(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6335213
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法及び回路
(51)【国際特許分類】
H01L 33/00 20100101AFI20180521BHJP
G09G 3/32 20160101ALI20180521BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20180521BHJP
【FI】
H01L33/00 J
G09G3/32 A
G09G3/20 641A
G09G3/20 641C
G09G3/20 641K
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-95139(P2016-95139)
(22)【出願日】2016年5月11日
(65)【公開番号】特開2017-17313(P2017-17313A)
(43)【公開日】2017年1月19日
【審査請求日】2016年5月11日
(31)【優先権主張番号】104121653
(32)【優先日】2015年7月3日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504427835
【氏名又は名称】點晶科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】金 際遠
(72)【発明者】
【氏名】陳 奎君
【審査官】
大西 孝宣
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−302041(JP,A)
【文献】
特開2009−016104(JP,A)
【文献】
特開2000−047639(JP,A)
【文献】
特開2015−031874(JP,A)
【文献】
特開2003−316312(JP,A)
【文献】
特開平11−329721(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 − 33/64
G09G 3/20
G09G 3/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Pが正の整数であるPビットの階調情報を含み、Nが正の整数であるNヘルツのパルス幅で構成され、ゼロと2P/Nとの間にあり前記Pビットの階調情報を表すデューティサイクルを有する第1のパルス信号を生成する工程と、
前記第1のパルス信号が生成された後で、Qが正の整数であるQビットの階調情報を含み、前記第1のパルス信号と同じパルス幅で構成され、ゼロと2Q/Nとの間にあり前記Qビットの階調情報を表すデューティサイクルを有し、前記第1のパルス信号と異なる振幅を有する第2のパルス信号を生成する工程と、
前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号により発光ダイオードの階調情報を表す工程と、
を含むことを特徴とする発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法。
【請求項2】
前記発光ダイオードの階調情報の解像度は、Pビット又はQビットよりも大きく、且つ、P+Qビットよりも小さいか又はP+Qビットに等しいことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法。
【請求項3】
前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号はパルス幅変調信号であることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法。
【請求項4】
前記第1のパルス信号の長さは前記第2のパルス信号の長さと同じであることを特徴とする請求項3に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法。
【請求項5】
前記第2のパルス信号の振幅は前記第1のパルス信号の振幅よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法。
【請求項6】
前記第1のパルス信号はパルス幅変調信号であり、
前記第1のパルス信号の長さは2P/Nであり、
前記第1のパルス信号のデューティサイクルはゼロと2P/Nとの間にあり、前記Pビットの階調情報を表し、
前記第2のパルス信号はパルス振幅変調信号であり、
前記第2のパルス信号の振幅はゼロと2Qとの間にあり、前記Qビットの階調情報を表すことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法。
【請求項7】
前記第1のパルス信号はパルス振幅変調信号であり、
前記第1のパルス信号の振幅はゼロと2Pとの間にあり、前記Pビットの階調情報を表し、
前記第2のパルス信号はパルス幅変調信号であり、
前記第2のパルス信号の長さは2Q/Nであり、
前記第2のパルス信号のデューティサイクルはゼロと2Q/Nとの間にあり、前記Qビットの階調情報を表すことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法。
【請求項8】
Pが正の整数であるPビットの階調情報を含む第1のパルス信号と、前記第1のパルス信号が生成された後で、Qが正の整数であるQビットの階調情報を含むと共に振幅が前記第1のパルス信号の振幅と異なる第2のパルス信号を生成するためのパルス発生器であって、Nが正の整数であるNヘルツのパルス幅で構成されたデューティサイクルを有し、前記第1のパルス信号のデューティサイクルはゼロと2P/Nとの間にあり前記Pビットの階調情報を表し、前記第2のパルス信号のデューティサイクルはゼロと2Q/Nとの間にあり前記Qビットの階調情報を表すパルス信号を生成するパルス発生器と、
前記パルス発生器に電気的に接続され、前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号により表される階調情報に従い発光ダイオードの階調を制御する駆動回路と、
を含むことを特徴とする発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路。
【請求項9】
前記発光ダイオードの階調情報の解像度はPビット又はQビットよりも大きい、且つP+Qビットよりも小さい若しくはP+Qビットに等しいことを特徴とする請求項8に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路。
【請求項10】
前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号はパルス幅変調信号であることを特徴とする請求項8に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路。
【請求項11】
前記第1のパルス信号の長さは前記第2のパルス信号の長さと同じであることを特徴とする請求項8に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路。
【請求項12】
前記第2のパルス信号の振幅は前記第1のパルス信号の振幅よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路。
【請求項13】
前記第1のパルス信号はパルス幅変調信号であり、
前記第1のパルス信号の長さは2P/Nであり、
前記第1のパルス信号のデューティサイクルはゼロと2P/Nとの間にあり、前記Pビットの階調情報を表し、
前記第2のパルス信号はパルス振幅変調信号であり、
前記第2のパルス信号の振幅はゼロと2Qとの間にあり、前記Qビットの階調情報を表すことを特徴とする請求項8に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路。
【請求項14】
前記第1のパルス信号はパルス振幅変調信号であり、
前記第1のパルス信号の振幅はゼロと2Pとの間にあり、前記Pビットの階調情報を表し、
前記第2のパルス信号はパルス幅変調信号であり、
前記第2のパルス信号の長さは2Q/Nであり、
前記第2のパルス信号のデューティサイクルはゼロと2Q/Nとの間にあり、前記Qビットの階調情報を表すことを特徴とする請求項8に記載の発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光ダイオードに関し、特に発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法及び回路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の発光ダイオードの輝度調整を制御する方法はパルス幅変調(PWM)信号を生成させて発光ダイオードのトランジスタに切り替えて接続させるものである。パルス幅変調信号では、
図1Aに示されるように、デューティサイクルDは制御ビットにより決められたものである。コストにより、パルス幅変調信号の周波数は高くないので、使用された制御ビットが多くなるほど、パルス幅変調信号の長さTは長くなる。16個の制御ビットで発光ダイオードのディスプレイを制御することについて、パルス信号のパルス幅はNヘルツであり、Nは正の整数である。デューティサイクルが1/Nの長さで変わることにより、デューティサイクルDの最大値Dmax(即ち長さT)の中で、
図1Bに示されるように、65536種類の階調が生じることが可能である。このようにして、パルス幅変調信号の長さTはかなり長くなり、且つ一つのフレーム(frame)を表示するにはより時間がかかり、例えばフレームの表示周波数を低下させることとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法及び回路を提供し、二種類の異なる信号を組み合わせて混合パルス幅変調信号を生成させることにより、発光ダイオードの輝度調整を制御する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例は、以下の工程を含む、発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法を提供する。まず、Pが正の整数であるPビットの階調情報を含むと共に、Nが正の整数であるNヘルツのパルス幅を有する第1のパルス信号を生成する。第1のパルス信号が生成された後で、Qが正の整数であるQビットの階調情報を含み、振幅が第1のパルス信号の振幅と異なると共にパルス幅が第1のパルス信号のパルス幅と同じである第2のパルス信号を生成する。次に、第1のパルス信号と第2のパルス信号により発光ダイオードの階調情報を表す。
【0005】
本発明の実施例は、パルス発生器及び駆動回路を含む、発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路を提供する。パルス発生器は、第1のパルス信号及び第1のパルス信号が生成された後で第2のパルス信号を生成するためのものである。パルス発生器のパルス幅はNヘルツであり、Nは正の整数である。第1のパルス信号はPビットの階調情報を含み、Pは正の整数である。第2のパルス信号はQビットの階調情報を含み、Qは正の整数である。第2のパルス信号の振幅は第1のパルス信号の振幅と異なる。駆動回路はパルス発生器に電気的に接続され、第1のパルス信号と第2のパルス信号で表される階調情報に従い、発光ダイオードの階調を制御する。
【発明の効果】
【0006】
以上のように、本発明の実施例は発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法及び回路を提供し、二種類の異なるパルス信号を組み合わせることにより、混合パルス幅変調信号を生成させる。二種類の異なるパルス信号のデューティサイクルあるいは振幅は、制御ビット元の情報を表すために選ばれるものであるので、パルス信号の長さを大きく短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】従来の発光ダイオード輝度を制御するためのパルス幅変調信号の波形図である。
【
図1B】
図1Aのパルス幅変調信号が16の制御ビットで65536階調を生成する模式図である。
【
図2】本発明の実施例に提供される発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法のフロー図である。
【
図3】本発明の実施例に提供される混合パルス幅変調信号の波形図である。
【
図4】本発明の別の実施例に提供される混合パルス幅変調信号の波形図である。
【
図5】本発明の実施例に提供される発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法の実施例)
図2は本発明の実施例に提供される発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法のフロー図である。まず、工程S110では、Pが正の整数であるPビットの階調情報を含むと共に、Nが正の整数であるNヘルツのパルス幅を有する第1のパルス信号を生成する。
【0009】
その後、工程S120では、第1のパルス信号が生成された後で、Qが正の整数であるQビットの階調情報を含むと共に、振幅が第1のパルス信号の振幅と異なる第2のパルス信号を生成する。そして、実用化の場合、第2のパルス信号のパルス幅は第1のパルス信号のパルス幅と同じである。
【0010】
次に、工程S130では、第1のパルス信号と第2のパルス信号により発光ダイオードの階調情報を表す。これにより、発光ダイオードの輝度(または階調と言う)が決定されることが可能となる。実施例において、発光ダイオードの
階調情報の解像度はPビット又はQビットよりも大きく、且つ、P+Qビットよりも小さいか又はP+Qビットに等しい(P+Qビット以下)。
図2のフローに対応して、本発明は以下のような
図3と
図4の実施例を提供した。
【0011】
図3は本発明の実施例に提供される混合パルス幅変調信号の波形図である。
図3では、第1のパルス信号と第2のパルス信号はいずれもパルス幅変調信号である。第1のパルス信号の長さ(または周期と言う)はT1であり、デューティサイクルはD1であり、且つ振幅はA1である。第2のパルス信号の長さはT2であり、デューティサイクルはD2であり、且つ振幅はA2である。本実施例において、第1のパルス信号の長さT1は第2のパルス信号の長さT2と同じである。工程S110に対応して、
図3の第1のパルス信号のデューティサイクルD1は、ゼロと2
P/Nとの間にあり、Pビットの階調情報を表す。工程S120に対応して、第2のパルス信号のデューティサイクルD2はゼロと2
Q/Nとの間にあり、Qビットの階調情報を表す。換言すれば、Pビットの階調情報は第1のパルス信号のデューティサイクルD1で表され、Qビットの階調情報は第2のパルス信号のデューティサイクルD2で表される。
【0012】
図3の実施例において、第1のパルス信号の振幅A1は第2のパルス信号の振幅A2と異なり、特に発光ダイオード輝度を制御する実用化の場合、好ましい実施の態様は第2のパルス信号の振幅A2が第1のパルス信号の振幅A1よりも小さいものであるが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0013】
以上より、
図3の実施例の混合パルス幅変調信号の長さはT1+T2であり、即ち2
P/Nプラス2
Q/N、即ち(2
P+2
Q)/Nである。制御ビットの数(P+Q)は16であると、
図1Bに示されるように、従来のパルス幅変調信号の長さは65536/Nである。それに対して、
図3の混合パルス幅変調信号を使用し、且つP=8、Q=8と設定すると、混合パルス幅変調信号の長さは(256+256)/N、即ち512/Nであり、パルス信号の長さが大きく短縮していることが分かる。
【0014】
次に、
図4を参照されたい。
図4は本発明の別の実施例に提供される混合パルス幅変調信号の波形図である。
図4において、第1のパルス信号はパルス幅変調信号であり、第1のパルス信号の長さTAは2
P/Nであり、第1のパルス信号のデューティサイクルDAはゼロと2
P/Nとの間にあり、Pビットの階調情報を表す。第1のパルス信号の振幅はAAに固定される。次に、第2のパルス信号はパルス振幅変調(PAM)信号であり、第2のパルス信号の振幅ABはゼロと2
Qとの間にあり、Qビットの階調情報を表す。第1のパルス信号の振幅AAは第2のパルス信号の振幅ABと異なり、且つ好ましい実施例は、第2のパルス信号の振幅ABが第1のパルス信号の振幅AAよりも小さいものである。第2のパルス信号の長さTBは予め決められたものであり、かつ固定値である。換言すれば、Pビットの階調情報は第1のパルス信号のデューティサイクルDAで表され、Qビットの階調情報は第2のパルス信号の振幅ABで表される。
図4の混合パルス幅変調信号で、従来のパルス幅変調信号(例えば
図1B参照)を置き換えることにより、パルス信号の長さを大きく短縮させることができる。
図4の実施例に基づき、
図4の実施例における第1のパルス信号と第2のパルス信号の順番が交換されてもよい。即ち、
図4の実施例は、第1のパルス信号はパルス振幅変調信号であり、第1のパルス信号の振幅ABはゼロと2
Pとの間にあり、Pビットの階調情報を表すように変更してもよい。また、第2のパルス信号はパルス幅変調信号であり、第2のパルス信号の長さTAは2
Q/Nであり、第2のパルス信号のデューティサイクルDAはゼロと2
Q/Nとの間にあり、Qビットの階調情報を表すようにする。換言すれば、Pビットの階調情報は第1のパルス信号の振幅ABで表され、Qビットの階調情報は第2のパルス信号のデューティサイクルDAで表される。この実施例において、好ましくは第2のパルス信号の振幅AAは第1のパルス信号の振幅ABよりも小さいものである。
【0015】
ビットの数(P+Q)が16であるように制御すると、
図1Bに示されるように、従来のパルス幅変調信号の長さは65536/Nである。それに対して、
図4の混合パルス幅変調信号を使用し、且つP=8、Q=8、TB=1/Nと設定すると、混合パルス幅変調信号の長さは(256+1)/N、即ち257/Nであり、パルス信号の長さが大きく短縮していることが分かる。
【0016】
(発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路の実施例)
図5を参照されたい。
図5は本発明の実施例に提供される発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路の回路図である。発光ダイオード輝度を制御する信号生成回路はパルス発生器11及び駆動回路12を含む。駆動回路12はパルス発生器11と発光ダイオード13に電気的に接続される。パルス発生器11は第1のパルス信号、及び第1のパルス信号が生成された後で第2のパルス信号を生成するためのものである。パルス発生器11のパルス幅はNヘルツであり、Nは正の整数である。第2のパルス信号の振幅は第1のパルス信号の振幅と異なる。第1のパルス信号はPビットの階調情報を含み、Pは正の整数である。第2のパルス信号はQビットの階調情報を含み、Qは正の整数である。
【0017】
一実施例において、第1のパルス信号と第2のパルス信号はいずれもパルス幅変調信号である。例えば、
図3の実施例を参照すると、第2のパルス信号の振幅A2は第1のパルス信号の振幅A1よりも小さく、第1のパルス信号の長さT1は第2のパルス信号の長さT2と同じであり、第1のパルス信号のデューティサイクルD1はゼロと2
P/Nとの間にあり、Pビットの階調情報を表す。第2のパルス信号のデューティサイクルD2はゼロと2
Q/Nとの間にあり、Qビットの階調情報を表す。
【0018】
別の実施例において、第1のパルス信号と第2のパルス信号のうち、一方はパルス幅変調信号であり、他方はパルス振幅変調信号である。例えば、
図4の実施例を参照すると、第1のパルス信号はパルス幅変調信号であり、第1のパルス信号の長さTAは2
P/Nであり、第1のパルス信号のデューティサイクルDAはゼロと2
P/Nとの間にあり、Pビットの階調情報を表す。第2のパルス信号はパルス振幅変調信号であり、第2のパルス信号の振幅ABはゼロと2
Qとの間にあり、Qビットの階調情報を表す。好ましくは第2のパルス信号の振幅ABは第1のパルス信号の振幅AAよりも小さいものである。
【0019】
別の実施例において、
図4の第1のパルス信号と第2のパルス信号とが交換されると、第1のパルス信号はパルス振幅変調信号であり、第1のパルス信号の振幅ABはゼロと2
Pとの間にあり、Pビットの階調情報を表す。第2のパルス信号はパルス幅変調信号であり、第2のパルス信号の長さは2
Q/Nであり、第2のパルス信号のデューティサイクルはゼロと2
Q/Nとの間にあり、Qビットの階調情報を表す。この実施例において、好ましくは第2のパルス信号の振幅AAは第1のパルス信号の振幅ABよりも小さいものである。
【0020】
さらに、
図5を参照すると、駆動回路12は、第1のパルス信号と第2のパルス信号により表される階調情報MPに従い、発光ダイオード13の階調を制御する。駆動回路12は、受信した第1のパルス信号と第2のパルス信号(階調情報MP)に従い駆動信号Drvを生成させて、発光ダイオード13の発光輝度を制御する。
【0021】
[実施例の可能な効果]
以上のように、本発明の実施例に提供される発光ダイオード輝度を制御する信号の生成方法及び回路は、従来の幅変調信号の振幅とデューティサイクルとを分割する概念で混合パルス幅変調信号を生成させる。これにより、二種類の異なるパルス信号を組み合わせて混合パルス幅変調信号を生成させる。二種類の異なるパルス信号のデューティサイクルあるいは振幅は、発光ダイオードの輝度調整を制御することに対応する制御ビットの情報を表すために選ばれ得るため、パルス信号の長さを大きく短縮させることができる。
【0022】
以上に述べたのは本発明の実施例に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するためのものではない。
【符号の説明】
【0023】
D、D1、D2、DA:デューティサイクル
T、T1、T2、TA、TB:長さ
Dmax:デューティサイクルの最大値
A1、A2、AA、AB:振幅
11:パルス発生器
12:駆動回路
13:発光ダイオード
MP:階調情報
Drv:駆動信号