(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6335474
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】ホームエリアネットワーク(HAN)メッセージをルーティングするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 84/10 20090101AFI20180521BHJP
H04W 4/38 20180101ALI20180521BHJP
H04W 88/16 20090101ALI20180521BHJP
【FI】
H04W84/10 110
H04W4/04 190
H04W88/16
【請求項の数】13
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-229009(P2013-229009)
(22)【出願日】2013年11月5日
(65)【公開番号】特開2014-93784(P2014-93784A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2016年11月7日
(31)【優先権主張番号】13/670,285
(32)【優先日】2012年11月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516083760
【氏名又は名称】アクララ ミーターズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド・サンプソン
(72)【発明者】
【氏名】ジェレミー・マッケオーン
【審査官】
望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2011/0035510(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークと通信するホームエリアネットワーク(HAN)に接続された計量デバイスを備えたシステムであって、
前記AMIネットワークと1又は複数のHANデバイスとの間のデータリンクを提供するように構成されたAMIネットワークインターフェースカード(NIC)と、
コンピュータ実行可能命令を記憶する少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリにアクセスするように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記コンピュータ実行可能命令を実行することにより、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、シーケンスフィールド、インデックスフィールド、カウントフィールド、サイズフィールド、および少なくとも1つのHANメッセージフィールドの1又は複数を含む、ホームエリアネットワーク(HAN)ゲートウェイのための製造業者手順命令を受信し、
前記命令を前記HANゲートウェイにルーティングするために伝送エージェントに送信し、
前記伝送エージェントによって前記命令を前記HANゲートウェイに伝送し、
前記HANゲートウェイによって、前記1又は複数のHANデバイスの1又は複数の製造業者手順を使用して、前記命令を前記1又は複数のHANデバイスに伝送するように構成され、
前記命令が、スマートエネルギープロファイルフォーマットを有する少なくとも1つのHANメッセージを含み、
前記HANゲートウェイ、前記伝送エージェント、および前記AMI NICが、前記計量デバイスの中に組み込まれている、
システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記HANゲートウェイからHANデバイスデータを受信するために前記コンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成される、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークインターフェースカード(NIC)にルーティングするために前記HANデバイスデータを受信エージェントに送信するべく前記コンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成される、請求項2記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記受信エージェントによって前記HANデバイスデータを前記AMI NICに伝送するために前記コンピュータ実行可能命令を実行するようにさらに構成される、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記伝送エージェントまたは前記受信エージェントの少なくとも1つがバッファを含む、請求項3記載のシステム。
【請求項6】
前記受信エージェントが、計量デバイスの中に組み込まれている、請求項3記載のシステム。
【請求項7】
前記HANゲートウェイのための前記命令が前記AMI NICによって受信される、請求項2記載のシステム。
【請求項8】
高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークと通信するホームエリアネットワーク(HAN)に計量デバイスを接続するステップと、
前記AMIネットワークと1又は複数のHANデバイスとの間のデータリンクを提供するようにAMIネットワークインターフェースカード(NIC)を構成するステップと、
少なくとも1つのメモリにアクセスするように構成された少なくとも1つのプロセッサによって、シーケンスフィールド、インデックスフィールド、カウントフィールド、サイズフィールド、および少なくとも1つのHANメッセージフィールドの1又は複数を含む、ホームエリアネットワーク(HAN)ゲートウェイのための製造業者手順命令を受信するステップと、
前記命令を前記HANゲートウェイにルーティングするために伝送エージェントに送信するステップと、
前記伝送エージェントによって前記命令を前記HANゲートウェイに伝送するステップと、
前記HANゲートウェイによって、前記1又は複数のHANデバイスの1又は複数の製造業者手順を使用して、前記命令を前記1又は複数のHANデバイスに伝送するステップと、
を含み、
前記命令が、スマートエネルギープロファイルフォーマットを有する少なくとも1つのHANメッセージを含み、
前記HANゲートウェイ、前記伝送エージェント、および前記AMI NICが、前記計量デバイスの中に組み込まれている、方法。
【請求項9】
前記HANゲートウェイからHANデバイスデータを受信するステップをさらに含む、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークインターフェースカード(NIC)にルーティングするために前記HANデバイスデータを受信エージェントに送信するステップと、
前記受信エージェントによって、前記HANデバイスデータを前記AMI NICに伝送するステップとをさらに含む、請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記受信エージェントが、計量デバイスの中に組み込まれている、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記HANゲートウェイのための前記命令が、前記AMI NICから受信される、請求項8記載の方法。
【請求項13】
コンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、少なくとも1つのプロセッサに、
高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークインターフェースカード(NIC)から、ホームエリアネットワーク(HAN)ゲートウェイのための米国国家規格協会(ANSI)C12.19標準製造業者手順命令を受信すること、
シーケンスフィールド、インデックスフィールド、カウントフィールド、サイズフィールド、および少なくとも1つのHANメッセージフィールドの1又は複数を含む、前記標準製造業者手順命令を前記HANゲートウェイにルーティングするために伝送エージェントに送信すること、
前記伝送エージェントによって前記標準製造業者手順命令を前記HANゲートウェイに伝送すること、
前記HANゲートウェイからHANデバイスデータを受信すること、
AMI NICにルーティングするために前記HANデバイスデータを受信エージェントに送信すること、および
前記受信エージェントによって、前記1又は複数のHANデバイスの1又は複数の製造業者手順を使用して、前記HANデバイスデータを前記AMI NICに伝送すること を含む動作を実行させ、
前記命令が、スマートエネルギープロファイルフォーマットを有する少なくとも1つのHANメッセージを含み、
前記HANゲートウェイ、前記伝送エージェント、前記受信エージェント、および前記AMI NICが、前記少なくとも1つのプロセッサを含む計量デバイスの中に組み込まれる、
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の諸実施形態は、一般に通信に関し、より具体的にはホームエリアネットワーク(HAN)メッセージをルーティングするためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多種多様な従来のユーティリティメータは、消費量を測定する、および/または他のネットワークデバイスと通信するように構成される。例えば、高度計量インフラストラクチャ(AMI)スマートメータは、消費データおよび/または他の監視データを含むメッセージを家電製品ならびにサーバおよび/またはコントローラに伝送するように構成され得る。時間の経過につれて、スマートメータによる多数のメッセージの伝送は、無視できない量の電力を消費する可能性がある。
【0003】
上記のニーズおよび/または問題の一部またはすべては、本開示のいくつかの実施形態によって対処することができる。開示される実施形態は、ホームエリアネットワーク(HAN)メッセージをルーティングするためのシステムおよび方法を含んでよい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願における一実施形態によれば、コンピュータ実行可能命令を記憶する少なくとも1つのメモリを含む開示されたシステムがある。本システムは、少なくとも1つのメモリにアクセスするように構成された少なくとも1つのプロセッサを含んでよく、該少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータ実行可能命令を実行するように構成される。コンピュータ実行可能命令は、少なくとも1つのプロセッサによって、ホームエリアネットワーク(HAN)ゲートウェイのための命令を受信し、命令をHANゲートウェイにルーティングするために伝送エージェントに送信し、伝送エージェントによって命令をHANゲートウェイに伝送することができる。
【0005】
本発明の他の実施形態によれば、1つの方法が開示される。本方法は、少なくとも1つのメモリにアクセスするように構成された少なくとも1つのプロセッサによって、ホームエリアネットワーク(HAN)ゲートウェイのための命令を受信するステップと、命令をHANゲートウェイにルーティングするために伝送エージェントに送信するステップと、伝送エージェントによって命令をHANゲートウェイに伝送するステップとを含んでよい。
【0006】
さらに、本発明の他の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、少なくとも1つのプロセッサをいくつかの動作を実行するように構成するコンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読媒体が開示されている。これらの動作は、高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークインターフェースカード(NIC)から、ホームエリアネットワーク(HAN)ゲートウェイのための米国国家規格協会(ANSI)C12.19標準手順命令を受信すること、標準手順命令をHANゲートウェイにルーティングするために伝送エージェントに送信すること、伝送エージェントによって標準手順命令をHANゲートウェイに伝送すること、HANゲートウェイからHANデバイスデータを受信することと、AMI NICにルーティングするためにHANデバイスデータを受信エージェントに送信すること、および受信エージェントによって、HANデバイスデータをAMI NICに伝送することを含んでよく、HANゲートウェイ、伝送エージェント、受信エージェント、およびAMI NICは、少なくとも1つのプロセッサを含む計量デバイスの中に組み込まれる。
【0007】
本発明の他の実施形態、システム、方法、コンピュータ可読媒体、態様、および特徴は、以下の詳細な説明、添付の図面、および添付の特許請求の範囲から当業者には明らかになるであろう。
【0008】
次に、必ずしも比例して描かれているわけではない添付の図面に言及する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施形態による、高度計量インフラストラクチャ(AMI)と通信しているホームエリアネットワーク(HAN)およびヘッドエンドサーバに接続されたユーティリティメータの概略ブロック図である。
【
図2】本開示の一実施形態による、HANデバイスのためのメッセージをエンコードするためのAMIネットワークインターフェースカード(NIC)とHANゲートウェイとの間の例示的通信システムの流れ図である。
【
図3】本開示の一実施形態による例示的方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、以下では、本開示の例示的実施形態が、本開示のいくつかの、しかしすべてではない実施形態が示されている添付の図面を参照しながらより十分に説明される。本開示は、多くの異なる形態で実施されてよく、本明細書で説明される実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすことになるように提供されるものである。同様の数字は、全体にわたって同様の要素を指す。
【0011】
本開示の例示的実施形態は、ホームエリアネットワーク(HAN)メッセージをルーティングするためのシステムおよび方法を対象とする。いくつかの実施形態は、製造業者手順を使用して、メッセージを高度計量インフラストラクチャ(AMI)ネットワークからホームエリアネットワーク(HAN)デバイスにルーティングするために実施することができる。いくつかの実施例では、計量デバイスは、デマンドレスポンスメータ、スマートメータ、AMIデバイス、および/またはHANデバイスなどの、しかしそれらに限定されないネットワークデバイスを含んでよい。いくつかの態様では、いくつかの実施形態は、多種多様な要因および/またはシナリオに基づいてメッセージおよび/または命令をHANデバイスに提供することができる。例えば、メッセージおよび/または命令は、HANデバイスの製造業者によって提供されたいくつかの製造業者手順を使用して、AMIからHANに伝送することができる。いくつかの実施例では、製造業者手順はエンコードされたテーブルに記憶することができ、このテーブルでは、このテーブルのいくつかのサブセクションをいくつかの命令のためにデコードすることができる。例えば、メッセージおよび/または命令が、メータに、場合によっては、予め定められた量の時間の間HANデバイスを低電力モードに入れておくように指令するような場合は、メッセージは、AMIネットワークサーバのヘッドエンドサーバから来てもよい。しかし、特定のHANデバイスと直接通信するための方法はない可能性がある。計量デバイスは、受信されたメッセージをエンコードし、それを適切なHANデバイスにルーティングすることができる。エンコードされたメッセージは、デバイスが受信およびデコードするための製造業者手順の形態でのものでよい。
【0012】
公益事業会社または他の電気供給者が電気を生成する、および/またはグリッドに提供すると、グリッドは、電気を消費する消費者または他の公益事業会社に電気を提供することができる。さらに、いくつかの実施例では、1つまたは複数の他のサブグリッド、電気ネットワーク、および/または他の消費者または顧客を制御するために、ヘッドエンドサーバを利用してもよい。さらに、いくつかの実施例では、ヘッドエンドサーバは、命令をデバイスの1つまたは複数のネットワークに提供することができ、各ネットワークは、1つまたは複数のAMIデバイス、スマートメータ、HANデバイス、および/または家電製品を含んでよい。したがって、ヘッドエンドサーバは、要素(すなわちデバイス)の1つまたは複数を低電力モード(すなわち負荷遮断モード)に入れるように構成されてよい。例えば、AMIシステムの一部は、AMIラジオによって使用される潜在的浪費電力を低減するために、低電力モードに入れることができる。いくつかの実施例では、これは、ピーク使用時間中に特に有用であり得る。さらに、および例としてのみ、ヘッドエンドサーバは、HANデバイスのグループ(すなわちネットワーク)のための1つまたは複数の負荷制御信号またはメッセージを生成するように構成されてよい。メッセージは、グループID、開始時間、低電力モードの長さ、および/または低電力モードの長さの表示を含んでよい。メッセージは、メータによってアクセス可能なXMLフォーマットまたは他のフォーマットでのものでよい。次いで、メータは、メッセージをHANデバイスによって読まれるべき製造業者手順としてエンコードすることができる。製造業者手順命令は、シーケンスフィールド、インデックスフィールド、カウントフィールド、サイズフィールド、または少なくとも1つのHANメッセージフィールドの少なくとも1つを含んでよい。
【0013】
図1は、本開示の一実施形態による、AMIネットワークおよびヘッドエンドサーバと通信しているHANに接続されたユーティリティメータの一実施形態の概略ブロック図である。一実施形態では、システム100は、1つまたは複数のAMIネットワーク126に接続されるように構成されたヘッドエンドサーバ122を含んでよい。AMIネットワーク126は、インターネット、他のパブリックネットワークおよび/またはプライベートネットワークに接続されてよいが、それらに限定されない。この特定の実施形態では、AMIネットワーク126は、ユーティリティメータ124と通信している。ユーティリティメータ124は、電力会社から電力を利用する住宅、オフィスビルディング、または任意の他の場所に配置されてよい。AMIネットワーク126およびユーティリティメータ124は、HANゲートウェイを含んでよい。さらに、ユーティリティメータ124は、AMIネットワークインターフェースカード(NIC)128を含んでよい。AMI NIC128は、電気回路を備えて構成されてもよく、またはソフトウェアもしくは他の可能な方法を使用して実装されてもよい。AMI NIC128は、AMIネットワーク126とHANデバイスとの間にデータリンクを提供するように構成される。AMI NIC128は、HANルータ130に接続されてよい。HANルータ130は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで適切に実装されてよい。HANルータ130のソフトウェア実装またはファームウェア実装は、記載されている様々な機能を実行するために任意の適切なプログラミング言語で書かれたコンピュータ実行可能命令または機械実行可能命令を含んでよい。HANルータ130は、メッセージおよび命令をAMI NIC128からHANゲートウェイ132にルーティングするように構成されてよい。HANゲートウェイ132は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで適切に実装されてよい。HANゲートウェイ132のソフトウェア実装またはファームウェア実装は、記載されている様々な機能を実行するために任意の適切なプログラミング言語で書かれたコンピュータ実行可能命令または機械実行可能命令を含んでよい。HANゲートウェイ132は、様々なHANデバイス(図示せず)間の接続を維持することができる。HANゲートウェイ132は、既存の電気的接続を使用してHANデバイスと通信することができる。他の実施形態では、HANゲートウェイ132は、ローカルエリアネットワーク(LAN)または近隣エリアネットワーク(NAN)を使用してHANデバイスと通信することができる。
【0014】
この特定の構成では、ユーティリティメータ124は、HANデバイス(図示せず)を接続することができる。HANデバイスは、AMIネットワーク126と直接通信するためのインターフェースを含まなくてもよい。ユーティリティメータ124は、少なくともメモリ102および1つまたは複数の処理ユニット(またはプロセッサ(複数可))104を含んでよい。プロセッサ(複数可)104は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで適切に実装されてよい。プロセッサ104のソフトウェア実装またはファームウェア実装は、記載されている様々な機能を実行するために任意の適切なプログラミング言語で書かれたコンピュータ実行可能命令または機械実行可能命令を含んでよい。ユーティリティメータ124はまた、コンピューティングデバイスが、記憶されているデータベース、別のコンピューティングデバイスもしくはサーバ、ユーザ端末、および/またはネットワーク上の他のデバイスと通信することができるようにする1つまたは複数の通信接続110を含んでもよい。
【0015】
メモリ102は、プロセッサ(複数可)104上にロード可能であり実行可能であるプログラム命令、ならびにこれらのプログラムの実行中に生成されたデータを記憶することができる。ユーティリティメータ124の構成およびタイプに応じて、メモリ102は、揮発性(ランダムアクセスメモリ(RAM)など)でもよく、および/または不揮発性(読出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリなど)でもよい。ユーティリティメータ124はまた、磁気ストレージ光ディスクおよび/またはテープストレージを含むがそれらに限定されない追加の取外し可能なストレージ106および/または取外し不可能なストレージ108を含んでもよい。関連するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、およびコンピューティングデバイスのための他のデータの不揮発性ストレージを提供することができる。いくつかの実装形態では、メモリ102は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、またはROMなど、複数の異なるタイプのメモリを含んでよい。
【0016】
メモリ102、取外し可能なストレージ106、および取外し不可能なストレージ108は、すべて、コンピュータ可読記憶媒体の例である。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報の記憶のための任意の方法または技術で実装された揮発性媒体および不揮発性媒体、取外し可能な媒体および取外し不可能な媒体を含んでよい。存在する可能性がある追加のタイプのコンピュータ記憶媒体は、プログラマブルランダムアクセスメモリ(PRAM)、SRAM、DRAM、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ストレージ、磁気カセット磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、所望の情報を記憶するために使用されることが可能であり、サーバまたは他のコンピューティングデバイスによってアクセスされることが可能である任意の他の媒体を含んでもよいがそれらに限定されない。上記のいずれかのものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるものとする。
【0017】
代替として、コンピュータ可読通信媒体は、コンピュータ可読命令、プログラムモジュール、または搬送波もしくは他の伝送媒体などのデータ信号の中で伝送される他のデータを含んでよい。しかし、本明細書で使用される場合は、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読通信媒体を含まない。
【0018】
メモリ102の内容をさらに詳細に見てみると、メモリ102は、ルーティングモジュール118およびHANゲートウェイモジュール120を含めて本明細書で開示された特徴を実行するためのオペレーティングシステム116および1つまたは複数のアプリケーションプログラムもしくはサービスを含んでよい。いくつかの態様では、ルーティングモジュール118は、HANデバイスからHANゲートウェイモジュール120を介して受信されたメッセージをAMIネットワーク126にルーティングするように構成されてよい。ルーティングモジュール118はまた、適切なHANデバイスを判定してそれにメッセージをエンコードするように構成されてもよい。
【0019】
さらに、HANゲートウェイモジュール120は、無線ZIGBEE(登録商標)プロトコルなどの標準化された無線プロトコルを使用して、メッセージをHANデバイスに伝送するように構成される。メッセージは、HANデバイスごとに適切な製造業者手順でエンコードされてよい。メッセージは、無線ZIGBEE(登録商標)プロトコルなどのプロトコルを使用して、ユーティリティメータ124(HANゲートウェイ)とHANデバイスとの間で伝送されてよい。いくつかの実施例では、無線ZIGBEE(登録商標)は、パーソナルエリアネットワークのためのIEEE802規格に基づく小さな低電力デジタルラジオを使用して、高レベル通信メッセージを伝送するように構成された仕様でよい。多くのHANゲートウェイモジュール120は、無線ZIGBEE(登録商標)などの同様のプロトコルをHANデバイスに伝送するために、低電力デジタルラジオを備えて構成されてよい。HANゲートウェイモジュール120は、より長い距離にわたってデータを伝送するために、より遠いデバイスに到達するように中間デバイスを介してデータを送るメッシュネットワークの形で使用されてよい。したがって、HANデバイスは、アドホックネットワークを形成するように構成されてよい。
【0020】
図2は、本開示の一実施形態による、HANデバイスのためのメッセージをエンコードするためのAMI NICとHANゲートウェイとの間の通信のための例示的方法の流れ図である。動作ブロック206では、AMIネットワーク126からAMI NIC128へのメッセージを受信することができる。AMI NIC128は、いくつかの実施形態では表にして書かれてよい伝送(TX)プロセスを書くことができる。TXプロセスは、特定のHANデバイスのために構成された製造業者手順でよい。
【0021】
動作ブロック208において、HANルータ130は、ルーティングプロトコルまたは伝送プロセスメッセージを識別することができる。いくつかの実施形態では、ルーティング手順は、メッセージが示されているHANデバイスを示すメッセージにエンコードされたビットでよい。ルーティングモジュール118は、AMI NICとHANゲートウェイとの間でHANメッセージをルーティングすることができる。ルーティングモジュールは、メッセージが宛てられたHANデバイスを識別することができる。動作ブロック210では、メッセージをHANデバイスに伝送するようにバッファすることができる。バッファは、伝送するべきメッセージのキューがある場合は、伝送の前にメッセージを記憶しておく機能を提供することができる。
【0022】
動作ブロック212において、メッセージはHANゲートウェイ132によってHANデバイスに伝送される。HANゲートウェイ132は、どのHANデバイスにメッセージを伝送するかを判定し、無線ZIGBEE(登録商標)などの無線プロトコルを使用してメッセージを伝送することができる。
【0023】
動作ブロック214において、HANゲートウェイ132は、HANデバイスからエンコードされたメッセージを受信することができる。いくつかの実施形態では、HANデバイスは、メッセージを無線プロトコルから伝送するように構成されてよい。したがって、HANゲートウェイ132は、無線ZIGBEE(登録商標)などの無線プロトコルを介してHANデバイスからメッセージを受信するように構成されてよい。HANゲートウェイ132は、製造業者手順をHANルータ130に伝送するように構成されてよい。
【0024】
動作ブロック216において、読出し(RX)エージェントは、ルーティングブロックにおいて、メッセージの起点を識別し、それをAMI NIC128に伝送することができる。HANルータ130は、様々なフォーマットでの様々なHANデバイスメッセージを識別するように構成されてよい。HANルータ130は様々なメッセージを受信するように構成されてよいので、HANルータ130はバッファ206を有してもよい。
【0025】
動作ブロック218において、メッセージは、AMI NIC128において、読出しプロセスによって読み出されてよい。読出しエージェントは、HANルータ130からメッセージを読み出し、メッセージをAMIネットワーク126に伝送するためのフォーマットに変換するように構成されてよい。
【0026】
図3は、本開示の一実施形態による、製造業者手順を使用してHANルーティングを実行するための例示的方法300を示す流れ図である。方法300において、一実施例では、動作は、ヘッドエンドサーバ122、AMI NIC128、AMIネットワーク126、HANゲートウェイモジュール120、またはそれらの任意の組合せによって実行されてよい。動作ブロック302において、AMIネットワーク126は、HANゲートウェイのための命令を受信することができる。命令は、XMLなどのスマートエネルギープロファイル2.0規格によって受け入れられるフォーマットでのものでよい。代替として、命令は、AMIネットワーク126によってアクセス可能な別のフォーマットでエンコードされてもよい。命令は、HANゲートウェイ132においてデバイスを識別することができ、HANデバイスを制御するために使用されてよい。AMIネットワーク126を介して受信された命令は、処理のためにAMI NIC128に伝送されてよい。
【0027】
動作ブロック304において、命令は、伝送(TX)エージェントに送信される。TXエージェントは、命令をHANデバイスによって読み出し可能なフォーマットでエンコードすることができる。TXエージェントはまた、HANデバイスの位置を製造業者手順の中にエンコードすることもできる。
【0028】
動作ブロック306において、製造業者手順は、HANゲートウェイ132に伝送されてよい。HANゲートウェイ132は、命令をHANデバイスに伝送するためのインターフェースを提供することができる。一実施例では、命令は、HANデバイス上の設定を変えなければならないこともある。他の実施例では、命令は、いくつかのHANデバイスを低電力モードに入れてもよい。
【0029】
動作ブロック308において、HANゲートウェイ132は、HANデバイスからデータを受信することができる。HANデバイスは、SEPなどのフォーマットを使用して、無線ZIGBEE(登録商標)などの無線プロトコルを介してHANメッセージを伝送することができる。一実施例では、HANデバイスは、その現在の状態に関するデータを伝送することができる。他の態様では、HANデバイスは、HANゲートウェイのための命令を伝送することができる。
【0030】
動作ブロック310において、HANデバイスデータは、HANルータ130において読出しエージェントに伝送されてよい。データは、HANルータ130を介して伝送されてよい。読出しエージェントは、AMI NIC128によって製造業者手順で書かれた命令を読み出すことができる。
【0031】
動作ブロック312において、HANデバイスデータは、AMI NIC128に伝送されてよい。AMI NIC128は、HANルータ130に接続されてよい。したがって、命令は、AMI NIC128に伝送されることが可能である。AMI NIC128は、AMIネットワークと通信することができる。
【0032】
AMIとHANとの間に通信機構を実装するための例示的システムおよび方法が上記で説明されている。これらのシステムおよび方法の一部またはすべては、上記で
図1において示されているものなどのアーキテクチャによって少なくとも部分的に実行されてもよいが、実行されなくてもよい。
【0033】
本開示のいくつかの実施形態によれば、方法300は様々なやり方で変更されてよいことに留意されたい。例えば、方法300の1つまたは複数の動作は、本開示の他の実施形態では排除されてもよく、または順不同で実行されてもよい。さらに、本開示の他の実施形態によれば、他の動作が方法300に追加されてもよい。
【0034】
諸実施形態は、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で説明されてきたが、本開示は、必ずしも説明された特定の特徴または行為に限定されるわけではないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴および行為は、諸実施形態を実行する例示的形態として開示されている。
【符号の説明】
【0035】
100 システム
102 メモリ
104 プロセッサ(複数可)
106 取外し可能なストレージ
108 取外し不可能なストレージ
110 通信接続(複数可)
112 入力デバイス(複数可)
114 出力デバイス(複数可)
116 オペレーティングシステム
118 ルーティングモジュール
120 HANゲートウェイモジュール
122 ヘッドエンドサーバ
124 ユーティリティメータ
126 AMIネットワーク
128 AMI NIC
130 HANルータ
132 HANゲートウェイ
206 TXプロセスを書き込む
206 バッファ
208 TXエージェント
210 バッファする
212 HANに伝送する
214 HANから受信する
216 RXエージェント
218 RXプロセスを読み出す
300 製造業者手順を使用してHANルーティングを実行するための例示的方法
302 HANゲートウェイのための命令を受信する
304 命令をTXエージェントに送信する
306 命令をHANゲートウェイに伝送する
308 HANゲートウェイからHANデバイスデータを受信する
310 HANデバイスデータをRXエージェントに送信する
312 HANデバイスデータをAMI NICに伝送する