(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比が約1:1〜2:1の範囲である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比が約1.5:1である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
接着性ポリマーマトリックスがさらに、約0.5%(w/w)〜約15%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
接着性ポリマーマトリックスがさらに、約4%(w/w)〜約10%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
保湿剤がビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーであり、前記コポリマーは約30,000g/mol〜約50,000g/molの重量平均分子量を有する、請求項1〜21のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
保湿剤がビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーであり、前記コポリマーは約40,000g/molの重量平均分子量を有する、請求項1〜21のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーが、(i)約55%(w/w)〜約65%(w/w)のビニルピロリドンと、(ii)約35%(w/w)〜約45%(w/w)の酢酸ビニルを含む、請求項23〜25のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
接着性ポリマーマトリックスがさらに、約0.1%(w/w)〜約10%(w/w)のプロピレングリコール又はジプロピレングリコールを含む、請求項1〜26のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
接着性ポリマーマトリックスが、約0.6%(w/w)〜約1.0%(w/w)のエチニルエストラジオールを含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
エチニルエストラジオールとレボノルゲストレルを送達するために製剤化され、エチニルエストラジオールは1日約5μg〜約25μgの速度で約7日間経皮送達され、レボノルゲストレルは1日約25μg〜約35μgの速度で約7日間経皮送達される、請求項1〜36のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
エチニルエストラジオールとレボノルゲストレルを送達するために製剤化され、エチニルエストラジオールは1日約10μg〜約20μgの速度で約7日間経皮送達され、レボノルゲストレルは1日約30μgの速度で約7日間経皮送達される、請求項1〜36のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
接着性ポリマーマトリックスの反対側の支持層の表面に貼付されたオーバーレイ層をさらに含み、前記オーバーレイ層は接着剤で被覆され、支持層及び接着性ポリマーマトリックスの一部又はすべての周縁より張り出している、請求項1〜43のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0019]本発明は、妊娠を制御するための避妊薬の送達などの、経皮送達システム、メディカルキット、ならびに経皮送達システム及び医療用キットの使用法を提供する。経皮送達システムは、レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールのような薬剤の皮膚浸透速度を増大させる薬剤の新規組合せを利用している。本発明の様々な側面を以下の各セクションに示すが、一つの特定のセクションに記載されている本発明の側面は、いずれか特定のセクションに限定されないものとする。
【0020】
I.定義
[0020]本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語及び語句を以下に定義する。
【0021】
[0021]本明細書において、用語“a”及び“an”は、“一つ又は複数“を意味し、文脈上不適切でない限り、複数を含む。
【0022】
[0022]本明細書において、用語“対象”及び“患者”とは、本発明の方法によって治療される生体のことを言う。そのような生体は、好ましくは哺乳動物(例えば、マウス、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコなど)、さらに好ましくはヒトである。
【0023】
[0023]本明細書において、用語“有効量”とは、有益な又は所望の結果をもたらすのに足る化合物の量のことを言う。有効量は、1回又は複数回の投与で、適用で又は投与量で投与でき、特定の製剤又は投与経路に限定されないものとする。本明細書において、用語“治療する”は、状態、疾患、障害などの改良をもたらす何らかの効果、例えば、低下させる、縮小する、調節する、改善する又は排除すること、又はそれらの症状を改善することを含む。
【0024】
[0024]本明細書において、用語“薬学的に許容可能な塩”とは、対象に投与すると、本発明の化合物又はその活性代謝産物もしくは残渣を提供できる本発明の化合物の任意の薬学的に許容可能な塩(例えば酸又は塩基)のことを言う。当業者には公知の通り、本発明の化合物の“塩”は、無機又は有機酸及び塩基から誘導できる。酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン−p−スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸などであるが、これらに限定されない。シュウ酸のような他の酸も、それ自体は薬学的に許容可能でなくても、本発明の化合物及びそれらの薬学的に許容可能な酸付加塩を得る際、中間体として有用な塩の製造に使用することができる。
【0025】
[0025]塩基の例は、アルカリ金属(例えばナトリウム)水酸化物、アルカリ土類金属(例えばマグネシウム)水酸化物、アンモニア、及び式NW
4+(式中、WはC
1−4アルキル)の化合物などであるが、これらに限定されない。
【0026】
[0026]塩の例は、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、フルコヘプタン酸塩(flucoheptanoate)、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パルモエート(palmonate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、ウンデカン酸塩などであるが、これらに限定されない。その他の塩の例は、Na
+、NH
4+、及びNW
4+(式中、WはC
1−4アルキル基)などのような適切なカチオンと化合した本発明の化合物のアニオンなどである。
【0027】
[0027]治療用途の場合、本発明の化合物の塩は薬学的に許容可能であると考えられる。しかしながら、薬学的に許容できない酸及び塩基の塩も、例えば薬学的に許容可能な化合物の製造又は精製に利用法を見出すことができる。
【0028】
[0028]記載全体を通じて、組成物及びキットが特定の構成要素を有している(having)、全体の一部として含んでいる(including)、又は含んでいる(comprising)と記載されている場合、又はプロセス及び方法が特定の工程を有している、全体の一部として含んでいる、又は含んでいると記載されている場合、それらは、さらに、その挙げられた構成要素から本質的になる、又はその構成要素からなる本発明の組成物及びキットがあること、及びその挙げられた処理工程から本質的になる、又はその処理工程からなる本発明によるプロセス及び方法があることも想定している。
【0029】
[0029]一般的事項として、パーセンテージを特定された組成物は別途記載のない限り重量による。さらに、ある変数が定義を伴っていない場合、その変数の以前の定義が適用される。
【0030】
II.経皮送達システム
[0030]本発明は、一つ又は複数の薬剤を投与するための経皮送達システムを提供する。経皮送達システムの一般的特徴は、避妊薬を送達するための特定の例示的経皮送達システムと併せて以下に記載される。一般的事項として、経皮送達システムは、一つ又は複数の薬剤と、接着性ポリマーと、そしてレブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、乳酸ラウリル、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、及びそれらの薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる二つ又は三つの浸透促進剤とを含む接着性ポリマーマトリックスを含有する。上記浸透促進剤の種類及び量は、接着性ポリマーマトリックスによる皮膚刺激などの有害事象の発生を最小限に抑えつつ、薬剤(単数又は複数種類)の所望の放出特性を達成するように選ばれる。上記浸透促進剤を使用する一つの利点は、経皮送達システムを患者の皮膚に適用した場合に、ある種の薬剤(例えば、レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールの組合せ)を医学的利益を提供できるほど十分な量で接着性ポリマーマトリックス中に溶解できることである。特に、上記浸透促進剤の使用は、ジメチルスルホキシド(DMSO)を使用する必要のないレボノルゲストレル及びエチニルエストラジオール用の経皮送達システムの製造を可能にする。従って、一定の態様において、本明細書中に記載の経皮送達システムの接着性ポリマーマトリックスはDMSOを含有していない。支持層及び/又はオーバーレイ層を接着性ポリマーマトリックスの表面に貼付することもできる。当該経皮送達システムは、本明細書中に記載の医学用途及びメディカルキットに有用である。
【0031】
経皮送達システムの一般的特徴
[0031]第一の構成は、支持層又はオーバーレイ層に貼付された接着性ポリマーマトリックスを含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、(a)レブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、乳酸ラウリル、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、及びそれらの薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる二つ又は三つの浸透促進剤、(b)接着性ポリマー、及び(c)少なくとも一つの薬剤を含む経皮送達システムを提供する。
【0032】
[0032]第二の構成は、支持層又はオーバーレイ層に貼付された接着性ポリマーマトリックスを含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、(a)レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤、(b)モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤、(c)接着性ポリマー、及び(d)少なくとも一つの薬剤を含む経皮送達システムを提供する。
【0033】
[0033]第三の構成は、支持層又はオーバーレイ層に貼付された接着性ポリマーマトリックスを含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、(a)乳酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤、(b)モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤、(c)接着性ポリマー、及び(d)少なくとも一つの薬剤を含む経皮送達システムを提供する。
【0034】
[0034]第四の構成は、支持層又はオーバーレイ層に貼付された接着性ポリマーマトリックスを含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、(a)乳酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤、(b)レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第二の浸透促進剤、(c)接着性ポリマー、及び(d)少なくとも一つの薬剤を含む経皮送達システムを提供する。
【0035】
[0035]第五の構成は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、(a)約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;(b)約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリル、乳酸ラウリル、及びミリスチン酸イソプロピルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤;(c)接着性ポリマー;及び(d)薬剤を含む経皮送達システムを提供する。
【0036】
[0036]経皮送達システム中の構成要素の種類及び/又は量は、所望の性能特性を達成するために調整できる。例えば、浸透促進剤の種類及び量は、接着性ポリマーマトリックスによる皮膚刺激などの有害事象の発生を最小限に抑えつつ、薬剤(単数又は複数種類)の所望の放出特性を達成するように選ぶことができる。経皮送達システムに使用できる例示的構成要素のさらなる説明を以下に記載する。
【0037】
接着性ポリマーマトリックス
[0037]接着性ポリマーマトリックスは、少なくとも二つの浸透促進剤と、接着性ポリマーと、薬剤と、そして任意に保湿剤とを含む。経皮送達システムでの使用が想定される例示的な浸透促進剤、接着性ポリマー、薬剤、及び保湿剤を以下に示す。
【0038】
A.浸透促進剤
[0038]接着性ポリマーマトリックスは、レブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、乳酸ラウリル、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、及びそれらの薬学的に許容可能な塩の群から選ばれる少なくとも二つの浸透促進剤を含む。浸透促進剤の種類及び量は、接着性ポリマーマトリックスによる皮膚刺激などの有害事象の発生を最小限に抑えつつ、薬剤(単数又は複数種類)の特定の放出特性を達成するために調整できる。
【0039】
[0039]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、(a)レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤、及び(b)モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤を含む。一定の態様において、第一の浸透促進剤はレブリン酸である。一定の態様において、第二の浸透促進剤はモノオレイン酸グリセリルである。一定の他の態様において、第二の浸透促進剤は乳酸ラウリルである。
【0040】
[0040]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、(a)乳酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤、及び(b)モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤を含む。一定の態様において、第一の浸透促進剤は乳酸である。一定の態様において、第二の浸透促進剤はモノオレイン酸グリセリルである。
【0041】
[0041]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、(a)乳酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤、及び(b)レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第二の浸透促進剤を含む。一定の態様において、第一の浸透促進剤は乳酸であり、第二の浸透促進剤はレブリン酸である。
【0042】
[0042]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、ミリスチン酸イソプロピルのような第三の浸透促進剤を含む。
【0043】
[0043]第一の浸透促進剤及び第二の浸透促進剤の量は、接着性ポリマーマトリックスからの薬剤の所望の放出特性を達成するように選ぶことができる。例えば、一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、(a)約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の第一の浸透促進剤を含みうる。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第一の浸透促進剤がレブリン酸の場合、約2.5%(w/w)〜約5%(w/w)の第一の浸透促進剤、又は約3.0%(w/w)〜約4.0%(w/w)の第一の浸透促進剤を含みうる。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第一の浸透促進剤がレブリン酸の場合、約3%(w/w)〜約5%(w/w)の第一の浸透促進剤、又は約3.5%(w/w)〜約4.0%(w/w)の第一の浸透促進剤を含みうる。
【0044】
[0044]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、(a)約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の第二の浸透促進剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第二の浸透促進剤がモノオレイン酸グリセリルの場合、約2.0%(w/w)〜約4.0%(w/w)の第二の浸透促進剤、又は約2.25%(w/w)〜約3.25%(w/w)の第二の浸透促進剤を含みうる。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第二の浸透促進剤が乳酸ラウリルの場合、約6.0%(w/w)〜約10.0%(w/w)の第二の浸透促進剤、又は約6.5%(w/w)〜約8.5%(w/w)の第二の浸透促進剤を含みうる。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第二の浸透促進剤がモノオレイン酸グリセリルの場合、約2.0%(w/w)〜約3.0%(w/w)の第二の浸透促進剤、又は約2.25%(w/w)〜約2.75%(w/w)の第二の浸透促進剤を含みうる。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第二の浸透促進剤が乳酸ラウリルの場合、約6.0%(w/w)〜約9.0%(w/w)の第二の浸透促進剤、又は約7.0%(w/w)〜約8.0%(w/w)の第二の浸透促進剤を含みうる。さらに他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第二の浸透促進剤が乳酸ラウリルの場合、約7.2%(w/w)〜約7.5%(w/w)の第二の浸透促進剤を含みうる。
【0045】
[0045]接着性ポリマーマトリックスは、接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比に従って特徴付けすることができる。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比は、約1:1〜2:1の範囲である。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比は、例えば第一の浸透促進剤がレブリン酸で、第二の浸透促進剤がモノオレイン酸グリセリルの場合、約1.5:1である。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比は、例えば第一の浸透促進剤がレブリン酸で、第二の浸透促進剤が乳酸ラウリルの場合、約1:1〜1:3の範囲、又は約1:2である。
【0046】
[0046]接着性ポリマーマトリックスが第三の浸透促進剤を含む態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.5%(w/w)〜約15%(w/w)の第三の浸透促進剤、例えばミリスチン酸イソプロピルを含みうる。接着性ポリマーマトリックスが第三の浸透促進剤を含む一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約4%(w/w)〜約10%(w/w)の第三の浸透促進剤、例えばミリスチン酸イソプロピルを含みうる。接着性ポリマーマトリックスが第三の浸透促進剤を含む一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約3%(w/w)〜約8%(w/w)の第三の浸透促進剤、例えばミリスチン酸イソプロピルを含みうる。
【0047】
B.接着性ポリマー
[0047]使用が想定される接着性ポリマーは、例えば、ポリアクリレートコポリマー、ポリイソブチレンコポリマー、又はシリコーン接着剤などである。接着性ポリマーマトリックスへの使用が想定される他の接着性ポリマーは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレンコポリマー、エチレン/エチルアクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、シリコーンエラストマー、ポリジメチルシロキサン、ネオプレンゴム、ポリイソブチレン、ポリアクリレート、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、架橋ポリメタクリレートポリマー、ポリ塩化ビニリデン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ブチルゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレンビニルアルコールコポリマー、エチレン−ビニルオキシエタノールコポリマー、シリコーンコポリマー(例えば、ポリシロキサン−ポリカーボネートコポリマー、ポリシロキサンポリエチレンオキシドコポリマー、ポリシロキサン−ポリメタクリレートコポリマー、ポリシロキサン−アルキレンコポリマー(例えば、ポリシロキサン−エチレン/シランコポリマー)、セルロースポリマー(例えば、メチル又はエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びセルロースエステル)、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、及びそれらの組合せなどである。
【0048】
[0048]望ましくは、接着性ポリマーは、室温未満のガラス転移温度を有する。接着性ポリマーは室温で結晶化度を有しうる。架橋用モノマー単位又は部位をそのようなポリマーに組み込むこともできる。例えば、架橋用モノマーをポリアクリレートポリマーに組み込むことができ、これにより、ポリアクリレートポリマーに架橋用モノマーの部位が提供される。例えば、ブチレンジアクリレート、ジメタクリレート、及びトリメチロールプロパントリメタクリレートのようなポリオールのポリメタクリル酸エステルなどである。そのような部位を提供する他のモノマーは、例えば、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、及びジアリルマレエートなどである。
【0049】
[0049]一定の態様において、接着性ポリマーは、下記式:
【0051】
によって表されるジラジカルを含む。式中、xは、接着性ポリマーに所望の性質を提供するのに足る反復単位の数(例えば、xは約10〜約100の範囲の整数)を表し、Rは、H又はC
1〜C
10アルキル(例えば、メチル、エチル、ブチル、2−エチルヘキシル、オクチル、及びデシル)である。一定の態様において、上記式のラジカル位置に結合している基は水素原子である。
【0052】
[0050]一定の他の態様において、接着性ポリマーはポリアクリレート接着性コポリマーである。一定の態様において、接着性ポリマーはアクリレート−ビニルアセテートコポリマーである。一定の他の態様において、接着性ポリマーは、アクリル酸2−エチルヘキシルモノマーと約50〜60%(w/w)の酢酸ビニルをコモノマーとして含むポリアクリレートコポリマーである。本発明で使用するのに適切なポリアクリレート接着性コポリマーの一例は、National Starch and Chemical Co.(ニュージャージー州ブリッジウォーター)から商品名DURO TAK 87−4098(アクリレート−ビニルアセテートコポリマー)で販売されているものなどであるが、これに限定されない。
【0053】
[0051]一定の態様において、接着性ポリマーは、アクリル酸2−エチルヘキシルモノマーを含むポリアクリレートコポリマーのようなポリアクリレートコポリマーである。一定の態様において、接着性ポリマーは、C
6〜C
10アルキルアクリレートモノマーと酢酸ビニルモノマーを含むポリアクリレートコポリマーである。さらに他の態様において、接着性ポリマーは、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである。
【0054】
[0052]接着性ポリマーは、その重量平均分子量に従って特徴付けすることができる。一定の態様において、接着性ポリマーは、約10,000g/mol〜約50,000g/mol、約50,000g/mol〜約200,000g/mol、約200,000g/mol〜約500,000g/mol、約500,000g/mol〜約1,000,000g/mol、又は約50,000g/mol〜約500,000g/molの重量平均分子量を有する.一定の態様において、接着性ポリマーは、50,000g/molより大きい重量平均分子量を有する。
【0055】
[0053]接着性ポリマーマトリックス中の接着性ポリマーの量は、経皮送達システムの所望の性能特性、例えば接着性ポリマーマトリックスからの薬剤の特定の放出特性を達成するように選ぶことができる。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、少なくとも約55%(w/w)の接着性ポリマーを含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約80%(w/w)〜約92%(w/w)の接着性ポリマーを含む。さらに他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約86%(w/w)〜約90%(w/w)の接着性ポリマーを含む。さらに他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約88%(w/w)〜約90%(w/w)の接着性ポリマーを含む。
【0056】
C.薬剤
[0054]経皮送達システムは、多様な薬剤の送達に適用可能であると考えられる。薬剤のレボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールは、接着性ポリマーマトリックスに包含させることができる避妊薬の例である。接着性ポリマーマトリックスに包含されうる他の薬剤の例は、例えば、エチニルエストラジオールのモノエステル又はエチニルエストラジオールのジエステルなどである。モノエステルは、3−エステル又は17−エステルであろう。エストラジオールエステルの例は、例えば、エストラジオール−3,17−ジアセテート;エストラジオール−3−アセテート;エストラジオール−17−アセテート;エストラジオール−3,17−ジバレレート(divalerate);エストラジオール−3−バレレート;エストラジオール−17−バレレート;3−ピビレート(pivilate)エステル;17−ピビレートエステル;3,17−ジピビレートエステル;3−プロピオネートエステル;17−プロピオネートエステル;3,17−ジプロピオネートエステル;3−シクロペンチル−プロピオネートエステル;17−シクロペンチル−プロピオネートエステル;3,17−ジ−シクロペンチル−プロピオネートエステル;及び対応するシピオン酸エステル、ヘプタン酸エステル、及び安息香酸エステルなどである。薬剤は、プロゲスチン、例えば、ノルゲストレル(norgestrel)、ノルゲスチメート(norgestimate)、デソゲストレル(desogestrel)、ゲストデン(gestodene)、ノルエチンドロン(norethindrone)、ノルエチノドレル(nore-thynodrel)、ヒドロゲステロン(hydrogesterone)、エチノジオールジアセテート(ethynodiol dicetate)、ヒドロキシプロゲステロンカプロエート(hydroxy-progesterone caproate)、メドロキシプロゲステロンアセテート(medroxyprogesterone acetate)、ノルエチンドロンアセテート(norethindrone acetate)、プロゲステロン、メゲストロールアセテート(megestrol acetate)、又はゲストゲン(gestogen)でもよい。
【0057】
[0055]接着性ポリマーマトリックス中の薬剤(単数又は複数種類)の量は、治療薬の溶解度、投与される薬剤の所望の日用量、経皮送達システムが対象に貼付されている間(多くの場合、数日間)に対象に投与される薬剤の全量、及びその他の因子に従って選択できる。接着性ポリマーマトリックスがレボノルゲストレルを含む一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.6%(w/w)〜約1.0%(w/w)のレボノルゲストレルを含みうる。接着性ポリマーマトリックスがレボノルゲストレルを含む一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレルを含みうる。接着性ポリマーマトリックスがレボノルゲストレルを含む一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.75%(w/w)〜約0.85%(w/w)のレボノルゲストレルを含みうる。接着性ポリマーマトリックスがエチニルエストラジオールを含む一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.6%(w/w)〜約1.0%(w/w)のエチニルエストラジオールを含みうる。接着性ポリマーマトリックスがエチニルエストラジオールを含む一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオールを含みうる。接着性ポリマーマトリックスがエチニルエストラジオールを含む一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.8%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオールを含みうる。
【0058】
D.保湿剤
[0056]使用が想定される保湿剤は、例えば、ポリビニルピロリドンコポリマーを含む物質などである。接着性ポリマーマトリックスへの使用が想定される他の保湿剤は、例えばポリビニルピロリドンなどである。一定の他の態様において、保湿剤はビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーを含む。さらに他の態様において、保湿剤はビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーで、前記コポリマーは約30,000g/mol〜約50,000g/molの重量平均分子量を有する。さらにその他の態様において、保湿剤はビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーで、前記コポリマーは約40,000g/molの重量平均分子量を有する。一定の態様において、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーは、(i)約55%(w/w)〜約65%(w/w)のビニルピロリドン及び(ii)約35%(w/w)〜約45%(w/w)の酢酸ビニルを含む。一定の態様において、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーは、約60%(w/w)のビニルピロリドンと約40%(w/w)の酢酸ビニルを含む。使用できるさらなる保湿剤は、プロピレングリコール及びジプロピレングリコールなどである。
【0059】
[0057]接着性ポリマーマトリックス中の保湿剤の量は、経皮送達システムが所望の性能特性を達成するように選ぶことができる。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約15%(w/w)未満の保湿剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約10%(w/w)未満の保湿剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約2%(w/w)〜約8%(w/w)の保湿剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約2.5%(w/w)〜約3.5%(w/w)の保湿剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約2.5%(w/w)〜約4%(w/w)の保湿剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約2.75%(w/w)〜約3.75%(w/w)の保湿剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約2.5%(w/w)〜約3.5%(w/w)の保湿剤を含む。
【0060】
[0058]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは二つ以上の保湿剤を含んでいてもよい。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは二つの保湿剤を含む。例えば、第一の保湿剤がポリビニルピロリドンコポリマーであり(例えば、(i)約55%(w/w)〜約65%(w/w)のビニルピロリドンと(ii)約35%(w/w)〜約45%(w/w)の酢酸ビニルを含むビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー)、第二の保湿剤がプロピレングリコール又はジプロピレングリコールのような場合である。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約2.5%(w/w)〜約3.5%(w/w)の第一の保湿剤、及び約2%(w/w)〜約10%(w/w)(又は約2%(w/w)〜約8%(w/w))の第二の保湿剤を含みうる。さらに他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.1%(w/w)〜約10%(w/w)のプロピレングリコール又はジプロピレングリコールを含む。
【0061】
E.接着性ポリマーマトリックスの物理的特徴
[0059]接着性ポリマーマトリックスは、サイズ及び/又は薬剤の放出特性といったその物理的特徴に従って特徴付けできる。従って、一定の態様において、経皮送達システムは、約50μm〜約150μmの厚さを有する接着性ポリマーマトリックスを含むことを特徴とする。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約110μm〜約140μmの厚さを有する。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約100μmの厚さを有する。さらに他の態様において、支持層の反対側の接着性ポリマーマトリックスの表面は、約15cm
2の表面積を有する。さらに他の態様において、支持層の反対側の接着性ポリマーマトリックスの表面は、約10cm
2〜約15cm
2、又は約10cm
2〜約20cm
2の表面積を有する。
【0062】
[0060]経皮送達システムは、薬剤が経皮送達デバイスから放出される速度に従って特徴付けすることができる。例えば、接着性ポリマーマトリックスがエチニルエストラジオールとレボノルゲストレルを含む態様において、経皮送達システムは、エチニルエストラジオールとレボノルゲストレルを送達するために製剤化された、エチニルエストラジオールが1日約5μg〜約25μgの速度で約7日間経皮送達され、レボノルゲストレルが1日約25μg〜約35μgの速度で約7日間経皮送達される接着性ポリマーマトリックスを有することを特徴としうる。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスはエチニルエストラジオールとレボノルゲストレルを送達するために製剤化され、エチニルエストラジオールは1日約10μg〜約20μgの速度で約7日間経皮送達され、レボノルゲストレルは1日約30μgの速度で約7日間経皮送達される。
【0063】
[0061]経皮送達システムは、経皮送達システムから対象に放出される薬剤の、対象の血清中濃度に従って特徴付けすることもできる。例えば、接着性ポリマーマトリックスがレボノルゲストレルを含む態様において、経皮送達システムは、ヒト対象において、少なくとも1,000pg/mLのレボノルゲストレルの血清中濃度を生じることを特徴としうる。
【0064】
支持層(Backing Layer)
[0062]支持層は、存在する場合、接着性ポリマーマトリックスに貼付されている。支持層は、接着性ポリマーマトリックスの支持及び保護を提供する.望ましくは、支持層は、対象の所望の局所位置と緊密に接触できるように柔軟性である。望ましくは、支持層は、接着性ポリマーマトリックス中の薬剤(単数又は複数種類)を吸収しない材料から製造され、支持層は、望ましくは、接着性ポリマーマトリックス中の薬剤(単数又は複数種類)を、支持層に貼付された支持体(support)の側から放出させない。
【0065】
[0063]支持層のサイズは、接着性ポリマーマトリックスと実質的に同じサイズの層であっても、又は接着性ポリマーマトリックスの側部より張り出すように大きなサイズを有していてもよい(例えば、接着性ポリマーの経皮送達システムより外側に張り出して対象の皮膚に届く)。
【0066】
[0064]支持層は、例えば、不織布、織布、フィルム(シートを含む)、多孔質体、発泡体、紙、フィルムを不織布又は織布上に積層して得られる複合材料、又は前記の組合せから製造できる。経皮送達システムが対象の皮膚に数日間(例えば、5、7、又は9日間)適用される場合、皮膚の水和又は浸軟(ふやけ)を最小限に抑えるために、微孔性及び/又は通気性のラミネートから製造された支持層を使用するのが有益であろう。
【0067】
[0065]使用できる不織布の例は、例えば、ポリエチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートのようなポリエステル樹脂;レーヨン;ポリアミド;ポリ(エステルエーテル);ポリウレタン;ポリアクリル樹脂;ポリビニルアルコール;スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー;スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンコポリマー;及びそれらの組合せなどである。支持層に使用できる織布の例は、例えば、綿、レーヨン、ポリアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコール、及びそれらの組合せなどである。
【0068】
[0066]支持層に使用できるフィルムの例は、例えば、ポリエチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン樹脂;ポリメチルメタクリレート及びポリエチルメタクリレートのようなポリアクリル樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートのようなポリエステル樹脂;ポリビニルアルコール;エチレン−ビニルアルコールコポリマー;ポリ塩化ビニル;ポリスチレン;ポリウレタン;ポリアクリロニトリル;フッ素樹脂;スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー;スチレン−ブタジエンゴム;ポリブタジエン;エチレン−酢酸ビニルコポリマー;ポリアミド;ポリスルホン;及びそれらの組合せなどである。支持層に使用できる紙の例は、例えば、含浸紙、コート紙、上質紙、クラフト紙、和紙、グラシン紙、合成紙、及びそれらの組合せなどであろう。
【0069】
[0067]一定の態様において、支持層は、高密度及び/又は低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(例えばポリ(エチレンフタレート))のフィルム、金属箔(例えばアルミ箔)、又はポリマーフィルムの金属箔ラミネートを含む。
【0070】
[0068]一定の他の態様において、支持層は、ポリエステルフィルムとエチレン酢酸ビニルコポリマーフィルムを含むラミネートである。
【0071】
オーバーレイ層
[0069]経皮送達システムは任意にオーバーレイ層を含んでいてもよい。多数のオーバーレイ層が当該技術分野で知られており、本発明での使用に適している。オーバーレイ層は、層の一つの表面に接着剤を含有しており、前記接着剤付き表面は、接着性ポリマーマトリックス及び、存在する場合、支持層の上に適用され、患者の皮膚への経皮送達システムの接着を改良するために、接着性ポリマーマトリックス(及び、存在する場合、支持層)より張り出している。
【0072】
[0070]一つの構成において、オーバーレイ層は、接着性ポリマーマトリックス(及び、存在する場合、支持層)の周縁より全方向に約0.1〜約2.5cm、0.1〜約1.0cm、約0.3〜約0.7cm、又は0.5cm分ほど張り出している。異なる構成において、オーバーレイ層は、接着性ポリマーマトリックス(及び、存在する場合、支持層)の縁より一定方向に部分的に張り出し、オーバーレイ材料の“タブ”を形成している。オーバーレイ層は、経皮送達システムの他の構成要素とともに製造できる(経皮送達システムの製造中に支持層に貼付できる場合)。あるいは、オーバーレイ層は、使用者の自由裁量で適用できるように、例えば別個のパウチに専用の剥離可能ライナー(紙)付きで別に製造することもできる。
【0073】
剥離ライナー(剥離紙)
[0071]経皮送達システムは、任意に剥離ライナーを含んでいてもよい。剥離ライナーは、存在する場合、支持層(又はオーバーレイ層)の反対側の接着性ポリマーマトリックスの表面に一時的に貼付されている。剥離ライナーは、接着性ポリマー層を患者の皮膚に適用する前の接着性ポリマーマトリックスを保護している。具体的には、剥離ライナーは、接着性ポリマーマトリックスを患者の皮膚に適用する直前に接着性ポリマーマトリックスから分離される。
【0074】
[0072]多数の剥離ライナーが当該技術分野において報告されており、本発明での使用に適していると考えられる。剥離ライナーの例は、例えば、ポリエチレン被覆上質紙、ポリオレフィン被覆グラシン紙、ポリエチレンテレフタレート(ポリエステル)フィルム、ポリプロピレンフィルム、又はシリコーン処理がなされた類似物などである。望ましくは、剥離ライナーは、薬剤(単数又は複数種類)を剥離ライナーに吸収しない材料から製造される。
【0075】
レブリン酸又はその薬学的に許容可能な塩を含有する経皮送達システムの例示
[0073]本発明の一側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤;
c.接着性ポリマー;
d.保湿剤;
e.レボノルゲストレル;及び
f.エチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0076】
[0074]一定の態様において、第一の浸透促進剤はレブリン酸である。一定の態様において、第二の浸透促進剤はモノオレイン酸グリセリルである。一定の他の態様において、第二の浸透促進剤は乳酸ラウリルである。
【0077】
[0075]第一及び第二の浸透促進剤の量は、所望の性能特性を達成するように選ぶことができる。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約3%(w/w)〜約5%(w/w)の第一の浸透促進剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第一の浸透促進剤がレブリン酸の場合、約3.5%(w/w)〜約4.0%(w/w)の第一の浸透促進剤を含む。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約2.0%(w/w)〜約3.0%(w/w)の第二の浸透促進剤を含む。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第二の浸透促進剤がモノオレイン酸グリセリルの場合、約2.25%(w/w)〜約2.75%(w/w)の第二の浸透促進剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第二の浸透促進剤が乳酸ラウリルの場合、約6.0%(w/w)〜約9.0%(w/w)の第二の浸透促進剤、又は約7.0%(w/w)〜約8.0%(w/w)の第二の浸透促進剤を含みうる。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約2.5%(w/w)〜約5%(w/w)の第一の浸透促進剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第一の浸透促進剤がレブリン酸の場合、約3.0%(w/w)〜約4.0%(w/w)の第一の浸透促進剤を含む。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約2.0%(w/w)〜約4.0%(w/w)の第二の浸透促進剤を含む。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第二の浸透促進剤がモノオレイン酸グリセリルの場合、約2.25%(w/w)〜約3.25%(w/w)の第二の浸透促進剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、例えば第二の浸透促進剤が乳酸ラウリルの場合、約6.0%(w/w)〜約10.0%(w/w)の第二の浸透促進剤、約6.5%(w/w)〜約8.5%(w/w)の第二の浸透促進剤、又は約7.2%(w/w)〜約7.5%(w/w)の第二の浸透促進剤を含む。
【0078】
[0076]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比は、約1:1〜2:1の範囲である。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比は、例えば第一の浸透促進剤がレブリン酸で、第二の浸透促進剤がモノオレイン酸グリセリルの場合、約1.5:1である。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比は、例えば第一の浸透促進剤がレブリン酸で、第二の浸透促進剤が乳酸ラウリルの場合、約1:1〜1:3の範囲、又は約1:2である。
【0079】
[0077]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスはさらに、約0.5%(w/w)〜約15%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスはさらに、約3%(w/w)〜約8%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスはさらに、約4%(w/w)〜約10%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む。
【0080】
[0078]接着性ポリマーは、ポリアクリレートコポリマー、ポリイソブチレンコポリマー、又はシリコーン接着剤でありうる。一定の態様において、接着性ポリマーはポリアクリレートコポリマーである。一定の態様において、接着性ポリマーはアクリレート−ビニルアセテートコポリマーである。一定の他の態様において、接着性ポリマーは、アクリル酸2−エチルヘキシルモノマーを含むポリアクリレートコポリマーである。一定の態様において、接着性ポリマーは、C
6〜C
10アルキルアクリレートモノマーと酢酸ビニルモノマーを含むポリアクリレートコポリマーである。一定の態様において、接着性ポリマーは、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである。
【0081】
[0079]接着性ポリマーマトリックス中の接着性ポリマーの量は、所望の性能特性を達成するために調整することができる。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは少なくとも約55%(w/w)の接着性ポリマーを含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約80%(w/w)〜約92%(w/w)の接着性ポリマーを含む。さらに他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約86%(w/w)〜約90%(w/w)の接着性ポリマーを含む。さらに他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約88%(w/w)〜約90%(w/w)の接着性ポリマーを含む。
【0082】
[0080]一定の態様において、保湿剤はポリビニルピロリドンコポリマーを含む。一定の態様において、保湿剤はビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーを含む。一定の態様において、保湿剤はビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーで、前記コポリマーは約30,000g/mol〜約50,000g/molの重量平均分子量を有する。一定の態様において、保湿剤はビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーで、前記コポリマーは約40,000g/molの重量平均分子量を有する。一定の態様において、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーは、(i)約55%(w/w)〜約65%(w/w)のビニルピロリドン及び(ii)約35%(w/w)〜約45%(w/w)の酢酸ビニルを含む。一定の態様において、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーは、約60%(w/w)のビニルピロリドンと約40%(w/w)の酢酸ビニルを含む。一定の他の態様において、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーは、約60%(w/w)のビニルピロリドン、約40%(w/w)の酢酸ビニルを含み、そして約30,000g/mol〜約50,000g/molの重量平均分子量を有する。
【0083】
[0081]保湿剤の量は、所望の性能特性を達成するために調整することができる。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約2%(w/w)〜約8%(w/w)の保湿剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約2.5%(w/w)〜約3.5%(w/w)の保湿剤を含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約2.5%(w/w)〜約3.75%(w/w)の保湿剤を含む。
【0084】
[0082]レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールの量は、所望の性能特性を達成するために調整することができる。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.6%(w/w)〜約1.0%(w/w)のレボノルゲストレルを含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル、又は約0.80%(w/w)のレボノルゲストレルを含む。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.6%(w/w)〜約1.0%(w/w)のエチニルエストラジオールを含む。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは、約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール、又は約0.84%(w/w)のエチニルエストラジオールを含む。
【0085】
[0083]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)〜約4%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約2.2%(w/w)〜約2.8%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリルである第二の浸透促進剤;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0086】
[0084]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスはさらに、約3%(w/w)〜約8%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む。
【0087】
[0085]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.0%(w/w)〜約4%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約2.25%(w/w)〜約3.25%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリルである第二の浸透促進剤;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0088】
[0086]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスはさらに、約4%(w/w)〜約10%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む。
【0089】
[0087]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)〜約4%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約2.2%(w/w)〜約2.8%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリルである第二の浸透促進剤;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0090】
[0088]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスはさらに、約3%(w/w)〜約8%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む。
【0091】
[0089]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.0%(w/w)〜約4%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約2.25%(w/w)〜約3.25%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリルである第二の浸透促進剤;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0092】
[0090]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスはさらに、約4%(w/w)〜約10%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む。
【0093】
[0091]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)〜約4%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.2%(w/w)〜約2.8%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0094】
[0092]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.0%(w/w)〜約4%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.25%(w/w)〜約3.25%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0095】
[0093]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)〜約4%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.2%(w/w)〜約2.8%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0096】
[0094]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.0%(w/w)〜約4%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.25%(w/w)〜約3.25%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0097】
[0095]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)〜約3.7%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.2%(w/w)〜約2.4%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.8%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.8%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0098】
[0096]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.75%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.5%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約89%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約3.1%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.80%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.84%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0099】
[0097]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.6%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.3%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約84%(w/w)〜約92%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー;
e.約0.8%のレボノルゲストレル;及び
f.約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0100】
[0098]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.6%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.3%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー;
e.約0.8%のレボノルゲストレル;及び
f.約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0101】
[0099]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.6%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.3%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約89%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約3%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー;
e.約0.8%のレボノルゲストレル;及び
f.約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0102】
[00100]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)〜約4%(w/w)のレブリン酸;
b.約6%(w/w)〜約9%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約80%(w/w)〜約88%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0103】
[00101]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.0%(w/w)〜約4%(w/w)のレブリン酸;
b.約6%(w/w)〜約10%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約80%(w/w)〜約88%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0104】
[00102]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)〜約4%(w/w)のレブリン酸;
b.約6%(w/w)〜約9%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約80%(w/w)〜約88%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0105】
[00103]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.0%(w/w)〜約4%(w/w)のレブリン酸;
b.約6%(w/w)〜約10%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約80%(w/w)〜約88%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0106】
[00104]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.75%(w/w)のレブリン酸;
b.約7.5%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約84%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約3.1%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.80%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.84%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0107】
[00105]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.2%(w/w)〜約3.7%(w/w)のレブリン酸;
b.約6%(w/w)〜約9%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約80%(w/w)〜約88%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0108】
[00106]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.4%(w/w)〜約3.6%(w/w)のレブリン酸;
b.約7%(w/w)〜約8%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約80%(w/w)〜約88%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.8%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.8%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0109】
[00107]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)のレブリン酸;
b.約7%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約80%(w/w)〜約88%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.8%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.8%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0110】
[00108]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)のレブリン酸;
b.約7%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約84%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約3%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.8%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.8%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0111】
[00109]経皮送達システムの一般的特徴に記載したとおり、経皮送達システムは、薬剤がシステムから放出される速度に従って特徴付けすることができる。従って、一定の態様において、経皮送達システムは、エチニルエストラジオールとレボノルゲストレルを送達するために製剤化され、エチニルエストラジオールは1日約5μg〜約25μgの速度で約7日間経皮送達され、レボノルゲストレルは1日約25μg〜約35μgの速度で約7日間経皮送達される。一定の他の態様において、経皮送達システムはエチニルエストラジオールとレボノルゲストレルを送達するために製剤化され、エチニルエストラジオールは1日約10μg〜約20μgの速度で約7日間経皮送達され、レボノルゲストレルは1日約30μgの速度で約7日間経皮送達される。さらに他の態様において、経皮送達システムは、レボノルゲストレルが、ヒトにおいて少なくとも1,000pg/mLの血清中濃度を生じるに足る量で経皮送達されることを特徴とする。
【0112】
[00110]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約50μm〜約150μmの厚さを有する。一定の他の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約110μm〜約140μmの厚さを有する。一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスは約100μmの厚さを有する。一定の態様において、支持層の反対側の接着性ポリマーマトリックスの表面は、約15cm
2の表面積を有する。
【0113】
[00111]経皮送達システムの一般的特徴に記載したとおり、経皮送達システムは任意にオーバーレイ層及び/又は剥離ライナーを含んでいてもよい。従って、一定の態様において、経皮送達システムはさらに、接着性ポリマーマトリックスの反対側の支持層の表面に貼付されたオーバーレイ層を含み、オーバーレイ層は接着剤で被覆され、支持層及び接着性ポリマーマトリックスの一部又はすべての周縁より張り出している。一定の態様において、経皮送達システムはさらに、支持層の反対側の接着性ポリマーマトリックスの表面に貼付された剥離ライナーを含む。一定の態様において、剥離ライナーはフルオロポリマー被覆ポリエステルフィルムである。
【0114】
[00112]支持層は、経皮送達デバイスの一般的特徴に記載された支持層の一つであればよい。一定の態様において、支持層は、ポリエステルフィルムとエチレン酢酸ビニルコポリマーフィルムを含むラミネートである。
【0115】
[00113]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付されたオーバーレイ層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤;
c.接着性ポリマー;
d.保湿剤;
e.レボノルゲストレル;及び
f.エチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0116】
[00114]以上の記載は、経皮送達システムに関する複数の態様の記述である。本特許出願は、態様のすべての組合せを具体的に想定している。例えば、本発明は、接着性ポリマーがアクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマーマトリックスに貼付されたオーバーレイ層を含む経皮送達システム(前段落で記述したような)を想定している。
【0117】
乳酸又はその薬学的に許容可能な塩を含有する経皮送達システムの例示
[00115]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、乳酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤;
c.接着性ポリマー;
d.保湿剤;
e.レボノルゲストレル;及び
f.エチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0118】
[00116]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスはさらに、約0.5%(w/w)〜約15%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む。
【0119】
[00117]本発明の別の側面は、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含む経皮送達システムであって、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、乳酸である第一の浸透促進剤;
b.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、レブリン酸である第二の浸透促進剤;
c.接着性ポリマー;
d.保湿剤;
e.レボノルゲストレル;及び
f.エチニルエストラジオール
を含む経皮送達システムを提供する。
【0120】
[00118]一定の態様において、接着性ポリマーマトリックスはさらに、約0.5%(w/w)〜約15%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む。
【0121】
[00119]以上の記載は、経皮送達システムに関する、例えば第一の浸透促進剤の量及び種類、第二の浸透促進剤の量及び種類、接着性ポリマーの量及び種類、保湿剤の量及び種類、レボノルゲストレルの量、及びエチニルエストラジオールの量などの複数の態様について記述している。これらの態様は、乳酸又はその薬学的に許容可能な塩を含有する経皮送達システムを例示するために、ここで繰り返されている。本特許出願は、態様のすべての組合せを具体的に想定している。
【0122】
III.治療用途
[00120]本発明の一側面は、対象に薬剤を経皮投与する方法を提供することである。その方法は、薬剤を含有する本明細書中に記載の経皮送達システムを対象の皮膚に適用することを含む。
【0123】
[00121]本発明の別の側面は、レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを対象に経皮投与する方法を提供することである。その方法は、レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを含有する本明細書中に記載の経皮送達システムを対象の皮膚に適用することを含む。
【0124】
[00122]本発明の別の側面は、女性対象における妊娠の制御法を提供することである。その方法は、レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを含有する本明細書中に記載の経皮送達システムを女性対象の皮膚に適用することを含む。一定の態様において、経皮送達システムは、少なくとも3連続週間のあいだ、毎週1回交換される。
【0125】
IV.医療用のキット
[00123]本発明の別の側面は、キットを提供することである。キットは、(i)本明細書中に記載の経皮送達システム、及び(ii)使用説明書(女性対象における妊娠の制御のための使用など)を含む。
【0126】
[00124]以上の記載は、経皮送達システム、経皮送達システムの使用法、及びキットを含む、本発明の複数の側面及び態様について記述している。本特許出願は、これらの側面及び態様のすべての組合せ及び順列を具体的に想定している。
【実施例】
【0127】
[00125]これまで本発明を一般的に記載してきたが、本発明は、以下の実施例を参照することにより、さらに容易に理解されるであろう。これらの実施例は、本発明の一定の側面及び態様を説明するためだけに提示されているのであって、本発明を制限することを意図したものではない。
【0128】
実施例1−浸透促進剤のレブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、及び/又はミリスチン酸イソプロピルを含有する経皮送達システムの製造
[00126]レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを投与するための経皮送達システムを下記のように製造し、試験した。接着性ポリマーマトリックスは、レブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、及び/又はミリスチン酸イソプロピルを含有していた。
【0129】
実験手順:
第I部:経皮送達システムの製造
[00127]レボノルゲストレルとエチニルエストラジオールを、エタノールとPVP/VA S−630(ビニルピロリドンと酢酸ビニルの水溶性熱可塑性コポリマーで、このコポリマーは約60%のビニルピロリドンと40%の酢酸ビニルを含有している)の混合物に加えた。得られた組合せを成分が完全に溶解するまで混合した。次に、浸透促進剤(レブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、及び/又はミリスチン酸イソプロピル)を混合物に加え、得られた混合物を混合した。次に、Henkel Corporation社より商品名Duro−Tak 87−4098(アクリレート−ビニルアセテートコポリマー)で販売されている接着性ポリマーを混合物に加え、接着性ポリマーマトリックスのプレミックスを形成させた。接着性ポリマーマトリックスのプレミックス(すなわち下記の流延工程前)中の成分の重量パーセンテージを製剤A〜Iのそれぞれについて以下の表1に示す。
【0130】
【表1】
【0131】
[00128]接着性ポリマーマトリックスのプレミックスを剥離ライナー(商品名Scotchpak 1022で販売されているシリコーン処理ポリエステルシート)上に400μmの厚さで流延した。このプレミックスを乾燥オーブン中40℃で12分間乾燥させ、約100μmの厚さを有する接着性ポリマーマトリックスを得た。接着性ポリマーマトリックス中の成分の重量パーセンテージを製剤A〜Iのそれぞれについて以下の表2に示す。接着性ポリマーマトリックスは、支持層(商品名Scotchpak 9732で販売されているポリ(エチレンテレフタレート)フィルム)と積層された。
【0132】
【表2】
【0133】
*接着性ポリマーマトリックスの全重量、接着性ポリマーマトリックス中の他の成分の量、及び接着性ポリマーマトリックスの製造に使用された接着性ポリマーマトリックスのプレミックス中のPVP/VA S−630とDuro TAK 87−4098の量に基づく推定w/wパーセンテージ。
【0134】
第II部:経皮送達システムの経皮流量試験(Transdermal Flux Test)
[00129]皮膚バリアを越えるレボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールの経皮流量を試験するために、慣用のフランツ型拡散セルを使用した。インビボ条件を模擬するため、すべての流量実験を通じてヒト死体皮膚表皮を基質として使用した。
【0135】
[00130]拡散実験を始める前に、皮膚サンプルを60℃の水に2分間浮かべ、その後スパチュラを用いて表皮を皮膚組織から優しく剥がすことにより、ヒト死体表皮を下部の皮膚組織から分離した。次に、得られた表皮組織をおよそ2cm×2cmのサイズを有する正方形にカットした。次に、パッチを5/8インチのパンチとアーバープレスで打ち抜いてパッチサンプルを作製した。次に、打抜サンプルの剥離ライナーを除去し、薬物接着剤層が角質層と接触するようにパッチサンプルを表皮上に置いた。パッチサンプルに軽く圧をかけ、接着剤層と角質層間の良好な接触を達成した。
【0136】
[00131]フランツ型拡散セルを以下のように組み立てた。すなわち、表皮−パッチサンプルを拡散セルのレセプターチャンバとドナーチャンバの間に配置し、両チャンバをピンチクランプで一緒に留めた。レセプターチャンバには、pH7.4のリン酸緩衝生理食塩水を満たした(保存剤として0.2%(w/w)のNaN
3が添加され、実験全体を通じてレセプター液のシンク条件を確保するために2%(w/w)のベータ−ヒドロキシプロピルシクロデキストリンが添加されている)。さらに、スターバー(撹拌棒)を各レセプターチャンバに入れた。流量試験を始める前に、皮膚の下からすべての気泡が確実に除去されているように注意を払った。組み立てた拡散セルを次に撹拌恒温槽(stirring dry bath heater)に入れた。レセプターチャンバは、実験の間、連続的に撹拌され、温度は32℃に維持された。7日間にわたり一定間隔でサンプルを採取した。採取されたサンプルの分量は新鮮なレセプター溶液を用いて置換された。分取されたサンプルは、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、グラジエント法で、移動相として水(0.01%(w/w)のギ酸入り)とアセトニトリル(0.006%(w/w)のギ酸入り)、Eclipse Plus C8カラム、及び220nmにおける紫外線(UV)検出を用いて分析した。流量値は、時間に対するレセプターコンパートメント中の薬物の累積量の傾きから算出された。
【0137】
結果:
[00132]製剤A〜Iのそれぞれについて、レボノルゲストレルの経皮流量を以下の表3に示す。表3のデータによれば、レブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、及び/又はミリスチン酸イソプロピルのそれぞれは、対照製剤A(レブリン酸もモノオレイン酸グリセリルもミリスチン酸イソプロピルも含有していない)と比べてレボノルゲストレルの流量を増大することを示している。レブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、及びミリスチン酸イソプロピルを含有している製剤Iは、製剤A〜Iの中で最大のレボノルゲストレル流量をもたらした。表3に提供されている増強効果比(ER,Enhancement Ratio)は、対照製剤Aと比較した各製剤のレボノルゲストレル流量の増大の指標である。モノオレイン酸グリセリルは、レブリン酸よりもレボノルゲストレルの流量を大きく増大した。レブリン酸は、ミリスチン酸イソプロピルよりもレボノルゲストレルの流量を大きく増大した。
【0138】
【表3】
【0139】
[00133]製剤A〜Iのそれぞれについて、エチニルエストラジオールの経皮流量を以下の表4に示す。表4のデータによれば、レブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、及び/又はミリスチン酸イソプロピルのそれぞれは、対照製剤A(レブリン酸もモノオレイン酸グリセリルもミリスチン酸イソプロピルも含有していない)と比べてエチニルエストラジオールの流量を増大することを示している。レブリン酸、モノオレイン酸グリセリル、及びミリスチン酸イソプロピルを含有している製剤Iは、製剤A〜Iの中で最大のエチニルエストラジオール流量をもたらした。表4に提供されている増強効果比(ER)は、対照製剤Aと比較した各製剤のエチニルエストラジオール流量の増大の指標である。
【0140】
【表4】
【0141】
実施例2−浸透促進剤のレブリン酸及び/又はモノオレイン酸グリセリルを含有する経皮送達システムの製造
[00134]レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを投与するための経皮送達システムを実施例1に記載のように製造し、試験した。ただし、接着性ポリマーマトリックスは、レブリン酸及び/又はモノオレイン酸グリセリルを含有していた。
【0142】
[00135]接着性ポリマーマトリックスのプレミックス(すなわち流延工程前)中の成分の重量パーセンテージを製剤C及びJ〜Oのそれぞれについて以下の表5に示す。
【0143】
【表5】
【0144】
[00136]接着性ポリマーマトリックス中の成分の重量パーセンテージを製剤C及びJ〜Oのそれぞれについて以下の表6に示す。
【0145】
【表6】
【0146】
*接着性ポリマーマトリックスの全重量、接着性ポリマーマトリックス中の他の成分の量、及び接着性ポリマーマトリックスの製造に使用された接着性ポリマーマトリックスのプレミックス中のPVP/VA S−630とDuro TAK 87−4098の量に基づく推定w/wパーセンテージ。
【0147】
[00137]製剤C及びJ〜Oのそれぞれについて測定されたレボノルゲストレルの経皮流量を以下の表7に示す。実施例2の流量試験で使用された皮膚は、実施例1で使用されたものとは異なるヒト死体由来のものであったため、実施例2の製剤Cで測定されたレボノルゲストレルの流量値は、実施例1の製剤Cで測定されたレボノルゲストレルの流量値とは尺度が異なる。
【0148】
【表7】
【0149】
実施例3−浸透促進剤のレブリン酸及び/又はモノオレイン酸グリセリルを含有する追加の経皮送達システムの製造
[00138]レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを投与するための経皮送達システムを実施例1に記載のように製造し、試験した。ただし、レブリン酸及び/又はモノオレイン酸グリセリル、そして製薬等級のPVP/VA S−630(International Specialty Products社(所在地:ニュージャージー州ウェイン)より商品名Plasdone S−630で販売されている)を含有している接着性ポリマーマトリックスを使用した。
【0150】
[00139]接着性ポリマーマトリックスのプレミックス(すなわち流延工程前)中の成分の重量パーセンテージを製剤P〜Sのそれぞれについて以下の表8に示す。
【0151】
【表8】
【0152】
[00140]接着性ポリマーマトリックス中の成分の重量パーセンテージを製剤P〜Sのそれぞれについて以下の表9に示す。
【0153】
【表9】
【0154】
*接着性ポリマーマトリックスの全重量、接着性ポリマーマトリックス中の他の成分の量、及び接着性ポリマーマトリックスの製造に使用された接着性ポリマーマトリックスのプレミックス中のPVP/VA S−630とDuro TAK 87−4098の量に基づく推定w/wパーセンテージ。
【0155】
[00141]製剤P〜Sのそれぞれについて測定されたレボノルゲストレルの経皮流量を以下の表10に示す。製剤Rが製剤P〜Sの中で最大のレボノルゲストレル流量をもたらした。
【0156】
【表10】
【0157】
実施例4−浸透促進剤のレブリン酸及び/又は乳酸ラウリルを含有する経皮送達システムの製造
[00142]レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを投与するための経皮送達システムを下記のように製造し、試験した。接着性ポリマーマトリックスは、レブリン酸及び/又は乳酸ラウリルを含有していた。
【0158】
実験手順:
第I部:経皮送達システムの製造
[00143]レボノルゲストレルとエチニルエストラジオールを、エタノールとPVP/VA S−630(ビニルピロリドンと酢酸ビニルの水溶性熱可塑性コポリマー;International Specialty Products社(所在地:ニュージャージー州ウェイン)より商品名Plasdone S−630で販売されている;このコポリマーは約60%のビニルピロリドンと40%の酢酸ビニルを含有している)の混合物に加えた。得られた組合せを成分が完全に溶解するまで混合した。次に、浸透促進剤(レブリン酸及び/又は乳酸ラウリル)を混合物に加え、得られた組合せを混合した。次に、Henkel Corporation社より商品名Duro−Tak 87−4098(アクリレート−ビニルアセテートコポリマー)で販売されている接着性ポリマーを混合物に加え、接着性ポリマーマトリックスのプレミックスを形成させた。接着性ポリマーマトリックスのプレミックス(すなわち下記の流延工程前)中の成分の重量パーセンテージを製剤T〜Wのそれぞれについて以下の表11に示す。
【0159】
【表11】
【0160】
[00144]接着性ポリマーマトリックスのプレミックスを剥離ライナー(商品名Scotchpak 1022で販売されているシリコーン処理ポリエステルシート)上に400μmの厚さで流延した。このプレミックスを乾燥オーブン中40℃で12分間乾燥させ、約100μmの厚さを有する接着性ポリマーマトリックスを得た。接着性ポリマーマトリックス中の成分の重量パーセンテージを製剤T〜Wのそれぞれについて以下の表12に示す。接着性ポリマーマトリックスは、支持層(商品名Scotchpak 9732で販売されているポリ(エチレンテレフタレート)フィルム)と積層された。
【0161】
【表12】
【0162】
*接着性ポリマーマトリックスの全重量、接着性ポリマーマトリックス中の他の成分の量、及び接着性ポリマーマトリックスの製造に使用された接着性ポリマーマトリックスのプレミックス中のPVP/VA S−630とDuro TAK 87−4098の量に基づく推定w/wパーセンテージ。
【0163】
第II部:経皮送達システムの経皮流量試験
[00145]レボノルゲストレルの流量を測定する経皮流量試験を実施例1に記載のようにして実施した。製剤T〜Wのそれぞれのレボノルゲストレルの経皮流量を以下の表13に示す。表13のデータによれば、レブリン酸及び乳酸ラウリルのそれぞれは、対照製剤T(レブリン酸も乳酸ラウリルも含有していない)と比べてレボノルゲストレルの流量を増大することを示している。レブリン酸及び乳酸ラウリルを含有している製剤Vは、製剤T〜Wの中で最大のレボノルゲストレル流量をもたらした。表13に提供されている増強効果比(ER)は、対照製剤Tと比較した各製剤の流量の増大の指標である。レブリン酸は、乳酸ラウリルよりもレボノルゲストレルの流量を大きく増大した。
【0164】
【表13】
【0165】
実施例5−浸透促進剤のレブリン酸、乳酸ラウリル、及び/又はモノオレイン酸グリセリルを含有する追加の経皮送達システムの製造
[00146]レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを投与するための経皮送達システムを下記のように製造し、試験した。接着性ポリマーマトリックスは、レブリン酸、乳酸ラウリル、及び/又はモノオレイン酸グリセリルを含有していた。
【0166】
実験手順:
第I部:経皮送達システムの製造
[00147]PVP/VA S−630(ビニルピロリドンと酢酸ビニルの水溶性熱可塑性コポリマーで、このコポリマーは約60%のビニルピロリドンと40%の酢酸ビニルを含有している)を秤量して、100mLの蓋付きメディアボトルに移した。エタノールを秤量してメディアボトルに加えた。得られた混合物をボルテクサー(vortexer)で溶液が透明になるまで撹拌した。レボノルゲストレルを秤量し、メディアボトルに加えた。得られた混合物を再度ボルテクサーで透明になるまで(〜1−2分)混合した。エチニルエストラジオールを秤量し、メディアボトルに加えた。得られた混合物を再度ボルテクサーで透明になるまで(〜1−2分)混合した。次に、浸透促進剤(レブリン酸、乳酸ラウリル、及び/又はモノオレイン酸グリセリル)を混合物に加え、得られた混合物をボルテクサーで〜1−2分間混合した。混合物は、この工程中、混合後にわずかに曇った。前述の各工程中、メディアボトルは、混合を実施している間、蓋をして密閉されていた。次に、Henkel Corporation社より商品名Duro−Tak 87−4098(アクリレート−ビニルアセテートコポリマー)で販売されている接着性ポリマーをメディアボトルに加えた。次に、三枚羽根プロペラのシャフトが通る孔を中央に備えた蓋を用いて、メディアボトルに蓋をした。次に、オーバーヘッド撹拌機を用い、メディアボトルの内容物を5分間混合した(蓋により、この工程中の蒸発が制限された)。混合の完了後、溶液は透明になった。次に、メディアボトルを完全密封し、得られた接着性ポリマーマトリックスのプレミックスを室温(RT)で一晩放置し、閉じ込められた空気があれば逃がした。
【0167】
[00148]接着性ポリマーマトリックスのプレミックス(すなわち下記の流延工程前)中の成分の重量パーセンテージを製剤A1〜E1のそれぞれについて以下の表14に示す。
【0168】
【表14】
【0169】
[00149]接着性ポリマーマトリックスのプレミックス(5mL)を剥離ライナー(商品名Scotchpak 1022で販売されているシリコーン処理ポリエステルシート)上に400μmの厚さで流延した。プレミックスを乾燥オーブン中40℃で12分間乾燥させ、接着性ポリマーマトリックスを製造した。接着性ポリマーマトリックスが乾燥したら、室温で10分間平衡化させた。製剤A1から得られた接着性ポリマーマトリックスは126μmの厚さを有していた。製剤B1から得られた接着性ポリマーマトリックスは130μmの厚さを有していた。
【0170】
[00150]接着性ポリマーマトリックスを支持層(商品名Scotchpak 9732で販売されているポリ(エチレンテレフタレート)フィルム)と、ポリエステル側をパッチに貼付して積層した。製剤A1及びB1の接着性ポリマーマトリックス中の成分の重量パーセンテージを以下の表15に示す。
【0171】
【表15】
【0172】
*接着性ポリマーマトリックスの全重量、接着性ポリマーマトリックス中の他の成分の量、及び接着性ポリマーマトリックスの製造に使用された接着性ポリマーマトリックスのプレミックス中のPVP/VA S−630とDuro TAK 87−4098の量に基づく推定w/wパーセンテージ。
【0173】
第II部:経皮送達システムの経皮流量試験
[00151]皮膚バリアを越えるレボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールの経皮流量を試験するために、慣用のフランツ型拡散セル(FDC)を使用した。インビボ条件を模擬するため、すべての流量実験を通じてヒト死体皮膚表皮を基質として使用した。
【0174】
[00152]無傷のヒト死体皮膚をAllosource社(コロラド州センテニアル)から購入した。皮膚はAllosource社により〜500μmの厚さに採皮(dermatomed)されていた。ドナーの基準は下記に限定された。人種:白人、年齢:30〜70歳、ドナー部位:大腿部又は後胴、死因:皮膚を損傷するような疾患、がん、又は化学療法なし。皮膚を受領したら、試験の朝まで−20℃で保存した。次に、皮膚を冷凍庫から取り出し、室温で解凍させた。完全に解凍したら、皮膚を60℃の水浴中に2分間浮かべ、皮膚を取り出し、スパチュラを用いて表皮を下部の皮膚組織から分離することにより熱分離した。次に、分離した表皮を(ペーパーなどで軽く叩いて)タップ乾燥させ、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で濯ぎ、再度タップ乾燥させた。
【0175】
[00153]次に、表皮を〜2cm×2cmの正方形にカットし、FDCに取り付けた。レシーバー容積3.3mL、拡散面積0.55cm
2のFDCを使用した。レセプターウェルには、0.1%のNaN
3と1%のヒドロキシプロピルベータシクロデキストリン(HPBCD)を含有するpH7.4の等張PBSを満たした。HPBCDは、実験全体を通じて活性物のためのシンク条件を確保するためにレセプター液に添加された。スターバー(撹拌棒)を各レセプターウェルに入れた。FDCを組み立てる前に、原型パッチを直径5/8インチのパンチを用いてそのサイズに打ち抜き、剥離ライナーを除去し、パッチを皮膚片の中心にしっかりと貼付した。パッチを所定の位置に置いたら、ドナーセルのフランジに真空グリースを薄く塗布し、それを皮膚片上の中心に置いた。真空グリースが皮膚をしっかりつかむので、FDCの組立が容易になる。次に、ドナーセルをレセプターセル上に一直線に配列し、二つのセルをピンチクランプを用いて一緒に留めた。次に、FDCを撹拌ドライブロックヒーター(dry block heater)に入れた。レセプター液は、実験の間、連続的に撹拌され、32±0.5℃に維持された。7日間にわたり様々な時点でサンプルの一部を抜き取り、サンプル体積分は新鮮な緩衝液で置換した。サンプルは、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析した。活性物(すなわちレボノルゲストレル及びエチニルエストラジオール)の流量値は、時間に対するレセプターコンパートメント中の薬物の累積量の傾きから算出された。
【0176】
結果:
[00154]製剤A1及びB1のレボノルゲストレルの経皮流量を
図1に示す。製剤A1及びB1のエチニルエストラジオールの経皮流量を
図2に示す。
図1及び2の各データ点は、3個のドナー皮膚のそれぞれに対して10回、各データ点につき合計30回繰り返した平均である。
【0177】
第III部:経皮送達システムの安定性試験
[00155]経皮送達システムの安定性を分析するために、各製剤(すなわち、製剤A1、B1、C1、D1、及びE1)について5個のパッチを製造し、25℃/相対湿度60%の安定性チャンバに入れた。各パッチのサンプルを、実験開始時(すなわちT=0)、貯蔵1ヶ月後、3ヶ月後、及び6ヶ月後に、エチニルエストラジオール、レボノルゲストレル、乳酸ラウリル、モノオレイン酸グリセリル、レブリン酸、及びエチニルエストラジオールとレボノルゲストレルに関連する不純物の量について分析した。“N/A”の記号は該当なしを示す。安定性試験の結果を表16〜21に示す。
【0178】
【表16】
【0179】
【表17】
【0180】
【表18】
【0181】
【表19】
【0182】
【表20】
【0183】
【表21】
【0184】
実施例6−浸透促進剤のレブリン酸、乳酸ラウリル、モノオレイン酸グリセリル、及び/又はミリスチン酸イソプロピルを含有する追加の経皮送達システムの製造
[00156]レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを投与するための経皮送達システムを実施例5に記載のように製造し、安定性について試験した。ただし、(i)接着性ポリマーマトリックスは、レブリン酸、乳酸ラウリル、モノオレイン酸グリセリル、及び/又はミリスチン酸イソプロピルを含有しており、そして(ii)接着性ポリマーマトリックスのプレミックスは、剥離ライナー上に700μmの厚さで流延された。
【0185】
[00157]接着性ポリマーマトリックスのプレミックス(すなわち流延工程前)中の成分の重量パーセンテージを製剤F1〜K1のそれぞれについて以下の表22に示す。
【0186】
【表22】
【0187】
第II部:経皮送達システムの安定性試験
[00158]経皮送達システムの安定性を分析するために、各製剤(すなわち、製剤F1、G1、H1、I1、J1、及びK1)について5個のパッチを製造し、25℃/相対湿度60%の安定性チャンバに入れた。各パッチのサンプルを、実験開始時(すなわちT=0)、及び貯蔵1ヶ月後と3ヶ月後に、エチニルエストラジオール、レボノルゲストレル、乳酸ラウリル、モノオレイン酸グリセリル、レブリン酸、及びエチニルエストラジオールとレボノルゲストレルに関連する不純物の量について分析した。“N/A”の記号は該当なしを示す。安定性試験の結果を表23〜28に示す。
【0188】
【表23】
【0189】
【表24】
【0190】
【表25】
【0191】
【表26】
【0192】
【表27】
【0193】
【表28】
【0194】
引用による援用
[00159]本明細書中で引用された各特許文献及び科学論文の全開示内容は、あらゆる目的のために、参照により援用される。
【0195】
本発明の態様
態様1 経皮送達システムであって、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含み、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤;
c.接着性ポリマー;
d.保湿剤;
e.レボノルゲストレル;及び
f.エチニルエストラジオール
を含む経皮送達システム。
態様2 第一の浸透促進剤がレブリン酸である、態様1に記載の経皮送達システム。
態様3 第二の浸透促進剤がモノオレイン酸グリセリルである、態様1又は2に記載の経皮送達システム。
態様4 第二の浸透促進剤が乳酸ラウリルである、態様1又は2に記載の経皮送達システム。
態様5 接着性ポリマーマトリックスが、約3%(w/w)〜約5%(w/w)の第一の浸透促進剤を含む、態様1〜4のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様6 接着性ポリマーマトリックスが、約3.5%(w/w)〜約4.0%(w/w)の第一の浸透促進剤を含む、態様1〜4のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様7 接着性ポリマーマトリックスが、約2.0%(w/w)〜約3.0%(w/w)の第二の浸透促進剤を含む、態様1〜6のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様8 接着性ポリマーマトリックスが、約2.25%(w/w)〜約2.75%(w/w)の第二の浸透促進剤を含む、態様1〜6のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様9 接着性ポリマーマトリックスが、約7.0%(w/w)〜約8.0%(w/w)の第二の浸透促進剤を含む、態様1〜6のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様10 接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比が約1:1〜2:1の範囲である、態様1〜8のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様11 接着性ポリマーマトリックス中の第一の浸透促進剤対第二の浸透促進剤の重量パーセントの比が約1.5:1である、態様1〜8のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様12 接着性ポリマーマトリックスがさらに、約0.5%(w/w)〜約15%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む、態様1〜11のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様13 接着性ポリマーマトリックスがさらに、約4%(w/w)〜約10%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む、態様1〜11のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様14 接着性ポリマーが、ポリアクリレートコポリマー、ポリイソブチレンコポリマー、又はシリコーン接着剤である、態様1〜13のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様15 接着性ポリマーがポリアクリレートコポリマーである、態様1〜13のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様16 接着性ポリマーが、アクリル酸2−エチルヘキシルモノマーを含むポリアクリレートコポリマーである、態様1〜13のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様17 接着性ポリマーが、C6〜C10アルキルアクリレートモノマーと酢酸ビニルモノマーを含むポリアクリレートコポリマーである、態様1〜13のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様18 接着性ポリマーが、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである、態様1〜13のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様19 接着性ポリマーマトリックスが、少なくとも約55%(w/w)の接着性ポリマーを含む、態様1〜18のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様20 接着性ポリマーマトリックスが、約80%(w/w)〜約92%(w/w)の接着性ポリマーを含む、態様1〜18のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様21 接着性ポリマーマトリックスが、約88%(w/w)〜約90%(w/w)の接着性ポリマーを含む、態様1〜18のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様22 保湿剤がポリビニルピロリドンコポリマーを含む、態様1〜21のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様23 保湿剤がビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーを含む、態様1〜21のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様24 保湿剤がビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーであり、前記コポリマーは約30,000g/mol〜約50,000g/molの重量平均分子量を有する、態様1〜21のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様25 保湿剤がビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーであり、前記コポリマーは約40,000g/molの重量平均分子量を有する、態様1〜21のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様26 ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーが、(i)約55%(w/w)〜約65%(w/w)のビニルピロリドンと、(ii)約35%(w/w)〜約45%(w/w)の酢酸ビニルを含む、態様23〜25のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様27 接着性ポリマーマトリックスが、約2%(w/w)〜約8%(w/w)の保湿剤を含む、態様1〜26のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様28 接着性ポリマーマトリックスが、約2.75%(w/w)〜約3.75%(w/w)の保湿剤を含む、態様1〜26のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様29 接着性ポリマーマトリックスがさらに、約0.1%(w/w)〜約10%(w/w)のプロピレングリコール又はジプロピレングリコールを含む、態様1〜26のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様30 接着性ポリマーマトリックスが、約0.6%(w/w)〜約1.0%(w/w)のレボノルゲストレルを含む、態様1〜29のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様31 接着性ポリマーマトリックスが、約0.6%(w/w)〜約1.0%(w/w)のエチニルエストラジオールを含む、態様1〜30のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様32 経皮送達システムであって、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含み、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.5%(w/w)〜約4%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約2.2%(w/w)〜約2.8%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリルである第二の浸透促進剤;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システム。
態様33 接着性ポリマーマトリックスがさらに、約3%(w/w)〜約8%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む、態様32に記載の経皮送達システム。
態様34 接着性ポリマーマトリックスが、
a.約3.6%(w/w)のレブリン酸;
b.約2.3%(w/w)のモノオレイン酸グリセリル;
c.約86%(w/w)〜約90%(w/w)の、アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルのランダムコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー;
e.約0.8%のレボノルゲストレル;及び
f.約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む、態様32に記載の経皮送達システム。
態様35 経皮送達システムであって、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含み、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約3.2%(w/w)〜約3.7%(w/w)のレブリン酸;
b.約6%(w/w)〜約9%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約80%(w/w)〜約88%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.7%(w/w)〜約0.9%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む経皮送達システム。
態様36 接着性ポリマーマトリックスが、
a.約3.5%(w/w)のレブリン酸;
b.約7%(w/w)の乳酸ラウリル;
c.約80%(w/w)〜約88%(w/w)の、アクリレート−ビニルアセテートコポリマーである接着性ポリマー;
d.約2%(w/w)〜約4%(w/w)の、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである保湿剤;
e.約0.8%(w/w)のレボノルゲストレル;及び
f.約0.8%(w/w)のエチニルエストラジオール
を含む、態様35に記載の経皮送達システム。
態様37 経皮送達システムであって、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含み、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、乳酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤;
c.接着性ポリマー;
d.保湿剤;
e.レボノルゲストレル;及び
f.エチニルエストラジオール
を含む経皮送達システム。
態様38 接着性ポリマーマトリックスがさらに、約0.5%(w/w)〜約15%(w/w)のミリスチン酸イソプロピルを含む、態様37に記載の経皮送達システム。
態様39 エチニルエストラジオールとレボノルゲストレルを送達するために製剤化され、エチニルエストラジオールは1日約5μg〜約25μgの速度で約7日間経皮送達され、レボノルゲストレルは1日約25μg〜約35μgの速度で約7日間経皮送達される、態様1〜38のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様40 エチニルエストラジオールとレボノルゲストレルを送達するために製剤化され、エチニルエストラジオールは1日約10μg〜約20μgの速度で約7日間経皮送達され、レボノルゲストレルは1日約30μgの速度で約7日間経皮送達される、態様1〜38のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様41 レボノルゲストレルが、ヒトにおいて少なくとも1,000pg/mLの血清中濃度を生じるに足る量で経皮送達される、態様1〜40のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様42 接着性ポリマーマトリックスが約50μm〜約150μmの厚さを有する、態様1〜41のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様43 接着性ポリマーマトリックスが約110μm〜約140μmの厚さを有する、態様1〜41のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様44 接着性ポリマーマトリックスが約100μmの厚さを有する、態様1〜41のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様45 支持層の反対側の接着性ポリマーマトリックスの表面が約15cm2の表面積を有する、態様1〜44のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様46 接着性ポリマーマトリックスの反対側の支持層の表面に貼付されたオーバーレイ層をさらに含み、前記オーバーレイ層は接着剤で被覆され、支持層及び接着性ポリマーマトリックスの一部又はすべての周縁より張り出している、態様1〜45のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様47 支持層の反対側の接着性ポリマーマトリックスの表面に貼付された剥離ライナーをさらに含む、態様1〜46のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様48 剥離ライナーがフルオロポリマー被覆ポリエステルフィルムである、態様47に記載の経皮送達システム。
態様49 支持層が、ポリエステルフィルムとエチレン酢酸ビニルコポリマーフィルムを含むラミネートである、態様1〜48のいずれか1項に記載の経皮送達システム。
態様50 経皮送達システムであって、接着性ポリマーマトリックスに貼付されたオーバーレイ層を含み、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリル及び乳酸ラウリルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤;
c.接着性ポリマー;
d.保湿剤;
e.レボノルゲストレル;及び
f.エチニルエストラジオール
を含む経皮送達システム。
態様51 経皮送達システムであって、接着性ポリマーマトリックスに貼付された支持層を含み、前記接着性ポリマーマトリックスは、
a.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、レブリン酸及びその薬学的に許容可能な塩からなる群から選ばれる第一の浸透促進剤;
b.約0.5%(w/w)〜約10%(w/w)の、モノオレイン酸グリセリル、乳酸ラウリル、及びミリスチン酸イソプロピルからなる群から選ばれる第二の浸透促進剤;
c.接着性ポリマー;及び
d.薬剤
を含む経皮送達システム。
態様52 レボノルゲストレル及びエチニルエストラジオールを対象に経皮投与する方法であって、態様1〜50のいずれか1項に記載の経皮送達システムを対象の皮膚に適用することを含む方法。
態様53 女性対象における妊娠の制御法であって、態様1〜50のいずれか1項に記載の経皮送達システムを女性対象の皮膚に適用することを含む方法。
態様54 経皮送達システムが、少なくとも3連続週間のあいだ、毎週1回交換される、態様53に記載の方法。
等価物
[00160]本発明は、その精神又は本質的特徴から逸脱することなく、他の特定の形態でも体現することができる。従って、前述の態様は、すべての点において、本明細書中に記載された発明を制限するものではなく、例示と見なされるべきである。従って、本発明の範囲は、前述の記載によってではなく添付の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び等価の範囲内に入るすべての変形は、それに包含されるものとする。