特許第6335890号(P6335890)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6335890
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】液体を蒸発する装置及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/12 20060101AFI20180521BHJP
   A01M 1/20 20060101ALI20180521BHJP
   A01P 7/04 20060101ALN20180521BHJP
   A01P 5/00 20060101ALN20180521BHJP
   A01N 65/00 20090101ALN20180521BHJP
   A01N 65/12 20090101ALN20180521BHJP
   A01N 25/18 20060101ALN20180521BHJP
【FI】
   A61L9/12
   A01M1/20 E
   !A01P7/04
   !A01P5/00
   !A01N65/00 A
   !A01N65/12
   !A01N25/18 101
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-518997(P2015-518997)
(86)(22)【出願日】2013年6月20日
(65)【公表番号】特表2015-527897(P2015-527897A)
(43)【公表日】2015年9月24日
(86)【国際出願番号】EP2013062924
(87)【国際公開番号】WO2014001201
(87)【国際公開日】20140103
【審査請求日】2016年5月20日
(31)【優先権主張番号】1255999
(32)【優先日】2012年6月25日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】514328492
【氏名又は名称】クセダ・アンテルナシオナル・エス・ア
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト・サルド
【審査官】 中村 泰三
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−313582(JP,A)
【文献】 特開平09−225017(JP,A)
【文献】 特開2011−169490(JP,A)
【文献】 特表2007−506489(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/032262(WO,A1)
【文献】 特表2009−517446(JP,A)
【文献】 特開2005−320279(JP,A)
【文献】 特開2004−065140(JP,A)
【文献】 特表2010−530259(JP,A)
【文献】 特開平06−254143(JP,A)
【文献】 実開昭57−123620(JP,U)
【文献】 実開昭60−180436(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 9/00−22
A01M 1/00−99/00
B65D 83/00,85/00
A01N 1/00−55/08,57/00−65/48
A01P 1/00−23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を蒸発させるための装置であって、
− 前記液体を含む容器(14);
− 前記液体を吸収する吸収機関(16);及び、
前記吸収機関(16)に向けられるガス流を生成する機関(18);
を含み、
前記吸収機関(16)が、前記液体を保持するように適合された、複数の吸収ストリップ(24)を備え、前記吸収ストリップ(24)それぞれは、第1の端部(26)及び第2の端部(28)を有し、
前記液体が、エッセンシャルオイル、揮発性合成製品、または、殺菌特性を有する揮発性合成分子の1つを備え、
前記ガス流は、50℃より低い温度であり、
前記装置は、前記容器(14)から前記吸収機関(16)に液体を注入する注入機関(20)を備え、前記注入機関(20)は、投与機関を備え、前記注入機関(20)は、前記吸収ストリップ(24)それぞれの前記第1の端部(26)付近に配置された液体注入口(36)を有し、これにより、前記液体が、前記吸収ストリップ(24)それぞれの前記第1の端部(26)内に注入され、かつ、前記第2の端部(28)に向かって前記吸収ストリップ(24)それぞれに沿って重力によって流れ、前記投与機関は、前記液体の流速が設定値で制御されるようにコンピューター(22)によって制御されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記殺菌特性を有する揮発性合成分子は、除虫菊または合成ピレトリンであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記エッセンシャルオイルは、ミントオイル、ローズオイル、タイムオイル、オレガノオイル、または、これらのオイルの構成物質である、L-カルボン、オイゲノール、ゲラニオール、チモールもしくはカルバクロールの郡少なくとも1つから選択されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記吸収ストリップ(24)それぞれの前記第1の端部(26)は、前記吸収ストリップ(24)それぞれが半球状の経度に沿って延在する状態で前記半球状の極部(30)に配置さることを特徴する請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記ガス流を生成する機関(18)は、前記半球状の凹側上の極部(30)に向けられることを特徴する請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記吸収ストリップ(24)は、互いに平行に配置され、前記ガス流の方向に垂直である長軸に沿って延在することを特徴する請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記吸収ストリップ(24)それぞれは、植物マイクロファイバーから成ることを特徴する請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
− サイト(12);及び
− 前記サイト(12)内に配置された、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置;
を備えるサイト(12)を処理するアセンブリ。
【請求項9】
液体を蒸発させる方法であって、
− 第1の端部(26)および第2の端部(28)を有し、前記液体を保持するように適合された複数の吸収ストリップ(24)を備える吸収機関(16)によって前記液体を吸収するステップであって、前記液体が、エッセンシャルオイル、揮発性合成製品、または、殺菌特性を有する揮発性合成分子の1つを備える、ステップ;
− 前記吸収機関(16)に向けられるガス流を生成するステップ;
− 50℃より低い温度で前記液体を蒸発させるステップ;及び、
投与機関を備える注入機関(20)によって、容器(14)から前記吸収機関(16)内に前記液体を注入するステップであって、前記注入機関(20)は、前記吸収ストリップ(24)それぞれの前記第1の端部(26)付近に配置された液体注入口(36)を有し、これにより、前記液体が、前記吸収ストリップ(24)それぞれの前記第1の端部(26)内に注入され、かつ、前記第2の端部(28)に向かって前記吸収ストリップ(24)それぞれに沿って重力によって流れ、前記投与機関は、前記液体の流速が設定値で制御されるようにコンピューター(22)によって制御されている、ステップ;の連続的なステップを備えることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、殺菌処理を可能にする装置に関し、特に、サイトもしくは植物のための、エッセンシャルオイルまたは揮発性合成製品の蒸発によるものに関する。
【0002】
本発明は、さらに、植物を保管するサイトまたは部屋の湿度を上げるために装置に関する。
【背景技術】
【0003】
特許文献1には、生鮮食品を処理するために、かつ、これらの食べ物を汚染する微生物の成長を破壊するまたは抑制するために、エッセンシャルオイル、例えば、かんきつ果実から抽出したエッセンシャルオイルの蒸気、を使う可能性が説明されている。
【0004】
貯蔵室、温室またはサイロに貯蔵されるフルーツ及び野菜などの食製品の産業処理は、十分な量の蒸気の生成を必要とする。さらに、蒸気が、凝結し、かつ、食品の上に留まるかもしれない、エッセンシャルオイル、揮発性合成製品、または、水の液滴を形成してはいけない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2009/144465号
【特許文献2】仏国特許発明第2791910号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような状況において、凝結のリスクが全くなく、十分な量の蒸気を生成できる装置が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を達成するために、第1の態様における本発明は、液体を蒸発させるための装置であって、
− 液体を含む容器;
− 液体を吸収する機関(organ);及び、
− 吸収機関に向けられるガス流を生成する機関;
を含み、
吸収機関が、前記液体を保持するように適合された、複数の吸収ストリップを備えることを特徴とする装置に関する。
【0008】
吸収機関が複数の吸収ストリップを備えることにより、ガス流と吸収機関との間の十分な接触面を形成する。さらに吸収ストリップは有利に、吸収機関がガス流の経路のための十分な空間を提供するように離間している。従って、本発明における装置は、十分な量の液体の蒸発を可能にする。
【0009】
通常、液体は、少なくとも1つのエッセンシャルオイルを備える。例えば、液体は、ミントオイル、ローズオイル、タイムオイル、オレガノオイルの群から選択される。1つの変形では、液体は、これらのオイル、L-カルボン、オイゲノール、ゲラニオール、チモールもしくはカルバクロールの構成物質の少なくとも1つを備える。
【0010】
1つの変形では、液体は、ジメチル・ナフタレン、3−デセン−2−オン(3-decene-2-one)、または、ヘキサナールなどの、少なくとも1つの殺菌特性を有する揮発性合成製品を備える。
【0011】
1つの変形では、液体構成物は、除虫菊、合成ピレトリン、または、殺菌特性を有する任意の揮発性合成分子を備える。
【0012】
通常、液体は、溶媒またはアジュバントを有さない1つのみの活性成分を含む。
【0013】
「活性成分」は、エッセンシャルオイルまたは揮発性合成製品を意味する。1つの変形では、液体は、活性成分及び/または1つ以上のアジュバントが熔解される、水性溶媒または有機溶媒を含む。水性溶媒は例えば水である。有機溶媒は例えば、特許文献2で説明されるタイプの溶媒、または、グリコール、ジグリコール及びそれらそれぞれのエステルである。アジュバントは、例えば、活性成分を送る、または、希釈効果を提供するのに適した物質である。
【0014】
1つの変形では、液体は、例えば、上記リストのいくつかのエッセンシャルオイル、または、上記リストのいくつかの合成製品などの、いくつかの液体活性成分の混合物を含む。
【0015】
1つの変形では、液体は、水のみを含む。この場合、本発明における蒸発装置による液体の水の蒸発は、液体が蒸発される、植物の貯蔵領域または貯蔵室の湿度を上げるためのものである。
【0016】
通常、装置は、50℃より低い温度で液体を蒸発させるように適合される。すなわち、ガス流が50℃より低い温度であり、好ましくは、20℃より低く、特に−2℃〜12℃であり、特に、0℃〜10℃である。ガス流は、例えば、部屋の温度である。本発明の装置は、従って、加熱手段を必要とせずに液体の蒸発を可能にする。本発明における装置は、通常、高額な設置コストがかかり、蒸発した液体の後での凝結を避けられない、液体を高圧で射出するノズルを必要としない。
【0017】
通常、各ストリップは植物マイクロファイバーから成る。1つの変形では、各ストリップは、合成繊維から成る。各ストリップは、例えば、80%のポリエステル及び20%のポリアミドから成る。
【0018】
第1の実施形態によると、装置は、容器から液体を吸収機関に注入する機関を備える。ここで「注入」とは、自主的で積極的な行動で、大量の液体を吸収機関に導入する動作を意味する。
【0019】
好ましくは、注入機関は投与ポンプを備える。このような投与機関は、注入される液体の量の正確な制御を可能にする。1つの変形では、液体は、重力によって、ベンチュリー効果によって、または、任意の別の適切な投与機関によって注入される。
【0020】
通常、投与ポンプ及びガス流生成機関は、コンピューターによって制御される。1つの変形では、投与ポンプ及び/またはガス流生成機関は手作業で制御される。
【0021】
この第1の実施形態によると、各ストリップは、第1の端部及び第2の端部を備え、注入機関は、各ストリップの第1の端部付近に配置される液体注入口を有する。従って、液体は、各ストリップの第1の端部に注入され、重力のために第2の端部に向けて各吸収ストリップに沿って流れる。
【0022】
この第1の実施形態によると、各ストリップの第1の端部は、通常、球状の極部に配置され、各ストリップは極部から球状の経度に沿って延在する。この構成は、吸収ストリップに保持される液体の蒸発の最適化を可能にする。1つの変形では、吸収機関は、円錐状のポテト形状、または任意の凹形状を有する。
【0023】
この第1の実施形態によると、ガス流生成機関は、球状の凹側上の極部に向けられる。実際に、それは、蒸発される液体を保持する吸収ストリップと比較して空気流のより良好な分散を可能にする。
【0024】
ガス流生成機関は例えばファンである。
【0025】
第2の実施形態によると、ストリップは、互いに平行に配置され、ガス流の方向に垂直である長軸に沿って延在する。1つの変形では、長軸がガス流の方向に対して傾斜している。
【0026】
第2の実施形態によると、装置は、容器に接続された液体貯蔵機関を備え、各ストリップの第2の端部は、各ストリップが毛管現象によって液体を吸収するように貯蔵機関の液体に浸る
【0027】
第2の実施形態によると、装置は、容器から液体貯蔵機関への注入のための管を備える。通常、かつ、第1の実施形態の注入機関と同じように、注入管は投与ポンプを備える。
【0028】
第2の実施形態の1つの変形によると、第1の実施形態と同じように、装置は容器から吸収機関へ液体を注入する機関を備える。
【0029】
この変形よると、各ストリップは第1の端部及び第2の端部を有し、注入機関は、各ストリップの第1の端部付近に配置された液体注入口を有する。従って、液体は、各鉛直な吸収ストリップの第1の端部に注入され、重力のために鉛直な各吸収ストリップに沿って流れる。
【0030】
第2の態様よると、本発明は、
− サイト;及び
− 前述の任意の蒸発装置;を備えるサイトを処理するアセンブリに関する。
【0031】
第3の態様によると、本発明は、液体を蒸発させる方法であって、
− 液体を保持するように適合された複数の吸収ストリップ(24)を備える吸収機関(16)によって液体を吸収するステップ;
− 吸収機関(16)に向けられるガス流を生成するステップ;及び、
− 50℃より低い温度で液体を蒸発させるステップ;
の連続的なステップを備えることを特徴とする方法に関する。
【0032】
添付する図を参照に、ほんの一例として、下記に提供される詳細な説明から本発明の他の特性及び利点が理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の第1の実施形態における第1の実施形態の液体蒸発装置を備えるサイトを扱うためのアセンブリの簡略化された概略図である。
図2】本発明の第1の実施形態における第2の実施形態の液体蒸発装置を備えるサイトを扱うためのアセンブリの簡略化された概略図である。
【0034】
図1は、本発明の第1の実施形態における液体を蒸発するための装置10の斜視図である。
【0035】
蒸発する液体が少なくとも1つのエッセンシャルオイルを含む場合に、このような装置10が、一般的に、グリーンハウスなどの植物のためのサイト12または貯蔵室の殺菌のために設けられる。蒸発する液体が、水のみを含む場合は、このような装置10は、サイト12または貯蔵室の湿度を上げるために設けられる。
【0036】
図1に示される装置10は、
− 液体を含む容器14;
− 液体を吸収する機関16;
− ガス流を生成する機関18;
− 液体を注入する機関20であって、容器14から吸収機関16内に液体を注入するように適合された注入機関20;及び、
− 注入機関20及びガス流生成機関18を制御するコンピューター22;
を備える。
【0037】
本発明によると、吸収機関16は、液体を保持する複数の吸収ストリップ24を備える。例えば、吸収機関は、2〜40、特には4〜20、特には6〜10の吸収ストリップを含む。
【0038】
吸収ストリップ24は、例えば、植物マイクロファイバーから成る。1つの変形では、吸収ストリップ24は合成繊維から成る。
【0039】
図1に示す第1の実施形態によると、各吸収ストリップ24は、第1の端部26及び第2の端部28を含む。吸収ストリップ24の第1の端部26は、有利に、球の極部30上に配置される。
【0040】
通常、吸収ストリップ24は、吸収ストリップ24上のガス流の気圧で形状化される。
【0041】
ガス流生成機関18は、有利に、球状の極部30に向けられる。ガス流生成機関18は、球状の下方の球状の凹部側に配置される。
【0042】
1つの変形では、ガス流生成機関18は、吸収機関16の上流に配置される。「上流」との用語は、本願明細書では、装置10内の液体の通常の流れに対する意味である。
【0043】
ガス流生成機関18は、例えばファン18である。
【0044】
注入機関20は、液体注入管32を有する。注入管32は、例えば両端とも開口している管である。両端の一方は、液体の入口34を画定し、容器14に接続される。反対側の端部は、注入管32の注入口36を画定する。注入口36は、各吸収ストリップ24の第1の端部26付近に配置される。注入機関20は投与ポンプ38を備える。
【0045】
本発明の第1の実施形態における装置10の操作が下記に説明される。
【0046】
始めに、使用者は、コンピューター22に、投与ポンプ38を介して注入するための液体の流速と、ファン18によって生成される空気流の流速と、のための設定点に入力する。
【0047】
次いで、液体注入機関20が、投与ポンプ38を介して、注入管32を通って注入口36まで容器14から液体をくみ上げる。次いで、液体が注入口36を介して注入管32を出て、次いで、吸収機関16の吸収ストリップ24によって吸収される。従って、液体は、各吸収ストリップ24の第1の端部26に注入され、各吸収ストリップ24の第2の端部28に向かって各吸収ストリップ24に沿って流れる。
【0048】
同時に、空気流がファン18によって生成される。空気流は吸収ストリップ24によって形成され球状の極部30に配向される。ファン18は、有利に、球状の凹側、球状の内側、または、球状の下方に配置される。
【0049】
最後に、吸収機関16の吸収ストリップ24に保持された液体が、吸収ストリップ24に向けられた空気流によって蒸発する。
【0050】
吸収機関16の吸収ストリップ24は、十分な蒸発面を提供し、互いに対するそれらの配置が空気流の通過を、かつ、それにより、吸収ストリップ24に保持された液体の十分な蒸発を促進する。
【0051】
本発明における液体を蒸発させるための装置の第2の実施形態110が図2に示される。
【0052】
図1に示される第1の実施形態とは違って、吸収ストリップ24は、互いに平行に配置され、鉛直な長軸に沿って延在する。
【0053】
さらに、第2の実施形態における装置110は、容器14に接続された、液体を貯蔵するための機関を備える。貯蔵機関112は、例えばサイト12内に配置されたバケツであり、そのバケツの中に液体が貯蔵される。貯蔵機関112は、注入管114を介して容器14に接続され、有利に、コンピューター22に接続された投与ポンプ116を備える。
【0054】
貯蔵機関112は、サイト12内の液体を貯蔵するように適合され、かつ、有利に、吸収ストリップ24の下方に配置される。
【0055】
この第2の実施形態によると、各吸収ストリップ24の第2の端部28はバケツ112内の液体に浸る。各吸収ストリップ24は、従って、毛管現象によって液体を吸収する。
【0056】
この第2の実施形態では、ファン18は、有利に鉛直な吸収ストリップ24に向けて水平な空気流を発生するように配置される。従って、空気流は、吸収ストリップ24が含まれる面に対して垂直である。
【0057】
1つの変形では、第2の実施形態における装置110は、前述の注入機関20を備える。この変形では(図示せず)、第1の実施形態における装置110の操作と同様に、液体が投与ポンプによって、容器14から注入機関20の注入口36までくみ上げられる。さらに、注入口36は、注入管32を各吸収ストリップの第1の端部26に接続する複数の導水路を備える。
【0058】
液体は、次いで、各吸収ストリップ24の第1の端部26に注入され、各吸収ストリップ24に沿って鉛直に流れる。液体は、次いで、鉛直吸収ストリップ24に向けた水平なガス流によって蒸発する。
【0059】
従って、本発明におけるガス流の生成のための方法及び装置は、長い期間に亘って、かつ、大量な、できる限り大気内のエッセンシャルオイルの飽和状態よりわずかに低い高濃度のエッセンシャルオイルの生産を可能にする。
【0060】
飽和状態に近いと蒸発が起こらず、かつ、過飽和のリスクもないため、貯蔵された製品上へのエッセンシャルオイルの凝結のリスクと、及び、それにより、エッセンシャルオイルの植物毒性が避けられる。
【符号の説明】
【0061】
10 装置
12 サイト
14 容器
16 吸収機関、液体を吸収する機関
18 ガス流生成機関、ガス流を生成する機関
20 注入機関、液体を注入する機関
22 コンピューター
24 吸収ストリップ
26 第1の端部
28 第2の端部
30 極部
32 注入管
36 注入口
38 投与ポンプ
110 装置
112 貯蔵機関
114 注入管
116 投与ポンプ
図1
図2