特許第6337451号(P6337451)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6337451情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6337451
(24)【登録日】2018年5月18日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20180528BHJP
   H04N 5/247 20060101ALI20180528BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20180528BHJP
【FI】
   H04N5/232 300
   H04N5/232 930
   H04N5/247
   G03B15/00 F
   G03B15/00 P
【請求項の数】10
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2013-250635(P2013-250635)
(22)【出願日】2013年12月3日
(65)【公開番号】特開2015-109529(P2015-109529A)
(43)【公開日】2015年6月11日
【審査請求日】2016年12月1日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】301049456
【氏名又は名称】キヤノンシステムアンドサポート株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100208904
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 秀起
(72)【発明者】
【氏名】宮島 祥剛
【審査官】 高野 美帆子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−039468(JP,A)
【文献】 特開2013−021399(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222−5/257
G03B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の位置情報、複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を取得する取得手段と、
前記取得手段により位置情報を取得した被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付ける受付手段と、
前記取得手段で取得した前記被写体の位置情報、前記複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を用いて、前記複数の撮像装置の中から前記受付手段により指定を受け付けたアングルで前記被写体、または前記被写体の周囲を撮像可能な撮像装置を特定する撮像装置特定手段と
複数のパターンのアングルを表示する表示手段と、
を備え、
前記受付手段は、前記表示手段で表示される複数のパターンのアングルの中から、前記被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付けることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記撮像装置特定手段で特定された前記撮像装置から画像データを取得する画像データ取得手段を備えることを特徴とする請求項1に情報処理装置。
【請求項3】
前記複数の撮像装置の中から、基準となる撮像装置を設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項またはに記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記複数のパターンのアングルには、前記基準となる撮像装置と同じ方向を向いている撮像装置により前記被写体を撮像するアングルを含むことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複数のパターンのアングルには、前記被写体を挟んで前記基準となる撮像装置と対向する位置の撮像装置により前記被写体を撮像するアングルを含むことを特徴とする請求項またはに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記複数のパターンのアングルには、前記基準となる撮像装置の方向を被写体の正面とした場合において、前記被写体の側面側から撮像装置により前記被写体を撮像するアングルを含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記複数のパターンのアングルには、前記基準となる撮像装置の背面方向に所定の距離離れた位置を中心として、当該位置から所定の方向にある前記撮像装置により前記被写体の周囲を撮像するアングルを含むことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示手段は、更に、前記取得手段により取得した、前記被写体の位置情報、前記複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向をユーザが認識可能となる画面を表示可能であり、
前記複数のパターンのアングルには、前記画面から任意の撮像装置の選択をユーザから受け付け、当該選択をユーザから受け付けた撮像装置により前記被写体を撮像するアングルを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置の制御方法であって、
被写体の位置情報、複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を取得する取得工程と、
前記取得工程により位置情報を取得した被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付ける受付工程と、
前記取得工程で取得した前記被写体の位置情報、前記複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を用いて、前記複数の撮像装置の中から前記受付工程により指定を受け付けたアングルで前記被写体、または前記被写体の周囲を撮像可能な撮像装置を特定する撮像装置特定工程と
複数のパターンのアングルを表示する表示工程と、
を備え、
前記受付工程は、前記表示工程で表示される複数のパターンのアングルの中から、前記被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付けることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項10】
情報処理装置で読み取り実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
被写体の位置情報、複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を取得する取得手段と、
前記取得手段により位置情報を取得した被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付ける受付手段と、
前記取得手段で取得した前記被写体の位置情報、前記複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を用いて、前記複数の撮像装置の中から前記受付手段により指定を受け付けたアングルで前記被写体、または前記被写体の周囲を撮像可能な撮像装置を特定する撮像装置特定手段と
複数のパターンのアングルを表示する表示手段と
して機能させ、
前記受付手段は、前記表示手段で表示される複数のパターンのアングルの中から、前記被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付けることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラ装置を用いた撮影を行う場合、ユーザは自身の位置から被写体に向けてカメラを構え、被写体を撮影することになる。被写体が正面、反対面、側面などが存在する場合、ユーザは写真の撮りたいアングルに合わせて撮影位置を移動しなければならない。
【0003】
これに対し、引用文献1においては、例えば、予め定められた場所にカメラ装置を設置しておき、リモコン装置から撮像要求を受信した場合に当該カメラ装置が撮影処理を行って、当該リモコン装置から取得したIDと対応付けて記憶・管理する技術が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−23015号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術においては、所定の場所に各カメラ装置を設置することを前提としており、ユーザが所望の画像を撮像して取得するためには、各カメラ装置の設置場所や撮像方向等を把握しておく必要がある。
【0006】
また、不作為に撮像した画像を撮像後にユーザに提示し、当該不作為に撮像した画像の中からユーザの所望する画像を選択させることが考えられるが、提示された画像に不要な画像が多く混ざっている場合、当該選択の操作は煩雑である。
【0007】
本発明は、ユーザの所望する被写体、又は被写体の周囲の画像を撮像するアングルの指定を受け付けることが可能な仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、被写体の位置情報、複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を取得する取得手段と、前記取得手段により位置情報を取得した被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付ける受付手段と、前記取得手段で取得した前記被写体の位置情報、前記複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を用いて、前記複数の撮像装置の中から前記受付手段により指定を受け付けたアングルで前記被写体、または前記被写体の周囲を撮像可能な撮像装置を特定する撮像装置特定手段と、複数のパターンのアングルを表示する表示手段と、を備え、前記受付手段は、前記表示手段で表示される複数のパターンのアングルの中から、前記被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付けることを特徴とする。また、本発明は、情報処理装置の制御方法であって、被写体の位置情報、複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を取得する取得工程と、前記取得工程により位置情報を取得した被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付ける受付工程と、前記取得工程で取得した前記被写体の位置情報、前記複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を用いて、前記複数の撮像装置の中から前記受付工程により指定を受け付けたアングルで前記被写体、または前記被写体の周囲を撮像可能な撮像装置を特定する撮像装置特定工程と、複数のパターンのアングルを表示する表示工程と、を備え、前記受付工程は、前記表示工程で表示される複数のパターンのアングルの中から、前記被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付けることを特徴とする。また、本発明は、情報処理装置で読み取り実行可能なプログラムであって、前記情報処理装置を、被写体の位置情報、複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を取得する取得手段と、前記取得手段により位置情報を取得した被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付ける受付手段と、前記取得手段で取得した前記被写体の位置情報、前記複数の撮像装置の位置情報、および前記複数の撮像装置の撮像方向を用いて、前記複数の撮像装置の中から前記受付手段により指定を受け付けたアングルで前記被写体、または前記被写体の周囲を撮像可能な撮像装置を特定する撮像装置特定手段と、複数のパターンのアングルを表示する表示手段として機能させ、前記受付手段は、前記表示手段で表示される複数のパターンのアングルの中から、前記被写体または前記被写体の周囲を撮像するアングルの指定を受け付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザの所望する被写体、又は被写体の周囲の画像を撮像するアングルの指定を受け付けることが可能な仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態における、システム構成の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態における、サーバ及びクライアントPCのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】本発明の実施形態における、撮像装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態における、リモート撮影処理の流れの一例を示す図である。
図6】本発明の実施形態における、リモート撮影処理の流れの一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態における、サーバからの画像データのダウンロード処理の流れを示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態における、未受信画像受信処理の流れを示すフローチャートである。
図9】本発明の実施形態における、撮像アングル選択画面の構成の一例を示す図である。
図10】本発明の実施形態における、アングルパターンに応じたリモート撮影要求先の装置の抽出方法の一例を示す図である。
図11】本発明の実施形態における、アングルパターンに応じたリモート撮影要求先の装置の抽出方法の一例を示す図である。
図12】本発明の実施形態における、アングルパターンに応じたリモート撮影要求先の装置の抽出方法の一例を示す図である。
図13】本発明の実施形態における、アングルパターンに応じたリモート撮影要求先の装置の抽出方法の一例を示す図である。
図14】本発明の実施形態における、撮像装置選択受付画面の構成の一例を示す図である。
図15】本発明の実施形態における、保存画像選択受付画面の構成の一例を示す図面である。
図16】本発明の実施形態における、ダウンロード画像選択受付画面の構成の一例を示す図である。
図17】本発明の実施形態における、各種データテーブルの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。まず、図1を参照して、本発明の実施形態における、システム構成の一例について説明する。図1は、本発明の実施形態における、システム構成の一例を示す図である。
【0012】
図1に示す通り、本発明の実施形態における撮像システムは、撮像装置100、サーバ200、リモート撮像装置300(リモート撮像装置300−1、リモート撮像装置300−2)、クライアントPC400、ネットワーク101等から構成されている。
【0013】
撮像装置100は、ユーザからの操作指示に応じて、周辺の撮像装置(例えば、他のユーザの所有する撮像装置)に対して撮像要求を送信し、リモート撮影する機能を有する撮像装置である(つまり、通信機能を有する)。リモート撮影とは、例えば撮像装置100から、リモート撮像装置300への撮像要求を送信することで、当該リモート撮像装置300の取得中の画像を撮像する(撮像中の画像を画像データとしてファイル化し、記憶領域に記憶する)処理を、リモート撮像装置300に実行させる処理である。
【0014】
サーバ200は、撮像装置100からの要求を受け、撮像装置100の周辺の撮像装置であって、撮像装置100からのリモート撮影を許可している撮像装置(撮像装置300)を抽出して、撮像装置100に送信する。また、撮像装置100からのリモート撮影の要求に応じて、当該リモート撮像装置300にリモート撮影の要求を送信する。
【0015】
各リモート撮像装置300は、サーバ200からのリモート撮影の要求を受けて、撮像処理を実行し、当該撮像処理によって取得した画像データをサーバ200に送信する機能を備える。
【0016】
ネットワーク101は、当該撮像システムを構成する各装置を通信可能に接続するネットワーク(例えばWAN)である。以上が図1の、本発明の実施形態における、システム構成の一例についての説明である。
【0017】
次に図2を参照して、本発明の実施形態における、サーバ及びクライアントPCのハードウェア構成の一例について説明する。図2は、本発明の実施形態における、サーバ及びクライアントPCのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0018】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)が記憶されている。更に、ROM203あるいは外部メモリ211には、クライアント装置102が実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0019】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0020】
入力コントローラ205は、キーボードやポインティングデバイス等の入力装置209からの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、ディスプレイ装置210等の表示器への表示を制御する。これらは必要に応じて操作者が使用するものである。
【0021】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。この外部メモリ211には、例えば、ハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等がある。
【0022】
通信I/F(インタフェース)コントローラ208は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0023】
尚、CPU201は、例えば、RAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上のマウスカーソル(不図示)等でのユーザ指示を可能とする。
【0024】
尚、当該ディスプレイ装置210は(マルチタッチの)タッチパネルとして機能するものであってもよい。この場合、入力コントローラ205は、キーボード(KB)やポインティングデバイス等の入力装置209からの入力だけでなく、ディスプレイ装置210に対するタッチ操作、スワイプ操作を、入力操作として制御する。
【0025】
本発明を実現するための後述するフローチャートに示す各ステップの処理は、コンピュータで読み取り実行可能なプログラムにより実行される。そのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じて、RAM202にロードされることによりCPU201によって実行される。以上が図2の、本発明の実施形態における、サーバ及びクライアントPCのハードウェア構成の一例についての説明である。
【0026】
次に図3を参照して、本発明の実施形態における、撮像装置のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、本発明の実施形態における、撮像装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0027】
撮像装置100及びリモート撮像装置300は、いわゆるデジタルカメラであり、撮影用のレンズ301、撮像素子(以下、「CCD」と称する)302、カメラ信号処理部(以下、「ADC」と称する)303、画像処理部304、システムコントローラ310、バッファメモリ311、フラッシュROM312、インターフェース回路(以下、「I/F回路」と称する)313、カードホルダ314、メモリカード315、ディスプレイドライバ316、および操作部320を備える。
【0028】
レンズ301は、レンズ等であり、対物レンズ、ズームレンズ、およびフォーカスレンズなどで構成される。ズームレンズおよびフォーカスレンズについては、不図示の駆動機構により光軸方向へ駆動される。撮像素子302は、レンズ301から入射した撮像光を結像し、電気信号(アナログ信号)に変換して出力するCCDイメージセンサで構成される。
【0029】
カメラ信号処理部(ADC)303は、撮像素子302から受けた電気信号にデジタル変換やホワイトバランス調整などの信号処理を行なって、デジタル信号に変換する機能を有する。システムコントローラ310は、画像処理部304、バッファメモリ311、フラッシュROM312、I/F回路313、ディスプレイドライバ316、サウンドドライバ318、LEDドライバ328、および操作部320に接続されている
【0030】
画像処理部304は、前処理部305、YC処理部306、電子ズーム処理部307、圧縮部308、および伸長部309を備え、カメラ信号処理部303から出力されるデジタル信号から画像データを生成し、各種画像処理を行う機能を有する。
【0031】
前処理部305は、入力される画像データに基づく画像のホワイトバランスを調整するホワイトバランス処理や画像のガンマ補正処理を行う機能を有する。ホワイトバランス処理は、画像の色合いを、実物の色合いに近くなるように調整したり、光源(蛍光灯や太陽光など)に合った適正な色に調整したりする処理である。ガンマ補正処理は、画像のコントラストを調整する処理である。なお、前処理部305は、ホワイトバランス処理およびガンマ補正処理以外の画像処理を実行することも可能である。
【0032】
YC処理部306は、入力される画像データに基づく画像を、輝度情報「Y」と、輝度信号と青色の色差情報「Cb」と、輝度信号と赤色の色差情報「Cr」とに分離する機能を有する。電子ズーム処理部307は、画像の一部(例えば中央部)を所定の大きさでトリミングし、トリミングした画像を信号処理で元画像の大きさに拡大する機能を有する。電子ズーム処理部307は、例えば、撮影された1600×3200ドットの画像から中央の3024×768ドットの画像を切り出し、データ補間を行いながら1600×3200ドットのサイズに拡大することができる。
【0033】
圧縮部308は、画像データをJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式などの圧縮形式によって圧縮する機能を有する。伸長部309は、圧縮されている画像データを伸長する機能を有する。例えば、画像データをJPEG方式で圧縮する場合、まず、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理が行われる(DCT処理)。次に、画像の階調やグラデーションを表現する段階を数値(量子化ビット数)で表現する量子化処理が行われる。最後に、ハフマン符号化処理で画像データが圧縮される。
【0034】
具体的には、画像データの信号文字列が一定のビット毎に区切られ、出現頻度が高い文字列に対してより短い符号が与えてられてゆく。なお、圧縮処理を行わないで画像データを記録する方式の場合は、圧縮部308および伸長部309を省略することができる。また、画像データの圧縮形式は、JPEG方式に限らず、GIF(Graphical Interchange Format)形式などであっても、同様に処理を行うことができる。
【0035】
バッファメモリ311には、画像処理部304で画像処理が行われる際に、一時的に画像データが保存される。フラッシュROM312には、撮影装置の各種設定情報や、後述するユーザ認証情報が保存される。I/F回路313は、システムコントローラ310から出力される画像データを、メモリカード315に記録可能なデータ形式に変換する。また、I/F回路313は、メモリカード315から読み出された画像データ等を、システムコントローラ310で処理可能なデータ形式に変換する。
【0036】
カードホルダ314は、記録媒体であるメモリカード315を撮影装置に着脱可能にする機構を備えると共に、メモリカード315との間でデータ通信が可能な電気接点を備える。また、カードホルダ314は、撮影装置で利用される記録媒体の種類に応じた構造を有する。メモリカード315は、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子を内蔵し、カードホルダ314に着脱可能なカード型の記録媒体である。メモリカード315には、撮影装置で撮影された画像データを記録することができる。
【0037】
ディスプレイドライバ316は、システムコントローラ310から出力される画像データを液晶ディスプレイ317で表示可能な信号に変換する。具体的には、ディスプレイドライバ316は、システムコントローラ310から出力されるデジタルの画像データをアナログ画像信号に変換する処理を行い、次に画像サイズを液晶ディスプレイ317の表示可能エリアのサイズに適したサイズに変換する処理を行う。
【0038】
サウンドドライバ318は、システムコントローラ310から出力される音声データをスピーカ219で鳴動可能な信号に変換する処理を行う。LED(Light Emitting Diode)LEDドライバ328は、システムコントローラ310から出力される命令に従いランプ329の制御を行う。
【0039】
操作部320は、電源スイッチ321、モードダイヤル322、撮影ボタン323、カーソルキー324、ズームボタン325、および閲覧(再生)ボタン326を備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作内容に応じた信号をシステムコントローラ310に出力する。なお、操作部320には、図示の操作ボタン以外の操作ボタン類も含まれるが、それらの説明は省略する。
【0040】
モードダイヤル(選択ボタン)322は、撮影動作のモードを切り替えるための回転可能なダイヤルである。ユーザはモードダイヤル322を操作することで、複数の撮影動作モードを選択することが可能である。なお、本発明の実施形態で、モードダイヤルは、ダイヤル式機構として記載をするが、例えば、ダイヤルではなくスライド式のボタンであってもよい。つまり、モードダイヤル322について、その機構はダイヤルに限定されず、カメラのモードを切り替えられるための機構を備えていることが本質である。
【0041】
閲覧ボタン326は、撮影した画像データを閲覧する閲覧モード(再生モード)に切り替えるためのボタンである。閲覧ボタン326が押下されると、撮影モードから閲覧モードに移行する。なお、閲覧モードへの切替方法については、閲覧ボタン326の押下に限定されず、液晶ディスプレイ317上のタッチパネル(不図示)などによる移行方法であってもよい。
【0042】
閲覧モードでは、システムコントローラ310が、I/F回路313を介して、カードホルダ314に装着されているメモリカード315から設定情報と画像データを読み出す。設定情報は、現在装着されているメモリカード315に記録されている画像の枚数および記録されている画像データの容量などである。読み出される画像データは、例えば、画像1枚分の画像データまたはサムネイルデータである。なお、メモリカード315から読み出される画像データは、上述したように所定の圧縮形式で圧縮されている。
【0043】
メモリカード315から読み出された画像データは、I/F回路313およびシステムコントローラ310を介して、ディスプレイドライバ316へ入力される。ディスプレイドライバ316は、入力された画像データを液晶ディスプレイ317に表示させる。
【0044】
カーソルキー324は、ユーザが撮影装置に対する所定の指示や機能選択を行うためのキーである。ユーザは、カーソルキー324により、撮影装置に対する各種設定情報やユーザ認証情報などの操作入力を行うことができる。また、カーソルキー324により、液晶ディスプレイ317にメニュー画面を表示させたり、撮影装置が有する所定の機能を選択することができる。さらに、カーソルキー324により、撮影装置で撮影された画像データを液晶ディスプレイ317上にプレビュー表示させることができる。プレビュー表示とは、撮像装置で撮影した画像を、その直後に液晶ディスプレイ317に表示させる機能である。
【0045】
なお、プレビュー表示については、液晶ディスプレイ317上に撮影した画像を1枚のみ表示する構成に限定されず、サムネイル画像を含む複数の画像を表示するように構成してもよい。また、プレビュー表示の切り替えについては、カーソルキー324の押下に限らず、他のボタンの押下などの一般的な方法を利用して切り替えられる構成にしてもよい。また、プレビュー表示画面で、プレビュー表示画像の削除や編集などが行えるように構成してもよい。
【0046】
レンズ制御部327は、レンズ301のレンズに対して、ズーム、フォーカス、絞り等の制御を行う。また、撮影装置は、被写体を撮像して画像データを得る撮影モードと当該撮影モードで得た画像データを表示する閲覧(再生)モードとを備える。
【0047】
なお、音声についてはマイクやスピーカを用いることで、撮像装置と同様に記録、及び再生が可能である。また、映像(動画)記録時には、通常音声記録も同時に行われ、圧縮部308および伸長部309で、映像と音声が多重化される。
【0048】
また、撮像装置における撮影動作について図1を用いて説明する。まず、ユーザが電源スイッチ321を操作し、撮像装置の電源をONにする。すると、撮像装置に内蔵されているバッテリー(不図示)から各回路へ電源供給されて、撮像装置の起動処理(レンズバリアを開く動作制御およびマイクロコンピューターのリセット処理など)が行われる。撮像装置は、電源OFF時に電源スイッチ321が押下されると電源ONとなり、自動的に撮影モードとなるように構成されている。また、電源OFF時に閲覧ボタンが押下されると電源ONとなり、自動的に閲覧モードとなるように構成されている。
【0049】
撮像装置が撮影モードに移行すると、光学画像がレンズ301を介して撮影装置内へ入射し、撮像素子(CCD)302に結像される。CCD302は、入射される光学画像を電気信号に変換して、カメラ信号処理部(ADC)303へ出力する。ADC303は、入力される電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。ADC303から出力されるデジタル信号は画像処理部304に入力される。
【0050】
画像処理部304内の前処理部305では、入力されるデジタル信号に基づき画像データを生成し、ホワイトバランス処理およびガンマ補正処理などが行われる。画像処理部304内のYC処理部306では、画像データが輝度信号Yと色差信号CrおよびCbとに分離され、色差信号CrおよびCbの情報量を減らす処理が行われる。色差信号CrおよびCbの情報量の削減処理は、例えば、画像の主走査方向の色情報を間引く「4:2:2ダウンサンプリング処理」や、画像の縦横方向の色情報を間引く「4:1:1ダウンサンプリング処理」などがある。なお、前処理部305およびYC処理部306で画像処理を行う際は、画像データを一時的にバッファメモリ311に保存し、随時バッファメモリ311に保存されている画像データを読み出しながら画像処理が行われる。
【0051】
画像処理部304から出力される画像データ(非圧縮)はシステムコントローラ310に入力される。システムコントローラ310は、画像処理部304から出力される画像データを、ディスプレイドライバ316へ出力する。ディスプレイドライバ316は、入力される画像データ(デジタル信号)をアナログ画像信号に変換すると共に、アナログ画像信号に基づく画像のサイズを液晶ディスプレイ317で表示可能なサイズに調整する。
【0052】
また、ディスプレイドライバ316は、液晶ディスプレイ317に画像を表示させるよう制御する。このとき、液晶ディスプレイ317に表示される画像は、CCD302、ADC303、および画像処理部304で、連続的に信号処理されて生成される画像(スルー画像)である。
【0053】
液晶ディスプレイ317にスルー画像が表示されている状態で、ユーザが希望のタイミングで撮影ボタン323を操作すると、システムコントローラ310は画像処理部304に制御信号を出力する。画像処理部304に制御信号が入力されると、圧縮部308は、前処理部305およびYC処理部306で画像処理された画像データをバッファメモリ311へ保存し、圧縮処理を行う。
【0054】
具体的には、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理(DCT処理)や、画像の階調やグラデーションを表現する段階を量子化ビット数で表現する量子化処理や、画像データの信号文字列を一定のビット毎に区切り、出現頻度が高い文字列に対して、より短い符号を与えてゆくハフマン符号化処理などが実行される。圧縮された画像データは、システムコントローラ310およびディスプレイドライバ316を介して液晶ディスプレイ317に表示される。また、圧縮された画像データは、カードホルダ314を介してメモリカード315に記録される。
【0055】
撮影ボタン323が操作される前にズームボタン325が操作されると、システムコントローラ310は光学ズーム処理や電子ズーム処理を実行し、画像の大きさを拡大または縮小させることができる。そして、ズームボタン325の操作後、撮影ボタン323が操作されると、拡大または縮小された画像の画像データがメモリカード315へ記録される。
【0056】
水準器330は、撮像装置の傾きを検知し、計測する。方位センサ332は、撮像装置100の向いている方角(方位)を計測する。GPS測定器331は、撮像装置の位置情報を検知、測定する位置情報測定装置である。通信I/F(インタフェース)コントローラ340は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。以上が図3の、本発明の実施形態における、撮像装置のハードウェア構成の一例についての説明である。
【0057】
次に図4を参照して、本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例について説明する。図4は、本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図である。
【0058】
撮像装置100は、共有モード設定部401、自装置情報送信部402、撮像指示受付部403、撮像要求部404、撮像処理部405、選択画面表示部406、選択指示受付部407、選択画像情報送信部408、画像アップロード処理部409等から構成される。
【0059】
サーバ200は、撮像装置情報受信部411、周辺装置情報抽出部412、周辺装置情報送信部413、撮像要求先自動抽出処理部414、撮像要求送受信部415、アップロード要求送信部416、削除要求送信部417、画像データ記憶部418等から構成される。
リモート撮像装置300は、撮像要求受信部421、画像アップロード処理部422、画像削除処理部423等から構成される。
クライアントPC400(情報処理装置に該当)は、ログイン要求部431、画像選択受付部432、ダウンロード要求部433、削除要求部434等から構成される。
【0060】
共有モード設定部401は、撮像装置100に対する、共有モード(撮像装置100ではない他の撮像装置へのリモート撮影(他の撮像装置に対して、遠隔操作でシャッターを切らせ、撮像処理を行わせる撮像処理)を行い、また、他の撮像装置からの当該リモート撮影を許可する撮像モード)の設定処理を行う設定部である。
【0061】
自装置情報送信部402は、撮像装置100の識別情報、位置情報、撮像装置100の向いている方位・角度(方向)、当該撮像装置100の画角の情報等をサーバ200に送信する送信部である。撮像指示受付部403は、画像の撮像指示を受け付ける指示受付部である。共有モード設定部401で、撮像装置100に共有モードが設定されている場合、当該撮像指示が、撮像装置100自身への撮像指示、及び、撮像装置100の周辺に位置するリモート撮像装置300への撮像指示を受け付ける受付部である。
【0062】
撮像要求部404は、サーバ200に、リモート撮像装置300への撮像要求を送信する要求部である。撮像処理部405は、撮像処理を実行する処理部である。選択画面表示部406は、撮像装置100、又は、リモート撮像装置300で撮影した画像であって、サーバ200にアップロードさせる画像の選択画面を表示する表示部である。
【0063】
選択指示受付部407は、選択画面表示部406で表示した画面において、画像の選択を受け付ける選択受付部である。選択画像情報送信部408は、選択指示受付部407で選択を受け付けた画像に対応する識別情報をサーバ200に送信し、当該画像をサーバに当該選択を受け付けた画像のオリジナルをアップロードさせる要求を行う。
【0064】
画像アップロード処理部409は、サーバ200にアップロードすべき、選択指示受付部407で選択を受け付けた画像を、サーバ200に送信(アップロード)する処理部である。
【0065】
サーバ200の撮像装置情報受信部411は、各撮像装置より、撮像装置の識別情報や位置情報を、方位・角度(方向)の情報、画角の情報等を受信する受信部である。周辺装置情報抽出部412は、撮像装置100の位置から所定範囲内に存在するリモート撮像装置300を抽出する抽出部である。例えば、リモート撮像装置300の備える自装置情報送信部424から送信される、リモート撮像装置300の位置、方向、画角等の情報を用いて、撮像装置100の位置から所定範囲内に存在するリモート撮像装置を特定する。
【0066】
周辺装置情報送信部413は、リモート撮影要求先の撮像装置をユーザに選択させるべく、撮像装置100の位置から所定範囲内に存在するリモート撮像装置300の情報を撮像装置100に送信する送信部である。
【0067】
撮像要求先自動抽出処理部414は、撮像装置100がリモート撮影を要求する先のリモート撮像装置300を自動抽出する抽出部である。当該抽出処理は、例えば、撮像装置100の位置、方向及びリモート撮像装置300の位置、方向の情報を用いて実行される。当該抽出の方法については後述する。撮像要求送受信部415は、撮像装置100からのリモート撮影の要求を受け付ける。
【0068】
アップロード要求送信部416は、撮像装置100からの、オリジナル画像のアップロード指示を各撮像装置に送信する要求を送信する送信部である。削除要求送信部417は、
各撮像装置への、画像データの削除要求を送信する送信部である。
【0069】
画像データ記憶部418は、各撮像装置から受信した画像データを、当該画像データを撮像した撮像画像の装置ID、撮像依頼元の撮像画像の装置ID、サムネイル画像、オリジナル画像を対応付けて記憶する記憶部である。
【0070】
リモート撮像装置300の、撮像要求受信部421は、サーバ200からの撮像要求(リモート撮像処理の要求)を受信する受信部である。画像アップロード処理部422は、当該撮像要求に応じて撮像した画像をサーバ200に送信する送信部である。
【0071】
画像削除処理部423は、サーバ200から削除要求を受け、メモリカード内の画像データを削除する削除処理部である。
【0072】
クライアントPC400の、ログイン要求部431は、ユーザからのユーザID、パスワードを用いたクライアントPC400(を利用したサーバ200)へのログイン要求を行う要求部である。画像選択受付部432は、サーバ200にアップロードされている画像であって、クライアントPC400にダウンロードする画像、又は、削除する画像の選択を受け付ける。
【0073】
ダウンロード要求部433は、ユーザにより選択された画像のクライアントPC400へのダウンロード要求を、各撮像装置に送信する送信部である。削除要求部434は、ユーザにより選択された画像のリモート撮像装置300からの削除要求を送信する送信部である。以上が図4の、本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例についての説明である。
【0074】
次に図5及び図6を参照して、本発明の実施形態における、リモート撮影処理の流れについて説明する。図5及び図6は、本発明の実施形態における、リモート撮影処理の流れの一例を示す図である。以下、各撮像装置が実行する処理は、各撮像装置のCPUが実行する処理であるものとする。
【0075】
撮像装置100は、ユーザからの操作指示を受け付け(ステップS501)、撮像装置100の撮像モードを共有モードに設定する(ステップS502)。例えば、撮像装置に設置された撮像モードを設定するモード設定ダイヤルを、当該共有モードの位置に合わせることで、当該共有モードの設定を受け付ける。
【0076】
ここでいう共有モードとは、撮像装置100ではない他の撮像装置へのリモート撮影(他の撮像装置に対して、遠隔操作でシャッターを切らせ、撮像処理を行わせる撮像処理)を行い、また、他の撮像装置からの当該リモート撮影を許可する撮像モードである。
【0077】
撮像装置100は、当該共有モードの設定を受け付けると、図9に示すような撮像アングル選択画面を表示画面に表示する(ステップS503)。
【0078】
ここで図9を参照して、本発明の実施形態における、撮像アングル選択画面の構成の一例について説明する。図9は、本発明の実施形態における、撮像アングル選択画面の構成の一例を示す図である。
【0079】
撮像アングル選択画面900は、撮像アングル901、「OK」ボタン902、「キャンセル」ボタン903等から構成される。撮像アングル901は、ぞれぞれ、周辺のいずれの装置に対してリモート撮影の指示を行うかを決定するためのアングルを示す。
【0080】
アングル901に対するユーザからの選択操作を受け付けた場合、当該撮像アングル901を選択状態にする(例えば、アングルBに示すように、選択中のアングル901を太枠で囲い、識別表示する)。
【0081】
「OK」ボタン902は、選択中のアングル901に沿って、周辺の撮像装置に(サーバ200を介して)リモート撮影を要求するためのボタンである。「キャンセル」ボタン903は、当該撮像アングル選択画面900を終了するための画面である。
【0082】
つまり、例えばアングルAが選択された状態で「OK」ボタン902の押下を受け付けた場合、撮像装置100は、自装置と同じ方向を向いたリモート撮像装置300に(サーバ200を介して)リモート撮影要求を行う。
【0083】
尚、ここでいう周辺とは、撮像装置100の位置から、サーバ200の外部メモリに記憶された所定の範囲内に存在する撮像装置であるものとする。いずれのリモート撮像装置300にリモート撮影の要求を行うかの判断は、アングルA〜Dについては、サーバ200が行うものとする。
【0084】
また、アングルBが選択された状態で「OK」ボタン902の押下を受け付けた場合、撮像装置100は、自装置と対向する方向、また、自装置を被写体の正面とした場合に、当該自装置が撮像する被写体の側面から、被写体の方角を向いたリモート撮像装置300に、(サーバ200を介して)リモート撮影要求を行う。
【0085】
アングルCが選択された状態で「OK」ボタン902の押下を受け付けた場合、撮像装置100は、自装置の背面から所定の距離離れた位置を中心として、当該中心位置から外方向を向いたリモート撮像装置300に、(サーバ200を介して)リモート撮影要求を行う。尚、当該所定の距離の値は予め撮像装置100の外部メモリに記憶されているものとし、ユーザ操作により適宜変更可能であるものとする。
【0086】
アングルDが選択された状態で「OK」ボタン902の押下を受け付けた場合、撮像装置100は、自装置と対向する方向を向いたリモート撮像装置300に、(サーバ200を介して)リモート撮影要求を行う。
【0087】
アングルDが選択された状態で「OK」ボタン902の押下を受け付けた場合、撮像装置100は、サーバ200に、撮像装置100の周辺のリモート撮像装置300をマップ上(地図上)に表示した画面を要求する。そして、ユーザからの、撮像装置100の表示画面に表示されたリモート撮像装置300の選択を受け付け、当該選択を受け付けたリモート撮像装置300に、(サーバ200を介して)リモート撮影要求を行う。以上が図9の、本発明の実施形態における、撮像アングル選択画面の構成の一例についての説明である。
【0088】
図5の説明に戻る。撮像装置100は、ユーザからのアングルの選択指示を受け付け(ステップS504/アングルパターン選択受付)、例えば、「OK」ボタン902の押下指示を受け付けた場合に、図17に示す、撮像装置100の自装置情報1700を、サーバ200に送信する(ステップS505)。
【0089】
ここで図17を参照して、本発明の実施形態における、各種データテーブルの構成の一例について説明する。図17は、本発明の実施形態における、各種データテーブルの構成の一例を示す図である。
【0090】
自装置情報1700は、撮像装置100の識別情報である装置ID1701、撮像装置100の位置を示す位置情報1702、撮像装置100の向いている方向(方位)を示す方位情報1703、撮像装置100がステップS504で選択を受け付けた(「OK」ボタンが押下された時点で選択状態であった)アングルの情報を示すアングル情報1704、撮像装置100の現在の焦点距離(被写体までの距離)を示す被写体距離1705等から構成される。位置情報1702は各撮像装置に備えられたGPS機能を用いて、各撮像装置のCPUによって随時測定されているものとする(第1の位置特定手段に該当)。また、方位情報1703は、各撮像装置に備えられた方位センサの機能を用いて、各撮像装置のCPUによって随時測定されているものとする(第1の方向特定手段に該当)。
【0091】
尚、方位情報の示す確度は、ここでは、真北の方向を0°とする。自装置情報1700は、撮像装置100の外部メモリに記憶されており、撮像装置100からサーバ200に送信されることで、サーバ200の外部メモリにも記憶される。被写体距離1705は、例えば、撮像装置100の機能により測定された合焦位置までの距離である。尚、当該被写体距離の測定方法はこれに限るものではない。
【0092】
周辺装置情報1710は、本発明の実施形態におけるリモート撮像装置300の装置の情報を示す。周辺装置情報1710に含まれる各情報の説明は、自装置情報1700とほぼ同じであるため説明は割愛する。また、当該リモート撮像装置300において、共有モードの設定がなされている場合に、サーバ200が当該リモート撮像装置300から周辺装置情報1710の周辺装置情報1710を受信して外部メモリに記憶することになるため、周辺装置情報1710には、リモート撮像装置300において他のユーザが指定したアングル情報が付与されているが、本発明の実施形態の説明では使用しないため、ここでは割愛している。
【0093】
撮像要求情報1720は、サーバ200が、撮像装置100からのリモート撮影の要求を受けて、リモート撮像装置300(撮影要求先(撮像依頼先)の撮像装置)に送信する情報である。
【0094】
依頼元装置ID1721は、リモート撮影の要求を送信した要求元の撮像装置(ここでは撮像装置100)の装置IDである。依頼先装置ID1722は、撮像装置100で選択されたアングルがアングルA〜Dの場合は、当該アングルの種類(アングルパターン)に応じて、サーバ200が特定した、リモート撮影の依頼先の装置(ここではリモート撮像装置300)のIDである。
【0095】
サムネイル返信先1723は、リモート撮像装置300がリモート撮影によって取得した画像(オリジナル画像)のサムネイル画像を返信する先の、サーバ200上のアドレス(URL)を示す。リモート撮像装置300は、リモート撮影した画像のサムネイル画像を当該アドレスに返信する。
【0096】
また、撮像装置100で選択されたアングルがアングルEの場合は、依頼先装置ID1722は、撮像装置100の表示画面上で選択されたリモート撮像装置300のIDであるものとする。
【0097】
撮像要求応答情報1730は、リモート撮像装置300がリモート撮影した結果、サーバ200に返信する情報である。依頼元装置ID1721は、撮像装置100のIDであり、装置ID1732は、当該撮像要求応答情報1730を送信するリモート撮像装置300の装置IDである。
【0098】
サムネイル画像1733は、撮像装置100からの(サーバ200からの)リモート撮影要求に応じて撮像した画像のサムネイル画像である。サーバ200は、各装置から受信した撮像要求応答情報1730を、当該サーバ200の外部メモリ等の記憶領域に記憶する。
【0099】
モード設定情報1740は、各撮像装置の撮像モードの設定情報であって、各撮像装置の外部メモリ等の記憶領域に記憶されている。モード設定1741は、撮像装置に設定中の撮像モードの情報である。ここでは、モード設定1741=0の場合にオート撮影の撮像モードであり、モード設定1741=1の場合に上述した共有モードが設定されているものとする。
【0100】
共有通信許可フラグ1742は、自装置情報(リモート撮像装置300の場合、周辺装置情報)のサーバ200への送信許可、及び、リモート撮影の受付許可の状態を示す情報である。当該共有通信許可フラグ1742=0の場合、自装置情報の送信、及びリモート撮影の受付を不許可とし、当該共有通信許可フラグ1742=1の場合、自装置情報の送信、及びリモート撮影の受付を許可するものとする。
【0101】
モード設定1741=1の場合(共有モードが設定中の場合)、当該共有通信許可フラグ1742=1となり、モード設定1741=0の場合(共有モードが設定中でない場合)、当該共有通信許可フラグ1742=0となるものとする。
【0102】
保存済画像情報1750は、サーバ200からのアップロード要求に応じて各撮像装置からサーバ200にアップロードされたオリジナル画像1754と、当該オリジナル画像の撮影要求(リモート撮影要求)を行った撮像装置100の装置ID(依頼元装置ID1751)、当該オリジナル画像のアップロード元の撮像装置の装置ID(依頼先装置ID1752)、及び当該オリジナル画像1754のサムネイル画像1753を対応付けて記憶したデータテーブルである。当該保存済画像情報1750は、サーバ200が、後述する、撮像装置100からのオリジナル画像の保存要求を受信(図6のステップS608参照)した場合に、サーバ200の外部メモリに生成され、記憶される。ユーザID1755は、依頼元装置ID1751に対応するユーザの識別情報である。ユーザIDと装置IDを対応付けた情報は、予めサーバ200の外部メモリに記憶済であるものとする。
【0103】
当該保存済画像情報1750の生成時には、オリジナル画像1754は未アップロード状態のため、値を「null」として生成し、実際にオリジナル画像のアップロードを受け付けた場合に(図6のステップS612参照)、当該オリジナル画像1754にオリジナル画像データ(オリジナル画像データの識別情報)を登録するものとする(つまり、オリジナル画像の取得状況を記憶している/取得状況記憶)。以上が図17の、本発明の実施形態における、各種データテーブルの構成の一例についての説明である。
【0104】
図5の説明に戻る。サーバ200は、撮像装置100より自装置情報1700を受信する(ステップS506)。また、リモート撮像装置300−1、リモート撮像装置300−2より送信された(ステップS531、ステップS541)周辺装置情報1710(リモート撮像装置300−1、リモート撮像装置300−2の自装置情報)を受信する。
【0105】
サーバ200は、撮像装置100の位置より所定の距離以内(所定の範囲内)の位置情報を備える周辺装置情報を抽出し(ステップS507)、撮像装置100のアングル情報1704が手動選択のアングル(アングルE)かを判定し(ステップS508)、撮像装置100のアングル情報1704が手動選択のアングルである場合は(ステップS508でYES)、ステップS507で抽出した周辺装置、及び撮像装置100の位置、方向を示すオブジェクトをマップ上に配置したマップ画面(地図)を生成して、撮像装置100に送信する(ステップS509)。
【0106】
また、例えば、当該マップ画面に配置された周辺装置のオブジェクトとそれぞれの周辺装置の装置IDを対応付けて撮像装置100に送信する。ここでいうマップ画面とは、例えば図14の撮像装置選択受付画面1400のような画面である。
【0107】
ここで図14を参照し、本発明の実施形態における、撮像装置選択受付画面の構成の一例について説明する。図14は、本発明の実施形態における、撮像装置選択受付画面の構成の一例を示す図である。
【0108】
撮像装置選択受付画面1400は、撮像装置100を示す自機1401、周辺のリモート撮像装置300である周辺装置1402、撮像装置100の被写体距離1705から特定される被写体位置を示す被写体1403等を備えている。
【0109】
撮像装置100は、撮像装置選択受付画面1400でユーザから周辺装置1402の選択を受け付けた場合、撮像装置選択受付画面1450に示すように、周辺装置1402の表示を、周辺装置1451のように変化させ、未選択の周辺装置1402と識別表示する。以上が図14の、本発明の実施形態における、撮像装置選択受付画面の構成の一例についての説明である。
【0110】
図5の説明に戻る。撮像装置100は、ステップS509でサーバ200より送信された情報を受信し(ステップS510/第2の位置特定/第2の方向特定)、サーバ200より受信した撮像装置選択受付画面1400を表示画面に表示し(ステップS511/地図表示)、撮像装置選択受付画面1400上の周辺装置(のオブジェクト)の選択を受け付ける(ステップS512/オブジェクト選択受付)。そして、撮像指示(例えばレリーズボタンの押下指示)を受け付け(ステップS513)、選択中の周辺装置へのリモート撮影要求をサーバ200に送信する(ステップS514)。つまり、選択中の周辺装置でリモート撮像をして当該撮像した画像を取得することを決定する決定要求を送信する(決定制御手段に該当)。
【0111】
つまり、サーバ200に対し、撮像装置100の装置IDと、選択中の周辺装置の装置IDとを、当該リモート撮影の要求に含めて送信する。また、撮像装置100自身も撮像処理を実行する(ステップS517)。
【0112】
一方、撮像装置100のアングル情報1704が手動選択のアングル(アングルE)でないと判定した場合(ステップS508でNO)、サーバ200は当該撮像装置選択受付画面1400を撮像装置100に送信せず、撮像装置100からのリモート撮影の要求を受けるまで待機する。アングルA〜Dが設定された撮像装置100は、撮像指示を受け付けると(ステップS515)、サーバ200が周辺装置を自動で選択してリモート撮影する自動選択撮影の要求をサーバ200に送信し(ステップS516/決定制御手段に該当)、自装置もまた撮像処理を実行する(ステップS517)。
【0113】
サーバ200は当該リモート撮影の要求を受信し(ステップS518)、受信したリモート撮影の要求において、既にリモート撮影の要求先の周辺装置(リモート撮像装置300)が指定されているかを判定し(ステップS519/例えば、受信したリモート撮影の要求に撮像装置100で選択された周辺装置の装置IDが含まれているかを判定し)、既にリモート撮影の要求先の周辺装置が指定されている場合(ステップS519でYES)は、当該要求先の撮像装置にリモート撮影の要求を送信する(ステップS521/リモート撮像要求/撮像指示送信)。
【0114】
リモート撮影の要求先の周辺装置が指定されていない場合(ステップS519でNO)は、ステップS506で受信済の撮像装置100のアングル情報1704に応じて、リモート撮影の要求先の撮像装置を自動選択し(ステップS520)、当該自動選択した撮像装置に、リモート撮影の要求を送信する(ステップS521)。
【0115】
ここで図10図13を参照して、本発明の実施形態における、アングルパターンに応じたリモート撮影要求先の装置の抽出方法について説明する。図10図13は、本発明の実施形態における、アングルパターンに応じたリモート撮影要求先の装置の抽出方法の一例を示す図である。図10図13の被写体の位置は、撮像装置100の位置情報1702、方位情報1703、被写体距離1705から算出されるものとする。
【0116】
図10は、撮像装置100においてアングルAが選択されている場合の、リモート撮像装置300の抽出方法を示す。アングルAにおいては、被写体を撮像装置100と同じ方向を向いた装置をリモート撮影の要求先とするため、撮像装置100から被写体に向かう直線に対して直角のライン1002より、撮像装置100から遠い位置にあるリモート撮像装置300は自動選択の対象外とし、また、グレーアウトして示している領域1003の方向(被写体とは異なる方向)に向いたリモート撮像装置300も自動選択の対象外とする。
【0117】
サーバ200は、ライン1002より撮像装置100寄りに位置し、被写体の方向(領域1003に含まれない方向)を向いたリモート撮像装置300を、被写体との距離が、被写体距離1705により近い順(範囲1001近い順)に所定数まで、自動選択する。尚、当該自動選択する際に用いる所定数は、サーバ200の外部メモリに予め記憶されているものとする。自動選択されたリモート撮像装置300が所定数より少ない場合は、当該少ない数のリモート撮像装置300を自動選択対象とする。
【0118】
図10の自動選択状況1000から、アングルAに応じて自動選択を行った場合、自動選択状況1050に示すように、周辺装置1051が自動選択されることとなる。
【0119】
次に図11を用いて説明する。図11は、撮像装置100においてアングルBが選択されている場合の、リモート撮像装置300の抽出方法を示す。アングルBにおいては、自装置と対向する方向、また、自装置を被写体の正面とした場合に、当該自装置が撮像する被写体の側面から、被写体の方角を向いたリモート撮像装置300を、リモート撮影の要求先とする。
【0120】
よって、例えば、自動選択状況1100のライン1102に示すように、被写体1101の位置を中心として、4方向に領域を区分けし、それぞれの領域から所定数まで、被写体との距離が、被写体距離1705に近い順(範囲1001近い順)に、リモート撮像装置300を自動選択する。
【0121】
図11の自動選択状況1100から、アングルBに応じて自動選択を行った場合、自動選択状況1150に示すように、周辺装置1151が自動選択される。
【0122】
次に図12を用いて説明する。図12は、撮像装置100においてアングルCが選択されている場合の、リモート撮像装置300の抽出方法を示す。アングルCにおいては、撮像装置100の背面から所定の距離離れた位置を中心として、当該中心位置から外方向を向いたリモート撮像装置300を、リモート撮影要求先として自動選択する。
【0123】
よって、サーバ200は、撮像装置100の背面方向に所定の距離離れた点1202を中心として、ライン1201で示すように、撮像装置100の周辺の領域を4分割する。そして、それぞれの領域から所定数まで、被写体との距離が、被写体距離1705に近い順(範囲1001近い順)に、リモート撮像装置300を自動選択する。
【0124】
図12の自動選択状況1200から、アングルCに応じて自動選択を行った場合、自動選択状況1250に示すように、周辺装置1251が自動選択される。
【0125】
次に図13を用いて説明する。図13は、撮像装置100においてアングルDが選択されている場合の、リモート撮像装置300の抽出方法を示す。アングルCにおいては、撮像装置100と対向する方向を向いた、被写体の向こう側0リモート撮像装置300を、リモート撮影の要求先として特定する。
【0126】
よって、サーバ200は、撮像装置100から被写体に向かう直線に対して直角のライン1302より、撮像装置100に近い位置にあるリモート撮像装置300を自動選択の対象外とし、また、グレーアウトして示している領域1303の方向(撮像装置100の対向方向とは異なる方向)に向いたリモート撮像装置300も自動選択の対象外とする。
【0127】
つまり、図13の自動選択状況1300から、アングルDに応じて自動選択を行った場合、自動選択状況1350に示すように、周辺装置1351が自動選択される。以上が図10図13の、本発明の実施形態における、アングルパターンに応じたリモート撮影要求先の装置の抽出方法についての説明である。
【0128】
図5の説明に戻る。サーバ200は、リモート撮影の要求先として選択(特定された)リモート撮像装置300(ここではリモート撮像装置300−1、リモート撮像装置300−2の2つ)に、リモート撮影要求を送信し(ステップS521)、リモート撮像装置300−1、リモート撮像装置300−2は、それぞれ当該リモート撮影要求を受信して(ステップS532、ステップS542)、それぞれ撮像処理を実行する(ステップS533、ステップS543)。
【0129】
図6を参照して説明を続ける。撮像装置100は撮像して取得した画像データのサムネイル画像を生成する(ステップS601)。尚、当該サムネイル画像には識別情報(サムネイル画像ID)が付与される(例えば、サムネイル画像のExif情報に記憶される)。当該サムネイル画像IDは、当該サムネイル画像の生成元の画像データであるオリジナル画像データの識別情報(オリジナル画像ID)と対応付けられて、サーバ200の記憶領域に記憶されており、当該サムネイル画像IDを以て、当該サムネイル画像IDの示すサムネイル画像のオリジナル画像を特定可能である。
【0130】
また、ここでは、当該サムネイル画像IDとオリジナル画像IDがサーバ200の記憶領域に対応付けて記憶されているものとしたが、例えば、サムネイル画像のExif情報、及びオリジナル画像のExif情報に、それぞれのサムネイル画像ID及びオリジナル画像IDの両方を記憶することで、一方のIDを以て一方のIDを持つ画像を特定可能にしてもよい。
【0131】
リモート撮像装置300−1、リモート撮像装置300−2は、それぞれ撮像して取得した画像データのサムネイル画像を生成し(ステップS631、ステップS641)、当該サムネイル画像をサーバ200に送信する(ステップS632、ステップS642)。
【0132】
サーバ200は当該サムネイル画像を受信し(ステップS602)、撮像装置100に送信する(ステップS603)。撮像装置100は当該サムネイル画像を受信し(ステップS604/画像取得)、ステップS601で生成したサムネイル画像と合わせて、表示画面に表示する(ステップS605)。ここで表示する画面は、例えば、図15の、保存画像選択受付画面1500のような画面である。
【0133】
ここで図15を参照して、本発明の実施形態における、保存画像選択受付画面の構成の一例について説明する。図15は、本発明の実施形態における、保存画像選択受付画面の構成の一例を示す図面である。
【0134】
保存画像選択受付画面1500は、サムネイル画像1501、チェックボックス1502、「保存」ボタン1503等から構成されている。サムネイル画像1501は、撮像装置100がサーバ200から受信したサムネイル画像、図6のステップS604で受信したサムネイル画像及び、図5のステップS517で撮像装置100が撮像処理をすることで取得した画像データのサムネイル画像である。
【0135】
チェックボックス1502は、当該サムネイル画像を選択するためのチェックボックスである。「保存」ボタン1503は、選択されたサムネイル画像の生成元の画像データであるオリジナル画像データを、サーバ200の記憶領域に記憶(保存)するためのボタンである。以上が図15の、本発明の実施形態における、保存画像選択受付画面の構成の一例についての説明である。
【0136】
図6の説明に戻る。撮像装置100は、表示画面に表示した保存画像選択受付画面1500にて、サムネイル画像の選択を受け付け(ステップS606/記憶画像選択受付)、「保存」ボタン1503の押下を受け付けた場合に(選択されたサムネイル画像のオリジナル画像をサーバ200に保存する指示を受け付けた場合に)、当該選択中のサムネイル画像のオリジナル画像データをサーバ200の記憶領域に記憶するよう、選択中のサムネイル画像の識別情報(サムネイル画像ID)を含めた画像の保存要求をサーバ200に送信する(ステップS607)。尚、ここでは、撮像装置100自身の撮像した画像が選択された場合、サーバ200に当該撮像装置100自身の撮像した画像のサムネイル画像、及びサムネイル画像IDを送信するものとする。
【0137】
また、「保存」ボタン1503の押下を受け付けた場合に、「保存」ボタン1503の押下を受け付けた時点で選択されていないサムネイル画像の示すオリジナル画像を削除する削除要求を、サーバ200に送信するものとする。当該削除要求には、選択されなかったサムネイル画像のサムネイル画像IDを含めるものとする。
【0138】
サーバ200は当該保存要求、削除要求を受信し(ステップS608)、保存要求に含まれるサムネイル画像IDの示すサムネイル画像のオリジナル画像データを、サーバ200にアップロードするよう、当該サムネイル画像の送信元の撮像装置に、アップロード要求を送信する(ステップS609)。
【0139】
また、受信した削除要求に含まれるサムネイル画像IDの示すサムネイル画像のオリジナル画像データを削除するよう、当該サムネイル画像の送信元の撮像装置に、削除要求を送信する(ステップS609)。
【0140】
当該アップロード要求の送信先、削除要求の送信先の撮像装置は、サーバ200の記憶領域に記憶された、図17の撮像要求応答情報1730の装置IDから特定する。
【0141】
ここでは、サーバ200は、撮像装置100及びリモート撮像装置300−1にオリジナル画像のアップロード要求を送信し、リモート撮像装置300−2にオリジナル画像の削除要求を送信するものとする。
【0142】
つまり、撮像装置100において、撮像装置100の撮像したオリジナル画像のサムネイル画像と、リモート撮像装置300−1の撮像したオリジナル画像のサムネイル画像と、リモート撮像装置300−2の撮像したオリジナル画像のサムネイル画像と、が表示画面に表示され、撮像装置100の撮像したオリジナル画像のサムネイル画像と、リモート撮像装置300−1の撮像したオリジナル画像のサムネイル画像と、が選択された状態で「保存」ボタン1503が押下されたものとする。
【0143】
オリジナル画像のアップロード要求を受信した撮像装置100とリモート撮像装置300−1は(ステップS610、ステップS633)、当該アップロード要求に含まれるサムネイル画像IDから特定されるオリジナル画像データを、サーバ200に送信する(ステップS611、ステップS634)。サーバ200のCPU201は、これを受信する(ステップS612)。
【0144】
その後、リモート撮影の要求先であったリモート撮像装置(リモート撮像装置300−1)は、ステップS634で送信(アップロード)したオリジナル画像データ、及びそのサムネイル画像を記憶領域から削除する(ステップS635)。また、リモート撮影の要求元であった撮像装置100は、撮像装置100の外部メモリ、又は、メモリカード等の記憶媒体に記憶された当該アップロード済の画像データに、アップロード済の旨を示す情報を付与する(ステップS613)。
【0145】
また、削除要求を受信したリモート撮像装置300−2は(ステップS643)、当該削除要求の対象であるオリジナル画像データ及びそのサムネイル画像を記憶領域から削除する(ステップS644)。
【0146】
こうすることで、各撮像装置のユーザの指示によらない画像データを、撮像装置の記憶領域から削除し、不要な記憶領域の圧迫を軽減することができる。以上が図5及び6の、本発明の実施形態における、リモート撮影処理の流れについての説明である。
【0147】
次に図7を参照して、本発明の実施形態における、サーバからの画像データのダウンロード処理の流れについて説明する。図7は、本発明の実施形態における、サーバからの画像データのダウンロード処理の流れを示すフローチャートである。
【0148】
クライアントPC400は、ユーザの操作指示に応じてブラウザソフトウェアを起動し、サーバ200の提供する画像データのダウンロードサービスのURLの指定を受け付けて、当該ダウンロードサービス(サーバ200)へのログイン要求を送信する(ステップS701)。
【0149】
尚、当該ログイン要求には、サーバ200が上述したURLへのアクセスを受け付けた場合にクライアントPC400に送信され、クライアントPC400の表示画面に表示されるログイン画面において、ユーザにより入力されたユーザID、パスワードを含むものとする。
【0150】
サーバ200は、当該ユーザID、パスワードと、サーバ200の外部メモリ等の記憶領域に記憶されているユーザID、パスワードを用いてユーザ認証を行う。サーバ200の外部メモリ211には、ユーザIDと対応付けて、当該ユーザの所有する撮像装置(ここでは撮像装置100)の装置IDが記憶されているものとする。
【0151】
サーバ200はクライアントPC400からのログイン要求を受け付ける(ステップS702)。尚、ここでは受信したログイン要求に含まれるユーザID、パスワードが正しいものとして説明を行う。サーバ200は、受け付けたログイン要求に応じて、当該ログイン要求に含まれるユーザID、パスワードを用いた、ユーザのサーバ200へのログイン処理を実行する(ステップS703)。
【0152】
サーバ200は、ログインに用いたユーザIDに対応する撮像装置(装置ID)と同一の依頼元装置ID1751に対応したオリジナル画像1754で、未アップロード(値が「null」)のものがあるか否かを判定する(ステップS704)。
【0153】
未アップロードのオリジナル画像1754が存在すると判定した場合(ステップS704でYES)、処理をステップS705に移行して、未受信画像の受信処理を実行する(ステップS705)。未アップロードのオリジナル画像1754が存在しないと判定した場合(ステップS704でNO)、処理をステップS706に移行する。
【0154】
ここで図8を参照して、本発明の実施形態における、未受信画像受信処理の流れについて説明する。図8は、本発明の実施形態における、未受信画像受信処理の流れを示すフローチャートである。
【0155】
サーバ200は、未アップロード画像(値が「null」のオリジナル画像1754)を1つ取得し(ステップS801)、当該未アップロード画像に対応した依頼先装置ID1752(オリジナル画像1754のアップロード要求先)を特定する(ステップS802)。
【0156】
サーバ200は、当該依頼先装置ID1752の示す撮像装置に対して通信要求(応答要求)を行い(ステップS803)、当該通信に対する応答があるか否かを判定する(ステップS804)。
【0157】
応答がないと判定した場合(ステップS804でNO)、当該応答のない撮像装置の装置IDを依頼先装置ID1752に有する保存済画像情報1750の、オリジナル画像1754に、オリジナル画像データが未アップロードである旨を示す値(例えば、「Unrecieved」)を挿入して(ステップS812)、処理をステップS811に移行する。
【0158】
応答があったと判定した場合(ステップS804でYES)、当該応答のあった撮像装置に対して、未アップロードのオリジナル画像データのアップロード要求を送信する(ステップS805)。当該アップロード要求については図6の説明で前述したものと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
【0159】
アップロード要求を受けた撮像装置(ここではリモート撮像装置300−1)は(ステップS806)、サーバ200に対して、当該アップロード要求から特定されるオリジナル画像データをサーバ200に送信する(ステップS807)。尚、当該アップロード要求から特定されるオリジナル画像データが、例えば、リモート撮像装置300−1を所有するユーザによって削除されていた場合、サーバ200に、アップロードすべきオリジナル画像が削除されている旨を応答する(ステップS807)。当該応答の情報には、削除されたオリジナル画像のサムネイル画像の識別情報を含む。
【0160】
サーバ200は、リモート撮像装置300−1より応答のデータを受信し(ステップS808)、受信したデータが、アップロード要求をしたオリジナル画像データか否か判定する(ステップS809)。
【0161】
受信したデータが、アップロード要求をしたオリジナル画像データであると判定した場合(ステップS809YES)、当該オリジナル画像データを、オリジナル画像1754として保存済画像情報1750に登録する(ステップS813)。
【0162】
受信したデータが、アップロード要求をしたオリジナル画像データでないと判定した場合(ステップS809NO)、つまり、当該アップロード要求したオリジナル画像データが削除済である旨の情報を受信した場合、サーバ200は、当該削除済の情報に含まれるサムネイル画像の識別情報(サムネイル画像ID)からサムネイル画像1753を特定して、当該サムネイル画像1753を含む、保存済画像情報1750を削除する(ステップS810)。
【0163】
サーバ200は、全ての未アップロード画像に対して、ステップS801〜S813の処理を実行済かを判定し(ステップS811)、実行済でない場合は(ステップS811でNO)処理をステップS801に戻し、実行済である場合は(ステップS811でYES)処理を終了する。以上が図8の、本発明の実施形態における、未受信画像受信処理の流れについての説明である。
【0164】
図7の説明に戻る。サーバ200は、ステップS706において、ログインユーザのユーザIDに対応する撮像装置(依頼元装置ID1751)に対応したアップロード済の画像(オリジナル画像1754)を一覧表示する一覧画面を生成する(ステップS706/画面生成)。当該一覧画面とは、例えば図16に示すダウンロード画像選択受付画面1600(識別画面)のような画面である。
【0165】
ここで図16を参照して、本発明の実施形態における、ダウンロード画像選択受付画面の構成の一例について説明する。図16は、本発明の実施形態における、ダウンロード画像選択受付画面の構成の一例を示す図である。
【0166】
ダウンロード画像選択受付画面1600は、サーバ200にて生成され、クライアントPC400に送信され、クライアントPC400の表示画面に表示される画面である。
【0167】
サムネイル画像1601は、サーバ200にアップロード済(記憶済)のオリジナル画像1754を示すサムネイル画像である。未アップロード画像1602は、サーバに未アップロードのオリジナル画像1754を示すサムネイル画像である。ダウンロード画像選択受付画面1600において、サムネイル画像1601、未アップロード画像1602は識別表示されるものとする。
【0168】
例えば、サムネイル画像1601は画像を通常に表示し、未アップロード画像1602については画像をグレーアウト表示する等して、ユーザに、ダウンロード可能な画像とそうでない画像(未アップロードの画像)を確認させる。
【0169】
「ダウンロード」ボタン1603は、ユーザにより選択された画像をクライアントPC400にダウンロードするためのボタンである。「削除」ボタン1604は、ユーザにより選択された画像(オリジナル画像)をサーバ200の記憶領域から削除するためのボタンである。つまり、選択中のサムネイル画像1601、未アップロード画像1602をサムネイル画像1753に有する保存済画像情報1750を削除する。
【0170】
選択された画像のチェックボックス1607にはチェックの表示が挿入されるものとする。尚、「ダウンロード」ボタン1603の押下を受け付けた場合に、選択されている未アップロード画像1602については、クライアントPC400へのダウンロード(オリジナル画像の送信処理)を行わないものとする。
【0171】
「ページ切り替え」ボタン1605は、ページを切り替えるためのボタンである。「ホーム」ボタンは、表示中の画面を、当該サーバ200の提供するサービスの不図示のトップ画面(ホーム画面)に切り替えるためのボタンである。以上が図16の、本発明の実施形態における、ダウンロード画像選択受付画面の構成の一例についての説明である。
【0172】
図7の説明に戻る。サーバ200は、当該ダウンロード画像選択受付画面1600をクライアントPC400に送信し(ステップS707)、クライアントPC400は当該ダウンロード画像選択受付画面1600の情報を受信する(ステップS708/画面取得)。
【0173】
クライアントPC400は、ダウンロード画像選択受付画面1600を表示画面に表示し(ステップS709)、ユーザからの操作指示を受け付ける(ステップS710)。
【0174】
クライアントPC400は、受け付けた指示が、表示画面に表示された画像(サムネイル画像1601、未アップロード画像1602)の選択指示であるか判定し(ステップS711)、画像の選択指示であると判定した場合(ステップS711でYES)、当該画像の選択状態にして(ステップS712)、処理をステップS710の前に戻す。
【0175】
受け付けた指示が、画像の選択指示でないと判定した場合(ステップS711でNO)、受け付けた指示が、選択中の画像の削除指示であるか判定する(ステップS713)。
【0176】
受け付けた指示が、選択中の画像の削除指示であると判定した場合(ステップS713でYES)、選択中の画像(サムネイル画像1601、未アップロード画像1602)のオリジナル画像1754、及びオリジナル画像1754を含む保存済画像情報を削除する削除指示をサーバ200に送信して(ステップS714)、処理をステップS710の前に戻す。
【0177】
サーバ200は、当該削除要求を受信して(ステップS719)、削除要求に応じたオリジナル画像1754、及びオリジナル画像1754を含む保存済画像情報を削除する(ステップS720)。
【0178】
ステップS713で、受け付けた指示が選択中の画像の削除指示でないと判定した場合(ステップS713でNO)、受け付けた指示が、選択中の画像のダウンロード指示か判定する(ステップS715)。
【0179】
受け付けた指示が、選択中の画像のダウンロード指示であると判定した場合(ステップS715でYES)、クライアントPC400は、サーバ200に、選択中の画像(サムネイル画像1601)のオリジナル画像のダウンロード要求を送信する(ステップS716)。当該ダウンロード要求は、ユーザの操作指示により選択されたサムネイル画像1601の識別情報(サムネイル画像ID)を含めるものとする。
【0180】
サーバ200は当該ダウンロード要求を受け付け(ステップS721)、ダウンロード対象のオリジナル画像1754を、当該ダウンロード要求に含まれるサムネイル画像を用いて特定して(当該サムネイル画像=サムネイル画像1753を含む保存済画像情報1750のオリジナル画像1754を特定し)、クライアントPC400に送信する(ステップS722)。
【0181】
クライアントPC400は、当該オリジナル画像をサーバ200より受信し(ステップS717)、クライアントPC400の所定の記憶領域に記憶して(ステップS718)、処理をステップS710の前に戻す。
【0182】
尚、当該オリジナル画像記憶先は、ユーザにより選択可能にしてもよい。例えば、「ダウンロード」ボタン1603の押下を受け付けた場合に、ダウンロードした画像の記憶先を指定させるための画面を表示画面に表示し、ユーザに指定させるようにしてもよい。
【0183】
ステップS715において、受け付けた指示が選択中の画像のダウンロード指示でないと判定した場合(ステップS715でNO)、クライアントPC400は、受け付けた指示が、ダウンロード画像選択受付画面1600の終了指示であるものとし、処理を終了する。
【0184】
例えば、「ホーム」ボタン1606の押下を受け付けた場合、ダウンロード画像選択受付画面1600の終了指示を受け付けたと判定するものとする。以上が図7の、本発明の実施形態における、サーバからの画像データのダウンロード処理の流れについての説明である。
【0185】
以上説明した通り、本発明によれば、撮像装置の位置情報を用いて、ユーザの所望する撮像方向の画像を、他の撮像装置より取得することができる仕組みを提供することが可能となる。
【0186】
また、例えば人が多い観光地、イベント会場等の場所において、撮影場所変更のための移動が難しい場合であっても、当該移動をすることなく、所望の画角の画像を取得することができる。
【0187】
また、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0188】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0189】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0190】
また、各装置が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0191】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0192】
また、本発明は、例えば上述したように、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。例えば、上述した実施形態において、撮像装置100が行うものとして説明した処理と、サーバ200が行うものとして説明した処理との両方を、全て撮像装置100で実行するものとしてもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0193】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0194】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0195】
また上記のソフトウェアで実現する各処理を、ファームウェアやハードウェア構成にして、各処理を各手段として実現することも可能であり、本発明の技術的範囲はこのようなファームウェアやハードウェア構成による実現も含むものである。
【符号の説明】
【0196】
100 撮像装置
101 ネットワーク
200 サーバ
300−1 リモート撮像装置
300−2 リモート撮像装置
400 クライアントPC

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17