(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態によるユーザ端末1100の構成を示すブロック図である。ユーザ端末1100は、ユーザが利用するユーザ装置であり、例えば、スマートフォン等の携帯電話端末、タブレットPC(Personal Computer)、ゲーム機器、PC等のコンピュータ装置である。ユーザ端末1100は、ライフログアプリケーションを実行するアプリケーション制御装置である。本実施形態では、ユーザ端末1100はスマートフォンであるとして説明する。ユーザ端末1100は、表示部1101と、入力部1102と、測位部1105と、記憶部1110と、制御部1130とを備えている。
【0017】
表示部1101は、画像や文字等の情報を画面に表示する表示デバイスである。
入力部1102は、ユーザによる操作に応じて入力信号を生成する入力デバイスである。例えば、入力部1102には、キーボードやボタン、マウス、タッチパネル等が適用できる。例えば、入力部1102には、ユーザからの操作に応じてテキスト情報等が入力される。本実施形態では、表示部1101と入力部1102とは一体に構成されてユーザからの操作を受け付けるタッチパネル1103を適用した例を説明する。
【0018】
測位部1105は、地球上における記憶部1110の位置を測定する。例えば、測位部1105は、GPS(Global Positioning System)のような衛星測位システムを用いて自装置の現在位置を測位し、現在位置を示す緯度、経度を示す位置情報を出力する。
記憶部1110は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体またはこれらの組合せを用いて構成され、ユーザ端末1100が備える各部を制御するための各種プログラムや各種情報を記憶する。
【0019】
ここで、ユーザ端末1100によるライフログアプリケーションの概要を説明する。
図2は、表示部1101が表示する第1の画面例を示す図である。ユーザ端末1100は、測位部1105によって取得された位置情報が示す位置付近の地図の画像を取得し、地図中に現在位置を示す指標a1を付して表示部1101に表示する。地図の画像は、ユーザ端末1100が予め記憶しておいてもよいし、インターネット等のネットワークを介して取得してもよい。
【0020】
図3は、表示部1101が表示する第2の画面例を示す図である。ユーザ端末1100は、位置情報の測位開始点a2から測位終了点a3までの移動経路a4を表示部1101に表示する。
図4は、表示部1101が表示する第3の画面例を示す図である。ユーザ端末1100は、移動経路a4に隣接するとして定められた区画に枠(枠a5、枠a6、枠a7、枠a8、枠a9、枠a10)を付して表示部1101に表示する。
【0021】
図5は、表示部1101が表示する第4の画面例を示す図である。ユーザ端末1100は、区画を表示した枠に、その区画に定められたポイントを示すポイント指標(ポイント指標a11、ポイント指標a12、ポイント指標a13、ポイント指標a14、ポイント指標a15、ポイント指標a16)を付して表示部1101に表示する。表示部1101は、このようなポイント指標がユーザの操作によりタップまたはスワイプ等により選択されると、ポイント指標に示したポイントをユーザに付与する。
【0022】
図6は、表示部1101が表示する第5の画面例を示す図である。ユーザ端末1100は、ポイント指標が選択されると、ポイント指標の表示を削除し、ユーザに付与したポイントを示す付与ポイントa17を表示する。
本実施形態のユーザ端末1100は、上述したような位置情報をライフログ情報として記憶するとともに、その位置情報により示される位置の隣接区画に定められたポイントをユーザに付与する。これにより、ライフログを記録するだけでなく、移動経路に応じたポイントを獲得するという新たな興趣をユーザに提供することができる。
【0023】
図1に戻り、記憶部1110は、ライフログアプリケーション記憶部1111を備えている。ライフログアプリケーション記憶部1111は、ユーザ情報記憶部1112と、道区画情報記憶部1113と、土地区画情報記憶部1114と、ライフログ情報記憶部1129とを備えており、ライフログアプリケーションに関する情報を記憶する。
ユーザ情報記憶部1112は、ユーザに関するユーザ情報を記憶する。
図7は、ユーザ情報記憶部1112が記憶するユーザ情報のデータ例を示す図である。ユーザ情報には、ポイントが含まれる。ポイントは、上述したような、ライフログを記録することによりユーザに付与されたポイントの合計値である。
【0024】
道区画情報記憶部1113は、仮想空間において定められた複数の区画のうち、道区画に関する道区画情報を記憶する。
図8は、道区画情報記憶部1113が記憶する道区画情報のデータ例を示す図である。道区画情報には、道区画IDと、範囲位置情報と、隣接土地区画IDとが含まれる。
【0025】
ここで、図面を参照して、仮想空間における区画について説明する。
図9は、仮想空間における区画の例を示す図である。仮想空間の領域には、現実空間における緯度、経度と同様の座標が定められており、現実空間における緯度、経度を仮想空間における座標に変換することにより、現実空間における位置に対応する仮想空間の位置を特定することができる。このような仮想空間における領域は、範囲をもつ複数の区画により構成される。この図の例では、符号bに示される道の区画の領域と、符号cに示される土地の区画の領域と、符号dに示される道の区画の領域と、符号eに示される道の区画の領域と、符号fに示される土地の区画の領域とが示されている。ここでは、符号bに示される区画をR1といい、符号cに示される区画をA1といい、符号fに示される区画をA6という。
【0026】
このような区画は、例えば、仮想空間の領域における区画の範囲の頂点を示す座標により特定することができる。例えば、区画R1は、点b1(x11、y11)と、点b2(x12、y12)と、点b3(x13、y13)と、点b4(x14、y14)との4点の座標により特定することができる。あるいは、区画A1は、点c1(x21、y21)と、点c2(x22、y22)と、点c3(x23、y23)と、点c4(x24、y24)との4点の座標により特定することができる。ここでは、区画R1とA1とは四角形の区画であるため4点の座標により範囲を特定するが、区画A6のような三角形の区画は3点の座標により範囲を特定することができる。あるいは、全ての区画を四角形として仮想空間を分割する場合は、3点の座標により区画の範囲を特定することもできる。このように、仮想空間における複数の区画は、道を示す区画として設定された道区画と、道区画に隣接する領域を示す区画として設定された隣接区画である土地区画とが含まれ、ユーザ端末1100は、仮想空間の領域を、このような区画に分割して制御する。
【0027】
図8に戻り、道区画IDは、仮想空間に含まれる複数の区画のうちの道区画を識別する情報である。範囲位置情報は、仮想空間における道区画の範囲を特定する情報であり、上述したように、例えば四角形の区画であれば4点の頂点の座標が対応付けられる。ここでは、4点の座標を「;」により連結した例を示している。隣接土地区画IDは、対応する道区画に隣接する土地区画を識別する情報である。
【0028】
土地区画情報記憶部1114は、仮想空間において定められた複数の区画のうち、土地区画に関する土地区画情報を記憶する。
図10は、土地区画情報記憶部1114が記憶する土地区画情報のデータ例を示す図である。土地区画情報には、土地区画IDと、範囲位置情報と、面積と、ポイントとが含まれる。土地区画IDは、仮想空間に含まれる複数の区画のうちの土地区画を識別する情報である。範囲位置情報は、仮想空間における道区画の範囲を特定する情報であり、上述したように、例えば四角形の区画であれば4点の頂点の座標が対応付けられる。
【0029】
面積は、対応する土地区画の現実空間における面積であり、例えば単位はkm
2である。ポイントは、対応する土地区画について定められた報酬の値を示す情報である。ポイントは、土地区画によって異なる値を対応付けておくことができ、例えば、面積の大きさに応じた値を対応付けておくことができる。例えば、区画の面積が大きければ大きいほど、大きい値のポイントを対応付けておくことができる。この場合、ユーザ端末1100が取得する位置情報に対応する隣接区画の面積が大きければ大きいほど、より大きいポイントがユーザに付与される。
ライフログ情報記憶部1129は、後述する位置アプリケーションサービス部1141によって出力されたライフログ情報を記憶する。
【0030】
制御部1130は、ユーザ端末1100の制御中枢として機能するCPU(Central Processing Unit)等の情報処理装置を備えており、ユーザ端末1100が備える各部を制御する。制御部1130は、ライフログアプリケーション制御部1131を備えている。ライフログアプリケーション制御部1131は、ライフログアプリケーションに関する処理を制御する。ライフログアプリケーション制御部1131は、位置アプリケーションサービス部1141と、ライフログ情報取得部1161と、区画制御部1162と、表示情報生成部1163と、報酬制御部1164とを備えている。
【0031】
位置アプリケーションサービス部1141は、自装置の現在位置を示す位置情報を測位部1105から取得し、取得した位置情報をライフログ情報として出力する。例えば、位置アプリケーションサービス部1141は、ウォーキングやジョギング、バイク(自転車)等により移動しているユーザ端末1100の位置情報を測位部1105から取得し、取得した位置情報に基づく運動記録をライフログ情報として出力する。例えば、位置アプリケーションサービス部1141は、ユーザからの操作に応じて測位を開始し、ユーザからの操作に応じて測位を終了する。位置アプリケーションサービス部1141は、測位開始地点と測位終了地点までの移動経路を地図上に対応付けたり、移動高度差を算出したり、測位開始時点から測位終了時点までの時間に基づいて運動時間やスピード等を算出したりして位置情報に付加し、ライフログ情報として出力する。
【0032】
ライフログ情報取得部1161は、位置アプリケーションサービス部1141から出力されるライフログ情報に含まれる位置情報を取得し、ライフログ情報記憶部129に記憶させる。
区画制御部1162は、仮想空間において定められた複数の区画のうち、位置アプリケーションサービス部1141から出力される位置情報に対応する仮想空間上の区画を識別する道区画IDを特定する。具体的には、区画制御部1162は、位置アプリケーションサービス部1141から出力される位置情報が示す位置が含まれる範囲位置情報に対応付けられた道区画情報を、道区画情報記憶部1113から読み出す。
【0033】
表示情報生成部1163は、位置アプリケーションサービス部1141から出力される位置情報が示す位置に対応する仮想空間上の位置に、ユーザの操作に応じて報酬を付与するための操作子が含まれる表示情報を生成する。例えば、表示情報生成部1163は、
図5に示したように、位置アプリケーションサービス部1141から出力される位置情報が示す位置の隣接区画に枠(枠a5、枠a6、枠a7、枠a8、枠a9、枠a10)を表示し、ユーザの操作に応じて報酬を付与するための操作子であるポイント指標(ポイント指標a11、ポイント指標a12、ポイント指標a13、ポイント指標a14、ポイント指標a15、ポイント指標a16)が含まれる表示情報を生成する。表示情報生成部1163は、生成した表示情報を表示部1101に表示させる。ポイント指標に示すポイントの値は、報酬制御部1164によって特定される。
【0034】
報酬制御部1164は、位置アプリケーションサービス部1141から出力される位置情報が示す位置に応じて、ユーザに付与する報酬を特定する。ここで、報酬制御部1164は、仮想空間において所定の報酬がそれぞれに定められた複数の区画のうち、位置アプリケーションサービス部1141から出力される位置情報が示す位置に対応する区画に定められた報酬を特定する。
【0035】
例えば、報酬制御部1164は、区画制御部1162によって、位置アプリケーションサービス部1141から出力される位置情報に対応する道区画情報が道区画情報記憶部1113から読み出されると、その道区画情報に含まれる隣接土地区画IDを読み出す。報酬制御部1164は、その隣接土地区画IDに対応付けられて土地区画情報記憶部1114に記憶されている土地区画情報を読み出す。報酬制御部1164は、読み出した土地区画情報に含まれるポイントを、ユーザに付与する報酬として特定する。これにより、報酬制御部1164は、仮想空間において、位置アプリケーションサービス部1141から出力される位置情報が示す位置に一致する位置の道区画に隣接する隣接区画に定められた報酬を特定する。報酬制御部1164によって報酬が特定されると、表示情報生成部1163によって、ユーザの操作に応じてその報酬を付与するための操作子であるポイント指標を含む表示情報が生成され、表示部1101に表示される。報酬制御部1164は、この操作子に対する操作が入力部1102に入力されると、操作に応じた報酬をユーザに付与する。具体的には、報酬制御部1164は、ユーザに選択されたポイント指標が示すポイントの値を、ユーザ情報記憶部1112に記憶されているポイントに加算して記憶させる。
【0036】
次に、図面を参照して、本実施形態によるユーザ端末1100の動作例を説明する。
図11は、本実施形態によるユーザ端末1100の動作例を示す図である。
ライフログ情報取得部1161は、位置アプリケーションサービス部1141から出力される位置情報を取得する(ステップS1)。区画制御部1162は、位置アプリケーションサービス部1141から出力された位置情報が示す位置に含まれる道区画情報を、道区画情報記憶部1113から読み出す。報酬制御部1164は、区画制御部1162が読み出した道区画情報に含まれる隣接土地区画IDを読み出す(ステップS2)。
【0037】
報酬制御部1164は、ステップS2において読み出した隣接土地区画IDに対応付けられて土地区画情報記憶部1114に記憶されているポイントを読み出す(ステップS3)。表示情報生成部1163は、報酬制御部1164が読み出したポイントを示すポイント指標を含む表示情報を生成し(ステップS4)、表示部1101に表示させる(ステップS5)。ユーザによってポイント指標を選択する操作が入力部1102に入力されると、報酬制御部1164は、選択されたポイント指標が示すポイントをユーザに付与し(ステップS6)、処理を終了する。
【0038】
ここで、ステップS2からステップS6までの処理は、ユーザからの操作に応じて測位を開始した後、ユーザからの操作に応じて測位を終了した時点で行ってもよいし、位置アプリケーションサービス部1141から位置情報が出力される際にリアルタイムに行ってもよい。
【0039】
また、表示情報生成部1163は、このように記憶されたライフログ情報の履歴を表示する表示情報を生成して表示部1101に表示させるようにしてもよい。
図12は、表示部1101が表示する履歴画面例を示す図である。符号g1の領域には、日付を表示し、符号g2の領域には、面積とグラフとのいずれかを選択する操作子を表示し、符号g3の領域には、地図上に移動経路や隣接区画の枠を付加した画像を表示する。この例は、符号g2の領域の操作子において、面積が選択されている例である。
図13は、表示部1101が表示する履歴画面例を示す図である。この例では、符号h1の領域の操作子においてグラフが選択されており、符号h2の領域には、日付ごとに付与されたポイントを示すグラフを表示する。ここではポイントを示すグラフを表示する例を示しているが、例えば面積の値等をグラフにしてもよい。
【0040】
以上説明したように、本実施形態のユーザ端末1100によれば、ライフログ情報である位置情報に応じたポイントをユーザに付与することによって、ライフログを記録する楽しみをユーザに提供することができる。
なお、本実施形態では、報酬制御部1164は、報酬としてポイントをユーザに付与する例を示したが、報酬は、例えば仮想空間におけるアイテムのようなものであってもよい。
また、本実施形態では、予め区画ごとにポイントを定めて土地区画情報記憶部1114に記憶させておき、報酬制御部1164が区画に対応するポイントを土地区画情報記憶部1114から読み出すことによりポイントを特定する例を示したが、この他の方法によりポイントを特定してもよい。例えば、報酬制御部1164は、土地区画の面積を示す値をそのままポイントとすることもできる。あるいは、例えば、報酬制御部1164は、土地区画の面積を示す値に所定の係数を乗じた値をポイントとすることもできる。
【0041】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態においてユーザに付与したポイントに加えて、状況に応じたボーナスポイントを付与する構成を説明する。具体的には、例えば、初めて位置情報を取得した際の初回ボーナスポイントと、一度に複数の区画に対応する位置情報を取得した際の複合ボーナスポイントと、友達関係にあるユーザと同一の区画における位置情報を取得した際の友達ボーナスポイントと、特定の区画を囲い込むような位置情報を取得した際の囲い込みボーナスポイントとの例を説明する。
【0042】
図14は、本実施形態によるライフログアプリケーションシステム2の構成を示すブロック図である。本実施形態のライフログアプリケーションシステム2は、複数のユーザ端末2100(ユーザ端末2100−1、ユーザ端末2100−2、ユーザ端末2100−3、・・・)とライフログアプリケーションサーバ2300とのコンピュータ装置を備えており、これらのコンピュータ装置はネットワーク50を介して接続されている。複数のユーザ端末2100は同様の構成であり、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等の記載を省略してユーザ端末2100として説明する。ここでは、3台のユーザ端末2100を明示しているが、ネットワーク50には任意の数のユーザ端末2100が接続されていてよい。
【0043】
ネットワーク50は、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、専用回線、またはこれらの組み合わせによって構成される情報通信ネットワークである。
ユーザ端末2100は、第1の実施形態におけるユーザ端末1100と同様の構成であり、同様のライフログアプリケーションを実行するアプリケーション制御装置である。ユーザ端末2100は、表示部2101および入力部2102から構成されるタッチパネル2103と、通信部2104と、測位部2105と、記憶部2110と、制御部2130とを備えている。記憶部2110は、ライフログアプリケーション記憶部2111を備えており、ライフログアプリケーション記憶部2111は、ユーザ情報記憶部2112と、道区画情報記憶部2113と、土地区画情報記憶部2114と、付与情報記憶部2115と、ライフログ情報記憶部2129とを備えている。制御部2130は、ライフログアプリケーション制御部2131を備えており、ライフログアプリケーション制御部2131は、位置アプリケーションサービス部2141と、区画制御部2162と、表示情報生成部2163と、報酬制御部2164と、ユーザ制御部2165とを備えている。
【0044】
本実施形態におけるタッチパネル2103と、測位部2105と、ユーザ情報記憶部2112と、道区画情報記憶部2113と、土地区画情報記憶部2114と、ライフログ情報記憶部2129と、位置アプリケーションサービス部2141と、ライフログ情報取得部2161と、区画制御部2162と、表示情報生成部2163と、報酬制御部2164と、ユーザ制御部2165とは、それぞれ第1の実施形態におけるタッチパネル1103と、測位部1105と、ユーザ情報記憶部1112と、道区画情報記憶部1113と、土地区画情報記憶部1114と、ライフログ情報記憶部1129と、位置アプリケーションサービス部1141と、ライフログ情報取得部1161と、区画制御部1162と、表示情報生成部1163と、報酬制御部1164と、ユーザ制御部1165と同様の構成であるため、第1の実施形態と相違する点について説明する。
【0045】
通信部2104は、ネットワーク50を介して他のコンピュータ装置と通信する。
ユーザ情報記憶部2112は、ユーザと他のユーザとの友達関係を含むユーザ情報を記憶する。
図15は、ユーザ情報記憶部2112が記憶するユーザ情報のデータ例を示す図である。ユーザ情報には、ユーザIDと、ユーザ名と、メールアドレスと、ポイントと、友達ユーザIDとが含まれる。ユーザIDは、ユーザを識別する識別情報である。ユーザ名は、対応するユーザの名称である。メールアドレスは、対応するユーザのメールアドレスである。ポイントは、ユーザに付与されたポイントの合計値である。友達ユーザIDは、例えばユーザからの操作に応じて定められた他のユーザを識別するユーザIDである。ここでは、ユーザIDがU1であるユーザに、ユーザIDがU2と、U5と、U18と、U39と、・・・であるユーザが対応付けられている。
【0046】
付与情報記憶部2115は、仮想空間における複数の区画のうち、ライフログ情報に基づいてユーザに付与した区画に関する付与情報を記憶する。ユーザに付与した区画とは、ライフログ情報取得部1161が取得した位置情報に対応する土地区画である。
図16は、付与情報記憶部2115が記憶する付与情報のデータ例を示す図である。付与情報には、付与区画IDが含まれる。付与区画IDは、仮想空間における複数の区画のうち、ユーザに付与した区画を識別する識別情報である。
【0047】
報酬制御部2164は、ユーザにポイントを付与する土地区画、または付与した土地区画を識別する土地区画IDを、付与情報記憶部2115に記憶させる。
ユーザ制御部2165は、ライフログアプリケーションサーバ2300から、ユーザの友達関係を示す情報を取得し、友達関係として定められた友達ユーザIDをユーザ情報記憶部2112に記憶させる。
【0048】
報酬制御部2164は、第1の実施形態のステップS6において説明したポイントを付与する処理において、ボーナスポイントを算出し、算出したボーナスポイントをユーザに付与する。
まず、報酬制御部2164が初回ボーナスポイントを算出する例を説明する。報酬制御部2164は、ライフログ情報取得部2161によって新たに取得された位置情報に対応する土地区画を示す付与区画IDが付与情報記憶部2115に記憶されているか否かを判定する。報酬制御部2164は、新たに取得された位置情報に対応する付与区画IDが付与情報記憶部2115に記憶されていないと判定すると、初回ボーナスポイントを付与すると判定する。新たに取得された位置情報に対応する付与区画IDが、既に付与情報記憶部2115に記憶されていると判定すると、初回ボーナスポイントを付与しないと判定する。初回ボーナスポイントの値は、例えば、予め定められた値でもよいし、新たに取得した区画の数に所定の係数を乗じた値でもよいし、新たに取得した区画の面積に所定の係数を乗じた値でもよい。
【0049】
次に、報酬制御部2164が複合ボーナスポイントを算出する例を説明する。報酬制御部2164は、ライフログ情報取得部2161によって新たに取得された位置情報に対応する区画が、仮想空間上における複数の区画である場合、複合ボーナスポイントを付与すると判定する。複合ボーナスポイントの値は、例えば、予め定められた値でもよいし、新たに取得した区画の数に所定の係数を乗じた値でもよいし、新たに取得した区画の面積に所定の係数を乗じた値でもよい。
【0050】
次に、報酬制御部2164が友達ボーナスポイントを算出する例を説明する。報酬制御部2164は、ライフログ情報取得部2161によって新たに取得された位置情報に対応する区画が、友達関係にある他のユーザの付与区画である場合、友達ボーナスポイントを付与すると判定する。友達ボーナスポイントの値は、例えば、予め定められた値でもよいし、新たに取得した区画を付与区画とする他のユーザの数に所定の係数を乗じた値でもよい。
【0051】
図17は、このように算出したボーナスポイントをユーザに付与する際に表示部2101が表示する画面例を示す図である。第1の実施形態のステップS5において説明した表示情報に含まれるポイント指標がユーザに選択されると、報酬制御部2164が、ボーナスポイントを付与するか否かを判定し、ボーナスポイントを付与すると判定すると、表示情報生成部2163は、付与するボーナスポイントを表示部2101に表示させる。この例では、初回ボーナスポイントa18と、複合ボーナスポイントa19と、友達ボーナスポイントa20とを表示している。
【0052】
次に、報酬制御部2164が囲い込みボーナスポイントを算出する例を説明する。
図18は、囲い込みボーナスポイントをユーザに付与する際に表示部2101が表示する画面例を示す図である。報酬制御部2164は、ライフログ情報取得部2161によって新たに取得された位置情報に対応する区画が、特定の区画を囲い込む場合、その囲い込む区画に応じて囲い込みボーナスポイントを付与すると判定する。囲い込みボーナスポイントの値は、例えば、予め定められた値でもよいし、囲い込んだ区画の面積に応じた値でもよい。図の例では、囲い込みボーナスポイントa21を表示している。ここでは、付与ポイントa17に囲い込みボーナスポイントを加算した値を表示している。ここで、付与ポイントa17の表示がタップされると、測位開始地点から測位終了地点までの移動距離や、付与した面積等を表示するようにしてもよい。
図19は、移動距離を表示する例を示す図である。
図20は、面積を表示する例を示す図である。
【0053】
図14に戻り、ライフログアプリケーションサーバ2300は、複数のユーザのユーザ端末2100の間で、ライフログアプリケーションを実行するための情報を送受信するコンピュータ装置である。ライフログアプリケーションサーバ2300は、記憶部2310と、制御部2330とを備えている。
【0054】
記憶部2310は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体またはこれらの組合せを用いて構成され、ライフログアプリケーションサーバ2300が備える各部を制御するための各種プログラムや各種情報を記憶する。例えば、記憶部2310は、複数のユーザのそれぞれについて、ユーザ端末2100のユーザ情報記憶部2112が記憶するユーザ情報を記憶する。
図21は、記憶部2310が記憶するユーザ情報のデータ例を示す図である。また、例えば、記憶部2310は、複数のユーザのそれぞれについて、ユーザ端末2100の付与情報記憶部2115が記憶する付与情報を記憶する。
図22は、記憶部2310が記憶する付与情報のデータ例を示す図である。
【0055】
このように記憶部2310に記憶されている情報を参照することにより、例えば、ユーザ端末2100の報酬制御部2164は、自装置のユーザのユーザIDに対応する友達ユーザIDに対応付けられた付与区画IDを、ライフログアプリケーションサーバ2300の記憶部2310に記憶された付与情報から読み出すことができる。すなわち、ユーザ端末2100の報酬制御部2164は、例えば友達ボーナスポイントの算出処理において、
ライフログ情報取得部2161によって新たに取得された位置情報に対応する区画が、友達関係にある他のユーザの付与区画であるか否かを判定することができる。
【0056】
制御部2330は、ライフログアプリケーションサーバ2300の制御中枢として機能するCPU等の情報処理装置を備えており、ライフログアプリケーションサーバ2300が備える各部を制御し、複数のユーザのユーザ端末2100の間で、ライフログアプリケーションを実行するための情報を送受信する。
【0057】
以上説明したように、本実施形態のユーザ端末2100によれば、第1の実施形態においてユーザに付与したポイントに加えて、状況に応じたボーナスポイントを付与することができ、ユーザに新たな楽しみを提供することができる。
【0058】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、複数のユーザのそれぞれについてポイントを付与し、ユーザ間でのポイントのランキング等を算出する構成を説明する。
図23は、本実施形態によるライフログアプリケーションシステム3の構成を示すブロック図である。
【0059】
本実施形態のライフログアプリケーションシステム3は、第2の実施形態におけるライフログアプリケーションシステム2と同様に、複数のユーザ端末3100(ユーザ端末3100−1、ユーザ端末3100−2、ユーザ端末3100−3、・・・)とライフログアプリケーションサーバ3300とのコンピュータ装置を備えており、これらのコンピュータ装置はネットワーク50を介して接続されている。複数のユーザ端末3100は同様の構成であり、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等の記載を省略してユーザ端末3100として説明する。
【0060】
ユーザ端末3100は、第2の実施形態におけるユーザ端末2100と同様の構成であり、同様のライフログアプリケーションを実行するアプリケーション制御装置である。ユーザ端末3100は、表示部3101および入力部3102から構成されるタッチパネル3103と、通信部3104と、測位部3105と、記憶部3110と、制御部3130とを備えている。記憶部3110は、ライフログアプリケーション記憶部3111を備えており、ライフログアプリケーション記憶部3111は、ユーザ情報記憶部3112と、道区画情報記憶部3113と、土地区画情報記憶部3114と、付与情報記憶部3115と、ライフログ情報記憶部3129とを備えている。制御部3130は、ライフログアプリケーション制御部3131を備えており、ライフログアプリケーション制御部3131は、位置アプリケーションサービス部3141と、区画制御部3162と、表示情報生成部3163と、報酬制御部3164と、ユーザ制御部3165と、イベント制御部3166とを備えている。
【0061】
本実施形態におけるタッチパネル3103と、通信部3104と、測位部3105と、ユーザ情報記憶部3112と、道区画情報記憶部3113と、土地区画情報記憶部3114と、付与情報記憶部3115と、ライフログ情報記憶部3129と、位置アプリケーションサービス部3141と、ライフログ情報取得部3161と、区画制御部3162と、表示情報生成部3163と、報酬制御部3164と、ユーザ制御部3165と、イベント制御部3166とは、それぞれ第2の実施形態におけるタッチパネル2103と、通信部2104と、測位部2105と、ユーザ情報記憶部2112と、道区画情報記憶部2113と、土地区画情報記憶部2114と、付与情報記憶部2115と、ライフログ情報記憶部2129と、位置アプリケーションサービス部2141と、ライフログ情報取得部2161と、区画制御部2162と、表示情報生成部2163と、報酬制御部2164と、ユーザ制御部2165と、イベント制御部2166と同様の構成である。
【0062】
ライフログアプリケーションサーバ3300は、第2の実施形態におけるライフログアプリケーションサーバ2300と同様の構成であり、記憶部3310と、制御部3330とを備えている。記憶部3310と、制御部3330とは、それぞれ第2の実施形態における記憶部2310と、制御部2330と同様の構成である。以下、これらの構成について、第2の実施形態と相違する点について説明する。
【0063】
本実施形態において、ユーザごとに保有されているユーザ端末3100は、複数のユーザのそれぞれについて、測位されたユーザ端末3100の位置を示す位置情報を取得する。そして、当該各ユーザ端末3100は、複数のユーザのそれぞれについて、仮想空間において所定の報酬がそれぞれに定められた複数の区画のうち、そのユーザについての位置情報に対応する区画に定められた報酬を付与する。このように、本実施形態のライフログアプリケーションシステム3は、第1の実施形態および第2の実施形態において説明したようなポイントを付与する処理を、複数のユーザのそれぞれについて行う。これにより、例えばユーザ同士でポイントを競いあうといったような楽しみを提供することができる。
【0064】
イベント制御部3166は、複数のユーザのそれぞれに対して付与した報酬を比較し、報酬の量に応じた順位を決定する。具体的には、例えば、イベント制御部3166は、
図21に示したような、制御部3330の記憶部3310に記憶されている複数ユーザの、ユーザごとのユーザ情報を読み出す。また、イベント制御部3166は、複数のユーザ情報のそれぞれに含まれるポイントの値を比較し、複数のユーザ情報をポイントの値の降順に並べて、ポイントの値が大きければ大きいほど、そのユーザの順位が高くなるようなランキング情報を生成する。
【0065】
表示情報生成部3163は、イベント制御部3166が生成したランキング情報を示す表示情報を生成し、表示部3101に表示させる。
図24は、表示部3101が表示するランキングの画面例を示す図である。ランキングの画面には、例えば順位と、ユーザ名と、ポイントとを対応付けて表示する。
【0066】
次に、図面を参照して、本実施形態によるユーザ端末3100の動作例を説明する。
図25は、本実施形態によるユーザ端末3100の動作例を示す図である。
複数のユーザ端末3100は、第1の実施形態において
図11を参照して説明したステップS1からステップS6までと同様に、ユーザごとにポイントを付与する(ステップS11)。また、それぞれのユーザ端末3100は、ユーザにポイントを付与する処理を行うと、付与したポイントを、ライフログアプリケーションサーバ3300に送信して記憶部3310に記憶させる。
【0067】
イベント制御部3166は、ライフログアプリケーションサーバ3300の記憶部3310に記憶されている複数のユーザ情報を読み出し、ポイントの降順に並び替えてランキング情報を生成する(ステップS12)。表示情報生成部3163は、イベント制御部3166が生成したランキング情報を表示する表示情報を生成し、表示部3101に表示させる(ステップS13)。
【0068】
ここで、イベント制御部3166は、イベントにおいて所定の順位以内のユーザに対しては、ボーナスポイントを付与するようにしてもよい。
なお、イベント制御部3166は、全てのユーザの順位を含むランキング情報を生成してもよいし、上位の複数のユーザ(例えば、10位まで)のユーザのみを含むランキング情報を生成するようにしてもよい。あるいは、イベント制御部3166は、例えば、友達関係が定められたユーザのみの順位を含むランキング情報を生成するようにしてもよいし、特定の2ユーザの勝敗(1位と2位)を示すランキング情報を生成することもできる。
【0069】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態では、第3の実施形態において示したような順位の決定を、複数ユーザが属するグループごとに行う構成を説明する。
図26は、本実施形態によるライフログアプリケーションシステム4の構成を示すブロック図である。
【0070】
本実施形態のライフログアプリケーションシステム4は、第3の実施形態におけるライフログアプリケーションシステム3と同様に、複数のユーザ端末4100(ユーザ端末4100−1、ユーザ端末4100−2、ユーザ端末4100−3、・・・)とライフログアプリケーションサーバ4300とのコンピュータ装置を備えており、これらのコンピュータ装置はネットワーク50を介して接続されている。複数のユーザ端末4100は同様の構成であり、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等の記載を省略してユーザ端末4100として説明する。
【0071】
ユーザ端末4100は、第3の実施形態におけるユーザ端末3100と同様の構成であり、同様のライフログアプリケーションを実行するアプリケーション制御装置である。ユーザ端末4100は、表示部4101および入力部4102から構成されるタッチパネル4103と、通信部4104と、測位部4105と、記憶部4110と、制御部4130とを備えている。記憶部4110は、ライフログアプリケーション記憶部4111を備えており、ライフログアプリケーション記憶部4111は、ユーザ情報記憶部4112と、道区画情報記憶部4113と、土地区画情報記憶部4114と、付与情報記憶部4115と、グループ情報記憶部4116と、ライフログ情報記憶部4129とを備えている。制御部4130は、ライフログアプリケーション制御部4131を備えており、ライフログアプリケーション制御部4131は、位置アプリケーションサービス部4141と、区画制御部4162と、表示情報生成部4163と、報酬制御部4164と、ユーザ制御部4165と、イベント制御部4166とを備えている。
【0072】
本実施形態におけるタッチパネル4103と、通信部4104と、測位部4105と、ユーザ情報記憶部4112と、道区画情報記憶部4113と、土地区画情報記憶部4114と、付与情報記憶部4115と、ライフログ情報記憶部4129と、位置アプリケーションサービス部4141と、ライフログ情報取得部4161と、区画制御部4162と、表示情報生成部4163と、報酬制御部4164と、ユーザ制御部4165と、イベント制御部4166とは、それぞれ第3の実施形態におけるタッチパネル3103と、通信部3104と、測位部3105と、ユーザ情報記憶部3112と、道区画情報記憶部3113と、土地区画情報記憶部3114と、付与情報記憶部3115と、ライフログ情報記憶部3129と、位置アプリケーションサービス部3141と、ライフログ情報取得部3161と、区画制御部3162と、表示情報生成部3163と、報酬制御部3164と、ユーザ制御部3165と、イベント制御部3166と同様の構成である。
【0073】
ライフログアプリケーションサーバ4300は、第3の実施形態におけるライフログアプリケーションサーバ3300と同様の構成であり、記憶部4310と、制御部4330とを備えている。記憶部4310と、制御部4330とは、それぞれ第3の実施形態における記憶部3310と、制御部3330と同様の構成である。以下、これらの構成について、第3の実施形態と相違する点について説明する。
【0074】
本実施形態のライフログアプリケーションシステム4は、複数ユーザのグループを定め、所定のイベント期間を定めて、イベント期間中のグループごとのポイントの合計値により順位を決定する。
ユーザ情報記憶部4112は、イベント期間中のポイントと、ユーザが属するグループとの情報が含まれるユーザ情報を記憶する。
図27は、ユーザ情報記憶部4112が記憶するユーザ情報のデータ例を示す図である。ユーザ情報には、ユーザIDと、ユーザ名と、メールアドレスと、ポイントと、イベント期間ポイントと、友達ユーザIDと、グループIDとが含まれる。イベント期間ポイントは、ユーザに付与されたポイントのうち、所定のイベント期間に付与されたポイントを示す情報である。グループIDは、ユーザが属するグループを識別する情報である。
【0075】
グループ情報記憶部4116は、ユーザが属するグループに関するグループ情報を記憶する。
図28は、グループ情報記憶部4116が記憶するグループ情報のデータ例を示す図である。グループ情報には、グループIDと、ユーザIDとが含まれる。グループIDは、グループを識別する情報である。ユーザIDは、そのグループに属するユーザを識別する情報である。
【0076】
報酬制御部4164は、所定期間の間にライフログ情報取得部4161によって取得された1または複数の位置情報に基づく報酬の総量を決定する。所定期間とは、所定のイベント期間であり、例えばイベント期間の開始日時と終了日時とを予め定めておく。報酬制御部4164は、ユーザにポイントを付与する際に現在日時を取得し、現在日時がイベント期間内であるか否かを判定する。報酬制御部4164は、現在日時がイベント期間内であると判定すると、ユーザ情報記憶部4112のユーザ情報に含まれるポイントに新たに付与するポイントを加算するとともに、イベント期間ポイントに新たに付与するポイントを加算する。現在日時がイベント期間内でないと判定すると、ユーザ情報記憶部4112のユーザ情報に含まれるポイントのみに、新たに付与するポイントを加算する。また、報酬制御部4164は、同一のグループに属するユーザ情報に含まれるイベント期間ポイントの合計値を算出することで、複数のグループのそれぞれについて、そのグループに属するユーザに付与した報酬の総量を決定することができる。
【0077】
イベント制御部4166は、ユーザをグループに分けたイベントを制御する。例えば、イベント制御部4166は、イベント期間をユーザに告知するとともに、ユーザをグループに対応付ける。例えば、イベント制御部4166は、予め友達関係が定められたユーザ同士を同一のグループとして対応付けてもよいし、イベントごとにユーザからの操作に応じてグループを対応付けてもよい。あるいは、ランダムに選択したユーザ同士を同一のグループとして対応付けることもできる。また、イベント制御部4166は、イベント期間が終了すると、複数のユーザのそれぞれについて付与した報酬を比較し、報酬の量に応じた順位を決定する。例えば、イベント制御部4166は、ユーザ情報記憶部4112に記憶されているユーザ情報に含まれるイベント期間ポイントを比較し、報酬の量に応じた順位を決定する。
【0078】
次に、図面を参照して、本実施形態によるユーザ端末4100の動作例を説明する。
図29は、本実施形態によるユーザ端末4100の動作例を示す図である。
イベント制御部4166は、イベント期間の開始前に、ユーザをグループに対応付け、ユーザ情報記憶部4112に記憶されているユーザ情報のそれぞれにグループIDを対応付けて記憶させる(ステップS21)。イベント期間が開始すると(ステップS22)、報酬制御部4164は、第3の実施形態と同様に、ユーザごとに位置情報に応じてポイントを付与する処理を行う。ここでは、報酬制御部4164は、ユーザ情報記憶部4112のユーザ情報に含まれるポイントに新たに付与するポイントを加算するとともに、イベント期間ポイントに新たに付与するポイントを加算する(ステップS23)。
【0079】
イベント制御部4166は、イベント期間が終了したと判定すると、グループごとのイベント期間ポイントの総量を算出して順位を決定し、ランキング情報を生成する(ステップS25)。表示情報生成部4163は、イベント制御部4166が生成したランキング情報を表示する表示情報を生成し、表示部4101に表示させ(ステップS26)、処理を終了する。
このようにすれば、限られたイベント期間において獲得するポイントを、他のユーザやグループとの間で競うイベントを提供することができ、新たな興趣を提供することができる。
【0080】
なお、本実施形態では、グループ情報をユーザ端末4100のユーザ端末4100が記憶する例を示したが、グループ情報はライフログアプリケーションサーバ4300の記憶部4310に記憶させておき、ユーザ端末4100はユーザ端末4100の記憶部4310からグループ情報を読み出すように構成することもできる。
【0081】
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態において示したようなユーザに付与した区画に、植物等のオブジェクトを対応付ける。そして、このオブジェクトを、経過時間やライフログ情報に応じて成長させる。そして、オブジェクトの成長度が所定条件を満たすと、ユーザにアイテムを付与する。このアイテムは、ユーザに対応するキャラクタに付与することができ、付与したアイテムによりキャラクタが成長するように制御する。
【0082】
図30は、本実施形態によるユーザ端末5100の構成を示すブロック図である。本実施形態のユーザ端末5100は、第4の実施形態におけるユーザ端末4100と同様の構成であり、同様のライフログアプリケーションを実行するアプリケーション制御装置である。ユーザ端末5100は、表示部5101および入力部5102から構成されるタッチパネル5103と、通信部5104と、測位部5105と、記憶部5110と、制御部5130とを備えている。記憶部5110は、ライフログアプリケーション記憶部5111を備えており、ライフログアプリケーション記憶部5111は、ユーザ情報記憶部5112と、道区画情報記憶部5113と、土地区画情報記憶部5114と、付与情報記憶部5115と、オブジェクト情報記憶部5117と、オブジェクト成長情報記憶部5118と、アイテム情報記憶部5119と、キャラクタ情報記憶部5120と、キャラクタ育成情報記憶部5121と、付与アイテム情報記憶部5122と、ライフログ情報記憶部5129とを備えている。
【0083】
制御部5130は、ライフログアプリケーション制御部5131を備えており、ライフログアプリケーション制御部5131は、複数のアプリケーションサービス部5140(位置アプリケーションサービス部5141、食物アプリケーションサービス部5142、施設アプリケーションサービス部5143、睡眠アプリケーションサービス部5144、喫煙アプリケーションサービス部5145、メッセージアプリケーションサービス部5146、運動アプリケーションサービス部5147、写真アプリケーションサービス部5148、・・・)と、ライフログ情報取得部5161と、区画制御部5162と、表示情報生成部5163と、報酬制御部5164と、オブジェクト制御部5167と、キャラクタ制御部5168とを備えている。
【0084】
本実施形態におけるタッチパネル5103と、通信部5104と、測位部5105と、ユーザ情報記憶部5112と、道区画情報記憶部5113と、土地区画情報記憶部5114と、付与情報記憶部5115と、ライフログ情報記憶部5129と、位置アプリケーションサービス部5141と、ライフログ情報取得部5161と、区画制御部5162と、表示情報生成部5163と、報酬制御部5164と、ユーザ制御部5165とは、それぞれ第4の実施形態におけるタッチパネル4103と、通信部4104と、測位部4105と、ユーザ情報記憶部4112と、道区画情報記憶部4113と、土地区画情報記憶部4114と、付与情報記憶部4115と、ライフログ情報記憶部4129と、位置アプリケーションサービス部4141と、ライフログ情報取得部4161と、区画制御部4162と、表示情報生成部4163と、報酬制御部4164と、ユーザ制御部4165と同様の構成であるため、第4の実施形態と相違する点について説明する。
【0085】
撮像部5106は、画像を撮像するカメラであり、撮像した画像情報を出力する。
複数のアプリケーションサービス部5140は、ライフログを記録するアプリケーションサービスに関する処理を行う。アプリケーションサービス部5140は、例えば、ユーザから入力部5102に入力されるテキスト情報や、測位部5105が測位した位置情報、撮像部5106が撮像した画像情報等をライフログ情報として出力する。出力したライフログ情報は、ライフログ情報取得部5161によってライフログ情報記憶部5129に記憶される。アプリケーションサービス部5140は、ライフログ情報記憶部5129に記憶されたライフログ情報を読み出し、表示部5101に表示させてユーザに閲覧させる。ライフログ情報は、文字、画像、音声、位置などによりユーザの行動履歴を示す情報である。このようなアプリケーションサービスは、ライフログ情報を他のユーザと共有する、いわゆるSNS(social networking service)のような機能を備えるものであってもよい。
【0086】
食物アプリケーションサービス部5142は、ユーザからの操作に応じて食物に関する食物情報を取得し、取得した食物情報をライフログ情報として出力する。例えば、ユーザが食事をとる際に、ユーザ端末5100の撮像部5106は、ユーザからの操作に応じて、ユーザが食べる食物の画像を撮像する。食物アプリケーションサービス部5142は、撮像部5106によって撮像された食物の画像情報に基づいて食事に含まれる食物の内容を解析し、食物の内容に応じた分類や食事量を算出する。食物アプリケーションサービス部5142は、算出した分類や食事量と、ユーザIDと、画像情報と、画像情報を撮像した日時とを対応付けた食物情報を出力する。
【0087】
例えば、食物アプリケーションサービス部5142は、画像情報に含まれる食物を画像解析し、厚生労働省の食事バランスガイドに基づいて、主食(ごはん、パン、麺)、副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理)、主菜(肉、魚、卵、大豆料理)、牛乳・乳製品、果物に分類する。また、食物アプリケーションサービス部5142は、分類ごとの食事量や食事量の比率を算出する。食事量は、例えば厚生労働省の食事バランスガイドに基づく単位であるSV(サービング数)により算出する。
【0088】
ただし、このような食物情報の算出方法は一例であり、食物アプリケーションサービス部5142は食事量や食物の分類を取得するものであればよい。例えば、食物アプリケーションサービス部5142は、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物等に分類した食物名をチェックボックスとともにリストにして表示する画面を表示部5101に表示させ、ユーザからチェックされた食物を、ユーザが摂取した食物を示し食物情報として取得することもできる。この際には、食物ごとに摂取量の入力を受け付けたり、摂取した食物に応じて所定のカロリー量を算出したりすることもできる。
【0089】
施設アプリケーションサービス部5143は、測位部5105から取得した自装置の位置情報に基づいて、ユーザが訪れた施設を示す施設情報を取得し、取得した施設情報をライフログ情報として出力する。例えば、施設アプリケーションサービス部5143は、建物や公園、店舗等の施設を識別する施設識別情報を、その施設が存在する緯度・経度を示す位置情報に対応付けて予め記憶しておく。施設アプリケーションサービス部5143は、測位部5105から自装置の現在位置を示す位置情報を取得すると、取得した位置情報の付近に存在する施設名のリストを表示部5101に表示させる。そして、リストの中からいずれかの施設がユーザに選択されると、選択された施設に関する情報を、ユーザが訪れた施設を示す施設情報として出力する。施設情報には、施設を識別する施設識別情報(施設ID)と、その施設の施設名、その施設の位置情報等が含まれる。施設アプリケーションサービス部5143は、このように、測位されたユーザ端末5100の位置に応じた施設を示す施設情報を出力する。
【0090】
睡眠アプリケーションサービス部5144は、ユーザの睡眠に関する睡眠情報を取得し、取得した睡眠情報をライフログ情報として出力する。例えば、睡眠アプリケーションサービス部5144は、入力部5102に対するユーザからの操作に応じて、睡眠開始時刻(就寝時刻)と睡眠終了時刻(起床時刻)との時刻を取得し、取得した時刻に基づいて睡眠時間を算出し、算出した睡眠時間をライフログ情報として出力する。
【0091】
喫煙アプリケーションサービス部5145は、ユーザの喫煙に関する喫煙情報を取得し、取得した喫煙情報をライフログ情報として出力する。例えば、喫煙アプリケーションサービス部5145は、入力部5102に対するユーザからの操作に応じて、ユーザが喫煙した時刻や、喫煙したタバコの量である喫煙量等を示す喫煙情報を取得し、取得した喫煙情報をライフログ情報として出力する。喫煙量は、例えば、喫煙本数、タール量、ニコチン量等によって表される。
【0092】
メッセージアプリケーションサービス部5146は、ユーザから入力されるメッセージを複数のユーザ間で共有するアプリケーションサービスを提供する。例えば、メッセージアプリケーションサービス部5146は、予め登録された複数のユーザ間のうち、選択された所定のユーザを友達関係として対応付けておく。メッセージアプリケーションサービス部5146は、入力部5102にユーザから入力されたメッセージをライフログ情報として出力する。また、メッセージアプリケーションサービス部5146は、入力されたメッセージを、友達関係にある他のユーザのユーザ端末5100に送信し、友達関係にある他のユーザのユーザ端末5100から送信されるメッセージを受信してライフログ情報として出力する。メッセージアプリケーションサービス部5146は、例えば、自装置のユーザと友達関係にある1または複数の他のユーザのメッセージを、表示部5101に時系列に表示させる。
【0093】
運動アプリケーションサービス部5147は、ユーザの運動に関する運動情報を取得し、取得した運動情報をライフログ情報として出力する。例えば、運動アプリケーションサービス部5147は、入力部5102に対するユーザからの操作に応じて、ユーザが運動した時刻や、運動した時間、運動した種目、運動した回数等の運動量が含まれる運動情報を取得し、取得した運動情報をライフログ情報として出力する。ここで、運動とは、例えば、腹筋や腕立て伏せ等の筋力トレーニングや、ヨガやストレッチでもよいし、上述したような位置情報により計測されるウォーキングやジョギング等でもよい。または、運動量は、例えばゴルフ、テニス、野球、サッカー等の球技を行った回数や時間でもよいし、ジムにいった回数や時間でもよい。
【0094】
写真アプリケーションサービス部5148は、ユーザ端末5100の撮像部5106により撮像された写真である画像情報を取得し、取得した画像情報をライフログ情報としてライフログ情報記憶部5129に記憶させる。例えば、写真アプリケーションサービス部5148は、予め登録された複数のユーザ間のうち、選択された所定のユーザを友達関係として対応付けておく。写真アプリケーションサービス部5148は、取得した画像情報を、友達関係にある他のユーザのユーザ端末5100に送信し、友達関係にある他のユーザのユーザ端末5100から送信される画像情報を受信してライフログ情報として出力する。写真アプリケーションサービス部5148は、例えば、自装置のユーザと友達関係にある1または複数の他のユーザの画像情報を、表示部5101に時系列に表示させる。
【0095】
ライフログアプリケーション制御部5131は、このような複数のアプリケーションサービス部5140のうちの1または複数のアプリケーションサービス部5140によって取得されたユーザのライフログ情報に基づいて、仮想空間に何らかの変化を生じさせるアプリケーションを実行する。
【0096】
ここで、ユーザ端末5100によるライフログアプリケーションの概要を説明する。
図31は、表示部5101が表示する画面例を示す図である。第1の実施形態において示したように、位置情報に応じたポイント指標に対する操作に応じてユーザにポイントを付与すると、区画を示す枠(枠a5、枠a6、枠a7、枠a8、枠a9、枠a10)に、所定のオブジェクトを対応付けて表示する。ここでは、植物であるオブジェクトのオブジェクト画像を表示した例を示している。このオブジェクトは、オブジェクトを対応付けた基準日時からの経過時間や、オブジェクトを対応付けた後にアプリケーションサービス部5140から出力されるライフログ情報に応じて成長する。オブジェクトが成長するとは、例えばオブジェクトに対応付けられた成長度の値を加算することをいい、成長度ごとに予め定められたオブジェクト画像を表示部5101に表示させる。
【0097】
図32から
図34は、植物であるオブジェクトのオブジェクト画像の例を示す図である。
図32は、成長度が1である植物のオブジェクト画像の例を示す図である。
図33は、成長度が2である植物のオブジェクト画像の例を示す図である。
図34は、成長度が3である植物のオブジェクト画像の例を示す図である。このように、特定のオブジェクトについて、成長度ごとに異なるオブジェクト画像が対応付けられる。例えば、成長度の値が大きくなるほど、オブジェクトがより大きく成長したようなオブジェクト画像が対応付けられる。成長度を加算し、成長度が上限値になると、オブジェクトの収穫時期がきたとして、ユーザがポイントを支払うことに応じてアイテムを付与する。
図35は、ユーザに付与するアイテムのアイテム画像の例を示す図である。例えば、植物が成長すると、果実であるアイテムをユーザに付与する。
【0098】
ここでは、植物であるオブジェクトとアイテムとの例を示したが、オブジェクトとアイテムとは、この他のものでもよい。
図36から
図38は、区画に対応付ける他のオブジェクトのオブジェクト画像の例を示す図である。
図36は、豚のオブジェクトのオブジェクト画像の例を示す図である。
図37は、牛のオブジェクトのオブジェクト画像の例を示す図である。
図38は、化石のオブジェクトのオブジェクト画像の例を示す図である。
【0099】
図39から
図41は、オブジェクトの成長に応じてユーザに付与するアイテムのアイテム画像の例を示す図である。
図39は、豚のオブジェクトの成長に応じてユーザに付与する豚肉のアイテム画像の例を示す図である。
図40は、牛のオブジェクトの成長に応じてユーザに付与する牛肉のアイテム画像の例を示す図である。
図41は、化石のオブジェクトの成長に応じてユーザに付与する財宝のアイテム画像の例を示す図である。
【0100】
ユーザに付与されたアイテムは、表示部5101に表示してユーザに閲覧させることができる。
図42は、表示部5101が表示するアイテムの画面例を示す図である。ライフログアプリケーション制御部5131は、ユーザからの操作に応じて、このようなアイテムをユーザに対応するキャラクタに付与することで、キャラクタを成長させる育成アプリケーションを実行する。
図43は、表示部5101が表示するキャラクタの育成画面例を示す図である。育成画面には、キャラクタi1と、満腹度ゲージi2と、健康度ゲージi3と、レベルゲージi4との画像が含まれる。ユーザは、このようなキャラクタにアイテムを付与することにより、このような満腹度や健康度、レベルの値を上昇させ、キャラクタを育成する。
【0101】
ここで、アイテムをキャラクタに付与することによる満腹度や健康度、レベルの上昇値は、オブジェクトが成長する際にアプリケーションサービス部5140から出力されるライフログ情報に応じて変化する。すなわち、本実施形態のユーザ端末5100によれば、ライフログ情報に応じて仮想空間におけるアイテムの価値が変化するという新たな興趣を提供することができる。
【0102】
図44は、表示部5101が表示するライフログアプリケーションの画面例を示す図である。符号j1の領域には、育成画面を表示するための操作子を表示する。符号j2の領域には、ユーザに付与されているポイントの値を表示する。符号j3の領域には、ユーザに付与されたポイントの累積値を表示する。符号j4の領域には、現実空間に対応する仮想空間の画像を表示する。
【0103】
符号j5の領域には、各種アイコンを表示する。符号j6の領域には、例えばアプリケーションサービス部5140によって出力された他のユーザのライフログ情報を表示する画面に遷移するためのアイコンを表示する。符号j7の領域には、例えばユーザ自身のプロフィール等の情報を表示する画面に遷移するアイコンを表示する。符号j8の領域には、例えば複数のアプリケーションサービス部5140のうちのいずれかによりライフログを記録するための画面に遷移するためのアイコンを表示する。符号j9の領域には、例えば友達関係にある他のユーザの情報を表示する画面に遷移するためのアイコンを表示する。符号j10の領域には、ランキング等の情報を表示する画面に遷移するためのアイコンを表示する。
【0104】
図45は、符号j8の領域に表示されたアイコンが選択された場合に、符号j5の領域に表示するアイコンの例を示す図である。アイコンk1は、位置アプリケーションサービス部5141を起動するための操作子である。アイコンk2は、食物アプリケーションサービス部5142を起動するための操作子である。アイコンk3は、施設アプリケーションサービス部5143を起動するための操作子である。アイコンk4は、睡眠アプリケーションサービス部5144を起動するための操作子である。アイコンk5は、喫煙アプリケーションサービス部5145を起動するための操作子である。アイコンk6は、メッセージアプリケーションサービス部5146を起動するための操作子である。アイコンk7は、運動アプリケーションサービス部5147を起動するための操作子である。アイコンk8は、写真アプリケーションサービス部5148を起動するための操作子である。
【0105】
図30に戻り、ユーザ情報記憶部5112は、ユーザに関するユーザ情報を記憶する。
図46は、ユーザ情報記憶部5112が記憶するユーザ情報のデータ例を示す図である。ユーザ情報には、交換ポイントが含まれる。交換ポイントは、第1から第4の実施形態において説明したポイントである。本実施形態では、この交換ポイントは、オブジェクトをアイテムに交換するために利用される。
【0106】
オブジェクト情報記憶部5117は、仮想空間において定められた複数の区画のうち、ライフログ情報取得部5161が取得したライフログ情報に対応する仮想空間上の区画に対応付けるオブジェクトに関するオブジェクト情報を記憶する。
図47は、オブジェクト情報記憶部5117が記憶するオブジェクト情報のデータ例を示す図である。オブジェクト情報には、カテゴリと、オブジェクト種別と、オブジェクトIDと、必要交換ポイントと、基準効果量(満腹度)と、基準効果量(健康度)と、基準効果量(レベルポイント)とが含まれる。
【0107】
カテゴリは、オブジェクトの分類を示す情報であり、例えば、「動物」、「植物」、「化石」などが対応付けられる。オブジェクト種別は、カテゴリに対応するオブジェクトの種別を示す情報であり、例えば、カテゴリが動物であれば「鶏」、「豚」、「牛」等が対応付けられる。また、レア(希少)な種別として、小さい確率で出現する「ライオン」等の種別を対応付けておくようにしてもよい。また、例えば、カテゴリが植物であれば「キャベツ」、「ニンジン」、「カボチャ」等が対応付けられる。また、レアな種別として、「バオバブ」等の種別を対応付けておくようにしてもよい。また、例えば、カテゴリが化石であれば「アンモナイト」、「シーラカンス」、「マンモス」等が対応付けられる。また、レアな種別として、「恐竜」等の種別を対応付けておくようにしてもよい。
【0108】
オブジェクトIDは、オブジェクトを識別する情報である。必要交換ポイントは、オブジェクトとアイテムとを交換するための交換ポイントの量である。基準効果量(満腹度)は、オブジェクトと交換されたアイテムをキャラクタに付与した場合の満腹度に対する上昇値の基準値を示す値である。基準効果量(健康度)は、オブジェクトと交換されたアイテムをキャラクタに付与した場合の健康度に対する上昇値の基準値を示す値である。基準効果量(レベルポイント)は、オブジェクトと交換されたアイテムをキャラクタに付与した場合のレベルポイントに対する上昇値の基準値を示す値である。
【0109】
オブジェクト成長情報記憶部5118は、オブジェクトの成長に関するオブジェクト成長情報を記憶する。
図48は、オブジェクト成長情報記憶部5118が記憶するオブジェクト成長情報のデータ例を示す図である。オブジェクト成長情報には、オブジェクトIDと、成長度と、成長必要ポイントと、オブジェクト画像とが含まれる。オブジェクトIDは、オブジェクトを識別する情報である。成長度は、対応するオブジェクトの変化の度合いを示す情報であり、オブジェクトの成長段階として予め設定された順位を示す。成長必要ポイントは、成長度の値を加算する成長ポイントの閾値であり、オブジェクトに対応付けられた成長ポイントが成長必要ポイントを超えた場合、成長度の値を加算する。オブジェクト画像は、仮想空間に対応付けるオブジェクトの画像であり、例えば、
図32から
図34と、
図36から
図38とに示したような画像である。オブジェクト画像には、画像の情報そのものが対応付けられていてもよいし、画像が記憶されている位置を示すリンクが対応付けられていてもよい。ここで、オブジェクト画像は、動きを伴うものとしてもよい。
【0110】
付与情報記憶部5115は、ライフログ情報に応じて区画に対応付けたオブジェクトに関する付与情報を記憶する。
図49は、付与情報記憶部5115が記憶する付与情報のデータ例を示す図である。付与情報には、ユーザIDと、付与区画IDと、付与オブジェクトIDと、付与日時と、成長度と、成長ポイントと、効果量(満腹度)と、効果量(健康度)と、効果量(レベルポイント)とが含まれる。ユーザIDは、ユーザを識別する情報である。付与区画IDは、ライフログ情報に応じてユーザに交換ポイントを付与した区画を識別する情報である。付与オブジェクトIDは、区画に対応付けられたオブジェクトを識別する情報である。
【0111】
付与日時は、区画にオブジェクトを対応付けた日時を示す情報である。成長度は、オブジェクトの成長度合いを示す値であり、成長ポイントに応じて加算する。成長ポイントは、オブジェクトの詳細な成長度合いを示す値であり、付与日時からの経過時間やライフログ情報に応じて加算する。効果量(満腹度)は、オブジェクトと交換されたアイテムをキャラクタに付与した場合の満腹度に対する上昇値を示す値である。効果量(健康度)は、オブジェクトと交換されたアイテムをキャラクタに付与した場合の健康度に対する上昇値を示す値である。効果量(レベルポイント)は、オブジェクトと交換されたアイテムをキャラクタに付与した場合のレベルポイントに対する上昇値を示す値である。
【0112】
アイテム情報記憶部5119は、オブジェクトと交換するアイテムに関するアイテム情報を記憶する。
図50は、アイテム情報記憶部5119が記憶するアイテム情報のデータ例を示す図である。アイテム情報には、オブジェクトIDと、アイテムIDと、アイテム名と、アイテム画像とが含まれる。オブジェクトIDは、アイテムと交換するオブジェクトを識別する情報である。アイテムIDは、オブジェクトIDが示すオブジェクトと交換するアイテムを識別する情報である。アイテム名は、オブジェクトと交換してユーザに付与するアイテムの名称である。アイテム画像は、アイテムの画像であり、例えば、
図35と、
図39から
図41とに示したような画像である。アイテム画像には、画像の情報そのものが対応付けられていてもよいし、画像が記憶されている位置を示すリンクが対応付けられていてもよい。
【0113】
キャラクタ情報記憶部5120は、仮想空間におけるキャラクタに関するキャラクタ情報を記憶する。
図51は、キャラクタ情報記憶部5120が記憶するキャラクタ情報のデータ例を示す図である。キャラクタ情報には、キャラクタIDと、キャラクタ画像とが含まれる。キャラクタIDは、キャラクタを識別する情報である。キャラクタ画像は、キャラクタの画像であり、例えば、
図43において示したキャラクタi1のような画像である。キャラクタ画像には、画像の情報そのものが対応付けられていてもよいし、画像が記憶されている位置を示すリンクが対応付けられていてもよい。
【0114】
キャラクタ育成情報記憶部5121は、ユーザに対応付けたキャラクタの育成状態に関するキャラクタ育成情報を記憶する。
図52は、キャラクタ育成情報記憶部5121が記憶するキャラクタ育成情報のデータ例を示す図である。キャラクタ育成情報には、ユーザIDと、キャラクタIDと、レベルと、満腹度と、健康度と、レベルポイントとが含まれる。ユーザIDは、ユーザを識別する情報である。キャラクタIDは、ユーザに対応付けられたキャラクタを識別する情報である。レベルは、ユーザに対応付けられたキャラクタのレベルを示す値である。レベルは、レベルポイントの値に応じて加算される。満腹度は、キャラクタの仮想的な満腹度を示す値であり、例えば、豚肉等の食品であるアイテムを付与することにより上昇する。ここでは、「20/40」との情報が対応付けられており、満腹度の現在値と上限値とを示している。ここでは、満腹度の現在値が20であり、満腹度の上限値が40であることを示している。
【0115】
健康度は、キャラクタの仮想的な健康度を示す値であり、例えば、野菜等の食品であるアイテムを付与することにより上昇する。ここでは、「10/20」との情報が対応付けられており、健康度の現在値と上限値とを示している。ここでは、健康度の現在値が10であり、健康度の上限値が20であることを示している。レベルポイントは、キャラクタのレベルを加算するための指標値であり、レベルポイントが所定の閾値を超えると、レベルの値を加算する。
【0116】
付与アイテム情報記憶部5122は、ユーザに付与されたアイテムに関する付与アイテム情報を記憶する。
図53は、付与アイテム情報記憶部5122が記憶する付与アイテム情報のデータ例を示す図である。付与アイテム情報には、アイテムIDと、効果量(満腹度)と、効果量(健康度)と、効果量(レベルポイント)とが含まれる。アイテムIDは、ユーザに付与されたアイテムを識別する情報である。効果量(満腹度)は、アイテムをキャラクタに付与した場合の満腹度に対する上昇値を示す値である。効果量(健康度)は、アイテムをキャラクタに付与した場合の健康度に対する上昇値を示す値である。効果量(レベルポイント)は、アイテムをキャラクタに付与した場合のレベルポイントに対する上昇値を示す値である。効果量(満腹度)と、効果量(健康度)と、効果量(レベルポイント)との値には、そのアイテムがオブジェクトから交換された際に、そのオブジェクトに対応付けられて付与情報記憶部5115に記憶されていた効果量(満腹度)と、効果量(健康度)と、効果量(レベルポイント)との値が対応付けられる。
【0117】
図30に戻り、ライフログ情報取得部5161は、ユーザの行動履歴を示すライフログ情報を5140から取得する。
オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161によって取得されたライフログ情報に応じて、仮想空間において定められた複数の区画のうちから特定する区画にオブジェクトを対応付ける。例えば、オブジェクト制御部5167は、報酬制御部5164によって、第1の実施形態において示したように区画に応じた交換ポイントがユーザに付与されると、その区画にオブジェクトを対応付ける。オブジェクト制御部5167は、複数のオブジェクトからランダムに選択したオブジェクトを、区画に対応付けることができる。あるいは、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161によって取得されたライフログ情報に含まれる情報に応じて、予め定められたオブジェクトを対応付けることもできる。具体的には、例えば、オブジェクト制御部5167は、報酬制御部5164によってユーザに交換ポイントが付与されると、オブジェクト成長情報記憶部5118に記憶されている複数のオブジェクト情報から、区画に付与するオブジェクト情報を特定する。また、オブジェクト制御部5167は、報酬制御部5164によって交換ポイントが付与された区画を示す付与区画IDに、特定したオブジェクト情報に含まれるオブジェクトIDを付与オブジェクトIDとし、時計機能から取得した現在日時を付与日時とし、成長度を1とし、成長ポイントを0とし、オブジェクト情報に含まれる基準効果量(満腹度)を効果量(満腹度)とし、オブジェクト情報に含まれる基準効果量(健康度)を効果量(健康度)とし、オブジェクト情報に含まれる基準効果量(レベルポイント)を効果量(レベルポイント)とした付与情報を生成し、付与情報記憶部5115に記憶させる。
【0118】
また、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161によって取得されたライフログ情報に基づいて、所定のオブジェクトの属性を変化させる。例えば、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161がライフログ情報を取得した回数に基づいて、オブジェクトの属性を変化させる。例えば、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161がライフログ情報を取得すると、付与情報記憶部5115に記憶された付与情報に含まれるオブジェクトの属性である成長ポイント(成長度)と、効果量(満腹度)と、効果量(健康度)と、効果量(レベルポイント)との値を変化させて記憶させる。例えば、オブジェクト制御部5167は、食物情報に含まれる食事量、睡眠情報に含まれる睡眠時間、喫煙情報に含まれる喫煙量、運動情報に含まれる運動量等に応じて、オブジェクトの属性を変化させる。
【0119】
具体的には、例えば、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161がライフログ情報を1回取得すると、オブジェクトの成長ポイントを1ポイント加算する。あるいは、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161が取得した食物情報に含まれる食事量が所定の閾値を超える場合、効果量(満腹度)を1ポイント加算する。あるいは、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161が取得した食物情報に含まれる分類ごとの食事量の比率が所定の範囲内である場合、効果量(健康度)を1ポイント加算する。あるいは、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161が取得した睡眠情報に含まれる睡眠時間が所定の閾値を超える場合、効果量(健康度)を1ポイント加算する。あるいは、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161が取得した喫煙情報に含まれる喫煙量が所定の閾値を超える場合、効果量(健康度)を1ポイント減算する。あるいは、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161が取得した運動情報に含まれる運動量が所定の閾値を超える場合、効果量(健康度)と効果量(レベルポイント)とを1ポイント加算する。このように、どのライフログ情報によりどのようにオブジェクトの属性が変化するかは、管理者等によって任意に定めることができる。また、このように、オブジェクト制御部5167は、オブジェクトを区画に対応付けた後、ライフログ情報取得部5161が取得するライフログ情報に応じて、対応付けたオブジェクトの属性を増減させて変化させる。これにより、例えばバランスの良い食事をとってライフログを記録しようという動機や、運動をしてライフログを記録しようという動機をユーザに提供することができる。
【0120】
キャラクタ制御部5168は、報酬であるアイテムを、ユーザに対応する仮想空間上のキャラクタに付与することによりキャラクタを育成する。アイテムは、キャラクタの満腹度、健康度、レベルポイントのうちいずれかまたは複数の値を上昇させるアイテムである。
報酬制御部5164は、オブジェクトの属性に基づいて、ユーザに報酬を付与する。例えば、オブジェクトの成長度が上限値になると、オブジェクトをアイテムに交換し、アイテムをユーザに付与する。
【0121】
次に、図面を参照して、本実施形態によるユーザ端末5100の動作例を説明する。
図54は、本実施形態によるユーザ端末5100の動作例を示す図である。
ステップS31からステップS36は、第1の実施形態において説明したステップS1からステップS6と同様である。ステップS36において、ユーザによってポイント指標を選択する操作が入力部5102に入力され、報酬制御部5164によって、選択されたポイント指標が示すポイントがユーザに付与されると、オブジェクト制御部5167は、ポイントを付与した区画にオブジェクトを対応付け、対応付けたオブジェクトに関する付与情報を付与情報記憶部5115に記憶させる(ステップS37)。
【0122】
オブジェクト制御部5167は、付与情報記憶部5115に記憶させた付与情報に含まれる付与日時を基準日時として、基準日時から現在日時までの経過時間を算出する。オブジェクト制御部5167は、算出した経過時間に応じて、成長ポイントを加算して付与情報記憶部5115に記憶させる(ステップS38)。また、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161が取得するライフログ情報に応じて、付与情報記憶部5115に記憶されている付与情報に含まれる成長ポイントに値を加算する。成長ポイントが、必要成長ポイントを超えると、その付与情報に含まれる成長度の値を加算する。また、オブジェクト制御部5167は、ライフログ情報取得部5161が取得するライフログ情報に応じて、効果量(満腹度)、効果量(健康度)、効果量(レベルポイント)の値を増減させる(ステップS39)。
【0123】
オブジェクト制御部5167は、成長度が上限値であるか否かを判定する(ステップS40)。オブジェクト制御部5167が、成長度は上限値でないと判定すると(ステップS40:NO)、ステップS38に戻る。オブジェクト制御部5167が、成長度は上限値であると判定すると(ステップS40:YES)、報酬制御部5164は、そのオブジェクトに対応付けられてオブジェクト情報記憶部5117に記憶されている必要交換ポイントを読み出し、読み出した必要交換ポイントを、ユーザ情報記憶部5112に記憶されている交換ポイントから減算する。また、報酬制御部5164は、そのオブジェクトに対応付けられたアイテムIDをアイテム情報記憶部5119から読み出し、読み出したアイテムIDと、その時点で付与情報記憶部5115に対応付けられて記憶されているオブジェクトの属性(効果量(満腹度)、効果量(健康度)、効果量(レベルポイント))とを対応付けて、付与アイテム情報記憶部5122に記憶させる(ステップS41)。また、報酬制御部5164は、ユーザからの操作に応じて、ユーザに付与したアイテムをキャラクタに付与する(ステップS42)。キャラクタ制御部5168は、付与したアイテムに対応付けられている効果量(満腹度)、効果量(健康度)、効果量(レベルポイント)を、キャラクタ育成情報記憶部5121に記憶されている満腹度、健康度、レベルポイントに加算する。また、キャラクタに付与したアイテムの付与アイテム情報を、付与アイテム情報記憶部5122から削除する。
【0124】
このように、本実施形態によれば、ライフログ情報に応じてアイテムを獲得し、キャラクタを育成するという新たな興趣をユーザに提供することができる。
なお、上述の例では、オブジェクトは動物や植物等である例を説明したが、オブジェクトは、この他のものでもよく、例えば、建物や野球場のような施設等でもよい。この場合でも、成長度に応じて異なるオブジェクト画像を対応付けることができる。例えば、成長度の値が大きくなるほど、施設がより大きく、あるいはより装飾が増え、あるいはより精巧になったオブジェクト画像を対応付けることができる。
【0125】
なお、本実施形態では、位置情報に応じて区画にオブジェクトを対応付ける例を示したが、他のライフログ情報に応じてオブジェクトを対応付けるようにしてもよい。また、対応付けたオブジェクトには、吹き出しを表示し、ユーザから吹き出しが選択されると、そのライフログ情報に関する情報を表示するようにしてもよい。
図55は、このような吹き出しを表示する画面例を示す図である。ここでは、吹き出しa22と、吹き出しa23と、吹き出しa24とを表示している。
図56は、吹き出しa22が選択された場合の画面例を示す図である。ここでは、位置情報に応じてオブジェクトが対応付けられた箇所に吹き出しa25を表示し、吹き出しa25には、位置情報による移動距離、燃焼カロリーと、それにより対応付けられた植物(カボチャ)を示す文字を表示する。あるいは、
図57は、吹き出しa24が選択された場合の画面例を示す図である。ここでは、写真情報に応じてオブジェクトが対応付けられた箇所に吹き出しa26を表示し、吹き出しa26には、写真情報と、その写真情報についてのコメントとを表示する。
【0126】
<他の実施形態>
なお、上述の各実施形態では、ユーザ端末の測位部(例えば、第1の実施形態ではユーザ端末1100の測位部1105)が、衛星測位システムを用いて自装置の位置を測定する例を示したが、他の方法によりユーザ端末の位置を測位して位置情報を取得してもよい。例えば、ユーザ端末と通信可能な基地局のSSID(Service Set Identifier)を用いてユーザ端末の位置を測定することもできる。あるいは、例えば、各基地局との電波強度を取得して、電波強度に基づいて演算し、自装置のおおよその位置を特定することもできる。
【0127】
また、ライフログアプリケーションにおけるユーザ間の友達関係やグループを定める際には、複数のアプリケーションサービス部(例えば、第5の実施形態におけるアプリケーションサービス部5140)のうち、ユーザ間の友達関係を有するアプリケーションサービスを提供するいずれかのアプリケーションサービス部から友達関係を取得し、取得した友達関係に基づいて、ライフログアプリケーションにおけるユーザ間の友達関係やグループを定めるようにしてもよい。
【0128】
また、上述した各実施形態におけるコンピュータ装置が備える各構成は、クラウド環境やネットワーク環境、ユーザ数の規模、ゲーム性、ライフログアプリケーションシステムを構成するために用意されたハードウェアの数やスペック等に応じて、任意の台数のコンピュータ装置に分散または集約して配置することができる。
【0129】
例えば、
図58は、ユーザ端末6100が、ネットワーク50を介して接続されたアプリケーションサーバ6140が提供するアプリケーションサービスから、ライフログ情報を取得するように構成したライフログアプリケーションシステム6の構成例を示すブロック図である。ライフログアプリケーションシステム6は、ユーザ端末6100と、複数のアプリケーションサーバ6140(位置アプリケーションサーバ6141、食物アプリケーションサーバ6142、施設アプリケーションサーバ6143、睡眠アプリケーションサーバ6144、喫煙アプリケーションサーバ6145、メッセージアプリケーションサーバ6146、運動アプリケーションサーバ6147、写真アプリケーションサーバ6148)とのコンピュータ装置を備えており、これらのコンピュータ装置はネットワーク50を介して接続されている。
【0130】
ユーザ端末6100は、上述の実施形態におけるユーザ端末(例えば、第5の実施形態におけるユーザ端末5100)と同様の構成を備えており、複数のアプリケーションサーバ6140は、アプリケーションサービス部(例えば、第5の実施形態におけるアプリケーションサービス部5140)と同様の構成を備えている。
【0131】
ユーザ端末6100は、表示部6101および入力部6102から構成されるタッチパネル6103と、通信部6104と、測位部6105と、撮像部6106と、記憶部6110と、制御部6130とを備えている。記憶部6110は、ライフログアプリケーション記憶部6111を備えており、制御部6130は、ライフログアプリケーション制御部6131を備えている。タッチパネル6103と、通信部6104と、測位部6105と、撮像部6106と、ライフログアプリケーション記憶部6111と、ライフログアプリケーション制御部6131とは、それぞれ第5の実施形態におけるタッチパネル5103と、通信部5104と、測位部5105と、撮像部5106と、ライフログアプリケーション記憶部5111と、ライフログアプリケーション制御部5131と同様の構成である。ただし、ライフログアプリケーション制御部5131は、第5の実施形態におけるアプリケーションサービス部5140と同様の構成を備えずに、アプリケーションサーバ6140からライフログ情報を取得するように構成することができる。
【0132】
すなわち、位置アプリケーションサーバ6141と、食物アプリケーションサーバ6142と、施設アプリケーションサーバ6143と、睡眠アプリケーションサーバ6144と、喫煙アプリケーションサーバ6145と、メッセージアプリケーションサーバ6146と、運動アプリケーションサーバ6147と、写真アプリケーションサーバ6148とは、それぞれ第5の実施形態における位置アプリケーションサービス部5141と、食物アプリケーションサービス部5142と、施設アプリケーションサービス部5143と、睡眠アプリケーションサービス部5144と、喫煙アプリケーションサービス部5145と、メッセージアプリケーションサービス部5146と、運動アプリケーションサービス部5147と、写真アプリケーションサービス部5148と同様のアプリケーションサービスを、ネットワークを介して提供する。
【0133】
アプリケーションサーバ6140は、このようなアプリケーションサービスを、ユーザ端末6100が備えるいわゆるインターネットブラウザからのアクセスを受け付けてウェブサービスとして提供することもできるし、予めアプリケーションプログラムをユーザ端末6100にインストールさせ、ユーザ端末6100にインストールされたアプリケーションプログラムと通信することにより提供することもできる。アプリケーションプログラムをユーザ端末6100にインストールさせる場合、当該アプリケーションプログラムを配信する配信サーバ(図示省略)を別途設け、ユーザ端末6100からの要求に応じて当該アプリケーションプログラムを配信することとしてもよい。
【0134】
あるいは、例えば、
図59は、アプリケーション制御装置が備える各部を、ライフログアプリケーションサーバ7300が備えるようにしたライフログアプリケーションシステム7の構成を示すブロック図である。ライフログアプリケーションシステム7は、ユーザ端末7100と、ライフログアプリケーションサーバ7300とのコンピュータ装置を備えており、これらのコンピュータ装置はネットワーク50を介して接続されている。ライフログアプリケーションサーバ7300は、記憶部7310と制御部7330とを備えており、記憶部7310は、ライフログアプリケーション記憶部7311を備えている。制御部7330は、ライフログアプリケーション制御部7331を備えている。
【0135】
すなわち、ユーザ端末7100は、例えば第5の実施形態におけるユーザ端末5100と同様の構成であるが、ライフログアプリケーション記憶部5111やライフログアプリケーション制御部5131に相当する構成を備えずに、ライフログアプリケーションサーバ7300と通信を行うことにより、第1から第5の実施形態に示したようなサービスを提供する。ライフログアプリケーション記憶部7311と、ライフログアプリケーション制御部7331とは、それぞれ第5の実施形態におけるライフログアプリケーション記憶部5111と、ライフログアプリケーション制御部5131と同様の構成である。
【0136】
あるいは、このような形態において、ネットワーク50を介して接続されたアプリケーションサーバからライフログ情報を取得するように構成することもできる。
図60は、このように構成したライフログアプリケーションシステム8の構成例を示すブロック図である。すなわち、
図60に示すライフログアプリケーションシステム8は、いずれもコンピュータ装置である、ユーザ端末8100と、ライフログアプリケーションサーバ8300と、複数のアプリケーションサーバ8140(位置アプリケーションサーバ8141、食物アプリケーションサーバ8142、施設アプリケーションサーバ8143、睡眠アプリケーションサーバ8144、喫煙アプリケーションサーバ8145、メッセージアプリケーションサーバ8146、運動アプリケーションサーバ8147、写真アプリケーションサーバ8148)とを含んでおり、これらのコンピュータ装置はネットワーク50を介して接続されている。
【0137】
ユーザ端末8100は、ユーザ端末7100と同様の構成である。ライフログアプリケーション記憶部8311と、ライフログアプリケーション制御部8331とは、それぞれライフログアプリケーション記憶部7311と、ライフログアプリケーション制御部7331と同様の構成である。ただし、ライフログアプリケーション制御部8331は、第5の実施形態におけるアプリケーションサービス部5140と同様の構成を備えずに、アプリケーションサーバ8140からライフログ情報を取得するように構成することができる。
【0138】
すなわち、位置アプリケーションサーバ8141と、食物アプリケーションサーバ8142と、施設アプリケーションサーバ8143と、睡眠アプリケーションサーバ8144と、喫煙アプリケーションサーバ8145と、メッセージアプリケーションサーバ8146と、運動アプリケーションサーバ8147と、写真アプリケーションサーバ8148とは、それぞれ第5の実施形態における位置アプリケーションサービス部5141と、食物アプリケーションサービス部5142と、施設アプリケーションサービス部5143と、睡眠アプリケーションサービス部5144と、喫煙アプリケーションサービス部5145と、メッセージアプリケーションサービス部5146と、運動アプリケーションサービス部5147と、写真アプリケーションサービス部5148と同様のアプリケーションサービスを、ネットワークを介して提供する。
また、上述した各実施形態の構成は、任意に組み合わせて構成することができる。
【0139】
<その他>
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりアプリケーションの制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0140】
また、上述した機能の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。