特許第6335952号(P6335952)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6335952
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】折畳み型の小便器設置具
(51)【国際特許分類】
   A47K 11/12 20060101AFI20180521BHJP
【FI】
   A47K11/12
【請求項の数】9
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-32726(P2016-32726)
(22)【出願日】2016年2月24日
(65)【公開番号】特開2017-148203(P2017-148203A)
(43)【公開日】2017年8月31日
【審査請求日】2016年11月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】391034880
【氏名又は名称】トキハ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳
(74)【代理人】
【識別番号】100117097
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 充浩
(72)【発明者】
【氏名】藤巻 竜也
(72)【発明者】
【氏名】壬生 香織
【審査官】 舟木 淳
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−233336(JP,A)
【文献】 特開2007−202755(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3169311(JP,U)
【文献】 特開2015−142635(JP,A)
【文献】 特開2013−111265(JP,A)
【文献】 特開2011−212404(JP,A)
【文献】 特開2010−284272(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 11/00−11/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部と、前記底部から上方に立上る一対の側壁部とが形成された折畳み型の小便器設置具において、
前記小便器設置具は、左右方向中央に垂直の第一折り目が形成された前記一対の側壁部と、前記一対の側壁部の一方の側壁部の下端に水平の第二折り目を介して一体に形成された前記底部とが一つのシート状の板状体から形成されており、
前記一対の側壁部の上下方向中間には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第一帯状切れ目と、前記一対の第一帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第三折り目と、前記一対の第一帯状切れ目及び前記一対の第三折り目により区画された第一帯状部と、前記第一帯状部の左右方向中央の垂直の第四折り目とが形成されており、
前記底部と、前記一対の側壁部の他方の側壁部の下端部とは、第五折り目及び固着部により固着されているとともに、前記第五折り目及び固着部は、前記他方の側壁部の下端部又は前記他方の側壁部側における前記底部の端部に形成されており、
前記底部は、前記第一折り目の下端から前記底部の角の二等分線上に折畳み用の第六折り目が形成されており、
前記一対の第三折り目の上端部近傍における前記各側壁部に、合成樹脂製の尿収納袋の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な一対の第一左右固定部と、前記第一左右固定部よりも上方における前記第一折り目近傍の前記側壁部に、前記尿収納袋の開口の中央部を挿通固定可能な第一中央固定部とを備えており、
前記第一折り目、前記第二折り目、前記第三折り目及び前記第五折り目を谷折りとし、前記第四折り目を山折りとしたことを特徴とする折畳み型の小便器設置具。
【請求項2】
底部と、前記底部から上方に立上る一対の側壁部とが形成された折畳み型の小便器設置具において、
前記小便器設置具は、左右方向中央に垂直の第一折り目が形成された前記一対の側壁部と、前記一対の側壁部の各下端に水平の第七折り目を介して一体に形成された一対の分割底部とが一つのシート状の板状体から形成されており、
前記一対の側壁部の上下方向中間には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第一帯状切れ目と、前記一対の第一帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第三折り目と、前記一対の第一帯状切れ目及び前記一対の第三折り目により区画された第一帯状部と、前記第一帯状部の左右方向中央の垂直の第四折り目とが形成されており、
前記一対の分割底部は、一体に固着されて前記底部を形成しているとともに、前記第一折り目の下端から前記底部の角の二等分線上に折畳み用の第六折り目が形成されており、
前記一対の第三折り目の上端部近傍における前記各側壁部に、合成樹脂製の尿収納袋の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な一対の第一左右固定部と、前記第一左右固定部よりも上方における前記第一折り目近傍の前記側壁部に、前記尿収納袋の開口の中央部を挿通固定可能な第一中央固定部とを備えており、
前記第一折り目、前記第三折り目及び前記第七折り目を谷折りとし、前記第四折り目を山折りとしたことを特徴とする折畳み型の小便器設置具。
【請求項3】
前記第一帯状部の下方における前記一対の側壁部には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第二帯状切れ目と、前記一対の第二帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第八折り目と、前記一対の第二帯状切れ目及び前記一対の第八折り目により区画された第二帯状部と、前記第二帯状部の左右方向中央の垂直の第九折り目とが形成されており、
前記一対の第八折り目の前記側壁部における位置は、前記一対の第三折り目の前記側壁部における位置よりも前記第一折り目側としており、
前記第二帯状部は、前記第九折り目を山折りとした状態で前記尿収納袋を案内可能としていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折畳み型の小便器設置具。
【請求項4】
前記第一帯状部の下方における前記一対の側壁部には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第二帯状切れ目と、前記一対の第二帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第八折り目と、前記一対の第二帯状切れ目及び前記一対の第八折り目により区画された第二帯状部と、前記第二帯状部の左右方向中央の垂直の第九折り目とが形成されており、
前記一対の第八折り目の上端部近傍における前記各側壁部に、前記尿収納袋の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な一対の第二左右固定部と、前記第二左右固定部よりも上方における前記第一折り目近傍の前記側壁部に、前記尿収納袋の開口の中央部を挿通固定可能な第二中央固定部とを備えており、
前記第八折り目を谷折りとし、前記第九折り目を山折りとし、前記一対の第三折り目を折らない状態として前記尿収納袋の開口を低い位置に調整可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折畳み型の小便器設置具。
【請求項5】
前記一対の第三折り目の位置よりも内側下方における前記底部に、前記一対の側壁部の各下端を通る所定幅の一対の第一底部切れ目と、前記一対の第一底部切れ目の内方端部から直角方向の一対の第二底部切れ目と、前記一対の第二底部切れ目の当接点から外側方向の請求項1又は請求項2に記載の二等分線上に、第三底部切れ目と、前記第三底部切れ目の外側端部から前記一対の第二底部切れ目と平行に一対の第十折り目とを形成し、
前記一対の第十折り目を谷折りとして前記底部に前記尿収納袋の下部を案内する下部案内部を形成可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の折畳み型の小便器設置具。
【請求項6】
前記第一折り目及び前記第六折り目を折畳み、前記一対の側壁部を重ね合わせた状態で、前記一対の側壁部に水平の第十一折り目を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の折畳み型の小便器設置具。
【請求項7】
前記一対の側壁部は、前記第一折り目を角部として80度〜100度で立設されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の折畳み型の小便器設置具。
【請求項8】
前記シート状の板状体はシート状の紙製の段ボールであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の折畳み型の小便器設置具。
【請求項9】
前記一対の第一左右固定部及び前記第一中央固定部は、穴と切込とから形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の折畳み型の小便器設置具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震などの非常時に折畳んだ状態からワンタッチで使用可能にする折畳み型の小便器設置具に関する技術であり、特に、左右方向中央に垂直の第一折り目が形成された一対の側壁部と、底部とを備え、所定の折り目と切れ目とを形成して、一つのシート状の板状体から折畳み型の小便器設置具とした技術である。
【背景技術】
【0002】
東北地方太平洋沖地震による東日本大震災に伴う未曽有の混乱から、首都直下地震や南海トラフ巨大地震等を想定し、大地震発生時には多数の帰宅困難者が発生する可能性があり、企業等は発災後3日間程度従業員等を施設内に待機させる必要性を指摘されている。
そして、従業員等が施設内に留まれるように、3日分の水、食料等の備蓄は勿論のこと、簡易トイレの備蓄の必要性も指摘されている。
【0003】
非常時のトイレの備蓄の必要性については、上水道の断水や、上下水道施設の被災により、水洗便器が使用できなくなるためである。
そこで、従来、非常時用として水洗便器に汚物収納袋をセットして用便後に凝固剤を添加し利用者が利用ごとに汚物収納袋を廃棄する非常時用の男女兼用トイレが公知である。
【0004】
しかしながら、災害時の企業、公共機関の施設には、通常よりも多数の帰宅困難者が押し寄せ、男性用の小便器は、上下水道の不通により使用不能であるため、トイレが混雑して順番待ちの時間が長くなる。
そこで、従来、非常時用やイベント用の組立式小便器が各種提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0005】
従来、このように非常時用小便器を設置するのは、帰宅困難者が待機する施設における男性用トイレの個室大便器を女性にも利用可能として、混雑の解消を図るためである。
そして、従来の組立式小便器は、段ボールを用いた複数のシートを組み立てて小便器として使用することができるようにしている。
【0006】
従来の組立式小便器としては、特許文献1には、小便器と、仕切り壁板と、底板と、用便袋投入口とをそれぞれ段ボールで形成して折畳んで保管できるようにして、使用時に組み立てて使用するようにしたものが記載されている。
また、特許文献2には、自立した壁面を構成する板状体と、小便受け体を固定する板状体と、小便受け体とを段ボールで形成し、使用時に接着剤で3つの部材を固定して小便受け容器を取付けるようにした組立式簡易小便器が記載されている。
【0007】
さらに、特許文献3には、折曲げることにより溝部を形成した尿収納袋を取付ける正面板と、正面板の溝部の両端を塞ぐ左右側板とをプラスチック段ボールで形成し、面ファスナー等を使用して組立てるようにした簡易男子トイレが記載されている。
また、特許文献4には、衝立板と、小便器と、ホースと、タンクから構成され、衝立板が谷折されることで自立するが、衝立板の上下に連結体が設けられ連結体を連結してガムテープなどで固定するようにした組立式簡易小便器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−233336号公報(図1図6参照)
【特許文献2】特開2007−202755号公報(図1図4参照)
【特許文献3】実用新案登録第3169311号公報(図1図3参照)
【特許文献4】特開2015−142635号公報(図1図4参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載の組立式小便器は、小便器と、仕切り壁板と、底板と、用便袋投入口とを非常時に組立てる必要があり、組立が煩雑であるとともに、さらに複数を連結した連結タイプであるために設置場所の制約があるという課題があった。
特許文献2に記載の組立式簡易小便器は、非常時に接着剤で3つの部材を固定して組み立てる必要があり、接着等の組立に時間がかかり煩雑であるとともに使用時の足置き用の底面がなく、設置床面が汚れるという課題があった。
【0010】
特許文献3に記載の簡易男子トイレは、部品点数が多く高価であるとともに、非常時に面ファスナー等を使用して組立てる必要があり、組立が煩雑であり、また、使用時の足置き用の底面がなく、設置床面が汚れるという課題があった。
特許文献4に記載の組立式簡易小便器は、花火大会や屋外コンサートなどのようにトイレ施設の無い場所でのイベントにおいて、組立てて使用できるようにしているが、イベント用であれば準備にある程度の余裕があるが、非常時用に転用した場合、ガムテープ等による組立に時間がかかり煩雑であるとともに使用時の足置き用の底面がなく、設置床面が汚れるという課題があった。
【0011】
本発明は、従来の組立式小便器の課題を解決するために、地震などの非常時に折畳んだ状態からワンタッチで使用可能にする折畳み型の小便器設置具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、底部と、前記底部から上方に立上る一対の側壁部とが形成された折畳み型の小便器設置具において、
前記小便器設置具は、左右方向中央に垂直の第一折り目が形成された前記一対の側壁部と、前記一対の側壁部の一方の側壁部の下端に水平の第二折り目を介して一体に形成された前記底部とが一つのシート状の板状体から形成されており、
前記一対の側壁部の上下方向中間には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第一帯状切れ目と、前記一対の第一帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第三折り目と、前記一対の第一帯状切れ目及び前記一対の第三折り目により区画された第一帯状部と、前記第一帯状部の左右方向中央の垂直の第四折り目とが形成されており、
前記底部と、前記一対の側壁部の他方の側壁部の下端部とは、第五折り目及び固着部により固着されているとともに、前記第五折り目及び固着部は、前記他方の側壁部の下端部又は前記他方の側壁部側における前記底部の端部に形成されており、
前記底部は、前記第一折り目の下端から前記底部の角の二等分線上に折畳み用の第六折り目が形成されており、
前記一対の第三折り目の上端部近傍における前記各側壁部に、合成樹脂製の尿収納袋の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な一対の第一左右固定部と、前記第一左右固定部よりも上方における前記第一折り目近傍の前記側壁部に、前記尿収納袋の開口の中央部を挿通固定可能な第一中央固定部とを備えており、
前記第一折り目、前記第二折り目、前記第三折り目及び前記第五折り目を谷折りとし、前記第四折り目を山折りとしたものである。
【0013】
請求項2に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、底部と、前記底部から上方に立上る一対の側壁部とが形成された折畳み型の小便器設置具において、
前記小便器設置具は、左右方向中央に垂直の第一折り目が形成された前記一対の側壁部と、前記一対の側壁部の各下端に水平の第七折り目を介して一体に形成された一対の分割底部とが一つのシート状の板状体から形成されており、
前記一対の側壁部の上下方向中間には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第一帯状切れ目と、前記一対の第一帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第三折り目と、前記一対の第一帯状切れ目及び前記一対の第三折り目により区画された第一帯状部と、前記第一帯状部の左右方向中央の垂直の第四折り目とが形成されており、
前記一対の分割底部は、一体に固着されて前記底部を形成しているとともに、前記第一折り目の下端から前記底部の角の二等分線上に折畳み用の第六折り目が形成されており、
前記一対の第三折り目の上端部近傍における前記各側壁部に、合成樹脂製の尿収納袋の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な一対の第一左右固定部と、前記第一左右固定部よりも上方における前記第一折り目近傍の前記側壁部に、前記尿収納袋の開口の中央部を挿通固定可能な第一中央固定部とを備えており、
前記第一折り目、前記第三折り目及び前記第七折り目を谷折りとし、前記第四折り目を山折りとしたものである。
【0014】
請求項3に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1又は請求項2に係る本発明の折畳み型の小便器設置具の構成に加え、前記第一帯状部の下方における前記一対の側壁部には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第二帯状切れ目と、前記一対の第二帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第八折り目と、前記一対の第二帯状切れ目及び前記一対の第八折り目により区画された第二帯状部と、前記第二帯状部の左右方向中央の垂直の第九折り目とが形成されており、
前記一対の第八折り目の前記側壁部における位置は、前記一対の第三折り目の前記側壁部における位置よりも前記第一折り目側としており、
前記第二帯状部は、前記第九折り目を山折りとした状態で前記尿収納袋を案内可能としているものである。
【0015】
請求項4に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1又は請求項2に係る本発明の折畳み型の小便器設置具の構成に加え、前記第一帯状部の下方における前記一対の側壁部には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第二帯状切れ目と、前記一対の第二帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第八折り目と、前記一対の第二帯状切れ目及び前記一対の第八折り目により区画された第二帯状部と、前記第二帯状部の左右方向中央の垂直の第九折り目とが形成されており、
前記一対の第八折り目の上端部近傍における前記各側壁部に、前記尿収納袋の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な一対の第二左右固定部と、前記第二左右固定部よりも上方における前記第一折り目近傍の前記側壁部に、前記尿収納袋の開口の中央部を挿通固定可能な第二中央固定部とを備えており、
前記第八折り目を谷折りとし、前記第九折り目を山折りとし、前記一対の第三折り目を折らない状態として前記尿収納袋の開口を低い位置に調整可能としたものである。
【0016】
請求項5に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項4のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の構成に加え、前記一対の第三折り目の位置よりも内側下方における前記底部に、前記一対の側壁部の各下端を通る所定幅の一対の第一底部切れ目と、前記一対の第一底部切れ目の内方端部から直角方向の一対の第二底部切れ目と、前記一対の第二底部切れ目の当接点から外側方向の請求項1又は請求項2に記載の二等分線上に、第三底部切れ目と、前記第三底部切れ目の外側端部から前記一対の第二底部切れ目と平行に一対の第十折り目とを形成し、
前記一対の第十折り目を谷折りとして前記底部に前記尿収納袋の下部を案内する下部案内部を形成可能としたものである。
【0017】
請求項6に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項5のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の構成に加え、前記第一折り目及び前記第六折り目を折畳み、前記一対の側壁部を重ね合わせた状態で、前記一対の側壁部に水平の第十一折り目を形成したものである。
【0018】
請求項7に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項6のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の構成に加え、一対の側壁部は、前記第一折り目を角部として80度〜100度で立設されているものである。
【0019】
請求項8に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項7のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の構成に加え、前記シート状の板状体はシート状の紙製の段ボールである。
【0020】
請求項9に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項3のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の構成に加え、前記一対の第一左右固定部及び前記第一中央固定部は、穴と切込とから形成したものである。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、左右方向中央に垂直の第一折り目が形成された前記一対の側壁部と、前記一対の側壁部の一方の側壁部の下端に水平の第二折り目を介して一体に形成された前記底部とが一つのシート状の板状体から形成されており、前記一対の側壁部の上下方向中間には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第一帯状切れ目と、前記一対の第一帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第三折り目と、前記一対の第一帯状切れ目及び前記一対の第三折り目により区画された第一帯状部と、前記第一帯状部の左右方向中央の垂直の第四折り目とが形成されており、前記底部と、前記一対の側壁部の他方の側壁部の下端部とは、第五折り目及び固着部により固着されているとともに、前記第五折り目及び固着部は、前記他方の側壁部の下端部又は前記他方の側壁部側における前記底部の端部に形成されており、前記底部は、前記第一折り目の下端から前記底部の角の二等分線上に折畳み用の第六折り目が形成されており、前記一対の第三折り目の上端部近傍における前記各側壁部に、合成樹脂製の尿収納袋の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な一対の第一左右固定部と、前記第一左右固定部よりも上方における前記第一折り目近傍の前記側壁部に、前記尿収納袋の開口の中央部を挿通固定可能な第一中央固定部とを備えており、前記第一折り目、前記第二折り目、前記第三折り目及び前記第五折り目を谷折りとし、前記第四折り目を山折りとしたから、地震などの非常時に、待機施設に備蓄した折畳んだ状態からワンタッチで開いて尿収納袋をセットすれば小便器として使用できるのである。
したがって、折畳み型の小便器設置具の備蓄場所が明示されておれば、管理者でなくても誰でも簡単に小便器として使用可能に設置できるのである。
【0022】
請求項2に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、左右方向中央に垂直の第一折り目が形成された前記一対の側壁部と、前記一対の側壁部の各下端に水平の第七折り目を介して一体に形成された一対の分割底部とが一つのシート状の段ボールから形成されており、前記一対の側壁部の上下方向中間には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第一帯状切れ目と、前記一対の第一帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第三折り目と、前記一対の第一帯状切れ目及び前記一対の第三折り目により区画された第一帯状部と、前記第一帯状部の左右方向中央の垂直の第四折り目とが形成されており、前記一対の分割底部は、一体に固着されて前記底部を形成しているとともに、前記第一折り目の下端から前記底部の角の二等分線上に折畳み用の第六折り目が形成されており、前記一対の第三折り目の上端部近傍における前記各側壁部に、合成樹脂製の尿収納袋の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な一対の第一左右固定部と、前記第一左右固定部よりも上方における前記第一折り目近傍の前記側壁部に、前記尿収納袋の開口の中央部を挿通固定可能な第一中央固定部とを備えており、前記第一折り目、前記第三折り目及び前記第七折り目を谷折りとし、前記第四折り目を山折りとしたから、請求項1の折畳み型の小便器設置具とは、底部の構成が異なるのみで、請求項1の折畳み型の小便器設置具と同様に、地震などの非常時に、待機施設に備蓄した折畳んだ状態からワンタッチで開いて尿収納袋をセットすれば小便器として使用できるのである。
したがって、折畳み型の小便器設置具の備蓄場所が明示されておれば、管理者でなくても誰でも簡単に小便器として使用可能に設置できるのである。
【0023】
請求項3に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1又は請求項2に係る本発明の折畳み型の小便器設置具の効果に加え、前記第一帯状部の下方における前記一対の側壁部には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第二帯状切れ目と、前記一対の第二帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第八折り目と、前記一対の第二帯状切れ目及び前記一対の第八折り目により区画された第二帯状部と、前記第二帯状部の左右方向中央の垂直の第九折り目とが形成されており、前記一対の第八折り目の前記側壁部における位置は、前記一対の第三折り目の前記側壁部における位置よりも前記第一折り目側としており、前記第二帯状部は、前記第九折り目を山折りとした状態で前記尿収納袋を案内可能としているから、尿収納袋を簡単で確実に小便器設置具に設置することができるのである。
【0024】
請求項4に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1又は請求項2に係る本発明の折畳み型の小便器設置具の効果に加え、前記第一帯状部の下方における前記一対の側壁部には、前記第一折り目を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する円弧状の一対の第二帯状切れ目と、前記一対の第二帯状切れ目の左右端部の縦方向の一対の第八折り目と、前記一対の第二帯状切れ目及び前記一対の第八折り目により区画された第二帯状部と、前記第二帯状部の左右方向中央の垂直の第九折り目とが形成されており、前記一対の第八折り目の上端部近傍における前記各側壁部に、前記尿収納袋の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な一対の第二左右固定部と、前記第二左右固定部よりも上方における前記第一折り目近傍の前記側壁部に、前記尿収納袋の開口の中央部を挿通固定可能な第二中央固定部とを備えており、前記第八折り目を谷折りとし、前記第九折り目を山折りとし、前記一対の第三折り目を折らない状態として前記尿収納袋の開口を低い位置に調整可能としたから、小児用の小便器を1基の折畳み型の小便器設置具により形成することができるのである。
なお、小児用の小便器とする場合は、前記第一帯状部の第四折り目を前記一対の側壁部の第一折り目と一緒に谷折りとして第一帯状部を不使用とするのである。
【0025】
請求項5に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項4のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の効果に加え、前記一対の第三折り目の位置よりも内側下方における前記底部に、前記一対の側壁部の各下端を通る所定幅の一対の第一底部切れ目と、前記一対の第一底部切れ目の内方端部から直角方向の一対の第二底部切れ目と、前記一対の第二底部切れ目の当接点から外側方向の請求項1又は請求項2に記載の二等分線上に、第三底部切れ目と、前記第三底部切れ目の外側端部から前記一対の第二底部切れ目と平行に一対の第十折り目とを形成し、前記一対の第十折り目を谷折りとして前記底部に前記尿収納袋の下部を案内する下部案内部を形成可能としたから、尿収納袋の下端を簡単で確実に小便器設置具に位置させて設置することができるのである。
【0026】
請求項6に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項5のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の効果に加え、前記第一折り目及び前記第六折り目を折畳み、前記一対の側壁部を重ね合わせた状態で、前記一対の側壁部に水平の第十一折り目を形成したから、折り畳みを一層コンパクトに行うことができ、運搬などの取扱いや待機施設の備蓄を容易に行うことができるのである。
【0027】
請求項7に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項6のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の効果に加え、一対の側壁部は、前記第一折り目を角部として80度〜100度で立設されているから、制作が簡単で安定した状態で設置できるとともに、使用時の目隠しを確実にできるのである。
【0028】
請求項8に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項7のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の効果に加え、前記シート状の板状体はシート状の紙製の段ボールであるから、材料が安価で、制作が容易であり、非常時の使用後の焼却等の廃棄処理が容易である。
【0029】
請求項9に係る本発明の折畳み型の小便器設置具は、請求項1〜請求項3のいずれかに係る本発明の折畳み型の小便器設置具の効果に加え、前記一対の第一左右固定部及び前記第一中央固定部は、穴と切込とから形成したから、尿収納袋の挿通固定が簡単で確実にできるのである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の第一の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具の正面図である。
図2図1の平面図である。
図3図2のA矢視図である。
図4】本発明の第一の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具を平面状に展開した展開図である。
図5図1の拡大斜視図である。
図6】本発明の第一の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具を折畳んだ状態を示す斜視図である。
図7】本発明の第一の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具の第一使用例を示す正面側斜視図である。
図8】本発明の第一の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具の第二使用例を示す正面側斜視図である。
図9】本発明の第二の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具を平面状に展開した展開図である。
図10】本発明の第三の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具を平面状に展開した展開図である。
図11】本発明の第四の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具を平面状に展開した展開図である。
図12】本発明の第五の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具を平面状に展開した展開図である。
図13】本発明の第五の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具を折畳んだ状態を示す斜視図である。
図14】本発明の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具における尿収納袋の開口部を挿通固定可能な固定部の変形例(a)〜(d)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態を添付した図1図14に基づき詳細に説明する。
図1図8は本発明の第一の実施の形態に係る図、図9は本発明の第二の実施の形態に係る図、図10は本発明の第三の実施の形態に係る図、図11は本発明の第四の実施の形態に係る図、図12図13は本発明の第五の実施の形態に係る図及び図14は本発明の実施の形態に係る尿収納袋の開口部を挿通固定可能な固定部の変形例を示す図である。
【0032】
本発明の第一の実施の形態に係る折畳み型の小便器設置具を図1図8に基づいて説明する。
1は、厚さが5mmの一つのシート状の板状体としての段ボール2から形成され、一辺が402mmの正方形の底部3と、底部3の一つの直角部を挟んだ2辺から上方に立上る高さが1000mmの左側壁部41と右側壁部42とを有する一対の側壁部4とが形成された段ボールの折畳み型の小便器設置具である。
【0033】
小便器設置具1は、図4の展開図に示すように、左右方向中央に垂直の第一折り目51が形成された一対の側壁部4と、一対の側壁部4の一方の左側壁部41の下端に水平の第二折り目52を介して一体に形成された底部3とが一つのシート状の段ボール2から形成している。
なお、以下の図面において、第一〜第十一の折り目を記載するが、一点鎖線は山折りの折り目、二点鎖線は谷折りの折り目であり、複数の折り目であるときは複数の一点鎖線又は二点鎖線で表している。
【0034】
シート状の段ボール2は、表面と裏面をK6ライナとし、中芯をS12とした紙製の両面段ボールで、厚さが5mmのAフルートで形成しており、軽量で強度を有しており、小便器設置具1における内面側となるライナの外面を撥水処理している。
撥水処理は、水にパラフィンワックスとロジンとをそれぞれ数%含有する撥水剤を製作加工する前のシート状段ボール2に塗布することにより行っている。
【0035】
一対の側壁部4の上下方向中間には、第一折り目51を平面状に展開した状態で、円弧が下方に突出する上側半径が200mm、下側半径が215mm、横幅が400mmの円弧状の一対の第一帯状切れ目71aと、一対の第一帯状切れ目71aの左右端部の縦方向の高さが105mmの一対の第三折り目53と、一対の第一帯状切れ目71a及び一対の第三折り目53により区画された第一帯状部71と、第一帯状部71の左右方向中央の垂直の高さが60mmの第四折り目54とを形成している。
一対の側壁部4における一対の第三折り目53の上端部の高さは635mmとし、第四折り目54の上端部の高さは500mmとしている。
【0036】
また、前記底部3は、一対の側壁部4の他方の右側壁部42の下端部に、第五折り目55と接着剤を塗布するための切欠部42aを備えた固着部42bとを形成しているとともに、第一折り目51の下端から対角線となる底部3の角の二等分線上に折畳み用の第六折り目56を形成している。
この固着部42bに接着剤を塗布して、第一折り目51及び第二折り目52を谷折りにした状態で、底部3の裏面と右側壁部42とを一体化して折畳み型の小便器設置具1に組立てるのである。
【0037】
そして、前記一対の第三折り目53の上端部近傍における左右側壁部41、42に、合成樹脂製の尿収納袋9の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な丸穴と丸穴の下方の切込部とから形成された一対の第一左右固定部81、82と、第一左右固定部81、82よりも上方における第一折り目51近傍の右側壁部42に、尿収納袋9の開口の中央部を挿通固定可能な丸穴と丸穴の下方の切込部とから形成された第一中央固定部83とを備えている。
なお、尿収納袋9は、たとえば、厚さが0.025mm、横幅が650mm、高さが800mmで黒色であり、材質をポリエチレンとしたものを使用するのである。
【0038】
さらに、第一帯状部71の下方における一対の側壁部4には、第一折り目51を平面状に展開した状態で、上側半径が212mm、下側半径が243mm、横幅が360mmの円弧が下方に突出する円弧状の一対の第二帯状切れ目72aと、一対の第二帯状切れ目72aの左右端部の縦方向の高さが85mmの一対の第八折り目58と、一対の第二帯状切れ目72a及び一対の第八折り目58により区画された第二帯状部72と、第二帯状部72の左右方向中央の垂直の高さが60mmの第九折り目59とを形成している。
一対の側壁部4における一対の第八折り目58の上端部の高さは385mmとし、第九折り目59の上端部の高さは300mmとしている。
【0039】
このように、一対の第八折り目58の左右側壁部41、42における位置は、一対の第三折り目53の左右側壁部41、42における位置よりも第一折り目51側として、図7の第一使用例に示すように、第二帯状部72を、第九折り目59を山折りとした状態で尿収納袋9を案内可能としている
また、一対の第三折り目53の位置よりも内側下方における底部3に、一対の側壁部4の各下端を通る幅が50mmの一対の第一底部切れ目31と、一対の第一底部切れ目31の内方端部から直角方向の一対の第二底部切れ目32と、一対の第二底部切れ目32の当接点から外側方向の対角線となる二等分線上の底部3に、第三底部切れ目33と、第三底部切れ目33の外側端部から一対の第二底部切れ目32と平行に一対の第十折り目60とを形成している。
【0040】
そして、一対の第十折り目60を谷折りとして底部3に50mm立ち上げた状態で尿収納袋9の下部を案内する下部案内部34を形成している。
前記一対の第八折り目58の上端部近傍における左右側壁部41、42に、尿収納袋9の開口の一対の左右端部を挿通固定可能な四角穴と四角穴の下方の切込部とから形成された一対の第二左右固定部84、85と、第二左右固定部84、85よりも上方における前記第一折り目51近傍の右側壁部42に、尿収納袋9の開口の中央部を挿通固定可能な四角穴と四角穴の下方の切込部とから形成された第二中央固定部86とを備えている。
【0041】
そして、一対の第八折り目58を谷折りとし、第九折り目59を山折りとし、一対の第三折り目53を折らない状態として、図8の第二使用例に示すように、尿収納袋9の開口を、低い位置に調整可能としている。
したがって、1基の折畳み型の小便器設置具1により、図7の第一使用例に示す尿収納袋9の開口位置を高くした一般用と、図8の第二使用例に示す尿収納袋9の開口位置を低くした小児用とに兼用できるのである。
【0042】
また、一対の側壁部4には、635mmの高さ位置に水平に第十一折り目61(左側壁41の山折りの第十一折り目61a、右側壁42の谷折りの第十一折り目61b)を形成している。
そして、図6(a)〜(c)に示すように、折畳み型の小便器設置具1は、第一折り目51、第二折り目52、第五折り目55及び第六折り目56を折畳んで、一対の側壁部4を重ね合わせた状態で、第十一折り目61を折畳むことにより、備蓄用の包装箱に入った状態で、奥行が450mmのキャビネット内に保管可能に、コンパクトにして備蓄できるようにしている。
【0043】
この折畳み状態では、一対の第三折り目53、第四折り目54、一対の第八折り目58、第九折り目59及び一対の第十折り目60を折畳んでいる。
なお、図7及び図8において、91は備品袋であり、備品袋91には一つの尿収納袋9と、5つの凝固剤と、一双の合成樹脂製手袋とが収納され、右側壁部42の上端に形成した切込により備品袋固定部92を形成している。
【0044】
また、折畳み型の小便器設置具1は、備蓄用の包装箱(図示せず)に、折畳んだ状態の1基の小便器設置具1と、1枚の尿収納袋9、5つの凝固剤及び一双の手袋を収納した10セットの備品袋91とを収納している。
非常時に折畳み型の小便器設置具1を使用する場合、包装箱から折畳んだ状態の1基の小便器設置具1を取出して、設置場所で開けばpop−up(飛出し)式に図5の状態となり、取扱説明記載部21に沿って1セットの備品袋91から尿収納袋9を取出して、図7又は図8のように取付けるとともに、備品袋91を備品袋固定部92に固定するのである。
【0045】
そして、5人の男性が用をたすと、5人目の男性が取扱説明記載部21に沿って、処理するとともに、近くに置かれた包装箱から順次新しい備品袋91を取出して使用し、50人の男性が用をたすと、50人目の男性が廃棄するのである。
また、折畳み型の小便器設置具1の製作は、撥水処理が施された1枚のシート状の段ボール2に取扱説明記載部21の印刷と、第十一折り目61の黒色塗りつぶし印刷とを行い、金型にセットしてすべての必要な折り目、切れ目、切欠部、固定部等をプレス成型し、次に、固着部42bに接着剤を塗布して固着して、図6に示すように折畳むのである。
【0046】
なお、プレス成型の金型は、外形の端面、切れ目などをウエーブカットできるようにして折畳み型の小便器設置具1の取扱い時に手に傷がつかないようにするのである。
次に、第二の実施の形態を図9に示す展開図に基づいて説明する。
【0047】
第二の実施の形態は、第一の実施の形態における底部3を一対の側壁部4の左側壁部41の下端に水平の第二折り目52を介して一体に形成した構成から、底部3を対角線となる二等分線上で分割した構成に替えた点と一対の分割底部を固着した構成とが異なるのみであり、他の構成については第一の実施の形態と同様であり、以下、底部3における第一の実施の形態と異なる構成についてのみ説明する。
小便器設置具1は、左右方向中央に垂直の第一折り目51が形成された一対の側壁部4と、一対の側壁部4の各下端に水平の一対の第七折り目57を介して一体に形成された一対の分割底部3a、3bとが一つのシート状の段ボール2から形成している。
【0048】
右分割底部3bは、二等分線上の分割部を延長した位置に切欠部3cを備えた固着部3dを形成して一対の分割底部3a、3bを固着して底部3を形成しているとともに、第一折り目51の下端から二等分線上に折畳み用の第六折り目(図示せず)を形成するのである。
次に、第三の実施の形態を図10に示す展開図に基づいて説明する。
【0049】
第三の実施の形態は、第一の実施の形態における一対の側壁部4を第一折り目51を角部として90度で立設していた構成から、100度で立設する構成に替えた点が異なるのみであり、他の構成については第一の実施の形態と同様であり、以下、100度に立設する構成についてのみ説明する。
一対の側壁部4を100度で立設するために、図10に示すように、底部3の右側辺が一対の側壁部4の下端に対し100度となるように形成するのである。
【0050】
次に、第四の実施の形態を図11に示す展開図に基づいて説明する。
第四の実施の形態は、第一の実施の形態における一対の側壁部4を第一折り目51を角部として90度で立設していた構成から、80度で立設する構成に替えた点が異なるのみであり、他の構成については第一の実施の形態と同様であり、以下、80度に立設する構成についてのみ説明する。
【0051】
一対の側壁部4を80度で立設するために、図11に示すように、底部3の右側辺が一対の側壁部4の下端に対し80度となるように形成するのである。
次に、第五の実施の形態を図12に示す展開図及び図13に示す折畳んだ状態の図に基づいて説明する。
【0052】
第五の実施の形態は、第一の実施の形態における折畳み状態を替えた構成が異なるのみであり、他の構成については第一の実施の形態と同様であり、以下、折り畳み構成についてのみ説明する。
図12において、一対の側壁部4における下方部には水平の第十二折り目62、すなわち、左側壁部41には山折りの第十二折り目62a、右側壁部42には谷折りの第十二折り目62bを形成し、底部3の二等分線上の第六折り目56を谷折りとするのである。
【0053】
そして、図13に示すように、一対の側壁部4を重ね合わせた状態で、第十一折り目61及び第十二折り目62をそれぞれ折畳むことにより、第一の実施の形態よりもさらにコンパクトに折畳んで備蓄できるようにしている。
以上の実施の形態では、紙製のシート状の段ボールを用いたが、紙製に替えてプラスチック製のシート状の段ボールでもよく、段ボールに替えて凹凸加工のポリプロピレン製のシート状の板状体でもよく、中芯にリブやハニカム形状の補強をしたポリプロピレン製のシート状の板状体でもよい。
【0054】
また、以上の実施形態では、第二帯状部を形成して、尿収納袋の案内部としたり、尿収納袋の開口位置を調節可能としたりしたが、第二帯状部を省略してもよい。
以上の実施の形態では、一対の側壁部を重ね合わせて水平の折り目で折畳むようにしたが、水平の折り目することなく、一対の側壁部を折畳むとともに底部を二等分線上で折畳むようにしてもよい。
【0055】
また、以上の実施の形態では、左右固定部及び中央固定部は、穴と切込とから形成したが、図14(a)〜(d)に示すように、各種切込87a〜87dにしてもよい。
以上の実施の形態(第二の実施の形態を除く)では、底部3と、右側壁部42の下端部との固着を、右側壁部42の下端部に形成した第五折り目55及び固着部42bにより行うようにしたが、右側壁部42における底部3の端部に形成した第五折り目及び固着部に替えてもよい。
【0056】
図示は省略するが、右側壁部42の下端部との固着位置が、以上の実施の形態(第二の実施の形態を除く)では、底部3の端部であったのが、右側壁部42の下端となるのである。
以上の実施の形態では、尿収納袋に用をたすごとに凝固剤を投入するようにしたが、凝固材に替えて、尿収納袋に消臭剤、殺菌剤、高吸水性高分子から形成された高吸水性樹脂や高分子吸収体を収納するようにしてもよい。
【0057】
また、以上の実施の形態では、一対の側壁部の角度を80度、90度、100度の場合を説明したが、目隠しとなり、かつ、自立性が確実な範囲であれば80度〜100度を外れてもよい。
以上の実施の形態では、底部は矩形状としたが、一対の側壁部の下端を二辺とした扇状、多角形状などでもよい。
【0058】
また、以上の実施の形態では、具体的な数値や材質をあげて説明したが、これらは、折畳み型の小便器設置具として、要求される仕様などにより、適宜設計すればよいのである。
【符号の説明】
【0059】
1 折畳み型の小便器設置具
2 シート状の段ボール(シート状の板状体)
3 底部
3a、3b 一対の分割底部
34 下部案内部
4 一対の側壁部
41 左側壁部
42 右側壁部
42b 固着部
51〜61 第一折り目〜第十一折り目
71a 一対の第一帯状切れ目
72 第二帯状部
72a 一対の第二帯状切れ目
81〜86 固定部
9 尿収納袋
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14