(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
キャビネットサーバであって、前記キャビネットサーバは、少なくとも2つの機能ノードと、複数のキャビネット内アンテナと、複数のキャビネット間アンテナと、を有し、
前記機能ノードは、垂直方向に並べられて、サーバコアを形成し、前記サーバコアは、複数の機能ノードレイヤを有し、各々の機能ノードレイヤは、少なくとも1つの機能ノードを有し、
前記キャビネット内アンテナは、垂直方向に並べられ、前記サーバコアの側面に配置され、各々の機能ノードに対応するキャビネット内アンテナは、前記の対応する機能ノードにより必要とされる周波数を有し、前記キャビネット内アンテナ及び前記対応する機能ノードは、電気的に接続され、隣接するキャビネット内アンテナは、無線で接続され、
無線信号が前記キャビネットサーバの中で送信されるとき、各々のキャビネット内アンテナは、前記無線信号が前記複数のキャビネット内アンテナのうちの目標キャビネット内アンテナへ送信されるまで、前記無線信号を受信した後に、垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナへ、前記無線信号を送信するよう構成され、前記目標キャビネット内アンテナは、前記目標キャビネット内アンテナに電気的に接続される機能ノードへ前記無線信号を送信し、前記機能ノードが前記無線信号を分析し処理できるようにする、キャビネットサーバ。
前記キャビネットサーバは、無線データ制御部を更に有し、前記無線データ制御部は、前記サーバコアの外側に配置され、最上位レイヤに配置されるキャビネット内アンテナ及びキャビネット間アンテナに接続され、
各々のキャビネット間アンテナは、前記サーバコアの上端に配置され、
前記無線信号が前記キャビネットサーバと別のキャビネットサーバとの間で送信されるとき、前記無線信号を得た後に、前記最上位レイヤに配置される前記キャビネット内アンテナは、前記無線データ制御部へ前記無線信号を送信し、前記無線データ制御部は、前記接続されるキャビネット間アンテナへ前記無線信号を送信し、
前記キャビネット間アンテナは、前記無線データ制御部により送信される前記無線信号を受信し、前記別のキャビネットサーバへ前記無線信号を送信するよう、及び別のキャビネットサーバにより送信される無線信号を受信し、前記キャビネット間アンテナに接続される前記無線データ制御部へ、前記別のキャビネットサーバにより送信される前記無線信号を送信するよう構成され、前記無線データ制御部は、前記最上位レイヤにある前記キャビネット内アンテナへ、前記別のキャビネットサーバにより送信される前記無線信号を送信する、
請求項1に記載のキャビネットサーバ。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、無線データセンタが通信を実行するとき、生成される放射が電子装置のサービス寿命及び無線信号の送信品質に影響を与えるという従来技術の問題を解決することに関し、キャビネットサーバ及び該キャビネットサーバに基づくデータセンタを開示する。
【0006】
前述の技術的問題を解決するために、本願の実施形態は、以下の技術的解決策を開示する。
【0007】
第1の態様によると、キャビネットサーバが提供される。前記キャビネットサーバは、少なくとも2つの機能ノードと、複数のキャビネット内アンテナと、複数のキャビネット間アンテナと、を有し、前記機能ノードは、垂直方向に並べられて、サーバコアを形成し、前記サーバコアは、複数の機能ノードレイヤを有し、各々の機能ノードレイヤは、少なくとも1つの機能ノードを有し、前記キャビネット内アンテナは、垂直方向に並べられ、前記サーバコアの側面に配置され、各々の機能ノードに対応するキャビネット内アンテナは、前記の対応する機能ノードにより必要とされる周波数を有し、前記キャビネット内アンテナ及び前記対応する機能ノードは、電気的に接続され、隣接するキャビネット内アンテナは、無線で接続され、無線信号が前記キャビネットサーバの中で送信されるとき、各々のキャビネット内アンテナは、前記無線信号が前記複数のキャビネット内アンテナのうちの目標キャビネット内アンテナへ送信されるまで、前記無線信号を受信した後に、垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナへ、前記無線信号を送信するよう構成され、前記目標キャビネット内アンテナは、前記目標キャビネット内アンテナに電気的に接続される機能ノードへ前記無線信号を送信し、前記機能ノードが前記無線信号を分析し処理できるようにする。
【0008】
第1の態様に関し、第1の態様の第1の可能な実装方法では、前記キャビネットサーバは、無線データ制御部を更に有し、前記無線データ制御部は、前記サーバコアの外側に配置され、最上位レイヤに配置されるキャビネット内アンテナ及びキャビネット間アンテナに接続され、各々のキャビネット間アンテナは、前記サーバコアの上端に配置され、前記無線信号が前記キャビネットサーバと別のキャビネットサーバとの間で送信されるとき、前記無線信号を得た後に、前記最上位レイヤに配置される前記キャビネット内アンテナは、前記無線データ制御部へ前記無線信号を送信し、前記無線データ制御部は、前記接続されるキャビネット間アンテナへ前記無線信号を送信し、前記キャビネット間アンテナは、前記無線データ制御部により送信される前記無線信号を受信し、前記別のキャビネットサーバへ前記無線信号を送信するよう、及び別のキャビネットサーバにより送信される無線信号を受信し、前記キャビネット間アンテナに接続される前記無線データ制御部へ、前記別のキャビネットサーバにより送信される無線信号を送信するよう構成され、前記無線データ制御部が、前記最上位レイヤにある前記キャビネット内アンテナへ、前記別のキャビネットサーバにより送信される前記無線信号を送信できるようにする。
【0009】
第1の態様に関し、第1の態様の第2の可能な実装方法では、前記キャビネットサーバは、無線シールドレイヤを更に有し、前記無線シールドレイヤは、前記サーバコアの前記外側を包み、前記キャビネット内アンテナ、前記キャビネット間アンテナ、及び前記無線データ制御部は、前記無線シールドレイヤの外側に配置される。
【0010】
第1の態様に関し、第1の態様の第3の可能な実装方法では、キャビネットサーバは、アンテナバックプレーンを更に有し、前記アンテナバックプレーンは、前記無線シールドレイヤの外側に配置され、前記キャビネット内アンテナを固定するよう構成される。
【0011】
第1の態様に関し、第1の態様の第4の可能な実装方法では、キャビネットサーバは、拡張板を更に有し、前記拡張板は、前記無線シールドレイヤの外側に配置され、前記キャビネット内アンテナを固定するよう構成される。
【0012】
第1の態様、又は第1の態様の第1の可能な実装方法、又は第1の態様の第2の可能な実装方法、又は第1の態様の第3の可能な実装方法、又は第1の態様の第4の可能な実装方法に関し、第1の態様の第5の可能な実装方法では、空洞が隣接する機能ノードの間に形成される。
【0013】
第1の態様に関し、第1の態様の第6の可能な実装方法では、前記機能ノードは、コンピューティングノード、メモリノード、記憶ノード、及び入力/出力ノードを有する。
【0014】
第1の態様の第1の可能な実装方法に関し、第1の態様の第7の可能な実装方法では、前記キャビネットサーバは、サーバコアの下端に配置される下端キャビネット間アンテナと、前記サーバコアの前記下端に配置され且つ前記下端キャビネット間アンテナに接続される下端無線データ制御部と、を更に有し、前記下端無線データ制御部は、最下位レイヤにある機能ノードに接続され、前記下端無線データ制御部は、前記最下位レイヤにある前記機能ノードにより送信される無線信号を受信した後に、前記下端キャビネット間アンテナが別のキャビネットサーバへ前記無線信号を送信できるように、前記下端キャビネット間アンテナへ前記無線信号を送信し、前記下端キャビネット間アンテナにより送信される無線信号を受信した後に、前記下端キャビネット間アンテナへ前記無線信号を送信するよう構成される。
【0015】
第1の態様の第1の可能な実装方法、又は第1の態様の第2の可能な実装方法、又は第1の態様の第3の可能な実装方法、又は第1の態様の第4の可能な実装方法、又は第1の態様の第5の可能な実装方法、又は第1の態様の第6の可能な実装方法、又は第1の態様の第7の可能な実装方法に関し、第1の態様の第8の可能な実装方法では、前記キャビネットサーバは、前記最上位レイヤに配置される前記キャビネット内アンテナの上に配置されるラック上端アンテナ、を更に有し、前記ラック上端アンテナ及び前記キャビネット内アンテナは、垂直方向に並べられ、前記ラック上端アンテナ及び前記最上位レイヤにある前記キャビネット内アンテナは、無線で接続され、前記ラック上端アンテナ及び前記無線データ制御部は、接続され、前記ラック上端アンテナは、前記最上位レイヤにある前記キャビネット内アンテナにより送信される無線信号を受信し、前記無線データ制御部へ前記無線信号を送信するよう、及び前記無線データ制御部により送信される無線信号を受信し、次に前記最上位レイヤにある前記キャビネット内アンテナへ前記無線信号を送信するよう、構成される。
【0016】
第2の態様によると、データセンタが提供される。データセンタは、第1の態様によるキャビネットサーバを有する。
【0017】
第2の態様に関し、第2の態様の第1の可能な実装方法では、データセンタの中で、隣接するキャビネットサーバは、キャビネット間アンテナを使用することにより、無線で接続される。
【0018】
本願の実施形態は、キャビネットサーバ及び該キャビネットサーバに基づくデータセンタを開示する。キャビネットサーバは、少なくとも2つの機能ノードと、複数のキャビネット内アンテナと、複数のキャビネット間アンテナと、を有する。機能ノードは、垂直方向に並べられ、サーバコアを形成する。ここで、サーバコアは、複数の機能ノードレイヤを含み、各々の機能ノードレイヤは、少なくとも1つの機能ノードを含む。キャビネット内アンテナは、垂直方向に並べられ、サーバコアの片側に配置され、対応する機能ノードに電気的に接続される。隣接するキャビネット内アンテナは、無線で接続される。
【0019】
無線信号が、本発明の一実施形態で開示されるキャビネットサーバを用いることによりキャビネットの中で送信される場合、無線信号を受信した後に、キャビネットサーバの中のキャビネット内アンテナは、隣接するキャビネット内アンテナの間の無線信号の送信を実施するために、垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナへ無線信号を送信する。無線信号の送信経路は、垂直方向に並べられるキャビネット内アンテナで形成される。キャビネット内アンテナが機能ノードで形成されるサーバコアの側面に配置されるので、送信処理において無線信号により生成される電磁放射は、機能ノードに比較的小さな影響しか及ぼさない。それにより、機能ノードの中の様々な電子装置に及ぼされる電磁放射の影響を低減し、電子装置のサービス寿命を向上し、無線信号の送信品質を向上する。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の以下の実施形態は、電磁放射が無線データセンタの中の電子装置のサービス寿命及び無線信号の送信品質に影響を与えるという従来技術の問題を解決するために、キャビネットサーバ及びデータセンタを提供する。
【0022】
本発明の実施形態における技術的解決策を当業者により良好に理解させるため、及び、本発明の実施形態の目的、特徴、及び利点を明確にするために、以下に、本発明の実施形態における技術的解決策を添付の図面を参照して更に詳細に記載する。
【0023】
従来技術では、使用される無線データセンタは、通常、複数のキャビネットサーバを有する。
図1に示す概略構造図を参照すると、各々のキャビネットサーバは、複数の処理モジュール1を有する。処理モジュール1は、通常、V字形を有するよう設定される。同じ水平面にあるV字形処理モジュール1は、円環の形状に配置される。円環の中心はスペア領域である。複数レイヤの処理モジュール1は、円筒形に並べられ、それによりキャビネットサーバを構築する。処理モジュール1の構造は、
図2に示される。処理モジュール1は、無線信号を送信するよう構成される通信要素を設けられる。通信要素は、グループ内通信要素11と、グループ間通信要素12と、を有する。グループ内通信要素11は、処理モジュール1の内面に配置され、グループ間通信要素12は、処理モジュール1の外面に配置される。さらに、各々の通信要素は、特定方向に集中する電磁エネルギビームを放射しても良い。
【0024】
図3を参照すると、無線信号グループ内送信が実行されるとき、無線信号を放射する第1のグループ内通信要素21は、送信モジュール(Transmit Xmt、TX)を用いることにより電磁エネルギビームの形式で無線信号を得、スペア領域を用いることにより電磁エネルギビームのカバレッジの中にある第2のグループ内通信要素22の受信モジュール(Receive Xmt、RX)へ無線信号を送信する。
図4に示されるキャビネットサーバの断面図を参照する。キャビネットサーバの中心はスペア領域23である。第1のグループ内通信要素21は、スペア領域23を用いることにより、電磁エネルギビームの形式の無線信号を第2のグループ内通信要素22へ送信し、それにより、無線信号グループ内送信を実施する。
【0025】
図5に、無線信号グループ内送信が実行されるときの、無線信号送信を実行する2つのキャビネットサーバの断面図が示される。無線信号を受信する第2のグループ内通信要素22は、処理モジュールに対応する第2のグループ間通信要素24へ、無線信号を送信する。そして、第2のグループ間通信要素24は、別のキャビネットサーバの処理モジュールへ、電磁エネルギビームの形式で、該無線信号を送信する。別のキャビネットサーバの処理モジュールに配置される第3のグループ間通信要素25は、無線信号グループ間送信を実施するために、該無線信号を受信する。
【0026】
しかしながら、前述の説明によると、無線信号が無線データセンタを用いることにより送信されるとき、無線信号が電磁放射を生成し、無線信号は処理モジュールの中で電磁エネルギビームの形式で水平方向に送信され、無線信号により生成される電磁放射が処理モジュールの中の電子装置に電磁干渉を引き起こし、それにより、電子装置のサービス寿命及び無線信号の送信品質に影響を与えることが分かる。
【0027】
電子装置への電磁放射の干渉を低減し、電子装置のサービス寿命及び無線信号の送信品質を向上するために、本願はキャビネットサーバを開示する。
図6は、本願で開示されるキャビネットサーバのアーキテクチャの前面図である。
図7は、本願で開示されるキャビネットサーバの構造の側面図である。
【0028】
図6及び
図7を参照すると、キャビネットサーバは、少なくとも2つの機能ノード100と、複数のキャビネット内アンテナ200と、複数のキャビネット間アンテナ300と、を有する。
【0029】
機能ノード100は、垂直方向に並べられて、サーバコアを形成する。ここで、サーバコアは、複数の機能ノードレイヤを含み、各々の機能ノードレイヤは、少なくとも1つの機能ノード100を含む。本願では、サーバコアが複数の機能ノード100に分離されるソリューションが用いられる。したがって、ユーザは、アプリケーション要件に従って、サーバコアを必要な機能ノードに分離でき、それにより、柔軟なリソース構成の最大化を実施する。実際の用途では、アプリケーション要件に従って、サーバコアは、複数の異なる機能ノードに分離されても良い。例えば、コンピューティングノード、メモリノード、記憶ノード、及びI/O(Input/Output、入力/出力)ノードは、サーバコアの中に構成されても良い。したがって、異なる機能ノードにより受信され及び送信される無線信号は、変化する。例えば、コンピューティングノード、メモリノード、記憶ノード、及び/又はI/Oノードがサーバコアの中に構成されるとき、機能ノードにより受信され及び送信される無線信号は、相応して、コンピューティング要求データ、メモリデータ、記憶データ、及び/又はI/Oデータである。機能ノードは、従来の1又は複数の処理モジュールを有しても良い。
【0030】
キャビネット内アンテナ200は、垂直方向に並べられ、サーバコアの側面に配置される。各々の機能ノード100に対応するキャビネット内アンテナ200は、対応する機能ノード100により必要な周波数を有する。キャビネット内アンテナ200及び対応する機能ノード100は電気的に接続され、隣接するキャビネット内アンテナ200は無線で接続される。隣接するキャビネット内アンテナ200は無線で接続されるので、無線信号は、垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナの間で送信される。
【0031】
キャビネット内アンテナ200は、機能ノード100に1対1対応で接続されても良い。この場合、機能ノード100と1対1対応であるキャビネット内アンテナ200は、機能ノード100により必要な周波数を有する。さらに、同じキャビネット内アンテナが2以上の機能ノードにより必要な周波数を含む場合、該2以上の機能ノードは、複数の必要周波数を有するキャビネット内アンテナに接続されても良い。キャビネット内アンテナは、周波数分割多重方式で無線信号を送信する。
【0032】
無線信号がキャビネットサーバ内で送信されるとき、各々のキャビネット内アンテナ200は、無線信号を受信した後に、該無線信号が複数のキャビネット内アンテナ200のうちの目標キャビネット内アンテナへ送信されるまで、該無線信号を垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナ200へ送信するよう構成される。そして、目標キャビネット内アンテナは、機能ノード100が該無線信号を分析し及び処理できるように、目標キャビネット内アンテナに電気的に接続される機能ノード100へ、該無線信号を送信する。
【0033】
無線信号がキャビネットサーバの中で送信される場合、キャビネット内アンテナ200が無線信号を得るとき、キャビネット内アンテナ200は、キャビネット内アンテナ200に接続される機能ノード100へ無線信号を送信し、機能ノード100は、無線信号が機能ノード100により必要なデータであるか否かを決定する。必要なデータではない場合、機能ノード100は、機能ノード100に接続されるキャビネット内アンテナ200へ無線信号を送信し、接続されるキャビネット内アンテナ200は、接続されるキャビネット内アンテナ200に垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナ200へ無線信号を送信する。或いは、必要なデータである場合、機能ノード100は、無線信号を分析し処理する。
【0034】
本発明の一実施形態は、キャビネットサーバを開示する。キャビネットサーバは、少なくとも2つの機能ノードと、複数のキャビネット内アンテナと、複数のキャビネット間アンテナと、を有する。機能ノードは、垂直方向に並べられ、サーバコアを形成する。ここで、サーバコアは、複数の機能ノードレイヤを含み、各々の機能ノードレイヤは、少なくとも1つの機能ノードを含む。キャビネット内アンテナは、垂直方向に並べられ、サーバコアの側面に配置され、対応する機能ノードに電気的に接続される。隣接するキャビネット内アンテナは、無線で接続される。
【0035】
無線信号が、本実施形態で開示されるキャビネットサーバを用いることによりキャビネットの中で送信される場合、無線信号を受信した後に、キャビネットサーバの中のキャビネット内アンテナは、隣接するキャビネット内アンテナの間の無線信号の送信を実施するために、垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナへ無線信号を送信する。無線信号の送信経路は、垂直方向に並べられるキャビネット内アンテナで形成される。キャビネット内アンテナが機能ノードで形成されるサーバコアの側面に配置されるので、送信処理において無線信号により生成される電磁放射は、機能ノードに比較的小さな影響しか及ぼさない。それにより、機能ノードの中の様々な電子装置に及ぼされる電磁放射の影響を低減し、電子装置のサービス寿命を向上し、無線信号の送信品質を向上する。
【0036】
さらに、キャビネットサーバは、無線データ制御部400を更に有する。
【0037】
無線データ制御部400は、サーバコアの外部に配置され、最上位レイヤに配置されるキャビネット内アンテナ200及びキャビネット間アンテナ300に接続される。
【0038】
無線データ制御部400は、通常、サーバコアの上端に配置される。なお、無線データ制御部400は、サーバコアの側面に更に配置されても良い。通常、1つの無線データ制御部400が存在する。或いは、複数の無線データ制御部400が存在しても良い。複数の無線データ制御部400が存在するとき、複数の無線データ制御部400は、最上位レイヤに配置される異なるキャビネット内アンテナに別個に接続される。
【0039】
各々のキャビネット間アンテナ300は、サーバコアの上端に配置される。
【0040】
無線信号がキャビネットサーバと別のキャビネットサーバとの間で送信されるとき、無線信号を得た後に、最上位レイヤに配置されるキャビネット内アンテナ200は、無線データ制御部400へ無線信号を送信し、無線データ制御部400は、接続されるキャビネット間アンテナ300へ無線信号を送信する。
【0041】
キャビネット間アンテナ300は、無線データ制御部400により送信される無線信号を受信し、無線信号を別のキャビネットサーバへ送信し、別のキャビネットサーバにより送信される無線信号を受信し、キャビネット間アンテナ300に接続される無線データ制御部400へ、別のキャビネットサーバにより送信される無線信号を送信するよう構成される。したがって、無線データ制御部400は、最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナ200へ、別のキャビネットサーバにより送信される無線信号を送信できる。
【0042】
無線データ制御部400は、送信されるべき無線信号を受信した後に、無線信号を別のキャビネットサーバへ送信するようキャビネット間アンテナ300を制御する。或いは、別のキャビネットサーバにより送信される無線信号を受信した後に、無線データ制御部400は、上端に配置されるキャビネット内アンテナ200へ無線信号を送信するよう、キャビネット間アンテナ300を制御する。したがって、キャビネット内アンテナ200は、キャビネットサーバの中で無線信号を送信できる。
【0043】
無線データ制御部400は、受信される無線信号のデータ特徴に従って、対応するスケジューリングストラテジを用いることにより、デ―タを送信する。例えば、無線データ制御部400が無線信号を得ると、無線データ制御部400は、無線信号のデータ特徴に従って分析を実行する。無線信号がキャビネットサーバと別のキャビネットサーバとの間で送信される必要があるとき、無線データ制御部400は、キャビネット間アンテナ300へ無線信号を送信し、別のキャビネットサーバへ無線信号を送信するようキャビネ間アンテナ300を制御する。或いは、無線信号がキャビネットサーバの中で送信される必要があるとき、キャビネ間アンテナ300は、キャビネット内アンテナ200へ無線信号を送信する。キャビネットサーバの中の無線信号の送信は、キャビネット内アンテナ200を用いることにより実施される。
【0044】
キャビネット間アンテナ300は、通常、キャビネットサーバの上端に配置される。なお、キャビネット間アンテナ300は、キャビネットサーバの2つの側面に更に配置されても良い。
【0045】
前述の実施形態で開示されたキャビネットサーバを用いることにより、無線信号が異なるキャビネットサーバ同士の間で送信されるとき、最上位レイヤに配置されるキャビネット内アンテナ、無線データ制御部、及びキャビネット間アンテナは、送信経路を形成し、無線信号は、機能ノードを通過しない。これにより、無線信号により生成される電磁放射が機能ノードの中の様々な電子装置に与える影響を低減し、電子装置のサービス寿命を向上し、無線信号の送信品質を向上する。
【0046】
さらに、キャビネットサーバは、無線シールドレイヤ500を更に有する。
【0047】
無線シールドレイヤ500は、サーバコアの外側を包む。キャビネット内アンテナ200、キャビネット間アンテナ300、及び無線データ制御部400は、無線シールドレイヤ500の外側に配置される。
【0048】
無線シールドレイヤ500は、通常、金属材料で作られる。キャビネット内アンテナ200、キャビネット間アンテナ300、及び無線データ制御部400は、全て、無線シールドレイヤ500の外側に配置される。機能ノード100を含むサーバコアは、無線シールドレイヤ500の内側に配置される。したがって、無線信号が送信されるとき、無線シールドレイヤは、無線信号により生成される電磁放射をシールドできる。それにより、電磁放射がサーバコアの中の様々な電子装置に与える影響を回避し、さらには、電子装置のサービス寿命及び無線信号の送信品質を向上する。
【0049】
図8に示すキャビネットサーバの側面図を参照すると、本願で開示されるキャビネットサーバは、アンテナバックプレーン600を更に有する。
【0050】
アンテナバックプレーン600は、無線シールドレイヤ500の外側に配置され、キャビネット内アンテナ200を固定するよう構成される。
【0051】
アンテナバックプレーン600は、通常、無線シールドレイヤ500とキャビネットサーバの筐体との間に配置される。キャビネット内アンテナ200は、アンテナバックプレーンを用いることにより固定することができる。アンテナバックプレーン600は、通常、金属材料で作られ、無線信号の漏れを防ぐだけでなく、別のキャビネットサーバの中の無線信号により生成される放射を絶縁できる。
【0052】
なお、キャビネット内アンテナ200は、例えば内部固定方法を用いることにより、別の形式で更に固定できる。この場合、キャビネットサーバは、拡張板を更に有する。拡張板は、無線シールドレイヤの外部に配置され、機能ノードと平行に配置され、及びキャビネット内アンテナを固定するよう構成される。拡張板は、無線シールドレイヤ500に配置される突起構造、又は機能ノード100の拡張部分であっても良く、無線シールドレイヤ500は、機能ノード100と拡張部分との間に配置される。
【0053】
さらに、キャビネットサーバの中には、隣接する機能ノード100の間に空洞が形成され、空洞はノードキャビティ700として参照されても良い。ノードキャビティ700の設置は、機能ノード100が熱放散を実行するのを助け、それにより、キャビネットサーバのサービス寿命を向上する。
【0054】
本願の本実施形態で開示されるキャビネットサーバでは、キャビネット内アンテナ200がアンテナバックプレーンにより締め付けられる場合、ノードキャビティ700が隣接する機能ノード100の間に形成されるとき、アンテナキャビティ800は、相応して機能ノードに接続されるキャビネット内アンテナ200の間に相応して形成される。アンテナキャビティ800の存在は、キャビネットサーバの放熱性能を向上するのを助ける。
【0055】
さらに、本願の本実施形態で開示されるキャビネットサーバでは、キャビネット内アンテナ200は、マイクロストリップを用いることにより、対応する機能ノード100に接続される。
【0056】
機能ノードがコンピューティングノード及びメモリノードを有するとき、
図9に示されるコンピューティングノードの概略アーキテクチャ図と、
図10に示されるメモリノードの概略アーキテクチャ図とを別個に参照する。複数のプロセッサが、コンピューティングノードに配置され、マイクロストリップ900を用いることにより対応するキャビネット内アンテナ200に接続される。メモリプール制御部、及びメモリプール制御部に接続される複数のメモリモジュールは、メモリノードの内部に配置される。メモリプール制御部及び複数のメモリモジュールは、マイクロストリップ900を用いることにより、対応するキャビネット内アンテナ200に接続される。
【0057】
マイクロストリップは、小さな体積、軽量、広い周波数帯域の使用、高い信頼性、及び低い製造コストという利点を有し、異なる周波数の無線信号を伝達できる。マイクロストリップの使用は、機能ノードが無線信号を無線周波数分割多重方式で送信することを助け、それにより、経路共有を実施し、送信効率を向上する。
【0058】
図11に示される無線信号送信の概略図を参照する。本願の本実施形態で開示されるキャビネットサーバが無線信号を送信するとき、第1の機能ノードは、アドレスセグメント解析及びルーティングテーブルクエリのための方法を用いて、得られた無線信号が第1の機能ノードにより必要とされるか否かを決定する。必要とされる場合、第1の機能ノードは、得られた無線信号を解析し処理する。或いは、必要とされない場合、第1の機能ノードは、第1の機能ノードに接続されるキャビネット内アンテナへ得られた無線信号を送信する。第1の機能ノードに相応して接続されるキャビネット内アンテナは、垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナへ無線信号を送信する。無線信号を受信した後に、垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナは、垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナに相応して接続される第2の機能ノードへ、無線信号を送信する。そして、垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナに相応して接続される第2の機能ノードは、無線信号が第2の機能ノードにより必要とされるか否かを決定する。
【0059】
最上位レイヤに配置される機能ノードが無線信号を得て、決定手段により、無線信号が必要とされないことを知った後、最上位レイヤにある機能ノードに相応して接続されるキャビネット内アンテナは、無線データ制御部へ、無線信号を送信する。キャビネット間アンテナは、無線データ制御部により送信された無線信号を受信し、無線データ制御部の制御下で、別のキャビネットサーバへ無線信号を送信する。無線信号を受信した後に、別のキャビネットサーバの無線データ制御部は、無線信号が無線デ―タ制御部により必要とされるか否かを決定する。必要とされない場合、無線データ制御部は、別のキャビネットサーバへ無線信号を送信し続ける。必要とされる場合、無線信号を受信した後に、別のキャビネットサーバは、キャビネット内アンテナを用いることにより、無線信号に対応する機能ノードへ無線信号を送信する。
【0060】
例えば、最下位レイヤから最上位レイヤへサーバコアの中に配置される機能ノードが、順に、I/Oノード、記憶ノード、メモリノード、コンピューティングノードである場合、I/Oノードが無線信号を得て、決定手段により、無線信号がI/Oノードにより必要とされるI/Oデータではないことを知ったとき、I/Oノードは、I/Oノードに接続されるキャビネット内アンテナへ無線信号を送信する。第1のキャビネット内アンテナは、記憶ノードに相応して接続される第2のキャビネット内アンテナへ、無線信号を送信する。次に、第2のキャビネット内アンテナは、記憶ノードへ無線信号を送信する。記憶ノードは、無線信号が記憶ノードにより必要とされる記憶データであるか否かを決定する。記憶データである場合、記憶ノードは、無線信号を分析し処理する。或いは、記憶データではない場合、記憶ノードは、記憶ノードに接続される第2のキャビネット内アンテナへ無線信号を送信する。第2のキャビネット内アンテナは、メモリノードに相応して接続される第3のキャビネット内アンテナへ、無線信号を送信する。第3のキャビネット内アンテナは、メモリノードへ、受信した無線信号を送信する。メモリノードは、無線信号がメモリノードにより必要とされるメモリデータであるか否かを決定する。メモリデータである場合、メモリノードは、無線信号を分析し処理する。メモリデータではない場合、メモリノードは、第3のキャビネット間アンテナへ無線信号を送信する。第3のキャビネット間アンテナは、コンピューティングノードに接続される第4のキャビネット内アンテナへ、無線信号を送信する。第4のキャビネット内アンテナは、コンピューティングノードへ無線信号を送信する。無線信号を受信した後に、コンピューティングノードは、無線信号がコンピューティングノードにより必要とされるコンピューティング要求データであるか否かを決定する。コンピューティング要求データである場合、コンピューティングノードは、無線信号を解析し使用する。コンピューティング要求データではない場合、コンピューティングノードは、第4のキャビネット内アンテナへ無線信号を送信する。第4のキャビネット内アンテナは、無線データ制御部へ、無線信号を送信する。無線データ制御部は、無線データ制御部に接続されるキャビネット間アンテナへ、無線信号を送信する。無線データ制御部のスケジューリングの下、キャビネット間アンテナは、別のキャビネットサーバへ無線信号を送信する。
【0061】
図12に示される無線データ制御部の概略アーキテクチャ図を参照する。無線データ制御部は、最上位レイヤに配置されるキャビネット間アンテナにより送信された無線信号を受信し、無線信号をデータパケットバッファモジュールの中に置く。データパケットバッファモジュールは、データ分類統計モジュールへ無線信号を送信する。データ分類統計モジュールは、無線信号のデータ特徴に従って無線信号を分類し、対応するキューに無線信号を保存する。例えば、キャビネットサーバの機能ノードがコンピューティングノード、メモリノード、記憶ノード、及びI/Oノードであるとき、無線信号は、無線信号のデータ特徴に従って、プロセッサ要求キュー、メモリデータパケットキュー、記憶データパケットキュー、又はI/Oパケットキューに保存されても良い。次に、データ分類統計モジュールは、分類した無線信号を、優先スケジューリングモジュールへ送信する。優先スケジューリングモジュールは、スケジューリング方針設定モジュールにより予め設定されるスケジューリング方針を得て、次に、チャネル構成モジュールへ無線信号を送信する。次に、チャネル構成モジュールは、通信機へ無線信号を送信する。通信機は、送信アンテナスイッチへ無線信号を送信する。次に、送信アンテナスイッチは、対応するキャビネット間アンテナへ無線信号を送信する。そして、次に、キャビネット間アンテナは、対応するキャビネットサーバへ無線信号を送信する。
【0062】
前述の無線信号送信処理を通じて、無線信号がキャビネットサーバの中で送信されるとき、送信経路は、互いに垂直方向に隣接するキャビネット内アンテナで形成されることが分かる。全てのキャビネット内アンテナが、キャビネット内アンテナに対応する機能ノードに接続される。複数レイヤの機能ノードが、通常、サーバコアに含まれる。複数レイヤの機能ノード及びキャビネット内アンテナは、垂直方向に並べられる。それにより、無線信号の垂直方向の送信が実施される。
【0063】
さらに、
図3を参照すると、従来技術において開示されている無線データセンタは、無線信号グループ内送信を実行し、第1のグループ内通信要素21は、通常、第2のグループ内通信要素へ、電磁エネルギビームの形式で、無線信号を送信する。電磁エネルギビームと水平方向との間の角度は、αである。これは、電磁エネルギビームの矛方向拡散範囲を表すために使用される。送信処理において、電磁エネルギビームは、放射場の重なり合いに遭遇する。これは、送信の衝突を引き起こす。送信の衝突を低減し、放射場における逸脱を回避するために、角度αの程度は、制御される必要がある。したがって、無線信号は、狭いローブを用いることにより送信される必要がある。
【0064】
しかしながら、本願では、無線信号が前述の方法で送信される場合、隣接するキャビネット内アンテナの間で送信されるとき、無線信号は、放射場の重なり合いに遭遇しない。したがって、無線信号は、広いローブの形式で送信できる。それにより、送信精度及び効率が向上する。
【0065】
さらに、キャビネットサーバは、サーバコアの下端に配置される下端キャビネット間アンテナと、サーバコアの下端に配置され且つ下端キャビネット間アンテナに接続される下端無線データ制御部と、を有する。ここで、下端無線データ制御部は、最下位レイヤにある機能ノードに接続される。
【0066】
下端無線データ制御部は、最下位レイヤにある機能ノードにより送信された無線信号を受信した後に、下端キャビネット間アンテナへ無線信号を送信し、下端キャビネット間アンテナが別のキャビネットサーバへ無線信号を送信できるようにし、下端キャビネット間アンテナにより送信された無線信号を受信した後に、下端キャビネット間アンテナへ無線信号を送信する、よう構成される。
【0067】
図11に示される無線信号送信の概略図を参照する。下端キャビネット間アンテナも下端無線データ制御部もキャビネットサーバの中に配置されないとき、最下位レイヤに配置される機能ノードが無線信号を得て、無線信号が別のキャビネットサーバへ送信される必要があるならば、最上位レイヤにある機能ノードに対応するキャビネット内アンテナへ無線信号を送信するために、無線信号は、全レイヤのキャビネット内アンテナにより順次送信される必要がある。次に、最上位レイヤにある機能ノードに対応するキャビネット内アンテナは、別のキャビネットサーバへ無線信号を送信する。
【0068】
下端キャビネット間アンテナ及び下端無線データ制御部がキャビネットサーバの中に配置された後に、キャビネットサーバの最下位レイヤにある機能ノードが無線信号を得て、該無線信号が別のキャビネットサーバへ送信される必要がある場合、最下位レイヤにある機能ノードは、機能ノードに接続されるキャビネット内アンテナを用いることにより、下端無線データ制御部へ無線信号を送信しても良い。下端無線データ制御部のスケジューリングの下で、下端キャビネット間アンテナは、複数のレイヤのキャビネット内アンテナを使用することにより無線信号が送信される処理を必要とせずに、別のキャビネットサーバへ無線信号を送信する。これは、無線信号の送信経路を更に短縮し、送信遅延を減少し、無線信号の送信速度を向上する。
【0069】
さらに、
図8を参照すると、キャビネットサーバは、少なくとも2つの機能ノード100と、複数のキャビネット内アンテナ200と、複数のキャビネット間アンテナ300と、無線データ制御部400と、を有する。さらに、キャビネットサーバは、ラック上端アンテナ110を更に有する。
【0070】
ラック上端アンテナ110は、最上位レイヤに配置されるキャビネット内アンテナの上に配置される。ここで、ラック上端アンテナ110及びキャビネット内アンテナ200は、垂直方向に並べられ、ラック上端アンテナ110及び最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナは、無線接続され、ラック上端アンテナ110及び無線データ制御部400は接続される。
【0071】
ラック上端アンテナ110は、最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナ200により送信される無線信号を受信し、無線データ制御部400へ無線信号を送信するよう、及び、無線データ制御部400により送信された無線信号を受信し、次に最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナ200へ無線信号を送信するよう、構成される。
【0072】
最上位レイヤに配置されるキャビネット内アンテナ200、及びラック上端アンテナ110は、通常、無線接続の形式で、接続される。さらに、ラック上端アンテナ110は、通常、有線形式で無線データ制御部400に接続される。ラック上端アンテナ110がキャビネットサーバの中に配置されない場合、最上位レイヤに配置されるキャビネット内アンテナ200は、無線データ制御部400に直接接続される。無線信号が別のキャビネットサーバへ送信される必要があるとき、無線信号を得た後に、最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナ200は、接続される無線データ制御部400へ無線信号を送信し、無線データ制御部400は、別のキャビネットサーバへ無線信号を送信するよう、キャビネット間アンテナ300を制御する。代替で、別のキャビネットサーバにより送信された無線信号を受信した後に、キャビネット間アンテナ300は、無線データ制御部400を使用することにより、最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナ200へ無線信号を送信する。最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナ200は、キャビネットサーバの内部で無線信号を送信する。
【0073】
ラック上端アンテナ110がキャビネットサーバの中に配置された後、ラック上端アンテナ110は、無線データ制御部400に接続される。ラック上端アンテナ110は、最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナ200と無線データ制御部400との間の無線信号伝送媒体として使用される。無線データ制御部400は、ラック上端アンテナ110を使用することにより、最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナへ無線信号を送信する。或いは、最上位レイヤにあるキャビネット内アンテナは、ラック上端アンテナ110を使用することにより、無線データ制御部400へ無線信号を送信する。ラック上端アンテナ110の設置により、無線信号伝送媒体が追加される。これは、無線信号送信品質の向上を助ける。
【0074】
相応して、本願は、データセンタを更に開示する。データセンタは、上述のキャビネットサーバを有する。
【0075】
データセンタでは、隣接するキャビネットサーバは、キャビネット間アンテナを使用することにより、無線で接続される。
【0076】
図13に示されるデータセンタの概略アーキテクチャ図を参照すると、データセンタは、複数のキャビネットサーバを有する。ここで、キャビネットサーバは、キャビネット間アンテナにより形成される無線接続を使用することにより、無線信号キャビネット間送信を実施する。例えば、No.6キャビネットサーバがNo.2キャビネットサーバへ無線信号を送信する必要があるとき、No.6キャビネットサーバから、No.7キャビネットサーバへ、No.8キャビネットサーバへ、No.5キャビネットサーバへ、No.2キャビネットサーバへ、の送信経路は、各々のキャビネットサーバの現在の占有の程度に従って作成されても良い。勿論、別の送信経路が更に作成されても良い。これは、本願において限定されない。
【0077】
さらに、データセンタでは、キャビネットサーバの筐体は、複数の形状を有するよう設定されても良い。通常、筐体は、四角であるよう設定される。別の形状の構造に対して、四角構造は、相対的に大きな利用可能体積を有し、より多くの装置が四角構造の中に配備できる。データセンタでは、複数のキャビネットサーバは、通常、正方行列の形式で形成される。これは、無線信号を助ける。
【0078】
データセンタでは、使用されるキャビネット間アンテナは、通常、指向性アンテナである。同じ方向の指向性アンテナは、アンテナアレイを形成する。無線信号が指向性アンテナを使用することにより送信されるとき、信号強度が強化でき、耐干渉能力が向上できる。
【0079】
当業者は、本発明の実施形態における技術が、必要な一般的ハードウェアプラットフォームに加えてソフトウェアにより実施されても良いことを明確に理解できる。このような理解に基づき、本発明の技術的解決策、又は従来技術に貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で実施されても良い。ソフトウェア製品は、ROM/RAM、ハードディスク、又は光ディスクのような記憶媒体に格納され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であっても良い)に、本発明の実施形態で記載された方法又は実施形態の部分を実行するよう指示する幾つかの命令を有する。
【0080】
本願明細書の中の実施形態は、全て、累進的方法で説明される。実施形態と同じ又は同様の部分については、これらの実施形態が参照されても良い。各々の実施形態は、他の実施形態からの差に焦点を当てている。特に、システムの実施形態は、方法の実施形態と基本的に類似しており、したがって、簡単に記載される。関連部分については、方法の実施形態の中の部分的記載が参照されても良い。
【0081】
留意すべきことに、本願明細書では、第1及び第2のような関係を示す用語は、単に、1つのエンティティ又は動作を別のものと区別するために使用されるものであり、必ずしも任意の実際の関係又はシーケンスがこれらのエンティティ又は動作の間に存在することを要求し又は意味しない。さらに、用語「有する(include)」、「含む(include)」又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含をカバーする。したがって、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、これらの要素を含むだけでなく、明示的に列挙されない他の要素も含み、又は、このようなプロセス、方法、物品、又は装置に特有の要素を更に含む。「・・を含む(includes a ..)」の先行する要素は、より多くの制約を有しないで、要素を含むプロセス、方法、物品又は装置の中の追加の同一要素の存在を排除しない。
【0082】
前述の説明は、単に、本発明の特定の実装方法である。留意すべきことに、当業者は、本発明の原理から逸脱することなく、幾つかの改良又は洗練を行うことができる。このような改良又は洗練は、本発明の保護範囲に包含されるべきである。
【0083】
上述の説明は、本発明の実装方法であるが、本発明の保護範囲を制限するものではない。本発明の精神及び原理から逸脱することなく行われる変更、等価置換、及び改良は、本発明の保護範囲に含まれるべきである。