【実施例】
【0038】
実施例1
Valifast Red 1308(赤染料、オリエント化学工業(株)製)
0.25重量%
Spilon Yellow C−GNH(黄染料、保土化学工業(株)製)
0.25重量%
Pigment Black 6(黒顔料) 3.50重量%
エタノール 52.16重量%
イソプロピルアルコール 8.17重量%
アセトン 0.63重量%
n−プロピルアルコール 20.64重量%
ベンジルアルコール 3.00重量%
ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
0.50重量%
モノステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化)
0.15重量%
トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)
0.15重量%
テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)
0.10重量%
イオン交換水 1.00重量%
ガムロジンWW(中国産) 6.00重量%
ネオペレックス GS(ドデシルベンゼンスルホン酸、花王ケミカル(株)製)
4.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ黒色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.4mPa・sであった。
【0039】
実施例2
Valifast Red 1308(赤染料、オリエント化学工業(株)製)
0.30重量%
Spilon Yellow C−GNH(黄染料、保土化学工業(株)製)
0.30重量%
Nigrosine Base ER(黒染料、オリエント化学工業(株)製)
10.0重量%
エタノール 45.66重量%
イソプロピルアルコール 6.36重量%
アセトン 0.58重量%
n−プロピルアルコール 14.30重量%
ベンジルアルコール 5.50重量%
ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
2.00重量%
トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)
1.25重量%
テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)
1.00重量%
ジオレイン酸テトラグリセリル(炭素数18の不飽和脂肪酸でジエステル化)
0.15重量%
ジイソステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の分岐脂肪酸でジエステル化)
0.10重量%
イオン交換水 2.40重量%
ガムロジンWW(中国産) 5.50重量%
オレオイルザルコシン 221P(オレオイルザルコシン、日油(株)製)
4.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ黒色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は6.1mPa・sであった。
【0040】
実施例3
C.I. Basic Red 1(赤染料) 0.50重量%
C.I. Acid Yellow 23(黄染料) 0.25重量%
Pigment Red 81(赤顔料) 4.00重量%
C.I. Acid Yellow 42(黄染料) 0.25重量%
Spilon Yellow C−2GH(黄染料、保土谷化学工業(株)製)
0.50重量%
エタノール 50.87重量%
イソプロピルアルコール 7.97重量%
アセトン 0.63重量%
n−プロピルアルコール 14.95重量%
フェニルセロソルブ 5.10重量%
ジアラギジン酸テトラグリセリル(炭素数20の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
1.00重量%
トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)
0.02重量%
テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)
0.01重量%
イオン交換水 4.95重量%
中国ロジンX(中国産) 5.00重量%
サルコシネートOH(オレオイルサルコシン、日光ケミカルズ(株)製)4.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ赤色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は4.5mPa・sであった。
【0041】
実施例4
C.I.Solvent Blue 4(青染料) 0.25重量%
C.I.Solvent Red 49(赤染料) 0.10重量%
Pigment Blue 1(青顔料) 8.00重量%
C.I. Solvent Blue 70(青染料) 0.25重量%
エタノール 43.09重量%
イソプロピルアルコール 6.75重量%
アセトン 0.53重量%
n−プロピルアルコール 18.50重量%
プロピレングリコールモノメチルエーテル 5.00重量%
ジパルミチン酸テトラグリセリル(炭素数16の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
1.50重量%
トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)
0.02重量%
テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)
0.01重量%
イオン交換水 7.00重量%
中国ロジンX(中国産) 5.00重量%
カプリン酸 4.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ青色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.8mPa・sであった。
【0042】
実施例5
Pigment Green 1(緑顔料) 8.60重量%
エタノール 43.09重量%
イソプロピルアルコール 6.35重量%
アセトン 0.56重量%
n−プロピルアルコール 12.00重量%
ジメチルスルホキシド 5.00重量%
ジミリスチン酸テトラグリセリル(炭素数14の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
2.50重量%
ジカプリン酸テトラグリセリル(炭素数10の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
2.50重量%
モノステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化)
0.10重量%
トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)
0.20重量%
テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)
0.10重量%
イオン交換水 10.00重量%
ハリマック T−80(ロジン変性マレイン酸樹脂、ハリマ化成(株)製)
5.00重量%
ネオペレックス GS(ドデシルベンゼンスルホン酸、花王ケミカル(株)製)
4.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ緑色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は6.1mPa・sであった。
【0043】
実施例6
Valifast Red 1308(赤染料、オリエント化学工業(株)製)
0.50重量%
Spilon Yellow C−GNH(黄染料、保土化学工業(株)製)
0.50重量%
Pigment Black 6(黒顔料) 7.00重量%
エタノール 30.35重量%
イソプロピルアルコール 4.76重量%
アセトン 0.39重量%
n−プロピルアルコール 40.00重量%
ベンジルアルコール 12.00重量%
ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
0.50重量%
ネオペレックス GS(ドデシルベンゼンスルホン酸、花王ケミカル(株)製)
4.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ黒色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は4.9mPa・sであった。
【0044】
実施例7
Valifast Red 1308(赤染料、オリエント化学工業(株)製)
0.30重量%
Spilon Yellow C−GNH(黄染料、保土化学工業(株)製)
0.30重量%
Nigrosine Base ER(黒染料、オリエント化学工業(株)製)
10.00重量%
エタノール 45.66重量%
イソプロピルアルコール 6.36重量%
アセトン 0.58重量%
n−プロピルアルコール 14.90重量%
ベンジルアルコール 5.50重量%
ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
2.00重量%
トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)
1.25重量%
テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)
1.25重量%
イオン交換水 2.40重量%
セラック(日本シェラック工業(株)製) 5.50重量%オレオイルザルコシン 221P(オレオイルザルコシン、日油(株)製)
4.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ黒色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.7mPa・sであった。
【0045】
実施例8
実施例3において、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトンの代わりにn−プロピルアルコールを加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.2mPa・sであった。
【0046】
実施例9
実施例1において、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)を0.50重量%から0.01重量%に減らし、モノステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)全量と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)全量を除き、n−プロピルアルコールを変わりに加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は4.6mPa・sであった。
【0047】
実施例10
Valifast Red 1308(赤染料、オリエント化学工業(株)製)
0.75重量%
Spilon Yellow C−GNH(黄染料、保土化学工業(株)製)
0.75重量%
Pigment Black 6(黒顔料) 12.00重量%
エタノール 11.54重量%
イソプロピルアルコール 1.81重量%
アセトン 0.15重量%
n−プロピルアルコール 34.20重量%
ベンジルアルコール 12.40重量%
ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
10.00重量%
モノステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化)
0.15重量%
トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)
0.15重量%
テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)
0.10重量%
イオン交換水 2.00重量%
ガムロジンWW(中国産) 10.00重量%
ネオペレックス GS(ドデシルベンゼンスルホン酸、花王ケミカル(株)製)
4.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ黒色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は21.5mPa・sであった。
【0048】
実施例11
Valifast Red 1308(赤染料、オリエント化学工業(株)製)
0.40重量%
Spilon Yellow C−GNH(黄染料、保土化学工業(株)製)
0.80重量%
Nigrosine Base ER(黒染料、オリエント化学工業(株)製)
20.00重量%
エタノール 45.70重量%
イソプロピルアルコール 7.16重量%
アセトン 0.54重量%
n−プロピルアルコール 0.50重量%
ベンジルアルコール 6.00重量%
ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
0.50重量%
テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)
0.20重量%
ペンタステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でペンタエステル化)
0.20重量%
イオン交換水 2.90重量%
ガムロジンWW(中国産) 5.10重量%
オレオイルザルコシン 221P(オレオイルザルコシン、日油(株)製)
10.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ黒色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は22.5mPa・sであった。
【0049】
実施例12
C.I.Acid Yellow 7(黄染料) 2.10重量%
C.I.Solvent Blue 11(青染料) 8.50重量%
エタノール 45.66重量%
イソプロピルアルコール 6.36重量%
アセトン 0.58重量%
n−プロピルアルコール 14.90重量%
ベンジルアルコール 5.50重量%
ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)
2.00重量%
トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)
1.25重量%
テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)
1.00重量%
ジオレイン酸テトラグリセリル(炭素数18の不飽和脂肪酸でジエステル化)
0.15重量%
ジイソステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の分岐脂肪酸でジエステル化)
0.10重量%
イオン交換水 2.40重量%
ガムロジンWW(中国産) 5.50重量%
オレオイルザルコシン 221P(オレオイルザルコシン、日油(株)製)
4.00重量%
上記成分を、撹拌混合して溶解させ青色の油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.8mPa・sであった。
【0050】
実施例13
実施例1において、n−プロピルアルコール 14.00重量%を除き、イオン交換水 14.00重量%を加えた以外は同様に為して、油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は6.3mPa・sであった。
【0051】
比較例1
実施例1において、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、モノステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)全量と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)全量と、n−プロピルアルコール 1.10重量%を除き、SYグリスターTS−3S(トリステアリン酸ヘキサグリセリル、炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化したヘキサグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、坂本薬品化学(株)製) 2.00重量%を加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.6mPa・sであった。
【0052】
比較例2
実施例1において、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、モノステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)全量と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)全量と、n−プロピルアルコール 2.10重量%を除いて、ジステアリン酸ヘキサグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化したヘキサグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル) 3.00重量%加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.1mPa・sであった。
【0053】
比較例3
実施例1において、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、モノステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)全量と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)全量と、n−プロピルアルコール 0.60重量%を除いて、代わりにNIKKOL Decaglyn 1−L(モノラウリン酸デカグリセリル、炭素数12の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化したデカグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、日光ケミカルズ(株)製) 1.00重量%とNIKKOL Decaglyn 1−ISV(モノイソステアリン酸デカグリセリル、炭素数18の分岐脂肪酸でモノエステル化したデカグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、日光ケミカルズ(株)製) 0.50重量%加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.3mPa・sであった。
【0054】
比較例4
実施例1において、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、モノステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)全量と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)全量と、イオン交換水全量と、n−プロピルアルコール 0.10重量%を除き、NIKKOL Decaglyn 5−SV(ペンタステアリン酸デカグリセリル、炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でペンタエステル化したデカグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、日光ケミカルズ(株)製) 2.00重量%を加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は6.1mPa・sであった。
【0055】
比較例5
実施例12において、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)全量と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)全量と、ジオレイン酸テトラグリセリル(炭素数18の不飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、ジイソステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の分岐脂肪酸でジエステル化)全量を除き、グリシン 1.50重量%とn−プロピルアルコール 3.00重量%を加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.2mPa・sであった。
【0056】
比較例6
実施例12において、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)全量と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)全量と、ジオレイン酸テトラグリセリル(炭素数18の不飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、ジイソステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の分岐脂肪酸でジエステル化)全量を除き、n−プロピルアルコール 5.00重量%を加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は4.9mPa・sであった。
【0057】
比較例7
実施例12において、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)全量と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)全量と、ジオレイン酸テトラグリセリル(炭素数18の不飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、ジイソステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の分岐脂肪酸でジエステル化)全量を除き、モノステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でモノエステル化) 0.50重量%とステアリンブチル 1.0重量%とn−プロピルアルコール 3.00重量%を加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.5mPa・sであった。
【0058】
比較例8
実施例12において、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化) 1.15重量%と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化) 0.80重量%と、ジオレイン酸テトラグリセリル(炭素数18の不飽和脂肪酸でジエステル化) 0.05重量%を除き、グリシン 1.00重量%と、n−プロピルアルコール 3.00重量%を加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.7mPa・sであった。
【0059】
比較例9
実施例12において、C.I.Solvent Blue 11全量と、ジステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、トリステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でトリエステル化)全量と、テトラステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の直鎖飽和脂肪酸でテトラエステル化)全量と、ジオレイン酸テトラグリセリル(炭素数18の不飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、ジイソステアリン酸テトラグリセリル(炭素数18の分岐脂肪酸でジエステル化)全量を除き、C.I.Solvent Blue 2(青染料)8.50重量%と、n−プロピルアルコール 3.00重量%と、モNIKKOL Decaglyn 5−SV 0.50重量%と、ステアリンブチル 1.00重量%を加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は5.9mPa・sであった。
【0060】
比較例10
実施例4において、ジパルミチン酸テトラグリセリル(炭素数16の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化)全量と、n−プロピルアルコール 12.00重量%を除き、NIKKOL Decaglyn 5−SV(ペンタステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製) 0.50重量%と、イオン交換水 13.00重量%を加えた以外は同様に為して油性マーキングペン用インキを得た。5℃におけるインキ粘度は7.0mPa・sであった。
【0061】
以上、実施例1〜13、比較例1〜10により得られた油性マーキングペン用インキ組成物を、繊維収束体をペン先とする筆記具である、ぺんてる(株)製のペン先の最大外径が2mmで丸芯のNXNS15に充填して試験サンプルとし、下記の試験を行った。結果を表1に示す。
【0062】
重量比で炭素数10以上20以下の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル1に対し、炭素数10以上20以下の脂肪酸でモノエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の分岐脂肪酸でジエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の不飽和脂肪酸でジエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の脂肪酸でトリエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の脂肪酸でテトラエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の脂肪酸でペンタエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステルから少なくとも1つ以上選ばれる化合物の配合比を「配合比A」とし、表1に示す。
【0063】
ペン先乾燥防止性試験1
試験サンプルのペン先を外部に露出した状態で、室温20℃、湿度65%の環境下に放置し、一定時間経過した時点で筆記し、カスレの発生した時間を測定した。
【0064】
ペン先乾燥防止性試験2
試験サンプルのペン先を外部に露出した状態で、室温20℃、湿度20%の環境下に放置し、一定時間経過した時点で筆記し、カスレの発生した時間を測定した。
【0065】
低温筆記性試験
試験サンプルのペン先を収容した状態で5℃の環境下に5時間放置し、連続丸書き4丸(直径:20mm)を3秒で筆記し、カスレの有無を目視で確認した。
【0066】
非吸収面での筆跡定着性試験
ポリプロピレン(PP)製OHPシート〔薄口〕(リコー教育機器(株)製)に、上記試験用筆記具を用いて横1回均一にインキを面状に塗布し10分間、温度20℃、湿度20%の環境で乾燥させ試験サンプルとする。次に試験サンプルの上に上質紙を重ね、底面の直径50mm、質量500gの重りを乗せ、左右10回上質紙を往復移動させた。塗布した面の面積を100%とし、試験後に転写されずに残った面の面積を測定して、転写されずに残った面積の割合をパーセントで表記する。数値が大きいほど筆跡定着性が良い。
【0067】
インキ粘度は、E型粘度計(VISCONIC E型、ローター 1°34′×R24、東京計器製)を用いて、5℃におけるインキ粘度を測定した。
【0068】
【表1】
【0069】
実施例1〜13の油性マーキングペン用インキ組成物は、炭素数10以上20以下の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステルを使用しているので、筆記環境が低温時でも筆記カスレを防止し、かつ、長時間ペン先を外部に露出させておいてもペン先が乾燥しにくい。
【0070】
また、実施例1〜5、7、8、11〜13の油性マーキングペン用インキ組成物は、炭素数10以上20以下の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステルと、水と、炭素数10以上20以下の脂肪酸でモノエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の分岐脂肪酸でジエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の不飽和脂肪酸でジエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の脂肪酸でトリエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の脂肪酸でテトラエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、炭素数10以上20以下の脂肪酸でペンタエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステルから少なくとも1つ以上選ばれる化合物を好ましい添加量で併用しているので、筆記環境の湿度に影響されず、より、長時間ペン先を外部に露出させておいてもペン先が乾燥しにくい。
【0071】
これに対して、比較例1〜4の油性マーキングペン用インキ組成物は、使用しているポリグリセリン脂肪酸エステルが低温時に析出して油性マーキングペンのペン先のインキ流路を塞ぎ、さらにはインキ粘度も高くなることで、筆記環境が低温時にインキ追従不良に起因する筆記カスレが生じる。
【0072】
また、比較例5〜10の油性マーキングペン用インキ組成物は、炭素数10以上20以下の直鎖飽和脂肪酸でジエステル化したテトラグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステルを使用しないので、ペン先乾燥防止性が不十分である。
【0073】
以上、詳細に説明したように本発明の油性マーキングペン用インキ組成物は、筆記環境が低温時でも筆記カスレを防止し、かつ、長時間ペン先を外部に露出させておいてもペン先が乾燥しにくい油性マーキングペン用インキ組成物に関するものである。