特許第6334760号(P6334760)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ネル ハイドロジェン アクティーゼルスカブの特許一覧

<>
  • 特許6334760-水素燃料補給システム用通信システム 図000002
  • 特許6334760-水素燃料補給システム用通信システム 図000003
  • 特許6334760-水素燃料補給システム用通信システム 図000004
  • 特許6334760-水素燃料補給システム用通信システム 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6334760
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】水素燃料補給システム用通信システム
(51)【国際特許分類】
   F17C 5/06 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
   F17C5/06
【請求項の数】16
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-32093(P2017-32093)
(22)【出願日】2017年2月23日
(65)【公開番号】特開2017-166692(P2017-166692A)
(43)【公開日】2017年9月21日
【審査請求日】2017年6月6日
(31)【優先権主張番号】PA 2016 70112
(32)【優先日】2016年2月26日
(33)【優先権主張国】DK
(73)【特許権者】
【識別番号】517064016
【氏名又は名称】ネル ハイドロジェン アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100141081
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 庸良
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(72)【発明者】
【氏名】ラース ムラ
(72)【発明者】
【氏名】ヤアン ローセンロン
【審査官】 佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−524105(JP,A)
【文献】 特開2015−021572(JP,A)
【文献】 特表2015−508581(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/137023(WO,A1)
【文献】 特開2003−343795(JP,A)
【文献】 特開平01−038689(JP,A)
【文献】 特開昭57−098832(JP,A)
【文献】 特開2013−117301(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/169352(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0000802(US,A1)
【文献】 特表2009−526313(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F17C 5/06
B60S 5/02
F17C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水素燃料補給ステーション(HRS)(1)であって、少なくとも
HRSセンターモジュール(2)と、
HRSディスペンサーモジュール(3)と、
前記HRSセンターモジュール(2)と前記HRSディスペンサーモジュール(3)との間の水素の流れを容易にする第1の水素供給ライン(4)と、を備え、
前記HRSセンターモジュール(2)は、安全コントローラ(5)とプロセスコントローラ(6)とを備え、
データは、前記安全コントローラ(5)と、前記HRSディスペンサーモジュール(3)の安全構成要素(7)との間で、安全通信チャンネル(8)を介して通信され、
データは、前記プロセスコントローラ(6)と、前記HRSディスペンサーモジュール(3)のプロセス構成要素(9)との間で、プロセス通信チャンネル(10)を介して通信されている、
ことを特徴とする、
水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項2】
前記水素燃料補給ステーション(1)は、更に、第2の水素供給ライン(32)と流動的に接続されている水素ストレージモジュール(11)を備え、
データは、前記安全コントローラ(5)と、前記水素ストレージモジュール(11)の安全構成要素(12)との間で、安全通信チャンネル(13)を介して通信され、
データは、前記プロセスコントローラ(6)と、前記水素ストレージモジュール(11)のプロセス構成要素(14)との間で、プロセス通信チャンネル(15)を介して通信されている、
ことを特徴とする、
請求項1に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項3】
前記安全構成要素(7、12)及び前記プロセス構成要素(9、14)は、弁、温度センサー、圧力センサー、弁ポジショナ、流れセンサー、漏洩センサー、UV/火気センサーを含むリストから選択されている、
ことを特徴とする、
請求項1又は2に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項4】
前記安全構成要素(7、12)は、前記安全コントローラ(5)と、安全I/Oモジュール(16、17)を介して通信しており、
前記プロセス構成要素(9、14)は、前記プロセスコントローラ(6)と、プロセスI/Oモジュール(18、19)を介して通信している、
ことを特徴とする、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項5】
前記HRSセンターモジュール(2)は、更に、ディスペンサー安全I/Oモジュール(16)と通信するセンター安全I/Oモジュール(20)と、ディスペンサープロセスI/Oモジュール(18)と通信するセンタープロセスI/Oモジュール(21)と、を備えている、
ことを特徴とする、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項6】
ケーブル(22)は、センター安全I/Oモジュール(20)と前記ディスペンサー安全I/Oモジュール(16)との間、及び前記センタープロセスI/Oモジュール(21)と前記ディスペンサープロセスI/Oモジュール(18)との間、の前記通信をするようにされている、
ことを特徴とする、
請求項5に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項7】
前記安全及びプロセスの通信チャンネル(8、10)の少なくとも1つは、前記HRSセンターモジュール(2)と前記HRSディスペンサーモジュール(3)との間で、グランドレベル(23)の下で供給されるケーブルとして実現されている、
ことを特徴とする、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項8】
PROFINETを使用する前記安全通信チャンネル(8、13)は、EtherCAT又はPROFIsafe通信プロトコルよりも、フェイルセーフに作動している、
ことを特徴とする、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項9】
前記プロセス通信チャンネル(10、15)は、EtherCAT通信プロトコルを使用している、
ことを特徴とする、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項10】
前記安全及びプロセスの通信チャンネル(8、10)の少なくとも1つは、ケーブル(8a、10a)として実現され
前記少なくとも1つのケーブル(8a、10a)は、少なくとも部分的には、前記HRSセンターモジュール(2)と前記HRSディスペンサーモジュール(3)との間で、ダクト(24)において、好ましくは、前記ダクト(24)内のケーブル配管(25)において、グランドレベル(23)の下で供給されている、
ことを特徴とする、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項11】
前記ダクト(24)は、取外し可能なトップカバー(26)を有している、
ことを特徴とする、
請求項10に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項12】
前記第1の水素供給ライン(4)は、少なくとも部分的には、前記HRSセンターモジュール(2)と前記HRSディスペンサーモジュール(3)との間で、前記ダクト(24)において供給されている、
ことを特徴とする、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項13】
前記ダクト(24)もまた、水素戻りライン(27)、水素放出ライン(28)、冷却ラインの供給側(29)、冷却ラインの戻り側(30)、及び/又は電力ケーブル(31)、の供給を容易にしている、
ことを特徴とする、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項14】
前記水素供給ライン(4、32)は、少なくとも15メートル毎に、好ましくは、少なくとも10メートル毎に、最も好ましくは、少なくとも5メートル毎に接地されている、
ことを特徴とする、
請求項1〜13のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項15】
前記ダクト(24)には、前記ダクト(24)における水素の漏洩を検出するための水素センサーが装備されている、
ことを特徴とする、
請求項1〜14のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【請求項16】
前記水素センサーは、グランドレベル(23)から前記ダクト(24)に延伸している縦穴を介してアクセス可能である、
ことを特徴とする、
請求項1〜15のいずれか1項に記載の水素燃料補給ステーション(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの個々の通信チャンネルを備えるデータ通信ネットワークを有する水素燃料補給ステーションに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、水素燃料補給ステーション(HRS)は、プロトタイプから連続生産HRSに向かっている。この過程で、ディスペンサーモジュールは、HRSセンターモジュールから分離した独立モジュールとなった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、この変化は、HRS全体の設計における幾つかの変更をもたらすとともに、個々のモジュールのメンテナンス、作動、及び安全性に関連する変更をももたらした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、水素燃料補給ステーション(HRS)に関し、少なくとも、
HRSセンターモジュールと、
HRSディスペンサーモジュールと、
HRSセンターモジュールとHRSディスペンサーモジュールとの間の水素の流れを容易にする第1の水素供給ラインと、を備え、
HRSセンターモジュールは、安全コントローラ及びプロセスコントローラを備え、
データは、安全コントローラと、HRSセンターモジュールの安全構成要素との間で、安全通信チャンネルを介して通信され、
データは、プロセスコントローラと、HRSセンターモジュールのプロセス構成要素との間で、プロセス通信チャンネルを介して通信されることを特徴とする。
【0005】
HRSセンターモジュールは、好ましくは、車両に水素を燃料補給することを容易にする構成要素を促進する。HRSの構成要素は、冷却システム、コンプレッサー、内部水素ストレージ、水素供給源から、車両へ接続可能な水素出力口への、水素の流れを制御するための弁、流路における圧力、流れ、温度などを測定するための、トランスドューサなどを含むことができる。
【0006】
ディスペンサーモジュールは、HRSセンターモジュールに統合された一部であってもよいが、ほとんどの場所において、HRSセンターモジュールとHRSディスペンサーモジュールは、5メートルから65メートルの間隔が空けられている。これは、既知の化石燃料補給ステーションと類似のHRSの設計を主に得るためである。
【0007】
2つ以上のHRSディスペンサーモジュールを、HRSセンターモジュールに接続できるということは言及されるべきである。データ通信機構は、そのような状況においては、1つのみのHRSディスペンサーモジュールの状況に類似してもよく、つまり、HRSセンターモジュールと、水素ストレージモジュールを含むHRSサブモジュールと、の間の直接通信であってもよい。代替的に、HRSセンターモジュールとHRSディスペンサーとの間の通信は、直列的であってよく、つまり、第2のHRSディスペンサーモジュールは、第1のHRSディスペンサーモジュールを介して、HRSセンターモジュールと通信している。
【0008】
安全コントローラとプロセスコントローラとは、同じ筐体(enclosure)の中に実現できるが、依然として、個々のマイクロプロセッサ及びその他を有している安全コントローラとプロセスコントローラとは、故障問題の1つを削減又は削除するために、完全に独立して作動することが要求される。
【0009】
安全コントローラにより行われる制御は、最終安全要素と称されるアクチュエータにより行われる。安全コントローラは、例えば、燃料補給プロセスを制御するようには設計されておらず、HRSを、非安全状態作動モードから安全作動モードにするように設計されている。プロセスコントローラにより行われる制御は、最終プロセス要素と称されるアクチュエータにより行われる。安全コントローラとは逆に、プロセスコントローラは、HRSの完全な制御を容易にする。最終プロセス要素と最終安全要素とは、弁であることが多い。
【0010】
安全コントローラは、HRSの作動を監視して、その作動モードを変更するだけであることが好ましい。これは、1つのコントローラがHRSを制御しているが、2つのコントローラがHRSを監視することになり、両者のコントローラは、より安全な状況を得るために、作動モードを変更する権限を有しているという点において利点がある。これは、HRSの作動を制限することを意味することもよくあり、HRSの作動を停止することを含んでいる。
【0011】
本発明の実施の形態によれば、HRSは、更に、第2の水素供給ラインと流動的に接続される水素ストレージモジュールを備え、データは、安全コントローラと、水素ストレージモジュールの安全構成要素と、の間で、安全通信チャンネルを介して通信され、データは、プロセスコントローラと、水素ストレージモジュールのプロセス構成要素と、の間で、プロセス通信チャンネルを介して通信される。好ましくは、水素ストレージモジュールは、外部低圧水素ストレージであり、そこから、HRSが、水素が車両への燃料補給の準備ができているように貯蔵されている内部バッファタンクへ水素を誘導でき、水素の圧力を調整できる。
【0012】
本発明の実施の形態によれば、安全構成要素とプロセス構成要素とは、弁、温度センサー、圧力センサー、弁ポジショナ、流れセンサー、漏洩センサー、UV/火気センサー、を備えるリストから選択される。好ましくは、安全及びプロセスの構成要素は、同じ値を測定又は制御する同一の構成要素であるが、異なる位置に設置される。それにより、2つの平行制御システムが得られる。
【0013】
本発明の実施の形態によれば、安全構成要素は、安全I/Oモジュールを介して、安全コントローラと通信し、プロセス構成要素は、プロセスI/Oモジュールを介して、プロセスコントローラと通信している。これは、2つの平行制御システムが完全に分離され、一方が、他方に比べ、より高い安全レベルにあるという点において利点がある。これは、機能安全規格(IEC61508)の必要条件に準拠、及び/又は、少なくとも安全度水準(SIL:Safety Integrity Level)2、好ましくは、SIL3の必要条件に準拠する制御システムの実現を容易にし、それによりSIL3に格付けされた制御システムを得ることを容易にする。
【0014】
本発明の実施の形態によれば、HRSセンターモジュールは、更に、ディスペンサー安全I/Oモジュールと通信するセンター安全I/Oモジュールと、ディスペンサープロセスI/Oモジュールと通信するセンタープロセスI/Oモジュールと、を備える。
【0015】
本発明の実施の形態によれば、ケーブルは、センター安全I/Oモジュールとディスペンサー安全I/Oモジュールとの間、及び、センタープロセスI/OモジュールとディスペンサープロセスI/Oモジュールとの間の通信を容易にする。これは、わずか1本の物理ケーブルを、HRSセンターモジュールとサブモジュール(ディスペンサーとストレージ)の間に提供することだけでよいという点において利点がある。従って、ディスペンサーI/Oモジュール(安全及びプロセス)は、1本のケーブルを介して、好ましくは、分離したワイヤ対を介して、センターI/Oモジュールと通信している。
【0016】
従って、安全及びプロセスの通信チャンネルは、HRSセンターモジュールとディスペンサーモジュールの間にわずか1本の物理通信経路が存在しているだけであっても維持される。
【0017】
同じ原理を、センターモジュールと水素ストレージモジュール、又は他のHRSモジュールとの間の通信に使用できる。
【0018】
本発明の実施の形態によれば、安全及びプロセスの通信チャンネルの少なくとも1つは、グランドレベル(ground level)の下で、HRSセンターモジュールとHRSディスペンサーモジュールとの間に供給されるケーブルとして実現される。好ましくは、安全及びプロセスの通信チャンネルの両者は、個々のケーブルであり、又は、同じケーブルにおける少なくとも異なるワイヤの対である。ケーブルは、好ましくは、銅又はアルミニウムのケーブルであるが、光ファイバも、無線通信も、同様に使用できる。
【0019】
同じケーブルを、センターモジュールと水素ストレージモジュール、又は他のHRSモジュールとの間の通信に使用できる。
【0020】
本発明の実施の形態によれば、安全通信チャンネルは、PROFINETを使用して、EtherCAT又はPROFIsafe通信プロトコルよりも、フェイルセーフに作動する。これは、安全通信プロトコルを介する通信が、モジュール間の通信におけるデータパッケージの消失のリスクを削減するために重要であるという点において好適である。
【0021】
同じ論理を、センターモジュールと水素ストレージモジュール、又は他のHRSモジュールとの間の通信における通信プロトコルを判定するために使用できる。
【0022】
本発明の実施の形態によれば、プロセス通信チャンネルは、EtherCAT通信プロトコルを使用している。プロセス制御データ通信に対する条件は、安全データ通信に対する条件ほど高くはなく、従って、EtherCAT又は、Profinet、Profibus Modbusなどのような、他の類似の非安全通信プロトコルを使用できる。
【0023】
同じ論理を、センターモジュールと水素ストレージモジュール、又は他のHRSモジュールとの間の通信における通信プロトコルを判定するために使用できる。
【0024】
本発明の実施の形態によれば、安全及びプロセスの通信チャンネルの少なくとも1つは、ケーブルとして実現され、少なくとも1つのケーブルは、少なくとも部分的には、HRSセンターモジュールとHRSディスペンサーモジュールとの間のダクトにおいて、好ましくは、ダクト内のケーブル配管において、グランドレベルの下で供給される。従って、ダクトは、設置するためには相対的に高価であるが、非常に利点があり、ケーブル及び配管の保護及びここへのアクセス可能性については、ダクトは、価値があると大いに支持され得るので、ケーブルと配管の供給方法としてこれが選択される。
【0025】
本発明の実施の形態によれば、ダクトは、取外し可能なトップカバーを有している。好ましくは、ダクトは、モジュール間に作られたチャンネルにおいてコンクリートで鋳造される。取外し可能なトップカバーを有するそのようなダクトは、ダクトにおけるケーブルが水分及び埃による劣化に晒されることなく、更に、ケーブル上方の領域における将来の掘削からの損傷からも保護されるという点において利点がある。更に、ダクトにおけるケーブル又は配管のメンテナンス又は検査のために、ダクトにアクセスすることが可能である。
【0026】
ダクトの代替としては、地面を掘って地中にケーブル配管を設置し、ケーブル又は配管にアクセス可能なように、距離を置いて縦穴を有することである。そのような縦穴は、ケーブル又は配管を地下で結合しなくてはならず、そのような結合を検査可能なようにしなくてはならないときに特に必要となる。
【0027】
好ましくは、HRSセンターと他のHRSモジュールとの間の通信もまた、ダクトにおいて供給される。
【0028】
本発明の実施の形態によれば、第1の水素供給ラインは、少なくとも部分的には、HRSセンターモジュールとHRSディスペンサーモジュールとの間のダクトにおいて供給される。
【0029】
本発明の実施の形態によれば、ダクトはまた、水素戻りライン、水素放出ライン、冷却ラインの供給側、冷却ラインの戻り側、及び/又は電力ケーブル、を供給することも容易にする。電力ケーブルは、好ましくは、データ通信ケーブルと電力ケーブルとの間の電磁的結合を回避するために、別のケーブル配管で供給される。
【0030】
電力ケーブルが大きい場合は(例えば、約16又は25mm2)、電力ケーブルを、ケーブル配管において供給するのではなく、ダクトにおいてブラケットに固定できる。
【0031】
好ましくは、ダクトは、水素及び冷却配管を、HRSセンターモジュールから、ディスペンサーモジュールを含む他のHRSモジュールに供給するために、使用される。これは、ダクトにおける配管は、劣化から良好に保護されるという点において利点がある。
【0032】
ダクトにおいて供給される物は、センターモジュールと他のモジュールとの間の長さに依存する。
【0033】
本発明の実施の形態によれば、水素供給ラインは、少なくとも15メートル毎に、好ましくは少なくとも10メートル毎に、最も好ましくは、少なくとも5メートル毎に接地される。これは、電位を回避して、それにより、水素配管の腐食を回避するために利点である。好ましくは、すべての水素及び冷却配管が接地され、配管の電位が接地電位となることを確実にして、腐食の問題を削減する。
【0034】
本発明の実施の形態によれば、ダクトには、ダクトにおける水素の漏洩を検出するための水素センサーが装備される。配管がダクトにおいて、回りに空気がある状態で供給されるという事実は、水素又はCO2のような冷却流体が漏洩しているかどうかを、センサーにより検出することをより容易にするという点において利点がある。
【0035】
ダクトがわずかに傾斜していれば、漏洩気体は、空気と比較してのその重量により、上方又は下方に移動するので、ダクトの端部において検出できる。
【0036】
代替的に、ダクトの1つの端部に換気装置を搭載することが可能であり、ダクトの空気を変え、それにより、ダクトから出て行く空気が何らかの気体を含んでいるかどうかをテストできる。
【0037】
本発明の実施の形態によれば、水素センサーは、グランドレベルからダクトに延伸している縦穴を介して、アクセス可能である。
【0038】
下記に、本発明の幾つかの例として実施の形態を、図面を参照して記述する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】HRSセンターモジュールとHRSディスペンサーモジュールとの間の通信を例示している図である。
図2】HRSセンターモジュールとHRSディスペンサーモジュールとの間、HRSセンターモジュールと水素ストレージモジュールとの間、の通信を例示している図である。
図3】通信チャンネルの実現形態を例示している図である。
図4】通信チャンネル、電力ケーブル、水素配管、及び冷却配管、の実現形態を例示している図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
水素燃料補給ステーション(HRS)1は、燃料電池車両(又はボート、列車、又は飛行機)の燃料補給のための燃料補給ステーションである。典型的には、HRS1は、好ましくは、車両に水素を燃料補給する制御を容易にする構成要素を有しているセンターモジュール2を備える。HRSセンターモジュール2の構成要素は、制御ユニット5、6、冷却システム、コンプレッサー、内部水素ストレージ、外部水素ストレージ又は供給源のような水素供給源から、車両に接続可能な水素出力口への水素の流れを制御するための弁、水素ストレージから車両までの水素流路における圧力、流れ、温度等などを測定するためのトランスデューサを含むことができる。
【0041】
HRS1は、更に、ディスペンサーモジュール3を備え、ディスペンサーモジュール3は、センターモジュール2の統合された一部であってもよいが、ほとんどの場所においては、HRSセンターモジュール2とHRSディスペンサーモジュール3は、5〜65メートルの間隔を置かれていることが好適である。これは、既知の化石燃料補給ステーションと類似するHRS1の設計を得るためであり、水素を扱い貯蔵する主な作業が、車両に燃料補給するエンドユーザから離れた水素センターモジュール2で起こるという点において安全性を増大するためである。
【0042】
2つ以上のHRSディスペンサーモジュール3を、HRSセンターモジュール2に接続できるということは言及されるべきである。HRSセンターモジュール2の制御ユニット5、6と、弁、センサー、I/Oモジュールなどのような、HRSディスペンサーモジュール3のプロセス及び安全の構成要素7、9、12、14と、の間のデータ通信機構は、1つのみのHRSディスペンサーモジュール3の状況と類似する状況、つまり、制御モジュール5、6との通信バス、又は他の有線又は無線通信の状況においてであってよい。
【0043】
図1及び2は、上述したようなHRS1の部分を例示している。例示されている部分は、本発明に対して特に関連する部分であり、他の言及されていない部分及び機能も、HRS1が適切に作動するためには必要である。
【0044】
例示されているHRS1は、安全コントローラ5及びプロセスコントローラ6を備えているHRSセンターモジュール2と、安全構成要素7及びプロセス構成要素9を備えているHRSディスペンサーモジュール3を備える。HRSセンターモジュール2とHRSディスペンサーモジュールは、水素供給ライン4と称される配管により流動的に接続されており、安全通信チャンネル8とプロセス通信チャンネル10を介してデータを交換する。
【0045】
安全及びプロセスの構成要素は、機能的観点から見れば、例えば、異なる製造者による、類似の構成要素であってよい。安全及びプロセスの構成要素は、HRS1のほぼ同じ位置において、同じ値を測定できる。測定装置の例としては、圧力、温度、流れ、時間、弁の位置(例えば、開/閉)などを監視するためのトランスデューサがある。これは、温度又は圧力センサーのような1つのトランスデューサの誤作動が、それ自体、このパラメータが監視されないということを引き起こさないという点において利点がある。従って、プロセス及び安全の測定装置の1つが誤作動していても、他の装置がパラメータを測定し、HRSの制御に使用できる。
【0046】
安全コントローラ5及びプロセスコントローラ6は、互いに通信できる。しかし、通信は、安全コントローラ5からプロセスコントローラへの1方向のみの方が好適である。コントローラ5、6の間のデータ/情報の交換は、好ましくは、状態、値、作動モードなどに制限され、つまり、HRS1の他の制御において干渉がないことが好ましい。これにより、安全に関する問題が起きたとき、又は起きる可能性があるときに、安全コントローラは、プロセスコントローラが安全に関する問題に対して反応しないときは、プロセスコントローラを支配することができる。
【0047】
これは、プロセスコントローラがは、安全コントローラ5により行われる制御行動により通知/又は支配され、従って、プロセスコントローラ6により認められるべきであるという点において利点がある。従って、安全コントローラ5は、プロセスコントローラ6よりも高い制御レベルを有し、それにより、安全コントローラ5がプロセスコントローラ6の制御を支配することを可能にする。
【0048】
好ましくは、安全状態信号のみが安全コントローラ5からプロセスコントローラ6に通信される。安全状態信号は、例えば、HRS1の作動をトリップするような、安全コントローラにより行われる制御、安全コントローラの状態などに関する情報を備えることができる。
【0049】
安全コントローラ5の状態は、HRS1の(作動の)健全性を示すので、2つの安全状態のみ、つまり、正常作動状態と、アラーム作動状態が必要であるが、安全コントローラ5からプロセスコントローラ6に、パラメータと状態の全範囲を提供できる。
【0050】
実施の形態においては、プロセスコントローラ6が、安全コントローラ5と通信できないということは、安全コントローラ5が、プロセスコントローラ6からの入力を、安全制御及び監視に使用するリスクがないという点において更に利点であり得る。それにより、HRSの作動の改善された安全性に対して、2つの完全に別個の監視及び制御システムが得られる。
【0051】
好ましくは、安全コントローラ5上のソフトウェアプログラムは、プロセスコントローラ6上のソフトウェアプログラムとは異なる。これは、2つのソフトウェアプログラムは同じではなく、好ましくは、同じプログラマにより作成されておらず、好ましくは、同じ製造会社のコントローラ上では実行されないので、コントローラ5、6の両者において同じエラーが起こるというリスクが大幅に削減されるという点において利点がある。コントローラは、産業用プログラマブルロジックコンピュータ(PLCとして知られている)及び産業用安全プログラマブルロジックコンピュータ(黄色の色が付けられる安全PLC又は安全コントローラとして知られている)であってよい。本発明は、PLCに制限されず、IPC(産業用パーソナルコンピュータ)又はPAC(プログラマブルオートメーションコントローラ)のような他のコントローラもまた使用できる。
【0052】
実施の形態において、2つのコントローラ5、6は、同じ筐体の中にあってよく、つまり、安全及びプロセスの両者に関連するデータを扱う1つのPLCであってよい。2つのコントローラが物理的に同じ筐体の場合は、両者は同じマクロプロセッサを使用できるが、この状況においては、PLCは、安全制御専用の1つのマイクロプロセッサと、プロセス制御専用の1つのマイクロプロセッサを備えることが好適である。
【0053】
好ましくは、安全コントローラ5のソフトウェアプログラムは、複数の安全計装機能を実現する。安全計装機能とは、HRS1の作動の安全に重要な、多数の輪郭を明確にされた制御機能として理解されるべきである。従って、HRS1に関して安全性を高めるためには、これらの安全計装機能に関連する監視及び制御を高めることが利点である。安全計装機能は、漏洩、車両容器圧、冷却システム、車両に提供される水素の圧力などを監視(そして、必要であれば、例えばトリップするなどの制御)ができ、より高い安全度水準規格/レベルを達成する。
【0054】
通信チャンネル8、10は、好ましくは、ケーブル8a、10aとして実現されるが、有線である必要はない。通信は、少なくとも部分的には、無線通信の任意の種類として実現でき、可能であれば、通信バスの任意の種類などとして実現できる。
【0055】
ディスペンサーモジュールに接続されたときの車両からのデータは、例えば、ノズルにおける赤外線受信器/トランスデューサにより、ディスペンサーに転送できるということは言及されるべきである。車両から受信されるデータの少なくとも一部は、安全性に関連したものであり、好ましくは、安全通信チャンネル8を介して、安全コントローラ5に通信される。安全性に関連しない他のデータは、プロセス通信チャンネル10を介してプロセスコントローラに通信できる。しかし、これらの容易な実現を促進するためには、データスプリッタ又はスイッチを使用でき、それにより、車両からのデータを分割又はコピーして2つにし、それにより、安全コントローラ5とプロセスコントローラ6の両者が車両からすべてのデータを受信する。
【0056】
図2は、図1に例示されているHRSに加えて、水素ストレージモジュール11も例示している。水素ストレージモジュール11は、HRSセンターモジュール2において実現でき、又は、図2に例示されているように、水素供給ライン32と称される配管により、HRSセンターモジュール2に流動的に接続されている、外部水素供給源において実現できる。
【0057】
HRSセンターモジュールの安全及びプロセスのコントローラ5、6は、安全及びプロセスの通信チャンネル13、15を介して、水素ストレージモジュール11の安全及びプロセスの構成要素12、14と通信しており、これは、HRSセンターモジュール2とHRSディスペンサーモジュール3との間の、上記の通信と同様である。
【0058】
図2においては、拡張I/Oモジュール16〜19が例示されている。これらの拡張I/Oモジュールは、これもまた好ましくは、図1を参照して記述した通信においても使用される。拡張I/Oモジュール16〜19は、コントローラ5、6の、構成要素7、9、12、14への1つのアクセスポイントを提供するという点において利点がある。図2において例示されているように、しかし、図1でも適用可能であるが、安全コントローラ5及びプロセスコントローラ6は、センターI/Oモジュール20、21を介して、ディスペンサー/ストレージモジュール3、11のプロセス及び安全の構成要素と通信する。I/Oモジュール16〜21は、アナログ及びデジタル両者の通信を容易にすることできる。
【0059】
図3は、図1を参照して記述したHRS1を例示しているが、HRSディスペンサーモジュール3は、図3が、HRS1のモジュール間の通信に関連しているという点において、水素ストレージモジュール11と置換、又はそれにより補足できる。
【0060】
上記では、安全及びプロセスのデータは、好ましくは、別個のケーブル又は、同じケーブル内の少なくとも別個のワイヤ対として実現される、別個の通信チャンネルを介して通信するように記述されている。それにより、安全通信の、プロセス通信からの完全な分離が達成された。これは、危険な状況が起こる可能性を削減するために、又は、少なくとも、そのような状況において、HRS1の作動を適切に検出及び制御することを可能とするために非常に大きな利点である。
【0061】
図1と2を参照して記述した分割通信トポロジーは、一本のケーブル22しか例示されていないが、図3に例示されている実施の形態により質的に低下されない。
【0062】
これを達成するためには、ケーブル22の両端部におけるハードウェアは、ケーブル22上で通信されるデータの分離を容易にしなければならない。安全コントローラ5への、及び安全コントローラ5からの安全関連データにおけるデータと、プロセスコントローラ6への、及びプロセスコントローラ6からのプロセス関連データとの分離は、この実施の形態によれば、安全コントローラ5とプロセスコントローラ6の監視と制御との間の独立性を得、また維持するために必要である。
【0063】
本発明の実施の形態によれば、これは、安全コントローラ5とプロセスコントローラ6を、安全I/Oモジュール16、17とプロセスI/Oモジュール18、19と通信させることにより達成される。
【0064】
図3に例示されている実施の形態は、プロセスコントローラと直接、又はI/Oモジュール(後者が例示されている)を介して通信する安全コントローラを有することにより実現できる。
【0065】
ケーブルと配管を、環境、例えば、トラック上の高い障害物などからの保護のため、HRSセンターモジュール2とHRSディスペンサーモジュール3との間で、グランドレベル23の下で供給することは好適である。
【0066】
土で覆う前に、ケーブルと配管が設置される地中にチャンネルを設けることができる。図4は、本発明の好適な実施の形態に係る、ケーブル8a、10a、13a、15aの形状の通信チャンネル8、10、13、15が、HRSセンターモジュール2とディスペンサーモジュール3との間に設置できるという代替を例示している。
【0067】
図4は、ダクト24の断面を例示している。実施の形態によれば、ダクトはコンクリート又はプラスチックの壁及びトップカバー26を有しており、トップカバー26は、ダクト24への容易なアクセスを促進する。ダクトにブラケット33を設けることができ、ケーブルと配管をブラケット33に搭載して安全に固定できる。
【0068】
図4は、ダクト24に設けることができる複数の異なる配管を例示しており、例えば、水素供給ライン4、32、水素戻りライン27、水素放出ライン28、冷却ラインの供給側29、冷却ラインの戻り側30、及び/又は電力ケーブル31を例示している。
【0069】
ブラケット33に加えて、空洞チューブの形状のケーブルガイド25もまたダクト24に搭載できる。これらのケーブルガイド25において、壊れ易いデータ通信ケーブル8a、10a、13a、15aを、周囲から保護して供給できる。
【0070】
例えば、電力ケーブル31とデータケーブル8a、10a、13a、15aとの間の電磁結合を防止するために、これらはできるだけの間隔を空けて供給することが好ましい。更に、データケーブル8a、10a、13a、15aは、好ましくは遮蔽される。
【0071】
水素配管4、32、27、28と、冷却配管29、30の腐食の危険性を防止又は削減するために、これらの配管は接地される。つまり、配管と地面(接地電位)の間の電位は接地される。これは、配管27〜30のそれぞれにワイヤを取り付けて、地中に少なくとも1メートル入り込んでいる金属棒に取り付けることによりなされる。そのような接地は、好ましくは、ダクト24の長さに沿って、5から15メートル毎に行われる。
【0072】
ケーブル及び/又は配管が、地中におけるダクト24、ケーブルガイド25に、又は地中に直接供給されていても、これらには、HRSセンターモジュール2とHRSディスペンサーモジュール3との間に設けられる縦穴によりアクセスできるということは言及されるべきである。
【0073】
HRS1の上記の記述に加えて、好ましくは、プロセスコントローラ6だけでなく、安全コントローラ5もまた、外部データプロセッサ(例示されていない)との通信を容易にすることができるということは言及されるべきである。
【0074】
上記の記述から理解できるように、記述された通信システムは、HRSセンターモジュール2からディスペンサーモジュール3、ストレージモジュール11、及び他の言及していない、又は例示されていないモジュールへの、2つの別個の通信チャンネル8、10、13、15を介しての監視及び制御のようなデータ通信を容易にするという点において利点がある。それにより、HRSセンターモジュール2とサブモジュール3、11との間の通信チャンネルの1つが故障した場合でも、HRSを安全な方法でトリップすることが依然として可能である。第1の通信チャンネル8、13からのさらなる測定値は、第2の通信チャンネル10、15を介して行われる制御において使用でき、その逆もまた可能である。このため、プロセスコントローラ6は、安全コントローラ5により行われる制御を中断しないことが好適である。しかし、安全コントローラ5は、プロセスコントローラ6が、危険な状況、又は危険な状況に発展する可能性に対して何の行動もしないときは、好ましくは、HRS1の作動をトリップすることにより制御を受け継ぐということは認識される。
【符号の説明】
【0075】
1 水素燃料補給ステーション(HRS)
2 HRSセンターモジュール
3 HRSディスペンサーモジュール
4 第1の水素供給ライン(2と3との間)
5 安全コントローラ
6 プロセスコントローラ
7 安全構成要素(ディスペンサーモジュールの)
8 安全通信チャンネル(2と3の間)
8a ケーブルとして実現される安全通信チャンネル
9 プロセス構成要素(ディスペンサーモジュールの)
10 プロセス通信チャンネル(2と3の間)
10a ケーブルとして実現されるプロセス通信チャンネル
11 水素ストレージモジュール
12 安全構成要素(7に類似の水素ストレージモジュールの)
13 安全通信チャンネル(2と11の間)
13a ケーブルとして実現される安全通信チャンネル
14 プロセス構成要素(9に類似の水素ストレージモジュールの)
15 プロセス通信チャンネル(2と11の間)
15a ケーブルとして実現される安全通信チャンネル
16 安全I/Oモジュール(ディスペンサーモジュールにおける)
17 安全I/Oモジュール(水素ストレージモジュールにおける)
18 プロセスI/Oモジュール(ディスペンサーモジュールにおける)
19 プロセスI/Oモジュール(水素ストレージモジュールにおける)
20 安全I/Oモジュール(センターモジュールにおける)
21 プロセスI/Oモジュール(センターモジュールにおける)
22 通信ケーブル(2と3/11の間)
23 グランドレベル
24 ダクト
25 ケーブルガイド(例えば、空洞チューブ)
26 ダクト用トップカバー
27 水素戻りライン
28 水素放出ライン
29 冷却ラインの供給側
30 冷却ラインの戻り側
31 電力ケーブル
32 第2の水素供給ライン(2と11の間)
33 ブラケット
図1
図2
図3
図4