特許第6336245号(P6336245)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6336245
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】選択的に透明な電気生理マップ
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/044 20060101AFI20180528BHJP
   A61B 5/00 20060101ALN20180528BHJP
【FI】
   A61B5/04 314K
   !A61B5/00 D
【請求項の数】22
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-48860(P2013-48860)
(22)【出願日】2013年3月12日
(65)【公開番号】特開2013-188476(P2013-188476A)
(43)【公開日】2013年9月26日
【審査請求日】2016年3月11日
(31)【優先権主張番号】13/418,758
(32)【優先日】2012年3月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511099630
【氏名又は名称】バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Biosense Webster (Israel), Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ファディ・マサルワ
(72)【発明者】
【氏名】イド・イラン
【審査官】 松本 隆彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/058372(WO,A1)
【文献】 特開2008−183398(JP,A)
【文献】 特表2010−528683(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0228251(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B5/04−5/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体臓器をマッピングするための方法であって、
前記身体臓器の3次元(3D)マップを、前記3Dマップの参照フレーム中のそれぞれの位置座標を有する補助情報の項目と共に受け取ることと、
前記項目を複数のサブグループに分配することと、
選択されたサブグループに、前記マップ及び他のサブグループに対する前記選択されたサブグループの相対的視認性を示す視認性パラメータを割り当てることと、
前記身体臓器の前記3Dマップを選択された向きで表示し、このとき同時に、前記向き、前記項目のそれぞれの位置座標、及び割り当てられた前記視認性パラメータに対応して、前記選択されたサブグループの1つ又は2つ以上の項目を前記3Dマップの上に選択的に重ね合わせることと、を含み、
前記補助情報の項目に、前記身体臓器の一部分の別の3Dマップが含まれ、前記別の3Dマップには別の3Dマップ視認性パラメータが割り当てられ、
前記別の3Dマップの視認性パラメータが、前記別の3Dマップを局所的に透明とすることができ、これにより、前記別の3Dマップおよび前記元の3Dマップには重なり合う領域が存在し、前記重なり合う領域において、前記別の3Dマップが上に位置しており、前記元の3Dマップが下に位置している場合に、前記別の3Dマップは、前記元の3Dマップに対して不透明でありながら、前記別の3Dマップの局所的に透明な部分を通して、前記別の3Dマップにおける前記局所的に透明な部分の下に位置する部分を視認できて、前記別の3Dマップの全ての要素が視認できる、方法。
【請求項2】
前記身体臓器が心臓を含み、前記選択されたサブグループが、前記心臓の局所興奮時間(LAT)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記LATが測定LATを含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記LATが、前記測定LATから誘導された補間LATを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記相対的視認性が、前記選択されたサブグループの透明性を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記相対的視認性が、前記選択されたサブグループに適用される色及び濃淡のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サブグループが、アブレーション部位、カテーテルタイプ、及びカテーテル測定を含む群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記要素の前記位置座標の関数である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記サブグループの別の一要素に対する前記要素の近さの関数である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、その他のサブグループの別の一要素に対する前記要素の近さの関数である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記身体臓器のマッピング時間の関数である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
身体臓器をマッピングするための装置であって、
プロセッサであって、
前記身体臓器の3次元(3D)マップを、前記3Dマップの参照フレーム中のそれぞれの位置座標を有する補助情報の項目と共に受け取り、
前記項目を複数のサブグループに分配し、
選択されたサブグループに、前記マップ及び他のサブグループに対する前記選択されたサブグループの相対的視認性を示す視認性パラメータを割り当てるよう構成されているプロセッサと、
前記プロセッサに接続され、選択された向きで前記身体臓器の前記3Dマップを表示し、同時に、前記プロセッサが、前記向き、前記項目のそれぞれの位置座標、及び割り当てられた前記視認性パラメータに対応して、前記選択されたサブグループの1つ又は2つ以上の項目を前記3Dマップの上に選択的に重ね合わせるよう構成されている画面と、を含み、
前記補助情報の項目に、前記身体臓器の一部分の別の3Dマップが含まれ、前記別の3Dマップには別の3Dマップ視認性パラメータが割り当てられ、
前記別の3Dマップの視認性パラメータが、前記別の3Dマップを局所的に透明とすることができ、これにより、前記別の3Dマップおよび前記元の3Dマップには重なり合う領域が存在し、前記重なり合う領域において、前記別の3Dマップが上に位置しており、前記元の3Dマップが下に位置している場合に、前記別の3Dマップは、前記元の3Dマップに対して不透明でありながら、前記別の3Dマップの局所的に透明な部分を通して、前記別の3Dマップにおける前記局所的に透明な部分の下に位置する部分を視認できて、前記別の3Dマップの全ての要素が視認できる、装置。
【請求項13】
前記身体臓器が心臓を含み、前記選択されたサブグループが、前記心臓の局所興奮時間(LAT)を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記LATが測定LATを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記LATが、前記測定LATから誘導された補間LATを含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記相対的視認性が、前記選択されたサブグループの透明性を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記相対的視認性が、前記選択されたサブグループに適用される色及び濃淡のうち少なくとも1つを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項18】
前記サブグループが、アブレーション部位、カテーテルタイプ、及びカテーテル測定を含む群から選択される、請求項12に記載の装置。
【請求項19】
前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記要素の前記位置座標の関数である、請求項12に記載の装置。
【請求項20】
前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記サブグループの別の一要素に対する前記要素の近さの関数である、請求項12に記載の装置。
【請求項21】
前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、その他のサブグループの別の一要素に対する前記要素の近さの関数である、請求項12に記載の装置。
【請求項22】
前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記身体臓器のマッピング時間の関数である、請求項12に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全般にグラフィックディスプレイに関するものであり、特に、電気生理データをマップで表示することに関する。
【背景技術】
【0002】
医療手順において、心臓の電気的活性のマッピングなどのように、マッピングを行う医療専門家、及び/又はそのマッピングを用いた手順を実施する医療専門家に提示可能な、典型的に大量の情報が存在する。提示される大量の情報は、情報の把握に困難をもたらすことがある。情報の把握を改善するシステムが、有益であると考えられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施形態により身体臓器をマッピングするための方法が提供され、これには:
その身体臓器の3次元(3D)マップを、その3Dマップの参照フレーム中のそれぞれの位置座標を有する補助情報の項目と共に受け取ることと、
その項目を複数のサブグループに割り当てることと、
選択されたサブグループに、そのマップ及び、その他のサブグループに対する選択されたサブグループの相対的視認性を示す視認性パラメータを割り当てることと、
その身体臓器の3Dマップを選択された向きで表示し、このとき同時に、向き、その項目のそれぞれの位置座標、及び割り当てられた視認性パラメータに対応して、選択されたサブグループの1つ又は2つ以上の項目を3Dマップの上に選択的に重ね合わせることと、が含まれる。
【0004】
典型的に、この補助情報の項目には、身体臓器の一部分の別の3Dマップが含まれ、この別の3Dマップは、別の3Dマップ視認性パラメータが割り当てられる。この別の3Dマップの視認性パラメータは、この別の3Dマップを局所的に透明とすることができ、これにより、この別の3Dマップは、元の3Dマップに対して不透明でありながら、この別の3Dマップの全ての要素が視認できる。
【0005】
一実施形態において、この別の3Dマップは、元の3Dマップから分離している。
【0006】
別の一実施形態において、この別の3Dマップは、元の3Dマップと交差している。
【0007】
この身体臓器は心臓を含み得、この選択されたサブグループには心臓の局所興奮時間(LAT)が含まれ得る。典型的に、このLATには測定LATが含まれ、及びこのLATには、測定LATから誘導された補間LATが含まれ得る。
【0008】
更なる別の一実施形態において、相対的視認性には、選択されたサブグループの透明性が含まれる。
【0009】
更に別の一実施形態において、相対的視認性には、選択されたサブグループに適用される色及び濃淡のうち少なくとも1つが含まれる。
【0010】
典型的に、サブグループは、アブレーション部位、カテーテルタイプ、及びカテーテル測定からなる群から選択される。
【0011】
選択されたサブグループの要素の相対的視認性は、その要素の位置座標の関数であり得る。あるいは、又はこれに加えて、選択されたサブグループの要素の相対的視認性は、そのサブグループの別の要素に対するその要素の近さの関数であり得る。
【0012】
開示されている一実施形態において、選択されたサブグループの一要素の相対的視認性は、その他のサブグループの別の要素に対するその要素の近さの関数である。
【0013】
開示されている一実施形態において、選択されたサブグループの一要素の相対的視認性は、身体臓器のマッピングの時間の関数である。
【0014】
更に本発明の一実施形態により、身体臓器をマッピングするための装置が提供され、これには:
その身体臓器の3次元(3D)マップを、その3Dマップの参照フレーム中のそれぞれの位置座標を有する補助情報の項目と共に受け取り、
その項目を複数のサブグループに分け、
選択されたサブグループに、そのマップ及びその他のサブグループに対する選択されたサブグループの相対的視認性を示す視認性パラメータを割り当てるよう構成されているプロセッサと、
そのプロセッサに接続され、選択された向きでその身体臓器の3Dマップを表示し、同時に、そのプロセッサが選択的にその3Dマップの上に、向き、その項目のそれぞれの位置座標、及び割り当てられた視認性パラメータに対応して、選択されたサブグループの1つ又は2つ以上の項目を重ね合わせるよう構成されている画面と、が含まれる。
【0015】
本開示は、以下のより詳細な実施形態と、その図面の記述により、より完全に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態による生理学的マッピングシステムの概略図。
図2】本発明の実施形態による図1のシステムの画面に表示され得る典型的な3次元チャートの概略図。
図3】本発明の実施形態による図1のシステムの画面に表示され得る典型的な3次元チャートの概略図。
図4】本発明の一実施形態による、心臓などの身体臓器のマッピングのために実施される工程のフローチャート。
図5】本発明の一実施形態による、フローチャートの工程に従って生成されたチャートの概略図。
図6】本発明の一実施形態による、フローチャートの工程に従って生成されたチャートの概略図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
概論
本発明の一実施形態では、画面に造影される際に身体臓器のチャートの要素の相対的視認性を選択的に変更することによる、身体臓器をマッピングするための方法及びシステムが提供される。造影された身体臓器(典型的には患者の心臓)は3次元(3D)フォーマットで表示され、これには1つ又は2つ以上の補助情報の項目が重ね合わせられた臓器マップが含まれている。この補助情報の項目はサブグループに分類され、1つ又は2つ以上のサブグループがそれぞれの視認性パラメータに割り当てられ、この視認性パラメータはサブグループのそれぞれの相対的視認性を示すものである。項目のサブグループには、例えば、臓器の表面上の点の位置座標、その表面領域での測定値、その領域に実施された操作、及びその身体臓器に関連するカテーテルなどの器具の種類が含まれ得る。
【0018】
このマップ及び項目サブグループを含んだ身体臓器チャートは、選択された向きで画面上に表示され得る。このディスプレイは、3Dマップの上に、選択された向き、1つ又は2つ以上の選択されたサブグループのそれぞれの位置座標、及び1つ又は2つ以上の選択されたサブグループそれぞれの視認性パラメータの割り当て値に対応して、選択された1つ又は2つ以上のサブグループを重ね合わせる。
【0019】
画面に表示されるチャートの要素の選択的相対視認性を実施することにより、本発明の実施形態は、チャートの把握性を顕著に改善する。
【0020】
システムの説明
ここで、本発明の実施形態による生理学的マッピングシステム20の概略図である図1を参照する。システム20は任意の生理学的パラメータ又はその組合せを実質的にマッピングするよう構成され得る。本明細書の記述において、マッピングされたパラメータの例は、心臓内心電計(ECG)電位−時間相関関係から誘導される局所興奮時間(LAT)を含むと想定される。LATの測定と使用は、電気生理学分野において周知である。システム20は、例えば、心臓病変の位置及び/又は大きさ、心臓壁領域に対してカテーテルによってかかっている力、心臓壁領域の温度など、他の生理学的パラメータをマッピングすることができる。
【0021】
簡潔性及び明瞭性のために、以下の説明は、特に記述のない限り、システム20がプローブ24を使用して心臓34からの電気信号を感知する調査手順を想定する。プローブの遠位端32は、信号を感知するための電極22を有すると想定される。当業者であれば、この説明を、1つ又は2つ以上の電極を有し得る複数のプローブに関して、並びに、心臓以外の臓器によって生成される信号に関して、適応させることが可能であろう。
【0022】
典型的には、プローブ24は、システム20のユーザー28によって実行されるマッピング手順の間に、被験者26の身体内に挿入される、カテーテルを含む。本明細書の説明において、ユーザー28は、一例として、医療専門家であると想定される。手技の間、被験者26は接地電極23に接続されると想定される。加えて、電極29が、心臓34の領域にて被験者26の皮膚に取り付けられると想定される。
【0023】
システム20は、システムプロセッサ40によって制御されてもよく、システムプロセッサ40は、メモリ44と通信する処理装置42を備えている。プロセッサ40は通常、制御卓46内に搭載されており、制御卓46は、通常はマウス又はトラックボールなどのポインティング装置39を有する操作制御部38を備え、専門家28はこの操作制御部38を使用してプロセッサと相互作用する。プロセッサ40によって実施されたオペレーション結果は、画面48上で専門家に提示される。画面は、心臓の調査を行っている最中に、心臓34の3次元(3D)マップ50を表示し、このマップに重ね合わせて心臓に関連する補助情報の項目52を共に表示する。本明細書及び請求項において、補助情報の項目は、対象となる臓器の領域に関連し、あるいは関連する可能性がある、任意の特性又は要素を含む。本明細書に記述される実施例において、この臓器には心臓34が含まれる。この項目52の実施例を以下に提供する。
【0024】
マップ50及び項目52の組み合わせを、ここにおいて心臓のチャート54と呼ぶ。チャート54はマップ50及び項目52を含み、典型的にマップの参照フレーム58に対して画面48上に描画される。専門家28はポインティング装置39を使用して参照フレームのパラメータを変えることができ、これにより、選択された向き及び/又は選択された倍率でチャートを表示させることができる。
【0025】
向きと倍率を選択することが可能になることに加え、チャート54と、その構成要素であるマップ50及び項目52は、下記のように多数のさまざまな形態で画面48上に提示することができる。本明細書の記述において、チャート及びその部品のさまざまな形態は、識別番号50、52、及び54に対して文字、又は文字と数字を添記することによって識別される。さまざまなチャート、マップ、及び項目はそれぞれ、チャート54、マップ50、及び項目52として全般に参照される。
【0026】
画面48はまた典型的に、ユーザーに対するグラフィックユーザーインターフェースであり、及び/又は電極22によって感知されたECG信号の視覚的表示でもある。
【0027】
プロセッサ40は、メモリ44内に格納される、プローブ経路指定モジュール30及びECGモジュール36を含むソフトウェアを使用して、システム20を動作させる。ソフトウェアは、例えばネットワークを通して電子形式でプロセッサ40にダウンロードされてもいいし、あるいは代替的又は追加的に、磁気、光学、又は電子的メモリ等の持続的な有形媒体に提供及び/又は格納されてもよい。
【0028】
ECGモジュール36は電極22及び電極29からの電気信号を受信するよう連結されている。このモジュールは、信号を解析するように構成され、画面48上に、標準的なECG形式で、典型的には、時間と共に変動する図形表現で、解析の結果を提示することができる。
【0029】
プローブ追跡モジュール30は、プローブが被験者26の体内にある間にプローブ24の各区間を追跡する。追跡モジュールは通常、被験者26の心臓内における、プローブ24の遠位端部32の位置と向きの両方を追跡する。いくつかの実施形態において、モジュール30はプローブの他の区間を追跡する。追跡モジュールは、当該技術分野において既知であるいずれのプローブ追跡方法を用いてもよい。例えば、磁場発信器からの磁場が、追跡されているプローブの各区間内に配置された追跡コイルと相互作用するように、モジュール30は、被験者の付近で磁場発信器を操作してもよい。磁場と相互作用するコイルは、モジュールに伝送される信号を生成し、モジュールはその信号を解析して、コイルの位置及び向きを決定する。(簡潔にするため、そのようなコイル及び発信器は図1には示されていない。)Biosense Webster(Diamond Bar,CA)により生産されるCarto(登録商標)システムはこのような追跡方法を用いている。あるいは、又はそれに加えて、追跡モジュール30は、電極23、電極29、及び電極22の間のインピーダンス、並びに、プローブ上に配置することができる他の電極に対するインピーダンスを測定することによって、プローブ24を追跡することができる。(この場合には、電極22及び/又は電極29は、ECG信号及び追跡信号の双方を提供することができる。)Biosense Websterにより生産されるCarto3(登録商標)システムは、磁界伝送器及びインピーダンス測定器の両方を追跡に用いている。
【0030】
プロセッサ40は、追跡モジュール30を使用して、遠位端32の位置を測定することができ、マップ50を構築するための参照フレーム58中における位置の位置座標を形成することができる。位置座標は、マッピングモジュール56に保存されると想定される。加えて、マッピングモジュール56は、心臓34に付随する補助情報の項目52の位置座標と、心臓に対して実施されている手順とを保存すると想定される。
【0031】
マッピングモジュール56が保存できる、項目52及びその項目に付随する情報の例が、下の表Iに挙げられているが、これらに限定されるものではない。各項目52について、マッピングモジュール56は、適宜、その項目に付随する位置座標を保存する。
【表1】
【0032】
追跡モジュール30は、全ての項目52の位置座標を測定する。プロセッサ40の他のモジュールは、特定の項目52に付随する補助情報を測定する。例えば、ECGモジュール36はLATを測定する。簡潔性及び明瞭性のために、補助情報を測定する他のモジュール(力、温度、灌流速度、エネルギー流量モジュールなど)は、図1には示されていない。
【0033】
図2及び3は、本発明の実施形態による、画面48に表示され得る典型的な3次元チャートの概略図である。本開示において、チャートはxyz直交座標系に描かれている。図2及び3の図は本明細書においてグレースケール画像として示されているが、典型的にはこの画像は、画面48にカラー画像として表示される。
【0034】
図2において、チャート54Aは、心臓が完全に不透明である(すなわち、心臓の壁が透明でない)と想定して描かれている心臓の一部分のパラメータを図示している。チャート54Aは、描かれている部分の壁の第1の3Dマップ50Aに基づいており、この第1の3Dマップは、壁の点の測定位置座標から構築されている。典型的に、この第1の3Dマップを構築するには、測定された点のメッシュを生成し、測定点間の点の3D位置座標を補間により決定する。次に測定点及び補間点の位置座標を用いて、3Dの連続表面を生成し、これが3Dマップ50Aによって表示される。
【0035】
例として、第1の3Dマップ50Aを、その部分の第二3Dマップ50Bと位置合わせをする。マップ50Bは典型的に、第1の3Dマップ生成に使用した方法と実質的に同じ方法で生成される。ただし、これは必須要件ではないため、いくつかの実施形態において、この2つのマップは、別のソースから生成することができる。例えば、マップの1つは磁気共鳴映像法(MRI)又はコンピューター断層撮影法(CT)を用いて生成することができる。
【0036】
ここに記述されている実施形態において、2つのマップは交差すると想定され、よってマップ50Bの一部が50Aを覆っている。2つのマップのおよその交差線が、破線51で図示されている。しかしながらこの2つのマップが交差する必要はなく、いくつかの実施形態においてこれらの2つのマップは全く交差せず、すなわち分離している。更に、いくつかの実施形態において、この分離したマップの1つが、他のマップを包み込むことがある。
【0037】
この2つの位置合わせしたマップを、ここにおいて組み合わせ3Dマップ50Cと呼ぶ。図2においては、マップ50Aと50Bの両方が完全に不透明であるように構成されているため、組み合わせ3Dマップ50Cにおいては、マップ50Bと、及びマップ50Aの一部だけが、見えるようになっている。
【0038】
組み合わせマップ50Cにおける重なり合いは、補助情報の選択項目52であり、チャート54Aを形成する。例として、重なり合っている項目52は次のものである。
・項目52Aは、壁の位置座標でのLATの推定値を含む。項目52Aは本明細書において、推定LAT 52Aとも呼ばれる。マップ50Aの推定LAT 52Aの重なり合いは、推定LATの値によりグレースケールを適用することによって実施され、グレーの各濃度が、推定LATの数値に対応している。
・項目52Bは、壁のそれぞれの位置座標でのLATの測定値を含み、ここにおいて測定LAT 52Bとも呼ばれる。測定LAT 52Bは、それぞれの点の近くのそれぞれのLAT数値測定値を組み込むことによってマップ50Cに重ね合わせられ、LATが測定された位置座標の代表が、マップに組み込まれる。例として、LATの具体的な測定値52B1及び52B2が、図2に示されている。
・項目52Cは、実施される手順に関連する情報を有する部位を含み、ここにおいて球体として描かれている。さまざまなタイプの情報を、この球体の寸法及び/又は色によって表わすことができる。例えば、赤い球体はアブレーション部位を表わし、黄色い球体はヒス束の部位を表わすことができる。単純化のため、開示の項目52Cは、アブレーションが実施された部位として想定され、ここにおいてアブレーション部位52Cと呼ばれる。アブレーション部位52Cの一部は、マップ50Cの不透明性のため、部分的にしか視認されない。例として、具体的なアブレーション部位52C1、52C2、52C3があり、このうち後者2つはマップ50Aの不透明部分によって部分的に隠れているのが図2に示されている。
・項目52Dは、ここにおいてアイコン52Dと呼ばれ、心臓の手順中に使用されているカテーテルの遠位端の位置を表わすアイコンを含んでいる。図2において、複数のカテーテル遠位端が存在していてもよいが、ラッソーカテーテルの遠位端アイコン52D1が1つだけ、視認できる。この図では、ラッソーカテーテル遠位端アイコン52D1は、マップ50Cの不透明性のため、一部だけが示されている。
【0039】
図3において、チャート54Bは、図2に示す心臓の一部分に対する同様のパラメータを図示している。よって、チャート54Aに関して、チャート54Bは第一3Dマップ50Aと第二3Dマップ50Bの交差に基づいて、組み合わせ3Dマップ50Cを形成する。しかしながら、チャート54Aとは違い、チャート54Bは第一マップと第二マップが両方とも透明であると想定しており、よって両マップの全ての部分が視認可能である。
【0040】
チャート54Aに関して、推定LAT 52A、測定LAT 52B、アブレーション部位52C、及びアイコン52Dが、チャート54B上に重なり合っている。両マップの透明性のため、チャート54Aにおいて視認できる全ての項目はチャート54Bでも視認できる。加えて、その透明性により、チャート54Bは更に、推定LAT 52A、測定LAT 52B、アブレーション部位52C、及び全てのアイコン52Dが視認可能である。例えば、測定LAT 52B3、アブレーション部位52C4、52C5、及び多プローブカテーテル遠位端アイコン52D2が、視認できるようになっている。加えて、チャート64Aでは視認できなかった要素の一部、例えばアブレーション部位52C2、52C3、及びアイコン52D1が、視認できるようになっている。
【0041】
図2と3の比較により、チャート54Aについて、表わされている情報は比較的明瞭であるが、失われている情報が数多く存在し得る。逆に、図54Bにおいては、失われている情報はないかもしれないが、表示されている情報は非常に込み入っていて、「うるさく」感じられる。
【0042】
図4は、心臓34などの身体臓器のマッピングのために実施される工程のフローチャート100であり、図5及び6は、本発明の実施形態による、フローチャートの工程に従って生成されたチャートの概略図である。
【0043】
定義工程102において、画面48に表示されるべきチャートの要素が指定され、サブグループに分類される。図2及び3に戻って参照し、チャートのサブグループは、身体臓器の1つ又は2つ以上のマップを含むと想定される。サブグループは、前記の表Iに例示されたものなどの補助情報の項目も含む。
【0044】
視認性工程104では、工程102において生成された少なくとも1つのサブグループに、それぞれの視認性パラメータが割り当てられ、この値がそのサブグループの要素に適用される。典型的に、2つ又は3つ以上のサブグループが、視認性パラメータをそれぞれ割り当てられる。選択されたサブグループについて、その視認性パラメータの値が、他のサブグループ(表示されているチャートのマップ(複数可)を含む)に対するそのサブグループの相対的視認性を決定する。相対的視認性には、そのサブグループの1つ又は2つ以上の視覚的特性(例えば、透明性)が含まれる。
【0045】
いくつかの実施形態において、視認性パラメータは、そのサブグループのその他の視覚的特性、例えばそのサブグループに適用される色又は濃淡を決定してもよい。典型的に、必ずしも必須ではないが、所与のサブグループの全ての要素に、同じ視認性パラメータが割り当てられる。しかしながら、いくつかの実施形態において、所与のサブグループのある要素に関する視認性パラメータを、その所与のサブグループのメンバーでない要素の因子の関数としてもよい。例えば、ある要素の視認性パラメータは、その位置座標の関数であってよく、及び/又は、同じ若しくは他のサブグループの要素に対する近さの関数であってもよい。
【0046】
開示されている一実施形態において、所与のサブグループには、マッピングに使用されている1つの所与のマップと、その所与のマップに付随する全ての要素が含まれ得る。この場合において、視認性パラメータはその所与のマップ及びその付随する要素に割り当てられ得る。
【0047】
所望による表示工程106において、典型的には手順の開始時に実施されることとして、全サブグループの全ての要素を含むチャートが、画面48に表示される。視認性パラメータを割り当てられていないサブグループの要素には、視認性が与えられる。視認性パラメータが割り当てられているサブグループについて、そのパラメータの値は、それらのサブグループの全要素が最初に少なくとも部分的に視認できるように設定される。
【0048】
フィルタ選択工程108において、割り当てられた視認性パラメータを有するサブグループそれぞれについて、専門家28は、各サブグループの各要素について望ましい視認性が達成されるまで、その視認性パラメータの値を割り当てる。割り当ては、専門家28が画面48のグラフィックユーザーインターフェースで操作を行うこと、ポインティング装置39を用いること、又はその他の便利なタイプの操作を行うことを介して、なすことができる。チャートは、各要素について設定された相対的視認性に従って、画面48に表示される。チャートと、その構成サブグループの要素も、専門家28によりそのチャート用に選択された向きと、そのチャートの要素それぞれの位置座標とに従って、表示される。
【0049】
フィルタ実施工程108の例として、上記に参照された開示の実施形態において、所与のサブグループに対して割り当てられた視認性パラメータにより、そのサブグループの要素を「局所的に」透明にすることができる。本開示及び請求項において、所与のマップに適用される表現「局所的に透明」とは、その所与のマップ及び付随する要素が透明な表面状に搭載されたと見なされ得、これによりそのマップ及びその要素の全ての形状が視認できるという意味として、理解される。ただし、局所的に透明な視認性パラメータは、その所与のマップの範疇を超えた透明性はもたらさず、よってチャートの他のマップに関しては、その所与のマップは不透明である。
【0050】
ゆえに、その所与のマップの背後に第二のマップがある場合、第二のマップで視認できる形状は、その所与のマップによって隠されていないもののみである。換言すれば、所与のマップの透明性は、第二のマップの視点からは適用されない。むしろ、上述のように、第二のマップの観点では、その所与のマップは不透明である。
【0051】
図5は、チャート54Cを生成するためのフローチャート100の第一用途を図に示す。チャート54Cにおいて、マップ50Aは不透明となるような相対的視認性設定を有し、マップ50Bは透明となるように設定されている。加えて、カテーテルタイプ項目のサブグループ要素は、そのサブグループのカテーテルタイプによるそれぞれの相対的視認性設定を有し、これにより多プローブカテーテルが視認できるようになっている。よって、アイコン52D2がチャート54Cに示されている。
【0052】
図6は、チャート54Dを生成するためのフローチャート100の第二の用途を図に示す。明瞭性のために、チャート54Dのマップは単純な幾何学的形状と想定する。チャート54Dにおいて、マップ50Dは球体であり、マップ50Eはxy平面に平行な平面であり、この面はダイヤモンド形で埋め尽くされている。平面は背後にあり、球体とは離れているため、球体の全ての点のz値は、平面のz値よりも大きい。マップ50Dの視認性パラメータは、マップとその要素が局所的に透明となるように設定されている。マップ50Dは緯線と経線を含み、マップの局所的透明性により、線の後側部分が前側部分と共に視認できる。しかしながら、マップ50Dは、マップ50Dの局所的透明性のため、マップ50Eに対しては不透明であり、よってマップ50Dの部分120、122においてはダイヤモンド形は見えない。
【0053】
上述のもの以外のチャートで、他の相対的視認性を有する要素を備えたものも、本発明の実施形態として実践できることが理解されよう。例えば、アブレーション部位52C4及び52C5(図3)は、アブレーション部位52Cの視認性パラメータの適切な定義を行うことにより、チャート54C(図5)に追加することができる。そのような定義には、例えば、アブレーション部位に視認性が付与されるチャートの領域、及び/又はアブレーション部位が視認されない領域を組み入れることができる。あるいは、又はこれに加えて、視認性パラメータには、時間構成要素を含めることができる。例えば、典型的には専門家28が行う選択に応じて、あらかじめ定義された手順時間範囲内に形成されたアブレーション部位には視認性が付与されるが、その範囲外のものには視認性が付与され、あるいは付与されないようにすることが可能である。
【0054】
上記の説明は、2つのマップのうち少なくとも一方のマップの構成要素に対して視認性パラメータを割り当てることで、2つのマップからチャートを形成することに関するものである。当業者には、3つ又は4つ以上のマップうち少なくとも1つのマップの構成要素に対して視認性パラメータを割り当てることで、3つ又は4つ以上のマップからチャートを形成するようこの記述を適合することが可能である。
【0055】
したがって、上述の実施形態は一例として引用したものであり、また本発明は上記に具体的に図示及び記載したものに限定されないことは認識されるであろう。むしろ本発明の範囲には、上記に述べた様々な特徴の組み合わせ及び下位の組み合わせ、並びに当業者であれば上記の説明文を読むことで想到されるであろう、先行技術に開示されていないそれらの変更及び改変が含まれるものである。
【0056】
〔実施の態様〕
(1) 身体臓器をマッピングするための方法であって、
前記身体臓器の3次元(3D)マップを、前記3Dマップの参照フレーム中のそれぞれの位置座標を有する補助情報の項目と共に受け取ることと、
前記項目を複数のサブグループに分配することと、
選択されたサブグループに、前記マップ及び他のサブグループに対する前記選択されたサブグループの相対的視認性を示す視認性パラメータを割り当てることと、
前記身体臓器の前記3Dマップを選択された向きで表示し、このとき同時に、前記向き、前記項目のそれぞれの位置座標、及び割り当てられた前記視認性パラメータに対応して、前記選択されたサブグループの1つ又は2つ以上の項目を前記3Dマップの上に選択的に重ね合わせることと、を含む、方法。
(2) 前記補助情報の項目に、前記身体臓器の一部分の別の3Dマップが含まれ、前記別の3Dマップには別の3Dマップ視認性パラメータが割り当てられる、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記別の3Dマップの視認性パラメータが、前記別の3Dマップを局所的に透明とすることができ、これにより、前記別の3Dマップは、前記元の3Dマップに対して不透明でありながら、前記別の3Dマップの全ての要素が視認できる、実施態様2に記載の方法。
(4) 前記別の3Dマップが、前記元の3Dマップから分離している、実施態様2に記載の方法。
(5) 前記別の3Dマップが、前記元の3Dマップと交差している、実施態様2に記載の方法。
【0057】
(6) 前記身体臓器が心臓を含み、前記選択されたサブグループが、前記心臓の局所興奮時間(LAT)を含む、実施態様1に記載の方法。
(7) 前記LATが測定LATを含む、実施態様6に記載の方法。
(8) 前記LATが、前記測定LATから誘導された補間LATを含む、実施態様7に記載の方法。
(9) 前記相対的視認性が、前記選択されたサブグループの透明性を含む、実施態様1に記載の方法。
(10) 前記相対的視認性が、前記選択されたサブグループに適用される色及び濃淡のうち少なくとも1つを含む、実施態様1に記載の方法。
【0058】
(11) 前記サブグループが、アブレーション部位、カテーテルタイプ、及びカテーテル測定を含む群から選択される、実施態様1に記載の方法。
(12) 前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記要素の前記位置座標の関数である、実施態様1に記載の方法。
(13) 前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記サブグループの別の一要素に対する前記要素の近さの関数である、実施態様1に記載の方法。
(14) 前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、その他のサブグループの別の一要素に対する前記要素の近さの関数である、実施態様1に記載の方法。
(15) 前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記身体臓器のマッピング時間の関数である、実施態様1に記載の方法。
【0059】
(16) 身体臓器をマッピングするための装置であって、
プロセッサであって、
前記身体臓器の3次元(3D)マップを、前記3Dマップの参照フレーム中のそれぞれの位置座標を有する補助情報の項目と共に受け取り、
前記項目を複数のサブグループに分配し、
選択されたサブグループに、前記マップ及び他のサブグループに対する前記選択されたサブグループの相対的視認性を示す視認性パラメータを割り当てるよう構成されているプロセッサと、
前記プロセッサに接続され、選択された向きで前記身体臓器の前記3Dマップを表示し、同時に、前記プロセッサが、前記向き、前記項目のそれぞれの位置座標、及び割り当てられた前記視認性パラメータに対応して、前記選択されたサブグループの1つ又は2つ以上の項目を前記3Dマップの上に選択的に重ね合わせるよう構成されている画面と、を含む、装置。
(17) 前記補助情報の項目に、前記身体臓器の一部分の別の3Dマップが含まれ、前記別の3Dマップには別の3Dマップ視認性パラメータが割り当てられる、実施態様16に記載の装置。
(18) 前記別の3Dマップの視認性パラメータが、前記別の3Dマップを局所的に透明とすることができ、これにより、前記別の3Dマップは、前記の元の3Dマップに対して不透明でありながら、前記別の3Dマップの全ての要素が視認できる、実施態様17に記載の装置。
(19) 前記別の3Dマップが、前記元の3Dマップから分離している、実施態様17に記載の装置。
(20) 前記別の3Dマップが、前記元の3Dマップと交差している、実施態様17に記載の装置。
【0060】
(21) 前記身体臓器が心臓を含み、前記選択されたサブグループが、前記心臓の局所興奮時間(LAT)を含む、実施態様16に記載の装置。
(22) 前記LATが測定LATを含む、実施態様21に記載の装置。
(23) 前記LATが、前記測定LATから誘導された補間LATを含む、実施態様22に記載の装置。
(24) 前記相対的視認性が、前記選択されたサブグループの透明性を含む、実施態様16に記載の装置。
(25) 前記相対的視認性が、前記選択されたサブグループに適用される色及び濃淡のうち少なくとも1つを含む、実施態様16に記載の装置。
【0061】
(26) 前記サブグループが、アブレーション部位、カテーテルタイプ、及びカテーテル測定を含む群から選択される、実施態様16に記載の装置。
(27) 前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記要素の前記位置座標の関数である、実施態様16に記載の装置。
(28) 前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記サブグループの別の一要素に対する前記要素の近さの関数である、実施態様16に記載の装置。
(29) 前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、その他のサブグループの別の一要素に対する前記要素の近さの関数である、実施態様16に記載の装置。
(30) 前記選択されたサブグループの一要素の前記相対的視認性が、前記身体臓器のマッピング時間の関数である、実施態様16に記載の装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6