特許 6338257 ネットワーク要素データアクセス方法および装置、およびネットワーク管理システム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】6338257

(24)【登録日】2018年5月18日

(45)【発行日】2018年6月6日

(54)【発明の名称】ネットワーク要素データアクセス方法および装置、およびネットワーク管理システム

(51)【国際特許分類】

   H04L 12/24 20060101AFI20180528BHJP

   H04L 12/70 20130101ALI20180528BHJP

【ＦＩ】

   H04L12/24

   H04L12/70 D

【請求項の数】7

【全頁数】33

(21)【出願番号】特願2016-543639(P2016-543639)

(86)(22)【出願日】2013年12月31日

(65)【公表番号】特表2017-503422(P2017-503422A)

(43)【公表日】2017年1月26日

(86)【国際出願番号】CN2013091146

(87)【国際公開番号】WO2015100628

(87)【国際公開日】20150709

【審査請求日】2016年11月9日

(73)【特許権者】

【識別番号】503433420

【氏名又は名称】華為技術有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＨＵＡＷＥＩ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＩＥＳ ＣＯ．，ＬＴＤ．

(74)【代理人】

【識別番号】100146835

【弁理士】

【氏名又は名称】佐伯 義文

(74)【代理人】

【識別番号】100140534

【弁理士】

【氏名又は名称】木内 敬二

(72)【発明者】

【氏名】魏 雪▲鋒▼

(72)【発明者】

【氏名】▲呂▼ 涛

(72)【発明者】

【氏名】汪 新利

(72)【発明者】

【氏名】▲賈▼ 春秀

【審査官】 野元 久道

(56)【参考文献】

【文献】 特開２００９−１１６４１４（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特表２０１３−５４２４７５（ＪＰ，Ａ）

【文献】 嘉藤 将之 外４名，ファイルアクセスＡＰＩを用いた連続メディア情報のリモートアクセス手法，情報処理学会研究報告 Ｖｏｌ．２００４ Ｎｏ．８９ IPSJ SIG Technical Reports，日本，社団法人情報処理学会 ，２００４年 ９月 ３日，第2004巻 第89号，p.85〜90

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ｈ０４Ｌ １２／２４

Ｈ０４Ｌ １２／７０

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ネットワーク管理サーバと、仮想ネットワーク要素と、ネットワーク要素デバイスとを含むネットワーク管理システムであって、
前記ネットワーク要素デバイスは、サービスデータを記憶するように構成され、
前記ネットワーク管理サーバは、前記ネットワーク要素デバイス内に記憶された前記サービスデータについてのデータアクセス要求を前記仮想ネットワーク要素に送信するように構成され、
前記仮想ネットワーク要素は、前記ネットワーク要素デバイス内の前記サービスデータのバックアップデータを記憶し、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように構成され、
前記データアクセス要求が、データ記憶要求である場合、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、前記仮想ネットワーク要素は、具体的には、前記データ記憶要求に従って、前記データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、前記仮想ネットワーク要素の中に記憶し、前記記憶されるべきデータを、前記ネットワーク管理サーバが識別することができるデータ型であるアプリケーションデータ型から、前記ネットワーク要素デバイスが識別することができるデータ型であるネットワーク要素データ型に変換し、前記ネットワーク要素データ型に変換された前記記憶されるべきデータを、前記データ記憶要求が指し示す前記ネットワーク要素デバイスに送信するように構成され、
前記ネットワーク要素デバイスは、具体的には、前記ネットワーク要素データ型に変換された前記記憶されるべきデータを記憶するように構成され、
前記データアクセス要求が、データ読み取り要求である場合、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、前記仮想ネットワーク要素は、具体的には、前記データ読み取り要求に従って、前記データ読み取り要求によって要求されるデータを、前記記憶されたバックアップデータから読み取り、前記読み取られたデータを、前記ネットワーク要素データ型から前記アプリケーションデータ型に変換し、前記アプリケーションデータ型に変換された前記データを前記ネットワーク管理サーバに送信するように構成され、
前記ネットワーク管理サーバは、前記仮想ネットワーク要素から、前記アプリケーションデータ型に変換された前記データを受信するようにさらに構成されたネットワーク管理システム。

【請求項2】

ネットワーク管理サーバと、仮想ネットワーク要素と、ネットワーク要素デバイスとを含むネットワーク管理システムであって、
前記ネットワーク要素デバイスは、サービスデータを記憶するように構成され、
前記ネットワーク管理サーバは、前記ネットワーク要素デバイス内に記憶された前記サービスデータについてのデータアクセス要求を前記仮想ネットワーク要素に送信するように構成され、
前記仮想ネットワーク要素は、前記ネットワーク要素デバイス内の前記サービスデータのバックアップデータを記憶し、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように構成され、
前記データアクセス要求が、データ変更要求である場合、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、前記仮想ネットワーク要素は、前記データ変更要求に従って、前記データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、前記バックアップデータ内の、前記データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、前記新たなデータを、前記ネットワーク管理サーバが識別することができるデータ型であるアプリケーションデータ型から、前記ネットワーク要素デバイスが識別することができるデータ型であるネットワーク要素データ型に変換し、前記ネットワーク要素データ型に変換された前記新たなデータを、前記元のデータを記憶する前記ネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成され、
前記ネットワーク要素デバイスは、具体的には、前記データ変更要求が指し示す前記元のデータを記憶し、前記仮想ネットワーク要素によって送信され、前記ネットワーク要素データ型に変換された前記新たなデータを使用して、前記記憶された元のデータを置き換えるように構成され、
前記データアクセス要求が、データ読み取り要求である場合、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、前記仮想ネットワーク要素は、具体的には、前記データ読み取り要求に従って、前記データ読み取り要求によって要求されるデータを、前記記憶されたバックアップデータから読み取り、前記読み取られたデータを、前記ネットワーク要素データ型から前記アプリケーションデータ型に変換し、前記アプリケーションデータ型に変換された前記データを前記ネットワーク管理サーバに送信するように構成され、
前記ネットワーク管理サーバは、前記仮想ネットワーク要素から、前記アプリケーションデータ型に変換された前記データを受信するようにさらに構成されたネットワーク管理システム。

【請求項3】

前記ネットワーク管理サーバと前記仮想ネットワーク要素の間のインターフェースは、独自のプロトコルを使用し、前記仮想ネットワーク要素と前記ネットワーク要素デバイスの間のインターフェースは、ファイル転送プロトコル、シンプル・ネットワーク・マネージメント・プロトコル、またはテレコミュニケーション・ネットワーク・プロトコルを使用する請求項1または2に記載のネットワーク管理システム。

【請求項4】

ネットワーク要素データアクセス方法であって、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求を受信するステップであって、前記仮想ネットワーク要素は、前記ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータのバックアップデータを記憶する、ステップと、
前記仮想ネットワーク要素により、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って、前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップと、を含み、
前記データアクセス要求が、データ記憶要求である場合、
前記仮想ネットワーク要素により、前記データアクセス要求に従って、前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行する前記ステップは、
前記仮想ネットワーク要素により、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データ記憶要求に従って、前記データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、前記仮想ネットワーク要素の中に記憶するステップと、前記記憶されるべきデータを、前記ネットワーク管理サーバが識別することができるデータ型であるアプリケーションデータ型から、前記ネットワーク要素デバイスが識別することができるデータ型であるネットワーク要素データ型に変換するステップと、前記ネットワーク要素データ型に変換された前記記憶されるべきデータを、前記データ記憶要求が指し示す前記ネットワーク要素デバイスに送信するステップと、を含み、
前記データアクセス要求が、データ読み取り要求である場合、
前記仮想ネットワーク要素により、前記データアクセス要求に従って、前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行する前記ステップは、
前記仮想ネットワーク要素により、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データ読み取り要求に従って、前記データ読み取り要求によって要求されるデータを、前記記憶されたバックアップデータから読み取り、前記読み取られたデータを、前記ネットワーク要素データ型から前記アプリケーションデータ型に変換し、前記アプリケーションデータ型に変換された前記データを前記ネットワーク管理サーバに送信するステップを含む方法。

【請求項5】

ネットワーク要素データアクセス方法であって、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求を受信するステップであって、前記仮想ネットワーク要素は、前記ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータのバックアップデータを記憶する、ステップと、
前記仮想ネットワーク要素により、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って、前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップと、を含み、
前記データアクセス要求が、データ変更要求である場合、
前記仮想ネットワーク要素により、前記データアクセス要求に従って、前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行する前記ステップは、
前記仮想ネットワーク要素により、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データ変更要求に従って、前記データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、前記バックアップデータ内の、前記データ変更要求が指し示す元のデータを置き換えるステップと、前記新たなデータを、前記ネットワーク管理サーバが識別することができるデータ型であるアプリケーションデータ型から、前記ネットワーク要素デバイスが識別することができるデータ型であるネットワーク要素データ型に変換するステップと、前記ネットワーク要素データ型に変換された前記新たなデータを、前記元のデータを記憶する前記ネットワーク要素デバイスに送信するステップと、を含み、
前記データアクセス要求が、データ読み取り要求である場合、
前記仮想ネットワーク要素により、前記データアクセス要求に従って、前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行する前記ステップは、
前記仮想ネットワーク要素により、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データ読み取り要求に従って、前記データ読み取り要求によって要求されるデータを、前記記憶されたバックアップデータから読み取り、前記読み取られたデータを、前記ネットワーク要素データ型から前記アプリケーションデータ型に変換し、前記アプリケーションデータ型に変換された前記データを前記ネットワーク管理サーバに送信するステップを含む方法。

【請求項6】

仮想ネットワーク要素であって、
ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求を受信するように構成されたトランシーバモジュールと、
前記ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータのバックアップデータを記憶するように構成された記憶モジュールと、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って、前記サービスデータの、前記記憶モジュール内に記憶された前記バックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように構成された処理モジュールと、を含み、
前記データアクセス要求が、データ記憶要求である場合、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、前記処理モジュールは、具体的には、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データ記憶要求に従って、前記データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを前記記憶モジュールの中に記憶させ、前記記憶されるべきデータを、前記ネットワーク管理サーバが識別することができるデータ型であるアプリケーションデータ型から、前記ネットワーク要素デバイスが識別することができるデータ型であるネットワーク要素データ型に変換するように構成され、
前記トランシーバモジュールは、前記ネットワーク要素データ型に変換された前記記憶されるべきデータを、前記データ記憶要求が指し示す前記ネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成され、
前記データアクセス要求が、データ読み取り要求である場合、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、前記処理モジュールは、具体的には、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データ読み取り要求に従って、前記データ読み取り要求によって要求されるデータを、前記記憶モジュール内に記憶された前記バックアップデータから読み取り、前記読み取られたデータを、前記ネットワーク要素データ型から前記アプリケーションデータ型に変換するように構成され、
前記トランシーバモジュールは、前記アプリケーションデータ型に変換された前記データを前記ネットワーク管理サーバに送信するようにさらに構成された仮想ネットワーク要素。

【請求項7】

仮想ネットワーク要素であって、
ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求を受信するように構成されたトランシーバモジュールと、
前記ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータのバックアップデータを記憶するように構成された記憶モジュールと、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って、前記サービスデータの、前記記憶モジュール内に記憶された前記バックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように構成された処理モジュールと、を含み、
前記データアクセス要求が、データ変更要求である場合、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、前記処理モジュールは、具体的には、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データ変更要求に従って、前記データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、前記バックアップデータ内の、前記データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、前記新たなデータを、前記ネットワーク管理サーバが識別することができるデータ型であるアプリケーションデータ型から、前記ネットワーク要素デバイスが識別することができるデータ型であるネットワーク要素データ型に変換するように構成され、
前記トランシーバモジュールは、前記ネットワーク要素データ型に変換された前記新たなデータを、前記元のデータを記憶する前記ネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成され、
前記データアクセス要求が、データ読み取り要求である場合、
前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データアクセス要求に従って前記サービスデータの前記記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、前記処理モジュールは、具体的には、前記ネットワーク管理サーバによって送信された前記データ読み取り要求に従って、前記データ読み取り要求によって要求されるデータを、前記記憶モジュール内に記憶された前記バックアップデータから読み取り、前記読み取られたデータを、前記ネットワーク要素データ型から前記アプリケーションデータ型に変換するように構成され、
前記トランシーバモジュールは、前記アプリケーションデータ型に変換された前記データを前記ネットワーク管理サーバに送信するようにさらに構成された仮想ネットワーク要素。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明の実施形態は、コンピュータネットワーク技術の分野、詳細には、ネットワーク要素データアクセス処理方法および装置、およびネットワーク管理システムに関する。

【背景技術】

【0002】

既存のネットワーク管理システムにおいて、ユーザが、ネットワーク管理システムを使用することによってネットワーク要素デバイス上で構成、管理、およびメンテナンスを実行することを可能にするために、ネットワーク管理システムサーバが、ネットワーク要素デバイスのネットワーク要素データを頻繁に獲得し、ネットワーク管理システムを使用することによってそのネットワーク要素データを表示する必要がある。

【0003】

従来技術において、アプリケーションインターフェースは、ネットワーク管理システムにおける各ネットワーク要素デバイス上で独立に構成され、ネットワーク管理システム(Network management system、NMS)サーバが、前述のアプリケーションインターフェースを直接に使用することによってネットワーク要素デバイス内に記憶されたネットワーク要素データにアクセスする。しかし、この方式は、ネットワーク要素デバイスのインターフェースに大きく依拠し、現在、多くのネットワーク要素デバイスは、そのようなインターフェースを提供することができない、またはそのようなインターフェースは、低いスループットおよび効率を有する。したがって、ネットワーク要素データにアクセスする効率が影響され得る。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0004】

本発明の実施形態は、ネットワーク要素データアクセス処理方法および装置、およびネットワーク管理システムを提供し、それによってネットワーク要素デバイス内のデータにアクセスする効率を向上させる。

【0005】

第1の態様によれば、本発明の実施形態は、ネットワーク管理サーバと、仮想ネットワーク要素と、ネットワーク要素デバイスとを含むネットワーク管理システムを提供し、
ネットワーク要素デバイスは、サービスデータを記憶するように構成され、
ネットワーク管理サーバは、ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信するように構成され、
仮想ネットワーク要素は、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶し、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように構成される。

【0006】

第1の態様を参照して、第1の実現可能な実現方式において、ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応を記憶し、ネットワーク管理システム内の1つまたは複数の仮想ネットワーク要素の識別情報を記憶するようにさらに構成され、
ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信することに関して、ネットワーク管理サーバは、具体的には、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応に従って、データアクセス要求が指し示す仮想ネットワーク要素を決定し、仮想ネットワーク要素の識別情報に従って仮想ネットワーク要素にデータアクセス要求を送信するように構成される。

【0007】

第1の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第1の態様の第2の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ読み取り要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、仮想ネットワーク要素は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータをネットワーク管理サーバに送信するように構成され、
ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応するデータを受信するようにさらに構成される。

【0008】

第1の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第1の態様の第3の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ読み取り要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、仮想ネットワーク要素は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータを、ネットワーク要素データ型からアプリケーションデータ型に変換し、アプリケーションデータ型に変換されたデータをネットワーク管理サーバに送信するように構成され、
ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応し、アプリケーションデータ型に変換されたデータを受信するようにさらに構成される。

【0009】

第1の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第1の態様の第4の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ記憶要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、仮想ネットワーク要素は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素のバックアップデータの中に記憶し、記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するように構成され、
ネットワーク要素デバイスは、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを記憶するように構成される。

【0010】

第1の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第1の態様の第5の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ記憶要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、仮想ネットワーク要素は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素の中に記憶し、記憶されるべきデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、ネットワーク要素データ型に変換された記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するように構成され、
ネットワーク要素デバイスは、アプリケーションデータ型に変換された記憶されるべきデータを記憶するように構成される。

【0011】

第1の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第1の態様の第5の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ変更要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、仮想ネットワーク要素は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、データ変更要求によって要求される新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するように構成され、
ネットワーク要素デバイスは、データ変更要求が指し示す元のデータを記憶し、仮想ネットワーク要素によって送信された新たなデータを使用して、記憶された元のデータを置き換えるように構成される。

【0012】

第1の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第1の態様の第6の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ変更要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、新たなデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、ネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成され、
ネットワーク要素デバイスは、データ変更要求が指し示す元のデータを記憶し、仮想ネットワーク要素によって送信され、ネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを使用して、記憶された元のデータを置き換えるように構成される。

【0013】

第1の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第1の態様の第7の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、削除/変更要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、仮想ネットワーク要素は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信された削除/変更要求に従って、バックアップデータ内の、削除/変更要求によって要求されるデータを削除し、削除/変更要求によって要求されるデータを記憶するネットワーク要素デバイスに命令メッセージを送信し、それによって削除/変更要求によって要求されるデータを削除するように命令するように構成され、
ネットワーク要素デバイスは、命令メッセージに従って、削除/変更要求によって要求されるデータを、記憶されたサービスデータから削除するように構成される。

【0014】

第1の態様、または第1の実現可能な実現方式から第7の実現方式のいずれかを参照して、第1の態様の第8の実現可能な実現方式において、ネットワーク管理サーバと仮想ネットワーク要素の間のインターフェースが、独自のプロトコルを使用し、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間のインターフェースが、ファイル転送プロトコル、シンプル・ネットワーク・マネージメント・プロトコル、またはテレコミュニケーション・ネットワーク・プロトコルを使用する。

【0015】

第2の態様によれば、本発明の実施形態は、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求を受信するステップであって、仮想ネットワーク要素は、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータのバックアップデータを記憶する、ステップと、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従って、サービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップと、を含むネットワークデータアクセス方法をさらに提供する。

【0016】

第2の態様を参照して、第2の態様の第1の実現方式において、データアクセス要求は、データ読み取り要求であり、
仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップは、具体的には、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取るステップと、読み取られたデータをネットワーク管理サーバに送信するステップとである。

【0017】

第2の態様を参照して、第2の態様の第2の実現方式において、データアクセス要求は、データ読み取り要求であり、
仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップは、具体的には、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取るステップと、読み取られたデータを、ネットワーク要素データ型からアプリケーションデータ型に変換するステップと、アプリケーションデータ型に変換されたデータをネットワーク管理サーバに送信するステップとである。

【0018】

第2の態様を参照して、第2の態様の第3の実現方式において、データアクセス要求は、データ記憶要求であり、
仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップは、具体的には、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素のバックアップデータの中に記憶するステップと、記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するステップとである。

【0019】

第2の態様を参照して、第2の態様の第4の実現方式において、データアクセス要求は、データ記憶要求であり、
仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップは、具体的には、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素の中に記憶するステップと、記憶されるべきデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換するステップと、ネットワーク要素データ型に変換された記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するステップとである。

【0020】

第2の態様を参照して、第2の態様の第5の実現方式において、データアクセス要求は、データ変更要求であり、
仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップは、具体的には、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換えるステップと、データ変更要求によって要求される新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するステップとである。

【0021】

第2の態様を参照して、第2の態様の第6の実現方式において、データアクセス要求は、データ変更要求であり、
仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップは、具体的には、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換えるステップと、新たなデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換するステップと、ネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するステップとである。

【0022】

第2の態様を参照して、第2の態様の第7の実現方式において、データアクセス要求は、削除/変更要求であり、
仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するステップは、具体的には、
仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信された削除/変更要求に従って、バックアップデータ内の、削除/変更要求によって要求されるデータを削除するステップと、削除/変更要求によって要求されるデータを記憶するネットワーク要素デバイスに命令メッセージを送信し、それによって削除/変更要求によって要求されるデータを削除するように命令するステップとである。

【0023】

第3の態様によれば、本発明の実施形態は、
ネットワーク管理サーバにより、ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのデータアクセス要求を生成するステップと、
仮想ネットワーク要素が、データアクセス要求に従って、サービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように、ネットワーク管理サーバにより、ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信するステップであって、仮想ネットワーク要素は、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶、する、ステップと、を含むネットワーク要素データアクセス方法をさらに提供する。

【0024】

第3の態様を参照して、第3の態様の第1の実現可能な実現方式において、ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応を記憶し、ネットワーク管理システム内の1つまたは複数の仮想ネットワーク要素の識別情報を記憶し、
ネットワーク管理サーバにより、ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信するステップは、具体的には、
ネットワーク管理サーバにより、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応に従って、データアクセス要求が指し示す仮想ネットワーク要素を決定するステップと、
ネットワーク管理サーバにより、仮想ネットワーク要素の識別情報に従って仮想ネットワーク要素にデータアクセス要求を送信するステップと、を含む。

【0025】

第3の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第3の態様の第2の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ読み取り要求であり、
ネットワーク管理サーバにより、ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信するステップの後に、本方法は、
ネットワーク管理サーバにより、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応するデータを受信するステップ、または
ネットワーク管理サーバにより、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応し、アプリケーションデータ型に変換されたデータを受信するステップと、をさらに含む。

【0026】

第3の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第3の態様の第3の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ記憶要求である、またはデータアクセス要求は、データ変更要求である、またはデータアクセス要求は、削除/変更要求である。

【0027】

第4の態様によれば、本発明の実施形態は、
ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求を受信するように構成されたトランシーバモジュールと、
少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータのバックアップデータを記憶するように構成された記憶モジュールと、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従って、サービスデータの、記憶モジュール内に記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように構成された処理モジュールと、を含む仮想ネットワーク要素をさらに提供する。

【0028】

第4の態様を参照して、第4の態様の第1の実現方式において、データアクセス要求は、データ読み取り要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュールは、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取るように構成され、
トランシーバモジュールは、読み取られたデータをネットワーク管理サーバに送信するようにさらに構成される。

【0029】

第4の態様を参照して、第4の態様の第2の実現方式において、データアクセス要求は、データ読み取り要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュールは、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶モジュール内に記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータを、ネットワーク要素データ型からアプリケーションデータ型に変換するように構成され、
トランシーバモジュールは、アプリケーションデータ型に変換されたデータをネットワーク管理サーバに送信するようにさらに構成される。

【0030】

第4の態様を参照して、第4の態様の第3の実現方式において、データアクセス要求は、データ記憶要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュールは、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを記憶モジュール内に記憶するように構成され、
トランシーバモジュールは、記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成される。

【0031】

第4の態様を参照して、第4の態様の第4の実現方式において、データアクセス要求は、データ記憶要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュールは、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを記憶モジュールの中に記憶させ、記憶されるべきデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換するように構成され、
トランシーバモジュールは、ネットワーク要素データ型に変換された記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成される。

【0032】

第4の態様を参照して、第4の態様の第5の実現方式において、データアクセス要求は、データ変更要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュールは、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換えるように構成され、
トランシーバモジュールは、データ変更要求によって要求される新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成される。

【0033】

第4の態様を参照して、第4の態様の第6の実現方式において、データアクセス要求は、データ変更要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュールは、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、新たなデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換するように構成され、
トランシーバモジュールは、ネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成される。

【0034】

第4の態様を参照して、第4の態様の第7の実現方式において、データアクセス要求は、削除/変更要求であり、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュールは、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信された削除/変更要求に従って、バックアップデータ内の、削除/変更要求によって要求されるデータを削除し、削除/変更要求によって要求されるデータを記憶するネットワーク要素デバイスに命令メッセージを送信し、それによって削除/変更要求によって要求されるデータを削除するように命令するように構成される。

【0035】

第5の態様によれば、本発明の実施形態は、
ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのデータアクセス要求を生成するように構成された生成モジュールと、
仮想ネットワーク要素が、データアクセス要求に従って、サービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように、ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信するように構成されたトランシーバモジュールであって、仮想ネットワーク要素は、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶する、トランシーバモジュールと、を含むネットワーク管理サーバをさらに提供する。

【0036】

第5の態様を参照して、第5の態様の第1の実現可能な実現方式において、ネットワーク管理サーバは、
仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応を記憶し、ネットワーク管理システム内の1つまたは複数の仮想ネットワーク要素の識別情報を記憶するように構成された記憶モジュールをさらに含み、
ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信することに関して、トランシーバモジュールは、具体的には、記憶モジュール内に記憶された仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応に従って、データアクセス要求が指し示す仮想ネットワーク要素を決定し、仮想ネットワーク要素の、記憶モジュール内に記憶された識別情報に従って仮想ネットワーク要素にデータアクセス要求を送信するように構成される。

【0037】

第5の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第5の態様の第2の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ読み取り要求であり、
ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信した後に、トランシーバモジュールは、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応するデータを受信する、または仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応し、アプリケーションデータ型に変換されたデータを受信するようにさらに構成される。

【0038】

第5の態様または第1の実現可能な実現方式を参照して、第5の態様の第3の実現可能な実現方式において、データアクセス要求は、データ記憶要求である、またはデータアクセス要求は、データ変更要求である、またはデータアクセス要求は、削除/変更要求である。

【0039】

本発明の実施形態は、ネットワーク要素データアクセス処理方法および装置、およびネットワーク管理システムを提供する。ネットワーク管理システムにおいて、仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバと少なくとも1つのネットワーク要素デバイスの間に配置され、仮想ネットワーク要素は、1つまたは複数のネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶し、ネットワーク管理サーバは、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータの、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによってネットワーク要素デバイス内のサービスデータのアクセスを実現し、それによってネットワーク管理サーバが、ネットワーク要素デバイスのインターフェースにもはや依拠することなしにネットワーク要素デバイス内のサービスデータにアクセスすることを実現し、それによりネットワーク管理サーバによってサービスデータにアクセスするアクセス効率を向上させる。

【0040】

本発明の実施形態における、または従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、実施形態または従来技術を説明するために要求される添付図面を簡単に導入する。明らかに、以下の説明における添付図面は、本発明のいくつかの実施形態を示し、当業者は、それでも、創作的な努力なしにこれらの添付図面から他の図面を導き出すことが可能である。

【図面の簡単な説明】

【0041】

【図1】本発明によるネットワーク管理システムの実施形態の概略構造図である。

【図2】本発明によるネットワーク管理システムの概略アーキテクチャ図である。

【図3】本発明によるネットワーク管理システムの別の概略アーキテクチャ図である。

【図4】本発明の実施形態によるネットワーク要素データアクセス方法の実施形態の概略フローチャートである。

【図5】本発明の実施形態によるネットワーク要素データアクセス方法の実施形態の概略フローチャートである。

【図6】本発明による仮想ネットワーク要素の実施形態の概略構造図である。

【図7】本発明による仮想ネットワーク要素における処理モジュールの実施形態の概略構造図である。

【図8】本発明による仮想ネットワーク要素における処理モジュールの別の実施形態の概略構造図である。

【図9】本発明による仮想ネットワーク要素における処理モジュールの別の実施形態の概略構造図である。

【図10】本発明による仮想ネットワーク要素における処理モジュールのさらに別の実施形態の概略構造図である。

【図11】本発明による仮想ネットワーク要素の実施形態の概略構造図である。

【図12】本発明によるネットワーク管理サーバの実施形態の概略構造図である。

【図13】本発明によるネットワーク管理サーバの別の実施形態の概略構造図である。

【図14】本発明によるネットワーク管理サーバのさらに別の実施形態の概略構造図である。

【図15】本発明によるネットワーク管理サーバの別の実施形態の概略構造図である。

【発明を実施するための形態】

【0042】

本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下は、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態のうちのいくつかであるが、すべてではない。創作的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内にあるものである。

【0043】

図1は、本発明によるネットワーク管理システムの実施形態の概略構造図である。図1に示されるとおり、このシステムは、ネットワーク管理サーバ11と、仮想ネットワーク要素12と、ネットワーク要素デバイス13とを含み、
ネットワーク要素デバイス13は、サービスデータを記憶するように構成され、
ネットワーク管理サーバ11は、ネットワーク要素デバイス13内に記憶されたサービスデータについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素12に送信するように構成され、
仮想ネットワーク要素12は、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス13内のサービスデータのバックアップデータを記憶し、ネットワーク管理サーバ11によって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように構成される。

【0044】

本発明のこの実施形態において提供される技術的解決策によれば、仮想ネットワーク要素12は、ネットワーク管理システム内に配置される必要があり、このシステムは、1つまたは複数のネットワーク管理サーバ11を含むことが可能であり、1つまたは複数の仮想ネットワーク要素12を含むことも可能である。あるシナリオにおいて、1つの仮想ネットワーク要素12と1つのネットワーク管理サーバ11が、統合方式で配置されることが可能であり、例えば、この2つが、1つのサーバ(server)上に配置されることが可能である。この実現シナリオにおいて、この2つの機能はともに、ソフトウェアを使用することによってサーバ上で実現されることが可能であり、この2つの動作は、サーバ上の中央処理ユニットによって実行される。この実現シナリオにおいて、ネットワーク管理サーバ11によって実行される動作と仮想ネットワーク要素12によって実行される動作は、それぞれ、異なるプロセスによって実行され、したがって、ネットワーク管理サーバ11によって仮想ネットワーク要素12に送信されるデータアクセス要求は、プロセス間アクセス要求と同等である。別のシナリオにおいて、ネットワーク管理サーバ11と仮想ネットワーク要素12は、独立に別々に配置されることが可能であり、すなわち、この2つは、別々に独立の物理エンティティであることが可能である。ネットワーク要素デバイス13は、基本データサービス・インターフェースを提供する必要があるだけである。例えば、基本データサービス・インターフェースを使用することによって、ネットワーク管理サーバ11は、ネットワーク要素デバイス13の構成パラメータを直接に変更すること、またはネットワーク要素デバイス13のステータスをリアルタイムで監視することが可能である。しかし、ネットワーク管理サーバ11は、仮想ネットワーク要素12内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによってネットワーク要素デバイス13内のサービスデータのアクセスを完了することが可能であり、それによりネットワーク要素デバイス13が、ネットワーク要素デバイスのインターフェースに依拠することを防止し、ネットワーク要素デバイスのハードウェアコストおよび開発コストを最小化する。

【0045】

仮想ネットワーク要素12は、1つまたは複数のネットワーク要素デバイス13のサービスデータのバックアップデータを記憶することが可能である。具体的には、仮想ネットワーク要素のデータ記憶は、断片化を使用することが可能であり、すなわち、バックアップデータは、ネットワーク要素デバイス13ごとに記憶されることが可能であり、各ネットワーク要素デバイス13が、バックアップデータの1つの断片に対応する。しかし、バックアップデータの記憶モデルは、ネットワーク要素デバイス13のそれと一貫していることが可能であり、すなわち、バックアップデータのデータ型は、ネットワーク要素デバイス13のサービスデータ型と一貫していることが可能である。さらに、バックアップデータの各断片のデータ量は、比較的一定であることが可能である。ネットワーク管理サーバ11が、ネットワーク要素デバイス13内のデータにアクセスする必要がある場合、ネットワーク管理サーバ11は、仮想ネットワーク要素12内のバックアップデータに直接にアクセスすることが可能である。すなわち、ネットワーク管理サーバ11は、仮想ネットワーク要素12にデータアクセス要求を送信することが可能であり、ネットワーク要素デバイスにさらにアクセスする必要がなく、このことは、ネットワーク要素デバイスがデータサービスを直接に提供するために生じるネットワーク要素デバイスのパフォーマンスに対する影響を効果的に回避することができ、それによりネットワーク要素デバイスのインターフェースに依拠することを回避し、ネットワーク要素データにアクセスする効率を向上させる。ネットワーク管理サーバ11と仮想ネットワーク要素12の間に複数のタイプの対応が存在することが可能であることに留意すべきである。例えば、1つのネットワーク管理サーバ11が、1つまたは複数の仮想ネットワーク要素12にアクセスすることが可能であり、または複数のネットワーク管理サーバ11が、1つの仮想ネットワーク要素12にアクセスすることが可能である。具体的には、ネットワーク管理サーバ11および仮想ネットワーク要素12の数量、ならびにバックアップデータが各仮想ネットワーク要素12内に記憶されるネットワーク要素デバイス13の数量は、実際のサービスアクセス要件に従って設定されることが可能である。

【0046】

オプションとして、システムが複数の仮想ネットワーク要素12を含む実現シナリオにおいて、ネットワーク管理サーバ11は、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応についての情報を記憶することが可能であり、その対応は、マッピングテーブルの形式でネットワーク管理サーバ11内に記憶されることが可能である。さらに、ネットワーク管理サーバ11は、仮想ネットワーク要素の識別情報をネットワーク管理システム内にさらに記憶することが可能であり、その識別情報は、システムにおける仮想ネットワーク要素12のIPアドレスであることが可能である。データアクセス要求を送信するとき、ネットワーク管理サーバ11は、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応に従って、データアクセス要求が指し示す仮想ネットワーク要素を決定し、仮想ネットワーク要素の識別情報に従って仮想ネットワーク要素にデータアクセス要求をさらに送信することが可能である。

【0047】

仮想ネットワーク要素12は、記憶されたバックアップデータを周期的に更新することが可能であり、それによって記憶されたバックアップデータとネットワーク要素デバイス内に記憶されたデータの間の一貫性を実現する。代替として、初期化フェーズにおいて、仮想ネットワーク要素12は、ネットワーク要素デバイス13にデータ更新要求を送信することによって、ネットワーク要素デバイス13内のデータを仮想ネットワーク要素12のローカル記憶ユニットの中にコピーすることも可能である。

【0048】

仮想ネットワーク要素12とネットワーク要素デバイス13は、既存のインターフェースを使用すること、例えば、ファイル転送プロトコル・インターフェース、シンプル・ネットワーク・マネージメント・プロトコル・インターフェース、またはテレコミュニケーション・ネットワーク・プロトコル・インターフェースを使用することによって接続されることが可能である。ネットワーク管理サーバ11は、ネットワーク要素デバイス13に直接にアクセスするのではなく、仮想ネットワーク要素12にアクセスし、仮想ネットワーク要素12は、ネットワーク管理サーバ11をネットワーク要素デバイス13から遠ざける。仮想ネットワーク要素12は、より柔軟性があり、より効率的で、高いスケーラビリティを有するアクセスインターフェースを提供する。ネットワーク管理サーバ11と仮想ネットワーク要素12は、より柔軟性のある独自のプロトコル・インターフェースを使用することによって接続されてもよく、そのような独自のインターフェースは、より柔軟性があり、より高いスケーラビリティを有し、様々なアプリケーション要件を満たすことが可能である。前述の独自プロトコル・インターフェースは、具体的には、前もって予め決定されたインターフェース、例えば、関数インターフェースまたは内部メッセージインターフェースであることが可能である。

【0049】

具体的には、前述したデータアクセス要求は、データ読み取り要求、データ記憶要求、データ変更要求、またはデータ削除要求などを含むことが可能である。

【0050】

あるシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ読み取り要求である。仮想ネットワーク要素12は、具体的には、ネットワーク管理サーバ11によって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータをネットワーク管理サーバに送信するように構成される。ネットワーク管理サーバ11は、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応するデータを受信するようにさらに構成される。

【0051】

オプションとして、仮想ネットワーク要素12は、具体的には、ネットワーク管理サーバ11によって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータを、ネットワーク要素データ型からアプリケーションデータ型に変換し、アプリケーションデータ型に変換されたデータをネットワーク管理サーバに送信するように構成され、
ネットワーク管理サーバ11は、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応し、アプリケーションデータ型に変換されたデータを受信するようにさらに構成される。

【0052】

あるシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ記憶要求である。仮想ネットワーク要素12は、具体的には、ネットワーク管理サーバ11によって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素のバックアップデータの中に記憶し、記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するように構成される。ネットワーク要素デバイス13は、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを記憶するように構成される。

【0053】

オプションとして、仮想ネットワーク要素12は、具体的には、ネットワーク管理サーバ11によって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素の中に記憶し、記憶されるべきデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、ネットワーク要素データ型に変換された記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するように構成される。ネットワーク要素デバイス13は、アプリケーションデータ型に変換された記憶されるべきデータを記憶するように構成される。

【0054】

別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ変更要求である。仮想ネットワーク要素12は、具体的には、ネットワーク管理サーバ11によって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、データ変更要求によって要求される新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するように構成される。ネットワーク要素デバイス13は、データ変更要求が指し示す元のデータを記憶し、仮想ネットワーク要素によって送信された新たなデータを使用して、記憶された元のデータを置き換えるように構成される。

【0055】

オプションとして、仮想ネットワーク要素12は、ネットワーク管理サーバ11によって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、新たなデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、ネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成される。ネットワーク要素デバイス13は、データ変更要求が指し示す元のデータを記憶し、仮想ネットワーク要素によって送信され、ネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを使用して、記憶された元のデータを置き換えるように構成される。

【0056】

さらに別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、削除/変更要求である。仮想ネットワーク要素12は、具体的には、ネットワーク管理サーバ11によって送信された削除/変更要求に従って、バックアップデータ内の、削除/変更要求によって要求されるデータを削除し、削除/変更要求によって要求されるデータを記憶するネットワーク要素デバイスに命令メッセージを送信し、それによって削除/変更要求によって要求されるデータを削除するように命令するように構成される。ネットワーク要素デバイス13は、命令メッセージに従って、削除/変更要求によって要求されるデータを、記憶されたサービスデータから削除するように構成されることが可能である。

【0057】

この実施形態において提供されるネットワーク管理システムによれば、ネットワーク管理サーバ、仮想ネットワーク要素、およびネットワーク要素デバイスが、ネットワーク管理システム内に配置され、仮想ネットワーク要素は、1つまたは複数のネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶し、ネットワーク管理サーバは、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータの、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによってネットワーク要素デバイス内のサービスデータのアクセスを実現し、それによってネットワーク管理サーバが、ネットワーク要素デバイスのインターフェースにもはや依拠することなしにネットワーク要素デバイス内のサービスデータにアクセスすることを実現し、それによりネットワーク管理サーバによってサービスデータにアクセスするアクセス効率を向上させる。

【0058】

図2は、ネットワーク管理システムの概略アーキテクチャ図を示す。仮想ネットワーク要素12がネットワーク管理サーバ11のためにデータサービスを提供するので、仮想ネットワーク要素12とネットワーク管理サーバ11は、一緒に、ネットワーク管理システムにおける完全なサービスユニットを構成することが可能である。例えば、図2に示されるとおり、ネットワーク管理サーバ11と仮想ネットワーク要素12は、統合方式で配置される、例えば、1つの物理サーバノード(server)上に配置されることが可能である。この2つの機能はともに、ソフトウェアを使用することによってサーバ上で実現されることが可能であり、この2つの動作は、サーバ上の中央処理ユニットによって実行される。ネットワークは、1つまたは複数のサーバノードを含むことが可能である。図2に示される1個またはn個のサーバノードが存在することが可能であり、nは、1より大きい整数である。代替として、仮想ネットワーク要素12は、独立に配置されたデバイスであることも可能である。各仮想ネットワーク要素12が、複数のネットワーク要素デバイス13のバックアップデータを記憶することが可能であり、それによってネットワーク要素デバイス13のグループのサービスデータを管理する。したがって、異なるグループのネットワーク要素デバイス13が、互いに隔離されて、互いに干渉されないことが実現されることが可能である。仮想ネットワーク要素12は、サービス要件に従って、仮想ネットワーク要素12が管理するネットワーク要素デバイス13の数量を拡大することも可能である。クライアントが各ネットワーク要素デバイス内のデータにアクセスする必要がある場合、クライアントは、サーバノードにおけるネットワーク管理サーバ11にアクセスすることが可能であり、ネットワーク管理サーバ11が、ネットワーク管理サーバ11に接続された仮想ネットワーク要素12にさらにアクセスし、それによりネットワーク要素デバイス内に記憶されたデータのアクセスを実現する。

【0059】

本発明において提供されるネットワーク管理システムの典型的な応用シナリオにおいて、すなわち、ネットワーク管理サーバ11がクラウドサーバエンドにおいて配備されるシナリオにおいて、より多様化されて、より高い性能、より高い同時実行能力、およびより高い信頼性を有するアクセスインターフェースが必要とされる。図3に示されるとおり、複数の仮想ネットワーク要素12が、ネットワーク内に配置される。ネットワーク管理サーバ11と仮想ネットワーク要素12は、それぞれ、独立に配置された物理エンティティであり、各仮想ネットワーク要素12は、1つまたは複数のネットワーク要素デバイス13のバックアップデータを記憶することが可能である。ネットワーク管理サーバ11は、統計レポート、音声サービス、インターネットアクセスサービス、ビデオサービス、および別の個人仕様のサービスのサービスデータにアクセスする必要がある。ネットワーク要素デバイスにおけるネットワーク要素データサービスは、仮想ネットワーク要素に分離されて、仮想ネットワーク要素において実現されることが可能であり、それによってネットワーク要素データのバックアップデータのサービスクラウドを形成する。別の典型的な応用シナリオにおいて、現在、ネットワークサービスは、急速に発展し、サービスは、頻繁に変化するので、ネットワーク要素デバイスにおいてサービスが追加され、またはデータ型が変更された場合、本発明における解決策が使用されるならば、ネットワーク管理サーバ11は、ネットワーク要素デバイス13に適応するために関連するアップグレードを実行する必要がなく、仮想ネットワーク要素12において柔軟性のあるデータ型変換を実行する、またはサービスデータのバックアップデータを追加する必要があるだけであり、それによって様々なタイプのデータアクセス要件が満たされることが可能であり、ネットワーク管理サーバ11とネットワーク要素デバイス13の分離が実現される。

【0060】

この実施形態において提供されるネットワーク管理システムによれば、ネットワーク管理サーバ、仮想ネットワーク要素、およびネットワーク要素デバイスが、ネットワーク管理システム内に配置され、仮想ネットワーク要素は、1つまたは複数のネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶し、ネットワーク管理サーバは、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータの、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによって、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータのアクセスを実現する。仮想ネットワーク要素とネットワーク管理サーバは、1つの物理サーバノード上に配置されることが可能であり、この2つの機能は、ソフトウェアを使用することによって実現されることが可能である。代替として、仮想ネットワーク要素と管理サーバは、別々に独立に配置された物理エンティティであることも可能であり、それによってネットワーク管理サーバが、ネットワーク要素デバイスのインターフェースにもはや依拠することなしにネットワーク要素デバイス内のサービスデータにアクセスすることが実現され、仮想ネットワーク要素は、様々なシナリオにおいて柔軟に配置されることが可能であり、それによりネットワーク要素デバイスのサービスデータにアクセスするネットワーク管理サーバの要件を満たし、ネットワーク管理サーバによってサービスデータにアクセスするアクセス効率を向上させる。

【0061】

図4は、本発明の実施形態によるネットワーク要素データアクセス方法の実施形態の概略フローチャートである。図4に示されるとおり、方法は、以下のステップを含む。

【0062】

ステップ101:仮想ネットワーク要素は、ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求を受信し、仮想ネットワーク要素は、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータのバックアップデータを記憶する。

【0063】

ステップ102:仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従って、サービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行する。

【0064】

あるシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ読み取り要求である。

【0065】

仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することは、具体的には、仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取ること、および読み取られたデータをネットワーク管理サーバに送信すること、または
オプションとして、仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取ること、読み取られたデータを、ネットワーク要素データ型からアプリケーションデータ型に変換すること、およびアプリケーションデータ型に変換されたデータをネットワーク管理サーバに送信することである。

【0066】

別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ記憶要求である。仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することは、具体的には、仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素のバックアップデータの中に記憶すること、および記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信すること、または
オプションとして、仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素の中に記憶すること、記憶されるべきデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換すること、およびネットワーク要素データ型に変換された記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信することである。

【0067】

さらに別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ変更要求である。仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することは、具体的には、仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換えること、およびデータ変更要求によって要求される新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信すること、または
オプションとして、仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換えること、新たなデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換すること、およびネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信することである。

【0068】

別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、削除/変更要求である。仮想ネットワーク要素により、データアクセス要求に従って、記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することは、具体的には、仮想ネットワーク要素により、ネットワーク管理サーバによって送信された削除/変更要求に従って、バックアップデータ内の、削除/変更要求によって要求されるデータを削除すること、および削除/変更要求によって要求されるデータを記憶するネットワーク要素デバイスに命令メッセージを送信し、それによって削除/変更要求によって要求されるデータを削除するように命令することである。

【0069】

この実施形態において提供されるネットワーク要素データアクセス処理方法によれば、仮想ネットワーク要素は、1つまたは複数のネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶することが可能であり、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータの、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによって、ネットワーク管理サーバは、データを読み取ること、データを書き込むこと、データを記憶すること、データを変更すること、データを削除することなどを含む、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータに対する様々なタイプのアクセスを実現することが可能である。したがって、ネットワーク管理サーバが、ネットワーク要素デバイスのインターフェースにもはや依拠することなしにネットワーク要素デバイス内のサービスデータにアクセスすることが実現され、それによりネットワーク管理サーバによってサービスデータにアクセスするアクセス効率を向上させる。さらに、仮想ネットワーク要素は、ネットワーク要素デバイスと対話することによって前述の動作を物理ネットワーク要素デバイスにさらに同期させることが可能であり、それによって仮想ネットワーク要素内のバックアップデータと物理ネットワーク要素デバイス内のデータの間の同期更新を実現する。

【0070】

図5は、本発明の実施形態によるネットワーク要素データアクセス方法の実施形態の概略フローチャートである。図5に示されるとおり、方法は、以下のステップを含む。

【0071】

ステップ201:ネットワーク管理サーバは、ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのデータアクセス要求を生成する。

【0072】

ステップ202: 仮想ネットワーク要素が、データアクセス要求に従って、サービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように、ネットワーク管理サーバは、ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信し、仮想ネットワーク要素は、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶する。

【0073】

実現可能に、ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応を記憶し、ネットワーク管理システム内の1つまたは複数の仮想ネットワーク要素の識別情報を記憶することが可能である。

【0074】

したがって、ステップ202で、ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応に従って、データアクセス要求が指し示す仮想ネットワーク要素を決定することが可能である。さらに、ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素の識別情報に従って仮想ネットワーク要素にデータアクセス要求を送信することが可能である。

【0075】

図4に示される実施形態における関連する説明を参照すると、あるシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ読み取り要求であることが可能である。この実現シナリオにおいて、仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータをネットワーク管理サーバに送信する。したがって、ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信した後に、ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応するデータを受信することが可能である。

【0076】

オプションとして、仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータを、ネットワーク要素データ型からアプリケーションデータ型に変換し、アプリケーションデータ型に変換されたデータをネットワーク管理サーバに送信する。したがって、ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応し、アプリケーションデータ型に変換されたデータをさらに受信することが可能である。

【0077】

別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ記憶要求である。仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素のバックアップデータの中に記憶し、記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信する。代替として、仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、仮想ネットワーク要素の中に記憶し、記憶されるべきデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、ネットワーク要素データ型に変換された記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信する。

【0078】

さらに別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ変更要求である。仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、データ変更要求によって要求される新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信する。代替として、仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、新たなデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、ネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信する。

【0079】

さらに別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、削除/変更要求である。仮想ネットワーク要素は、ネットワーク管理サーバによって送信された削除/変更要求に従って、バックアップデータ内の、削除/変更要求によって要求されるデータを削除し、削除/変更要求によって要求されるデータを記憶するネットワーク要素デバイスに命令メッセージを送信し、それによって削除/変更要求によって要求されるデータを削除するように命令する。

【0080】

この実施形態において提供されるネットワーク要素データアクセス処理方法によれば、ネットワーク管理サーバ、仮想ネットワーク要素、およびネットワーク要素デバイスが、ネットワーク管理システム内に配置され、仮想ネットワーク要素は、1つまたは複数のネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶し、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータの、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによって、ネットワーク管理サーバは、データを読み取ること、データを書き込むこと、データを記憶すること、データを変更すること、データを削除することなどを含む、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータに対する様々なタイプのアクセスを実現することが可能である。したがって、ネットワーク管理サーバが、ネットワーク要素デバイスのインターフェースにもはや依拠することなしにネットワーク要素デバイス内のサービスデータにアクセスすることが実現され、それによりネットワーク管理サーバによってサービスデータにアクセスするアクセス効率を向上させる。

【0081】

図6は、本発明による仮想ネットワーク要素の実施形態の概略構造図である。図6に示されるとおり、仮想ネットワーク要素は、
ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求を受信するように構成されたトランシーバモジュール51と、
少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータのバックアップデータを記憶するように構成された記憶モジュール52と、
ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従って、サービスデータの、記憶モジュール内に記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように構成された処理モジュール53と、を含む。

【0082】

あるシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ読み取り要求である。ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュール51は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取るように構成される。トランシーバモジュール53は、読み取られたデータをネットワーク管理サーバに送信するようにさらに構成される。

【0083】

オプションとして、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュール53は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶モジュール52内に記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータを、ネットワーク要素データ型からアプリケーションデータ型に変換するように構成されることが可能である。トランシーバモジュール51は、アプリケーションデータ型に変換されたデータをネットワーク管理サーバに送信するようにさらに構成される。

【0084】

別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ記憶要求である。ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュール53は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、記憶モジュールの中に記憶させるように構成される。トランシーバモジュール51は、記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成される。

【0085】

オプションとして、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュール53は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、記憶モジュールの中に記憶させ、記憶されるべきデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換するように構成される。トランシーバモジュール51は、ネットワーク要素データ型に変換された記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成される。

【0086】

さらに別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ変更要求である。ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュール53は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換えるように構成される。トランシーバモジュール51は、データ変更要求によって要求される新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成される。

【0087】

オプションとして、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュール53は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、新たなデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換するように構成される。トランシーバモジュール51は、ネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するようにさらに構成される。

【0088】

別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、削除/変更要求である。ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、処理モジュール53は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信された削除/変更要求に従って、バックアップデータ内の、削除/変更要求によって要求されるデータを削除し、削除/変更要求によって要求されるデータを記憶するネットワーク要素デバイスに命令メッセージを送信し、それによって削除/変更要求によって要求されるデータを削除するように命令するように構成される。

【0089】

この実施形態において提供される仮想ネットワーク要素によって実行されるネットワーク要素データアクセスの詳細なプロセスと効果の両方に関して、図1から図4における関連する説明への参照が行われることが可能である。

【0090】

この実施形態において提供される仮想ネットワーク要素は、1つまたは複数のネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶することが可能であり、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータの、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによって、ネットワーク管理サーバは、データを読み取ること、データを書き込むこと、データを記憶すること、データを変更すること、データを削除することなどを含む、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータに対する様々なタイプのアクセスを実現することが可能である。したがって、ネットワーク管理サーバが、ネットワーク要素デバイスのインターフェースにもはや依拠することなしにネットワーク要素デバイス内のサービスデータにアクセスすることが実現され、それによりネットワーク管理サーバによってサービスデータにアクセスするアクセス効率を向上させる。さらに、仮想ネットワーク要素は、ネットワーク要素デバイスと対話することによって前述の動作を物理ネットワーク要素デバイスにさらに同期させることが可能であり、それによって仮想ネットワーク要素内のバックアップデータと物理ネットワーク要素デバイス内のデータの間の同期更新を実現する。

【0091】

図7に示されるとおり、前述の仮想ネットワーク要素における様々なモジュールの具体的な機能が、下記で詳細に説明され、以下の態様を含む。

【0092】

処理モジュール53は、アクセス管理サブユニットを含み、アクセス管理サブユニットは、ネットワーク管理サーバのアクセス要求に対してアクセス管理を実行する機能を有する。具体的には、トランシーバモジュール51は、ネットワーク管理サーバのためにアクセスインターフェースを提供することが可能であり、アクセス管理サブユニットは、ネットワーク管理サーバから、トランシーバモジュール51によって受信されたアクセス要求に対して情報カプセル化を実行することが可能であり、それによって外部要求を内部要求に変換し、他方、アクセス要求の返信情報を取得した後に、アクセス管理サブユニットは、その情報をカプセル化し、その後、トランシーバモジュール51を使用することによってネットワーク管理サーバに送信することが可能である。

【0093】

処理モジュール53は、データ型変換サブユニットをさらに含み、データ型変換サブユニットは、データ型変換機能を有し、具体的には、ネットワーク要素データ型とアプリケーションデータ型の間で変換を実行することが可能である。ネットワーク管理サーバが識別することができるデータ型は、アプリケーションデータ型であり、ネットワーク要素デバイスが識別することができるデータ型は、ネットワーク要素データ型である。したがって、ネットワーク管理サーバから、トランシーバモジュール51によって受信された、前述した様々なタイプのアクセス要求におけるデータについて、データ型変換サブユニットは、データを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、変換されたデータをローカル記憶モジュール52の中に記憶させることが可能であり、それによって仮想ネットワーク要素のデータ型とネットワーク要素デバイスのサービスデータ型の間の一貫性を保ち、変換されたデータをネットワーク要素デバイスにさらに送信することが可能であり、それによってネットワーク要素デバイスは、変換されたデータを直接に識別し、その後、対応する動作を実行することができる。しかし、仮想ネットワーク要素のローカル記憶モジュール52内のバックアップデータからネットワーク管理サーバに返信される必要があるデータ、例えば、データ読み取り要求について返信される必要があるデータについて、データ型変換サブユニットは、データを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、変換されたデータを、トランシーバモジュール51を使用することによってネットワーク管理サーバに送信することが可能である。

【0094】

処理モジュール53は、データアクセスサブユニットをさらに含む。具体的には、データアクセスサブユニットは、ネットワーク管理サーバからのアクセス要求に従って、仮想ネットワーク要素の記憶モジュール52内のバックアップデータ、およびネットワーク要素デバイス内のサービスデータについて、記憶すること、読み取ること、変更すること、または削除することなどの動作を実行し、動作結果をネットワーク管理サーバに報告することが可能である。

【0095】

処理モジュール53は、ネットワーク要素デバイスから元のサービスデータを収集し、収集された元のサービスデータを、仮想ネットワーク要素サービスのデータ源、すなわち、バックアップデータとして使用することが可能であるデータ収集サブユニットをさらに含む。

【0096】

処理モジュール53は、収集された元のサービスデータを処理することが可能である同期サブユニットをさらに含む。

【0097】

処理モジュール53は、記憶モジュール52内に記憶されたバックアップデータについて永続的な記憶および管理を実行することが可能である記憶管理サブユニットをさらに含む。

【0098】

図8に示されるとおり、アクセス要求がデータ読み取り要求であるシナリオが、仮想ネットワーク要素の前述のサブユニット機能を参照して説明される。

【0099】

ネットワーク管理サーバは、データ読み取り要求を開始し、アクセス管理サブユニットが、トランシーバモジュール51を使用することによってその要求を受信し、記憶モジュール52内に記憶されたバックアップデータからデータを読み取った後に、データ型変換サブユニットは、読み取られたデータを、ネットワーク要素データ型からアプリケーションデータ型に変換し、アクセス管理サブユニットは、アプリケーションデータ型に変換されたデータを、トランシーバモジュール51を使用することによってネットワーク管理サーバに返信する。

【0100】

図9に示されるとおり、アクセス要求がデータ記憶要求であるシナリオが、仮想ネットワーク要素の前述のサブユニット機能を参照して説明される。

【0101】

ネットワーク管理サーバは、データ記憶要求を開始し、データ型変換サブユニットは、記憶されるように要求されたデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、その後、ネットワーク要素データ型に変換されたデータをローカル記憶モジュール52の中に記憶させ、次に、データアクセスサブユニットは、変換されたデータを、対応して記憶されるようにネットワーク要素デバイスにさらに送信する。

【0102】

図10に示されるとおり、前述の仮想ネットワーク要素のサブユニットとネットワーク要素デバイスの間のデータ同期動作を参照して説明が行われる。ネットワーク要素デバイスがデータを収集した後に、データ同期サブユニットは、ネットワーク要素デバイスからデータを同期して収集し、収集されたデータを記憶モジュール52の中に記憶させ、それにより収集されたデータが仮想ネットワーク要素に同期して更新されることを実現する。

【0103】

図7から図10に示される実施形態において、仮想ネットワーク要素における処理モジュールは、トランシーバモジュールのためにアクセス管理機能を実現するためにアクセス管理サブユニットをさらに含み、それによってネットワーク管理サーバからのアクセス要求についてカプセル化およびカプセル除去動作を実現し、それにより内部要求と外部要求の間の変換を実現する。データ型変換サブユニットは、ネットワーク管理サーバが識別することができるアプリケーションデータ型とネットワーク要素デバイスが識別することができるネットワーク要素データ型の間の相互変換を実現する。したがって、前述の変換によって、ネットワーク管理サーバは、受信されたデータまたはメッセージを識別することができ、ネットワーク要素デバイスも、受信されたデータまたはメッセージを識別することができる。データアクセスサブユニットは、ネットワーク管理サーバのアクセスタイプに適応して、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータについて、記憶すること、読み取ること、変更すること、または削除することなどの動作を実行することが可能である。データ収集ユニットは、ネットワーク要素デバイスからの元のサービスデータの収集を実現し、同期サブユニットを使用することによって、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータと物理ネットワーク要素デバイス内のデータの間で同期更新を実現する。記憶管理サブユニットは、仮想ネットワーク要素内にローカルに記憶されたバックアップデータについて永続的な記憶および管理を実現することが可能である。

【0104】

図11は、本発明による仮想ネットワーク要素の実施形態の概略構造図である。図11に示されるとおり、仮想ネットワーク要素は、命令を記憶するように構成された第1のメモリ61と、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータのバックアップデータを記憶するように構成された第2のメモリ62とを含む。

【0105】

プロセッサ62は、第1のメモリ61および第2のメモリ62と別々に通信し、第1のメモリ61内に記憶された命令を実行して、以下の方法、ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求を受信すること、およびネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従って、サービスデータの、記憶モジュール内に記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように構成される。

【0106】

あるシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ読み取り要求である。ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、プロセッサ62は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータをネットワーク管理サーバに送信するように構成される。

【0107】

オプションとして、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、プロセッサ62は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ読み取り要求に従って、データ読み取り要求によって要求されるデータを、記憶されたバックアップデータから読み取り、読み取られたデータを、ネットワーク要素データ型からアプリケーションデータ型に変換し、アプリケーションデータ型に変換されたデータをネットワーク管理サーバに送信するように構成されることが可能である。

【0108】

別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ記憶要求である。ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、プロセッサ62は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、記憶モジュールの中に記憶させ、記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するように構成される。

【0109】

オプションとして、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、プロセッサ62は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、データ記憶要求によって要求される記憶されるべきデータを、メモリ62の中に記憶させ、記憶されるべきデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、ネットワーク要素データ型に変換された記憶されるべきデータを、データ記憶要求が指し示すネットワーク要素デバイスに送信するように構成される。

【0110】

さらに別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、データ変更要求である。ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、プロセッサ62は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、データ変更要求によって要求される新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するように構成される。

【0111】

オプションとして、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、プロセッサ62は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ変更要求に従って、データ変更要求によって要求される新たなデータを使用して、バックアップデータ内の、データ変更要求が指し示す元のデータを置き換え、新たなデータを、アプリケーションデータ型からネットワーク要素データ型に変換し、ネットワーク要素データ型に変換された新たなデータを、元のデータを記憶するネットワーク要素デバイスに送信するように構成される。

【0112】

別のシナリオにおいて、データアクセス要求は、削除/変更要求である。ネットワーク管理サーバによって送信されたデータアクセス要求に従ってサービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行することに関して、プロセッサ62は、具体的には、ネットワーク管理サーバによって送信されたデータ記憶要求に従って、バックアップデータ内の、削除/変更要求によって要求されるデータを削除し、削除/変更要求によって要求されるデータを記憶するネットワーク要素デバイスに命令メッセージを送信し、それによって削除/変更要求によって要求されるデータを削除するように命令するように構成される。

【0113】

具体的には、図6から図9を参照して、この実施形態におけるプロセッサ62は、図6から図9におけるアクセス管理サブユニット、データ型変換サブユニット、データアクセスサブユニット、データ収集サブユニット、同期サブユニット、および記憶管理サブユニットの機能も有する。プロセッサ62によって実行される対応する動作について、図6から図9の前述の実施形態における関連する説明への参照が行われることが可能であり、詳細はここで再び説明されない。

【0114】

この実施形態において提供される仮想ネットワーク要素によって実行されるネットワーク要素データアクセスの詳細なプロセスと効果の両方に関して、図1から図3における関連する説明への参照が行われることが可能であり、詳細はここで再び説明されない。

【0115】

この実施形態において提供される仮想ネットワーク要素は、1つまたは複数のネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶することが可能であり、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータの、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによって、ネットワーク管理サーバは、データを読み取ること、データを書き込むこと、データを記憶すること、データを変更すること、データを削除することなどを含む、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータに対する様々なタイプのアクセスを実現することが可能である。したがって、ネットワーク管理サーバが、ネットワーク要素デバイスのインターフェースにもはや依拠することなしにネットワーク要素デバイス内のサービスデータにアクセスすることが実現され、それによりネットワーク管理サーバによってサービスデータにアクセスするアクセス効率を向上させる。さらに、仮想ネットワーク要素は、ネットワーク要素デバイスと対話することによって前述の動作を物理ネットワーク要素デバイスにさらに同期させることが可能であり、仮想ネットワーク要素内のバックアップデータと物理ネットワーク要素デバイス内のデータの間の同期更新を実現する。

【0116】

さらに、仮想ネットワーク要素におけるプロセッサは、アクセス管理機能をさらに有し、それによってネットワーク管理サーバからのアクセス要求に対してカプセル化およびカプセル除去動作を実現し、それにより内部要求と外部要求の間の変換を実現する。さらに、ネットワーク管理サーバが識別することができるアプリケーションデータ型とネットワーク要素デバイスが識別することができるネットワーク要素データ型の間の相互変換が実現されることが可能である。したがって、前述の変換によって、ネットワーク管理サーバは、受信されたデータまたはメッセージを識別することができ、ネットワーク要素デバイスも、受信されたデータまたはメッセージを識別することができる。プロセッサは、ネットワーク管理サーバのアクセスタイプにさらに適応して、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータについて、記憶すること、読み取ること、変更すること、または削除することなどの動作を実行することが可能である。プロセッサは、ネットワーク要素デバイスからの元のサービスデータの収集をさらに実現し、プロセッサを使用することによって、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータと物理ネットワーク要素デバイス内のデータの間で同期更新がさらに実現される。プロセッサは、仮想ネットワーク要素内にローカルに記憶されたバックアップデータについて永続的な記憶および管理をさらに実現することが可能である。

【0117】

図12は、本発明によるネットワーク管理サーバの実施形態の概略構造図である。図12に示されるとおり、ネットワーク管理サーバは、
ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのデータアクセス要求を生成するように構成された生成モジュール71と、
仮想ネットワーク要素が、データアクセス要求に従って、サービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように、ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信するように構成されたトランシーバモジュール72であって、仮想ネットワーク要素は、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶する、トランシーバモジュール72と、を含む。

【0118】

さらに、図13に示されるとおり、ネットワーク管理サーバは、
仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応を記憶し、ネットワーク管理システム内の1つまたは複数の仮想ネットワーク要素の識別情報を記憶するように構成された記憶モジュール73をさらに含むことが可能である。

【0119】

ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信することに関して、トランシーバモジュール72は、具体的には、記憶モジュール内に記憶された仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応に従って、データアクセス要求が指し示す仮想ネットワーク要素を決定し、仮想ネットワーク要素の、記憶モジュール内に記憶された識別情報に従って仮想ネットワーク要素にデータアクセス要求を送信するように構成されることが可能である。

【0120】

オプションとして、データアクセス要求は、データ読み取り要求である。

【0121】

ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信した後に、トランシーバモジュール72は、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応するデータを受信する、または仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応し、アプリケーションデータ型に変換されたデータを受信するようにさらに構成されることが可能である。

【0122】

オプションとして、データアクセス要求は、データ記憶要求である、またはデータアクセス要求は、データ変更要求である、またはデータアクセス要求は、削除/変更要求である。

【0123】

この実施形態において提供されるネットワーク管理サーバによって実行されるネットワーク要素データアクセスの詳細なプロセスと効果の両方に関して、図1から図3における関連する説明への参照が行われることが可能であり、詳細はここで再び説明されない。

【0124】

ネットワーク要素デバイス内のサービスデータの、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによって、この実施形態において提供されるネットワーク管理サーバは、データを読み取ること、データを書き込むこと、データを記憶すること、データを変更すること、データを削除することなどを含む、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータに対する様々なタイプのアクセスを実現することが可能である。したがって、ネットワーク管理サーバが、ネットワーク要素デバイスのインターフェースにもはや依拠することなしにネットワーク要素デバイス内のサービスデータにアクセスすることが実現され、それによりネットワーク管理サーバによってサービスデータにアクセスするアクセス効率を向上させる。

【0125】

図14は、本発明によるネットワーク管理サーバの実施形態の概略構造図である。図14に示されるとおり、ネットワーク管理サーバは、命令を記憶するように構成された第1のメモリ81と、第1のメモリ81内に記憶された命令を実行して、以下の方法、
ネットワーク要素デバイス内に記憶されたサービスデータについてのデータアクセス要求を生成すること、および
仮想ネットワーク要素が、データアクセス要求に従って、サービスデータの記憶されたバックアップデータについて対応するデータアクセス動作を実行するように、ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信することであって、仮想ネットワーク要素は、少なくとも1つのネットワーク要素デバイス内のサービスデータのバックアップデータを記憶する、前記送信すること、を実行するように構成された、第1のメモリ81と通信するプロセッサ82と、を含む。

【0126】

さらに、図15に示されるとおり、ネットワーク管理サーバは、仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応を記憶し、ネットワーク管理システム内の1つまたは複数の仮想ネットワーク要素の識別情報を記憶するように構成された第2のメモリ83をさらに含むことが可能である。

【0127】

ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信することに関して、プロセッサ82は、具体的には、記憶モジュール内に記憶された仮想ネットワーク要素とネットワーク要素デバイスの間の対応に従って、データアクセス要求が指し示す仮想ネットワーク要素を決定し、仮想ネットワーク要素の、記憶モジュール内に記憶された識別情報に従って仮想ネットワーク要素にデータアクセス要求を送信するように構成されることが可能である。

【0128】

オプションとして、データアクセス要求は、データ読み取り要求である。

【0129】

ネットワーク要素デバイスについてのデータアクセス要求を仮想ネットワーク要素に送信した後に、プロセッサ82は、仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応するデータを受信する、または仮想ネットワーク要素によって返信され、データ読み取り要求に対応し、アプリケーションデータ型に変換されたデータを受信するようにさらに構成されることが可能である。

【0130】

オプションとして、データアクセス要求は、データ記憶要求である、またはデータアクセス要求は、データ変更要求である、またはデータアクセス要求は、削除/変更要求である。

【0131】

この実施形態において提供されるネットワーク管理サーバによって実行されるネットワーク要素データアクセスの詳細なプロセスと効果の両方に関して、図1から図3における関連する説明への参照が行われることが可能であり、詳細はここで再び説明されない。

【0132】

ネットワーク要素デバイス内のサービスデータの、仮想ネットワーク要素内に記憶されたバックアップデータにアクセスすることによって、この実施形態において提供されるネットワーク管理サーバは、データを読み取ること、データを書き込むこと、データを記憶すること、データを変更すること、データを削除することなどを含む、ネットワーク要素デバイス内のサービスデータに対する様々なタイプのアクセスを実現することが可能である。したがって、ネットワーク管理サーバが、ネットワーク要素デバイスのインターフェースにもはや依拠することなしにネットワーク要素デバイス内のサービスデータにアクセスすることが実現され、それによりネットワーク管理サーバによってサービスデータにアクセスするアクセス効率を向上させる。

【0133】

方法の実施形態のステップのすべてまたはいくつかが、関係のあるハードウェアに命令するプログラムによって実現されることが可能であることを、当業者は理解することが可能である。そのプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶されることが可能である。そのプログラムが実行されると、方法の実施形態のステップが実行される。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。

【0134】

最後に、前述の実施形態は、単に、本発明の技術的解決策を説明することを意図し、本発明を限定することは意図しないことに留意すべきである。本発明は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、それでも、本発明の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において説明される技術的解決策に変形を加えること、またはそれらのいくつかまたはすべての技術的特徴に等価な置換を行うことが可能であることを、当業者は理解すべきである。

【符号の説明】

【0135】

11 ネットワーク管理サーバ
12 仮想ネットワーク要素
13 ネットワーク要素デバイス
51 トランシーバモジュール
52 記憶モジュール
53 処理モジュール
61 第1のメモリ
62 第2のメモリ
63 プロセッサ
71 生成モジュール
72 トランシーバモジュール
73 記憶モジュール
81 第1のメモリ
82 プロセッサ
83 第2のメモリ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】