(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の従来技術における冷蔵庫の温度調節に対するスマート化のレベルが低いという問題点に鑑みてなされたものであり、以上の問題点を解決するための温度調節方法及び装置
、プログラム及び記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例に係る第1様態によれば、
冷蔵庫に適用される温度調節方法であって、
前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定するステップと、
前記ターゲットユーザの食品に対するターゲット嗜好情報であって、少なくともターゲット食品種類、ターゲット食事時刻及びターゲット食品状態を含むターゲット嗜好情報を取得するステップと、
前記ターゲット食品種類に基づいて、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からターゲット食品を確定するステップと、
前記ターゲット食品が前記ターゲット食事時刻で前記ターゲット食品状態に達するように、前記ターゲット食品の保存エリアの温度を調節するステップと
を含む方法を提供する。
【0007】
前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定するステップは、
現在既に冷蔵庫の管理アプリケーションにログインしている第1のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するステップを含んでもよく、
前記冷蔵庫の管理アプリケーションは、予め前記冷蔵庫とバインディングされている。
【0008】
前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定するステップは、
前記冷蔵庫が接続されているLANにおいて現在オンライン状態である第2のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するステップを含んでもよい。
【0009】
前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定するステップは、
全地球測位システムを介して端末が現在位置している位置情報を取得するステップと、
前記位置情報に基づいて、前記端末が前記冷蔵庫から所定距離以内に位置しているか否かを判断するステップと、
前記端末が前記所定距離以内に位置している場合、前記端末の第3のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するステップと
を含んでもよく、
前記端末は予め前記冷蔵庫にバインディングされている。
【0010】
前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定するステップは、
前記冷蔵庫に接続されているカメラを介して前記ターゲットユーザを取得するステップを含んでもよい。
【0011】
前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定するステップは、
食事をする必要のある第4のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するステップを含んでもよい。
【0012】
前記ターゲットユーザの食品に対するターゲット嗜好情報を取得するステップは、
前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがあるか否かを判断するステップと、
前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがある場合、前記冷蔵庫に予め記憶されている前記ターゲットユーザの過去の嗜好情報を取得して前記ターゲット嗜好情報とするステップと、
前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがない場合、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して前記ターゲットユーザの前記ターゲット嗜好情報を検索するステップと
を含んでもよい。
【0013】
前記冷蔵庫に現在保存されている食品からターゲット食品を確定するステップは、
前記冷蔵庫の内部に設けられたカメラを介して前記現在保存されている食品から前記ターゲット食品を確定するステップを含んでもよい。
【0014】
前記ターゲット嗜好情報はターゲット食品食事量をさらに含み、
前記方法は、
前記ターゲット食品食事量に基づいて、前記冷蔵庫内の前記ターゲット食品の現在保存量が十分であるか否かを判断するステップと、
前記現在保存量が十分でない場合、前記ターゲット食品の現在保存量が十分でない旨の通知情報を前記ターゲットユーザに送信するステップと
をさらに含んでもよい。
【0015】
本発明の実施例に係る第2様態によれば、
冷蔵庫に適用される温度調節装置であって、
前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定するための第1の確定モジュールと、
前記ターゲットユーザの食品に対するターゲット嗜好情報であって、少なくともターゲット食品種類、ターゲット食事時刻及びターゲット食品状態を含むターゲット嗜好情報を取得するための取得モジュールと、
前記ターゲット食品種類に基づいて、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からターゲット食品を確定するための第2の確定モジュールと、
前記ターゲット食品が前記ターゲット食事時刻で前記ターゲット食品状態に達するように、前記ターゲット食品の保存エリアの温度を調節するための調節モジュールと
を備える装置を提供する。
【0016】
前記第1の確定モジュールは、
現在既に冷蔵庫の管理アプリケーションにログインしている第1のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するための第1の確定サブモジュールを備えてもよく、
前記冷蔵庫の管理アプリケーションは、予め前記冷蔵庫とバインディングされている。
【0017】
前記第1の確定モジュールは、
前記冷蔵庫が接続されているLANにおいて現在オンライン状態である第2のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するための第2の確定サブモジュールを備えてもよい。
【0018】
前記第1の確定モジュールは、
全地球測位システムを介して端末が現在位置している位置情報を取得するための第1の取得サブモジュールと、
前記位置情報に基づいて、前記端末が前記冷蔵庫から所定距離以内に位置しているか否かを判断するための第1の判断サブモジュールと、
前記端末が前記所定距離以内に位置している場合、前記端末の第3のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するための第3の確定サブモジュールと
を備えてもよく、
前記端末は予め前記冷蔵庫にバインディングされている。
【0019】
前記第1の確定モジュールは、
前記冷蔵庫に接続されているカメラを介して前記ターゲットユーザを取得するための第2の取得サブモジュールを備えてもよい。
【0020】
前記第1の確定モジュールは、
食事をする必要のある第4のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するための第4の確定サブモジュールを備えてもよい。
【0021】
前記取得モジュールは、
前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがあるか否かを判断するための第2の判断サブモジュールと、
前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがある場合、前記冷蔵庫に予め記憶されている前記ターゲットユーザの過去の嗜好情報を取得して前記ターゲット嗜好情報とするための第3の取得サブモジュールと、
前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがない場合、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して前記ターゲットユーザの前記ターゲット嗜好情報を検索するための検索サブモジュールと
を備えてもよい。
【0022】
前記第2の確定モジュールは、
前記冷蔵庫の内部に設けられたカメラを介して前記現在保存されている食品から前記ターゲット食品を確定するための第5の確定サブモジュールを備えてもよい。
【0023】
前記ターゲット嗜好情報はターゲット食品食事量をさらに含み、
前記装置は、
前記ターゲット食品食事量に基づいて、前記冷蔵庫内の前記ターゲット食品の現在保存量が十分であるか否かを判断するための判断モジュールと、
前記現在保存量が十分でない場合、前記ターゲット食品の現在保存量が十分でない旨の通知情報を前記ターゲットユーザに送信するための送信モジュールと
をさらに備えてもよい。
【0024】
本発明の実施例に係る第3様態によれば、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能なインストラクションを記憶するためのメモリと
を備え、
前記プロセッサは、
前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定し、
前記ターゲットユーザの食品に対するターゲット嗜好情報であって、少なくともターゲット食品種類、ターゲット食事時刻及びターゲット食品状態を含むターゲット嗜好情報を取得し、
前記ターゲット食品種類に基づいて、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からターゲット食品を確定し、
前記ターゲット食品が前記ターゲット食事時刻で前記ターゲット食品状態に達するように、前記ターゲット食品の保存エリアの温度を調節する
ように構成される温度調節装置を提供する。
【0025】
本発明の実施例に係る第4態様によれば、
プロセッサに実行されることにより、第1態様による前記方法を実現するプログラムを提供する。
【0026】
本発明の実施例に係る第5態様によれば、
第4態様による前記プログラムが記録されている記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施例により提供された技術案によれば、以下のような有益な効果が得られる。
【0028】
本発明の実施例において、冷蔵庫により、冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザのターゲット嗜好情報を自動的に取得し、取得された前記ターゲット嗜好情報に基づいて温度を調節することで、ターゲットユーザがターゲット食事時刻で冷蔵庫内から前記ターゲットユーザの所望のターゲット食品状態に達したターゲット食品を取得することができる。これにより、冷蔵庫の温度調節のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0029】
本発明の実施例において、冷蔵庫により前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを異なる方式により確定することができる。冷蔵庫は、さらに、冷蔵庫に予め記憶されている過去の嗜好情報から前記ターゲットユーザのターゲット嗜好情報を取得するか、または、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して前記ターゲットユーザの前記ターゲット嗜好情報を検索し、自機の異なる各エリアの温度を自動的に調節することで、前記ターゲットユーザの嗜好を満足させることができる。これにより、冷蔵庫の温度調節のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0030】
本発明の実施例において、さらに、冷蔵庫により、ターゲットユーザが必要とするターゲット食品のターゲット食品数量が十分であるか否かを自動的に判断し、十分でない場合、ターゲットユーザが前記ターゲット食品を適時に補充するように、前記ターゲットユーザに通知情報を送信することができる。これにより、冷蔵庫のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面に示されている例示的な実施例をさらに詳しく説明するようにする。以下の図面に関する説明において、別途の説明がない限り、異なる図面中の同一の符号は、同一又は類似する要素を示すこととする。以下の例示的実施例において説明する複数の実施形態は、本発明に係る全ての実施形態を代表するわけではない。逆に、それらは、添付された特許請求の範囲に記載の本発明の一部の態様に係る装置及び方法の例に過ぎない。
【0033】
本発明に用いられる用語は、特定の実施例を説明する目的で使用されるものに過ぎず、本発明を限定するためのものではない。本発明及び添付された特許請求の範囲に記載の単数形式の「1種類」、「前記」及び「当該」とは、前後の文章においてその意味を明確に記載しない限り、複数形式の意味も含む。なお、本発明に記載の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する羅列事項の何れの又は全ての組み合わせを意味する。
【0034】
また、本発明は、第1、第2、第3等のような用語を用いて各種の情報を説明しているが、それらの情報はこれらの用語に限定されるものではない。これらの用語は、同一種類の情報同士を区分するためのものに過ぎない。例えば、本発明の範囲から逸脱しない範囲で、第1の情報を第2の情報と称してもよい。同様に、第2の情報を第1の情報と称してもよい。本明細書において用いる用語「……場合」は、上下文の内容により、「……とき」、「……と」又は「……に応じて」に解釈されてもよい。
【0035】
図1は、例示的な一実施例に係る一つの温度調節方法のフローチャートである。前記方法は、冷蔵庫に適用され、
図1に示すように以下のステップを含む。
【0036】
ステップ101において、前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定する。
【0037】
本ステップにおいて、以下の方式のうちの1つ以上の方式を用いて前記ターゲットユーザを確定してもよい。
【0038】
<方式一>現在既に冷蔵庫の管理アプリケーションにログインしている第1のユーザを前記ターゲットユーザとして確定する。ここで、前記冷蔵庫の管理アプリケーションは、予め前記冷蔵庫とバインディングされている。
【0039】
第1のユーザが、予め前記冷蔵庫とバインディングされている冷蔵庫の管理アプリケーションにログインすると、冷蔵庫は、前記第1のユーザのユーザ情報を取得し、前記第1のユーザを前記ターゲットユーザとして確定する。
【0040】
<方式二>前記冷蔵庫が接続されているLANにおいて現在オンライン状態である第2のユーザを前記ターゲットユーザとして確定する。
【0041】
本発明の実施例において、家庭内LANにログインしている第2のユーザを前記冷蔵庫を使用する必要のある前記ターゲットユーザとして確定してもよい。前記冷蔵庫は前記LANに接続することができ、前記冷蔵庫により前記LANにおいて現在オンライン状態である第2のユーザを自動的に取得し、取得された前記第2のユーザを前記ターゲットユーザとして確定してもよい。
【0042】
<方式三>全地球測位システム(Global Positioning System)情報によって前記ターゲットユーザを確定する。
【0043】
前記ステップ101は、
図1に示してはないが、以下のステップを含んでもよい。
【0044】
ステップ101−1において、全地球測位システムを介して端末が現在位置している位置情報を取得する。ここで、前記端末は予め前記冷蔵庫にバインディングされている。
【0045】
従来技術を用いて、全地球測位システムを介して予め前記冷蔵庫にバインディングされている少なくとも一つの端末が現在位置している前記位置情報を取得してもよい。
【0046】
ステップ101−2において、前記位置情報に基づいて、前記端末が前記冷蔵庫から所定距離以内に位置しているか否かを判断する。前記端末が前記所定距離以内に位置している場合、ステップ101−3を実行する。
【0047】
本ステップにおいて、前記位置情報に基づいて、前記端末が所定距離以内に位置しているか否かを判断してもよく、前記端末が前記所定距離以内に位置している場合、前記端末のユーザが短時間内に、例えば一時間以内に帰宅することができることを意味する。
【0048】
ステップ101−3において、前記端末の第3のユーザを前記ターゲットユーザとして確定する。
【0049】
本発明の実施例において、短時間で帰宅できる第3のユーザを、前記冷蔵庫を使用する必要のある前記ターゲットユーザとして確定してもよい。
【0050】
<方式四>前記冷蔵庫に接続されているカメラを介して前記ターゲットユーザを取得する。
【0051】
本方式において、冷蔵庫に接続されているカメラを介して現在在宅中のユーザを確定してもよい。ここで、冷蔵庫の外部例えば冷蔵庫の上方に設けられているカメラ、または既存の家庭用カメラを用いて、在宅中の第5のユーザを前記ターゲットユーザとして取得してもよい。
【0052】
本発明の実施例において、前記冷蔵庫の上方に設けられたカメラを介して、最近の時間帯内に前記冷蔵庫を使用したことのある第6のユーザを前記ターゲットユーザとして確定してもよい。
【0053】
<方式五>食事をする必要のある第4のユーザを前記ターゲットユーザとして確定する。
【0054】
本方式において、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して家族メンバーのスケジュール表、チャットログ又はメール等を照会することにより、当日に食事に来る人がいるか否かを、例えば、家に来て食事をするゲストがいるか否かを判断し、食事に来る第4のユーザを前記ターゲットユーザとして確定する。
【0055】
ステップ102において、前記ターゲットユーザの食品に対するターゲット嗜好情報を取得する。ここで、前記ターゲット嗜好情報には、少なくともターゲット食品種類、ターゲット食事時刻及びターゲット食品状態が含まれている。
【0056】
前記ステップ102は、
図1に示してはないが、以下のステップを含んでもよい。
【0057】
ステップ102−1において、前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがあるか否かを判断する。
【0058】
本ステップにおいて、冷蔵庫は、前記冷蔵庫を使用したことのあるユーザのユーザ情報を予め記憶することにより、前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがあるか否かを自動的に判断することができる。前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがある場合、ステップ102−2を実行し、そうでない場合、ステップ102−3を実行する。
【0059】
ステップ102−2において、前記冷蔵庫に予め記憶されている前記ターゲットユーザの過去の嗜好情報を取得して前記ターゲット嗜好情報とする。
【0060】
冷蔵庫に予め記憶されているユーザの嗜好情報のうち、前記ターゲットユーザに対応する過去の嗜好情報を前記ターゲット嗜好情報とする。前記ターゲット嗜好情報には、少なくともターゲット食品種類、ターゲット食事時刻及びターゲット食品状態が含まれてもよい。前記冷蔵庫は、前記ターゲットユーザが嘗て冷蔵庫を開けたとき選択したことのある食品の種類を呼び出して前記ターゲット食品種類とし、前記ターゲットユーザが食品を選択した時刻を呼び出して前記ターゲット食事時刻とし、また、前記ターゲットユーザが選択した食品の状態を呼び出して前記ターゲット食品状態としてもよい。
【0061】
例えば、仮にターゲットユーザが朝9時に冷蔵庫から1本の黄色いバナナを取り出したことがあるとすれば、前記ターゲット嗜好情報のターゲット食品種類はバナナであり、ターゲット食事時刻は朝9時であり、ターゲット食品状態は完熟状態であると確定してもよい。当然のことながら、ユーザ体験をさらに向上するために、前記ターゲット食品種類を果物にまで上位化してもよい。これにより、冷蔵庫に現在保存されている食品にはバナナが含まれず、他の種類の果物例えばリンゴが含まれている場合であっても、ターゲットユーザのニーズを満たすことができる。
【0062】
ステップ102−3において、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して、前記ターゲットユーザの前記ターゲット嗜好情報を検索する。
【0063】
前記冷蔵庫により前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがないと判断された場合、即ち前記冷蔵庫自機には前記ターゲットユーザに関連する記録がない場合、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して、前記ターゲットユーザの過去の好きな食品の種類等を検索して前記ターゲット嗜好情報とする。
【0064】
例えば、前記ターゲットユーザがLANを介してある種類の食品、例えばステーキの料理方法を検索したことがあるとすれば、前記冷蔵庫は、前記LANを介して、ブラウザのアクセス履歴情報を取得し、その中から前記ターゲットユーザの前記ターゲット嗜好情報を確定してもよい。
【0065】
ステップ103において、前記ターゲット食品種類に基づいて、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からターゲット食品を確定する。
【0066】
前記冷蔵庫の内部に設けられたカメラを介して、前記現在保存されている食品から前記ターゲット食品を確定してもよい。例えば、前記冷蔵庫の内部に設けられたカメラを介して、前記冷蔵庫に現在保存されている食品にバナナ、ステーキ、セロリ、ミルク等が含まれていることを取得することができる。前記ターゲット嗜好情報のうちのターゲット食品種類に果物と野菜が含まれているとすれば、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からバナナとセロリを前記ターゲット食品として確定することができる。
【0067】
本発明の実施例において、冷蔵庫のスマート化レベルをさらに高めて、ユーザ体験を向上することができるために、ターゲットユーザが必要とするターゲット食品の数量が十分でない場合、前記ターゲットユーザに通知して、前記ターゲット食品を適時に補充するようにしてもよい。即ち、前記ターゲット嗜好情報は、ターゲット食品食事量をさらに含んでもよい。
【0068】
前記方法は、
図1に示してはないが、以下のステップを含んでもよい。
【0069】
ステップ103−1において、前記ターゲット食品食事量に基づいて、前記冷蔵庫内の前記ターゲット食品の現在保存量が十分であるか否かを判断する。前記現在保存量が十分でなければ、ステップ103−2を実行する。
【0070】
本ステップにおいて、前記ターゲット食品食事量に基づいて、前記冷蔵庫内の対応するターゲット食品の現在保存量が十分であるか否かを判断してもよい。例えば、前記ターゲットユーザが必要とするターゲット食品はステーキであり、ターゲット食品食事量は2個であるが、冷蔵庫内に現在保存しているステーキの数量は1枚しかない場合、前記冷蔵庫は、ターゲット食品の現在保存量が十分でないと判断してもよく、ステップ103−2を実行する必要がある。
【0071】
ステップ103−2において、前記ターゲット食品の現在保存量が十分でない旨の通知情報を前記ターゲットユーザに送信する。
【0072】
前記冷蔵庫は、対応するターゲット食品を補充するようターゲットユーザに通知するための通知情報を生成して、接続しているLANを介して前記ターゲットユーザに通知情報を送信してもよい。
【0073】
ステップ104において、前記ターゲット食品が前記ターゲット食事時刻で前記ターゲット食品状態に達するように、前記ターゲット食品の保存エリアの温度を調節する。
【0074】
前記冷蔵庫は、ターゲット食品が確定された後、前記ターゲット食品の保存エリアの温度を動的に調節することにより、最終的に、ターゲットユーザがターゲット食事時刻で前記冷蔵庫からターゲット食品状態に達したターゲット食品を取得できるようにする。
【0075】
例えば、ターゲットユーザが通常朝9時に完熟した黄色のバナナを食べるが、前記冷蔵庫には現在未熟の緑のバナナしかない場合、前記冷蔵庫は、冷蔵エリアの温度を調節するとともに、前記冷蔵庫内のカメラを介して前記バナナが完熟した状態に達したか否かを継続的に判断することにより、ターゲットユーザが朝9時に冷蔵庫を開けた時には前記緑のバナナが完熟した状態に達するように確保することができる。
【0076】
または、ターゲットユーザが、昼の12時半に解凍されたステーキを取り出す必要がある場合、前記冷蔵庫は、冷凍エリアの温度を調節して、12時半の前に予め冷凍エリアの温度を上昇させるとともに、前記冷蔵庫内のカメラを介して前記ステーキが解凍状態に達したか否かを継続的に判断することで、ターゲットユーザが12時半に冷蔵庫を開けた時にはステーキが解凍されているように確保することができる。
【0077】
上述の実施例において、冷蔵庫が、冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザのターゲット嗜好情報を自動的に取得して、取得された前記ターゲット嗜好情報に基づいて温度を調節することで、ターゲットユーザがターゲット食事時刻で冷蔵庫内から前記ターゲットユーザの所望のターゲット食品状態に達したターゲット食品を取り出せるようにしてもよい。これにより、冷蔵庫の温度調節のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0078】
図2は、例示的な一実施例に係るもう一つの温度調節方法のフローチャートである。当該方法は、冷蔵庫に適用されてもよく、
図2に示すように以下のステップを含む。
【0079】
ステップ201において、前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定する。
【0080】
本ステップにおいて、現在既に冷蔵庫の管理アプリケーションにログインしている第1のユーザを前記ターゲットユーザとして確定してもよい。ここで、前記冷蔵庫の管理アプリケーションは、予め前記冷蔵庫とバインディングされている。さらに、家庭内LANにログインしている第2のユーザを前記ターゲットユーザとしてもよい。さらに、全地球測位システムを介してユーザの端末の位置情報を取得し、そのうちの短時間で帰宅できる第3のユーザを最終的なターゲットユーザとしてもよい。さらに、前記冷蔵庫に接続されているカメラを介して現在在宅中または前記冷蔵庫を使用したことのあるユーザを前記ターゲットユーザとしてもよい。さらに、食事をする必要のある第4のユーザを前記ターゲットユーザとしてもよい。ここで、ターゲットユーザを確定する過程は、上述のステップ101に記載の過程と同様であるので、ここではその説明を省略することにする。
【0081】
ステップ202において、前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがあるか否かを判断する。
【0082】
本ステップにおいて、冷蔵庫は、前記冷蔵庫を使用したことのあるユーザのユーザ情報を予め記憶することにより、前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがあるか否かを自動的に判断することができる。前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがある場合、ステップ203を実行し、そうでない場合、ステップ204を実行する。
【0083】
ステップ203において、前記冷蔵庫に予め記憶されている前記ターゲットユーザの過去の嗜好情報を取得して前記ターゲット嗜好情報とする。
【0084】
冷蔵庫に予め記憶されているユーザの嗜好情報のうち、前記ターゲットユーザに対応する過去の嗜好情報を前記ターゲット嗜好情報とする。前記ターゲット嗜好情報には、少なくともターゲット食品種類、ターゲット食事時刻及びターゲット食品状態が含まれてもよい。前記冷蔵庫は、前記ターゲットユーザが嘗て冷蔵庫を開けたとき選択したことのある食品の種類を呼び出して前記ターゲット食品種類とし、前記ターゲットユーザが食品を選択した時刻を呼び出して前記ターゲット食事時刻とし、また、前記ターゲットユーザが選択した食品の状態を呼び出して前記ターゲット食品状態としてもよい。
【0085】
ステップ204において、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して、前記ターゲットユーザの前記ターゲット嗜好情報を検索する。
【0086】
前記冷蔵庫により前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがないと判断された場合、即ち前記冷蔵庫自機には前記ターゲットユーザに関する記録がない場合、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して、前記ターゲットユーザの過去の好きな食品の種類等を検索して前記ターゲット嗜好情報とする。例えば、前記ターゲットユーザがLANを介してある種類の食品、例えばステーキの料理方法を検索したことがあるとすれば、前記冷蔵庫は、前記LANを介して、ブラウザのアクセス履歴情報を取得し、その中から前記ターゲットユーザの前記ターゲット嗜好情報を確定してもよい。
【0087】
ステップ205において、取得された前記ターゲット食品種類に基づいて 、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からターゲット食品を確定する。
【0088】
前記冷蔵庫の内部に設けられたカメラを介して、前記現在保存されている食品から前記ターゲット食品を確定してもよい。例えば、前記冷蔵庫の内部に設けられたカメラを介して、前記冷蔵庫に現在保存されている食品にバナナ、ステーキ、セロリ、ミルク等が含まれていることを取得することができる。前記ターゲット嗜好情報のうちのターゲット食品種類に果物と野菜が含まれているとすれば、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からバナナとセロリを前記ターゲット食品として確定することができる。
【0089】
ステップ206において、前記ターゲット食品食事量に基づいて、前記冷蔵庫内の前記ターゲット食品の現在保存量が十分であるか否かを判断する。前記現在保存量が十分でない場合、ステップ207を実行し、そうでない場合、直接ステップ208を実行する。
【0090】
本ステップにおいて、前記ターゲット食品食事量に基づいて、前記冷蔵庫内の対応するターゲット食品の現在保存量が十分であるか否かを判断してもよい。前記冷蔵庫は、ターゲット食品の現在保存量が十分でないと判断された場合、ステップ207を実行する必要がある。
【0091】
ステップ207において、前記ターゲット食品の現在保存量が十分でない旨の通知情報を前記ターゲットユーザに送信する。
【0092】
前記冷蔵庫は、対応するターゲット食品を補充するようターゲットユーザに通知するための通知情報を生成して、接続しているLANを介して前記ターゲットユーザに通知情報を送信してもよい。
【0093】
ステップ208において、前記ターゲット食品が前記ターゲット食事時刻で前記ターゲット食品状態に達するように、前記ターゲット食品の保存エリアの温度を調節する。
【0094】
前記冷蔵庫は、ターゲット食品が確定された後、前記ターゲット食品の保存エリアの温度を動的に調節することにより、最終的に、ターゲットユーザがターゲット食事時刻で前記冷蔵庫からターゲット食品状態に達したターゲット食品を取得できるようにする。
【0095】
以下、上述の過程について具体的な例を挙げながら説明するようにする。
【0096】
前記冷蔵庫が接続されているLANを介して、現在オンライン状態にあるユーザとしてユーザAとユーザBを含むと確定するとともに、全地球測位システムを介してユーザCの端末の位置情報を確定して、前記位置情報に基づいて、前記端末が前記冷蔵庫から所定距離以内に位置するか否かを判断し、前記端末が前記所定距離以内に位置している場合、ユーザCが短時間で帰宅できると判断する。なお、前記冷蔵庫は、前記LANを介して家族メンバーのスケジュール表を照会することにより、当日にユーザDが家に来て食事をすると判断する。これで、前記冷蔵庫は、最終的に、ターゲットユーザとしてユーザA、ユーザB、ユーザC及びユーザDを含むと確定する。
【0097】
前記冷蔵庫は、ユーザA、ユーザBとユーザCが前記冷蔵庫を使用したことがあると判断された場合、前記冷蔵庫に予め記憶されている前記ターゲットユーザの過去の嗜好情報を取得してターゲット嗜好情報とする。但し、ユーザAは夜6時に冷蔵庫から野菜を取り出すことを、ユーザBは夜7時に冷蔵庫から完熟した果物を2個取り出すことを、ユーザCは夜11時に冷蔵庫から冷藏保存されたミルクを1本取り出すことを希望している。ユーザDは、前記冷蔵庫を使用したことがないが、ユーザDとユーザAとのチャットログから見ると、ユーザDは夜6時に前記冷蔵庫から解凍されたステーキを2枚取り出すことを希望している。
【0098】
前記冷蔵庫は、上述のターゲット嗜好情報に基づいて、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からセロリ、リンゴ、ミルクとステーキをターゲット食品として確定する。このとき、さらに、ターゲット食品食事量に基づいて、前記冷蔵庫内の前記ターゲット食品の現在保存量が十分であるか否かを判断してもよい。現在冷蔵庫内に果物が1個しかない場合、前記冷蔵庫は、果物の数量が十分でない旨をユーザに通知するための通知情報を生成して、前記LANを介してユーザBに送信してもよい。
【0099】
前記冷蔵庫は、前に確定されたターゲット嗜好情報に基づいて、異なる各エリアの温度を調節することで、例えば冷凍エリアの温度を上昇させることにより、ユーザDが6時半前に冷凍エリアから解凍されたステーキを取り出せるようにすることで、ターゲットユーザのニーズを満たすことができる。
【0100】
上述の実施例において、冷蔵庫により前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを異なる方式により確定することができる。冷蔵庫は、さらに、冷蔵庫に予め記憶されている過去の嗜好情報から前記ターゲットユーザのターゲット嗜好情報を取得するか、または、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して、前記ターゲットユーザの前記ターゲット嗜好情報を検索し、自機の異なる各エリアの温度を自動的に調節することで、前記ターゲットユーザの嗜好を満足させることができる。なお、冷蔵庫は、ターゲットユーザが必要とするターゲット食品のターゲット食品数量が十分であるか否かを自動的に判断してもよい。十分でない場合、ターゲットユーザが前記ターゲット食品を適時に補充するように、前記ターゲットユーザに通知情報を送信する。これにより、冷蔵庫のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0101】
本発明は、さらに、上述の方法実施例に対応する装置実施例を提供する。
【0102】
図3は、例示的な一実施例に係る一つの温度調節装置のブロック図である。前記装置は、冷蔵庫に適用されてもよく、第1の確定モジュール310、取得モジュール320、第2の確定モジュール330及び調節モジュール340を備える。
【0103】
前記第1の確定モジュール310は、前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定するように構成される。
【0104】
前記取得モジュール320は、前記ターゲットユーザの食品に対するターゲット嗜好情報を取得するように構成される。ここで、前記ターゲット嗜好情報には、少なくともターゲット食品種類、ターゲット食事時刻及びターゲット食品状態が含まれている。
【0105】
前記第2の確定モジュール330は、前記ターゲット食品種類に基づいて、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からターゲット食品を確定するように構成される。
【0106】
前記調節モジュール340は、前記ターゲット食品が前記ターゲット食事時刻で前記ターゲット食品状態に達するように、前記ターゲット食品の保存エリアの温度を調節するように構成される。
【0107】
上述の実施例において、冷蔵庫が、冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザのターゲット嗜好情報を自動的に取得して、取得された前記ターゲット嗜好情報に基づいて温度を調節することで、ターゲットユーザがターゲット食事時刻で冷蔵庫内から前記ターゲットユーザの所望のターゲット食品状態に達したターゲット食品を取り出せるようにしてもよい。これにより、冷蔵庫の温度調節のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0108】
図4は、例示的な一実施例に係るもう一つの温度調節装置のブロック図である。当該実施例は、前記
図3に示す実施例の下で、前記第1の確定モジュール310が
図4に示すように第1の確定サブモジュール311を備える。
【0109】
ここで、前記第1の確定サブモジュール311は、現在既に冷蔵庫の管理アプリケーションにログインしている第1のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するように構成される。ここで、前記冷蔵庫の管理アプリケーションは、予め前記冷蔵庫とバインディングされている。
【0110】
上述の実施例において、冷蔵庫は、冷蔵庫の管理アプリケーションにログインしている第1のユーザのユーザ情報を取得し、前記第1のユーザを前記ターゲットユーザとしてもよい。これにより、温度調節のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0111】
図5は、例示的な一実施例に係るもう一つの温度調節装置のブロック図である。当該実施例は、前記
図3に示す実施例の下で、前記第1の確定モジュール310が
図5に示すように第2の確定サブモジュール312を備える。
【0112】
ここで、前記第2の確定サブモジュール312は、前記冷蔵庫が接続されているLANにおいて現在オンライン状態である第2のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するように構成される。
【0113】
上述の実施例において、冷蔵庫は、前記冷蔵庫が接続されているLANにおいて現在オンライン状態である第2のユーザを前記ターゲットユーザとしてもよい。これにより、温度調節のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0114】
図6は、例示的な一実施例に係るもう一つの温度調節装置のブロック図である。当該実施例は、前記
図3に示す実施例の下で、前記第1の確定モジュール310が、
図6に示すように第1の取得サブモジュール313、第1の判断サブモジュール314と第3の確定サブモジュール315を備える。
【0115】
ここで、前記第1の取得サブモジュール313は、全地球測位システムを介して端末が現在位置している位置情報を取得するように構成される。ここで、前記端末は予め前記冷蔵庫にバインディングされている。
【0116】
第1の判断サブモジュール314は、前記位置情報に基づいて、前記端末が前記冷蔵庫から所定距離以内に位置しているか否かを判断するように構成される。
【0117】
第3の確定サブモジュール315は、前記端末が前記所定距離以内に位置している場合、前記端末の第3のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するように構成される。
【0118】
上述の実施例において、冷蔵庫は、全地球測位システムを介して端末の位置情報を取得することで、短時間で帰宅できる第3のユーザを前記ターゲットユーザとしてもよい。これにより、温度調節のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0119】
図7は、例示的な一実施例に係るもう一つの温度調節装置のブロック図である。当該実施例は、前記
図3に示す実施例の下で、前記第1の確定モジュール310が、
図7に示すように第2の取得サブモジュール316を備える。
【0120】
ここで、前記第2の取得サブモジュール316は、前記冷蔵庫に接続されているカメラを介して前記ターゲットユーザを取得するように構成される。
【0121】
上述の実施例において、冷蔵庫は、前記冷蔵庫に接続されているカメラを介して現在在宅中の第5のユーザを確定して前記ターゲットユーザとしてもよく、または、前記カメラを介して、最近の時間帯内に前記冷蔵庫を開けたことのある第6のユーザを取得して前記ターゲットユーザとしてもよい。これにより、温度調節のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0122】
図8は、例示的な一実施例に係るもう一つの温度調節装置のブロック図である。当該実施例は、前記
図3に示す実施例の下で、前記第1の確定モジュール310が、
図8に示すように第4の確定サブモジュール317を備える。
【0123】
ここで、前記第4の確定サブモジュール317は、食事をする必要のある第4のユーザを前記ターゲットユーザとして確定するように構成される。
【0124】
上述の実施例において、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して家族メンバーのスケジュール表、チャットログまたはメール等を照会することにより、当日に食事に来る人がいるか否かを、例えば、家に来て食事をするゲストがいるか否かを判断し、食事に来る第4のユーザを前記ターゲットユーザとして確定する。これにより、温度調節のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0125】
図9は、例示的な一実施例に係るもう一つの温度調節装置のブロック図である。当該実施例は、前記
図3に示す実施例の下で、前記取得モジュール320が、
図9に示すように第2の判断サブモジュール321、第3の取得サブモジュール322及び検索サブモジュール323を備える。
【0126】
ここで、前記第2の判断サブモジュール321は、前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがあるか否かを判断するように構成される。
【0127】
第3の取得サブモジュール322は、前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがある場合、前記冷蔵庫に予め記憶されている前記ターゲットユーザの過去の嗜好情報を取得して前記ターゲット嗜好情報とするように構成される。
【0128】
検索サブモジュール323は、前記ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがない場合、前記冷蔵庫が接続されているLANを介して前記ターゲットユーザの前記ターゲット嗜好情報を検索するように構成される。
【0129】
上述の実施例において、冷蔵庫は、ターゲットユーザが前記冷蔵庫を使用したことがあるか否かを判断し、さらに、異なる方式により前記ターゲットユーザのターゲット嗜好情報を判断することができる。これにより、ターゲット嗜好情報の確実性が確保でき、ユーザ体験を向上することができる。
【0130】
図10は、例示的な一実施例に係るもう一つの温度調節装置のブロック図である。当該実施例は、前記
図3に示す実施例の下で、前記第2の確定モジュール330が、
図10に示すように第5の確定サブモジュール331を備える。
【0131】
ここで、前記第5の確定サブモジュール331は、前記冷蔵庫の内部に設けられたカメラを介して前記現在保存されている食品から前記ターゲット食品を確定するように構成される。
【0132】
上述の実施例において、前記冷蔵庫は、その内部に設けられた前記カメラを介して、前記現在保存されている食品から前記ターゲット食品を確定することができる。これによって、冷蔵庫の温度調節のスマート化レベルを高めることができる。
【0133】
図11は、例示的な一実施例に係るもう一つの温度調節装置のブロック図である。当該実施例は、前記
図3に示す実施例の下で、
前記ターゲット嗜好情報はターゲット食品食事量をさらに含み、
前記装置は、
図11に示すように判断モジュール350と送信モジュール360をさらに備える。
【0134】
ここで、前記判断モジュール350は、前記ターゲット食品食事量に基づいて、前記冷蔵庫内の前記ターゲット食品の現在保存量が十分であるか否かを判断するように構成される。
【0135】
送信モジュール360は、前記現在保存量が十分でない場合、前記ターゲット食品の現在保存量が十分でない旨の通知情報を前記ターゲットユーザに送信するように構成される。
【0136】
上述の実施例において、冷蔵庫によりターゲットユーザが必要とするターゲット食品のターゲット食品数量が十分であるか否かを自動的に判断してもよく、十分でない場合、ターゲットユーザが前記ターゲット食品を適時に補充するように、前記ターゲットユーザに通知情報を送信する。これによって、冷蔵庫のスマート化レベルを高め、ユーザ体験を向上することができる。
【0137】
上述の実施例に係る装置において、各ユニットの機能と作用の具体的な実現過程については、上述の方法の対応するステップの実現過程を参照すればよく、ここではその説明を省略することにする。
【0138】
装置実施例の場合、方法実施例にほぼ対応しているため、その関連する内容については方法実施例の内容を参照すればよい。以上に記載された装置実施例は、ただ例示的なものに過ぎず、分離可能な部品として説明しているユニットは、物理的に分離可能または分離不可能なものであってもよい。ユニットとして示された部品は、物理的なユニットであってもよくそうでなくてもよい。即ち、一つの位置に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分布されてもよい。実際のニーズに応じて、そのうちの一部又は全部のモジュールを選択して本発明の目的を実現してもよい。当業者であれば、創造的な労働を経なくても、これらを理解・実施することができるだろう。
【0139】
これに対し、本発明は、さらに、
冷蔵庫に適用される温度調節装置において、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能なインストラクションを記憶するためのメモリと
を備え、
前記プロセッサは、
前記冷蔵庫を使用する必要のあるターゲットユーザを確定し、
前記ターゲットユーザの食品に対するターゲット嗜好情報であって、少なくともターゲット食品種類、ターゲット食事時刻及びターゲット食品状態を含むターゲット嗜好情報を取得し、
前記ターゲット食品種類に基づいて、前記冷蔵庫に現在保存されている食品からターゲット食品を確定し、
前記ターゲット食品が前記ターゲット食事時刻で前記ターゲット食品状態に達するように、前記ターゲット食品の保存エリアの温度を調節するように構成される
温度調節装置を提供する。
【0140】
図12は、例示的な一実施例に係る温度調節装置1200の構成を示す模式図である。例えば、装置1200は冷蔵庫として提供されてもよい。装置1200は、
図12に示すように、1つ以上のプロセッサを含む処理アセンブリ1222と、処理アセンブリ1222により実行される例えばアプリケーションプログラムなどのインストラクションを記憶するためのメモリ1232を代表とするメモリリソースとを含む。メモリ1232に記憶されるアプリケーションプログラムは、それぞれ一組のインストラクションに対応する1つ以上のモジュールを含んでもよい。なお、処理アセンブリ1322は、インストラクションを実行することにより、
温度調節方法を実行するように構成される。
【0141】
装置1200は、さらに、装置1200の電源管理を実施するように構成される電源アセンブリ1226と、装置1200をネットワークに接続させるように構成される有線又は無線ネットワークインターフェース1250と、入力/出力(I/O)インターフェース1258とを備えてもよい。装置1200は、メモリ1232に記憶された、例えばWindows ServerTM、MacOS XTM、UnixTM, LinuxTM、FreeBSDTMなどのオペレーティングシステムに基づいて操作することができる。
【0142】
当業者であれば、本願明細書を参照し、本願明細書に開示された発明を実施することにより、本発明の他の実施形態を容易に取得することができる。本願は、本発明の一般的な原理を遵守し且つ本願明細書に開示されていない当該技術分野の公知知識又は通常の技術手段を含む本発明に対する任意の変形、用途又は適応的な変更を含むことを趣旨とする。明細書及び実施例は、単に例示的なものに過ぎず、本発明の本当の範囲及び趣旨は添付される特許請求の範囲により示される。
【0143】
なお、本発明は、上述の説明及び図面により示された特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない範囲で、様々な補正及び変更を実施してもよい。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。