特許第6335608号(P6335608)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6335608
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】凍結防止構造
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/28 20060101AFI20180521BHJP
   E05D 15/06 20060101ALI20180521BHJP
【FI】
   E06B7/28 D
   E05D15/06 124Z
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-88198(P2014-88198)
(22)【出願日】2014年4月22日
(65)【公開番号】特開2015-206232(P2015-206232A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2017年2月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】592131560
【氏名又は名称】日本自動ドア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(72)【発明者】
【氏名】村田 良文
(72)【発明者】
【氏名】冨永 泰司
(72)【発明者】
【氏名】南園 直人
【審査官】 家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭60−070192(JP,U)
【文献】 特開昭62−225683(JP,A)
【文献】 国際公開第88/002054(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 7/00− 7/36
E05D 15/00−15/58
E05F 1/00−17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内と室外とを仕切る壁部に形成された開口部を開閉するドア本体の下方に設けられたガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止する凍結防止構造において、
前記室内の熱を前記ガイドレールの溝部に導入する熱導入機構が設けられ、
前記熱導入機構は、前記室内の熱が伝導可能な室内熱伝導部と、前記室内熱伝導部と一体に形成されて該室内熱伝導部の熱が伝導され前記ガイドレールの溝部へ放熱可能なガイドレール放熱部と、を有する熱伝導部材を備えるとともに、前記熱伝導部材の室外側に設けられて室外と前記熱伝導部材とを断熱する断熱部材を備えることを特徴とする凍結防止構造。
【請求項2】
前記熱伝導部材と前記断熱部材との間にヒータが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の凍結防止構造。
【請求項3】
前記ヒータは、前記ドア本体が前記開口部を閉鎖している状態において、非接触給電によって給電されて稼働することを特徴とする請求項2に記載の凍結防止構造。
【請求項4】
前記熱導入機構は、前記ドア本体が前記開口部を開放している状態において、前記ドア本体が収容される戸袋部に設けられて、前記室内熱伝導部に向かって前記室内の上層部の空気を送風可能な第1送風部を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の凍結防止構造。
【請求項5】
室内と室外とを仕切る壁部に形成された開口部を開閉するドア本体の下方に設けられたガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止する凍結防止構造において、
前記室内の熱を前記ガイドレールの溝部に導入する熱導入機構が設けられ、
前記熱導入機構は、前記ドア本体が前記開口部を開放している状態において、前記ドア本体が収容される戸袋部に設けられて、前記ガイドレールの溝部に向かって前記室内の上層部の空気を送風可能な第2送風部を備えることを特徴とする凍結防止構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア装置のガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止する凍結防止構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動ドア装置には、開口部を開閉するドア本体の下方に、ドア本体の開閉移動方向に延在し上側に開口する溝部が形成されたガイドレールが設けられており、このガイドレールの溝部には、ドア本体の下部に突設された振れ止め部材が挿入されている。そして、ドア本体が開閉移動すると、振れ止め部材がガイドレールの溝部に沿って移動するように構成されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0003】
ところで、寒冷地域では、冬期にガイドレールの溝部に雪や水が入り込み、この雪や水がドア本体の開閉移動の少ない夜間などに凍結してしまい、ドア本体の開閉ができなくなることがある。
このような場合、ガイドレールの溝部に熱湯をかけるなどして凍結した雪や水を溶かすようにしている。
また、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止するために、予めガイドレールの溝部に不凍液を充填したり、ヒータを設置したりしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006‐316451号公報
【特許文献2】特開2014‐001587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結した際にガイドレールの溝部に熱湯をかけたり、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結しないようにガイドレールの溝部に不凍液を充填したりすることは、手間がかかるという問題がある。
また、ガイドレールの溝部にヒータを設置する場合、ガイドレールを2層構造とし、この2層の間にヒータを設置するため、ガイドレールの構造が複雑となり、工期や費用がかかるという問題がある。特に、既設の自動ドア装置に設置する場合は、ガイドレールを交換するためにガイドレールが設けられている床をはつる必要があり、工期や費用がかかるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、新設および既設のドア装置に対して容易に設置できて、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止できる凍結防止構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る凍結防止構造は、室内と室外とを仕切る壁部に形成された開口部を開閉するドア本体の下方に設けられたガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止する凍結防止構造において、前記室内の熱を前記ガイドレールの溝部に導入する熱導入機構が設けられ、前記熱導入機構は、前記室内の熱が伝導可能な室内熱伝導部と、前記室内熱伝導部と一体に形成されて該室内熱伝導部の熱が伝導され前記ガイドレールの溝部へ放熱可能なガイドレール放熱部と、を有する熱伝導部材を備えるとともに、前記熱伝導部材の室外側に設けられて室外と前記熱伝導部材とを断熱する断熱部材を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明では、熱導入機構は、室内の熱をガイドレールの溝部に導入することにより、この熱を利用してガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止できる。このため、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結した際にガイドレールに熱湯をかけたり、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結しないようにガイドレールの溝部に不凍液を充填したりする場合と比べて、手間を省くことができる。
また、室内の熱を利用するため、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結しないようにヒータのみを利用する場合と比べて、ランニングコストを抑えることができる。
【0009】
また、熱導入機構は、室内の熱をガイドレールの溝部に導入することにより、ガイドレールの下方や2層構造のガイドレールの内部にヒータなどの熱源を設置する場合と比べて、ドア装置に容易に設置することができる。
また、熱導入機構は、既設のガイドレールに設置する場合も、ガイドレールを取り外す必要がないため、ドア装置に容易に設置することができる。
【0010】
た、前記熱導入機構は、前記室内の熱が伝導可能な室内熱伝導部と、前記室内熱伝導部と一体に形成されて該室内熱伝導部の熱が伝導され前記ガイドレールの溝部へ放熱可能なガイドレール放熱部と、を有する熱伝導部材を備えている。
このような構成とすることにより、熱伝導部材が室内の熱をガイドレールの溝部に効率よく導入することができる。
【0011】
た、前記熱導入機構は、前記熱伝導部材の室外側に設けられて室外と前記熱伝導部材とを断熱する断熱部材を備えている。
このような構成とすることにより、室外の空気(冷気)によって熱伝導部材が冷却されることを防止できる。
【0012】
また、本発明に係る凍結防止構造では、前記熱伝導部材と前記断熱部材との間にヒータが設けられている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、室内の熱に加えて、ヒータの熱を利用してガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止できる。特に、室内と室外との温度差が少なく、室内の温度が低い場合にも、ガイドレールの溝部に効率的に熱を導入することができる。
【0013】
また、本発明に係る凍結防止構造では、前記ヒータは、前記ドア本体が前記開口部を閉鎖している状態において、非接触給電によって給電されて稼働する構成としてもよい。
ドア本体の開閉移動がなくドア本体が開口部を閉鎖している状態が続くと、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することが多い。このため、ヒータは、ドア本体が開口部を閉鎖している状態において稼働することにより、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結しやすい状態のときに、ガイドレールの溝部へ熱を導入することができる。
また、ヒータは、ドア本体が開口部を開放している状態では、給電されないことにより、常に給電されている場合と比べて、消費電力を抑えることができる。
【0014】
また、本発明に係る凍結防止構造では、前記熱導入機構は、前記ドア本体が前記開口部を開放している状態において、前記ドア本体が収容される戸袋部に設けられて、前記室内熱伝導部に向かって前記室内の上層部の空気を送風可能な第1送風部を備える構成としてもよい。
このような構成とすることにより、比較的暖かい室内の上層部の空気を室内熱伝導部に当てることができるため、ガイドレールの溝部に効率的に室内の熱を導入することができる。
【0015】
また、本発明に係る凍結防止構造では、室内と室外とを仕切る壁部に形成された開口部を開閉するドア本体の下方に設けられたガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止する凍結防止構造において、前記室内の熱を前記ガイドレールの溝部に導入する熱導入機構が設けられ、前記熱導入機構は、前記ドア本体が前記開口部を開放している状態において、前記ドア本体が収容される戸袋部に設けられて、前記ガイドレールの溝部に向かって前記室内の上層部の空気を送風可能な第2送風部を備えることを特徴とする。
このような構成とすることにより、比較的暖かい室内の上層部の空気をガイドレールの溝部に当てることができるため、ガイドレールの溝部に効率的に室内の熱を導入することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、熱導入機構は、室内の熱をガイドレールの溝部に導入することにより、この熱を利用してガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結することを防止できる。このため、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結した際にガイドレールに熱湯をかけたり、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結しないようにガイドレールの溝部に不凍液を充填したりする場合と比べて、手間を省くことができる。
また、室内の熱を利用するため、ガイドレールの溝部に入り込んだ雪や水が凍結しないようにヒータのみを利用する場合と比べて、ランニングコストを抑えることができる。
【0017】
また、熱導入機構は、室内の熱をガイドレールの溝部に導入することにより、ガイドレールの下方や2層構造のガイドレールの内部にヒータなどの熱源を設置する場合と比べて、ドア装置に容易に設置することができる。
また、熱導入機構は、既設のガイドレールに設置する場合も、ガイドレールを取り外す必要がないため、ドア装置に容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施形態による自動ドア装置および凍結防止構造の一例を示す図である。
図2】第1実施形態による凍結防止構造を示す図で、図1のA−A線断面図である。
図3】断熱部材を説明する図である。
図4】第2実施形態による凍結防止構造を示す図である。
図5】第3実施形態による凍結防止構造を示す図である。
図6】非接触給電装置を説明する図である。
図7】第4実施形態による凍結防止構造を示す図である。
図8】第5実施形態による凍結防止構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態による凍結防止構造について、図1乃至図3に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態による凍結防止構造1Aは、室内11と室外12とを仕切る壁部13に形成された開口部14に設置された自動ドア装置2に設けられている。
自動ドア装置2は、公知の引き戸式の構造のもので、開口部14をスライドして開閉するドア本体21と、ドア本体21をスライド可能に支持する枠部22と、ドア本体21の下方の床部15に設けられたガイドレール23と、ドア本体21の下端部21aに突設されガイドレール23に形成された溝部23aに挿入される2つの振れ止め材24,24と、ドア本体21の開閉を行う開閉駆動部25と、ドア本体21近傍を移動する移動体を検知する検知部26と、検知部26の信号に基づいて開閉駆動部25の制御を行う制御部27と、を備えている。
【0020】
本実施形態では、ドア本体21は、図1における右側に移動すると開口部14を開放し、左側に移動すると開口部14を閉鎖するように構成されている。
また、ドア本体21が開口部14を開放している状態において収容される空間をドア収容空間28とすると、ドア収容空間28の室外12側には、枠部22に支持された室外側パネル29が設けられている。
【0021】
図1および図2に示すように、ガイドレール23は、ドア本体21の開閉移動方向(図1の矢印Bの方向、図2の紙面に直交する方向)に延在し、例えば、ステンレスなどを材料として形成されている。ガイドレール23には、上側に開口する溝部23aが形成されていて、溝部23aは、延在方向から見て上側に開口する矩形状に形成されている。
このようなガイドレール23は、床部15のドア本体21の移動範囲に形成された溝部15aに嵌合するように設置されている。
【0022】
2つの振れ止め材24,24は、ともに略直方体の部材で、ドア本体21の下端部21aにおいてドア本体21の開閉移動方向Bの両端部近傍に所定の間隔をあけて設置されている。
図2に示すように、2つの振れ止め材24,24は、それぞれ上端部24aがドア本体21の下端部21aに固定され、下端部24b側がガイドレール23の溝部23aに挿入されている。振れ止め部材24は、下端部24bがガイドレール23の溝部23aの底面23bと離間しているとともに、側面24c,24cがガイドレール23の溝部23aの側面23c,23dと離間している。
このような、振れ止め部材24,24は、ドア本体21が開閉移動すると、ドア本体21とともにガイドレール23に沿って移動するように構成されている。
【0023】
第1実施形態による凍結防止構造1Aでは、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに導入する熱導入機構3Aが設けられている。
熱導入機構3Aは、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに伝導可能な熱伝導部材31Aと、室外12と熱伝導部材31Aとを断熱する断熱部材32Aと、を備えている。
熱伝導部材31Aおよび断熱部材32Aは、ドア本体21の下端部21a近傍で、2つの振れ止め部材24,24の間に設けられている。
【0024】
熱伝導部材31Aは、ドア本体21の開閉移動方向Bに延在し、延在方向に直交する断面形状が略Z字状に形成された部材から構成されている。このような熱伝導部材31Aは、アルミニウムや銅、銀等を材料として形成されている。
そして、熱伝導部材31Aは、面方向が鉛直方向となる板状で室内11側に配置される室内熱伝導部31aと、面方向が鉛直方向となる板状でガイドレール23の溝部23aに配置されるガイドレール放熱部31cと、面方向が水平方向となる板状で室内熱伝導部31aとガイドレール放熱部31cとを連結する連結部31bと、を有している。
連結部31bの室内11側の端部には、室内熱伝導部31aの下端部が接続され、連結部31bの室外12側の端部には、ガイドレール放熱部31cの上端部が接続されている。
【0025】
このような熱伝導部材31Aは、室内11の熱が室内熱伝導部31aに伝導され、この熱が、室内熱伝導部31aから連結部31bを介してガイドレール放熱部31cに伝導されて、ガイドレール放熱部31cからガイドレール23の溝部23aに放熱されるように構成されている。
また、室内熱伝導部31aの室内11側の面には、ドア本体21の開閉移動方向Bに延在する凸条33a,33a…が上下方向に間隔をあけて複数形成されている。
また、ガイドレール放熱部31cの室内11側の面には、ドア本体21の開閉移動方向に延在する凸条33b,33b…が上下方向に間隔をあけて複数形成されている。
【0026】
断熱部材32Aは、ドア本体21の開閉移動方向Bに延在し、延在方向に直交する断面形状が略Z字状に形成された部材から構成されている。このような断熱部材32Aは、熱伝導部材31Aを形成する材料よりも熱伝導率の低い樹脂等を材料として形成されている。
そして、断熱部材32Aは、面方向が鉛直方向となる板状で室内11側に配置される室内配置部32aと、面方向が鉛直方向となる板状でガイドレール23の溝部23aに配置されるガイドレール配置部32cと、面方向が水平方向となる板状で室内配置部32aとガイドレール配置部32cとを連結する連結部32bと、を有している。
連結部32bの室内11側の端部には、室内配置部32aの下端部が接続され、連結部32bの室外12側の端部には、ガイドレール配置部32cの上端部が接続されている。
また、ガイドレール配置部32cの室外12側の面には、ドア本体21の開閉移動方向Bに延在する凸条34a,34a…が上下方向に間隔をあけて複数形成されている。
【0027】
これらの熱伝導部材31Aと断熱部材32Aとは、熱伝導部材31Aが断熱部材32Aよりも室内11側となるように重ねられた状態で、ドア本体21の下端部21a近傍に設置されている。
具体的には、熱伝導部材31Aの室内熱伝導部31aの室外12側の面と、断熱部材32Aの室内配置部32aの室内11側の面とが面接触し、熱伝導部材31Aのガイドレール放熱部31cの室外12側の面と、断熱部材32Aのガイドレール配置部32cの室内11側の面とが面接触し、熱伝導部材31Aの連結部31bの上側の面と断熱部材32Aの連結部32bの下側の面とが面接触するように重ねられている。このとき、熱伝導部材31Aは、室内熱伝導部31aの室外12側の面、ガイドレール放熱部31cの室外12側の面、および連結部31bの上面が、断熱部材32Aによって被覆され露出しないように構成されている。
【0028】
そして、重ねられた状態の熱伝導部材31Aと断熱部材32Aとは、断熱部材32Aの室内配置部32aの室外12側の面が、ドア本体21の下端部21a近傍の室内11側の面と面接触し、断熱部材32Aの連結部32bの上側の面がドア本体21の下端面(下端部21a)と面接触するようにしてドア本体21に固定されている。
また、熱伝導部材31Aおよび断熱部材32Aがドア本体21に固定されると、熱伝導部材31Aのガイドレール放熱部31cと断熱部材32Aのガイドレール配置部32cとは、ガイドレール23の溝部23aの内部に配置される。そして、断熱部材32Aのガイドレール配置部32cの室外12側の面に形成された複数の凸条34a…の先端部は、ガイドレール23の溝部23aの室外12側の側面23dと当接している。これにより、熱伝導部材31Aが設けられている部分では、室外12とガイドレール23の溝部23aとの間で、空気の流通がほとんど遮断されている。
このように熱伝導部材31Aと断熱部材32Aとがドア本体21に固定されることにより、断熱部材32Aが室外12およびドア本体21と熱伝導部材31Aとを断熱するように構成されている。
【0029】
なお、断熱部材32Aのガイドレール配置部32cの凸条34aの断面形状は、図2に示すような室外12側に突出する円弧状に形成されていてもよいし、図3に示すような室外12側に突出する三角形状としてもよい。後者の場合は、ガイドレール配置部32cがガイドレール23の溝部23aに配置された際に、凸条34aの先端部がガイドレール23の側面23dに押されてつぶれるように構成されていてもよい。
【0030】
次に、上述した第1実施形態による凍結防止構造1Aの作用・効果について図面を用いて説明する。
第1実施形態による凍結防止構造1Aによれば、室内11の熱が熱伝導部材31Aの室内熱伝導部31aに伝導し、その熱が室内熱伝導部31aから連結部31bを介してガイドレール放熱部31cに伝導され、ガイドレール放熱部31cから放熱されることで、ガイドレール23の溝部23aに室内11の熱を導入することができる。
そして、ガイドレール23の溝部23aに熱が導入されることにより、ガイドレール23の溝部23aに入り込んだ雪や水が凍結することを防止できる。
【0031】
このため、ガイドレール23の溝部23aに入り込んだ雪や水が凍結した際にガイドレール23に熱湯をかけたり、ガイドレール23の溝部23aに入り込んだ雪や水が凍結しないようにガイドレール23の溝部23aに不凍液を充填したりする場合と比べて、手間を省くことができる。
また、室内11の熱を利用するため、ガイドレール23の溝部23aに入り込んだ雪や水が凍結しないようにヒータのみを利用する場合と比べて、ランニングコストを抑えることができる。
【0032】
また、熱伝導部材31Aの室外12側には、断熱部材32Aが設けられていることにより、断熱部材32Aが室外12と熱伝導部材31Aとを断熱するため、室外12の冷気が熱伝導部材31Aに伝導することがなく、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに効率よく導入することができる。
【0033】
また、熱伝導部材31Aの室内熱伝導部31aおよびガイドレール放熱部31cは、それぞれの室内11側の面に、複数の凸条33a,33a…,33b,33b…が形成されていて、これらの面が凹凸面となっていることにより、それぞれの室内11側の面が平坦な場合と比べて表面積が大きくなるため、熱の伝導を効率よく行うことができる。
【0034】
また、断熱部材32Aのガイドレール配置部32cの室外12側の面に形成された凸条34a…の先端部は、ガイドレール23の溝部23aの室外12側の側面23dと移動可能に当接することにより、熱伝導部材31Aが設けられている部分では、室外12とガイドレール23の溝部23a間の空気の流通がほとんど遮断されるため、室外12の冷気がガイドレール23の溝部23aに入り込むことを防止できる。
また、断熱部材32Aのガイドレール配置部32cの室外12側の面は、全面がガイドレール23の溝部23aの側面と面接触せずに、凸条34aの先端部のみが当接する構成であるため、ガイドレール配置部32cとガイドレール23との摩擦が少なく、ドア本体21の開閉をスムーズに行うことができる。
【0035】
また、第1実施形態による凍結防止構造1Aは、熱導入機構3Aをドア本体21に固定することで構築されることにより、ガイドレール23の加工などを行わなくても自動ドア装置2に設置することができるため、既存の自動ドア装置であっても新設の自動ドア装置であっても容易に設置することができる。
【0036】
次に、他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
【0037】
(第2実施形態)
図4に示すように、第2実施形態による凍結防止構造1Bでは、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに導入する熱導入機構3Bは、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに伝導可能な熱伝導部材31Bを備えていて、第1実施形態のような断熱部材32A(図2参照)が設けられていない構成である。
【0038】
第2実施形態による熱伝導部材31Bは、ガイドレール23の延在方向の全長に対応するように設けられていて、室内11の床部15の上面に沿って設けられた室内熱伝導部31dと、室内熱伝導部31dと連続しガイドレール23の溝部23aの室内11側の側面23cに沿って設けられた第1ガイドレール放熱部31eと、ガイドレール23の溝部23aの底面23bと間隔をあけて平行に設けられた第2ガイドレール放熱部31fとを有している。
【0039】
室内熱伝導部31dおよび第2ガイドレール放熱部31fは、その面を略水平面とし、第1ガイドレール放熱部31eは、その面を略鉛直面としている。そして、第1ガイドレール放熱部31eには、上端部に室内熱伝導部31dが接続され、下端部に第2ガイドレール放熱部31fが接続されている。なお、第1ガイドレール放熱部31eおよび第2ガイドレール放熱部31fは、振れ止め部材24,24と干渉しない位置に設けられている。
また、室内熱伝導部31dの上面には、ドア本体21の開閉移動方向Bに延在する複数の凸条33c,33c…が形成され、第2ガイドレール放熱部31fの上面には、ドア本体21の開閉移動方向Bに延在する複数の凸条33d,33d…が形成されている。
【0040】
第2実施形態による凍結防止構造1Bでは、室内11の熱が熱伝導部材31Bの室内熱伝導部31dに伝わり、その熱が室内熱伝導部31dから第1ガイドレール放熱部31eおよび第2ガイドレール放熱部31fに伝導されるため、第1ガイドレール放熱部31eおよび第2ガイドレール放熱部31fに伝導された熱をガイドレール23の溝部23aに導入することができる。
そして、ガイドレール23の溝部23aに熱が導入されることにより、ガイドレール23の溝部23aに入り込んだ雪や水が凍結することを防止できる。
また、室内熱伝導部31dの上面、および第2ガイドレール放熱部31fの上面にはそれぞれ複数の凸条33c,33c…,33d,33d…が形成されていることにより、それぞれの面が平坦な場合と比べて表面積が大きくなるため、室内11の熱の伝導を効率よく行うことができる。なお、第1ガイドレール放熱部31eの室外12側の面にも凸条が形成されていてもよい。
【0041】
また、室内11の床部15の上面とガイドレール23の溝部23aに熱伝導部材31Bを設置する構造であることにより、第2実施形態においても、ガイドレール23の加工などを行わなくても自動ドア装置2に設置することができるため、既存の自動ドア装置であっても新設の自動ドア装置であっても容易に設置することができる。
【0042】
(第3実施形態)
図5に示すように、第3実施形態による凍結防止構造1Cは、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに導入する熱導入機構3Cが設けられているとともに、ガイドレール23の溝部23aに放熱を行うヒータ4が設けられている。
熱導入機構3Cは、第1実施形態の熱伝導部材31Aと略同じ形態の熱伝導部材31Cと、第1実施形態の断熱部材32Aと略同じ形態の断熱部材32Cと、を有している。
また、ヒータ4は、公知の構造のもので、熱を放出するヒータ本体41を有し、ヒータ本体41への電源の供給は、非接触給電装置42(図6参照)から行われている。
そして、ヒータ本体41は、熱伝導部材31Cのガイドレール放熱部31cと、断熱部材32Cのガイドレール配置部32cとの間に設けられていて、ヒータ本体41から放出された熱は、熱伝導部材31Cを介してガイドレール23の溝部23aに導入されるように構成されている。
【0043】
図6に示すように、非接触給電装置42は、非接触給電を行う公知の装置で、ドア本体21に設けられた受電部43と枠部22に設けられた給電部44と、受電部43からヒータ本体41へ電源を供給するための配線45と、を備えている。
受電部43は、ドア本体21とともに移動可能で、ドア本体21が開口部14を閉鎖する位置に移動すると給電部44に近接し、ドア本体21が開口部14を開放する位置に移動すると給電部44から離間するように構成されている。そして、ドア本体21が開口部14を閉鎖すると給電部44から受電部43に給電が行われ、受電部43から配線45を介してヒータ本体41に電源が供給されるように構成されている。また、ドア本体21が開口部14を開放すると給電部44から受電部43への給電が停止されるように構成されている。
【0044】
第3実施形態による凍結防止構造1Cでは、熱伝導部材31Cによって室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに導入することができるとともに、ヒータ本体41の熱をガイドレール23の溝部23aに導入することができため、ガイドレール23の溝部23aに入り込んだ雪や水が凍結することを確実に防止できる。
特に、第3実施形態では、室内11外の温度差が少ない場合に、室内11の熱に加えてヒータ4の熱を利用してガイドレール23の溝部23aに入り込んだ雪や水の凍結を確実に防止できる。
【0045】
また、ヒータ本体41への電源の供給は、ドア本体21が開口部14を閉鎖すると行われ、ドア本体21が開口部14を開放すると停止される非接触給電装置42によって行われるため、ヒータ本体41への電源の供給が常に行われている場合と比べて、消費電力を抑えることができる。
また、ヒータ本体41は、熱伝導部材31Cと断熱部材32Cとの間に設けられていてガイドレール23と干渉する構成ではないため、第3実施形態による凍結防止構造1Cは、既存の自動ドア装置であっても新設の自動ドア装置であっても容易に設置することができる。
【0046】
(第4実施形態)
図7に示すように、第4実施形態による凍結防止構造1Dは、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに導入する熱導入機構3Dとして、第1実施形態と同様の形態の熱伝導部材31Aおよび断熱部材32Aと、室内11の上層部の空気を熱伝導部材31Aに向かって送風可能な第1送風部5Dと、を備えている。
第4実施形態では、ドア収容空間28の室内11側に、室外側パネル29と平行な室内側パネル51が設けられていて、室外側パネル29と、ドア収容空間28と、室内側パネル51と、がドア本体21を収容する戸袋部52を構成している。
【0047】
室内側パネル51は、面方向に直交する方向に間隔をおいて平行に配された内パネル52aおよび外パネル52bと、ドア本体21の開閉移動方向Bの開口部14側の端部に設けられて内パネル52aと外パネル52bとの間隔を塞ぐ側パネル53と、を有している。
そして、内パネル52aと外パネル52bとの間には、第1送風部5Dが設けられている。
【0048】
第1送風部5Dは、内パネル52aと外パネル52bとの間の空間において上下方向に貫通する通風路54と、側パネル53の下部に形成されて通風路54の下側に接続された下側通風口55と、内パネル52aの上部に形成されて通風路54の上側に接続された上側通風口56と、通風路54内に空気の流れを形成する強制送風用の電動ファン57と、を有している。
【0049】
下側通風口55は、ドア本体21の開閉移動方向Bの開口部14へ向う側へ開口されていて、上側通風口56は、室内11側へ開口されている。
電動ファン57は、下側通風口55および上側通風口56の一方から吸い込んだ室内11の空気を、通風路54を通して他方から吹き出すための強制送風可能に構成されている。
そして、電動ファン57を駆動させることで、通風路54、下側通風口55、上側通風口56を介して室内11の上層部の空気と下層部の空気とが循環可能に構成されている。
【0050】
第4実施形態では、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに導入する場合、第1送風部5Dは、上部吸込運転を行うように電動ファン57を駆動させ、上側通風口56から室内11の上層部の空気を吸い込み、その空気を、通風路54内において下向きに流通させて、下側通風口55から熱伝導部材31Aに向かって吹き出すように駆動可能に構成されている。
【0051】
第4実施形態による凍結防止構造1Dでは、第1送風部5Dが、室内11の上層部の空気を熱伝導部材31Aに向かって吹き出してあてるため、室内11の上層部の比較的暖かい空気の熱を、熱伝導部材31Aを介してガイドレール23の溝部23aに効率よく導入させることができる。
そして、ガイドレール23の溝部23aに熱が導入されることにより、ガイドレール23の溝部23aに入り込んだ雪や水が凍結することを防止できる。
また、第1送風部5Dは、戸袋部52に設けられていて、ガイドレール23と干渉する構成ではないため、第4実施形態による凍結防止構造1Dは、既存の自動ドア装置であっても新設の自動ドア装置であっても容易に設置することができる。
【0052】
(第5実施形態)
図8に示すように、第5実施形態による凍結防止構造1Eは、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに導入する熱導入機構3Eとして、第1実施形態と同様の熱伝導部材31Aおよび断熱部材32Aと、室内11の上層部の空気をガイドレール23の溝部23aに向かって送風可能な第2送風部5Eと、を備えている。
第5実施形態においても第4実施形態と同様に戸袋部52が設けられていて、戸袋部52の内パネル52aと外パネル52bとの間に第2送風部5Eが設けられている。なお、図8では、戸袋部52については、その内部を示している。
【0053】
第2送風部5Eは、第4実施形態による第1送風部5Dの下側通風口55の代わりに、外パネル52bの下部側に形成されて通風路54の下側に接続された第1下側通風口58と、内パネル52bの下部側に形成されて通風路54の下側に接続された第2下側通風口59と、が設けられている。なお、第2送風部5Eは、第4実施形態と同様の電動ファン57を有している。
第1下側通風口58は、室内11に向けて開口し、第2下側通風口は、室外側パネル29に向けて開口している。
【0054】
そして、通風路54の内部には、通風路54が第1下側通風口58と連通した状態と、通風路54が第2下側通風口59と連通した状態とを切り換え可能な切換板60が設けられている。この切換板60は、上記の2つの状態を、例えば、手動で切り換え可能に構成されていてもよいし、時間によって自動に切り換えられるように構成されていてもよい。
【0055】
第5実施形態では、室内11の熱をガイドレール23の溝部23aに導入する場合、第2送風部5Eは、通風路54が第2下側通風口59と連通した状態となるように切換板60が切り換えられて、上部吸込運転を行うように電動ファン57を駆動させ、上側通風口56から室内11の上層部の空気を吸い込み、その空気を、通風路54内において下向きに流通させて、第2下側通風口59から斜め下側へガイドレール23の溝部23aに向かって吹き出すように駆動可能に構成されている。
【0056】
第5実施形態による凍結防止構造1Eでは、第2送風部5Eが、室内11の上層部の空気をガイドレール23の溝部23aに向かって吹き出すため、室内11の上層部の比較的暖かい空気の熱を、ガイドレール23の溝部23aに効率よく導入させることができる。
そして、ガイドレール23の溝部23aに熱が導入されることにより、ガイドレール23の溝部23aに入り込んだ雪や水が凍結することを防止できる。
また、第2送風部5Eは、戸袋部52に設けられていてガイドレール23と干渉する構成ではないため、第5実施形態による凍結防止構造1Eは、既存の自動ドア装置であっても新設の自動ドア装置であっても容易に設置することができる。
【0057】
以上、本発明による凍結防止構造の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、凍結防止構造1A〜1Eは自動ドア装置2に設けられているが、ドア本体21を手動で開閉するドア装置に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、自動ドア装置2は、1つのドア本体21が開口部14を開閉する片引き戸の形態であるが、複数のドア本体21が開口部14を開閉する形態としてもよい。
また、振れ止め部材24が設置される位置や数は適宜設定されてよい。
【0058】
また、上記の実施形態では、熱伝導部材31A,31Bおよび断熱部材32Aに凸条33a〜33d,34aが形成されているが、形成されていなくてもよい。また、ドア本体21の開閉移動方向Bに延在する凸条33a〜33d,34aに代わって、他の方向に延在する凸条や、いずれの方向にも延在しない凸部としてもよい。
また、上記の実施形態では、熱伝導部材31Aは、室内熱伝導部31aはドア本体21の室内11側に配置されていて連結部31bを介してガイドレール放熱部31cと連結されているが、連結部31bに室内11の熱が伝導可能な構成であれば、室内熱伝導部31aが設けられていない形態としてもよい。
また、上記の第2実施形態では、熱伝導部材31Bは、ガイドレール23の延在方向の全長に対応するように設けられているが、ガイドレール23に対して部分的に設けられていてもよい。
【0059】
また、上記の第3実施形態では、ヒータ本体41は、非接触給電装置42から電源が供給されているが、非接触給電装置42以外の給電装置から電源が供給されていてもよい。
また、上記の第4実施形態および第5実施形態において、熱伝導部材31Aおよび断熱部材32Aに代わって、第2実施形態による熱伝導部材31Bを設けてもよい。
また、上記の第4実施形態および第5実施形態において、熱伝導部材31Aおよび断熱部材32Aの間に、第3実施形態のようにヒータ4を設けてもよい。
また、上記の第4実施形態および第5実施形態において、熱伝導部材31Aおよび断熱部材32Aが設けられていなくてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1A〜1E 凍結防止構造
2 自動ドア装置(ドア装置)
3A〜3E 熱導入機構
4 ヒータ
5D 第1送風部
5E 第2送風部
11 室内
12 室外
14 開口部
15 床部
21 ドア本体
23 ガイドレール
23a 溝部
31A,31B 熱伝導部材
32A 断熱部材
41 ヒータ本体
42 非接触給電装置
52 戸袋部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8