特許第6335817号(P6335817)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6335817
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】パネル体
(51)【国際特許分類】
   E06B 11/02 20060101AFI20180521BHJP
   E06B 3/70 20060101ALI20180521BHJP
   E04C 2/40 20060101ALI20180521BHJP
【FI】
   E06B11/02 R
   E06B3/70 E
   E04C2/40 J
【請求項の数】2
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-35074(P2015-35074)
(22)【出願日】2015年2月25日
(65)【公開番号】特開2016-156205(P2016-156205A)
(43)【公開日】2016年9月1日
【審査請求日】2017年8月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136331
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 陽一
(72)【発明者】
【氏名】中西 治雄
【審査官】 家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−74635(JP,A)
【文献】 実開昭55−92896(JP,U)
【文献】 実開昭53−150034(JP,U)
【文献】 特開平8−114066(JP,A)
【文献】 特開平5−321538(JP,A)
【文献】 特開2004−183405(JP,A)
【文献】 特開2008−115540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 11/02
E04C 2/40
E06B 3/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のパネルユニットと、架設材とを備え、各パネルユニットは、左右方向又は上下方向の一方の方向の両側に縁部材を取付けてあり、少なくとも一つのパネルユニットは、複数の単位パネルを他方の方向に配置してあり、縁部材は係合部を有し、パネルユニット同士が、縁部材の係合部同士を係合して一方の方向に連結してあり、架設材は、複数のパネルユニットに跨って配置され、パネルユニットを固定してあることを特徴とするパネル体。
【請求項2】
複数のパネルユニットと、架設材とを備え、一のパネルユニットは、左右方向又は上下方向の一方の方向向きに配置した複数の単位パネルを他方の方向に配置してあり、他の一のパネルユニットは、他方の方向向きに配置した複数の単位パネルを一方の方向に配置してあると共に、他方の方向の両側に縁部材が全長にわたって取付けてあり、縁部材を直接又は連結材を介して一のパネルユニットと係合してあり、架設材は、両パネルユニットに跨って配置され、両パネルユニットを固定してあることを特徴とするパネル体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、門扉等に用いられるパネル体に関する。
【背景技術】
【0002】
門扉に用いられるパネル体として、従来よりアルミ形材を用いたものがあった。かかる従来のパネル体は、縦向きで配置した複数の形材を横方向に連結したもの、横向きで配置した複数の形材を縦方向に連結したものの2種類しかなく(例えば、非特許文献1参照)、デザインに変化がなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献1】三協立山株式会社 三協アルミ社発行のカタログ「エクステリア 総合カタログ」(カタログNo.STX0810A TS.14.04−2400)、2014年4月、p.337−344
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた実情に鑑み、斬新且つ多様なデザインのパネル体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明によるパネル体は、複数のパネルユニットと、架設材とを備え、各パネルユニットは、左右方向又は上下方向の一方の方向の両側に縁部材を取付けてあり、少なくとも一つのパネルユニットは、複数の単位パネルを他方の方向に配置してあり、縁部材は係合部を有し、パネルユニット同士が、縁部材の係合部同士を係合して一方の方向に連結してあり、架設材は、複数のパネルユニットに跨って配置され、パネルユニットを固定してあることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明によるパネル体は、複数のパネルユニットと、架設材とを備え、一のパネルユニットは、左右方向又は上下方向の一方の方向向きに配置した複数の単位パネルを他方の方向に配置してあり、他の一のパネルユニットは、他方の方向向きに配置した複数の単位パネルを一方の方向に配置してあると共に、他方の方向の両側に縁部材が全長にわたって取付けてあり、縁部材を直接又は連結材を介して一のパネルユニットと係合してあり、架設材は、両パネルユニットに跨って配置され、両パネルユニットを固定してあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によるパネル体は、複数のパネルユニットで構成され、パネルユニットごとに幅を変えたり、単位パネルの見付け寸法や見付面の形状を変えたり、単位パネルの配置数を変えたりすることができ、これにより斬新且つ多様なパネル体を提供することができる。各パネルユニットは両側に縁部材を有し、縁部材の係合部同士を係合することでパネルユニット同士を簡単に連結でき、さらに架設材を複数のパネルユニットに跨って配置し、パネルユニットを固定することで、パネル体を容易に組み立てでき、且つ縦横を組み合わせた様々なデザインのパネル体を提供できる。
【0008】
請求項2記載の発明によるパネル体は、単位パネル体の向き及び並び方向の異なる一のパネルユニットと他の一のパネルユニットとを連結することで、斬新且つ多様なパネル体を提供することができる。他の一のパネルユニットの両側に縁部材が全長にわたって取付けてあり、縁部材を直接又は連結材を介して一のパネルユニットと係合することで、両パネルユニットを簡単に連結でき、さらに架設材を両パネルユニットに跨って配置し、両パネルユニットを固定することで、パネル体を容易に組み立てでき、且つ縦横を組み合わせた様々なデザインのパネル体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明のパネル体を使用した門扉の第1実施形態を示す正面図である。
図2図1のA−A断面図である。
図3図1のB−B断面図である。
図4】第1実施形態のパネル体の変形例を示す横断面図である。
図5】本発明のパネル体を使用した門扉の第2実施形態を示す正面図である。
図6図5のC−C断面図である。
図7図5のD−D断面図である。
図8】本発明のパネル体を使用した門扉の第3実施形態を示す正面図である。
図9図5のE−E断面図である。
図10図5のF−F断面図である。
図11】本発明のパネル体を使用した門扉の第4実施形態を示す正面図である。
図12】本発明のパネル体を使用した門扉の第5実施形態を示す正面図である。
図13】(a)は図12のG−G断面図であり、(b)は図12のH−H断面図である。
図14図12のI−I断面図である。
図15】本発明のパネル体を使用した門扉の第6実施形態を示す正面図である。
図16】本発明のパネル体を使用した門扉の第7実施形態を示す正面図である。
図17図16のJ−J断面図である。
図18】本発明のパネル体を使用した門扉の第8実施形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜3は、本発明のパネル体1を使用した門扉の第1実施形態を示している。この門扉は、図1に示すように、左右一対のパネル体1,1を門柱2,2に蝶番3で取付け、観音開き状に開閉できるようにしたものである。各パネル体1は、縦長の3つのパネルユニット4a,4b,4cを左右方向に連結して構成されている。吊元側のパネルユニット4aと中間のパネルユニット4bは同じ幅になっており、戸先側のパネルユニット4cはそれらの約2倍の幅になっている。
【0011】
吊元側のパネルユニット4aは、図2に示すように、押出方向が左右方向の複数種類の単位パネル5,5,…を上下方向に並べて配置してあり、単位パネル5,5,…同士のつなぎ目にあたる部分に横目地6と横すじ7が表れている。上下に隣接する単位パネル5,5,…間には、係合連結している部分(図2中のX部)と、係合連結することなく単に上下に並べて配置した部分(図2中のY部)とがある。係合連結していない箇所では、一方の単位パネル5に隙間隠しのための突起8を設け、単位パネル5,5間の隙間から反対側の景色が見えるのを防いでいる。各単位パネル5には、タッピングホール9が設けてある。パネルユニット4aの左右両側には、図3に示すように、縁部材10a,10bがパネル体1の上下方向の全長にわたって配置され、側方からネジ11を各単位パネル5,5,…のタッピングホール9に捩じ込むことで、両縁部材10a,10bと各単位パネル5,5,…とが固定されて一体化されている。パネル体1の左右方向の中間部に位置する縁部材10bには、係合部12が設けてある。
【0012】
中間のパネルユニット4bも、吊元側のパネルユニット4aと同様に、押出方向が左右方向の複数種類の単位パネル5,5,…を上下方向に並べて配置し、左右両側に縁部材10b,10bを取付けて構成してある。戸先側のパネルユニット4cも、吊元側及び中間のパネルユニット4a,4bと同様に、押出方向が左右方向の複数種類の単位パネル5,5,…を上下方向に並べて配置し、左右両側に縁部材10b,10cを取付けて構成してある。3つのパネルユニット4a,4b,4cは、単位パネル5,5,…の並べ方や配置数を違わせることで、図1に示すように、表面に表れる意匠を異ならせている。
【0013】
3つのパネルユニット4a,4b,4cは、図3に示すように、縁部材10bの係合部12同士を係合して左右方向に連結してある。左右に隣接するパネルユニット4a,4b,4c間には、縁部材10b同士が合わさって縦すじ13が形成されている。
パネル体1の上端部と下端部には、図1,2に示すように、架設材14が3つのパネル体4a,4b,4cに跨って配置され、架設材14に各パネルユニット4a,4b,4cが上下方向からのネジ15で固定され、架設材14の左右両端部が吊元側端部と戸先側端部の縁部材10a,10cに左右方向からのネジ16で固定されている。また、パネル体1の上下方向中間部にも、架設材17が3つのパネル体4a,4b,4cを貫通して配置され、架設材17の左右両端部が吊元側端部と戸先側端部の縁部材10a,10cに左右方向からのネジ16で固定されている。このように架設材14,17を設けることで、3つのパネルユニット4a,4b,4cが上下方向や見込み方向にずれないように固定される。
【0014】
次に、本パネル体1の組立手順を説明する。まず、単位パネル5,5,…と縁部材10a,10b,10cとで各パネルユニット4a,4b,4cをそれぞれ組み立てる。次に、組み立てた3つのパネルユニット4a,4b,4cを、縁部材10bの係合部12で係合させて左右方向に連結する。その後、連結した3つのパネルユニット4a,4b,4cに跨って架設材14,17を取付け、3つのパネルユニット4a,4b,4cを固定する。
【0015】
以上に述べたように本パネル体1は、複数のパネルユニット4a,4b,4cで構成され、パネルユニット4a,4b,4cごとに幅を変えたり、単位パネル5の見付け寸法や見付面の形状を変えたり、単位パネル5の配置数を変えたりすることができ、これにより斬新且つ多様なパネル体1を提供することができる。各パネルユニット4a,4b,4cは両側に縁部材10a,10b,10cを有し、縁部材10bの係合部12同士を係合することでパネルユニット4a,4b,4c同士を簡単に連結でき、さらに架設材14,17を複数のパネルユニット4a,4b,4cに跨って配置し、パネルユニット4a,4b,4cを固定することで、パネル体1を容易に組み立てでき、且つ縦横を組み合わせた様々なデザインのパネル体を提供できる。
【0016】
図4は、第1実施形態のパネル体1の変形例を示している。本実施例は、架設材14,17が左右に隣接する2つのパネルユニット4aと4b,4bと4c同士を繋ぐ短いものとしている点が、先に説明したものと異なる。
【0017】
図5〜7は、本発明のパネル体1を使用した門扉の第2実施形態を示している。この門扉のパネル体1は、図5に示すように、左右2つのパネルユニット4a,4bを連結して構成されている。吊元側のパネルユニット4aは、図6,7に示すように、押出方向が左右方向の複数種類の単位パネル5,5,…を上下方向に並べて配置し、左右両側に縁部材10a,10bを取付けて構成してある。吊元側のパネルユニット4aは、上下方向の中間部に横すじ7が形成されている。戸先側のパネルユニット4bは、単一の単位パネル、若しくは複数の単位パネル5,5,…を上下方向に並べて配置し、左右両側に縁部材10b,10cを取付けて構成してある。戸先側のパネルユニット4bには、横すじ7を有していない。
両パネルユニット4a,4bは、図7に示すように、縁部材10bの係合部12を係合させて左右方向に連結され、上下端部と中間部とに架設材14,17を跨って配置し、架設材14,17に両パネルユニット4a,4bを固定して一体化されている。両パネルユニット4a,4b間には、縦すじ13がパネル体1の上下方向の全長にわたって形成されている。
【0018】
図8〜10は、本発明のパネル体1を使用した門扉の第3実施形態を示している。この門扉のパネル体1は、図8に示すように、上下2つのパネルユニット4a,4bを連結して構成されている。下側のパネルユニット4bは、図9,10に示すように、押出方向が上下方向の複数種類の単位パネル5,5,…を左右方向に並べて配置し、上下両側に縁部材10b,10cを取付けて構成してある。下側のパネルユニット4bは、左右方向の中間部に縦すじ13が形成されている。上側のパネルユニット4aは、単一の単位パネル、若しくは複数の単位パネル5,5,…を左右方向に並べて配置し、上下両側に縁部材10a,10bを取付けて構成してある。上側のパネルユニット4aには、縦すじ13を有していない。
両パネルユニット4a,4bは、縁部材10bの係合部12を係合させて上下方向に連結され、左右端部と中間部とに架設材14,17を跨って配置し、架設材14,17に両パネルユニット4a,4bを固定して一体化されている。両パネルユニット4a,4b間には、横すじ7がパネル体1の左右方向の全長にわたって形成されている。
【0019】
以上に説明した第2,3実施形態のように、本発明によれば、縦すじ13と横すじ7を適宜配置してパネル体1を縦横に複数の領域に分割し、縦横を組み合わせた様々なデザインのパネル体1を容易に製作できる。
【0020】
図11は、本発明のパネル体1を使用した門扉の第4実施形態を示している。図中のハッチングした領域は、空間部18を示している。この門扉のパネル体1は、第1実施形態と同様に左右方向に3つのパネルユニット4a,4b,4cを連結して構成され、吊元側のパネルユニット4aと中間部のパネルユニット4bには、単位パネル5を一部抜く(配置しない)ことで空間部18を形成している。
このように本発明の構成によれば、パネル体1中の任意の位置に空間部18を適宜設け、デザインに変化を持たせられる。
【0021】
図12〜14は、本発明のパネル体1を使用した門扉の第5実施形態を示している。図中のハッチングした領域は、空間部18を示している。この門扉のパネル体1は、図12に示すように、吊元側に2つの横張りパネルユニット19a,19bを左右に連結して備え、戸先側に一つの横張りパネルユニット19cを備え、左右方向の中間部に縦張りユニット20を備え、横張りパネルユニット19a,19b,19cと縦張りパネルユニット20を左右方向に連結して構成したものである。
【0022】
吊元側の2つの横張りパネルユニット19a,19bは、図13(a)と図14に示すように、押出方向が左右方向の複数種類の単位パネル5,5,…を上下方向に並べて配置し、左右両側に縁部材10a,10bを取付けて構成してある。2つの横張りパネルユニット19a,19bは、図14に示すように、縁部材10bと係合する連結材21を介して連結されている。連結材21は、縁部材10bと係合する一対の係合部材22,22の上下端部をブロック状の繋ぎ材23で連結したもので、縦長スリット状の空間部18を有している。
戸先側の横張りパネルユニット19cは、押出方向が左右方向の複数種類の単位パネル5,5,…を上下方向に並べて配置し、左右両側に縁部材10b,10cを取付けて構成してある。
縦張りパネルユニット20は、図14に示すように、押出方向が上下方向の複数の単位パネル24,24,…を左右方向に並べて配置してある。隣接する単位パネル24,24は、端部同士を係合させて(図中のX部)連結してある。縦張りパネルユニット20は、左右両端部を横張りパネルユニット19b,19cの縁部材10bと直接係合しており(図中のZ部)、これにより横張りパネルユニッ19b,19cと縦張りパネルユニット20とが連結されている。
【0023】
本パネル体1は、図13,14に示すように、吊元側の横張りパネルユニット19a,19bと縦張りパネルユニット20と戸先側の横張りパネルユニット19cとに跨って架設材14,17を取付けることで、各パネルユニット19a,19b,19c,20を固定している。
本パネル体1の組立手順は、横張りパネルユニット19a,19b,19cと縦張りパネルユニット20をそれぞれ組み立てておき、それら複数のパネルユニット19a,19b,19c,20を左右方向に係合連結し、その後に複数のパネルユニット19a,19b,19c,20に跨って架設材14,17を取付けて、各パネルユニット19a,19b,19c,20を固定して一体化するものである。
【0024】
図15は、本発明のパネル体1を使用した門扉の第6実施形態を示している。図中のハッチングした領域は、空間部18を示している。この門扉のパネル体1は、第5実施形態と同様に、横張りパネルユニット19a,19bと縦張りパネルユニット20を連結して構成され、横張りパネルユニット19bには、単位パネル5を一部抜く(配置しない)ことで空間部18を形成している。
【0025】
図16〜17は、本発明のパネル体1を使用した門扉の第7実施形態を示している。図中のハッチングした領域は、空間部18を示している。この門扉のパネル体1は、第5実施形態と同様に、横張りパネルユニット19と縦張りパネルユニット20を連結して構成したものであるが、図17に示すように、縦張りパネルユニット20の端部を横張りパネルユニット19と直接係合するのではなく、連結材25を介して係合している点が異なる。連結材25は、横張りパネルユニット19の縁部材10b及び縦張りパネルユニット20の端部と係合する一対の係合部材26,26の上下端部を、ブロック状の繋ぎ材27で連結したもので、縦長スリット状の空間部18を有している。
【0026】
図18は、本発明のパネル体1を使用した門扉の第8実施形態を示している。このパネル体1は、横張りパネルユニット30と縦張りパネルユニット31とを上下に連結したものである。横張りパネルユニット30は、押出方向が左右方向の複数の単位パネル5,5,…を上下方向に並べて配置して構成してある。縦張りパネルユニット31は、押出方向が上下方向の複数の単位パネル24,24,…を左右方向に並べて配置し、上下両側に縁部材10,10bを取付けている。そして、縁部材10bの係合部12を横張りパネルユニット30の単位パネル5に直接係合することで、両パネルユニット30,31を連結している。
【0027】
以上に述べたように第5〜8実施形態のパネル体1は、縦張りパネルユニット20,31と横張りパネルユニット19,19a,19b,19c,30とを連結することで、斬新且つ多様なパネル体を提供することができる。横張りパネルユニット19,19a,19b,19c又は縦張りパネルユニット31の両側に縁部材10a,10b,10cが全長にわたって取付けてあり、縦張りパネルユニット20,31と横張りパネルユニット19,19a,19b,19c,30とを直接又は連結材25を介して係合することで、縦張りパネルユニット20,31と横張りパネルユニット19,19a,19b,19c,30を簡単に連結でき、さらに架設材14,17を両パネルユニット19,19a,19b,19c,20,30,31に跨って配置し、両パネルユニット19,19a,19b,19c,20,30,31を固定することで、パネル体1を容易に組み立てでき、且つ縦横を組み合わせた様々なデザインのパネル体を提供できる。さらに、パネルユニット19,19a,19b,19c,20,30,31中の単位パネル5又は24を一部抜くことで空間部18を適宜形成したり、連結材25をデザインの異なるものに交換したりすることで、デザインのバリエーションをさらに広げることができる。
【0028】
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。一つのパネル体には、少なくとも二つのパネルユニットを有していればよく、パネルユニットは横張りパネルユニットと縦張りパネユニット、あるいは単一のパネルで構成したものの何れであってもよい。各パネユニットにおける単位パネルの配置数は任意であり、単一の単位パネルで構成することもできる。単位パネルや縁部材等の断面形状、材質等は、適宜変更することができる。架設材は、パネル体の上下又は左右端部のみに設けたり、パネル体の内部のみに設けることもできる。本発明のパネル体は、門扉に限らず、建物の出入口用の扉や、間仕切り等、幅広い用途に用いることができる。
【符号の説明】
【0029】
1 パネル体
4a,4b,4c パネルユニット
5 単位パネル
10a,10b,10c 縁部材
12 係合部
14,17 架設材
19,19a,19b,19c 横張りパネルユニット(他の一のパネルユニット)
20 縦張りパネルユニット(一のパネルユニット)
24 単位パネル
25 連結材
30 横張りパネルユニット(一のパネルユニット)
31 縦張りパネルユニット(他の一のパネルユニット)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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