特許第6337488号(P6337488)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6337488
(24)【登録日】2018年5月18日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】開閉体制御方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/73 20150101AFI20180528BHJP
   E05F 15/75 20150101ALI20180528BHJP
   E05F 15/611 20150101ALI20180528BHJP
   E05C 17/22 20060101ALI20180528BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20180528BHJP
   B60J 5/06 20060101ALI20180528BHJP
【FI】
   E05F15/73
   E05F15/75
   E05F15/611
   E05C17/22 A
   B60J5/04 C
   B60J5/06 A
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-20863(P2014-20863)
(22)【出願日】2014年2月6日
(65)【公開番号】特開2015-148075(P2015-148075A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2017年1月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100170601
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 孝
(72)【発明者】
【氏名】福井 宣夫
(72)【発明者】
【氏名】山本 絵里
(72)【発明者】
【氏名】高柳 均
【審査官】 兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−002085(JP,A)
【文献】 特開昭61−191781(JP,A)
【文献】 特開2010−236184(JP,A)
【文献】 特開2011−106187(JP,A)
【文献】 特開平11−170867(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05C 17/22
E05F 15/00−15/79
B60J 5/04−5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる開閉体の操作部への操作の有無を示す第1の検知信号を操作検知センサから受信するように構成された第1の信号受信手段と、
前記ユーザによる前記操作部への接触の有無を示す第2の検知信号を受信するように構成された第2の信号受信手段と、
前記開閉体を閉位置から全開位置ではない第1の開度まで開動作させるための第1の制御信号を開閉体駆動装置に出力するように構成された第1の信号出力手段と、
前記開閉体の保持力を調節するための第2の制御信号を保持力調節装置に出力するように構成された第2の信号出力手段とを有し、
前記開閉体の前記操作部は、サイドドアのピラー部若しくはドアパネル部、又はバックドアの下端部であり、
前記開閉体が前記閉位置にあるときの前記操作検知センサの操作検知エリア内に、前記開閉体が前記第1の開度の位置にあるときの前記操作部が位置しており、
前記開閉体が前記閉位置にあるときに、前記ユーザによる前記操作部への操作を検知したことを示す前記第1の検知信号に応じて、前記開閉体駆動装置に前記第1の制御信号を出力し、
前記ユーザが前記操作部に接触していることを示す前記第2の検知信号に応じて、前記保持力調節装置に、前記開閉体の前記保持力を第2の保持力より小さい第1の保持力に調節する前記第2の制御信号を出力する
開閉体制御装置。
【請求項2】
前記開閉体駆動装置により前記開閉体を前記閉位置から前記第1の開まで開動作した後、前記ユーザが前記操作部に接触していないことを示す前記第2の検知信号に応じて、前記保持力調節装置に、前記開閉体の前記保持力を前記第2の保持力に調節する前記第2の制御信号を出力する請求項1記載の開閉体制御装置。
【請求項3】
ユーザによる開閉体の操作部への操作の有無を検知するための操作検知センサと、
前記ユーザによる前記操作部への接触の有無を検知するための接触検知センサと、
前記開閉体を閉位置から全開位置ではない第1の開度まで開動作させるための開閉体駆動装置と、
前記開閉体の保持力を調節するための保持力調節装置と、
前記操作検知センサ及び前記接触検知センサによる検知結果に基づき前記開閉体駆動装置及び前記保持力調節装置を制御する制御装置とを有し、
前記開閉体の前記操作部は、サイドドアのピラー部若しくはドアパネル部、又はバックドアの下端部であり、
前記開閉体が前記閉位置にあるときの前記操作検知センサの操作検知エリア内に、前記開閉体が前記第1の開度の位置にあるときの前記操作部が位置しており、
前記制御装置は、
前記開閉体が前記閉位置にあるときに、前記ユーザによる前記操作部への操作を検知したことを示す第1の検知信号に応じて、前記開閉体を前記閉位置から前記第1の開まで開動作し、
前記ユーザが前記操作部に接触していることを示す第2の検知信号に応じて、前記開閉体の前記保持力を第2の保持力より小さい第1の保持力に調節する
開閉体制御装置。
【請求項4】
ユーザによる開閉体の操作部への操作の有無を示す第1の検知信号を操作検知センサから受信するように構成された第1の信号受信手段と、
前記開閉体を閉位置から全開位置ではない第1の開度まで開動作させるための第1の制御信号を開閉体駆動装置に出力するように構成された第1の信号出力手段と、
前記開閉体の保持力を調節するための第2の制御信号を保持力調節装置に出力するように構成された第2の信号出力手段とを有し、
前記開閉体の前記操作部は、サイドドアのピラー部若しくはドアパネル部、又はバックドアの下端部であり、
前記開閉体が前記閉位置にあるときの前記操作検知センサの操作検知エリア内に、前記開閉体が前記第1の開度の位置にあるときの前記操作部が位置しており、
前記開閉体が前記閉位置にあるときに、前記ユーザが前記操作部に接触したことを示す前記第1の検知信号に応じて、前記開閉体駆動装置に前記第1の制御信号を出力し、
前記ユーザが前記操作部に接触したことを示す第2の検知信号に応じて、前記保持力調節装置に、前記開閉体の前記保持力を第2の保持力より小さい第1の保持力に調節する前記第2の制御信号を出力する
開閉体制御装置。
【請求項5】
前記操作検知センサは、前記ユーザの身体の特定部位が操作検知エリア内に入ったときに、前記ユーザによる前記操作部への操作を検出したことを示す前記第1の検知信号を出力する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の開閉体制御装置。
【請求項6】
前記操作検知センサは、前記ユーザが特定のポーズ又は動作をとったときに、前記ユーザによる前記操作部への操作を検出したことを示す前記第1の検知信号を出力する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の開閉体制御装置。
【請求項7】
ユーザによる開閉体の操作部への操作の有無を検知するための操作検知センサと、前記ユーザによる前記操作部への接触の有無を検知するための接触検知センサと、前記開閉体を閉位置から全開位置ではない第1の開度まで開動作させるための開閉体駆動装置と、前記開閉体の保持力を調節するための保持力調節装置とを有し、前記開閉体の前記操作部は、サイドドアのピラー部若しくはドアパネル部、又はバックドアの下端部であり、前記開閉体が前記閉位置にあるときの前記操作検知センサの操作検知エリア内に、前記開閉体が前記第1の開度の位置にあるときの前記操作部が位置している車両の開閉体制御方法であって、
前記開閉体が前記閉位置にあるときに、前記ユーザによる前記操作部への操作を検知したことを示す第1の検知信号を受信したときは、前記開閉体駆動装置により前記開閉体を前記閉位置から前記第1の開まで開動作し、
前記ユーザが前記操作部に接触していることを示す第2の検知信号を受信したときは、前記保持力調節装置により前記開閉体の前記保持力を第2の保持力より小さい第1の保持力に調節する
開閉体制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用開閉体の動作を制御する開閉体制御方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用開閉体の動作を制御するための種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、自動車ドアのドアハンドルに設けられたアンロックスイッチの操作を検知し、自動車ドアを全開角度よりも小さい所定角度まで開動(ポップアップ開動作)させることにより、自動車ドアの開扉を円滑に行う技術が開示されている。また、特許文献2には、ユーザの意思を手の動きなどによって検出し、車両ドアを自動で作動させることにより、車両への荷物の出し入れ時や車両への乗り降り時の利便性を向上する技術が開示されている。また、特許文献3には、ドアに人体が接触しているときにはドアの保持を解除し、ドアに人体が接触していないときにドアを保持することにより、ドアから手を離した後にドアの開度が変化するのを防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−002085号公報
【特許文献2】特開2012−172367号公報
【特許文献3】特開昭61−191781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、車両への乗り降りの際のユーザビリティを向上すべく従来より様々な開閉体制御技術が提案されてはいるが、ユーザの要望には底がなく、より利便性の高い開閉体制御技術が常に求められている。
【0005】
本発明の目的は、ユーザによる開閉体の開動作をよりスムーズにしうる開閉体制御方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、ユーザによる開閉体の操作部への操作の有無を示す第1の検知信号を操作検知センサから受信するように構成された第1の信号受信手段と、前記ユーザによる前記操作部への接触の有無を示す第2の検知信号を受信するように構成された第2の信号受信手段と、前記開閉体を閉位置から全開位置ではない第1の開度まで開動作させるための第1の制御信号を開閉体駆動装置に出力するように構成された第1の信号出力手段と、前記開閉体の保持力を調節するための第2の制御信号を保持力調節装置に出力するように構成された第2の信号出力手段とを有し、前記開閉体が前記閉位置にあるときに、前記ユーザによる前記操作部への操作を検知したことを示す前記第1の検知信号に応じて、前記開閉体駆動装置に前記第1の制御信号を出力し、前記ユーザが前記操作部に接触していることを示す前記第2の検知信号に応じて、前記保持力調節装置に、前記開閉体の前記保持力を第2の保持力より小さい第1の保持力に調節する前記第2の制御信号を出力する開閉体制御装置が提供される。
【0007】
また、本発明の他の観点によれば、ユーザによる開閉体の操作部への操作の有無を検知するための操作検知センサと、前記ユーザによる前記操作部への接触の有無を検知するための接触検知センサと、前記開閉体を閉位置から全開位置ではない第1の開度まで開動作させるための開閉体駆動装置と、前記開閉体の保持力を調節するための保持力調節装置とを有する車両の開閉体制御方法であって、前記開閉体が前記閉位置にあるときに、前記ユーザによる前記操作部への操作を検知したことを示す第1の検知信号を受信したときは、前記駆動装置により前記開閉体を前記閉位置から前記第1の開位置まで開動作し、前記ユーザが前記操作部に接触していることを示す第2の検知信号を受信したときは、前記保持力調節装置により前記開閉体の前記保持力を第2の保持力より小さい第1の保持力に調節する開閉体制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、開閉体を全閉状態から所望の開度まで開く一連の開動作を、ユーザが開閉体を持ち直すことなく且つスムーズに行うことができる。これにより、開閉体の操作性を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の第1実施形態による開閉体制御装置の構造を示すブロック図である。
図2図2は、車両の開閉体及びユーザによる開閉体の操作部の例を示す図である。
図3図3は、操作検知センサの操作エリアの一例を示す図である。
図4図4は、開閉体駆動装置の一例を示す概略図である。
図5図5は、保持力調節装置の一例を示す概略図である。
図6図6は、本発明の第1実施形態による開閉体制御方法を示すフローチャートである。
図7図7は、本発明の第2実施形態による開閉体制御装置の構造を示すブロック図である。
図8図8は、本発明の第1実施形態による開閉体制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による開閉体制御方法及び装置について図1乃至図6を用いて説明する。
【0011】
図1は、本実施形態による開閉体制御装置の構造を示すブロック図である。図2は、車両の開閉体及びユーザによる開閉体の操作部の例を示す図である。図3は、操作検知センサの操作エリアの一例を示す図である。図4は、開閉体駆動装置の一例を示す概略図である。図5は、保持力調節装置の一例を示す概略図である。図6は、本実施形態による開閉体制御方法を示すフローチャートである。
【0012】
はじめに、本実施形態による開閉体制御装置の構造について図1乃至図5を用いて説明する。
【0013】
本実施形態による開閉体制御装置は、図1に示すように、操作検知センサ12と、接触検知センサ14と、開閉体駆動装置16と、保持力調節装置18と、制御装置20とを有している。制御装置20は、操作検知センサ12及び接触検知センサ14に接続されており、操作検知センサ12及び接触検知センサ14からの出力信号を受信できるようになっている。制御装置20は、また、開閉体駆動装置16及び保持力調節装置18に接続されており、開閉体駆動装置16及び保持力調節装置18にこれらを駆動するための制御信号を出力できるようになっている。
【0014】
次に、本実施形態による開閉体制御装置の各部分について詳細に説明する。
【0015】
開閉体10は、車両に設けられた開閉機構を有する構造体である。開閉体10は、特に限定されるものではないが、例えば図2に示すような車両30では、車両30の側部に設けられたサイドドア32や、車両30の後部に設けられたバックドア34などが該当する。開閉体10は、図2に示すサイドドア32のようなスウィングドアに限定されるものではなく、スライドドアであってもよい。
【0016】
操作検知センサ12は、ユーザが車両の開閉体10を開けようとする意思(以下、「開作動意思」という)をユーザの動作に基づいて検出するためのセンサである。ユーザの開作動意思は、例えば、開閉体10の操作部近傍の操作検知エリアにユーザの身体の一部が入ったことや、ユーザが特定のポーズや動作をとったこと等に基づいて確認することができる。
【0017】
ここで、本明細書において開閉体10の「操作部」とは、ユーザが開閉体10を所望の開度まで開く際に接触する開閉体10の部位をいうものとする。一例として、図2に示す車両30にユーザがサイドドア32を開いて搭乗する場合を例に挙げ、開閉体10の操作部を説明する。
【0018】
ユーザは、まず、ドアハンドル36を持ってサイドドア32を引き、ある程度ドアが開いたら、搭乗するための準備動作として、少し開いたサイドドア32の隙間の方に移動する。ユーザがサイドドア32の隙間の方へ移動すると、アウトサイドハンドル部36を持ったまま、搭乗するために必要な所望の開度までサイドドア32を開くことは困難となる。そこで、ユーザは、アウトサイドハンドル部36からより持ちやすい開閉体10の部位を持ち直してサイドドア32を所望の開度まで開いた後、車内へ乗り込む。このような一連の開扉動作が想定される場合、開閉体10の操作部は、アウトサイドハンドル部36から持ち直した、開閉の際により持ちやすい開閉体10の部位が該当する。例えば、図2に示す車両30の場合、操作部としては、サイドドア32のピラー部38やドアパネル部40、バックドア34の下端部42が想定される。
【0019】
また、「操作検知エリア」とは、ユーザが開作動意思を示す際に行う特定のポーズや動作を検知可能なエリアであり、操作検知センサ12の検出エリアに対応する。操作検知エリアは、開閉体10の操作部近傍に設けることが望ましい。特に、操作検知エリアは、開閉体10が閉位置にあるときの操作検知エリア内に、開閉体10がポップアップ開動作した位置にあるときの操作部が位置するように、設けることが更に望ましい。詳細は後述するが、操作検知エリアをこのように設けることで、その後の開閉体10の開動作をスムーズに行うことができるからである。例えば、図3に示す車両30において、サイドドア32のピラー部38を操作部と想定した場合、操作検知エリア44は、図3中に点線で示すように、ピラー部38を囲む一定範囲の空間に設定することができる。
【0020】
操作検知エリアは、広すぎると誤検知が多くなり、狭すぎると操作性が低下するため、誤検知の防止と操作性向上の両側面を考慮して適切な範囲を適宜選択することが望ましい。
【0021】
ユーザの身体の一部によって開作動意思を判断する場合、ユーザが開作動意思なく単に車両の横を通り過ぎた際などに誤動作するのを防止するために、ユーザが開作動意思を有していると判断できる身体の特定部位が操作検知エリアに入ったことを検出することが望ましい。身体の特定部位は、特に限定されるものではないが、その後の開扉動作をスムーズに行う等の観点からは、例えば、ユーザの手や肘などを好適に例示することができる。
【0022】
また、ユーザのポーズや動作で開作動意思を判断する場合、ユーザのポーズや動作は特に限定されるものではないが、その後の開扉動作をスムーズに行う等の観点からは、ユーザが操作検知エリアに手をかざしたり、ユーザが操作検知エリアに向けて肘を上げたりするなどの動作を好適に例示することができる。
【0023】
ユーザの身体の一部や動作の特定は、例えば、カメラ、赤外線センサ、超音波センサ等及びそれらの組み合わせによってユーザの骨格を3次元的に測定する既存の技術を用いることにより、行うことができる。ユーザの身体の一部やポーズの特定するための出力情報を生成する既存装置の一例としては、距離画像センサ、被写界深度センサ等が挙げられる。このようなセンサは、特に限定されるものではないが、例えば、サイドミラー46部に搭載することができる。
【0024】
操作検知センサ12は、必ずしもユーザの身体の一部分や動作を特定する必要はなく、ユーザの身体の一部と操作部との間の距離を測定し、ユーザの身体と操作部との間の距離が一定値以下になったことを開作動意思であると判断するものでもよい。ユーザの身体の一部と操作部との間の距離を測定可能な操作検知センサ12としては、例えば、赤外線センサ等が挙げられる。赤外線センサを用いた操作検知センサ12は、例えば、開閉体10の操作部に設置することができる。
【0025】
また、操作検知センサ12による開作動意思の誤検知を低減する観点から、開作動意思が示されていると判断される検知状態が一定時間持続されたことをもって、開作動意思を認定するようにしてもよい。
【0026】
また、操作検知センサ12によってユーザの開作動意思が正常に検知されているかどうかをユーザに知らせる観点から、ユーザによる操作部への操作が操作検知センサ12によって認識されている間、表示や音によってその旨をユーザに報知するようにしてもよい。
【0027】
接触検知センサ14は、ユーザが開閉体10の操作部に接触していることを検出するためのセンサである。ユーザによる操作部への接触を検出可能なセンサとしては、例えば、静電容量センサが挙げられる。静電容量センサのメリットとしては、例えば、意匠性を悪化しないこと、スイッチなどに比べて軽い接触でも確実に接触状態を検知できることなどが挙げられる。
【0028】
接触検知センサ14の配置場所は、開閉体10の操作部である。例えば、図2に示す車両30の場合、接触検知センサ14の配置場所としては、サイドドア32のピラー部38やドアパネル部40、バックドア34の下端部42が想定される。
【0029】
また、接触検知センサ14は、開閉体10の内側にも設けるようにしてもよい。例えば、ユーザがサイドドア32のピラー部38やドアパネル部40を掴んだ場合、ユーザの手はサイドドア32の内側にも接触する。或いは、ユーザがポップアップ開動作により開いたサイドドア32の隙間に肘を差し入れて更に開こうとした場合、ユーザの肘はサイドドア32の内側に接触する。したがって、ユーザの開閉体10への接触を、開閉体10の内側に設けた接触検知センサによって検知することも可能である。
【0030】
ポップアップ開動作では、開閉体10の開いた隙間にユーザが指を差し入れて開閉体10を掴むことができる程度、或いは、開閉体10の開いた隙間にユーザが肘を差し入れて開閉体10を開くことができる程度の開度を確保できれば十分である。ポップアップ開動作による開閉体10の開度が大きすぎると、開閉体10が開いたときに隣接して駐車してある他の車両に衝突するなどの予期せぬ事故を引き起こす原因ともなるからである。ポップアップ開動作によって開く開閉体10の開度は、開閉体10の開いた隙間にユーザが指や肘を差し入れることができる程度の範囲内で、できるだけ小さくすることが望ましい。
【0031】
なお、操作検知センサ12によってユーザの身体の一部と操作部との間の距離を測定するような場合には、測定した距離に合わせるように開閉体10をポップアップ開動作してもよい。この場合、ユーザの身体の一部と操作部との間の距離を測定するためのセンサを別途設けるようにしてもよい。
【0032】
開閉体駆動装置16の一例を、図4を用いて説明する。図4に示す開閉体駆動装置16は、ドア開閉モータ50と、回転伝達クラッチ52と、回転−往復動変換機構54と、伸縮ロッド56とを有している。この開閉体駆動装置16では、ドア開閉モータ50の回転運動を、回転伝達クラッチ52を介して回転−往復動変換機構54へ伝達し、伸縮ロッド56の往復運動に変換する。この動作により、ドア開閉モータ50の回転に応じた長さ分、伸縮ロッド56を伸縮することができる。この際、伸縮ロッド56の一端部を車両30本体に固定しておくことで、ドア開閉モータ50の回転に応じた所定の開度で開閉体10を開動作させることができる。すなわち、回転伝達クラッチ52によってドア開閉モータ50と回転−往復動変換機構54とを接続した状態で、制御装置20によってドア開閉モータ50を所定量だけ回転させることにより、所望の量の開度で開閉体10をポップアップ開動作させることができる。
【0033】
なお、開閉体駆動装置16は、開閉体10のポップアップ開動作が可能なものであれば、図4に記載ものに限定されるものではない。
【0034】
保持力調節装置18は、開閉体10の保持力を調節するためのものである。ここで、開閉体10の保持力とは、開閉体10をある位置に固定しておく力であり、保持力が小さいほど開閉体10は動きやすく、保持力が大きいほど開閉体10は動きにくくなる。
【0035】
保持力調節装置18は、少なくとも、「フリー状態」と「ブレーキ状態」の2つの保持状態を形成できるものとする。ここで、「フリー状態」とは、開閉体10の保持力が小さい状態であり、例えば、通常のドアチェックの平坦部において必要な操作力程度の軽い操作力で開閉体10を自在に操作できる状態である。また、「ブレーキ状態」とは、開閉体10の保持力が大きい状態であり、例えば、通常のドアチェックの保持力相当の保持力で開閉体10が拘束された状態である。なお、「フリー状態」及び「ブレーキ状態」という表現は理解を容易にするための便宜上のものであり、「フリー状態」及び「ブレーキ状態」における開閉体10の保持力は、必要性や利便性等を考慮して適宜変更することができる。本明細書では、フリー状態のときの保持力を第1の保持力、ブレーキ状態のときの保持力を第2の保持力と表現することもある。
【0036】
保持力調節装置18の一例を、図5を用いて説明する。図5に示す保持力調節装置18は、チェックアーム60を上下から挟み込むように配置されたシリンダ62と、シリンダ62内にパッキン64を介して摺動可能に設けられたピストン66と、ピストン66のチェックアーム60側の端部に設けられた摩擦部材68とを有している。
【0037】
チェックアーム60は、その一端部が車両30本体に回動自在に固定されており、開閉体10の開閉動作に伴って、開閉体10内に設置された上下のシリンダ62の間を、図面において左右方向に往復運動するようになっている。シリンダ62に設けられたガス導入口70から図示しないエアコンプレッサによりガスを導入すると、このガスの圧力によってピストン66がチェックアーム60方向に移動し、ピストン66の先端に設けられた摩擦部材68によってチェックアーム60が挟持される。シリンダ62内に導入するガスの圧力を適宜調整することにより、チェックアーム60、すなわち開閉体10を所望の保持力で拘束することができる。また、シリンダ62内のガスをベントすることにより、摩擦部材68によるチェックアーム60の拘束を解き、チェックアーム60、すなわち開閉体10の保持力を低下することができる。
【0038】
なお、保持力調節装置18は、開閉体10の保持力を調節可能なものであれば、図5に記載ものに限定されるものではない。
【0039】
制御装置20は、操作検知センサ12及び接触検知センサ14からの出力信号に応じて、開閉体駆動装置16及び保持力調節装置18を駆動するための制御信号を出力し、開閉体10のポップアップ開動作及び開閉体10の保持力を制御するためのものである。
【0040】
制御装置20は、操作検知センサ12からの出力信号(第1の検知信号)を受信する操作検知信号受信手段(第1の信号受信手段)と、接触検知センサ14からの出力信号(第2の検知信号)を受信する接触検知信号受信手段(第2の信号受信手段)とを有している。また、開閉体駆動装置16にポップアップ開動作のための駆動制御信号(第1の制御信号)を出力する駆動制御信号出力手段(第1の信号出力手段)と、保持力調節装置18に開閉体10の保持力を調節するための保持力制御信号(第2の制御信号)を出力する保持力制御信号出力手段(第2の信号出力手段)とを有している。また、開閉体10の位置(例えば、開閉体10が全閉であるかどうか)を検知する位置検知センサ(不図示)から位置検知信号を受信する位置検知信号受信手段を有している。
【0041】
なお、本明細書では、システム全体のみならず制御装置20のみを「開閉体制御装置」と呼ぶこともある。
【0042】
次に、本実施形態による開閉体制御方法について図1乃至図6を用いて説明する。
【0043】
開閉体10のポップアップ開動作及び保持力調節は、制御装置20により、例えば図6に示すフローチャートに従い、以下に示すように制御される。なお、本実施形態による開閉体制御方法を実現するためのフローチャートは図6に示すものに限定されるものではなく、本実施形態が目的とする効果を奏することができる範囲において適宜修正や変更が可能である。
【0044】
まず、制御装置20は、位置検知センサ(不図示)からの位置検知信号を受信し、開閉体10が全閉状態かどうかを判断する(ステップS101)。開閉体10が全閉状態であるときは、ステップS102へ移行する。開閉体10が全閉状態でないとき、すなわち開閉体10が開いているときは、ポップアップ開動作は不要なため、ステップS104へ移行する。
【0045】
ステップS102において、制御装置20は、操作検知センサ12からの出力信号を受信する。操作検知センサ12から、ユーザによる開閉体10の開作動意思(操作部への操作)を示す出力信号を受信した場合、ステップS103へ移行する。操作検知センサ12から、ユーザによる開閉体10の操作部への操作を示す出力信号を受信しない場合は、ステップS102の動作を繰り返し、待機状態を持続する。
【0046】
ステップS103において、制御装置20は、開閉体駆動装置16にポップアップ制御信号を出力し、開閉体10をポップアップ開動作させる。ポップアップ開動作後は、ステップS104へ移行する。
【0047】
ステップS104において、制御装置20は、接触検知センサ14からの出力信号を受信する。制御装置20は、接触検知センサ14から、ユーザによる開閉体10の操作部への接触を示す出力信号を受信したときは、ステップS105に移行して、開閉体10の保持力をフリー状態とする。ポップアップ開動作後のユーザによる開閉体10の操作部への接触は、ポップアップ位置から任意の開度まで開閉体10を開く意思であると判断されるため、開閉体10の保持力をフリー状態として、ユーザによる開閉体10の操作がストレス無くスムーズに行うことができるようにするためである。
【0048】
一方、制御装置20が、接触検知センサ14から、ユーザによる開閉体10の操作部への接触を示す出力信号を受信しないときは、ステップS106に移行して、開閉体10の保持力をブレーキ状態とする。開閉体10が開いた状態においてユーザが開閉体10を保持していないと、自重や風によって開閉体10が移動し、開閉体10が隣接して駐車してある車両に衝突したり、開閉体10に指を挟んだりするなどの予期せぬ事故を招く虞があるからである。
【0049】
ステップS105又はステップS106の後は、ステップS101に戻り、同様のステップを繰り返す。こうすることで、ポップアップ開動作後の開閉体10が開いた状態において、ユーザが開閉体10の操作部に接触しているときは、開閉体10の保持力をフリー状態で維持し、ユーザによる開閉体10の操作をストレス無くスムーズに行わせることができる。また、ユーザが開閉体10の操作部に接触していないときには、開閉体10の保持力をブレーキ状態とし、ユーザの意思に基づかない開閉体10の移動(自走)を抑制することができる。
【0050】
ユーザが上記一連の操作を実施するうえで、ユーザの開作動意思を検出する操作検知センサ12の検出エリア、すなわち操作検知エリア44は、前述のように、開閉体10の操作部或いはその近傍に設けることが望ましい。特に、操作検知エリア44は、開閉体10が閉位置にあるときの操作検知エリア44内に、開閉体10がポップアップ開動作した位置にあるときの操作部が位置するように、設けることが更に望ましい。例えば、開閉体10の操作部をサイドドア32のピラー部38に設置し、操作検知エリア44を操作部から一定距離の空間に設定する。ポップアップ開動作によって開閉体10が15cm程度開く場合、閉位置における操作部から15cm程度の距離の空間を操作検知エリアに設定する。操作検知エリア44をこのような範囲に設定することにより、ポップアップ開動作後の開閉体10の操作をよりスムーズに行うことができる。
【0051】
例えば、ユーザが操作検知エリア44に手をかざして開作動意思を示す場合、開閉体10がポップアップ開動作すると、開作動意思表示のためにユーザがかざした手の中に、開いた開閉体10の操作部が自動的に入ってくる。ユーザは、手の中に入ってきた開閉体10の操作部をそのまま掴んで開動作にスムーズに移行することができる。そして、ユーザが開閉体10の操作部を掴むと開閉体10の保持力はフリー状態となるため、ユーザは開閉体10をストレスなくスムーズに所望の開度まで開くことができる。所望の開度まで開閉体10を開く際、開閉体10を持ち直す必要もない。ユーザが開閉体10を放した後は、開閉体10の保持力はブレーキ状態となるため、開閉体10が自走することを防止することができる。
【0052】
このように、本実施形態によれば、ユーザが開閉体10の操作部を操作することで開閉体10がポップアップ開動作し、ユーザが該操作部に接触することで開閉体10の保持力をフリー状態となるので、開閉体10を全閉状態から所望の開度まで開く一連の開扉動作を、ユーザが開閉体10を持ち直すことなくスムーズに行うことができる。また、ユーザが開閉体10からの接触を解くと保持力がブレーキ状態となるため、開閉体10が自走して、開閉体10が隣に駐車してある車両に衝突したり、開閉体10に手や足を挟んだりするなどの予期せぬ事故を防ぐことができる。
【0053】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による開閉体制御方法及び装置について図7及び図8を用いて説明する。図1乃至図6に示す第1実施形態による開閉体制御方法及び装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
【0054】
図7は、本実施形態による開閉体制御装置の構造を示すブロック図である。図8は、本実施形態による開閉体制御装置における開閉体の制御方法を示すフローチャートである。
【0055】
はじめに、本実施形態による開閉体制御装置の構造について図7を用いて説明する。
【0056】
本実施形態による開閉体制御装置は、図7に示すように、操作検知センサ12と、開閉体駆動装置16と、保持力調節装置18と、制御装置20とを有している。
【0057】
第1実施形態では、操作検知センサ12に非接触式のセンサを適用した例を示したが、操作検知センサ12は、必ずしも非接触式のセンサである必要はない。操作検知センサ12は、ユーザによる接触を開作動意思であると判断する接触式のセンサであってもよい。
【0058】
第1実施形態において説明したように、操作検知センサ12の操作検知エリアは、開閉体10の操作部或いはその近傍に設けることが望ましい。これは、接触式のセンサによって操作検知センサ12を構成する場合も同様であり、その場合は操作検知センサ12を操作部に設けることが望ましい。
【0059】
接触式の操作検知センサ12を操作部に設ける場合、本実施形態による開閉体制御装置のように、操作部に設けた一つのセンサ(本実施形態の操作検知センサ12)によって、第1実施形態の操作検知センサ12及び接触検知センサ14の機能を兼ねることができる。この場合、「操作検知エリア」は「操作部」と同じになる。
【0060】
本実施形態による開閉体制御装置では、静電容量センサのような簡易で低廉なセンサによって操作検知センサ12を構成できるとともに、第1実施形態による開閉体制御装置と比較して部品点数を削減することができるため、より低廉なシステムを実現することができる。
【0061】
次に、本実施形態による開閉体制御方法について図7及び図8を用いて説明する。
【0062】
開閉体10のポップアップ開動作及び保持力調節は、制御装置20により、例えば図8に示すフローチャートに従い、以下に示すように制御される。なお、本実施形態による開閉体制御方法を実現するためのフローチャートは図8に示すものに限定されるものではなく、本実施形態が目的とする効果を奏することができる範囲において適宜修正や変更が可能である。
【0063】
まず、制御装置20は、位置検知センサ(不図示)からの位置検知信号を受信し、開閉体10が全閉状態かどうかを判断する(ステップS201)。開閉体10が全閉状態であるときは、ステップS202へ移行する。開閉体10が全閉状態でないとき、すなわち開閉体10が開いているときは、ポップアップ開動作は不要なため、ステップS204へ移行する。
【0064】
ステップS202において、制御装置20は、操作検知センサ12からの出力信号を受信する。操作検知センサ12から、ユーザによる開閉体10の開作動意思(操作部への接触)を示す出力信号を受信した場合、ステップS203へ移行する。操作検知センサ12から、ユーザによる開閉体10の操作部への接触を示す出力信号を受信しない場合は、ステップS202の動作を繰り返し、待機状態を持続する。
【0065】
ステップS203において、制御装置20は、開閉体駆動装置16にポップアップ制御信号を出力し、開閉体10をポップアップ開動作させる。ポップアップ開動作後は、ステップS204へ移行する。
【0066】
ステップS204において、制御装置20は、操作検知センサ12からの出力信号を受信する。制御装置20は、操作検知センサ12から、ユーザによる開閉体10の操作部への接触を示す出力信号を受信したときは、ステップS205に移行して、開閉体10の保持力をフリー状態とする。
【0067】
一方、制御装置20が、操作検知センサ12から、ユーザによる開閉体10の操作部への接触を示す出力信号を受信しないときは、ステップS206に移行して、開閉体10の保持力をブレーキ状態とする。
【0068】
ステップS205又はステップS206の後は、ステップS201に戻り、同様のステップを繰り返す。こうすることで、ポップアップ開動作後の開閉体10が開いた状態において、ユーザが開閉体10の操作部に接触しているときは、開閉体10の保持力をフリー状態で維持し、ユーザによる開閉体10の操作をストレス無くスムーズに行わせることができる。また、ユーザが開閉体10の操作部に接触していないときには、開閉体10の保持力をブレーキ状態とし、ユーザの意思に基づかない開閉体10の移動(自走)を抑制することができる。
【0069】
このように、本実施形態によれば、ユーザが開閉体10の操作部を操作することで開閉体10がポップアップ開動作し、ユーザが該操作部に接触することで開閉体10の保持力をフリー状態となるので、開閉体10を全閉状態から所望の開度まで開く一連の開扉動作を、ユーザが開閉体10を持ち直すことなくスムーズに行うことができる。また、ユーザが開閉体10からの接触を解くと保持力がブレーキ状態となるため、開閉体10が自走して、開閉体10が隣に駐車してある車両に衝突したり、開閉体10に手や足を挟んだりするなどの予期せぬ事故を防ぐことができる。
【0070】
また、開閉体10の状態を検知するセンサを1つの接触検知センサで構成するため、部品点数及び部品コストを削減し、より低廉なシステムを実現することができる。
【0071】
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0072】
例えば、上記実施形態では、「フリー状態」と「ブレーキ状態」の2種類の保持状態を定義し、開閉体10の保持力をこれら2つの状態に制御する方法を示したが、開閉体10の保持状態は、必ずしも2種類である必要はない。複数種類の保持状態を定義し、開閉体10の動作状況に応じてこれら複数の保持状態に適宜切り替えるように制御してもよい。
また、上記第2実施形態では、1つの接触式センサによって操作検知センサ12及び接触検知センサ14の機能を兼用したが、操作検知センサ12及び接触検知センサ14のそれぞれに対して1つずつの接触式センサを設けてもよい。例えば、操作検知センサ12用のセンサをピラー部38の外側に設け、接触検知センサ14用のセンサをピラー部38の内側に設けるなどが考えられる。
【符号の説明】
【0073】
10…開閉体
12…操作検知センサ
14…接触検知センサ
16…開閉体駆動装置
18…保持力調節装置
20…制御装置
30…車両
32…サイドドア
34…バックドア
36…アウトサイドハンドル部
38…ピラー部
40…ドアパネル部
42…バックドアの下端部
44…操作検知エリア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8