特許第6337276号(P6337276)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6337276
(24)【登録日】2018年5月18日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】コインホッパ
(51)【国際特許分類】
   G07D 1/00 20060101AFI20180528BHJP
【FI】
   G07D1/00GBL
【請求項の数】3
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-151765(P2015-151765)
(22)【出願日】2015年7月31日
(65)【公開番号】特開2017-33233(P2017-33233A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2017年5月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116987
【氏名又は名称】旭精工株式会社
(72)【発明者】
【氏名】入江 泰生
【審査官】 井出 和水
(56)【参考文献】
【文献】 特開平8−293051(JP,A)
【文献】 特開2012−53692(JP,A)
【文献】 特表2008−506172(JP,A)
【文献】 特開平9−97361(JP,A)
【文献】 特開2006−338537(JP,A)
【文献】 特開2003−40216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の軸を中心に回転する回転ディスクによってばら積み状態のコインを一枚ずつ分離して送り出すコイン送出部と、
前記コイン送出部を支持する基台と、
前記基台の所定の位置に設けられた、前記コイン送出部によって送り出されたコインが排出される第1コイン排出口と、
前記基台の前記第1コイン排出口とは異なる所定の位置に設けられた、前記コイン送出部によって送り出された前記コインが排出される第2コイン排出口と、
前記コイン送出部から送り出された前記コインを前記第1コイン排出口へ案内する第1コインシュートユニットおよび前記コイン送出部から送り出された前記コインを前記第2コイン排出口へ案内する第2コインシュートユニットのいずれか一方が前記基台に選択的に着脱可能に取り付けられるシュートユニット交換部と、
を備えるコインホッパ。
【請求項2】
前記第1コインシュートユニットと前記第2コインシュートユニットとを交換することにより、前記コインの排出先が前記第1コイン排出口と前記第2コイン排出口との間で切り替えられる請求項1に記載のコインホッパ。
【請求項3】
所定の軸を中心に回転する回転ディスクによってばら積み状態のコインを一枚ずつ分離して送り出すコイン送出部と、
前記コイン送出部を支持する基台と、
前記基台の所定の位置に設けられた、前記コイン送出部によって送り出されたコインが排出される第1コイン排出口と、
前記基台の前記第1コイン排出口とは異なる所定の位置に設けられた、前記コイン送出部によって送り出された前記コインが排出される第2コイン排出口と、を備え、
前記コインを前記第1コイン排出口および前記第2コイン排出口のいずれか一方から選択的に排出するコインホッパであって、
前記基台に取り付けられ、前記コインを前記第1コイン排出口に案内する第1コインシュートユニットと、前記第1コインシュートユニットに代わって前記基台に取り付けられ、前記コインを前記第2コイン排出口に案内する第2コインシュートユニットと、が取り換え自在に構成されたコインホッパ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機(例えばスロットマシン等)などで用いられるコインの計数を行うコイン処理装置に関する。本明細書において、コインとは、遊技機などで用いられる遊技媒体、メダル、硬貨およびトークン(代替貨幣)等の総称である。
【背景技術】
【0002】
従来、遊戯媒体であるコインなどを貸し出す遊戯媒体貸出装置では、遊技者が獲得したコインを計数するために、コイン計数用のコイン処理装置を備えたものがある(例えば特許文献1および2を参照)。
【0003】
例えば特許文献1には、計数用ホッパにおいて計数されたメダルが、計数用ホッパの底面部に設けられた排出口から筺体の底面部に設けられた排出口を介して搬送コンベアに排出され、回収される遊技媒体貸出装置が開示されている。
【0004】
例えば特許文献2には、計数ホッパーの判定部により正規メダルと判定されたメダルが、計数ホッパーの誘導通路の奥端部から放出され、計数ホッパーの奥の本体の下方向にメダル落下口を有する下方向誘導部材を経由して遊技媒体貸出機の下方に設けられたメダル回収システムに回収される遊技媒体貸出機が開示されている。
【0005】
ところが、特許文献1の遊戯媒体貸出装置と特許文献2の遊技媒体貸出機とでは、計数されたコインが排出される遊戯媒体貸出装置の排出口は異なる位置に設けられている。そのため、特許文献1の遊戯媒体貸出装置と特許文献2の遊技媒体貸出機とでは、計数用のコイン処理装置を共用することができず、遊戯媒体貸出装置の排出口の位置に応じて、コイン排出口を個別に設定したコイン処理装置を用意する必要がある。したがって、遊戯媒体貸出装置の排出口の位置に応じて、コイン排出口を容易に変更可能なコイン処理装置が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013−252436号公報(図4図7図11図12、段落番号0070、0077)
【特許文献2】特開2015−23971号公報(図4図7図11図12、段落番号0024、0026〜0077)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、コインが排出されるコイン排出口を容易に変更できるコインホッパを提供することにある。本発明の他の目的は、簡易な構成でメンテナンスを容易に行うことができるコインホッパを提供することにある。なお、ここに明記しない本発明の他の目的は、以下の説明および添付図面から明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するため、本発明に係るコインホッパは以下のように構成される。
【0009】
(1)本発明のコインホッパは、所定の軸を中心に回転する回転ディスクによってばら積み状態のコインを一枚ずつ分離して送り出すコイン送出部と、
前記コイン送出部を支持する基台と、
前記基台の所定の位置に設けられた、前記コイン送出部によって送り出されたコインが排出される第1コイン排出口と、
前記基台の前記第1コイン排出口とは異なる所定の位置に設けられた、前記コイン送出部によって送り出された前記コインが排出される第2コイン排出口と、
前記コイン送出部から送り出された前記コインを前記第1コイン排出口へ案内する第1コインシュートユニットおよび前記コイン送出部から送り出された前記コインを前記第2コイン排出口へ案内する第2コインシュートユニットのいずれか一方が前記基台に選択的に着脱可能に取り付けられるシュートユニット交換部と、
を備えるコインホッパである。
【0010】
本発明のコインホッパでは、所定の軸を中心に回転する回転ディスクによってばら積み状態のコインを一枚ずつ分離して送り出すコイン送出部と、基台の所定の位置に設けられた、コイン送出部によって送り出されたコインが排出される第1および第2コイン排出口と、コインを第1および第2コイン排出口のそれぞれに案内する第1および第2コインシュートユニットのいずれか一方が選択的に着脱可能に取り付けられるシュートユニット交換部と、を備えている。本発明のコインホッパは、第1コインシュートユニットをシュートユニット交換部に取り付けることにより、コインが第1コイン排出口から排出され、第1コインシュートユニットに代わって第2コインシュートユニットがシュートユニット交換部に取り付けられることにより、コインが第2コイン排出口から排出される。したがって、シュートユニット交換部に取り付けるコインシュートユニットを交換することによって、コインが排出されるコイン排出口を切り替えることができる。しかも、第1および第2コインシュートユニットのそれぞれはシュートユニット交換部に着脱可能に取り付けられているので、メンテナンスが必要となった時に第1および第2コインシュートユニットをシュートユニット交換部から取り外してメンテナンスを行うことができる。
【0011】
(2)本発明のコインホッパの好ましい例では、前記第1コインシュートユニットと前記第2コインシュートユニットとを交換することにより、前記コインの排出先が前記第1コイン排出口と前記第2コイン排出口との間で切り替え可能に構成されている。
【0012】
(3)本発明の第2の観点のコインホッパでは、所定の軸を中心に回転する回転ディスクによってばら積み状態のコインを一枚ずつ分離して送り出すコイン送出部と、
前記コイン送出部を支持する基台と、
前記基台の所定の位置に設けられた、前記コイン送出部によって送り出されたコインが排出される第1コイン排出口と、
前記基台の前記第1コイン排出口とは異なる所定の位置に設けられた、前記コイン送出部によって送り出された前記コインが排出される第2コイン排出口と、を備え、
前記コインを前記第1コイン排出口および前記第2コイン排出口のいずれか一方から選択的に排出するコインホッパであって、
前記基台に取り付けられ、前記コインを前記第1コイン排出口に案内する第1コインシュートユニットと、前記第1コインシュートユニットに代わって前記基台に取り付けられ、前記コインを前記第2コイン排出口に案内する第2コインシュートユニットと、が取り換え自在に構成されたコインホッパである。
【0013】
本発明のコインホッパでは、ばら積み状態のコインを一枚ずつに分離して送り出すコイン送出部と、基台の所定の位置に設けられた、コイン送出部によって送り出されたコインが排出される第1および第2コイン排出口と、を備え、基台に取り付けられる第1コインシュートユニットと、第1コインシュートユニットに代わって基台に取り付けられる第2コインシュートユニットとが取り換え自在に構成されたている。本発明のコインホッパは、第1コインシュートユニットを基台に取り付けることにより、コインが第1コイン排出口から排出され、第1コインシュートユニットに代わって第2コインシュートユニットが基台に取り付けられることにより、コインが第2コイン排出口から排出される。したがって、基台に取り付けるコインシュートユニットを交換することによって、コインが排出されるコイン排出口を切り替えることができる。しかも、第1および第2コインシュートユニットのそれぞれはシュートユニット交換部に着脱可能に取り付けられているので、メンテナンスが必要となった時に第1および第2コインシュートユニットをシュートユニット交換部から取り外してメンテナンスを行うことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のコインホッパによれば、第1および第2コインシュートユニットのいずれか一方が基台のシュートユニット交換部に選択的に着脱可能に取り付けられるため、第1および第2コインシュートユニットを交換して、コインを排出するコイン排出口を容易に変更することができる。また、シュートユニット交換部に取り付けられている第1コインシュートユニット或いは第2コインシュートユニットでコイン詰まりなどが発生しても、第1コインシュートユニットおよび第2コインシュートユニットはシュートユニット交換部から容易に取り外すことができて、メンテナンスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明のコインホッパの斜視図である。
図2】本発明のコインホッパの平面図である。
図3図1のコインホッパに第1コインシュートユニットを取り付けた状態の底面図である。
図4図3のコインホッパの(a)正面図、(b)背面図である。
図5図3のコインホッパのホッパーヘッドを取り外した状態の平面図である。
図6図3のコインホッパの(a)蓋部を開放した状態および(b)蓋部を取り外した状態の背面斜視図である。
図7図4(a)のA−A線に沿った断面図である。
図8図3のコインホッパの分解斜視図である。
図9図3のコインホッパの蓋部の(a)斜視図、(b)正面図および(c)右側面図である。
図10図3のコインホッパの第1コインシュートユニットの(a)斜視図、(b)背面斜視図、(c)右側面図、(d)左側面図、(e)平面図および(f)底面図である。
図11図3のコインホッパの第1コインシュートユニットの(a)第1構成部材および(b)第2構成部材の斜視図である。
図12図1のコインホッパに第2コインシュートユニットを取り付けた状態の底面図である。
図13図12のコインホッパの背面図である。
図14図12のコインホッパの(a)蓋部を開放した状態および(b)蓋部を取り外した状態の背面斜視図である。
図15図13のB−B線に沿った断面図である。
図16図12のコインホッパの分解斜視図である。
図17図12のコインホッパの第2コインシュートユニットの(a)斜視図、(b)背面斜視図、(c)右側面図、(d)左側面図および(e)平面図である。
図18図12のコインホッパの第2コインシュートユニットの(a)第1構成部材および(b)第2構成部材の斜視図である。
図19図1のコインホッパのコイン払出し検出手段の(a)斜視図、(b)正面図、および(c)底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。本発明の実施形態に係るコインホッパ100を図1図19を参照しながら説明する。コインホッパ100は、ばら積み状態のコインCを一枚ずつに分離して送り出すコイン送出部200と、コイン送出部200から送り出されたコインCを排出する第1および第2コイン排出口112、114が設けられた基台110と、コイン送出部200から送り出されたコインCを第1および第2コイン排出口112、114のいずれかに案内するコインシュートを構成する第1および第2コインシュートユニット310、350を備えて構成されている。
【0017】
(基台)
基台110について、図1〜8を参照しながら説明する。基台110は、平面視で略矩形状かつ側面視で略台形状に形成され、上部に前方(図1において左側)が低位、後方(図1において右側)が高位となる傾斜面が構成されている。基台110は、略矩形状の底面122と、底面122に対して垂直な略台形状の一対の側面120と、底面122および一対の側面120のそれぞれに垂直な略矩形状の背面124と、を含んで構成されている。基台110は、上部の傾斜面の前方側にコイン送出部200が配置されている。基台110は、後方側において、一対の側面120の間にコインシュートユニット300を配置するシュートユニット交換部380が設けられている。基台110は、コインCが排出される第1および第2コイン排出口112、114が設けられている。基台110の底面122の略中央には、長辺が底面122の短辺方向と平行な略矩形状の第1コイン排出口112が設けられている。基台110の背面124の下部には、長辺が底面122の短辺方向と平行な略矩形状の第2コイン排出口114が設けられている。
【0018】
(コイン送出部)
コイン送出部200について、図1図8および図19を参照しながら説明する。コイン送出部200は、コインCが投入されるホッパーヘッド202と、ホッパーヘッド202の下方に配置されたベース220と、ベース220上に配置されコインCを一枚ずつに分離して送り出す回転ディスク240と、を含んで構成されている。
【0019】
ホッパーヘッド202は、平面視略U字状に形成され、投入口204から投入されたコインCをばら積み状態で貯留し、ホッパーヘッド202の下方に配置された回転ディスク240にコインCを供給する機能を有している。投入口204には投入検知部206が配置されている。コインCがホッパーヘッド202に投入されたことが投入検知部206で検知されると、投入検知部206から検知信号が出力され、図示されない内部制御装置に入力される。前記検知信号が前記内部制御装置に入力されると、前記内部制御装置から回転ディスク240が駆動(回転)させる駆動信号が出力され、コインホッパ100でのコインCの処理が行われる。
【0020】
ホッパーヘッド202の下方には、ホッパーヘッド202を支持するベース220が配置されている。ベース220のホッパーヘッド202側の面には、略円形状の凹部222と、凹部222に連続して設けられた送出通路224と、送出通路224の凹部222と反対側に形成された送出口226とが形成されている。凹部222には、回転ディスク240が凹部222の底面に垂直な回転軸線L1の周りを回転可能に配置されている。送出通路224には、ガイド250と送出装置260とが配置されている。
【0021】
ベース220のホッパーヘッド202と反対側には、モータ232およびモータ232と駆動連結している減速機234が配置されている。回転ディスク240は、ベース220を貫通して配置される回転軸236を介して減速機234と連結されている。これにより、モータ232の駆動力が減速機234および回転軸236を介して回転ディスク240に伝達され、回転ディスク240が回転軸線L1の周りを回転する。
【0022】
回転ディスク240は、回転軸線L1の周りに、ホッパーヘッド202側の表面からベース220側の裏面まで貫通する複数の貫通孔242が形成されている。これにより、ホッパーッド202に貯留されたコインCは貫通孔242を介してベース220の凹部222の底面に案内される。回転ディスク240の裏面には、隣接する貫通孔242の間に、回転ディスク240の裏面から突出する押動部244が形成されている。回転ディスク240の回転に伴って、押動部244は凹部222内において回転移動する。これにより、貫通孔242を介して凹部222の底面上に案内されたコインCは、コインCの一面が凹部222の底面に保持され、かつ、凹部222の周面にコインCの周面が案内されつつ、回転ディスク240の回転に伴って回転移動する押動部244に押動される。
【0023】
凹部222には、後述する送出装置260の近傍において、凹部222の底面から突出し、かつ進退可能に構成された一対のピン228が配置されている。回転ディスク240の回転に伴って、一対のピン228まで搬送されたコインCは、一対のピン228の周面に接触した後、送出通路224に向かって移動される。
【0024】
送出通路224には、ガイド250と送出装置260とが送出通路224を挟んで相対し、ガイド250と送出装置260との間をコインCが移動可能に配置されている。送出通路224の回転ディスク240の正回転方向の上流側にはガイド250が配置され、送出通路224の回転ディスク240の正回転方向の下流側に送出装置260が配置されている。
【0025】
ガイド250は回転ディスク240に隣接して配置されている。ガイド250の回転ディスク240と相対する側面252は、凹部222の周面に連なり、送出装置260に近づくにつれて回転ディスク240から連続的に離れるように構成されている。
【0026】
送出装置260は、ローラ262が回動軸264の周りを回動可能に構成されている。ローラ262と回動軸264とは、ベース220の裏面側において、接続部材268によって接続されている。回転ディスク240に隣接する位置に、ベース220を貫通する弧状の貫通孔266が形成されている。ローラ262は、ベース220の裏面側から貫通孔266に挿入されている。ローラ262は、貫通孔266内において、ガイド250の側面252の送出装置260側の端部254とローラ262の周面との距離がコインCの直径より小さい待機位置P3と、端部254とローラ262の周面との距離がコインCの直径より大きい移動位置P4との間を往復移動可能に構成されている。ローラ262は、ガイド250の端部254に近づく方向に向かって図示されないバネなどの弾性体で付勢され、待機位置P3に維持される。
【0027】
回転ディスク240によってガイド250まで搬送されたコインCは、コインCの周面がガイド250の側面252に案内されながら回転ディスク240の押動部244によって押動され、待機位置P3に位置する送出装置260のローラ262に当接する。さらに、コインCが回転ディスク240の押動部244に押動されると、コインCはローラ262を押圧して、ガイド250の端部254とローラ262との間の隙間を押し広げる。換言すると、コインCは、ローラ262を待機位置P3から移動位置P4に向けて移動させる。ローラ262が移動位置P4まで移動して、ガイド250の端部254とローラ262との間をコインCの直径部分が通過すると、ローラ262は付勢力によって待機位置P3に復帰するため、コインCは送出口226に向かって弾き飛ばされる。
【0028】
ベース220の裏面側に、送出装置260の動作を検出することで、コインCがコイン送出部200から送り出されたかどうかを検出するコイン払出し検出手段270が配置されている。コイン払出し検出手段270はセンサ274と被検出部材272とで構成されている。センサ274は、ベース220の裏面側かつ送出装置260の側方においてブラケット276を介してベース220に取り付けられている。センサ274は、コの字状の切欠部を有し、コの字状の切欠部の一方に発光素子が配置され、他方に受光素子が配置され、発光素子から照射された光が受光素子で受光されるように構成されている。センサ274の発光素子は、コインホッパ100が作動中は常に発光している。センサ274は、コの字状の切欠部が送出装置260、換言すれば送出装置260の接続部材268に相対して配置されている。
【0029】
被検出部材272は非透光性の板状部材で形成されている。被検出部材272は、送出装置260の接続部材268と一体的に構成されている、被検出部材272は、センサ274のコの字状の切欠部に進退可能な高さで、センサ274に向かって突出している。ローラ262が待機位置P3に位置する時、被検出部材272はセンサ274のコの字状の切欠部から退出するように構成されている。これにより、ローラ262が待機位置P3に位置する時、センサ274の発光素子から受光素子に向かう光軸が被検出部材272によって遮られず、センサ274の発光素子から照射された光が受光素子で受光される。一方、ローラ262が移動位置P4に位置する時、被検出部材272はローラ262の動きに連動してセンサ274のコの字状の切欠部に進入する。これにより、ローラ262が移動位置P4に位置する時、センサ274の発光素子から受光素子に向かう光軸が被検出部材272によって遮られ、センサ274の発光素子から照射された光が受光素子で受光されない。したがって、コインCがガイド250と送出装置260との間を通過する時、ローラ262が待機位置P3から移動位置P4に向かって移動されるのに連動して、被検出部材272がセンサ274のコの字状の切欠部に進入するので、被検出部材272はセンサ274の発光素子から受光素子に向かう光軸を遮って、センサ274の発光素子から照射された光が受光素子で受光されなくなることで、コインCがガイド250と送出装置260との間を通過したこと、換言すればコインCがコイン送出部200から送り出されたことが検出される。
【0030】
なお、本発明の実施の形態では、被検出部材272がセンサ274の発光素子から受光素子に向かう光軸を遮断することで、コインCがコイン送出部200から送り出されたことを検出しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ローラ262が待機位置P3から移動位置P4に向かって移動されるのに連動して、被検出部材272がセンサ274のコの字状の切欠部から退出し、センサ274の発光素子から照射された光が受光素子で受光されることで、コインCが送出装置260から送り出されたことを検出するように構成しても構わない。また、センサ274は、マイクロスイッチや磁気センサなどを用いても構わない。さらに、本発明の実施の形態では、コイン払出し検出手段270は送出装置260の動作を検出することで、コインCがコイン送出部200から送り出されたかどうかを検出しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、コイン送出部200の送出通路224に光センサや磁気センサなどを配置し、送出通路224を移動するコインCを直接的に検出するように構成しても構わない。
【0031】
(コインシュートユニット)
コインシュートユニット300について、図5図18を参照しながら説明する。コインシュートユニット300はコイン送出部200から送り出されたコインCを第1および第2コイン排出口112、114のいずれかに選択的に案内する機能を有している。コインシュートユニット300は、コインCを第1コイン排出口112に案内する第1コインシュート312を構成する第1コインシュートユニット310と、コインCを第2コイン排出口114に案内する第2コインシュート352を構成する第2コインシュートユニット350と、基台110に回動可能に配置された蓋部302と、を含んで構成されている。
【0032】
蓋部302は側面視で略L字状に形成されている。蓋部302は、略L字状の一方が基台110の背面側に位置する背面部302aを構成し、他方が基台110の上部側に位置する上面部を構成している。蓋部302は、略L字状の角部に曲面状のシュート面304が形成されている。蓋部302のシュート面304は、第1コインシュートユニット310と共に第1コインシュート312を構成し、第2コインシュートユニット350と共に第2コインシュート352を構成する。
【0033】
蓋部302は、背面部302aの先端部に両側面から突出する一対の軸308が形成されている。蓋部302の一対の軸308は基台110の一対の側面120のそれぞれに設けられた貫通孔128に嵌入され、蓋部302は基台110に対して回動可能に一対の軸308によって軸支されている。これにより、蓋部302は、第1および第2コインシュートユニット310、350が取り付けられるシュートユニット交換部380を閉鎖する閉位置P1と、シュートユニット交換部380を開放する開位置P2との間を一対の軸308を中心に回動可能に構成されている。図1図5に見られるように、蓋部302が閉位置P1にある場合、シュートユニット交換部380が閉鎖されると共に、第1および第2コインシュート312、352のそれぞれが蓋部302のシュート面304と第1および第2コインシュートユニット310、350それぞれとによって構成される。一方、蓋部302が開位置P2にある場合、シュートユニット交換部380が開放されると共に、第1および第2コインシュート312、352それぞれから蓋部302のシュート面304が離脱するので、第1および第2コインシュート312、352それぞれの上部が解放され、第1および第2コインシュート312、352それぞれの内部を視認可能に構成されている。これにより、第1および第2コインシュート312、352のそれぞれでコイン詰まりなどが発生した場合、容易にコイン詰まりなどを解消することができる。また、蓋部302が閉位置P1にある場合、蓋部302の一対の係止部306が、基台110の一対の側面120に設けられた一対の貫通孔126と係合する。これにより、コイン送出部200から送り出されたコインCが蓋部302のシュート面304に衝突した時に、その衝撃によって蓋部302が閉位置P1から開位置P2に移動することが防止される。
【0034】
第1コインシュートユニット310について、図6図11を参照しながら説明する。第1コインシュートユニット310は、第1構成部材320および第2構成部材330を有している。第1構成部材320および第2構成部材330は、例えば図示されないネジなどによって略一体的に固定されている。
【0035】
第1構成部材320は、湾曲状に形成された第1シュート面322と第1シュート面322に垂直に形成された一対の側壁324とを有している。第1構成部材320の第1シュート面322は、所定の勾配を有する第1シュート面部322aと、第1シュート面部322aより大きい勾配(本発明の実施の形態では基台110の底面122に対して略垂直な関係)を有する第2シュート面部322bと、第1シュート面部322aと逆方向の勾配を有する第3シュート面部322cと、凹状に湾曲した第4シュート面部322dとを有し、第1〜第4シュート面部322a、322b、322c、322dのそれぞれは互いに隣接するシュート面部と連続的に滑らかに連結されている。第4シュート面部322dは、第3シュート面部322cとの接続部から離れるにつれて第3シュート面部322cの勾配面を含む平面から離れるように形成されている。
【0036】
第2構成部材330は、湾曲状に形成された第2シュート面332を有している。第2構成部材330は、所定の勾配を有する第1シュート面部332aと、凸状に湾曲した第2シュート面部332bとを有し、第1および第2シュート面部32a、32bは連続的に滑らかに連結されている。第2シュート面部332bは、第1シュート面部332aとの接続部から離れるにつれて第1シュート面部332aの勾配面を含む平面から離れるように形成されている。第2構成部材330の第1シュート面部332aの第2シュート面部332bと反対側の端部は、蓋部302が閉位置P1にある時に、蓋部302のシュート面304と略連続的に滑らかになるように構成されている。
【0037】
第1構成部材320および第2構成部材330は、第1構成部材320の第1シュート面322の第3シュート面部322cと第2構成部材330の第2シュート面332の第1シュート面部332aとが相対し、第1シュート面322の第4シュート面部322dと第2シュート面332の第2シュート面部332bとが相対すると共に、第1構成部材320の一対の側壁324が第2構成部材330の第2シュート面332と当接するように構成されている。これにより、第1構成部材320および第2構成部材330は、第1構成部材320の第1シュート面322と第2構成部材330の第2シュート面332との間に所定の間隔を有している。
【0038】
第1コインシュート312について説明する。第1コインシュート312は、第1コインシュートユニット310が基台110に取り付けられ、かつ蓋部302が閉位置P1にある場合において、第1コインシュートユニット310の第1構成部材320の第1シュート面322および一対の側壁324と、第2構成部材330の第2シュート面332と、蓋部302のシュート面304とによって画定される。第1コインシュート312は、コイン送出部200から送り出されたコインCが受け入れられる入口314およびコインCが排出される出口316を有し、断面視で略S字状に構成されている。
【0039】
第1コインシュート312の入口314は、蓋部302のシュート面304と、第1構成部材320の第1シュート面322、換言すると第1シュート面部322aと、第1構成部材320の一対の側壁324とによって画定されている。第1コインシュート312の入口314は、コイン送出部200の送出口226に隣接して配置され、かつ送出口226より大きく構成されている。これにより、コイン送出部200の送出口226から送り出されたコインCは、第1コインシュート312にスムーズに受け入れられる。
【0040】
第1コインシュート312の出口316は、第1構成部材320の第1シュート面322、換言すると第1シュート面322の第4シュート面部322dと、第1構成部材320の一対の側壁324と、第2構成部材330の第2シュート面332、換言すると第2シュート面332の第2シュート面部332bとによって画定されている。第1コインシュート312の出口316は、基台110の第1コイン排出口112に接続されている。これにより、第1コインシュート312を通過したコインCが第1コイン排出口112から排出される。
【0041】
第2コインシュートユニット350について、図14図18を参照しながら説明する。第2コインシュートユニット350は、第1構成部材360および第2構成部材370を有している。第1構成部材360および第2構成部材370は、例えば図示されないネジなどによって略一体的に固定されている。
【0042】
第1構成部材360は、湾曲状に形成された第1シュート面362と第1シュート面362に垂直に形成された一対の側壁364とを有している。第1構成部材360の第1シュート面362は、所定の勾配を有する第1シュート面部362aと、第1シュート面部362aより大きい勾配を有する第2シュート面部362bと、第2シュート面部362bに対して凹状に湾曲した第3シュート面部362cとを有し、第1〜第3シュート面部362a、362b、362cのそれぞれは互いに隣接するシュート面部と連続的に滑らかに連結されている。第1構成部材360の第1シュート面362は、第2シュート面部362bで突出し、第3シュート面部362cの放物点第2シュート面部362bより最も凹んだ略S字状に形成されている。
【0043】
第2構成部材370は、湾曲状の第2シュート面372を有している。第2構成部材370の第2シュート面372の一方の端部は、蓋部302が閉位置P1にある場合に、蓋部302のシュート面304と略連続的に滑らかになるように構成されている。第2構成部材370の第2シュート面372は、蓋部302が閉位置P1にある場合に、蓋部302のシュート面304と共に略S字状の湾曲面を構成するように、凸状に湾曲して形成されている。
【0044】
第1構成部材360および第2構成部材370は、第1構成部材360の第1シュート面362の第3シュート面部362cと第2構成部材370の第2シュート面372とが相対すると共に、第1構成部材360の一対の側壁364が第2構成部材370の第2シュート面372と当接するように構成されている。これにより、第1構成部材360および第2構成部材370は、第1構成部材360の第1シュート面362と第2構成部材370の第2シュート面372との間に所定の間隔を有している。
【0045】
第2コインシュート352について説明する。第2コインシュート352は、第2コインシュートユニット350が基台110に取り付けられ、かつ蓋部302が閉位置P1にある場合において、第2コインシュートユニット350の第1構成部材360の第1シュート面362および一対の側壁364と、第2構成部材370の第2シュート面372と、蓋部302のシュート面304とによって画定される。第2コインシュート352は、コイン送出部200から送り出されたコインCが受け入れられる入口354およびコインCが排出される出口356を有し、断面視で略S字状に構成されている。
【0046】
第2コインシュート352の入口354は、蓋部302のシュート面304と、第1構成部材360の第1シュート面362、換言すると第1シュート面362の第1シュート面部362aと、第1構成部材360の一対の側壁324とによって画定されている。第2コインシュート352の入口354は、コイン送出部200の送出口226に隣接して配置され、かつ送出口226より大きく構成されている。これにより、コイン送出部200の送出口226から送り出されたコインCは、第2コインシュート352にスムーズに受け入れられる。
【0047】
第2コインシュート352の出口356は、第1構成部材320の第1シュート面362、換言すると第1シュート面362の第3シュート面部362cと、第1構成部材360の一対の側壁364と、第2構成部材370の第2シュート面372とによって画定されている。第2コインシュート352の出口356は、基台110の第2コイン排出口114に接続されている。これにより、第2コインシュート352を通過したコインCが第2コイン排出口114から排出される。
【0048】
(シュートユニット交換部)
次に、シュートユニット交換部380について説明する。シュートユニット交換部380は、基台110に設けられ、第1および第2コインシュートユニット310、350のうち一方が着脱可能に取り付けられる。蓋部302を閉位置P1から開位置P2に移動させることによって、シュートユニット交換部380が解放される。これにより、第1および第2コインシュートユニット310、350それぞれはコインホッパ100の外部からアクセス可能に構成されている。
【0049】
第1コインシュートユニット310の基台110への取り付けについて説明する。第1コインシュートユニット310は、基台110から取り外された状態で、第1構成部材320が第2構成部材330に図示されないネジなどによって固定され、略一体的に構成されている。蓋部302が開位置P2に移動され、シュートユニット交換部380が解放された状態で、第1コインシュートユニット310が基台110に取り付けられる。この時、第1コインシュートユニット310の出口316と、基台110の第1コイン排出口112とが一致するように取り付けられる。第1コインシュートユニット310が基台110に図示されないネジなどによって固定された後、蓋部302が開位置P2から閉位置P1に移動され、シュートユニット交換部380が閉鎖される。これにより、蓋部302のシュート面304が第1コインシュートユニット310に接続され、第1コインシュート312が構成され、第1コインシュートユニット310の基台110への取り付けが完了する。
【0050】
第2コインシュートユニット350の基台110への取り付けについて説明する。第2コインシュートユニット350の基台110への取り付けも第1コインシュートユニット310と同様に行われる。
第2コインシュートユニット350は、基台110から取り外された状態で、第1構成部材360が第2構成部材370に図示されないネジなどによって固定され、略一体的に構成されている。蓋部302が開位置P2に移動され、シュートユニット交換部380が解放された状態で、第2コインシュートユニット350が基台110に取り付けられる。この時、第2コインシュートユニット350の出口356と、基台110の第2コイン排出口114とが一致するように取り付けられる。第2コインシュートユニット350が基台110に図示されないネジなどによって固定された後、蓋部302が開位置P2から閉位置P1に移動され、シュートユニット交換部380が閉鎖される。これにより、蓋部302のシュート面304が第2コインシュートユニット350に接続され、第2コインシュート352が構成され、第2コインシュートユニット350の基台110への取り付けが完了する。
【0051】
本発明の実施形態のコインホッパ100において、第1および第2コインシュートユニット310、350のそれぞれは、コインホッパ100を分解することなく、蓋部302を閉位置P1から開位置P2に移動させることによって、容易に着脱可能に構成されている。したがって、第1および第2コインシュート312、352のそれぞれでコイン詰まりなどが発生した場合、および第1および第2コインシュートユニット310、350のそれぞれが破損した場合などにおいて、第1および第2コインシュートユニット310、350のそれぞれを容易に交換することができる。
【0052】
さらに、コインCの排出を第1コイン排出口112から第2コイン排出口114に変更する場合において、基台110に取り付けられている第1コインシュートユニット310を基台110から取り外し、第2コインシュートユニット350を基台110に取り付けることによって、コインCの排出を第1コイン排出口112から第2コイン排出口114に容易に変更できる。一方、コインCの排出を第2コイン排出口114から第1コイン排出口112に変更する場合においても同様に、基台110に取り付けられている第2コインシュートユニット350を第1コインシュートユニット310に交換することによって、コインCの排出を第2コイン排出口114から第1コイン排出口112に容易に変更できる。
【0053】
(コインの排出)
第1コインシュート312を通過するコインCについて説明する。コイン送出部200から送り出されたコインCは、入口314を通過し、蓋部302のシュート面304と接触した後、第2構成部材330の第2シュート面332に向かって蓋部302のシュート面304の曲面に沿って移動する。コインCは、第2構成部材330の第2シュート面332まで移動すると、第2構成部材330の第2シュート面332の第1シュート面部332aにコインCの一面が支持された状態で第1シュート面部332aの勾配方向に滑落する。換言すれば、コインCは、第2構成部材330の第2シュート面332の第2シュート面部332bに向かって、第2構成部材330の第1シュート面部332a上を移動する。
【0054】
コインCが第2構成部材330の第2シュート面部332bまで移動すると、コインCの移動方向の下流側の端部が、第2構成部材330の第2シュート面部332bから離れ、第1構成部材320の第1シュート面322の第4シュート面部322dと接触する。コインCの移動方向の下流側の端部が第1構成部材320の第4シュート面部322dと接触した後、コインCの移動方向の下流側の端部が第1構成部材320の第4シュート面部322dに沿って移動すると共に、コインCの移動方向の上流側の端部が第2構成部材330の第2シュート面332側から第1構成部材30の第4シュート面部322d側に移動し、コインCは第1構成部材320の第4シュート面部322dに沿って出口316に向かって移動する。これにより、コインCは、出口316を通過し、第1コイン排出口112から排出される。
【0055】
次に、第2コインシュート352を通過するコインCについて説明する。コイン送出部200から送り出されたコインCは、入口354を通過し、蓋部302のシュート面304と接触した後、第2構成部材370の第2シュート面372に向かって蓋部302のシュート面304の曲面に沿って移動する。コインCは、第2構成部材370の第2シュート面372まで移動すると、第2シュート面372は凸状に湾曲しているため、コインCの移動方向の下流側の端部が第2シュート面372から離れ、第1構成部材360の第1シュート面362の第3シュート面部362cと接触する。コインCの移動方向の下流側の端部が第1構成部材360の第3シュート面部362cと接触した後、コインCの移動方向の下流側の端部が第1構成部材360の第3シュート面部362cに沿って移動すると共に、コインCの移動方向の上流側の端部が第2構成部材370の第2シュート面372側から第1構成部材360の第3シュート面部362c側に移動し、コインCは第1構成部材360の第3シュート面部362cに沿って出口356に向かって移動する。これにより、コインCは、出口356を通過し、第2コイン排出口114から排出される。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、コインやメダル等のコインを処理するコインホッパに好適に利用でき、例えば、両替機、自動販売機、券売機、ゲーム機などへの適用が好適である。
【符号の説明】
【0057】
100 コインホッパ
110 基台
112 第1コイン排出口
114 第2コイン排出口
120 側面
122 底面
124 背面
126 貫通孔
128 貫通孔
200 コイン送出部
202 ホッパーヘッド
204 投入口
206 投入検知部
220 ベース
222 凹部
224 送出通路
226 送出口
228 ピン
232 モータ
234 減速機
236 回転軸
240 回転ディスク
242 貫通孔
244 押動部
250 ガイド
252 側面
254 端部
260 送出装置
262 ローラ
264 回動軸
266 貫通孔
268 接続部材
270 コイン払出し検出手段
272 被検出部材
274 センサ
276 ブラケット
300 コインシュートユニット
302 蓋部
302a 背面部
304 シュート面
306 係止部
308 軸
310 第1コインシュートユニット
312 第1コインシュート
314 入口
316 出口
320 第1構成部材
322 第1シュート面
324 側壁
330 第2構成部材
332 第2シュート面
350 第2コインシュートユニット
352 第2コインシュート
354 入口
356 出口
360 第1構成部材
362 第1シュート面
364 側壁
370 第2構成部材
372 第2シュート面
380 シュートユニット交換部
C コイン
P1 閉位置
P2 開位置
P3 待機位置
P4 移動位置
L1 回転軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19