特許第6336241号(P6336241)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6336241
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20180528BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20180528BHJP
【FI】
   G09F9/00 350Z
   G09F9/00 304B
   G02F1/1333
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-289026(P2012-289026)
(22)【出願日】2012年12月28日
(65)【公開番号】特開2013-140364(P2013-140364A)
(43)【公開日】2013年7月18日
【審査請求日】2015年12月21日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147721
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147722
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0076958
(32)【優先日】2012年7月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】鄭 城 守
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲ひょん▼ 鐵
(72)【発明者】
【氏名】簡 佑 永
(72)【発明者】
【氏名】朴 斗 淳
(72)【発明者】
【氏名】李 元 熙
(72)【発明者】
【氏名】鄭 賢 俊
【審査官】 後藤 亮治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−128898(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0129918(US,A1)
【文献】 特開2011−164442(JP,A)
【文献】 特開2000−347212(JP,A)
【文献】 特開2005−024961(JP,A)
【文献】 米国特許第06532152(US,B1)
【文献】 特開2006−171763(JP,A)
【文献】 実開昭53−108720(JP,U)
【文献】 特開2009−103770(JP,A)
【文献】 特開2007−233402(JP,A)
【文献】 特開2011−249332(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
G02F 1/1333
H04N 5/64 − 5/655
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ装置の前面に配置されるディスプレイパネルと;
前記ディスプレイパネルの後面に配置され、前記ディスプレイパネルの剛性より大きい剛性を有する中間パネルと;
前記中間パネルに付着する第1の結合部と、前記第1の結合部から前方に向かって突出して前記ディスプレイパネルに付着する第2の結合部と、前記第2の結合部の後面に配置されるガイド溝とを含むブラケットと;
ディスプレイ装置の側面外観を形成するように前記ディスプレイパネル及び前記ブラケットの外郭に配置される枠部と、前記枠部から延長されて前記ブラケットを支持する支持部と、前記支持部から前方に突出して前記各ガイド溝のうち一つに収容されるガイドリブと、を含むサイドカバーと;
前記中間パネルの後面及び前記ディスプレイパネルの後面に配置され、前記ディスプレイ装置の後面外観を形成するリアカバーと;を含み、
前記サイドカバーの前記支持部は、前記サイドカバーの上端に設けられる第1の支持部と、前記サイドカバーの下端に設けられる第2の支持部と、を含み、
前記ガイドリブは前記第1の支持部に設けられる、
ことを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項2】
前記中間パネルは、接着要素を通して前記ディスプレイパネルの後面に付着し、
前記ブラケットの前記第1の結合部及び第2の結合部は、それぞれ接着要素を通して前記中間パネルの後面及び前記ディスプレイパネルの後面に付着することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記ブラケットの前記第2の結合部は、前記ディスプレイパネルの枠を保護するために、前記ディスプレイパネルの枠と同一であるか、又は前記ディスプレイパネルの枠より外郭に突出することを特徴とする、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記ディスプレイパネルに駆動信号を供給できるように前記ディスプレイパネルに連結される軟性印刷回路フィルムをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記ブラケットは、前記ディスプレイパネルに連結された前記軟性印刷回路フィルムが前記ブラケットから後方に延長されるように、前記ブラケットの下部が開放されて形成される第1の貫通部を含むことを特徴とする、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第2の支持部には、前記ブラケットの前記ガイド溝に結合される複数のガイド突起が設けられ、前記複数のガイド突起は、前記ブラケットの前記第1の貫通部に対応する位置に第2の貫通部が設けられるように互いに離隔して配置されることを特徴とする、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記サイドカバーの前記枠部の前面部は、前記ディスプレイパネルの側面が露出しないように前記ディスプレイパネルの側面外側を覆い、前記枠部の後面部は、前記リアカバーの側面が露出しないように前記リアカバーの側面外側を覆うことを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記サイドカバーの前記枠部は、前記ディスプレイパネルの前面が全部露出するように設けられることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記ブラケットの前記第2の結合部には複数の第1の締結ホールが設けられ、
前記サイドカバーの前記支持部には、前記複数の第1の締結ホールに対応する位置に複数の第2の締結ホールが設けられ、前記ブラケットと前記サイドカバーが締結部材によって結合されることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記リアカバーには、前記複数の第1の締結ホール及び第2の締結ホールに対応する位置に複数の第3の締結ホールが設けられ、前記リアカバーが締結部材によって前記ブラケットに結合されることを特徴とする、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記中間パネルは、
その内部に空気を収容できる空間を含む内側部と;
前記内側部の前面及び後面のうち少なくとも一つに装着される少なくとも一つの外側部と;を含み、
前記内側部は、前記内側部を貫通して形成される複数のセルを含み、前記複数のセルはそれぞれ六角形状に形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記中間パネルは、
その内部に空気を収容できる空間を含む内側部と;
前記内側部の前面及び後面のうち少なくとも一つに装着される少なくとも一つの外側部と;を含み、
前記内側部は、波状のしわ構造を有することを特徴とする、請求項に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記内側部と前記外側部はアルミニウムで形成されることを特徴とする、請求項11に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記内側部及び外側部のうち少なくとも一つは絶縁体を含んで形成され、前記絶縁体はプラスチック又は不織布を含むことを特徴とする、請求項11に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置に関し、より詳細には、ディスプレイ装置を軽くすると同時に、特定部位への熱の偏重を最小化できるディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、画面に映像を表示する装置であって、代表的には、TV、コンピューターモニターなどがこれに該当する。
【0003】
最近は、薄型化、軽量化、低消費電力化を達成するために、陰極線管表示素子(Cathode―Ray Tube Display device)に取って代わる平板ディスプレイ装置(Flat Panel Display device)が大いに開発されている。
【0004】
平板ディスプレイ装置は、大きく発光型と受光型に分類することができる。発光型としては、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel;PDP)及び有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode;OLED)などがあり、受光型としては液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)がある。
【0005】
このうち、有機発光ダイオードを用いたディスプレイ装置は、液晶ディスプレイ装置に比べて輝度特性及び視野角特性に優れ、バックライトユニットを必要しないため超薄型として具現できるという長所を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一側面は、ディスプレイパネルを堅固に支持し、放熱効果を極大化し、軽量化する中間パネルを含むディスプレイ装置を提供する。
【0007】
また、中間パネル自体が絶縁機能を行うディスプレイ装置を開示する。また、中間パネルと他の構成部品との組み立てを容易にするブラケットを含むディスプレイ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の思想によるディスプレイ装置は、ディスプレイパネルと;前記ディスプレイパネルの後面に配置され、前記ディスプレイパネルの変形及び破損を防止する中間パネルと;前記中間パネルに結合される第1の結合部と、前記第1の結合部の前方に突出して前記ディスプレイパネルに結合される第2の結合部とを含み、前記第2の結合部の後面にガイド溝が設けられるブラケットと;ディスプレイ装置の側面外観を形成するように前記ディスプレイパネル及び前記ブラケットの外郭に配置される枠部と、前記枠部から延長されて前記ブラケットを支持する支持部と、前記支持部の前方に突出して前記ガイド溝に結合されるガイドリブとを含むサイドカバーと;前記中間パネルの後面に配置されて前記ディスプレイ装置の後面外観を形成するリアカバーと;を含むことを特徴とする。
【0009】
前記中間パネルは、接着要素を通して前記ディスプレイパネルの後面に付着することができる。
【0010】
前記ブラケットの前記第1の結合部は、接着要素を通して前記中間パネルの後面に付着することができる。前記第2の結合部は、接着要素を通して前記ディスプレイパネルの後面に付着することができる。
【0011】
前記ブラケットの前記第2の結合部は、前記ディスプレイパネルの枠を保護するために、前記ディスプレイパネルの枠と同一であるか、又は前記ディスプレイパネルの枠より外郭に突出し得る。
【0012】
前記ディスプレイ装置は、前記ディスプレイパネルに駆動信号を供給できるように前記ディスプレイパネルに連結される軟性印刷回路フィルムをさらに含むことができる。
【0013】
前記ブラケットは、前記ディスプレイパネルに連結された前記軟性印刷回路フィルムが前記ブラケットの後方に延長されるように、前記ブラケットの下部が開放されて形成される第1の貫通部を含むことができる。
【0014】
前記サイドカバーの前記支持部は、前記サイドカバーの上端に設けられる第1の支持部と、前記サイドカバーの下端に設けられる第2の支持部とを含むことができる。前記ガイドリブは、前記第1の支持部に設けることができる。
【0015】
前記第2の支持部には、前記ブラケットの前記ガイド溝に結合される複数のガイド突起が設けられ、前記複数のガイド突起は、前記ブラケットの前記第1の貫通部に対応する位置に第2の貫通部が設けられるように互いに離隔して配置することができる。
【0016】
前記サイドカバーの前記枠部の前面部は、前記ディスプレイパネルの側面が露出しないように前記ディスプレイパネルの側面外側を覆い、前記枠部の後面部は、前記リアカバーの側面が露出しないように前記リアカバーの側面外側を覆うことができる。
【0017】
前記サイドカバーの前記枠部は、前記ディスプレイパネルの前面が全部露出するように設けることができる。
【0018】
前記ブラケットの前記第2の結合部には複数の第1の締結ホールが設けられ、前記サイドカバーの前記支持部には、前記複数の第1の締結ホールに対応する位置に複数の第2の締結ホールが設けられ、前記ブラケットと前記サイドカバーとを締結部材によって結合することができる。
【0019】
前記リアカバーには、前記複数の第1の締結ホール及び第2の締結ホールに対応する位置に複数の第3の締結ホールが設けられ、前記リアカバーを締結部材によって前記ブラケットに結合することができる。
【0020】
前記中間パネルは、その内部に空気を収容できる空間を含む内側部と、前記内側部の前面及び後面のうち少なくとも一つに装着される少なくとも一つの外側部とを含むことができる。
【0021】
前記内側部は、前記内側部を貫通して形成される複数のセルを含むことができる。前記複数のセルはそれぞれ六角形状に形成することができる。前記内側部はハニカム構造で形成することができる。前記内側部は波状のしわ構造を有することができる。前記内側部はアルミニウムで形成することができる。前記外側部はアルミニウムで形成することができる。
【0022】
前記内側部及び外側部のうち少なくとも一つは、絶縁体を含んで形成することができる。前記絶縁体は、プラスチック又は不織布を含むことができる。
【0023】
また、本発明の思想によるディスプレイ装置は、ディスプレイパネルと;前記ディスプレイパネルの後面に配置され、前記ディスプレイパネルの変形及び破損を防止する中間パネルと;前記中間パネルの枠に結合され、下部に前記ディスプレイパネルと前記ディスプレイパネルに駆動信号を供給するソース印刷回路基板とを連結させる軟性印刷回路フィルムが貫通する第1の貫通部を有するブラケットと;前記ブラケットの枠に結合されてディスプレイ装置の側面外観を形成し、前記貫通部に対応する位置に前記軟性印刷回路フィルムが貫通する第2の貫通部を有するサイドカバーと;前記中間パネルの後面に配置され、前記ソース印刷回路基板が外部に露出することを防止するリアカバーと;を含むことを特徴とする。
【0024】
前記中間パネルには、前記ディスプレイパネルに電源を供給する電源基板及び信号を伝達するメイン基板を固定するためのホルダーを設けることができる。前記中間パネルは、その内部に空気を収容できる空間を含む内側部と、前記内側部の前面及び後面のうち少なくとも一つに装着される少なくとも一つの外側部とを含むことができる。
【0025】
前記内側部は、ハニカム構造及び波状のしわ構造のうち一つで形成することができる。前記ブラケットは、前記中間パネルに結合される第1の結合部と、前記第1の結合部の前方に突出して前記ディスプレイパネルに結合される第2の結合部とを含み、前記第2の結合部の後面にガイド溝を設けることができる。
【0026】
前記ブラケットの前記第2の結合部は、前記ディスプレイパネルの枠を保護するために、前記ディスプレイパネルの枠と同一であるか、前記ディスプレイパネルの枠より外郭に突出し得る。
【0027】
前記サイドカバーは、ディスプレイ装置の側面外観を形成するように前記ディスプレイパネル及び前記ブラケットの外郭に配置される枠部と、前記枠部から延長されて前記ブラケットを支持する支持部とを含むことができる。
【0028】
前記枠部は、前記ディスプレイパネルの前面が全部露出するように構成され、前記枠部の前面部は、前記ディスプレイパネルの側面が露出しないように前記ディスプレイパネルの側面外側を覆い、前記枠部の後面部は、前記リアカバーの側面が露出しないように前記リアカバーの側面外側を覆うことができる。
【0029】
前記サイドカバーは、前記支持部の前方に突出して前記ガイド溝に結合されるガイドリブをさらに含むことができる。前記サイドカバーは、前記支持部の前方に突出して前記ガイド溝に結合される複数のガイド突起をさらに含み、前記複数のガイド突起は、前記ブラケットの前記第1の貫通部に対応する位置に前記第2の貫通部が設けられるように互いに離隔して配置することができる。
【0030】
本発明の一実施例において、ディスプレイ装置は、前記ディスプレイ装置の前面に配置されるディスプレイパネルと;前記ディスプレイパネルの後面に配置され、前記ディスプレイパネルの剛性より大きい剛性を有する中間パネルと;前記中間パネルに付着する第1の結合部と、前記第1の結合部から前方に向かって突出して前記ディスプレイパネルに付着する第2の結合部と、前記第2の結合部の後面に配置されるガイド溝とを含むブラケットと;ディスプレイ装置の側面外観を形成するように前記ディスプレイパネル及び前記ブラケットの外郭に配置される枠部と、前記枠部から延長されて前記ブラケットを支持する支持部と、前記支持部から前方に突出して前記各ガイド溝のうち一つに収容されるガイドリブとを含むサイドカバーと;前記中間パネルの後面及び前記ディスプレイパネルの後面に配置され、前記ディスプレイ装置の後面外観を形成するリアカバーと;を含むことを特徴とする。
【0031】
他の実施例において、ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルと;前記ディスプレイパネルの後面に配置され、前記ディスプレイパネルの剛性より大きい剛性を有する中間パネルと;前記中間パネルの枠に付着し、下部に前記ディスプレイパネルと前記ディスプレイパネルに駆動信号を供給するソース印刷回路基板とを連結させる軟性印刷回路フィルムが貫通する第1の貫通部を含むブラケットと;前記ディスプレイ装置の枠に付着してディスプレイ装置の側面外観を形成し、前記第1の貫通部に対応する位置に前記軟性印刷回路フィルムが貫通する第2の貫通部を含むサイドカバーと;前記中間パネルの後面に配置され、前記ソース印刷回路基板がディスプレイ装置の外部に露出することを防止するリアカバーと;を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0032】
本発明の各実施例によると、ディスプレイパネルを堅固に支持し、放熱効果を極大化し、軽量化することができる。さらに、中間パネルが絶縁体としての機能を有することができる。
【0033】
また、中間パネルと他の構成部品との組み立てを容易にし、中間パネルの枠を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置の構成を示した斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係る中間パネルの内部構成を示した図である。
図3】本発明の他の実施例に係る中間パネルの内部構成を示した図である。
図4図1における中間パネル、ブラケット及びサイドカバーの上側を拡大して示した図である。
図5図1における中間パネル、ブラケット及びサイドカバーの下側を拡大して示した図である。
図6】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置の上側断面図である。
図7】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置の上側断面図である。
図8】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置の下側断面図である。
図9】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置の下側断面図である。
図10】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下では、本発明に係る各実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
図1に示したように、ディスプレイ装置1は、ディスプレイパネル10が前面に露出するように配置される。ディスプレイパネル10の後方には、ディスプレイ装置1の後方外観を形成するリアカバー60を設けることができる。
【0037】
本実施例において、ディスプレイパネル10は、有機発光ダイオードパネルを基盤にして説明しようとするが、有機発光ダイオードパネルの他に、液晶ディスプレイパネルも本発明のディスプレイパネル10に含ませることができる。ディスプレイパネル10は、映像が表示される活性領域と、映像が表示されない非活性領域とに区分される。
【0038】
活性領域においては、ガラス基板上に複数の薄膜トランジスタ(図示せず)が形成されており、薄膜トランジスタ上には、画素を形成するための液晶層又は有機物層が形成されており、薄膜トランジスタのオン/オフ制御を通して映像が表示される。
【0039】
ディスプレイパネル10の後方には、図8図9に示したように、軟性印刷回路フィルム110を装着することができる。軟性印刷回路フィルム110は、ベースフィルム上にチップデバイスが装着されるCOF(Chip―On―Film)形態であり得る。軟性印刷回路フィルム110の中間部分にはチップ120が装着されており、軟性印刷回路フィルム110の端部にはソース印刷回路基板130が装着される。
【0040】
図1及び図10に示したように、ディスプレイパネル10とリアカバー60との間には中間パネル20を設けることができる。
【0041】
中間パネル20は、接着要素を通してディスプレイパネル10の後面に付着する。接着要素は、両面テープ又は接着剤で構成することができる。実施例によっては、中間パネル20は、ディスプレイパネル10とは直接付着せず、後述するブラケット40と接着してディスプレイパネル10に結合することができる。
【0042】
中間パネル20の後方には、メイン基板35と電源基板31が載せられるホルダー30が結合される。電源基板31は、外部電源とディスプレイ装置とを連結する基板であって、SMPS(Switched Mode Power Supply)を含んで構成される。メイン基板35は、ディスプレイパネル10で表示される映像信号を生成する基板である。
【0043】
この他にも、メイン基板35で生成された映像信号をディスプレイパネル10に伝達する信号伝達基板(図示せず)をホルダー30に装着することができる。
【0044】
図2に示したように、中間パネル20は、内側部210及び外側部240を含んで構成される。外側部240は、所定の間隔を置いて配置される二つの外側部240を含むことができる。
【0045】
内側部210は、内側部210を貫通して形成された複数のセル215を含むことができる。セル215は、内側部210に穿孔された穴の形状を有する。本実施例において、セル215は六角形状に形成される。このように六角形状の複数のセル215を含む構造をハニカム構造及び蜂の巣構造という。ハニカム構造は、その内部に形成されたセル215によって重さが軽い。結局、セル215には空気が充填されるので、全体的なサイズに比べてその重さは軽い。さらに、セル215の結合構造によって十分な剛性も備えるようになる。
【0046】
本実施例では、ハニカム構造を達成するためにセル215が六角形状に形成された場合を示しているが、この他に、セル215の内部に空気を収容できるように構成される限り、セル215が多角形状や円状に形成されることも本発明の思想に含ませることができる。
【0047】
前記のような構造の内側部210に形成された中間パネル20が薄いディスプレイパネル10の後方に装着され、ディスプレイパネル10、さらに、ディスプレイ装置1の破損及び変形を防止できるようになる。一実施例において、中間パネル20は、ディスプレイパネル10の剛性より大きい剛性を有する。
【0048】
内側部210の外面にはアルミニウムシートを含む外側部240が装着される。中間パネル20の内側部210がブラケット40及びディスプレイパネル10に容易に接着しないので、外側部240を設けることができる。さらに、外側部240は、アルミニウム材質で形成されるので熱伝導性も高い。
【0049】
本実施例において、内側部210の両面に外側部240が装着されているが、内側部210の面のうち一側面のみに外側部240が装着されることも本発明の思想に含ませることができる。
【0050】
内側部210と外側部240との結合のために、内側部210と外側部240との間に別途の接着シート230を設けることができる。ただし、接着シートの他に、他のユニット又は他の手段によって内側部210と外側部240とを結合できることは本発明の思想に含ませることができる。
【0051】
中間パネル20は、軽量化可能に構成されながらも、ディスプレイパネル10の強度を補強する役割と共に、ディスプレイパネル10で発生した熱の特定部位への偏重を最小化する役割をすることができる。
【0052】
内側部210及び外側部240は、熱伝導性の高い材質で形成され、熱がディスプレイパネル10の特定部位に偏重されずにディスプレイ装置1全体に伝達されるようにする。ディスプレイパネル10は、熱に敏感であり、過度な熱が加えられると、色相の低下現象のようなディスプレイパネル10の機能低下現象が発生し得る。特に、ディスプレイパネル10の後方に配置されたメイン基板35と電源基板31では多くの熱が発生するので、中間パネル20は、熱をディスプレイ装置1全体に伝導する機能をする。
【0053】
内側部210は、アルミニウムプレートを含むことができる。ただし、内側部210がプラスチックで形成される場合、中間パネル20は絶縁機能を付加的に有することができる。前記の説明によると、中間パネル20の後方には、メイン基板35(図1参照)と電源基板31(図1参照)が装着されるホルダー30が設置される。このようなホルダー30と中間パネル20との間には、絶縁のための絶縁板(図示せず)を挿入することができる。
【0054】
しかし、中間パネル20の内側部210がプラスチックなどの絶縁体を材質にして形成される場合は、絶縁板を付着しないこともある。これは、中間パネル20自体が絶縁板としての機能を行えるためである。
【0055】
一般に、外側部240はアルミニウムシート240を含むことができる。ただし、内側部210が絶縁体で形成されないとしても、内側部210の外面に付着する外側部240が絶縁物質で形成される場合、前記と同一の効果を発揮することができる。従って、この場合、外側部240は不織布などの絶縁物質で形成することができる。
【0056】
すなわち、内側部210と外側部240がいずれも絶縁体を材質にして形成されたり、そのうち一つが絶縁体を材質にして形成される場合、前記の目的を達成することができる。
【0057】
図3は、図2と異なる実施例の内側部220を備えた中間パネル25を示している。中間パネル25は、内側部220及び外側部240を含んで構成される。外側部240は、所定の間隔を置いて配置される二つの外側部240を含むことができる。
【0058】
内側部220の外面には外側部240が装着される。これは、中間パネル25が他の構成と結合されるときの接着を容易にするためである。内側部220は、波状のしわ構造を有することができる。すなわち、他の部分より突出して形成された山221と谷222が交互に繰り返される形状を有することができる。
【0059】
山221と山221との間又は谷222と谷222との間は、以前の実施例のセル215のように空いた空間であるので、その内部に空気が収容される。このように空いた空間が形成されているので、同一のサイズのパネルであってもより軽く製作可能である。
【0060】
上述したように、中間パネル25は、軽いとともに、ディスプレイパネル10の強度を補強する役割と共に、ディスプレイパネル10で発生した熱の特定部位への偏重を最小化する役割をする。
【0061】
一般に、外側部240はアルミニウムシートを含むことができる。一方、内側部220はアルミニウムプレートを含むことができる。中間パネル25は、内側部220及び外側部240を含んで構成される。外側部240は、所定の間隔を置いて配置される二つのアルミニウムシート240を含むことができる。内側部220はアルミニウムプレートを含むことができる。
【0062】
一方、中間パネル25が絶縁機能を有するために、内側部220はプラスチックを材質にして形成することができる。この場合、外側部240は不織布などの材質で形成することができる。
【0063】
図1及び図4図10に示したように、ディスプレイパネル10とリアカバー60との間にはブラケット40を設けることができる。ブラケット40は、軽いとともに、耐久性の大きいアルミニウム材質で設けることができる。
【0064】
ブラケット40は、ディスプレイパネル10に付着する第2の結合部420と、中間パネル20に付着する第1の結合部410とを含む。第2の結合部420は、中間パネル20の側面外側でディスプレイパネル10に付着し、ディスプレイパネル10の縁部の強度を補強する。
【0065】
第2の結合部420は、ディスプレイパネル10の枠を保護するために、ディスプレイパネル10の枠と同一であるか、又はディスプレイパネル10の枠より外郭に突出して設けられる。
【0066】
第1の結合部410は、中間パネル20とリアカバー60との間に配置され、中間パネル20の後面に付着することができる。
【0067】
ブラケット40は、接着要素を通してディスプレイパネル10と中間パネル20に付着することができる。接着要素は、両面テープ又は接着剤で構成することができる。ブラケット40は、ディスプレイパネル10と、ディスプレイパネル10の後方に結合される中間パネル20とに同時に付着する必要がある。ディスプレイパネル10が中間パネル20より前方に配置されるので、第2の結合部420が第1の結合部410より前方に(すなわち、ディスプレイパネルの前面に向かってより前方に)突出するように段差が形成される。このように段差が形成されるので、中間パネル20は、第1の結合部410に載せられる形態でブラケット40に結合される。
【0068】
ディスプレイパネル10の下端に装着された軟性印刷回路フィルム110とそれに連結されたソース印刷回路基板130は、中間パネル20の後方に配置されたメイン基板35と電源基板31に連結される。
【0069】
軟性印刷回路フィルム110とソース印刷回路基板130をメイン基板35と電源基板31に連結するためには、軟性印刷回路フィルム110とソース印刷回路基板130がブラケット40を貫通する必要がある。従って、図8に示したように、ブラケット40の下端には、少なくとも一つの第1の貫通部440を形成することができる。第1の貫通部440は、ブラケット40の下側端部の一部を開放して形成することができる。従って、ブラケット40の下端は、その一部が開放されることによって第1の貫通部440が形成された部分以外の部分に複数の突起形状を有するようになる。
【0070】
軟性印刷回路フィルム110は、ディスプレイパネル10の後方でブラケット40の第1の貫通部440を通過し、ブラケット40の後方にディスプレイ装置の後面に向かって延長される。
【0071】
ブラケット40の下端には第1の貫通部440が形成されているので、それ自体ではディスプレイ装置1の外観面を形成するのに適していない。従って、ディスプレイ装置1の側面枠を保護するサイドカバー50が配置される。
【0072】
サイドカバー50は、ディスプレイパネル10からリアカバー60まで存在する各構成の側面外側に配置され、ディスプレイ装置1の外観を形成する枠部510と、枠部510から内側に延長される支持部520とを含んで構成することができる。枠部510は、ディスプレイパネル10の前面が全部露出するように(すなわち、枠部510がディスプレイパネル10の前面を覆わないように)構成することができる。枠部510の前面部は、ディスプレイパネル10の側面が露出しないようにディスプレイパネル10の側面外側を覆い、枠部510の後面部は、リアカバー60の側面が露出しないようにリアカバー60の側面外側を覆う。
【0073】
サイドカバー50は、枠部510の各辺が一体に形成された一つの部材として設けることができる。又は、サイドカバー50の枠部510は、4個又は2個に分離した後、これらを互いに組み立てることによって設けることができる。
【0074】
支持部520は枠部510の4辺に全て形成される。支持部520は、上側枠から内側に延長形成された第1の支持部521と、下側枠から内側に延長形成された第2の支持部525とを含むことができる。
【0075】
ブラケット40の上側に形成された第2の結合部420の一部分は、ディスプレイパネル10とサイドカバー50の第1の支持部521との間に配置され、第1の支持部521に結合することができる。ガイドリブ530は、第1の支持部521の下端から前方に折り曲げて形成することができる。第2の結合部420には、ガイドリブ530が挿入されるようにガイドリブ530に対応する形状にガイド溝430を形成することができる。
【0076】
図8及び図9に示したように、ブラケット40の下側に形成された第2の結合部420の一部分は、ディスプレイパネル10とサイドカバー50の第2の支持部525との間に配置され、第2の支持部525に結合することができる。図9に示したように、ガイド突起540は、第2の支持部525の上端から前方に折り曲げて形成することができる。第2の結合部420には、ガイド突起540が挿入されるようにガイド溝430を形成することができる。
【0077】
図8に示したように、複数のガイド突起540の間には第2の貫通部560が形成される。第2の貫通部560は、第1の貫通部440が形成された位置に対応する位置に形成される。従って、第1の貫通部440を貫通した軟性印刷回路フィルム110は、上側に折り曲げられて第2の貫通部560を通過することができる。第2の貫通部560を通過した軟性印刷回路フィルム110の端部に装着されたソース印刷回路基板130は、第2の結合部420の後方に配置される。
【0078】
図4図5及び図7を参照すると、ブラケット40の第2の結合部420には複数の第1の締結ホール450が形成され、サイドカバー50の支持部520には複数の第2の締結ホール550が形成され、リアカバー60には複数の第3の締結ホール650が形成される。
【0079】
本実施例によると、ブラケット40とサイドカバー50が先に結合された後、リアカバー60が結合される。従って、第1の締結ホール450と第2の締結ホール550の数は同一であり、第3の締結ホール650は、第1の締結ホール450及び第2の締結ホール550よりも少ない数で形成することができる。従って、第1の締結ホール450と第2の締結ホール550の一部に締結部材が挿入されることによって、ブラケット40とサイドカバー50とを締結する。その後、締結部材が挿入されていない第1の締結ホール450及び第2の締結ホール550と第3の締結ホール650に別途の締結部材が挿入されることによってリアカバー60を締結する。
【0080】
ただし、実施例によっては、ブラケット40、サイドカバー50及びリアカバー60を一度に結合することができる。この場合、第1の締結ホール450、第2の締結ホール550及び第3の締結ホール650は同一の数で形成される。
【0081】
ブラケット40とサイドカバー50との締結過程でガイド溝430にガイドリブ530とガイド突起540が挿入されることによって、1次的にブラケット40とサイドカバー50とが結合される。ガイド溝430、ガイドリブ530及びガイド突起540は、ブラケット40とサイドカバー50が正確な位置で結合されるように位置をガイドする役割をすることができる。
【0082】
1次的に結合されたブラケット40とサイドカバー50の第1の締結ホール450及び第2の締結ホール550に締結部材が挿入されることによって、2次的にブラケット40とサイドカバー50とを結合する。
【0083】
リアカバー60は強度の高い材質で形成することができる。これは、リアカバー60が、ディスプレイ装置1の後方外観を形成すると同時に、中間パネル20に装着されたメイン基板35及び電源基板31を保護する役割をするためである。さらに、リアカバー60は、ディスプレイ装置1の破損を減少させる機能も有する。リアカバー60は、中心部が後方に緩く突出した形状を有することができる。中間パネル20の後方に配置されたメイン基板35及び電源基板31が占める空間を確保するために、メイン基板35及び電源基板31が装着された部分のみが突出し得る。
【0084】
以上では、添付の図面を参照してディスプレイ装置1を説明するにおいて特定形状及び方向を主に説明したが、これは、当業者によって多様な変形及び変更が可能であり、このような変形及び変更は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈しなければならない。
【符号の説明】
【0085】
1 ディスプレイ装置
10 ディスプレイパネル
20 中間パネル
30 ホルダー
40 ブラケット
50 サイドカバー
60 リアカバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10