(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のコンピュータ装置それぞれから、前記各装置の構成情報と、前記各装置で所定のアプリケーションを動作させたときに測定された性能の情報と、前記所定アプリケーションの情報とがそれぞれ対応付けられた情報を取得し、出力する取得手段と、
前記取得手段より入力された、複数の前記対応付けられた情報を記憶する記憶手段と、
性能情報要求の要件として入力された構成情報およびアプリケーション情報の要件を満たす性能情報を前記記憶手段に記憶されている前記複数の対応付けられた情報より抽出して出力する、または、構成情報要求の要件として入力されたアプリケーション情報および性能情報の要件を満たす構成情報を前記記憶手段に記憶されている前記複数の対応付けられた情報より抽出して出力する制御手段と
を備えることを特徴とするコンピュータ装置。
複数のコンピュータ装置それぞれから、前記各装置の構成情報と、前記各装置で所定のアプリケーションを動作させたときに測定された性能の情報と、前記所定アプリケーションの情報とがそれぞれ対応付けられた情報を取得し、出力する取得工程と、
前記取得工程により入力された、複数の前記対応付けられた情報を記憶手段で記憶する記憶工程と、
性能情報要求の要件として入力された構成情報およびアプリケーション情報の要件を満たす性能情報を前記記憶手段に記憶されている前記複数の対応付けられた情報より抽出して出力する、または、構成情報要求の要件として入力されたアプリケーション情報および性能情報の要件を満たす構成情報を前記記憶手段に記憶されている前記複数の対応付けられた情報より抽出して出力する制御工程と
を備えることを特徴とするコンピュータ装置の制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態に係るコンピュータ装置および制御方法について説明する。
【0013】
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
本実施形態では、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作しているときに出る装置性能と装置のハードウェア構成との関係を判定することを可能とする、最小限の要素で構成されたコンピュータ装置について説明する。
【0015】
図1に、本実施形態に係るコンピュータ装置の構成例を示す。コンピュータ装置1000は、取得回路1001、記憶回路1002、制御回路1003を備える。
【0016】
取得回路1001は、複数のコンピュータ装置それぞれから、各装置の構成情報と、各装置で所定のアプリケーションを動作させたときに測定された性能の情報と、所定アプリケーションの情報とがそれぞれ対応付けられた情報を取得し、出力する。
【0017】
記憶回路1002は、取得回路1001より入力された、複数の対応付けられた情報を記憶する。
【0018】
制御回路1003は、性能情報要求の要件として入力された構成情報およびアプリケーション情報の要件を満たす性能情報を記憶回路1002に記憶されている複数の対応付けられた情報より抽出して出力する。また、制御回路1003は、構成情報要求の要件として入力されたアプリケーション情報および性能情報の要件を満たす構成情報を記憶回路1002に記憶されている複数の対応付けられた情報より抽出して出力する。
【0019】
上記の構成例を踏まえ、本実施形態に係るコンピュータ装置の動作例について説明する。
【0020】
ユーザ等の所定操作により、取得回路1001が複数のコンピュータ装置それぞれから、各装置の構成情報と、各装置で所定のアプリケーションを動作させたときに測定された性能の情報と、所定アプリケーションの情報とがそれぞれ対応付けられた情報を取得し、出力する。記憶回路1002が取得回路1001より入力された、複数の対応付けられた情報を記憶する。制御回路1003が性能情報要求の要件として入力された構成情報およびアプリケーション情報の要件を満たす性能情報を記憶回路1002に記憶されている複数の対応付けられた情報より抽出して出力する。また、制御回路1003は構成情報要求の要件として入力されたアプリケーション情報および性能情報の要件を満たす構成情報を記憶回路1002に記憶されている複数の対応付けられた情報より抽出して出力する。
【0021】
以上によれば、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作しているときに出る装置性能を装置のハードウェア構成にもとづいて判定することが可能となる。また、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作するために要するハードウェア構成を所望の性能にもとづいて判定することが可能となる。
【0022】
このように、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作しているときに出る装置性能と装置のハードウェア構成との関係を判定することが可能となる。
【0023】
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0024】
本実施形態では、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作しているときに出る装置性能と装置のハードウェア構成との関係を判定することを可能とする管理サーバについて説明する。なお、本実施形態では、管理サーバに本発明が適用される場合について説明するが、本発明は、PC(Personal Computer)等を含むコンピュータに適用可能である。
【0025】
図2に、本実施形態に係る管理サーバを含むネットワークの構成例を示す。本ネットワークは、管理サーバ100、管理コンソールPC110、サーバ11、12、21、22(拠点サーバ)、コンソールPC31、32、41、42、ルータ51、52、53を含む。
【0026】
管理サーバ100はルータ51、52を介して拠点A内のサーバ11、12とネットワーク接続されており、また、ルータ51、53を介して拠点B内のサーバ21、22とネットワーク接続されている。ネットワーク接続されている状態とは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などのネットワークプロトコルにより、データ通信が可能となっている状態である。管理サーバ100とサーバ11,12、21、22はそれぞれ互いに対するマネージャとエージェントの機能を有する。
【0027】
管理サーバ100は、サーバ11、12、21、22に対するマネージャとして機能する専用ソフトウェアを備え、サーバ11、12、21、22とネットワーク通信によりデータ取得要求やデータ取得要求に対するレスポンスの送受信を行う。また、管理サーバ100は、管理データベースマネジメントシステム(DBMS(Data Base Management System))により、サーバ11、12、21,22から収集した情報の管理や指定された条件にもとづく情報の検索を行う。また、サーバ11、12、21、22においては、管理サーバ100に対するエージェントとして機能する専用ソフトウェアが備えられ、Webサーバアプリケーション、DBMSなどの一般的なサーバ用アプリケーションが動作する。管理サーバ100にはコンソールPC110、サーバ11、12、21、22にはそれぞれコンソールPC31、32、41、42が、LAN(Local Area Network)接続されている。
【0028】
図3に、本実施形態における管理サーバ100、サーバ11、12、21、22の共通的な部分についての一般的な構成例を示す。該サーバは、制御部201、RAM(Random Access Memory)202、ディスク203、通信制御部204、操作入力部205、操作出力部206、サーバ管理部207を備える。管理サーバおよび拠点サーバの特有の機能はそれぞれ主に専用ソフトウェアにより行われる。なお、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
【0029】
制御部201は、RAM202、ディスク203、通信制御部204と、バスや、高速シリアルインタフェース等の専用インタフェースで接続されている。
【0030】
制御部201は、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)を備え、サーバ全体の制御を行う。特に、管理サーバの制御部201は、データベースの作成および検索を行い、拠点サーバの管理部201は、ハードウェア構成の設定、変更および検出、性能の測定などを行う。
【0031】
RAM202は、1つ以上のメモリで構成される。
【0032】
ディスク203は、ハードディスクで構成される。ディスク203には、オペレーティングシステム(OS(Operation System))のプログラムや、Webサーバアプリケーション、DBMSなどのサーバ用アプリケーションのプログラムが格納されている。管理サーバのディスク203には、さらに、拠点サーバから収集・蓄積されるハードウェア構成情報および性能情報、サーバ用アプリケーション情報などから成るデータベースが格納される。
【0033】
通信制御部204は、LANコントローラで構成され、他のサーバとルータ経由でネットワーク接続するための通信制御を行う。通信制御部204は、ハードウェア構成情報、性能情報、サーバ用アプリケーション情報などの各種データのサーバ間送受信を仲介する。
【0034】
操作入力部205は、マウスとキーボードなどで構成され、対応するサーバでアプリケーションの起動を行う際、使用される。
【0035】
操作出力部206は、ディスプレイで構成され、対応するサーバでのアプリケーションの起動を確認する際、使用される。
【0036】
サーバ管理部207は、BMC(Baseboard Management Controller)で構成される。サーバ管理部207内部では、OS、Webサーバが動作し、自サーバにLAN接続されているコンソールPCをリモートで自サーバ本体に接続する。このため、コンソールPCのWebコンソール画面でサーバ本体のCPUやメモリなどのハードウェア構成を変更したり、現在のハードウェア構成を参照したりすることが可能である。また、サーバ本体の操作入力部205および操作出力部206の機能をコンソールPCからリモートで実行することも可能である。
【0037】
拠点サーバにおいては、格納されている構成変更用アプリケーションもしくは自サーバに接続されたコンソールPCのWebコンソールで、サーバ本体の、設定するハードウェア構成、動作させるサーバ用アプリケーション、所望の性能要件のユーザによる入力が可能である。
【0038】
図4に、本実施形態に係る管理サーバ100の構成例を示す。管理サーバ100は、取得回路101、記憶回路102、制御回路103、入力/表示部104を備える。
【0039】
取得回路101は、各拠点サーバから、構成情報と、拠点サーバで所定のアプリケーションを動作させたときに測定された性能の情報と、所定アプリケーションの情報とがそれぞれ対応付けられた情報を取得し、出力する。
【0040】
記憶回路102は、取得回路101より入力された、複数の対応付けられた情報を記憶する。
【0041】
制御回路103は、性能情報要求の要件として入力された構成情報およびアプリケーション情報の要件を満たす性能情報を記憶回路102に記憶されている複数の対応付けられた情報より抽出して出力する。また、制御回路103は、構成情報要求の要件として入力されたアプリケーション情報および性能情報の要件を満たす構成情報を記憶回路102に記憶されている複数の対応付けられた情報より抽出して出力する。
【0042】
入力/表示部104は、ユーザ入力部を備え、また、制御回路103より入力された構成情報または性能情報を表示する。
【0043】
上記の構成例を踏まえ、本実施形態に係る管理サーバの動作について、
図5〜
図9を参照して説明する。
【0044】
まず、
図5〜
図6を参照して、拠点サーバが管理サーバにハードウェア構成情報、性能情報、サーバ用アプリケーション情報などのデータベース情報を送信する動作(例)を説明する。
【0045】
ユーザ等の所定操作により、管理サーバ100の取得回路101が所定タイミングで拠点サーバ(11、12、21、22)に構成情報リクエストを送信する(S501)。構成情報リクエストを受信した拠点サーバは、制御部201やディスク203に格納されている専用ソフトウェアのプログラム処理により、実装されているCPUやメモリについてのハードウェア構成を検出して取得回路101へ送信する(S502)。CPUについてのハードウェア構成は、種別、クロック数、キャッシュサイズ、CPU数、コア数などであり、また、メモリについてのハードウェア構成は、種別、クロック数、実装メモリ数、メモリサイズなどである。ハードウェア構成の検出は、SMBIOS(System Management Basic Input Output System)(図示せず)の情報を参照して行われ、また、ハードウェア構成の検出および送信は、構成の設定・変更が行われる毎に行われる。なお、ハードウェア構成の項目は、上記に限らず、サーバの種別(例えば、Webサーバ、DBサーバ)、物理ドライブの種別およびサイズなどの項目を含んでもよい。取得回路101はハードウェア構成を受信し、記憶回路102に記憶する。
【0046】
次に、取得回路101が所定タイミングで拠点サーバに性能情報リクエストを送信する(S503)。性能情報リクエストを受信した拠点サーバは、性能測定として、実装されているハードウェア構成での、サーバ用アプリケーションの動作時のCPU使用率およびメモリ使用率(例えば、単位時間当たりの使用率の平均値や最大値)を測定する(S504)。CPU使用率およびメモリ使用率の測定は、サーバ用OSの機能として標準実装されているリソースモニター機能を使用して行われる。なお、性能測定は、単一のアプリケーションが動作しているときに行い、複数のアプリケーションが同時に動作しているときには行わない。また、アプリケーション(種類)が複数ある場合には、アプリケーション毎に性能測定を行う。なお、性能の項目は、上記に限らず、メモリアクセス頻度、IO(Input/Output)アクセス頻度などの項目を含んでもよい。性能測定は、あらゆるハードウェア構成およびサーバ用アプリケーションについて行うことが望ましい。そのため、拠点サーバの数は、上記の4つに限らず、それ以上でもよい。
【0047】
拠点サーバは、性能情報の送信として、測定されたCPU使用率およびメモリ使用率を係るハードウェア構成情報およびサーバ用アプリケーション情報と対応付けて取得回路101へ送信する(S505)。実装されているハードウェア構成での、サーバ用アプリケーションの動作時の性能測定および性能情報の送信は、タイマー(図示せず)の使用により、ユーザにより設定される所定時間間隔で繰り返し実行される(S506)。
【0048】
取得回路101は性能情報を受信し、ハードウェア構成情報およびサーバ用アプリケーション情報と対応付けて記憶回路102に記憶する。同一のハードウェア構成およびサーバ用アプリケーションついて、ある性能項目の情報が複数個受信された場合、例えば、それらを平均化したものやそれらの最大値をその性能項目の情報としてもよい。なお、管理サーバ100は、記憶回路102に記憶されている上記の情報を制御回路103のDBMS(図示せず)により
図6のような形式でデータベース管理する。DBMSの機能を利用し、条件指定によるデータベース検索を行うことが可能である。データベース検索では、検索項目で指定した条件に一致するものが抽出され、一致するものがなければ、例えば、より近いものが抽出される(以下、同様)。また、管理サーバ100は上記のデータベースを出力可能である。
【0049】
次に、記憶回路102に記憶されている上記の情報を利用して、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作しているときに出る装置性能を装置のハードウェア構成にもとづいて判定する動作について説明する。
【0050】
すなわち、
図7〜
図9を参照して、拠点サーバが、ハードウェア構成情報、動作させるサーバ用アプリケーションの情報を管理サーバに送信して、それら構成およびアプリケーションで出る性能の情報を取得し、画面表示する動作(例)を説明する。
【0051】
ユーザにより、性能情報要求の要件として、構成変更用アプリケーションもしくはWebコンソールの画面(
図8参照)で設定・変更されるハードウェア構成としてCPU種別、クロック数、キャッシュサイズ、コア数、CPU数、メモリ種別、クロック数、メモリサイズが入力される。また、性能情報要求の要件として、ユーザにより、同画面で、動作させるサーバ用アプリケーションが選択される(S701)。CPUやメモリの種別の選択は、一般的なCPUやメモリの全てのリストから選択して行い、サーバ用アプリケーションの選択は、一般的に使用されるサーバ用アプリケーションをリストから選択して行われる。
【0052】
拠点サーバは入力されたハードウェア構成情報と選択されたサーバ用アプリケーションの情報をそれら構成およびアプリケーションで出る性能を要求するリクエストとして管理サーバ100に送信する(S702)。
【0053】
管理サーバ100において、制御回路103がデータベース(
図6参照)から、受信したリクエストの要件を満たす性能情報を抽出する(S703)。要件を満たすとは、データベース(
図6参照)においてハードウェア構成とサーバ用アプリケーションがS701の処理(該リクエスト)で入力されたハードウェア構成と選択されたサーバ用アプリケーションと一致することである。一致するものがない場合には、ハードウェア構成がより近い性能情報を検索して抽出する。なお、データベース検索の方法は、上述の方法に限らず、特許文献1に記載されているデータマイニングの手法を用いてもよく、データベースにおいてリクエストの情報に対応する性能情報を抽出すればよい。
【0054】
制御回路103は抽出した性能情報を該リクエストと紐付けて該リクエストの要求元の拠点サーバに送信する(S704)。
【0055】
性能情報を受信した拠点サーバは構成変更用アプリケーションもしくはWebコンソールの画面(
図9参照)に受信した性能情報として、CPU使用率、メモリ使用率を表示する(S705)。同時に、同拠点サーバは該リクエストで入力されたハードウェア構成情報も表示する(
図9参照)。
【0056】
なお、管理サーバ100に、上記の構成変更用アプリケーションもしくはWebコンソールの画面などの入力/表示部104(
図4)を設けて、管理サーバ100で、上記のハードウェア構成情報入力およびサーバ用アプリケーション選択ならびに性能情報表示を行ってもよい。
【0057】
また、本実施形態では、管理サーバや拠点サーバに本発明が適用される場合について説明したが、本発明は、PC等を含むコンピュータ装置に適用可能である。
【0058】
以上、S701〜S705の動作説明のように、サーバのハードウェア構成の決定の際に、特定のサーバ用アプリケーションを動作させた状態で対象のハードウェア構成においてCPU使用率やメモリ使用率などの性能がどの程度となるかをデータベースにもとづいて判定する。
【0059】
このように、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作しているときに出る装置性能を装置のハードウェア構成にもとづいて判定することが可能となる。
【0060】
このため、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作しているときに出る装置性能と装置のハードウェア構成との関係を判定することが可能となる。
【0061】
最後に、本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0062】
本実施形態では、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作するために要するハードウェア構成を所望の性能にもとづいて判定することを可能とする管理サーバについて説明する。なお、本実施形態では、管理サーバに本発明が適用される場合について説明するが、本発明は、PC等を含むコンピュータに適用可能である。
【0063】
本実施形態に係る構成および動作について、第2の実施形態と共通する事項および第2の実施形態から自明な事項の説明を省略する。
【0064】
図10〜
図12を参照して、拠点サーバが、動作させるサーバ用アプリケーションの情報、所望のサーバ性能要件を管理サーバに送信して、それらアプリケーションおよび性能の要件を満たすハードウェア構成の情報を取得し、画面表示する動作(例)を説明する。
【0065】
ユーザにより、構成情報要求の要件として、構成変更用アプリケーションもしくはWebコンソールの画面(
図11参照)で動作させるサーバ用アプリケーションが選択される。また、構成情報要求の要件として、ユーザにより、同画面で、選択されたサーバ用アプリケーションの動作時の所望の性能要件として、CPU使用率(平均値と最大値)、メモリ使用率(平均値と最大値)が入力される(S1001)。サーバ用アプリケーションの選択は、一般的に使用されるサーバ用アプリケーションのリストから選択して行われる。
【0066】
拠点サーバは選択されたサーバ用アプリケーションの情報と入力された性能要件をそれらアプリケーションおよび性能の要件を満たすハードウェア構成を要求するリクエストとして管理サーバ100に送信する(S1002)。
【0067】
管理サーバ100において、制御回路103がデータベース(
図6参照)から、受信したリクエストの要件を満たすハードウェア構成情報を抽出する(S1003)。要件を満たすとは、データベース(
図6参照)においてCPU使用率とメモリ使用率の平均値と最大値がS1001の処理(該リクエスト)で入力された値に対し、その入力値以下であることであり、あるいは、その入力値と一致することでもよい。要件を満たすハードウェア構成が複数検出された場合には、その全てを抽出する。なお、データベース検索の方法は、上述の方法に限らず、特許文献1に記載されているデータマイニングの手法を用いてもよく、データベースにおいてリクエストの情報に対応するハードウェア構成情報を抽出すればよい。
【0068】
制御回路103は抽出したハードウェア構成(無い場合はその旨)の情報を該リクエストと紐付けて該リクエストの要求元の拠点サーバに送信する(S1004)。
【0069】
ハードウェア構成情報を受信した拠点サーバは構成変更用アプリケーションもしくはWebコンソールの画面(
図12参照)に受信したハードウェア構成情報を表示する(S1005)。受信したハードウェア構成情報が複数ある場合には、それぞれのハードウェア構成情報が、ユーザのクリック等による切り替え操作で、構成変更用アプリケーションもしくはWebコンソールの画面(
図12参照)に表示される。
【0070】
ユーザは表示されたハードウェア構成情報にもとづきハードウェア構成を設定・変更することが可能となる。
【0071】
なお、S1002の処理およびS1005の処理は、構成変更用アプリケーションが使用される場合にはアプリケーションのプログラム処理により行われ、Webコンソールが使用される場合にはWeb表示するHTMLファイル内のスクリプトにより行われる。
【0072】
なお、管理サーバ100に、上記の構成変更用アプリケーションもしくはWebコンソールの画面などの入力/表示部104(
図4)を設けて、管理サーバ100で、上記のサーバ用アプリケーション選択および性能要件入力ならびにハードウェア構成情報表示を行ってもよい。
【0073】
また、本実施形態では、管理サーバや拠点サーバに本発明が適用される場合について説明したが、本発明は、PC等を含むコンピュータ装置に適用可能である。
【0074】
以上、S1001〜S1005の動作説明のように、動作させるサーバ用アプリケーションと所望のサーバ性能の要件を満たすサーバのハードウェア構成をデータベースにもとづいて判定する。
【0075】
このように、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作するために要するハードウェア構成を所望の性能にもとづいて判定することが可能となる。
【0076】
このため、実際の運用環境でサーバ等の装置において特定のアプリケーションが動作しているときに出る装置性能と装置のハードウェア構成との関係を判定することが可能となる。
【0077】
なお、以上の実施形態において、係る動作処理を実行させるためのプログラムを、CD−ROM、MOなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に格納して配布してもよい。該プログラムをコンピュータ装置(のメモリ)にインストールすることにより、コンピュータ装置(の制御部)に該動作処理を実行させてもよい。CD−ROMはCompact Disk Read-Only Memoryの略称で、MOはMagneto-Optical diskの略称である。