64 (m, 1H), 2.61 − 2.48 (m, 1H), 2.44 − 2.29 (m, 3H), 2.23 (q, 2H), 2.18 − 2.08 (m, 2H), 2.07 − 1.85 (m, 4H), 1.84 − 1.66 (m, 2H), 1.57 (d, 3H), 1.49 − 1.36 (m, 2H), 1.29 (t, 1H), 1.27 − 1.18 (m, 1H), 1.15 (d, 3H), 1.12 − 1.01 (m, 4H), 0.98 (d, 3H), 0.88 (d, 2H)。LCMS−ESI+ calc’d for C51H63N8O8 : 915.48 ; Found: 915.29。
【0586】
実施例AY
【0587】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
{(2S)−1−[(2S,3aS,6aS)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[b]ピロール−1(2H)−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,3aS,6aS)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[b]ピロール−1(2H)−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,3aS,6aS)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸を用いて合成した。1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.66 (s, 1H), 8.29 − 8.18 (m, 1H), 8.10 − 8.03 (m, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.84 (d, 1H), 7.73 − 7.64 (m, 1H), 5.32 (d, 2H), 5.24 − 5.13 (m, 1H), 4.18 (dd, 2H), 3.86 − 3.72 (m, 2H), 3.67 (d, 3H), 3.52 (d, 1H), 3.11 − 2.97 (m, 1H), 2.72 − 2.57 (m, 2H), 2.54 − 2.21 (m, 3H), 2.20 − 1.80 (m, 7H), 1.79 − 1.70 (m, 1H), 1.65 (d, 2H), 1.61 − 1.52 (m, 1H), 1.50 − 1.36 (m, 1H), 1.36 − 1.23 (m, 2H), 1.14 (d, 3H), 1.10 − 1.02 (m, 1H), 1.02 − 0.88 (m, 6H)。LCMS−ESI+ calc’d for C51H63N8O8 : 915.48 ; Found: 915.379。
【0589】
実施例AZ、BA、BB、BC
【0590】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0591】
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,3S,5S)−5−(5−{2−[(2S,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4,5−ジメチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−2,3−ジメチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2R,3R,5R)−5−(9−{2−[(2S,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4,5−ジメチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−2,3−ジメチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2R,3R,5R)−5−(5−{2−[(2S,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4,5−ジメチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−2,3−ジメチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2R,3R,5R)−5−(5−{2−[(2R,4R,5R)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4,5−ジメチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−2,3−ジメチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
実施例AAに従って、rel−(2S,4S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4,5−ジメチルピロリジン−2−カルボン酸を(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸および(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに用い、そして2当量の(S)−2−((2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(メトキシカルボニルアミノ)酢酸を使用して、4つのジアステレオマーの混合物を得た。これらのジアステレオマーを、逆相HPLC(Geminiカラム,10%〜45%のMeCN/H2O/0.1%のTFA)により分離した。
【0592】
実施例AZ。{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,3S,5S)−5−(5−{2−[(2S,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4,5−ジメチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−2,3−ジメチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル。RT=3.757分(Geminiカラム,8分間にわたり2%〜95%のMeCN/H2O/0.1%のTFA)。LCMS−ESI+: calc’d for C55H70N8O9: 986.53 (M+); Found: 987.88 (M+H+)。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.25 (s, 1H), 7.96 − 7.78 (m, 1H), 7.76 − 7.34 (m, 8H), 7.27 (s, 1H), 5.22 − 5.06 (m, 4H), 5.00 (t, 1H), 4.65 − 4.44 (m, 2H), 4.17 − 3.95 (m, 4H), 3.57 (s, 6H), 3.55 − 3.46 (m, 1H), 3.45 − 3.33 (m, 1H), 2.50 − 1.97 (m, 9H), 1.55 (t, 2H), 1.41 (d, 3H), 1.37 − 1.26 (m, 5H), 1.24 − 1.13 (m, 1H), 1.13 − 1.01 (m, 12H), 1.01 − 0.93 (m, 1H), 0.86 (d, 3H), 0.83 − 0.74 (m, 5H)。
【0593】
実施例BA。{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2R,3R,5R)−5−(9−{2−[(2S,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4,5−ジメチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−2,3−ジメチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル。RT=3.899分(Geminiカラム,8分間にわたり2%〜95%のMeCN/H2O/0.1%のTFA)。LCMS−ESI+: calc’d for C55H70N8O9: 986.53 (M+); Found: 987.95 (M+H+)。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.43 − 8.28 (m, 1H), 8.05 − 7.88 (m, 1H), 7.88 − 7.42 (m, 6H), 7.39 − 7.25 (m, 1H), 5.31 − 5.01 (m, 4H), 4.70 − 4.55 (m, 1H), 4.46 − 4.18 (m, 2H), 4.18 − 4.05 (m, 2H), 4.04 − 3.94 (m, 0H), 3.85 − 3.71 (m, 1H), 3.65 (s, 5H), 3.52 − 3.38 (m, 1H), 2.63 − 1.98 (m, 9H), 1.75 − 1.50 (m, 3H), 1.47 (d, 3H), 1.44 − 1.21 (m, 6H), 1.18 − 0.99 (m, 16H), 0.96 − 0.87 (m, 4H), 0.87 − 0.82 (m, 3H), 0.65 (d, J = 6.1 Hz, 1H)。
【0594】
実施例BB。{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2R,3R,5R)−5−(5−{2−[(2S,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4,5−ジメチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−2,3−ジメチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル。RT=3.940分(Geminiカラム,8分間にわたり2%〜95%のMeCN/H2O/0.1%のTFA)。LCMS−ESI+: calc’d for C55H70N8O9: 986.53 (M+); Found: 987.86 (M+H+)。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.23 − 8.03 (m, 1H), 7.79 − 7.64 (m, 2H), 7.59 − 7.20 (m, 6H), 7.15 − 7.02 (m, 1H), 5.04 − 4.87 (m, 3H), 4.83 (t, 1H), 4.43 − 4.27 (m, 1H), 4.27 − 3.76 (m, 5H), 3.63 − 3.46 (m, 3H), 3.45 − 3.36 (m, 5H), 2.55 − 1.68 (m, 10H), 1.56 − 1.27 (m, 3H), 1.23 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 1.20 − 1.11 (m, 5H), 1.08 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 1.04 − 0.73 (m, 18H), 0.73 − 0.51 (m, 5H), 0.01 (d, J = 6.0 Hz, 1H)。
【0595】
実施例BC。{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2R,3R,5R)−5−(5−{2−[(2R,4R,5R)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4,5−ジメチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−2,3−ジメチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル。RT=4.076分(Geminiカラム,8分間にわたり2%〜95%のMeCN/H2O/0.1%のTFA)。LCMS−ESI+: calc’d for C55H70N8O9: 986.53 (M+); Found: 987.91 (M+H+)。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.22 − 8.08 (m, 1H), 7.81 − 7.67 (m, 1H), 7.65 − 7.17 (m, 5H), 7.10 (s, 1H), 5.19 − 5.05 (m, 1H), 5.04 − 4.80 (m, 3H), 4.30 − 3.90 (m, 6H), 3.63 − 3.46 (m, 4H), 3.40 (s, 5H), 2.55 − 1.60 (m, 10H), 1.55 − 1.25 (m, 4H), 1.21 − 0.95 (m, 12H), 0.95 − 0.74 (m, 14H), 0.56 (d, 2H), 0.49 − 0.34 (m, 1H), 0.05 −0.04 (m, 1H)。
【0596】
実施例BD
【0597】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,4S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4−メトキシメチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,4S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4−メトキシメチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.71 (s, 1H), 8.18 (m, 1H), 7.95 (m, 4H), 7.80 − 7.54 (m, 3H), 7.45 (m, 1H), 5.34 − 5.14 (m, 3H), 5.05 − 4.92 (m, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.35 − 3.03 (m, 13H), 2.66 (s, 2H), 2.50 (m, 2H), 2.39 − 1.72 (m, 9H), 1.55 − 0.67 (m, 28H)。MS(ESI)m/z 989.41[M+H]
+。
【0599】
実施例BE
【0600】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0601】
メチル{(2S,3S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,4,5,11−テトラヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}カルバメート
メチル{(2S,3S)−1−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,4,5,11−テトラヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}カルバメートを、実施例AAと類似の様式で、MnO
2での酸化を省略して合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 7.84 (m, 4H), 7.62 (m, 2H), 7.53 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.15 (s, 2H), 5.02 − 4.88 (m, 2H), 4.62 (s, 2H), 4.14 − 3.24 (m, 16H), 3.06 (s, 2H), 2.88 (s, 2H), 2.21 (m, 8H), 1.82 (s, 2H), 1.67 (s, 1H), 1.44 (m, 8H), 1.30 − 0.95 (m, 8H), 0.91 (m, 3H), 0.78 (m, 5H), 0.64 (m, 3H)。MS(ESI)m/z 905.78[M+H]
+。
【0602】
実施例BF
【0603】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,4,5,11−テトラヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,4,5,11−テトラヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そしてMnO
2での酸化を省略して合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.05 − 7.75 (m, 4H), 7.73 − 7.47 (m, 3H), 7.31 (m, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.96 (m, 2H), 4.61 (s, 2H), 4.15 − 3.15 (m, 18H), 3.06 (s, 2H), 2.99 − 2.75 (m, 3H), 2.17 (m, 8H), 1.82 (m, 2H), 1.53 − 1.32 (m, 6H), 1.30 − 1.17 (m, 2H), 1.14 − 0.87 (m, 11H), 0.85 − 0.69 (m, 2H)。MS(ESI)m/z 961.54[M+H]
+。
【0605】
実施例BG
【0606】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
メチル{(2S,3S)−1−[(2S,3aS,6aS)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[b]ピロール−1(2H)−イル]−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}カルバメート
メチル{(2S,3S)−1−[(2S,3aS,6aS)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[b]ピロール−1(2H)−イル]−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}カルバメートを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,3aS,6aS)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.62 (s, 1H), 8.18 (s, 2H), 7.90 − 7.64 (m, 3H), 7.63 − 7.39 (m, 2H), 5.24 (s, 2H), 5.13 (s, 1H), 5.02 (s, 1H), 4.69 (s, 2H), 4.13 − 3.85 (m, 3H), 3.47 (m, 10H), 2.87 (s, 2H), 2.42 (m, 2H), 2.10 (s, 5H), 1.75 (m, 5H), 1.51 (m, 7H), 1.31 − 0.94 (m, 7H), 0.92 − 0.64 (m, 9H)。MS(ESI)m/z 929.46[M+H]
+。
【0608】
実施例BH
【0609】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,4S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,4S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, cdcl
3) δ 8.69 (s, 1H), 8.28 − 8.09 (m, 2H), 8.00 − 7.75 (m, 3H), 7.62 m, 2H), 7.50 (m, 1H), 5.27 (s, 2H), 5.14 (, 1H), 4.73 (s, 1H), 4.33 − 3.25 (m, 20H), 2.66 (s, 1H), 2.58 − 2.28 (m, 8H), 2.25 − 1.79 (m, 4H), 1.65 − 0.66 (m, 21H)。MS(ESI)m/z 989.65[M+H]
+。
【0611】
実施例BI
【0612】
【化163】
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【0613】
{(2S)−1−[(2S,3aS,6aS)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[b]ピロール−1(2H)−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,3aS,6aS)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[b]ピロール−1(2H)−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,3aS,6aS)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3 メチルブタノイル)オクタヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.67 (s, 1H), 7.72 (m, 8H), 5.33 − 5.17 (m, 3H), 5.00 (m, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.17 − 3.86 (m, 5H), 3.49 (m, 10H), 2.89 (s, 1H), 2.56 − 1.70 (m, 7H), 1.47 (m, 6H), 1.30 − 0.97 (m, 6H), 0.90 (s, 4H), 0.81 (m, 8H)。MS(ESI)m/z 915.37[M+H]
+。
【0614】
実施例BJ
【0615】
【化164】
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【0616】
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}ピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}ピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.67 (s, 1H), 8.19 (m, 1H), 8.03 (m, 2H), 7.91 − 7.68 (m, 3H), 7.68 − 7.38 (m, 3H), 5.26 (s, 2H), 5.14 (m, 2H), 4.70 (s, 1H), 4.20 − 3.23 (m, 14H), 2.37 (s, 2H), 2.22 − 1.71 (m, 6H), 1.49 (m, 3H), 1.41 − 0.97 (m, 7H), 0.97 − 0.78 (m, 8H), 0.72 (m, 3H)。MS(ESI)m/z 875.30[M+H]
+。
【0617】
実施例BK
【0618】
【化165】
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【0619】
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S)−2−(5−{2−[(2S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}ピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S)−2−(5−{2−[(2S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}ピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.69 (s, 1H), 8.19 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.86 (m, 3H), 7.73 (s, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 5.26 (s, 3H), 5.10 (m, 1H), 4.12 − 3.24 (m, 18H), 2.37 (s, 2H), 2.31 − 1.89 (m, 8H), 1.31 (m, 6H), 1.06 (m, 7H), 0.96 − 0.76 (m, 8H)。MS(ESI)m/z 931.86[M+H]
+。
【0620】
実施例BL
【0621】
【化166】
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【0622】
{(2S,3S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}カルバミン酸メチル
{(2S,3S)−1−[(2S,5S)−2−(9−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1H−イミダゾール−5−イル}−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}カルバミン酸メチルを、実施例AAと類似の様式で、(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用い、そして(2S,5S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2S,5S)−1−((2S,3S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンタノイル)−5−メチルピロリジン−2−カルボン酸を用いて合成した。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.66 (s, 1H), 8.18 (m, 1H), 8.12 − 7.71 (m, 5H), 7.58 (m, 2H), 5.27 (s, 2H), 5.15 (m, 1H), 5.06 − 4.93 (m, 1H), 4.67 (m, 2H), 4.22 − 3.29 (m, 11H), 2.23 (m, 7H), 1.83 (s, 2H), 1.65 (s, 1H), 1.47 (m, 8H), 1.29 − 0.98 (m, 7H), 0.95 − 0.70 (m, 8H), 0.66 (m, 3H)。MS(ESI)m/z 903.87[M+H]
+。
【0623】
実施例BM
【0624】
【化167】
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【0625】
{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(エトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸エチル
ヨードトリメチルシラン(1.14ml,8.03mmol)を、{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(メトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸メチル(770mg,0.8mmol)のジクロロメタン(10ml)中の溶液に添加し、次いでこの混合物を3時間還流する。室温まで冷却した後に、この混合物を濃縮し;酢酸エチルに溶解させ、そして2×7mlの1N塩酸溶液で抽出した。その水相を合わせ、冷却し、次いで5Nの水酸化ナトリウムの添加により塩基性にする。この塩基性の水相を酢酸エチル(3×10ml)で抽出する。その有機相を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮し、その生成物667mg(98.5%)を水(7ml)中の水酸化ナトリウム(66.25mg,1.66mmol)で処理した。この混合物を氷浴中で冷却し、そしてクロロギ酸エチル(0.16ml,1.66mmol)を添加し、この反応混合物を0℃で30分間撹拌し、2×10mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を逆相HPLC(Geminiカラム,10%〜46%のMeCN/H
2O/0.1%のTFA)により精製した。所望の画分を合わせ、凍結乾燥させて、{(1S)−1−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(2S,5S)−2−(5−{2−[(2S,5S)−1−{(2S)−2−[(2R,6R)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(エトキシカルボニル)アミノ]アセチル}−5−メチルピロリジン−2−イル]−1,11−ジヒドロイソクロメノ[4’,3’:6,7]ナフト[1,2−d]イミダゾール−9−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}カルバミン酸エチルを得た。
1H NMR (400 MHz, dmso) δ 8.62 (s, 1H), 8.26 − 7.33 (m, 9H), 5.24 (s, 2H), 5.13 (s, 1H), 4.98 (s, 1H), 4.80 − 4.55 (m, 2H), 4.30 − 3.23 (m, 9H), 2.19 (m, 9H), 1.83 (s, 2H), 1.48 (m, 10H), 1.32 − 0.69 (m, 24H)。MS(ESI)m/z 987.89[M+H]
+。
【0626】
生物学的アッセイ
レプリコン潜在能力に対する血清タンパク質の影響:ヒト血清アルブミン(40mg/mL)またはα−酸性糖タンパク質(1mg/mL)の生理学的濃度を補充した通常の細胞培養倍地(DMEM+10%FBS)において、レプリコンアッセイを行う。ヒト血清タンパク質の存在下でのEC
50を、通常の培地におけるEC
50と比較して、潜在能力における倍数シフトを決定する。
【0627】
MT−4細胞の細胞傷害性:MT4細胞を、5日間の期間にわたり、化合物の連続希釈物で処理する。処置期間の終わりに、細胞の生存率を、Promega CellTiter−Gloアッセイを用いて測定し、そして、非線形回帰を実施して、CC
50を計算する。
【0628】
EC
50において細胞と結合する化合物の濃度:Huh−luc培養物を、EC
50に等しい濃度の化合物と共にインキュベートする。複数の時点(0〜72時間)において、細胞を、冷たい培地で2回洗浄し、そして、85%アセトニトリルで抽出する;各時点における培地のサンプルもまた抽出する。細胞および培地の抽出物をLC/MS/MSにより分析して、各画分における化合物のモル濃度を決定する。代表的な本開示の化合物は活性を示している。
【0629】
溶解度および安定性:溶解度を、10mM DMSOストック溶液のアリコートをとり、合計1%のDMSO濃度を有する試験培地溶液(PBS、pH7.4および0.1N HCl、pH1.5)中100μMの最終濃度に化合物を調製することにより決定する。試験培地溶液を振盪させながら室温にて1時間インキュベートする。次いで、これらの溶液を遠心分離し、そして回収した上清を、HPLC/UVでアッセイする。溶解度は、同じ濃度のDMSO中で検出される量に比して、規定された(defined)試験溶液中で検出される化合物の量を比較することによって計算する。37℃におけるPBSとの1時間のインキュベーション後の化合物の安定性もまた決定する。
【0630】
冷凍保存したヒト、イヌおよびラットの肝細胞における安定性:各化合物を、37℃にて、肝細胞懸濁物(1ウェルあたり100μl、80,000細胞)中で1時間までインキュベートする。冷凍保存した肝細胞を、無血清インキュベーション培地において元に戻す。検索物を96ウェルプレートに移す(50μL/ウェル)。化合物を、インキュベーション培地中2μMに希釈し、次いで、肝細胞懸濁物に加えてインキュベーションを開始する。サンプルを、インキュベーションの開始から0分後、10分後、30分後および60分後にとり、そして、90%アセトニトリル/10%水中の0.3%ギ酸から成る混合物を用いて反応をクエンチする。各サンプルにおける化合物の濃度を、LC/MS/MSを用いて分析する。肝細胞懸濁物における化合物の消失半減期を、濃度−時間のデータを単相性指数方程式に当てはめることによって決定する。また、データを、固有肝クリアランスおよび/または合計肝クリアランスを表すようにスケールアップする。
【0631】
ヒト、イヌおよびラットからの肝S9画分における安定性:各化合物を、S9懸濁物(500μl、3mgタンパク質/mL)中、37℃にて1時間までインキュベートする(n=3)。このS9懸濁物に化合物を添加してインキュベーションを開始する。インキュベーションの開始から0分後、10分後、30分後および60分後にサンプルを取る。各サンプル中の化合物の濃度を、LC/MS/MSを用いて分析する。S9懸濁物における化合物の消失半減期を、濃度−時間のデータを単相性指数方程式に当てはめることにより決定する。
【0632】
Caco−2の透過性:化合物を請負サービス(Absorption Systems,Exton,PA)によりアッセイする。化合物は、盲検の様式で請負業者に提供する。前向き(AからB)および逆向き(BからA)の両方の透過性を測定する。Caco−2単層を、12ウェルのCostar TRANSWELL(登録商標)プレート内のコラーゲンコーティングした細孔性ポリカーボネート膜上にコンフルエントになるまで増殖させる。化合物を、前向きの透過性(AからB)については頂部側に与え、そして、逆向きの透過性(BからA)については側底部側に与える。細胞を、加湿したインキュベータ内で5% CO
2、37℃にてインキュベートする。インキュベーションの開始時、そして、インキュベーションから1時間後および2時間後に、200μLのアリコートを受容チャンバから取り、新しいアッセイバッファーと置き換える。各サンプル中の化合物の濃度をLC/MS/MSで決定する。見かけ上の透過性Pappを計算する。
【0633】
血漿タンパク質の結合:血漿タンパク質の結合を、平衡透析により測定する。各化合物を2μMの最終濃度にてブランクの血漿内にスパイクする。スパイクした血漿およびリン酸緩衝液を組み立てられた透析セルの逆の側に入れ、次いで、37℃の水浴内でゆっくりと回転させる。インキュベーションの終了時に、血漿およびリン酸緩衝液中の化合物の濃度を決定する。非結合の割合は、以下の式:
【0634】
【数1】
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【0635】
を用いて計算する:
上記式において、C
fおよびC
bはそれぞれ、透析後バッファーおよび血漿の濃度として決定された遊離物および結合物の濃度である。
【0636】
CYP450のプロファイリング:各化合物を、NADPHの存在下および非存在下で、CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4、CYP2D6およびCYP2C19を含む5種のヒトCYP450酵素の各々とともにインキュベートする。インキュベーションの開始時と、インキュベーションの開始から5分後、15分後、30分後、45分後および60分後に、インキュベーション混合物から連続サンプルを採取する。インキュベーション混合物中の化合物の濃度をLC/MS/MSにより決定する。各時点でインキュベーション後に残っている化合物の割合を、インキュベーションの開始時のサンプリングと比較することによって計算する。
【0637】
ラット、イヌ、サルおよびヒトの血漿における安定性:化合物を、37℃にて血漿(ラット、イヌ、サルまたはヒト)中で2時間までインキュベートする。化合物は、1μg/mLおよび10μg/mLの最終濃度で血漿に加える。化合物の添加から0分後、5分後、15分後、30分後、60分後および120分後にアリコートを取る。各時点における化合物および主要な代謝産物の濃度をLC/MS/MSにより測定する。
【0638】
細胞ベースの抗HCV活性の評価:抗ウイルス効果(EC
50)を、Renillaルシフェラーゼ(RLuc)ベースのHCVレプリコンレポーターアッセイを用いて決定した。遺伝子型1および2a JFH−1についてこのアッセイを行うために、安定なHCV 1a RLucレプリコン細胞(RLucレポーターをコードする2シストロン性遺伝子型1a H77レプリコンを有する)、安定なHCV 1b RLucレプリコン細胞(RLucレポーターをコードする2シストロン性遺伝子型1b Conlレプリコンを有する)または安定なHCV 2a JFH−1 Rlucレプリコン細胞(RLucレポーターをコードする2シストロン性遺伝子型2a JFH−1レプリコンを有する;NS5AにL31が存在している)を、EC
50アッセイのための384ウェルプレートに分配した。遺伝子型2a(NS5AにM31が存在している)または2bについてのアッセイを行うために、RLuc−Neoレポーターと、それぞれ、遺伝子型2a J6系統NS5A遺伝子または遺伝子型2b MD2b−1系統NS5A遺伝子のいずれかともにM31が存在している)をコードするNS5Aキメラ遺伝子型2a JFH−1レプリコンを、Huh−Lunet細胞に一過性トランスフェクトしたか(t)、または安定に複製するレプリコン細胞(s)が提供されると確立したかのいずれかを行った。いずれかの細胞を、EC
50アッセイのために384ウェルプレートに分配した。遺伝子型3および4についてのアッセイを行うために、Pi−RLucレポーターと、それぞれ、遺伝子型3a S52系統NS5A遺伝子または遺伝子型4a ED43系統NS5A遺伝子のいずれかをコードするNS5Aキメラ遺伝子型1b Con1レプリコンをHuh−Lunet細胞に一過性トランスフェクトし(t)、これらをその後、384ウェルプレートに分配した。化合物を、10mMの濃度にてDMSO中に溶解させ、そして、手動で、または、自動ピペッティング装置を用いてDMSO中で希釈した。連続3倍希釈した化合物を細胞培養培地と手動で混合し、播種した細胞に加えたか、または自動器具を使用して細胞に直接加えたかのいずれかにした。DMSOをネガティブ(溶媒;阻害なし)コントロールとして用い、そして、プロテアーゼ阻害剤ITMN−191をポジティブコントロールとして>100×EC
50の濃度で含めた。72時間後、細胞を溶解させ、Renillaルシフェラーゼ活性を製造業者(Promega−Madison,WI)によって推奨されるとおりに定量した。非線形回帰を実施して、EC
50値を計算した。
【0639】
耐性変異に対する抗ウイルス効力(EC
50)を決定するために、遺伝子型1a NS5AにおけるM28T、Q30R、Q30H、Q30E、L31M、Y93C、Y93H、およびY93Nと、遺伝子型1b NS5AにおけるY93HおよびL31V/Y93Hと、遺伝子型3a NS5AにおけるY93Hを含む耐性変異を、部位特異的変異誘発によって、1a Pi−Rlucまたは1b Pi−Rlucレプリコンのいずれかに個別に導入した。各耐性変異のレプリコンRNAを、Huh−7由来のcured−51細胞に一過性トランスフェクトし、抗ウイルス効力を、上記のようにして、これらのトランスフェクトした細胞上で決定した。
【0640】
SDラットにおけるIVおよびPOでの単回用量薬物動態研究:選択された化合物の薬物動態学を、雄性Sprague−Dawley(SD)ラット(250g〜300g)において特徴付けた。この研究において、ナイーブな純血種のSDラットの2つの群(1群あたりN=3、一晩絶食させた)に、選択された化合物を、頚静脈を介する静脈内(IV)注入(1mg/kgを30分間)としてか、または経口栄養(2mg/kg)によってかのいずれかで、与えた。静脈内(IV)投薬ビヒクルは、5%のエタノール、35%のポリエチレングリコール400(PEG 400)および60%の水(pH2.0)であった。経口投薬ビヒクルは、5%のエタノール、55%のPEG 400および40%のクエン酸緩衝液(pH2.2)であった。
【0641】
連続的な血液サンプル(それぞれおよそ0.3mL)を、頚静脈または他の適切な静脈から、特定の時点で収集した。IV注入群について、血液サンプルを、投薬前、ならびに注入の開始後0.25時間、0.48時間、0.58時間、0.75時間、1.5時間、3時間、6時間、8時間、12時間および24時間に収集した。経口群について、血液サンプルを、投薬前、ならびに投薬後0.25時間、0.50時間、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、12時間および24時間に収集した。血液サンプルを、抗凝固剤としてEDTA−K
3を含むVacutainer
TMチューブに収集し、そしておよそ4℃で遠心分離して、血漿を得た。これらの血漿サンプルを、LC/MS/MSにより分析するまで−20oCで貯蔵した。
【0642】
タンデム質量分析と合わせた高速液体クロマトグラフィー(LC/MS/MS)を利用する生物分析法を、ラット血漿中の選択された化合物の分析のために開発した。検出を、選択された反応モニタリング(SRM)を使用して実施した。前駆体(M+H)
+種を表すイオンを四重極1(Q1)において選択し、そして衝突セル(Q2)内でアルゴンガスと衝突させて、特定の生成物イオンを生成させ、これを引き続いて、四重極3(Q3)によってモニタリングした。標準曲線および精度管理サンプルを雄性ラット血漿中で調製し、そして試験サンプルと同じ方法で処理して、定量データを作成した。
【0643】
薬物動態学的パラメータを、非区画薬物動態学分析(Phoenix WinNonlin,version 6.3)を使用して作成した。定量の下限(LLOQ)未満の値を、投薬前の場合0の値に割り当て、そしてその後、紛失として処理した。曲線下面積(AUC)を、線形台形則を使用して計算した。経口バイオアベイラビリティ(%F)を、化合物および/または経口投与後に結晶中で産生された代謝産物の曲線下面積(AUC)の、静脈内投与後に得られたものとの比較によって決定した。
【0644】
本明細書中に記載されるような化合物についての、上に記載されたアッセイにおいて得られたデータを、表1に示す。
【0645】
本開示の化合物は、以下に列挙される比較例と比較される場合に、改善されたバイオアベイラビリティならびに/または特定のHCV遺伝子型および/もしくはその耐性変異体に対する活性を示す。以下の表2Aおよび2Bに示される比較例(化合物1〜14)を、本明細書中に記載された合成プロトコルに従って、適切な出発物質を使用して、調製した。
【0646】
【表1-1】
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【0647】
【表1-2】
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【0648】
【表2A-1】
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【0649】
【表2A-2】
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【0650】
【表2A-3】
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【0651】
【表2B-1】
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【0652】
【表2B-2】
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【0653】
【表2B-3】
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