(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1チップは、ロジックチップまたはCPUチップであり、前記少なくとも2つのチップは、メモリチップであることを特徴とする請求項1に記載のマルチチップパッケージ。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態によるセンターパッド群を備える複数の半導体チップが積層されたマルチチップパッケージを示す断面図である。
【
図2】
図1の複数の半導体チップを示す分解斜視図である。
【
図3】
図1の複数の半導体チップのパッド位置を説明するための平面図である。
【
図4A】本発明の一実施形態による貫通型パッドを形成する方法を説明するための断面図である。
【
図4B】本発明の一実施形態による貫通型パッドを形成する方法を説明するための断面図である。
【
図5A】本発明の他の実施形態による貫通型パッドを形成する方法を説明するための断面図である。
【
図5B】本発明の他の実施形態による貫通型パッドを形成する方法を説明するための断面図である。
【
図6】本発明の他の実施形態によるワイヤボンディングによって実装基板と選択された半導体チップとが電気的に連結されたマルチチップパッケージを示す断面図である。
【
図7】本発明の他の実施形態によるワイヤボンディングによって実装基板と選択された半導体チップとが電気的に連結されたマルチチップパッケージを示す断面図である。
【
図8】本発明の他の実施形態によるワイヤボンディングによって実装基板と選択された半導体チップとが電気的に連結されたマルチチップパッケージを示す断面図である。
【
図9】本発明のさらに他の実施形態による複数の半導体チップの間に接着剤が介在されたマルチチップパッケージを示す断面図である。
【
図10】本発明の他の実施形態によるエッジパッド群を備えた複数の半導体チップが積層されたマルチチップパッケージを示す平面図である。
【
図11】本発明の他の実施形態によるエッジパッド群を備えた複数の半導体チップが積層されたマルチチップパッケージを示す平面図である。
【
図12】本発明の他の実施形態によるエッジパッド群を備えた複数の半導体チップが積層されたマルチチップパッケージの断面図である。
【
図13】
図12の複数の半導体チップのパッド位置を説明するための平面図である。
【
図14】本発明のさらに他の実施形態によるマルチチップパッケージの断面図である。
【
図15】本発明のさらに他の実施形態によるマルチチップパッケージの断面図である。
【
図16A】本発明の一実施形態によるマルチチップパッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【
図16B】本発明の一実施形態によるマルチチップパッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【
図17A】本発明の他の実施形態によるマルチチップパッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【
図17B】本発明の他の実施形態によるマルチチップパッケージの製造方法を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態は、当業者に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものであり、下記実施形態は、色々な他の形態に変形され、本発明の範囲が下記実施形態に限定されるものではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示をさらに充実で完全にし、当業者に本発明の思想を完全に伝達するために提供されるものである。
【0018】
任意の部材または層が他の部材または層“上に”、“に連結される”または“に結合する”と述べられる場合に、それは、直接的に他の部材上に連結される、または結合されるものでありうるか、中間に介在される部材または層が存在することもあることは自明である。これと対照的に、部材が他の部材または層“上に直接的に”、“に集積的に連結された”または“に直接的に結合された”と述べられる場合には、中間に介在する他の部材または層が存在しない。本明細書で使われたように、用語“及び/または”は該当列挙された事項のうち何れか一つ及び一つ以上の全ての組合わせを含む。
【0019】
本明細書で、第1、第2及び第3の用語が多様な部材、部品、領域、層及び/または部分を説明するために使われるが、これらの部材、部品、領域、層及び/または部分は、これらの用語によって限定されてはならないということは自明である。これらの用語は、一つの部材、部品、領域、層または部分を他の領域、層または部分と区別するためにのみ使われる。したがって、後述する第1部材、部品、領域、層または部分は、本発明の思想から逸脱せずに第2部材、部品、領域、層または部分を指称しうる。
【0020】
また、“下”または“底部”、“下部の”、“上”または“上部”のような空間的に相対的な用語は、本明細書で図面に示したように、一つの部材と他の部材との関係を説明するために使われる。空間的に相対的な用語は、図面で示された配向と共に使用及び動作時に素子の他の配向も含むものであるということは自明である。例えば、図面の素子が覆っている場合、他の部材の“下”側上に存在するものと説明される部材は、他の部材の“上”側上に配向されることもある。したがって、例示的な用語“下”は、図面の特定配向によって“下”及び“上”の配向を何れも含みうる。素子は、他の方向に配向され(90°回転するか、または他の配向を有することができ)、本明細書で使われる空間的に相対的な用語は、それにより解釈される。
【0021】
本明細書で使われる用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本発明を制限するためのものではない。本明細書で使われたように、単数形態は、文脈上確実に異なる場合を示すものではなければ、複数型も含みうる。また、本用語“〜含む。”及び/または“〜含む〜”は、本明細書で使われる時に、述べられた形状、数字、工程、動作、部材及び/または成分の存在を特定するものであって、一つ以上の他の形状、数字、工程、動作、部材、成分及び/またはこれらのグループの存在または追加を排除するものではない。
【0022】
本発明の実施形態は、本発明の理想的な実施形態を概略的に示す断面図を参照して説明される。この場合、例えば、製造技術及び/または公差によって、示された形状の変形が予想される。したがって、本発明の実施形態は、本明細書に示された領域の特定形状に制限されたものと解釈されてはならず、例えば、製造上招来される形状の変化を含まねばならない。例えば、四角形に示された注入領域は、一般的に丸いまたは曲線形状を有し、かつ/またはそのエッジの注入濃度は、注入された所から注入されていない領域に2分法的に変化するというよりは、勾配を有することもある。同様に、イオン注入によって形成された埋め込み領域は、埋め込まれた領域とイオン注入が起きる表面との間の領域に一部イオン注入を招くこともある。したがって、図面に示された領域は、本質的に概念的であり、その形状は、素子領域の実際形状を示すためのものではなく、本実施形態を制限するためのものでもない。
【0023】
本明細書で、異なって定義されない限り、(技術的及び科学的用語を含む)全ての用語は、当該技術分野で一般的に理解されることと同じ意味を有する。また、一般的に使われる辞典に定義されたような用語は、関連技術分野の文脈による意味と一致すると解釈されねばならず、本明細書に明示的に表現されない限り、理想的か、または過度に形式的な意味で解釈されてはならない。
【0024】
本発明の一実施形態で、多重(または多層)ワイヤを使用せず、異なるサイズを有する複数の積層された半導体チップを備えるマルチチップパッケージを開示する。実施形態によるマルチチップパッケージで、それぞれの半導体チップは、同じ基準位置から所定の座標にパッドを含み、これらは、積層されかつ相互連結されて、パッドを相互対応させうる。したがって、ウェーハレベルパッケージに役に立つマルチチップパッケージが提供される。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態によるセンターパッド群を備える複数の積層された半導体チップが積層されたマルチチップパッケージの断面図である。
図1を参照すれば、本発明のマルチチップパッケージは、実装基板100、例えば、印刷回路基板の上部に積層されている複数の半導体チップ110,120,130を含む。複数の半導体チップ110,120,130は、異なるサイズを有し、異なる機能を行える。半導体チップ110,120及び130のそれぞれは、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、プロセッサのうち何れか一つでありうる。一部の実施形態で、半導体チップ110,120及び130は、サイズが減少する順序で積層されうる。しかし、このような整列に制限されるものではない。
【0026】
複数の半導体チップ110,120,130は、
図2に示したように、半導体チップ110,120及び130の内部の電極(図示せず)に外部の電気的接続を提供するためのパッド群112,122,132をそれぞれ有しうる。パッド群112,122,132は、第1方向に所定の間隔dを有するように整列された複数のパッド112a,122a及び132aを備えうる。パッド112a,122a及び132aは、半導体チップ110,120,130をそれぞれ貫通するビアコンタクトの形態を有する。異なって表現すれば、
図1に示したように、パッド112a,122a及び132aは、半導体チップ110,120及び/または130を貫通し、露出された上部及び下部の端部を有しうる。一部の実施形態で、それぞれのパッド112a,122a及び132aは、2列に整列されるが、これに制限されず、パッド112a,122a及び132aは、1列または2列よりさらに多い列に整列される。
【0027】
また、本実施形態のパッド群112,122及び132を構成するパッド112a,122a及び132aは、同じ配列と同じ間隔dとを有しうる。
半導体チップ110,120及び130は、パッド群112,122及び132が相互対向するように積層される。パッド群112,122及び132は、各半導体チップ110,120及び130の同じ領域(例えば、中心領域あるいはエッジ領域)に配列される。各半導体チップ110,120及び130の同じ領域にパッドグループ112,122及び132を配列することは、電気的な観点で本質的なものではないが、前記半導体パッケージの面積を縮少させうる。
【0028】
半導体チップ110,120及び130で、パッド群112,122及び132のパッド配列は、同一であり、これにより、半導体チップ110,120及び130が積層される場合、同じ信号を伝達するパッド112a,122a及び132aが相互対向するようになる。
【0029】
半導体チップ110,120及び130は、それぞれ活性面を備えうる。半導体チップ110,120及び130は、それらの活性面が同じ方向に、または相互対向するように積層される。
半導体チップ110,120及び130を積層することによって、相互対向するパッド112a,122a及び132aは、連結部材、例えば、バンプ140によって電気的に連結される。複数の半導体チップ110,120及び130のうち一つの半導体チップが実装基板100と電気的に連結される。本実施形態では、実装基板100と半導体チップ110とがバンプ140によって連結される。
【0030】
実装基板100上に積層された複数の半導体チップ110,120及び130を保護するために、封止材150が形成され、外部信号の伝達経路として使われる導電性ボール104が実装基板100の下部に付着される。
102は、実装基板100に電気的経路を提供できるスタッドを示す。スタッド102は、導電性ボール104と電気的に連結される。
【0031】
一部の実施形態では、半導体チップ110,120及び130の中心領域にパッド群が配置される。この場合、
図3に示したように、最上部列に位置するパッド対112a,122a及び132aの“x”及び“y”座標は、それぞれ(半導体チップの幅/(2−α),β)及び(半導体チップの幅/(2+α),β)である。次列(第2最上部列)のパッド対は、最上部列上のパッド対からx−座標軸に沿って距離“d”に配置され、パッドのうち残りのパッドは、以前列からy−座標軸に沿って同じ距離“d”に配置される。
【0032】
さらに詳細に説明すれば、半導体チップ110の幅がW1である場合、最上部列に位置する一対のパッド112a−1,112a−2の(x,y)座標は、それぞれ(w1/2−α,β1)及び(w1/2+α,β1)となる。すなわち、一対のパッド112a−1,112a−2のx座標は、半導体チップ110の中心線に対称となっている。また、半導体チップ120の幅がW2である場合、最上部列に位置する一対のパッド122a−1,122a−2の(x,y)座標は、それぞれ(w2/2−α,β2)及び(w2/2+α,β2)となり、一対のパッド122a−1,122a−2のx座標は、半導体チップ120の中心線に対称となっている。半導体チップ130の幅がW3である場合、半導体チップ130の最上部列に位置する一対のパッド132a−1,132a−2の(x,y)座標は、それぞれ(w3/2−α,β3)及び(w3/2+α,β3)となり、一対のパッド132a−1,132a−2のx座標は、半導体チップ130の中心線に対称となっている。半導体チップ110,120及び130のy座標β1,β2,β3は、相互同じ値を有し、選択的には、半導体チップ110,120及び130の幅に比例してβ1、β2及びβ3の順に増大することもある。それと共に、αは、パッド112a,122a及び132aのサイズを考慮して決定され、αは、30μmないし300μmほどでありうる。このような配列では、データローディングによるデータスキューの問題が減少するか、または抑制される。
【0033】
パッド112aを形成するためには、ビアホール1120が
図4Aに示したような領域Pに形成される。以後に、
図4Bに示したように、ビアホール1120に導電性材料を充填しうる。ビアホール1120は、レーザドリル200を使用するレーザドリリング方法によって形成される。ビアホール1120のサイズは、パッド112aのサイズと同一か、または小さい。それと共に、ビアホール1120のサイズは、レーザの強度(照射量)によって調節される。
【0034】
また、パッド112aは、レーザ照射方法の代わりに、ウェーハの製造工程中にトレンチタイプに形成されることもある。例えば、
図5Aに示したように、ウェーハ110aのパッド領域Pにトレンチを形成し、導電性材料112bを埋め込める。以後、
図5Bのように、ウェーハ110a上に素子を完成させた後、ウェーハバックグラインディングを行って貫通型パッド112aを形成することもある。
図4Aないし
図5Bでは、第1半導体チップ110及び第1ビアコンタクト112aのみが示されたが、第2及び第3半導体チップ120,130と第2及び第3ビアコンタクト122a,132aとにも適用される。
【0035】
図9を参照すれば、半導体チップ110,120,130と実装基板100との間に接着剤(接着層)145を塗布しうる(また、
図17A及び
図17Bを参照)。半導体チップ110,120,130と実装基板100との間に介在されている接着剤は、接着力を増大させるだけでなく、半導体チップ110,120,130を支持するスペーサの役割を行って反りを防止しうる。
【0036】
また、
図6ないし
図9に示したように、実装基板100と一つの半導体チップ110,120,130とは、ワイヤ160,162及び/または164によって相互ボンディングされることもある。すなわち、実装基板100は、
図6に示したように、半導体チップ110と選択的にワイヤボンディングされるか、または
図7に示したように、半導体チップ120と選択的にワイヤボンディングされるか、または
図8に示したように、半導体チップ130と選択的にワイヤボンディングされうる。実装基板100とワイヤボンディングされる半導体チップ110,120,130は、実装基板100との電気的な連結のために、そのエッジに追加パッドをさらに備え、半導体チップ110,120,130の活性面が上部に向かうように配置されることもある。追加パッドは、半導体チップの活性面にのみ形成されてもよく、半導体チップを貫通して形成されてもよい。実装基板100が何れか一つの半導体チップとワイヤボンディングされても、一つのチップ及び実装基板100のみがワイヤボンディングされるので、ワイヤ間の垂直間隔が要求されない。また、一部の実施形態で、パッドグループが半導体チップの中心部分に配置される場合に、半導体チップのエッジに追加パッドが配列されるので、追加パッドの間に十分な間隔マージンが確保できる。したがって、ワイヤの間に水平間隔を維持するために追加領域を拡張する必要がない。したがって、本発明の実施形態によれば、ワイヤボンディングを使用しつつも、小型化されたパッケージを提供しうる。
【0037】
本発明の実施形態によれば、異なるサイズを有する半導体チップのパッド群が何れも同じ位置(例えば、所定位置を基準に同一座標)に配置される。パッド群が相互対応するように、半導体チップが積層されかつ連結される。パッド群の各パッドは、貫通型ビア形態を有するように形成されるため、異なるサイズを有する半導体チップが多層のワイヤボンディングなしに積層される。
【0038】
本発明の実施形態で、パッド群は、半導体チップの中心部に配置されるが、パッドグループは、半導体チップのエッジ部に配列されることもある。
すなわち、
図10に示したように、パッド群112,122,132は、半導体チップ110,120,130の一側エッジにそれぞれ配列されてもよく、
図11に示したように、半導体チップ110,120,130のエッジに沿って“L”字状に配列されてもよい。
【0039】
図13に示したように、各半導体チップ110,120,130は、積層時にパッド群112,122及び132が相互対応するように、半導体チップ110,120,130の一側エッジから所定距離yだけ離隔された位置にパッド112a,122a,132aが配列される。すなわち、第1半導体チップ110の最上部列パッド112a−3の座標は(y,β1)となり、第2半導体チップ120の最上部列パッド122a−3の座標は、(y,β2)となり、第3半導体チップ130の最上部列パッド132a−3の座標は、(y,β3)となるようにパッドが配列される。最上部列の次列のパッドは、最上部列のパッドから距離“d”だけ離隔されて配列され、次列の残りのパッドは、以前列からy−座標軸に沿って距離“d”に配置される。β1、β2、β3は、相互同一か、または半導体チップの幅に比例してβ1、β2、β3の順序に増大することもある。
【0040】
パッド群112,122及び132が半導体チップ110,120及び130のエッジ部分に配列された場合、
図12に示したように、半導体チップ110,120及び130は、半導体チップ110,120及び130の一端部を一致させて積層させることもある。実施形態に開示されたように、パッド112a,122a及び132aは、貫通型ビアで形成され、バンプ140によって相互連結されうる。それと共に、半導体チップ110,120及び130と実装基板100とは、実施形態のように、バンプ140及び/またはワイヤで連結される。また、半導体チップ110,120及び130は、活性面が同一方向に向かうように、または相互対向するように積層される。
【0041】
実施形態で、前記積層された半導体チップ110,120及び130は、底部から上側に向かうほど半導体チップのサイズが小さくなるように配置された。しかし、
図14に示したように、パッケージの上部に向かうほど大きい半導体チップ110が位置するように配置されることもあり、
図15に示したように、最も小さい半導体チップ130が中間に挿入されることもあり、これらが組合わせられた形態で積層されることもある。また、半導体チップの数は、3より大きい。
【0042】
図16A及び
図16Bは、本発明の実施形態によるマルチチップパッケージの製造方法を説明するための断面図である。
図16Aを参照すれば、複数のスタッド102を備える実装基板100が提供される。実装基板100の選択されたスタッド102上にバンプ140−1を形成した後、パッド112の備える第1半導体チップ110を実装基板100上に積層する。第1半導体チップ110は、貫通型パッド112と第1バンプ140とがコンタクトされるように積層される。以後に、第1半導体チップ110の露出されたパッド112上に第2バンプ140−2が形成される。
【0043】
図16Bを参照すれば、パッド(貫通型ビア)122を有する第2半導体チップ120が提供され、以後に、第2バンプ140−2と貫通型パッド122とがコンタクトされるように第1半導体チップ110上に第2半導体チップ120が積層される。次いで、第2半導体チップ120の露出されたパッド122上に第3バンプ140−3が形成される。パッド132を有する第3半導体チップ130を備えた後、第3バンプ140−3及び第3半導体チップ130のパッド132がコンタクトされるように、第3半導体チップ130が第2半導体チップ120上に積層される。以後に、実装基板100上に半導体チップ110,120,130が封止されるように密封材140を形成する。実装基板100の底面に導電性ボール104が付着される。ここで、第1、第2、第3半導体チップ110,120,130は、それぞれ個別的な半導体素子でありうる。
【0044】
図17A及び
図17Bは、本発明の他の実施形態によるマルチチップパッケージの製造方法を説明するための各工程別断面図である。
図17Aを参照すれば、複数のスタッド102を有する実装基板100上に接着層145を形成した後、接着層145上に第1半導体チップ110が付着される。第1半導体チップ110で、パッド領域は、導電性材料が充填されずにホール状態に維持されている。また接着層145は、ホールhが位置する部分には存在しないように形成される。以後、ホールhの部位を除外した第1半導体チップ110上に再び接着層145を形成した後、第2半導体チップ120が第1半導体チップ110上に付着される。このとき第2半導体チップ120も同様に、パッド領域が導電性材料で充填されていないホール状態を維持しており、第2半導体チップ120のホールと第1チップ110のホールとが相互対応するように配置される。第2半導体チップ120の上部にホールh領域が露出されるように接着層145を再び形成した後、第2半導体チップ120上に第3半導体チップ130が付着される。第3半導体チップ130もパッド領域がホール状態に存在し、第2半導体チップ120のホールと第3半導体チップ130のホールとが対向するように配置される。
【0045】
以後に、
図17Bに示したように、第1、第2及び第3半導体チップ110,120及び130のホールに導電性材料180を充填し、パッド及びバンプを同時に形成しうる。後続工程は、前述した他の実施形態で開示されたところと同一でありうる。
【0046】
本発明の実施形態では、半導体チップのパッド領域に貫通ホールが形成された状態で半導体チップが積層され、以後に、貫通ホール内に導電性材料を充填してパッドとバンプとを同時に製造しうる。
前述した実施形態で開示されたパッドは、2列または1列に整列されるが、本発明の実施形態は、これに限定されず、パッドは、多様な形態に配列される。
【0047】
また、パッド群が半導体チップの中心部分またはエッジ部分に配置されたものが開示されたが、これに限定されず、パッド群は、半導体チップの多様な部分に形成される。
また、本発明の実施形態で、半導体チップが実装される基板についての例として印刷回路基板を説明したが、セラミック、リードフレーム、回路テープまたは回路フィルムのような実装部材が使われる。また、外部との電気的接続手段として導電ボールを使用したが、バンプなど、その他の接続手段を何れも使用しうる。
【0048】
前述したように、本発明の詳細な説明では、具体的な実施形態について説明したが、当業者に本発明の範囲から逸脱しない限り、色々な変形が可能であるということは自明である。したがって、本発明の範囲は、前述した実施形態に限定されず、後述する特許請求の範囲によって決定されねばならない。