(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ロッド構成要素が、複数のロッド構成要素から選択され、前記複数のロッド構成要素のうちの各ロッド構成要素は、異なる長さの細長いシャフトを有する、請求項1に記載の整形外科用器具。
前記スピンドル構成要素は、前記ねじ付き本体の端部に画定される開口部を含み、前記開口部は前記ロッド構成要素の前記ヘッドと嵌合する大きさである、請求項1に記載の整形外科用器具。
前記スピンドル構成要素は、前記ねじ付き本体と反対側のハンドル本体を含み、前記ハンドル本体は、前記スピンドル構成要素を螺着するためのハンドル構成要素を受容するように構成されている、請求項1に記載の整形外科用器具。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、整形外科用器具が開示される。整形外科用器具は、主要構成要素、ロッド構成要素、及びスピンドル構成要素を含む。スピンドル構成要素は、ハウジング、及びハウジングから延びる細長い本体を含む。ハウジング及び細長い本体は、細長い軸を画定し、経路は、長手方向軸に沿って細長い本体に画定される。ロッド構成要素は、主要構成要素のハウジング内に受容されるように構成されたヘッド、及びヘッドから延びる細長いシャフトを含む。細長いシャフトは、主要構成要素の細長い本体を通過するように構成され、かつ主要構成要素の細長い本体の長さよりも大きな長さを有する。スピンドル構成要素は、長手方向軸に沿ってロッド構成要素を動かすために、ハウジングに螺入するように構成されたねじ付き本体を含む。
【0007】
いくつかの実施形態において、ロッド構成要素は、複数のロッド構成要素から選択されてもよく、複数のロッド構成要素の各ロッド構成要素は、異なる長さの細長いシャフトを有する。ハウジングと反対側の、主要構成要素の細長い本体の端部は、ねじ付き外側表面を有してもよい。更に、ロッド構成要素のヘッドは、主要構成要素の細長い本体の経路の直径よりも大きな直径を有してもよい。
【0008】
いくつかの実施形態において、スピンドル構成要素は、ねじ付き本体の端部に画定された開口部を含んでもよく、開口部は、ロッド構成要素のヘッドと適合するような大きさであり得る。更に、開口部の直径は、スピンドル構成要素の直径より小さいことがある。スピンドル構成要素は、スピンドル構成要素を螺入するための、ハンドル構成要素を受容するように構成されたねじ付き本体と反対側のハンドル本体を含み得る。主要構成要素のハウジングの外側表面は、レンチ構成要素の接続表面と適合する形状であり得る。加えて、外側表面は、六角レンチの接続表面と適合する形状であり得る。
【0009】
別の態様により、大腿骨構成要素アセンブリを分解するための方法が開示される。方法は、主要構成要素を大腿骨構成要素の端部に固定することと、ロッドを主要構成要素を通じて第1方向に前進させて、大腿骨構成要素に固定され、患者の骨内に位置付けられたステム構成要素と接触させることと、スピンドル構成要素を主要構成要素内に螺入して、ロッドに第1方向で力を加えることと、スピンドル構成要素を主要構成要素に螺入し続け、第1方向にかかる力を増加させて、大腿骨構成要素をステム構成要素から係合離脱させることとを含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、方法は、大腿骨構成要素をステム構成要素に固定する締結具を、大腿骨構成要素アセンブリから取り除くことを含み得る。加えて、方法は、締結具を接合線に沿って位置付けられたドライバと係合させることと、ドライバを使用してステム構成要素から締結具を緩めることと、締結具を大腿骨構成要素アセンブリから取り除くこととを含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態において、方法は、保持装置が、締結具の端部が、ステム構成要素に固定された後に、ねじ付き経路に再び入るのを防ぐように構成されるように、大腿骨構成要素のステムポストのねじ付き経路から保持装置を取り除くことを含み得る。保持装置を取り除くことは、除去ねじを保持装置に押し込むことを含み得る。加えて、主要構成要素の端部を大腿骨構成要素に押し込むことは、主要構成要素の細長い本体を、大腿骨構成要素に画定されるねじ付き経路に螺入することを含み得る。更に、スピンドル構成要素を螺入し続けることは、スピンドル構成要素を主要構成要素に螺入し続けて、第1方向にかけられた力を増加させて、大腿骨構成要素を、第1方向と反対の第2方向に移動させることを含み得る。
【0012】
別の態様により、整形外科用プロテーゼアセンブリを分解するための方法が開示される。方法は、第1外科用器具の端部を第1プロテーゼ構成要素に固定することと、ロッドを第1プロテーゼ構成要素を通じて第1方向に前進させて、第1プロテーゼ構成要素に固定された第2プロテーゼ構成要素と接触させることと、第2外科用器具を、第1外科用器具に螺入させて、ロッドに第1方向で力をかけることと、第2外科用器具を第1外科用器具に螺入させ続けて、ロッドに第1方向でかけられた力を増加させて、第1プロテーゼ構成要素を第2プロテーゼ構成要素から係合離脱させることとを含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態において、方法は、第1プロテーゼ構成要素を第2プロテーゼ構成要素に固定する締結具を取り除くことと、第1プロテーゼ構成要素のねじ付き経路から保持装置を取り除くこととを含み、保持装置は、締結具の端部が、第2プロテーゼ構成要素に固定された後に、ねじ付き経路に再び入ることを防ぐように構成される。更に、第1外科用器具の端部を第1プロテーゼ構成要素に固定することは、第1外科用器具の細長い本体を、第1プロテーゼ構成要素に画定されたねじ付き経路内に螺入させることを含み得る。更に、第2外科用器具を螺入させ続けることには、第2外科用器具を第1外科用器具に螺入させ続けて、第1方向にかかる力を増加させて、第1プロテーゼ構成要素を、第1方向と反対の第2方向に移動させることを含む。
【0014】
本開示の別の態様により、埋め込み可能な整形外科用膝プロテーゼアセンブリが開示される。埋め込み可能な整形外科用膝プロテーゼアセンブリは、患者の大腿骨の遠位端に埋め込まれるように構成された大腿骨構成要素と、大腿骨構成要素のテーパ状ボアに受容されるように構成されたテーパ状ポストを含むステム構成要素、締結具、及び保持装置を含む。大腿骨構成要素は、内側顆表面及び外側顆表面を有するベアリング表面と、ベアリング表面と反対側の裏側表面と、軸に沿って裏側表面から上方に離れて延びるステムポストとを含む。ステムポストは、近位テーパ状ボア、遠位方向経路、及び近位テーパ状ボアと遠位経路とを接続するねじ付き経路を含む。テーパ状ポストは、軸に沿って近位方向に延びる、内部に形成されたボアと、ボアの近位端に画定されたねじ付き開口部とを含む。締結具は、遠位経路に受容されるように構成されたヘッドと、ねじ付き開口部内に位置付けられるように構成された近位端を有する細長いシャフトとを含む。加えて、保持装置は、締結具の近位端がねじ付き経路に入るのを防ぐために、ねじ付き経路に受容されるように構成される。更に、締結具のヘッドは、ねじ付き経路の直径よりも大きな直径を有し、細長いシャフトは、ねじ付き経路の直径よりも小さい直径を有する。
【0015】
いくつかの実施形態において、ステム構成要素は、軸に沿ってテーパ状ポストから延びる細長い本体を含み得る。締結具の細長いシャフトの近位端は、ステム構成要素のねじ付き開口部に螺入されるねじ付き部分を含み得る。加えて、ねじ付き経路に受容される保持装置と共に締結具が移動するように構成された、距離は、ねじ付き部分の長さの関数であり得る。更に、保持装置は、ポリマー材料から構成されてもよい。
【0016】
別の態様により、整形外科用プロテーゼアセンブリは、第1プロテーゼ構成要素、第2プロテーゼ構成要素、締結具、及び保持装置を含む。第1プロテーゼ構成要素は、患者の骨に埋め込まれるように構成され、骨と接触するように構成された表面、及び軸に沿って骨から離れるように延びるステムポストを含む。ステムポストは、テーパ状ボア、第1経路、及びテーパ状ボアと第1経路とを接続する第2経路を含む。第2プロテーゼ構成要素は、第1プロテーゼ構成要素のテーパ状ボアに受容されるテーパ状ポストを含む。更に、テーパ状ポストは、軸に沿って延びる内部に形成されたボアと、ボアの端部に画定されるねじ付き開口部とを有する。締結具は、経路に受容されるヘッドと、軸に沿ってねじ付き第2経路を通じて延び、ねじ付き開口部に位置付けられた端部を有する、細長い本体とを有する。加えて、保持装置は、締結具の端部が第1経路に入ることを防ぐように、ステムポスト内に受容される。
【0017】
いくつかの実施形態において、第1プロテーゼ構成要素は、大腿骨構成要素であり得る。別の実施形態において、第1プロテーゼ構成要素は、脛骨トレーであり得る。第2プロテーゼ構成要素は、ステム構成要素であり得る。加えて、締結具のヘッドは、ねじ付き第2経路の直径よりも大きな直径を有してもよく、締結具の細長い本体は、ねじ付き第2経路の直径よりも小さい直径を有してもよい。締結具の細長い本体の端部は、第2プロテーゼ構成要素のねじ付き開口部内に螺入されてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態において、締結具の細長い本体は、保持装置を通過するように構成され、保持装置は、第1プロテーゼ構成要素のねじ付き第2経路に受容されてもよい。保持装置は、第1経路に受容されてもよい。加えて、保持装置は、ポリマー材料を含んでもよい。更に、保持装置は、高分子量ポリエチレンを含んでもよい。
【0019】
別の態様により、埋め込み可能な整形外科用膝プロテーゼアセンブリを組み立てる方法は、ステム構成要素を大腿骨構成要素に固定するために、ステム構成要素のポストを大腿骨構成要素に画定されるボアに挿入することと、大腿骨構成要素に画定されるねじ付き経路を通じ、ステム構成要素のポスト内へと締結具の端部を前進させることと、締結具の端部をステム構成要素に画定されるねじ付き経路に螺入させることと、保持装置を大腿骨構成要素と係合させて、ねじ付き経路を通じて、ステム構成要素のポスト内へと、締結具の端部を前進させた後に、締結具の端部がねじ付き経路に再び入るのを防ぐこととを含む。
【0020】
いくつかの実施形態において、ステム構成要素のポストを、ボアに挿入することは、ステム構成要素のテーパ状ポストを大腿骨構成要素内に画定されるテーパ状ボアに挿入して、ステム構成要素を大腿骨構成要素に固定することを含む。加えて、方法は、組み立てられた埋め込み可能な整形外科用膝プロテーゼアセンブリを、患者の準備された骨に挿入することを含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態において、保持装置を大腿骨構成要素に係合させることは、保持装置を大腿骨構成要素のねじ付き経路と係合させて、ねじ付き経路を通じて、ステム構成要素のポスト内に締結具の端部が前進した後に、締結具の端部がねじ付き経路に再び入るのを防ぐことを含み得る。加えて、保持装置を大腿骨構成要素に係合させることは、保持装置をねじ付き経路の遠位の大腿骨構成要素の経路に挿入して、ねじ付き経路を通じて、ステム構成要素のポスト内に締結具の端部が前進した後に、締結具の端部がねじ付き経路に再び入るのを防ぐことを含み得る。
【0022】
本開示の別の態様により、整形外科用プロテーゼアセンブリの接合線アセンブリの方法は、長手方向軸に沿って、第1プロテーゼ構成要素のテーパ状ポストを、第2プロテーゼ構成要素のテーパ状ボアに挿入し、第1プロテーゼ構成要素を第2プロテーゼ構成要素に固定することと、ねじ付き経路が、シャフトの直径よりも大きな直径を有するように、第2プロテーゼ構成要素に画定されるねじ付き経路を通じて、第1プロテーゼ構成要素内へと、長手方向軸に沿って締結具のシャフトを前進させることと、シャフトの端部を、第1プロテーゼ構成要素内に画定されるねじ付き開口部内に螺入することとを含む。
【0023】
いくつかの実施形態において、プロテーゼ構成要素はステム構成要素であってもよく、第2プロテーゼ構成要素構成要素は大腿骨構成要素であってもよく、これは、内側顆表面及び外側顆表面を有するベアリング表面、ベアリング表面と反対の裏側表面、及び裏側表面から上方に離れるように延びるステムポストとを含み、テーパ状ボアは、ステムポスト内に画定される。第2プロテーゼ構成要素は、複数のステップ表面を含む大腿骨スリーブ構成要素であってもよく、第1プロテーゼ構成要素は、テーパ状ポストから延びる細長い本体を含む、ステム構成要素であり得る。
【0024】
いくつかの実施形態において、方法は、大腿骨構成要素のテーパ状ステムポストを、第2プロテーゼ構成要素の第2テーパ状ボアに挿入し、大腿骨構成要素を第2プロテーゼ構成要素に固定することを含む。大腿骨構成要素は、内側顆表面及び外側顆表面を有するベアリング表面と、ベアリング表面と反対側の後側表面と、裏側表面から上方に離れるように延びるテーパ状ステムポストとを含み、第1第2プロテーゼ構成要素(the first second prosthetic component)は、複数のステップ表面を含む大腿骨スリーブ構成要素であってもよく、第1プロテーゼ構成要素は、テーパ状ポストから延びる細長い本体を含むステム構成要素であってもよい。
【0025】
いくつかの実施形態において、第1プロテーゼ構成要素は、テーパ状ポストから延びる細長い本体を含むステム構成要素であってもよく、第2プロテーゼ構成要素は、ベアリングと接触するように構成されたベアリング表面、ベアリング表面と反対側の裏側表面、及び裏側表面から下方に離れるように延びるステムポストであって、テーパ状ボアがステムポスト内に画定される、ステムポストを含む脛骨トレーであってもよい。第1プロテーゼ構成要素のテーパ状ポストを、第2プロテーゼ構成要素のテーパ状ボアに挿入することは、第1プロテーゼ構成要素を、第2プロテーゼ構成要素に、テーパフィットで固定することを含み得る。加えて、第1プロテーゼ構成要素は、第2プロテーゼ構成要素に、テーパフィット及び締結具のみにより固定され得る。更に、方法は、長手方向軸に沿って第2プロテーゼ構成要素を通じて、保持装置を前進させて、第2プロテーゼ構成要素に画定されるねじ付き経路と係合させることを含み得る。
【0026】
別の態様により、整形外科用プロテーゼアセンブリの接合線アセンブリの方法は、ステム構成要素のテーパ状ポストを大腿骨スリーブ構成要素のテーパ状ボア内に長手方向軸に沿って挿入して、ステム構成要素を大腿骨スリーブ構成要素へと固定することであって、第1テーパ状ボアが大腿骨スリーブ構成要素の第1端部に位置する、ことと、大腿骨スリーブ構成要素に画定されるねじ付き経路を通じ、ステム構成要素内へと、締結具のシャフトを長手方向軸に沿って前進させることであって、シャフトは第1直径を有し、ねじ付き経路は第1直径よりも大きな第2直径を有する、ことと、締結具の端部をステム構成要素内に画定されるねじ付き開口部内に螺入させることと、大腿骨構成要素のテーパ状ステムポストを、大腿骨スリーブ構成要素の第2テーパ状ボアへと、長手方向軸に沿って挿入して、大腿骨構成要素を大腿骨スリーブ構成要素に固定することであって、第2テーパ状ボアが、第1端部と長手方向軸に沿って反対側の大腿骨スリーブ構成要素の第2端部に位置する、こととを含む。
【0027】
いくつかの実施形態において、ステム構成要素、及び大腿骨スリーブ構成要素は、ステム構成要素と、大腿骨構成要素と、締結具との間のテーパフィットのみにより固定され得る。加えて、方法は、ステム構成要素を患者の大腿骨へと挿入することを含み得る。締結具のシャフトを前進させることは、ねじ付き経路の遠位の大腿骨スリーブ構成要素に画定される遠位経路を通じて締結具のヘッドを前進させることを含んでもよく、ヘッドは、第2直径よりも大きな第3直径を有する。
【0028】
いくつかの実施形態において、ねじ付き経路を通じて締結具の端部を前進させることは、大腿骨構成要素のテーパ状ステムポストを大腿骨スリーブ構成要素の第2テーパ状ボアに挿入する前に、大腿骨スリーブ構成要素内に画定されたねじ付き経路を通じて締結具の端部を前進させることを含み得る。方法は、長手方向軸に沿って、大腿骨スリーブ構成要素を通じて保持装置を前進させて、大腿骨スリーブ構成要素内に画定されるねじ付き経路と係合させることを含み得る。
【0029】
本開示の別の態様により、整形外科用プロテーゼアセンブリが開示される。整形外科用プロテーゼアセンブリは、第1プロテーゼ構成要素、第2プロテーゼ構成要素、及び第3プロテーゼ構成要素を含む。第1プロテーゼ構成要素は、外側表面、患者の骨に接触するように構成された外側表面と反対側に位置付けられる表面、及び軸に沿ってこの表面から延びるステムポストを含む。第2プロテーゼ構成要素は、第1プロテーゼ構成要素のステムポストの固定された第1端部、第1端部と反対側の第2端部、及び第2端部内に画定されるテーパ状ボアを含む。第3プロテーゼ構成要素は、第2プロテーゼ構成要素のテーパ状ボアに受容されるテーパ状ポストを含む。更に、テーパ状ポストは、軸に沿って延びる、内部に形成されたボアを有する。加えて、経路は、第1プロテーゼ構成要素の外側表面から第3プロテーゼ構成要素のボアの端部まで、軸に沿って、整形外科用膝プロテーゼアセンブリ内に画定される。締結具は、軸に沿って延びる締結具は、第2プロテーゼ構成要素、及び第3プロテーゼ構成要素に固定される。
【0030】
いくつかの実施形態において、第1プロテーゼ構成要素、第2プロテーゼ構成要素、及び第3プロテーゼ構成要素のそれぞれが、軸に横方向の開口部を有さない。加えて、第2プロテーゼ構成要素は、複数のステップ表面を含む大腿骨スリーブ構成要素であってもよく、第3プロテーゼ構成要素は、テーパ状ポストから延びる細長い本体を含む、ステム構成要素であり得る。
【0031】
いくつかの実施形態において、プロテーゼ構成要素は大腿骨構成要素であってもよく、内側顆表面及び外側顆表面を有する外側表面、ベアリング表面と反対の裏側表面、及び裏側表面から上方に離れるように延びるテーパ状ステムポストを含み得る。別の実施形態において、第1プロテーゼ構成要素は、ベアリングと接触するように構成された外側表面と、外側表面と反対側の裏側表面と、裏側表面から下方へと離れるように延びるステムポストとを含む、脛骨トレーであり得る。このような実施形態において、第2プロテーゼ構成要素は、第1端部に画定される第2テーパ状ポストを含む脛骨ステムアダプタであってもよく、第3プロテーゼ構成要素は、テーパ状ポストから延びる細長い本体を有するステム構成要素であり得る。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本開示の概念には様々な改変及び代替的形態が考えられるが、その特定の代表的な実施形態を図面に例として示し、本明細書において詳細に述べる。ただし、本開示の概念を開示される特定の形態に限定することを何ら意図するものではなく、その逆に、本発明の趣旨並びに範囲に包含される全ての改変物、等価物、及び代替物を網羅することを意図するものであることが理解されるべきである。
【0034】
解剖学的参照を表す前側、後側、内側、外側、上、下等の用語は、本開示全体にて、本明細書に記載する整形的インプラントと、患者の天然の解剖学的構造との両方に関して使用され得る。これらの用語は、解剖学的構造の研究及び整形外科学の分野のいずれにおいても広く理解された意味を有するものである。明細書及び特許請求の範囲におけるこれらの解剖学的参照用語の使用は、特に言及しない限り、それらの十分理解された意味と一致することが意図される。
【0035】
ここで
図1を参照し、整形外科用膝置換手術の実施に使用される、埋め込み可能な整形外科用膝プロテーゼアセンブリ10が示される。膝プロテーゼアセンブリ10は、大腿骨構成要素12、脛骨トレー14、及びベアリング16を含む。膝プロテーゼアセンブリ10はまた、大腿骨構成要素12に固定されたステム構成要素18、及び脛骨トレー14に固定されたステム構成要素18を含む。
【0036】
脛骨トレー14は、患者の近位脛骨の外科的に準備された端部(図示されない)に埋め込まれるように構成される。脛骨トレー14は、その内側表面24から下方に延びる細長いステムポスト22を有するプラットフォーム20を含む。細長い脛骨ステムポスト22は、ステム構成要素18を受容するように構成されている。特に、脛骨トレー14のステムポスト22は、内部に形成されたテーパ状ボア26を有し(
図5参照)ここにステム構成要素18のテーパ状ポスト28が前進して、ポスト28(及びしたがって、ステム構成要素18)及び脛骨トレー14を互いにテーパ固定させてもよい。このようにして、ステム構成要素18はその後、外科的に準備された(例えば、リーマー加工された、又は穴開け加工された)患者の脛骨の髄管に挿入され得る。更に、以下に記載されるように、脛骨トレー14及びステム構成要素18はそれぞれ、分解ツールと使用するための、ねじ付き経路を有する。
【0037】
ベアリング16は、脛骨トレー14に固定可能である。特に、ベアリング16は、脛骨トレー14にスナップ嵌めされ得る。かかる方法では、ベアリング16は、脛骨トレー14に対して固定される(すなわち、前方/後方又は内側/外側方向に回転可能又は移動可能ではない)。しかし、他の実施形態において、ベアリングリング16は、これが脛骨トレー14に対して回転できるような様式で固定され得る。
【0038】
ベアリング16は、外側ベアリング表面30及び内側ベアリング表面32を含む。ベアリング表面30、32は、大腿骨構成要素12の外側顆表面34及び内側顆表面36とそれぞれ関節をなすように構成される。詳細には、大腿骨コンポーネント12は、患者の大腿骨の外科的に準備された遠位端(図示せず)内に埋め込まれるように構成され、患者の自然の大腿骨顆の構成を模倣するように構成される。したがって、外側顆表面34及び内側顆表面36は、自然の大腿骨の関節顆を模倣するような方法で構成されている(例えば、湾曲している)。外側顆面34及び内側顆面36は互いに離間していることにより、その間に顆間ノッチ38が画定される。
【0039】
顆表面34、36は、大腿骨構成要素12のべイアリング表面40に形成される。大腿骨構成要素12はまた、その反対側の裏側表面44から上方に延びる、細長いステムポスト42を含む。細長い大腿骨ステムポスト42は、ステム構成要素18を受容するように構成される。特に、大腿骨構成要素12は、内部に形成されたテーパ状ボア46を有し(
図1参照)ここにステム構成要素18のテーパ状ポスト28が前進して、ポスト28(及びしたがって、ステム構成要素18)及び大腿骨構成要素12を互いにテーパ固定させてもよい(
図1に示される)。このようにして、ステム構成要素18はその後、外科的に準備された(例えば、リーマー加工された、又は穴開け加工された)患者の脛骨の髄管に挿入され得る。加えて、大腿骨構成要素12及びステム構成要素18はそれぞれ、分解ツール208と使用するためのねじ付き経路を有する。
【0040】
図1に示されるように、各ステム構成要素18は、細長いほぼ円筒形のステム本体48を含む。テーパ状ポスト28は、細長いステム本体48の近位端に位置付けられる。細長いステム本体48は、テーパ状ポスト28から遠位方向に延び、かつ丸い遠位端50で終わる。この丸い遠位端は、これが脛骨トレー14に固定される際には、ステム構成要素18の最も下方の表面を画定し、又はこれが大腿骨構成要素12に固定される際には、ステム構成要素18の最も上方の表面を画定する。
図1に見られるように、多くの細長い溝52が、ステム本体48の外側環状表面54に形成される。各溝52の長手方向軸は、ステム構成要素18の長手方向軸と平行であり、したがって上方/下方方向に配置される。
【0041】
ステム構成部品18は、所与の患者の解剖学的な必要に適合するために、いくつかの異なる構成で提供される場合がある。特に、ステム構成部品18は、患者の解剖学的構造(例えば、長い大腿骨又は脛骨と使用するための比較的長いステム構成部品18、短い大腿骨又は脛骨と使用するための比較的短いステム構成要素18など)に適合するような様々な異なる長さで構成されてもよい。ステム構成要素18はまた、所与の患者の解剖学的構造の必要性に適合する、様々な本体直径でもたらされ得る。所与のステム構成要素18の本体直径は、ステム構成要素本体の円筒状の中央部(すなわち、そのテーパ状のポスト又はその遠位先端部ではない)における、ステム構成要素の内側/外側断面の幅である。他の実施形態において、ステム構成要素18は、いくつかの他の形状(例えば、非円筒形)又は大きさを有し得る。同様に大腿骨構成要素12及び脛骨トレー14は、所与の患者の解剖学的構造の必要性に適合するように、様々な異なる大きさでもたらされる。
【0042】
以下に記載されるように、膝プロテーゼアセンブリ10はまた、様々な実施形態において、多くの任意の構成要素を含み得る。例えば、膝プロテーゼアセンブリ10は、大腿骨スリーブ構成要素56、脛骨スリーブ構成要素58、及びステムアダプタ60を含み得る。スリーブ構成要素56、58は、患者の大腿骨又は脛骨の骨の質が低下している際に、大腿骨構成要素12及び脛骨トレー14の埋め込みを促進するために使用され得る。大腿骨スリーブ構成要素56は、大腿骨構成要素12と、ステム構成要素18との間に位置付けられるように、大腿骨構成要素12に固定されるように構成されている。特に、大腿骨スリーブ構成要素56の下方端部62は、スリーブ構成要素56を大腿骨構成要素12に固定するために、大腿骨構成要素のステムポスト42の外側表面182にテーパ固定され得る、内部に形成されたボア180を有する。大腿骨スリーブ構成要素56の反対側の上方端部は、ステム構成要素18を受容するように構成される。特に、大腿骨スリーブ構成要素56の上方端部は、内部に形成されたテーパ状ボア64を有し、ここにステム構成要素18の1つのテーパ状ポスト28が前進して、ポスト28(及びしたがって、ステム構成要素18)及び大腿骨スリーブ56を互いにテーパ固定させてもよい。
【0043】
脛骨スリーブ構成要素58は、同様の方法で具現化されてもよく、その上方端部に形成されるボアは、脛骨トレー14のステムポスト22にテーパ固定され、その反対側の下方端部は、内部に形成されたテーパ状ボアを有し、この中にステム構成要素18の1つのテーパ状ポスト28が前進して、ポスト28(及びしたがって、ステム構成要素18)及び脛骨スリーブ構成要素58を互いに固定してもよい。
【0044】
あるいは、
図1に示されるように、脛骨スリーブ構成要素56は、ステムアダプタ60と共に使用されてもよい。このような実施形態において、ステムアダプタ60は、ステム構成要素18及び脛骨スリーブ構成要素58の両方を脛骨トレー14に固定するために使用される。特に、ステムアダプタ60は、各ステム構成要素158のそれぞれの、テーパ状ポスト28と同じ形状及び大きさの、テーパ状ポスト66を含む。したがって、ステムアダプタ60のテーパ状ポスト66は、脛骨トレーのステムポスト22に形成されるテーパ状のボア26に前進し、ポスト22(及びしたがって、ステムアダプタ60)、及び脛骨トレー14を互いにテーパ固定する。脛骨スリーブ構成要素58は、脛骨トレー14とステム構成要素18との間に位置付けられるように、ステムアダプタ60に固定されるように構成される。特に、脛骨スリーブ構成要素58は、内部に形成されたボア68を有し、これはその全長にわたって延び、よってその上方端部及びその下方端部の両方に開いている。脛骨スリーブ構成要素58は、ステムアダプタ60の上で前進することがあり、脛骨スリーブ構成要素58のボア68を形成するテーパ状側壁が、ステムアダプタ60のテーパ状外側表面と係合し、スリーブ構成要素58をステムアダプタ60へと互いにテーパ固定する。
図1に見られるように、ステムアダプタ60の下方端部は、ステム構成要素18を受容するように構成される。特に、ステムアダプタ60の下方端部は、内部に形成されたテーパ状ボア70を有し、ここにステム構成要素18の1つのテーパ状ポスト28が前進して、ポスト28(及びしたがって、ステム構成要素18)及びステムアダプタ60を互いにテーパ固定させてもよい。したがって、各ステム構成要素18は、大腿骨構成要素12、脛骨トレー14、大腿骨スリーブ構成要素56、及びステムアダプタ60のいずれかとテーパフィットするように構成される。
【0045】
大腿骨構成要素12、脛骨トレー14、ステム構成要素18、スリーブ構成要素56、58、及びステムアダプタ60など、自然骨と係合する膝プロテーゼアセンブリ10の構成要素は、インプラント等級の生体適合性金属で構成されてもよいが、他の材料もまた使用され得る。そのような金属の例としては、コバルトクロム合金などのコバルト合金を含むコバルト、Ti6Al4V合金などのチタン合金を含むチタン、及びステンレス鋼などが挙げられる。そのような金属製構成要素はまた、生体適合性を高めるためにヒドロキシアパタイトなどの表面処理で被覆されてもよい。更に、自然骨に係合する金属製構成要素の表面は、構成要素の骨への固定を促進するために質感を有してもよい。かかる表面は、永久固定のために骨内部成長を推進するように多孔質で被覆され得る。
【0046】
ベアリング16は、ベアリングと大腿骨コンポーネント12との間の円滑な関節を可能にする、ポリマー材料等の材料で構成されてよい。かかる高分子材料の1つは、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)等のポリエチレンである。
【0047】
図2〜3を参照し、大腿骨構成要素アセンブリ72は、大腿骨構成要素12、保持装置74、締結具76、及びステム構成要素18を含む。上記のように、ステム構成要素18は、テーパ状ポスト28(及びしたがってステム構成要素18)及び大腿骨構成要素12を互いにテーパ固定するために、大腿骨構成要素12のステムポスト42内に形成されるテーパ状ボア46に受容されるように構成されたテーパ状ポスト28を含む。
【0048】
大腿骨構成要素12のステムポスト42は、軸84に沿って、遠位端80から近位端82まで延びる、経路78を含む。
図3に示されるように、経路78の遠位端80は、顆間ノッチ38からの開口部86を画定し、内壁88は、開口部86から内側に延びて、経路78を画定する。示されるように、経路78は、経路78の近位端82に画定されるテーパ状ボア46、経路78の遠位端80に画定される遠位構成要素90、及び近位テーパ状ボア46及び遠位構成要素90を接続するねじ付き経路92を含む。
【0049】
複数の内側ねじ94(
図7参照)が、ねじ付き経路92内の内壁88に画定される。下記のように、内側ねじ94は、分解ツール208の外側ねじ254と係合するように構成される。このように、分解ツール208は、分解手順の間に、大腿骨構成要素12に固定され得る。
【0050】
大腿骨構成要素12の内壁88は、遠位構成要素90の近位端98を画定する、環状又はカップ状接続表面96を含む。
図3に示されるように、遠位構成要素90は、ある直径100を有し、ねじ付き経路92は、別の直径102を有する。更に、遠位構成要素90の直径100は、ねじ付き経路92の直径102よりも大きい。したがって、
図3に示されるように、接続表面96は、遠位構成要素90とねじ付き経路92との間の放射状の空隙を接続する。
【0051】
ステム構成要素18のテーパ状ポスト28は、遠位端104、及び遠位端104に画定される開口部106を含む。内壁108は、軸84に沿って開口部106から内側に延びて、ステム構成要素18の遠位端104の開口部110を画定する。開口部110の内壁108は、実質的に平滑なねじを有さない区分112、及びねじ付き区分114を含む。
図3に示されるように、ねじ付き区分114は、開口部110の近位端116に画定され、締結具76の対応するねじに係合するように構成された複数の内側ねじを含む。以下でより詳細に記載されるように、開口部110の近位端116は、分解手順の間にロッド構成要素214の端部274を受容するように構成された係合表面217によって画定される。
【0052】
図2〜3の代表的な実施形態において、締結具76は、ねじである。しかしながら、締結具76は、大腿骨構成要素12を通じ、経路78を通ってステム構成要素18へと延びるように構成された、任意の締結装置又は構成要素であり得ることが理解されるべきである。締結具76は、ヘッド118、及び細長いシャフト120を含む。
図3に示されるように、細長いシャフト120は、ヘッド118と反対の締結具76の基部124におけるねじ付き区分122と、ねじ付き区分122とヘッド118との間の、実質的に平坦なねじを有さない区分126とを有する。締結具76のねじ付き区分122は、ステム構成要素18の開口部110のねじ付き区分114と係合するように構成された複数のねじを含む。細長いシャフト120は、遠位構成要素90、及び大腿骨構成要素12のねじ付き経路92を通過するように構成される。
【0053】
ドライバ開口部128は、ヘッド118の上方表面130内に画定され、外科用器具ドライバ308を受容するような形状である。例えば、ドライバ開口部128は、六角ドライバを受容するように、六角形であってもよい。当然、ドライバ開口部128は、異なる形状の外科用器具ドライバヘッド316を受容するような別の形状であってもよい。ヘッド118は、接続表面96と係合するように構成された、上方表面132と反対側の下方表面132を含む。したがって、いくつかの実施形態において、下方表面132は、接続表面96の負の輪郭と対応する正の輪郭を有し得る。
図3に示されるように、締結具76の細長いシャフト120は、ある直径134を有し、ヘッド118は、細長いシャフト120の直径134よりも大きな、別の直径136を有する。
【0054】
大腿骨構成要素アセンブリ72の保持装置74は、締結具76が一度ステム構成要素18に固定されると、これを保持するように構成されている。
図2〜3の代表的な実施形態において、保持装置74はマッシュルーム型であり、軸84に沿って延びるボア138を備える。基部138が、締結具76の細長いシャフト120の上を摺動するように構成されている。いくつかの実施形態において、保持装置74は、締結具76のねじを有さない区分126に沿って摺動するが、締結具76のねじ付き区分122に沿って摺動しないように構成され得ることが理解されるべきである。
【0055】
保持装置74は、円筒状本体140の遠位端144から放射状に延びる、フード142を備える、円筒状本体140を含む。いくつかの実施形態において、フード142は、円筒形本体140から延びる、円錐台形の本体(又はその湾曲したもの)であってもよい。例えば、保持装置74は、任意により湾曲した、又は丸い近位端を有する、下記で
図19に関連して記載される、保持装置74と同様の形状であり得る。
【0056】
図3に示されるように、保持装置74は、大腿骨構成要素12のねじ付き経路92と緊密に適合するような形状である。別の実施形態において、保持装置74は、フード142のない、円筒形本体140のみ含み得る。特定の実施形態に従い、保持装置74はまた、例えば、締結具76の保持に使用するための、固定ワッシャ(例えば、ビニル、又はポリマーワッシャ)を含み得る。保持装置74は、ねじ付き経路92によって適所に保持されるために好適な任意の材料から構成され得る。代表的な実施形態において、保持装置74は、高分子量ポリエチレンなどの、ポリマー材料から構成され得る。
【0057】
使用中、ステム構成要素18のテーパ状ポスト28は、大腿骨構成要素12の大腿骨ステムポスト42内に挿入され得る。ステム構成要素18及び大腿骨構成要素12に圧迫負荷が適用されて、ステム構成要素18と大腿骨構成要素12との間にテーパフィットを生じてもよい。代表的な実施形態において、テーパフィットは、構成要素12、18の主要締結具として機能する。
【0058】
構成要素12、18はテーパ固定され、締結具76は、軸84に沿って、保持装置74と位置合わせされてもよい。締結具76の細長いシャフト120のねじ付き区分122は、締結具76を保持装置74に取り付けるために、保持装置74のボア138を通じて挿入されてもよい。締結具76はその後、軸84に沿って、大腿骨構成要素12の経路78と位置合わせされてもよく、締結具76の細長いシャフト120は、経路78を通じて、ステム構成要素18の開口部110へと前進させてもよい。外科用器具ドライバを使用して、締結具76のねじ付き区分122を、開口部110のねじ付き区分114へと螺入し、シャフト120を、開口部110の端部において、細長いシャフト217と接触させてもよい。
【0059】
図3に示されるように、締結具76の細長いシャフト120は、ねじ付き経路92の直径102よりも小さない直径134を有してもよく、一方でヘッド118は、ねじ付き経路92よりも大きな直径136を有する。したがって、細長いシャフト120は、ねじ付き経路92及び開口部110を通過するように構成される一方で、ヘッド118は、遠位区画90内で静止し、ねじ付き経路92を通過しないように構成される。保持装置74が、軸84に沿って第1方向146でねじ付き経路92へと前進する際(締結具76により)、保持装置74のフード142は、第1方向146と反対の第2方向148に向かって変形し、よって締結具76を保持するのに十分な力を生じる。
図3に示されるように、フード142は、締結具76のヘッド118と、大腿骨構成要素12の接続表面96との間で圧迫される。代表的な実施形態において、締結具76及び保持装置74は、構成要素12、18の二次締結具として機能する。このように、テーパフィット及び締結具76(保持装置74を有する)は、取り付けられた構成要素(例えば、大腿骨構成要素12及びステム構成要素18)の二重又は冗長取り付け手段として機能する。
【0060】
ここで
図4〜5を参照し、脛骨構成要素アセンブリ150は、脛骨トレー14、締結具76、及びステム構成要素18を含む。上記のように、ステム構成要素18は、テーパ状ポスト28(及びしたがって、ステム構成要素18)、及び脛骨トレー14を互いにテーパ固定するために、脛骨トレー14の脛骨ステムポスト22に形成されたテーパ状ボア26に受容されるように構成された、テーパ状ポスト28を含む。
【0061】
脛骨トレー14の脛骨ステムポスト22は、軸158に沿って近位端154から遠位端156へと延びる、経路152を含む。
図5に示されるように、経路152の近位端154は、プラットフォーム20内に開口部160を画定し、内壁162は、開口部160から内側に延びて経路152を画定する。示されるように、経路152は、経路152の遠位端156に画定されるテーパ状ボア26と、経路152の近位端154に画定される近位構成要素164と、遠位テーパ状ボア26及び近位区画164を接続するねじ付き経路166とを含む。
【0062】
大腿骨構成要素12と同様に、複数の内側ねじ168は、ねじ付き経路166内の内壁162に画定される。下記のように、内側ねじ168は、分解ツール208の外側ねじ254と係合するように構成される。このように、分解ツール208は、分解手順の間に脛骨トレー14に固定されてもよい。大腿骨構成要素12の内壁88と同様に、脛骨トレー14の内壁162は、近位構成要素164の遠位端172を画定する環状又はカップ状接続表面170を含む。
図5に示されるように、近位区画164は、ねじ付き経路166の直径102よりも大きな直径174を有する。したがって、接続表面170は、近位区画164とねじ付き経路166との間の放射状の空隙を接続する。代表的な実施形態において、脛骨トレー14の近位区画164は、大腿骨構成要素12の遠位区画90のものと同じ直径100を有する。
【0063】
使用中、ステム構成要素18のテーパ状ポスト28は、脛骨トレー14の大腿骨ステムポスト42に挿入され得る。圧迫負荷は、ステム構成要素18、及び脛骨トレー14に適用されてもよく、ステム構成要素18と脛骨トレー14との間にテーパフィットを生じる。代表的な実施形態において、テーパフィットは、構成要素14、18の主要締結具として機能する。
【0064】
構成要素14、18がテーパ固定された後、締結具76は、脛骨トレー14の経路152と位置合わせされてもよく、締結具76の細長いシャフト120は、経路152を通じてステム構成要素18の開口部110内に前進してもよい。外科用器具ドライバを使用して、締結具76のねじ付き区分122を、開口部110のねじ付き区分114へと螺入し、シャフト120を、開口部110の端部において、細長いシャフト217と接触させてもよい。
【0065】
図5に示されるように、締結具76の細長いシャフト120は、ねじ付き経路166の直径102よりも小さない直径134を有してもよく、一方でヘッド118は、ねじ付き経路166よりも大きな直径136を有する。したがって、細長いシャフト120は、ねじ付き経路166及び開口部110を通過するように構成される一方で、ヘッド118は、近位区画164内で静止し、ねじ付き経路166を通過しないように構成される。代表的な実施形態において、締結具76は、構成要素14、18の二次締結具として機能する。このように、テーパフィット及び締結具76(保持装置74を有する)は、取り付けられた構成要素(例えば、脛骨トレー14、及びステム構成要素18)の二重又は冗長取り付け手段として機能する。
【0066】
他の実施形態において、大腿骨構成要素アセンブリ72の保持装置74と同様の保持装置が、脛骨構成要素アセンブリ150の締結具76を固定するために使用され得ることが理解されるべきである。このような実施形態において、脛骨構成要素アセンブリ150は、大腿骨構成要素アセンブリ72の組み立てに関して先に記載された組み立て手順と同様の方法で組み立てられてもよい。
【0067】
ここで
図6〜7を参照し、大腿骨構成要素アセンブリ72は、上記の大腿骨スリーブ構成要素56を含み得る。大腿骨スリーブ構成要素56は、長手方向軸190に沿って遠位端186から近位端188まで延びる、経路184を含む。
図7に示されるように、経路184は、経路184の遠位端186に画定されるテーパ状ボア180、及び経路184の近位端188に画定されるテーパ状ボア64を含む。スリーブ構成要素56はまた、構成要素176、及びボア64、180を接続するねじ付き経路178を含む。
【0068】
上記のように、スリーブ構成要素56を大腿骨構成要素12に固定するために、大腿骨スリーブ構成要素56のテーパ状ボア180は、大腿骨構成要素のステムポスト42の外側表面182にテーパ固定されてもよい。
図7に示されるように、テーパ状ボア180は、スリーブ構成要素56の区画176に開いている。したがって、スリーブ構成要素56が、大腿骨構成要素12に取り付けられているとき、大腿骨構成要素12の経路78は、スリーブ構成要素56の区画176(及びしたがって経路184)に開いている。
【0069】
区画176は、テーパ状ボア180からねじ付き経路178へと近位方向に延びる。
図7に示されるように、大腿骨スリーブ区画56は、ねじ付き経路178の内壁192に画定される複数の内側ねじを含む。以下でより詳細に記載されるように、大腿骨構成要素12、及び脛骨トレー14のねじのようなねじは、分解ツール208の外側ねじ254と係合する(例えば、分解手順中)ように構成されている。
【0070】
大腿骨構成要素12の内壁88と同様に、大腿骨スリーブ構成要素56の内壁192はまた、区画176の近位端198を画定する、環状又はカップ状接続表面196を含む。
図7に示されるように、区画176は、ねじ付き経路178の直径102よりも大きな、直径100を有する。したがって、接続表面170は、近位区画164とねじ付き経路166との間の放射状の空隙を接続する。いくつかの実施形態において、脛骨トレー14の近位区画164は、大腿骨構成要素12の遠位区画90のものと同じ直径100を有する。
【0071】
上記のように、大腿骨スリーブ構成要素56はまた、ステム構成要素18を受容するように構成される。特に、大腿骨スリーブ構成要素56は、内部に形成されたテーパ状ボア64を有し、ここにステム構成要素18の1つのテーパ状ポスト28が前進して、ポスト28(及びしたがって、ステム構成要素18)及び大腿骨スリーブ56を互いにテーパ固定させてもよい。
図7に示されるように、締結具76は、大腿骨構成要素12を、ステム構成要素18に固定するために使用され得る。
【0072】
アセンブリ72はまた、締結具76が一度ステム構成要素18に固定されると、これを適所に保持するように構成された、保持装置194を含む。
図2〜3の代表的な実施形態において、保持装置194は、円筒形本体140、及び締結具76の細長いシャフト120の上で摺動するように構成されたボア138を有する。いくつかの実施形態において、保持装置194は、締結具76のねじを有さない区分126に沿って摺動するが、締結具76のねじ付き区分122に沿って摺動しないように構成され得ることが理解されるべきである。
【0073】
使用中、ステム構成要素18のテーパ状ポスト28は、スリーブ構成要素56に画定されるテーパ状ボア64内に挿入され得る。ステム構成要素18及び大腿骨スリーブ構成要素56に圧迫負荷が適用されて、ステム構成要素18とスリーブ構成要素56との間にテーパフィットを生じてもよい。代表的な実施形態において、テーパフィットは、構成要素18、56の主要締結具として機能する。
【0074】
構成要素18、56はテーパ固定され、締結具76は、軸190に沿って、保持装置194と位置合わせされてもよい。締結具76の細長いシャフト120のねじ付き区分122は、締結具76を保持装置194に取り付けるために、保持装置194のボア138を通じて挿入されてもよい。締結具76はその後、軸84に沿って、スリーブ構成要素56の経路184と位置合わせされてもよく、締結具76の細長いシャフト120は、経路184を通じて、ステム構成要素18の開口部110へと前進させてもよい。外科用器具ドライバを使用して、締結具76のねじ付き区分122を、開口部110のねじ付き区分114へと螺入し、シャフト120を、開口部110の端部において、細長いシャフト217と接触させてもよい。代表的な実施形態において、締結具76は、構成要素18、56の二次締結具として機能する。このように、テーパフィット及び締結具76(保持装置194を有する)は、取り付けられた構成要素(例えば、スリーブ構成要素56及びステム構成要素18)の二重又は冗長取り付け手段として機能する。
【0075】
構成要素18、56がテーパ固定され、締結具76で一緒に固定された後、大腿骨スリーブ構成要素56のテーパ状ボア180は、大腿骨構成要素のステムポスト42と位置合わせされてもよく、ポスト42は、テーパ状ボア180内に前進する。大腿骨構成要素12及び大腿骨スリーブ構成要素56に、圧迫負荷が適用されて、大腿骨構成要素12とスリーブ構成要素56との間にテーパフィットが生じ、構成要素12、56を一緒に固定する。
【0076】
図8に示されるように、脛骨スリーブ構成要素58は、脛骨構成要素アセンブリ150において、ステムアダプタ60と一緒に使用され得る。ステムアダプタ60は、その長手方向軸202に沿って、その上方端部204から、下方端部206に画定されるテーパ状ボア70まで画定される、経路200を含む。経路200は、ステムアダプタの上方端部204のねじ付き経路328(
図17参照)、及びねじ付き経路328をテーパ状ボア70に接続する接続経路330(
図17参照)を含む。以下でより詳細に記載されるように、ねじ付き経路328の内壁(図示されない)は、分解ツール208に係合するように構成された複数のねじ332(
図17参照)を画定する。組み立て中、締結具76は、経路200を通じて前進して、ステム構成要素18の開口部110のねじ付き区分114と係合し、ステムアダプタ60をステム構成要素18に固定する。示されないが、脛骨トレー14のねじ付き経路166は、ステムアダプタ60のねじ付き経路328に隣接する。したがって、他の実施形態において、保持装置74、194と同様の保持装置は、締結具76を固定するために使用されてもよく、脛骨トレー14及び/又はステムアダプタ60のねじ付き経路328、166内に位置付けられてもよい。
【0077】
ここで
図9を参照し、整形外科用プロテーゼ構成要素アセンブリ10を分解するのに使用するための、分解ツール208の分解図が示される。分解ツール208は、主要構成要素210、スピンドル構成要素212、ロッド構成要素214、レンチ構成要素216、及びハンドル構成要素218を含む。以下に記載されるように、主要構成要素210、ロッド構成要素214、及びスピンドル構成要素212は、長手方向軸220に沿って組み立てられてもよい。下記のように、分解ツール208の各構成要素は、これらの構成要素にかかる機械的応力に耐えることができる材料から形成され得る。例示的な実施形態において、構成要素は例えば、ステンレス鋼又はコバルトクロム合金などの、金属材料から形成される。
【0078】
主要構成要素210は、ハウジング222、及び長手方向軸220に沿ってハウジング222から下方に延びる細長い本体224を含む。
図9Aに示されるように、ハウジング222は、その上方端部230の開口部228から、その下方端部234に画定される環状表面232まで延びる、内部に形成された開口部226を有する。内壁238は、開口部228から下方に延びて、開口部226を画定する。複数の内側ねじ240は、開口部226内の内壁238に画定される。いくつかの実施形態において、複数の内側ねじ240は、開口部228から環状表面232に延びる一方で、他の実施形態においては、複数のねじ240は、環状表面232へと途中までのみ、下方に伸びてもよい。下記のように、内側ねじ240は、分解ツール208のスピンドル構成要素212と係合し、細長い本体224に画定されるボア244を通じてロッド構成要素214を下方に推進するように構成される。
【0079】
図示されるように、代表的な実施形態において、ハウジング222を通じた開口部226の直径242は、細長い本体224のボア244の直径244よりも大きい。加えて、ハウジング222の外側表面246は、レンチ構成要素216の接続表面又はソケット248と適合するような形状である。すなわち、長手方向軸220と垂直にとったハウジング222の外側表面246の一部の断面は、レンチ構成要素216のソケット248の同様の断面に、対応、適合、ないしは別の方法で一致する。例えば、外側表面246は、六角レンチと使用されるように六角形あってもよく、又は正方形のレンチと使用するように正方形であってもよい。
【0080】
上記のように、細長い本体224は、その全長にわたって延び、したがってその上方端部236、及びその下方端部250の両方に開いている、内部に形成されたボア244を有する。加えて、その下方端部250にある、細長い本体224の外側表面252は、複数のねじ254を含む。上記のように、ねじ254は、分解手順中に、様々な整形外科用プロテーゼ構成要素のねじ付き経路92、166、178と係合するように使用され得る。したがって、細長い本体224は、これらのねじ付き経路92、166、178を通じて適合するような大きさの外形256を有する。例えば、特定の整形外科用プロテーゼアセンブリ10により、細長い本体224は、大腿骨構成要素12の遠位構成要素90、脛骨トレー14の近位構成要素164、大腿骨構成要素のステムポスト42のテーパ状ボア46、大腿骨スリーブ構成要素56の構成要素176、及び脛骨トレーのステムポスト22のテーパ状ボア26と適合し、対応するねじ付き経路と係合するような大きさである。
【0081】
分解ツール208のロッド構成要素214は、ヘッド258、及びヘッド258から、ロッド構成要素214の長手方向軸262に沿って下方に延びる細長いシャフト260を含む。ヘッド258は、主要構成要素210のハウジング222の開口部226に受容されるが、主要構成要素210の細長い本体224を通過しないような大きさである。下記のように、いくつかの実施形態において、ヘッド258は、スピンドル構成要素212の下方端部266に画定される開口部264と適合するような大きさである。細長いシャフト260は、主要構成要素210の細長い本体224を通過するように構成され、かつ細長い本体224の長さ272よりも大きな長さ270を有する。
【0082】
いくつかの実施形態において、ロッド構成要素214の細長いシャフト260の下方端部274は、細長いシャフト260の上方端部276の直径280よりも小さな直径278を有するか、ないしは別の方法により、他の整形外科用プロテーゼ構成要素、又は外科用器具とのロッド構成要素214の使用を促進するような形状であり得る。例えば、細長いシャフト260の下方端部274は、ステム構成要素18に画定される開口部110のねじ付き区分114を通じて容易に適合する(例えば、分解手順中に、ロッド構成要素214で、ステム構成要素18の係合表面217に安定的に力を加えるか、又は「押す」)ような形状であり得る。あるいは、又は加えて、細長いシャフト260の下方端部274は、締結具76のヘッド118に画定されるドライバ開口部128と適合するような形状であり得る(例えば、ロッド構成要素214で、締結具76に力をかける)。
【0083】
図9に示されるように、スピンドル構成要素212は、長手方向軸220に沿って、下方端部266から上方に延びる、ねじ付き本体282を含む。ねじ付き本体282の外側表面284は、上部に画定された複数の外側ねじ286を含み、これらは、主要構成要素210のハウジング222の内側ねじ240と係合するように構成されている。上記のように代表的な実施形態において、開口部264は、スピンドル構成要素212の下方端部266に画定され、ロッド構成要素214のヘッド258と適合するような大きさであり得る(例えば、ロッド構成要素214に力を加える間に、ロッド構成要素214を安定化させる)。しかしながら、他の実施形態において、開口部264は、存在しなくてもよい。
【0084】
スピンドル構成要素212はまた、スピンドル構成要素212の上方端部290において、ねじ付き本体282と反対側のハンドル本体288を含む。ハンドル本体288は、スピンドル構成要素212を主要構成要素210へと螺入するのに使用するための、ハンドル構成要素218を受容するように構成される。
図9に示されるように、ハンドル本体288は、複数のスロット292を含んでもよく、分解ツール208の実行中に、これを通じてハンドル構成要素218の端部294が、挿入されてもよい。別の実施形態において、ハンドル本体288は、別の方法でハンドル構成要素218を固定するような形状であってもよい。例えば、ハンドル本体288は、主要構成要素210のハウジング222の外側表面246と同様の方法で、別のレンチ構成要素216のソケット248と一致するような形状の外側表面298を有してもよい。
【0085】
ハンドル構成要素218は、スピンドル構成要素212のハンドル本体288に画定されるスロット292の1つ以上を通じて適合するような大きさの端部294を有する、細長い本体296を含み得る。上記のように別の実施形態において、ハンドル構成要素218は、スピンドル構成要素212のハンドル本体288の対応する外側表面298と適合するようなソケット248を有してもよい(すなわち、ハンドル構成要素218は、別のレンチ構成要素216であってもよい)。レンチ構成要素216は、第1端部302、及び第1端部302と反対側の第2端部304を有する、細長い本体300を含む。示されるように、ソケット248は、細長い本体300の第1端部302に画定され、主要構成要素210のハウジング222の外側表面246と適合するように構成される。加えて、第2端部304は、レバレッジツール(図示されない)、又は分解手順中に使用される他のなんらかのツールを受容するような形状であり得る。ハンドル構成要素218、及びレンチ構成要素216は、
図9に示されるような形状であるか、又は他の何らかの方法で、先に記載された機能を実行するのに好適に構成され得ることが理解されるべきである。
【0086】
図10〜15に示されるのは、分解ツール208を使用して、大腿骨構成要素アセンブリ72を分解するための整形外科用手術である。この手順は、アセンブリ72に関して記載されるが、手順及びツール208は、他の整形外科用構成要素アセンブリを分解するために使用されてもよい。本明細書において記載される方法は、外科医が、整形外科用プロテーゼ構成要素アセンブリを継ぎ目から分離する(及び組み合わせる)ことを可能にすることが理解されるべきである。換言すれば、整形外科用構成要素アセンブリは、関連する長い骨の端部から分離されてもよい。例えば、大腿骨構成要素アセンブリ72の場合において、構成要素、締結具、及び保持装置は、外科医がステム構成要素を取り除くことなく締結具及び保持装置を取り除き、大腿骨構成要素を取り外すために、大腿骨の遠位端からアクセスされ得る。脛骨スリーブ構成要素58、又はステムアダプタ60を有さない、脛骨構成要素アセンブリ150の場合、構成要素及び締結具は、外科医がステム構成要素を取り除くことなく締結具を取り除き、脛骨構成要素を取り外すために、脛骨の近位端からアクセスされ得る。脛骨スリーブ構成要素、及びステムアダプタ60を有する、脛骨構成要素アセンブリ150の場合、構成要素及び締結具は、外科医がステム構成要素及び脛骨スリーブ構成要素58を取り除くことなく締結具を取り除き、脛骨構成要素及びステムアダプタ60を取り外すために、脛骨の近位端からアクセスされ得る。
【0087】
図10〜11をここで参照し、外科医は、外科用器具ドライバ308を使用して、大腿骨構成要素アセンブリ72から、締結具76を取り除いてもよい。上記のように、締結具76は、これらの構成要素の間のテーパフィットに加えて、大腿骨構成要素12をステム構成要素18に固定してもよい。代表的な実施形態において、ドライバ308は、ハンドル310、及びハンドル310から延びる細長いシャフト312を含む。示されるように、ドライバヘッド316は、ハンドル310の反対側の細長いシャフト312の端部314に画定される。外科医は、締結具76のドライバ開口部128の形状と一致する形状を有する、ヘッド316を備えるドライバ308を使用してもよいことが理解されるべきである。例えば、締結具76が六角ねじであるとき、大腿骨構成要素アセンブリ72から締結具76を取り除くために、六角ドライバが使用されてもよい。いくつかの実施形態において、締結具76の除去は、これをステム構成要素18から緩め、大腿骨構成要素アセンブリ72の経路78から取り外すことを含む。
【0088】
更に、
図11に示されるように、外科医は、任意の好適な手段を使用して、保持装置74を取り除く。例えば、位置実施形態において、ねじ(例えば、コルク抜き)は保持装置74のボア138に押し込まれてもよく、装置74は軸306に沿った力によって取り除かれてもよい。使用される特定の保持装置74によって、除去の別の方法が使用され得る。例えば、いくつかの実施形態において、除去ツール(図示されない)は、保持装置74のほぼ力の要らない除去を可能にしうる。ここで
図12を参照し、分解ツール208は、大腿骨構成要素12に取り付けられて、組み立てられてもよい。そのため、分解ツール208の主要構成要素210は、大腿骨構成要素12に固定されている。例えば、代表的な実施形態において、主要構成要素210の細長い本体224は、大腿骨構成要素12ねじ付き経路92に螺入されてもよい。
【0089】
ロッド構成要素214はその後、大腿骨構成要素アセンブリ72と使用するために選択される。上記のように、ロッド構成要素214のヘッド258は、スピンドル構成要素212の内側端部266に画定される開口部264と係合するように構成され、ロッド構成要素214の細長いシャフト260の下方端部274は、ステム構成要素18の係合表面217に対して係合し、力を加えるように構成される。ロッド構成要素214の細長いシャフト260の長さ270は、分解される特定の整形外科用プロテーゼアセンブリ10と対応しなくてはならない。特に、主要な構成要素210の細長い本体224の長さが静的であるとき、ロッド構成要素214の安定的な長さ270は、(i)主要構成要素210の細長い本体224が螺入されるねじ付き経路と、(ii)ロッド構成要素214が係合する係合表面217との距離と関連する。したがって、アセンブリ10から特定の整形外科用プロテーゼ構成要素を取り除くために選択されるロッド構成要素214は、ロッド構成要素214の集合318から選択され得る(それぞれ、特定のプロテーゼ構成要素の除去に適した、異なる長さ270を有するシャフト260を有する)ことが理解されるべきである。
【0090】
したがって、代表的な実施形態において、ロッド構成要素214は、大腿骨構成要素12及びステム構成要素18のみを含む、大腿骨アセンブリ72と対応する長さ270を備えるものとして選択される。適切な選択を行った後、ロッド構成要素214の細長いシャフト260は、ハウジング222に画定される開口部226、及び主要構成要素210の細長い本体224のボア244を通じて挿入される。細長い本体224を通じてロッド構成要素214を挿入した後、スピンドル構成要素212のねじ付き本体282は、主要構成要素210に螺入される。
【0091】
図13〜15に示されるように、外科医は、レンチ構成要素216及びハンドル構成要素218を、分解ツール208の主要構成要素210及びスピンドル構成要素212にそれぞれ固定する。これらの構成要素210、212を固定した後、分解ツール208を安定化し、スピンドル構成要素212を主要構成要素210へと更に螺入するためにレンチ構成要素216に対してハンドル構成要素218を回転させる間に、レンチ構成要素216によって、第1整形外科用構成要素(例えば、大腿骨構成要素12)から分解ツール208のねじが緩むのを防ぐことがある。このようにして、ロッド構成要素214、及びしたがって、第2プロテーゼ構成要素の係合表面にかかる力が増加する(例えば、ステム構成要素18の係合表面217)。いくつかの場合において、係合表面にかけられた力(例えば、係合表面217)は、第1プロテーゼ構成要素(例えば、大腿骨構成要素12)と、第2プロテーゼ構成要素(例えば、ステム構成要素18)との間のテーパフィットを克服するために必要な力の閾値(例えば、分離力)を超えてもよい。したがって、これらのプロテーゼ構成要素は、一度力が閾値に達すると、係合離脱し得る。
【0092】
ここで
図14を参照し、スピンドル構成要素212は、スピンドル構成要素212の下方端部266と、ハウジング222の環状表面232との間に距離322が画定されるように、主要構成要素210のハウジング222内に螺入されている。
図15に示されるように、スピンドル構成要素212が第1方向320で、主要構成要素210内に螺入された後、スピンドル構成要素212の下方端部266と、ハウジング222の環状表面232との間に、異なる距離324(距離322よりも短い距離324)が画定される。スピンドル構成要素212が、第1方向320で、主要構成要素210に螺入されると、スピンドル構成要素212の下方端部266と、主要構成要素210のハウジング222の環状表面232との間の距離が減少することが理解されるべきである。
【0093】
上記のように、スピンドル構成要素212を第1方向320で主要構成要素210に螺入し続けると、長手方向軸306に沿ってロッド構成要素214に力が加えられる。したがって、取り付けられたステム構成要素18にかかる力が増加する。ステム構成要素18にかかる力が大腿骨構成要素12とステム構成要素18との間のテーパフィットを克服するために必要な力の閾値に達するとき、大腿骨構成要素12が外れる。すなわち、大腿骨構成要素12は、ステム構成要素18に対して、第1方向320と反対の第2方向326で、移動される。大腿骨構成要素12が外れて取り除かれると、ステム構成要素18は任意の好適な手段(例えば、従来的な方法)を使用して患者から取り除かれてもよい。例えば、ねじは、ステム構成要素18の開口部112のねじ付き区分114に螺入されてもよく、「スラップハンマー」又は他の外科用器具を使用して、ステム構成要素18を患者の大腿骨から押し出すか又は推進してもよい。
【0094】
上記のように、いくつかの実施形態において、大腿骨スリーブ構成要素56は、患者の大腿骨の骨の品質が低下しているときに、大腿骨構成要素12の埋め込みを促進するために、ステム構成要素18と共に、使用される(例えば、
図6又は7の、大腿骨構成要素アセンブリ72)。このような実施形態において、分解ツール208(好適なロッド構成要素214)は、組み立てられて、大腿骨構成要素12のねじ付き経路92に固定される。上記のように、ロッド構成要素214の細長いシャフト260の下方端部274(すなわち、分解ツール208の細長い本体224から突出するように構成された端部274)は、締結具76のヘッド118に画定されるドライバ開口部128と適合するかないしは別の方法で接触するような形状であり得る。したがって、スピンドル構成要素212が分解ツール208の主要構成要素210内に螺入されるときに、ステム構成要素18に直接力がかかるのではなく、締結具76のヘッド118に力がかかる。
【0095】
一度大腿骨構成要素12が、大腿骨スリーブ構成要素56から外れると、大腿骨構成要素12は、アセンブリから取り除かれてもよい(例えば、スラップハンマーを使用して)。その後、上記のように、締結具76及び保持装置74が大腿骨スリーブ構成要素56及びステム構成要素18から取り除かれてもよい。締結具76及び保持装置74が取り除かれると、分解ツール208(好適なロッド構成要素214)は、大腿骨スリーブ構成要素56のねじ付き経路178に固定され得る。大腿骨構成要素12を取り除くために使用されるロッド構成要素214は、大腿骨スリーブ構成要素56を取り除くために使用されるロッド構成要素214とは異なる長さ270を有してもよいことが理解されるべきである。大腿骨スリーブ構成要素56は、分解ツール208、及び本明細書において記載される方法を使用して、ステム構成要素18から緩められる。加えて、大腿骨スリーブ構成要素56及びステム構成要素18は、好適な手段を用いてその後取り除かれてもよい(例えば、スラップハンマーを使用して)。
【0096】
図16〜18に示されるように、脛骨構成要素アセンブリ150の分解は、分解ツール208の使用を含む。
図16〜18に示される脛骨構成要素アセンブリ150は、脛骨トレー14、ステム構成要素18、脛骨スリーブ構成要素58、ステムアダプタ60、及び任意により締結具76を含む。
図16に示されるように、脛骨トレー14は、任意の好適な手段(例えば、従来的手段)を使用して、脛骨構成要素アセンブリ150から取り除かれてもよい。したがって、締結具76が使用される場合、上記のように、脛骨トレー14に加えて、除去されてもよい。脛骨トレー14の後、脛骨スリーブ構成要素58、ステムアダプタ60、及び脛骨構成要素150のステム構成要素18は、組み合わされたままである。
【0097】
図17〜18に記載されるように、分解ツール208は、ステムアダプタ60のねじ付き経路328に組み合わされて、固定される。特に、主要構成要素210の細長い本体224は、ステムアダプタ60のねじ付き経路328に螺入される。加えて、ロッド構成要素214は、ステムアダプタ60及びステム構成要素18のみを含む、脛骨構成要素アセンブリ150に対応する長さ270を備えるものとして選択され、細長い本体224のボア244を通じて前進させられて、ステム構成要素18の係合表面217と係合する。その後、外科医はスピンドル構成要素212を、分解ツールの主要構成要素210内に螺入して、レンチ構成要素216、及びハンドル構成要素218を固定する。
【0098】
ここで
図17を参照し、スピンドル構成要素212は、スピンドル構成要素212の下方端部266と、ハウジング222の環状表面232との間に距離336が画定されるように、主要構成要素210のハウジング222内に螺入されている。
図18に示されるように、スピンドル構成要素212が第1方向334で、主要構成要素210内に螺入された後、スピンドル構成要素212の下方端部266と、ハウジング222の環状表面232との間に、異なる距離338(距離336よりも短い距離338)が画定される。
図14〜15を参照に先に記載されたように、スピンドル構成要素212が主要構成要素210に更に螺入されると、スピンドル構成要素212の下方端部266と、主要構成要素210のハウジング222の環状表面232との間の距離は減少し、長手方向軸342に沿ってロッド構成要素214(及びしたがってステム構成要素18)に適用される力が増加する。
【0099】
ステム構成要素18にかかる力が、ステムアダプタ60とステム構成要素18との間のテーパフィットを克服するために必要な力の閾値に達すると、ステムアダプタ60が外れる。すなわち、ステム構成要素60は、ステム構成要素18に対して、第1方向334と反対の第2方向340に移動される。一度ステムアダプタ60が外されて取り除かれると、ステム構成要素18及び脛骨スリーブ構成要素58は、任意の好適な手段(例えば、従来的手段)を使用して患者から取り除かれてもよい。例えば、ねじは、ステム構成要素18のねじ付き開口部110に螺入されてもよく、「スラップハンマー」又は他の外科用器具を使用して、ステム構成要素18を患者の脛骨から押し出すか又は推進してもよい。いくつかの場合において、ステム構成要素18の取り出しに伴う力は、脛骨スリーブ構成要素58も緩める。
【0100】
上記のように、いくつかの実施形態において、脛骨構成要素アセンブリ150は、脛骨トレー14、ステム構成要素18、及び締結具76を含む。本明細書において記載される方法はまた、このようなアセンブリを分解するために使用され得る。特に、締結具76は、例えば、上記のようにドライバ308を使用して取り除いてもよい。アセンブリ150が選択されるために好適な長さを有するロッド構成要素214が選択される後、分解ツール208は、脛骨トレー14のねじ付き経路166に固定され、組み合わされ、脛骨トレー14をステム構成要素18から緩めるために、上記のように操作される。ステム構成要素18はその後取り除かれてもよい(例えば、スラップハンマー、又は他の除去ツールを使用して)。
【0101】
ここで
図19〜21を参照し、上記のように、他の実施形態においては、締結具76を固定する(すなわち、締結具76が「外れる」のを防ぐ)ために他の保持装置74が使用されてもよい。実施形態によって、他の保持装置74の使用は、上記の整形外科用プロテーゼアセンブリ10の1つ以上の構成要素(例えば、大腿骨構成要素12の遠位構成要素90)への小さな修正を必要とする場合がある。
【0102】
図19に示されるように、保持装置74は、マッシュルーム型であり、ねじ付き経路346の外側の経路344に適合するように構成される。大腿骨構成要素12をステム構成要素18に保持する場合、保持装置74は、大腿骨構成要素12のステムポスト42の遠位構成要素90内に位置するように構成され得る。マッシュルーム型の保持装置74は、軸348を中心に半径方向の対称性を有する。特に、保持装置74は環状円筒350を有し、保持装置74の近位端部354において、環状円筒350から延びる、半径方向に延びる円錐台形本体352を有する。すなわち、保持装置74の半径方向軸348に沿ってとった断面は、保持装置74の近位端354において三角形区分356を示し、三角形356の一方の基部358が環状円筒350と一致し、他方の基部360は、環状円筒350と垂直であり、保持装置74の近位端354から、基部358の長さだけオフセットしている。
【0103】
したがって、このような保持装置74を使用する実施形態において、経路344は、保持装置74を適所に保持するような方法で、保持装置74の円錐台形本体352と適合するような大きさの溝362を含み得る。いくつかの実施形態において、保持装置74の軸348を通じて画定されるボア138は、例えば、保持装置74を除去するための除去ツール(図示されない)によって使用され得る。保持装置74は、
図2〜3に関して先に記載された保持装置74と同様であるが、経路344に、反対方向で挿入され、ねじ付き経路346内に配置されないことが理解されるべきである。したがって、分解中、保持装置74は、締結具76の除去の前に除去されてもよく、よって締結具76への接合線のアクセスを可能にする。したがって、
図19の保持装置74は、
図2〜3に関連する、上記の保持装置74の半径よりも大きな半径368を有し得る。
【0104】
図20〜21に示されるように、別の保持装置74はまた、締結具76を固定するために使用されてもよく、かつ経路344内に位置するように同様に構成されてもよい。図示されるように、保持装置74は軸382を中心に半径方向にほぼ対称であり、環状円筒374を含み、保持装置74の遠位端378から延びる円錐台形本体376、及び除去ツール(図示されない)により使用するために、保持装置74の外側表面372に沿った溝370を備える。加えて、いくつかの実施形態において、保持装置74の近位端380は、丸くてもよい。
図19の保持装置74の場合におけるように、保持装置74などを使用する実施形態において、経路344は、保持装置74を適所に保持するような方法で、保持装置74の円錐台形本体376と適合するような大きさの溝384を含み得る。
【0105】
他の実施形態において、別の保持装置74は、経路344、又はねじ付き経路346内に締結具76を固定するために使用され得る。例えば、いくつかの実施形態において、経路344は、上記の溝384と同様の、保持装置74が挿入され得る溝を画定する。溝は、例えば、締結具74が、溝を超えて移動するのを防ぐような大きさのOリングと適合するような形状であり得る。いくつかの実施形態において、Oリングは螺旋状であり得るが、他の実施形態において、Oリングは実質的に、環状の本体、又は環状の円筒であり得る。更に別の実施形態において、保持装置74は、溝内に適合するような形状のCクリップを含み得る。あるいは、保持装置74は、締結具76が内部に挿入されるボアを含んでもよく、保持装置74は、経路344ではなく、ねじ付き経路346内に受容されてもよい。例えば、保持装置74は、皿穴ワッシャ、外側歯ワッシャ、外側歯鋸歯状ワッシャ、又はねじ付き経路346に受容され得る角度付きワッシャを含むか、ないしは別の方法で構成してもよい。
【0106】
以上、図面及び上記の説明文において本開示内容を詳細に図示、説明したが、こうした図示、説明はその性質上、例示的なものとみなすべきであって、限定的なものとみなすべきではなく、あくまで例示的実施形態を示し、説明したものにすぎないのであって、本開示の趣旨の範囲に含まれる変更及び改変は全て保護されることが望ましい点は理解されるであろう。
【0107】
本開示には、ここに述べた装置、システム、及び方法の様々な特徴に基づく複数の利点がある。本開示の装置、システム、及び方法の代替的実施形態は、ここで述べた特徴の全てを含むわけではないが、こうした利点の少なくとも一部から利益を享受するものである。当業者であれば、本発明の1つ以上の特徴を取り入れた、本開示の趣旨及び範囲に包含される装置、システム、及び方法の独自の実施を容易に考案し得るであろう。
【0108】
〔実施の態様〕
(1) 整形外科用器具であって、
ハウジング、及び前記ハウジングから延びる細長い本体を含む主要構成要素であって、前記ハウジング及び前記細長い本体は、長手方向軸を画定し、前記長手方向軸に沿って前記細長い本体内に経路が画定される、主要構成要素と、
(i)前記主要構成要素の前記ハウジングに受容されるように構成されたヘッド、及び(ii)前記ヘッドから延び、前記主要構成要素の前記細長い本体を通過するように構成され、かつ前記主要構成要素の前記細長い本体の長さよりも大きな長さを有する、細長いシャフトを含む、ロッド構成要素と、
前記長手方向軸に沿って、前記ロッド構成要素を動かすように、前記ハウジングに螺入するように構成されたねじ付き本体を含む、スピンドル構成要素とを含む、整形外科用器具。
(2) 前記ロッド構成要素が、複数のロッド構成要素から選択され、前記複数のロッド構成要素のうちの各ロッド構成要素は、異なる長さの細長いシャフトを有する、実施態様1に記載の整形外科用器具。
(3) 前記ハウジングと反対側の、前記主要構成要素の前記細長い本体の端部は、ねじ付き外側表面を有する、実施態様1に記載の整形外科用器具。
(4) 前記ロッド構成要素の前記ヘッドは、前記主要構成要素の前記細長い本体の前記経路の直径よりも大きな直径を有する、実施態様1に記載の整形外科用器具。
(5) 前記スピンドル構成要素は、前記ねじ付き本体の端部に画定される開口部を含み、前記開口部は前記ロッド構成要素の前記ヘッドと嵌合する大きさである、実施態様1に記載の整形外科用器具。
【0109】
(6) 前記開口部の直径は、前記スピンドル構成要素の直径よりも小さい、実施態様5に記載の整形外科用器具。
(7) 前記スピンドル構成要素は、前記ねじ付き本体と反対側のハンドル本体を含み、前記ハンドル本体は、前記スピンドル構成要素を螺着するためのハンドル構成要素を受容するように構成されている、実施態様1に記載の整形外科用器具。
(8) 前記主要構成要素の前記ハウジングの外側表面は、レンチ構成要素の接続表面と適合するような形状である、実施態様1に記載の整形外科用器具。
(9) 前記外側表面は、六角レンチの接続表面と適合するような形状である、実施態様8に記載の整形外科用器具。
(10) 大腿骨構成要素アセンブリを分解するための方法であって、前記方法は、
主要構成要素の端部を大腿骨構成要素に固定することと、
前記主要構成要素を通じて第1方向にロッドを前進させて、前記大腿骨構成要素に固定され、患者の骨内に位置付けられたステム構成要素と接触させることと、
スピンドル構成要素を前記主要構成要素に螺入して、前記ロッドへと前記第1方向に力をかけることと、
前記スピンドル構成要素を前記主要構成要素へと螺入し続け、前記第1方向にかかる前記力を増加させて、前記ステム構成要素から前記大腿骨構成要素を係合離脱させることと、を含む、方法。
【0110】
(11) 前記大腿骨構成要素を前記ステム構成要素に固定する締結具を、前記大腿骨構成要素アセンブリから取り除くことを更に含む、実施態様10に記載の方法。
(12) 締結具を、接合線に沿って位置付けられたドライバと係合させることと、
前記ドライバを使用して、前記ステム構成要素から前記締結具を緩めることと、
前記締結具を前記大腿骨構成要素アセンブリから取り除くこととを更に含む、実施態様10に記載の方法。
(13) 前記大腿骨構成要素の前記ステムポストのねじ付き経路から保持装置を取り除くことを更に含み、前記保持装置は、前記締結具の端部が、前記ステム構成要素に固定された後に、前記ねじ付き経路に再び入るのを防ぐように構成される、実施態様12に記載の方法。
(14) 前記保持装置を取り除くことは、除去ねじを前記保持装置内に押し込むことを含む、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記主要構成要素の前記端部を前記大腿骨構成要素に固定することは、前記主要構成要素の細長い本体を、前記大腿骨構成要素内に画定されるねじ付き経路内に螺入することを含む、実施態様10に記載の方法。
【0111】
(16) 前記スピンドル構成要素を螺入し続けることは、前記スピンドル構成要素を前記主要構成要素内に螺入し続けて、前記第1方向にかけられた前記力を増加させて、前記大腿骨構成要素を、前記第1方向と反対の第2方向に移動させることを含む、実施態様10に記載の方法。
(17) 整形外科用プロテーゼアセンブリの分解方法であって、前記方法は、
第1外科用器具の端部を第1プロテーゼ構成要素に固定することと、
前記第1プロテーゼ構成要素を通じて第1方向にロッドを前進させて、前記第1プロテーゼ構成要素に固定された第2プロテーゼ構成要素と接触させることと、
第2外科用器具を前記第1外科用器具に螺入して、前記ロッドに前記第1方向に力をかけることと、
前記第2外科用器具を前記第1外科用器具に螺入し続け、前記ロッドに前記第1方向においてかかる前記力を増加させて、前記第2プロテーゼ構成要素から、前記第1プロテーゼ構成要素を係合離脱させることとを含む、分解方法。
(18) 前記第1プロテーゼ構成要素を前記第2プロテーゼ構成要素に固定する締結具を取り除くことと、
前記第1プロテーゼ構成要素のねじ付き経路から保持装置を取り除くこととを更に含み、前記保持装置は、前記締結具の端部が、前記第2プロテーゼ構成要素に固定された後に、前記ねじ付き経路に再び入るのを防ぐように構成されている、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記第1外科用器具の前記端部を前記第1プロテーゼ構成要素に固定することは、前記第1外科用器具の細長い本体を、前記第1プロテーゼ構成要素に画定されたねじ付き経路内に螺入することを含む、実施態様17に記載の方法。
(20) 前記第2外科用器具を螺入し続けることは、前記第2外科用器具を前記第1外科用器具に螺入し続けて、前記第1方向にかかる前記力を増加させて、前記第1プロテーゼ構成要素を、前記第1方向と反対の第2方向に移動させることを含む、実施態様17に記載の方法。