(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記オプトエレクトロニクス部品が、前記オプトエレクトロニクス部品のおもて面(141)および周囲横方向表面(143)の一部を構成する前記変換層(140)の一部分を含む、請求項12に記載のオプトエレクトロニクス部品。
前記オプトエレクトロニクス部品が、前記変換層(140)の一部分およびオプトエレクトロニクス半導体チップ(130)を備え、前記オプトエレクトロニクス半導体チップ(130)は、前記変換層部分(140)によって囲まれている、請求項12または13に記載のオプトエレクトロニクス部品。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、オプトエレクトロニクス部品の製造の改善のための解決策を特定することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、独立特許請求項の特徴により達成される。さらなる発明の有利な実施形態が、従属請求項において特定される。
【0010】
発明の一態様によれば、オプトエレクトロニクス部品を製造するための方法を提案する。方法は、キャリアを用意するステップと、キャリア上にオプトエレクトロニクス半導体チップを配置するステップと、キャリア上に放射変換のための変換層を形成するステップとを含み、オプトエレクトロニクス半導体チップは変換層によって囲まれている。別々のオプトエレクトロニクス部品を形成するために個片化プロセスを実行するステップをさらに行い、少なくとも変換層を切り離す。
【0011】
キャビティを有する成形体を形成し、引き続いてキャビティ内に半導体チップを配置し、キャビティを封止するための従来の手順と比較して、この方法では、キャリア上に配置されたオプトエレクトロニクス半導体チップを、連続するまたは中断のない変換層を用いて封止する。この場合では、変換層は、半導体チップのおもて面までおよび周囲まで広がり、そして半導体チップを取り囲むハウジング・ボディまたは成形体を構成する。このようにして、半導体チップ間を小さな距離にすることが可能であり、その結果として高い部品密度を有する部品集合体を実現することができる。これが、(より)低いプロセス・コストを有する方法を実行することを可能にする。対応する方法で、集合体を個片化するステップによって形成した部品の構造サイズを、小さくかつ小型にすることができる。方法は、さらに、バッチ処理を可能にする。
【0012】
半導体チップがその後に配置されるキャビティを有する成形体を形成することの代わりに、オプトエレクトロニクス半導体チップのおもて面および周囲に隣接し、かつ半導体チップを取り囲む変換層を形成するステップでは、さらに、妨げになる成形化合物の残渣が存在しない結果になる。したがって、このような残渣を除去する(デフラッシュする)ための洗浄ステップ、および洗浄ステップに関係する問題を、取り除くことができる。
【0013】
大きな複雑さがなく、かつ様々なチップ配置で柔軟に、本方法を実行することができることは、さらに有利である。
【0014】
本方法において使用するオプトエレクトロニクス半導体チップを、放射を発生させるように構成する。半導体チップを、例えば、放射または光放射を放出するための発光ダイオード・チップ(LED)とすることができる。半導体チップは、放射を発生させるための能動ゾーンを有する半導体層積層体およびコンタクトなどの部品パーツを備えることができる。コンタクトを介して、半導体チップをコンタクトさせることができ、そして半導体チップに、放射を発生させるための電気エネルギーを供給することができる。
【0015】
本方法により製造したオプトエレクトロニクス部品は、表面実装(SMT、Surface−Mounting Technology)に適した、いわゆるQFNパッケージ(Quad Flat No Leads)とすることができる。各部品は、変換層の一部分を含むことができる。さらに、部品は、1つまたはそうでなければ複数のオプトエレクトロニクス半導体チップを備えることができ、半導体チップを、変換層の関係する一部分で封止する。
【0016】
放射変換またはボリューム変換のために構成された変換層は、動作中に部品の半導体チップによって放出される光放射を少なくとも部分的に変換することができる。この目的で、変換層は、蛍光体粒子を含むことができる。所定の色を有する光放射を、このようにして発生させることができる。
【0017】
例えば、半導体チップを、青色または紫色光放射を発生するように構成し、オプトエレクトロニクス部品が放射変換のために白色光放射を放出することができることが可能である。あるいは、別の色またはスペクトル範囲を有する光放射を、半導体チップおよび/または部品に対して考慮することができる。部品の動作中に、放射を、変換層の関係する一部分を介して放出することができる。
【0018】
本方法のさらに可能な実施形態を、下記に説明する。
【0019】
基板として働く用意したキャリアを、平坦なキャリアまたはプレート形状のキャリアとすることができる。キャリアには、2つの対向する主面またはおもて面および裏面があってもよい。オプトエレクトロニクス半導体チップを配置するステップおよび変換層を形成するステップを、キャリアのおもて面に実行することができる。キャリアは、金属材料を少なくとも部分的に含むことができる。
【0020】
さらなる実施形態では、用意したキャリアは、金属キャリアである。変換層を形成した後でかつ個片化プロセスを実行する前に、金属キャリアを、別々の金属キャリア要素へと構造化する。本方法のこの実施形態を、比較的コスト効率が良く実行することができ、下記に述べる利点を提供する。
【0021】
個片化の前に行われる別々のキャリア要素への金属キャリアの構造化は、金属キャリア材料を切り離すステップを個片化プロセスにおいて不要にすることを可能にする。変換層だけを、個片化の目的で切り離すことができる。簡単でかつ早い分離プロセスが結果として可能である。ソーイング・プロセスの代わりに、いくつかの他のコスト効率の良いプロセス、例えば、レーザ分離法、ウォータ・ジェット分離法、切断法、スタンピング法、等を実行することができる。
【0022】
さらに、キャリア要素が相互に近い距離にあるように、金属キャリアを構造化することができる。端子要素を保持するためにリードフレームにおいて使用されるような、スペースを要する接続構造は、この場合では存在しない。したがって、金属キャリアをキャリア要素へと構造化するステップは、比較的高いパッキング密度を有する部品集合体を実現する可能性を提供する。
【0023】
プレート形状の様式に形成することができる金属キャリアの安定性は、リードフレームと比較してより大きくなることがある。結果として、金属キャリアをリードフレームよりも薄くすることが可能である。結果として、オプトエレクトロニクス部品を、小さな構造高さで実現することができる。
【0024】
半導体チップおよび変換層を備えた金属キャリアの使用は、その上、キャリアの、したがってキャリアから構成されるキャリア要素の裏面汚染を回避することを可能にする。
【0025】
金属キャリアから生じる別々のキャリア要素は、オプトエレクトロニクス部品の端子要素または接続パッドを形成することができる。このようにして、部品を、回路基板上にはんだ付けすることができる。
【0026】
例えば前もってキャリア上に配置したオプトエレクトロニクス半導体チップが、それぞれの場合で2つのキャリア要素上に位置するように、金属キャリアを構造化することができる。さらに、個片化により、例えば、2つのキャリア要素上に配置された1つの半導体チップをそれぞれが含むシングル・チップ部品を形成することが可能である。このような部品は、小型の構成であってもよい。
【0027】
さらなる実施形態では、金属キャリアを構造化するステップは、エッチング・プロセスを実行するサブステップを含む。キャリアを簡単に構造化するステップが、結果として可能である。裏面エッチング・プロセスであってもよいエッチング・プロセスは、適切なエッチング・マスク、例えば、フォトマスクの使用を含む。エッチング・プロセスを、さらに、コスト効率の良い湿式化学エッチング・プロセスとすることができる。
【0028】
さらなる実施形態では、金属キャリアを構造化した後で、反射性化合物を、キャリア要素間の中間領域内に配置する。このようにして、オプトエレクトロニクス部品の動作中に、裏面での放射の放出および関係する光の損失を回避することが可能である。この構成では、変換層だけでなく反射性化合物を切り離すステップを、個片化プロセスにおいて実行することもできる。反射性化合物は、例えば、シリコーンなどの基材およびシリコーン中に含有され、例えば、TiO
2からなる反射性粒子を含むことができる。
【0029】
用意した金属キャリアを、構造化していないキャリアとすることができる。これに関する代替の実施形態では、用意した金属キャリアは、凹部を含む。この場合では、キャリア上に形成した変換層を、凹部内にも配置する。このようにして、キャリアの凹部は、アンカリングを可能にし、結果として、キャリア上での、そして結果としてキャリアから構成された別々のキャリア要素上での変換層の固定を改善することを可能にする。プレート形状のキャリアの主面間に延びることができ、アンカリング構造として働く凹部を、例えば、エッチング法、スタンピング法またはレーザ法に使用によってキャリア内に形成することができる。凹部は、例えば、階段様式で広がる形状であってもよい。変換層で埋められた凹部が部品の端部のところに存在するように、オプトエレクトロニクス部品を製作することができる。
【0030】
プレート形状の金属キャリアの代わりに、様々なキャリアを、本方法においても使用することができる。
【0031】
この点で、さらなる実施形態によれば、用意したキャリアが、金属リードフレームおよび成形化合物を備えることが定められている。この場合では、キャリアを用意するステップは、リードフレームを用意するサブステップと、キャリアが平坦なおもて面および平坦な裏面を含むようにリードフレームの周りを成形化合物で成形するサブステップとを含む。おもて面および裏面の両者を、リードフレームおよび成形化合物によって構成する。
【0032】
用意した金属リードフレームは、キャリア要素、およびキャリア要素を接続する接続構造または接続要素を含むことができる。成形化合物は、リードフレームのインタースペース(すなわち、キャリアと接続要素との間)を閉じるように働く。このようにして、リードフレームの周りに成形化合物を成形することによって構成されたキャリアは、平坦なおもて面および平坦な裏面を有するプレート形状の構成であってもよい。さらに、成形化合物を用いて、オプトエレクトロニクス部品の動作中に裏面での放射の放出および関係する光の損失を抑制することが可能である。
【0033】
リードフレームおよび成形化合物を備えるキャリアに、オプトエレクトロニクス半導体チップおよび変換層を引き続いて設ける。この場合では、高いパッキング密度を有する部品集合体を実現することが、同じように可能である。集合体の後続の個片化は、変換層、リードフレームおよび/またはリードフレームの接続要素、ならびに成形化合物を切り離すステップを含むことができる。このようにして製作したオプトエレクトロニクス部品の場合では、リードフレームのキャリア要素は、部品の端子要素または接続パッドを形成することができる。このようにして、部品を、回路基板上にはんだ付けすることができる。
【0034】
上に述べた実施形態に関してもまた、それぞれが2つのキャリア要素上に配置された1つの半導体チップを備える小型のシングル・チップ部品を形成することが可能である。
【0035】
リードフレームおよび成形化合物を備えるキャリアならびにキャリア上に半導体チップおよび変換層が同じように配置されたキャリアの使用は、リードフレームのキャリア要素の裏面汚染を回避することを可能にする。
【0036】
様々な形状のキャリア要素および様々なチップ配置を、リードフレームの様々な構成により実現することができる。それぞれの場合で作成しようとするキャリアの外形寸法が同じままである限り、周りを成形するプロセスを、それぞれの場合で同じツールを用いて実行することができる。
【0037】
金属リードフレームの周りに成形化合物を成形するステップを、例えば、トランスファ成形プロセスを用いて実行することができる。
【0038】
使用する成形化合物は、基材、および基材中に含有される粒子フィラーを含むことができる。基材を、例えば、エポキシ、アクリレートまたはシリコーンとすることができる。放射パワーが低い半導体チップを使用する場合では、エポキシまたはアクリレートを使用することができる。放射パワーが高い半導体チップの場合では、放射安定性がより高くかつ熱安定性がより高いシリコーンを、使用することができる。フィラーは、例えば、非晶質SiO
2および/またはAlO
2からなる粒子を含むことができる。フィラーのために、成形化合物は、リードフレームの膨張係数に適合した低い熱膨張係数を有することができる。フィラー粒子は、様々な粒子サイズであってもよく、その結果として高いパッキング密度を示すことができる。
【0039】
成形化合物に関して、さらなる実施形態によれば、上記の成形化合物が、反射性成形化合物であることが定められている。この構成では、成形化合物は、加えて、例えば、TiO
2および/またはAlO
2からなる反射性粒子を含む。このようにして、高い信頼性で、オプトエレクトロニクス部品の動作中に、裏面の放射の放出および関係する光の損失を回避することが可能である。
【0040】
金属リードフレームを用意するステップは、金属初期層を用意するサブステップと、初期層をリードフレームへと構造化するサブステップとを含むことができる。構造化するステップを、例えば、スタンピング法によってまたはレーザ処理によって実行することができる。エッチング法もまた可能である。
【0041】
この状況では、さらなる実施形態によれば、リードフレームを用意するステップは、金属初期層を用意するサブステップと、金属初期層のおもて面および裏面をエッチングするサブステップとを含むことが定められている。この場合では、おもて面からエッチングした構造を、裏面からエッチングした構造とは異なる構造とすることができる。リードフレーム上の成形化合物のトゥーシングおよび、結果として固定の改善を、このようにして可能にする。
【0042】
用意したリードフレームは、上に示したように、キャリア要素、およびキャリア要素を接続する接続要素を備えることができる。上に説明したおもて面エッチングおよび裏面エッチングに関して、さらなる実施形態によれば、それぞれの場合において、キャリア要素の周囲端部の領域内で、エッチングするステップを、おもて面エッチング領域および裏面エッチング領域に交互に実行することが定められている。リードフレーム上の成形化合物のトゥーシングおよび、結果としてアンカリングを、結果としてさらに促進させることができる。
【0043】
キャリア要素および接続要素を備える用意したリードフレームの構成、ならびにおもて面エッチングおよび裏面エッチングに関して、さらなる実施形態によれば、接続要素がリードフレームのおもて面の領域内に位置するように、リードフレームを用意するステップを行う。上に示したように、変換層を、リードフレームの接続要素および成形化合物の変換層を切り離すステップを、個片化プロセスにおいて実行することができる。リードフレームのおもて面の領域内に接続要素を配置することによって何を実現できるかは、裏面のギザギザが接続要素の切り離しステップ中には形成されないことである。
【0044】
キャリア上にオプトエレクトロニクス半導体チップを配置するステップの後で実行される変換層を形成するステップのプロセスに関して、様々な構成を考慮することができる。例えば、半導体チップを取り囲んでいる変換層が、平坦である、または平坦なおもて面を含むように、変換層をキャリア上に形成することができる。
【0045】
さらなる実施形態では、キャリア上に変換層を形成するステップは、成形プロセスを実行するサブステップを含む。これを、圧縮成形プロセスとすることができる。
【0046】
さらに、コスト効率の良いポッティング・プロセスを、変換層を形成するステップのためにも利用することができる。ポッティングの前に、フレームを、キャリア上に配置することができる。その後で、フレームによって取り囲まれた領域を、変換層の材料で埋めることができる。
【0047】
変換層は、放射透過性基材および基材中に含有されている放射変換用の蛍光体粒子を含むことができる。基材を、例えば、シリコーンとすることができる。
【0048】
さらなる実施形態では、変換層は、基材および蛍光体粒子の他にフィラーを追加で含む。フィラーは、例えば、非晶質SiO
2からなる粒子を含むことができる。熱伝導性の向上およびこれゆえ蛍光体粒子の冷却が、フィラーによって得られるようにすることができる。これは、オプトエレクトロニクス部品の動作中に、高い効率を結果としてもたらす。さらなる効果は、変換層の小さな熱膨張係数である。さらに、フィラーを含む変換層の強さを、大きくすることができる。本方法により製作されたオプトエレクトロニクス部品の場合では、変換層または変換層の一部分は、上記のオプトエレクトロニクス部品の外側のかなりの部分を形成することができる。大きな強さは、部品に対する損傷のリスクを抑制することを可能にする。
【0049】
変換層が多くのフィラーを含み、すなわち、高い割合、例えば、重量で60%以上の割合のフィラーを含み、様々な粒子サイズのフィラーが高いパッキング密度を可能にするために存在する場合には、上に述べた効果を、明確に証明することができる。このような特性を有する変換層を形成するステップを、圧縮成形プロセスを用いて実現することができる。
【0050】
さらなる実施形態では、オプトエレクトロニクス半導体チップは、ボリューム・エミッタである。このような半導体チップは、おもて面を介して、および例えば、横方向側面または側壁など他の面を介して光放射を放出することができる。オプトエレクトロニクス部品の動作中に、このようにして放出された光放射を、変換層の関係する部分において少なくとも部分的に変換することができる。
【0051】
ボリューム・エミッタとして具体化された半導体チップは、例えば、サファイアからなる放射透過性チップ基板を含むことができる。さらに、半導体チップは、裏面のところに、例えば、DBRリフレクタ(Distributed Bragg Reflector)の形態のミラー層を含むことができる。裏面での放射の放出を、このようにして回避することができる。サファイア・ボリューム・エミッタの使用は、オプトエレクトロニクス部品のコスト効率の良い製作を促進する。
【0052】
ボリューム・エミッタとして具体化された半導体チップは、さらに、それぞれの場合で2つのおもて面コンタクトを含むことができる。半導体チップのおもて面コンタクトをコンタクトさせるステップを、適切な電気的接続構造、例えば、ボンド・ワイヤを用いて実現することができる。接続構造またはボンド・ワイヤを形成するステップを、キャリア上に半導体チップを配置するステップの後で、かつ変換層を形成するステップの前に実行することができる。電気的接続構造を、半導体チップのコンタクトに、および−方法の実施形態に応じて−金属キャリア(後にキャリア要素へと構造化される)に、またはリードフレームおよび成形化合物を含むキャリアのキャリア要素に接続することができる。
【0053】
さらに、他の構成も、オプトエレクトロニクス半導体チップ用に考えられる。例として、ボリューム・エミッタとして存在する半導体チップを、おもて面に配置されかつ例えば、サファイアからなる放射透過性チップ基板、および2つの裏面コンタクトを含む、いわゆるフリップ・チップとすることができる。半導体チップの裏面コンタクトを、適切な電気的接続層を介してキャリアに(すなわち、金属キャリアにまたはリードフレームおよび成形化合物を含むキャリアのキャリア要素に)接続することができる。
【0054】
さらなる実施形態では、用意したキャリアは、反射性コーティングを含む。反射性コーティングを用いて、効果的な放射反射を、オプトエレクトロニクス部品の動作中に、利用できるようにさせてもよい。金属キャリアの使用で、コーティングを、金属キャリア上にまたは金属キャリアの少なくともおもて面に設けることができる。リードフレームおよび成形化合物を含むキャリアの構成の場合では、リードフレームまたはリードフレームの少なくともおもて面に、コーティングを設けることができる。
【0055】
さらなる特徴および詳細を、さらに、本方法に対して利用することができる。例として、複数の半導体チップを備える部品をも、シングル・チップ部品の代わりに実現することができる。複数の半導体チップを、相互に、例えば、直列にまたは並列に電気的接続することができる。半導体チップを、相互に電気的に絶縁することも可能であり、したがって、相互に別々に動作させることができる。
【0056】
他の構成、または部品の半導体チップへ電気的に接続されている電子部品パーツの集積も、さらに可能である。これらは、例えば、静電放電に対する保護のために設けられるESD保護ダイオード(electrostatic discharge)を含む。このような部品パーツを、用意したキャリア上に半導体チップとともに配置することができ、それに応じてコンタクトさせ、変換層で封止することができる。
【0057】
本方法を用いて、半導体チップが2つの別々のキャリア要素またはギャップによって分けられたキャリア要素上に配置されている部品を実現することが可能である。あるいは、半導体チップが1つのキャリア要素上にだけ位置する部品を製造することが可能である。
【0058】
方法のさらなる実施形態では、ボリューム・エミッタの代わりに、光放射を実質的におもて面を介して放出することができる表面エミッタ、または薄膜エミッタ・チップを使用することも、可能である。このような半導体チップは、例えば、おもて面コンタクトおよび裏面コンタクトを含むことができる。
【0059】
発明のさらなる態様によれば、オプトエレクトロニクス部品を提案する。オプトエレクトロニクス部品を、上に述べた方法または方法の上に述べた実施形態のうちの1つもしくは複数を実行することによって製造する。したがって、オプトエレクトロニクス部品は、例えば、低い部品コストおよび小さく小型の構造サイズであってもよい。
【0060】
オプトエレクトロニクス部品は、変換層の一部分を含むことができる。この場合では、変換層の一部分は、部品のおもて面および周囲横方向表面の一部またはかなりの部分を形成することができる。部品の動作中に、放射を、おもて面を介して、および横方向表面を介して横方向に放出することができる。
【0061】
横方向表面という表現は、ここで使用するように、オプトエレクトロニクス部品の横方向端部または端部領域と同意語である。部品のおもて面と−これと相対的に−反対の裏面との間に存在する横方向表面は、部品のすべての横方向外側面または側面からなる。部品は、平面視で長方形の外形であってもよく、例えば、その結果、横方向表面が、直角に互いに隣接する4つの側壁を含むことができる。
【0062】
本方法により製作したオプトエレクトロニクス部品は、さらに、1つまたは複数のオプトエレクトロニクス半導体チップを含むことができる。半導体チップを、変換層の一部分によって取り囲むことができる。さらに、部品は、複数の、または少なくとも2つのキャリア要素を含むことができ、キャリア要素の上に半導体チップを配置する。半導体チップとキャリア要素との間の電気的接続を、例えば、ボンド・ワイヤを用いて実現することができる。
【0063】
さらなる実施形態では、オプトエレクトロニクス部品は、変換層の一部分および1つ(だけ)のオプトエレクトロニクス半導体チップを備える。半導体チップは、変換層部分の相応する材料厚さが、半導体チップのおもて面のところおよび周囲のところに存在するように、変換層部分によって好ましくは囲まれる。変換層の周囲厚さが均一であるこのような構成は、部品の動作中に様々な放出角度にわたり高い色均一性で変換層部分を介して、放射を放出することを可能にする。
【0064】
製造方法に関して上に述べた態様および詳細は、オプトエレクトロニクス部品にも当てはまることがあり、そして逆に、部品に関して述べた態様および詳細は、方法にも当てはまることがあることを指摘する。
【0065】
上に説明されおよび/または従属請求項において再現されたような発明の有利な実施形態および新事実を、−例えば、明確な従属性または両立しない代替形態の場合では別にして−個々にまたはそうでなければ相互に任意に組み合わせて適用することができる。
【0066】
この発明の上に説明した特性、特徴および利点ならびにこれらを実現する方法は、模式的な図面に関連して非常に詳細に説明される例示的な実施形態の下記の説明に関連してより明確になりそしてより明確に理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0068】
オプトエレクトロニクス部品を製造するための方法の可能な実施形態を、下記に模式図を参照して説明する。達成可能な利点は、特に、プロセス・コストの削減および高いパッキング密度を有する部品集合体を実現する可能性である。その上、本方法を、様々なチップ配置で実行することができ、様々なオプトエレクトロニクス部品の製造に対して弾力的な方式でかつ大きな複雑さを伴わずに適応させることができる。
【0069】
下記に説明する方法シーケンスでは、半導体技術からおよびオプトエレクトロニクス部品の製作から知られているプロセスを実行することができ、これらの分野ではありきたりである材料を使用することができ、そのためこれらをほんの一部しか論じないであろう。同様に、示されそして説明される部品パーツに加えて、さらなる部品パーツおよび構造を用いて、部品を製作することができる。図は、単に概略的な性質のものであり、正確な縮尺ではないことを、さらに指摘する。この意味で、より良い理解を与えるために、図に示した部品パーツおよび構造を、誇張したサイズでまたはサイズを縮小して図示することがある。
【0070】
模式的な
図1から
図6は、オプトエレクトロニクス部品101を製造するための方法を示している。部品101は、QFNパッケージの形に実現された表面実装可能なシングル・チップ部品である。各部品101は、放射を発生させるためのオプトエレクトロニクス半導体チップ130を備える。本方法により製作した部品101の模式的平面図、上記の図に示される部品101の部品パーツの外形が、
図7に補足的に示されている。
【0071】
本方法は、連続した部品を含む集合体を製作するステップを含み、集合体は、部品101へとその後に個片化される。
図1から
図6は、横断面図に基づいて方法を図説している。製作しようとする部品101のうちの1つの領域内に実質的にそれぞれ存在する集合体または条件からの抜粋が、それぞれの場合において示されている。図に示した構造を、面内で多数回繰り返して互いに横に並べて示すことができる。
【0072】
繰り返しの区切りを、
図1から
図6では破線200のもとに示している。線200のところで、部品集合体を部品101へと個片化するための切り離すステップをも実行することができる。したがって、線200を、以降では分離線200と呼ぶ。
【0073】
本方法は、金属キャリア110を用意するステップを含み、これが
図1に示されている。薄いキャリア・プレートの形でまたは薄いキャリア・ストリップの形で存在するキャリア110は、2つの反対の平坦な主面111、112を含む。主面を、以降ではおもて面111および裏面112と呼ぶ。
【0074】
1つの簡単な構成では、プレート形状の金属キャリア110は、構造化されていなくてもよい。あるいは、
図9、
図10を参照してさらに下記に非常に詳細に説明するように、構造化したプレート形状のキャリアをも使用することができる。
【0075】
プレート形状のキャリア110は、従来から使用されているリードフレームと比較してより高い安定性を有することができる。したがって、従来のリードフレームの厚さ(一般に200μmから300μm)よりも薄い厚さのキャリア110を用意することが可能である。キャリア110の薄い厚さは、キャリア110をキャリア要素113、114へと構造化する目的の後の方法ステージで実行されるエッチング・プロセスにおいて、キャリア材料をできるだけ少ししかエッチングしないことを可能にする(
図5参照)。その上、部品101を低い構造高さで実現することができる。キャリア110の厚さは、例えば、100μmまたはそうでなければ100μmと150μmとの間であってもよい。結果として、キャリア110を、適切な安定性にすることができる。原理的に、例えば、20μmから300μmの範囲内の厚さは、キャリア110に対しても想定できる。さらに、例えば、0.5mmの厚い厚さが可能である。
【0076】
キャリア110は、例えば、Cuからなり、銅キャリアまたは銅ストリップの形で存在することができる。キャリア110が合金、例えば、Cu合金、Fe合金、Ni合金またはAl合金からなることも可能である。さらに、キャリア110を、コーティングしないこと、または代替でコーティングすることもできる(図示せず)。おもて面111の領域内にだけ設けることができるコーティングは、例えば、高い反射率を与えるように働くことができる。層積層体は、この目的に適しており、この層積層体は、例えば、Ag層および、例えば、Niからなる下地バリア層を含むことができる。このようなコーティングを、例えば、電気メッキによって、または例えば、スパッタリング・プロセスもしくは無電解化学堆積(無電解メッキ)などのいくつかの他のプロセスによって作成することができる。反射性コーティングの使用は、オプトエレクトロニクス部品101の動作中に、キャリア110の方向にまたはキャリア110から形成されたキャリア要素113、114の方向に放出される放射の効果的な反射を引き起こすことを可能にする。
【0077】
その後で、
図2に示されているように、放射を放出するように構成されたオプトエレクトロニクス半導体チップ130を、金属キャリア110のおもて面111に配置する(ダイ・ボンディング)。それぞれの半導体チップ130を、製造しようとする部品101の各々に対して設ける。半導体チップ130を、光放射を放出するための発光ダイオード・チップまたはLEDチップとすることができ、半導体チップをボリューム・エミッタの形で具体化する。キャリア110上にチップ130を実装するステップを、例えば、はんだ付け法、接着剤ボンディング法またはシンタリング法などのプロセスを用いて実行することができる。このようにして、チップ130を、接続層(はんだ層、接着剤層、シンタリング層)(図示せず)を介してキャリア110に接続することができる。
【0078】
ボリューム・エミッタとして具体化されたオプトエレクトロニクス半導体チップ130は、おもて面(キャリア110から反対に面する面)を介しておよび横方向側面などの他の面を介して光放射を放出することができる。半導体チップ130は、例えば、サファイアからなる放射透過性チップ基板、および放射を発生させるための能動ゾーンを有する半導体層積層体などの部品パーツ(図示せず)を備え、上記半導体層積層体がおもて面のチップ基板上に配置される。さらに、半導体チップ130は、おもて面の領域内に配置された2つのおもて面コンタクト131、132を含む。おもて面コンタクト131、132を介して、放射を発生させるための電気エネルギーを、半導体チップ130へ供給することができる。
【0079】
さらに、半導体チップ130は、キャリア110に面する裏面または放射透過性チップ基板の裏面のところに、例えば、DBRリフレクタ(Distributed Bragg Reflector)の形態のミラー層(図示せず)を含むことができる。これは、チップ130が裏面で光放射を放出することを防止することを可能にする。完成したオプトエレクトロニクス部品101は、中間領域またはギャップ115を含む(
図6参照)。ミラー層を有する半導体チップ130の構成では、中間領域115を介した半導体チップ130の光放射の直接裏面放出を、部品101の動作中には抑制することができるという効果がある。
【0080】
後に変換層140で封じられる(
図4参照)オプトエレクトロニクス半導体チップ130を、プレート形状のキャリア110上に相互に小さな距離で配置することができる。キャリア要素113、114へのキャリア110の構造化(
図5参照)によって、これを促進させることができ、上記の構造化を、後の方法ステージにおいて実行する。高いパッキング密度を有する部品集合体を実現することが、したがって可能である。これが、オプトエレクトロニクス部品101のコスト効率の良い製造を結果としてもたらす。
【0081】
半導体チップ130を実装した後で、
図3に示されているように、オプトエレクトロニクス半導体チップ130の電気的ワイヤリング用のボンド・ワイヤ139を形成するステップまたは配置するステップ(ワイヤ・ボンディング)を実行する。ボンド・ワイヤ139を、金属キャリア110または金属キャリアのおもて面111に、それぞれの場合で半導体チップ130のコンタクト131、132のうちの一方に、そして関連する半導体チップ130に対して横方向に接続する。
【0082】
その後で、
図4に示されているように、おもて面において平坦である連続する変換層140を、キャリア110のおもて面111に形成する。変換層140は、おもて面までそして半導体チップ130まで横方向に広がり、半導体チップ130およびボンド・ワイヤ139を囲む。このようにして、変換層140は、キャリア110上に配置され、半導体チップ130およびボンド・ワイヤ139を封止する成形体を構成する。
【0083】
キャリア110が連続する形態または閉じた形態を備えるので、変換層140の材料でのキャリア110の裏面汚染が、このプロセスでは生じない。したがって、残渣を除去するための複雑な(費用がかかる)洗浄プロセス(デフラッシング)をいずれにしても必要としない。
【0084】
オプトエレクトロニクス半導体チップ130により放出することができる光放射の放射変換またはボリューム変換を、変換層140を用いて成し遂げることができる。このようにして、オプトエレクトロニクス部品101は、所定の色を有する光放射を発生することができる。変換層140は、例えば、シリコーンなどの放射透過性基材、および基材中に含有され放射変換をもたらす蛍光体粒子(図示せず)を含む。
【0085】
変換層140は、さらに、基材中に含まれる粒子フィラー(図示せず)、例えば、非晶質SiO
2(溶融シリカ)からなる粒子を含む。フィラー粒子のおかげで、変換層140の熱伝導率を、大きくすることができ、その結果、蛍光体粒子の信頼性の高い冷却を、オプトエレクトロニクス部品101の動作中に可能にする。部品101の動作の効率的なモードが、結果として可能である。フィラーを用いて達成可能なさらなる利点は、変換層140の小さい熱膨張係数であり、その結果として、信頼性問題を回避することまたは抑制することができる。
【0086】
さらに、変換層140は、フィラーのために大きな強さおよび剛性を有することができる。完成したオプトエレクトロニクス部品101の場合では、変換層140またはその一部分は、それぞれの場合において部品101の外側のかなりの部分を構成する。大きな強さは、部品損傷のリスクを小さくし続けることを可能にする。対照的に、フィラーのない変換層はゴム状であってもよく、これが部品損傷の高いリスクをもたらすことになる。
【0087】
変換層140が多くのフィラーを含む変換層140として形成される場合には、上に説明した有利な効果を、顕著に際立たせることができる。この場合では、変換層140は、高い割合のフィラーを含み、高い充填の程度を実現するために、混合した粒度または様々な粒子サイズを有するフィラー粒子が存在する。多くのフィラーを含む構成では、フィラーの割合を、例えば、重量で変換層140の60%よりも多くすることができる。
【0088】
キャリア110上の半導体チップ130およびボンド・ワイヤ139を取り囲む変換層140を形成するステップは、例えば、圧縮成形プロセス(ホット・プレスとも呼ばれる)を実行するサブステップを含むことができる。適切なツールを、この場合では使用する。フィラーを多く含む変換層140を、このようにして実現することができる。
【0089】
キャリア110上に変換層140を形成するステップの代わりに、代替でコスト効率の良いポッティング・プロセスをも実行することができる。この場合では、ポッティング・フレーム(図示せず)を、予めキャリア110上に作成する。フレームを、例えば、ディスペンシングによって形成することができる。その後で、フレームによって取り囲まれた領域を、例えば、ニードル計量ユニットを使用することによって変換層140の材料で埋める。圧縮成形プロセスとは対照的に、しかしながら、小さな割合のフィラーを含む、例えば、重量で60%未満の割合を含む材料しか、ポッティング・プロセスでは処理することができるに過ぎない。
【0090】
その後でまたは変換層140を硬化させた後で、キャリア110を、
図5に示されているように、別々の金属キャリア要素113、114へと構造化する。キャリア要素113、114を、中間領域またはギャップ115、116によって相互に分離する。構造化プロセスでは、それぞれの場合でキャリア要素113およびキャリア要素114を、製作しようとするオプトエレクトロニクス部品101の各々に対して作成し、中間領域115は上記のキャリア要素間に位置する。オプトエレクトロニクス半導体チップ130は、部品101の2つのキャリア要素113、114上に位置し、したがって関係する中間領域115の上方に張り出す。他方の中間領域116は、分離線200の領域に、したがって製造しようとする異なる部品101のキャリア要素113、114間に位置する。
【0091】
半導体チップ130の各々に対して、したがって部品101の各々に対して、それぞれの場合で、半導体チップ130に対して横方向に、おもて面コンタクト131に接続されたボンド・ワイヤ139をキャリア要素113に接続し、そして半導体チップ130に対して横方向に、他方のおもて面コンタクト132に接続されたボンド・ワイヤ139を、キャリア要素114に接続する(この点で、
図7をも参照)。このようにして、部品101内のキャリア要素113、114は、(ボンド・ワイヤ139を介して)コンタクト131、132に電圧を加えるための端子要素または接続パッドとして働くことができる。この場合では、部品101内のキャリア要素113、114間に存在する中間領域115は、アノードおよびカソードの分離を可能にする。
【0092】
構造化に関して、キャリア110を、裏面112から始めておもて面111までエッチングする。裏面112に配置され、エッチング・プロセスの後で再び除去されるエッチング・マスク(図示せず)を用いて、エッチング・プロセスを実行する。例として、フォトマスクをエッチング・マスクとして使用することができる。この目的で、フォトレジスト層を裏面112に設けることができ、フォトリソグラフィック法で(すなわち、露光および現像によって)構造化することができる。スクリーン印刷またはステンシル印刷による印刷によってフォトマスクを設けることも可能である。エッチング・プロセスを、湿式化学エッチング・プロセスとすることができ、その結果として、
図5に示した等方性の丸みを帯びたエッチ側壁が現れることがある。このようなエッチング・プロセスを、コスト効率良く実行することができる。
【0093】
キャリア110をキャリア要素113、114へと構造化した後で現れる部品集合体を、
図6に示されているように引き続いて切り離す。この場合では、切り離すステップを、分離線200のところで実行する。個片化したオプトエレクトロニクス部品101を、このようにして形成する。別々のキャリア要素113、114および分離線200の領域内の中間領域116の存在は、変換層140だけを切り離すことを可能にする。簡単で迅速な個片化がこのように可能である。ソーイング・プロセスの代わりに、いくつかの他のプロセス、例えば、適切な切断装置を使用する切断を実行することができる。さらに可能な個片化プロセスは、例えば、レーザ分離法、ウォータ・ジェット分離法またはスタンピング法である。
【0094】
個片化したオプトエレクトロニクス部品101は、シングル・チップ部品の形で存在する。部品101は、小型の構成であり、そしてそれぞれの場合で、2つのキャリア要素113、114、2つのキャリア要素113、114上に位置する1つのオプトエレクトロニクス半導体チップ130、2つのボンド・ワイヤ139、ならびに半導体チップ130およびボンド・ワイヤ139を取り囲む変換層140の一部分を備える。裏面に露出したキャリア要素113、114、接続パッド(ボンド・パッド)として働く上記のキャリア要素を用いて、部品101を、はんだ付け法またはリフローはんだ付け法により回路基板(図示せず)上に配置することができる。
【0095】
キャリア要素113、114およびボンド・ワイヤ139を介して、放射を発生させるための電気エネルギーを、部品101の半導体チップ130へ供給することができる。半導体チップ130によって発生された放射を、関係する変換層部分140を用いて少なくとも部分的に変換することができる。例として、半導体チップ130が青色または紫色光放射を発生するように構成され、部品101が放射変換のために白色光放射を放出することが定められてもよい。
【0096】
それぞれのオプトエレクトロニクス部品101では、部品101の放射放出をもたらすことができる変換層部分140は、部品101の外側表面のかなりの部分を構成する。外側表面は、部品101のおもて面141および周囲の横方向表面143のかなりの部分を含む。
図7の平面図に示されているように、部品101を長方形の外形に形成する。このように、横方向表面143は、直角に互いに隣接する4つの側壁を含むことができる。その上、半導体チップ130およびキャリア要素113、114の外形も長方形にすることができる。
【0097】
オプトエレクトロニクス部品101の場合では、それぞれのチップ面で、すなわちチップ130のおもて面および周囲の両方で変換層部分140の厚さが、相応するまたはほぼ同じ大きさのものであるように、変換層部分140を、関係する半導体チップ130の周りに配置する。この構成を図示するために、
図6では、チップ130のおもて面における材料厚さを、両矢印201を用いて示し、チップ130の周囲のまたは横方向側面における材料厚さを、両矢印202を用いて示している。半導体チップ130としてのボリューム・エミッタの使用および相応する材料厚さ201、202を有する構成は、部品101の動作中に様々な放射角の全体にわたり高い色均一性を有する放射放出を実現することを可能にする。
【0098】
材料厚さ201、202を、例えば、250μmとすることができる。しかしながら、100μmと500μmとの間の厚さも考えられる。層厚さの選択は、様々な境界条件または条件に依存することがある。層厚さが厚いほど、より効率的な放射変換につながることがある。その上、変換層140の一様な層厚さを設定することを、より簡単にすることができる。層厚さが薄いほど、蛍光体粒子のより優れた冷却につながることがある。
【0099】
横方向チップ・サイズが500μm×1000μmでありそして変換層140の周囲層厚さが250μmである場合では、オプトエレクトロニクス部品101の横方向部品サイズを、1mm×1.5mmとすることができる。
【0100】
図1から
図7を参照して説明した方法の可能な変形例および変更形態を下記に説明する。対応する特徴および態様ならびに同一の部品パーツおよび同じく動作する部品パーツをも、以降では再び詳細には説明しないであろう。代わりに、これらに関する詳細については、上記の記述を参照する。さらに、一部をさらなる図を参照して下記に説明する2つ以上の実施形態の特徴を相互に組み合わせることの可能性が注目される。
【0101】
製作方法の1つの可能な変更形態は、例えば、プレート形状のキャリア110を構造化の後で、高反射性化合物120で集合体の裏面のところのエッチング・キャビティまたは中間領域115、116のいくつかまたはすべてを埋めることにある。これを、ポッティングまたは成形プロセスを実行することによって実行することができる。この方法の変形例を図説するために、
図8は、すべての中間領域115、116が埋められているオプトエレクトロニクス部品102を備えた連続した集合体を示している。部品102を個片化するために引き続いて実行される切り離しプロセス(図示せず)では、変換層140だけでなく中間領域116内の反射性化合物120を切り離すステップを、実行することができる。反射性化合物120は、例えば、シリコーンおよびシリコーン中に含有されたTiO
2からなる反射性粒子(図示せず)を含むことができる。反射性化合物120の使用は、裏面の放射の放出を回避することを可能にし、その結果、部品102の効率を、部品101と比較してより高くすることできる。
【0102】
反射性化合物120で中間領域115、116の一部だけ、例えば、半導体チップ130の下に位置する中間領域115だけを埋めることも可能である。
【0103】
例えば裏面ミラー層のない半導体チップ130を使用する場合には、少なくとも中間領域115(そしてやはり適切な場合には、中間領域116)を埋めるステップを、考慮することができる。
【0104】
さらなる方法の変形例では、方法の始めに、構造化されていないキャリアの代わりに、構造化したプレート形状のキャリア110を用意し、このキャリアは、キャリアの主面111、112間にキャリア110を貫通して延びる凹部210を含む。方法の途中で後に形成される変換層140のアンカリングを、このようにして実現することができる。凹部210が、キャリア110へと例えば、エッチングされる、スタンピングされるまたはレーザによって導入されてもよい。
【0105】
この点で、
図9は、凹部210の領域内にこのようにして形成した事前に構造化したまたは事前にエッチングしたキャリア110を抜粋として示している。凹部210は、2つの部分領域211、212がある階段状の方式で裏面112の方向に広がる形状を含む。円形の外形を有することができる部分領域211、212は、異なる横方向の寸法または直径を有する(
図10参照)。キャリア110には、多数のこのような凹部210が設けられる。
【0106】
このような凹部210を備えたキャリア110上に変換層140を形成するときに、凹部210を、変換層140の材料で埋めることができる(図示せず)。キャリア110上に、したがってやはりキャリアから構成されるキャリア要素113、114上に変換層140をアンカリングすることしたがって固定することの改善を、結果として可能にする。凹部210を、このように配置することができる、または凹部210もしくは凹部210の部分領域がキャリア110から構成されたキャリア要素113、114の端部のところに、したがってやはり個片化したオプトエレクトロニクス部品の端部のところに配置されるように、キャリア110の構造化を実行することができる。
【0107】
図10は、この手順により形成したオプトエレクトロニクス部品103の平面図を示している。キャリア110、キャリアから構成されたキャリア要素113、114、およびキャリアの個片化の前の部品集合体内に事前に存在することができる凹部210の可能な位置を、ここでは追加して示している。
図10に示されているように、各部品103が、6個の凹部210の部分領域を端部のところに(角のところに4個、および長い端辺の中心の領域に2個)含むように、本方法を実行することができる。この場合では、複数の部品103の間で変換層140により埋められた凹部210の「分布」が、方法の途中で生じる。
【0108】
複数のオプトエレクトロニクス半導体チップ130を備えるマルチ・チップ配置またはマルチ・チップ部品が、シングル・チップ部品の代わりに形成されるように、本方法を、さらに実行することができる。この目的で、半導体チップ130のそれに応じて適合された配置、半導体チップのコンタクト形成またはワイヤリング、キャリア要素113、114へのキャリア110の構造化、および個片化を含む方法を実行する。
【0109】
例示的な図に関して、
図11は、さらなるオプトエレクトロニクス部品104の平面図を示している。部品104は、2つの半導体チップ130、およびシングル・チップ部品101のキャリア要素113、114と比較してより大きな横方向寸法に形成されている2つのキャリア要素113、114を備える。2つの半導体チップ130は、シングル・チップ部品101のチップ130に匹敵する方法で2つのキャリア要素113、114上に配置され、したがって、この構成では同様にキャリア要素113、114間に存在するギャップ形状の中間領域の上方に張り出している。
【0110】
部品104の半導体チップ130のおもて面コンタクトをコンタクトさせるステップを、この構成では同様にボンド・ワイヤ139を用いて実現する。一方の半導体チップ130のおもて面コンタクトを、キャリア要素113に接続し、他方の半導体チップ130のおもて面コンタクトを、キャリア要素114に接続する。2つの半導体チップ130の他の2つのおもて面コンタクトを、
図11では斜めに走っているさらなるより長いボンド・ワイヤ139を介して直接相互に接続する。半導体チップ130を、このように直列に相互接続する。さらに、半導体チップ130およびボンド・ワイヤ139を変換層140の一部分によって取り囲む。
【0111】
また、2個以上の半導体チップ130を備えるオプトエレクトロニクス部品が製作されるように、方法を実行することができる(図示せず)。さらに、直列接続の代わりに、半導体チップ130の並列接続、またはそうでなければ混合相互接続(直列接続と並列接続との組み合わせ)を実現することも可能である。さらに、部品の半導体チップ130が相互に電気的に接続されていない部品を形成することができる(図示せず)。
【0112】
本方法のさらに可能な変更形態は、オプトエレクトロニクス半導体チップ130を他の電子部品パーツと組み合わせることにある。このような部品パーツを、用意したプレート形状のキャリア110上に半導体チップ130とともに配置することができ、キャリア110の構造化の前に配線しそして変換層140で封止し、さらに個片化を実行する。ESD保護ダイオード220をここでは含むことができ、例えば、これを用いて静電放電に対する保護を実現することができる。
【0113】
この状況で、
図12は、さらなるオプトエレクトロニクス部品105の平面図を示している。部品105は、部品101と同じ構成、および加えてキャリア要素114上に配置された保護ダイオード220を備える。保護ダイオード220は、おもて面コンタクトおよび裏面コンタクトを含む。保護ダイオード220の裏面コンタクトを、電気的導電性接続層を介してキャリア要素114に接続する。保護ダイオード220のおもて面コンタクトを、ボンド・ワイヤ139を介して他方のキャリア要素113に接続する。保護ダイオード220を、変換層140の一部分によってやはり取り囲む。保護ダイオード220の使用のために、部品105の場合ではキャリア要素113、114を、部品101の場合よりも大きな横方向寸法で形成することができる。
【0114】
図13は、オプトエレクトロニクス部品106の平面図に基づくさらなる方法の変形例を図示している。シングル・チップ部品として具体化されている部品106の場合では、半導体チップ130を、一方のキャリア要素113上にだけ配置する。キャリア要素113は、チップ130に適合した形状を備える。半導体チップ130の一方のおもて面コンタクトを、キャリア要素113へボンド・ワイヤ139を介して接続する。チップ130の他方のおもて面コンタクトを、さらなるキャリア要素114へさらなるボンド・ワイヤ139を介して接続する。この場合では、
図13に示されているように、ボンド・ワイヤ139の接続のためにだけ設けられたキャリア要素114を、半導体チップ130を運ぶためにさらに使用するキャリア要素113よりも著しく小さくすることができる。
【0115】
キャリア要素間にギャップを有する2つのキャリア要素113、114よりもむしろ一方のキャリア要素113上への半導体チップ130の設置は、熱的に有利であり、半導体チップ130からの熱の(より)効果的な消散を可能にする。しかしながら、マルチ・チップ部品用に考慮することができるこの設計は、結果としてより大きな部品サイズになる。
【0116】
本方法では、他のオプトエレクトロニクス半導体チップまたはLEDチップを、半導体チップ130(2つのおもて面コンタクトを有するボリューム・エミッタ)の代わりにやはり利用することができる。例として、いわゆるフリップ・チップの形態に具体化されたボリューム・エミッタを使用することができる。このような半導体チップは、おもて面に配置され、例えばサファイアからなる放射透過性チップ基板、裏面半導体層積層体および2つの裏面コンタクトを備える(図示せず)。
【0117】
キャリア110上にこのような半導体チップを配置するときに、裏面コンタクトを、適切な電気的導電性接続層(例えば、はんだ層または電気的導電性接着剤の層)を介してキャリア110に接続することができる。その後でまたは封止変換層140を形成するステップ後で、半導体チップの裏面コンタクトがそれぞれの場合で2つの異なるキャリア要素上に位置し、これによって異なるキャリア要素に電気的に接続されるように、キャリア110を、別々のキャリア要素へと構造化することができる(アノードおよびカソードの分離)。このようにして構成した部品集合体の個片化により、例えば、シングル・チップ部品を製造することができる。この場合では、例えば、
図7に匹敵する配置、または
図12に匹敵する保護ダイオード220の使用に匹敵する配置は、それぞれの場合で関係するフリップ・チップのところでボンド・ワイヤ139を用いずに存在することができる。複数のフリップ・チップを備えるマルチ・チップ部品を、対応する方法でやはり実現することができる。
【0118】
さらに、表面エミッタまたは薄膜エミッタ・チップの形態に具体化されたLEDチップを使用する方法を実行することが、考えられる。このような半導体チップの場合では、放射を、実質的におもて面を介して放出することができる。例示的な図に関して、
図14は、この方法により製造可能であるさらなるオプトエレクトロニクス部品107の平面図を示している。部品107は、薄膜エミッタ・チップの形態の半導体チップ230および(任意選択の)保護ダイオード220を備える。キャリア要素113上に配置された半導体チップ230は、おもて面コンタクトおよび裏面コンタクトを含む。フリップ・チップの場合のように、裏面コンタクトを、キャリア要素113へ(および前もって下地キャリア110へ)適切な電気的導電性接続層を介して接続する。半導体チップ230のおもて面コンタクトを、保護ダイオード220も設置されるさらなるキャリア要素114へボンド・ワイヤ139を介して接続する。
図12の部品105の場合のように、保護ダイオード220を、キャリア要素113、114に接続する。さらに、半導体チップ230および保護ダイオード220を、この構成では同様に変換層部分140で封止する。
【0119】
部品107の製造は、半導体チップ230を(保護ダイオード220とともに)キャリア110上に配置および配線し、次いで変換層140の形成、キャリア要素113、114へのキャリア110の構造化および個片化を実効することによる組み立ての方法で同様に実行することができる。ここでまた、1つの可能な変更形態は、例えば、複数の半導体チップ230を備えるマルチ・チップ部品を形成するステップにある。
【0120】
図15から
図20は、模式的な横断面図に基づき、表面実装可能なオプトエレクトロニクス部品151を製造するためのさらなる方法を示している。上記の部品は、シングル・チップ部品の形態で存在し、放射放出オプトエレクトロニクス半導体チップ130を備える。本方法は、連続する部品集合体を製作するステップ、次いで部品151へと部品集合体を個片化するステップを含む。
【0121】
図15から
図20は、それぞれの場合で、集合体からの抜粋、または製作しようとする部品151のうちの実質的に1つの領域内にそれぞれ存在する条件からの抜粋を示している。図に示した構造は、面内で多数回の繰り返し方式で相互に並んで存在してもよい。繰り返しの区切りを、分離線200を用いて示している。部品151の部品パーツの外形を示している部品151の模式的平面図を、
図21に補足的に示している。本方法では、プロセス、部品の部品パーツおよび部分的に使用する材料は、上に説明したものと同じである。したがって、上記の説明は、この方法(および方法の可能な変更形態)に部分的にやはり当てはまることがある。
【0122】
下記に説明する方法では、プレート形状の金属キャリア110の代わりに、金属リードフレームの周りを成形した成形化合物190を有する金属リードフレーム170を含むプレート形状のキャリア160を使用する(
図16参照)。したがって、本方法は、第1に、
図15に示されている金属リードフレーム170を用意するステップを含む。リードフレーム170は、製造しようとする部品151の各々に対して2つのキャリア要素173、174を含む。集合体の方式での製造に関して、2つのキャリア要素173、174を含んでいるこの対での構造は、多数回の繰り返し方式で存在する。製作しようとする様々な部品151のキャリア要素173、174を、ウェブ形状の接続構造175、以降、接続要素175と呼ぶ、を用いて相互に接続する。
【0123】
接続要素175は、分離線200の領域内に位置する。集合体の個片化中に、リードフレーム170の接続要素175を切り離し、その結果、それぞれの部品151に割り当てられたキャリア要素173、174を、相互に電気的に絶縁する(アノードおよびカソードの分離、
図20参照)。切り離さなければならないリードフレーム材料ができるだけ少なくなるように、接続ウェブ175を、できるだけ小さくそしてフィリグリに具体化することができる。
【0124】
キャリア要素173、174および接続要素175を含むリードフレーム170を、金属初期層、例えば、銅層を構造化することによって形成することができる。図は、初期層をおもて面171から進みかつこれとは反対の裏面172から進む両方での湿式化学的にエッチングする手順を示している。図に示した特徴的な等方性の丸みを帯びたエッチ側壁を、両面でのエッチングまたは2つの面からのハーフ・エッチングの結果として形成し、このエッチングを対応するエッチング・マスクを使用して実行する。
【0125】
リードフレーム170の構造化中に、部分的に裏面172とは異なる構造を、おもて面171からエッチングする。リードフレーム170の接続要素175が、おもて面171の領域内に位置するように、構造化を実行する。結果として何を実現できるかは、接続要素175の切り離し中に裏面のギザギザが形成されないことである。さらに、キャリア要素173、174は、裏面172の領域内に階段状の端部側面および周囲の凹部181を含む。
【0126】
図15は、2つの接続要素175を示し、接続要素を介して、
図15の断面図に完全に示されている2つのキャリア要素173、174を、部分的にしか描かれていないそれぞれ隣接するキャリア要素に接続する。さらに、破線を用いて、キャリア要素173、174の縁の外形を示し、これは、接続要素175に関して横方向にオフセットした方式で(すなわち、
図15の図面の面内にまたは
図15から外れて)存在することがある。
【0127】
この状況では、
図21の平面図を補足的に参照して、この図に基づいて、キャリア要素173、174の1つの可能な形態が明らかになる。製作しようとする部品151のキャリア要素173、174の形状は、平面図では長方形であり、そして互いに面している端部辺から離れて、他の3つの他の端部辺のところで、それぞれの場合で、対応する接続要素175へと1つになる。
図21は、すでに個片化されている部品151を図示し、その結果、部品151のところに存在し、切り離された接続要素175の一部分が示されている。個片化の前に、
図21に示した2つのキャリア要素173、174を、製作しようとしている隣接する部品のキャリア要素へ接続要素175を介して接続する。
【0128】
リードフレーム170(およびしたがってやはりその後に作成されるキャリア160)の厚さは、例えば、150μmから300μmの範囲内であってもよい。例えば、50μmから500μmの範囲内の厚さも考えられる。
【0129】
銅の代わりに、他のリードフレーム材料をも考慮することができる。これは、例えば、銅合金、鉄および鉄合金、ならびにアルミニウム合金を含む。最後に述べた構成に関して、ニッケルを含む合金を、考えることができ、例えば、その結果として、リードフレーム170の熱膨張係数を、小さくすることができる。例えば、CuMoまたはCuWなどのシンタリングした複合材料も可能である。
【0130】
初期層の構造化の後で、少なくともおもて面171の領域内に、例えば、電気メッキにより、または例えば、スパッタリング・プロセスもしくは無電解化学堆積などのいくつかの他のプロセスによりコーティング(図示せず)をリードフレーム170に形成するステップを、さらに考慮することができる。コーティングは、例えば、高い反射率を与えるように働くことができる。例として、Ag層および下地Niバリア層を含む積層体が適している。反射性コーティングは、部品151の動作中に、リードフレーム170またはキャリア要素173、174の方向に放出された放射の有効な反射を引き起こすことを可能にする。
【0131】
その後で、成形化合物190を、金属リードフレーム170の周りに成形し、その結果、
図16に示したプレート形状のキャリア160を形成する。成形化合物190は、リードフレーム170のキャリア要素173、174と接続構造175との間のインタースペースを閉じるように働く。リードフレーム170の周りを成形するステップに関して、トランスファ成形プロセスを、適切なツールを用いて実行することができる。両方の、リードフレーム170のおもて面171が成形化合物190のおもて面と同じ高さで終わり、そしてリードフレーム170の裏面172が成形化合物190の裏面と同じ高さで終わるように、周りを成形するプロセスを実行する。したがって、周りを成形するプロセスを、平坦成形とも呼ぶことができる。キャリア160は、このように平坦なおもて面161および平坦な裏面162を含み、これらは、リードフレーム170および成形化合物190によって両者とも構成される。リードフレーム170の構造化中に、様々な構造をおもて面および裏面からエッチングするので、リードフレーム170への成形化合物190のトゥーシングひいては信頼性の高い固定が可能である。
【0132】
成形化合物190は、基材および基材中に含有された粒子フィラー(図示せず)、例えば、非晶質SiO
2(溶融シリカ)および/またはAlO
2からなる粒子を含むことができる。基材を、例えば、エポキシ、アクリレートまたはシリコーンとすることができる。先に述べた2つの材料を、放射パワーが低い半導体チップ130を使用する場合では使用することができる。放射パワーが高い半導体チップ130の場合では、シリコーンを使用することが可能であり、シリコーンは、熱的に安定であり、短波光放射に対して放射安定である。フィラーのために、成形化合物190は、リードフレーム170の膨張係数に適合する小さな熱膨張係数を有することができる。フィラー粒子は、様々な粒子サイズまたは粒子サイズの分布を有し、その結果、最大の可能なパッキング密度を実現可能である。
【0133】
成形化合物190は、さらに、例えば、TiO
2および/またはAlO
2からなる反射性粒子を含む(図示せず)。結果として、成形化合物190は、白色であってもよく、高い信頼性で、オプトエレクトロニクス部品151の動作中に、裏面での放射の放出および関係する光の損失を回避することが可能である。
【0134】
その後で、または成形化合物190の硬化の後で、
図17に示されているように、放射放出オプトエレクトロニクス半導体チップ130を、キャリア160のおもて面161に配置する。それぞれの半導体チップ130を、製作しようとする部品151の各々に対して設ける。この場合では、半導体チップ130を、部品151の2つのキャリア要素173、174上にそれぞれ配置し、その結果、関連する半導体チップ130が、キャリア要素間に存在する成形化合物190上も位置する。キャリア160上に半導体チップ130を実装するステップを、例えば、接着剤ボンディング法により実行することができる。このようにして、チップ130を、接着剤層(図示せず)を介してキャリア160に接続することができる。部品151の高い信頼性を可能にするために、大きな熱伝導性を有する光または放射に安定な接着剤を使用する。
【0135】
半導体チップ130を、LEDチップとすることができ、上に説明した構成を有するサファイア・ボリューム・エミッタの形態で実現することができる。半導体チップ130は、2つのおもて面コンタクト131、132を含む。半導体チップ130は、キャリア160に面する裏面のところにミラー層(例えば、DBRリフレクタ)(図示せず)を含むことができ、その結果として、裏面での放射の放出を回避することができる。結果として、オプトエレクトロニクス部品151の動作中に、キャリア要素173、174間に位置する成形化合物190の照射を著しく減少させることが可能である。
【0136】
リードフレーム170の対応する構成が与えられると、オプトエレクトロニクス半導体チップ130を、キャリア160上に相互に小さな距離で配置することができる。高いパッキング密度を有する部品集合体を実現することが、したがって可能である。
【0137】
キャリア要素173、174の様々な形態および様々なチップ配置がリードフレーム170の対応する構成を必要とするだけであることが、さらに有利である。製造しようとするキャリア160の外形寸法が同じままである限り、リードフレーム170の周りに成形化合物190を成形するステップの上に説明したプロセスを、同じツールを使用してそれぞれの場合で実行することができる。キャリア160の外形寸法を、例えば、125mm×70mmとすることができる。
【0138】
オプトエレクトロニクス半導体チップ130を実装した後で、
図18に示されているように、半導体チップ130の電気的ワイヤリング用にボンド・ワイヤ139を形成するステップまたは配置するステップを実行する。2つのボンド・ワイヤ139を、それぞれの半導体チップ130の場合において使用し、その結果、おもて面コンタクト131をキャリア要素173に接続し、おもて面コンタクト132をキャリア要素174に接続する。ボンド・ワイヤ139を、半導体チップ130に対して横方向にそれぞれの場合においてキャリア要素173、174に接続する。
【0139】
その後で、
図19に示されているように、おもて面において平坦である連続する変換層140が、キャリア160のおもて面161に形成され、そして半導体チップ130およびボンド・ワイヤ139を取り囲む。キャリア160が連続したまたは閉じた形態を形成するので、変換層140の材料によるキャリア160の裏面汚染が生じない。
【0140】
図1から
図7の方法に関して上に説明したものと同じ特徴および特性が、放射変換またはボリューム変換のために使用する封止変換層140にも当てはまることがある。変換層140は、例えば、シリコーンなどの放射透過性基材、放射変換を引き起こす蛍光体粒子およびフィラー粒子を含む(図示せず)。
【0141】
フィラーのおかげで、変換層140の熱伝導率が大きく、その結果として、蛍光体粒子の信頼性の高い冷却および部品151の効率的な動作モードが可能である。さらに可能な利点は、変換層140の小さな熱膨張係数ならびに大きな強さおよび剛性であり、その結果として、部品損傷のリスクを低くすることができる。
【0142】
変換層140が、多くのフィラーを含む、すなわち大きな割合のフィラーを含み、混合した粒度を有するフィラー粒子が存在する場合には、これらの利点を、明確に際立たせることができる。この場合では、フィラー粒子は、例えば、重量で変換層140の60%よりも大きい割合を含むことができる。このような変換層140を形成するステップを、圧縮成形プロセスを用いて実行することができる。適切なツールを、この場合では使用する。あるいは、コスト効率の良いポッティング・プロセスを実行することができる。この場合では、フレームを事前にキャリア160上に形成する。ポッティング中に、フレームによって取り囲まれた領域を、例えば、ニードル計量ユニットを使用することによって埋める。ポッティング・プロセスでは、しかしながら、重量で、例えば、60%未満のフィラーの小さな割合を含む材料しか、使用できない。さらなる詳細については、上の説明を参照する。
【0143】
変換層140を形成した後にまたは硬化させた後に存在する部品集合体を、
図20に示されているように、分離線200のところで引き続いて切り離す。個片化したオプトエレクトロニクス部品151を、このようにして構成する。リードフレーム170の接続要素175の変換層140および成形化合物190を切り離すステップを、個片化中に実行する。
【0144】
切り離すステップを、様々な方法で実行することができる。例として、ソーイング法もしくはグラインディング法による分離、ウォータ・ジェット分離またはレーザ分離が可能である。その上、2段プロセスを使用することも可能であり、そこでは、例えば、(リードフレーム170の材料を切り離すことには適していない、かみそり刃を使用する)切断を、例えば、ソーイングなどの異なるプロセスと組み合わせる。
【0145】
個片化したオプトエレクトロニクス部品151は、それぞれの場合で、2つのキャリア要素173、174、2つのキャリア要素173、174上に位置する1つの半導体チップ130、2つのボンド・ワイヤ139ならびにチップ130およびボンド・ワイヤ139を取り囲む変換層部分140を含む小型に構成されたシングル・チップ部品である。裏面に露出したキャリア要素173、174は、接続パッド(ボンド・パッド)として働き、その結果、部品151を、リフローはんだ付け法により回路基板(図示せず)上に配置することができる。
【0146】
キャリア要素173、174およびボンド・ワイヤ139を介して、放射を発生させるための電気エネルギーを、部品151の半導体チップ130へ供給することができる。半導体チップ130によって発生された放射を、関係する変換層部分140を用いて少なくとも部分的に変換することができる。例として、青色または紫色光放射を発生させるように構成しようとしている半導体チップ130に対して、および放射変換のために白色光放射を放出する部品151に対して、供給を行うことができる。
【0147】
各オプトエレクトロニクス部品151では、部品151の放射を放出することができる変換層部分140は、部品151の外側表面のかなりの部分を構成する。外側表面は、部品151のおもて面141および周囲の横方向表面143のかなりの部分を含む。
図21に示されているように、部品151を、平面視で長方形である外形に形成する。この場合では、横方向表面143は、直角に互いに隣接する4つの側壁を含むことができる。
【0148】
部品151でもまた、それぞれのチップ面における、すなわちチップ130のおもて面および周囲における変換層部分140の厚さが対応するまたはほぼ同じ大きさのものであるように、変換層部分140を、関係する半導体チップ130の周りに配置する。この点で、
図20では、両矢印201を用いておもて面における材料厚さを、そして両矢印202を用いてチップ130の周囲における材料厚さを示している。相応する材料厚さ201、202は、部品151の動作中に様々な放出角の全体にわたる高い色均一性を実現することを可能にする。
【0149】
材料厚さ201、202を、例えば、250μmとすることができる。しかしながら、100μmと500μmとの間の厚さも考えられる。層厚さの選択は、様々な境界条件に依存してもよい。層厚さが薄いほど、放射変換の効率が低くなることがある。その上、変換層140の均一な層厚さを設定することがより困難になることがある。厚さが厚いほど、蛍光体粒子の悪い冷却につながることがある。
【0150】
オプトエレクトロニクス部品151は、例えば、500μm×1000μmの横方向チップ・サイズおよび250μmの変換層140の周囲層厚さが与えられると、横方向部品サイズは1mm×1.5mmであってもよい。
【0151】
図15から
図21を参照して説明した方法の可能な変形例および変更形態を、下記に説明する。対応する特徴および態様ならびに同一の部品パーツおよび同じに動作する部品パーツを、以降では再び詳細には説明しないであろう。代わりに、これらに関する詳細については、上記の説明を参照する。さらに、下記に説明する2つ以上の実施形態の特徴を組み合わせることが可能である。
【0152】
1つの可能な方法の変形例では、それぞれの場合において、キャリア要素173、174の周囲の端部の領域内で、おもて面エッチング領域183と裏面エッチング領域184とに交互にエッチングを実行するように、リードフレーム170を形成するための金属初期層の上に説明したおもて面エッチングおよび裏面エッチングを実行する。この態様を図示するために、
図22は、このようにして形成したオプトエレクトロニクス部品152の2つのキャリア要素173、174の模式的平面図を示している。接続構造175を、以前に説明した構成の場合におけるように、裏面エッチングによって形成し、その結果、裏面エッチング領域184がこれらの位置に存在する。さらに、キャリア要素173、174の端部のところに、さらなる裏面エッチング領域184を設け、そしておもて面エッチング領域183を、同様に追加で設ける。異なるハーフ・エッチングまたはエッチング領域183、184が、キャリア要素173、174の端部のところに交互に周囲を取り巻いて存在する。
【0153】
上手く図説するために、
図23、
図24は、キャリア要素173、174のうちの1つの異なる斜視図を示している。エッチング領域183、184のために、キャリア要素173、174は、対応する最低限の凹部182を含む。この構成は、トゥーシングの改善、したがってリードフレーム170上でのまたはリードフレームのキャリア要素173、174上での成形化合物190の信頼性の高いアンカリングを実現することを可能にする。
【0154】
さらに可能な変更形態は、シングル・チップ部品の代わりに複数の半導体チップ130を備えるマルチ・チップ部品(図示せず)を形成することにある。半導体チップ130を、例えば、直列にまたは並列に電気的に接続することができる。このような部品に関して、本方法を、リードフレーム170のそれに応じて適合された構成、半導体チップ130の配置、導電体形成またはワイヤリングおよび個片化を用いて実行する。部品の半導体チップ130が相互に電気的に接続されていない部品を製作することも可能である。同じように、例えば、ESD保護ダイオードなどの他の電子部品パーツの集積を、実現することができる(図示せず)。半導体チップ130がリードフレーム170の1つのキャリア要素上にだけ配置されている部品の構成が、さらに可能である(図示せず)。このような構成に関して、例えば、
図11から
図13に相応する平面図を有する部品を実現することが可能であり、ここでは加えて、切り離された接続要素175が、キャリア要素の端部のところに存在する。
【0155】
さらに、半導体チップ130の代わりに、例えば、2つの裏面コンタクトを備えるフリップ・チップなどの他の半導体チップを使用することも可能である(図示せず)。このような半導体チップを使用すると、裏面コンタクトを、それぞれの場合において電気的導電性接続層を介してリードフレーム170またはキャリア要素173、174に接続することができる。このようにして、例えば、
図21に相応する構成(関係するフリップ・チップの場合ではボンド・ワイヤ139を用いない)を有する部品を実現することが可能である。さらに、おもて面コンタクトおよび裏面コンタクトを備える表面エミッタまたは薄膜エミッタ・チップを使用することが可能である。結果として、例えば、
図14に相応する構成を有し、加えてキャリア要素の端部のところに切り離された接続要素175を伴う部品を実現することが可能である。
【0156】
図を参照して説明した実施形態は、発明の好ましい実施形態または例示的な実施形態を構成する。説明した実施形態および描かれた実施形態の他にも、さらなる変更形態および/または特徴の組み合わせを備えたさらなる実施形態が考えられる。例えば、上に示した材料の代わりに他の材料を使用することが可能である。その上、上に示したプロセスの代わりに、他のプロセスを実行することができる。さらに、半導体チップおよび/または部品に関する光放射の上に述べた色の代わりに、他の色またはスペクトル範囲を有する光放射を考慮することができる。
【0157】
発明を、好ましい例示的な実施形態により、より具体的に図示しかつ詳細に説明してきているとはいえ、それにもかかわらず、発明は、開示した例によって限定されず、発明の保護の範囲から逸脱せずに、他の変形形態を、当業者なら本発明から導き出すことができる。
【0158】
本特許出願は、開示内容が参照によって本明細書に組み込まれている、独国特許出願第102014102810.4号の優先権を主張するものである。