特許第6336606号(P6336606)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6336606可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6336606
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/70 20130101AFI20180528BHJP
   H04L 12/24 20060101ALI20180528BHJP
【FI】
   H04L12/70 100Z
   H04L12/24
【請求項の数】11
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-549030(P2016-549030)
(86)(22)【出願日】2014年12月31日
(65)【公表番号】特表2017-506843(P2017-506843A)
(43)【公表日】2017年3月9日
(86)【国際出願番号】CN2014095762
(87)【国際公開番号】WO2015113450
(87)【国際公開日】20150806
【審査請求日】2016年9月23日
(31)【優先権主張番号】201410043077.7
(32)【優先日】2014年1月29日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】魏 含宇
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 友▲慶▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 杏芬
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲錦▼▲輝▼
【審査官】 大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−048703(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/70
H04L 12/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法であって、
可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求を受信するステップと、
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するステップと、
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、前記ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、前記ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するステップと
を有し、
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、パス可視化要求であり、前記パス可視化要求は、パス送信元及び宛先アドレス情報を有し、
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するステップは、
前記パス送信元及び宛先アドレス情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するステップと、
前記ネットワークモデル化入力を作成するステップであり、前記ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを有するステップと
を有する方法。
【請求項2】
前記ワークフローファイル又は前記メッセージフローは、パスクエリ制約入力を有し、前記可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、前記ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、前記ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するステップは、
シミュレーション入力を取得するために、前記パスクエリ制約入力に従ってサービステスト要件を分析し、サービステストシミュレーション情報を生成するステップと、
前記サービステストシミュレーション情報に従ってサービステストデータフローをシミュレーションするステップと、
前記ネットワークモデル化入力及び前記ネットワークモデル化の前記元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築するステップと、
前記アルゴリズムパッケージ及び前記入力データセットに従ってネットワークモデルを生成するステップと、
前記ネットワークモデルにおいて前記シミュレーションされたサービステストデータフローで転送テストを実行するステップと
を有する、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、故障位置特定要求であり、前記故障位置特定要求は、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報を有し、
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するステップは、
前記故障サービス記述情報及び前記故障ネットワーク記述情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するステップと、
前記ネットワークモデル化入力を作成するステップであり、前記ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを有するステップと
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ワークフローファイル又は前記メッセージフローは、パスクエリ制約入力を有し、前記可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、前記ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、前記ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するステップは、
前記ネットワークモデル化入力及び前記ネットワークモデル化の前記元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築するステップと、
前記アルゴリズムパッケージ及び前記入力データセットに従ってネットワークモデルを生成するステップと、
前記パスクエリ制約入力に従って、指定のネットワーク又は指定のパスに含まれるデバイス及び前記デバイスに関連するイベントを抽出し、イベントレポートを形成するために、前記イベントを選別及び評価するステップと
を有する、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークモデル化の前記元の情報は、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスの、ネットワーク管理システム(NMS)から獲得された構成情報と、前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内において前記ネットワークエレメントデバイスから獲得された状態情報とを有する、請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置であって、
可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求を受信するように構成されたトランシーバモジュールと、
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するように構成された生成及び作成モジュールと、
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、前記ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、前記ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するように構成されたアナログシミュレーションモジュールと
を有し、
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、パス可視化要求であり、前記パス可視化要求は、パス送信元及び宛先アドレス情報を有し、
前記生成及び作成モジュールは、前記パス送信元及び宛先アドレス情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するように構成され、前記ネットワークモデル化入力を作成するように構成され、前記ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを有する装置。
【請求項7】
前記ワークフローファイル又は前記メッセージフローは、パスクエリ制約入力を有し、前記アナログシミュレーションモジュールは、シミュレーション入力を取得するために、前記パスクエリ制約入力に従ってサービステスト要件を分析し、サービステストシミュレーション情報を生成し、前記サービステストシミュレーション情報に従ってサービステストデータフローをシミュレーションし、前記ネットワークモデル化入力及び前記ネットワークモデル化の前記元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築し、前記アルゴリズムパッケージ及び前記入力データセットに従ってネットワークモデルを生成し、前記ネットワークモデルにおいて前記シミュレーションされたサービステストデータフローで転送テストを実行するように構成される、請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、故障位置特定要求であり、前記故障位置特定要求は、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報を有し、
前記生成及び作成モジュールは、前記故障サービス記述情報及び前記故障ネットワーク記述情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するように構成され、前記ネットワークモデル化入力を作成するように構成され、前記ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを有する、請求項に記載の装置。
【請求項9】
前記ワークフローファイル又は前記メッセージフローは、パスクエリ制約入力を有し、前記アナログシミュレーションモジュールは、前記ネットワークモデル化入力及び前記ネットワークモデル化の前記元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築し、前記アルゴリズムパッケージ及び前記入力データセットに従ってネットワークモデルを生成し、前記パスクエリ制約入力に従って、指定のネットワーク又は指定のパスに含まれるデバイス及び前記デバイスに関連するイベントを抽出し、イベントレポートを形成するために、前記イベントを選別及び評価するように構成される、請求項に記載の装置。
【請求項10】
前記ネットワークモデル化の前記元の情報を形成するために、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスの構成情報をネットワーク管理システム(NMS)から獲得し、前記可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内において前記ネットワークエレメントデバイスから状態情報を獲得するように構成された獲得モジュールを更に有する、請求項乃至のうちいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
コンピュータに対して請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の方法を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2014年1月29日に中国特許庁に出願された“METHOD AND APPARATUS FOR VISUALIZED NETWORK OPERATION AND MAINTENANCE”という名称の中国特許出願第CN201410043077.7号の優先権を主張し、この全内容を参照により援用する。
【0002】
[技術分野]
本発明は、通信技術の分野に関し、特に可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider、ISP)の基幹ネットワークは、通常は、異なるベンダからの様々な種類のデバイスを含む複雑なネットワークである。対応するネットワーク管理システム(Network Management System、NMS)は、それに従って現れる。NMSは、一般的にデバイスのベンダにより提供され、カバーされるネットワークの基本的なデバイス構成、管理及び保守を実行する。インターネットの進展により、基幹ネットワークはますます大規模且つ複雑になる。NMSのような初期の段階での運用及び保守装置は、基本的なデバイス管理及び故障警告に限定され、これは、ネットワークの高効率な運用及び保守のための要件を満たすことができない。特に、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)は、全体のネットワークに広く適用され、動的なルーティングがIPネットワークに導入されている。レイヤ2ネットワークとは異なり、レイヤ3ネットワークは、むしろ、ブラックボックス現象が生じ、オペレータが全体のIPネットワークの正確、動的且つ包括的な理解を有さないネットワーククラウドに似ている。
【0004】
従来技術における可視化されたネットワーク運用及び保守について、パス可視化及び故障位置特定の双方はプローブに依存し、測定能力の精度はプローブのネットワークカバレッジに依存し、大規模なプローブの配置は比較的高いコストを生じる。
【発明の概要】
【0005】
プローブに依存せずに可視化されたネットワーク運用及び保守を実現するために、本発明の実施例は、可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法及び装置を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法が提供され、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求を受信するステップと、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するステップと、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するステップとを含む。
【0007】
第1の態様を参照して、第1の可能な実現方式では、ネットワークモデル化の元の情報は、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスの、NMSから獲得された構成情報を含み、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスから獲得された状態情報を含む。
【0008】
第1の態様を参照して、第2の可能な実現方式では、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、パス可視化要求であり、パス可視化要求は、パス送信元及び宛先アドレス情報を含み、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するステップは、パス送信元及び宛先アドレス情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するステップであり、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含むステップと、ネットワークモデル化入力を作成するステップであり、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含むステップとを含む。
【0009】
第1の態様又は第1の態様の第2の可能な実現方式を参照して、第3の可能な実現方式では、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するステップは、シミュレーション入力を取得するために、パスクエリ制約入力に従ってサービステスト要件を分析し、サービステストシミュレーション情報を生成するステップと、サービステストシミュレーション情報に従ってサービステストデータフローをシミュレーションするステップと、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築するステップと、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成するステップと、ネットワークモデルにおいてシミュレーションされたサービステストデータフローで転送テストを実行するステップとを含む。
【0010】
第1の態様を参照して、第4の可能な実現方式では、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、故障位置特定要求であり、故障位置特定要求は、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報を含み、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するステップは、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するステップであり、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含むステップと、ネットワークモデル化入力を作成するステップであり、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含むステップとを含む。
【0011】
第1の態様及び第1の態様の第4の可能な実現方式を参照して、第5の可能な実現方式では、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するステップは、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築するステップと、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成するステップと、パスクエリ制約入力に従って、指定のネットワーク又は指定のパスに含まれるデバイス及びデバイスに関連するイベントを抽出し、イベントレポートを形成するために、イベントを選別及び評価するステップとを含む。
【0012】
第2の態様によれば、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置が提供され、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求を受信するように構成されたトランシーバモジュールと、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するように構成された生成及び作成モジュールと、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するように構成されたアナログシミュレーションモジュールとを含む。
【0013】
第2の態様を参照して、第1の可能な実現方式では、この装置は、ネットワークモデル化の元の情報を形成するために、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスの構成情報をNMSから獲得し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスから状態情報を獲得するように構成された獲得モジュールを更に含む。
【0014】
第2の態様を参照して、第2の可能な実現方式では、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、パス可視化要求であり、パス可視化要求は、パス送信元及び宛先アドレス情報を含み、生成及び作成モジュールは、パス送信元及び宛先アドレス情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するように具体的に構成され、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含み、ネットワークモデル化入力を作成するように具体的に構成され、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含む。
【0015】
第2の態様又は第2の態様の第2の可能な実現方式を参照して、第3の可能な実現方式では、アナログシミュレーションモジュールは、シミュレーション入力を取得するために、パスクエリ制約入力に従ってサービステスト要件を分析し、サービステストシミュレーション情報を生成し、サービステストシミュレーション情報に従ってサービステストデータフローをシミュレーションし、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成し、ネットワークモデルにおいてシミュレーションされたサービステストデータフローで転送テストを実行するように具体的に構成される。
【0016】
第2の態様を参照して、第4の可能な実現方式では、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、故障位置特定要求であり、故障位置特定要求は、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報を含み、生成及び作成モジュールは、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するように具体的に構成され、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含み、ネットワークモデル化入力を作成するように具体的に構成され、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含む。
【0017】
第2の態様及び第2の態様の第4の可能な実現方式を参照して、第5の可能な実現方式では、アナログシミュレーションモジュールは、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成し、パスクエリ制約入力に従って、指定のネットワーク又は指定のパスに含まれるデバイス及びデバイスに関連するイベントを抽出し、イベントレポートを形成するために、イベントを選別及び評価するように具体的に構成される。
【0018】
本発明の実施例では、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求が受信され、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローが可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って生成され、ネットワークモデル化入力が作成され、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションが実行される。このように、プローブの配置コスト及び保守コストが低減され、測定の拡張アップグレードがより容易になる。ネットワークは、検出及び診断が物理デバイスにおいて実行される従来の様式の代わりに、モデル化により再構築されてシミュレーションされ、パス検出及び故障診断のような動作がモデル化の後のレベルで実行され、これにより、可視化されたネットワーク運用及び保守がプローブなしに実現され、物理ネットワークにおける転送が影響を受けない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例による可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施例による可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置の概略構成図である。
図3】本発明の実施例による可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置の概略構成図である。
図4】本発明の実施例による可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置の概略構成図である。
図5-1】本発明の実施例によるネットワークパス可視化の適用シナリオの概略図である。
図5-2】本発明の実施例によるネットワークパス可視化の適用シナリオの概略図である。
図6】本発明の実施例による故障位置特定の適用シナリオの概略図である。
図7】本発明の実施例による可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施例の目的、技術的対策及び利点をより明確にするために、以下に、本発明の実施例における添付図面を参照して、本発明の実施例における技術的対策を明確且つ完全に説明する。明らかに、説明する実施例は、本発明の実施例の全部ではなく、一部である。創造的取り組みを行うことなく本発明の実施例に基づいて当業者により得られる全ての他の実施例は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0021】
以下に、この明細書を参照して本発明の実施例について更に詳細に説明する。
【0022】
本発明の実施例は、可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法を提供する。図1を参照すると、この方法は以下を含む。
【0023】
101:可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求を受信する。
【0024】
102:可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成する。
【0025】
103:可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行する。
【0026】
本発明のこの実施例における方法によれば、プローブの配置コスト及び保守コストが低減され、測定の拡張アップグレードがより容易になる。ネットワークは、検出及び診断が物理デバイスにおいて実行される従来の様式の代わりに、モデル化により再構築されてシミュレーションされ、パス検出及び故障診断のような動作がモデル化の後のレベルで実行され、これにより、可視化されたネットワーク運用及び保守がプローブなしに実現され、物理ネットワークにおける転送が影響を受けない。
【0027】
任意選択で、可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法は、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置により実行され、これは、1つのサーバにより完了してもよく、或いは複数のサーバにより一緒に完了してもよい。
【0028】
任意選択で、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法を完了するために、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置を使用するいずれかのアプリケーション又は人により送信される。
【0029】
任意選択で、ネットワークモデル化の元の情報は、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスの、NMSから獲得された構成情報を含み、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスから獲得された状態情報を含む。
【0030】
構成情報は、ネットワークエレメント地理分布情報、物理情報、論理情報、容量情報、構成情報、転送ポリシー情報、又は統計情報のうち少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。状態情報は、デバイスポート情報、転送キュー数量及び優先度/キュー深度情報、デバイスクロック情報、ルーティングテーブルエントリ変化情報、又は状態変化情報のうち少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0031】
任意選択で、本発明のこの実施例では、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスの、NMSから獲得された構成情報と、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスから獲得された状態情報とに従って、物理又は論理ネットワークでもよい指定のネットワークエレメントのネットワークデバイスに必要な復旧及びモデル化が実行される。ネットワークデバイスは、物理又は論理領域でもよい指定の領域内にあり、指定の時間及び指定の範囲内にあり、これにより、第三者は、指定の時間内且つ指定の範囲内にある連続したネットワークデバイス状態及び状態変化のセットを取得することができ、例えば、ネットワークエレメントの転送ポートの連続した状態は、時間軸上の時点、ポートによる受信及び送信の曲線、及びポート状態変化の曲線として記述されてもよい。すなわち、本発明のこの実施例では、故障位置特定の後の転送テストの欠点も除去され、例えば、遅延又は故障シナリオが再現され得ない。サンプリング及び復旧に基づくネットワークモデル化を用いて、ネットワークにおける様々な状態イベント、特に故障イベントが発見され、これにより、ネットワーク故障の判断がより正確になり、後戻りが或る程度実現され、ネットワークパスの実際の状態がより正確に反映される。瞬時のパス測定及び獲得の現在の方式とは異なり、本発明のこの実施例では、特定の時間範囲内のパスのクエリがサポートされ、ネットワークトラヒックの推定に従って、将来の期間内のパスも提示され得る。
【0032】
任意選択で、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、パス可視化要求であり、パス可視化要求は、パス送信元及び宛先アドレス情報を含む。可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するステップは、パス送信元及び宛先アドレス情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するステップであり、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含むステップと、ネットワークモデル化入力を作成するステップであり、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含むステップとを具体的に含む。
【0033】
可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するステップは、シミュレーション入力を取得するために、パスクエリ制約入力に従ってサービステスト要件を分析し、サービステストシミュレーション情報を生成するステップと、サービステストシミュレーション情報に従ってサービステストデータフローをシミュレーションするステップと、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築するステップと、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成するステップと、ネットワークモデルにおいてシミュレーションされたサービステストデータフローで転送テストを実行するステップとを具体的に含む。
【0034】
任意選択で、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、故障位置特定要求であり、故障位置特定要求は、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報を含む。可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するステップは、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するステップであり、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含むステップと、ネットワークモデル化入力を作成するステップであり、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含むステップとを具体的に含む。
【0035】
可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するステップは、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築するステップと、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成するステップと、パスクエリ制約入力に従って、指定のネットワーク又は指定のパスに含まれるデバイス及びデバイスに関連するイベントを抽出し、イベントレポートを形成するために、イベントを選別及び評価するステップとを具体的に含む。
【0036】
図2に示すように、本発明の実施例は、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置200を更に提供し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求を受信するように構成されたトランシーバモジュール201と、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するように構成された生成及び作成モジュール202と、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するように構成されたアナログシミュレーションモジュール203とを含む。
【0037】
任意選択で、図3に示すように、この装置は、ネットワークモデル化の元の情報を形成するために、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスの構成情報をNMSから獲得し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスから状態情報を獲得するように構成された獲得モジュール204を更に含む。
【0038】
任意選択で、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、パス可視化要求であり、パス可視化要求は、パス送信元及び宛先アドレス情報を含み、生成及び作成モジュール202は、パス送信元及び宛先アドレス情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するように具体的に構成され、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含み、ネットワークモデル化入力を作成するように具体的に構成され、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含む。
【0039】
アナログシミュレーションモジュール203は、シミュレーション入力を取得するために、パスクエリ制約入力に従ってサービステスト要件を分析し、サービステストシミュレーション情報を生成し、サービステストシミュレーション情報に従ってサービステストデータフローをシミュレーションし、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成し、ネットワークモデルにおいてシミュレーションされたサービステストデータフローで転送テストを実行するように具体的に構成される。
【0040】
任意選択で、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、故障位置特定要求であり、故障位置特定要求は、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報を含み、生成及び作成モジュール202は、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するように具体的に構成され、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含み、ネットワークモデル化入力を作成するように具体的に構成され、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含む。
【0041】
アナログシミュレーションモジュール203は、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成し、パスクエリ制約入力に従って、指定のネットワーク又は指定のパスに含まれるデバイス及びデバイスに関連するイベントを抽出し、イベントレポートを形成するために、イベントを選別及び評価するように具体的に構成される。
【0042】
本発明のこの実施例における可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置について、図4を参照して以下に更に説明する。
【0043】
本発明のこの実施例における可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置のトランシーバモジュール201は、図4に示すアプリケーションプログラミングインタフェース(Application Programming Interface、API)でもよく、可視化アプリケーション又は故障位置特定アプリケーションのようなアプリケーションのための入力及び出力インタフェースを提供し、アプリケーションから要求を受信し、アプリケーションに応答を戻す。
【0044】
本発明のこの実施例における可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置の獲得モジュール204は、図4に示すネットワークスナップショットコンポーネントでもよく、ネットワークエレメントデバイス及び他のNMSから、特定の方式で、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスの構成情報及び状態情報を獲得し、クラスに基づく記憶を実行するように構成される。ネットワークスナップショットコンポーネントは、スナップショット制御器及びスナップショット収集器により主に形成される。スナップショット制御器の中核は、装置の上位レイヤネットワークのモデル化及びシミュレーション要件を満たすことであり、スナップショット制御器は、情報獲得タスクにおけるスケジューリング及びカスタマイズを実行する。スナップショット収集器は、スナップショット制御器により要求された通りに実際の物理ネットワークエレメントデバイスとインタフェース接続する。インタフェース接続方式は標準化されてもよく、必要な状態情報を獲得するために、様々な既存の標準化されたネットワーク獲得又は測定プロトコルに参照が行われてもよい。
【0045】
本発明のこの実施例における可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置の生成及び作成モジュール202並びにアナログシミュレーションモジュール203は、図4に示すテストシミュレーション制御コンポーネントと、テストサービスシミュレーションコンポーネントと、ネットワークシミュレーション及びモデル化コンポーネントとを具体的に含んでもよい。
【0046】
テストシミュレーション制御コンポーネントは、アプリケーションの要求に従って、特定の作業タスク、例えば、パス可視化、故障位置特定、又はデバイス状態クエリを生成するように構成され、アプリケーションは、図4に示すパス可視化アプリケーション、故障位置特定アプリケーション、又は他のアプリケーションでもよく、指定のタスクを完了するように対応するコンポーネントを制御し、結果をアプリケーションに戻すように構成される。テストシミュレーション制御コンポーネントは、ワークフロー制御及びスケジューリングユニットと、ワークフロー実行ユニットとを主に含む。ワークフロー制御及びスケジューリングユニットは、アプリケーションの要求に従ってワークフロータスクを生成し、ワークフロー実行ユニットを選択し、ワークフロー実行ユニットからワークフロータスクの実行結果を獲得し、最終的に結果をアプリケーションに戻す。ワークフロー実行ユニットは、ワークフロータスクを分析することを担い、例えば、ワークフロータスクのタイプを決定し、実行ステップ及び動作を決定し、関係するモジュール又はユニットから情報を獲得し、ワークフロータスクの要件に従ってワークフロータスクを実行し、最終的に結果をワークフロー制御及びスケジューリングユニットに戻すことを担う。
【0047】
テストサービスシミュレーションコンポーネントは、シミュレーション入力を取得するために、ワークフロー定義に従ってテストサービス記述の分析を完了するように構成される。
【0048】
ネットワークシミュレーション及びモデル化コンポーネントは、ネットワークスナップショットコンポーネントにより収集されたネットワーク及びネットワークエレメントデバイス情報に従って、物理的又は論理的でもよい指定のネットワークエレメントのネットワークデバイスに必要な復旧及びモデル化を実行するように構成される。ネットワークデバイスは、物理的又は論理的でもよい指定の領域内にあり、指定の時間及び指定の範囲内にあり、これにより、アプリケーションは、指定の時間内且つ指定の範囲内にある連続したネットワークデバイス状態及び状態変化のセットを獲得することができ、例えば、ネットワークエレメントの転送ポートの連続した状態は、時間軸上の時点、ポートによる受信及び送信の曲線、及びポート状態変化の曲線として記述されてもよい。ネットワークシミュレーション及びモデル化コンポーネントは、データ抽出ユニット、データ分析ユニット及びモデル化アルゴリズムユニットのようなユニットを含んでもよい。データ抽出ユニットは、テストシミュレーション制御コンポーネントの入力、例えば、ワークフロー定義に従って、ネットワークスナップショットコンポーネントからサンプルデータのサブセットを獲得するように構成される。データ分析ユニットは、抽出されたデータセットに従って、事前分析及び分類を実行し、モデル化アルゴリズムユニットにより後に理解できるような方式で、例えば、入力されたフォーマットでデータセットを出力する。モデル化アルゴリズムユニットは、指定のモデル化アルゴリズムを実行するように構成され、各モデル化アルゴリズムは、サンプルデータ入力に従って、分散したデータサンプルから連続したデータにシミュレーションを完了することができる。期間内の指定のネットワークエレメントデバイスの様々な動作及び状態は、ネットワークエレメントデバイスの状態復旧を実現するために、指定のネットワークエレメントデバイスの装置状態と、モデル化アルゴリズムシミュレーションの後のネットワークエレメントデバイスの入力及び出力とを結合することにより、モデル化アルゴリズムユニットで再構築されることができる。
【0049】
一例として、ネットワークパス可視化の適用シナリオを使用して、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求がパス可視化要求であることを使用して、本発明の実施例における可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法が、図5を参照して以下に提供される。
【0050】
1)可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置のネットワークスナップショットコンポーネントは、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイス、例えば、R1及びR2の構成情報を他のNMSから獲得し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内において、物理的又は論理的でもよいデバイスの発見及びネットワークエレメントの能力の獲得を完了する。実行動作は、1回限りの獲得と周期的な獲得とを組み合わせたモードで実現される。
【0051】
2)ネットワークスナップショットコンポーネントは、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域において、ネットワークエレメントデバイス、例えば、R1及びR2に対して獲得要求を開始する。ネットワークスナップショットコンポーネントとネットワークエレメントデバイスとの間のインタフェースは、ネットワークエレメントデバイスによりサポートされる標準インタフェースでもよく、或いはネゴシエーションされたインタフェースでもよく、獲得されたデータは、デバイス転送ポート情報、転送キュー数量、優先度及びキュー深度情報、デバイスクロック情報、ルーティングテーブルエントリ変化情報、及び状態変化情報のような状態情報を含むが、これらに限定されない。ネットワークスナップショットコンポーネントは、獲得された情報においてクラスに基づく記憶を実行する。
【0052】
3)アプリケーションは、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置のAPIを呼び出し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置のテストシミュレーション制御コンポーネントに対してパス可視化要求を開始し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置により戻される要求結果を待機する。パス可視化要求は、パス送信元及び宛先アドレス情報を含み、或いは、任意選択で、データフローポート情報、データフロープロトコルタイプ、データフローが発生する期間等を含んでもよい。
【0053】
4)可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置のテストシミュレーション制御コンポーネントがパス可視化要求を受信した後に、
(1)テストシミュレーション制御コンポーネントは、パス可視化要求を分析し、要求に従って、パス可視化を構築するためのワークフローファイルを入力する。ワークフローファイルは、複数の形式、例えば、バッチ処理コマンドファイル、スクリプトファイル、指定のプロトコルフォーマットファイル、例えば、XML又はJSONを有してもよく、或いは、明らかに、ワークフローファイルは、指定のプロトコルに基づく一連のメッセージ、例えば、HTTPに基づくメッセージフローでもよく、これは、パスクエリ制約入力、例えば、アドレス、ポート番号及びプロトコルタイプを含み、或いは、明らかに、選択されたネットワークモデル化アルゴリズムタイプ、将来の転送パスのテストのためにping又は他のプロトコルが指定の時間内の使用に指定されてもよく、前のサービスパスの決定のために定義が無視されてもよいパス検出方法、出力データタイプ、例えば、サービスパスが通過するネットワークエレメントの名前、物理ポート又はポート状態等が含まれるか否か、及び出力フォーマット、例えば、トポロジ図、データセット又は他の予め定義されたフォーマットを含んでもよい。
【0054】
(2)生成された後に、ワークフローファイルは、ワークフロー制御及びスケジューリングユニットのタスクキューに入り、処理されるのを待機する。
【0055】
(3)ワークフロースケジューリングが開始した後に、ワークフローに従ってユニットが実行され、これは、物理若しくは論理動作環境又はサーバのデューティサイクルでもよく、タスクタイプのサポート度のためにマッチングが実行され、最終的に、ワークフロー実行ユニットは、ワークフローファイルをワークフロー実行ユニットに送信するように割り当てられる。
【0056】
(4)ワークフロー実行ユニットは、ワークフローファイルを分析し、ファイルに記述された規則に従ってワークフローを実行する。
【0057】
5)ワークフロー実行ユニットは、規則に従って、サービスに関する作業定義をテストサービスシミュレーションコンポーネントに送信するか、或いは、コンポーネントとして実行ユニット内にローカルに配置された場合、テストサービスシミュレーション機能モジュールは、ソフトウェア呼び出し方式で直接使用されてもよい。例えば、インターネット制御通知プロトコル(Internet Control Message Protocol、ICMP)PINGテストを実行するために、ワークフロー実行ユニットは、テストの基本要件をテストサービスシミュレーションコンポーネントに送信し、テストサービスシミュレーションコンポーネントは、テストの要件に従って、ICMP PINGテストにより要求されるパケットカプセル化、搬送されるコンテンツ、送信間隔、送信回数の数量、及びテストポリシー情報のような、プロトコル情報を記述するためにワークフロー実行ユニットにより理解できる方式を使用し、プロトコル情報及びテストポリシー情報をワークフロー実行ユニットに戻す。
【0058】
6)ワークフロー実行ユニットは、規則に従ってネットワークモデル化に関係する制約、例えば、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、例えば、モデル化のための時間範囲、例えば、過去のxx時から現在の時間までの時間範囲、モデル化の階層、モデル化されたネットワークエレメントの基本機能がシミュレーションされる必要がある機能モデル化、例えば、ルーティングテーブルクエリ、プロトコル、又はポリシー動作、モデル化されたデバイスにおける連続した転送トラヒックが復旧されるトラヒックモデル化、及び上位レイヤアプリケーションのサポート、例えば、モデル化されたネットワークエレメントによりサポートされる必要のある基本アプリケーションレイヤプロトコル、例えば、HTTP、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーをネットワークシミュレーション及びモデル化コンポーネントに送信する。
【0059】
7)ワークフロー実行ユニットにより送信されたモデル化要求を受信した後に、ネットワークシミュレーション及びモデル化コンポーネントは、要求を分析し、モデル化アルゴリズムを選択し、要求により指定された範囲に従ってデータセットを選別し、アルゴリズム入力データセットを事前に生成する。異なるモデル化要件に従って、1つ以上のモデル化方法を使用することによりアルゴリズムパッケージが構築されてもよく、アルゴリズムパッケージが特定の方法を使用することにより特定の入力及び出力に従って動作した後に、指定のネットワークエレメントデバイス及び指定のネットワークエレメントデバイスの接続ネットワークが再構築及び復旧されることができ、データセットが入力されることができる。
【0060】
8)ネットワークシミュレーション及びモデル化コンポーネントは、生成されたアルゴリズムパッケージ及びデータセットをワークフロー実行ユニットに戻す。
【0061】
9)ワークフロー実行ユニットは、ステップ5)において戻されたサービステストシミュレーション情報に従ってサービステストデータフローをシミュレーションし、指定の時間、指定のネットワークエレメントデバイス、及び指定のタイプのネットワークモデルを生成するために、ステップ6)及び7)において戻されたアルゴリズムパッケージ及びデータセットを使用し、ネットワークモデルにおいてシミュレーションされたサービステストデータフローで転送テストを実行する。
【0062】
10)ワークフロー実行ユニットは、テスト結果を使用することにより、APIにより呼び出された応答構造に従って応答を構築し、最終的に、応答をアプリケーションに戻す。
【0063】
11)パス測定が終了する。
【0064】
一例として、故障位置特定の適用シナリオを使用して、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求が故障位置特定要求であることを使用して、本発明の実施例における可視化されたネットワーク運用及び保守のための方法が、図6を参照して以下に提供される。
【0065】
1)可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置のネットワークスナップショットコンポーネントは、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイス、例えば、R1及びR2の構成情報を他のNMSから獲得し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内において、物理的又は論理的でもよいデバイスの発見及びネットワークエレメントの能力の獲得を完了する。実行動作は、1回限りの獲得と周期的な獲得とを組み合わせたモードで実現される。
【0066】
2)ネットワークスナップショットコンポーネントは、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域において、ネットワークエレメントデバイス、例えば、R1及びR2に対して獲得要求を開始する。ネットワークスナップショットコンポーネントとネットワークエレメントデバイスとの間のインタフェースは、ネットワークエレメントデバイスによりサポートされる標準インタフェースでもよく、或いはネゴシエーションされたインタフェースでもよく、獲得されたデータは、デバイス転送ポート情報、転送キュー数量、優先度及びキュー深度情報、デバイスクロック情報、ルーティングテーブルエントリ変化情報、及び状態変化情報のような状態情報を含むが、これらに限定されない。ネットワークスナップショットコンポーネントは、獲得された情報においてクラスに基づく記憶を実行する。
【0067】
3)アプリケーションは、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置のAPIを呼び出し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置のテストシミュレーション制御コンポーネントに対して故障位置特定要求を開始し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置により戻されるクエリ要求結果を待機する。故障位置特定要求は、以下の情報、すなわち、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報を含むが、これらに限定されず、故障サービス記述情報は、主に故障サービスを記述する情報、例えば、サービスタイプ、故障現象、故障が発生した時間又は期間であり、故障ネットワーク記述情報は、主に故障が発生したアクセスポイント、可能性がある故障アドレスについての情報、例えば、クライアント及びサーバのIPアドレスを含む情報、並びにポート情報を含む。
【0068】
4)可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置のテストシミュレーション制御コンポーネントが故障位置特定要求を受信した後に、
(1)テストシミュレーション制御コンポーネントは、故障位置特定要求を分析し、要求に従って、故障位置特定を構築するためのワークフローファイルを入力する。ワークフローファイルは、複数の形式、例えば、バッチ処理コマンドファイル、スクリプトファイル、指定のプロトコルフォーマットファイル、例えば、XML又はJSONを有してもよく、或いは、明らかに、ワークフローファイルは、指定のプロトコルに基づく一連のメッセージ、例えば、HTTPに基づくメッセージフローでもよく、これは、パスクエリ制約入力、例えば、アドレス、ポート番号及びプロトコルタイプを含み、或いは、明らかに、選択されたネットワークモデル化アルゴリズムタイプ、発生したサービス故障の決定のために故障に注目した主要な情報、例えば、パケットロス及び遅延が指定されてもよく、将来の可能性がある故障予測シナリオのために故障をトリガーする可能性がある条件、例えば、xxポート又はxxパスの負荷が物理リンクの負荷の50%を超えることが主に提供される故障決定方法、出力データタイプ、例えば、含まれるネットワークエレメントの名前、及び物理ポート又はポート状態等が含まれるか否か、及び出力フォーマット、例えば、デバイストポロジ及び属性図、イベントリスト又は他の予め定義されたフォーマットを含んでもよい。
【0069】
(2)生成された後に、ワークフローファイルは、ワークフロー制御及びスケジューリングユニットのタスクキューに入り、処理されるのを待機する。
【0070】
(3)ワークフロースケジューリングが開始した後に、ワークフローに従ってユニットが実行され、これは、物理若しくは論理動作環境又はサーバのデューティサイクルでもよく、タスクタイプのサポート度のためにマッチングが実行され、最終的に、ワークフロー実行ユニットは、ワークフローファイルをワークフロー実行ユニットに送信するように割り当てられる。
【0071】
(4)ワークフロー実行ユニットは、ワークフローファイルを分析し、ファイルに記述された規則に従ってワークフローを実行する。
【0072】
5)ワークフロー実行ユニットは、規則に従ってネットワークモデル化に関係する制約、例えば、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、例えば、モデル化のための時間範囲、例えば、過去のxx時から現在の時間までの時間範囲、モデル化の階層、モデル化されたネットワークエレメントの基本機能がシミュレーションされる必要がある機能モデル化、例えば、ルーティングテーブルクエリ、プロトコル、又はポリシー動作、モデル化されたデバイスにおいて発生する、転送に影響を与える様々なイベントが復旧される動的なイベントタイプ、例えば、ルーティングテーブルエントリの変化、ポート状態変化、パケットロス、ジッタ及びバーストデータフロー、転送ポリシーのトリガー、例えば、アクセス制御リスト(Access Control List、ACL)ルールが実施されること、トラヒックモデル化、例えば、モデル化されたデバイスにおける連続した転送トラヒックが復旧されること、及び上位レイヤアプリケーションのサポート、例えば、モデル化されたネットワークエレメントによりサポートされる必要のある基本アプリケーションレイヤプロトコル、例えば、HTTPをネットワークシミュレーション及びモデル化コンポーネントに送信する。
【0073】
6)ワークフロー実行ユニットにより送信されたモデル化要求を受信した後に、ネットワークシミュレーション及びモデル化コンポーネントは、要求を分析し、モデル化アルゴリズムを選択し、要求により指定された範囲に従ってデータセットを選別し、アルゴリズム入力データセットを事前に生成する。異なるモデル化要件に従って、1つ以上のモデル化方法を使用することによりアルゴリズムパッケージが構築されてもよく、アルゴリズムパッケージが特定の方法を使用することにより特定の入力及び出力に従って動作した後に、指定のネットワークエレメント及び指定のネットワークエレメントの接続ネットワークが再構築及び復旧されることができ、データセットが入力されることができる。
【0074】
7)ネットワークシミュレーション及びモデル化コンポーネントは、生成されたアルゴリズムパッケージ及びデータセットをワークフロー実行ユニットに戻す。
【0075】
8)ワークフロー実行ユニットは、特定の時間、特定のネットワークエレメントデバイス、及び特定のタイプのネットワークモデルを生成するために、ステップ6)及び7)において戻されたアルゴリズムパッケージ及びデータセットを使用し、指定の範囲内にあり指定のパス上にあるデバイス及びデバイスに関係するイベントを抽出し、最終的に図面に示すイベントレポート要約レポートを形成するために、ステップ3)及び4)において指定された故障の主要な情報に従ってイベントを選別及び評価する。イベントレポート要約レポートはまた、他の合意された形式でもよい。
【0076】
9)故障位置特定が終了し、結果が提供される。
【0077】
本発明の実施例は、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置700を更に提供する。図7を参照すると、装置700は、プロセッサ(processor)710と、通信インタフェース(Communications Interface)720と、メモリ(memory array)730と、バス740とを含む。プロセッサ710と通信インタフェース720とメモリ730との間の通信は、バス740を使用することにより実現される。
【0078】
通信インタフェース720は、ネットワークエレメントと通信するように構成され、ネットワークエレメントは、例えば、仮想マシン管理センタ及び共有メモリを含む。
【0079】
プロセッサ710は、プログラムを実行するように構成される。プロセッサ710は、中央処理装置(CPU)又は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)でもよく、或いは、本発明の実施例を実現する1つ以上の集積回路として構成される。
【0080】
メモリ730は、ファイルを記憶するように構成される。メモリ730は、高速RAMメモリを含んでもよく、或いは少なくとも1つの磁気ディスクメモリのような不揮発性メモリ(non-volatile memory)を含んでもよい。メモリ730はまた、メモリアレイでもよい。メモリ730はまた、ブロックに分割されてもよく、ブロックは、特定のルールに従って仮想ボリュームに結合されてもよい。
【0081】
可能な実現方式では、プログラムは、コンピュータ動作命令を含むプログラムコードでもよい。プログラムは、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置700が以下のステップ、すなわち、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求を受信するステップと、可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求に従って可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローを生成し、ネットワークモデル化入力を作成するステップと、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフロー、ネットワークモデル化入力、並びにネットワークモデル化の元の情報に従って、ネットワークモデル化入力により決定されたネットワークにおいてアナログシミュレーションを実行するステップとを実行することを可能にするように具体的に構成される。
【0082】
可能な実現方式では、プログラムは、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスの構成情報をNMSから獲得し、可視化されたネットワーク運用及び保守のための領域内においてネットワークエレメントデバイスから状態情報を獲得するように更に構成される。
【0083】
可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、パス可視化要求であり、パス可視化要求は、パス送信元及び宛先アドレス情報を含む。可能な実現方式では、プログラムは、パス送信元及び宛先アドレス情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するように更に構成され、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含み、ネットワークモデル化入力を作成するように更に構成され、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含む。
【0084】
可能な実現方式では、プログラムは、シミュレーション入力を取得するために、パスクエリ制約入力に従ってサービステスト要件を分析し、サービステストシミュレーション情報を生成し、サービステストシミュレーション情報に従ってサービステストデータフローをシミュレーションし、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成し、ネットワークモデルにおいてシミュレーションされたサービステストデータフローで転送テストを実行するように更に構成される。
【0085】
可視化されたネットワーク運用及び保守のための要求は、故障位置特定要求であり、故障位置特定要求は、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報を含む。可能な実現方式では、プログラムは、故障サービス記述情報及び故障ネットワーク記述情報に従って、可視化されたネットワーク運用及び保守のためのワークフローファイル又は指定のプロトコルに基づくメッセージフローを生成するように更に構成され、ワークフローファイル又はメッセージフローは、パスクエリ制約入力を含み、ネットワークモデル化入力を作成するように更に構成され、ネットワークモデル化入力は、モデル化アルゴリズムタイプ、モデル化を必要とするネットワークエレメントデバイス、時間制約、モデル化の階層、トラヒックモデル化、上位レイヤアプリケーションのサポート、動的なイベントタイプ、又は転送ポリシーのトリガーのうち少なくとも1つを含む。
【0086】
可能な実現方式では、プログラムは、ネットワークモデル化入力及びネットワークモデル化の元の情報に従ってモデル化アルゴリズムを選択し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットを構築し、アルゴリズムパッケージ及び入力データセットに従ってネットワークモデルを生成し、パスクエリ制約入力に従って、指定のネットワーク又は指定のパスに含まれるデバイス及びデバイスに関連するイベントを抽出し、イベントレポートを形成するために、イベントを選別及び評価するように更に構成される。
【0087】
当業者は、この明細書に開示された実施例に記載の例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムのステップが電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよいことを認識し得る。機能がハードウェアにより実行されるかソフトウェアにより実行されるかは、技術的対策の特定の用途及び設計上の制約条件に依存する。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、このような実現は、本発明の範囲を超えるものとして考えられるべきではない。
【0088】
便宜的且つ簡潔な説明の目的で、前述の装置及びユニットの詳細な動作処理について、前述の方法の実施例の対応する処理に参照が行われてもよく、詳細をここでは再び説明しないことが、当業者により明確に認識され得る。
【0089】
この出願で提供される複数の実施例では、開示の装置及び方法は他の方式で実現されてもよいことが認識されるべきである。例えば、記載の装置の実施例は、単なる例示である。例えば、ユニットの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実現では他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは結合されてもよく、或いは他の装置に統合されてもよく、或いはいくつかの機能が無視されてもよく或いは実行されなくてもよい。更に、表示又は説明した相互結合若しくは直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することにより実現されてもよい。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形式で実現されてもよい。
【0090】
別々の部分として記載したユニットは、物理的に別々でもよく或いは別々でなくてもよい。ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットでもよく或いは物理的なユニットでなくてもよく、或いは1つの位置に存在してもよく、或いは複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施例の対策の目的を達成するために、実際のニーズに従って選択されてもよい。
【0091】
更に、本発明の実施例における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、或いはユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、或いは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。例えば、可視化されたネットワーク運用及び保守のための装置は、独立したデバイスでもよく、或いは分散型システムでもよい。例えば、プロセッサは、サーバと置換され、メモリは、分散型ファイルシステムと置換される。
【0092】
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立したプロダクトとして販売又は使用される場合、機能は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、基本的に本発明の技術的対策若しくは従来技術に寄与する部分、又は技術的対策の一部は、ソフトウェアプロダクトの形式で実現されてもよい。ソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスでもよい)に対して本発明の実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行するように命令する複数の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクのようなプログラムコードを記憶することができるいずれかの媒体を含む。
【0093】
前述の説明は本発明の単に具体的な実現方式に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者により容易に認識される如何なる変更又は置換も、本発明の保護範囲内に入るものとする。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5-1】
図5-2】
図6
図7