(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記処理システムは、前記フレームのペイロード中のデータを符号化および変調するために使用された変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、前記ヘッダを符号化および変調するように構成される、
請求項1に記載の装置。
前記処理システムは、前記フレームのデータペイロード中のデータを復号および復調するために使用された変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、前記ヘッダを復調および復号するように構成される、
請求項13に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0026]添付の図面を参照しながら本開示の様々な態様が以下でより十分に説明される。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように与えられる。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の他の態様と組み合わせられるにせよ、本明細書で開示される本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載される態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実施され得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載される本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示される本開示のいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
【0017】
[0027]「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。
【0018】
[0028]本明細書では特定の態様が説明されるが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益および利点が説明されるが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および送信プロトコルに広く適用可能であるものとし、それらのうちのいくつかが例として、図および好適な態様についての以下の説明において示される。発明を実施するための形態および図面は、本開示を限定するものではなく説明するものにすぎず、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲およびそれの均等物によって定義される。
【0019】
[0029]本明細書で説明される技法は、直交多重化スキームに基づく通信システムを含む様々なブロードバンドワイヤレス通信システムのために使用され得る。そのような通信システムの例としては、空間分割多元接続(SDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどがある。SDMAシステムは、複数のアクセス端末に属するデータを同時に送信するために十分に異なる方向を利用し得る。TDMAシステムは、送信信号を異なるタイムスロットに分割することによって、複数のアクセス端末が同じ周波数チャネルを共有することを可能にし得、各タイムスロットは異なるアクセス端末に割り当てられる。OFDMAシステムは、全システム帯域幅を複数の直交サブキャリアに区分する変調技法である、直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどと呼ばれることもある。OFDMでは、各サブキャリアは独立してデータで変調され得る。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブFDMA(IFDMA)、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するための局所FDMA(LFDMA)、または隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するための拡張FDMA(EFDMA)を利用し得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMAでは時間領域で送られる。
【0020】
[0030]本明細書の教示は、様々なワイヤードまたはワイヤレス装置(たとえば、ノード)に組み込まれ得る(たとえば、その装置内に実装されるか、またはその装置によって実行され得る)。いくつかの態様では、本明細書の教示に従って実装されるワイヤレスノードはアクセスポイントまたはアクセス端末を備え得る。
【0021】
[0031]アクセスポイント(「AP」)は、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、発展型ノードB(eNB)、基地局コントローラ(「BSC」)、基地トランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。
【0022】
[0032]アクセス端末(「AT」)は、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、ユーザ局、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、局(「STA」)、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽またはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレスまたはワイヤード媒体を介して通信するように構成された他の好適なデバイスに組み込まれ得る。いくつかの態様では、ノードはワイヤレスノードである。そのようなワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を与え得る。
【0023】
[0033]
図1は、アクセスポイントとアクセス端末とをもつワイヤレス通信システム100の一例を示す。簡単のために、ただ1つのアクセスポイント110が
図1に示されている。アクセスポイントは、概して、アクセス端末と通信する固定局であり、基地局または何らかの他の用語で呼ばれることもある。アクセス端末は、固定または移動であり得、移動局、ワイヤレスデバイスまたは何らかの他の用語で呼ばれることもある。アクセスポイント110は、ダウンリンクおよびアップリンク上で所与の瞬間において1つまたは複数のアクセス端末120と通信し得る。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)はアクセスポイントからアクセス端末への通信リンクであり、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)はアクセス端末からアクセスポイントへの通信リンクである。アクセス端末はまた、別のアクセス端末とピアツーピアで通信し得る。システムコントローラ130が、アクセスポイントに結合し、アクセスポイントのための協調および制御を行う。
【0024】
[0034]
図2は、ワイヤレス通信システム100におけるアクセスポイント110およびアクセス端末120のブロック図を示す。アクセスポイント110は、ダウンリンクでは送信エンティティであり、アップリンクでは受信エンティティである。アクセス端末120は、アップリンクでは送信エンティティであり、ダウンリンクでは受信エンティティである。本明細書で使用される「送信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを送信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスであり、「受信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを受信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスである。
【0025】
[0035]データを送信するために、アクセスポイント110は、送信データプロセッサ220と、フレームビルダー222と、送信プロセッサ224と、トランシーバ226と、1つまたは複数のアンテナ230(簡単のために、1つのアンテナが示されている)とを備える。アクセスポイント110は、以下でさらに説明されるように、アクセスポイント110の動作を制御するためのコントローラ234をも備える。
【0026】
[0036]動作中、送信データプロセッサ220は、データソース215からデータ(たとえば、データビット)を受信し、送信のためにデータを処理する。たとえば、送信データプロセッサ220は、データ(たとえば、データビット)を符号化されたデータに符号化し、符号化されたデータをデータシンボルに変調し得る。送信データプロセッサ220は、異なる変調およびコーディングスキーム(MCS:modulation and coding scheme)をサポートし得る。たとえば、送信データプロセッサ220は、複数の異なるコーディングレートのうちのいずれか1つで(たとえば、低密度パリティチェック(LDPC)符号化を使用して)データを符号化し得る。また、送信データプロセッサ220は、限定はしないが、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、64APSK、128APSK、256QAM、および256APSKを含む、複数の異なる変調スキームのうちのいずれか1つを使用して、符号化されたデータを変調し得る。いくつかの態様では、コントローラ234は、(たとえば、ダウンリンクのチャネル状態に基づいて)どの変調およびコーディングスキーム(MCS)を使用すべきかを指定するコマンドを送信データプロセッサ220に送り得、送信データプロセッサ220は、指定されたMCSに従ってデータソース215からのデータを符号化および変調し得る。送信データプロセッサ220は、データスクランブリングおよび/または他の処理など、追加の処理をデータに対して実行し得ることを諒解されたい。送信データプロセッサ220は、フレームビルダー222にデータシンボルを出力する。
【0027】
[0037]フレームビルダー222は、(パケットとも呼ばれる)フレームを構成し、フレームのデータペイロードにデータシンボルを挿入する。フレームは、プリアンブルと、ヘッダと、データペイロードとを含み得る。プリアンブルは、以下でさらに説明されるように、アクセス端末120がフレームを受信するのを支援するために、ショートトレーニングフィールド(STF)シーケンスとチャネル推定(CE)シーケンスとを含み得る。ヘッダは、データの長さ、ならびにデータを符号化および変調するために使用されるMCSなど、ペイロード中のデータに関係する情報を含み得る。この情報は、アクセス端末120がデータを復調および復号することを可能にする。ペイロード中のデータは複数のブロックの間で分割され得、ここで、各ブロックは、データの一部分と、受信機の位相追跡を支援するためのガードインターバル(GI)とを含み得る。フレームビルダー222は、送信プロセッサ224にフレームを出力する。
【0028】
[0038]送信プロセッサ224は、ダウンリンク上での送信のためにフレームを処理する。たとえば、送信プロセッサ224は、直交周波数分割多重(OFDM)送信モードおよびシングルキャリア(SC)送信モードなど、異なる送信モードをサポートし得る。この例では、コントローラ234は、どの送信モードを使用すべきかを指定するコマンドを送信プロセッサ224に送り得、送信プロセッサ224は、指定された送信モードに従って送信のためにフレームを処理し得る。
【0029】
[0039]トランシーバ226は、1つまたは複数のアンテナ230を介した送信のために送信プロセッサ224の出力を受信および処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)する。たとえば、トランシーバ226は、送信プロセッサ224の出力を、60GHz範囲中の周波数を有する送信信号にアップコンバートし得る。
【0030】
[0040]いくつかの態様では、送信プロセッサ224は、多出力多入力(MIMO)送信をサポートし得る。これらの態様では、アクセスポイント110は、複数のアンテナ230と、複数のトランシーバ226(たとえば、各アンテナについて1つ)とを含み得る。送信プロセッサ224は、着信データシンボルに対して空間処理を実行し、複数のアンテナ230に複数の送信シンボルストリームを与え得る。トランシーバ226は、アンテナ230を介した送信のための送信信号を生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信および処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)する。
【0031】
[0041]データを送信するために、アクセス端末120は、送信データプロセッサ260と、フレームビルダー262と、送信プロセッサ264と、トランシーバ266と、1つまたは複数のアンテナ270(簡単のために、1つのアンテナが示されている)とを備える。アクセス端末120は、アップリンク上でアクセスポイント110にデータを送信し、および/または(たとえば、ピアツーピア通信のために)別のアクセス端末にデータを送信し得る。アクセス端末120は、以下でさらに説明されるように、アクセス端末120の動作を制御するためのコントローラ274をも備える。
【0032】
[0042]動作中、送信データプロセッサ260は、データソース255からデータ(たとえば、データビット)を受信し、送信のためにデータを処理(たとえば、符号化および変調)する。送信データプロセッサ260は、異なるMCSをサポートし得る。たとえば、送信データプロセッサ260は、複数の異なるコーディングレートのうちのいずれか1つで(たとえば、LDPC符号化を使用して)データを符号化し、限定はしないが、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、64APSK、128APSK、256QAM、および256APSKを含む、複数の異なる変調スキームのうちのいずれか1つを使用して、符号化されたデータを変調し得る。いくつかの態様では、コントローラ274は、(たとえば、アップリンクのチャネル状態に基づいて)どのMCSを使用すべきかを指定するコマンドを送信データプロセッサ260に送り得、送信データプロセッサ260は、指定されたMCSに従ってデータソース255からのデータを符号化および変調し得る。送信データプロセッサは、データに対して追加の処理を実行し得ることを諒解されたい。送信データプロセッサ260は、フレームビルダー262にデータシンボルを出力する。
【0033】
[0043]フレームビルダー262は、フレームを構成し、フレームのデータペイロードに受信されたデータシンボルを挿入する。フレームは、プリアンブルと、ヘッダと、データペイロードとを含み得る。プリアンブルは、以下でさらに説明されるように、アクセスポイント110および/または別のアクセス端末がフレームを受信するのを支援するために、STFシーケンスとCEシーケンスとを含み得る。ヘッダは、データの長さ、ならびにデータを符号化および変調するために使用されるMCSなど、ペイロード中のデータに関係する情報を含み得る。ペイロード中のデータは複数のブロックの間で分割され得、ここで、各ブロックは、以下でさらに説明されるように、データの一部分と、アクセスポイントおよび/または別のアクセス端末の位相追跡を支援するためのガードインターバル(GI)とを含み得る。フレームビルダー262は、送信プロセッサ264にフレームを出力する。
【0034】
[0044]送信プロセッサ264は、送信のためにフレームを処理する。たとえば、送信プロセッサ264は、OFDM送信モードおよびSC送信モードなど、異なる送信モードをサポートし得る。この例では、コントローラ274は、どの送信モードを使用すべきかを指定するコマンドを送信プロセッサ264に送り得、送信プロセッサ264は、指定された送信モードに従って送信のためにフレームを処理し得る。
【0035】
[0045]トランシーバ266は、1つまたは複数のアンテナ270を介した送信のために送信プロセッサ264の出力を受信および処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)する。たとえば、トランシーバ266は、送信プロセッサ264の出力を、60GHz範囲中の周波数を有する送信信号にアップコンバートし得る。
【0036】
[0046]いくつかの態様では、送信プロセッサ264は、多出力多入力(MIMO)送信をサポートし得る。これらの態様では、アクセス端末120は、複数のアンテナ270と、複数のトランシーバ266(たとえば、各アンテナについて1つ)とを含み得る。送信プロセッサ264は、着信データシンボルに対して空間処理を実行し、複数のアンテナ270に複数の送信シンボルストリームを与え得る。トランシーバ266は、アンテナ270を介した送信のための送信信号を生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信および処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)する。
【0037】
[0047]データを受信するために、アクセスポイント110は、受信プロセッサ242と受信データプロセッサ244とを備える。動作中、トランシーバ226は、(たとえば、アクセス端末120から)信号を受信し、受信された信号を処理(たとえば、周波数ダウンコンバート、増幅、フィルタ処理およびデジタルに変換)する。
【0038】
[0048]受信プロセッサ242は、トランシーバ226の出力を受信し、データシンボルを復元するために出力を処理する。たとえば、アクセスポイント110は、上記で説明されたように、フレーム中で(たとえば、アクセス端末120から)データを受信し得る。この例では、受信プロセッサ242は、フレームのプリアンブル中のSTFシーケンスを使用してフレームの開始を検出し得る。受信プロセッサ242はまた、自動利得制御(AGC)調整のためにSTFを使用し得る。受信プロセッサ242はまた、(たとえば、フレームのプリアンブル中のCEシーケンスを使用して)チャネル推定を実行し、チャネル推定に基づいて、受信された信号に対してチャネル等化を実行し得る。さらに、受信プロセッサ242は、以下でさらに説明されるように、ペイロード中のガードインターバル(GI)を使用して位相を推定し、推定された位相に基づいて、受信された信号中の位相雑音を低減し得る。位相雑音は、周波数変換のために使用される、アクセス端末120における局部発振器からの雑音、および/またはアクセスポイント110における局部発振器からの雑音に起因し得る。位相雑音はチャネルからの雑音をも含み得る。受信プロセッサ242はまた、フレームのヘッダから情報(たとえば、MCSスキーム)を復元し、コントローラ234に情報を送り得る。チャネル等化および/または位相雑音低減を実行した後、受信プロセッサ242は、以下でさらに説明されるように、フレームからデータシンボルを復元し、さらなる処理のために受信データプロセッサ244に復元されたデータシンボルを出力し得る。
【0039】
[0049]受信データプロセッサ244は、受信プロセッサ242からデータシンボルを受信し、コントローラ234から対応するMCSスキームのインジケーションを受信する。受信データプロセッサ244は、示されたMCSスキームに従ってデータを復元するために、データシンボルを復調および復号し、記憶および/またはさらなる処理のために、復元されたデータ(たとえば、データビット)をデータシンク246に出力する。
【0040】
[0050]上記で説明されたように、アクセス端末120は、OFDM送信モードまたはSC送信モードを使用してデータを送信し得る。この場合、受信プロセッサ242は、選択された送信モードに従って受信信号を処理し得る。また、上記で説明されたように、送信プロセッサ264は、多出力多入力(MIMO)送信をサポートし得る。この場合、アクセスポイント110は、複数のアンテナ230と複数のトランシーバ226(たとえば、各アンテナについて1つ)とを含み得る。各トランシーバ226は、それぞれのアンテナ230からの信号を受信および処理(たとえば、周波数ダウンコバート、増幅、フィルタ処理、デジタルに変換)する。受信プロセッサ242は、データシンボルを復元するために、トランシーバの出力に対して空間処理を実行し得る。
【0041】
[0051]データを受信するために、アクセス端末120は、受信プロセッサ282と受信データプロセッサ284とを備える。動作中、トランシーバ266は、(たとえば、アクセスポイント110または別のアクセス端末から)信号を受信し、受信された信号を処理(たとえば、周波数ダウンコンバート、増幅、フィルタ処理およびデジタルに変換)する。
【0042】
[0052]受信プロセッサ282は、トランシーバ266の出力を受信し、データシンボルを復元するために出力を処理する。たとえば、アクセス端末120は、上記で説明されたように、フレーム中で(たとえば、アクセスポイント110または別のアクセス端末から)データを受信し得る。この例では、受信プロセッサ282は、フレームのプリアンブル中のSTFシーケンスを使用してフレームの開始を検出し得る。受信プロセッサ282はまた、(たとえば、フレームのプリアンブル中のCEシーケンスを使用して)チャネル推定を実行し、チャネル推定に基づいて、受信された信号に対してチャネル等化を実行し得る。さらに、受信プロセッサ282は、以下でさらに説明されるように、ペイロード中のガードインターバル(GI)を使用して位相を推定し、推定された位相に基づいて、受信された信号中の位相雑音を低減し得る。受信プロセッサ282はまた、フレームのヘッダから情報(たとえば、MCSスキーム)を復元し、コントローラ274に情報を送り得る。チャネル等化および/または位相雑音低減を実行した後、受信プロセッサ282は、以下でさらに説明されるように、フレームからデータシンボルを復元し、さらなる処理のために受信データプロセッサ284に復元されたデータシンボルを出力し得る。
【0043】
[0053]受信データプロセッサ284は、受信プロセッサ282からデータシンボルを受信し、コントローラ274から対応するMCSスキームのインジケーションを受信する。受信データプロセッサ284は、示されたMCSスキームに従ってデータを復元するために、データシンボルを復調および復号し、記憶および/またはさらなる処理のために、復元されたデータ(たとえば、データビット)をデータシンク286に出力する。
【0044】
[0054]上記で説明されたように、アクセスポイント110または別のアクセス端末は、OFDM送信モードまたはSC送信モードを使用してデータを送信し得る。この場合、受信プロセッサ282は、選択された送信モードに従って受信信号を処理し得る。また、上記で説明されたように、送信プロセッサ224は、多出力多入力(MIMO)送信をサポートし得る。この場合、アクセス端末120は、複数のアンテナ270と複数のトランシーバ266(たとえば、各アンテナについて1つ)とを含み得る。各トランシーバ266は、それぞれのアンテナ270からの信号を受信および処理(たとえば、周波数ダウンコバート、増幅、フィルタ処理、デジタルに変換)する。受信プロセッサ282は、データシンボルを復元するために、トランシーバの出力に対して空間処理を実行し得る。
【0045】
[0055]
図2に示されているように、アクセスポイント110は、コントローラ234に結合されたメモリ236をも備える。メモリ236は、コントローラ234によって実行されたとき、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数をコントローラ234に実行させる命令を記憶し得る。同様に、アクセス端末120は、コントローラ274に結合されたメモリ276をも備える。メモリ276は、コントローラ274によって実行されたとき、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数をコントローラ274に実行させる命令を記憶し得る。
【0046】
[0056]
図3は、本開示のいくつかの態様による、例示的なフレーム構造300を示す。フレーム300は、プリアンブル305と、ヘッダ310と、ペイロード315と、オプションのビームフォーミングトレーニングフィールド320とを備える。フレーム300は追加のフィールドを備え得ることを諒解されたい。プリアンブル305は、ショートトレーニングフィールド(STF)シーケンス330とチャネル推定(CE)シーケンス340とを備え得る。STFシーケンスは、受信機が、フレームの残りおよび場合によっては後続のフレームを正確に受信するために自動利得制御(AGC)、時間同期、および周波数オフセット消去を実行するのを支援し得る。たとえば、STFシーケンスは、複数のゴレイシーケンス(Golay sequence)(Ga
128)と、STFシーケンスの終端を示すための負のゴレイシーケンス(−Ga
128)とを含み得る。STFシーケンス330がこの例に限定されないこと、および他のゴレイシーケンスが使用され得ることを諒解されたい。
【0047】
[0057]CEシーケンス340は、受信機がチャネル推定を実行するのを支援し得る。この点について、CEシーケンス340はゴレイーケンスを備え得る。たとえば、SC送信モードの場合、CEシーケンスは、(以下の連結されたゴレイシーケンス(−Gb
128、−Ga
128、Gb
128、−Ga
128)からなる)Gu
512シーケンスと、後続の(以下の連結されたゴレイシーケンス(−Gb
128、Ga
128、−Gb
128、−Ga
128)からなる)Gv
512シーケンスとを含み、(−Gb
128と同じ)Gv
128シーケンスで終了し得る。OFDM送信モードの場合、CEシーケンスは、Gv
512シーケンスと、後続のGu
512シーケンスとを含み、Gv
128シーケンスで終了し得る。CEシーケンス340が上記の例に限定されないこと、およびCEシーケンス340のために他のゴレイシーケンスが使用され得ることを諒解されたい。
【0048】
[0058]ヘッダ310は、フレームに関する様々な情報を含む。
図3は、60GHz範囲中のWLANのためにIEEE802.11ad規格において使用されるヘッダ310の一例を示す。しかしながら、本開示の態様がこの例に限定されないことを諒解されたい。この例では、ヘッダ310は、スクランブラ初期化フィールド350と、変調およびコーディングスキーム(MCS)フィールド352と、長さフィールド354と、追加のPPDUフィールド356と、パケットタイプフィールド358と、トレーニング長さフィールド360と、アグリゲーションフィールド362と、ビーム追跡要求フィールド364と、最後のRSSIフィールド366と、ターンアラウンドフィールド368と、予約済みフィールド370と、ヘッドチェックシーケンス(HCS)フィールド372とを含み得る。フィールドのうちのいくつかが以下でさらに説明される。
【0049】
[0059]スクランブラ初期化フィールド350は、初期スクランブラ状態を示す。MCSフィールド352は、ペイロード315中のデータを変調および符号化するために使用されるMCSを示す。長さフィールド354は、ペイロード315中の(たとえば、オクテットでの)データの量を示す。以下でさらに説明されるように、長さフィールド354はまた、衝突回避目的のために、ネットワーク割振りベクトル(NAV:network allocation vector)を算出するために非ターゲット受信機によって使用され得る。トレーニング長さフィールド360は、オプションのビームフォーミングトレーニングフィールド320の長さを示す。ビームフォーミングトレーニングフィールド320は、送信機において、送信された信号を受信機に向けるためにビームステアリングが使用される場合、ビームフォーミング情報を含み得る。最後のRSSIフィールド366は、TXVECTORからのパラメータLAST_RSSIのコピーを含む。予約済みフィールド370は、将来の使用のためのヘッダ310中の予約ビット(たとえば、4ビット)を含む。HCSフィールド372は、ヘッダビットについてのチェックサムを与える。
図4中の表は、ヘッダ310の各フィールドについてスタートビットとビットの数との例を与える。
【0050】
[0060]ペイロード315は、複数のブロックに分割される。各ブロックは、ガードインターバル(GI)とペイロード315中のデータの一部分とを備える。各ブロック中のGIは、受信機が位相追跡するのを支援するために、受信機によってアプリオリに知られる基準を備える。GIはまた、周波数領域等化のために使用され得る。
【0051】
[0061]上記で説明されたように、
図3は、IEEE802.11ad規格に従うフレーム構造の一例を示す。IEEE802.11ad規格の後継である、IEEE802.11ay規格は、より高いシンボルレートとより高いコンスタレーションとをもつチャネルボンディング(CB)を使用してスループットを増加させるために開発されている。IEEE802.11adでは、送信機は、60GHz帯域中の4つのチャネルのうちの1つの上でデータを送信する。IEEE802.11ayは、チャネルボンディング(CB)をサポートすることになり、それは、受信機が、増加されたスループットのために一緒にボンディングされた2つまたはそれ以上のチャネル上でデータを送信することを可能にする。この送信は、任意の定義された変調、すなわち、OFDM、広帯域シングルキャリア(SC)、アグリゲートSC、または重複を使用し得る。CBでは、送信は、プロトコルPHYタイムアウト(たとえば、SIFS)と比較して小さい、最大で、使用され得る所与の遅延で、すべてのボンデッドチャネル上で同時に開始および終了する。CBモード(2つまたはそれ以上のチャネル)でのすべての送信が、各チャネル上でSTF+CE+ヘッダで開始し得る。これらは、802.11ad互換送信であり得る送信であり、したがって、信号が十分な電力で受信機に到着することを仮定すれば、ボンデッドチャネルのうちのいずれかに同調されたどんな802.11ad受信機および802.11ay受信機も、ヘッダを復号することができる。追加の詳細は、たとえば、その明細書全体が参照により本明細書に組み込まれる、2015年4月14日に出願された米国仮出願第62/147,479号において見つけられ得る。
【0052】
[0062]
図5Aは、チャネルボンディングを使用して第1のチャネルおよび第2のチャネル上でデータを送信するための例示的なフレーム構造500Aを示す。以下でさらに説明されるように、フレーム構造は、3チャネルボンディング、4チャネルボンディングなどに拡張され得る。この例では、フレーム500Aは、
図5Aに示されているように、第1および第2のチャネル上で冗長的に送信されるプリアンブル505とヘッダ510とを含み得る。チャネルの各々は、1.76GHzの帯域幅または別の帯域幅を有し得る。いくつかの態様では、プリアンブル505およびヘッダ510の基本構造は、後方準拠(backwards compliant)であるために、IEEE802.11ad規格に従い得る。これは、(本明細書では「レガシー」受信機と呼ばれる)802.11ad受信機が、以下でさらに説明されるように、(たとえば、衝突回避目的のために)ヘッダ510の全部または一部分を復号するために第1のチャネルまたは第2のチャネルをリッスンすることを可能にし得る。さらに、802.11ay受信機がヘッダ510を復号することができる。ヘッダ510は、範囲内802.11adおよび802.11ay受信機による受信のためのロバストな送信を与えるために、低いMCS(たとえば、ヘッダのために802.11ad規格において指定されているMCS)を使用して変調および符号化され得る。
【0053】
[0063]フレーム構造500Aはまた、第1のチャネル上で送信される拡張ヘッダ520aと、第2のチャネル上で送信される拡張ヘッダ520bとを含み得る。拡張ヘッダ520aおよび520bは、ボンデッドチャネルのための送信パラメータ(たとえば、MCS、データ長、送信モードなど)を指定し得る。いくつかの態様では、拡張ヘッダ520aおよび520bは、ターゲット受信機(宛先受信機)を対象とし、したがって、より高い効率のためにヘッダ510よりも高いMCSを使用して変調および符号化され得る。拡張ヘッダに関する追加の詳細は、たとえば、上記で説明された米国仮出願第62/147,479号において見つけられ得る。
【0054】
[0064]フレーム構造500Aはまた、たとえば、広帯域シングルキャリア(SC)送信モードで、ボンデッドチャネル上で送信されるSTFフィールド530とCEフィールド535とペイロード540とを備える。STFフィールド530は、ターゲット受信機(たとえば、802.11ay受信機)の自動利得制御(AGC)、時間同期、および周波数収集を支援するために、1つまたは複数のゴレイシーケンスを含み得る。CEフィールド535は、ターゲット受信機(たとえば、802.11ay受信機)のチャネル推定を支援するために、1つまたは複数のゴレイシーケンスを含み得る。ペイロード540は、ボンデッドチャネル上で送信されるデータを含む。データは、限定はしないが、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、64APSK、128APSK、256QAMおよび256APSKを含む、複数のMCSのうちのいずれか1つを使用して変調され得る。STFフィールド530、CEフィールド535およびペイロード540に関する追加の詳細は、たとえば、上記で説明された米国仮出願第62/147,479号において見つけられ得る。
【0055】
[0065]
図5Aは、2チャネルボンディングのための例示的なフレーム構造500Aを示す。ただし、本開示がこの例に限定されないこと、およびフレーム構造500Aが3チャネルボンディング、4チャネルボンディングなどに拡張され得ることを諒解されたい。この点について、
図5Bは、
図5A中のフレーム構造500Aの拡張である4チャネルボンディングのためのフレーム構造500Bを示す。
図5Bに示されているように、プリアンブル505およびヘッダ510(たとえば、レガシー802.11adプリアンブルおよびヘッダ)は4つのチャネル上で冗長的に送信され得、ペイロード540は、チャネルボンディングを使用して4つのチャネル上で送信され得る。チャネルボンディングに好適なフレームフォーマットの追加の例は、たとえば、上記で説明された米国仮出願第62/147,479号において見つけられ得る。
【0056】
[0066]極近傍にある2つまたはそれ以上のワイヤレスノードが同時に同じチャネル上で送信するとき、衝突がワイヤレス通信システムにおいて発生し得る。そのような衝突を回避するために、1つまたは複数のチャネルを使用することを希望するワイヤレスノードは、ワイヤレス通信システムにおける媒体使用に関するできる限り多くの情報を有する(たとえば、チャネルがフリーであるのか別のワイヤレスノードによって使用されているのかを決定する)必要がある。一方、ワイヤレスノードは、電力を節約するためにできる限りスリープモードにあることを希望し得る。これらの競合する問題により、ワイヤレスノードは、電力を節約するためにスリープモードにとどまり、ワイヤレスノードがワイヤレス通信システムにおける媒体利用および媒体利用可能性に関する情報を必要とするとき、スリープから起動し得る。ワイヤレスノードはアクセス端末120またはアクセスポイント110であり得る。
【0057】
[0067]第1の手法では、ワイヤレスノードのペアが、ワイヤレスノードの一方が他方のワイヤレスノードにデータを送信することを希望するとき、ハンドシェイクプロシージャ中に送信要求(RTS:request to send)および送信可(CTS:clear to send)メッセージを交換し得る。RTSおよびCTSは、送信のために使用されるべき1つまたは複数のチャネルと、送信の持続時間(たとえば、TXOP持続時間)とを示す情報を含み得る。システムにおける第3のワイヤレスノード(たとえば、APまたはAT)は、RTSおよび/またはCTSを受信し、RTSおよび/またはCTS中で示された1つまたは複数のチャネルが占有(予約)されたと決定し得る。第3のワイヤレスノードはまた、RTSおよび/またはCTSから、1つまたは複数のチャネルが使用されることになる持続時間(たとえば、TXOP持続時間)を決定し得る。第3のワイヤレスノードは、次いで、衝突を回避するために、決定された持続時間の間、1つまたは複数のチャネル上で送信することを回避し得る。この手法の問題は、第3のワイヤレスノードが、RTSおよび/またはCTSが送信されるときにオンである機会(したがって、第3のワイヤレスノードが、RTSおよび/またはCTSを受信する機会)が低くなり得ることである。
【0058】
[0068]第2の手法では、ワイヤレスノードが、1つまたは複数のチャネル上での他のワイヤレスノードによる送信を検知(検出)するために、1つまたは複数のチャネルに対して測定を実行し得る。しかしながら、この手法の問題は、この検知の感度が低いことである。受信機は、最も低いMCS(変調およびコーディングを含む送信モード)において、実際の受信機感度を20dB以上上回る送信を検出する必要がある。したがって、信号が干渉するがこの手法を使用して検出されない、少なくとも20dBのギャップがある。
【0059】
[0069]第3の手法では、ワイヤレスノードが、チャネルがフリー(クリア)であるかどうかを決定するために、モニタ期間の間、チャネルをリッスンする。チャネルをリッスンする間、ワイヤレスノードは、チャネル上で別のワイヤレスノードによって送信されたフレームの開始に遭遇し得る(TXOPは、通常、通常小さい期間(たとえば、SIFS)だけ分離される、多くのフレームからなる)。ワイヤレスノードは、ヘッダを復号し、このフレームのためにこのチャネルの媒体利用を得ることができる。ヘッダ受信感度は極めて良好である(たとえば、どのペイロードMCSよりも著しく良好である)。たとえば、ワイヤレスノードは、ヘッダの長さフィールドからフレームのための送信持続時間を決定し、したがって、どのくらいの時間の間チャネルが使用されることになるかを決定し得る。ワイヤレスノードは、次いで、送信持続時間の間スリープすること、および/または異なるチャネルを試みることを決定し得る。フレームが終了した後、TXOPがまだ完了されない場合、次のフレームが開始することになる。この場合、ワイヤレスノードは、次のフレーム中のヘッダから次のフレームの送信持続時間を決定し、次のフレームの持続時間の間スリープに戻り得、以下同様である。上記で説明されたヘッダが、レガシー802.11adヘッダであり、それのチャネルのみに関して情報を有することに留意されたい。
【0060】
[0070]802.11ay通信が直面する課題は、送信を検出するための80.211ayワイヤレスノードの能力を改善することである。
【0061】
[0071]第2の問題は、802.11ayワイヤレスノードが通常、1つのチャネル(「プライマリ」チャネル)に留まることである。送信する前に、ワイヤレスノードは、それが使用しようとするすべてのチャネルをリッスンし得るが、他のチャネルに関する情報を有しない。どのチャネルがフリーであるかを確かめるためにすべてのチャネルをリッスンするようにワイヤレスノードに要求することが、特殊なハードウェア、特殊な機能を必要とし得、著しい電力を消費する。
【0062】
[0072]上記のことに対処するために、チャネルボンディング(CB)情報がフレーム(たとえば、フレームのレガシーヘッダ)中に含まれ得、ここで、CB情報は、いくつかの態様によれば、フレームがその上で送信されるチャネルのすべてを示す。ワイヤレスノードは、チャネルのうちの1つの上でCB情報を受信し得る。これは、使用されることになるチャネルのすべてにワイヤレスノードが同調されるとは限らない場合でも、ワイヤレスノードがこれらのチャネルのすべてを理解することを可能にする(したがって、チャネルのすべて上での衝突を回避する)。
【0063】
[0073]いくつかの態様では、CB情報は、フレーム(たとえば、フレーム500Aまたは500B)の拡張ヘッダ520中に含まれ得る。ただし、拡張ヘッダ520は、主に、フレームがそれに宛てられた受信機(ターゲット受信機)を対象とし得る。送信機とターゲット受信機との間のリンクが良好であるかまたは極めて良好である場合、拡張ヘッダは、効率のためにより高いMCSで送信され得る。しかしながら、MCSが高いほど、媒体を検知することを試み、好ましくないチャネル状態を有し得る近隣のワイヤレスノード(非ターゲットワイヤレスノード)がCB情報を受信することは困難になる。したがって、衝突回避目的のために近隣のワイヤレスノードによる受信を可能にするためにCB情報のために低いMCSを使用することが望ましいことがある。
【0064】
[0074]これに対処するために、いくつかの態様では、CB情報は、それが802.11adワイヤレスノードの動作に干渉しないように、レガシーヘッダ(たとえば、ヘッダ310または510)中に含まれる。レガシーヘッダは低いMCSを使用するので、CB情報をレガシーヘッダに配置することが、802.11ayワイヤレスノードが優れた感度でCB情報を受信することを可能にする。さらに、この手法は、拡張ヘッダ520が、拡張ヘッダ520の効率を低減するであろう低いMCSを使用することを必要としない。
【0065】
[0075]さらに、ヘッダ(たとえば、ヘッダ310または510)は、使用されている各チャネル上で冗長的に送信され得る。これは、チャネルのうちの1つに同調されるにすぎないワイヤレスノードが、CB情報を受信し、したがって、このチャネルが使用されていると決定するだけでなく、使用されることになるすべてのチャネルをも決定することを可能にする。この時点で、ワイヤレスノードは、CB中に含まれないチャネルのうちの1つに切り替えることを選定し、それを使用することを試み得る(ワイヤレスノードは、依然として、チャネルがフリーであることを検査するために全モニタ期間を実行しなければならないことがある)。
【0066】
[0076]いくつかの態様では、CB情報は、第1の部分がボンデッドチャネルのうちの第1の1つを示し、第2の部分がボンデッドチャネルの数を示す、2つの部分を備え得る。一緒に、CB情報の第1および第2の部分は、ボンデッドチャネルが連続すると仮定して、受信機がボンデッドチャネルを決定するために十分な情報を与える。
【0067】
[0077]一例では、送信機が、(1〜4と標示された)最高4つのチャネル上で送信し得る。この例では、CB情報の第1の部分は、ボンディングセット中の第1のチャネルのインデックス(最小インデックス)を指定するための2ビットを備える。第1の部分はCB_firstと示される。第2の部分は、CBの長さ(1...4)を指定するための2ビットを備える。1の値は、送信がボンディングなしに1つのチャネルのみを使用し得るので、必要とされる。第2の部分はCB_sizeによって示される。
【0068】
[0078]以下の表1は、CB_firstのための符号化の一例を示す。
【0070】
[0079]以下の表2は、CB_sizeのための符号化の一例を示す。
【0072】
[0080]別の例では、送信機が、(1〜8と標示された)最高8つのチャネル上で送信し得る。この例では、CB情報の第1の部分は、ボンディングセット中の第1のチャネルのインデックス(最小インデックス)を指定するための3ビットを備える。第1の部分はCB_firstと示される。第2の部分は、CBの長さ(1...4)を指定するための3ビットを備える。1の値は、送信がボンディングなしに1つのチャネルのみを使用し得るので、必要とされる。第2の部分はCB_sizeによって示される。
【0073】
[0081]以下の表3は、CB_firstのための符号化の一例を示す。
【0075】
[0082]以下の表4は、CB_sizeのための符号化の一例を示す。
【0077】
[0083]次に、CB情報をシングルキャリア(SC)レガシーヘッダに配置するための様々な態様が説明される。
【0078】
[0084]いくつかの態様では、最高4つのチャネルについてのCB情報が、2つの例示的なオプションのうちの1つを使用して、レガシーヘッダ(たとえば、ヘッダ310または510)に配置(挿入)され得る。第1のオプションでは、CB情報は、4つのスペアビット(44...47)を有し得る予約済みフィールド370に配置(挿入)される。このオプションでは、すべての4つのスペアビットがCB情報のために使用され得る。
【0079】
[0085]第2のオプションでは、CB情報の第1の部分および第2の部分のうちの一方が、予約済みフィールド370に配置(挿入)され、予約済みフィールド370中の2ビットが他の目的のために残る。CB情報の第1の部分および第2の部分のうちの他方が、ヘッダの長さフィールド354の2つの最下位ビットに配置(挿入)され得る。802.11ay送信では、レガシーヘッダ中の長さは、802.11ayペイロード長さを指定しない。むしろ、長さは、以下でさらに説明されるように、NAV(送信の持続時間)を算出するために受信機によって使用されるにすぎない。送信持続時間は、FFTおよびLDPCブロックに量子化されるので、LSBは、送信長さを変更することなしに操作され得る。
【0080】
[0086]いくつかの態様では、長さフィールドは、受信機におけるNAV算出における変更を回避するために、追加の変更を必要とし得る。この点について、
図6は、受信機におけるNAV算出における変更を回避するための方法600を示すフロー図である。方法600は送信機において実行され得る。
【0081】
[0087]610において、オリジナルの長さ値を用いてNAVを算出する。オリジナルの長さ値は、長さ値の2つのLSBにおけるCBビットなしの長さ値である。
【0082】
[0088]620において、オリジナルの長さ値の2つのLSBをCB_sizeおよびCB_firstのうちの一方と交換する。CB_sizeおよびCB_firstのうちの他方が、予約済みフィールド370に配置され得る。
【0083】
[0089]630において、修正された長さ値を用いてNAVを再算出する。これは、NAV算出へのCB_sizeまたはCB_firstの影響を決定するために行われ得る。
【0084】
[0090]640において、NAVがCB_sizeまたはCB_firstによって不変であるかどうかの決定を行う。NAVが不変である場合、動作は完了し得る。この場合、修正された長さ値は、送信の持続時間とCB_sizeまたはCB_firstとの両方を与えるために、ヘッダ(たとえば、ヘッダ310または510)の長さフィールド354に配置され得る。
【0085】
[0091]650において、ステップ630におけるNAVがステップ610におけるNAVよりも大きいかどうかの決定を行う。ステップ630におけるNAVがステップ610におけるNAVよりも大きい場合、655において、第2の修正された長さ値を取得するために、修正された長さ値を4だけ低減する。この場合、第2の修正された長さ値は、送信の持続時間とCB_sizeまたはCB_firstとの両方を与えるために、ヘッダの長さフィールド354に配置され得る。
【0086】
[0092]ステップ630におけるNAVがステップ610におけるNAVよりも大きくない(すなわち、ステップ610におけるNAVよりも小さい)場合、660において、第2の修正された長さ値を取得するために、修正された長さ値を4だけ増加させる。この場合、第2の修正された長さ値は、送信の持続時間とCB_sizeまたはCB_firstとの両方を与えるために、ヘッダの長さフィールド354に配置され得る。
【0087】
[0093]本開示が、
図6中の例に示されているステップの順序に限定されないこと、およびステップの順序は変更され得ることを諒解されたい。言い換えれば、方法600の適切な動作のためにステップの特定の順序が必要とされない限り、ステップの順序は、本開示の範囲から逸脱することなく修正され得る。
【0088】
[0094]いくつかの態様では、最高8つのチャネルについてのCB情報が、レガシーヘッダに配置(挿入)され得る。これらの態様では、CB情報の第1の部分および第2の部分のうちの一方が、予約済みフィールド370に配置(挿入)され、予約済みフィールド370中の1ビットが他の目的のために残る。CB情報の第1の部分および第2の部分のうちの他方が、ヘッダの長さフィールド354の3つの最下位ビットに配置(挿入)され得る。たとえば、CB_sizeは、予約済みフィールドのビットロケーション44、45、および46に配置され得、CB_firstは、長さフィールド354の3つのLBSに配置され得、またはその逆も同様である。
【0089】
[0095]802.11ay送信では、レガシーヘッダ中の長さは、802.11ayペイロード長さを指定しない。むしろ、長さは、以下でさらに説明されるように、NAV(送信の持続時間)を算出するために受信機によって使用されるにすぎない。送信持続時間は、FFTおよびLDPCブロックに量子化されるので、LSBは、送信長さを変更することなしに操作され得る。
【0090】
[0096]いくつかの態様では、長さフィールドは、受信機におけるNAV算出における変更を回避するために、追加の変更を必要とし得る。この点について、
図7は、受信機におけるNAV算出における変更を回避するための方法700を示すフロー図である。動作方法は送信機において実行され得る。
【0091】
[0097]710において、オリジナルの長さ値を用いてNAVを算出する。オリジナルの長さ値は、長さ値の3つのLSBにおけるCBビットなしの長さ値である。
【0092】
[0098]720において、オリジナルの長さ値の3つのLSBをCB_sizeおよびCB_firstのうちの一方と交換する。CB_sizeおよびCB_firstのうちの他方が、予約済みフィールド370に配置され得る。
【0093】
[0099]730において、修正された長さ値を用いてNAVを再算出する。これは、NAV算出へのCB_sizeまたはCB_firstの影響を決定するために行われ得る。
【0094】
[00100]740において、NAVがCB_sizeまたはCB_firstによって不変であるかどうかの決定を行う。NAVが不変である場合、動作は完了し得る。この場合、修正された長さ値は、送信の持続時間とCB_sizeまたはCB_firstとの両方を与えるために、ヘッダ(たとえば、ヘッダ310または510)の長さフィールド354に配置され得る。
【0095】
[00101]750において、ステップ730におけるNAVがステップ710におけるNAVよりも大きいかどうかの決定を行う。ステップ730におけるNAVがステップ710におけるNAVよりも大きい場合、755において、第2の修正された長さ値を取得するために、修正された長さ値を8だけ低減する。この場合、第2の修正された長さ値は、送信の持続時間とCB_sizeまたはCB_firstとの両方を与えるために、ヘッダの長さフィールド354に配置され得る。
【0096】
[00102]ステップ730におけるNAVがステップ710におけるNAVよりも大きくない(すなわち、ステップ710おけるNAVよりも小さい)場合、760において、第2の修正された長さ値を取得するために、修正された長さ値を8だけ増加させる。この場合、第2の修正された長さ値は、送信の持続時間とCB_sizeまたはCB_firstとの両方を与えるために、ヘッダの長さフィールド354に配置され得る。
【0097】
[00103]本開示が
図7中の例に示されているステップの順序に限定されないこと、およびステップの順序は変更され得ることを諒解されたい。言い換えれば、方法700の適切な動作のためにステップの特定の順序が必要とされない限り、ステップの順序は、本開示の範囲から逸脱することなく修正され得る。
【0098】
[00104]本開示は上記で与えられた例に限定されないことを諒解されたい。たとえば、CBボンディング情報は、最高4つのチャネルについて4ビットを使用して符号化され得、ここで、各ビットは、対応するチャネルが使用されているかどうかを示す。別の例では、CBボンディング情報は、最高8つのチャネルについて8ビットを使用して符号化され得、ここで、各ビットは、対応するチャネルが使用されているかどうかを示す。また、CBボンディング情報は、異なる方法で予約済みフィールドと長さフィールド354の最下位ビットとの間で分割され得ることを諒解されたい。たとえば、CBボンディング情報の任意の1、2、3または4ビットが、長さフィールド354に配置され、残りのビットが、予約済みフィールド370に配置され得る。
【0099】
[00105]上記で説明されたように、802.11ayワイヤレスノードは、チャネル上で送信する前にチャネルがフリー(クリア)であるかどうかを決定するために、モニタ期間の間、チャネルをモニタし得る。ワイヤレスノードが、モニタ期間中に別のワイヤレスノードからフレームの開始を受信した場合、ワイヤレスノードは、フレームのために使用されるチャネルのすべてを決定するために、ヘッダ(たとえば、ヘッダ310または510)からCB情報を取り出し得る。ヘッダは、CB情報が近隣のワイヤレスノードに受信されることになる可能性を増加させる、低いMCSを使用するレガシーヘッダであり得る。ワイヤレスノードは、上記で説明されたように、ヘッダの予約済みフィールド370および/またはヘッダの長さフィールド354の最下位ビットからCB情報を取り出し得る。ワイヤレスノードは、次いで、CB情報に基づいて、フレームのためのチャネルのすべてを決定し得る。したがって、ワイヤレスノードは、チャネルのうちの1つの上でヘッダを受信することによって、フレームのためのチャネルのすべてを決定し得る。
【0100】
[00106]ワイヤレスノードはまた、長さフィールド中の長さ値を使用してNAVを算出し得る。たとえば、ワイヤレスノードは、802.11ad規格または別のアルゴリズムに従ってNAVを算出し得る。ワイヤレスノードは、CB情報中で示されたチャネルが、算出されたNAVの持続時間の間占有(予約)されたと決定し得る。たとえば、ワイヤレスノードは、算出されたNAVを用いてチャネルに関連するNAVタイマーを更新し得る。この例では、ワイヤレスノードは、NAVタイマーがゼロにカウントダウンするまでチャネルが占有されると見なし得る。したがって、ワイヤレスノードは、NAVの持続時間の間、チャネルを使用すること(たとえば、チャネル上で送信すること)を回避し得る。
【0101】
[00107]802.11adワイヤレスノードも、チャネル上で送信する前にチャネルがフリー(クリア)であるかどうかを決定するために、モニタ期間の間、チャネルをモニタし得る。ワイヤレスノードがモニタ期間中に別のワイヤレスノードからチャネル上でフレームの開始を受信した場合、ワイヤレスノードは、ヘッダ(たとえば、ヘッダ310または510)の長さフィールド354から長さ値を取り出し、NAV値を算出し得る。ヘッダは、802.11adワイヤレスノードが長さ値を取り出すことを可能にするために、レガシーヘッダであり得る。これは、802.11adワイヤレスノードが、それがデータ自体を復号することができない場合でも、チャネルが他のワイヤレスノードによって使用されることになることを知ることを可能にする。NAVを算出した後に、802.11adワイヤレスノードは、NAVの持続時間の間、チャネル(すなわち、ヘッダがその上で受信されたチャネル)を使用することを回避し得る。
【0102】
[00108]上記の例では、802.11adワイヤレスノードは、CB情報を復号することが可能でないことがある。したがって、802.11adワイヤレスノードは、ヘッダがその上で受信されたチャネルが、使用されていることを理解するにすぎないことがある。代替的に、802.11adワイヤレスノードは、ヘッダ中のCB情報を理解するために更新され得る。この場合、更新された802.11adワイヤレスノードは、CB情報に基づいて、フレームのために使用されるチャネルのすべてを決定し、NAVの持続時間の間、これらのチャネルのすべてを使用することを回避し得る。
【0103】
[00109]
図8は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作800を示す。動作800は、たとえば、ワイヤレスノード(たとえば、アクセスポイント110またはアクセス端末120)によって実行され得る。
【0104】
[00110]810において、フレームを生成し、フレームは、送信のために装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、送信の持続時間を示す第2の情報とを備える。
【0105】
[00111]820において、複数のチャネルのうちの少なくとも1つの上でのワイヤレス送信のためにフレームを出力する。
【0106】
[00112]
図9は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作900を示す。動作900は、たとえば、ワイヤレスノード(たとえば、アクセスポイント110またはアクセス端末120)によって実行され得る。
【0107】
[00113]910において、装置において、フレームを受信し、フレームは、送信のために別の装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、送信の持続時間を示す第2の情報とを備える。
【0108】
[00114]920において、第1の情報に基づいて複数のチャネルを決定する。930において、第2の情報に基づいて持続時間を算出する。940において、少なくとも算出された持続時間の間、装置が複数のチャネル上で送信するのを妨げる。
【0109】
[00115]
図10は、本開示のいくつかの態様による、例示的なデバイス1000を示す。デバイス1000は、アクセスポイント110またはアクセス端末120において動作し、本明細書で説明された動作のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。デバイス1000は、処理システム1020と、処理システム1020に結合されたメモリ1010とを含む。メモリは、処理システム1020によって実行されたとき、本明細書で説明された動作のうちの1つまたは複数を処理システム1020に実行させる命令を記憶し得る。処理システム1020の例示的な実装形態が以下で与えられる。デバイス1000は、処理システム1020に結合された送信/受信機インターフェース1030をも備える。インターフェース1030(たとえば、インターフェースバス)は、以下でさらに説明されるように、無線周波数(RF)フロントエンド(たとえば、トランシーバ226または266)に処理システム1020をインターフェースするように構成され得る。
【0110】
[00116]いくつかの態様では、処理システム1020は、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数を実行するための、送信データプロセッサ(たとえば、送信データプロセッサ220または260)、フレームビルダー(たとえば、フレームビルダー222または262)、送信プロセッサ(たとえば、送信プロセッサ224または264)および/またはコントローラ(たとえば、コントローラ234または274)を含み得る。これらの態様では、処理システム1020は、フレームを生成し、(たとえば、アクセスポイントまたはアクセス端末への)ワイヤレス送信のために、インターフェース1030を介してRFフロントエンド(たとえば、トランシーバ226または266)にフレームを出力し得る。
【0111】
[00117]いくつかの態様では、処理システム1020は、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数を実行するための、受信プロセッサ(たとえば、受信プロセッサ242または282)、受信データプロセッサ(たとえば、受信データプロセッサ244または284)および/またはコントローラ(たとえば、コントローラ234または274)を含み得る。これらの態様では、処理システム1020は、上記で説明された態様のうちのいずれか1つまたは複数に従って、インターフェース1030を介してRFフロントエンド(たとえば、トランシーバ226または266)からフレームを受信し、フレームを処理し得る。
【0112】
[00118]アクセス端末120の場合、デバイス1000は、処理システム1020に結合されたユーザインターフェース1040を含み得る。ユーザインターフェース1040は、(たとえば、キーパッド、マウス、ジョイスティックなどを介して)ユーザからデータを受信し、処理システム1020にデータを与えるように構成され得る。ユーザインターフェース1040はまた、(たとえば、ディスプレイ、スピーカーなどを介して)処理システム1040からのデータをユーザに出力するように構成され得る。この場合、データは、ユーザに出力される前に、追加の処理を受け得る。アクセスポイント110の場合、ユーザインターフェースは省略され得る。
【0113】
[00119]送信のために装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを生成するための手段の例が、フレームビルダー222または262と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。複数のチャネルのうちの少なくとも1つの上でのワイヤレス送信のためにフレームを出力するための手段の例が、送信プロセッサ224または264と、トランシーバ226または266と、送信/受信インターフェース1030とを含む。第1の情報の少なくとも一部分をヘッダの予約済みフィールドに挿入するための手段の例が、フレームビルダー222または262と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第2の情報をヘッダの長さフィールドに挿入するための手段の例が、フレームビルダー222または262と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第1の情報の少なくとも一部分を、ヘッダの長さフィールドのN個の最下位ビット位置に挿入するための手段の例が、フレームビルダー222または262と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第1の情報の第1の部分をヘッダの予約済みフィールドに挿入するための手段、および第1の情報の第2の部分をヘッダの長さフィールドに挿入するための手段の例が、フレームビルダー222または262と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。フレームのペイロード中のデータを符号化および変調するために使用される変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、ヘッダを符号化および変調するための手段が、フレームビルダー222または262と、処理システム1020と、送信プロセッサ224または264と、送信/受信インターフェース1030とを含む。第1の値に基づいて第1の送信持続時間を算出するための手段、第1の値が送信の持続時間に対応する、の例が、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第2の値を取得するために、第1の値のN個の最下位ビットを第1の情報の少なくとも一部分と交換するための手段の例が、フレームビルダー222または262と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第2の値に基づいて第2の送信持続時間を算出するための手段の例が、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第1の送信持続時間および第2の送信持続時間がほぼ等しい場合、第2の値をフレームに挿入するための手段の例が、フレームビルダー222または262と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第2の送信持続時間が第1の送信持続時間よりも大きい場合、第3の値を取得するために、第2の値をある量だけ低減するための手段の例が、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第3の値をフレームに挿入するための手段、ここにおいて、第3の値が第2の情報と第1の情報の少なくとも一部分とを備える、の例が、フレームビルダー222または262と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第2の送信持続時間が第1の送信持続時間よりも小さい場合、第3の値を取得するために、第2の値をある量だけ増加させるための手段の例が、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第3の値をフレームに挿入するための手段、ここにおいて、第3の値が第2の情報と第1の情報の少なくとも一部分とを備える、の例が、フレームビルダー222または262と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。
【0114】
[00120]送信のために別の装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを受信するための手段の例が、トランシーバ226または266と、受信プロセッサ242または282と、送信/受信インターフェース1030とを含む。第1の情報に基づいて複数のチャネルを決定するための手段の例が、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。第2の情報に基づいて持続時間を算出するための手段の例が、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。少なくとも算出された持続時間中の間、装置が複数のチャネル上で送信するのを妨げるための手段の例が、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。ヘッダから第1の情報を取り出すための手段の例が、受信プロセッサ242または282と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。ヘッダの予約済みフィールドから第1の情報の少なくとも一部分を取り出すための手段の例が、受信プロセッサ242または282と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。ヘッダの長さフィールドから第2の情報を取り出すための手段の例が、受信プロセッサ242または282と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。ヘッダの長さフィールドのN個の最下位ビット位置から、第1の情報の少なくとも一部分を取り出すための手段の例が、受信プロセッサ242または282と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。ヘッダの予約済みフィールドから第1の情報の第1の部分を取り出すための手段、およびヘッダの長さフィールドから第1の情報の第2の部分を取り出すための手段の例が、受信プロセッサ242または282と、コントローラ234および274と、処理システム1020とを含む。フレームのデータペイロード中のデータを復号および復調するために使用される変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、ヘッダを復調および復号するための手段の例が、受信プロセッサ242または282と、処理システム1020と、送信/受信インターフェース1030とを含む。
【0115】
[00121]上記で説明された方法の様々な動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。それらの手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々な(1つまたは複数の)ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含み得る。概して、図に示されている動作がある場合、それらの動作は、同様の番号をもつ対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。
【0116】
[00122]本明細書で使用される「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること(calculating)、算出すること(computing)、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造においてルックアップすること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含み得る。
【0117】
[00123]本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a−a、a−a−a、a−a−b、a−a−c、a−b−b、a−c−c、b−b、b−b−b、b−b−c、c−c、およびc−c−c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0118】
[00124]本開示に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0119】
[00125]本開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、当技術分野で知られている任意の形態の記憶媒体中に常駐し得る。使用され得る記憶媒体のいくつかの例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMなどがある。ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または多数の命令を備え得、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラム間で、および複数の記憶媒体にわたって分散され得る。記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取ることができ、その記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。
【0120】
[00126]本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに入れ替えられ得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。
【0121】
[00127]説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェアで実装される場合、例示的なハードウェア構成はワイヤレスノード中に処理システムを備え得る。処理システムは、バスアーキテクチャを用いて実装され得る。バスは、処理システムの特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バスは、プロセッサと、機械可読媒体と、バスインターフェースとを含む様々な回路を互いにリンクし得る。バスインターフェースは、ネットワークアダプタを、特に、バスを介して処理システムに接続するために使用され得る。ネットワークアダプタは、PHYレイヤの信号処理機能を実装するために使用され得る。アクセス端末120(
図1参照)の場合、ユーザインターフェース(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もバスに接続され得る。バスはまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがってこれ以上説明されない。
【0122】
[00128]プロセッサは、機械可読媒体に記憶されたソフトウェアの実行を含む、バスおよび一般的な処理を管理することを担当し得る。プロセッサは、1つまたは複数の汎用および/または専用プロセッサを用いて実装され得る。例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行することができる他の回路がある。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、データ、またはそれらの任意の組合せを意味すると広く解釈されたい。機械可読媒体は、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読取り専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EEPROM(電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、または他の好適な記憶媒体、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。機械可読媒体はコンピュータプログラム製品において実施され得る。コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を備え得る。
【0123】
[00129]ハードウェア実装形態では、機械可読媒体は、プロセッサとは別個の処理システムの一部であり得る。しかしながら、当業者なら容易に諒解するように、機械可読媒体またはそれの任意の部分は処理システムの外部にあり得る。例として、機械可読媒体は、すべてバスインターフェースを介してプロセッサによってアクセスされ得る、伝送線路、データによって変調された搬送波、および/またはワイヤレスノードとは別個のコンピュータ製品を含み得る。代替的に、または追加として、機械可読媒体またはその任意の部分は、キャッシュおよび/または汎用レジスタファイルがそうであり得るように、プロセッサに統合され得る。
【0124】
[00130]処理システムは、すべて外部バスアーキテクチャを介して他のサポート回路と互いにリンクされる、プロセッサ機能を提供する1つまたは複数のマイクロプロセッサと、機械可読媒体の少なくとも一部分を提供する外部メモリとをもつ汎用処理システムとして構成され得る。代替的に、処理システムは、プロセッサをもつASIC(特定用途向け集積回路)と、バスインターフェースと、アクセス端末)の場合はユーザインターフェースと、サポート回路と、単一のチップに統合された機械可読媒体の少なくとも一部分とを用いて、あるいは1つまたは複数のFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLD(プログラマブル論理デバイス)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、もしくは他の好適な回路、または本開示全体にわたって説明された様々な機能を実行することができる回路の任意の組合せを用いて、実装され得る。当業者は、特定の適用例と、全体的なシステムに課される全体的な設計制約とに応じて、どのようにしたら処理システムについて説明された機能を最も良く実装し得るかを理解されよう。
【0125】
[00131]機械可読媒体はいくつかのソフトウェアモジュールを備え得る。ソフトウェアモジュールは、プロセッサによって実行されたときに、処理システムに様々な機能を実行させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含み得る。各ソフトウェアモジュールは、単一の記憶デバイス中に常駐するか、または複数の記憶デバイスにわたって分散され得る。例として、トリガイベントが発生したとき、ソフトウェアモジュールがハードドライブからRAMにロードされ得る。ソフトウェアモジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を高めるために、命令のいくつかをキャッシュにロードし得る。次いで、1つまたは複数のキャッシュラインが、プロセッサによる実行のために汎用レジスタファイルにロードされ得る。以下でソフトウェアモジュールの機能に言及する場合、そのような機能は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行したときにプロセッサによって実装されることが理解されよう。
【0126】
[00132]ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備え得る。さらに、他の態様では、コンピュータ可読媒体は一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備え得る。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0127】
[00133]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示された動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明された動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令をその上に記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含み得る。
【0128】
[00134]さらに、本明細書で説明された方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にアクセス端末および/または基地局によってダウンロードされ、および/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明された方法を実行するための手段の転送を可能にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明された様々な方法は、アクセス端末および/または基地局が記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を得ることができるように、記憶手段によって提供され得る。その上、本明細書で説明された方法および技法をデバイスに与えるための任意の他の好適な技法が利用され得る。
【0129】
[00135]特許請求の範囲は、上記で示された厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明された方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形が行われ得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信のための装置であって、
送信のために前記装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを生成するように構成される処理システムと、
前記複数のチャネルのうちの少なくとも1つの上でのワイヤレス送信のために前記フレームを出力するように構成されるインターフェースと
を備える、装置。
[C2]
前記第1の情報は、前記複数のチャネルのうちの第1の1つを示す第1の部分と、前記複数のチャネルの数を示す第2の部分とを備える、
[C1]に記載の装置。
[C3]
前記複数のチャネルは、連続する、
[C1]に記載の装置。
[C4]
前記フレームは、ヘッダを含み、前記第1の情報は、前記ヘッダ中にある、
[C1]に記載の装置。
[C5]
前記処理システムは、前記第1の情報の少なくとも一部分を前記ヘッダの予約済みフィールドに挿入するように構成される、
[C4]に記載の装置。
[C6]
前記処理システムは、前記第2の情報を前記ヘッダの長さフィールドに挿入するように構成される、
[C4]に記載の装置。
[C7]
前記処理システムは、前記第1の情報の少なくとも一部分を、前記ヘッダの前記長さフィールドのN個の最下位ビット位置に挿入するように構成され、Nは、整数である、
[C6]に記載の装置。
[C8]
前記処理システムは、前記第1の情報の第1の部分を前記ヘッダの予約済みフィールド中に挿入することと、前記第1の情報の第2の部分を前記ヘッダの長さフィールド中に挿入することとを行うように構成される、
[C4]に記載の装置。
[C9]
前記処理システムは、前記フレームのペイロード中のデータを符号化および変調するために使用された変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、前記ヘッダを符号化および変調するように構成される、
[C4]に記載の装置。
[C10]
前記処理システムは、
第1の値に基づいて第1の送信持続時間を算出すること、前記第1の値は、前記送信の前記持続時間に対応する、と、
第2の値を取得するために、前記第1の値のN個の最下位ビットを前記第1の情報の少なくとも一部分と交換すること、Nは、整数である、と、
前記第2の値に基づいて第2の送信持続時間を算出することと、
前記第1の送信持続時間および前記第2の送信持続時間がほぼ等しい場合、前記第2の値を前記フレームに挿入すること、ここにおいて、前記第2の値は、前記第2の情報と、前記第1の情報の前記少なくとも一部分とを備える、と
を行うように構成される、[C1]に記載の装置。
[C11]
前記第1の送信持続時間は、第1のネットワーク割振りベクトル(NAV)値を備え、前記第2の送信持続時間は、第2のNAV値を備える、
[C10]に記載の装置。
[C12]
前記第2の送信持続時間が前記第1の送信持続時間よりも大きい場合、前記処理システムは、
第3の値を取得するために、前記第2の値をある量だけ低減することと、
前記第3の値を前記フレームに挿入すること、ここにおいて、前記第3の値は、前記第2の情報と、前記第1の情報の前記少なくとも一部分とを備える、と
を行うように構成される、[C10]に記載の装置。
[C13]
前記第2の送信持続時間が前記第1の送信持続時間よりも小さい場合、前記処理システムは、
第3の値を取得するために、前記第2の値をある量だけ増加させることと、
前記第3の値を前記フレームに挿入すること、ここにおいて、前記第3の値は、前記第2の情報と、前記第1の情報の前記少なくとも一部分とを備える、と
を行うように構成される、[C10]に記載の装置。
[C14]
ワイヤレス通信のための方法であって、
送信のために装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを生成することと、
前記複数のチャネルのうちの少なくとも1つの上でのワイヤレス送信のために前記フレームを出力することと
を備える、方法。
[C15]
前記第1の情報は、前記複数のチャネルのうちの第1の1つを示す第1の部分と、前記複数のチャネルの数を示す第2の部分とを備える、
[C14]に記載の方法。
[C16]
前記複数のチャネルは、連続する、
[C14]に記載の方法。
[C17]
前記フレームは、ヘッダを含み、前記第1の情報は、前記ヘッダ中にある、
[C14]に記載の方法。
[C18]
前記第1の情報の少なくとも一部分を前記ヘッダの予約済みフィールドに挿入することをさらに備える、
[C17]に記載の方法。
[C19]
前記第2の情報を前記ヘッダの長さフィールドに挿入することをさらに備える、
[C17]に記載の方法。
[C20]
前記第1の情報の少なくとも一部分を、前記ヘッダの前記長さフィールドのN個の最下位ビット位置に挿入することをさらに備え、Nが整数である、[C19]に記載の方法。
[C21]
前記第1の情報の第1の部分を前記ヘッダの予約済みフィールドに挿入することと、
前記第1の情報の第2の部分を前記ヘッダの長さフィールドに挿入することと
をさらに備える、[C17]に記載の方法。
[C22]
前記フレームのペイロード中のデータを符号化および変調するために使用された変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、前記ヘッダを符号化および変調することをさらに備える、
[C17]に記載の方法。
[C23]
第1の値に基づいて第1の送信持続時間を算出すること、前記第1の値は、前記送信の前記持続時間に対応する、と、
第2の値を取得するために、前記第1の値のN個の最下位ビットを前記第1の情報の少なくとも一部分と交換すること、Nは、整数である、と、
前記第2の値に基づいて第2の送信持続時間を算出することと、
前記第1の送信持続時間および前記第2の送信持続時間がほぼ等しい場合、前記第2の値を前記フレームに挿入すること、ここにおいて、前記第2の値は、前記第2の情報と、前記第1の情報の前記少なくとも一部分とを備える、と
をさらに備える、[C14]に記載の方法。
[C24]
前記第1の送信持続時間は、第1のネットワーク割振りベクトル(NAV)値を備え、前記第2の送信持続時間は、第2のNAV値を備える、
[C23]に記載の方法。
[C25]
前記第2の送信持続時間が前記第1の送信持続時間よりも大きい場合、第3の値を取得するために、前記第2の値をある量だけ低減することと、
前記第3の値を前記フレームに挿入すること、ここにおいて、前記第3の値は、前記第2の情報と、前記第1の情報の少なくとも一部分とを備える、と
をさらに備える、[C23]に記載の方法。
[C26]
前記第2の送信持続時間が前記第1の送信持続時間よりも小さい場合、第3の値を取得するために、前記第2の値をある量だけ増加させることと、
前記第3の値を前記フレームに挿入すること、ここにおいて、前記第3の値は、前記第2の情報と、前記第1の情報の前記少なくとも一部分とを備える、と
をさらに備える、[C23]に記載の方法。
[C27]
ワイヤレス通信のための装置であって、
送信のために前記装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを生成するための手段と、
前記複数のチャネルのうちの少なくとも1つの上でのワイヤレス送信のために前記フレームを出力するための手段と
を備える、装置。
[C28]
前記第1の情報は、前記複数のチャネルのうちの第1の1つを示す第1の部分と、前記複数のチャネルの数を示す第2の部分とを備える、
[C27]に記載の装置。
[C29]
前記複数のチャネルは、連続する、
[C27]に記載の装置。
[C30]
前記フレームは、ヘッダを含み、前記第1の情報は、前記ヘッダ中にある、
[C27]に記載の装置。
[C31]
前記第1の情報の少なくとも一部分を前記ヘッダの予約済みフィールドに挿入するための手段をさらに備える、
[C30]に記載の装置。
[C32]
前記第2の情報を前記ヘッダの長さフィールドに挿入するための手段をさらに備える、
[C30]に記載の装置。
[C33]
前記第1の情報の少なくとも一部分を、前記ヘッダの前記長さフィールドのN個の最下位ビット位置に挿入するための手段をさらに備え、Nは、整数である、
[C32]に記載の装置。
[C34]
前記第1の情報の第1の部分を前記ヘッダの予約済みフィールドに挿入するための手段と、
前記第1の情報の第2の部分を前記ヘッダの長さフィールドに挿入するための手段と
をさらに備える、[C30]に記載の装置。
[C35]
前記フレームのペイロード中のデータを符号化および変調するために使用された変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、前記ヘッダを符号化および変調するための手段をさらに備える、
[C30]に記載の装置。
[C36]
第1の値に基づいて第1の送信持続時間を算出するための手段、前記第1の値は、前記送信の前記持続時間に対応する、と、
第2の値を取得するために、前記第1の値のN個の最下位ビットを前記第1の情報の少なくとも一部分と交換するための手段、Nは、整数である、と、
前記第2の値に基づいて第2の送信持続時間を算出するための手段と、
前記第1の送信持続時間および前記第2の送信持続時間がほぼ等しい場合、前記第2の値を前記フレームに挿入するための手段、ここにおいて、前記第2の値は、前記第2の情報と、前記第1の情報の前記少なくとも一部分とを備える、と
をさらに備える、[C27]に記載の装置。
[C37]
前記第1の送信持続時間は、第1のネットワーク割振りベクトル(NAV)値を備え、前記第2の送信持続時間は、第2のNAV値を備える、
[C36]に記載の装置。
[C38]
前記第2の送信持続時間が前記第1の送信持続時間よりも大きい場合、第3の値を取得するために、前記第2の値をある量だけ低減するための手段と、
前記第3の値を前記フレームに挿入するための手段、ここにおいて、前記第3の値は、前記第2の情報と、前記第1の情報の前記少なくとも一部分とを備える、と
をさらに備える、[C36]に記載の装置。
[C39]
前記第2の送信持続時間が前記第1の送信持続時間よりも小さい場合、第3の値を取得するために、前記第2の値をある量だけ増加させるための手段と、
前記第3の値を前記フレームに挿入するための手段、ここにおいて、前記第3の値は、前記第2の情報と、前記第1の情報の前記少なくとも一部分とを備える、と
をさらに備える、[C36]に記載の装置。
[C40]
送信のために装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを生成することと、
前記複数のチャネルのうちの少なくとも1つの上でのワイヤレス送信のために前記フレームを出力することと
を行うためのその上に記憶された命令を備えるコンピュータ可読媒体。
[C41]
ワイヤレスノードであって、
少なくとも1つのアンテナと、
送信のために前記ワイヤレスノードによって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを生成するように構成される処理システムと、
前記少なくとも1つのアンテナを介して前記フレームを送信するように構成される送信機と
を備える、ワイヤレスノード。
[C42]
ワイヤレス通信のための装置であって、
送信のために別の装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを受信するためのインターフェースと、
前記第1の情報に基づいて前記複数のチャネルを決定することと、前記第2の情報に基づいて持続時間を算出することと、少なくとも前記算出された持続時間中の間、前記装置が前記複数のチャネル上で送信するのを妨げることとを行うように構成される処理システムと
を備える、装置。
[C43]
前記算出された持続時間は、ネットワーク割振りベクトル(NAV)値を備える、
[C42]に記載の装置。
[C44]
前記第1の情報は、前記複数のチャネルのうちの第1の1つを示す第1の部分と、前記複数のチャネルの数を示す第2の部分とを備える、
[C42]に記載の装置。
[C45]
前記処理システムは、前記ヘッダから前記第1の情報を取り出すように構成される、
[C42]に記載の装置。
[C46]
前記処理システムは、前記ヘッダの予約済みフィールドから前記第1の情報の少なくとも一部分を取り出すように構成される、
[C45]に記載の装置。
[C47]
前記処理システムは、前記ヘッダの長さフィールドから前記第2の情報を取り出すように構成される、
[C45]に記載の装置。
[C48]
前記処理システムは、前記ヘッダの前記長さフィールドのN個の最下位ビット位置から、前記第1の情報の少なくとも一部分を取り出すように構成され、Nは、整数である、
[C47]に記載の装置。
[C49]
前記処理システムは、前記ヘッダの予約済みフィールドから前記第1の情報の第1の部分を取り出すことと、前記ヘッダの長さフィールドから前記第1の情報の第2の部分を取り出すこととを行うように構成される、
[C45]に記載の装置。
[C50]
前記処理システムは、前記フレームのデータペイロード中のデータを復号および復調するために使用された変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、前記ヘッダを復調および復号するように構成される、
[C45]に記載の装置。
[C51]
ワイヤレス通信のための方法であって、
装置において、送信のために別の装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを受信することと、
前記第1の情報に基づいて前記複数のチャネルを決定することと、
前記第2の情報に基づいて持続時間を算出することと、
少なくとも前記算出された持続時間中の間、前記装置が前記複数のチャネル上で送信するのを妨げることと
を備える、方法。
[C52]
前記算出された持続時間は、ネットワーク割振りベクトル(NAV)値を備える、
[C51]に記載の方法。
[C53]
前記第1の情報は、前記複数のチャネルのうちの第1の1つを示す第1の部分と、前記複数のチャネルの数を示す第2の部分とを備える、
[C51]に記載の方法。
[C54]
前記ヘッダから前記第1の情報を取り出すことをさらに備える、
[C51]に記載の方法。
[C55]
前記ヘッダの予約済みフィールドから前記第1の情報の少なくとも一部分を取り出すことをさらに備える、
[C54]に記載の方法。
[C56]
前記ヘッダの長さフィールドから前記第2の情報を取り出すことをさらに備える、
[C54]に記載の方法。
[C57]
前記ヘッダの前記長さフィールドのN個の最下位ビット位置から、前記第1の情報の少なくとも一部分を取り出すことをさらに備え、Nは、整数である、
[C56]に記載の方法。
[C58]
前記ヘッダの予約済みフィールドから前記第1の情報の第1の部分を取り出すことと、前記ヘッダの長さフィールドから前記第1の情報の第2の部分を取り出すこととをさらに備える、
[C54]に記載の方法。
[C59]
前記フレームのデータペイロード中のデータを復号および復調するために使用された変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、前記ヘッダを復調および復号することをさらに備える、[C54]に記載の方法。
[C60]
ワイヤレス通信のための装置であって、
送信のために別の装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを受信するための手段と、
前記第1の情報に基づいて前記複数のチャネルを決定するための手段と、
前記第2の情報に基づいて持続時間を算出するための手段と、
少なくとも前記算出された持続時間中の間、前記装置が前記複数のチャネル上で送信するのを妨げるための手段と
を備える、装置。
[C61]
前記算出された持続時間は、ネットワーク割振りベクトル(NAV)値を備える、
[C60]に記載の装置。
[C62]
前記第1の情報は、前記複数のチャネルのうちの第1の1つを示す第1の部分と、前記複数のチャネルの数を示す第2の部分とを備える、
[C60]に記載の装置。
[C63]
前記ヘッダから前記第1の情報を取り出すための手段をさらに備える、
[C60]に記載の装置。
[C64]
前記ヘッダの予約済みフィールドから前記第1の情報の少なくとも一部分を取り出すための手段をさらに備える、
[C63]に記載の装置。
[C65]
前記ヘッダの長さフィールドから前記第2の情報を取り出すための手段をさらに備える、
[C63]に記載の装置。
[C66]
前記ヘッダの前記長さフィールドのN個の最下位ビット位置から、前記第1の情報の少なくとも一部分を取り出すための手段をさらに備える、[C65]に記載の装置。
[C67]
前記ヘッダの予約済みフィールドから前記第1の情報の第1の部分を取り出すための手段と、前記ヘッダの長さフィールドから前記第1の情報の第2の部分を取り出すための手段とをさらに備える、
[C63]に記載の装置。
[C68]
前記フレームのデータペイロード中のデータを復号および復調するために使用された変調およびコーディングスキーム(MCS)よりも低いMCSを使用して、前記ヘッダを復調および復号するための手段をさらに備える、
[C63]に記載の装置。
[C69]
装置において、送信のために別の装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを受信することと、
前記第1の情報に基づいて前記複数のチャネルを決定することと、
前記第2の情報に基づいて持続時間を算出することと、
少なくとも前記算出された持続時間中の間、前記装置が前記複数のチャネル上で送信するのを妨げることと
を行うためのその上に記憶された命令を備えるコンピュータ可読媒体。
[C70]
ワイヤレスノードであって、
少なくとも1つのアンテナと、
送信のために装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、前記送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを、前記少なくとも1つのアンテナを介して、受信するように構成される受信機と、
前記第1の情報に基づいて前記複数のチャネルを決定することと、前記第2の情報に基づいて持続時間を算出することと、少なくとも前記算出された持続時間中の間、前記ワイヤレスノードが前記複数のチャネル上で送信するのを妨げることとを行うように構成される処理システムと
を備える、ワイヤレスノード。
本開示のいくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置が、送信のために装置によって使用されるべき複数のチャネルを示す第1の情報と、送信の持続時間を示す第2の情報とを備えるフレームを生成するように構成される処理システムを備える。本装置はまた、複数のチャネルのうちの少なくとも1つの上でのワイヤレス送信のためにフレームを出力するように構成されるインターフェースを備える。本開示のいくつかの態様では、フレームを受信する別の装置が、第1の情報に基づいて複数のチャネルを決定し、第2の情報に基づいて持続時間を算出し、(たとえば、衝突を回避するために)少なくとも算出された持続時間の間、複数のチャネル上で送信することを回避し得る。