(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
(遊技機10)
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、
図1を参照しながら説明する。
なお、遊技機10としてのスロットマシンを例示したが、これに限定されず、パチンコ機でもよい。
遊技機10は、前方に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口を開閉自在に覆う前扉12とを備えている。ここで、「前方」とは、遊技者と対向する方向をいい、「後方」は「前方」と反対の方向をいい、「裏側」ともいう。
前扉12には、ほぼ中央に、筐体11の内部を透過可能な図柄表示窓部13が形成され、当該図柄表示窓部13の裏側には、後述するリールユニット50が配置されている。
また、リールユニット50の横並び、すなわち
図1において向かって右隣には、後述する役物装置60が配置されている。
【0026】
(前扉12)
前扉12には、
図1に示すように、上方より次の各部を備えている。
なお、前扉12の各部について後述する。
(1)上パネル部20
(2)操作部30
(3)下パネル部40
なお、前扉12の各部は、上記した(1)〜(3)に限定されない。
【0027】
(上パネル部20)
上パネル部20には、
図1に示すように、次の各部を備えている。
なお、上パネル部20の各部について後述する。
(1)画像表示装置21
なお、上パネル部20の各部は、上記した(1)に限定されず、図示しないが、画像表示装置21の左右両側の上部には左右一対の上部スピーカーを備えている。
【0028】
(リールユニット50)
リールユニット50には、前扉12に形成された透過可能な図柄表示窓部13の裏側に配置されている。
リールユニット50には、表面に図柄(図示せず)が表示された複数の回転リール51〜53、ここでは3個の左リール51、中リール52、右リール53が回転可能に配置されている。各回転リール51〜53は、図示しないが、ステッピングモーター等の駆動源により個別に回転・停止可能に構成されている。
なお、複数の回転リール51〜53として、左リール51、中リール52、右リール53の3個を例示したが、これに限定されず、例えば2個、或いは4個以上設けてもよい。
【0029】
図柄は、図示しないが、リール枠の周囲に貼り付けられるリールテープの表面に、所定の間隔で複数、例えば21個表示されている。
なお、図柄の個数として、21個を例示したが、これに限定されず、例えば20個でもよい。
図柄としては、単色或いは複数色の数字の「7」、「バー」(或いはシンボル)、「ベル」、「リプ」、「チェリー」、「スイカ」等の種類があるが、これらに限定されない。
ここで、「リプ」は、「リプレイ」の略語であり、「再遊技」ともいう。
ここで、「バー」は、「シンボル」ともいう。
【0030】
各回転リール51〜53は、3個全てが停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄が、図柄表示窓部13を通して見えるように配置されている。
図柄表示窓部13の表面には、図示しないが、有効ラインが表示されている。有効ラインとして、各回転リール51〜53の中段とを結んだ1本の直線が表示されている。有効ラインは、後述の遊技結果判定手段230の判定対象となるラインを意味する。
なお、有効ラインとして、「直線」を例示したが、これに限定されず、直線は、左リール51、中リール52、右リール53の順に、「上段・中段・下段」或いは「下段・中段・上段」のように傾斜していたり、「上段・中段・中段」や「中段・中段・下段」のうように折れ曲がったり、「上段・中段・上段」、「上・下段・上段」、「下段・中段・下段」或いは「下段・上段・下段」のように「V」字や「山形」に形成してもよく、叉、「1本」にも限定されず、2本以上としてもよい。
【0031】
(役物装置60)
役物装置60は、遊技状態を示唆可能なものであり、
図4以降を用いて後述するが、表示板510を1枚ずつ反転させながら回転させる表示装置61,62から構成されている。
なお、役物装置60を、リールユニット50の横並び、すなわち
図1において向かって右隣に配置したが、これに限定されず、左隣や、上方、下方に配置してもよい。
【0032】
(画像表示装置21)
画像表示装置21は、遊技の進行に応じて画像を表示するものである。画像表示装置21には、例えば液晶ディスプレイを使用しているが、これに限定されない。
【0033】
(操作部30)
操作部30には、
図1に示すように、次の各部を備えている。
なお、操作部30の各部について後述する。
(1)ベットスイッチ31
(2)演出スイッチ32
(3)メダル投入口33
(4)スタートスイッチ34
(5)ストップスイッチ35〜37
(6)精算スイッチ38
なお、操作部30の各部は、上記した(1)〜(6)に限定されない。
【0034】
(ベットスイッチ31)
ベットスイッチ31は、操作部30の
図1において、向かって左側に位置し、先にクレジットとして内部的にカウントされているメダルのうちからベットするためのものである。
なお、ベットスイッチ31として、1個のスイッチを例示したが、複数個設けてもよい。
【0035】
クレジットメダルは、クレジット機能により機内に貯留された遊技媒体の一例であるメダルをいう。クレジット機能は、遊技開始の条件として、後述するメダル投入口33から予めメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能な機能をいい、具体的には投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
遊技媒体として、メダルを例示したが、これに限定されず、例えばパチンコ球等でもよい。
【0036】
(演出スイッチ32)
演出スイッチ32は、ベットスイッチ31の
図1において右隣に位置し、演出に用いられるスイッチである。演出スイッチ32は、常時は消灯し、操作が無効であることを表示し、遊技の進行に伴って所定のタイミングで点灯することで、操作が可能であることを表示し、操作が可能な状態において操作されることで、各種の予告演出が報知される。
【0037】
(メダル投入口33)
メダル投入口33は、操作部30の
図1において、向かって右側に位置し、遊技媒体の一例であるメダルを機内に投入するためのものである。内部には、
図1においては図示しないが、
図2に示すメダルセンサー39が配置され、正規なメダルを電子的に検出している。
【0038】
(スタートスイッチ34)
スタートスイッチ34は、操作部30の下段に位置し、
図1において向かって左側に配置され、遊技者の操作により3個の回転リール51〜53の回転を開始させるためのものである。
スタートスイッチ34は、レバー状に形成され、メダルの投入又は後述するベットスイッチ31の操作を条件に、回転リール51〜53の回転を開始させるためのものである。すなわち、このスタートスイッチ34は、遊技者の操作により回転リール51〜53の図柄の変動表示を開始させるためのものである。
【0039】
(ストップスイッチ35〜37)
ストップスイッチ35〜37は、操作部30の下の段の中央に位置し、複数、例えば3個、左ストップスイッチ35、中ストップスイッチ36、右ストップスイッチ37から構成している。
3個の各ストップスイッチ35〜37は、押しボタン状に形成され、3個の回転リール51〜53の各々に対応して設けられ、スタートスイッチ34の操作により回転中の3個の回転リール51〜53を個別に停止可能なものである。
左ストップスイッチ35は、左リール51に、中ストップスイッチ36は中リール52に、右ストップスイッチ37は右リール53にそれぞれ対応している。
【0040】
(精算スイッチ38)
精算スイッチ38は、操作部30の下の段の中央に位置し、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すためのものである。
【0041】
(下パネル部40)
下パネル部40には、
図1に示すように、次の各部を備えている。
なお、下パネル部40の各部について後述する。
(1)下パネル41
(2)下部スピーカー42
(3)メダル払出口43
(4)メダル受け皿44
なお、下パネル部40の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
【0042】
(下パネル41)
下パネル41は、中央に位置し、絵柄や文字等が表示され、図示しないが、照明により点灯するように構成されている。
【0043】
(下部スピーカー42)
下部スピーカー42は、下パネル41の下側の左右一対に配置され、上部スピーカー22とともに、各種の効果音を出力するものである。下部スピーカー42は、上部スピーカー(図示せず)を含み、「スピーカー群」を構成している。
【0044】
(メダル払出口43)
メダル払出口43は、下パネル41の下側中央に位置し、内部に配置され、
図1においては図示しないが、
図2に示すホッパーユニット80から払い出されたメダルが通過する開口である。
【0045】
(メダル受け皿44)
メダル受け皿44は、メダル払出口43の下側に配置され、当該メダル払出口43から払い出されたメダルを貯留するためのものである。
【0046】
(遊技制御手段100)
遊技制御手段100は、遊技機10の内部に位置し、複数種類、例えば、図示しないがメイン制御基板とサブ制御基板から構成されている。各制御基板は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/Oポート等を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
【0047】
そして、ROM等の記憶部に記憶される各種のプログラム及びデータをCPUが読み込むことで、メイン制御基板とサブ制御基板を全体として概観したときには、遊技制御手段100として機能する。また、メイン制御基板を単独で概観すると、メイン制御手段200として、叉、サブ制御基板を単独で概観すると、サブ制御手段300としてそれぞれ機能する。
メイン制御基板とサブ制御基板との通信は、メイン制御基板からサブ制御基板への一方向の通信に限定される。サブ制御基板からメイン制御基板への逆方向の通信は禁止され、逆方向の通信による不正行為を防止している。
【0048】
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、遊技機10の全体の動作を制御するものである。
メイン制御手段200の入力段には、
図2に示すように、メダルセンサー39、ベットスイッチ31、スタートスイッチ34、ストップスイッチ35〜37及び精算スイッチ38等がそれぞれ接続されている。
メイン制御手段200の出力段には、サブ制御手段300のほか、リールユニット50及びホッパーユニット80等がそれぞれ接続されている。
【0049】
メイン制御手段200には、
図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
なお、次の(1)〜(7)については後述する。
(1)役抽選手段210
(2)リール制御手段220
(3)遊技結果判定手段230
(4)払出制御手段240
(5)通常遊技制御手段250
(6)有利遊技制御手段260
(7)送信制御手段270
なお、メイン制御手段200の手段は、上記した(1)〜(7)に限定されない。
【0050】
(サブ制御手段300)
サブ制御手段300は、メイン制御手段200からの信号(コマンドや情報)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うためのものである。
サブ制御手段300の入力段には、
図2に示すように、メイン制御手段200のほか、演出スイッチ32等がそれぞれ接続されている。
サブ制御手段300の出力段には、
図1を用いて説明した画像表示装置21、役物装置60及びスピーカー群(上部スピーカー、下部スピーカー42)等がそれぞれ接続されている。
【0051】
サブ制御手段300には、
図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)受信制御手段310
(2)通常遊技演出制御手段320
(3)有利遊技演出制御手段330
(4)役物制御手段340
なお、サブ制御手段300の手段は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
【0052】
(メイン制御手段200の役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。
すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ34の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。
役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
【0053】
本実施の形態では、役として、大別すると、「小役」(メダルの払い出しを伴う役)、「再遊技役」(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、「移行役」(遊技状態の移行を伴う役、例えば「ボーナス移行役」)が設けられている。役のうち、「ボーナス移行役」については、次ゲームへの持ち越しが可能である。
役抽選の当選確率は、複数段階、本実施の形態では、6段階(設定1〜設定6)設定されており、設定1が最も低く、設定6が最も高くなるように設定されている。
【0054】
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、リールユニット50のステッピングモーター等の駆動源(図示せず)の駆動を制御することで、各回転リール51〜53の駆動・停止制御を行うものである。
リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ35〜37が操作されたときの対応する回転リール51〜53の回転位置とに基づいて、各回転リール51〜53の回転を停止させる。
【0055】
(遊技結果判定手段230)
遊技結果判定手段230は、全ての回転リール51〜53が停止した際に、
図1に示す有効ライン(図示せず)上の図柄の組合せに基づいて入賞等の判定をするためのものである。
【0056】
(払出制御手段240)
払出制御手段240は、ホッパーユニット80のステッピングモーター等の駆動源(図示せず)の駆動を制御することで、遊技結果判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、遊技結果判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると、当該小役に対応する所定枚数のメダルの払い出しを行う。
【0057】
(通常遊技制御手段250)
通常遊技制御手段250は、
図3を用いて後述する「通常遊技」の進行を制御するものである。
【0058】
(有利遊技制御手段260)
有利遊技制御手段260は、
図3を用いて後述する「有利遊技」の進行を制御するものである。
【0059】
(役物制御手段340)
役物制御手段340は、遊技制御手段100及び役物装置60に接続され、遊技制御手段100による遊技の進行に連動して役物装置60を制御するものである。
役物装置60の制御としては、上下二段の表示装置61,62を個別に制御できるようにしている。
具体的には、役物制御手段340は、メイン制御手段200の役抽選手段210による役抽選結果に基づいて、後述する表示板510による表示内容及びタイミング、並びに同じく後述する照明装置700の点灯状態(点灯・点滅の別、点灯色)及びタイミングによる演出状態を決定する。演出状態の決定後、役物制御手段340は、後述する駆動源610の駆動状態(駆動、停止)を制御するとともに、照明装置700の点灯状態を制御することで、演出状態を実現している。
【0060】
(送信制御手段270)
送信制御手段270は、サブ制御手段300へ信号(コマンドや情報)を送信するためのものである。
【0061】
(サブ制御手段300の受信制御手段310)
受信手段310は、送信手段290からの信号(コマンドや情報)を受信するものである。
【0062】
(通常遊技演出制御手段320)
通常遊技演出制御手段320は、
図3を用いて後述する「通常遊技」における各種の演出を制御するものである。
ここで、「各種の演出」は、
図1を用いて説明した画像表示装置21、役物装置60及びスピーカー群(上部スピーカー、下部スピーカー42)42等を用いた演出をいう。
【0063】
(有利遊技演出制御手段330)
有利遊技演出制御手段330は、
図3を用いて後述する「有利遊技」における各種の演出を制御するものである。
ここで、「各種の演出」は、
図1を用いて説明した画像表示装置21、役物装置60及びスピーカー群(上部スピーカー、下部スピーカー42)42等を用いた演出をいう。
【0064】
(
図3に示す遊技状態の説明)
つぎに、
図3を用いて「遊技状態」について説明する。
「遊技状態」は、
図2に示すメイン制御手段200により主として制御され、各種の演出については、メイン制御手段200からの信号(コマンドや情報)をサブ制御手段300が受けて、当該サブ制御手段300により遊技の進行に応じた演出を制御している。
【0065】
「遊技状態」は、大別すると、次の遊技から構成されている。
なお、次の遊技については、後述する。
(1)通常遊技
(2)前兆遊技
(3)有利遊技
なお、「遊技状態」は、上記した(1)〜(3)に限定されず、「通常遊技」に「前兆遊技」を含めてもよいし、或いは「前兆遊技」を「有利遊技」に含めてもよい。
【0066】
(通常遊技)
「通常遊技」は、後述するいわゆる「有利遊技」を除く遊技状態である。
「通常遊技」においては、
図2に示す役抽選手段210による役抽選が実行され、当該役抽選の結果、「有利遊技」への移行役に当選した場合には、後述する「前兆遊技」に移行するほか、「前兆遊技」への移行役に当選した場合も、「前兆遊技」に移行する。また、「有利遊技」への移行役に当選し、当該移行役に対応する図柄を揃えた場合には、「通常遊技」から「前兆遊技」を経ずに、直接、「有利遊技」に移行する場合もある。
【0067】
(前兆遊技)
「前兆遊技」は、「有利遊技」への移行を遊技者に暗示させる遊技状態である。「前兆遊技」は、単に「前兆」ともいう。
「有利遊技」への移行役の当選を契機として移行した場合には、いわゆる「本前兆」とよばれ、当該移行図柄を揃えた場合には、図示しないが、いわゆる「準備遊技」を経て、「有利遊技」に移行する。これに対し、「有利遊技」への移行役の当選を契機とせず、「前兆遊技」への移行役の当選を契機として移行した場合には、いわゆる「ガセ前兆」とよばれ、「前兆遊技」を終了後、「通常遊技」に戻る。
【0068】
(有利遊技)
「有利遊技」は、「通常遊技」より遊技者に有利な遊技状態である。
「有利遊技」には、次の遊技状態を含む。
なお、次の遊技状態については、後述する。
(1)ボーナス
(2)ART
なお、「有利遊技」に、上記した2つの遊技状態を含めたが、これに限定されず、いずれか一方でもよい。
【0069】
(ボーナス)
「ボーナス」は、いわゆる「BB」「RB」の作動状態をいう。「ボーナス」は、「通常遊技」又は「前兆遊技」において、移行役である「ボーナス役」に当選し、当該「ボーナス役」に対応する図柄を揃えることで移行する。
ここで、「RB」は、「レギュラー・ボーナス」の略語であり、いわゆる「役物」の「作動装置」の作動状態をいう。
ここで、「BB」は、「ビッグ・ボーナス」の略語であり、いわゆる「役物」の「連続作動装置」の作動状態をいい、「BB」中に複数回の「RB」が可能となる。
「ボーナス」は、後述する「ART」に移行する場合を除き、終了後、「通常遊技」に移行する。
【0070】
(ART)
「ART」は、いわゆる「RT状態」で、且つ「AT状態」の遊技状態をいう。「ART」は、「通常遊技」、「前兆遊技」又は「ボーナス」において、「AT役」の当選を契機として「AT状態」に移行後、移行役である「ART役」の当選し、当該「ART役」に対応する図柄を揃えることで移行する。
ここで、「RT状態」は、いわゆる「リプレイタイム」ともよばれ、「通常遊技」よりも再遊技役(リプレイ役)の当選の確率が高く設定されている状態をいう。
ここで、「AT状態」は、いわゆる「アシストタイム」ともよばれ、
図2に示す役抽選手段210により当選した小役の押し順が、
図1に示す画像表示装置21等により報知され、当該報知された押し順に従ってストップスイッチ35〜37を操作することで、当選した小役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる状態をいう。
「ART」の終了後、「通常遊技」に移行する。
【0071】
(
図4以降を用いた役物装置60の説明)
役物装置60は、
図4及び
図5に示すように、大別すると、次のパーツを有する。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)表示装置61,62(装置本体500)
(2)ケース400
【0072】
(表示装置61,62(装置本体500))
表示装置61,62は、
図6に示すように、後述する表示板510を1枚ずつ反転させながら上方から下方に向かって回転させ、
図5及び
図11に示すように、表示窓411,412に臨む上下2枚の表示板510により、遊技状態を示唆可能なものである。
表示板510には、その表裏面に、図示しないが、文字、数字、絵柄、或いはこれらの組み合わせが表示されている。
【0073】
例えば、表示窓411,412に臨む上下2枚の表示板510により、「前兆」の文字を表示させる場合には、回転方向の前方に位置する前列の表示板510の裏面(
図16(b)参照)に「兆」の文字を表示する。次列の表示板510の表面(
図16(a)参照)に「前」の文字を表示する。
表示板510を回転すると、
図11、
図12及び(
図16(b)に示すように、前列の表示板510が反転し、裏側の「兆」の文字が下側に出現する。
このとき、次列の表示板510が、
図11、
図12及び(
図16(a)に示すように、上側に位置し、その表面の「前」の文字が上側に出現する。
このため、上側の「前」と下側の「兆」との文字の組み合わせである「前兆」の文字が、表示窓411,412に表示される。
【0074】
表示装置61,62は、
図6に示すように、ケース400内に収納されている。
本実施の形態では、同図に示すように、上下二段に配置され、ケース400内の後述する上室427には、上段表示装置61が、下室428には下段表示装置62がそれぞれ配置されている。なお、表示装置61,62を上下二段に配置したが、これに限定されず、一段としても良いし、或いは三段以上としてもよく、叉、上下方向に限らず、左右方向に複数個配置してもよい。
【0075】
上段表示装置61と下段表示装置62とは、同じ構造を有することで、ここでは、
図11に示すように、上段表示装置61を例に挙げて説明する。
上段表示装置61は、
図11及び
図12に示すように、大別すると、次のパーツを有する。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)装置本体500
(2)駆動装置600
【0076】
(装置本体500)
装置本体500は、
図15に示すように、次のパーツから構成されている。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)表示板510
(2)駆動円板520
(3)従動円板530
(4)連結軸540
なお、装置本体500のパーツは、上記した(1)〜(4)に限定されず、駆動円板520、従動円板530及び連結軸540を一体的に成形してもよい。
【0077】
(表示板510)
表示板510は、
図11〜
図16に示すように、後述する円板520,530の円周方向に沿って等間隔で複数個設けられ、互いに対向する穴521,531を軸心として回転可能なものである。
表示板510は、板状に形成され、適度な弾性と剛性とを有する合成樹脂製のシート材を打ち抜き形成している。
表示板510は、複数枚、例えば24枚有る。なお、表示板510の枚数として、24枚を例示したが、これに限定されない。
【0078】
表示板510には、その表裏面に、図示しないが、文字、数字、絵柄、或いはこれらの組み合わせが表示されている。
例えば、表示したい文字が2文字の場合、例えば「前」の文字と、「兆」の文字との組み合わせである「前兆」の場合には、回転方向の前方に位置する前列の表示板510の裏面(
図16(b)参照)に「兆」の文字を表示し、次列の表示板510の表面(
図16(a)参照)に「前」の文字を表示しておく。
【0079】
また、表示したい文字が1文字の場合、例えば数字の「2」や数字の「10」の場合には、前列の表示板510の裏面(
図16(b)参照)に数字の「2」や「10」の下半部を表示し、次列の表示板510の表面(
図16(a)参照)に数字の「2」や「10」の上半部を表示しておく。
【0080】
表示板510は、
図14〜
図16に示すように、次の各部から構成されている。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)基端部511
(2)表示部512
(3)軸部513
(4)段部514
なお、表示板510の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
【0081】
(基端部511)
基端部511は、
図14〜
図16に示すように、後述する2個の円板520,530の間隔内に位置するものである。
【0082】
(表示部512)
表示部512は、
図14〜
図16に示すように、基端部511に連続し、後述する2個の円板520,530の間隔より幅広に形成され、円板520,530の半径方向の外向きに延びたものである。
【0083】
(軸部513)
軸部513は、
図13〜
図16に示すように、後述する2個の円板520,530の間隔内から外側に張り出し、対向する2個の穴521,531に回転可能にはまり込むものであり、一対の形成されている。
【0084】
(段部514)
段部514は、
図13〜
図16に示すように、表示部512と基端部511との間に位置し、後述する2個の円板520,530の間隔より外側に張り出し、円板520,530の外周面に当接するものである。段部514は、表示板510が上ストッパー440,450の手前で停止している状態において、当該上ストッパー440,450に引っ掛かりながら1枚ずつめくれるように、円板520,530の外周面により押し出される。
【0085】
段部514は、
図13〜
図15に示すように、円板520,530の軸部513の回転中心からの距離を、円板520,530の半径方向において、穴521,531の中心から円板520,530の外周面までの間の距離より、長く設定することで、
図6に示すように、前面枠410の後述する上ストッパー440,450の奥側において、表示板510が外周面の接線方向に倒れた状態から、上ストッパー440,450に向かって徐々に垂直状態に直立させるようにしている。
【0086】
また、段部514は、
図13〜
図15に示すように、左右非対称に形成している。すなわち、段部514は、二つの円板520,530の外径を互いに異ならせていることから、円板520,530の軸部513の回転中心から表示板510の段部514までの間の距離を、二つの円板520,530の外径に応じて異ならせている。
【0087】
(駆動円板520)
駆動円板520は、
図13〜
図15に示すように、後述する従動円板530と対を成し、両円板520,530は、後述する連結軸540を介して互いに離れて位置し、一体的に回転するものである。駆動円板520は、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹により一体的に成形している。
【0088】
駆動円板520は、
図7及び
図27に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421の内側面側に回転可能に支持され、
図11に示すように、後述する歯車機構620の回転歯車623が連結され、当該回転歯車623と一体的に回転する。
これに対し、後述する従動円板530は、
図10に示すように、左側側板430に支持されておらず、装置本体500は、駆動円板520を片持ち支持されている。このため、従動円板530は、
図11及び14に示すように、連結軸540を介して駆動円板520に連結され、駆動円板520が駆動装置600により駆動回転されることで、駆動円板520と一体的に回転する。
【0089】
駆動円板520には、
図14及び
図15に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)穴521
(2)突軸522
なお、駆動円板520の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0090】
(穴521)
穴521は、
図13〜
図15に示すように、駆動円板520の円周方向に沿って等間隔で複数個設けられ、表示板510の片側の軸部513を回転可能に支持するためのものである。
穴521は、表示板510の軸部513の、
図15(a)における高さ以上の直径を有する円形に形成され、駆動円板520の軸方向に貫通している。
穴521は、15度間隔で、計24個形成されている。なお、穴521の個数を、表示板510の枚数である24枚と一致させたが、これに限定されず、例えば表示板510の枚数の倍数、例えば2倍としてもよく、この場合には、穴521の1個置きに表示板510を取り付けるようにしてもよい。
【0091】
(突軸522)
突軸522は、
図27に示すように、右側側板420の後述する軸穴423a,423bに回転可能にはまり込み、当該右側側板420に対し、駆動円板520を回転可能に支持するためのものである。
突軸522は、
図13〜
図15に示すように、駆動円板520の側面から円筒形に突出し、当該駆動円板520より外径を小さく設定している。
【0092】
(従動円板530)
従動円板530は、
図14及び
図15に示すように、後述する連結軸540を介して駆動円板520に連結されるものであり、駆動円板520と連結軸540を介して同軸に回転する。従動円板530は、駆動円板520と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹により一体的に成形している。
従動円板530は、駆動円板520と外径を互いに異ならせている。すなわち、従動円板530は、その外形を駆動円板520の外径より大きく設定している。従動円板530と駆動円板520との両円板520,530の外径を異ならせたのは、組み立て時の部品の取り間違いを避けるためである。
なお、従動円板530の外形を、駆動円板520の外径より大きく設定したが、これに限定されず、小さく設定してもよいし、組み立て時の部品の取り間違いを避けるという便宜上の理由であるので、外径を等しく設定し、色を異ならせてもよい。
【0093】
従動円板530には、
図14及び
図15に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)〜(3)については後述する。
(1)穴531
(2)突軸532
(3)位置検出部533
なお、従動円板530の各部は、上記した(1)〜(3)に限定されない。
【0094】
(穴531)
穴531は、駆動円板520の穴521と同様に、駆動円板520の円周方向に沿って等間隔で複数個設けられ、表示板510の他の片側の軸部513を回転可能に支持するためのものである。
また、従動円板530の外形を、
図14及び
図15に示すように、駆動円板520の外径より大きく設定していることから、穴531の中心から従動円板530の軸中心迄の距離を、駆動円板520の穴521と等しく設定している。
従動円板530は、その穴531が、
図13〜
図15に示すように、駆動円板520の穴521と対向して位置するように、連結軸540を介して駆動円板520に同軸に固定される。
【0095】
(突軸532)
突軸532は、
図28に示す左側側板430の後述する軸穴431a,431bに回転可能にはまり込み、当該左側側板430に対し、従動円板530を回転可能に支持するためのものである。
突軸532は、
図13〜
図15に示すように、駆動円板520の側面から円筒形に突出し、当該駆動円板520より外径を小さく設定している。
また、装置本体500は、駆動円板520の突軸522と、従動円板530の突軸532とにより、右側側板420及び左側側板430に対して、両側から回転可能に保持される。このとき、駆動円板520には、
図27に示すように、機構ベース421の後述するベース本体423を挟んで、回転歯車623が一体的に回転可能に固定されることから、
図10に示すように、左側側板430を取り外した状態においても、右側側板420により保持される。
【0096】
(位置検出部533)
位置検出部533は、
図28及び
図32〜
図34に示すように、制御基板800の後述するセンサ801,802により、従動円板530の回転位置を検出するためのものである。
位置検出部533は、突軸532の一部をスリット状に切り欠いて形成されている。センサ801,802は、発光素子と、受光素子からなるフォトセンサから構成され、スリットである位置検出部533の無い部分では遮光され、位置検出部533の有る部分では透過することで、従動円板530の特定の回転位置を検出できるようにしている。
【0097】
(連結軸540)
連結軸540は、駆動円板520に対し、従動円板530を所定の間隔離れた位置に、一体的に回転に支持するためのものである。
連結軸540は、駆動円板520の外径に対し、小径に形成され、パイプ状に形成されている。連結軸540は、駆動円板520と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹により一体的に成形している。
【0098】
(駆動装置600)
駆動装置600は、
図11に示すように、装置本体500の駆動円板520を駆動するためのものである。
駆動装置600は、
図11に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)駆動源610
(2)歯車機構620
なお、駆動装置600のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されず、歯車機構620を省略し、駆動源610により駆動円板520を直接、駆動するようにしてもよい。
【0099】
(駆動源610)
駆動源610は、
図2に示すように、役物制御手段340に接続され、
図11に示すように、円板520,530、本実施の形態では駆動円板520を回転駆動するものである。
駆動源610は、例えばステッピングモーターから構成され、その駆動力を、後述する歯車機構620を介して駆動円板520に伝達する。
駆動源610は、
図10に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421の内側面側に固定される。
なお、駆動源610として、ステッピングモーターを例示したが、これに限定されず、それ以外のDCモーターやACモーターから構成してもよい。
【0100】
(歯車機構620)
歯車機構620は、
図9及び
図11に示すように、駆動源610の駆動力を、装置本体500の駆動円板520に伝達するためのものである。
歯車機構620は、
図9に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421の外側面側に回転可能に支持される。
【0101】
歯車機構620は、
図11に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(3)については、後述する。
(1)駆動歯車621
(2)中間歯車622
(3)回転歯車623
なお、歯車機構620のパーツは、上記した(1)〜(3)に限定されず、中間歯車622を省略してもよいし、或いは中間歯車622を2段以上設けてもよい。
【0102】
(駆動歯車621)
駆動歯車621は、
図11に示すように、モーターである駆動源610の駆動軸に固定され、駆動軸と一体的に回転する。
駆動歯車621は、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。なお、駆動歯車621を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0103】
(中間歯車622)
中間歯車622は、
図9に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421の外側面側に回転可能に支持され、
図11に示すように、駆動歯車621にかみ合うものである。
中間歯車622は、駆動歯車621と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。なお、中間歯車622を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0104】
(回転歯車623)
回転歯車623は、
図11に示すように、円板520,530、本実施の形態では駆動円板520と一体的に回転するとともに、駆動源610からの駆動力により回転駆動されるものである。
回転歯車623は、
図9に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421に、駆動円板520と一体的に回転可能に支持され、回転歯車623は機構ベース421の外側面側に位置し、中間歯車622とかみ合う。回転歯車623は、駆動源610が駆動されると、駆動歯車621及び中間歯車622を介して回転し、駆動円板520を一体的に回転する。
回転歯車623は、駆動歯車621と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。なお、回転歯車623を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0105】
回転歯車623には、
図25に示すように、次の各部を有する。
なお、回転歯車623の各部は、次の(1)に限定されない。
(1)凸部624
凸部624は、
図25に示すように、円板520,530に臨む内側面と背向する回転歯車623の外側面に設けられ、回転歯車623の手動回転用の凹凸部を構成する。
凸部624は、回転歯車623の外側面から回転歯車623の軸線方向に棒状に延び、複数個、例えば90度間隔に4個設けられている。なお、凹凸部を、凸部624から構成したが、これに限定されず、凹部から構成してもよい。また、凸部624を、棒状に形成したが、これに限定されず、板状や半球形に形成してもよく、叉、4個形成したが、これに限定されず、2個、3個、或いは5個以上形成してもよい。
【0106】
(ケース400)
ケース400は、
図6に示すように、表示装置61,62を主として収納するものである。
また、ケース400内には、表示装置61,62のほか、
図7、
図26及び
図28を用いて後述する照明装置700及び制御基板800を収納している。
【0107】
ケース400は、
図7に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(3)については後述する。
(1)前面枠410
(2)右側側板420
(3)左側側板430
なお、ケース400のパーツは、上記した(1)〜(3)に限定されない。
【0108】
(前面枠410)
前面枠410は、
図10に示すように、ケース400の前面側に取り付けられ、当該ケース400内に収納された表示装置61,62が臨む表示窓411,412を有するものである。表示窓411,412は、表示装置61,62がケース400内に上下二段に収納されていることから、上段表示装置61が臨む上段表示窓411と、下段表示装置62が臨む下段表示窓412とに分かれている。
前面枠410は、
図10に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(2)については後述する。
(1)前面ベース413
(2)飾り枠414
なお、前面枠410のパーツは、上記した(1)〜(2)に限定されない。
【0109】
(前面ベース413)
前面ベース413は、
図10、及び
図21〜23に示すように、後述する飾り枠414、並びに当該飾り枠414との間に、後述する照明装置700を取り付けるためのものである。
前面ベース413は、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、前面ベース413を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0110】
前面ベース413には、
図6、
図21及び
図23に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)上ストッパー440,450
(2)ガイド部415,416
なお、前面ベース413の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0111】
(上ストッパー440,450)
上ストッパー440,450は、
図6に示すように、表示板510の回転を規制するためのものである。具体的には、上ストッパー440,450は、上側に位置する表示板510の上端部に当接し、当該表示板510の下方への回転を阻止している。
また、上ストッパー440,450は、上下二段の表示装置61,62に対応させ、上段上ストッパー440と下段上ストッパー450とに分かれている。
【0112】
上段上ストッパー440は、
図21及び
図23に示すように、前面ベース413の表示窓411,412を取り囲む上下の上枠及び下枠、左右の側枠、中間に位置する中枠、のうち、上枠の下縁部に位置し、当該上枠の左右方向の中央からケース400内に向かって一体的に突出する。
下段上ストッパー450は、中枠の下縁部に位置し、当該中枠の左右方向の中央からケース400内に向かって一体的に突出する。
なお、上ストッパー440,450を、前面ベース413から一体的に突出させたが、これに限定されず、上ストッパー440,450を別部品とし、前面ベース413に取り付けるようにしてもよい。また、上ストッパー440,450を別部品し、着脱可能とすることで、交換可能に構成することもできる。
【0113】
(ガイド部415,416)
ガイド部415,416は、
図6及び
図17に示すように、下方に回転した表示板510を、下ストッパー460,470に向かって案内するためのものである。具体的には、ガイド部415,416は、下ストッパー460,470に連続し、下方に回転した表示板510の下端部から離れて位置する。
また、ガイド部415,416は、上下二段の表示装置61,62に対応させ、上段ガイド部415と下段ガイド部416とに分かれている。
【0114】
上段ガイド部415は、
図5、
図6、
図21及び
図23に示すように、上下の表示窓411,412の周囲を平面が数字の「8」の字形に取り囲み、上下の上枠及び下枠、左右の側枠、上枠と下枠との中間に位置する中枠のうち、中枠の上縁部に位置し、上段下ストッパー460に向かって下り傾斜した後、略水平に延び、当該上段下ストッパー460と面一に連続する。
下段ガイド部416は、下枠の上縁部に位置し、下段下ストッパー470に向かって下り傾斜した後、略水平に延び、当該下段下ストッパー470と面一に連続する。
【0115】
(飾り枠414)
飾り枠414は、
図10に示すように、外形が前面ベース413より一回り小さく形成され、当該前面ベース413の前方側に取り付けられ、前面ベース413との間に後述する照明装置700を保持している。
飾り枠414は、半透明、例えば乳白色に形成され、照明装置700が点灯した際に、表示窓411,412の周囲を光らせる。
飾り枠414は、前面ベース413と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、飾り枠414を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0116】
(右側側板420)
右側側板420は、
図4に示すように、ケース400において向かって右側に取り付けられ、
図9に示すように、表示装置61,62を保持するためのものである。
具体的には、右側側板420は、
図9に示すように、表示装置61,62の機構部分を全て保持させ、ユニット化している。すなわち、右側側板420は、
図7及び
図27に示すように、装置本体500の駆動歯車621を回転可能に支持するとともに、後述する駆動装置600を構成する駆動源610及び歯車機構620を保持している。
【0117】
また、右側側板420は、表示装置61,62がケース400内に上下二段に収納されることから、ケース400内を後述する上室427と下室428とに区分している。
上室427には、
図6に示すように、ケース400の上段に位置し、上段表示装置61が配置され、前面枠410の上段表示窓411に臨む。
下室428には、ケース400の下段に位置し、下段表示装置62が配置され、前面枠410の下段表示窓412に臨む。
【0118】
右側側板420は、
図9に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)機構ベース421
(2)歯車カバー422
なお、右側側板420のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0119】
(機構ベース421)
機構ベース421は、
図7〜
図9に示すように、上下の表示装置61,62をユニット化して支持するものである。すなわち、機構ベース421は、装置本体500の駆動円板520を回転可能に支持するとともに、駆動装置600を支持するものである。
機構ベース421は、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、機構ベース421を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0120】
また、機構ベース421は、
図17及び
図18に示すように、ケース400内を上下方向に二分し、
図6に示すように、その上室427に上段表示装置61を、下室428に下段表示装置62をそれぞれ収納している。
機構ベース421は、
図17〜
図20に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)〜(7)については、後述する。
(1)ベース本体423
(2)上板424
(3)底板425
(4)仕切板426
(5)上室427
(6)下室428
(7)下ストッパー460,470
なお、機構ベース421の各部は、上記した(1)〜(7)に限定されず、例えば上板424を省略してもよいし、叉、各部を別パーツとしてもよい。
【0121】
(ベース本体423)
ベース本体423は、
図17及び
図18に示すように、機構ベース421の正面から見て右側方に位置し、上下に長い板状に形成されている。
ベース本体423は、
図9及び
図11に示すように、上下の表示装置61,62を構成する装置本体500の駆動歯車621を回転可能に片持ち支持するとともに、駆動装置600を構成する駆動源610及び歯車機構620を保持している。
【0122】
ベース本体423には、
図17及び
図27に示すように、次の各部を有する。
なお、ベース本体423の各部は、次の(1)に限定されない。
(1)軸穴423a,423b
軸穴423a,423bは、
図17及び
図27に示すように、駆動円板520の突軸522を回転可能に支持するためのものである。
軸穴423a,423bは、上室427と下室428とにそれぞれ位置し、突軸522がはまり込む内径を有する円形に形成され、ベース本体423の内外側面を貫通している。
上下の軸穴423a,423bのうち、上室427に臨む上段軸穴423aには、上段表示装置61の突軸522がはまり込む。下室428に臨む下段軸穴423bには、下段表示装置62の突軸522がはまり込む。
また、回転歯車623は、ベース本体423の外側面側に位置し、軸穴423a,423bを介して駆動円板520に一体的に回転可能に固定される。
【0123】
(上板424)
上板424は、
図17及び
図18に示すように、ベース本体423の上部に位置し、
図18において向かって左側に延び、板状に形成されている。
【0124】
(底板425)
底板425は、
図17、
図18及び
図20に示すように、ベース本体423の底部に位置し、上板424と対向し、板状に形成されている。
【0125】
(仕切板426)
仕切板426は、
図17〜
図19に示すように、上板424と底板425との間隔内、すなわちベース本体423の高さの中央に位置し、上板424及び底板425と対向し、板状に形成されている。
【0126】
(上室427)
上室427は、
図17及び
図18に示すように、上板424、仕切板426及びベース本体423の上半部により三方が囲まれた空間に形成されている。上室427には、
図6及び
図10に示すように、上段表示装置61、すなわちその装置本体500及び駆動源610が収納されている。
【0127】
(下室428)
下室428は、
図17及び
図18に示すように、仕切板426、底板425、及びベース本体423の下半部により三方が囲まれた空間に形成されている。下室428には、
図6及び
図10に示すように、下段表示装置62、すなわちその装置本体500及び駆動源610が収納されている。
【0128】
(下ストッパー460,470)
下ストッパー460,470は、
図6に示すように、前面枠410を構成する前面ベース413に設けられた上ストッパー440,450と対向する下側に位置し、当該上ストッパー440,450に規制されて1枚ずつ下方に回転する下側の表示板510の自由端部である下端部に当接し、当該下側の表示板510を垂直状態に係止するものである。
【0129】
下ストッパー460,470は、下側の表示板510の下端部に弾性的に当接する。
すなわち、下ストッパー460,470には、
図19及び
図20に示すように、スリット460,470を設けて、弾性を付与している。
なお、下ストッパー460,470に弾性を付与するために、スリット460,470を設けたが、これに限定されず、下ストッパー460,470を板バネなどから構成してもよい。
具体的には、下ストッパー460,470は、
図19及び
図20に示すように、片側に少なくともスリット460,470を有し、下側の表示板510の回転方向の前方がヒンジ部となり、当該回転方向の後方が自由端部となり、下側の表示板510の下端部に押されて、ヒンジ部を中心として上下方向に撓む弾性板により構成されている。
【0130】
下ストッパー460,470は、次の各部から構成されている。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)上段下ストッパー460
(2)下段下ストッパー470
【0131】
(上段下ストッパー460)
上段下ストッパー460は、
図6、
図17及び
図19に示すように、仕切板426に位置し、上室427に配置された上段表示装置61の装置本体500に用いられる。
上段下ストッパー460は、前面枠410の上段表示窓411に臨む、仕切板426の前半部に位置する。
仕切板426は、上室427と下室428とに区画する「仕切部」として機能するとともに、上段下ストッパー460としても機能する。
【0132】
上段下ストッパー460には、
図6、
図17及び
図19に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)スリット461
(2)傾斜部462
なお、上段下ストッパー460の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0133】
(スリット461)
スリット461は、
図6、
図17及び
図19に示すように、下側の表示板510の下端部の回転方向に沿って長く延び、当該下端部に上段下ストッパー460を弾性的に当接させているものである。
すなわち、スリット461は、前面枠410の上段表示窓411に臨む、仕切板426の前縁部から後方に向かって途中迄延び、上段下ストッパー460に弾性を付与するものである。上段下ストッパー460は、仕切板426の後方側がヒンジ部として機能し、前面枠410の上段表示窓411に臨む、仕切板426の前縁部が自由端部とし、後方側のヒンジ部を中心に、樹脂の弾性を利用して、上下方向に撓む。
【0134】
(傾斜部462)
傾斜部462は、
図17及び
図19に示すように、下側の表示板510の前記下端部の回転方向に沿って位置し、当該回転方向の後方に向かって前記下端部から離れる方向に下り傾斜している、
すなわち、上段下ストッパー460は、前面枠410の上段表示窓411に臨む、前縁部が略水平に延び、その後、下方に下り傾斜するように湾曲し、当該湾曲した部分を傾斜部462としている。
【0135】
(下段下ストッパー470)
下段下ストッパー470は、
図6、
図17及び
図20に示すように、底板425に位置し、下室428に配置された下段表示装置62の装置本体500に用いられる。
底板425は、ケース400の「底部」として機能するとともに、下段下ストッパー470としても機能する。
【0136】
下段下ストッパー470には、
図6、
図17及び
図20に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)については後述する。
(1)スリット471
なお、下段下ストッパー470の各部は、上記した(1)に限定されない。
【0137】
(スリット471)
スリット471は、
図6、
図17及び
図20に示すように、下側の表示板510の下端部の回転方向に沿って長く延び、当該下端部に下段下ストッパー470を弾性的に当接させているものである。
すなわち、スリット471は、前面枠410の下段表示窓412に臨む、底板425の前縁部から後方に向かって途中迄延び、下段下ストッパー470に弾性を付与するものである。下段下ストッパー470は、底板425の後方側がヒンジ部として機能し、前面枠410の下段表示窓412に臨む、底板425の前縁部が自由端部とし、後方側のヒンジ部を中心に、樹脂の弾性を利用して、上下方向に撓む。
【0138】
(歯車カバー422)
歯車カバー422は、
図8に示すように、機構ベース421の外側面に取り付けられ、当該外側面に取り付けられた歯車機構620を覆うものである。歯車機構620は、上段表示装置61と下段表示装置62とにそれぞれ有ることから、歯車カバー422は、上下の歯車機構620を覆うように形成されている。
歯車カバー422は、内部の歯車機構620の回転状態が視認可能に透明に形成されている。なお、透明には、半透明を含み、歯車機構620の回転状態が視認可能であればよい。
歯車カバー422は、上下に長い蓋状に形成され、機構ベース421と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、歯車カバー422は、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0139】
歯車カバー422は、
図4及び
図8に示すように、次の各部を有する。
(1)貫通孔429
貫通孔429は、
図4及び
図8に示すように、回転歯車623の凹凸部を構成する凸部624に臨み、当該凸部624を指で回転可能なものである。
貫通孔429は、歯車カバー422の内外を貫通し、円形に形成されている。なお、貫通孔429の平面形状として、円形を例示したが、これに限定されず、楕円形や多角形に形成してもよい。
【0140】
(左側側板430)
左側側板430は、
図10に示すように、ケース400において向かって左側に取り付けられ、
図7に示すように、後述する制御基板800を保持するためのものである。
左側側板430は、
図7及び
図28に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)基板ベース431
(2)基板カバー432
なお、左側側板430のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0141】
(基板ベース431)
基板ベース431は、
図7及び
図28に示すように、同図において機構ベース421の左側の開放面を塞ぐとともに、後述する制御基板800を保持するためのものである。
基板ベース431は、上下に長い板上に形成され、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、基板ベース431を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0142】
基板ベース431には、
図28に示すように、次の各部を有する。
なお、基板ベース431の各部は、次の(1)に限定されない。
(1)軸穴431a,431b
軸穴431a,431bは、
図28に示すように、従動円板530の突軸532を回転可能に支持するためのものである。
軸穴431a,431bは、上室427と下室428とにそれぞれ位置し、突軸532がはまり込む内径を有する円形に形成され、基板ベース431の内外側面を貫通している。
上下の軸穴431a,431bのうち、上室427に臨む上段軸穴431aには、上段表示装置61の突軸532がはまり込む。下室428に臨む下段軸穴431bには、下段表示装置62の突軸532がはまり込む。
【0143】
(基板カバー432)
基板カバー432は、基板ベース431の外側面に取り付けられ、当該外側面に取り付けられた後述する制御基板800を覆うものである。
基板カバー432は、上下に長い蓋状に形成され、基板ベース431と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、基板ベース431を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0144】
(照明装置700)
照明装置700は、上下二段の表示窓411,412の周囲を個別に光らせるためのものである。また、表示窓411,412の周囲を光らせたときに、その一部の光が、上下の表示装置61,62において、表示窓411,412に臨む表示板510に到達し、当該表示板510が照明される。
照明装置700には、フルカラーのLED素子から構成され、複数色に発光できる構成されている。
照明装置700は、
図24に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、照明装置700のパーツは、次の(1)〜(9)に限定されず、例えば上段下側LED730と下段上側LED760とを共通とし、いずれか一方を省略してもよい。また、LED素子を一対形成したが、これに限定されず、1個或いは3個以上設けてもよい。
【0145】
(1)照明基板710
照明基板710は、
図24に示すように、以下のLED720〜790を支持するためのものであり、
図10に示すように、前面ベース413と飾り枠414との間に保持される。
照明基板710は、
図24に示すように、平面が数字の「8」の字形に形成され、上下の表示窓411,412の周囲を取り囲み、上下の上辺及び下辺、左右一対の側辺、上辺と下辺との中間に位置する中間辺とから構成されている。
【0146】
(2)上段上側LED720
上段上側LED720は、照明基板710の上辺に位置し、LED素子を左右に一対配置している。
(3)上段下側LED730
上段下側LED730は、照明基板710の中間辺の上半部に位置し、LED素子を左右に一対配置している。
【0147】
(4)上段左側LED740
上段左側LED740は、照明基板710において向かって左側の側辺において、その上半部に位置し、LED素子を上下に一対配置している。
(5)上段右側LED750
上段右側LED750は、照明基板710において向かって右側の側辺において、その上半部に位置し、LED素子を上下に一対配置している。
【0148】
(6)下段上側LED760
下段上側LED760は、照明基板710の中間辺の下半部に位置し、LED素子を左右に一対配置している。
(7)下段下側LED770
下段下側LED770は、照明基板710の下辺に位置し、LED素子を左右に一対配置している。
【0149】
(8)下段左側LED780
下段左側LED780は、照明基板710において向かって左側の側辺において、その下半部に位置し、LED素子を上下に一対配置している。
(9)下段右側LED790
下段右側LED790は、照明基板710において向かって右側の側辺において、その下半部に位置し、LED素子を上下に一対配置している。
【0150】
(制御基板800)
制御基板800は、図示しないが、駆動源610と照明装置700とにそれぞれ接続され、駆動源610の駆動と、照明装置700の点灯とをそれぞれ制御するものである。
制御基板800は、
図7及び
図28に示すように、基板ベース431と基板カバー432との間に保持される、また、制御基板800は、
図2に示すサブ制御手段300に接続されている。
【0151】
制御基板800には、
図28及び
図32〜
図34に示すように、次のパーツを備える。
なお、制御基板800のパーツは、次の(1)に限定されない。
(1)センサ801,802
センサ801,802は、
図28及び
図32〜
図34に示すように、従動円板530の位置検出部533の回転位置を検出するためのものである。
センサ801,802は、発光素子と、受光素子からなるフォトセンサから構成され、常時は発光素子からの照射光が受光素子に入射され、透過状態にあり、オン状態にある。これに対し、発光素子と受光素子との間が遮光されると、オン状態からオフ状態に変化する。
【0152】
センサ801,802は、従動円板530の位置検出部533の回転軌跡内に配置されている。スリットである位置検出部533の無い部分では遮光され、常時はオフ状態となっている。これに対し、位置検出部533の有る部分では透過することで、オフ状態からオン状態に変化する。
センサ801,802がオフ状態からオン状態に変化した位置にもとづいて、従動円板530の回転位置を検出することができる。また、例えばステッピングモーターである駆動源610に駆動パルス信号を入力中、センサ801,802が所定の時間内にオフ状態からオン状態に変化しない場合には、いわゆる「脱調」を検出できる。
なお、センサ801,802により、従動円板530の位置検出部533の回転位置を検出したが、これに限定されず、駆動円板520、或いは歯車機構620、すなわち駆動歯車621、中間歯車622、回転歯車623のいずれか一つ以上の回転位置を検出させてもよい。
【課題】 リールユニットに加え、役物として、表示板を1枚ずつ反転させながら回転させる表示装置を用いたものであり、当該表示装置を上下二段に配置することを課題とする。
【解決手段】 役物装置(60)は、互いに離れて位置し、一体的に回転する2個の円板(520,530)と、円板(520,530)の円周方向に沿って等間隔で複数個設けられ、互いに対向する穴(521,531)を軸心として回転可能な複数枚の表示板(510)と、表示板(510)の回転を規制するための上ストッパー(440,450)と、役物制御手段(340)に接続され、円板(520,530)を回転駆動する駆動源(610)と、を有する表示装置(61,62)から構成されている。役物装置(60)は、表示装置(61,62)を上下二段に配置している。