特許第6335912号(P6335912)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6335912装置によって生成された音声,画像又は動画ファイルを当該装置に記録するために必要なメモリを制限するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6335912
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】装置によって生成された音声,画像又は動画ファイルを当該装置に記録するために必要なメモリを制限するための方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/926 20060101AFI20180521BHJP
   H04N 21/4402 20110101ALI20180521BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20180521BHJP
   H04N 19/40 20140101ALI20180521BHJP
【FI】
   H04N5/926 100
   H04N21/4402
   H04N5/225
   H04N19/40
【請求項の数】4
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-541217(P2015-541217)
(86)(22)【出願日】2013年11月8日
(65)【公表番号】特表2016-501457(P2016-501457A)
(43)【公表日】2016年1月18日
(86)【国際出願番号】FR2013052679
(87)【国際公開番号】WO2014072653
(87)【国際公開日】20140515
【審査請求日】2016年11月4日
(31)【優先権主張番号】1260679
(32)【優先日】2012年11月9日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】516106748
【氏名又は名称】コリン,ジャン−クロード
(74)【代理人】
【識別番号】110002398
【氏名又は名称】特許業務法人小倉特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェルヴェ,タン マルク−エリック
(72)【発明者】
【氏名】ルベ,ブルノ
(72)【発明者】
【氏名】ベッソー,ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ギミオ,イヴ
(72)【発明者】
【氏名】プティフィス,ミカエル
(72)【発明者】
【氏名】ローク,セバスティアン
【審査官】 川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2007/0047659(US,A1)
【文献】 国際公開第2002/087255(WO,A1)
【文献】 特表2005−523615(JP,A)
【文献】 特開2008−099027(JP,A)
【文献】 特開2004−266690(JP,A)
【文献】 特開2009−027257(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0309975(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/91 − 5/956
H04N 5/222− 5/257
H04N 5/76 − 5/775
H04N 19/00 − 19/98
H04N 21/00 − 21/858
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生のメディアのデジタル符号化のための方法であって,
前記方法は:
‐ 前記生のメディアのキャプチャのための第1のステップであって,前記生のメディアは音声及び/又は画像及び/又は動画メディアである,第1のステップ;
プロプライエタリフォーマット(P)の符号化品質(Qp)を選択するための第2のステップ;
共通フォーマット(C)の符号化品質(Qc)を選択するための第3のステップ;
‐ 前記生のメディアを,前記プロプライエタリフォーマット(P)の第1のファイルに符号化するための第のステップ;
‐ 前記第1のファイルを,前記共通フォーマット(C)の第2のファイルに再符号化するための第のステップを含み;
選択された前記プロプライエタリフォーマットの前記符号化品質(Qp)により,前記第5のステップ中に前記共通フォーマット(C)を用いて再符号化された前記第2のファイルとの関係で,サイズが低減された前記第1のファイルを得ることができること;及び,
前記第5のステップ中に前記共通フォーマットの前記符号化品質(Qc)に従った前記共通フォーマットを用いて再符号化された前記第2のファイルは,前記共通フォーマットと同一の前記符号化品質(Qc)に従って前記共通フォーマット(C)に直接符号化した場合と同等の品質を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記生のメディアは,装置のワーキングメモリ及び/又は内部メモリにおける画像,音声又は動画データの生の表現であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記生のメディアは生のファイルに含まれることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
画像キャプチャ手段及び/又は音声キャプチャ手段及び/又は動画キャプチャ手段を備えること;並びに
請求項1〜いずれか1項記載の方法を実装するための手段を更に備えること
を特徴とするデジタル装置。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は,デジタルファイルの形態の,特に音声,画像又は動画メディアであるメディアの符号化の分野に関する。より詳細には,本発明は,これらのファイルを記録する目的でこれらのファイルのサイズを低減するための方法に関する。
【0002】
ユーザが動画,音響をキャプチャする場合,又はユーザが写真を撮影する場合,このキャプチャは,上記キャプチャを実行できる装置のメモリに保存されるデジタルファイルの形態を取る。このファイルは,ファイルのサイズ及びこのファイルを保存するために必要なメモリ量を制限するために圧縮されたフォーマットで記録できるよう,一般にはユーザが気付かないうちに事前に符号化される。このような圧縮ファイルのサイズは,例えば携帯用装置のメモリ等の低容量のメモリに圧縮ファイルを保存しなければならない場合には極めて重要となる。これは特にデジタルカメラ,携帯電話又は「一般向け(grand public)」ビデオカメラの場合に当てはまる。
【0003】
圧縮フォーマットは一般に,特に上記装置において直接,又はファイルが転送される装置においてこの圧縮フォーマットを読み出すことができる又は後処理できるアプリケーションとの適合性に応じて選択される。しかしながら,適合可能であり幅広く利用されているフォーマットは一般に,上記適合性を維持するために凍結されているか,又はほとんど変化しない。従ってこれらフォーマットは,圧縮レート及び品質に関する最新の進歩の便益を得られないが,同時に,キャプチャされるファイルの数及びサイズは常に増大しており,品質に対するユーザの要求も同時に常に上昇している。
【0004】
従って,本発明の目的は,十分な適合性を保持したまま,デジタルファイルの保存及び/又は品質を最適化するための方法を提供することである。
【0005】
本発明による第1の生のメディアのデジタル符号化のための方法は:
‐ 前記生のメディアのキャプチャのための第1のステップであって,前記生のメディアは音声及び/又は画像及び/又は動画メディアである,第1のステップ;
プロプライエタリフォーマット(P)の符号化品質(Qp)を選択するための第2のステップ;
共通フォーマット(C)の符号化品質(Qc)を選択するための第3のステップ;
‐ 前記生のメディアを,前記プロプライエタリフォーマット(P)の第1のファイルに符号化するための第のステップ;
‐ 前記第1のファイルを,前記共通フォーマット(C)の第2のファイルに再符号化するための第のステップ
を含み,
選択された前記プロプライエタリフォーマットの前記符号化品質(Qp)により,前記第5のステップ中に前記共通フォーマット(C)を用いて再符号化された前記第2のファイルとの関係で,サイズが低減された前記第1のファイルを得ることができること;及び,
前記第5のステップ中に前記共通フォーマットの前記符号化品質(Qc)に従った前記共通フォーマットを用いて再符号化された前記第2のファイルは,前記共通フォーマットと同一の前記符号化品質(Qc)に従って前記共通フォーマット(C)に直接符号化した場合と同等の品質を有する。
【0006】
このような方法は,アプリケーション又はシェアリングが前記プロプライエタリフォーマットと適合しない場合に特に有利である。
【0007】
前記生のメディアは,装置のワーキングメモリ及び/又は内部メモリにおける画像,音声又は動画データの生の表現であり,生のファイルに含まれてもよい。
【0008】
本発明の別の目的によると,本発明によるデジタル装置は,本発明による方法を実装するための手段を備える。このような装置は,画像キャプチャ手段及び/又は音声キャプチャ手段及び/又は動画キャプチャ手段を備える。
【0009】
このような装置は特にデジタルカメラ(digital camera: DC),携帯電話,特にスマートフォン,デジタルタブレット,カメラ又はディクタフォンであってよい。
【0010】
完璧な適合性は非現実的であるため,本説明において「適合性フォーマット」は,プロプライエタリプログラムの適合性より高い,又はこれとは異なる適合性を有するフォーマットを指す。
【0011】
これより添付の図面を参照して,本発明を実施する複数の方法を非限定的な実施例として説明する。前記図は,本発明による方法を図表で示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明による方法を実装するための態様を示す。
図2】本発明による方法を実装するための態様を示す。
図3】本発明による方法を実装するための態様を示す。
図4】本発明による方法を実装するための態様を示す。
【0013】
本発明による各方法について,デジタル装置を用いた写真への応用に関して説明する。現在のところ,画像に関して最も一般的に使用されている共通圧縮フォーマット(図ではCとして示す)は,jpegフォーマットである。当然のことながら,本発明による方法はいずれの共通フォーマットに適用される。
【0014】
高性能な圧縮レート及び復元された画像の高い品質から同時に便益を得るために,いわゆるプロプライエタリ圧縮フォーマット(図ではPとして示す)が装置に実装される。図面では写真のキャプチャはカメラの図像で表される。
【0015】
本発明によると,優れた画像復元品質を保持しながら装置のメモリを可能な限り保持するために,図示した例では,キャプチャされた各写真は,プロプライエタリフォーマットPのデジタルファイルの形態に即座にかつ体系的に符号化される。しかしながら,プロプライエタリフォーマットとして,プロプライエタリフォーマットPは,他の発行者が提供する閲覧タイプのアプリケーション及びソフトウェアにはほとんど又は全く適合しない。従ってオペレータがフォーマットPの画像を,例えばこの画像を非共通アプリケーションを用いて処理するため又はこの画像を別のデバイスに伝送するために選択すると,装置はこの画像を処理して,共通フォーマットCに再符号化する。
【0016】
このような方法の第1の実施形態について,図1を参照して説明する。この例では,オペレータは,プロプライエタリフォーマットPに符号化する前に,上記プロプライエタリフォーマットPのための符号化品質Qpを選択し,またオペレータは,共通フォーマットCに符号化する前に,上記共通フォーマットCのための符号化品質Qcも選択する。
【0017】
図2に示す第2の実施形態では,プロプライエタリフォーマットの符号化品質Qpは選択されず,従ってプロプライエタリ符号化Pは固定された品質に従って体系的に実施される。これは,復元された画像に関して高い品質を保持したまま,この符号化が圧縮レートに関して高い性能を有するものである場合に特に有利である。これはロスレス符号化の場合に当てはまる。この実施形態では,共通符号化Cの品質Qcのみが選択される。
【0018】
図3に示す第3の実施形態では,共通フォーマットの符号化品質Qcは選択されず,プロプライエタリ符号化Pの品質Qpのみが選択される。従って,共通フォーマットで復元された画像の品質Qcは,プロプライエタリフォーマットに関して選択された品質Qpに従って,装置によって自動的に決定できる。
【0019】
図4に示す第4の実施形態では,フォーマットPと適合しないアプリケーションを用いたシェアリング中に復元しなければならない品質Qcを,写真を撮影した後すぐに選択する。そして装置は,同等の品質及びより小さいサイズのファイルを得ることができるようなプロプライエタリフォーマットPの品質Qpを自動的に決定する。非共通アプリケーションを用いてシェアリングされる場合,ファイルは品質Qcの共通フォーマットCに再符号化される。
【0020】
第2,第3,第4の実施形態では,プロプライエタリフォーマットと共通フォーマットとを同時に組み合わせて使用することは完全に明らかであり得る。ユーザは,装置が複数のフォーマットを使用することを考慮することなく,更には装置が複数のフォーマットを使用することを知らないまま,品質を選択し,装置はユーザの必要に応じた正しいフォーマットの画像をユーザに供給する役割を果たす。
【0021】
品質の選択は一般に3つの選択肢:高,中又は低,あるいは優,高,中の間で行われる。この選択は,写真を撮影する度に,プロプライエタリフォーマットPの品質Qp若しくは復元しなければならない共通フォーマットCの品質Qcに関して実施でき,及び/又は既に符号化されたプロプライエタリフォーマットの画像を選択する度に,共通フォーマットの品質Qcに関して実施できる。しかしながら,この選択は構成メニューを用いて行うのがより好ましく,またこの選択は,対応する構成が変更されない限り,撮影された写真全てに対して有効であり続ける。
【0022】
本発明による方法によって,本装置は,あるフォーマット又は別のフォーマットの使用を自動的に最適化でき,ファイルを保存するためにはプロプライエタリフォーマットが使用され,共通フォーマットは必要な場合にのみ使用される。従って,ファイルの,プロプライエタリフォーマットPで保存されたバージョンは,変更されないまま保存され,必要な場合はそのコピーだけを共通フォーマットCとし,このコピーは有利には,装置のメモリを不必要に使用してしまうのを回避するために,使用されなくなったら破壊される。
【0023】
当然のことながら,本発明は上述の例に限定されない。
【0024】
従って,音響又は動画をキャプチャするためにも同様の方法を使用できる。
【0025】
また,各キャプチャ,音声,写真又は動画の符号化をプロプライエタリフォーマットで体系的に実施する代わりに,この符号化を,直接的な共通符号化に損害を与えるプロプライエタリ符号化器をオペレータが選択した後で実施することも考えられる。
【0026】
一般的な実施例では,品質の選択をオペレータが行わないことも考えられる。従って,キャプチャされた写真に関わらず品質を固定できるか,又は事前に確立された固有の基準に従って,装置が自動的に品質を決定できる。
【0027】
共通フォーマットへの遷移は,オペレータからの要求によって実施できる。しかしながら一般的な装置では,プロプライエタリフォーマットからの遷移は,オペレータが,装置上で利用可能な,共通フォーマットを必要とするアプリケーションを使用する場合に自動的に実施され,そしてオペレータが,例えばコンピュータ又はプリンタといった別の装置に画像をエクスポートしたい場合に体系的に実施される。
図1
図2
図3
図4