【課題を解決するための手段】
【0004】
(本開示の要約)
本明細書に提示される本発明の第1の概念は、ダイヤフラム、弁座、または両方の交換を促進する、アセンブリまたはカートリッジを伴う、ダイヤフラム弁を提供する。ある実施形態では、アセンブリは、ダイヤフラム弁のための離散サブアセンブリまたはカートリッジを提供するように組み合わせられる、ダイヤフラム、弁座担体、および弁座を有する、弁アセンブリであってもよい。離散カートリッジとしてのアセンブリは、ダイヤフラムまたは弁座または両方を入れ替えるために、容易に除去および交換されることができる。代替実施形態では、アセンブリは、ダイヤフラム、弁座担体、および弁座を有する、弁アセンブリであってもよく、弁座は、弁座担体と、弁座担体に溶接されるダイヤフラムと保定される。
【0005】
本明細書に提示される本発明の別の概念は、弁座、弁座担体、およびダイヤフラムを有する、弁アセンブリを提供し、弁座は、弁座担体と、溶接によって弁座担体に取着されるダイヤフラムと保定される。
【0006】
別の実施形態では、弁アセンブリは、弁座、弁座担体、およびダイヤフラムを含み、弁座は、弁座担体の第1の側と、溶接によって弁座担体の別の側に取着されるダイヤフラムとに保定される。
【0007】
本発明の別の概念は、ダイヤフラム弁のためのダイヤフラムまたは弁座または両方を設置および交換する方法を想定する。ある実施形態では、設置するための方法は、ダイヤフラムを弁座担体の片側に溶接し、弁アセンブリを弁体の中に設置することにより、弁座、弁座担体、およびダイヤフラム弁を組み合わせることによって、弁アセンブリを形成することを含む。交換するための方法の実施形態は、設置するための方法と同一のステップと、弁体から以前に使用された弁アセンブリを除去し、以前に使用された弁アセンブリと交換用弁アセンブリを交換するステップとを含んでもよい。
【0008】
本発明のこれらおよび他の概念ならびに本明細書に記載される種々の実施形態の付加的側面および利点は、以下の発明を実施するための形態および付随の図面から、当業者によって容易に理解および認識されるであろう。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
ダイヤフラム弁であって、
弁空洞と、第1のポートと、第2のポートとを備える弁体であって、前記第1のポートおよび前記第2のポートは、前記弁空洞に開放する、弁体と、
前記弁空洞を密閉するために配置された弁アセンブリであって、前記弁アセンブリは、弁座と、弁座担体と、ダイヤフラムとを備え、前記弁座は、前記弁座担体と、溶接によって前記弁座担体の第1の側に取着された前記ダイヤフラムと保定され、前記弁座は、前記第1のポートを囲繞するように配置され、前記弁座は、前記第1のポートと流体連通する流動通路を備える、弁アセンブリと
を備える、ダイヤフラム弁。
(項目2)
前記ダイヤフラムは、ドーム状円形ディスクを備え、前記ダイヤフラムの周縁を中心として前記弁座担体に溶接されている、項目1に記載のダイヤフラム弁。
(項目3)
前記弁座担体は、外側リムと、前記外側リムから中心開口部に半径方向内向きに延在するウェブとを有する、環状体を備え、前記中心開口部は、前記弁アセンブリが前記弁体内に設置されると、前記第1のポートと整合される、項目1に記載のダイヤフラム弁。
(項目4)
前記ウェブは、前記中心開口部を中心とするランド部によって分離された複数の流動通路を備える、項目3に記載のダイヤフラム弁。
(項目5)
前記弁座は、前記弁座の円周方向壁と前記中心開口部を画定する前記ウェブの壁との間の締まり嵌めによって、前記弁座担体と保定されている、項目3に記載のダイヤフラム弁。
(項目6)
前記ウェブは、前記ウェブが、前記ダイヤフラムから外方を向く前記弁座の表面を、前記第1のポートを囲繞する密閉表面と接触するよう付勢するように可撓性である、項目5に記載のダイヤフラム弁。
(項目7)
隣接する対の前記流動通路間の各前記ランド部は、前記ランド部が前記第2のポートを覆うとき、流動の閉塞を低減させるように、前記第2のポートの断面積未満の表面積を有する、項目4に記載のダイヤフラム弁。
(項目8)
前記ダイヤフラムは、前記ダイヤフラムの周縁を中心とする溶接によって前記弁座担体に取着されているドーム状円形ディスクを備え、前記ダイヤフラム弁は、前記弁座保定器に対して、前記溶接の半径方向内向きに、前記ダイヤフラムに圧縮荷重を印加する、ねじ山付き部材をさらに備える、項目1に記載のダイヤフラム弁。
(項目9)
前記第2のポートは、前記弁空洞を画定する、前記弁体の表面内に提供され、前記弁座担体は、外側リムと、前記外側リムから中心開口部に半径方向内向きに延在するウェブとを有する、環状体を備え、前記ウェブは、前記ウェブの下側表面と前記弁体の表面との間に間隙を提供するように配置されている、項目1に記載のダイヤフラム弁。
(項目10)
前記ダイヤフラムの表面を前記弁座と接触させ、かつ接触から外すよう移動させるように動作可能である、弁アクチュエータと組み合わせた、項目1に記載のダイヤフラム弁。
(項目11)
前記ダイヤフラムは、ステンレス鋼から成り、前記弁座担体は、ステンレス鋼から成り、前記弁座は、ポリマーまたはプラスチックから成る、項目1に記載のダイヤフラム弁。
(項目12)
弁座と、弁座担体と、ダイヤフラムとを備える、弁アセンブリであって、前記弁座は、前記弁座担体と、溶接によって前記弁座担体の第1の側に取着された前記ダイヤフラムと保定される、弁アセンブリ。
(項目13)
前記弁座担体は、外側リムと、前記外側リムから前記ウェブ内の中心開口部に半径方向内向きに延在するウェブとを有する、環状体を備える、項目12に記載の弁アセンブリ。
(項目14)
前記ウェブは、前記中心開口部を中心とするランド部によって分離された複数の流動通路を備える、項目13に記載の弁アセンブリ。
(項目15)
前記弁座は、前記弁座の円周方向壁と前記中心開口部を画定する前記弁座担体の壁との間の締まり嵌めによって、前記弁座担体と保定されている、項目13に記載の弁アセンブリ。
(項目16)
前記ウェブは、可撓性である、項目15に記載の弁アセンブリ。
(項目17)
隣接する対の前記流動通路間の各前記ランド部は、各流動通路の断面積未満の表面積を有する、項目14に記載の弁アセンブリ。
(項目18)
前記ダイヤフラムは、ドーム状円形ディスクを備え、前記ダイヤフラムの周縁を中心として前記弁座担体に溶接されている、項目12に記載の弁アセンブリ。
(項目19)
前記ダイヤフラムは、ステンレス鋼から成り、前記弁座担体は、ステンレス鋼から成り、前記弁座は、ポリマーまたはプラスチックから成る、項目18に記載の弁アセンブリ。(項目20)
前記ダイヤフラムは、前記第1のポートと前記第2のポートとの間で流動を開閉するように動作可能であり、前記ダイヤフラムは、前記弁座と接触し、前記第1のポートと前記第2のポートとの間の流動を閉鎖するように移動可能である、項目1に記載のダイヤフラム弁。
(項目21)
前記弁座担体は、ばね定数100,000ポンド/インチ
(17.5N/μm)未満を有する、項目1に記載のダイヤフラム弁。
(項目22)
前記弁座担体は、より好ましくは、ばね定数80,000ポンド/インチ
(14N/μm)未満を有する、項目21に記載のダイヤフラム弁。
(項目23)
前記弁座担体は、より好ましくは、ばね定数約20,000ポンド/インチ
(3.5N/μm)を有する、項目22に記載のダイヤフラム弁。
(項目24)
前記弁座担体は、ばね定数100,000ポンド/インチ
(17.5N/μm)未満を有する、項目12に記載の弁アセンブリ。
(項目25)
前記弁座担体は、より好ましくは、ばね定数80,000ポンド/インチ
(14N/μm)未満を有する、項目24に記載の弁アセンブリ。
(項目26)
前記弁座担体は、より好ましくは、ばね定数約20,000ポンド/インチ
(3.5N/μm)を有する、項目25に記載の弁アセンブリ。
(項目27)
前記間隙は、前記第2のポートの流動面積以上の流動面積を呈する、項目9に記載のダイヤフラム弁。
(項目28)
前記ウェブは、概して、平面であり、ばね定数100,000ポンド/インチ
(17.5N/μm)未満を有する、項目27に記載のダイヤフラム弁。
(項目29)
ダイヤフラム弁内のダイヤフラムまたは弁座または両方を交換する方法であって、
前記ダイヤフラムの周縁を弁座担体の外側リムに溶接することにより、前記ダイヤフラムを前記弁座担体に取着することによって、弁座、前記弁座担体、およびダイヤフラムを備える、交換用弁アセンブリを形成することと、
前記弁座を前記弁座担体と前記溶接されたダイヤフラムと保定することと、
弁体から以前に使用された弁アセンブリを除去し、前記以前に使用された弁アセンブリと前記交換用弁アセンブリを交換することと
を含む、方法。
(項目30)
前記弁座担体の表面を前記弁体の表面に対して圧縮することによって、荷重を前記弁体内の弁アセンブリに印加し、本体密閉を形成するステップを含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
ダイヤフラムまたは弁座または両方をダイヤフラム弁の中に設置する方法であって、
前記ダイヤフラムの周縁を弁座担体の外側リムに溶接することにより、前記ダイヤフラムを前記弁座担体に取着することによって、弁座、前記弁座担体、およびダイヤフラムを備える、弁アセンブリを形成することと、
前記弁座を前記弁座担体と前記溶接されたダイヤフラムと保定することと、
前記弁アセンブリを弁体の中に設置することと
を含む、方法。
(項目32)
前記弁座担体の表面を前記弁体の表面に対して圧縮することによって、荷重を前記弁体内の弁アセンブリに印加し、本体密閉を形成するステップを含む、項目31に記載の方法。
(項目33)
ダイヤフラム弁であって、
弁空洞と、第1のポートと、第2のポートとを備える、弁体であって、前記第1のポートおよび前記第2のポートは、前記弁空洞に開放する、弁体と、
前記弁空洞を密閉するように配置された可撤性弁アセンブリであって、前記弁アセンブリは、弁座、弁座担体、およびダイヤフラムを備え、前記弁座は、前記弁座担体と、溶接によって前記弁座担体の第1の側に取着された前記ダイヤフラムと保定され、前記弁アセンブリは、前記第1のポートおよび前記第2のポートと流体連通する、密閉された流動チャンバを提供する、弁アセンブリと
を備える、ダイヤフラム弁。
(項目34)
前記可撤性弁アセンブリは、前記弁座担体の第2の側に、前記弁体の表面に対して圧縮され、前記密閉された流動チャンバ内に流体を含有するように本体密閉を形成する表面を備える、項目33に記載のダイヤフラム弁。