(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段は、前記患者への通知回数をカウントしておき、該患者への前記通知文又は前記通知音声の通知回数が所定の回数になっても前記応答が確認できない場合に、前記情報処理装置へ応答が確認できなかった該患者の通知先を含むメッセージを送信することを特徴とする、
請求項1〜4のいずれか1項記載の予約通知装置。
前記制御手段は、前記取得手段が、患者から次回の通院の取消があったことを表す取消通知を前記情報処理装置から取得した場合に、取消を行った該患者の次回の通院日時を、他の患者に対して前記第1送信手段、前記第2送信手段、及び前記第3送信手段のいずれかにより通知することを特徴とする、
請求項1〜6のいずれか1項記載の予約通知装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(予約管理システムの構成)
図1は、本実施形態の予約通知装置を備える予約管理システムの構成図である。予約管理システム1は、予約の確認通知を患者に送信する予約通知装置10、医療機関端末20、医療機関で受診する患者が所有する患者端末30〜50、及びショートメールサーバ(SMSサーバ)60を備える。
【0012】
医療機関端末20は、病院、歯科医院等の医療機関に設けられるコンピュータ端末であり、医療機関で受診する患者に関する情報の管理を行う。例えば医療機関端末20は、患者の次回通院日時(予約日時)の管理を行っており、患者毎の予約日時の登録、変更、削除等に用いられる。医療機関端末20は、例えば予約日時の前日に、該当する患者に対して予約が入っていることを報知する。そのために医療機関端末20は、予約通知装置10に対して予約の確認通知の送信依頼を行うための予約確認通知依頼を送信する。
【0013】
予約通知装置10は、医療機関端末20から予約確認通知依頼を受信して、予約の確認を行うための予約確認通知を患者に対して送信するサーバ等の情報処理装置である。
図1では、予約通知装置10は、1つの医療機関端末20から予約確認通知依頼を受け付けて予約確認通知を送信する構成となっているが、複数の医療機関端末20からの依頼に応じて予約確認通知を送信してもよい。予約通知装置10は、電子メール、SMSを用いたショートメール、及び音声通話により予約確認通知を患者が所有する患者端末30〜50に送信することができる。電子メール、ショートメール、及び音声通話のいずれの通知方法により予約確認通知を送信するかは、予め医療機関端末20により設定される。電子メール及びショートメールは、開封確認メッセージを医療機関端末20に対して送信するように設定される。
【0014】
なお、SMSは、1日のショートメールの送信回数に制限(例えば200通)がある。そのために予約通知装置10は、ショートメールの送信回数が制限回数に達すると、ショートメール送信が可能な他の装置であるSMSサーバ60に対して通知代行依頼を送信する。SMSサーバ60は、通知代行依頼に応じて、ショートメールにより患者に対して予約確認通知を送信する。
図1ではSMSサーバ60が1つ設けられる構成であるが、複数のSMSサーバ60に対して通知代行依頼を送信できるようにしてもよい。この場合、1つのSMSサーバ60によるショートメールの送信回数が制限回数に達すると、予約通知装置10は、さらに他のSMSサーバに対して通知代行依頼を送信するようになる。
【0015】
患者端末30〜50は、予約通知装置10又はSMSサーバ60からの予約確認通知を受信し、患者に対して次回の通院日時を案内する。患者端末30〜50は、予約確認通知を受信すると、通知方法に応じて確認応答を医療機関端末20及び予約通知装置10のいずれかに対して送信する。
【0016】
患者端末30は、電子メールの送受信が可能な情報処理端末である。患者端末30は、例えばスマートフォン、フューチャーフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等により実現される。患者端末30は、予約確認通知である電子メールを受信し、該電子メールが閲覧されることで、患者端末30の電子メールアドレスを含む開封確認メッセージを医療機関端末20に送信する。開封確認メッセージが確認応答となる。
【0017】
患者端末40は、ショートメールの送受信が可能な情報処理端末である。患者端末40は、例えばスマートフォン、フューチャーフォン等により実現される。患者端末40は、予約確認通知であるショートメールを受信し、該ショートメールが閲覧されることで、患者端末40の電話番号を含む開封確認メッセージを医療機関端末20に送信する。開封確認メッセージが確認応答となる。
【0018】
患者端末50は、音声通話が可能な端末である。患者端末50は、例えば固定電話機、スマートフォン、フューチャーフォン等の電話機により実現される。患者端末50は、予約確認通知である音声を取得する。患者端末50は、例えば電話による音声で予約確認通知を取得し、着呼により予約通知装置10に確認応答を行う。
【0019】
(予約通知装置の構成)
図2は、予約通知装置10のハードウェア構成図である。予約通知装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、通信インタフェース(I/F)15、及び入出力インタフェース(I/F)16を備える。入出力I/F16には通話装置17が接続される。
【0020】
CPU11は、ROM12に格納されるコンピュータプログラムを、RAM13を作業領域に用いて実行することで予約通知装置10全体の動作を制御する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。ストレージ14は、予約の確認通知を送信するための各種情報を格納する格納領域を提供する。通信I/F15は、所定のネットワークを介した医療機関端末20、患者端末30、及びSMSサーバ60との間の通信制御を行う。入出力I/F16は、通話装置17との間の入出力制御を行う。通話装置17は、本実施形態ではスマートフォンやフューチャーフォン等の通話及びショートメールの送信が可能な電話機である。
図2では、入出力I/F16は、1台の通話装置17に接続されるが、複数台の通話装置17に接続されていてもよい。
【0021】
予約通知装置10は、CPU11がコンピュータプログラムを実行することで、患者に対して予約の確認通知を送信するための機能ブロックを実現する。
図3は、予約通知装置10の機能ブロック図である。予約通知装置10は、制御部101、取得部102、通知情報格納部103、通知生成部104、計時部105、電子メール送信部106、SMS送信部107、音声送信部108、カウンタ109、及び通信部110として機能する。通知情報格納部103は、ストレージ14により実現される。
【0022】
制御部101は、予約通知装置10の各構成要素、各機能の動作を制御して、患者へ予約確認通知を送信する。取得部102は、通信I/F15により、医療機関端末20から予約確認通知を送信するための予約確認通知依頼を取得する。予約確認通知依頼には、医療機関名、通知相手となる患者の氏名、患者端末30〜60の通知先情報、通知方法、通知タイミング、及び予約日時等の予約確認通知を送信するために必要な情報が含まれる。なお、本実施形態の予約通知装置10は、予約確認通知の内容であり、次回の通院日時を患者に知らせるための通知文や通知音声を生成する通知生成部104を備えるが、通知文や通知音声を医療機関端末20から取得する場合、通知生成部104を備える必要はない。その代わり、取得部102が医療機関端末20から取得する予約確認通知依頼には、通知文や通知音声が含まれる。
【0023】
通知情報格納部103は、取得部102により医療機関端末20から取得した予約確認通知依頼に応じて、患者に予約確認通知を送信するための予約確認通知情報を格納する。
図4は、予約確認通知情報の説明例示図である。予約確認通知情報は、予約確認通知依頼に含まれる通知先情報、通知方法、通知タイミング、予約日時、及び通知文や通知音声である通知内容を含むレコードである。予約確認通知情報には、予約確認通知に対する患者端末30〜50からの確認応答の有無を表す応答フラグが含まれる。応答フラグは、例えば予約確認通知を送信したときに「0」に設定され、確認応答を受信したときに「1」に設定される。
【0024】
通知先情報は、予約確認通知の送信先である患者端末30〜50の電子メールアドレスや電話番号である。通知方法は、予約確認通知の送信方法であり、本実施形態では、電子メール、ショートメール(SMS)、及び電話のいずれかが設定される。通知タイミングは、予約確認通知を患者端末30〜50に送信するタイミングを表す。
図4の例では、通知タイミングは、予約日時の前日の15:00に設定されている。予約日時は、患者の次回の通院予定の日時である。
【0025】
通知生成部204は、予約確認通知依頼に含まれる患者の氏名、医療機関名、及び予約日時により、通知文や通知音声を生成する。
図5は、通知生成部104による通知文及び通知音声の生成処理の説明図である。通知生成部104は、
図5に示すような2種類の通知文フォーマット、及び通知音声フォーマットを備える。2種類の通知文フォーマットは、本文の長い方が電子メール生成のために用いられ、本文の短い方がショートメール生成のために用いられる。これはショートメールの字数制限に対応するためである。通知生成部104は、これらのフォーマットと、予約確認通知依頼に含まれる医療機関名、患者の氏名、及び予約日時により、通知文や通知音声を生成する。通知生成部104は、通知文フォーマット及び通知音声フォーマットの、[name]に患者の氏名を当てはめ、[clinic_name]に医療機関名を当てはめ、[reserve_date]に予約日時を当てはめることで、通知文や通知音声を生成する。通知生成部104は、生成した通知文や通知音声を通知情報格納部103に格納する。
【0026】
計時部105は、現在時刻を計時しており、予約確認通知の通知タイミングや、通知後の経過時間の測定に用いられる。制御部101は、計時部105により現在時刻を確認し、現在時刻が通知タイミングであれば、通知方法に応じて、予約確認通知を患者端末30〜50へ送信する。
電子メール送信部106は、通知文を含む予約確認通知を、電子メールにより患者端末30へ送信する。制御部101は、通知方法が電子メールに設定されるレコードから、通知先である電子メールアドレスを読み出して宛先に設定し、且つ通知文を読み出して本文に設定することで電子メールを生成する。この電子メールは、開封確認メッセージが医療機関端末20へ返信されるように設定される。電子メール送信部106は、通信I/F15によりネットワークを介して患者端末30へ電子メールを送信する。
SMS送信部107は、通知文を含む予約確認通知を、ショートメールにより患者端末40へ送信する。制御部101は、通知方法がSMSに設定されるレコードから、通知先である電話番号を読み出して宛先に設定し、且つ通知文を読み出して本文に設定することでショートメールを生成する。このショートメールは、開封確認メッセージが医療機関端末20へ返信されるように設定される。SMS送信部107は、通話装置17を介して患者端末40へショートメールを送信する。
【0027】
音声送信部108は、通知音声を電話回線により患者端末30へ送信する。制御部101は、通知方法が電話に設定されるレコードから、通知先である電話番号及び通知音声を読み出して音声送信部108に送る。音声送信部108は、通話装置17に該電話番号へ発呼させる。これにより通話装置17から患者端末50に電話がかけられる。患者端末50から着呼がある場合、通話装置17は、着呼があることを音声送信部108へ通知する。音声送信部108は、患者端末50から着呼があると、通知音声を再生して通話装置17へ送信する。これにより、通話装置17は再生された通知音声を患者端末50へ送信する。なお、着呼がある場合、音声送信部108は、着呼があったことを制御部101へ通知する。電話による予約確認通知の送信の場合、着呼が患者端末50からの確認応答となる。
【0028】
カウンタ109は、SMS送信部107によるショートメールの送信回数をカウントする。カウント値は所定期間、例えば1日毎に午前零時にクリアされる。制御部101は、カウンタ109によるカウント値が所定回数(例えば200回)に到達したか否かを監視する。
【0029】
通信部110は、通信I/F15により、SMSサーバ60との間で通信を行う。制御部101は、カウンタ109によるカウント値が所定回数(例えば200回)に到達した場合に、通話装置17のショートメールの送信回数がその日のショートメールの送信回数の上限に達したと判定する。この場合、制御部101は、ショートメールによる予約確認通知の送信の代行を、通信部110を介してSMSサーバ60に依頼する。通知代行依頼には、SMS送信部107により送信するために生成されたショートメールが含まれる。SMSサーバ60は、通知代行依頼を取得すると、当該ショートメールを送信する。なお、SMSサーバ60は、自身のショートメールの送信回数が上限に到達した場合には、ショートメールが送信不可であることを予約通知装置10へ報知する。この場合、制御部101は、他のSMSサーバに対して通知代行依頼を送信することになる。
【0030】
(医療機関端末の構成)
図6は、医療機関端末20のハードウェア構成図である。医療機関端末20は、CPU21、ROM22、RAM23、ストレージ24、通信インタフェース(I/F)25、及び入出力インタフェース(I/F)26を備える。CPU21は、ROM22に格納されるコンピュータプログラムを、RAM23を作業領域に用いて実行することで医療機関端末20全体の動作を制御する。ストレージ24は、HDDやSSD等の大容量記憶装置である。ストレージ24は、医療機関で受診する患者に関する各種情報を格納するための格納領域を提供する。通信I/F25は、所定のネットワークを介した予約通知装置10及び患者端末30、40との間の通信制御を行う。入出力I/F26は、入力装置及び出力装置との入出力制御を行う。入力装置は、キーボード、マウス、タッチパネル、マイク等である。出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、プリンタ等である。
【0031】
医療機関端末20は、CPU21がコンピュータプログラムを実行することで、患者の管理に関する機能ブロックを実現する。
図7は、医療機関端末20の機能ブロック図である。医療機関端末20は、制御部201、患者管理部202、患者情報格納部203、通知生成部204、通信部205、入力部206、出力部207、及び応答受信部208として機能する。患者情報格納部203は、ストレージ14に形成される。
【0032】
制御部201は、医療機関端末20の各構成要素、各機能の動作を制御して、患者の個人情報管理、予約管理、予約通知装置10への予約確認通知依頼の送信等を行う。患者管理部202は、患者情報格納部203により患者の個人情報、予約情報等を含む患者情報の管理を行う。
図8は、患者情報の説明例示図である。患者情報には、患者の個人情報として、患者の氏名、患者の識別情報である診察券番号、住所、生年月日、年齢、及び性別が含まれる。患者情報には、患者へ予約確認通知を送信するための情報として、患者が所有する患者端末30〜50の電話番号、電子メールアドレス、及び通知方法が含まれる。患者情報には、患者の予約情報である予約日時、及び診療に関する情報が含まれる。診療に関する情報は、例えば通院履歴やカルテの識別情報等である。
【0033】
通知生成部204は、予約通知装置10の通知生成部104と同様の機能であり、通知文及び通知音声を生成する。なお、医療機関端末20の通知生成部204と、予約通知装置10の通知生成部104とは、いずれか一方が備えられていればよい。すなわち、通知文及び通知音声は、予約通知装置10及び医療機関端末20のいずれか一方で生成されればよい。
【0034】
通信部205は、通信I/F25により予約通知装置10との間で通信を行う。予約確認通知依頼は、通信部205により予約通知装置10へ送信される。入力部206は、入力装置からの入力を受け付けて制御部201へ送る。例えば、入力部206は、患者の個人情報や予約情報を入力装置から受け付けて制御部201へ送る。制御部201は、これらの情報に応じて患者管理部202により患者情報の生成、更新、削除等を行う。出力部207は、制御部201の制御により出力装置から画像や音声を出力する。例えば、出力部207は、患者の個人情報や予約情報の入力画面を出力装置に表示する。応答受信部208は、通信I/F25により患者端末30、40から開封確認メッセージを受信する。応答受信部208は、受信した開封確認メッセージを制御部201へ送る。
【0035】
図9は、患者の個人情報や予約情報の入力画面の例示図である。医療機関のスタッフは、出力装置であるディスプレイに表示される入力画面に、入力装置を用いて個人情報や予約情報を入力する。診察券番号は、医療機関側で適宜設定する番号である。電話番号、携帯電話番号、及び電子メールアドレスは患者の希望により適宜入力される。通知方法は、患者の希望により設定される。患者が電子メールによる予約確認通知を希望する場合、電子メールアドレスの入力は必須であるが、電話番号及び携帯電話番号の入力は必須ではない。患者がSMSによる予約確認通知を希望する場合、携帯電話番号の入力は必須であるが、電子メールアドレス及び電話番号の入力は必須ではない。患者が電話による予約確認通知を希望する場合、携帯電話番号及び電話番号の少なくとも一方の入力は必須であるが、電子メールアドレスの入力は必須ではない。予約日時は、患者の個人情報の入力の際に同時に入力されてもよい。
【0036】
患者管理部202は、
図9の入力画面から入力された情報に基づいて患者情報を生成して、患者情報格納部203に格納する。患者情報の電話番号、電子メールアドレス、通知方法、及び住所については、
図9の入力画面により変更可能である。変更対象となる患者情報は、出力装置に表示される患者情報の患者一覧画面から、入力装置により選択される。
【0037】
予約情報の入力は、
図10に例示する予約画面からも行われる。医療機関のスタッフは、出力装置であるディスプレイに表示される予約画面に、入力装置を用いて予約日時を入力する。この際、診察券番号、氏名、及び電話番号の少なくとも一つが入力されることで、患者管理部202は、予約を行う患者の患者情報を特定する。
【0038】
(予約確認通知依頼)
予約確認通知を送信する場合、医療機関のスタッフは、入力装置により予約確認通知を送信する患者を選択する。スタッフは、例えば入力装置により次の日が予約日時となっている患者の検索を指示する。患者管理部202は、この指示の入力に応じて患者情報を検索し、該当する患者の患者情報を予約一覧画面として出力装置に表示する。
図11は、予約一覧画面の例示図である。スタッフは、予約一覧画面から患者情報を選択する。通知生成部204は、選択された患者情報に応じて通知内容となる通知文又は通知音声を生成する。制御部201は、生成された通知文又は通知音声と、医療機関名と、該患者の氏名と、該患者の通知先となる電子メールアドレス又は電話番号と、通知方法と、通知タイミングと、予約日時と、を含む予約確認通知依頼を生成する。制御部201は、生成した予約確認通知依頼を通信部205により予約通知装置10へ送信する。
【0039】
医療機関端末20は、通知生成部204を用いずに通知文又は通知音声を生成してもよい。この場合、制御部201は、予約一覧画面から患者情報が選択されると、該患者情報に設定される通知方法に応じて、
図5に示すような通知文フォーマット及び通知音声フォーマットのいずれかを出力装置に表示する。スタッフは、入力装置によりフォーマットを編集して通知文又は通知音声を作成する。作成された通知文又は通知音声は、予約確認通知依頼に含まれて予約通知装置10へ送信される。なお、入力装置にマイクロフォンを用いる場合、通知音声は、スタッフの音声を録音することで生成されてもよい。
【0040】
また、医療機関端末20は、予約一覧画面を用いずに、予約確認通知依頼を送信する構成であってもよい。この場合、制御部201は、患者管理部202により患者情報の予約日時を監視し、翌日が予約日時となっている患者情報を抽出する。制御部201は、抽出した患者情報に応じて、通知生成部204に通知文又は通知音声を生成させる。制御部201は、通知生成部204で生成された通知文又は通知音声を含む予約確認通知依頼を生成し、生成した予約確認通知依頼を予約通知装置10へ送信する。
なお、予約通知装置10側で通知文又は通知音声を生成する場合、予約確認通知依頼には通知文又は通知音声が含まれず、代わりに予約日時と、医療機関名と、が予約確認通知依頼に含まれる。
【0041】
(予約確認通知処理)
医療機関端末20は、このようにして予約通知装置10に対して予約確認通知依頼を送信する。予約通知装置10は、医療機関端末20から予約確認通知依頼を取得することで、患者に対して予約確認通知を送信する予約確認通知処理を行う。
図12は、予約確認通知処理を表すフローチャートである。
【0042】
予約通知装置10は、取得部102により医療機関端末20から送信される予約確認通知依頼を取得する(S101)。予約通知装置10の制御部101は、取得部102で取得した予約確認通知依頼に応じて、
図4に例示する予約確認通知情報を生成し、通知情報格納部103に格納する(S102)。予約確認通知依頼に通知文又は通知音声が含まれていない場合、制御部101は、通知生成部104に、予約確認通知依頼に応じた通知文又は通知音声を生成させて予約確認通知情報を生成する。
【0043】
制御部101は、計時部105により計時した現在時刻が通知タイミングである予約確認通知情報の有無を確認する(S103)。現在時刻が通知タイミングである予約確認通知情報が有る場合(S103:Y)、制御部101は、該予約確認通知情報を通知情報格納部103から取得する。制御部101は、取得した予約確認通知情報の通知方法を確認し、且つ予約確認の通知回数を「0」にリセットする(S104)。制御部101は、確認した通知方法により、患者端末30〜50に通知文又は通知音声を送信することで、1回目の予約確認通知の送信を行う(S105)。予約確認通知の送信処理の詳細については後述する。
【0044】
予約確認通知の送信後に制御部101は、予約確認通知に対する確認応答の受信を、所定時間待機する(S106:N、S107:N)。所定時間内に確認応答を受信した場合(S106:Y)、制御部101は、予約確認通知情報の応答フラグを「1」に設定して(S108)、予約確認通知処理を終了する。所定時間は、患者がすぐに確認できない状態にある可能性があるために、2〜3時間ほどに設定される。
所定時間内に確認応答を受信しない場合(S106:N、S107:Y)、制御部101は、予約確認の通知回数を確認する(S109)。通知回数が所定回数(n)に達していない場合(S109:N)、制御部101は、予約確認の通知回数に1加算して(S110)、再度、S105以降の処理を繰り返し行う。これにより、確認応答のない患者端末30〜50に対して、再度、予約確認通知が送信される。
【0045】
通知回数が所定回数(n)に達した場合(S109:Y)、制御部101は、確認応答の無かった患者を医療機関端末20へ報告して予約確認通知処理を終了する(S111)。このように制御部101は、確認応答のない患者端末への執拗な予約確認通知の送信を防止するために、通知回数が所定回数(n)に達した場合に予約確認通知の送信を終了する。通知回数が所定回数に達しても確認応答が無いために、予約確認通知情報の応答フラグは「0」のままである。制御部101は、通知情報格納部103から応答フラグが「0」のままの予約確認通知情報を抽出して、抽出した予約確認通知情報の通知先を含む未応答メッセージを送信することで、確認応答の無かった患者を医療機関端末20へ報告する。
【0046】
医療機関端末20は、未応答メッセージを受信して、患者管理部202により患者情報格納部203から未応答メッセージに含まれる通知先に該当する患者情報を抽出する。制御部201は、患者管理部202が抽出した患者情報を出力部207により出力装置に表示する。これにより医療機関のスタッフは、確認応答の無かった患者を確認することができる。
【0047】
なお、制御部101は、応答フラグが「0」の予約確認通知情報のうち、予約日時の当日になっている予約確認通知情報を取得して、予約確認通知を送信してもよい。つまり予約通知装置10は、確認応答の無かった患者に対して、予約の当日に、再度、予約確認通知を送信することで、患者に予約当日であることを知らせてもよい。制御部101は、予約当日の予約確認通知を、例えば当日朝の所定の時刻(例えば7時30分)や、予約時刻の所定時間前(例えば2時間前)に行う。
【0048】
以上のように、確認応答の無い患者端末に対して予約確認通知を所定回数送信することで、予約通知装置10は、患者に対して予約確認通知を確実に送信する。また、確認応答が無かった患者に対しては、予約当日にも予約確認通知送信することで、患者に対して予約の確認を促すことができる。上記の処理では、所定時間間隔で予約確認通知を送信することになるが、所定の時刻、例えば午後6時まで確認応答が無ければ予約確認通知を再送する、といったように、時刻を決めて予約確認通知を送信するようにしてもよい。
【0049】
図13は、S105の予約確認通知の送信処理を表すフローチャートである。
制御部101は、S104の処理で確認した通知方法が電子メールであるか否かを判断する(S201)。通知方法が電子メールに設定されている場合(S201:Y)、制御部101は、電子メール送信部106により通知文を含む電子メールを患者端末30へ送信させる(S202)。
【0050】
通知方法が電子メールに設定されていない場合(S201:N)、制御部101は、通知方法がショートメール(SMS)であるか否かを判断する(S203)。通知方法がショートメールに設定されている場合(S203:Y)、制御部101は、通話装置17による当日のショートメールの送信回数(SMS送信回数)をカウンタ109のカウント値により確認する(S204)。SMS送信回数が所定回数(m)に達していない場合(S204:N)、制御部101は、通話装置17によるショートメールの送信に制限がかかっていないと判断する。この場合、制御部101は、SMS送信部107により通知文を含むショートメールを、通話装置17を用いて患者端末40へ送信させる(S205)。ショートメールの送信後に制御部101は、カウンタ109にカウント値をインクリメントさせて、SMS送信回数に1加算する(S206)。
【0051】
SMS送信回数が所定回数(m)に達している場合(S204:Y)、制御部101は、通話装置17によるショートメールの送信回数に制限がかかっていると判断する。この場合、制御部101は、通信部110を介して、SMS送信部107により送信するために生成されたショートメールが含まれる通知代行依頼をSMSサーバ60へ送信する(S207)。SMSサーバ60は、通知代行依頼に含まれるショートメールを、予約通知装置10に代わって患者端末へ送信する。
【0052】
通知方法がショートメールに設定されていない場合(S203:N)、制御部101は、通知方法が電話であると判断する。この場合、制御部101は、音声送信部108により通知音声を、通話装置17を用いて患者端末50へ送信させる(S208)。
【0053】
以上のように、予約確認通知が、電子メール、ショートメール、電話のいずれかの通知方法により患者端末30〜50へ送信される。予約確認通知を送信した制御部101は、予約確認通知情報に含まれる応答フラグを「0」に設定して(S209)、予約確認通知の送信処理を終了する。このような予約確認通知の送信処理により、患者は、自身の希望した通知方法で予約確認通知を受信することができる。そのために、例えば電子メールを使用する人、電子メールは使用しないがSMSを使用する人、電話しか使用しない人等、様々な人に応じた予約確認通知の送信が可能になる。
【0054】
(確認応答処理)
患者端末30〜50による確認応答処理について説明する。
図14は、確認応答処理を表すフローチャートである。確認応答処理は、通知方法により異なる。
【0055】
通知方法が電子メールの場合について説明する。予約通知装置10が電子メールにより予約確認通知を送信すると(S301)、患者端末30は、該電子メールを受信する(S302)。患者が患者端末30で受信した電子メールを閲覧することで、開封確認メッセージが医療機関端末20へ送信される(S303)。開封確認メッセージには、患者の氏名や電子メールアドレスが含まれる。
【0056】
医療機関端末20は、患者端末30から開封確認メッセージを確認応答として受信する(S304)。医療機関端末20の制御部201は、開封確認メッセージの受信に応じて、予約通知装置10に対して、通信部205により確認応答受信報告を送信する(S305)。応答確認報告には、患者の氏名や電子メールアドレスが含まれる。
【0057】
予約通知装置10は、医療機関端末20から確認応答受信報告を受信することで、患者端末30により確認応答が行われたと判断する(S306)。予約通知装置10の制御部101は、確認応答報告に含まれる患者の氏名や電子メールアドレスにより予約確認通知情報を特定し、特定した予約確認通知情報の応答フラグを「1」に設定する。
【0058】
通知方法がショートメールの場合について説明する。予約通知装置10がショートメールにより予約確認通知を送信すると(S311)、患者端末40は、該ショートメールを受信する(S312)。患者が患者端末40で受信したショートメールを閲覧することで、開封確認メッセージが医療機関端末20へ送信される(S313)。開封確認メッセージには、患者の氏名や電話番号が含まれる。
【0059】
医療機関端末20は、患者端末40から開封確認メッセージを確認応答として受信する(S314)。医療機関端末20の制御部201は、開封確認メッセージの受信に応じて、予約通知装置10に対して確認応答受信報告を送信する(S315)。応答確認報告には、患者の氏名や電話番号が含まれる。
【0060】
予約通知装置10は、医療機関端末20から確認応答受信報告を受信することで、患者端末40により確認応答が行われたと判断する(S316)。予約通知装置10の制御部101は、確認応答報告に含まれる患者の氏名や電話番号により予約確認通知情報を特定し、特定した予約確認通知情報の応答フラグを「1」に設定する。
【0061】
通知方法が電話の場合について説明する。予約通知装置10は、通話装置17を用いて患者端末50へ予約確認通知を送信する(S321)。具体的には、予約通知装置10は、通話装置17により患者端末50へ発呼する。発呼に対する着呼があると(S322)、予約通知装置10は、患者端末50から確認応答を受信したと判断する(S323)。患者端末50の着呼は、患者が電話に出る、或いは留守番電話機能が起動することで行われる。
予約通知装置10の制御部101は、着呼があった電話番号により予約確認通知情報を特定し、特定した予約確認通知情報の応答フラグを「1」に設定する。
【0062】
以上のように予約通知装置10は、患者端末50から直接、或いは医療機関端末20を介して間接的に、予約確認通知に対する確認応答を受信することができる。
【0063】
(予約キャンセル時の処理)
患者は、予約日時に通院ができなくなる場合に、予約の取消(キャンセル)を行うことがある。医療機関としては、キャンセルされた日時に別の患者の診療を行うことが可能であるために、その他の患者にキャンセルされた日時を割り当てることが有用である。
図15は、予約キャンセルがあったときの処理を表すフローチャートである。
【0064】
予約のキャンセルは、患者が患者端末を操作して、例えば医療機関への電話や電子メール送信等により申請される。医療機関端末20は、このようにして申請された予約キャンセルを受け付ける(S401)。例えば、医療機関のスタッフは、電話や電子メールにより予約キャンセルを受け付けると、入力装置により、予約キャンセルの内容を医療機関端末20に入力する。予約キャンセルには、該患者の氏名、診察券番号等の患者情報を特定するための情報が含まれる。医療機関端末20の制御部201は、患者管理部202により、予約キャンセルに応じた患者情報の予約日時を削除することで、予約キャンセルを確定する(S402)。該患者が予約キャンセルとともに別日に予約を希望する場合、医療機関端末20は、新たな予約日時を当該患者情報に設定してもよい。医療機関端末20の制御部201は、キャンセルされた日時を表すキャンセル日時情報及び予約キャンセルした患者の氏名を含む取消通知を、予約通知装置10へ送信する(S403)。
【0065】
予約通知装置10は、取得部102により取消通知を取得する(S404)。予約通知装置10の制御部101は、取得した取消通知に含まれるキャンセル日時情報を、その時点で通知情報格納部103に予約確認通知情報が格納された、予約キャンセルした患者を除く他の患者に対して送信する(S405)。制御部101は、例えばキャンセルされた日時と同日に予約日時が設定され且つ通知方法が電子メール又はSMSに設定された患者を、通知情報格納部103から索出する。この際、制御部101は、予約キャンセルした患者の予約確認通知情報を削除する。制御部101は、索出した患者の予約確認通知情報により通知先を確認し、該患者端末に対して、キャンセル日時情報を送信する。
【0066】
患者端末30、40は、予約通知装置10からキャンセル日時情報を受信する(S406)。患者端末30、40を所有する患者は、表示されたキャンセル日時情報により、キャンセルされた日時を確認することができる。予約日時のキャンセル日時への変更を希望する患者は、患者端末30、40を操作して、電子メール又はショートメールにより、医療機関端末20へ、変更希望通知を送信する(S407)。変更希望通知には、予約日時のキャンセル日時への変更を希望する旨のメッセージ及び患者を特定するための氏名や診察券番号が含まれる。
【0067】
医療機関端末20は、変更希望通知を通信部205により受信する(S408)。医療機関端末20の制御部201は、例えば最も早く受信した変更希望通知に含まれる氏名や診察券番号で特定される患者に対して、予約日時の変更を許可する。制御部201は、最も早く受信した変更希望通知に含まれる氏名や診察券番号に応じて、患者管理部202により、患者情報格納部203から該患者の患者情報を特定する。制御部201は、予約日時の変更を許可したことを表す許可通知を、通信部205により予約通知装置10へ送信する(S409)。許可通知には、特定した患者情報に含まれる通知先が含まれる。
【0068】
予約通知装置10は、取得部102により予約通知装置10から許可通知を取得する(S410)。予約通知装置10の制御部101は、許可通知に含まれる通知先に応じて、電子メール又はショートメールにより、該許可通知を患者端末30、40に送信する(S411)。制御部101は、許可通知に含まれる通知先が電子メールアドレスであれば電子メールにより、電話番号であればショートメールにより、該許可通知を患者端末30、40に送信する。予約通知装置10から送信される許可通知は、開封確認メッセージが医療機関端末20へ返信されるように設定される。
【0069】
このようにして、予約日時の変更希望通知を送信し、変更が許可された患者の患者端末には、許可通知が送信される。患者端末は、許可通知を予約通知装置10から受信する(S412)。許可通知を閲覧することで、患者は、予約日時の変更が許可されたことを知ることができる。また、許可通知が閲覧されると、患者端末は、開封確認メッセージを医療機関端末20へ送信する(S413)。開封確認メッセージには、患者を特定するための氏名や電子メールアドレス、電話番号が含まれる。
【0070】
医療機関端末20は、患者端末30から開封確認メッセージを受信する(S414)。医療機関端末20の制御部201は、開封確認メッセージの受信により、S408の処理で特定した患者情報の予約日時を、S402の処理でキャンセルされた日時に変更する。このようにして患者情報が更新される(S415)。医療機関端末20の制御部201は、予約通知装置10に対して、予約日時を変更したことを表す変更通知を送信する(S416)。変更通知には、患者を特定する氏名や電子メールアドレス、電話番号、変更後の予約日時が含まれる。
【0071】
予約通知装置10は、医療機関端末20から変更通知を受信する(S417)。予約通知装置10の制御部101は、変更通知に含まれる患者の氏名や電子メールアドレスにより予約確認通知情報を特定し、特定した予約確認通知情報の予約日時を変更する。以上により、予約日時がキャンセルされて、他の患者にキャンセルされた予約日時を割り当てる処理が終了する。
【0072】
以上のように本実施形態の予約管理システム1は、予約通知装置10により、確認応答が返信されるまで、患者端末30〜50へ予約確認通知を繰り返し送信することになる。そのために、患者による予約の確認を確実にし、患者が予約日時を忘れてしまう可能性を抑制することができる。また、予約のキャンセルが発生した場合、キャンセルされた日時を他の患者に割り当てることができるために、医療機関は、診療時間内に余計な空き時間の発生を防止することができる。
【0073】
なお、本実施形態の予約管理システム1では、予約通知装置10と医療機関端末20とを別に設ける構成を説明したが、これらを統合した構成としてもよい。この場合、統合した装置を医療機関内に設けることで、患者の氏名や電子メールアドレス、電話番号等の個人情報が医療機関の外部に漏洩する危険性を低下させることができる。
【0074】
(応用例1)
本実施形態の予約管理システム1は、診療の予約のみならず、他の予約可能なサービスにも適用することができる。例えば、予約管理システム1は、ホテルや旅館等の宿泊施設、鉄道や航空会社等の交通機関、アミューズメントパーク等の様々な予約可能なサービスの予約管理が可能である。
【0075】
予約通知装置10は、これらサービス提供元に設けられる情報処理装置から、予約確認通知依頼を受信する。予約通知装置10は、予約通知依頼に応じて、サービスの提供を予約した人が所有する端末装置へ、予約した人が希望する電子メール、ショートメール、音声通話のいずれかにより、予約確認通知を送信する。予約確認通知に含まれる通知文又は通知音声は、提供されるサービスに応じた内容である。例えば、宿泊日、乗車日、列車についての情報(列車番号、座席、運行状況等)、搭乗日、搭乗便についての情報(便名、座席、運行状況等)、来園日等が、通知文又は通知音声に含まれる。
【0076】
予約した人は、予約通知装置10から送信された予約確認通知を自身が所有する端末装置により受信して確認する。予約した人が予約確認通知を確認することで、端末装置から情報処理装置又は予約通知装置10へ確認応答が送信される。情報処理装置は、確認応答があったことを表す確認応答受信報告を予約通知装置10に送信する。予約通知装置10は、所定時間が経過するまでに確認応答の無かった予約した人の端末装置に対して、再度予約確認通知を送信することになる。
このように、診療予約以外の予約が可能なサービスに対しても、本実施形態の予約通知装置10を用いることができる。
【0077】
(応用例2)
本実施形態の予約管理システム1は、予約日時の患者への通知の他に、以下のようなシステムへの応用が可能である。例えば、学校や会社、団体等において、生徒や会社員、団員等の情報の被提供者に対して、情報を提供することがある。この場合、学校や会社、団体等に設けられる情報処理装置から予約通知装置10と同じ構成の通知装置へ、予約確認通知依頼と同じデータ構成の、情報の通知依頼が送信される。この情報は、例えば連絡事項や予定の確認、予定の変更等の被提供者に広く周知される情報である。
【0078】
通知装置は、通知依頼に応じて、所定の通知タイミングで、被提供者に対して、被提供者が希望する電子メール、ショートメール、音声通話のいずれかにより、当該情報を送信する。被提供者は、通知装置から送信された情報を自身が所有する端末装置により受信して確認する。被提供者が情報を確認することで、端末装置から情報処理装置又は通知装置へ確認応答が送信される。情報処理装置は、確認応答があったことを表す確認応答受信報告を通知装置に送信する。通知装置は、所定時間が経過するまでに確認応答の無かった被提供者の端末装置に対して、再度情報を送信することになる。
このような構成のシステムにより、被提供者は、確実に情報が提供されることになる。
【0079】
(応用例3)
本実施形態の予約管理システム1は、予約日時の患者への通知の他に、以下のようなシステムへの応用が可能である。例えば、配送業者においては、荷物を届ける際に配送先が不在であれば、再配送を行うことになる。これは配送効率の低下につながる。配送業者は、本実施形態のシステムを用いて、配送前に配送先へ荷物を届ける旨の通知を行い、この通知に対する配送先からの応答に応じて荷物を届けるか否かを決めることができる。これにより配送業者は、再配送になる荷物の数を減らすことができ、効率のよい配送が可能になる。荷物に貼り付けられる発送伝票には、通常、配送先の電話番号が記載されているために、この電話番号を用いることで配送先へのショートメールや電話による通知が可能である。また、発送伝票に電子メールアドレスを記載できるようにすることで、配送先への電子メールによる通知が可能となる。
【0080】
具体的には、配送業者は、所有する情報処理装置により、予約通知装置10と同じ構成の通知装置へ、予約確認通知依頼と同じデータ構成の、情報の通知依頼を送信する。この情報は、例えば荷物を届ける日時等の、配送先に荷物を届けることを通知する情報である。なお、配送業者が所有する情報処理装置は、配送センターに設けられるコンピュータや、実際に荷物を配達する配達員が所持するスマートフォン等の携帯端末である。
【0081】
通知装置は、通知依頼に応じて、所定の通知タイミングで、配送先に対して、電子メール、ショートメール、音声通話のいずれかにより、当該情報を送信する。所定の通知タイミングは、例えば配達日当日の朝や、通知依頼の受信後すぐのタイミングである。
配送先は、通知装置から送信された情報を自身が所有する端末装置により受信して確認する。配送先が情報を確認することで、端末装置から情報処理装置又は通知装置へ確認応答が送信される。情報処理装置は、確認応答があったことを表す確認応答受信報告を通知装置に送信する。通知装置は、所定時間が経過するまでに確認応答の無かった配送先の端末装置に対して、再度情報を送信することになる。
【0082】
配送先は、確認応答の際に、配達日時を指定するようにしてもよい。配送先は、自身が所有する端末装置により、配送業者の情報処理装置へ希望する配達日時を通知する。配送業者は、この通知により配送先の都合に合わせて配送を行うことができる。
【0083】
このような構成のシステムにより、配送先は、荷物の配達を事前に知ることができ、自身の都合に合わせて荷物を受け取ることができるようになる。配送業者は、効率よく配達を行うことができるようになる。
【0084】
(他の通信方法を用いた例)
上記の説明では、電子メール、ショートメール、及び電話のいずれかにより情報を送信する構成で説明した。予約管理システム1は、通知文を送信する通信アプリケーション及び通知音声を送信する音声通話アプリケーションを用いた構成であってもよい。通信アプリケーションには、例えば電子メールアプリケーション、ショートメールアプリケーション、SNS(Social Networking Service)アプリケーション等がある。SNSアプリケーションは、音声通話アプリケーションとしても用いることができる。
【0085】
SNSアプリケーションを用いる場合、通知装置は、情報の提供者が所有する情報処理装置から、情報の被提供者のSNSアプリケーションにおける通知先を含む通知依頼を取得する。通知装置は、SNSアプリケーションを用いて、通知先へ通知文又は通知音声を送信する。被提供者は、所有する端末装置でSNSアプリケーションを起動して、通知文又は通知音声を受信する。通知文の場合、被提供者がSNSアプリケーションにより通知文を確認することで、応答が通知装置又は情報の提供者が所有する情報処理装置へ返信される。通知音声の場合、被提供者がSNSアプリケーションにより通知音声を確認することで、応答が通知装置へ返信される。
【0086】
このように、通信アプリケーション及び音声通話アプリケーションを用いても、本実施形態のシステムを実現可能である。
【解決手段】予約通知装置10は、電子メールの送信、ショートメールの送信、及び音声通話を行うことが可能である。予約通知装置10は、医療機関端末20から、患者への通知先、通知方法、及び該患者に次回の通院日時を知らせるための通知文又は通知音声、を含む予約確認通知依頼を取得する。予約通知装置10は、通知方法を確認して、電子メール、ショートメール、及び音声通話のいずれかの通知方法で、通知文又は通知音声を患者へ通知する。予約通知装置10は、通知から所定の時間が経過するまでの間に、通知に対する応答が確認できなければ、再度、該患者へ通知を行う。