【文献】
吉國 綺乃,Account Reachability Checker: アカウント到達可能性に着目したSNSにおける個人情報検出システムの開発,第5回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (第11回日本データベース学会年次大会) [online],電子情報通信学会データ工学研究専門委員会 日本データベース学会 情報処理学会データベースシステム研究会,2013年 5月31日,F5−2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、特定情報収集装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0021】
(実施の形態1)
本実施の形態において、複数のサーバ装置における特定情報の紐付けを行う特定情報収集システムについて説明する。なお、特定情報の詳細については後述する。
【0022】
図1は、本実施の形態における特定情報収集システム1の概念図である。特定情報収集システム1は、特定情報収集装置11、および2または3以上のサーバ装置を備える。なお、2以上のサーバ装置は、第一サーバ装置21、第二サーバ装置22、・・・、第nサーバ装置2nである、とする。なお、ここで、nは、2または3以上の自然数である。また、特定情報収集装置11は、2以上のサーバ装置とネットワークにより通信可能である。
【0023】
また、サーバ装置は、通常、ユーザが情報を投稿できる装置である。サーバ装置は、例えば、SNSサーバ、いわゆるブログを管理するサーバである。サーバ装置は、例えば、Facebook(登録商標)のサーバ装置、Twitter(登録商標)のサーバ装置、Github(登録商標)のサーバ装置、ブログ管理のサーバ装置等である。
【0024】
なお、各サーバ装置は、ユーザが投稿した情報である投稿情報を格納している。投稿情報は、通常、テキストであるが、静止画、動画、音声、およびこれらの複合的な情報でも良い。つまり、投稿情報のデータ構造は問わない。また、各サーバ装置の投稿情報は、特定情報を用いて、取得され得る。ここで、特定情報とは、投稿情報の存在場所を特定する情報である。特定情報は、投稿情報の存在場所を結果として取得でき得る情報であれば何でも良い。特定情報は、例えば、URI、URL、ユーザのアカウント、ID等である。
【0025】
図2は、本実施の形態における特定情報収集システム1のブロック図である。
【0026】
特定情報収集システム1を構成する特定情報収集装置11は、特定情報格納部111、投稿情報取得部112、特定情報取得部113、および蓄積部114を備える。また、特定情報取得部113は、条件格納手段1131、および特定情報取得手段1132を備える。
【0027】
特定情報収集装置11を構成する受付部110は、ユーザからの指示や情報等を受け付ける。指示や情報等は、例えば、特定情報収集指示である。特定情報収集指示とは、特定情報の収集の指示である。指示や情報等の入力手段は、キーボードやマウスやタッチパネルやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0028】
特定情報格納部111は、1以上の第一特定情報を格納し得る。特定情報格納部111は、1以上の各ユーザに対応付けて、第一特定情報を格納し得る。特定情報格納部111は、例えば、ユーザを識別するユーザ識別子と第一特定情報とを有する1以上のユーザ情報を格納していても良い。なお、第一特定情報は、第一サーバ装置21が格納している投稿情報の存在場所を特定する情報である。
【0029】
特定情報格納部111は、1以上の特定情報群を格納していても良い。特定情報格納部111は、1以上の各ユーザに対応付けて、特定情報群を格納していても良い。特定情報格納部111は、例えば、ユーザ識別子と特定情報群とを有する1以上のユーザ情報を格納していても良い。なお、特定情報群は、一のユーザの2以上の特定情報を有する。ここでの2以上の特定情報は、第一特定情報、第二特定情報、・・・、第n特定情報である。なお、nは2以上の自然数である。
【0030】
投稿情報取得部112は、特定情報を用いて、一のユーザの投稿情報を取得する。投稿情報取得部112は、第一特定情報を用いて、第一サーバ装置21から一のユーザの投稿情報を取得する。投稿情報取得部112は、例えば、URLである特定情報を用いて、当該URLで特定される投稿情報を取得する。なお、投稿情報取得部112の動作は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0031】
特定情報取得部113は、予め決められた条件を満たす情報であり、第二特定情報から第n特定情報(nは3以上の自然数)のうちのいずれか1または2以上の特定情報を、投稿情報取得部112が取得した投稿情報から取得する。第二特定情報は、第二サーバ装置22に格納されている、一のユーザの投稿情報の存在場所を特定する情報である。また、第n特定情報は、第nサーバ装置2nに格納されている、一のユーザの投稿情報の存在場所を特定する情報である。特定情報取得部113は、例えば、HTMLの、例えば、hrefの属性値であり、予め決められた文字列を有する属性値を取得する。
【0032】
なお、予め決められた条件を満たす情報とは、例えば、予め決められた形式やパターンを有する情報である。予め決められた形式等を有する情報は、例えば、サーバ装置における投稿情報の存在場所を特定するURL、またはサーバ装置における投稿情報の存在場所を特定するID等である。
【0033】
特定情報取得部113は、予め決められた条件を満たす情報であり、第二サーバ装置22が格納している一のユーザの投稿情報の存在場所を特定する情報である第二特定情報を、投稿情報取得部112が取得した投稿情報から取得する。
【0034】
特定情報取得部113は、例えば、予め決められた条件であるURLの一部を構成する文字列を含むURLを、投稿情報から取得する。なお、かかる場合、このURLが特定情報である。
【0035】
特定情報取得部113を構成する条件格納手段1131は、1または2以上の各サーバ装置ごとに、条件を格納している。この条件は、上記の予め決められた条件である。条件は、例えば、特定情報の形式またはパターンを示す情報であり、例えば、「https://www.facebook.com/」「https://www.github.com/」等である。
【0036】
特定情報取得手段1132は、条件格納手段1131に格納されている1以上の各条件に合致する1以上の情報を、投稿情報取得部112が取得した投稿情報から取得する。なお、特定情報取得手段1132が取得した情報は、特定情報である。
【0037】
なお、特定情報取得手段1132は、まず、投稿情報から条件を用いて特定情報を取得する。次に、特定情報取得手段1132は、当該特定情報を用いて投稿情報を取得する。そして、特定情報取得手段1132は、投稿情報を取得できた場合のみ、当該特定情報を、登録する特定情報とすることは好適である。かかる処理により、ユーザの特定情報の記載ミスにも対応できる。
【0038】
蓄積部114は、特定情報取得部113が取得した1以上の特定情報を第一特定情報に対応付けて蓄積する。なお、ここでの蓄積は、通常、特定情報格納部111への蓄積である。第一特定情報に対応付けることは、ユーザ識別子等、一のユーザの情報に対応付けることと同意義である。
【0039】
蓄積部114は、特定情報取得部113が取得した1以上の特定情報を第一特定情報に対応付けて特定情報格納部111に蓄積し、通常、特定情報群を得る。特定情報群は、一のユーザに対応する2以上の特定情報を有する。
【0040】
蓄積部114は、特定情報取得部113が取得した第二特定情報を第一特定情報に対応付けて蓄積する。
【0041】
受付部110は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0042】
特定情報格納部111、条件格納手段1131は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0043】
特定情報格納部111等に特定情報等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して特定情報等が特定情報格納部111等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された特定情報等が特定情報格納部111等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された特定情報等が特定情報格納部111等で記憶されるようになってもよい。
【0044】
投稿情報取得部112、特定情報取得部113、特定情報取得手段1132、蓄積部114は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。投稿情報取得部112の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0045】
次に、特定情報収集装置11の動作について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0046】
(ステップS301)受付部110は、特定情報収集指示を受け付けたか否かを判断する。特定情報収集指示を受け付ければステップS302に行き、特定情報収集指示を受け付けなければステップS301に戻る。
【0047】
(ステップS302)投稿情報取得部112は、カウンタiに1を代入する。
【0048】
(ステップS303)投稿情報取得部112は、i番目のユーザが存在するか否かを判断する。i番目のユーザが存在すればステップS304に行き、i番目のユーザが存在しなければステップS301に戻る。なお、投稿情報取得部112は、例えば、特定情報格納部111にi番目の特定情報群またはi番目の第一特定情報が存在するか否かにより、i番目のユーザが存在するか否かを判断しても良い。また、投稿情報取得部112は、例えば、特定情報格納部111にi番目のユーザ識別子が存在するか否かにより、i番目のユーザが存在するか否かを判断しても良い。
【0049】
(ステップS304)投稿情報取得部112は、カウンタjに1を代入する。
【0050】
(ステップS305)投稿情報取得部112は、i番目のユーザに対応するj番目の特定情報が、特定情報格納部111に存在するか否かを判断する。j番目の特定情報が存在すればステップS306に行き、j番目の特定情報が存在しなければステップS317に行く。
【0051】
(ステップS306)投稿情報取得部112は、i番目のユーザに対応するj番目の特定情報を用いて、サーバ装置から投稿情報を取得する。なお、サーバ装置は、第一サーバ装置21、第二サーバ装置22、・・・、第nサーバ装置2nのうちのいずれかのサーバ装置である。
【0052】
(ステップS307)特定情報取得手段1132は、j番目の特定情報に対応するサーバ装置以外の他のサーバ装置に対応する1以上の条件を条件格納手段1131から取得する。
【0053】
なお、ここで、特定情報取得手段1132は、i番目のユーザに対応する特定情報が取得できていないサーバ装置に対応する条件を条件格納手段1131から取得することは好適である。つまり、特定情報取得手段1132は、i番目のユーザに対応する特定情報で、情報が入力されていない(NULLの値と言っても良い)特定情報に対する1以上のサーバ装置を特定情報格納部111の情報から特定し、当該1以上のサーバ装置に対応する条件を条件格納手段1131から取得することは好適である。
【0054】
(ステップS308)特定情報取得手段1132は、カウンタkに1を代入する。
【0055】
(ステップS309)特定情報取得手段1132は、ステップS307で取得した条件のうち、k番目の条件が存在するか否かを判断する。k番目の条件が存在すればステップS310に行き、k番目の条件が存在しなければステップS310に行く。
【0056】
(ステップS310)特定情報取得手段1132は、ステップS306で取得された投稿情報から、k番目の条件に合致する特定情報を検索する。
【0057】
(ステップS311)特定情報取得手段1132は、ステップS310における検索の結果、k番目の条件に合致する特定情報が投稿情報に存在するか否かを判断する。k番目の条件に合致する特定情報が存在すればステップS312に行き、存在しなければステップS315に行く。
【0058】
(ステップS312)特定情報取得手段1132は、k番目の条件に合致する特定情報を、ステップS306で取得された投稿情報から取得する。
【0059】
(ステップS313)蓄積部114は、ステップS312で取得された特定情報が、i番目のユーザに対応する特定情報として、既に存在するか否かを判断する。既に存在すればステップS315に行き、既に存在しなければステップS314に行く。なお、既に存在するか否かは、通常、特定情報格納部111をチェックすることにより判断され得る。
【0060】
(ステップS314)蓄積部114は、ステップS312で取得された特定情報を蓄積する。
【0061】
(ステップS315)特定情報取得手段1132は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS309に戻る。
【0062】
(ステップS316)投稿情報取得部112は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS305に戻る。
【0063】
(ステップS317)投稿情報取得部112は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS303に戻る。
【0064】
なお、
図3のフローチャートにおいて、ステップS313の判断処理は無くても良い。
【0065】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0066】
以下、本実施の形態における特定情報収集システム1を構成する特定情報収集装置11の具体的な動作について説明する。特定情報収集システム1の概念図は
図1である。
【0067】
今、特定情報格納部111は、
図4に示す特定情報管理表を保持している。特定情報管理表は、「ID」「ユーザ情報」を有する1以上のレコードを管理している。「ユーザ情報」は、「ユーザ識別子」「特定情報群」を有する。「特定情報群」は「第一特定情報」「第二特定情報」・・・「第n特定情報」を有し得る。なお、「ID」は、レコードを識別する情報である。また、「ユーザ識別子」は、ユーザを識別する情報であり、特定情報収集装置11が自動的に生成した情報である、とする。さらに、特定情報収集装置11の動作前の状態において、「ID=1」のユーザに対応する特定情報は第一特定情報と第二特定情報のみが管理されており、「ID=2」のユーザに対応する特定情報は第二特定情報のみが管理されており、「ID=3」のユーザに対応する特定情報は第n特定情報のみが管理されている、とする。なお、特定情報収集装置11の動作前に、特定情報を取得する方法は問わない。
【0068】
また、条件格納手段1131は、
図5に示す条件管理表を保持している。条件管理表は、「条件識別子」「条件」を有する1以上のレコードを管理している。「条件識別子」は、条件を識別する情報である。また、第一条件は第一サーバ装置21から投稿情報を取得するための特定情報を取得するための情報であり、第二条件は第二サーバ装置22から投稿情報を取得するための特定情報を取得するための情報であり、第n条件は第nサーバ装置2nから投稿情報を取得するための特定情報を取得するための情報である、とする。また、「条件」は、条件識別子に対する条件である。
【0069】
かかる状況において、ユーザは、特定情報収集装置11に対して、特定情報収集指示を入力した、とする。すると、受付部110は、特定情報収集指示を受け付ける。
【0070】
次に、投稿情報取得部112等は、1番目のユーザに対応する特定情報であり、未収集の特定情報を取得するための処理を、以下のように行う。つまり、投稿情報取得部112は、
図4の特定情報管理表から1番目のユーザに対応する第一特定情報「https://www.facebook.com/yamada/」、および第二特定情報「https://xxx.jp/yamada/」を取得する。
【0071】
次に、投稿情報取得部112は、第一特定情報「https://www.facebook.com/yamada/」を用いて、第一サーバ装置21から、当該第一特定情報に対応する投稿情報である第一投稿情報を取得する。なお、投稿情報の例である第一投稿情報を、
図6に示す。
【0072】
次に、特定情報取得手段1132は、1番目のユーザに対応して、第一特定情報および第二特定情報が既に取得されていることから、第一特定情報および第二特定情報以外の特定情報を取得するための条件である、第三条件「https://www.tt.com/」、・・・、第n条件「https://n.jp/」を、
図5の条件管理表から取得する。
【0073】
次に、特定情報取得手段1132は、投稿情報取得部112が取得した第一投稿情報に対して、第三条件「https://www.tt.com/」を適用し、第三条件「https://www.tt.com/」を含む文字列が存在するか否かを判断する。そして、特定情報取得手段1132は、例えば、「https://www.tt.com/」を含む文字列「https://www.tt.com/yamada」を取得する。また、特定情報取得手段1132は、同様に、第四条件以降の条件を用いて、第一投稿情報から特定情報を取得しようとする。なお、特定情報取得手段1132は、第一投稿情報を用いて、第三条件に対応する第三特定情報「https://www.tt.com/yamada」のみを取得できた、とする。
【0074】
次に、蓄積部114は、取得された第三特定情報「https://www.tt.com/yamada」を、ユーザ識別子「u001」に対応付けて、
図4の特定情報管理表に蓄積する。
【0075】
次に、投稿情報取得部112は、第二特定情報「https://xxx.jp/yamada/」を用いて、第二サーバ装置22から、当該第二特定情報に対応する投稿情報である第二投稿情報を取得する、とする。
【0076】
次に、特定情報取得手段1132は、1番目のユーザに対応して、第一特定情報、第二特定情報および第三特定情報が既に取得されていることから、これらの特定情報以外の特定情報を取得するための条件である、第四条件、・・・、第n条件「https://n.jp/」を、
図5の条件管理表から取得する。
【0077】
次に、特定情報取得手段1132は、投稿情報取得部112が取得した第二投稿情報に対して、第四条件から第n条件「https://n.jp/」を適用し、各条件を含む文字列が存在するか否かを判断する。そして、特定情報取得手段1132は、例えば、第n条件「https://n.jp/」を含む文字列「https://n.jp/yamada」を取得した、とする。なお、特定情報取得手段1132は、第二投稿情報を用いて、第n条件に対応する第n特定情報「https://n.jp/yamada」のみを取得できた、とする。
【0078】
次に、蓄積部114は、取得された第n特定情報「https://n.jp/yamada」を、ユーザ識別子「u001」に対応付けて、
図4の特定情報管理表に蓄積する。
【0079】
次に、投稿情報取得部112等は、2番目のユーザに対応する特定情報であり、未収集の特定情報を取得するための処理を行う。つまり、投稿情報取得部112は、
図4の特定情報管理表から2番目のユーザに対応する第二特定情報「https://xxx.jp/sato/」を取得する。
【0080】
次に、投稿情報取得部112は、第二特定情報「https://xxx.jp/sato/」を用いて、第二サーバ装置22から、当該第二特定情報に対応する投稿情報である第二投稿情報を取得する。
【0081】
次に、特定情報取得手段1132は、2番目のユーザに対応して、第二特定情報が既に取得されていることから、第二特定情報以外の特定情報を取得するための条件である、第一条件「https://www.facebook.com/」、第三条件「https://www.tt.com/」、・・・、第n条件「https://n.jp/」を、
図5の条件管理表から取得する。
【0082】
次に、特定情報取得手段1132は、投稿情報取得部112が取得した第二投稿情報に対して、第一条件「https://www.facebook.com/」を適用し、第一条件を含む文字列が存在するか否かを判断する。そして、特定情報取得手段1132は、例えば、「https://www.facebook.com/」を含む文字列「https://www.facebook.com/sato」を取得する。また、特定情報取得手段1132は、同様に、他の条件を用いて、第二投稿情報から特定情報を取得しようとする。
【0083】
次に、蓄積部114は、取得された第一特定情報「https://www.facebook.com/sato」を、ユーザ識別子「u002」に対応付けて、
図4の特定情報管理表に蓄積する。また、蓄積部114は、取得された他の特定情報を、ユーザ識別子「u002」に対応付けて、
図4の特定情報管理表に蓄積する。
【0084】
以上の処理を、3番目のユーザ(ユーザ識別子「u003」で識別されるユーザ)以降のユーザに対しても繰り返して行う。そして、特定情報収集装置11は、すべてのユーザに対する特定情報群を、
図7に示すように取得できた、とする。なお、
図7において、すべてのサーバ装置に対応する特定情報が収集できるとは限らないことは言うまでもない。
【0085】
以上、本実施の形態によれば、一のユーザが複数のサーバ装置に投稿した情報を収集するためのデータベースを自動構築できる。なお、情報を収集するためのデータベースとは、1以上の特定情報群であり、例えば、
図7の特定情報群である。
【0086】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における特定情報収集装置11を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータが作成可能な記録媒体は、一のユーザが投稿した情報であり、第一サーバ装置が格納している情報である投稿情報の存在場所を特定する情報である第一特定情報を格納し得る特定情報格納部を具備し、コンピュータを、前記第一特定情報を用いて、前記一のユーザの投稿情報を取得する投稿情報取得部と、予め決められた条件を満たす情報であり、第二サーバ装置が格納している前記一のユーザの投稿情報の存在場所を特定する情報である第二特定情報を、前記投稿情報取得部が取得した投稿情報から取得する特定情報取得部と、前記特定情報取得部が取得した第二特定情報を前記第一特定情報に対応付けて蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0087】
また、上記プログラムにおいて、前記特定情報取得部は、予め決められた条件を満たす情報であり、第二サーバ装置から第nサーバ装置(nは3以上の自然数)のうちのいずれか1以上のサーバ装置が格納している前記一のユーザの投稿情報の存在場所を特定する情報である、第二特定情報から第n特定情報のうちのいずれか1以上の特定情報を、前記投稿情報取得部が取得した投稿情報から取得し、前記蓄積部は、前記特定情報取得部が取得した1以上の特定情報を前記第一特定情報に対応付けて蓄積するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0088】
また、上記プログラムにおいて、前記蓄積部は、前記特定情報取得部が取得した1以上の特定情報を前記第一特定情報に対応付けて前記特定情報格納部に蓄積し、2以上の特定情報を有する特定情報群を得るものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0089】
また、上記プログラムにおいて、前記特定情報取得部は、前記予め決められた条件を満たす特定情報を取得し、当該特定情報を用いて投稿情報が取得できるか否かを検査し、投稿情報を取得できた場合のみ、当該特定情報を蓄積する特定情報として取得するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0090】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1で取得した特定情報群を用いて、2以上の投稿情報を自動収集できる投稿情報分析装置2について説明する。
【0091】
また、本実施の形態において、実施の形態1で取得した特定情報群を用いて、2以上の投稿情報を分析する投稿情報分析装置2について説明する。
【0092】
図8は、本実施の形態における投稿情報分析装置2を含む投稿情報分析システムのブロック図である。なお、投稿情報分析装置2は、2以上のサーバ装置とネットワークにより通信可能である。なお、2以上のサーバ装置は、第一サーバ装置21、第二サーバ装置22、・・・、第nサーバ装置2nである、とする。
【0093】
投稿情報分析装置2は、受付部200、特定情報格納部201、投稿情報取得部202、分析部203、および出力部204を備える。
【0094】
受付部200は、ユーザからの指示や情報等を受け付ける。指示や情報等は、例えば、投稿情報取得指示、分析指示である。投稿情報取得指示とは、2以上の投稿情報を取得する指示である。分析指示とは、2以上の投稿情報を分析する指示である。指示や情報等の入力手段は、キーボードやマウスやタッチパネルやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0095】
特定情報格納部201は、1以上の特定情報群を有する。1以上の特定情報群のうち、少なくとも一部の特定情報は、特定情報収集装置11が収集した情報である。また、特定情報格納部201は、1以上のユーザごとに、特定情報群を格納している。
【0096】
投稿情報取得部202は、特定情報格納部201に格納されている1以上の各特定情報群が有する2以上の各特定情報を用いて、2以上のサーバ装置から、一のユーザの2以上の投稿情報を取得する。なお、2以上のサーバ装置は、第一サーバ装置21、第二サーバ装置22、・・・、第nサーバ装置2nである。
【0097】
投稿情報取得部202は、1以上のユーザごとに、特定情報群が有する2以上の各特定情報を用いて、2以上のサーバ装置から、2以上の投稿情報を取得する。
【0098】
分析部203は、投稿情報取得部202が取得した2以上の投稿情報を分析し、分析結果を取得する。ここで、分析とは、例えば、ユーザの嗜好の分析である。また、分析の処理は、通常、自然言語処理である。分析は、例えば、2以上の投稿情報の中に、特定のキーワードが出現する数を取得する処理である。分析は、例えば、2以上の投稿情報を用いて、一のユーザが特定の対象(キーワード)に対して、肯定的か否定的かを判断する。その他、投稿情報の分析の内容は問わない。なお、投稿情報を自然言語処理し、ユーザの嗜好等を分析する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0099】
出力部204は、投稿情報取得部202が取得した2以上の投稿情報を出力する。また、出力部204は、分析部203が取得した分析結果を出力する。ここで、出力部204は、通常、一のユーザに対応付けて、2以上の投稿情報または分析結果を出力する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0100】
受付部200は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0101】
特定情報格納部201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0102】
特定情報格納部201に特定情報等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して特定情報等が特定情報格納部201で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された特定情報等が特定情報格納部201で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された特定情報等が特定情報格納部201で記憶されるようになってもよい。なお、特定情報格納部201の特定情報群は、通常、特定情報収集装置11が収集した特定情報を含む。
【0103】
投稿情報取得部202、分析部203は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。投稿情報取得部202等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0104】
出力部204は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部204は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0105】
次に、投稿情報分析装置2の動作について、
図9のフローチャートを用いて説明する。
【0106】
(ステップS901)受付部200は、投稿情報取得指示を受け付けたか否かを判断する。投稿情報取得指示を受け付ければステップS902に行き、投稿情報取得指示を受け付けなければステップS910に行く。
【0107】
(ステップS902)投稿情報取得部202は、カウンタiに1を代入する。
【0108】
(ステップS903)投稿情報取得部202は、i番目のユーザが存在するか否かを判断する。i番目のユーザが存在すればステップS904に行き、i番目のユーザが存在しなければステップS901に戻る。なお、投稿情報取得部202は、例えば、特定情報格納部201にi番目の特定情報群またはi番目の第一特定情報が存在するか否かにより、i番目のユーザが存在するか否かを判断しても良い。また、投稿情報取得部202は、例えば、特定情報格納部201にi番目のユーザ識別子が存在するか否かにより、i番目のユーザが存在するか否かを判断しても良い。
【0109】
(ステップS904)投稿情報取得部202は、カウンタjに1を代入する。
【0110】
(ステップS905)投稿情報取得部202は、i番目のユーザに対応するj番目の特定情報が、特定情報格納部201に存在するか否かを判断する。j番目の特定情報が存在すればステップS906に行き、j番目の特定情報が存在しなければステップS909に行く。
【0111】
(ステップS906)投稿情報取得部202は、i番目のユーザに対応するj番目の特定情報を用いて、サーバ装置から投稿情報を取得する。なお、サーバ装置は、第一サーバ装置21、第二サーバ装置22、・・・、第nサーバ装置2nのうちのいずれかのサーバ装置である。
【0112】
(ステップS907)投稿情報取得部202は、ステップS906で取得した投稿情報を蓄積する。投稿情報取得部202は、通常、投稿情報をi番目のユーザのユーザ識別子に対応付けて、図示しない記録媒体または特定情報格納部201に蓄積する。
【0113】
(ステップS908)投稿情報取得部202は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS905に戻る。
【0114】
(ステップS909)投稿情報取得部202は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS903に戻る。
【0115】
(ステップS910)受付部200は、分析指示を受け付けたか否かを判断する。分析指示を受け付ければステップS911に行き、分析指示を受け付けなければステップS901に戻る。
【0116】
(ステップS911)分析部203は、カウンタiに1を代入する。
【0117】
(ステップS912)分析部203は、i番目のユーザが存在するか否かを判断する。i番目のユーザが存在すればステップS913に行き、i番目のユーザが存在しなければステップS901に戻る。なお、分析部203は、例えば、特定情報格納部201または図示しない記録媒体に、i番目のユーザに対応する2以上の投稿情報またはi番目のユーザ識別子が存在するか否かにより、i番目のユーザが存在するか否かを判断しても良い。
【0118】
(ステップS913)分析部203は、i番目のユーザに対応する2以上の投稿情報を取得する。なお、分析部203は、例えば、特定情報格納部201または図示しない記録媒体から2以上の投稿情報を取得する。また、かかる投稿情報は、ステップS907で蓄積された投稿情報である。
【0119】
(ステップS914)分析部203は、ステップS913で取得した2以上の投稿情報に対して、予め決められた分析処理を行い、分析結果を取得する。分析処理の内容は、上述したように何でも良い。
【0120】
(ステップS915)分析部203は、ステップS914で取得した分析結果を、i番目のユーザのユーザ識別子に対応付けて蓄積する。なお、分析部203は、通常、分析結果を特定情報格納部201または図示しない記録媒体に蓄積する。
【0121】
(ステップS916)分析部203は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS912に戻る。
【0122】
なお、
図9のフローチャートにおいて、分析指示を受け付けた場合、ステップS920からステップS909の処理を行い、ユーザごとの投稿情報を取得した後に、分析処理を行っても良い。
【0123】
また、
図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0124】
以上、本実施の形態によれば、一のユーザが複数のサーバ装置の投稿した情報を自動的に収集できる。
【0125】
また、本実施の形態によれば、一のユーザが複数のサーバ装置の投稿した情報を自動的に収集し、分析できる。
【0126】
なお、本実施の形態における投稿情報分析装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、特定情報収集装置11が作成した特定情報格納部を具備し、コンピュータを、前記特定情報格納部に格納されている特定情報群が有する2以上の各特定情報を用いて、2以上のサーバ装置から、前記一のユーザの2以上の投稿情報を取得する投稿情報取得部と、前記投稿情報取得部が取得した2以上の投稿情報を出力する出力部として機能させるプログラムである。
【0127】
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、前記投稿情報取得部が取得した2以上の投稿情報を分析し、分析結果を取得する分析部としてさらに機能させ、
前記出力部は、前記分析部が取得した分析結果を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0128】
また、
図10は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の特定情報収集装置を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図10は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図11は、システム300のブロック図である。
【0129】
図10において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0130】
図11において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、バス3014と、ROM3015と、RAM3016と、ハードディスク3017とを含む。なお、バス3014は、MPU3013やCD−ROMドライブ3012に接続されている。また、ROM3015には、ブートアッププログラム等のプログラムが記憶されている。また、RAM3016は、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのものである。また、ハードディスク3017は、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのものである。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0131】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の特定情報収集装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0132】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の特定情報収集装等置の機能を実行させるオペレーティングシステム、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0133】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信するステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0134】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0135】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0136】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0137】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。