特許第6334737号(P6334737)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6334737構造的完全性を有するシェルフレディパッケージ、及びその製造プロセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6334737
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】構造的完全性を有するシェルフレディパッケージ、及びその製造プロセス
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/54 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
   B65D5/54 301G
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-567376(P2016-567376)
(86)(22)【出願日】2015年5月13日
(65)【公表番号】特表2017-515763(P2017-515763A)
(43)【公表日】2017年6月15日
(86)【国際出願番号】US2015030498
(87)【国際公開番号】WO2015175618
(87)【国際公開日】20151119
【審査請求日】2016年11月10日
(31)【優先権主張番号】14168072.8
(32)【優先日】2014年5月13日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100152423
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 一真
(74)【代理人】
【識別番号】100196047
【弁理士】
【氏名又は名称】柳本 陽征
(72)【発明者】
【氏名】コスタンティーノ、アルミエント
(72)【発明者】
【氏名】リュク、ビクトワール、アロイス−アルベール、カトール
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ガン
【審査官】 西堀 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−028419(JP,U)
【文献】 特開平07−251812(JP,A)
【文献】 特開2012−162714(JP,A)
【文献】 特開昭63−138943(JP,A)
【文献】 実開昭53−040830(JP,U)
【文献】 特開平10−007125(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3029271(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D5/50−5/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)上壁(6)と、
(b)2つの側壁(3)及び(4)と、
(c)前壁(2)と、
(d)後壁(5)と、を有する外箱に形成される、少なくとも1つのカートンブランク(60)を備える、シェルフレディパッケージ(1)であって、
前記シェルフレディパッケージ(1)が、弱め線(40)によって形成された、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を更に含み、したがって、前記少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が前記弱め線(40)に沿って少なくとも部分的に又は完全に取り外されることができ、
前記シェルフレディパッケージ(1)が前記外箱の前記弱め線(40)の少なくとも一部と重なり合うテープ(20)を使用して少なくとも部分的に密封され、前記テープ(20)が前記カートンブランク(60)によって形成された前記外箱の前記弱め線(40)の少なくとも一部と一致するテープのミシン目(50)を含み、
前記シェルフレディパッケージ(1)が、少なくとも1つの垂直の角を通過する弱め線(40)を含み、前記シェルフレディパッケージ(1)が、前記垂直の角の前記弱め線(40)を覆うパネル(80)を更に含む、シェルフレディパッケージ。
【請求項2】
前記テープのミシン目(50)が、前記カートンブランク(60)によって形成された前記外箱に前記テープが貼付された後、形成される、請求項1に記載のシェルフレディパッケージ(1)。
【請求項3】
前記テープのミシン目(50)がレーザー、ナイフ、パンチピン、及びこれらの組み合わせを使用して形成される、請求項1及び2のいずれか一項に記載のシェルフレディパッケージ(1)。
【請求項4】
前記テープのミシン目(50)がレーザーを使用して形成される、請求項3に記載のシェルフレディパッケージ(1)。
【請求項5】
前記外箱の前記弱め線(40)が切目入れ加工、ミシン目付け、及びこれらの組み合わせによって形成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシェルフレディパッケージ(1)。
【請求項6】
前記弱め線が、角にわたって、第1の上方部分(62)及び第2の上方部分(65)にわたって、並びにこれらの組み合わせで延在する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシェルフレディパッケージ(1)。
【請求項7】
前記弱め線(40)が、第1の上方部分(62)、第2の上方部分(65)、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される上方部分に少なくとも部分的に存在し、前記第1の上方部分(62)と前記第2の上方部分(65)とを接続する前記テープ(20)上の前記テープのミシン目(50)と部分的に一致する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシェルフレディパッケージ(1)。
【請求項8】
請求項1に記載の前記シェルフレディパッケージの少なくとも2つの層を備える、パレット。
【請求項9】
請求項1に記載のシェルフレディパッケージ(1)を作るプロセスであって、
(a)前記弱め線(40)によって形成された少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を有する外箱を形成するためにカートンブランク(60)を折り畳むステップと、
(b)下壁(7)を形成するために、好ましくは、接着剤、テープ、及びこれらの組み合わせを使用して、前下方部分(72)と後下方部分(75)とを互いに接合するステップと、
(c)前記外箱の中に物品を配置するステップと、
(d)テープ(20)を使用して、第1の上方部分(62)と第2の上方部分(65)とを互いに接合するステップと、
(e)前記カートンブランク(60)によって形成された前記外箱の前記弱め線(40)の少なくとも一部と一致するテープのミシン目(50)を有するテープ(20)を提供するために、前記テープにミシン目を付けるステップと、を含む、プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
中に収容された物品を輸送及び陳列するための積み上げることができる外箱包装体。
【背景技術】
【0002】
厚紙、板紙、又は類似の材料から作られたカートンなどの外箱は周知であり、小売物品等を含む様々なタイプの物品を輸送し収納するために使用される。シェルフレディパッケージ(棚にすぐに並べられる包装体)は、複数の物品が最初に外箱から取り出されずに、例えば、スーパーマーケットの棚又は通路に、外箱から直接陳列されることができるやり方で、複数の物品を外箱に包装するための手段である。シェルフレディパッケージ内に収容された個々の物品は、缶、ボトル、袋、箱等の個々の包みであり得る。典型的には、シェルフレディパッケージは、外箱の弱め線によって形成された取り外し可能な要素を有し、その要素は容易に取り外されることができる。取り外し可能な要素が取り外されると、包装体内に収容された物品は陳列され、買物客は陳列された物品を取り出すことができる。
【0003】
シェルフレディパッケージは、典型的には、カートンブランクから作られ、その弱め線はミシン目又は機械的な切目入れ加工によって加えられる。カートンブランクは4つの壁を形成するように形作られ、典型的には接着される。シェルフレディパッケージの内部に物品が配置される前に、下フラップが互いに折り重ねられ、テープ又は接着剤で貼り付けられ、シェルフレディパッケージの底部が形成される。次に上フラップが互いに折り重ねられ、テープ又は接着剤のどちらかによって互いに貼り合わせられる。接着される場合、強く接着された結合となるように、下フラップは、外箱の上部を形成するフラップ間に十分な接触があるように、例えば、シェルフレディパッケージ内に収容された物品によって、又は外箱側壁の上縁のスロットに装入されるフラップによって、支持されなければならない。したがって、上フラップが互いに接合される場合、シェルフレディパッケージ内に収容された物品は包装体の全高さを占めなければならず、そうでなければ、中フラップを支持する別の手段が提供されなければならない。結果として、包装体が積み上げられる場合、上方のシェルフレディパッケージの重量は、下方のシェルフレディパッケージ内に収容された物品によって少なくとも部分的に支持されなければならない。これは壊れやすい物品にとっては理想的でなく、物品が収容されたカートンの上に配置されたカートンの重量によって破損する可能性がある。
【0004】
あるいは、カートンブランクの外フラップが互いに折り重ねられ、テープで閉じられることができる。テープが貼り付けてあれば、中フラップを支持する必要性が省かれ、ほこりが入らないように外箱の上部が密閉されるので、テープが好ましい。しかしながら、取り外し可能な要素が、テープで貼り付けられた上部中間シームと重なり合うことができないので、そのようなシェルフレディパッケージは、開口部の大きさが、特に上面で、限られている。取り外し可能な要素が外箱の上部を密封するために使用されたテープと重なり合うところは、取り外し可能な要素を取り外すために、ナイフ又は同様の道具が必要となる。
【0005】
シェルフレディパッケージは、物品を外箱から取り出して棚に配置することに関連する労力に費やす時間を省く。店主は、物品が潜在的な買物客に体裁よく陳列され続けることを確実にすると同時に、物品を積み上げるコストを削減するために、更なる方法を絶えず模索している。1つの解決策は、そのようなシェルフレディパッケージを別のシェルフレディパッケージの上に積み上げることである。しかしながら、シェルフレディパッケージの弱め線は、構造的に弱い外箱をもたらし、弱い外箱はその上に配置された外箱の重量の下でつぶれるか、又は変形し得る。これは、取り外し可能な要素が、大きいか、外箱の2つ以上の面を覆うか、又はシェルフレディパッケージ上に対称に位置しない場合に、特にそうであり、とりわけ、弱め線が箱の垂直の角を横切る場合は特にそうである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、特に取り外し可能な要素が外箱上に非対称に位置する場合、及び、中に収容された物品がよく見えやすく取りやすいように取り外し可能な要素が大きい場合に、積み上げることができ、道具なしで取り外すことができる、十分な構造的完全性を有するシェルフレディパッケージの必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上壁と、2つの側壁と、前壁と、後壁とを有する外箱に形成される、少なくとも1つのカートンブランクを備える、シェルフレディパッケージに関し、シェルフレディパッケージは、弱め線によって形成された、少なくとも部分的に取り外し可能な要素を更に含み、したがって、少なくとも部分的に取り外し可能な要素が弱め線に沿って少なくとも部分的に又は完全に取り外されることができる。シェルフレディパッケージは、外箱の弱め線の少なくとも一部と重なり合うテープを使用して少なくとも部分的に密封され、テープは、カートンブランクによって形成された外箱の弱め線の少なくとも一部と一致するテープのミシン目を含む。
【0008】
本発明は更に、複数のシェルフレディパッケージを含むパレット、及びそのようなシェルフレディパッケージを作るプロセスに関する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】上壁(6)がテープ(20)で互いに貼り合わされたシェルフレディパッケージ(1)の斜視図である。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、外箱の弱め線(40)によって形成される。テープ(20)は、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を形成する弱め線(40)と一致するテープのミシン目(50)を含む。
図1a】外箱の弱め線(40)及びミシン目構成要素(41)とランド構成要素(42)とによって形成されたテープのミシン目(50)を有するテープ(20)を含み、テープのミシン目(50)が弱め線(40)と部分的に一致する、図1のシェルフレディパッケージの拡大図である。
図2】トレー(2)及びフード(3)を含む、シェルフレディパッケージ(1)の斜視図である。フード(3)は、テープ(20)で互いに貼り合わされた上壁(6)を含む。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、フード(3)の弱め線(40)によって形成される。テープ(20)は、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を形成する弱め線(40)と一致するテープのミシン目(50)を含む。
図3】上壁(6)がテープ(20)で互いに貼り合わされたシェルフレディパッケージ(1)の斜視図である。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、外箱の弱め線(40)によって形成される。テープ(20)は、テープのミシン目(50)が弱め線(40)と繰り返し交差するようにミシン目が付けられる。シェルフレディパッケージ(1)は、第2の弱め線(39)によって形成される把持部材(38)を更に含む。
図4a】本発明のシェルフレディパッケージを作るために使用することができるカートンブランク(60)の図である。カートンブランクが形成され充填されると、形成されたシェルフレディパッケージにテープが貼り付けられ密封されるのに加えて、弱め線が加えられる。
図4b図6又は7に示されるシェルフレディパッケージを形成するための弱め線(40)を含む、カートンブランク(60)の図である。
図4c】シェルフレディパッケージを形成する弱め線(40)を含むカートンブランク(60)であって、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)がテープ(20)と完全に重なり合っている、カートンブランク(60)の図である。
図4d図8に示されるシェルフレディパッケージを形成するための弱め線(40)及び折り線(43)含む、カートンブランク(60)の図である。
図5】上壁(6)がテープ(20)で互いに貼り合わされたシェルフレディパッケージ(1)の斜視図である。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、外箱の弱め線(40)によって形成される。テープ(20)は、テープのミシン目(50)が上壁(6)の弱め線(40)と繰り返し交差するようにミシン目が付けられる。シェルフレディパッケージ(1)は、第2の弱め線(39)によって形成される把持部材(38)を更に含む。
図6図1のシェルフレディパッケージ(1)であって、テープのミシン目(50)は、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が取り外された上面(6)及び側面(3)の一部に沿った弱め線(40)と一致している、シェルフレディパッケージ(1)の斜視図である。
図7図3のシェルフレディパッケージ(1)であって、テープ(20)は、テープのミシン目(50)が弱め線(40)と繰り返し交差するようにミシン目が付けられている、シェルフレディパッケージ(1)の斜視図である。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は完全に取り外されている。
図8図4dのカートンブランクから形成された、シェルフレディパッケージ(1)の斜視図である。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、部分的に取り外され、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)の内面に印刷された広告を表示するために折り線(43)で折り返されている。
図9】上壁(6)がテープ(20)で互いに貼り合わされたシェルフレディパッケージ(1)の斜視図である。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、外箱の弱め線(40)によって形成される。テープ(20)は、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を形成する弱め線(40)と一致するテープのミシン目(50)を含む。表示パネル(80)は、前壁(2)、並びに側壁(3)及び(4)に付けられており、表示パネル(80)は弱め線(40)が通過する垂直の角を覆っている。
図10】少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が取り外された、図9のシェルフレディパッケージ(1)の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
積み上げることができる十分な構造的完全性を有するシェルフレディパッケージは、少なくとも部分的に取り外し可能な要素が外箱に非対称に位置付けられている場合であっても、テープのミシン目(50)が外箱の弱め線の一部を形成するミシン目と少なくとも部分的に一致するように、テープでシェルフレディパッケージを密封することによって達成することができる。弱め線が垂直の角を通過する場合であっても、弱め線によって形成された少なくとも部分的に取り外し可能な要素が大きく、弱め線が外箱のかなりの部分を通過する場合であっても、弱め線が積み上げられた箱の重量の下で破壊しないように、テープのミシン目が入っていない部分が弱め線を補強する。
【0011】
前壁(2)、側壁(3)及び(4)、後壁(5)、並びに上壁(6)を有する本発明のシェルフレディパッケージ(1)が図1及び図2に示される。下壁(7)によって容器が完成し、そこに収容される物品を完全に収納し保護する。
【0012】
シェルフレディパッケージ内に収容されることができる任意の好適な物品としては、液体洗濯洗剤ボトル、粉末洗濯洗剤袋、布地柔軟剤などの布地ケア製品、食器洗い用洗剤、床クリーナーなどが挙げられる家庭用洗剤、モイスチャークリーム、化粧品、シャンプー、剃毛製品などのパーソナルケア製品、おむつの袋、香料、ペットフード、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0013】
そのようなシェルフレディパッケージは、少なくとも2つの層のシェルフレディパッケージ(1)を含むパレットで、小売店等に配送されることができる。より好ましくは、そのようなパレットは、少なくとも3つの層、より好ましくは、少なくとも4つの層の、シェルフレディパッケージ(1)を含む。シェルフレディパッケージ(1)の最大層数は、典型的には8、例えば、配送用トラックのサイズにより、より典型的には6である。
【0014】
シェルフレディパッケージ(1)は、少なくとも1つのカートンブランク(60)から形成される。カートンブランク(60)は、板紙、プラスチック、及びこれらの組み合わせなどの任意の好適な材料から作ることができる。カートンブランク(60)は、波形又は非波形であり得る。前壁(2)、2つの側壁(3)及び(4)、並びに後壁(5)の各々は、上方部分(61)、(62)、(63)及び(64)をそれぞれ含む(図4a〜4dを参照)。上方部分(61)、(62)、(63)及び(64)は、集合的に上壁(6)を形成する。カートンブランク(60)はまた、カートンブランク(60)の左端部と右端部とを、例えば接着することで、互いに接続するために、貼り合わせ継ぎ目(81)を含むことができる。
【0015】
シェルフレディパッケージ(1)は、典型的には、1つのカートンブランク(60)から作られた下壁(7)を含む外箱を構成することができる(図1aを参照)。そのようなカートンブランクは、下方部分(71)、(72)、(73)及び(74)をそれぞれ典型的には含み、それらは下壁(7)を形成する。下方部分(71)、(72)、(73)及び(74)は、好ましくは、接着テープ、接着剤塗布、及びこれらの組み合わせを使用して、しかしながら接着剤塗布が好ましいが、下壁(7)を形成する。
【0016】
あるいは、シェルフレディパッケージ(1)は、少なくとも2つのカートンブランク(図1bを参照)から作られた、トレー(2)及びフード(3)の組み合わせ(図2を参照)であり得る。トレー(2)及びフード(3)を含むシェルフレディパッケージ(1)では、カートンブランク(60)はフード(3)を形成し、フードはトレー(2)に嵌合する。そのようなフードは下壁(7)を含まない。特に輸送及び取り扱い中に、構造的剛性を向上させるために、トレー(2)とフード(3)との重なり合う部分は互いに接着されることができる。
【0017】
シェルフレディパッケージ(1)は、弱め線(40)、及び少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を含む。少なくとも部分的に取り外し可能な要素は、弱め線(40)に沿って、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を外箱から分離することによって、少なくとも部分的に取り外される。
【0018】
少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が、好ましくは手で、より好ましくは道具を使わずに、完全に取り外される(図6を参照)ことができるように、弱め線(40)は、ループを形成するなど、好ましくは連続的である。しかしながら、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が部分的に付いたままであるように、弱め線は断続的でもあり得る。例えば、取り外し可能な要素の内面が、グラフィックアート、広告、使用説明、及びこれらの組み合わせを含む場合(図6を参照)。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が、シェルフレディパッケージに部分的に付いたままであることが望ましい場合、シェルフレディパッケージ(1)は、典型的には折り線(43)を含む(図8を参照)。そのような折り線は、カートンブランク(60)に加えられることができる(図dを参照)か、又はカートンが外箱に組み立てられた後、加えられることができる。後者の場合、折り線は、切目入れ加工、ミシン目付け、及びこれらの組み合わせなどの任意の好適な手段によって形成されることができる。
【0019】
切目入れ加工は、カートンブランクを外箱に形成する前に又は後で、カートンブランク(60)に置かれたナイフ又は鋭利な要素上に好適な圧力を加えることにより達成することができる。ミシン目付き折り線(43)は、パンチピン(典型的には点又はスリットの形式で)、切断ディスク、又はレーザーなどの任意の好適な手段を使用して形成されることができる。板紙を含むカートンブランクでは、レーザーは好ましくない。
【0020】
折り線(43)は、好ましくは、弱め線(40)の分離抵抗性より高い分離抵抗性を有する。
【0021】
図1aは、ミシン目構成要素(41)及びランド構成要素(42)を含む連続した弱め線(40)の好ましい実施形態を示す、図1の領域の拡大図である。ミシン目構成要素(41)及びランド構成要素(42)の寸法は、シェルフレディパッケージ(1)の容易かつきれいな開口部を可能にすると同時に、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が取り外される前に物品が保護されることを確実にするように画定される。連続した弱め線(40)のミシン目構成要素(41)は、好ましくは長さ1.5〜25ミリメートル、より好ましくは長さ10〜15ミリメートルである。ミシン目構成要素(41)は、好ましくは、カートンブランク(60)を形成する材料の厚さ全体を貫通する穴又はスリットから構成される。ミシン目構成要素(41)及びランド構成要素(42)は、弱め線(40)に沿って配向されることができる。あるいは、そして取り外し可能な要素(30)の一部又は全部を取り外すのに必要な力を増大させるために、ミシン目構成要素(41)の一部又は全部は、弱め線(40)の方向からある角度で配向されることができる。あるいは、又は加えて、より強い弱め線(40)が望まれる場合、ミシン目は、カートンブランクを形成する材料の厚さの途中まで貫通することができる。あるいは、より強い弱め線(40)は、ミシン目構成要素(41)の長さを縮小させることによって、そしてそれに対応してランド構成要素(42)の長さを増大させることによって、もたらされることができる。連続した弱め線(40)のランド構成要素(42)は、好ましくは、長さ1.5〜4ミリメートル、より好ましくは、長さ2.5〜3.5ミリメートルである。
【0022】
更に、連続した弱め線(40)は、好ましくは、方向変更の箇所において少なくとも10ミリメートルの最小半径を有する。本明細書で使用する場合、方向変更の箇所は容器の角を含まない。最小半径は、シェルフレディパッケージ(1)から少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を容易かつきれいに取り外すことを補助する。方向変更の箇所における半径は、好ましくは20〜50ミリメートルである。図1は、連続した弱め線40の方向変更の箇所(60)を示す。
【0023】
前壁(2)、後壁(5)、並びに側壁(3)及び(4)上の連続した弱め線(40)の垂直の位置は、収容された物品が適切に保持され、かつシェルフレディパッケージ(1)によって収容された物品がよく見え、アクセスできるように設定される。
【0024】
少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、前壁(2)、側壁(3)及び(4)、上壁(6)、並びにこれらの組み合わせ上に存在することができる。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、好ましくは、正面(32)を含み、より好ましくは、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、正面(32)及び上面(36)を含む。更により好ましくは、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、正面(32)、上面(36)、及び少なくとも1つの側面(34)又は(33)を含む。最も好ましい実施形態では、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)は、正面(32)、上面(36)、及び1つの側面(34)又は(33)からなる。そのような実施形態は、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が取り外されると、シェルフレディパッケージ(1)内に収容された物品が見え取り出されるように大きい開口部を提供する一方で、角、側壁(3)又は(4)、及び後壁(5)を提供して、シェルフレディパッケージ(1)の上に配置される可能性がある他のシェルフレディパッケージを支持する。
【0025】
存在する場合、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)の正面(32)は、好ましくは、前壁(2)の面積の25〜95パーセント、より好ましくは、前壁(2)の面積の50〜約90パーセントを構成する。存在する場合、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)の上面(36)は、好ましくは、上壁(6)の面積の25〜85パーセント、より好ましくは、上壁(6)の面積の40〜約70パーセントを構成する。少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が完全に取り外し可能でない場合、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を形成するシェルフレディパッケージ(1)の壁の面積は、弱め線(40)の始まりと弱め線(40)の終わりとの間の最短直線に基づいて計算される。
【0026】
弱め線(40)は、切目入れ加工、ミシン目付け、及びこれらの組み合わせなど任意の既知の手段を使用して作ることができる。弱め線(40)は、単一線、又は切り離し帯の形状を構成するような一連の線であり得る。好ましくは、弱め線(40)は、図に示されているようにミシン目である。弱め線は、外箱が組み立てられる前にカートンブランク(60)に形成されるか、又は外箱に所望の物品が充填された後、組み立てられた外箱に形成されることができる。切目入れ加工は、カートンブランク又は形成された箱に置かれたナイフ又は鋭利な要素上に好適な圧力を加えることにより達成することができる。ミシン目の弱め線は、パンチピン(典型的には点又はスリットの形式で)、切断ディスク、又はレーザーなど任意の好適な手段を使用して形成することができる。
【0027】
弱め線(40)は、その長さに沿って実質的に一定の分離抵抗性を有する。例えば、弱め線(40)が切れ目線である場合、それは一定の深さ及び密度である。あるいは、弱め線(40)がミシン目である場合、ミシン目、及びミシン目とミシン目との間の穴が開いていない部分の寸法は一定である。以下で詳細に説明されるように、弱め線(40)の特性は、強度特性を付与するために外箱の角で異なってもよい。
【0028】
シェルフレディパッケージは、弱め線(40)の少なくとも一部と重なるテープ(20)を使用して少なくとも部分的に密封される。テープのミシン目(50)が弱め線(40)の少なくとも一部と一致するように、テープはミシン目が付けられている。テープのミシン目(50)は、弱め線の長さ全体で重なる(図1中)か、あるいは、弱め線に重なって十字交差する(図3図5、及び図7中)ことができる。好ましくは、テープ(20)は、第1の上方部分(62)と第2の上方部分(65)とを接続する。好ましい実施形態では、弱め線(40)は、第1の上方部分(62)、第2の上方部分(65)、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される上方部分に少なくとも部分的に存在し、第1の上方部分(62)と第2の上方部分(65)とを接続するテープ(20)上のテープのミシン目(50)と部分的に一致する。
【0029】
テープ貼付中のテープの破損を最小限に抑えるために、テープのミシン目(50)は、カートンブランク(60)によって形成された外箱にテープが貼付された後、形成されることができ、テープのミシン目(50)と外箱の弱め線(40)とのより正確な整合を可能にする。あるいは、テープ(20)は外箱に貼付する前にミシン目を付けることができる。テープのミシン目(50)は、好ましくは、テープの厚さ全体を貫通するが、代わりにテープの厚さの一部のみ貫通することもできる。
【0030】
テープ、外箱、及びこれらの組み合わせにミシン目を付けるために、任意の好適な手段を使用することができる。好適な手段としては、レーザー、回転刃などのナイフ、パンチピン、及びこれらの組み合わせの使用が挙げられる。レーザーが好ましい。好適なレーザーとしては、好ましくは5W〜50W、より好ましくは10W〜30Wの出力を有するCO2(二酸化炭素)レーザーが挙げられる。好適なレーザーの実施例としては、Markem−Imaje製のSmartLase C150(10W)、C150 S(10W)、C350(30W)、C350 L(30W)、C350S(30W)が、特にポリプロピレンを含むテープ用として挙げられる。ビームを集束させるレンズを備えるレーザーなどの集束レーザーが特に好ましい。そのような集束レーザーは、短い長さ(legth)にわたって最大出力を供給し、外箱内に収容された物品にほとんど又は全く損傷なく、テープ、外箱、及びこれらの組み合わせにミシン目を付けることができる。
【0031】
把持部材(38)が、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)の取り外しを補助するために任意選択で使用されることができる。好ましくは、本発明は、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)の少なくとも2つの面で、少なくとも1つの把持部材(38)を採用する。より好ましくは、取り外し可能な要素は、正面(32)及び上面(36)を構成し、正面(32)及び上面(36)の両方が少なくとも1つの把持部材(38)を含み、取り外し可能な要素の分離を正面(32)又は上面(36)のいずれかから開始することができる。そのような把持部材は、好ましくは、弱め線(40)に隣接して位置付けされる。したがって、当事者は、把持部材(38)を使って、シェルフレディパッケージ(1)から少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)の上面(36)の分離を開始することができる。好ましくは、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)がシェルフレディパッケージ(1)から分離されるとき、把持部材(38)は、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)に付いたままである。
【0032】
把持部材(38)は、第2の弱め線(39)によって画成されることができる。各第2の弱め線(39)は、その全長に沿って一様な分離抵抗性を示してもよく、又は代わりに、その長さに沿って分離抵抗性が異なってもよい。好ましくは、各第2の弱め線(39)は長さに沿って分離抵抗性が異なり、各把持部材(38)が一部分のみ壁から分離されることを可能にする(すなわち、第1の領域に沿って切り離され、第2の弱め線(39)の1つ又は2つ以上の残りの領域に沿って回転式に移動する)。これによってばらばらの廃棄物が出てしまうことを避ける。第2の弱め線(39)は、任意選択で各線が、異なる寸法のランド構成要素及びミシン目構成要素を有することによってその長さに沿って異なる分離抵抗性を有する、ミシン目であり得る。
【0033】
把持部材(38)は、少なくとも1本の人間の指、好ましくは2本の指を容易に受容するのに十分な大きさ及び幾何形状であるべきである。あるいは、シェルフレディパッケージ(1)から少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を取り外すために、フックなど、様々な道具が、把持部材(38)へ挿入されることができる。
【0034】
シェルフレディパッケージ(1)は、好ましくは、ISO 12048に準拠し、少なくとも1500N、好ましくは2500N超、より好ましくは3500N超の最大箱圧縮強さを有する。シェルフレディパッケージ(1)を含む、外箱の箱圧縮強さは、外箱の積み上げ強さの直接測定である。しかしながら、箱の耐荷重特性は、現代の輸送条件の下で決定的に重要である場合が多いので、圧縮強さはまた、外箱の潜在性能の一般尺度となるとも言える。
【0035】
外箱の構成材料の特性及び弱め線の特性の両方が、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が取り外される前、及び取り外された後の両方で、シェルフレディパッケージ(1)の頑強性に影響を及ぼし得る。例えば、最大圧縮強さは、弱め線の位置及び反発性が理由で減少し得る。これは、弱め線が延在する、角のまわり、第1の上方部分(62)及び上方後部分(65)にわたって、並びにこれらの組み合わせの場所で、特に難題である。テープ(20)が上面(6)上の弱め線(40)の少なくとも一部を覆って貼り付けられるように、又は弱め線(40)が角のまわりで延在する場所(例えば、図1を参照)に貼り付けられるように、テープを使用してシェルフレディパッケージを閉じることによって、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が取り外されても、シェルフレディパッケージ(1)の全体的な圧縮強さが改善される。
【0036】
テープのミシン目(50)を含むテープ(20)が角を覆うと(図1及び図2中)、角が補強され、弱め線(40)が角のまわりに延在していても、シェルフレディパッケージが角でつぶれるのを防ぐ。
【0037】
テープ(20)と弱め線(40)とが一致する場所でテープ(20)にミシン目が付けられると、弱め線は、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)の取り外しを妨げることなく、組み立てられた外箱のカートンブランク(90)の第1の上方部分(62)及び上方後部分(65)にわたって延在することができる(例えば、図6を参照)。
【0038】
垂直の角を通過する弱め線(30)(例えば、図1中の、側壁(3)から前壁(2)まで)は、シェルフレディパッケージ(1)の圧縮強さの損失を生じ得る。垂直の角で弱め線(30)と一致するテープのミシン目(50)を含むテープ(20)は、垂直の角を補強するために、かつシェルフレディパッケージ(1)の圧縮強さを向上させるために使用することができる。
【0039】
シェルフレディパッケージ(1)が少なくとも1つの垂直の角を通過する弱め線(30)を含むとき、シェルフレディパッケージ(1)は、垂直の角の弱め線(3)を覆う表示パネルなどのパネル(80)を更に含み得る(図9及び図10を参照)。側壁(3)又は(4)と前壁(2)との間の垂直の角を通過する弱め線(30)を含むシェルフレディパッケージ(1)の圧縮強さはまた、側壁(3)又は(4)及び前壁(2)に付けられたパネル(80)を加えることで改善され得る。パネルは、接着剤塗布、テーピング、及びこれらの組み合わせが挙げられる任意の好適な手段によって、しかしながら接着剤塗布が好ましいが、側壁(3)又は(4)及び前壁(2)に付けることができる。そのようなパネル(80)はまた、前壁(2)並びに側壁(3)及び(4)の両方に付けられることができる。パネル(80)が前部、後部、及び2つの側部を有する連続スリーブである場合、パネル(80)はシェルフレディパッケージ(1)に付けられる必要はなく、シェルフレディパッケージ(1)にかぶせることができる。
【0040】
そのようなパネルはまた、中の製品の広告に使用することができるか、又は一般的なシェルフレディパッケージ(1)を、中に収容された物品に関する情報を表示するものにカスタマイズすることさえできる。
【0041】
シェルフレディパッケージ(1)は、任意の好適な手段を使用して形成されることができる。そのようなプロセスとしては、以下のステップを含むことができる。
(a)弱め線(40)によって形成された少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)を有する外箱を形成するためにカートンブランク(60)を折り畳むステップであって、少なくとも部分的に取り外し可能な要素(30)が弱め線(40)に沿って少なくとも部分的に取り外されることができる、ステップと、
(b)下壁(7)を形成するために、好ましくは、接着剤、テープ、及びこれらの組み合わせを使用して、前下方部分(72)と後下方部分(75)とを互いに接合するステップと、
(c)外箱の中に物品を配置するステップと、
(d)テープ(20)を使用して、第1の上方部分(62)と第2の上方部分(65)とを互いに接合するステップと、
(e)カートンブランク(60)によって形成された外箱の弱め線(30)の少なくとも一部と一致するテープのミシン目(50)を有するテープ(20)を提供するために、テープにミシン目を付けるステップ。
【0042】
カートンブランク(60)は、通常ロール状の板紙から典型的には作られる。板紙は、典型的には、印刷するために巻戻しされ、印刷された板紙は後で使用するために再度巻かれるか、又は直ちに波形を施される。あるいは、波形を施された後、印刷することができる。
【0043】
波形は、板紙を波打ホイールに通り抜けさせることによって典型的には達成され、波形層(中芯又はフルーティングと呼ばれることが多い)が形成される。2つの更なる板紙のロールが、順次又は同時のいずれかで、コルゲータへ給送され波形層上に接着され単壁段ボールの内側層及び外側層を形成する。内側層及び外側層の片方又は両方に印刷を行うことができる。
【0044】
あるいは、段ボールは、片面段ボール(一層のライナ及び一層の中芯)、複両面段ボール(二層の中芯を間に有する三層のライナ)など、他の構造を有することができる。
【0045】
段ボールは、典型的には長方形のシート(ブランクとも呼ばれる)に切断されるか、又はカートンブランク(60)を形成するよう直接所要形状に切断されることができる。同時に、又は後で、弱め線(30)がカートンブランク(60)に形成されることができる。カートンブランク(60)は、折り畳まれ接着されて、シェルフレディパッケージ(1)を形成する。
【0046】
本明細書に開示される寸法及び値は、記載される正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、それぞれのそのような寸法は、記載される値とその値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
図1
図1a
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図5
図6
図7
図8
図9
図10