特許第6333852号(P6333852)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6333852調節可能なライおよびロフトを備えたゴルフクラブ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6333852
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】調節可能なライおよびロフトを備えたゴルフクラブ
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/02 20150101AFI20180521BHJP
   A63B 53/06 20150101ALI20180521BHJP
   A63B 53/04 20150101ALI20180521BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20180521BHJP
【FI】
   A63B53/02
   A63B53/06 Z
   A63B53/04 H
   A63B102:32
【請求項の数】8
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-550764(P2015-550764)
(86)(22)【出願日】2013年12月26日
(65)【公表番号】特表2016-501684(P2016-501684A)
(43)【公表日】2016年1月21日
(86)【国際出願番号】US2013077796
(87)【国際公開番号】WO2014105947
(87)【国際公開日】20140703
【審査請求日】2016年12月20日
(31)【優先権主張番号】61/746,815
(32)【優先日】2012年12月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/788,485
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591086452
【氏名又は名称】カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ クリス エル.
(72)【発明者】
【氏名】ファイフェ ジョン ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリクソン エリック エム.
【審査官】 藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−029498(JP,A)
【文献】 特開2011−087801(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0034996(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3099693(JP,U)
【文献】 特開2001−046557(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0009207(US,A1)
【文献】 米国特許第02027452(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/00−53/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上レール部、ソール部、および、前記上レール部と前記ソール部との間で延在する凹所部分を有する本体と、
前記本体に回転可能に連結するように構成された第1の端部と、シャフトを受け入れるように構成された第2の端部と、を備えるホーゼルと、
前記本体が、前記ホーゼルの前記第1の端部を受け入れるように構成されたスロットを備え、
前記ホーゼルが、前記スロットにおいて、前記本体を通って延び、前記ホーゼルの穴に係合される少なくとも1つのピンと連結され、
前記ホーゼルの前記穴が、前記本体に対する前記ホーゼルの回転軸線を画定し、
前記凹所部分に挿入され前記ホーゼルの前記第1の端部に結合されるように構成されたインサートであって、前記凹所部分において、前記本体と前記シャフトとの間の複数の異なる角度に対応する複数の異なる回転位置のうちの1つの回転位置に位置決めされるように構成されたインサートと、
を備えるゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記本体と前記シャフトとの間の前記複数の異なる角度が、前記本体と前記シャフトとの間の複数の異なるロフト角を含む、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
前記本体と前記シャフトとの間の前記複数の異なる角度が、前記本体と前記シャフトとの間の複数の異なるライ角を含む、請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記ホーゼルは、前記第1の端部を有する第1のホーゼル部分と、前記第2の端部を有する第2のホーゼル部分と、を備え、
第1のホーゼル部分と前記第2のホーゼル部分とが、前記第1のホーゼル部分と前記シャフトとの間の調節可能な角度を提供するために回転可能に連結される、請求項1から3のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
前記インサートが複数の突起を備え、前記凹所部分が複数の調節凹所を備え、前記複数の調節凹所のうちの選択された複数の調節凹所との前記突起の係合が、前記選択された複数の調節凹所に対応する、前記本体と前記シャフトとの間の角度を提供する、請求項1から4のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
前記ホーゼルの前記第1の端部が、ボルトを受け入れるように構成されたネジ付き穴を備え、前記インサートが孔を備え、前記インサートの前記複数の回転位置の各々において、前記孔は、前記ボルトが前記孔を通って前記ネジ付き穴と係合することを提供するために、前記ネジ付き穴と異なる角度で位置合わせ可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
前記インサートが、前記本体と前記シャフトとの間の負の角度に対応する第1の回転位置と、前記本体と前記シャフトとの間の中立の角度に対応する第2の回転位置と、前記本体と前記シャフトとの間の正の角度に対応する第3の回転位置とを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
前記ホーゼルの前記第1の端部が、前記1つの回転位置において前記本体を前記シャフトに対して固定するために、前記ソール部から前記インサートを通って挿入されたボルトを受け入れるように構成されたネジ付き穴を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2012年12月28日に出願された米国仮特許出願第61/746,815号、および、2013年3月15日に出願された米国仮特許出願第61/788,485号からの優先権を主張する。これらの列記した出願は、参照により組み込まれる。
【0002】
本出願は、一般にゴルフクラブに関し、より詳細には、調節可能なライおよびロフトを備えたゴルフクラブと、調節可能なライおよびロフトを備えたゴルフクラブを製造する方法とに関する。
【背景技術】
【0003】
ゴルフクラブは、ゴルフクラブの種類、一個人の肉体的特性、および/または、一個人のプレイスタイルに基づいて、その個人に適合され得る。一個人の肉体的特性およびプレイスタイルに応じて、特定のライ角とロフト角とを有するゴルフクラブが、その個人に最適な性能を提供するために選択され得る。したがって、各個人は、自身の肉体的特性およびプレイスタイルに適合するように、特定のライおよびロフトを有するゴルフクラブを必要とし得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】例示のゴルフクラブの図である。
図2】例示のゴルフクラブの図である。
図3】例示のゴルフクラブの図である。
図4】一実施形態によるロフト角およびライ角の調節機構を有するゴルフクラブの一部の図である。
図5図4のゴルフクラブのロフト角およびライ角の調節機構の断面図である。
図6図4のゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのソール部の図である。
図7】一実施形態によるゴルフクラブのためのロフト角およびライ角の調節機構の断面図である。
図8】一実施形態によるロフト角およびライ角の調節機構を有するゴルフクラブの図である。
図9図8のゴルフクラブのロフト角調節機構を示す図である。
図10図8のゴルフクラブのライ角調節機構を示す図である。
図11図8のゴルフクラブのロフト角およびライ角の調節機構の分解図である。
図12図8のゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのソール部の図である。
図13】ロフト調節機構の3つの異なるロフト角設定をそれぞれ示す、図8のゴルフクラブヘッドの断面図である。
図14】ロフト調節機構の3つの異なるロフト角設定をそれぞれ示す、図8のゴルフクラブヘッドの断面図である。
図15】ロフト調節機構の3つの異なるロフト角設定をそれぞれ示す、図8のゴルフクラブヘッドの断面図である。
図16】一実施形態によるロフト角調節機構を有するゴルフクラブのソール部の図である。
図17図16のゴルフクラブのソール部の斜視図である。
図18図16のゴルフクラブのソール部の凹所を示す図である。
図19図18の凹所に挿入するように構成されたインサートの図である。
図20図18の凹所に挿入するように構成されたインサートの図である。
図21図16のゴルフクラブのロフト角およびライ角の調節機構のロフト角設定を示す断面図である。
図22】一実施形態によるゴルフクラブを製造する方法を示す図である。
図23】一実施形態によるゴルフクラブのためのロフト角およびライ角の調節機構の分解図である。
図24図23のゴルフクラブの一部の斜視図である。
図25】一実施形態によるゴルフクラブのためのロフト角およびライ角の調節機構の一部の側面図である。
図26】ロフト角およびライ角の調節機構のロフト角設定を示す、図23のゴルフクラブヘッドの断面図である。
図27図23のゴルフクラブのための3つのロフト角調節の概略図である。
図28図23のゴルフクラブのための3つのロフト角調節の概略図である。
図29図23のゴルフクラブのための3つのロフト角調節の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1図3を参照すると、一例によるゴルフクラブ100が示されている。ゴルフクラブ100は、シャフト106に結合されているクラブヘッド102を備えている。ヘッド102は、シャフト106に直接的に連結され得る。図1図3の例では、クラブヘッドは、クラブヘッド102との一体部品、または、クラブヘッド102に連結される別体部品であり得るホーゼル104によって、シャフト106と連結されている。シャフト106はホーゼル104に連結されている。シャフト106はグリップ108を備えることができ、そのグリップ108によって、一個人は、ヘッド102のフェース部110でゴルフボールを打つために、ゴルフクラブ100を掴んで使用できる。ゴルフクラブヘッド102は、ドライバー式のゴルフクラブヘッドなどのウッド式ゴルフクラブ、フェアウェーウッド式ゴルフクラブヘッド(例えば、2番ウッドゴルフクラブ、3番ウッドゴルフクラブ、4番ウッドゴルフクラブ、5番ウッドゴルフクラブ、6番ウッドゴルフクラブ、7番ウッドゴルフクラブ、8番ウッドゴルフクラブ、または9番ウッドゴルフクラブ)、ハイブリッド式ゴルフクラブヘッド、あるいは、中空の本体、または、1つもしくは複数の空洞、開口、凹所、もしくは通路を備えた本体の、任意の他の適切な形式のゴルフクラブヘッドであり得る。本開示は特定の形式のクラブに言及し得るが、本明細書で説明される装置、製造品、および方法は、他の適切な形式のゴルフクラブヘッドに適用可能であり得る。
【0006】
フェース部110は、ホーゼル104に隣接して形成でき、ゴルフボール(図示せず)を打つための面を提供している。ゴルフクラブヘッド102は、フェース部110の反対に形成された後部112をさらに備えており、ソール部114が後部112とフェース部110との間に画定された状態となっている。上レール部116がソール部114の反対に形成でき、フェース部110は、ホーゼル104に隣接して形成されたヒール部118と、フェース部110の遠い端部においてヒール部118の反対に画定されたトゥ部120とによって画定されている。ゴルフクラブヘッド102は、様々なゴルフの基準団体、運営組織、および/または、規則を制定する実体によって画定されたゴルフの規則および/または基準に適合し得るが、本明細書で説明される装置、製造品、および方法は、この点において限定されない。
【0007】
図1を参照すると、ゴルフクラブ100のシャフト・ライ角120は、クラブヘッド102が概して水平に配向されているときに、シャフト106と、図1で鉛直線121によって表される鉛直との間の角度によって画定され得る。図3を参照すると、シャフト・ロフト角122は、シャフト106の中心線123が概して鉛直であるとき、つまり、地面と概して90°を形成するときに、クラブヘッド102のフェース部110と、クラブ・シャフト106との間の角度として画定され得る。
【0008】
図4を参照すると、一例による調整可能なシャフトのライ角およびロフト角の機構を有するゴルフクラブ200が示されている。ゴルフクラブ200は、ヘッド202と、ホーゼル204と、シャフト206とを備えている。ゴルフクラブ200は、ゴルフクラブ100と多くの点において同様であり得る。したがって、同じ部品は同じ参照符号で引用でき、ゴルフクラブ200の詳細な説明は、簡潔にするために提供しない。ヘッド202は、ホーゼル204の一部を移動可能に受け入れるようにサイズ設定された穴230を備えている。一例によれば、穴230の少なくとも一部の内径は、ホーゼル204を穴230に対して回転させることができるように、穴230の内部に配置されているホーゼル204の一部の外径より十分に大きい可能性がある。
【0009】
図5を参照すると、ヘッド202に取り付けられたホーゼル204と共に、ヘッド202の概略的な断面図が示されている。穴230の内部に配置されているホーゼル204の端部は、湾曲形、半球形、または球形など、任意の形であり得る。図5の例では、ホーゼル204は、球形端部232を有するように示されている。穴230は、第1の穴部240と、第2の穴部242と、第1の穴部240と第2の穴部242とが連結される連結穴部244とを備え得る。第1の穴部240は、湾曲形、椀形、または半球形など、任意の形であり得る。図5の例では、第1の穴部240は椀形であり、球形端部232の直径より概して大きい内径を有する。したがって、球形端部232は、第1の穴部240の内部で、軸線250、252、および254の周りに回転可能である。
【0010】
ボルト260が、球形端部232から連結穴部244を通り、第2の穴部242を少なくとも部分的に通って延びる。ナット262は、第2の穴部242へと挿入されるようにサイズ設定され、ボルト260と係合できる。ナット262は、湾曲形、半球形、または、第2の穴部242の内部の輪郭に概して合う形など、任意の形であり得る。ナット262がボルト260に締め付けられるとき、球形端部232とナット262との間の距離が縮められる。したがって、球形端部232が第1の穴部240の底に押し付けられ、ナット262は第2の穴部242の底に押し付けられる。球形端部232と第1の穴部240の底との間の摩擦係合と、ナット262と第2の穴部242との間の摩擦係合とが、ホーゼル204がヘッド202に対して回転するのを防止できる。ナット262が十分に緩められるとき、ホーゼル204は、軸線250、252、および254(図5の頁に垂直である)の周りに回転させられて、ヘッド202に対してホーゼル204を特定のライ角および/またはロフト角に位置決めできる。特定のライ角および/またはロフト角が達成されると、ナット262が締め付けられて、ヘッド202に対するホーゼル204の位置を特定のライ角およびロフト角で固定できる。
【0011】
図7を参照すると、別の例による調整可能なシャフトのライ角およびロフト角の機構を有するゴルフクラブ300の一部が示されている。ゴルフクラブ300は、ヘッド302と、ホーゼル304と、シャフト(図示せず)とを備えている。ゴルフクラブ300は、ゴルフクラブ100と多くの点において同様であり得る。したがって、同じ部品は同じ参照符号で引用でき、ゴルフクラブ300の詳細な説明は、簡潔にするために提供しない。ヘッド302は、ホーゼル304を移動可能に受け入れるようにサイズ設定された穴330を備えている。穴330の内部に配置されているホーゼル304の端部は、湾曲形、半球形、または球形など、任意の形であり得る。図7の例では、ホーゼル304は、球形端部332を有するように示されている。穴330は、第1の穴部340と第2の穴部342とを備え得る。第1の穴部340は、より深くなるにつれて第1の穴部340の内径346が徐々に小さくされるように、楔状または錐状の形を有し得る。ゴルフクラブ300は、ここではスリーブ370として称され得る、クランプまたはスリーブも備えている。スリーブは、概して、第1の穴部340の形に対応する形を有し得る。スリーブ370は、概して湾曲した空洞または球形の空洞372と、2つのアーム376によって画定された開口374とを備えている。スリーブ370は、第1の穴部340の内径346よりも概してより大きい、アーム376によって画定される外径を有し得る。したがって、スリーブ370が第1の穴部340へとより深く挿入されるとき、アーム376は、球形空洞372の大きさと開口374とを小さくするように、互いに向かって移動する。球形端部332は、空洞372への挿入するために、また、空洞372の内部で自由に回転可能であるようにサイズ設定され得る。スリーブ370が第1の穴部340へとより深く挿入されるにつれて、球形空洞372の大きさが小さくされる。したがって、球形空洞372の壁が球形端部332と摩擦係合して、球形空洞372内部での球形端部332の回転を防止する。
【0012】
ボルト360は、球形端部332またはスリーブ370から第2の穴部342を通って延びる。ナット362がボルト360と係合され得る。ナット362がボルト360に締め付けられるとき、スリーブ370は、ソール部から第1の穴部340へとより深く引き込まれる。したがって、球形空洞372が球形端部332と摩擦係合して、球形空洞372内部での球形端部332の回転を防止する。ナット362が十分に緩められるとき、ホーゼル304は、軸線350、352、および354(図7の頁に垂直である)の周りに回転させられて、ヘッド302に対してホーゼル304を特定のライ角およびロフト角に位置決めできる。特定のライ角およびロフト角が達成されると、ナット362が締め付けられて、ヘッド302に対するホーゼル304の位置を特定のライ角およびロフト角で固定できる。
【0013】
図8を参照すると、別の例による調整可能なシャフトのライ角およびロフト角の機構を有するゴルフクラブ400が示されている。ゴルフクラブ400は、ヘッド402と、ホーゼル404と、シャフト(図示せず)とを備えている。ゴルフクラブ400は、ゴルフクラブ100と多くの点において同様であり得る。したがって、同じ部品は同じ参照符号で引用でき、ゴルフクラブ400の詳細な説明は、簡潔にするために提供しない。ホーゼル404は2つの部分を含み得るもので、それらは、ヘッド402に連結する第1のホーゼル部分405と、シャフトに連結する第2のホーゼル部分407とである。第1のホーゼル部分405と第2のホーゼル部分407との間の角度は、ゴルフクラブ400のライ角を調節するために、第2のホーゼル部分407を第1のホーゼル部分405に対して軸線456の周りに回転することによって調節できる。図9を参照すると、第1のホーゼル部分405は、ヘッド402の穴459と係合すると共に第1のホーゼル部分405の穴461と係合するピン457によって、ヘッドのスロット409に回転可能に搭載され得る。第1のホーゼル部分405は、後でより詳細に説明するようにヘッド402のロフト角を調節するために、ピン457と穴459および461とによって画定される軸線452の周りに回転可能であり得る。
【0014】
図10を参照すると、ライ角を変更するための機構は、第2のホーゼル部分407を第1のホーゼル部分405に対して軸線456の周りに回転させることができることによって、機能する。第2のホーゼル部分407は、ゴルフクラブ400のシャフト(図示せず)を受け入れるための概して円筒形の空洞460を備えている。図10の例では、第1のホーゼル部分405は、ボルト464の頭部を受け入れるための穴462を備えており、第2のホーゼル部分407は、ボルト464のネジ付き部分(図示せず)を受け入れるための穴(図示せず)を備えている。図11の例では、第1のホーゼル部分405は、ボルト464のネジ付き部分を受け入れるためのネジ付き穴462を備えている。第2のホーゼル部分407は、ボルト464の頭部を受け入れるための穴466を備えている。ボルト464が締め付けられるとき、第1のホーゼル部分405と第2のホーゼル部分407とは互いに対して押し付けられ、互いに対して軸線456の周りに回転するのが摩擦で防止される。したがって、ボルト464を緩めることで、一個人は、第2のホーゼル部分407をこの第1のホーゼル部分405に対して回転することによって、ゴルフクラブ400のライ角を特定のライ角に調節することができる。そして、一個人は、ライ角を維持するために、ボルト464を締め付けて第2のホーゼル部分407を第1のホーゼル部分405に固定できる。
【0015】
図11図15を参照すると、ゴルフクラブ400のロフト角調節機構がより詳細に示されている。第1のホーゼル部分405は、概して湾曲した第1の端部500(図13に示す)を有することができ、第1の端部500は、第1のホーゼル部分405の軸線452の周りの回転のために、スロット409の対応する湾曲底部分502と接することができる。ヘッド402は、ヘッド402のソール部504にある凹所506にスロット409をつなげる通路505を備えている。凹所506は、対応するように成形されたインサート508を受け入れるように構成されている。図11図15の例では、凹所506は概して矩形である。したがって、インサート508も概して矩形であり得る。しかしながら、凹所506および/またはインサート508は、任意の形状を有し得る。さらに、図13図15に示すように、インサート508は、凹所506の深さより小さい厚さの板材であり得る。そのため、インサート508は、インサート508のいずれの部分も凹所506から突き出ないように、凹所506内へと完全に挿入され得る。図11および図12に示すように、インサート508は、ボルト516を受け入れるための3つの孔510、512、および514を備えている。後でより詳細に説明するように、孔510、512、および514は、3つの異なるロフト角設定に対応している。図11および図13図15を参照すると、第1のホーゼル部分405は、第1の端部500において、穴518を備えている。穴518は、ボルト516の対応するネジ付き部を受け入れるためにネジ付きとされ得る。
【0016】
孔510、512、および514は、3つの異なるロフト角設定に対応し得る。例えば、孔512は、特定のロフト角設定に対応し得るが、孔512の各側方に配置されている孔510および514は、それぞれ孔512に対して、より大きいロフト角設定とより小さいロフト角設定とに対応できる。例えば、孔512は中立のロフト角設定に対応でき、孔510は、中立のロフト角設定に対して正に2°のロフト角設定に対応でき、孔514は、中立のロフト角設定に対して−2°のロフト角設定に対応できる。注目すべきロフト角設定を提供するために、各々の孔510、512、または514は、孔のロフト角設定に対応する特定の角度でインサート508を画定する平面に対して配向され得る。例えば、孔512は中立のロフト角設定に対応し得る。したがって、孔512は、インサート508を画定する平面に概して垂直に配向され得る。別の言い方をすれば、孔512の軸線は、インサート508を画定する平面に概して垂直に配向され得る。孔510は、インサート508を画定する平面に対して正に2°で配向され、孔514は、インサート508を画定する平面に対して−2°で配向され得る。したがって、ボルト516が各々の孔510、512、または514に挿入されるとき、ボルト516も、孔510、512、または514と同じ角度に沿ってそれぞれ配向される。インサート508は任意の数の孔を備えることができ、各々の孔は、ヘッドの特定のロフト角に対応し得る。例えば、インサート508は、−2°、−1°、0、1°、2°のロフト角にそれぞれ対応する5つの孔を備えてもよい。
【0017】
図13を参照すると、ゴルフクラブ400の中立のロフト角設定が示されている。ヘッド402を中立のロフト角設定で設置するために、インサート508は、中立のロフト角設定に対応し得る孔512が通路505と位置合わせされるように、凹所506から取り出されて回転され、凹所506へと再び挿入され得る。第1のホーゼル部分405も、通路505の穴518と孔512とが概して同軸であって共通の軸線522を共有するように、軸線452の周りに回転される(軸線452は、湾曲した第1の端部500の曲率の中心も表し得る)。したがって、ヘッド402のロフト角は、概して、インサート508を画定する平面に対する孔512の軸線の角度によって画定される中立のロフト角に位置決めされ得る。ヘッド402を中立のロフト角で固定するために、ボルト516が孔512に挿入され、通路505を通って延ばされ、穴518に捩じ込まれ得る。そのため、ボルト516を締め付けることで、第1のホーゼル部分405の位置を、ヘッド402に対して中立のロフト角で固定できる。
【0018】
図14を参照すると、ゴルフクラブ400の正のロフト角設定が示されている。例えば、正のロフト角は2°であり得る。ヘッド402を正のロフト角設定で設置するために、インサート508は、正のロフト角設定に対応し得る孔514が通路505と位置合わせされるように、凹所506から取り出されて回転され、凹所506へと再び挿入され得る。第1のホーゼル部分405も、穴518、通路505、および孔514が概して同軸であって共通の軸線524を共有するように、軸線452の周りに回転される。図14に示すように、共通の軸線524は、中立のロフト角設定の共通の軸線522と正の角度526を形成している。したがって、ヘッド402のロフト角は、概して、インサート508を画定する平面に対する孔514の角度によって画定される正のロフト角に位置決めされ得る。ヘッド402を正のロフト角で固定するために、ボルト516が孔512に挿入され、通路505を通って延ばされ、穴518に捩じ込まれ得る。そのため、ボルト516を締め付けることで、第1のホーゼル部分405の位置を、ヘッド402に対して正のロフト角で固定できる。
【0019】
図15を参照すると、ゴルフクラブ400の負のロフト角設定が示されている。例えば、負のロフト角は−2°であり得る。ヘッド402を負のロフト角設定で設置するために、インサート508は、負のロフト角設定に対応する孔510が通路505と位置合わせされるように、凹所506から取り出されて回転され、凹所506へと再び挿入され得る。第1のホーゼル部分405も、穴518、通路505、および孔510が概して同軸であって共通の軸線528を共有するように、軸線452の周りに回転される。図15に示すように、共通の軸線528は、負のロフト角設定の共通の軸線522と負の角度530を形成している。したがって、ヘッド402のロフト角は、概して、インサート508を画定する平面に対する孔510の角度によって画定される負のロフト角に位置決めされ得る。ヘッド402を負のロフト角で固定するために、ボルト516が孔510に挿入され、通路505を通って延ばされ、穴518に捩じ込まれ得る。そのため、ボルト516を締め付けることで、第1のホーゼル部分405の位置を、ヘッド402に対して負のロフト角で固定できる。
【0020】
図16図21を参照すると、ゴルフクラブ400のための別の例示のロフト角調節機構が示されている。前述のように、第1のホーゼル部分405は、概して湾曲した第1の端部500を有することができ、第1の端部500は、第1のホーゼル部分405の軸線452の周りの回転のために、スロット409の対応する湾曲底部分502と接することができる。ヘッド402は、ヘッド402のソール部504にある凹所606にスロット409をつなげる通路605(図18および図21に示す)を備えている。凹所606は、対応するように成形されたインサート607を受け入れるように構成されている。凹所606およびインサート607は任意の形であり得る。図21に示すように、凹所606は、概して、通路605より大きい可能性がある。インサート607は、第1の部分608と第2の部分609とを備えている。第1の部分608は、ほとんどまたはまったく遊びのない通路605に挿入するために成形および構成されている。例えば、第1の部分608の寸法は、通路605の対応する寸法より若干小さくてもよい。したがって、第1の部分608は、通路605に摺動可能に挿入され得る。第2の部分609は、ほとんどまたはまったく遊びのない凹所606に挿入するために成形および構成されている。例えば、第2の部分609の寸法は、凹所606の対応する寸法より若干小さくてもよい。したがって、第2の部分609は、凹所606に摺動可能に挿入され得る。凹所606が通路605より概して大きいため、第1の部分608の通路605へのさらなる挿入は、凹所606と通路605との間の出っ張り部611によって停止される部分609によって防止される。第2の部分609の厚さは凹所606の深さより小さい。そのため、第2の部分609のいずれの部分も凹所606から突き出ない。
【0021】
図19および図20を参照すると、インサート607は、ボルト616を受け入れるための3つの孔610、612、および614を備え得る。図21を参照すると、第1のホーゼル部分405は、第1の端部500において、穴518を備えている。穴518は、ボルト616の対応するネジ付き部を受け入れるためにネジ付きとされ得る。孔610、612、および614は、インサート607の第1の部分608および第2の部分609を通って延び得る。孔610、612、および614は、3つの異なるロフト角設定に対応し得る。例えば、孔612は、特定のロフト設定に対応し得るが、孔612の反対に配置されている孔610および614は、それぞれ孔612に対して、大きいロフト設定と小さいロフト設定とに対応できる。例えば、孔612は中立のロフト角設定に対応でき、孔610は、互いのロフト角設定に対して正に2°のロフト角設定に対応でき、孔614は、互いのロフト角設定に対して−2°のロフト角設定に対応できる。注目すべきロフト角設定を提供するために、各々の孔610、612、または614は、孔のロフト角設定に対応する特定の角度でインサート607を画定する平面に対して配向され得る。例えば、孔612は中立のロフト角設定に対応し得るため、孔612は、インサート607を画定する平面に概して垂直に配向され得る。別の言い方をすれば、孔612の軸線は、インサート607を画定する平面に概して垂直に配向され得る。同様に、孔610は、インサート607を画定する平面に対して正に2°で配向され、孔614は、インサート607を画定する平面に対して−2°で配向され得る。したがって、ボルト616が各々の孔610、612、または614に挿入されるとき、ボルト616も、孔610、612、または614と同じ角度に沿ってそれぞれ配向される。インサート607は任意の数の孔を備えることができ、各々の孔は、ヘッドの特定のロフト角に対応し得る。例えば、インサート607は、−2°、−1°、0、1°、2°のロフト角にそれぞれ対応する5つの孔を備えてもよい。
【0022】
ゴルフクラブのロフト角をインサート607で調節することは、インサート508によるロフト角の調節と同様であり得る。そのため、インサート607によるロフト角の調節の作業は、詳細に説明しない。インサート508の作業と同様に、インサート607は、特定のロフト角に対応する孔610、612、または614がホーゼル405の穴518と位置合わせ可能であるように、凹所606から取り出され、通路605および凹所606に再び挿入される前に回転され得る。そして、ボルト616は、孔610、612、または614へと挿入でき、ホーゼル405が特定のロフト角へと軸線452の周りに回転された後、ホーゼル405の穴518のネジと係合され得る。次に、ボルト616を締め付けることで、ヘッド402のロフト角を固定する。図21を参照すると、各々の孔610、612、または614は、ボルト616を受け入れるために、テーパー状開口620を備えてもよく、ボルト616も、皿穴用の頭部622を有してもよい。テーパー状開口620は、ボルト616を孔610、612、または614の軸線に沿って位置合わせできる。さらに、テーパー状開口は、ボルト616の頭部をインサート607と面一に位置決めする。しかしながら、孔610、612、および614とボルト616とは、任意の構成であってよい。本明細書で説明される装置、方法、および製造品は、この点において限定されることはない。
【0023】
図13および図21を参照すると、ホーゼル405は、シャフトに対するヘッド402のライ角を調節するために、軸線453の周りに回転可能であり得る。ヘッド402は、ピンを受け入れるために、ヘッド402の前部および/またはヘッド402の後部に穴(図示せず)を備え得る。ピンおよび穴は軸線453を画定し得る。ヘッド402のライ角を調節することは、前述のロフト角調節と同様である。インサート508または607は、特定のライ角に対応する孔のうちの1つがホーゼル405の穴518と位置合わせ可能であるように、それぞれ、凹所506または606から取り出され、凹所506または606に再び挿入される前に回転され得る。次に、ボルト516または616は、選択された孔へと挿入できる。そして、ホーゼル405が特定のライ角へと軸線453の周りに回転され、ボルト516または616は、それぞれ、ホーゼル405の穴518のネジと係合される。次に、ボルト516または616を締め付けることで、ヘッド402のライ角を固定する。したがって、インサート508または607の作業と組み合わせてのホーゼル405の軸線452または軸線453の周りの回転は、それぞれ、ロフト角またはライ角の調節を提供する。
【0024】
本開示によるボルトは、一般的に利用可能な工具によって作業され得る任意の種類のネジ付きボルトであり得る。例えば、ボルトは、六角レンチによって作業されるように、六角頭を有し得る。代替で、ボルトは、独自の工具によって作業できる頭部を有する独自のボルトであってもよい。したがって、工具は、一個人がボルトを作業できるように、キットの一部としてゴルフクラブと共に提供され得る。本開示による工具および/またはボルトは、任意の金属もしくは合金、プラスチック、複合材料、木材、またはそれらの組み合わせから作成され得る。
【0025】
前述の例では、ボルトは、ソール部からインサートの孔へと挿入され、ホーゼルのネジ付き穴と係合する。代替で、ボルトは、ホーゼルがヘッドに連結されるとき、通路を通って凹所へと延びるように、ホーゼルの第1の端部に取り付けられてもよい。したがって、ナットは、インサートをヘッドに留め付けるために、凹所においてインサートにボルトを係合するために提供され得る。
【0026】
本開示によれば、ゴルフクラブは、ホーゼルとシャフトとを備えることができ、ホーゼルはシャフトをゴルフクラブヘッドへと連結する。しかしながら、ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッドに直接的に取り付けられ、ヘッドのロフト角を調節するために、開示された機構のいずれかを提供するシャフトを備えてもよい。したがって、ホーゼルは、ゴルフクラブヘッドに取り付けられるシャフトの特定の部分に言及できる。代替で、ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッドと連続する一体部品であるホーゼルを備えてもよい。したがって、ホーゼルは、ヘッドの一部であってもよく、また、シャフトに直接的に取り付けられてもよい。したがって、ホーゼルおよびシャフト、または、ホーゼルおよびヘッドのいずれも、一体の連続する部品、または、開示したような2つの独立した部品を表し得る。
【0027】
図22を参照すると、本開示によるゴルフクラブを製造する方法1000が示されている。方法1000は、上レール部およびソール部によって画定され、ソール部から上レール部に向かって延びる凹所を備えるクラブヘッドを形成するステップと(ブロック1010)、ヘッドに回転可能に連結するように構成された第1の端部、および、シャフトを受け入れるように構成された第2の端部を備えるホーゼルを形成するステップと(ブロック1020)、凹所に挿入されホーゼルの第1の端部に結合するように構成されたインサートを形成するステップと(ブロック1030)とを含み得る。インサートは、凹所において、本体とシャフトとの間の複数の異なる角度に対応する複数の異なる回転位置に位置決めされるように構成され得る。方法1000は、ホーゼルの第1の端部に、ボルトを受け入れるように構成されたネジ付き穴を形成するステップと、各々がヘッドとゴルフクラブのシャフトとの間の異なる角度に対応するような複数の孔をインサートに形成するステップとを含んでもよい。開示したように、ボルトは、ネジ付き穴と係合してヘッドに対するシャフトのロフト角および/またはライ角を固定するために、ソール部からインサートに挿入され得る。代替で、方法1000は、ホーゼルの第1の端部にボルトを形成するステップと、各々がヘッドとゴルフクラブのシャフトとの間の異なる角度に対応するような複数の孔をインサートに形成するステップとを含んでもよい。開示したように、ボルトは、インサートの孔のうちの1つを通って挿入され、ヘッドに対するシャフトのロフト角および/またはライ角を固定するために、ソール部において留め具と係合され得る。したがって、インサートの複数の回転位置の各々において、回転位置に対応する孔は、ボルトが孔を通って、ネジ付き穴と、または、ソール部における留め具と係合することを提供するために、ホーゼルの第1の端部において、ホーゼルのネジ付き穴またはボルトと位置合わせ可能である。
【0028】
本開示によるあらゆるゴルフクラブヘッドは、ステンレス鋼、アルミニウム、チタン、様々な他の金属もしくは合金、複合材料、木材もしくは石などの天然材料、または、プラスチックなどの人工材料など、任意の種類の材料から作成され得る。本開示によるあらゆるゴルフクラブヘッドは、型打ち加工(つまり、プレス機械もしくは型押プレスを用いる押抜加工、打抜き加工、型押し加工、曲げ加工、つば成形、または、圧印加工、鋳造)、射出成型、鍛造、機械加工、もしくは、それらの組み合わせ、または、金属部品、複合部品、プラスチック部品、もしくは木材部品を製造するために用いられる他の加工によって、作成され得る。ゴルフクラブヘッドは、凹所、通路、および/または、開示した内部構造のいずれかを含むように製造できる。例えば、ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドが凹所、通路、および/または、開示した内部構造のいずれかを含むように、アルミニウムから製造できる。代替で、本開示によるゴルフクラブヘッド内部の任意の凹所および/または通路は、ゴルフクラブヘッドを製作した後、ゴルフクラブヘッドに切削されてもよい。
【0029】
本開示によるホーゼルおよび/またはゴルフクラブ・シャフトは、ステンレス鋼、アルミニウム、チタン、様々な他の金属もしくは合金、複合材料、木材もしくは石などの天然材料、または、プラスチックなどの人工材料など、任意の種類の材料から作成され得る。本開示によるホーゼルおよび/またはゴルフクラブ・シャフトは、型打ち加工(つまり、プレス機械もしくは型押プレスを用いる押抜加工、打抜き加工、型押し加工、曲げ加工、つば成形、または、圧印加工、鋳造)、射出成型、鍛造、機械加工、もしくは、それらの組み合わせ、または、金属部品、複合部品、プラスチック部品、もしくは木材部品を製造するために用いられる他の加工によって、作成され得る。例えば、黒鉛から作成されたシャフトがシート積層加工、フィラメント巻き加工、または、樹脂トランスファー成形加工によって形成され得る。穴は、ホーゼルに機械加工され、開示したようにボルトを受け入れるためにネジ付きとされ得る。ボルトは、穴においてネジと係合するための構成を有するボルトであり得る。本開示によるインサートは、プラスチック、金属、複合材料、木材、および/または、任意の人工材料もしくは天然材料から作成され得る。一例によれば、インサートは、ボルトを受け入れるための任意の孔を含むために、アルミニウムから機械加工できる。
【0030】
図23図29を参照すると、ゴルフクラブ400のための別の例示のロフト角およびライ角の調節機構が示されている。図23図29のロフト角およびライ角の調節機構は、ゴルフクラブ、または、開示したロフト角およびライ角の調節機構のいずれかを製作するための開示した方法のうちのいずれか1つまたは組み合わせによって、製造および/または組立が行われ得る。図23図29のロフト角およびライ角調節機構の特定の構成部品および/または部品は、開示したロフト角およびライ角調節機構と同じまたは同様の部品と、多くの点で同様であり得る。したがって、同じ部品は同じ参照符号で引用でき、図23図29の例についてのこのような部品および/または構成部品の詳細は、簡潔にするために、本明細書では詳細に説明され得ない。
【0031】
前述のように、第1のホーゼル部分405は、概して湾曲した第1の端部500を有することができ、第1の端部500は、第1のホーゼル部分405の軸線452の周りの回転のために、スロット409の対応する湾曲底部分502(図26に示す)と接することができる。ヘッド402は、ヘッド402のソール部504にある凹所706にスロット409をつなげる通路705(図26に示す)を備えている。凹所706は、後で詳細に説明するように、対応するように成形されたインサート707を受け入れるように構成されている。凹所706は任意の形であり得る。図23図29の例では、凹所は円形である。凹所706の底面710は複数の調節凹所を備えている。図23図29の例では、底面710は、4つの調節凹所712、714、716、および718を備えている。各々の調節凹所は、通路706の周りで、隣接する調節凹所に対して径方向に位置決めされ得る。図23図29の例では、各々の調節凹所は、隣接する調節凹所から約90°で径方向に離間されている。したがって、調節凹所712は0°の基準位置に配置でき、調節凹所714は90°に配置でき、調節凹所716は180°に配置でき、調節凹所718は270°に配置できる。したがって、調節凹所712と716とは、概して一直線に並べられて互いと反対に位置付けでき、また、調節凹所714と718とは、概して一直線に位置合わせされて互いと反対に位置決めできる。調節凹所のいずれも基準または0°の位置としての役割を果たせ得る。調節凹所は任意の形を有し得る。図23図29の例では、調節凹所は、通路705に開いている端部と、概して丸くされた反対の端部とを有する概して矩形である。調節凹所712、714、716、および718の各々は、それぞれ底面713、715、717、および719を備え、それら底面は、対応する調節凹所の深さを画定する。調節凹所は、異なる深さおよび/または深さ形状を有し得る。底面713、715、717、および719の各々は、平坦であってもよいし、または、凹所706の底面710に対してある角度を有してもよい。
【0032】
図23および図25を参照すると、インサート707は、調節凹所712、714、716、および718の内部に少なくとも部分的に嵌まるように構成された2つの突起730および732を備え得る。インサート707は、突起730と732との間にボルト736を受け入れるための穴734を備えており、ボルト736は、開示したボルト516または616と多くの点において同様である。突起730の上面738と突起732の上面740とは、それぞれ、インサート707の主本体744に対して角度742において配向された平面を画定するために、一直線に位置合わせされ得る。穴734は、インサート707の主本体744に概して垂直であり得る。したがって、表面738および740を画定する平面が水平面と概して位置合わせされるように、突起730および732が概して水平な平面に置かれるとき、穴734は、鉛直方向に対して角度742で配向され得る。
【0033】
図23図29の例では、調節凹所712、714、716、および718の深さと、底面713、715、717、および719の角度とは、インサート707を回転することと、突起730および732を異なる調節凹所712、714、716、および718に選択的に配置することとによって、穴734が鉛直方向に対して角度742で配向され得る、または、鉛直方向、つまり、中立角度と位置合わせされ得るように構成され得る。一例によれば、調節凹所714の底面715と調節凹所718の底面719とは、それぞれ、底面710に対して角度742で傾斜された平面を画定し得る。調節凹所714および718の傾斜の方向は、調節凹所718から調節凹所714に向かうものであり得る。したがって、調節凹所714は調節凹所718より深いが、同じ傾斜角度742をなおも有し得る。インサート707は、突起732が調節凹所714に配置され、突起730が調節凹所718に配置されるように、凹所706に配置され得る。突起730および732の傾斜は、穴734を鉛直方向と位置合わせするために、底面715および719の傾斜をそれぞれ補完する。穴734は、図23図29の例では、通路705と一直線にされ、ゴルフクラブヘッドのフェースに関して0°のロフト角を表し得る。ボルト736は、通路705を通って延び、ホーゼル部分409で係合するために、穴734へと挿入され得る。ボルト736を締め付けることで、ホーゼル部分409をゴルフクラブヘッド400に固定する。したがって、ゴルフクラブヘッド400は、中立のロフト角設定または0°のロフト角で、ホーゼル部分409に固定できる。
【0034】
調節凹所712の底面713と調節凹所716の底面717とは、それぞれ、底面710に対して平坦であり得る平面を画定し得る。インサート707は、突起732が調節凹所712に配置され、突起730が調節凹所716に配置されるように、凹所706に配置され得る。突起730および732の傾斜は、鉛直方向に対する角度742で穴734と位置合わせし、これは、図23図29の例では、ゴルフクラブヘッドのフェースに関して負のロフト角742を表し得る。ボルト736は、通路705を通って延び、ホーゼル部分409で係合するために、穴734へと挿入され得る。ボルト736を締め付けることで、ホーゼル部分409をゴルフクラブヘッド400に固定する。したがって、ゴルフクラブヘッド400は、負のロフト角設定または負の角度742で、ホーゼル部分409に固定できる。
【0035】
インサート707は、突起730が調節凹所712に配置され、突起732が調節凹所716に配置されるように、凹所706に配置され得る。突起730および732の傾斜は、鉛直方向に対する角度742で穴734と位置合わせし、これは、図23図29の例では、ゴルフクラブヘッドのフェースに関して正のロフト角742を表し得る。ボルト736は、通路705を通って延び、ホーゼル部分409で係合するために、穴734へと挿入され得る。ボルト736を締め付けることで、ホーゼル部分409をゴルフクラブヘッド400に固定する。したがって、ゴルフクラブヘッド400は、正のロフト角設定または正の角度742で、ホーゼル部分409に固定できる。
【0036】
角度742は、5°、2°、または1°など、任意の角度であり得る。角度742は、クラブヘッドの中立のロフト角またはゴルフクラブヘッドに関する標準のロフト角設定として定義されるヘッド・ロフト角から、ゴルフクラブヘッドのロフト角が変化され得る角度増分を表している。ヘッド・ロフト角は、3°などの任意の角度であり得る。例えば、角度742が2°であってヘッド・ロフト角が0°であるとき、インサート707を回転してインサート707を凹所706に前述と異なる位置で配置すると、2°、0°、および−2°のロフト角設定を提供する。他の例では、角度742が2°であってヘッド・ロフト角が3°であるとき、インサート707を回転してインサート707を凹所706に前述と異なる位置で配置すると、5°、3°、および1°のロフト角設定を提供する。図27図29を参照すると、ゴルフクラブヘッドの特定のロフト角を指し示し得る、凹所706におけるインサート707の位置の指示を一個人に提供するために、インサート707の主本体744は、一個人にインサート707の回転位置を指し示すことができる線、スロット、窪み、形、または、任意の種類の視覚的な指標を有してもよい。図27図29の例では、指標は、主本体744に形成され得るか、インサート707に塗装もしくは印刷され得るか、または、インサート707においてステッカーが設けられ得る直線750である。例えば、角度742が2°であってヘッド・ロフト角が0°であるとき、図27の直線750の位置が−2°のロフト角に対応する。図28の直線750の位置が、0°のロフト角または中立のロフト角に対応する。図29の直線750の位置が、2°のロフト角に対応する。ソール504は、直線750が対応する数値指標と位置合わせされるときにゴルフクラブヘッドのロフト角を一個人に指し示すために、−2°、0°、および2°(図示せず)など、数値指標を備えてもよい。他の例では、角度742が2°であってヘッド・ロフト角が3°であるとき、図27の直線750の位置が1°のロフト角に対応する。図28の直線750の位置が、3°のロフト角または3°の中立のロフト角に対応する。図29の直線750の位置が、5°のロフト角に対応する。ソール504は、直線750が対応する数値指標と位置合わせされるときにゴルフクラブヘッドのロフト角を一個人に指し示すために、1°、3°、および5°(図示せず)など、数値指標を備えてもよい。指標は、数値角度設定を指し示さなくてもよい。指標は、ロフト角設定の変化を指し示してもよい。例えば、指標は、3つの異なるロフト角設定を指し示すために、負の印、ゼロ、および正の印を備えてもよい。したがって、一個人は、ボルト736を緩め、突起730および732が調節凹所から取り外されるようにインサート707を凹所706から十分に持ち上げ、直線750を図27図29に示すような好みのロフト角指標に位置決めするためにインサート707を回転し、インサート707を対応する調節凹所へと挿入し、ボルト736をホーゼル部分409に固定することで、ゴルフクラブヘッドのロフト角を変更できる。
【0037】
図13および図21を参照して開示したように、ホーゼル405は、シャフトに対するヘッド402のライ角を調節するために、図23にも示すように、軸線453の周りに回転可能であり得る。ヘッド402は、ピンを受け入れるために、ヘッド402の前部および/またはヘッド402の後部に穴(図示せず)を備え得る。ピンおよび穴は軸線453を画定し得る。ヘッド402のライ角を調節することは、前述のロフト角調節と同様である。
【0038】
図23図29のロフト角およびライ角の調節機構は、本開示による一例を提供する。他の例では、凹所706は、6つまたは8つの調節凹所など、複数の調節凹所を備えてもよく、その場合、相対する調節凹所の各々の対は、ゴルフクラブヘッドのあるロフト角に対応できる。したがって、インサート707は、ゴルフクラブヘッドのロフト角またはライ角の調節を提供するために調節凹所と係合する、開示したような2つの突起、または、複数の突起を備え得る。例えば、凹所706は、一個人がゴルフクラブヘッドのロフト角またはライ角を、−3°、−2°、−1°、0°、1°、2°、および3°であり得る、7つのロフト角設定の間で変更できる8つの調節凹所を備えてもよい。インサート707は、複数の突起、または、図25に示すような2つの例示の突起730および732を備え得る。インサート707の突起によって定義される平面の角度742は、インサート707の主本体744に対して1°であり得る。したがって、8つの調節凹所を係合するために、インサート707を回転すること、および、凹所706にインサート707を配置することは、1°の増分で−3°と3°との間での注目すべきロフト角設定を提供する。したがって、インサート707、インサート707における突起の数および構成、凹所706の構成、凹所706における調節凹所の数および構成、ならびに、ゴルフクラブヘッドのロフト角設定の数は、開示した例に限定されない。
【0039】
特定の順番の動作が上記で説明されたが、これらの動作は、他の時系列で実施されてもよい。例えば、前述の2つ以上の動作は、連続して、一緒に、または同時に実施されてもよい。代替で、2つ以上の動作は、逆の順番で実施されてもよい。さらに、前述の1つまたは複数の動作は、まったく実施されてなくてもよい。さらに、本明細書で説明した任意の1つまたは複数の実施形態または例は、一部または全部において、組み合わせて用いられてもよい。本明細書で説明される装置、方法、および製造品は、この点において限定されることはない。
【0040】
特定の例の方法、装置、システム、および製造品が本明細書で説明されたが、本開示の網羅の範囲はそれらに限定されない。むしろ、本開示は、添付の請求項の範囲内に平等にあるすべての方法、装置、システム、および製造品を、逐語的に、または、均等論の下で網羅している。以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
[項目1]
上レール部、ソール部、および、前記上レール部と前記ソール部との間で延在する凹所部分を有する本体と、
前記本体に回転可能に結合されたシャフトと、
前記凹所部分に挿入され前記シャフトに結合されるように構成されたインサートであって、前記凹所部分において、前記本体と前記シャフトとの間の複数の異なる角度に対応する複数の異なる回転位置のうちの1つの回転位置に位置決めされるように構成されたインサートと、
を備えるゴルフクラブヘッド。
[項目2]
前記本体と前記シャフトとの間の前記複数の異なる角度が、前記本体と前記シャフトとの間の複数の異なるロフト角を含む、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目3]
前記本体と前記シャフトとの間の前記複数の異なる角度が、前記本体と前記シャフトとの間の複数の異なるライ角を含む、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目4]
前記本体に回転可能に連結するように構成された第1の端部と、前記シャフトを受け入れるように構成された第2の端部とを備えるホーゼルをさらに備え、前記インサートが、前記凹所部分において、前記本体と前記シャフトとの間の複数の異なる角度に対応する複数の異なる回転位置のうちの1つの回転位置に位置決めされるとき、前記ホーゼルの前記第1の端部に結合されるように構成される、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目5]
前記本体に回転可能に連結するように構成された第1の端部と、前記シャフトを受け入れるように構成された第2の端部とを備えるホーゼルをさらに備え、前記インサートが前記ホーゼルの前記第1の端部に結合されるように構成され、前記ホーゼルの前記第2の端部と前記シャフトとが、前記ホーゼルと前記シャフトとの間の調節可能な角度を提供するために回転可能に連結される、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目6]
前記インサートが複数の突起を備え、前記凹所が複数の調節凹所を備え、前記複数の調節凹所のうちの選択された複数の調節凹所との前記突起の係合が、前記選択された複数の調節凹所に対応する、前記本体と前記シャフトとの間の角度を提供する、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目7]
前記本体に回転可能に連結するように構成された第1の端部と、前記シャフトを受け入れるように構成された第2の端部とを備えるホーゼルをさらに備え、前記インサートが前記ホーゼルの前記第1の端部に結合されるように構成され、前記ホーゼルの前記第1の端部が、ボルトを受け入れるように構成されたネジ付き穴を備え、前記インサートが孔を備え、前記インサートの前記複数の回転位置の各々において、前記孔は、前記ボルトが前記孔を通って前記ネジ付き穴と係合することを提供するために、前記ネジ付き穴と異なる角度で位置合わせ可能である、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目8]
前記本体に回転可能に連結するように構成された第1の端部と、前記シャフトを受け入れるように構成された第2の端部とを備えるホーゼルをさらに備え、前記インサートが前記ホーゼルの前記第1の端部に結合されるように構成され、前記ホーゼルの前記第1の端部が留め具を備え、前記インサートが孔を備え、前記インサートの前記複数の回転位置の各々において、前記孔は、前記留め具が前記孔を通って係合することを提供するために、前記留め具と異なる角度で位置合わせ可能である、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目9]
前記本体に回転可能に連結するように構成された第1の端部と、前記シャフトを受け入れるように構成された第2の端部とを備えるホーゼルをさらに備え、前記インサートが前記ホーゼルの前記第1の端部に結合されるように構成され、前記本体が、前記ホーゼルを受け入れるように構成されたスロットを備え、前記ホーゼルが、前記スロットにおいて、前記本体を通って延び、前記ホーゼルの穴に係合される少なくとも1つのピンと連結され、前記ホーゼルの前記穴が、前記本体に対する前記ホーゼルの回転軸線を画定する、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目10]
前記インサートが、前記本体と前記シャフトとの間の負の角度に対応する第1の回転位置と、前記本体と前記シャフトとの間の中立の角度に対応する第2の回転位置と、前記本体と前記シャフトとの間の正の角度に対応する第3の回転位置とを含む、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目11]
前記凹所部分が、前記ソール部から前記上レール部に向かって延びる第1の凹所区間と、前記第1の凹所区間から前記上レール部に向かって延びる第2の凹所区間とを備え、前記第2の凹所区間が、前記第2の凹所区間への前記インサートの挿入を防止するために、前記インサートの対応する寸法より小さい少なくとも1つの寸法を有する、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目12]
上レール部、ソール部、および、前記上レール部と前記ソール部との間で延在する凹所部分を有する本体と、
前記本体に回転可能に連結するように構成された第1の端部、および、前記シャフトを受け入れるように構成された第2の端部を備えるホーゼルであって、前記本体に対して、前記本体と前記シャフトとの間のロフト角調節に対応する少なくとも第1の軸線の周りに、および、前記本体と前記シャフトとの間のライ角調節に対応する第2の軸線の周りに回転可能であるホーゼルと、
前記凹所部分に挿入され前記ホーゼルの前記第1の端部に結合されるように構成されたインサートであって、前記凹所部分において、前記本体と前記シャフトとの間の複数の異なるロフト角または複数のライ角に対応する複数の異なる回転位置のうちの1つの回転位置に位置決めされるように構成されたインサートと、
を備えるゴルフクラブヘッド。
[項目13]
前記ホーゼルの前記第1の端部が、前記1つの回転位置において前記本体を前記シャフトに対して固定するために、前記ソール部から前記インサートを通って挿入されたボルトを受け入れるように構成されたネジ付き穴を備える、項目12に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目14]
前記ホーゼルの前記第1の端部が、前記1つの回転位置において前記本体を前記シャフトに対して固定するために、前記インサートを通って挿入され、前記ソール部からの留め具と係合されるように構成されたボルトを備える、項目12に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目15]
前記本体が、前記ホーゼルを受け入れるように構成されたスロットを備え、前記ホーゼルが、前記スロットにおいて、前記ヘッドを通って延び、前記ホーゼルの穴に係合される少なくとも1つのピンと連結され、前記ホーゼルの前記穴が、前記本体に対する前記ホーゼルの回転軸線を画定する、項目12に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目16]
前記凹所部分が、前記ソール部から前記上レール部に向かって延びる第1の凹所区間と、前記第1の凹所区間から前記上レール部に向かって延びる、前記ボルトを受け入れるように構成された第2の凹所区間とを備え、前記第2の凹所区間が、前記第2の凹所区間への前記インサートの挿入を防止するために、前記インサートの対応する寸法より小さい少なくとも1つの寸法を有する、項目12に記載のゴルフクラブヘッド。
[項目17]
ゴルフクラブヘッドを製造する方法であって、
上レール部およびソール部によって画定され、前記ソール部から前記上レール部に向かって延びる凹所部分を備える本体を形成するステップと、
前記本体に回転可能に連結するように構成された第1の端部、および、シャフトを受け入れるように構成された第2の端部を備えるホーゼルを形成するステップと、
前記凹所部分に挿入され前記ホーゼルの前記第1の端部に結合されるように構成されたインサートであって、前記凹所部分において、前記本体と前記シャフトとの間の複数の異なる角度に対応する複数の異なる回転位置のうちの1つの回転位置に位置決めされるように構成されたインサートを形成するステップと、
を含む方法。
[項目18]
前記ホーゼルと前記シャフトとの間の調節可能な角度を提供するために、前記ホーゼルおよび前記シャフトを回転可能に連結するステップをさらに含む、項目17に記載の方法。
[項目19]
前記ホーゼルの前記第1の端部に、ボルトを受け入れるように構成されたネジ付き穴を形成するステップと、
孔を前記インサートに形成するステップと
をさらに含み、
前記インサートの前記複数の回転位置の各々において、前記孔は、前記ボルトが前記孔を通って前記ネジ付き穴と係合することを提供するために、前記ネジ付き穴と位置合わせ可能である、項目17に記載の方法。
[項目20]
ボルトを前記第1の端部において含むように前記ホーゼルを形成するステップと、
孔を形成するステップと
をさらに含み、
前記インサートの前記複数の回転位置の各々において、前記孔は、前記ボルトが前記孔を通って前記ソール部における留め具と係合することを提供するために、前記ボルトと位置合わせ可能である、項目17に記載の方法。
[項目21]
前記本体に、前記ホーゼルを受け入れるように構成されたスロットを形成するステップをさらに含み、前記ホーゼルが、前記スロットにおいて、前記本体を通って延び、前記ホーゼルの穴に係合される少なくとも1つのピンと連結され、前記ホーゼルの前記穴が、前記本体に対する前記ホーゼルの回転軸線を画定する、項目17に記載の方法。
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