特許第6335972号(P6335972)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6335972動力電池のヘッドカバー構造及び動力電池
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6335972
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年5月30日
(54)【発明の名称】動力電池のヘッドカバー構造及び動力電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/34 20060101AFI20180521BHJP
   H01M 2/30 20060101ALI20180521BHJP
【FI】
   H01M2/34 A
   H01M2/30 D
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-104445(P2016-104445)
(22)【出願日】2016年5月25日
(65)【公開番号】特開2017-4939(P2017-4939A)
(43)【公開日】2017年1月5日
【審査請求日】2016年5月26日
(31)【優先権主張番号】201520401861.0
(32)【優先日】2015年6月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 全坤
(72)【発明者】
【氏名】▲ダン▼ 平華
(72)【発明者】
【氏名】王 鵬
(72)【発明者】
【氏名】呉 凱
(72)【発明者】
【氏名】姜 俊杰
【審査官】 井原 純
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0130072(US,A1)
【文献】 特開2011−054561(JP,A)
【文献】 特開2011−124214(JP,A)
【文献】 特開2014−082073(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3189700(JP,U)
【文献】 特開2012−195278(JP,A)
【文献】 特開2011−258561(JP,A)
【文献】 特開2011−154992(JP,A)
【文献】 特開2012−212645(JP,A)
【文献】 特開2012−174683(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/06,30−34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドカバーシート、負電極ポール、導電シート及び逆転シートを備え、前記導電シートが前記負電極ポールに電気的に接続され、前記負電極ポールが前記ヘッドカバーシートに絶縁的に装着されている動力電池のヘッドカバー構造であって、
前記逆転シートは、溶接部、中実構造の凸台及び前記溶接部と前記凸台との間に位置する接続部を備え、前記溶接部、前記凸台、及び、前記接続部は一体構造とされており、
前記凸台は、前記導電シート側に突出するものであって、前記接続部の中央位置に設置され、前記凸台の上表面は平面であり、
前記溶接部は前記接続部の外縁に設置され、
前記溶接部は前記ヘッドカバーシートに電気的に接続され、
動力電池が正常に動作するときに前記凸台は前記導電シートと接触しておらず、動力電池の内部圧力が増大するときに、前記逆転シートが前記動力電池の内部の圧力を受けて上方へ動作し、前記凸台の上表面を前記導電シートと接触させることができ、
前記接続部の厚さは内側から外側への方向に徐々に減少され
前記凸台の厚さは前記接続部の厚さより大きいことを特徴とする動力電池のヘッドカバー構造。
【請求項2】
前記凸台は円柱体構造であることを特徴とする請求項1に記載の動力電池のヘッドカバー構造。
【請求項3】
前記ヘッドカバーにおいて、逆転シート接続孔が設置され、前記導電シートが前記逆転シート接続孔の上方まで延びて、前記逆転シートが前記逆転シート接続孔に設置され、前記溶接部が前記逆転シート接続孔の内壁と密封溶接されていることを特徴とする請求項1に記載の動力電池のヘッドカバー構造。
【請求項4】
前記逆転シート接続孔の端部縁に一回りの凹台が設置され、前記溶接部は前記凹台に設置されているとともに、前記凹台の側壁と密封溶接されていることを特徴とする請求項に記載の動力電池のヘッドカバー構造。
【請求項5】
前記凹台は前記逆転シート接続孔の下端部に設置されていることを特徴とする請求項に記載の動力電池のヘッドカバー構造。
【請求項6】
前記溶接部は前記ヘッドカバーの下表面と表面がそろっていることを特徴とする請求項に記載の動力電池のヘッドカバー構造。
【請求項7】
前記凹台は前記逆転シート接続孔の先端部に設置されていることを特徴とする請求項に記載の動力電池のヘッドカバー構造。
【請求項8】
前記溶接部は前記ヘッドカバーの上表面と表面がそろっていることを特徴とする請求項に記載の動力電池のヘッドカバー構造。
【請求項9】
前記溶接部の上表面及び下表面はいずれも平面であることを特徴とする請求項又は請求項に記載の動力電池のヘッドカバー構造。
【請求項10】
請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載の動力電池のヘッドカバー構造を用いることを特徴とする動力電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動力電池の技術分野に関し、特に動力電池のヘッドカバー構造及び動力電池に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車及びエネルギー蓄積発電所などでは、一般的に大容量を有する動力電池を電源として利用する必要がある。使用の基準に達成し、人々のニーズを満足することができるように、これらの動力電池に対し、大容量を有することだけでなく、良好な安全性及び長いサイクル寿命などを有することが求められている。
【0003】
従来技術において、動力電池が過充電されたときに、動力電池における電解液の分解により、動力電池の内部に過量の熱を生じて電池に発火させたり、動力電池の内部における圧力が増大して電池の爆発を引き起こすことがある。そのため、動力電池が制御不能になる前に、一つの外短絡構造によって動力電池の主回路におけるヒューズ(Fuse)構造を切断し、動力電池が引き続き充電されることは阻止される。例えば、動力電池が過充電されたときに、動力電池の内部に一定の気圧が生じると、外短絡構造は機能し、動力電池自身が一つの回路に形成するように、Fuseを溶断させることで、主回路を切断する。該外短絡構造は一定の気圧で機能し、且つ、過電流能力がFuseより強く、大きい電流でFuseより先に溶断しないことが必要である。図1は従来技術における動力電池のヘッドカバーの構造の一部を示す模式図である。図1に示すように、従来技術において、逆転シート1を用いて該外短絡構造の機能を実現し、該逆転シート1は、一つの厚さが均一な円盤が用いられ、該円盤の中央に一つの中空な突出する頂面が設置されている。通常の使用のときに、逆転シート1は動力電池のヘッドカバーにおける負電極ポール2と絶縁的に切断されている。動力電池が過充電され、一定の気圧が生じると、気圧の押圧により逆転シート1が動作し、逆転シート1における突出する頂面を導電シート3と接続させるが、導電シート3が負電極ポール2に電気的に接続されているため、動力電池内に回路を形成させ、Fuseを溶断させ、主回路を切断し、動力電池を保護している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、動力電池が過充電され、一定の気圧が生じるときに、気圧が逆転シート1を動かした後に、逆転シート1における突出する頂面が導電シート3と接触し、突起が中空構造であり、過流面積が小さく、逆転シート1の突起と導電シート3との接触位置に大きな電流が生じ、電流が一定の程度まで大きくなると、逆転シート1が溶断され、動力電池に発火又は爆発が発生する恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、従来技術において、逆転シートの肉厚が均一なことにより、内輪の過流面積が小さくなり、大電流が通過するときに溶断しやすいことにより、逆転シートが機能できなくなり、動力電池が発火又は爆発する欠点を解消するための動力電池のヘッドカバー構造及び動力電池を提供する。
【0006】
本発明は、ヘッドカバーシート、負電極ポール、導電シート及び逆転シートを備え、前記導電シートが前記負電極ポールに電気的に接続され、前記負電極ポールが前記ヘッドカバーシートに絶縁的に装着されている動力電池のヘッドカバー構造を提供する。前記逆転シートは、溶接部、中実構造の凸台及び前記溶接部と前記凸台との間に位置する接続部を備え、前記凸台は前記接続部の中央位置に設置され、前記溶接部は前記接続部の外縁に設置され、前記溶接部は前記ヘッドカバーシートに電気的に接続され、前記凸台は前記導電シートと接触しておらず、且つ、動力電池の内部圧力が増大するときに、前記逆転シートは前記動力電池の内部の圧力を受けて上方へ動作し、前記凸台を前記導電シートと電気的に接続させることできる。
【0007】
さらに、上記動力電池のヘッドカバー構造において、前記接続部の厚さは内側から外側への方向に徐々に減少されている。
【0008】
さらに、上記動力電池のヘッドカバー構造において、前記凸台の厚さは前記接続部の厚さより大きい。
【0009】
さらに、前記凸台の上表面は弧面である。
【0010】
さらに、前記凸台の上表面は球面又はアーチ面構造である。
【0011】
さらに、前記凸台の上表面は前記接続部まで延びている。
【0012】
さらに、前記凸台の上表面は平面である。
【0013】
さらに、上記動力電池のヘッドカバー構造において、前記凸台は円柱体構造である。
【0014】
さらに、前記ヘッドカバーにおいて、逆転シート接続孔が設置され、前記導電シートが前記逆転シート接続孔の上方まで延びて、前記逆転シートが前記逆転シート接続孔に設置され、前記溶接部が前記逆転シート接続孔の内壁と密封溶接されている。
【0015】
さらに、前記逆転シート接続孔の端部縁に一回りの凹台が設置され、前記溶接部は前記凹台に設置されているとともに、前記凹台の側壁と密封溶接されている。
【0016】
さらに、前記凹台は前記逆転シート接続孔の下端部に設置されている。
【0017】
さらに、前記溶接部は前記ヘッドカバーの下表面と表面がそろっている。
【0018】
さらに、前記凹台は前記逆転シート接続孔の先端部に設置されている。
【0019】
さらに、前記溶接部は前記ヘッドカバーシートの上表面と表面がそろっている。
【0020】
さらに、前記溶接部の上表面及び下表面はいずれも平面である。
【0021】
さらに、上記動力電池のヘッドカバー構造において、前記逆転シートの前記溶接部、前記凸台及び前記接続部は一体化構造である。
【0022】
本発明は、さらに動力電池を提供している。前記動力電池のヘッドカバー構造は、上述した動力電池のヘッドカバー構造を用いる。
【発明の効果】
【0023】
本発明における動力電池のヘッドカバー構造及び動力電池は、中実構造の凸台を設置することにより、凸台と導電シートとの接触面の過流面積を効果的に増やすことができ、過流電流を減少させ、逆転シートが溶断される確率を低下させ、動力電池が発火又は爆発する危険を効果的に低下させ、動力電池の安全性能を大きく向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明における実施例又は従来技術における技術方案をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に用いる必要のある図面について簡単に説明し、当然ながら、以下に説明する図面は本発明のいくつかの実施例であり、当業者にとって、創造的労力をかけない前提で、これらの図面に基づき他の図面を得ることもできる。
【0025】
図1】従来の動力電池のヘッドカバーの一部の構造を示す模式図である。
図2】本発明に係る動力電池のヘッドカバー構造に係る一実施例の構造を示す模式図である。
図3図2における領域Aの拡大模式図である。
図4】本発明の動力電池のヘッドカバー構造に係るもう一つの実施例の構造を示す模式図である。
図5】凹台が逆転シート接続孔の下端部に設置された場合、図4における領域Aの拡大模式図である。
図6】凹台が逆転シート接続孔の先端部に設置された場合、図4における領域Aの拡大模式図である。
図7A】本発明に係る動力電池のヘッドカバー構造における逆転シートを示す平面図である。
図7B】凸台の上表面が平面である逆転シートの、図7AにおけるF-F方向における断面図である。
図7C図7Bにおける領域Eの拡大模式図である。
図7D】凸台の上表面が弧面である逆転シートの、図7AにおけるF-F方向における断面図である。
図8】本発明に係る動力電池の構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明に係る実施例の目的、技術方案及びメリットをより明確にするために、以下、従来の動力電池のヘッドカバー構造と本発明に係る実施例における図面を組み合わせ、本発明に係る実施例における技術方案について明瞭かつ完全に説明する。当然ながら、説明する実施例は本発明の実施例の一部であり、すべての実施例ではない。当業者が本発明における実施例に基づいて創造的労力をかけないという前提で獲得したすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0027】
図1に示された動力電池のヘッドカバー構造が用いられる場合、動力電池の内部圧力により一定の気圧が生じるときに、逆転シート1が導電シート3に電気的に接続されているが、導電シート3が動力電池の負電極ポール2に電気的に接続されているため、動力電池自身が一つの回路になる。回路の抵抗を4mohm以内にすれば、回路電流I=動力電池の電圧(4−5V)/回路抵抗(0.8−4mohm)であり、回路電流が1000−6400Aまで達することが可能であり、即ち、回路の電流が非常に大きくなる。このように、動力電池の過充電電流が通常、1Cであるとき、正常に動作するときに、電流が3C以上に達することが可能であるため、主回路において、過充電電流が単に1Cに過ぎないFuseを設置してはいけない。通常の動力電池のFuseでも過充電電流が10C以上で持続することが求められている。例えば、30Ahの動力電池のFuseとしては、過充電電流が300Aで持続できる必要があり、過充電電流が持続できるかどうかは、溶断電流が少なくとも600A以上である必要がある。このように、動力電池のヘッドカバー構造が瞬間的にFuseを溶断し、主回路を切断することができるため、動力電池を保護する目的を達成する。
【0028】
動力電池は基本的に狭長な構造であり、厚くないため、逆転シート1の寸法が制限される。逆転シート1が一定の圧力下で動作できることを確保するには(図1に示すように、上方へ動作する)、逆転シート1の動作領域を薄くする必要があり、通常は0.1−0.3mm前後である。逆転シート1の過電流能力がFuseより強いことを確保するには、逆転シート1が動作した後、導電シート3と接触する位置の面積が大きく、且つ非接触位置の環状の断面積が大きいことが必要である。逆転シート1が上方へ動作した後、導電シート3と接触する瞬間に大きい抵抗が存在するため、逆転シート1の過流面積がFuseの過流面積と同じであっても、大電流が通過するときに、逆転シート1も先に溶断して、セルが発火することを引き起こす。そのため、逆転シート1の過流面積が少なくともFuseの過流面積の1.2倍以上に達することが必要であり、これにより動力電池を効果的に保護することができる。動力電池が正常に動作しているときに、セルの正常使用の温度上昇が高すぎてはいけないので、同じ電流で、動力電池電池モジュール全体のFuseより、単セルのFuseが後で溶断するため、Fuseの過流面積は小さすぎてはいけない。例えば、30Ahのときに、Fuseの過流面積は少なくとも3.5mm以上であるため、逆転シート1の過流面積は少なくとも4.2mm以上である。ここで、円形の逆転シート1の各々位置の断面積=3.14*直径D*断面厚さTである。逆転シート1は、肉厚が均一にされると、逆転シート1が一定の圧力で上方へ動作できることを確保するには、逆転シート1の肉厚は0.1−0.3mm前後であり、このように逆転シート1の内輪の断面積は非常に小さく、例えば、過流位置の断面積=3.14*4*0.3≒3.77mmであり、このように、電流が大きいときに、逆転シート1はFuseが溶断する前に先に溶断し、電池が発火又は爆発することを引き起こす。
【0029】
上記問題を解決するために、本発明が提供している技術方案は、逆転シート1がFuseが溶断する前に溶断しないことを確保することができるため、動力電池の安全を確保している。本発明に係る実施例の技術方案の詳細は以下のとおりである。
【0030】
図2は本発明に係る動力電池のヘッドカバー構造に係る一実施例の構造を示す模式図である。図3図2における領域Aの拡大模式図である。図2及び図3に示すように、本発明は逆転シート11、負電極ポール12、導電シート13、正電極ポール14及びヘッドカバーシート15を備える。正電極ポール14はヘッドカバーシート15に電気的に接続され、負電極ポール12はヘッドカバーシート15に絶縁的に装着され、負電極ポール12は導電シート13に電気的に接続され、ここで、逆転シート11は、具体的に溶接部16、中空構造の凸台18及び溶接部16と凸台18との間に位置する接続部17を備え、凸台18は接続部17の中央位置に設置され、溶接部16は接続部17の外縁に設置されている。逆転シート11は導電シート13に近づいているが、接触しておらず、且つ、動力電池の内部圧力が増大するときに、逆転シート11は動力電池の内部の圧力を受けて上方へ動作し、凸台18を導電シート13と電気的に接続させることができる。
【0031】
動力電池の内部に一定の気圧が生じるときに、凸台18が導電シート13と電気的に接続するまでに、逆転シート11は圧力によって上方へ動作し、動力電池の正電極ポール14と負電極ポール12との間に回路を形成し、大きい短絡電流が通過し、主回路におけるFuseを溶断し、主回路を切断することで、動力電池を保護する。凸台18が導電シート13と接触する位置は過電流のボトルネック領域であるため、凸台18が導電シート13と接触する瞬間に電流が大きく、接触位置の局所が熔化することを引き起こし容易である。
【0032】
本実施例において、凸台18を中実構造とする。電流が通過する逆転シート11の各々の輪の断面積=3.14*直径D*厚さTであり、従来技術における厚さが均一な逆転シートに比べ、厚さTを増やすことにより、中空構造の凸台18と導電シート13との接触面の過流面積を増やすことができるため、大電流で凸台18が先に溶断しないように確保する。
【0033】
図7Dに示すように、本実施例における凸台18の上表面は例えば、球面、アーチ面などの構造のような弧面であってもよい、且つ、凸台18の上表面は周囲へ接続部17まで延伸してもよい。より大きな過流面積を得るために、凸台18の上表面は平面であることが好ましい。例えば、本実施例における凸台18は円柱体、又は断面が多辺形(例えば、正方形、五角形又は六角形などが挙げられる)である柱体であってもよい。しかし、内径が同じであるときに、円の周長が最も長く、凸台18が同等の厚さである場合、円柱体の過流面積が最も大きいことから、本実施例における凸台18が円柱体であることが最適である。
【0034】
本実施例において、中実構造の凸台18を設置することにより、効果的に凸台18と導電シート13との接触面の過流面積を増やし、過流電流を減少させ、逆転シート11が溶断される確率を減少させることができるため、効果的に動力電池が発火又は爆発する危険を低下させ、動力電池の安全性能を大きく向上させる。
【0035】
上記図2図3に示す実施例における動力電池のヘッドカバー構造において、凸台18が中実であるが、逆転シート11の接続部17に対して何ら限定もないため、該接続部17は依然として厚さが均一な薄片であることが可能である。このように、動力電池の内部圧力が増大し、気圧が逆転シート11を動かした後、逆転シート11が導電シート13と電気的に接続した後、電流がぐるぐると外へ散射することになる。電流が接続部17まで散射したときに、接続部17の過流面積が凸台18よりも小さくてはいけなく、さもなければ、接続部17も瞬間的に溶断されてしまう。電流が通過する逆転シート11の各々の輪の断面積=3.14*直径D*厚さTであることによれば、接続部17の厚さが薄いときに、電流が通過する逆転シート11の接続部17の過流面積は、電流が通過する凸台18の過流面積よりも小さい可能性があり、接続部17が瞬間的に溶断されることを引き起こす。
【0036】
上記問題を解決するために、本発明はさらに以下の実施例に係る技術方案を提供する。
【0037】
図4は本発明に係る動力電池のヘッドカバー構造のもう一つの実施例の構造を示す模式図である。図5図4における領域Aの拡大模式図であり、図4図5に示すように、本実施例において、上記図2図3に示す実施例に係る技術方案の上に、逆転シート11の構造における接続部17の厚さを内側から外側への方向に徐々に減少させる。ここで、図7Aは本発明に係る実施例が提供する動力電池ヘッドカバー構造における逆転シート11を示す平面図であり、図7B図7AにおけるF−F方向における断面図であり、図7C図7Bにおける領域Eの拡大模式図である。図7Aに示すように、本実施例における逆転シート11は、平面視で一つの円盤状のものであることが可能である。ここで、外縁にある円環状のものは溶接部16であり、円盤中央に位置するのは凸台18であり、溶接部16と凸台18との間に位置するのは接続部17である。図7B図7Cに示すように、本実施例における逆転シート11の接続部17は凸台18から溶接部16までの方向に、即ち内側から外側への方向に、厚さが徐々に減少している。且つ、図7A図7B図7C及び図7Dに示すように、凸台18の厚さは接続部17の厚さよりも大きい。
【0038】
図4図5図6図7A図7B図7C及び図7Dに示すように、接続部17の厚さは内側から外側へ徐々に薄くなって、上記電流が通過する逆転シート11の各々の輪の断面積の公式からわかるように、接続部17は内輪が厚いため、内輪の直径が小さいことによる影響を減少させることができる。過流電流が外輪へ拡散するときに、外輪の厚さが薄くなるが、外輪の直径Dが大きくなるため、依然として過流電流による衝撃を耐えることができるため、接続部17が直接的に溶断されることを回避した。このように、接続部17の断面積全体が内側から外側へ電流の過電流要求を満たすようにすることができるとともに、逆転シート11における接続部17の外輪壁が薄いため、一定の気圧で逆転シート11が上方へ動作するようにすることができる。
【0039】
本実施例において、接続部17は断面が変化する構造とすることにより、逆転シート11が動けるために必要な圧力を確保することができるだけでなく、効果的に接続部17内輪の過流面積を増やし、過流電流を減少させ、逆転シート11が溶断される確率を低下させることもできるため、効果的に動力電池が発火又は爆発する危険を低下させ、さらに動力電池の安全性能を向上させる。
【0040】
本実施例において、ヘッドカバーシート15に、逆転シート接続孔25が設置され、導電シート13が逆転シート接続孔25の上方まで延びて、逆転シート11が逆転シート接続孔25に設置され、溶接部16が逆転シート接続孔25の内壁と密封溶接されている。具体的に、逆転シート接続孔25の端部縁に一回りの凹台26を設置し、溶接部16を凹台26に設置するとともに、凹台26の側壁と密封溶接することができる。凹台26は、逆転シート接続孔25の下端部に設置されてもよい(図5を参照)が、逆転シート接続孔25の先端部に設置されてもよい(図6を参照)。凹台26が先端部に設置される又は下端部に設置されるかにかかわらず、溶接部16はヘッドカバーの上表面と表面がそろっていることが最適であり、即ち、凹台26が逆転シート接続孔25の先端部に設置されている場合、溶接部16はヘッドカバー15の上表面と表面がそろっているが、凹台26が逆転シート接続孔25の下端部に設置されている場合、溶接部16はヘッドカバー15の下表面と表面がそろっているため、溶接が容易になる。逆転シート11を逆転シート接続孔25における異なる位置に便利に取り付けさせるために、ヘッドカバー15に対応する表面とそろっているように、溶接部16の上表面及び下表面をいずれも平面にすることができる。
【0041】
上記実施例に係る動力電池のヘッドカバー構造における逆転シート11は、製造の便利のために、溶接部16、接続部17及び凸台18を一体構造とすることができる。
【0042】
図8は本発明に係る動力電池の構造を示す模式図である。図8に示すように、本実施例における動力電池は、動力電池のヘッドカバー構造21、電池筐体23、Fuse22、絶縁シート24などを備える。ここで、動力電池のヘッドカバー構造は上記の図2図3に示す動力電池のヘッドカバー構造を採用することが可能であり、これにより、凸台18と導電シート13との接触面の過流面積を効果的に増やし、過流電流を減少させ、逆転シート11が溶断される確率を低下させ、動力電池が発火又は爆発する危険を効果的に低下させ、動力電池の安全性能を大きく向上させる。
【0043】
本実施例に係る動力電池における動力電池のヘッドカバー構造は上記図4乃至図6に示す動力電池のヘッドカバー構造を採用することもできる。図8に示すように、本実施例において、図4乃至図6に示す動力電池のヘッドカバー構造を例として、本実施例における技術方案を説明する。なお、本実施例における動力電池は他の部材を含むことも可能であり、その詳細は従来の関連する技術を参照することができるため、ここで繰り返し述べない。
【0044】
本実施例における動力電池は、上記実施例における動力電池のヘッドカバー構造を用いることにより、逆転シート11の過流面積を効果的に増やし、過流電流を減少させ、逆転シート11が溶断される確率を低下させるため、動力電池が発火又は爆発する危険を効果的に低下させ、動力電池の安全性能を大きく向上させる。
【0045】
最後に説明したいのは、上記実施例は本発明の技術方案を説明するためのものに過ぎず、それを限定するものではない。上記実施例を参照しながら本発明について詳しく説明したが、当業者は依然として上記各実施例に記載された技術方案に対して変更を行い、又はその中の一部の技術的特徴に対して等価置換を行うことができるが、これらの変更又は置換は、対応する技術方案の本質を本発明に係る各実施例における技術方案の主旨及び範囲から逸脱させない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8