特許第6334015号(P6334015)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6334015
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】線形伝動装置
(51)【国際特許分類】
   F16H 25/20 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
   F16H25/20 F
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-7486(P2017-7486)
(22)【出願日】2017年1月19日
【審査請求日】2017年4月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】596016557
【氏名又は名称】上銀科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】彭 ▲そう▼文
(72)【発明者】
【氏名】蔡 孟龍
【審査官】 岩本 薫
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−098455(JP,A)
【文献】 特開平10−089361(JP,A)
【文献】 特開平02−066359(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/046387(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0025198(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0204428(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 25/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース、スクリュー及び伝動滑り台を備える線形モジュールと、
第一支持滑り台、第二支持滑り台、保護蓋、第一滑車装置、第二滑車装置、ケーブル、第一ケーブル固定片及び第二ケーブル固定片を備える支持モジュールと、を含み、
前記スクリューは、回転可能に前記ベースに設けられており、
前記伝動滑り台は、前記スクリューに設けられており、かつ前記スクリューの駆動により前記スクリューの軸方向に沿って移動可能であり、
前記第一支持滑り台、前記第二支持滑り台は、それぞれ前記線形モジュールの前記スクリューの軸方向に沿って移動可能に前記線形モジュールの前記スクリューに設けられており、かつ前記伝動滑り台を挟んで対向し、
前記保護蓋は、前記線形モジュールの前記ベースに設けられており、かつ前記第一支持滑り台、前記第二支持滑り台に接続されており、
前記第一滑車装置は、前記保護蓋の一端部に位置し、前記第二滑車装置は、前記保護蓋の他端部に位置し、
前記保護蓋に設けられた前記第一滑車装置は、第一滑車シートと前記第一滑車シートに設けられた第一滑車とを備え、
前記保護蓋に設けられた前記第二滑車装置は、第二滑車シートと前記第二滑車シートに設けられた第二滑車とを備え、
前記ケーブルは、前記第一滑車及び第二滑車に巻かれて設けられており、
前記第一ケーブル固定片は、前記線形モジュールの前記伝動滑り台及び前記ケーブルの一段に接続されており、
前記第二ケーブル固定片は、前記線形モジュールの前記ベース及び前記ケーブルの両端に接続されていることを特徴とする線形伝動装置。
【請求項2】
前記保護蓋は一方の端に端孔を有し、前記第一滑車シートは調整螺子穴を有し、前記支持モジュールはさらに張力調整螺子を有し、前記張力調整螺子は前記保護蓋に穿設された端孔を通して前記第一滑車シートの調整螺子穴に螺接されていることを特徴とする請求項1に記載の線形伝動装置。
【請求項3】
前記保護蓋は一方の端に長孔を有し、他方の端に貫通孔を有し、前記第一滑車シートと、前記第二滑車シートとはそれぞれ第一固定孔及び第二固定孔を有し、前記支持モジュールはさらに第一固定部材及び第二固定部材を有し、前記第一固定部材は前記保護蓋に穿設された長孔を通して前記第一滑車シートの第一固定孔に固定されており、前記第二固定部材は前記保護蓋に穿設された貫通孔を通して前記第二滑車シートの第二固定孔に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の線形伝動装置。
【請求項4】
前記支持モジュールはさらに第一保護蓋固定片及び第二保護蓋固定片を有し、前記第一保護蓋固定片は前記第一支持滑り台及び前記保護蓋の一方の端に接続されており、前記第二保護蓋固定片は前記第二支持滑り台及び前記保護蓋の他方の端に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の線形伝動装置。
【請求項5】
前記保護蓋は、前記線形モジュールの前記ベースの外周面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の線形伝動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、線形伝動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、高精度が必要な伝動機械は伝動及び位置決めにしばしば線形伝動装置(例えばボールスクリュー)を用いる。しかし、伝動行程の増加と共に、ボールスクリューの長さも増える。ボールスクリューは、その長さの増加により細長比が増えると、自重で垂れ下がってしまう。それによって、伝動の精度に影響を与えるだけではなく、さらにスクリューの使用寿命を短縮する可能性がある。
【0003】
上述の問題を解決するために、特許文献1に記載の発明は滑車構造及び支持棒を利用してスクリューを支持するという効果を達成した。また、特許文献2に記載の発明は段車の減速原理に基づいてスクリューを支持するという効果を達成した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】アメリカ特許登録第5720202号明細書
【特許文献2】中国特許登録第I524018号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の従来特許考案において、滑車構造及び段車構造はいずれも大きな装着空間が必要であるため、小型化線形伝動装置に使用することができない。また、滑車構造及び段車構造も部品が多すぎ、組立てが容易ではないという問題の他に、ケーブルの張力を調整するという点でも問題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、主な目的は、支持モジュールを有し、材料の体積を減少させ、かつ簡単に組み立てられる上、良好な支持性能を備える線形伝動装置を提供することにある。
【0007】
上述の目的を達成するために、本発明の線形伝動装置は線形モジュールと、支持モジュールとを含む。線形モジュールは、ベース、スクリュー及び伝動滑り台を備える。スクリューは、回転可能にベースに設けられている。伝動滑り台は、スクリューの駆動によりスクリューの軸方向に沿って移動するようにスクリューに設けられている。支持モジュールは、第一支持滑り台、第二支持滑り台、保護蓋、第一滑車装置、第二滑車装置及びケーブルを備える。そのうち、第一支持滑り台、第二支持滑り台は、それぞれ線形モジュールのスクリューの軸方向に沿って移動可能に線形モジュールのスクリューに設けられ、かつ伝動滑り台を挟んで対向している。保護蓋は、第一支持滑り台、第二支持滑り台と共に移動するように線形モジュールのベースの一方の側面に設けられ、かつ第一支持滑り台、第二支持滑り台に接続されている。第一滑車装置は、保護蓋の一端部に位置し、第二滑車装置は、保護蓋の他端部に位置する。保護蓋に設けられた第一滑車装置は、第一滑車シートと第一滑車シートに設けられた第一滑車とを備え、保護蓋に設けられた第二滑車装置は、第二滑車シートと第二滑車シートに設けられた第二滑車とを備える。ケーブルは、第一滑車及び第二滑車に巻かれて設けられている。ケーブルの一段は、第一ケーブル固定片に固定されている。第一ケーブル固定片は、線形モジュールの伝動滑り台に接続されている。ケーブルの両端は、第二ケーブル固定片に固定されている。第二ケーブル固定片は、線形モジュールのベースに接続されている。
【0008】
それによって、伝動滑り台が移動を開始する場合、まず、第一ケーブル固定片でケーブルを動かす。次に、ケーブルが結合する第一滑車装置と第二滑車装置との中の一つが、保護蓋を動かす。保護蓋がさらに第一支持滑り台及び第二支持滑り台を動かして第一滑車装置と第二滑車装置との中のほかの一つと共に移動する。さらにスクリューを支持するという効果を達成する。
【発明の効果】
【0009】
上記から分かるように,本発明の線形伝動装置は、モジュール化設計を利用し、一方で支持モジュールを線形モジュールと簡単に装着させられ、他方で装着後の占用空間を減らすことができるため、寸法が異なった線形モジュールに応用されることができる。
【0010】
さらに好ましくは、保護蓋は一方の端に端孔を有する。第一滑車シートは調整螺子穴を有する。支持モジュールは、さらに保護蓋に穿設された端孔を通して第一滑車シートの調整螺子穴に螺接されている張力調整螺子を有する。それによって、張力調整螺子が回転する場合、第一滑車シートを移動させることができる。次に、第一滑車シートは、第一滑車が移動過程においてケーブルの張力を調整するように第一滑車を動かす。
【0011】
さらに好ましくは、保護蓋は一方の端に長孔を有し、他方の端に貫通孔を有する。第一滑車シート、第二滑車シートはそれぞれ第一固定孔及び第二固定孔を有する。支持モジュールはさらに第一固定部材及び第二固定部材を有する。第一固定部材は保護蓋の長孔を穿設されてかつ第一滑車シートの第一固定孔に固定され、第一滑車シートを保護蓋に固定することに用いられている。第二固定部材は保護蓋の貫通孔を穿設されてかつ第二滑車シートの第二固定孔に固定される。第二固定部材は第二滑車シートを保護蓋に固定することに用いられている。
【0012】
さらに好ましくは、支持モジュールはさらに第一保護蓋固定片及び第二保護蓋固定片を有する。第一保護蓋固定片は第一支持滑り台及び保護蓋の一方の端に接続されている。第二保護蓋固定片は第二支持滑り台及び保護蓋の他方の対向端に接続されている。それによって、保護蓋は第一支持滑り台、第二支持滑り台と共に同期に移動することができる。
【0013】
本発明が提供した線形伝動装置の詳細な構造、特徴、組立て又は使用方式について、後続の実施方式に詳細に説明する。本発明分野の従業者は、本発明に関する詳細な説明及び実施形態に示された特定の実施形態は本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明の特許請求範囲を制限するためのものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の線形伝動装置の外観斜視図である。
図2】本発明の線形伝動装置の局部斜視分解図である。
図3】本発明の線形伝動装置の局部拡大断面図であり、第一滑車装置と保護蓋との間の構造的関係を示す。
図4図3に類似し、第二滑車装置と保護蓋との間の構造的関係を示す。
図5】本発明の線形伝動装置の局部側面の断面図であり、伝動滑り台が移動する前の状態を示す。
図6図5に類似し、伝動滑り台が移動した後の状態を示す。
図7】は本発明の他の一つの実施形態による線形伝動装置の局部平面図であり、主に保護蓋がベース内に設置されている状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1及び図2に示されたように、本発明の線形伝動装置10は線形モジュール20と、支持モジュール30とを含む。
【0016】
線形モジュール20は、ベース22と、スクリュー24と、伝動滑り台26とを備える。スクリュー24はベース22内に設けられてかつ駆動源(図に示されてない)により回転することができる。伝動滑り台26は、スクリュー24の駆動によりベース22に対して移動するようにスクリュー24に接続されている。
【0017】
図2に示されたように、支持モジュール30は、第一支持滑り台40と、第二支持滑り台50と、保護蓋60と、第一滑車装置70と、第二滑車装置80と、及びケーブル90とを備える。
【0018】
第一支持滑り台40、第二支持滑り台50は、スクリュー24の軸方向に沿って移動可能な方式でスクリュー24に設けられ、かつ伝動滑り台26の両対向側に位置する。
【0019】
保護蓋60は、第一支持滑り台40、第二支持滑り台50と共に同期に移動できるように線形モジュール20のベース22の外周面に設けられ、かつ第一保護蓋固定片61及び第二保護蓋固定片62によりそれぞれ第一支持滑り台40、第二支持滑り台50に接続されている。また、第一支持滑り台40に対応した保護蓋60は、保護蓋60の一方の端の端面に第一端孔63を有し、一方の端の上面と底面との両面にそれぞれ長孔64を有する。第二支持滑り台50に対応した保護蓋60は、一方の端の端面に第二端孔65を有し、一方の端の上端面と底面との両面にそれぞれ貫通孔66を有する。
【0020】
第一滑車装置70は、第一滑車シート71と第一滑車シート71に設けられた第一滑車72とを備える。第一滑車シート71は、保護蓋60内に設けられ、かつ上面と底面との両面にそれぞれ第一固定孔73を有する。図2及び図3に示されたように、第一滑車シート71は、二つの第一固定部材74により保護蓋60の一方の端に固定されている。第一固定部材74は、保護蓋60に穿設された長孔64を通して、第一滑車シート71の第一固定孔73に固定されている。
【0021】
第二滑車装置80は、第二滑車シート81と第二滑車シート81に設けられた第二滑車82とを備える。第二滑車シート81は、保護蓋60内に設けられ、かつ上端面と底面との両面にそれぞれ第二固定孔83を有し、第二滑車82に背向した端面に第三固定孔84を有する。図2及び図4に示されたように、第二滑車シート81は、二つの第二固定部材85及び第三固定部材86により保護蓋60の他方の対向端に固定されている。第二固定部材85は保護蓋60の貫通孔66を穿設されてかつ第二滑車シート81の第二固定孔83に固定されている。第三固定部材86は、保護蓋60に穿設された第二端孔65を通して、第二滑車シート81の第三固定孔84に固定されている。
【0022】
ケーブル90は、第一滑車72、第二滑車82に巻かれて設けられ、その一段が第一ケーブル固定片91の一方の端に固定されている。第一ケーブル固定片91の他方の端は、伝動滑り台26に固定されている。ケーブル90の両端は、同時に第二ケーブル固定片92の一方の端に固定されている。第二ケーブル固定片92の他方の端はベース22の外周面に固定されている。また、第一ケーブル固定片91の位置は第二ケーブル固定片92の位置より高い。
【0023】
図5及び図6に示されたように、伝動滑り台26はベース22の左端から右端に移動する場合、まず、第一ケーブル固定片91でケーブル90を動かす。次に、ケーブル90は、第一滑車装置70がケーブル90と共に移動するように第一滑車72を動かす。第一滑車装置70が保護蓋60を動かす。保護蓋60が同時に第一支持滑り台40、第二支持滑り台50を動かして第二滑車装置80と共に移動する。同様に、伝動滑り台26はベース22の右端から左端に移動する場合、まず、第一ケーブル固定片91でケーブル90を動かす。次に、ケーブル90は、第二滑車装置80がケーブル90と共に移動するように第二滑車82を動かす。第二滑車装置80が保護蓋60を動かす。保護蓋60が同時に第一支持滑り台40、第二支持滑り台50を動かして第一滑車装置70と共に移動する。
【0024】
上記から分かるように,伝動滑り台26がどんな方向に向けて移動しても、第一支持滑り台40、第二支持滑り台50は保護蓋60により同期して移動することができる。また、動滑車の作動原理に基づき、伝動滑り台26の移動距離は、第一支持滑り台40、第二支持滑り台50の移動距離の二倍である。従って、第一支持滑り台40、第二支持滑り台50は、伝動滑り台26の移動過程において常に同じ距離を保持することができ、さらにスクリュー24を支持するという効果を達成する。
【0025】
また、図3に示されたように、ケーブル90の張力を最も良い状態に保持するために、支持モジュール30は、さらに張力調整螺子93を提供する。第一滑車72に背向した第一滑車シート71の一方の端面に調整螺子穴75が設けられている。張力調整螺子93は保護蓋60に穿設された第一端孔63を通して、第一滑車シート71の調整螺子穴75内に螺接されている。それによって、ケーブル90の張力を調整する必要がある場合、まず、上、下二つの第一固定部材74を緩め、次に、張力調整螺子93を回転させると第一滑車シート71が移動して前後変位を生じさせる。それによって、第一滑車72は、第一滑車シート71の移動過程中に同時にケーブル90を引き締め又は緩める。その時、上、下二つの第一固定部材74は、最適な状態に調整するまで保護蓋60の長孔64内に前後移動する。また、上、下二つの第一固定部材74を固く締めることにより第一滑車シート71の位置を固定する。それによってケーブル90の張力調整は完了する。
【0026】
図7に示されたように、保護蓋60は、必要に応じて、支持モジュール30がベース22内に位置するようにベース22内に設置されてもよい。保護蓋60は、第一支持滑り台40、第二支持滑り台50と共に同期して移動するようにそれぞれ第一支持滑り台40、第二支持滑り台50に接続されている。
【0027】
本発明の線形伝動装置10は、モジュール化しやすい設計により、支持モジュール30を線形モジュール20と簡単に装着させられるだけではなく、ケーブル90の張力を簡単に調整させられる。それと同時に、保護蓋60を利用してケーブル90を保護することができ、また支持モジュール30自体がモジュール化により体積が小さいという特徴を有しており、装着後の占用空間を減らすことができる。そのため、寸法が異なった線形モジュール20に支持モジュール30を適用することができる。
【符号の説明】
【0028】
10 線形伝動装置 20線形モジュール
22 ベース 24スクリュー
26 伝動滑り台 30支持モジュール
40 第一支持滑り台 50第二支持滑り台
60 保護蓋 61第一保護蓋固定片
62 第二保護蓋固定片 63第一端孔
64 長孔 65第二端孔
66 貫通孔 70第一滑車装置
71 第一滑車シート 72第一滑車
73 第一固定孔 74第一固定部材
75 調整螺子孔 80第二滑車装置
81 第二滑車シート 82第二滑車
83 第二固定孔 84第三固定孔
85 第二固定部材 86第三固定部材
90 ケーブル 91第一ケーブル固定片
92 第二ケーブル固定片 93張力調整螺子
【要約】
【課題】支持モジュールを有し、材料の体積を減少させ、かつ簡単に組み立てられる上、良好な支持性能を備える線形伝動機構を提供する。
【解決手段】線形伝動機構10は、線形モジュール20と、支持モジュール30を含む。第一支持滑り台40、第二支持滑り台50及び伝動滑り台26は線形モジュールの軸方向に沿って移動可能であり、第一支持滑り台と第二支持滑り台は伝動滑り台を挟んで対向している。保護蓋60は、第一支持滑り台及び第二支持滑り台に接続され、線形モジュールのベース22に設けられている。
第一滑車装置70は第一滑車シート71と第一滑車72とを備え、第二滑車装置80は第二滑車シート81と第二滑車82とを備える。ケーブル90は、第一滑車及び第二滑車に巻かれており、第一ケーブル固定片91は、伝動滑り台及びケーブルの一段に接続され、第二ケーブル固定片92は、ベースとケーブルの両端に接続されている。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7