【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係る画像処理方法は、(A)画像全体の中で指定された指定エリア内の画像に基づいて、複数の前景用色分布を混合した前景用特徴モデルを作成するステップと、(B)指定エリア外の画像に基づいて、複数の背景用色分布を混合した第1の背景用特徴モデルを作成するステップと、(C)各背景用色分布に関して、指定エリア内の画像に対する寄与度を算出するステップと、(D)寄与度に応じた重み値を用いて各背景用色分布を修正することにより、第2の背景用特徴モデルを生成するステップと、(E)前景用特徴モデルと第2の背景用特徴モデルとに基づいて、指定エリア内の画像を前景画像と背景画像とに分離するステップと、を備えることを特徴とするものである。
【0009】
第1の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(B)では、指定エリア外の画像に基づいて、第1の背景用特徴モデルが作成され、ステップ(C)では、各背景用色分布に関して、指定エリア内の画像に対する寄与度が算出され、ステップ(D)では、寄与度に応じた重み値を用いて各背景用色分布を修正することにより、第2の背景用特徴モデルが生成される。このように、指定エリア外の画像に基づいて作成された第1の背景用特徴モデルが、指定エリア内の画像に対する寄与度に応じた重み値を用いて、第2の背景用特徴モデルに修正されるため、画像全体と指定エリア内とで背景の色分布が大きく異なる場合であっても、指定エリア内における前景画像と背景画像との分離精度を向上することが可能となる。
【0010】
本発明の第2の態様に係る画像処理方法は、第1の態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(C)は、(C−1)指定エリア内の画像に含まれる各画素を、複数の背景用色分布の中で距離が最も近いいずれかの背景用色分布に分類するステップと、(C−2)各背景用色分布に分類された画素数の順位として、寄与度を算出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0011】
第2の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(C−1)では、指定エリア内の画像に含まれる各画素が、複数の背景用色分布の中で距離が最も近いいずれかの背景用色分布に分類される。従って、簡易に分類を行うことが可能となる。また、ステップ(C−2)では、各背景用色分布に分類された画素数の順位として、寄与度が算出される。このように、順位として寄与度を算出することにより、重み値を恣意的に決定することが可能となる。
【0012】
本発明の第3の態様に係る画像処理方法は、第1の態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(C)は、(C−1)指定エリア内の画像に含まれる各画素を、複数の背景用色分布の中で距離が最も近いいずれかの背景用色分布に分類するステップと、(C−2)指定エリア内の画像に含まれる総画素数に対する、各背景用色分布に分類された画素数の割合として、寄与度を算出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0013】
第3の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(C−1)では、指定エリア内の画像に含まれる各画素が、複数の背景用色分布の中で距離が最も近いいずれかの背景用色分布に分類される。従って、簡易に分類を行うことが可能となる。また、ステップ(C−2)では、指定エリア内の画像に含まれる総画素数に対する、各背景用色分布に分類された画素数の割合として、寄与度が算出される。このように、割合として寄与度を算出することにより、重み値を簡易に決定することが可能となる。
【0014】
本発明の第4の態様に係る画像処理方法は、第1の態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(C)は、(C−1)指定エリア内の画像に含まれる各画素に関して、各背景用色分布との距離を算出するステップと、(C−2)前記ステップ(C−1)で算出した距離を、指定エリア内の画像に含まれる全画素に関して背景用色分布毎に積算することにより、各背景用色分布に関する累積距離を算出するステップと、(C−3)各背景用色分布に関する累積距離の順位として、寄与度を算出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0015】
第4の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(C−1)では、指定エリア内の画像に含まれる各画素に関して、各背景用色分布との距離が算出され、ステップ(C−2)では、ステップ(C−1)で算出した距離を、指定エリア内の画像に含まれる全画素に関して背景用色分布毎に積算することにより、各背景用色分布に関する累積距離が算出される。このように、距離が最も近い背景用色分布だけでなく、全ての背景用色分布との距離に基づいて寄与度を算出することにより、距離が最も近いわけではないが有用である背景用色分布の影響を、修正後の第2の背景用特徴モデルに反映させることが可能となる。また、ステップ(C−3)では、各背景用色分布に関する累積距離の順位として、寄与度が算出される。このように、順位として寄与度を算出することにより、重み値を恣意的に決定することが可能となる。
【0016】
本発明の第5の態様に係る画像処理方法は、第1の態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(C)は、(C−1)指定エリア内の画像に含まれる各画素に関して、各背景用色分布との距離を算出するステップと、(C−2)前記ステップ(C−1)で算出した距離を、指定エリア内の画像に含まれる全画素に関して背景用色分布毎に積算することにより、各背景用色分布に関する累積距離を算出するステップと、(C−3)全背景用色分布に関する累積距離の総和に対する、各背景用色分布に関する累積距離の割合として、寄与度を算出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0017】
第5の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(C−1)では、指定エリア内の画像に含まれる各画素に関して、各背景用色分布との距離が算出され、ステップ(C−2)では、ステップ(C−1)で算出した距離を、指定エリア内の画像に含まれる全画素に関して背景用色分布毎に積算することにより、各背景用色分布に関する累積距離が算出される。このように、距離が最も近い背景用色分布だけでなく、全ての背景用色分布との距離に基づいて寄与度を算出することにより、距離が最も近いわけではないが有用である背景用色分布の影響を、修正後の第2の背景用特徴モデルに反映させることが可能となる。また、ステップ(C−3)では、全背景用色分布に関する累積距離の総和に対する、各背景用色分布に関する累積距離の割合として、寄与度が算出される。このように、割合として寄与度を算出することにより、重み値を簡易に決定することが可能となる。
【0018】
本発明の第6の態様に係る画像処理方法は、第1の態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(C)は、(C−1)指定エリア内の画像に含まれる各画素を、推定前景画素及び推定背景画素のいずれかに分類するステップと、(C−2)推定背景画素に分類された各画素を、複数の背景用色分布の中で距離が最も近いいずれかの背景用色分布に分類するステップと、(C−3)各背景用色分布に分類された画素数の順位として、寄与度を算出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0019】
第6の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(C−1)では、指定エリア内の画像に含まれる各画素が、推定前景画素及び推定背景画素のいずれかに分類され、ステップ(C−2)では、推定背景画素に分類された各画素が、複数の背景用色分布の中で距離が最も近いいずれかの背景用色分布に分類される。従って、推定前景画素の影響を排除して分離精度を向上できるとともに、簡易に分類を行うことが可能となる。また、ステップ(C−3)では、各背景用色分布に分類された画素数の順位として、寄与度が算出される。このように、順位として寄与度を算出することにより、重み値を恣意的に決定することが可能となる。
【0020】
本発明の第7の態様に係る画像処理方法は、第1の態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(C)は、(C−1)指定エリア内の画像に含まれる各画素を、推定前景画素及び推定背景画素のいずれかに分類するステップと、(C−2)推定背景画素に分類された各画素を、複数の背景用色分布の中で距離が最も近いいずれかの背景用色分布に分類するステップと、(C−3)推定背景画素に分類された総画素数に対する、各背景用色分布に分類された画素数の割合として、寄与度を算出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0021】
第7の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(C−1)では、指定エリア内の画像に含まれる各画素が、推定前景画素及び推定背景画素のいずれかに分類され、ステップ(C−2)では、推定背景画素に分類された各画素が、複数の背景用色分布の中で距離が最も近いいずれかの背景用色分布に分類される。従って、推定前景画素の影響を排除して分離精度を向上できるとともに、簡易に分類を行うことが可能となる。また、ステップ(C−3)では、推定背景画素に分類された総画素数に対する、各背景用色分布に分類された画素数の割合として、寄与度が算出される。このように、割合として寄与度を算出することにより、重み値を簡易に決定することが可能となる。
【0022】
本発明の第8の態様に係る画像処理方法は、第1の態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(C)は、(C−1)指定エリア内の画像に含まれる各画素を、推定前景画素及び推定背景画素のいずれかに分類するステップと、(C−2)推定背景画素に分類された各画素に関して、各背景用色分布との距離を算出するステップと、(C−3)前記ステップ(C−2)で算出した距離を、推定背景画素に分類された全画素に関して背景用色分布毎に積算することにより、各背景用色分布に関する累積距離を算出するステップと、(C−4)各背景用色分布に関する累積距離の順位として、寄与度を算出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0023】
第8の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(C−1)では、指定エリア内の画像に含まれる各画素が、推定前景画素及び推定背景画素のいずれかに分類され、ステップ(C−2)では、推定背景画素に分類された各画素に関して、各背景用色分布との距離が算出され、ステップ(C−3)では、ステップ(C−2)で算出した距離を、推定背景画素に分類された全画素に関して背景用色分布毎に積算することにより、各背景用色分布に関する累積距離が算出される。従って、推定前景画素の影響を排除して分離精度を向上することが可能となる。また、距離が最も近い背景用色分布だけでなく、全ての背景用色分布との距離に基づいて寄与度を算出することにより、距離が最も近いわけではないが有用である背景用色分布の影響を、修正後の第2の背景用特徴モデルに反映させることが可能となる。また、ステップ(C−4)では、各背景用色分布に関する累積距離の順位として、寄与度が算出される。このように、順位として寄与度を算出することにより、重み値を恣意的に決定することが可能となる。
【0024】
本発明の第9の態様に係る画像処理方法は、第1の態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(C)は、(C−1)指定エリア内の画像に含まれる各画素を、推定前景画素及び推定背景画素のいずれかに分類するステップと、(C−2)推定背景画素に分類された各画素に関して、各背景用色分布との距離を算出するステップと、(C−3)前記ステップ(C−2)で算出した距離を、推定背景画素に分類された全画素に関して背景用色分布毎に積算することにより、各背景用色分布に関する累積距離を算出するステップと、(C−4)全背景用色分布に関する累積距離の総和に対する、各背景用色分布に関する累積距離の割合として、寄与度を算出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0025】
第9の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(C−1)では、指定エリア内の画像に含まれる各画素が、推定前景画素及び推定背景画素のいずれかに分類され、ステップ(C−2)では、推定背景画素に分類された各画素に関して、各背景用色分布との距離が算出され、ステップ(C−3)では、ステップ(C−2)で算出した距離を、推定背景画素に分類された全画素に関して背景用色分布毎に積算することにより、各背景用色分布に関する累積距離が算出される。従って、推定前景画素の影響を排除して分離精度を向上することが可能となる。また、距離が最も近い背景用色分布だけでなく、全ての背景用色分布との距離に基づいて寄与度を算出することにより、距離が最も近いわけではないが有用である背景用色分布の影響を、修正後の第2の背景用特徴モデルに反映させることが可能となる。また、ステップ(C−4)では、全背景用色分布に関する累積距離の総和に対する、各背景用色分布に関する累積距離の割合として、寄与度が算出される。このように、割合として寄与度を算出することにより、重み値を簡易に決定することが可能となる。
【0026】
本発明の第10の態様に係る画像処理方法は、第1〜第9のいずれか一つの態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(B)は、各背景用色分布の中心座標を決定するステップを含み、前記ステップ(D)では、前記ステップ(C)で算出された寄与度に応じた重み値に基づいて、新たな中心座標が決定されることを特徴とするものである。
【0027】
第10の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(D)では、ステップ(C)で算出された寄与度に応じた重み値に基づいて、新たな中心座標が決定される。従って、寄与度が反映された新たな中心座標が設定されることによって背景用特徴モデルの適正化を図ることができ、その結果、分離精度を向上することが可能となる。
【0028】
本発明の第11の態様に係る画像処理方法は、第1〜第9のいずれか一つの態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(B)は、各背景用色分布の中心座標を決定するステップを含み、前記ステップ(D)では、前記ステップ(B)で決定された中心座標と共通の中心座標が使用されることを特徴とするものである。
【0029】
第11の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(D)では、ステップ(B)で決定された中心座標と共通の中心座標が使用される。従って、新たな中心座標を決定する処理が不要となるため、処理負荷を軽減することが可能となる。
【0030】
本発明の第12の態様に係る画像処理方法は、第1〜第11のいずれか一つの態様に係る画像処理方法において特に、前記ステップ(D)では、前記ステップ(C)で算出された寄与度に応じた重み値に基づいて、各背景用色分布の重み付けを行うことにより、第2の背景用特徴モデルが生成されることを特徴とするものである。
【0031】
第12の態様に係る画像処理方法によれば、ステップ(D)では、ステップ(C)で算出された寄与度に応じた重み値に基づいて、各背景用色分布の重み付けを行うことによって、第2の背景用特徴モデルが生成される。従って、寄与度を反映させて各背景用色分布の重み付けを行うことによって背景用特徴モデルの適正化を図ることができ、その結果、分離精度を向上することが可能となる。
【0032】
本発明の第13の態様に係る画像処理装置は、画像全体の中で指定された指定エリア内の画像に基づいて、複数の前景用色分布を混合した前景用特徴モデルを作成する、前景用特徴モデル作成部と、指定エリア外の画像に基づいて、複数の背景用色分布を混合した第1の背景用特徴モデルを作成する、背景用特徴モデル作成部と、各背景用色分布に関して、指定エリア内の画像に対する寄与度を算出する寄与度演算部と、寄与度に応じた重み値を用いて各背景用色分布を修正することにより、第2の背景用特徴モデルを生成する、背景用特徴モデル修正部と、前景用特徴モデルと第2の背景用特徴モデルとに基づいて、指定エリア内の画像を前景画像と背景画像とに分離する画像分離部と、
を備えることを特徴とするものである。
【0033】
第13の態様に係る画像処理装置によれば、背景用特徴モデル作成部は、指定エリア外の画像に基づいて、第1の背景用特徴モデルを作成し、寄与度演算部は、各背景用色分布に関して、指定エリア内の画像に対する寄与度を算出し、背景用特徴モデル修正部は、寄与度に応じた重み値を用いて各背景用色分布を修正することにより、第2の背景用特徴モデルを生成する。このように、指定エリア外の画像に基づいて作成された第1の背景用特徴モデルが、指定エリア内の画像に対する寄与度に応じた重み値を用いて、第2の背景用特徴モデルに修正されるため、画像全体と指定エリア内とで背景の色分布が大きく異なる場合であっても、指定エリア内における前景画像と背景画像との分離精度を向上することが可能となる。
【0034】
本発明の第14の態様に係るプログラムは、コンピュータに、(A)画像全体の中で指定された指定エリア内の画像に基づいて、複数の前景用色分布を混合した前景用特徴モデルを作成するステップと、(B)指定エリア外の画像に基づいて、複数の背景用色分布を混合した第1の背景用特徴モデルを作成するステップと、(C)各背景用色分布に関して、指定エリア内の画像に対する寄与度を算出するステップと、(D)寄与度に応じた重み値を用いて各背景用色分布を修正することにより、第2の背景用特徴モデルを生成するステップと、(E)前景用特徴モデルと第2の背景用特徴モデルとに基づいて、指定エリア内の画像を前景画像と背景画像とに分離するステップと、を実行させるためのプログラムである。
【0035】
第14の態様に係るプログラムによれば、ステップ(B)では、指定エリア外の画像に基づいて、第1の背景用特徴モデルが作成され、ステップ(C)では、各背景用色分布に関して、指定エリア内の画像に対する寄与度が算出され、ステップ(D)では、寄与度に応じた重み値を用いて各背景用色分布を修正することにより、第2の背景用特徴モデルが生成される。このように、指定エリア外の画像に基づいて作成された第1の背景用特徴モデルが、指定エリア内の画像に対する寄与度に応じた重み値を用いて、第2の背景用特徴モデルに修正されるため、画像全体と指定エリア内とで背景の色分布が大きく異なる場合であっても、指定エリア内における前景画像と背景画像との分離精度を向上することが可能となる。