特許第6335174号(P6335174)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6335174
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/00 20180101AFI20180521BHJP
   F21S 43/00 20180101ALI20180521BHJP
   F21S 45/00 20180101ALI20180521BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20180521BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20180521BHJP
   F21W 104/00 20180101ALN20180521BHJP
   F21W 105/00 20180101ALN20180521BHJP
   F21W 107/13 20180101ALN20180521BHJP
   F21W 102/00 20180101ALN20180521BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20180521BHJP
【FI】
   F21S8/10 160
   F21S8/10 150
   F21S8/10 530
   F21V23/00 117
   F21V23/00 140
   F21V23/00 150
   F21W101:023
   F21W101:10
   F21Y115:10
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-529510(P2015-529510)
(86)(22)【出願日】2014年7月16日
(86)【国際出願番号】JP2014068928
(87)【国際公開番号】WO2015016068
(87)【国際公開日】20150205
【審査請求日】2017年4月25日
(31)【優先権主張番号】特願2013-161629(P2013-161629)
(32)【優先日】2013年8月2日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100116942
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 雅信
(74)【代理人】
【識別番号】100167704
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 裕人
(74)【代理人】
【識別番号】100114122
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸夫
(74)【代理人】
【識別番号】100086841
【弁理士】
【氏名又は名称】脇 篤夫
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 記一
【審査官】 津田 真吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−276738(JP,A)
【文献】 特開2007−055424(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 41/00
F21S 43/00
F21S 45/00
F21V 23/00
F21V 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
灯具筐体と、
光源を有し前記灯具筐体の内部空間として形成された灯室に配置された灯具ユニットと、
前記光源を発光駆動する駆動電流を出力すると共に温度センサを有し前記温度センサの検出結果に基づいて前記駆動電流の電流量を制御する制御ユニットとを備え、
前記制御ユニットは前記光源の上方に配置されると共に前記温度センサが設けられた回路基板を備え、
前記回路基板と前記光源はケーブルを介して接続された
車両用灯具。
【請求項2】
前記制御ユニットは前記回路基板の全体を覆うケースを有し、
前記ケースは扁平な形状に形成され、扁平な一面が下方を向く水平面となるように配置された
請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記ケースは略直方体形状に形成された
請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記制御ユニットは前記光源の直上に配置された
請求項1、請求項2又は請求項3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記灯室は左右略対称の空間として形成され、
前記光源は前記灯室における左右方向の中央に配置された
請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記制御ユニットの左右両側に前記光源とは別の光源がそれぞれ配置された
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源に供給される駆動電流の電流量を制御する制御ユニットを有する車両用灯具についての技術分野に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】特開2004−276738号公報
【背景技術】
【0003】
車両用灯具には、灯具筐体の内部空間として形成された灯室に、例えば、LED(Light Emission Diode)等の光源を有する灯具ユニットと灯具ユニットを制御するコントローラ(制御ユニット)とが配置されているものがある。
【0004】
このような車両用灯具においては、光源が点灯した際の光源の発熱により光源の温度、特に、ジャンクション温度が定格値を超えてしまい、光源の故障や動作不良に繋がる可能性がある。また、定格値を超えなくても、光源を定格値に近い温度状態で動作させた場合には、光源の寿命低下を来してしまう。
【0005】
そこで、光源の近傍に配置されるコントローラに光源の温度を検出(推定)するための温度検出部を設け、温度検出部による検出結果に応じて光源の光量を調節している車両用灯具がある。例えば、特許文献1における車両用灯具では、灯室に配置された光源の後方にコントローラを配置し、コントローラに設けた温度検出部により灯室の温度を検出し、その検出結果に基づいて光源の光量を調節している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したような車両用灯具では、温度検出部によって光源の温度を的確に検出し、その結果に基づいて光源の光量を調節する必要がある。
【0007】
そこで、本発明は、光源の温度を適切に検出し、光源の保護を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1に、本発明に係る車両用灯具は、灯具筐体と、光源を有し前記灯具筐体の内部空間として形成された灯室に配置された灯具ユニットと、前記光源を発光駆動する駆動電流を出力すると共に温度センサを有し前記温度センサの検出結果に基づいて前記駆動電流の電流量を制御する制御ユニットとを備え、前記制御ユニットは前記光源の上方に配置されると共に前記温度センサが設けられた回路基板を備え、前記回路基板と前記光源はケーブルを介して接続されたものである。
【0009】
これにより、温度センサにおいて光源の温度と相関関係の高い検出結果を得ることが可能になる。
【0010】
第2に、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記制御ユニットは前記回路基板の全体を覆うケースを有し、前記ケースは扁平な形状に形成され、扁平な一面が下方を向く水平面となるように配置されることが望ましい。
【0011】
これにより、光源付近で暖められ上昇した空気の制御ユニットに触れる面積が広くなる
【0012】
第3に、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記ケースは略直方体形状に形成されることが望ましい。
【0013】
これにより、光源付近で暖められ上昇した空気の制御ユニットに触れる面積がより広くなる。
【0014】
第4に、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記制御ユニットは前記光源の直上に配置されることが望ましい。
【0015】
これにより、温度センサにおいて光源の温度と相関関係のより高い検出結果を得ることが可能になる
【0016】
第5に、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記灯室は左右略対称の空間として形成され、前記光源は前記灯室における左右方向の中央に配置されることが望ましい。
これにより、灯室の温度分布が左右略対称となり、温度センサの検出結果に基づいた灯室の各部の温度の予測がし易くされる。
【0017】
第6に、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記制御ユニットの左右両側に前記光源とは別の光源がそれぞれ配置されることが望ましい。
これにより、灯室のスペースが有効に利用される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、光源によって暖められた空気は上昇するため、光源の上方において温度を検出することにより、光源の温度と相関関係の高い検出結果を得ることが可能になり、光源の温度を適切に検出し、光源の保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態の車両用灯具における概略断面図である。
図2】車両用灯具を正面から見た状態で概略的に示す説明図である。
図3】車両用灯具の内部に配置された各部の位置関係を正面から示す説明図である。
図4】車両用灯具の別の例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、実施の形態の車両用灯具について図面を参照しながら説明する。以下の説明においては、車両用灯具から光が出射される方向を前方として前後方向を表す。
【0021】
尚、以下に示す実施の形態では、本発明車両用灯具を二輪車やバギー車など鞍乗型車両のヘッドライトに適用したものであるが、本発明の適用範囲はこれに限られることはなく、四輪車や二輪車などの車両に搭載される照明装置全般に適用することが可能である。従って、以下に記述した一例をもって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0022】
車両用灯具1は、図1乃至図3に示すように、前方に開口された凹部を有するランプボディ2とランプボディ2の前方の開口を閉塞する透光カバー3とによって構成された灯具筐体4と、灯具筐体4の内部空間として形成された灯室5に配置された所定の部品とから成る。灯具筐体4及び灯室5は左右略対称に形成されている。灯具筐体4におけるランプボディ2の後端部には前後に貫通された取付孔2aが形成され、灯具筐体4には灯具ユニット6が後方から取り付けられている。
【0023】
灯具ユニット6は、取付孔2aを閉塞するバックカバー部7と、車両用灯具1における照射モードをロービーム設定やハイビーム設定にしたときに発光する光源8、8と、光源8、8が取り付けられた光源取付部9と、光源8、8から発生する熱を放出するヒートシンク10、10、・・・と、光源取付部9の上方及び下方にそれぞれ配置されたリフレクター11、11と、エイミング及びレベリングを行う図示しない可動機構とを有している。
【0024】
バックカバー部7は取付孔2aの開口縁に接してランプボディ2に嵌合された円環状の被取付部7aと被取付部7aの内側に設けられた円板状の閉塞部7bとを有している。尚、閉塞部7bは、灯室5と外部の通気性を保つために、一つ以上の前後に貫通された孔を有していてもよく、例えば、格子形状に形成されていてもよい。光源8、8としては、例えば、LED(Light Emission Diode)が用いられている。光源取付部9はそれぞれ上方と下方を向く取付面9a、9aを有している。ヒートシンク10、10、・・・はバックカバー部7の閉塞部7bから後方に突出されて設けられ、例えば、左右に離隔して位置されている。
【0025】
光源取付部9には取付面9a、9aにそれぞれ光源8、8が取り付けられている。光源取付部9はバックカバー部7と同一の金属材料によって形成されている。これにより、光源8、8から発生した熱が効率良くヒートシンク10、10、・・・に伝達され、放熱性能を向上させることができる。尚、ヒートシンク10、10、・・・は閉塞部7b及び光源取付部9と同一の金属材料によって形成されていてもよい。この場合には、光源8、8から発生した熱が一層効率良くヒートシンク10、10、・・・に伝達され、放熱性能を一層向上させることができる。
【0026】
リフレクター11は回転放物面を略2分割した形状の凹部とされた反射面11aを有している。リフレクター11、11の後端部には後方に開口された凹状の遮蔽部12が設けられている。遮蔽部12の内部には光源8、8と光源取付部9が位置され、遮蔽部12によって光源8、8から出射される光の外部への不必要な光の照射が防止されると共に光源8、8と光源取付部9の外部からの視認が防止されている。遮蔽部12には光源8、8から出射される光を通過させるための通過孔12a、12aが上下に離隔して形成されている。光源8、8から出射された光は、それぞれリフレクター11、11の通過孔12a、12aを通過した後に反射面11a、11aにおいて透光カバー3に向けて反射される。
【0027】
車両用灯具1において、図示しない可動機構を動作させてエイミング又はレベリングを行う際には、灯具ユニット6が灯具筐体4に対して左右方向又は上下方向に回動され、光源8、8から出射され反射面11a、11aで反射される光の光軸が灯具ユニット6の回動された向きに応じて変化される。
【0028】
灯室5にはリフレクター11、11の外周側に配置された各部を灯具筐体4の前方から視認できないようにするためのエクステンション13が配置されている。エクステンション13は、灯具筐体4に取り付けられている。
【0029】
また、灯室5には、図1及び図3に示すように、光源8、8の配光制御や光量制御を行う制御ユニット14が光源8、8の直上に配置されている。尚、制御ユニット14は、光源8、8の上方に配置されていればよく、必ずしも光源8、8の直上に配置されていなくてもよい。例えば、図4に示すように、光源8、8に対して前後方向に多少ずれて配置されていてもよい。
【0030】
制御ユニット14は、所定の回路素子が実装された回路基板15と、回路基板15の全体を覆い上下の大きさが前後左右の大きさに比べて小さい扁平な略直方体形状に形成されたケース16とを有し、扁平な面(上面と下面)が水平面となるように灯具筐体4に取り付けられている。
【0031】
回路基板15は、光源8、8を発光駆動するドライバとして機能し、車両に搭載されるバッテリー電源から光源8、8の駆動電圧を得るためのDC/DCコンバータを有する。回路基板15はDC/DCコンバータの出力としての駆動電流を光源8、8に供給する。具体的には、回路基板15はDC/DCコンバータと制御部(例えば、CPU)を有する。DC/DCコンバータは、例えば、スイッチングレギュレータとして構成されて必要な電圧出力を行う。
【0032】
制御部は、DC/DCコンバータから光源8、8に供給される駆動電流の検出結果に応じてDC/DCコンバータのスイッチング素子をオン/オフ制御するパルスのデューティをコントロールすることにより、出力される駆動電流の安定化を行う。
【0033】
回路基板15には、温度を検出するための温度センサ15aとしての回路素子が設けられている(図1及び図4には、温度センサ15aを模式的に示している)。回路基板15には図示しないコネクタが取り付けられ、回路基板15は光源8、8にそれぞれ図示しないケーブル及びコネクタを介して接続されている。これにより回路基板15は光源8、8に駆動電流を供給する。
【0034】
制御ユニット14は光源保護処理として、例えば、温度センサ15aによる検出結果に基づいて光源8、8の駆動電流を減少させる。例えば、ディレーティング制御として、検出温度に応じて安定化出力の基準レベルを変更することによりDC/DCコンバータから出力される駆動電流を低減させる。
【0035】
灯室5には、図2及び図3に示すように、光源ユニット17、17が制御ユニット14の左右方向における両側に配置されている。光源ユニット17は光源8とは別の光源18と光源18の前方に位置する透光性のカバー19とを有している。光源ユニット17は車両用灯具1の種類や用途に応じて各種のランプ用として用いることが可能であり、例えば、クリアランスランプ用やターンシグナルランプ用の光源として用いられている。
【0036】
尚、光源ユニット17、17の光源18、18を駆動するための電流としては、制御ユニット14において生成された駆動電流を用いてもよいし、制御ユニット14とは別に設けられた専用の駆動回路等によって生成される駆動電流を用いてもよい。これらの駆動電流は、図示しないケーブル等を介して光源18、18に供給される。
【0037】
上記したように、制御ユニット14の左右両側の空間に光源ユニット17、17が配置されているため、灯室5のスペースが有効に利用され、車両用灯具1の小型化を図ることができる。
【0038】
以下に、車両用灯具1において光源8、8を駆動させた状態について説明する。
【0039】
上記したように、灯具ユニット6は光源取付部9の取付面9a、9aにそれぞれ光源8、8が取り付けられており、車両用灯具1における照射モードを所謂ハイビーム設定にした場合には二つの光源8、8の双方が発光し、照射モードを所謂ロービーム設定にした場合には光源取付部9における上側の取付面9aに取り付けられた光源8のみが発光する。
【0040】
灯具ユニット6の光源8に駆動電流を流し、光源8を発光させた場合には、光源8が熱を発生し、光源8の周辺の空気が暖められる。暖められた空気は上方へ移動するため、灯室5に空気の対流が生じる。光源8を駆動してから時間が経過し、光源8の温度が上昇するに従って灯室5の温度が上昇する。温度センサ15aによって検出される灯室5の温度がある閾値を超えた場合には、光源8が過度な温度状態にあると推定される。そこで、光源8の故障や寿命低下を防ぐために、光源8の駆動電流を制御ユニット14により減少させる制御が行われる。
【0041】
尚、上記の閾値は、灯室5の温度と光源8の温度との相関関係を予め調査した上で、その結果と光源8の定格値に基づき決められることが好ましい。光源8によって暖められた空気が最初に向かう先である光源8の上方において温度センサ15aによって検出された温度は、光源8の温度との相関関係が高くなる。そのため、光源8の上方における温度検出結果は光源8の温度を高精度で反映させていることになる。
【0042】
従って、温度センサ15aによる検出結果に応じて光源8に供給する駆動電流の電流量(電流値)を増加又は減少させて制御することにより電流値の制御が適切に行われる。
【0043】
上記したように、制御ユニット14に設けられた温度センサ15aは光源8、8の上方に配置されている。従って、制御ユニット14が光源8、8の後方や下方に配置されている場合に比し、温度センサ15aにおいて光源8、8の温度と相関関係の高い検出結果を得ることが可能になる。これにより、光源8、8の温度に応じて適切に電流制御を実行することができ、光源8、8の保護を図ることができる。例えば、適切なディレーティングを行うことが可能となり、光源8、8の長寿命化を図ることができる。
【0044】
また、制御ユニット14に設けられた温度センサ15aが光源8、8の直上に配置されることにより、温度センサ15aにおいて光源8、8の温度と相関関係の高い検出結果を得ることができる。これにより、灯室5の温度をより一層適切に検出し、光源8、8の十分な保護を図ることができる。
【0045】
さらに、上記したように、制御ユニット14は扁平な面が水平面となるように取り付けられているため、光源8、8付近で暖められ上昇した空気の制御ユニット14に触れる面積が広くなる。これにより、灯室5の温度をより適切に検出し、光源8、8の一層十分な保護を図ることができる。
【0046】
さらにまた、灯室5が左右略対称の空間として形成され、光源8、8が灯室5における左右方向の中央に配置されることにより、灯室5の温度分布が左右略対称となり、温度ンサ15aの検出結果に基づいた灯室5の各部の温度の予測がし易くなり、制御ユニット14による高精度の温度制御が可能となる。
【0047】
尚、上記には、図1に示すように、温度センサ15aが回路基板15の上面に実装されている例を示したが、温度センサ15aが回路基板15において光源8、8と対向する面(下面)に実装されていてもよい。この場合には、温度センサ15aが光源8、8側に位置されるため、灯室5の温度をより適切に検出することができる。
【0048】
さらに、回路基板15の下面に温度センサ15aを実装することに加え、制御ユニット14のケース16の下面に孔を形成することにより、光源8、8で発生した熱によって暖められて上昇した空気が温度センサ15aに触れ易くなるため、灯室5の温度をより一層適切に検出することができる。
【0049】
尚、上記した実施の形態の例においては、例えば、図4に示すように、制御ユニット14が光源8、8の上方に配置されていれば、前後方向にずれていてもよいとしたが、制御ユニット14が左右方向の略中央付近に位置されていれば、左右方向に多少ずれていたとしても、本発明における効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0050】
1…車両用灯具、4…灯具筐体、5…灯室、6…灯具ユニット、8…光源、14…制御ユニット、15a…温度センサ、18…光源
図1
図2
図3
図4