特許第6336199号(P6336199)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6336199端末装置アクセサリーによる落下防止の方法、端末装置アクセサリー及び端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6336199
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】端末装置アクセサリーによる落下防止の方法、端末装置アクセサリー及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/21 20060101AFI20180528BHJP
【FI】
   H04M1/21 Z
【請求項の数】16
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-508038(P2017-508038)
(86)(22)【出願日】2014年10月15日
(65)【公表番号】特表2017-527209(P2017-527209A)
(43)【公表日】2017年9月14日
(86)【国際出願番号】CN2014088662
(87)【国際公開番号】WO2015154409
(87)【国際公開日】20151015
【審査請求日】2017年2月13日
(31)【優先権主張番号】201410397680.5
(32)【優先日】2014年8月13日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100102576
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 敏章
(74)【代理人】
【識別番号】100101063
【弁理士】
【氏名又は名称】松丸 秀和
(72)【発明者】
【氏名】フェン,デジュエン
【審査官】 山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第201429785(CN,Y)
【文献】 中国実用新案第203057304(CN,U)
【文献】 中国実用新案第203135977(CN,U)
【文献】 韓国登録実用新案第20−0367436(KR,Y1)
【文献】 中国特許出願公開第103973851(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第103294127(CN,A)
【文献】 特開2001−053846(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/00
1/16− 1/18
H01R 13/40−13/533
H04B 1/38− 1/58
7/24− 7/26
H04M 1/00− 1/82
99/00
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置アクセサリーによる落下防止の方法であって、
前記端末装置アクセサリーは、アクセサリー本体、前記アクセサリー本体の一端に位置する制御モジュール、前記アクセサリー本体に位置するポップアップ部品、及び前記アクセサリー本体の他端に位置する、アクセサリー本体がイヤホン穴に挿入された場合に前記端末装置の側面に密着するように設定されるアクセサリー露出部分を含み、前記アクセサリー露出部分は傘状に開くことができ、前記方法は、
前記端末装置が無重力状態にある場合、前記端末装置のイヤホン穴に挿入したアクセサリー本体における制御モジュールは前記端末装置が送信した落下防止指令を受信することと、
前記制御モジュールは前記落下防止指令に基づいて、前記イヤホン穴の外の方向に延出して前記アクセサリー露出部分を突き上げるように前記ポップアップ部品をトリガーして、前記アクセサリー露出部分を自動的に傘状に展開させることと、を含む端末装置アクセサリーによる落下防止の方法。
【請求項2】
前記端末装置のイヤホン穴に挿入したアクセサリー本体における制御モジュールが前記端末装置の送信した落下防止指令を受信することは、
前記制御モジュールが端末装置のイヤホン穴の左チャネル接触端、右チャネル接触端又はマイクロフォン接触端により、前記端末装置の送信した落下防止指令を受信することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末装置アクセサリーは、アクセサリー露出部分内に位置するエアバッグを更に含み、前記方法は、
前記ポップアップ部品が前記アクセサリー露出部分を突き上げる場合、前記制御モジュールは、前記アクセサリー露出部分からポップアップして展開するように前記エアバッグをトリガーすることを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
端末装置のイヤホン穴に挿入するための端末装置アクセサリーであって、
アクセサリー本体と、
前記アクセサリー本体の一端に位置し、前記端末装置が無重力状態にある場合に前記端末の送信した落下防止指令を受信して、前記落下防止指令に基づいてトリガー信号を生成して出力するように設定される制御モジュールと、
前記アクセサリー本体の他端に位置し、アクセサリー本体がイヤホン穴に挿入された場合に前記端末装置の側面に密着するように設定され、傘状に開くことができるアクセサリー露出部分と、
前記アクセサリー本体に位置し、前記制御モジュールの出力したトリガー信号に基づいて前記イヤホン穴の外の方向に延出して前記アクセサリー露出部分を突き上げ、前記アクセサリー露出部分を自動的に傘状に展開させるように設定され、信号入力端が前記制御モジュールの信号出力端に接続されるポップアップ部品と、を含む端末装置のイヤホン穴に挿入するための端末装置アクセサリー。
【請求項5】
前記制御モジュールは制御回路、制御回路に接続される信号入力端、及び制御回路に接続される信号出力端を含み、信号入力端はイヤホン穴における左チャネル接触端、右チャネル接触端又はマイクロフォン接触端に接続されるように設定される請求項4に記載の端末装置アクセサリー。
【請求項6】
前記アクセサリー本体は第1柱体と第2柱体を含み、前記第1柱体の一端は前記ポップアップ部品の一端に接続され、前記ポップアップ部品の他端は前記第2柱体の一端に接続され、前記第2柱体の他端はアクセサリー露出部分に接続され、前記制御モジュールは前記第1柱体に位置する請求項5に記載の端末装置アクセサリー。
【請求項7】
前記第2柱体の他端は、固定又は回転可能にアクセサリー露出部分に接続される請求項6に記載の端末装置アクセサリー。
【請求項8】
アクセサリー露出部分内に位置するエアバッグを更に含み、前記エアバッグは、前記ポップアップ部品が前記アクセサリー露出部分を突き上げる場合、前記制御モジュールのトリガーに基づいて、前記アクセサリー露出部分からポップアップして展開するように設定される請求項6に記載の端末装置アクセサリー。
【請求項9】
前記第2柱体の他端は、固定又は回転可能にアクセサリー露出部分に接続される請求項8に記載の端末装置アクセサリー。
【請求項10】
端末装置アクセサリーであって、
傘状に開くことができるアクセサリー露出部分と、
前記アクセサリー露出部分に接続され、端末装置のイヤホン穴内に固定されるように設定される挿入部分と、を含み、前記挿入部分にポップアップ部品が設置され、前記ポップアップ部品は前記アクセサリー露出部分を突き上げ、前記アクセサリー露出部分を自動的に傘状に展開させることができる端末装置アクセサリー。
【請求項11】
前記挿入部分は第1柱体と第2柱体を含み、前記第1柱体の一端は前記ポップアップ部品の一端に接続され、前記ポップアップ部品の他端は前記第2柱体の一端に接続され、前記第2柱体の他端は前記アクセサリー露出部分に接続される請求項10に記載の端末装置アクセサリー。
【請求項12】
前記第2柱体の他端は、固定又は回転可能にアクセサリー露出部分に接続される請求項11に記載の端末装置アクセサリー。
【請求項13】
前記アクセサリー露出部分内に位置するエアバッグを更に含み、前記エアバッグは前記アクセサリー露出部分が突き上げられる場合に自動的に展開する請求項11に記載の端末装置アクセサリー。
【請求項14】
前記第2柱体の他端は、固定又は回転可能にアクセサリー露出部分に接続される請求項13に記載の端末装置アクセサリー。
【請求項15】
請求項4〜9のいずれか1項に記載の端末装置アクセサリーを含む端末装置。
【請求項16】
請求項10〜14のいずれか1項に記載の端末装置アクセサリーを含む端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は端末装置保護分野に関し、特に端末装置アクセサリーによる落下防止の方法、端末装置アクセサリー及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、幾つかの端末装置、特に携帯電話、タブレットPC、携帯ゲーム機、音楽再生端末等のイヤホン穴を有する端末装置は人々の生活に不可欠な一部となった。しかし、端末装置は使用中に不注意になりやすく、不注意で落下しかねなく、服のポケットに置いても、運動する時に端末装置はポケットから滑って落ちやすい。端末装置は落下で壊されやすく、軽い場合は衝突して窪むことにより外見を損傷し、重度の場合は使用不能になり、生活に極めて大きい不便をもたらす。
【0003】
スマートフォンを例とすると、現在、スマートフォンのスクリーンは益々大きくなり、潜在的な危険は使用中にスマートフォンの落下が発生した場合、スクリーンが益々壊されやすくなることであり、壊れやすいスクリーンは砕けて、その修理費用も非常に高い。
【0004】
従って、端末装置の落下による損失を低減するために、落下した端末装置を保護する有効な方式を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記問題を克服するために、本発明の実施例は端末装置アクセサリーによる落下防止の方法、端末装置アクセサリー及び端末装置を提供し、端末装置が落下する場合にその外見の損傷及びある機能の損害を効果的に防止することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの実施例により、端末装置アクセサリーによる落下防止の方法を提供し、端末装置アクセサリーは、アクセサリー本体、アクセサリー本体の一端に位置する制御モジュール、アクセサリー本体に位置するポップアップ部品、及びアクセサリー本体の他端に位置する、アクセサリー本体がイヤホン穴に挿入された場合に端末装置の側面に密着するように設定されるアクセサリー露出部分を含み、該アクセサリー露出部分は傘状に開くことができ、該方法は、
端末装置が無重力状態にある場合、端末装置のイヤホン穴に挿入したアクセサリー本体における制御モジュールは端末装置が送信した落下防止指令を受信することと、
制御モジュールは落下防止指令に基づいて、イヤホン穴の外に延出してアクセサリー露出部分を突き上げるようにポップアップ部品をトリガーして、アクセサリー露出部分を自動的に傘状に展開させることと、を含む。
【0007】
選択的に、端末装置のイヤホン穴に挿入したアクセサリー本体における制御モジュールが端末装置の送信した落下防止指令を受信することは、
端末装置のイヤホン穴に挿入したアクセサリー本体における制御モジュールはイヤホン穴の左チャネル接触端、右チャネル接触端又はマイクロフォン接触端により、端末装置の送信した落下防止指令を受信することを含む。
【0008】
選択的に、端末装置アクセサリーは、アクセサリー露出部分内に位置するエアバッグを更に含み、該方法は、
ポップアップ部品がアクセサリー露出部分を突き上げる場合、制御モジュールはアクセサリー露出部分からポップアップして展開するようにエアバッグをトリガーすることを更に含む。
【0009】
本発明の他の実施例により、端末装置のイヤホン穴に挿入するための端末装置アクセサリーを提供し、
アクセサリー本体と、
アクセサリー本体の一端に位置し、端末装置が無重力状態にある場合に端末の送信した落下防止指令を受信して、落下防止指令に基づいてトリガー信号を生成して出力するように設定される制御モジュールと、
アクセサリー本体の他端に位置し、アクセサリー本体がイヤホン穴に挿入された場合に端末装置の側面に密着するように設定され、自動的に傘状に開くことができるアクセサリー露出部分と、
アクセサリー本体に位置し、制御モジュールの出力したトリガー信号に基づいてイヤホン穴の外に延出してアクセサリー露出部分を突き上げ、アクセサリー露出部分を自動的に傘状に展開させるように設定され、信号入力端が制御モジュールの信号出力端に接続されるポップアップ部品と、を含む。
【0010】
選択的に、制御モジュールは制御回路、制御回路に接続される信号入力端、及び制御回路に接続される信号出力端を含み、信号入力端はイヤホン穴における左チャネル接触端、右チャネル接触端又はマイクロフォン接触端に接続される。
【0011】
選択的に、アクセサリー本体は第1柱体と第2柱体を含み、第1柱体の一端はポップアップ部品の一端に接続され、ポップアップ部品の他端は第2柱体の一端に接続され、第2柱体の他端はアクセサリー露出部分に接続され、制御モジュールは第1柱体に位置する。
【0012】
選択的に、第2柱体の他端は固定又は回転可能にアクセサリー露出部分に接続される。
【0013】
選択的に、端末装置アクセサリーは、アクセサリー露出部分内に位置し、ポップアップ部品がアクセサリー露出部分を突き上げる場合、アクセサリー露出部分からポップアップして展開するためのエアバッグを更に含む。
【0014】
選択的に、第2柱体の他端は固定又は回転可能にアクセサリー露出部分に接続される。
【0015】
本発明の他の実施例により、端末装置を提供し、
傘状に開くことができるアクセサリー露出部分と、
アクセサリー露出部分に接続され、端末装置のイヤホン穴内に固定されるように設定される挿入部分と、を含み、該挿入部分にポップアップ部品が設置され、ポップアップ部品はアクセサリー露出部分を突き上げ、アクセサリー露出部分を自動的に傘状に展開させることができる。
【0016】
選択的に、挿入部分は第1柱体と第2柱体を含み、第1柱体の一端はポップアップ部品の一端に接続され、ポップアップ部品の他端は第2柱体の一端に接続され、第2柱体の他端はアクセサリー露出部分に接続される。
【0017】
選択的に、第2柱体の他端は固定又は回転可能にアクセサリー露出部分に接続される。
【0018】
選択的に、端末装置アクセサリーはアクセサリー露出部分内に位置するエアバッグを更に含み、エアバッグはアクセサリー露出部分が突き上げられる場合に自動的に展開する。
【0019】
選択的に、第2柱体の他端は固定又は回転可能にアクセサリー露出部分に接続される。
【0020】
本発明の他の実施例により、端末装置を提供し、端末装置アクセサリーを含み、該端末装置アクセサリーは、
アクセサリー本体と、
アクセサリー本体の一端に位置し、端末装置が無重力状態にある場合に端末装置の送信した落下防止指令を受信して、落下防止指令に基づいてトリガー信号を生成して出力するように設定される制御モジュールと、
アクセサリー本体の他端に位置し、アクセサリー本体がイヤホン穴に挿入された場合に端末装置の側面に密着するように設定され、傘状に開くことができるアクセサリー露出部分と、
アクセサリー本体に位置し、制御モジュールの出力したトリガー信号に基づいてイヤホン穴の外に延出してアクセサリー露出部分を突き上げ、アクセサリー露出部分を自動的に傘状に展開させるように設定され、信号入力端が制御モジュールの信号出力端に接続されるポップアップ部品と、を含む。
【0021】
本発明の他の実施例により、端末装置を提供し、端末装置アクセサリーを含み、該端末装置アクセサリーは、
傘状に開くことができるアクセサリー露出部分と、
アクセサリー露出部分に接続され、端末装置のイヤホン穴内に固定されるように設定される挿入部分と、を含み、挿入部分にポップアップ部品が設置され、ポップアップ部品はアクセサリー露出部分を突き上げ、アクセサリー露出部分を自動的に傘状に展開させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の実施例による端末装置アクセサリーによる落下防止の方法、端末装置アクセサリー及び端末装置によれば、端末装置アクセサリーを端末装置のイヤホン穴に挿入し、端末装置が無重力状態にある場合、端末装置は端末装置アクセサリーの制御モジュールに落下防止指令を送信することができ、制御モジュールは落下防止指令を受信した後、アクセサリー本体の軸方向に沿ってイヤホン穴の外に延出してアクセサリー露出部分を突き上げるようにポップアップ部品をトリガーすることができ、突き上げられたアクセサリー露出部分は一定の空気抵抗を増加することができるため、端末装置の落下速度を減少させ、損害から端末装置を保護する。同時に、落下時にイヤホン穴が地面に向かう場合、アクセサリー露出部分は端末装置と地面との直接的な接触を隔離してエアクッションとして機能することができ、ポップアップ部品自身も弾性を有するため、落下時の端末装置への衝撃力を更に緩めることができる。
【0023】
アクセサリー露出部分は突き上げられた場合に傘状に展開するため、落下時にイヤホン穴が天空に向かう場合、アクセサリー露出部分はパラシュートのように機能することができ、落下発生時に端末装置の他の側面が地面に向かう場合、アクセサリー露出部分は大きな展開面積により先に地面に接触して、落下方向を変更して衝撃力を緩めることができる。
【0024】
端末装置露出部分は突き上げられた後、エアバッグはポップアップして展開することができる。そのため、落下時にイヤホン穴が天空に向かう場合、ポップアップしたエアバッグは同様に減速の役割を果たすことができ、落下時にイヤホン穴が地面に向かう場合、該エアバッグは端末装置と地面との直接的な接触を更に隔離して、エアクッションのように機能することができ、落下発生時に端末装置の他の側面が地面に向かう場合、エアバッグは大きな体積により端末装置よりも先に地面に接触して、落下時の衝撃力を減少し、損害から端末装置を保護する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は本発明の実施例による端末装置アクセサリーによる落下防止の方法のフロー模式図である。
図2図2は本発明の実施例による端末装置アクセサリーが端末装置に取付けられる構造模式図である。
図3図3は本発明の実施例によるアクセサリー露出部分の上面図である。
図4図4は本発明の実施例によるアクセサリー本体の上面図である。
図5図5は本発明の実施例による端末装置アクセサリーの端末装置落下時での状態の模式図である。
図6図6は本発明の実施例による端末装置アクセサリーの内部構造模式図である。図面では、1、アクセサリー本体、2、制御モジュール、3、ポップアップ部品、4、アクセサリー露出部分、5、イヤホン穴、6、エアバッグ、101、第1柱体、102、第2柱体、7、端末装置。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施例を詳しく説明し、衝突しない場合、本発明の実施例及び実施例における特徴を互いに任意に組み合わせることができる。
【0027】
実施例1
本発明の実施例による端末装置アクセサリーによる落下防止の方法は、下記特徴を有する端末装置アクセサリーに用いられ、該端末装置アクセサリーは、アクセサリー本体、アクセサリー本体の一端に位置する制御モジュール、アクセサリー本体に位置するポップアップ部品、及びアクセサリー本体の他端に位置する、アクセサリー本体がイヤホン穴に挿入された場合に端末装置の側面に密着するように設定されるアクセサリー露出部分を含み、該アクセサリー露出部分は自動的に傘状に開くことができる。
【0028】
図1に示すのは本発明の実施例による端末装置アクセサリーによる落下防止の方法のフローチャートであり、該方法は下記ステップS11〜S15を含む。
【0029】
ステップS11、端末装置が無重力状態にある場合、端末装置のイヤホン穴に挿入したアクセサリー本体における制御モジュールは、端末装置が送信した落下防止指令を受信する。
【0030】
本発明の実施例において、端末装置はスマートフォン、タブレットPC、携帯ゲーム機、音楽再生端末等のイヤホン穴を有する端末装置であってもよく、上記端末装置アクセサリーはアンチダストプラグ又はスマートキーであってもよい。もちろん、理解できるように、本発明の実施例では該端末装置アクセサリーの具体的な構造を制限しない。
【0031】
ステップS13、制御モジュールは落下防止指令に基づいて、イヤホン穴の外の方向に延出してアクセサリー露出部分を突き上げるようにポップアップ部品をトリガーして、アクセサリー露出部分を自動的に傘状に展開させる。
【0032】
本発明の実施例において、重力、地磁気又は光センサ等の各要素により端末装置の状態を統合的に判断してもよく、端末装置が無重力状態にある場合、端末装置は端末装置アクセサリーに落下防止指令を送信し、アクセサリー本体の軸方向に沿ってイヤホン穴の外に延出してアクセサリー露出部分を突き上げる(例えば突き上げられたアクセサリー露出部分が端末装置のエッジよりも一定の距離高い)ように端末装置アクセサリーにおけるポップアップ部品をトリガーして、端末装置の外見の損傷、ひいては内部機能の損害を避ける。
【0033】
また、アクセサリー露出部分はポップアップ部品により突き上げられる場合に自動的に展開し、この時、アクセサリー露出部分は先端が突出し、エッジが端末装置に向かい、傘状になる。アクセサリー露出部分の展開により、端末装置の落下時での空気抵抗を効果的に増加することができ、パラシュートのように機能し、もちろん、理解できるように、本発明の実施例ではアクセサリー露出部分の展開後の形状を制限しない。
【0034】
選択的に、ステップS11において、端末装置のイヤホン穴に挿入したアクセサリー本体における制御モジュールが端末装置の送信した落下防止指令を受信することは、
端末装置のイヤホン穴に挿入したアクセサリー本体における制御モジュールはイヤホン穴の左チャネル接触端、右チャネル接触端又はマイクロフォン接触端により、端末装置の送信した落下防止指令を受信することを含む。
【0035】
つまり、本発明の実施例において、端末装置アクセサリーはイヤホン穴におけるイヤホン穴の左チャネル接触端、右チャネル接触端又はマイクロフォン接触端により、端末装置が送信した落下防止指令を受信することができる。具体的に、本発明の実施例において、アクセサリー本体前端の構造はイヤホン前端の4節の構造と類似してもよく、制御モジュールは左チャネル、右チャネル又はマイクロフォンの対応の節をチャネルとして任意に選択して、端末装置からの落下防止指令を受信してもよく、地線は保留される。落下防止指令を受信する節と地線の2つの節以外、他の2つの節は選択的に保留され、異なる位置により端末装置からの指令を受信することにより、柱体内部の制御モジュールの受信指令を拡張することができる。
【0036】
選択的に、端末装置アクセサリーは、アクセサリー露出部分内に位置するエアバッグを更に含み、対応的に、ステップS13の後、端末装置アクセサリーによる落下防止の方法は下記ステップS15を更に含む。
【0037】
ステップS15、ポップアップ部品がアクセサリー露出部分を突き上げる場合、制御モジュールはアクセサリー露出部分からポップアップして展開するようにエアバッグをトリガーする。
【0038】
本発明の実施例において、ポップアップして展開したエアバッグにより端末装置の落下速度を低減することができ、そして展開したエアバッグにより落下した端末装置を保護することにより、端末装置はどの方向から落下しても損害を受けずに安全に着地することができる。
【0039】
その中、落下時にイヤホン穴が天空に向かう場合、ポップアップしたエアバッグは同様に減速の役割を果たすことができ、落下時にイヤホン穴が地面に向かう場合、該エアバッグは端末装置と地面との直接的な接触を更に隔離して、エアクッションのように機能することができ、落下発生時に端末装置の他の側面が地面に向かう場合、エアバッグは大きな体積により端末装置よりも先に地面に接触して、落下時の衝撃力を減少し、損害から端末装置を保護する。
【0040】
実施例2
本発明の他の実施例により、端末装置7のイヤホン穴5に挿入するための端末装置アクセサリーを更に提供し、図2〜6に示すように、該端末装置アクセサリーは、
アクセサリー本体1と、
アクセサリー本体1の一端に位置し、端末装置7が無重力状態にある場合に端末装置7の送信した落下防止指令を受信して、落下防止指令に基づいてトリガー信号を生成して出力するように設定される制御モジュール2と、
アクセサリー本体1の他端に位置し、アクセサリー本体1がイヤホン穴5に挿入された場合に端末装置7の側面に密着するように設定され、傘状に開くことができるアクセサリー露出部分4と、
アクセサリー本体1に位置し、制御モジュール2の出力したトリガー信号に基づいてイヤホン穴5の外に延出してアクセサリー露出部分4を突き上げ、アクセサリー露出部分4を自動的に傘状に展開させるように設定され、信号入力端が制御モジュール2の信号出力端に接続されるポップアップ部品3と、を含む。
【0041】
本発明の実施例において、アクセサリー露出部分4の形状は変更可能であり、該端末装置アクセサリーは端末装置7のイヤホン穴5に挿入され、通常状況でアンチダストプラグとして機能することができるだけでなく、端末装置7の落下時に損害から保護することもできる。
【0042】
また、ポップアップ部品3はアクセサリー露出部分4を突き上げる場合、アクセサリー露出部分4は自動的に傘状に展開し、これにより端末装置7が落下して降りる場合、アクセサリー露出部分4はパラシュートのように機能する。
【0043】
選択的に、制御モジュール2は制御回路、制御回路に接続される信号入力端、及び制御回路に接続される信号出力端を含み、信号入力端はイヤホン穴5における左チャネル接触端、右チャネル接触端又はマイクロフォン接触端に接続される。
【0044】
選択的に、図4図5に示すように、アクセサリー本体1は第1柱体101と第2柱体102を含み、第1柱体101の一端はポップアップ部品3の一端に接続され、ポップアップ部品3の他端は第2柱体102の一端に接続され、第2柱体102の他端はアクセサリー露出部分4に接続され、制御モジュール2は第1柱体101に位置する。
【0045】
その中のポップアップ部品3は端末装置7が落下していない場合に圧縮状態にあり、落下が発生する場合にトリガーされてポップアップし、延出状態になり、また、該ポップアップ部品3はポップアップした後に手動的に初期状態に戻されることができる。また、端末装置7が落下してイヤホン穴5が地面に向かう場合、ポップアップ部品3は端末装置7の落下速度を減少することができ、端末装置7を保護する。
【0046】
選択的に、第2柱体102の他端は固定又は回転可能にアクセサリー露出部分4に接続されるため、端末装置7が落下する場合、回転可能な固定箇所は気流等の要素により上に向かう上昇力を発生して、落下防止の役割を果たす。
【0047】
選択的に、図5に示すように、端末装置アクセサリーは、アクセサリー露出部分4内に位置し、ポップアップ部品3がアクセサリー露出部分4を突き上げる場合、アクセサリー露出部分4からポップアップするためのエアバッグ6を更に含み、図3に示すように、該エアバッグ6はアクセサリー露出部分4の中心円部分からポップアップすることができる。端末装置7の落下時にイヤホン穴5が地面に向かう場合、ポップアップしたエアバッグ6は端末装置7の落下の抵抗を増大することができ、落下が発生する時に端末装置7の他の側面が地面に向かう場合、ポップアップしたエアバッグ6は先に地面に接触することにより落下方向を変更して衝撃力を緩めることができ、損害から端末装置7を保護する。
【0048】
選択的に、第2柱体102の他端は固定又は回転可能にアクセサリー露出部分4に接続される。
【0049】
実施例3
本発明の他の実施例により、端末装置アクセサリーを更に提供し、
傘状に開くことができるアクセサリー露出部分4と、
アクセサリー露出部分4に接続され、端末装置7のイヤホン穴5内に固定されるように設定される挿入部分と、を含み、挿入部分にポップアップ部品3が設置され、ポップアップ部品3はアクセサリー露出部分4を突き上げ、アクセサリー露出部分4を自動的に傘状に展開させることができる。
【0050】
端末装置7が落下する場合、どの方向が地面に向かっても、該端末装置アクセサリーは損害から端末装置7を保護することができる。
【0051】
選択的に、挿入部分は第1柱体101と第2柱体102を含み、第1柱体101の一端はポップアップ部品3の一端に接続され、ポップアップ部品3の他端は第2柱体102の一端に接続され、第2柱体102の他端はアクセサリー露出部分4に接続される。
【0052】
選択的に、第2柱体102の他端は固定又は回転可能にアクセサリー露出部分4に接続されるため、端末装置7が落下する場合、回転可能な固定箇所は気流等の要素により上に向かう上昇力を発生して、端末装置7の落下速度を減少する。
【0053】
選択的に、端末装置アクセサリーはアクセサリー露出部分4内に位置するエアバッグ6を更に含み、エアバッグ6はアクセサリー露出部分4が突き上げられる場合に自動的に展開する。展開したエアバッグ6はエアクッションのように機能することができるだけでなく、端末装置7の落下速度を更に減少することもできる。
【0054】
選択的に、第2柱体102の他端は固定又は回転可能にアクセサリー露出部分4に接続される。
【0055】
本発明の実施例による端末装置アクセサリーは、ポップアップ部品3、アクセサリー露出部分4、エアバッグ6、及び第2柱体102とアクセサリー露出部分4との接続方式において、選択的な組合せ方式を有し、表1に示される。
【0056】
【表1】
【0057】
その中、ポップアップ部品3とアクセサリー露出部分4は本発明の実施例による端末装置アクセサリーに不可欠な部分であり、エアバッグ6はあってもなくてもよいものであり、同時に、第2柱体102とアクセサリー露出部分4との接続方式は固定接続と回転可能な接続の2つの接続方式を有する。
【0058】
実施例4
本発明の他の実施例により、端末装置を更に提供し、端末装置アクセサリーを含み、該端末装置アクセサリーは、
アクセサリー本体1と、
アクセサリー本体1の一端に位置し、端末装置7が無重力状態にある場合に無重力状態検出モジュールの送信した落下防止指令を受信して、落下防止指令に基づいてトリガー信号を生成して出力するように設定される制御モジュール2と、
アクセサリー本体1の他端に位置し、アクセサリー本体1がイヤホン穴5に挿入された場合に端末装置7の側面に密着するように設定され、傘状に開くことができるアクセサリー露出部分4と、
アクセサリー本体1に位置し、制御モジュール2の出力したトリガー信号に基づいてイヤホン穴5の外の方向に延出してアクセサリー露出部分4を突き上げ、アクセサリー露出部分4を自動的に傘状に展開させるように設定され、信号入力端が制御モジュール2の信号出力端に接続されるポップアップ部品3と、を含む。
【0059】
実施例5
本発明の他の実施例により、端末装置を更に提供し、端末装置アクセサリーを含み、該端末装置アクセサリーは、
傘状に開くことができるアクセサリー露出部分4と、
アクセサリー露出部分4に接続され、端末装置7のイヤホン穴5内に固定されるように設定される挿入部分と、を含み、挿入部分にポップアップ部品3が設置され、ポップアップ部品3はアクセサリー露出部分4を突き上げ、アクセサリー露出部分4を自動的に傘状に展開させることができる。
【0060】
上記のものはただ本発明の好ましい実施形態であり、なお、当業者にとって、本発明に記載の原理を逸らさない前提で、幾つかの改善や潤色を行うことができるが、これらの改善や潤色も本発明の保護範囲内にあるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明の実施例では落下時の衝撃力を減少し、損害から端末装置を保護することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6