特許第6334575号(P6334575)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6334575フレキシブルな容器とこの種のフレキシブルな容器用の充填装置及びそれに応じた充填方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6334575
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】フレキシブルな容器とこの種のフレキシブルな容器用の充填装置及びそれに応じた充填方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/06 20060101AFI20180521BHJP
   B65B 3/04 20060101ALN20180521BHJP
【FI】
   B65D77/06 H
   !B65B3/04
【請求項の数】3
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-562183(P2015-562183)
(86)(22)【出願日】2014年3月14日
(65)【公表番号】特表2016-509983(P2016-509983A)
(43)【公表日】2016年4月4日
(86)【国際出願番号】EP2014055067
(87)【国際公開番号】WO2014140249
(87)【国際公開日】20140918
【審査請求日】2017年1月20日
(31)【優先権主張番号】102013204602.2
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】514120933
【氏名又は名称】フレコテック アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】ギュンター ウンテヒ
(72)【発明者】
【氏名】マルティン コッホ
【審査官】 西堀 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 特表平03−504841(JP,A)
【文献】 英国特許出願公開第02241220(GB,A)
【文献】 実開平03−064285(JP,U)
【文献】 特開平05−077802(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0224520(US,A1)
【文献】 特開2011−084280(JP,A)
【文献】 特開平08−318915(JP,A)
【文献】 特開平03−043322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/04−77/06
B65D 30/00−33/38
B65D 88/22
B65B 1/00− 3/36
B65B 67/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセスユニット(20)へ密閉接続するためのフレキシブルな容器(10.1;10.2)であって、
プロセスユニットと容器の少なくとも部分容積を有する、互いに連通する空間(12、22)に負圧が供給され
前記容器を支持する支持装置(30.1;30.2のための収容部前記容器(10.1;10.2)の壁(14.1;14.の中に配置されている、フレキシブルな容器において、
前記支持装置(30.1;30.2)のための前記収容部が、前記壁(14.1;14.2)の中に形成されているポケット(16.1;16.2)内に延びている、
ことを特徴とするフレキシブルな容器。
【請求項2】
前記支持装置(30.1;30.2のための前記収容部が、充填方向(E)を向いた軸方向の視線で見て、周方向及び/又は軸方向に延びている、
ことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルな容器。
【請求項3】
前記ポケット(16.1;16.2)が、内壁(18.1;18.2)を外壁(19.1;19.2)と周方向又は径方向に少なくとも部分的に溶接することによって形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキシブルな容器(10.1;10.2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求項1、7もしくは8の前文の特徴を有する、フレキシブルな容器、この種のフレキシブルな容器用の充填装置及びそれに応じた充填方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1からは、充填ステーションにおいてプラスチック袋を充填する装置が知られているが、それはもちろん、容器に接続すべきプロセスユニット内を支配することの多い負圧を考慮しておらず、あるいは少なくとも満足のゆくようには考慮しない。
【0003】
真空を供給されるプロセスユニットからフレキシブルな容器を充填するプロセスは、真空が印加されるとすぐに、既知の容器が萎縮してしまうので、フレキシブルな容器内へ材料が落下しないことで、失敗してしまう。したがってそのようなところではフレキシブルな容器は使用されず、あるいは多大な手間をかけてのみ、使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】G8805713号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の問題は、負圧で作動するプロセスユニットに接続するためのフレキシブルな容器を提案し、かつ適切な充填方法と好ましい充填装置も可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この問題は、本発明によれば、請求項1に記載の特徴を有するフレキシブルな容器、請求項7に記載の充填装置及び請求項8に記載の方法特徴を有する充填方法によって解決される。
【0007】
好ましい実施形態が、下位請求項に記載されている。
【0008】
フレキシブルな容器とプロセスユニットは、互いに連通する空間を有しており、その空間に負圧が供給される。本発明に係るフレキシブルな容器は、支持装置のための収容部及び/又は支持装置自体を、容器の壁に、あるいはその中に有している。
【0009】
支持装置は、少なくともこの領域内で、好ましい実施形態においてはさらに容器の内部へ深く入って、内側から外側へ向かう支持機能を引き受け、そうでない場合にはすぐに萎縮してしまうことに抵抗作用する。
【0010】
本発明に係る容器の好ましい実施形態によれば、支持装置のための収容部が、充填方向に方向付けされた軸方向を有する視点に基づいて、周方向及び/又は軸方向に延びている。
【0011】
本発明に係る容器の他の好ましい実施形態によれば、支持装置は延長されたパイプスリーブであって、その回りにフレキシブルな容器のひだが形成される。その場合に容器全体が、支持装置を収容する。
【0012】
本発明に係る容器の他の好ましい実施形態によれば、支持装置のための収容部が、壁に、あるいは壁内に形成されたポケット内に延びている。
【0013】
本発明に係る容器の他の好ましい実施形態によれば、壁は、少なくとも部分的に二重壁で形成されている。壁は、内壁と外壁との間に支持装置を収容するように定められている。
【0014】
本発明に係る容器の他の好ましい実施形態によれば、ポケットは、周方向又は径方向に内壁を外壁と部分的に溶接することによって形成されている。
【0015】
本発明に係る充填装置は、この種のフレキシブルな容器のために支持装置を搭載しており、その支持装置がフレキシブルな容器内に収容可能である。
【0016】
この種のフレキシブルな容器のための本発明に係る充填方法は、以下の方法特徴を有している。容器は、負圧によって駆動されるプロセスユニットに接続可能であって、支持装置が容器を、内側へ向かって容器の壁に作用する真空の力に抗して開放して保持する。
【0017】
以下、図に示す2つの実施形態を用いて本発明を詳細に説明する。表示は、構造を図式的に示しており、少なくとも部分的にコンポーネントの内部を覗き込むことを許すものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係るフレキシブルな容器の第1の実施例を図式的に示す側面図であって、その容器は本発明に係る充填方法に従って充填するためにプロセスユニットに接続されており、かつ本発明に係る充填装置内に収容されている。
図2図1の容器を図式的に示す上面図である。
図3】本発明に係る容器の第2の実施例を図式的に示す軸断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1、2は、側面図(図1)と上面図(図2)である。
【0020】
図1、2は、本発明に係る容器10.1の第1の実施例を示しており、その容器は上が真空を供給されるプロセスユニット20に接続されており、下は充填装置30内に収容されている。
【0021】
その場合に、第1の実施例に基づくフレキシブルな容器10.1は、上において第1の支持装置30.3、すなわちプロセスユニット20の充分に長く形成されたパイプスリーブを包囲しており、そのパイプスリーブはさらに通常のように、容器の内部へ突出している。特に好ましいのは、接続の問題性の解決であって、それにおいて相互に係止し合うプラスチック閉鎖ストリップが使用される。
【0022】
第1の実施例に基づくフレキシブルな容器は、下方において軸方向の、したがって充填方向Eに沿って方向付けされた、ポケット16.1を有しており、それらのポケットが容器の周面にわたって配置されて、第2の支持装置30.1のバーを収容する。ポケット16.1は、壁14.1内に形成されている。
そのために、壁14.1は、特に図2から良好に認識できるように、内部容器とも称することができる内側の壁18.1と外側の壁19.1を有しており、その外側の壁は外側に配置された管状のフィルムの部分とすることができる。壁18.1と19.1は、軸方向の線に沿って溶接されている。好ましくはポリエチレンのフィルムが互いに結合される。
【0023】
図3には、同様に、かつ軸断面に沿って本発明に係る容器10.2の第2の実施例が示されている。充填方向Eに充填すべき空間12が、ここでは周方向に配置されている支持装置30.2によって張り広げられている。そのために、支持装置30.2は容器10.2の一部として一周する、特に螺旋形状に一周する、1つ又は複数のポケット14.2内に配置されている。
【0024】
第2の実施例に基づく容器を形成する場合に、配置が螺旋形状である場合に、内壁18.2は外壁19.2とエンドレスに互いに溶接することができる。
図1
図2
図3