特許第6337206号(P6337206)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6337206
(24)【登録日】2018年5月11日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】インクジェット印刷
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/155 20060101AFI20180528BHJP
   B41J 2/18 20060101ALI20180528BHJP
   B41J 2/21 20060101ALI20180528BHJP
   B41J 2/14 20060101ALI20180528BHJP
【FI】
   B41J2/155
   B41J2/18
   B41J2/21
   B41J2/14 201
【請求項の数】11
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-523272(P2017-523272)
(86)(22)【出願日】2014年10月30日
(65)【公表番号】特表2017-536998(P2017-536998A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(86)【国際出願番号】US2014063184
(87)【国際公開番号】WO2016068946
(87)【国際公開日】20160506
【審査請求日】2017年5月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100121061
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 清春
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】ホワイト,ローレンス,エイチ
(72)【発明者】
【氏名】アガーワル,アルン,ケイ
(72)【発明者】
【氏名】バーンズ,ロン
【審査官】 上田 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−153435(JP,A)
【文献】 特開2000−318188(JP,A)
【文献】 特開2013−103485(JP,A)
【文献】 特開平09−193416(JP,A)
【文献】 特開2006−264048(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0165021(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/155
B41J 2/14
B41J 2/18
B41J 2/21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷システムであって、
前記印刷システムを通して印刷媒体を移動させるための媒体搬送アセンブリと、
複数のプリントヘッドを含み、各プリントヘッドが、第1のアレイ及び第2のアレイに配置された複数の液滴生成器を含み、
前記第1のアレイの前記液滴生成器が、印刷媒体の移動に対して垂直に1ドットピッチ間隔をおいて配置され、高い液滴重量(HDW)液滴生成器と低い液滴重量(LDW)液滴生成器を交互に繰り返しており、
前記第2のアレイの前記液滴生成器が、印刷媒体の移動に対して垂直に1ドットピッチ間隔をおいて配置され、LDW液滴生成器とHDW液滴生成器を交互に繰り返しており、
前記第1のアレイの各液滴生成器が、前記第2のアレイの対応する液滴生成器と前記印刷媒体の移動の方向に一列になり、前記第1のアレイの各HDW液滴生成器が、前記第2のアレイのLDW液滴生成器と一直線になり、前記第1のアレイの各LDW液滴生成器が、前記第2のアレイのHDW液滴生成器と前記印刷媒体の移動の方向に一列になっており
前記媒体搬送アセンブリが、HDW液滴のLDW液滴に対する比に少なくとも部分的に基づいて、印刷システムを通過する前記印刷媒体の速度を調整するように構成されている、印刷システム。
【請求項2】
前記LDW液滴生成器上の円形ボアのノズル、及び前記HDW液滴生成器上の非円形ボアのノズルを含む、請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
印刷媒体上の固定位置に前記複数のプリントヘッドを保持するためのプリントバーを含む、請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記印刷媒体の移動に対して垂直に前記複数のプリントヘッドを移動させるためのマウントを含む、請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記複数のプリントヘッドにインクを再循環し、未使用のインクをリザーバに戻すためのインク供給アセンブリを含む、請求項1〜4の何れかに記載の印刷システム。
【請求項6】
プロセッサと、
記憶装置とを含み、前記記憶装置がコードを含み、前記コードが、以下のこと、即ち
ドキュメントをラスタ化して色のラスタを作成し、
前記色のラスタを線形化して、高い液滴重量(HDW)プレーン及び低い液滴重量(LDW)プレーンを作成し、
前記HDWプレーンをハーフトーン化してHDWハーフトーンプレーンを作成し、
前記LDWプレーンをハーフトーン化してLDWハーフトーンプレーンを作成し、
前記HDWハーフトーンプレーンをマスキングしてHDWプリントヘッドマップを作成し、
前記LDWハーフトーンプレーンをマスキングしてLDWプリントヘッドマップを作成し、
前記HDWプリントヘッドマップ及び前記LDWプリントヘッドマップを、印刷データへマージし、
前記印刷データを前記プリントヘッドに送ることを前記プロセッサに命令するように構成されている、請求項1〜5の何れかに記載の印刷システム。
【請求項7】
HDW液滴生成器よりも大幅に多くLDW液滴生成器を用いてグラフィックイメージを印刷するように前記プロセッサに命令するコードを含む、請求項6に記載の印刷システム。
【請求項8】
LDW液滴生成器よりも大幅に多くHDW液滴生成器を用いてテキストを印刷するように前記プロセッサに命令するコードを含む、請求項6又は7に記載の印刷システム。
【請求項9】
記印刷媒体の速度を調整するコードを含む、請求項6〜8の何れかに記載の印刷システム。
【請求項10】
第3のアレイ及び第4のアレイに配置された第2の複数の液滴生成器を含み、
前記第3のアレイの前記液滴生成器が、前記印刷媒体の移動に対して垂直に1ドットピッチ間隔をおいて配置され、高い液滴重量(HDW)液滴生成器と低い液滴重量(LDW)液滴生成器を交互に繰り返しており、
前記第4のアレイの前記液滴生成器が、前記印刷媒体の移動に対して垂直に1ドットピッチ間隔をおいて配置され、LDW液滴生成器とHDW液滴生成器を交互に繰り返しており、
前記第3のアレイの各液滴生成器が、前記第4のアレイの対応する液滴生成器と前記印刷媒体の移動の方向に一列になり、前記第3のアレイの各HDW液滴生成器が、前記第4のアレイのLDW液滴生成器と前記印刷媒体の移動の方向に一列になり、前記第3のアレイの各LDW液滴生成器が、前記第4のアレイのHDW液滴生成器と前記印刷媒体の移動の方向に一列になっており、
前記第1のアレイの各液滴生成器が、前記第3のアレイの対応する液滴生成器と前記印刷媒体の移動の方向に一列になっている、請求項1〜9の何れかに記載の印刷システム
【請求項11】
2つのサイズのヒーター抵抗器を含み、より大きなサイズのヒーター抵抗器が前記HDW液滴生成器と関連付けられ、より小さいサイズのヒーター抵抗器が前記LDW液滴生成器と関連付けられる、請求項1〜10の何れかに記載の印刷システム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
サーマルインクジェットプリントヘッドは、集積回路のウェハー上に製作される。駆動電子回路および制御特徴要素が最初に製作され、ヒーター抵抗器の列が追加され、最後に例えば、フォトイメージャブルのエポキシ樹脂から形成された構造層が追加されて処理され、液滴生成器が形成される。プリントヘッドの小滴サイズは均一であることが多い。しかしながら、これは、高速で印刷することができる大きな液滴がイメージを同様に分解しないので、ドキュメントの高速印刷を問題のあるものにする。プリントヘッドはジョブにより切り換えられ得るが、巻取紙使用印刷機は数百のプリントヘッドを有する可能性があり、このオプション(選択肢)を困難にする。
【0002】
特定の例が、以下の詳細な説明において、図面に関連して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】印刷媒体上にイメージを形成するためにインクジェットプリントヘッドを使用する例示的な印刷機の図である。
図2A】インクジェットプリントヘッドを使用してイメージを形成するために使用され得る印刷システムの例のブロック図である。
図2B】インクジェットプリントヘッドを使用してイメージを形成するために使用され得る印刷システムの例のブロック図である。
図3】例示的なプリント(印刷)構成(例えば、プリントバー)における一群のインクジェットプリントヘッドの図である。
図4】抵抗器の上のノズルに隣接して示す例示的なプリントヘッドの平面図である。
図5】異なるノズル設計を示す、2つの液滴生成器のクローズアップ平面図である。
図6A図5に関連して説明されたノズルからのドットパターンの図である。
図6B図5に関連して説明されたノズルからのドットパターンの図である。
図7】プリントヘッド上のHDW及びLDW液滴生成器のパターンの図である。
図8】例えば、どの液滴生成器を噴射するかを決定するためにラスタを線形化するために使用され得る様々なインク色調に対するインク濃度のグラフである。
図9A】HDP液滴生成器だけで印刷された画像とLDP液滴生成器だけで印刷された画像の違いを示す図である。
図9B】HDP液滴生成器だけで印刷された画像とLDP液滴生成器だけで印刷された画像の違いを示す図である。
図10】HDW液滴生成器およびLDW液滴生成器を有するプリンタを用いてドキュメントを印刷するための例示的な方法のプロセスフロー図である。
【0004】
特定例の詳細な説明
浸入型デュアル液滴重量(interstitial dual drop weight:iDDW)と呼ばれる、2つの液滴サイズをもたらすように設計されたインクジェットプリントヘッドが、本明細書において例で説明される。インクジェットプリントヘッドは、ヒーター抵抗器およびノズルを含む液滴生成器のサイズを交互にする。本明細書で使用される限り、液滴生成器は、印刷媒体においてインク滴を吐出する装置である。液滴生成器は、インク源を吐出チャンバと流体的に結合するフローチャンバを含む流入領域を含む。吐出チャンバは、表面上の加熱抵抗器、及び当該加熱抵抗器に近接して配置されたノズルを有する。噴射パルスが加熱抵抗器に印加される場合、蒸気または溶剤の気泡が吐出チャンバ内に形成され、それによりインク滴がノズルから押し出される。
【0005】
各プリントヘッドは、高い液滴重量(HDW)及び低い液滴重量(LDW)を交互に行う液滴生成器の複数の列またはアレイを有する。HDWは約6〜11ナノグラム(ng)の範囲内、又は約9ngとすることができる一方で、LDWは約3〜5ngの範囲内、又は約4ngとすることができる。液滴生成器は、流体またはインクフローのチャネルの同じスタック厚さを共有し、正確な液滴配置を確実にするために実質的に同じピッチ、例えば1200ドット/インチ(dpi)に関して約21.2マイクロメートル(μm)で中心に置かれる。
【0006】
インクジェットプリントヘッドは、テキスト及びグラフィックスに対して高速印刷を行い、イメージに対して、品質が増大し且つ液滴重量が低下した状態の低速印刷を行う。一例において、制御システムは、どのタイプの液滴生成器を入力に応じて使用するかを決定することができる。制御システムは、テキスト及びグラフィックスの高速印刷に対してHDW液滴生成器のみを使用し、イメージの高品質印刷に対して全てのLDW液滴生成器を使用し、又は汎用用途に対してLDW液滴生成器およびHDW液滴生成器の組み合わせを使用することができる。
【0007】
更に、幾つかの例において、印刷された液滴の形状およびプリントヘッドの配置(レイアウト)は、HDW液滴生成器のノズル用の非円形ボア(non-circular bore:NCB)及びLDW液滴生成器のノズル用の円形ボアを使用することにより改善される。NCBにより、HDW液滴生成器に必要なボア面積が、プリントヘッドのY軸において利用可能な空間(スペース)内に適合することが可能となる一方で、液滴の尾の長さも低減され、ライン(線)及びテキストにくっきりしたエッジが与えられる。LDW液滴生成器のノズルに使用される円形ボアは、HDW液滴生成器のノズルの隣接するNCB間に良好に実装され、2つ又はそれ以上のより小さい液滴へ分離する、より長い液滴の尾を生じさせる。これら小さい液滴は、イメージにおいてグレインを低減するのに理想的である。
【0008】
図1は、印刷媒体上にイメージを形成するためにインクジェットプリントヘッドを使用する印刷機100の例の図である。印刷機100は、大きなロール102から連続シートの用紙を給紙することができる。用紙は、印刷システム104及び106のような多数の印刷システムに送り込まれ得る。第1の印刷システム104において、多数のプリントヘッドを収容するプリントバーが用紙上にインク滴を吐出する。第2の印刷システム106のプリントヘッドは、追加の色を印刷するために使用され得る。例えば、第1の印刷システム104が黒色(K)を印刷することができる一方で、第2の印刷システム106がシアン、マゼンタ及びイエロー(CMY)を印刷することができる。例えば所望の色および印刷機100の速度に応じて、任意の数のシステムが使用され得るので、印刷システム104及び106は、2つ又は言及された色の組み合わせに制限されない。
【0009】
第2の印刷システム106の後、印刷された用紙は、後続の処理のために巻取りロール108に巻取られ得る。幾つかの例において、数ある中でもシートカッタ及び紙綴じ機のような他のユニットが、巻取りローラ108に取って代わることができる。印刷機100は、非常に高速の動作および印刷を行うことができ、かくしてプリントヘッドの設計はこの速度を達成するために重要であるかもしれない。一例において、用紙または他の印刷媒体は、約800フィート/分、又は約244m/分の速さで移動しているかもしれない。更に、印刷機100は、月毎に約1.29億個のレターサイズのイメージを印刷するかもしれない。本明細書で説明される技術は、図1の印刷機100に限定されないが、例えばパーソナルプリンタから印刷機100までの任意のインクジェット印刷システムと共に使用され得る。
【0010】
図2A及び図2Bは、インクジェットプリントヘッドを使用してイメージを形成するために使用され得る印刷システム200の例のブロック図である。図2Aに示されるように、印刷システム200は、多数のプリントヘッド204を含むプリントバー202、及びインク供給アセンブリ206を含む。インク供給アセンブリ206は、インクリザーバ208を含む。インクリザーバ208から、インク210がプリントヘッド204に供給されるべきプリントバー202に供給される。インク供給アセンブリ206及びプリントバー202は、一方向インク供給システム又は再循環インク供給システムを使用することができる。一方向インク供給システムにおいて、プリントバー202に供給されるインクの実質的に全ては、印刷中に消費される。再循環インク供給システムにおいて、プリントバー202に供給されるインク210の一部が印刷中に消費され、インクの残りの部分がインク供給アセンブリに戻される。一例において、インク供給アセンブリ206はプリントバー202から分離し、供給管(図示せず)のような管状接続を介してプリントバー202にインク210を供給する。他の例において、プリントバー202は、例えば単一のユーザプリンタにおいて、プリントヘッド202と共に、インク供給アセンブリ206及びインクリザーバ208を含むことができる。いずれの例でも、インク供給アセンブリ206のインクリザーバ208は、取り外され及び交換され、又は補充され得る。
【0011】
プリントヘッド204から、インク210が、用紙、マイラー(登録商標)、及びカードストックなどのような印刷媒体214の方へインク滴212としてノズルから吐出される。幾つかの例において、粘着力を高めた表面加工紙のような他の媒体が使用され得る。プリントヘッド204のノズルは、プリントバー202及び印刷媒体214が互いに対して移動する際、適切に順序付けられたインク210の吐出が印刷媒体214上に印刷されるべき文字、記号、グラフィックス又は他のイメージを形成することができるように1つ又は複数の列またはアレイに配列される。インク210は、用紙上に可視イメージを形成するために使用される色付きの液体に制限されない。例えば、インク210は、回路、及び太陽電池のような他のアイテムを印刷するために使用される電気活性物質とすることができる。更に、金属または磁気インク210のような他のタイプの材料が使用され得る。幾つかの例において、印刷システム200は、数ある中でも、3次元印刷およびデジタル滴定のような他のタイプの応用形態に使用され得る。これらの例において、インク210は、酸、塩基、プラスチック流体、及び医療検査流体などのような任意の数の他の化学物質を含むことができる。
【0012】
本明細書で説明される例において、プリントヘッド204は、iDDW設計を有する。iDDW設計において、2つの異なるサイズのインク滴212の1つは、印刷されるべきイメージのタイプに応じてプリントヘッド204から吐出され得る。インクジェット印刷システム200が高速印刷を維持することが望ましく、かくしてプリントヘッド204は、各液滴サイズを用いて印刷するために同様の速度を提供するように設計され得る。しかしながら、幾つかの例において、印刷速度は、液滴のタイプの比(例えば、HDW対LDW)に応じて調整され得る。
【0013】
取り付けアセンブリ216は、印刷媒体214に対してプリントバー202を位置決めするために使用され得る。一例において、取り付けアセンブリ216は、固定位置にあることができ、印刷媒体214の上で多数のプリントヘッド204を保持する。別の例において、取り付けアセンブリ216は、例えばプリントバー202が1〜4個のプリントヘッド204のみを含む場合、印刷媒体214を横切ってプリントバー202を行きつ戻りつ移動させるモータを含むことができる。媒体搬送アセンブリ218は、プリントバー202に対して印刷媒体214を移動させ、例えばプリントバー202に垂直に印刷媒体214を移動させる。図1の例において、媒体搬送アセンブリ218は、ロール102及び108、並びに印刷システム104及び106から用紙を引き出すために使用される任意の数の電動式ピンチローラを含むことができる。プリントバー202が移動する場合、媒体搬送アセンブリ218は、印刷媒体214を新たな位置に割送ることができる。プリントバー202が移動しない例において、媒体搬送アセンブリ218は、印刷媒体214を連続的に移動することができる。
【0014】
コントローラ220は、コンピュータのようなホストシステム222からデータを受け取る。データは、数ある中でも、電気接続、光ファイバ接続、又は無線接続とすることができるネットワーク接続224を介して伝達され得る。データ220は、印刷されるべきドキュメント又はファイルを含むことができ、或いはドキュメントの色プレーン又はラスタ化されたドキュメントのような、より多くの要素的アイテムを含むことができる。コントローラ220は、分析のために局所メモリにデータを一時的に格納することができる。分析は、プリントヘッド204からのインク滴の吐出のタイミング制御、並びに印刷媒体202の動き及びプリントバー202の何らかの動きを決定することを含むことができる。コントローラ220は、制御線226を介して印刷システムの個々の部品を動作させることができる。従って、コントローラ220は、印刷媒体214上に文字、記号、グラフィックス又は他のイメージを形成する、吐出されたインク滴212のパターンを画定する。例えば、コントローラ220は、図2Bに関連して更に説明されるように、特定のイメージを印刷するためにHDW液滴生成器およびLDW液滴生成器を何時使用するかを決定することができる。
【0015】
インクジェット印刷システム200は、図2に示されたアイテムに制限されない。例えば、コントローラ220は、システムの個々の部品に対する別個のコンピュータ制御を有するネットワークに結合されたクラスタコンピューティングシステムとすることができる。例えば、別個のコントローラが、取り付けアセンブリ216、プリントバー202、インク供給アセンブリ206、及び媒体搬送アセンブリ218のそれぞれと関連付けられ得る。この例において、制御線226は、別個のコントローラを単一のネットワークへ結合するネットワーク接続とすることができる。他の例において、取り付けアセンブリ216は、例えばプリントバー202が所定位置に固定される場合、プリントバー202から分離したアイテムとすることはできない。
【0016】
図2Bは、図2Aのコントローラ220のブロック図である。コントローラ220は、格納された命令を実行するように構成され、バス230を介して記憶デバイス232に結合されたプロセッサ228を有することができ、当該記憶デバイス232はプロセッサ228により実行可能な命令を格納する。プロセッサ228は、単一のコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コンピューティングクラスタ、又は任意の数の他の構成とすることができる。本明細書で使用される限り、記憶デバイス232は、持続性機械可読媒体である。記憶デバイス234は、短期および長期記憶装置の双方を含むことができる。短期記憶装置は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、フラッシュメモリ、又は任意の他の適切なメモリシステム、並びにそれらの任意の組み合わせを含むことができる。長期記憶装置は、読み出し専用メモリ(ROM)、RAMデバイス、不揮発性RAM、ハードドライブ、光学式ドライブ、サムドライブ、ドライブのアレイ、ドライブのリモートアレイ、又は任意の他の適切なシステム、並びにそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0017】
ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)234は、バス230を介してプロセッサ228に結合され得る。NIC234は、数ある中でも、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、又はインターネットのようなネットワークを介して、ホスト222にコントローラ220を結合することができる。
【0018】
記憶デバイス232は、インクジェット印刷システム200に機能を提供するために使用される多数のモジュール、又はコードのブロックを含むことができる。イメージモジュール236は、ホスト222からドキュメントのようなイメージを取得および格納するようにプロセッサ238に命令することができる。当該イメージは、写真(画像、絵)、テキスト文章、ポータブルドキュメントフォーマット(PDF)ファイル、又は任意の数の他のファイルとすることができる。
【0019】
RIPモジュール238は、イメージをラスタ化するようにプロセッサに命令するためのコードを含む。ラスタ化は、イメージを層またはラスタに分割し、この場合、各ラスタはインクの1つの色を表し、組み合わされた場合に当初のイメージカラーを与える。例えば、1つのラスタ化技術は、イメージをCMYKラスタに分割する。CMYKは、シアン、マゼンタ、イエロー、及び黒色のラスタを表す。CMYKラスタを用いて、コスト効率の良い方法で全ての色を表すことができる。イメージの再生を向上させるために特殊な色を使用する6プレーン方式のような、他のラスタ方式が使用され得る。例えば、Hexachrome(登録商標)と呼ばれる1つの係る方式は、印刷されるドキュメントの外観を向上させるために標準的なCMYKパレットにオレンジ色および緑色のインクを追加する。
【0020】
線形化モジュール240は、各ラスタを2つのプレーンに分割するための一次元テーブルを使用し、1つのプレーンはHDW小滴を表し、1つのプレーンはLDW小滴を表す。一次元テーブルは、図8に関連して説明されるように形成され得る。
【0021】
ハーフトーン化モジュール242は、各プレーンの連続した色調を個々の小滴へ変換するためのブレークポイントテーブルを使用する。例えば、ブレークポイントテーブルは、インク滴無し、1個のインク滴、又は2個のインク滴に対応するプレーンの特定の領域にわたる強度レベルを表すことができる。
【0022】
マスキングモジュール244は、プリントバー202及びプリントヘッド204の間のハーフトーンプレーンの小滴を分割する。これは、印刷出力のマップを形成する。次いで、印刷モジュール246は、各色についてLDWプレーンをHDWプレーンとマージし、結果としての制御データをプリントバー202及びプリントヘッド204に送る。例えば、プロセッサ228は、バス230に結合されたプリンタインターフェース248を介して制御データを送信することができる。
【0023】
インクジェット印刷システム200のコントローラ220は、図2Bに関連して説明された構成に限定されないが、任意の数の他の構成を含むことができる。例えば、モジュールのコードは、同じ一般機能を保持しながら任意の数の他の構成において構成され得る。別の例において、モジュールは、コントローラ220から離れて移動されることができ、例えばホスト222によって、遠隔的に動作することができる。
【0024】
図3は、例示的なプリント(印刷)構成(例えば、プリントバー202)における一群のインクジェットプリントヘッド204の図である。同様の番号が付けられた要素は図2に関連して説明されたとおりである。図3に示されたプリントバー202は、プリントヘッドを移動させない構成において使用され得る。従って、プリントヘッド204は、完全な有効範囲を与えるためにオーバーラッピング構成でプリントバー202に取り付けられ得る。各プリントヘッド204は、HDW液滴生成器とLDW液滴生成器を交互にするノズルの列のような、複数のノズル領域302を有する。
【0025】
図4は、抵抗器406及び408の上のノズル402及び404に隣接してそれぞれ示す例示的なプリントヘッド400の平面図である。簡単にするために、ノズル402と404及び抵抗器406と408のそれぞれの代表的なサンプルのみが、表記される。より小さいノズル402は、より狭い抵抗器406の上に位置し、LDW液滴、例えば重量で約4ナノグラム(ng)を提供する。より大きなノズル404は、より広い抵抗器408の上に位置し、HDW液滴、例えば重量で約9ngを提供する。インク補充領域410が、流入領域412を介して各ノズル402及び404に結合される。図面を簡単にするために、流入領域の一部のみが表記される。
【0026】
抵抗器のピッチ414は、正確な液滴配置を確実にするために、例えば約1200ドット/インチ(dpi)に対応する、y方向416において約21.1μmで一定とすることができる。HDW液滴生成器は、より大きなノズル404、より広い抵抗器408、ノズル及び抵抗器に近接して位置する吐出チャンバ、及び関連する流入領域412を含む。LDW液滴生成器は、より小さいノズル402、より狭い抵抗器406、ノズル及び抵抗器に近接して位置する吐出チャンバ、及び関連する流入領域412を含む。
【0027】
HDW及びLDW液滴生成器は従来の設計とは異なるが、プリントヘッド400を作成するプロセスは多くのインクジェットプリントヘッドに類似する。駆動トランジスタ及び制御電子回路が、従来の半導体プロセスにより最初に製作される。導体層が、ウェハーの上に堆積されて、抵抗器のウィンドウを形成するためにエッチングされる。抵抗器材料の層が、導体層および抵抗器のウィンドウの上に堆積され、トレース及び抵抗器406と408を形成するためにマスキングされてエッチングされる。トレース及び抵抗器406と408の形成後、保護層が堆積されて、フォトイメージャブルのエポキシ樹脂の層が、基部、流路、抵抗器406と408の上の吐出チャンバ、及び吐出チャンバの上のノズル402と408を形成するために、塗布されて像を作成され得る。
【0028】
図5は、異なるノズル設計を示す、2つの液滴生成器のクローズアップ平面図500である。同様の番号が付けられた要素は、図4に関連して説明されたとおりである。本明細書で説明される例において、表面層のレイアウト、例えばノズル402及び404は、ピッチに沿って複数の液滴サイズを印刷することができるプリントヘッドを作成するために使用される。本明細書で説明されるように、液滴の重量および液滴の速度は、抵抗器406と408の面積、及びノズル402及び404のボア又は面積の相互作用に依存する。例えば、9〜10ngの液滴のボアは、約280〜340μmの範囲内であるが、3〜4ngの液滴のボアは、約160〜200μmである。ノズルが円形である場合、直径はそれぞれ、約19〜20μm、及び12〜14μmである。各液滴生成器の間の壁が約5μmであるので、21.5μmのピッチに対する間隔は、約32μmとなる。上述した直径は、この寸法内に収まらない。
【0029】
しかしながら、HDW液滴生成器のノズル404に対して非円形ボア(NCB)として2つの丸い突出部のある多項式楕円を使用することは、y方向416においてボアの広がりを低減し、ノズル404がピッチに適合することが可能になる。更に、LDW液滴生成器のノズル402のより小さい円形ボア(circular bore:CB)の位置は、ノズル402と404との間のスペースを最大化する位置にあたる。これは、構造体の機械的強度を増加し、ノズル402と404との間の流体の相互作用を制限する。
【0030】
図6A及び図6Bは、図5に関連して説明されたノズルからのドットパターンの図である。図5も参照すると、HDWノズル404は、図6Aに示された液滴パターンを提供する。NCBは、小さいサテライト液滴604と共に大きな主要液滴602をもたらす。この構成は、ライン(線)に対して鋭いエッジを提供することができるので、テキスト及びグラフィックスに望ましい。NCBにより生成されたHDW液滴は、液滴の尾において比較的それほど多くないインク量を有し、より良好でより鋭いエッジを提供する。更に、印刷速度への熱限界は、1秒当たりのインク量というよりもむしろ1秒当たりの液滴の関数である。かくして、HDW液滴生成器を用いて印刷することは、より多くのインク流速の能力をもたらす。
【0031】
LDWノズル402は、図6Bに示されたパターンを提供する。CBは、同様のサイズの2つのドット606及び608をもたらす。この構成はイメージに望ましく、その理由は、LDW液滴のより小さくて見えにくいドットが、より多くの白いスペースに一面に塗られ、より少ないグレインを有するより滑らかでより均一なイメージを提供するからである。しかしながら、より多くのドットを用いて、特定の色調を作成する。更に、より高いプリンタの速度において、LDW液滴の頭部と尾は、許容できないほど離れる(例えば、約600dpiのピクセルサイズよりも大きい)可能性があり、テキスト及びイメージのぼやけにつながる。結果として、印刷媒体の速度は、印刷に使用されるHDW液滴のLDW液滴に対する比によって、少なくとも部分的に制御され得る。例えば、HDW液滴のLDW液滴に対する高い比において、ラインの速度は、約1000フィート/分(約300m/分)又はそれを上回るような設計速度に近づくことができる。HDW液滴のLDW液滴に対する低い比において、当該速度は、例えば800フィート/分(244m/分)又はそれ未満まで減少するかもしれない。
【0032】
図7は、プリントヘッド上のHDW液滴生成器およびLDW液滴生成器のパターン700の図である。LDW液滴生成器のノズルは、cb4と表記され、HDW液滴生成器のノズルはncb9と表記される。LDWノズル及びHDWノズルは、印刷媒体の移動の方向において、インク供給スロット702両側に互いに対向して配置される。このように設計を構成することにより、HDWノズルのみが高速モードで使用される場合に、インク供給スロット702の両側からのHDWノズルが使用されるので、印刷されたYドットピッチ704は、約1/1200インチ(1/490cm)である。同じことは、LDWノズルのみを用いて印刷することにも当てはまる。インク供給スロット702の両側に配置された2つの行の液滴生成器のそれぞれは、インクスロット706と呼ばれ得る。
【0033】
液滴生成器からの液滴の重量は、抵抗器の面積およびノズルのボア面積により大部分が決定される。液滴重量は、どちらも増加した場合に増加する。しかしながら、抵抗器の面積とノズルのボアとの間の正確なバランスは、正確な液滴速度を得るために必要である。
【0034】
幾つかの例において、抵抗器の列を下に行くLDW及びHDW対の何れかに利用可能な全ピッチは21μmである。当該スペースは、各液滴生成器の抵抗器の幅と抵抗器間の間隔との間で分割される。当該間隔は、2つの隣接する液滴生成器の抵抗器を分離する必要があるエポキシ樹脂の最小限の使用可能な幅により決定される。7μmの最小値がこの材料に必要とされ、かくして2つの抵抗器の幅の合計は、28μmを越えることができない。このパラメータは、抵抗器を所定の大きさに作るために、各液滴重量および所望の噴射パルス(例えば、電圧およびパルス幅)に必要な面積と組み合わせられる。
【0035】
図8は、例えば、どの液滴生成器を噴射するかを決定するためにラスタを線形化するために使用され得る様々なインク色調に対するインク濃度のグラフである。y軸802は、出力インク濃度、例えば液滴生成器の全てから放出された全インク量を表す。x軸804は、入力色調、例えば各点における色の深さを表す。図8の例は、黒色のラスタに関する。
【0036】
規則は、ラスタの色調の深さ、及び各液滴生成器により提供される有効範囲により決定され得る。例えば、明るい色調および中間の色調において、ライン806により示されたように、LDW液滴生成器だけが使用されて、より滑らかなテクスチャーを提供することができる。
【0037】
原色調において、ライン808により示されるように、グレインが白いスペースの有効範囲に起因して見えないので、HDW液滴生成器だけが使用され得る。更に、エッジが重要(例えば、色の濃いテキスト及びラインに関して)である場合、HDW液滴生成器だけが使用され得る。
【0038】
幾つかの領域において、ライン810により示されるように、LDW液滴生成器およびHDW液滴生成器の組み合わせが使用され得る。これは、双方からのいくつかの利点を提供することができ、例えば、全インク量の大部分がHDW液滴生成器により提供され得る一方で、LDW液滴生成器が何らかの目に見えるグレインの影響を少なくすることができる。HDW液滴生成器およびLDW液滴生成器が決して同時に激しく使用されないので、全インクスロット(図7)の平均噴射頻度は、単独での1つの液滴重量に対するものよりも高くない。平均で、LDW液滴生成器は、1頁の印刷の約60〜70%に使用され得るが、HDW液滴生成器は、1頁の印刷の約30〜40%に使用され得る。
【0039】
図9A及び図9Bは、HDP液滴生成器だけで印刷された画像とLDP液滴生成器だけで印刷された画像の違いを示す図である。図9Aのイメージは、HDW液滴生成器でもって排他的に印刷され、LDW液滴生成器でもって排他的に印刷された図9Bのイメージよりも大きいグレイン構造を示す。
【0040】
図10は、HDW液滴生成器およびLDW液滴生成器を有するプリンタを用いてドキュメントを印刷するための例示的な方法1000のプロセスフロー図である。図2を参照すると、方法1000は、インクジェット印刷システム200のコントローラ220により完全に実行され得る。しかしながら、幾つかの例において、方法1000の幾つかの部分または全てさえも、ホスト222で実行され得る。方法1000は、ブロック1002において、入力ドキュメントから始まる。本明細書で説明されるように、入力ドキュメントは、ホストによりコントローラに送られ得る、又はネットワーク上の別のシステムにより供給され得る。幾つかの例において、ホスト又はコントローラは、キュー(待ち行列)の役割を果たすことができ、連続印刷用の多数の入力ドキュメントを格納する。ブロック1004において、入力ドキュメントはラスタ化されて、色のラスタ1006が作成される。本明細書で説明されるように、各色のラスタ1006は、印刷システムにより使用されるインクに対応する色プレーン、又はイメージである。
【0041】
ブロック1008において、色のラスタ1006が線形化されて、HDW印刷およびLDW印刷を表すプレーン1010が作成される。線形化は、図8に関連して説明されたように、出力インク濃度対入力色調のグラフから生じた規則を用いて実施され得る。
【0042】
ブロック1012において、HDWおよびLDWプレーン1010が処理されて、ハーフトーンプレーン1014が生成される。本明細書で説明されるように、ハーフトーンプレーン1014は、各位置において、関連する液滴重量(例えば、HDW液滴またはLDW液滴)の0個、1個または2個の小滴を印刷することにより、色の強度または色調を表す。幾つかの例において、液滴の数は、LDW液滴に対して比例的により高くなることができる。
【0043】
ブロック1016において、HDWおよびLDWハーフトーンプレーン1014は、マスキングされて、HDWおよびLDWプリントヘッドマップ1018が作成され、それにより、特定の液滴が特定のプリントバー、プリントヘッド及びインクスロットにマッピングされる。ブロック1020において、HDWおよびLDWプリントヘッドマップ1018がマージされて、プリントヘッド1022に送信される印刷データの単一のストリームが作成される。
【0044】
説明された方法1000は、図示されたプリントヘッドの設計に制限されないが、他の考えられる設計と共に使用され得る。例えば、HDW液滴生成器の千鳥に配置された行を含む第1のプリントヘッドが、LDW液滴生成器を含む第2のプリントヘッドから印刷媒体の移動の方向に一列になることができる。この例において、第1のプリントヘッドのHDW液滴生成器のそれぞれは、第2のプリントヘッドの対応するLDW液滴生成器と1ドットピッチで存在することができる。この構成または他の構成は本明細書で説明された組み合わせされたプリントヘッドと同じくらい望ましいわけではないが、方法1000は、依然としてこの構成においてドキュメントを印刷するために使用され得る。
【0045】
本明細書で説明されたインクジェットプリントヘッドは、二次元印刷のほかに他の応用形態で使用され得る。例えば、数ある中でも、三次元印刷またはデジタル滴定においてである。これらの例において、異なるサイズの液滴生成器は、他の理由で有益であるかもしれない。デジタル滴定において、HDW液滴生成器は、終了点に迅速に近づくために使用され得る一方で、LDW液滴生成器は、当該終了点を正確に判断するために使用され得る。
【0046】
本例は、様々な変更態様および代替の形態を許すことができ、例示の目的のためだけに示された。更に、理解されるべきは、本技術は、本明細書に開示された特定の例に制限されることを意図されていない。それどころかむしろ、添付の特許請求の範囲の範囲は、当業者に明らかである全ての代替態様、変更態様、及び等価物を含むと考えられる。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9A
図9B
図10