【文献】
レシーピによる家計の把握 - アプリreceipiのとりセツ!,[online],CLINKS株式会社,2015年 2月16日,p.1-9,[平成29年4月24日検索] ,URL,http://web.archive.org/web/20150216161357/http://ketchapp.jp:80/trst/receipi/6/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御部は、前記集計金額の大きさ、前記表示オブジェクトを表示する表示領域の広さ、及び前記表示部に表示させる前記表示オブジェクトの個数の少なくともいずれかに基づいて大きさが決定された前記表示オブジェクトを前記表示部に表示させる、
請求項1又は2に記載の表示制御装置。
前記表示制御部は、前記分類種別に、前記表示オブジェクトとは異なる、前記表示オブジェクトを確認するユーザに通知する通知情報が関連付けられていることを条件として、前記表示オブジェクトの表示態様を変化させて表示させ、当該表示オブジェクトが選択されたことに応じて当該通知情報を前記表示部に表示させる、
請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
前記表示制御部は、前記分類種別が、前記決済を行ったユーザによって予め指定されていることを条件として、当該分類種別に対応する前記表示オブジェクトを前記表示部に表示させる、
請求項1から5のいずれか1項に記載の表示制御装置。
前記表示制御部は、前記分類種別に対応する決済の数が所定の閾値以上であることを条件として、当該分類種別に対応する前記表示オブジェクトを前記表示部に表示させる、
請求項1から6のいずれか1項に記載の表示制御装置。
前記表示制御部は、前記分類種別ごとの前記集計金額の大きさに基づいて、前記表示部における複数の前記表示オブジェクトの配置位置を決定し、前記表示オブジェクトが当該配置位置に配置されるアニメーション表示を行う、
請求項1から8のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1実施形態>
[表示制御システムSの概要]
図1は、第1実施形態に係る表示制御システムSの概要を示す図である。
表示制御システムSは、表示制御装置1と、ユーザ端末2とを備える。
表示制御装置1は、現実の店舗やインターネット上の店舗で用いることができるプリペイドカードやクレジットカードの利用履歴を管理する装置である。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン等の携帯電話機である。プリペイドカード及びクレジットカードは、携帯電話サービスを提供する通信事業者によって発行されるカードである。これらのカードは、国際ブランドの決済ネットワークを利用して決済を行うカードである。
【0016】
表示制御装置1は、ユーザ端末2のユーザのプリペイドカードやクレジットカードの決済金額を示す決済情報を記憶している。ユーザ端末2は、利用履歴画面の取得要求を表示制御装置1に送信する(
図1の(1))。利用履歴画面の取得要求には、ユーザ端末2のユーザを識別するユーザIDと、プリペイドカードやクレジットカードの決済の分類区分とが含まれている。ここで、ユーザIDは、例えばユーザ端末2のユーザが携帯電話に係るサービスを利用する際に用いられる識別情報である。
【0017】
表示制御装置1は、利用履歴画面の取得要求を受信すると、自身に記憶されている決済情報を参照し、当該取得要求に含まれているユーザIDに対応する複数の決済の決済金額を、当該取得要求に含まれている分類区分に対応する分類種別ごとに集計する(
図1の(2))。
【0018】
表示制御装置1は、分類種別ごとの集計金額の大きさに基づいて、分類種別に対応し、決済金額の集計金額を示す表示オブジェクトを含む利用履歴画面を生成する(
図1の(3))。表示オブジェクトは、例えば、集計金額に基づいて大きさが決定された円オブジェクトであり、利用履歴画面には、分類種別に対応して、複数の円オブジェクトが表示される。表示制御装置1は、当該利用履歴画面をユーザ端末2に送信し(
図1の(4))、ユーザ端末2に表示させる。このようにすることで、ユーザ端末2のユーザは、表示オブジェクトの大きさに基づいて、どのような分類種別でどのくらい決済が行われたのかを確認して、支出の内訳を容易に把握することができる。
【0019】
[表示制御装置1の構成]
続いて、表示制御装置1の構成について説明する。
図2は、第1実施形態に係る表示制御装置1の構成を示す図である。表示制御装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
【0020】
通信部11は、インターネット等の通信ネットワークに接続するためのインターフェイスである。通信部11は、通信ネットワークを介してユーザ端末2と通信を行う。
記憶部12は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶している。記憶部12は、制御部13を、取得部131、生成部132、表示制御部133、及び集計部134として機能させる表示制御プログラムを記憶している。
【0021】
また、記憶部12は、ユーザ端末2のユーザが利用するプリペイドカード及びクレジットカードの決済に対応する月別の決済合計額を示す決済合計額情報を記憶する。
図3は、決済合計額情報の一例を示す図である。
図3に示すように、決済合計額情報は、ユーザIDと、カードの利用年月と、プリペイドカードの月別の決済合計額と、クレジットカードの月別の決済合計額とを含む。
【0022】
また、記憶部12は、ユーザ端末2のユーザのプリペイドカードやクレジットカードの決済に対応する決済金額と、複数の分類区分のそれぞれにおいて決済が属する分類種別とを関連付けて決済情報として記憶する。記憶部12は、プリペイドカードに対応する決済情報であるプリペイド決済情報と、クレジットカードに対応する決済情報であるクレジット決済情報とを記憶する。
【0023】
図4は、決済情報の一例を示す図である。
図4(a)は、プリペイド決済情報を示しており、
図4(b)は、クレジット決済情報を示している。プリペイド決済情報は、
図4(a)に示すように、ユーザIDと、決済金額と、利用日と、それぞれ異なる大きさの複数の分類区分とを含んでいる。
図4(b)に示すクレジット決済情報は、プリペイド決済情報と同様に、ユーザIDと、決済金額と、利用日と、それぞれ異なる大きさの複数の分類区分とを含んでいる。複数の分類区分は、例えば、カードの利用先の店舗、店舗の業態、決済対象が属するカテゴリである。なお、複数の分類区分には、店舗が属するチェーン等のブランドを示す情報が含まれていてもよい。また、複数の分類区分は、それぞれ異なる大きさであるものとしたが、これに限らない。複数の分類区分は、少なくとも一部が同じ大きさであってもよい。また、複数の分類区分は、異なる観点で決済金額を把握できるものであればよく、大小関係を有していないものであってもよい。
【0024】
ここで、
図4に示す決済情報は、例えば、プリペイドカード及びクレジットカードの決済を管理する決済管理サーバ(不図示)において管理されている基本決済情報に対して、店舗の業態及びカテゴリがさらに関連付けられることによって生成される。例えば、基本決済情報は、カード番号に対応するユーザIDと、決済金額と、利用日と、利用先とを関連付けた情報である。決済管理サーバは、利用先を示す店舗と、当該店舗の業態と、カテゴリとを関連付けた分類用テーブルを記憶しており、当該分類用テーブルに基づいて、利用先に関連する業態及びカテゴリを特定する。そして、決済管理サーバは、特定した業態及びカテゴリを決済情報と、管理サーバにおいて管理されている基本決済情報とを関連付けることによって、
図4に示す決済情報を生成し、表示制御装置1に記憶させる。
【0025】
なお、本実施形態では、記憶部12が決済合計額情報及び決済情報を記憶することとしたが、これに限らない。例えば、上述した決済管理サーバ等、表示制御装置1が通信可能な外部装置が決済合計額情報及び決済情報を記憶していてもよい。そして、表示制御装置1が、利用履歴画面の取得要求を受信したことに応じて、当該外部装置に記憶されている決済合計額情報及び決済情報を参照して利用履歴画面を生成してもよい。
【0026】
制御部13は、例えばCPUである。制御部13は、記憶部12に記憶されている各種プログラムを実行することにより、表示制御装置1に係る機能を制御する。
制御部13は、取得部131と、生成部132と、表示制御部133と、集計部134とを備える。
【0027】
取得部131は、ユーザ端末2から、プリペイドカード及びクレジットカードの月別の決済合計額を示す決済合計額画面の取得要求を受信する。例えば、決済合計額画面の取得要求には、ユーザIDと、カード区分と、年月を示す年月情報とが含まれている。カード区分は、プリペイドカードの決済合計額の取得を要求するか、クレジットカードの決済合計額の取得を要求するかを示す情報である。例えば、取得要求には、カード区分として、プリペイドカードを示す区分情報、クレジットカードを示す区分情報、双方のカードを示す区分情報のいずれかが含まれている。
【0028】
生成部132は、取得部131が決済合計額画面の取得要求を受信したことに応じて、当該取得要求に含まれるユーザID、カード区分、及び年月情報に基づいて決済合計額画面を生成する。
【0029】
具体的には、生成部132は、取得要求に含まれるカード区分がプリペイドカードを示している場合には、記憶部12に記憶されている決済合計額情報を参照し、取得要求に含まれるユーザIDと、年月情報が示す年月に関連付けられているプリペイドカードの決済合計額と、当該年月の前月及び前々月に関連付けられているプリペイドカードの決済合計額とを取得する。
【0030】
また、生成部132は、取得要求に含まれるカード区分がクレジットカードを示している場合には、記憶部12に記憶されている決済合計額情報を参照し、取得要求に含まれるユーザIDと、年月情報が示す年月に関連付けられているクレジットカードの決済合計額と、当該年月の前月及び前々月に関連付けられているクレジットカードの決済合計額とを取得する。
【0031】
また、生成部132は、ユーザIDと、当該ユーザIDに対応するユーザに付与されたポイントとを関連付けたポイント情報(不図示)を参照し、取得要求に含まれるユーザIDに関連付けられているポイントを取得する。
【0032】
生成部132は、取得した決済合計額と、ポイントとに基づいて決済合計額画面を生成する。
図5は、決済合計額画面の一例を示す図である。
図5に示す決済合計額画面には、クレジットカードの決済合計額を示す請求予定額及び請求確定額と、ユーザに付与されているポイントとが示されている。また、決済合計額画面に含まれている「お買い物履歴」と示された画像iには、利用履歴画面へのリンクが付されている。
表示制御部133は、決済合計額画面の取得要求を送信したユーザ端末2に、生成部132が生成した決済合計額画面を送信することで、当該決済合計額画面をユーザ端末2の表示部に表示させる。
【0033】
ユーザ端末2の表示部に表示された決済合計額画面において、「お買い物履歴」と示された画像iが選択されると、ユーザ端末2は、利用履歴画面の取得要求を表示制御装置1に送信する。利用履歴画面の取得要求には、ユーザIDと、それぞれ異なる大きさの複数の分類区分のうち一の分類区分と、年月情報と、カード区分とが含まれている。
【0034】
取得部131は、ユーザ端末2から送信された、ユーザIDと、一の分類区分と、年月情報と、カード区分とを含む利用履歴画面の取得要求を取得する。
集計部134は、記憶部12に記憶されている決済情報を参照し、取得要求に含まれているユーザID、分類区分、カード区分及び年月情報に対応する決済金額を抽出する。集計部134は、抽出した決済金額を、分類種別ごとに集計する。
【0035】
例えば、
図5に示す決済合計額画面において、「お買い物履歴」が選択された場合、利用履歴画面の取得要求には、分類区分として「業態」が含まれている。利用履歴画面の取得要求に含まれるユーザIDが「TARO97」であり、年月情報が示す年月が「2015/08」であり、カード区分が双方のカードを示している場合、集計部134は、
図4(a)に示すプリペイド決済情報と、
図4(b)に示すクレジット決済情報を参照し、ユーザID「TARO97」、年月「2015/08」、分類区分「業態」に対応する決済金額を抽出する。そして、集計部134は、抽出した決済金額を、分類区分「業態」に対応する分類種別ごとに集計する。例えば、集計部134は、業態「ドラッグストア」の集計金額を¥1,000、業態「コンビニ」の集計金額を¥500、業態「スーパーマーケット」の集計金額を¥2,000と集計する。
【0036】
生成部132は、集計部134において決済金額が集計されたことに応じて、分類種別ごとの集計金額の大きさに基づいて、分類種別に対応し、決済金額の集計金額を示す表示オブジェクトを含む利用履歴画面を生成する。
図6は、利用履歴画面の一例を示す図である。生成部132は、
図6に示すように、表示オブジェクトとして、分類種別ごとの集計金額の大小関係に基づいて大きさが決定された円オブジェクトを生成する。なお、表示オブジェクトの大きさは、表示領域の広さと、集計金額と、表示する表示オブジェクト数との少なくともいずれかに基づいて決定するようにしてもよい。
【0037】
ここで、円オブジェクトの大きさは、複数の集計金額の大小関係が示されていればよい。例えば、生成部132は、集計金額の合計値に対するそれぞれの分類種別の集計金額の占める割合に基づいて、予め大きさが定められている複数の円オブジェクトから分類種別に対応する円オブジェクトを選択するようにしてもよい。また、円オブジェクトの最小の大きさが予め設定されていてもよい。さらに、本実施例においては表示オブジェクトとして円オブジェクトを例に説明しているが、表示オブジェクトは、円オブジェクトに限らず、様々な形のオブジェクトであってもよい。例えば、表示オブジェクトは、正円オブジェクトによらず、所定の面積を持つ矩形オブジェクト、複数の矩形オブジェクト及び円形オブジェクトの組合せ、楕円等の円形オブジェクトであってもよい。
【0038】
図6に示す例では、分類種別「スーパーマーケット」の集計金額が最も多いことから分類種別「スーパーマーケット」に対応する円オブジェクトが最も大きく表示されていることが確認できる。また、分類種別「ドラッグストア」の集計金額が、分類種別「コンビニ」の集計金額よりも多いことから、分類種別「ドラッグストア」に対応する円オブジェクトが、分類種別「コンビニ」に対応する円オブジェクトよりも大きく表示されていることが確認できる。
【0039】
生成部132は、複数の集計金額の全てに対応する表示オブジェクトを生成しないようにしてもよい。例えば、生成部132は、集計金額が多い順から所定数の集計金額に対応する表示オブジェクトを生成し、それ以外の集計金額の表示オブジェクトを生成しないようにしてもよい。
また、生成部132は、分類種別に対応する決済の有無にかかわらず、当該分類種別に対応する表示オブジェクトを生成してもよい。例えば、
図4に示す決済情報に含まれていない分類種別に対応する表示オブジェクトを生成してもよい。
【0040】
また、分類種別に、ユーザ端末2の表示部に表示オブジェクトを表示させる条件を関連付けておき、生成部132は、分類種別に関連付けられている条件を満たす場合に、当該分類種別に対応する表示オブジェクトを利用履歴画面に含めるようにしてもよい。
【0041】
例えば、制御部13は、ユーザ端末2のユーザから、利用履歴画面に表示オブジェクトを表示させる分類種別を予め受け付けて、ユーザIDと、当該分類種別とを関連付けて記憶部12に記憶させておく。そして、生成部132は、記憶部12を参照し、分類種別が、決済を行ったユーザによって予め指定されて記憶されていることを条件として、当該分類種別に対応する表示オブジェクトを利用履歴画面に含めるようにしてもよい。このようにすることで、利用履歴画面にはユーザが指定した分類種別のみが表示されるので、ユーザは、自身が指定した分類種別の支出を把握することができる。
【0042】
また、生成部132は、分類種別に対応する決済の数が所定の閾値以上であることを条件として、当該分類種別に対応する表示オブジェクトを利用履歴画面に含めるようにしてもよい。このようにすることで、表示制御装置1は、決済の数が所定の閾値未満の分類種別の決済に対応する表示オブジェクトを利用履歴画面において非表示とすることができる。これにより、ユーザは、日常的に決済回数が多い分類種別を把握することができる。
【0043】
また、生成部132は、分類種別に対応する集計金額が所定額以上であることを条件として、当該分類種別に対応する表示オブジェクトを利用履歴画面に含めるようにしてもよい。このようにすることで、表示制御装置1は、集計金額が少ない分類種別の決済に対応する表示オブジェクトを利用履歴画面において非表示とすることができる。これにより、ユーザは、決済金額が多い分類種別を把握することができる。
【0044】
また、生成部132は、表示オブジェクトを利用履歴画面に表示させるための複数の条件のうち、一以上の条件の選択をユーザ端末2のユーザから受け付けるようにしてもよい。そして、生成部132は、ユーザが選択した一以上の条件に基づいて、分類種別に対応する表示オブジェクトを利用履歴画面に含めるか否かを制御するようにしてもよい。
【0045】
生成部132は、分類種別に対応する表示オブジェクトと、分類種別に関連付けられていないダミーの表示オブジェクトとを含む利用履歴画面を生成してもよい。例えば、生成部132は、集計金額に対応する表示オブジェクトを生成し、表示オブジェクトの表示領域に配置した結果、空白領域が発生した場合には、当該空白領域に対応してダミーの表示オブジェクトを生成して、当該空白領域に配置してもよい。
【0046】
表示制御部133は、分類種別ごとの集計金額の大きさに基づく、分類種別に対応する表示オブジェクトをユーザ端末2の表示部に表示させる。具体的には、表示制御部133は、生成部132が分類種別ごとの集計金額の大きさに基づいて生成した表示オブジェクトを含む利用履歴画面をユーザ端末2に送信することにより、当該利用履歴画面をユーザ端末2の表示部に表示させる。
【0047】
利用履歴画面がユーザ端末2に表示されている場合において、表示オブジェクトを含む表示領域Aがユーザによって選択されると、ユーザ端末2は、利用履歴のリスト表示を要求するリスト表示要求を表示制御装置1に送信する。リスト表示要求には、ユーザID、分類区分、カード区分及び年月情報が含まれている。
【0048】
取得部131が、リスト表示要求を取得すると、集計部134は、記憶部12に記憶されている決済情報を参照し、取得された取得要求に含まれるユーザID、分類区分、カード区分及び年月情報に対応する決済金額を抽出する。そして、集計部134は、抽出した決済金額を、取得要求に含まれる分類区分に対応する分類種別ごとに集計する。
生成部132は、集計部134が集計した分類種別ごとの集計金額をリスト表示したリスト表示画面を生成する。
【0049】
表示制御部133は、生成したリスト表示画面をユーザ端末2に送信し、ユーザ端末2の表示部に表示させる。
図7は、リスト表示画面の表示例を示す図である。
図7に示すように、分類区分「業態」に対応する分類種別ごとの集計金額がリスト表示されていることが確認できる。
【0050】
なお、表示制御部133は、表示オブジェクトを含む表示領域Aがユーザによって選択されると、分類種別ごとの集計金額をリスト表示したリスト表示画面を表示させたが、これに限らない。表示制御部133は、例えば、表示領域Aに含まれる表示オブジェクトがユーザによって選択されたことに応じて、当該表示オブジェクトに対応する分類種別に関連付けられている決済金額をリスト表示したリスト表示画面を表示させてもよい。
【0051】
ユーザ端末2に利用履歴画面が表示されている場合において、利用履歴画面に表示されている分類区分「業態」、「カテゴリ」、「ブランド」のいずれかが選択されると、ユーザ端末2は、選択された分類区分を含む利用履歴画面の取得要求を表示制御装置1に送信する。表示制御装置1は、利用履歴画面の取得要求を取得すると、上述したように利用履歴画面を生成し、ユーザ端末2に表示させる。
【0052】
図8は、利用履歴画面の他の例を示す図である。具体的には、
図8は、分類区分「カテゴリ」に対応する利用履歴画面の一例である。
図8では、分類区分「カテゴリ」に対応する分類種別「食費」、「日用品」に対応する集計金額が表示されていることが確認できる。
【0053】
[利用履歴画面の表示に係る処理の流れ]
続いて、表示制御システムSにおける利用履歴画面の表示に係る処理の流れについて説明する。
図9は、利用履歴画面の表示に係る処理の流れを示すシーケンス図である。なお、
図9に示す処理の開始時において、ユーザ端末2の表示部には、決済合計額画面が表示されているものとする。
【0054】
まず、ユーザ端末2は、ユーザから利用履歴画面の取得要求を受け付けたか否かを判定する(S1)。ユーザ端末2は、
図5に示す決済合計額画面において、「お買い物履歴」と表示された画像iが選択されたことに応じて、利用履歴画面の取得要求を受け付けたと判定する。
【0055】
ユーザ端末2は、利用履歴画面の取得要求を受け付けたと判定すると、利用履歴画面の取得要求を表示制御装置1に送信する。利用履歴画面の取得要求には、ユーザID、分類区分、カード区分及び年月情報が含まれている。
【0056】
続いて、取得部131が利用履歴画面の取得要求を受信すると、集計部134は、記憶部12に記憶されている決済情報を参照し、当該取得要求に含まれるユーザID、分類区分、カード区分及び年月情報に対応する決済金額を抽出する。そして、集計部134は、抽出した決済金額を、分類種別ごとに集計する(S2)。
【0057】
続いて、生成部132は、集計部134が集計した分類種別ごとの集計金額の大きさに対応する表示オブジェクトを含む利用履歴画面を生成する(S3)。
続いて、表示制御部133は、生成部132によって生成された利用履歴画面をユーザ端末2に送信することにより、利用履歴画面をユーザ端末2の表示部に表示させる(S4)。
【0058】
なお、本シーケンスでは、処理の開始時において、ユーザ端末2の表示部には、決済合計額画面が表示されているものとしたが、これに限らない。例えば、利用履歴画面が表示された後に、本シーケンスを実行してもよい。このようにすることで、例えば、利用履歴画面を、ユーザが選択した分類区分に対応した利用履歴画面に切り替えることができる。
【0059】
[第1実施形態における効果]
以上の通り、第1実施形態に係る表示制御装置1は、それぞれ異なる大きさの複数の分類区分のうち、一の分類区分を取得し、取得された分類区分に対応する分類種別ごとに決済金額を集計し、分類種別ごとの集計金額の大きさに基づく表示オブジェクトをユーザ端末2の表示部に表示させる。このようにすることで、ユーザ端末2のユーザは、表示オブジェクトの大きさに基づいて、どのような分類種別で決済が行われたのかを確認して、支出の内訳を容易に把握することができる。
【0060】
<第2実施形態>
[分類種別に対応する通知情報を表示させる]
続いて、第2実施形態に係る表示制御装置1について説明する。第2実施形態は、分類種別に対応する通知情報を表示させる点で第1実施形態と異なり、その他の点では同じである。以下、第1実施形態と異なる部分について説明を行う。第1実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
【0061】
図10は、第2実施形態に係る表示制御装置1の構成を示す図である。
図10に示すように、表示制御装置1の制御部13は、登録部135をさらに備える。
登録部135は、通信部11を介して、表示制御装置1の管理者が操作する管理端末(不図示)から、分類種別と、当該分類種別に対応する通知情報とを受け付ける。ここで、通知情報は、例えば、クーポンや、ポイントに関する情報といったユーザにとって有益な情報である。
【0062】
登録部135は、分類種別と、通知情報とを受け付けると、分類種別と、通知情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。
取得部131は、ユーザ端末2から送信された、ユーザIDと、一の分類区分と、年月情報と、カード区分とを含む利用履歴画面の取得要求を取得する。
集計部134は、第1実施形態と同様に、決済情報を参照し、取得された取得要求に含まれるユーザID、分類区分、カード区分及び年月情報に対応する決済金額を抽出し、当該決済金額を、分類種別ごとに集計する。
【0063】
生成部132は、集計部134において決済金額が集計されたことに応じて、分類種別ごとの集計金額の大きさに基づいて、分類種別に対応する表示オブジェクトを含む利用履歴画面を生成する。また、生成部132は、利用履歴画面を生成する際に記憶部12を参照し、取得された利用履歴画面に含まれている分類種別に関連付けられている通知情報を特定する。そして、生成部132は、当該分類種別に対応する表示オブジェクトの表示態様を他の分類種別に対応する表示オブジェクトとは異なる表示態様で表示する利用履歴画面を生成する。
【0064】
ここで、生成部132は、分類種別に通知情報が関連付けられている場合には、当該分類種別に対応する集計金額が0、すなわち、当該分類種別に対応する決済が一度も行われていないときでも、当該分類種別に対応する表示オブジェクトを生成してもよい。このようにすることで、表示制御装置1は、一度も決済が行われていない分類種別に関連する通知情報を表示させて、当該分類種別に対応する決済をユーザに促すようにすることができる。
【0065】
表示制御部133は、分類種別に通知情報が関連付けられていることを条件として、表示オブジェクトの表示態様を変化させた利用履歴画面をユーザ端末2に送信することにより、当該利用履歴画面をユーザ端末2の表示部に表示させる。そして、表示制御部133は、当該表示オブジェクトが選択されたことに応じて当該通知情報をユーザ端末2の表示部に表示させる。
【0066】
図11は、通知情報に対応する情報が利用履歴画面に表示された例を示す図である。
図11(a)は、利用履歴画面に、通知情報に対応する分類種別の表示オブジェクトOが表示された例を示す図である。表示オブジェクトOは、決済が一度も行われていない分類種別に対応する表示オブジェクトである。
図11(a)に示すように、通知情報に対応する表示オブジェクトOが他の表示オブジェクトとは異なる表示態様で表示されていることが確認できる。
【0067】
図11(b)は、利用履歴画面に通知情報が表示された例を示す図である。
図11(b)に示されているように、通知情報が表示オブジェクトの表示領域に重なって表示されていることが確認できる。
【0068】
[第2実施形態における効果]
以上の通り、第2実施形態に係る表示制御装置1は、分類種別に通知情報が関連付けられていることを条件として、表示オブジェクトの表示態様を変化させた利用履歴画面をユーザ端末2の表示部に表示させる。このようにすることで、ユーザ端末2のユーザは、他の表示オブジェクトとは異なる表示態様で表示されている通知情報に対応する表示オブジェクトOに興味を持つので、表示オブジェクトOをユーザが選択する確率を高めることができる。
【0069】
また、表示制御装置1は、通知情報に対応する表示オブジェクトが選択されたことに応じて当該通知情報をユーザ端末2の表示部に表示させる。これにより、表示制御装置1の管理者等は、通知情報を効率的にユーザに通知することができる。
【0070】
なお、本実施形態において、登録部135は、分類種別と、通知情報とを受け付けることとしたが、これに限らず、通知情報を表示させる条件をさらに受け付けてもよい。通知情報を表示させる表示条件は、例えば、ユーザの所定の分類種別に対応する決済の決済金額や、決済回数である。
【0071】
登録部135は、分類種別と、通知情報と、表示条件とを受け付けると、分類種別と、通知情報と、表示条件とを関連付けた表示条件情報を記憶部12に記憶させる。表示制御部133は、表示条件情報を参照して表示条件を満たすユーザを特定し、特定したユーザに対応する利用履歴画面に、通知情報に対応する表示オブジェクトを表示させたり、当該表示オブジェクトの表示態様を変化させたりしてもよい。このようにすることで、表示制御装置1は、通知情報を通知することが有効なユーザに限定して通知情報を表示させることができる。
【0072】
<第3実施形態>
[表示オブジェクトをアニメーション表示させる]
続いて、第3実施形態に係る表示制御装置1について説明する。第3実施形態は、表示オブジェクトがアニメーション表示される点で第1実施形態と異なり、その他の点では同じである。
【0073】
第3実施形態に係る表示制御装置1において、生成部132は、分類種別ごとの集計金額の大きさに基づいて、ユーザ端末2の表示部における複数の表示オブジェクトの配置位置を決定する。そして、生成部132は、例えば、表示オブジェクトが画面上方向から下方向に落下し、最終的に表示オブジェクトが、決定した配置位置に配置されるアニメーション動画を含む利用履歴画面を生成する。
【0074】
表示制御部133は、生成部132が生成した利用履歴画面をユーザ端末2に送信することにより、利用履歴画面をユーザ端末2の表示部に表示させる。これにより、ユーザ端末2は、利用履歴画面に含まれるアニメーション動画を表示させることができる。
【0075】
[第3実施形態における効果]
以上の通り、第3実施形態に係る表示制御装置1は、分類種別ごとの集計金額の大きさに基づいて、ユーザ端末2の表示部における複数の表示オブジェクトの配置位置を決定し、表示オブジェクトが当該配置位置に配置されるアニメーション表示を行わせる。このようにすることで、ユーザ端末2のユーザは、分類種別ごとの支出に対応する表示オブジェクトを、興味を持って視認することができる。
【0076】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、上述の実施形態では、表示制御装置1は、1台の装置であるとして説明したがこれに限らず、複数のサーバ等によって構成されていてもよい。また、上述の実施の形態では、表示制御装置1が表示制御プログラムを記憶することとしたが、これに限らず、ユーザ端末2が当該表示制御プログラムを記憶しておき、当該表示制御プログラムを実行するようにしてもよい。この場合、ユーザ端末2は、表示制御装置1の記憶部12を参照し、取得された分類区分に対応する分類種別ごとに決済金額を集計するようにしてもよい。